JPH07132146A - カテーテル - Google Patents
カテーテルInfo
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- JPH07132146A JPH07132146A JP5304799A JP30479993A JPH07132146A JP H07132146 A JPH07132146 A JP H07132146A JP 5304799 A JP5304799 A JP 5304799A JP 30479993 A JP30479993 A JP 30479993A JP H07132146 A JPH07132146 A JP H07132146A
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Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加温した薬剤を加圧しつつ血管の壁に注入す
ることができるカテーテルの提供にある。 【構成】 加温した流体が供給される内バルーン2と、
内バルーン2を包囲する外バルーン3とを備える。外バ
ルーン3は、その外周壁20に複数の吐出孔21が貫設され
る。内バルーン2に加温した流体が供給されることによ
りこの内バルーン2は膨張する。外バルーン3には、薬
剤が供給され、この薬剤が内バルーン2により加温され
ると共に加圧されて、吐出孔21から吐出する。
ることができるカテーテルの提供にある。 【構成】 加温した流体が供給される内バルーン2と、
内バルーン2を包囲する外バルーン3とを備える。外バ
ルーン3は、その外周壁20に複数の吐出孔21が貫設され
る。内バルーン2に加温した流体が供給されることによ
りこの内バルーン2は膨張する。外バルーン3には、薬
剤が供給され、この薬剤が内バルーン2により加温され
ると共に加圧されて、吐出孔21から吐出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、先端にバルーンを有するカテーテ
ルを心臓冠動脈に挿入し、バルーンを膨張させて閉塞部
を拡大するいわゆる経皮的冠動脈形成術(PTCA)が
行なわれている。そして、近年、このPTCA用カテー
テルを改良し、薬剤を局部的に直接血管壁等に注入する
方式の研究が進められている。
ルを心臓冠動脈に挿入し、バルーンを膨張させて閉塞部
を拡大するいわゆる経皮的冠動脈形成術(PTCA)が
行なわれている。そして、近年、このPTCA用カテー
テルを改良し、薬剤を局部的に直接血管壁等に注入する
方式の研究が進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、注入される
薬剤は常温であるので、この薬剤の組織への浸達性が低
くあまり効果的ではなかった。このため、カテーテルに
レーザファイバを内装し、このレーザファイバからのレ
ーザ光にて薬剤を加温し、この加温した薬剤を、バルー
ンに設けられた吐出孔から吐出させる方法を検討した
が、この方法では、レーザ光が直接薬剤に照射されるの
で、該薬剤が変質する虞れがあった。
薬剤は常温であるので、この薬剤の組織への浸達性が低
くあまり効果的ではなかった。このため、カテーテルに
レーザファイバを内装し、このレーザファイバからのレ
ーザ光にて薬剤を加温し、この加温した薬剤を、バルー
ンに設けられた吐出孔から吐出させる方法を検討した
が、この方法では、レーザ光が直接薬剤に照射されるの
で、該薬剤が変質する虞れがあった。
【0004】そこで、加温した薬剤を直接、血管壁等に
注入することができ、しかも、該薬剤がレーザ光等によ
り変質しないカテーテルを提供することを目的とする。
注入することができ、しかも、該薬剤がレーザ光等によ
り変質しないカテーテルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るカテーテルは、加温した流体が供給
されて膨張する内バルーンと、該内バルーンを包囲する
と共に薬剤が供給されてその外周壁の吐出孔から該薬剤
を吐出する外バルーンと、を備えたものである。
めに、本発明に係るカテーテルは、加温した流体が供給
されて膨張する内バルーンと、該内バルーンを包囲する
と共に薬剤が供給されてその外周壁の吐出孔から該薬剤
を吐出する外バルーンと、を備えたものである。
【0006】
【作用】加温した流体を内バルーンに供給すれば、該内
バルーンが膨張し、これにより、外バルーンに供給され
た薬剤が、加温されると共に内バルーンにて加圧され、
該薬剤は外バルーンの吐出孔から吐出され、血管壁等に
直接注入される。
バルーンが膨張し、これにより、外バルーンに供給され
た薬剤が、加温されると共に内バルーンにて加圧され、
該薬剤は外バルーンの吐出孔から吐出され、血管壁等に
直接注入される。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
詳説する。
【0008】図4は本発明に係るカテーテルを示し、こ
のカテーテルは、身体(血管)へ挿入される挿入部1を
備え、この挿入部1の先端には、図1に示すように、内
バルーン2と外バルーン3とが付設されている。
のカテーテルは、身体(血管)へ挿入される挿入部1を
備え、この挿入部1の先端には、図1に示すように、内
バルーン2と外バルーン3とが付設されている。
【0009】挿入部1は、図1と図4に示すように、マ
ルチルーメンカテーテル基材4と、該基材4より先端に
配設される先端具5と、を備える。即ち、図2に示すよ
うに、基材4には、流体送り路6と、流体戻り路7と、
ワイヤ用ルーメン8と、熱電対用ルーメン9と、薬剤用
ルーメン10と、を有する。なお、基材4は、例えば、F
EP、PTFE等のフッ素系樹脂、あるいはポリウレタ
ンや高密度ポリエチレン等からなる。
ルチルーメンカテーテル基材4と、該基材4より先端に
配設される先端具5と、を備える。即ち、図2に示すよ
うに、基材4には、流体送り路6と、流体戻り路7と、
ワイヤ用ルーメン8と、熱電対用ルーメン9と、薬剤用
ルーメン10と、を有する。なお、基材4は、例えば、F
EP、PTFE等のフッ素系樹脂、あるいはポリウレタ
ンや高密度ポリエチレン等からなる。
【0010】そして、流体送り路6にはレーザファイバ
11が挿通され、熱電対用ルーメン9には熱電対12が挿通
される。この熱電対12の先端接合部12aは、図1に示す
ように、内バルーン2の略中央部に位置して、該内バル
ーン2内部に充満する流体(例えば、造影剤)の温度を
検知する。
11が挿通され、熱電対用ルーメン9には熱電対12が挿通
される。この熱電対12の先端接合部12aは、図1に示す
ように、内バルーン2の略中央部に位置して、該内バル
ーン2内部に充満する流体(例えば、造影剤)の温度を
検知する。
【0011】また、ワイヤ用ルーメン8の先端部には、
ワイヤ用チューブ13が連通連結され、このチューブ13の
先端部が、先端具5の貫通孔14に挿入固定される。
ワイヤ用チューブ13が連通連結され、このチューブ13の
先端部が、先端具5の貫通孔14に挿入固定される。
【0012】ここで、先端具5とは、ステンレス鋼等の
金属からなる略弾丸形状体であり、内バルーン2の先端
部に挿入され、接着等にて該バルーン2に固着される。
また、バルーン2は、その基端開口部に基材4の先端部
が挿入され、接着等にて該基材4に固着される。
金属からなる略弾丸形状体であり、内バルーン2の先端
部に挿入され、接着等にて該バルーン2に固着される。
また、バルーン2は、その基端開口部に基材4の先端部
が挿入され、接着等にて該基材4に固着される。
【0013】しかして、内バルーン2には、発熱管15が
内装される。発熱管15は、ステンレス鋼等の平角金属編
組からなるレーザ光吸収管16(図5参照)と、該レーザ
光吸収管16に外嵌されるポリイミド樹脂等からなる樹脂
管17と、からなる。即ち、樹脂管17はその基端部が基材
4の流体送り路6の先端開口部に挿入固定され、レーザ
光吸収管16は、その先端部が先端具5の盲孔18に挿入固
定されると共に、その中間部乃至基端部が樹脂管17に密
嵌状に挿入される。
内装される。発熱管15は、ステンレス鋼等の平角金属編
組からなるレーザ光吸収管16(図5参照)と、該レーザ
光吸収管16に外嵌されるポリイミド樹脂等からなる樹脂
管17と、からなる。即ち、樹脂管17はその基端部が基材
4の流体送り路6の先端開口部に挿入固定され、レーザ
光吸収管16は、その先端部が先端具5の盲孔18に挿入固
定されると共に、その中間部乃至基端部が樹脂管17に密
嵌状に挿入される。
【0014】この場合、樹脂管17は、先端具5の内端面
から小寸法Aだけ手前で止まっている。従って、流体送
り路6からこの発熱管15に入った流体は、該発熱管15の
先端外周から内バルーン2内に矢印Bの如く流れ出る。
から小寸法Aだけ手前で止まっている。従って、流体送
り路6からこの発熱管15に入った流体は、該発熱管15の
先端外周から内バルーン2内に矢印Bの如く流れ出る。
【0015】また、外バルーン3は、図1と図3に示す
ように、内バルーン2を包囲するものであり、その先端
開口部に先端具5が挿入され、接着等にて該先端に固着
されると共に、その基端開口部に基材4の先端部が挿入
され、接着等にて該基材4に固着される。
ように、内バルーン2を包囲するものであり、その先端
開口部に先端具5が挿入され、接着等にて該先端に固着
されると共に、その基端開口部に基材4の先端部が挿入
され、接着等にて該基材4に固着される。
【0016】この外バルーン3の外周壁20には、複数の
吐出孔21…が貫設され、この吐出孔21から薬剤が吐出さ
れる。薬剤とは、血管の壁32の荒れ・傷等を手当・治療
するための薬剤、血栓の付着をおさえるための薬剤、及
び、増殖筋の成長を抑えるための薬剤である。
吐出孔21…が貫設され、この吐出孔21から薬剤が吐出さ
れる。薬剤とは、血管の壁32の荒れ・傷等を手当・治療
するための薬剤、血栓の付着をおさえるための薬剤、及
び、増殖筋の成長を抑えるための薬剤である。
【0017】ところで、薬剤用ルーメン10の先端開口部
22は、図1に示すように、外バルーン3内において開口
し、薬剤用ルーメン10に供給された薬剤は先端開口部22
から外バルーン3内に入る。
22は、図1に示すように、外バルーン3内において開口
し、薬剤用ルーメン10に供給された薬剤は先端開口部22
から外バルーン3内に入る。
【0018】内外バルーン2、3としては、弾性的に伸
縮のほとんどない材質であってかつ約90℃においても強
度がほとんど低下しないものであるのが好ましく、例え
ば、FEP,PTFE,PFA,ETFE,PVF2 等
のフッ素樹脂や耐圧性、及び耐熱性に特に優れたポリイ
ミド樹脂等を用いる。
縮のほとんどない材質であってかつ約90℃においても強
度がほとんど低下しないものであるのが好ましく、例え
ば、FEP,PTFE,PFA,ETFE,PVF2 等
のフッ素樹脂や耐圧性、及び耐熱性に特に優れたポリイ
ミド樹脂等を用いる。
【0019】しかして、図4に示すように、挿入部1の
基端部には分岐部23が設けられ、熱電対12、ワイヤ用チ
ューブ24、流体戻り用チューブ25、流体送り兼レーザフ
ァイバ用チューブ26、薬剤用チューブ27が分岐し、さら
に、チューブ26は、Yコネクタ28を介して、流体送り部
29とレーザファイバ挿入部30に分岐しており、各種機器
にコネクタを介して接続される。
基端部には分岐部23が設けられ、熱電対12、ワイヤ用チ
ューブ24、流体戻り用チューブ25、流体送り兼レーザフ
ァイバ用チューブ26、薬剤用チューブ27が分岐し、さら
に、チューブ26は、Yコネクタ28を介して、流体送り部
29とレーザファイバ挿入部30に分岐しており、各種機器
にコネクタを介して接続される。
【0020】しかして、レーザファイバ11は、ストレー
トファイバーでも良いが、好ましくは図1に示すよう
に、先端部が先細テーパ部11aとなっているものが良
い。先細テーパ部11aは、発熱管15の略全長にわたって
該発熱管15に挿入される。即ち、レーザファイバ11の先
細テーパ部11aからは、その外周面からレーザ光が照射
され発熱管15の内面の略全体が略均一に加熱される。
トファイバーでも良いが、好ましくは図1に示すよう
に、先端部が先細テーパ部11aとなっているものが良
い。先細テーパ部11aは、発熱管15の略全長にわたって
該発熱管15に挿入される。即ち、レーザファイバ11の先
細テーパ部11aからは、その外周面からレーザ光が照射
され発熱管15の内面の略全体が略均一に加熱される。
【0021】従って、レーザファイバ11の先細テーパ部
11aからレーザ光が発熱管15の内面に向かって照射され
ると、発熱管15はレーザ光を吸収して加熱され、他方、
流体送り路6から送られてきた流体は、この発熱管15内
を流れつつ加温されてゆき、小寸法Aの範囲にて、矢印
B…のように内バルーン2に流出するため、該内バルー
ン2は、この流体にて膨張し、かつ加温される。
11aからレーザ光が発熱管15の内面に向かって照射され
ると、発熱管15はレーザ光を吸収して加熱され、他方、
流体送り路6から送られてきた流体は、この発熱管15内
を流れつつ加温されてゆき、小寸法Aの範囲にて、矢印
B…のように内バルーン2に流出するため、該内バルー
ン2は、この流体にて膨張し、かつ加温される。
【0022】この際、薬剤を薬剤用ルーメン10に供給す
れば、先端開口部22から外バルーン3内に流入するが、
内バルーン2が図1に示すように加温した流体にて膨張
しているので、該薬剤は加温されると共に、内径方向か
ら加圧されるので、吐出孔21…から加圧されつつ矢印C
の如く吐出する。
れば、先端開口部22から外バルーン3内に流入するが、
内バルーン2が図1に示すように加温した流体にて膨張
しているので、該薬剤は加温されると共に、内径方向か
ら加圧されるので、吐出孔21…から加圧されつつ矢印C
の如く吐出する。
【0023】次に、上述の如く構成されたカテーテルの
使用方法を説明する。
使用方法を説明する。
【0024】まず、身体(血管)へ図示省略の極細径の
ガイドワイヤを挿入し、その後、このガイドワイヤを、
先端具5の貫通孔14に挿入されたワイヤ用チューブ13に
挿入して、該ガイドワイヤにて誘導案内させつつ挿入部
1を身体(血管)へ挿入してゆく。
ガイドワイヤを挿入し、その後、このガイドワイヤを、
先端具5の貫通孔14に挿入されたワイヤ用チューブ13に
挿入して、該ガイドワイヤにて誘導案内させつつ挿入部
1を身体(血管)へ挿入してゆく。
【0025】そして、内外バルーン2,3が血管の治療
すべき部位に到達すれば、流体送り路6(具体的には、
送り路6の面とレーザファイバ11の外面との間の隙間)
に流体としての造影剤を供給して発熱管15に流体を供給
すると共に、レーザファイバ11の先細テーパ部11aから
レーザ光を照射して、流体を加温しつつ内バルーン2内
へ供給し、内バルーン2を膨張させる。
すべき部位に到達すれば、流体送り路6(具体的には、
送り路6の面とレーザファイバ11の外面との間の隙間)
に流体としての造影剤を供給して発熱管15に流体を供給
すると共に、レーザファイバ11の先細テーパ部11aから
レーザ光を照射して、流体を加温しつつ内バルーン2内
へ供給し、内バルーン2を膨張させる。
【0026】この際、薬剤用ルーメン10に薬剤を供給し
てこの薬剤を先端開口部22から外バルーン3内へ供給す
る。
てこの薬剤を先端開口部22から外バルーン3内へ供給す
る。
【0027】従って、外バルーン3内に入った薬剤は、
内バルーン2が加温されていることにより、加温され、
しかも、内バルーン2の膨張により、加圧され、血管の
壁32に接触している外周壁20の吐出孔21…から矢印Cの
如く吐出され、血管の組織へ十分浸透する。これによ
り、傷んでいる壁32の表面及び内部が治療される。
内バルーン2が加温されていることにより、加温され、
しかも、内バルーン2の膨張により、加圧され、血管の
壁32に接触している外周壁20の吐出孔21…から矢印Cの
如く吐出され、血管の組織へ十分浸透する。これによ
り、傷んでいる壁32の表面及び内部が治療される。
【0028】薬剤を血管の壁32に十分注入した後は、薬
剤の供給を停止すると共に、流体を内バルーン2から排
出させて内バルーン2を収縮させ、この挿入部1を血管
から引き抜けばよい。また、内バルーン2が膨張するの
で、閉塞部を拡大するという経皮的冠動脈形成術(PT
CA)を行なうことができる。
剤の供給を停止すると共に、流体を内バルーン2から排
出させて内バルーン2を収縮させ、この挿入部1を血管
から引き抜けばよい。また、内バルーン2が膨張するの
で、閉塞部を拡大するという経皮的冠動脈形成術(PT
CA)を行なうことができる。
【0029】しかして、上述の実施例によれば、レーザ
ファイバ11の先端部が先細テーパ部11aとされるので、
この先細テーパ部11aの外周面から全周にわたって略均
一にレーザ光が照射され、しかも、先細テーパ部11a
は、発熱管15にこの発熱管15の略全長にわたって挿入さ
れているので、血管が弯曲して挿入部1の先端部が弯曲
していたとしても、レーザ光の照射により発熱管15の一
部分がレーザ密度が高くなることがなく、発熱管15の損
焼を有効に防止することができる。
ファイバ11の先端部が先細テーパ部11aとされるので、
この先細テーパ部11aの外周面から全周にわたって略均
一にレーザ光が照射され、しかも、先細テーパ部11a
は、発熱管15にこの発熱管15の略全長にわたって挿入さ
れているので、血管が弯曲して挿入部1の先端部が弯曲
していたとしても、レーザ光の照射により発熱管15の一
部分がレーザ密度が高くなることがなく、発熱管15の損
焼を有効に防止することができる。
【0030】また、上述の実施例のカテーテルでは、発
熱管15の耐レーザ光性を下げることができるので、発熱
管15に、面密度の低い金属編組チューブを用いることが
でき、これにより、発熱管15の剛性を小さくすることが
できる利点がある。
熱管15の耐レーザ光性を下げることができるので、発熱
管15に、面密度の低い金属編組チューブを用いることが
でき、これにより、発熱管15の剛性を小さくすることが
できる利点がある。
【0031】次に、図6は挿入部1の他の実施例を示
し、この場合、挿入部1が、外チューブ35と、外チュー
ブ35の先端に配設される上述の先端具5と、を備える。
し、この場合、挿入部1が、外チューブ35と、外チュー
ブ35の先端に配設される上述の先端具5と、を備える。
【0032】即ち、外チューブ35内には、流体送り路6
を形成する流体送り用チューブ36と、流体戻り路7を形
成する流体戻り用チューブ37と、ワイヤ用チューブ38
と、熱電対12と、薬剤用チューブ39と、が挿通される。
を形成する流体送り用チューブ36と、流体戻り路7を形
成する流体戻り用チューブ37と、ワイヤ用チューブ38
と、熱電対12と、薬剤用チューブ39と、が挿通される。
【0033】この場合、流体送り用チューブ36は内バル
ーン2内に侵入し、このバルーン2内に侵入した先端部
が、発熱管15の樹脂管17を兼ねると共に、ワイヤ用チュ
ーブ38は、その先端部が内バルーン2を通過して、先端
具5の貫通孔14に挿入固定される。また、熱電対12も、
上述の実施例と同様、その先端接合部12aが内バルーン
2の略中央部に配置される。さらに、レーザファイバ11
の先端部は先細テーパ部11aとされ、発熱管15にこの先
細テーパ部11aが挿入される。なお、流体送り用チュー
ブ36、流体戻り用チューブ37、ワイヤ用チューブ38、及
び薬剤用チューブ39が分岐部23を介して各種機器に接続
されるのは、上述の図1に示す実施例と同じである。
ーン2内に侵入し、このバルーン2内に侵入した先端部
が、発熱管15の樹脂管17を兼ねると共に、ワイヤ用チュ
ーブ38は、その先端部が内バルーン2を通過して、先端
具5の貫通孔14に挿入固定される。また、熱電対12も、
上述の実施例と同様、その先端接合部12aが内バルーン
2の略中央部に配置される。さらに、レーザファイバ11
の先端部は先細テーパ部11aとされ、発熱管15にこの先
細テーパ部11aが挿入される。なお、流体送り用チュー
ブ36、流体戻り用チューブ37、ワイヤ用チューブ38、及
び薬剤用チューブ39が分岐部23を介して各種機器に接続
されるのは、上述の図1に示す実施例と同じである。
【0034】従って、このカテーテルも図1に示すカテ
ーテルと同様の作用効果を奏することになる。
ーテルと同様の作用効果を奏することになる。
【0035】なお、本発明は上述の実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
り、例えば、カテーテルの挿入部1に、光ファイバとラ
イトガイド等を挿入して、血管内を観察可能なカテーテ
ルとするも自由である。また、基材4や外チューブ35、
ワイヤ用チューブ13、樹脂管17等の材質としても自由に
変更することができるが、基材4や外チューブ35をFE
PやPTFE等のフッ素系樹脂を使用すると共に、チュ
ーブ13や樹脂管17等をポリイミド系樹脂とするのが、耐
熱性、耐圧性を考慮すれば、好ましい。
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
り、例えば、カテーテルの挿入部1に、光ファイバとラ
イトガイド等を挿入して、血管内を観察可能なカテーテ
ルとするも自由である。また、基材4や外チューブ35、
ワイヤ用チューブ13、樹脂管17等の材質としても自由に
変更することができるが、基材4や外チューブ35をFE
PやPTFE等のフッ素系樹脂を使用すると共に、チュ
ーブ13や樹脂管17等をポリイミド系樹脂とするのが、耐
熱性、耐圧性を考慮すれば、好ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
で、次に記載する効果を奏する。
【0037】 加温した薬剤を加圧しながら血管の壁
32に注入することができ、該薬剤は壁32内へ十分浸透
し、傷んだ血管の壁32を確実に治療することができる。
32に注入することができ、該薬剤は壁32内へ十分浸透
し、傷んだ血管の壁32を確実に治療することができる。
【0038】 薬剤には直接レーザ光が照射されない
ので、レーザ光にて薬剤が変質して、血管の壁32に悪影
響を及ぼすことがなく、安全である。
ので、レーザ光にて薬剤が変質して、血管の壁32に悪影
響を及ぼすことがなく、安全である。
【0039】 内バルーン2を膨張させることによ
り、外バルーン3を介して血管の閉塞部を拡大すること
ができ、経皮的冠動脈形成術(PTCA)を確実に行な
うことができる。
り、外バルーン3を介して血管の閉塞部を拡大すること
ができ、経皮的冠動脈形成術(PTCA)を確実に行な
うことができる。
【図1】本発明の一実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図2】図1のX−X線拡大断面図である。
【図3】図2のY−Y線拡大断面図である。
【図4】カテーテル全体の簡略図である。
【図5】発熱管の要部拡大断面図である。
【図6】他の実施例を示す要部拡大断面図である。
2 内バルーン 3 外バルーン 20 外周壁 21 吐出孔
Claims (1)
- 【請求項1】 加温した流体が供給されて膨張する内バ
ルーンと、該内バルーンを包囲すると共に薬剤が供給さ
れてその外周壁の吐出孔から該薬剤を吐出する外バルー
ンと、を備えたことを特徴とするカテーテル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5304799A JPH07132146A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | カテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5304799A JPH07132146A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | カテーテル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07132146A true JPH07132146A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17937385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5304799A Pending JPH07132146A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | カテーテル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07132146A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5840066A (en) * | 1995-10-26 | 1998-11-24 | Tokai Kobunshi Kagaku Kabushikigaisha | Infusion catheter |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP5304799A patent/JPH07132146A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5840066A (en) * | 1995-10-26 | 1998-11-24 | Tokai Kobunshi Kagaku Kabushikigaisha | Infusion catheter |
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