[go: up one dir, main page]

JPH07163368A - 組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体 - Google Patents

組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体

Info

Publication number
JPH07163368A
JPH07163368A JP5342237A JP34223793A JPH07163368A JP H07163368 A JPH07163368 A JP H07163368A JP 5342237 A JP5342237 A JP 5342237A JP 34223793 A JP34223793 A JP 34223793A JP H07163368 A JPH07163368 A JP H07163368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna
recombinant dna
transformant
interferon
promoter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5342237A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Mori
哲也 森
Kozo Yamamoto
康三 山本
Tsunetaka Ota
恒孝 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd filed Critical Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
Priority to JP5342237A priority Critical patent/JPH07163368A/ja
Priority to CA002137120A priority patent/CA2137120A1/en
Priority to EP94309279A priority patent/EP0658627B1/en
Priority to DE69432340T priority patent/DE69432340T2/de
Publication of JPH07163368A publication Critical patent/JPH07163368A/ja
Priority to US08/828,511 priority patent/US5731193A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/475Growth factors; Growth regulators
    • C07K14/505Erythropoietin [EPO]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • C07K14/555Interferons [IFN]
    • C07K14/56IFN-alpha
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2830/00Vector systems having a special element relevant for transcription
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2830/00Vector systems having a special element relevant for transcription
    • C12N2830/42Vector systems having a special element relevant for transcription being an intron or intervening sequence for splicing and/or stability of RNA
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2830/00Vector systems having a special element relevant for transcription
    • C12N2830/80Vector systems having a special element relevant for transcription from vertebrates
    • C12N2830/85Vector systems having a special element relevant for transcription from vertebrates mammalian

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有用ポリペプチドをコードするDNAの発現
を人為的に制御できる複製可能な組換えDNAとその組
換えDNAを哺乳動物由来の宿主細胞に導入してなる形
質転換体を提供することにある。 【構成】 IFN−αプロモータを連結したプラスミド
ベクターと、IFN−α以外のポリペプチドをコードす
るDNAとを含んでなる複製可能な組換えDNAと、そ
の組換えDNAを哺乳動物由来の宿主細胞に導入してな
る形質転換体を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は、新規な組換えDNAと
それを含む形質転換体に関するものであり、詳細には、
有用ポリペプチドの発現を人為的に制御し得る組換えD
NAと、その組換えDNAを哺乳動物由来の宿主細胞に
導入してなる形質転換体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】組換えDNA技術における近年の発達に
は目覚しいものがある。今日では、生体内にごく微量存
在するポリペプチドであっても、組換えDNA技術を応
用することにより、比較的容易に所望量を製造できるよ
うになってきた。インシュリンやインターフェロン(以
下、「IFN」と略記する。)はその典型であり、現
在、それ以外にも多種多様の組換え型ポリペプチドが医
薬品として実用化されていたり臨床試験されている。
【0003】組換え型ポリペプチドは、通常、ポリペプ
チドをコードするDNAを大腸菌などの宿主微生物に導
入して形質転換体となし、この形質転換体を培養し、そ
の培養物を精製して製造される。この方法は、組換えD
NAを入念に構築することにより、比較的容易に高効率
の形質転換体が得られる利点があるものの、微生物がポ
リペプチドをグリコシレートする能力を本来的に欠失し
ていることから、糖鎖を有するポリペプチドは製造でき
ないという欠点がある。ここ数年間の研究により、ある
種のリンホカインやサイトカインにおいては、糖鎖の有
無がその薬効や副作用に重大な影響を及ぼし得ることが
判ってきた。微生物とは違って、哺乳動物由来の宿主細
胞ではグリコシレーションが生理的に起こることから、
最近、斯界においては微生物に代わる宿主としてヒトを
始めとする哺乳動物由来の細胞が見直されつつある。
【0004】ところで、宿主に導入したDNAを効率良
く発現させるには、DNAに強力なプロモータを連結す
る必要がある。これまでにも多種多様のプロモータが考
案されてきており、これらは構成的に発現するものと、
外部刺激により誘導的に発現するものとに大別すること
ができる。一般に、形質転換体においては、宿主に依っ
て、発現したポリペプチドにより障害を起こし、結果的
にDNAの発現効率が低下したり、場合に依っては、全
く発現しなかったり、宿主が死滅することすらある。こ
のことから、DNAの発現を外部刺激により制御できる
後者のプロモータを使用するのが望ましい。
【0005】外部刺激により誘導的に発現するプロモー
タとしては、マウス乳腺腫瘍ウイルスプロモータ、メタ
ロチオネインプロモータ、熱ショック蛋白質プロモータ
などが知られている。これらプロモータはDNAの発現
を人為的に制御可能ならしめる点で優れているが、全般
的に発現能力が低いうえに、ステロイドホルモン、重金
属、加熱などによる外部刺激を必要とするという問題が
ある。ステロイドホルモンや重金属は生体内においてそ
れぞれ独特の生物作用や毒性を示すことが多く、ヒトへ
の投与を前提とする組換え型ポリペプチドの製造には使
い辛い。加熱による発現誘導は斯かる物質を製造系に加
えない点で優れているが、熱ショック蛋白質プロモータ
の研究は端緒についたばかりであり、未だ、必要にして
充分な発現能力を持つプロモータすら開発されていない
のが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】斯かる状況に鑑み、こ
の発明の目的は、有用ポリペプチドをコードするDNA
の発現を人為的に制御できる複製可能な組換えDNAを
提供することにある。
【0007】この発明のさらに別の目的は、この組換え
DNAを哺乳動物由来の宿主細胞に導入してなる形質転
換体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記第一の
課題を、インターフェロン−αプロモータ(以下、「I
FN−αプロモータ」と略記する。)を連結したプラス
ミドベクターと、インターフェロン−α(以下、「IF
N−α」と略記する。)以外のポリペプチドをコードす
るDNAとを含んでなる複製可能な組換えDNAにより
解決するものである。
【0009】この発明は、前記第二の課題を、上記複製
可能な組換えDNAを哺乳動物由来の宿主細胞に導入し
てなる形質転換体により解決するものである。
【0010】
【作用】この発明の組換えDNAは、哺乳動物由来の適
宜宿主細胞に導入して形質転換体とし、その形質転換体
をIFN−α誘導剤で刺激しながら培養すると、所期の
ポリペプチドを発現する。
【0011】この発明による形質転換体は、IFN−α
誘導剤で刺激しながら培養すると、所期のポリペプチド
を産生する。
【0012】以下、実験例、実施例などに基づきこの発
明を説明するに、この発明の組換えDNAはIFN−α
プロモータを連結したプラスミドベクターと、IFN−
α以外のポリペプチドをコードするDNAとを含んでな
るものである。
【0013】IFN−αプロモータとは、本来、哺乳動
物の細胞にあって、IFN−αをコードするDNAの発
現をプロモートするDNAを意味している。これまで
に、起源の相違する幾つかのIFN−αプロモータが知
られており、例えば、ヒト由来のIFN−αプロモータ
(以下、「HuIFN−αプロモータ」と略記する。)
には、HuIFN−α2プロモータやHuIFN−α8
プロモータを始めとする20種類前後のプロモータが存
在する。マウスやラットなどの動物にも類似のプロモー
タが存在し、これらはこの発明においてHuIFN−α
プロモータと同様に使用可能ではあるが、医薬品に配合
してヒトに投与することを前提とするポリペプチドを製
造する場合には、本来、ヒトの体内に存在するHuIF
N−αプロモータを使用するのが望ましい。下記の化2
に、HuIFN−α2プロモータ(以下、「hIFP」
と略記する。)の5′末端よりの塩基配列を示す。
【0014】
【化2】
【0015】IFN−αプロモータは、斯界における通
常一般の方法により、哺乳動物の細胞から得ることがで
きる。例えば、白血球やリンパ芽球様細胞などのIFN
−α産生細胞からゲノムDNAを採取し、精製後、PC
R法によりIFN−αプロモータ領域を含む塩基配列の
プライマーの存在下で遺伝子増幅する。そして、得られ
たDNA断片を適宜ベクターに挿入して組換えDNAと
なし、大腸菌などの適宜宿主内で増殖させ、培養物から
組換えDNAを採取する。この組換えDNAを適宜制限
酵素で切断すれば、IFN−αプロモータ領域を含むD
NA断片が得られる。この発明で使用するプラスミドベ
クターは斯かるIFN−αプロモータを連結してなるも
のであり、通常、制限酵素とDNAリガーゼを併用して
前述のようなDNA断片をIFN−α以外のポリペプチ
ドをコードするDNAや薬剤耐性遺伝子などと適宜連結
することにより人為的に創製される。
【0016】この発明で用いるプラスミドベクターは、
組換えDNAや形質転換体をクローニングするための適
宜薬剤耐性遺伝子や、形質転換体の発現効率を高めるた
めの適宜エンハンサーの挿入を妨げない。個々の薬剤耐
性遺伝子としては、例えば、蛋白質合成阻害剤の一種で
あるG−418への耐性を与えるネオマイシン・アミノ
グリコシド・フォスフォトランスフェラーゼ遺伝子(以
下、「NeoR遺伝子」と略記する。)、核酸合成阻害
剤の一種であるメトトレキセートへの耐性を与えるジヒ
ドロ葉酸リダクターゼ遺伝子(以下、「dhfr遺伝
子」と略記する。)、アンピシリンへの耐性を与えるβ
−ラクタマーゼ遺伝子(以下、「AmpR」と略記す
る。)などが挙げられる。エンハンサーにはSV40エ
ンハンサー(以下、「SVE」と略記する。)が好適で
あり、前記プラスミドベクターphIFP1はこれら薬
剤耐性形質やエンハンサーをすべて具備しており、この
発明を実施するうえで極めて有用である。なお、プラス
ミドベクターの適所に開始コドンや終止コドンを適宜挿
入し得ることは言うまでもない。
【0017】次に、プラスミドベクターに挿入されるI
FN−α以外のポリペプチドをコードするDNAについ
て説明するに、この発明でいうポリペプチドとはIFN
−α以外のポリペプチド一般を意味し、分子中における
糖鎖の有無がその生物作用や副作用に実質的な影響をも
たらすものも対象となり得る。個々のポリペプチドとし
ては、IFN−β、IFN−γ、腫瘍壊死因子、マクロ
ファージ遊走阻止因子、マクロファージ活性化因子、マ
クロファージ走化性因子、コロニー形成因子、幼若化因
子、インターロイキン2、インターロイキン3、好中球
走化性因子及び白血球遊走阻止因子などのサイトカイ
ン、エリスロポエチン、インシュリン、ソマトスタチ
ン、成長ホルモンなどのポリペプチド、さらには、組織
プラスミノーゲン・アクチベータなどの酵素がその対象
となる。このうちの多くのポリペプチドは、本来、糖鎖
を結合した形態で産生されており、その一部において
は、糖鎖の有無がその生物作用や副作用に実質的な影響
を及ぼすことが知られている。この発明の形質転換体が
産生するHuIFN−γ、腫瘍壊死因子、ヒトエリスロ
ポエチン(以下、「hEPO」と略記する。)などには
有意の糖鎖が結合しており、医薬品に配合してヒトに投
与すると、重篤な副作用を惹起することなく顕著な治療
・予防効果を発揮する。
【0018】この発明でいうポリペプチドは、上記のご
ときものである。したがって、この発明でいうIFN−
α以外のポリペプチドをコードするDNAとは斯かるポ
リペプチド又はその相同変異体をコードするDNA若し
くはDNA断片ということになり、通常、cDNAの形
態で使用される。cDNAは一般に所望量を入手するの
が容易であり、且つ、特別な前処理をすることなくプラ
スミドベクターに挿入できる利点がある。斯かるcDN
Aを制限酵素とDNAリガーゼを併用してプラスミドベ
クターに挿入すれば、この発明による組換えDNAが得
られる。この発明による組換えDNAは複製可能であ
り、大腸菌などの微生物を利用して増殖させることによ
り、容易に所望量を得ることができる。
【0019】この発明の形質転換体は、前記で説明した
ような組換えDNAを哺乳動物由来の宿主細胞に導入し
てなるものである。宿主細胞には通常一般のものが使用
でき、この発明による組換えDNAを導入でき、且つ、
得られる形質転換体が外部刺激に応じて所期のポリペプ
チドを産生するかぎり、宿主細胞の出所・由来を限定し
ない。一般的な宿主細胞としては、例えば、血球細胞胚
幹細胞、リンパ球、線維芽細胞、卵母細胞及びそれらの
変異細胞などがあり、目的とするポリペプチドと使用す
る組換えDNAの性質・性状等を勘案して適宜選択すれ
ばよい。ただし、ポリペプチドの用途に依っては宿主細
胞の由来を限定せざるを得ないことがあり、例えば、医
薬品に配合してヒトに投与することを前提にするポリペ
プチドの場合には、ヒト由来の宿主細胞を使うのが望ま
しい。個々の宿主細胞としては、例えば、チャイニーズ
・ハムスター由来のCHO細胞(ATCC CCL6
1)、急性リンパ芽球性白血病由来のBALL−1細胞
(JCRB003578)やバーキットリンパ腫由来の
ナマルバ細胞(ATCC CRL1432)が挙げら
れ、このうち、BALL−1細胞を始めとするリンパ芽
球様細胞は高発現効率の形質転換体が容易に得られ、増
殖も容易なことから、大量の有用ポリペプチドを製造す
るのに最適な宿主である。これら宿主細胞にこの発明に
よる組換えDNAを導入するには、例えば、DEAE−
デキストラン法、燐酸カルシウム共沈澱法、エレクトロ
ポレーション、リポフェクション、大腸菌とのプラトプ
ラスト融合、マイクロインジェクション、感染性ウイル
スベクターなど斯界における通常一般の方法が採用でき
る。
【0020】次に、この発明による形質転換体の使用方
法について説明するに、所望するポリペプチドの量にも
依るが、当該形質転換体を使ってポリペプチドを製造す
るには、先ず、形質転換体を増殖させて必要量の形質転
換体を取得し、次に、増殖した形質転換体をIFN−α
誘導剤で刺激しながら培養してポリペプチドを産生させ
る。
【0021】この発明による形質転換体は、斯界におけ
る通常一般の方法により増殖させることができる。例え
ば、培養培地に形質転換体を細胞密度約1×105乃至
1×107個/mlになるように浮遊させ、必要に応じ
て培養培地を新鮮なものと取換えながら、通常一般の方
法により37℃前後で約1日乃至1週間培養すると、形
質転換体が約2乃至200倍に増殖する。リンパ芽球様
細胞を宿主とする形質転換体の増殖は遥かに容易であ
り、例えば、必要に応じてウサギ由来の抗胸腺抗体を注
射して免疫反応を減弱させておいたマウス、ヌードマウ
ス、ヌードラット、ハムスターなどの囓歯類の新生児に
形質転換体を動物1匹当たり約1×106乃至1×109
個皮下或は腹腔内などに移植する。そして、動物を通常
一般の方法により約2乃至10週間飼育すると、体内に
形質転換体により腫瘍塊が生じる。この腫瘍塊を採取
し、適宜分散媒中で分散・洗浄後ポリペプチドの製造に
供する。このようにして形質転換体をヒト以外の温血動
物を利用して生体内で増殖させるときには、約2乃至1
0,000倍の形質転換体を容易に取得することができ
る。なお、ヒト以外の温血動物を利用する増殖方法は、
特公昭56−54158号公報に詳述されている。
【0022】このようにして得られた形質転換体は、I
FN−α誘導剤で刺激しながら培養すると、細胞内外に
ポリペプチドを産生する。IFN−α誘導剤については
特に限定がなく、通常、センダイウイルス、ニューカッ
スル病ウイルス、ワクシニアウイルスなどのウイルスや
二本鎖RNAなどが使用される。ポリペプチドにも依る
が、斯かる誘導剤の存在下で、通常、約35乃至37℃
で約10乃至20時間培養すると、形質転換体内外にポ
リペプチドが産生する。このとき、適量のIFN−αを
IFN−α誘導剤と同時若しくは逐次作用させると、形
質転換体によるポリペプチドの産生量が著増することが
ある。ポリペプチドや宿主細胞の種類にも依るが、培養
培地に加えるIFN−α誘導剤の量は、通常、ウイルス
性誘導剤で約0.1乃至50,000赤血球凝集単位/
ml、望ましくは、約10乃至500赤血球凝集単位/
ml、二本鎖RNAで約1乃至100μg/ml、望ま
しくは、約10乃至50μg/mlの範囲にある。IF
N−α誘導剤と併用するIFN−αの量は、通常、約
0.1乃至10,000IU/ml、望ましくは、約1
00乃至1,000IU/mlの範囲にある。IFN−
αの量がこれより少ないと効果が現われ難く、一方、こ
の範囲を上回ると、後の精製に影響を及ぼすことがあ
る。このことから、上記範囲をもって最良とした。
【0023】産生したポリペプチドは、斯界における通
常一般の方法で精製することができる。例えば、遠心分
離により培養物から形質転換体を除去して得られる培養
上清に硫酸アンモニウムを加えて塩析し、得られる粗ポ
リペプチドを含む沈殿物を、例えば、濃縮、塩析、透
析、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラ
フィー、電気泳動、等電点電気泳動、アフィニティーク
ロマトグラフィーなどの精製方法を適宜組合せて精製す
ればよい。ポリペプチドがIFNや腫瘍壊死因子の場合
には、モノクローナル抗体をリガンドとするアフィニテ
ィークロマトグラフィーが有用であり、最高純度のポリ
ペプチドを最少限の労力とコストで得ることができる。
【0024】斯くして得られたポリペプチドには、宿主
内におけるDNA発現後の修飾により有意の糖鎖が付加
されている。このことから、この発明は組換えDNA技
術により、天然型ポリペプチドにより近い性質・性状の
ポリペプチドを与えるものといえる。
【0025】以下、2〜3の実施例に基づき、この発明
による組換えDNA及び形質転換体を具体的に説明す
る。なお、以下の実施例で用いた手法自体は斯界におけ
る普通一般のものであり、例えば、サムブルック等『モ
レキュラー・クローニング・ア・ラボラトリー・マニュ
アル』、第2版、1989年、コールド・スプリング・
ハーバー社発行やアウスベル等『カレント・プロトコー
ルズ・イン・モレキュラー・バイオロジー』、1990
年、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社発行などにも
詳述されている。
【0026】
【実施例1 hEPOをコードするDNAを含む組換え
DNA】本例では、IFN−α以外のポリペプチドとし
てhEPOをコードするDNAを含む組換えDNAの1
例を示す。本例の組換えDNAは、hEPOをコードす
るcDNAをプラスミドベクターphIFP1に挿入し
て創製したものであり、ヒトリンパ芽球様細胞を始めと
する哺乳動物由来の宿主細胞に容易に導入でき、外部刺
激に応答して高い発現効率を発揮するものである。
【0027】
【実施例1−1 プラスミドベクターphIFP1の調
製】プラスミドベクターphIFP1は、hIFP領域
を含む508塩基対からなるBamHI−PstI D
NA断片、ヒトβ−グロビンイントロン領域を含む84
0塩基対からなるPstI−XhoI DNA断片、S
V40ウイルス由来のポリアデニル化シグナル領域(以
下、「poly(A)領域」と略記する。)を含む32
0塩基対からなるXhoI−BamHI DNA断片、
M13ファージの複製開始点(以下、「M13」と略記
する。)含む467塩基対からなるBamHI−Pvu
II DNA断片、NeoR遺伝子を含む1,487塩
基対からなるPvuII−BamHI DNA断片、大
腸菌における複製開始点(以下、「ORI」と略記す
る。)とAmpR遺伝子を含む2,230塩基対からな
るBamHI−BglII DNA断片、dhfr遺伝
子を含む1,907塩基対からなるBamHI−Pvu
II DNA断片、277塩基対からなるNruI−N
deI DNA断片、214塩基対からなるNdeI−
HindIII DNA断片及びSVE遺伝子が3個直
列に連結した684塩基対からなるHindIII−B
amHI DNA断片をこの順序で連結して創製したも
のである。図1にプラスミドベクターphIFP1の構
造を示す。以下、これらDNA断片の調製例について説
明する。
【0028】
【実施例1−1(a) hIFP領域を含むDNA断片
の調製】常法により増殖させたBALL−1細胞を約1
×108個とり、冷PBSで洗浄後、冷TNE100中、穏
やかに撹拌しながらプロテイナーゼK及びSDSを作用
させた。反応物を50℃で15時間インキュベートした
後、フェノール/クロロホルム混液で洗浄し、TE液に
対して透析後、透析内液にリボヌクレアーゼを適量加
え、37℃で30分間インキュベートした。その後、適
量のSDSとプロテイナーゼKを加え、37℃でさらに
3時間インキュベートし、フェノール/クロロホルム混
液で洗浄し、n−ブタノールで濃縮後、TE液に対して
透析して精製ゲノムDNAを得た。
【0029】別途、常法により、化2に示すhIFP遺
伝子を含む塩基配列の下記表1又は表2に示すプライマ
ー1及びプライマー2を化学合成し、これらプライマー
の存在下で精製ゲノムDNAをPCR法により遺伝子増
幅することにより、hIFP領域を含む約500塩基対
からなるDNA断片を得た。常法により、このDNA断
片にT4 DNAポリメラーゼを作用させて両末端を平
滑化した後、T4 DNAリガーゼにより、予め制限酵
素HincIIで処理しておいたプラスミドベクターp
UC18(ATCC 37253)に挿入した。得られ
た組換えDNAをコンピテントセル法により大腸菌HB
101株(ATCC 33694)に導入し、その後、
大腸菌をアンピシリン100μg/mlを含むLB培地
(pH7.2)に植菌し、37℃で18時間培養後、培
養物を遠心分離して菌体を採取し、通常一般方法により
組換えDNAを抽出した。組換えDNAの一部をとり、
挿入されたDNA断片の塩基配列をジデオキシ法により
調べたところ、化2に示す塩基配列を含んでいた。その
後、組換えDNAを制限酵素BamHI及びPstIで
消化し、精製することにより、hIFP領域を含む50
8個の塩基対からなるBamHI−PstI DNA断
片を得た。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【実施例1−1(b) ヒトβ−グロビンイントロン領
域を含むDNA断片の調製】エス・エル・セイン等が
『プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー
・オブ・サイエンシーズ・ユー・エス・エー』、第87
巻、第3924〜3928頁(1990年)に報告して
いるヒトβ−グロビンイントロンの塩基配列に基づき、
そのB領域を挟みこむ下記の表3又は表4に示す塩基配
列のプライマー3及びプライマー4を化学合成した。次
いで、実施例1−1(a)で得たBALL−1細胞由来
の精製ゲノムDNAの一部をとり、これをプライマー3
及びプライマー4を用いた以外は実験例1−1(a)と
同様に遺伝子増幅してヒトβ−グロビンイントロン領域
を含む約850塩基対のDNA断片を得た。常法によ
り、DNA断片の両末端をT4 DNAポリメラーゼで
平滑化した後、T4 DNAリガーゼにより、予め制限
酵素HincIIで切断しておいたストラタジーン・ク
ローニング・システム社製プラスミドベクター『pBl
uescript SK(−)』に挿入して組換えDN
Aとなし、これを実験例1−1(a)と同様にして大腸
菌HB101株に導入し、増殖させた後、分離・精製し
た。組換えDNAの一部をとり、挿入したDNA断片の
塩基配列をジデオキシ法により分析したところ、セイン
等が報告している塩基配列を含んでいた。その後、組換
えDNAを制限酵素PstI及びXhoIで消化し、精
製することにより、ヒトβ−グロビンイントロン領域を
含む840塩基対からなるPstI−XhoI DNA
断片を得た。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【実施例1−1(c) poly(A)遺伝子を含むD
NA断片の調製】プラスミドベクターpSV2neo
(ATCC 37149)を制限酵素Bgl IIで消
化し、T4 DNAリガーゼにより下記の表5に示す塩
基配列のBgl IIリンカーを連結後、制限酵素Ba
mH Iで消化し、精製することにより、poly
(A)遺伝子を含む320塩基対からなるXhoI−B
amHI DNA断片を得た。
【0036】
【表5】
【0037】
【実施例1−1(d) M13を含むDNA断片の調
製】常法により、宝酒造製ファージベクター『M13m
p18』から調製したHgiAI−PvuII DNA
断片にT4 DNAリガーゼにより下記の表6に示す塩
基配列のHgiAIリンカーを連結後、制限酵素Bam
HIで消化し、精製することにより、M13を含む46
7塩基対からなるBamHI−PvuIIDNA断片を
得た。
【0038】
【表6】
【0039】
【実施例1−1(e) NeoR遺伝子を含むDNA断
片の調製】常法により、プラスミドベクターpSV2n
eoを制限酵素PvuII及びBamHIで消化し、精
製することにより、NeoR遺伝子を含む1,487塩
基対からなるPvuII−BamHI DNA断片を得
た。
【0040】
【実施例1−1(f) ORIとAmpR遺伝子を含む
DNA断片の調製】常法により、プラスミドベクターp
UC9(ATCC 37252)を制限酵素BamHI
及びSspIで消化して得られるBamHI−SspI
DNA断片にT4 DNAリガーゼにより下記の表7
に示す塩基配列のSspIリンカーを連結後、制限酵素
BglIIで消化し、精製することにより、ORIとA
mpR遺伝子を含む2,230塩基対からなるBamH
I−BglII DNA断片を得た。
【0041】
【表7】
【0042】
【実施例1−1(g) dhfr遺伝子を含むDNA断
片の調製】常法により、プラスミドベクターpSV2−
dhfr(ATCC 37146)を制限酵素BamH
I及びPvuIIで消化し、精製することにより、dh
fr遺伝子を含む1,907塩基対からなるBamHI
−PvuII DNA断片を得た。
【0043】
【実施例1−1(h) NruI−NdeI DNA断
片の調製】マイケル・ボシャート等が『セル』、第41
巻、第521〜530頁(1985年)に報告している
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)エンハンサーの
塩基配列に基づき、下記の表8又は表9に示す塩基配列
のプライマー5及びプライマー6を化学合成した。
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】別途、常法により、HCMV AD−16
9株(ATCC VR−807)のDNAを採取・精製
し、プライマー5及びプライマー6の存在下でPCR法
により遺伝子増幅し、得られた約280塩基対からなる
DNA断片の両末端をT4DNAポリメラーゼで平滑化
した後、T4 DNAリガーゼにより、予め制限酵素H
inc IIで切断しておいたプラスミドベクターpU
C18(ATCC37253)に挿入した。得られた組
換えDNAを実験例1−1(a)と同様にして大腸菌H
B101株に導入し、増殖させた後、精製・採取し、制
限酵素NruI及びNdeIで消化し、精製することに
より、HCMV遺伝子を含む277塩基対からなるNr
uI−NdeI DNA断片を得た。
【0047】
【実施例1−1(i) NdeI−HindIII D
NA断片の調製】常法により、プラスミドベクターpU
C18を制限酵素NdeI及びHindIIIで消化
し、精製することにより、214塩基対からなるNde
I−HindIII DNA断片を得た。
【0048】
【実施例1−1(j) SVE遺伝子を含むDNA断片
の調製】常法により、SV40 A2895株(ATC
C VR−305)を増殖させ、DNAを採取・精製し
た。別途、ザルツマン等が『ザ・パポーバビリデス』、
1986年、プレナム・プレス社発行、第27〜98頁
に報告している塩基配列に基づき、SVE領域を挾み込
む下記の表10及び表11に示す塩基配列のプライマー
7及びプライマー8を化学合成した。これらプライマー
7及びプライマー8の存在下でSV40の精製DNAを
PCR法により遺伝子増幅し、得られた約190塩基対
からなるDNA断片の両末端をT4 DNAポリメラー
ゼで平滑化した後、T4 DNAリガーゼにより、予め
制限酵素HincIIで切断しておいたプラスミドベク
ターpUC18に挿入して組換えDNAとなし、これを
大腸菌HB101株に導入し、増殖させた後、採取・精
製し、SVE領域をコードする配向方向の相違する2種
類のプラスミドベクター『pHSVEB』及び『pHS
VBE』を得た。これらプラスミドベクターの一部をと
り、挿入されたDNA断片の塩基配列をジデオキシ法に
より調べたところ、ザルツマン等が報告している塩基配
列を含んでいた。
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】その後、上記2種類の組換えDNAをそれ
ぞれ制限酵素BamHI及びHindIIIで消化し、
精製した後、T4 DNAリガーゼにより、予めHin
dIIIで切断しておいたプラスミドベクターpUC1
8に挿入した。得られたSV40エンハンサーが2個直
列に連結した組換えDNAを制限酵素HindIIIで
消化し、T4リガーゼにより、予め制限酵素HindI
IIで切断しておいたプラスミドベクーpHSVEBに
挿入して組換えDNAとなし、これを大腸菌HB101
株に導入し、増殖させた後、採取・精製し、制限酵素H
indIII及びBamHIで不完全消化し、精製する
ことにより、SVEが3個直列に連結した684塩基対
からなるHindIII−BamHI DNA断片を得
た。
【0052】
【実施例1−2 hEPOをコードするDNAを含む組
換えDNAの調製】常法により、ヒト腎癌細胞ACHN
株(ATCC CRL1611)を増殖させ、増殖細胞
からmRNAを採取・精製した。別途、ケネス・ジェー
コブス等が『ネーチャー』、第313巻、第806〜8
10頁(1985年)に報告しているhEPOの塩基配
列に基づき、hEPOをコードするcDNA領域を挾み
込む下記の表12又は表13に示す塩基配列のプライマ
ー9及びプライマー10を化学合成し、これらプライマ
ーの存在下で精製mRNAをRT−PCR法により遺伝
子増幅することにより、約600塩基対からなるcDN
Aを得た。cDNAの両末端をT4 DNAポリメラー
ゼで平滑化した後、T4 DNAリガーゼにより、予め
制限酵素SmaIで切断しておいたプラスミドベクター
pBluescript SK(−)に挿入して組換え
DNAとなし、これをコンピテントセル法により大腸菌
HB101株に導入し、増殖させた後、採取・精製し
た。組換えDNAの一部をとり、挿入したDNA断片の
塩基配列をジデオキシ法により調べたところ、ジェーコ
ブス等が報告している塩基配列を含んでいた。
【0053】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】上記で得た組換えDNAを常法により制限
酵素XhoI及びNotIで消化し、消化物から採取・
精製したhEPOをコードするcDNAを含むDNA断
片を実施例1−1で調製したphIFP1におけるHu
IFN−α2プロモータ下流のXhoI−NotI認識
部位に挿入した。このようにして得られた組換えDNA
を『pIFPhEPO』と命名した。
【0056】
【実施例2 hEPOをコードするDNAを含む形質転
換体の調製】バイラド社製エレクトロポレーション装置
『ジーン・パルサー』を使用し、実施例1−2で調製し
た組換えDNA『pIFPhEPO』を25μF、45
0ボルトの条件でBALL−1細胞に導入した。細胞を
5%CO2インキュベータ中、37℃で72時間培養し
た後、10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したG−4
18 1mg/mlを含むRPMI1640培地(pH
7.2)に細胞密度約4×105個/mlになるように
浮遊させ、5%CO2インキュベータ中、37℃で約1
カ月間培養後、生育細胞を採取・クローン化した。
【0057】得られた形質転換体を10%(v/v)仔
ウシ血清を補足したRPMI1640培地(pH7.
2)に細胞密度約4×105個/mlになるように浮遊
させ、培養培地に株式会社林原生物化学研究所製IFN
−α(BALL−1)を100IU/mlを加え、37
℃で3時間インキュベートした後、培養培地にセンダイ
ウイルスを50HA/ml加え、同じ温度でさらに15
時間培養した。
【0058】得られた培養物のhEPO活性を測定した
ところ、発現が最も高い形質転換体BE−912で形質
転換体4×105個当たり、約30UのhEPO産生が
認められた。対照として、同じ形質転換体をセンダイウ
イルスの非存在下で同様に培養したところ、hEPO産
生は認められなかった。このことは、本例の形質転換体
が、IFN−α誘導剤による外部刺激により、その発現
を人為的に制御可能であることを裏付けている。
【0059】なお、この発明を通じて、hEPO活性
は、ゲラルド・クリスタルが『エキスペリメンタル・ヘ
マトロジー』、第11巻、第7号、第649〜660頁
(1983年)に報告しているフェニルヒドラジンを投
与して貧血を誘導したマウスの脾臓細胞における3H−
チミジン取り込み量を指標とする方法に準じて測定し、
国際単位(U)に較正して表示した。標準物質には、和
光純薬工業社製の人尿由来hEPOを使用した。
【0060】
【実施例3 HuIFN−γをコードするDNAを含む
組換えDNAの調製】健常者から末梢血を採取し、常法
にしたがってリンパ球を分離した。リンパ球を10%
(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI1640培
地(pH7.2)に血球密度2.5×106個/mlに
なるように浮遊させ、レンチルレクチンを10μg/m
l加えた後、5%CO2インキュベータ中、37℃で4
8時間インキュベートした。常法により、遠心分離によ
り培養物から回収した血球からmRNAを採取・精製
し、実施例1−2と同様にしてRT−PCR法によりH
uIFN−γをコードするcDNAを増幅し、実施例1
−2と同様にしてプラスミドベクターpBluescr
ipt SK(−)に挿入して組換えDNAとなし、こ
れを大腸菌HB101株に導入し、増殖させた。
【0061】別途、リック・デリンク等が『ヌクレイッ
ク・アシッズ・リサーチ』、第10巻、第3605〜3
615頁(1982年)に報告しているHuIFN−γ
をコードするcDNAの塩基配列に基づき、下記の表1
4、表15又は表16に示す塩基配列のプローブ1、プ
ローブ2及びプローブ3を化学合成し、常法により32
で標識した。これらプローブを使用し、ハイブリダイゼ
ーション法により前記大腸菌からHuIFN−γをコー
ドするcDNAを含むクローンを選択し、常法により増
殖させた後、組換えDNAを採取・精製した。組換えD
NAの一部をとり、挿入したDNA断片の塩基配列をジ
デオキシ法により調べたところ、デリンク等が報告して
いる塩基配列を含んでいた。
【0062】
【表14】
【0063】
【表15】
【0064】
【表16】
【0065】その後、常法により、上記組換えDNAを
制限酵素XhoI及びNotIで消化し、消化物からH
uIFN−γをコードするcDNAを含むDNA断片を
採取・精製し、実施例1−1で構築したプラスミドベク
ターphIFP1のXhoI−NotI認識部位間に挿
入することにより、HuIFN−αプロモータの下流に
HuIFN−γをコードするcDNAが連結した組換え
DNA『pIFPhIFG』を得た。
【0066】
【実施例4 HuIFN−γをコードするDNAを含む
形質転換体の調製】実施例3で得た組換えDNA『pI
FPhIFG』を実施例2と同様、エレクトロポレーシ
ョン法によりBALL−1細胞に導入した。形質転換体
を10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI1
640培地(pH7.2)に浮遊させ、5%CO2イン
キュベータ中、37℃で72時間培養後、培養物から形
質転換体を採取し、新鮮な同じ培養培地で洗浄した。次
に、形質転換体をG−418を1mg/ml含む10%
(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI1640培
地(pH7.2)に細胞密度約4×105個/mlにな
るように浮遊させ、5%CO2インキュベータ中、37
℃で約1カ月間培養後、生育細胞を採取クローン化し
た。
【0067】このようにして得た40種類の形質転換体
につき、それぞれ別個に10%(v/v)ウシ胎児血清
を補足したRPMI1640培地(pH7.2)に細胞
密度約4×105個/mlになるように浮遊させ、培養
培地にIFN−α(BALL−1)を100IU/ml
加え、37℃で15時間培養後、培養培地にセンダイウ
イルスを約50HA/ml加え、同じ温度でさらに15
時間培養した。培養物の抗ウイルス活性を調べたとこ
ろ、発現効率が最も高い形質転換体『BIG−713』
で、形質転換体4×105個当たり、約6,000IU
のHuIFN−γ産生が認められた。対照として、同じ
形質転換体をセンダイウイルスの非存在下で同様に培養
したところ、HuIFN−γ産生は認められなかった。
このことは、本件の形質転換体が、IFN−α誘導剤に
よる外部刺激により、その発現を人為的に制御可能であ
ることを裏付けている。
【0068】なお、この発明を通じて、HuIFN−γ
の活性は、モノクローナル抗HuIFN−α抗体及びモ
ノクローナル抗HuIFN−β抗体の存在下、シンドビ
スウイルスによるヒト羊膜細胞FL株の変性を指標とす
る色素取り込み法により測定し、国際単位(IU)に較
正して表示した。標準品には、アメリカ合衆国国立衛生
研究所から入手したHuIFN−γ標準品(NIH G
a23−901−530)を使用した。
【0069】以下、上記実施例で調製した形質転換体を
使用するhEPOとHuIFN−γの参考製造例につい
て説明する。
【0070】
【参考例1 形質転換体によるhEPOの製造】10%
(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI1640培
地(pH7.2)に実施例1−2で得た形質転換体BE
−912を細胞密度約5×106個/mlになるように
浮遊させ、5%CO2インキュベータ中、37℃で18
時間培養した。遠心分離により培養物から採取した細胞
を新鮮な同一培地で洗浄し、新鮮な同じ培養培地に細胞
密度5×106個/mlになるように浮遊させ、IFN
−α(BALL−1)を100IU/ml加え、5%C
2インキュベータ中、37℃で3時間インキュベート
した後、ニューカッスル病ウイルスを50HA/ml加
え、同じ温度でさらに18時間培養した。培養物のEP
O活性を測定したところ、約400U/mlのhEPO
産生が認められた。
【0071】その後、常法により、培養物から形質転換
体を除去し、濃縮した後、培養物に含まれるhEPOを
イオン交換クロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイト
・カラムクマロトグラフィー及びゲル濾過クロマトグラ
フィーにより比活性約1×105U/mg蛋白質にまで
精製した。精製hEPOの一部をとり、SDS−ポリア
クリルアミドゲル上で電気泳動後、ゲル上で過沃素酸シ
ッフ試薬を作用させたところ、EPO活性を有するバン
ドが赤色に染色された。このことは、産生したhEPO
に有意の糖鎖が結合していることを示している。
【0072】
【参考例2 形質転換体によるhEPOの製造】10%
(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI1640培
地(pH7.2)に実施例1−2で得た形質転換体BE
−912を細胞密度約5×106個/mlになるように
浮遊させ、参考例1と同様にして増殖させた。次いで、
形質転換体を生理食塩水に浮遊させ、常法により免疫抑
制したハムスター新生児の大腿部皮下に約1×107
/匹の割合で注射移植し、その後、通常の方法によりハ
ムスターを4週間飼育した。常法により、皮下に生じた
腫瘍塊(平均約15g/匹)を摘出し、分散させ、得ら
れた細胞をRPMI1640培地(pH7.2)で洗浄
した後、新鮮な同じ培養培地に細胞密度約5×106
/mlになるように浮遊させ、IFN−α(BALL−
1)を100IU/ml加え、5%CO2インキュベー
タ中、37℃で3時間インキュベートした後、培養培地
にセンダイウイルスを50HA/ml加え、同じ温度で
さらに18時間インキュベートした。培養物のEPO活
性を測定したところ、約600U/mlのhEPO産生
が認められた。
【0073】
【参考例3 形質転換体によるHuIFN−γの製造】
10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI16
40培地(pH7.2)に実施例4で得た形質転換体B
IG−713を細胞密度約4×104個/mlになるよ
うに浮遊させ、5%CO2インキュベータ中、37℃で
15時間培養して増殖させた。遠心分離により培養物か
ら採取した細胞を生理食塩水で洗浄し、血清無含有のR
PMI1640培地(pH7.2)に細胞密度約5×1
6個/mlになるように浮遊させ、培養培地にIFN
−α(BALL−1)を100IU/ml加え、5%C
2インキュベータ中、37℃で3時間インキュベート
した後、培養培地にセンダイウイルスを100HA/m
l加え、同じ温度でさらに18時間インキュベートし
た。培養物の抗ウイルス活性を測定したところ、約8
0,000IU/mlのHuIFN−γ産生が認められ
た。
【0074】その後、常法により、培養物から形質転換
体を除去し、濃縮した後、培養物に含まれるHuIFN
−γを抗HuIFN−γ抗体カラムクロマトグラフィー
により比活性約1×107IU/mg蛋白質にまで精製
した。精製HuIFN−γの一部をとり、SDS−ポリ
アクリルアミドゲル上で電気泳動後、ゲル上で過沃素酸
シッフ試薬を作用させたところ、抗ウイルス活性を有す
るバンドが赤色に染色された。このことは、産生したH
uIFN−γに有意の糖鎖が結合していることを示して
いる。
【0075】
【参考例4 形質転換体によるHuIFN−γの製造】
10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI16
40培地(pH7.2)に実施例4で得た形質転換体B
IG−713を細胞密度約4×104個/mlになるよ
うに浮遊させ、5%CO2インキュベータ中、37℃で
15時間培養して増殖させた。遠心分離により培養物か
ら採取した細胞を生理食塩水で洗浄後、血清無含有のR
PMI1640培地(pH7.2)に浮遊させ、ヌード
マウスの大腿部皮下に約1×107個/匹の割合で注射
移植した。その後、ヌードマウスを通常一般の方法で5
週間飼育し、皮下に生じた腫瘍塊(平均約12g/匹)
を摘出し、分散させた。
【0076】このようにして得た形質転換体をセンダイ
ウイルスに代えてニューカッスル病ウイルスを使用した
以外は参考例3と同様に処理したところ、約100,0
00IU/mlのHuIFN−γが産生した。
【0077】
【発明の効果】叙上のとおり、この発明はIFN−αプ
ロモータを利用する新規な組換えDNAと形質転換体を
提供するものである。
【0078】この発明の組換えDNAを導入した形質転
換体は、IFN−α誘導剤による外部刺激の有無によ
り、ポリペプチドの産生を人為的に制御することができ
る。これにより、この発明の形質転換体は、IFN−α
誘導剤の非存在下で培養することにより、自ら産生した
ポリペプチドにより障害を起こしたり、死滅することな
く、最大限に増殖することができる。そして、増殖した
形質転換体を適宜IFN−α誘導剤の存在下で培養すれ
ば、導入したDNAが最大限に発現して、所期のポリペ
プチドを産生する。斯くして、この発明によるときに
は、従来の組換えDNAや形質転換体では製造困難であ
ったポリペプチドであっても、所望量を容易に製造でき
ることとなる。
【0079】さらに、この発明は、IFN−αプロモー
タ自体が極めて強力なことに加えて、通常一般のIFN
−α誘導剤が医薬品の製造過程に支障なく使用でき、し
かも、それらはポリペプチドの精製過程で容易に除去で
きることから、安全なポリペプチドを効率的に所望量を
製造できる特徴がある。殊に、目的とするポリペプチド
が、元来、糖鎖が付加した形態で産生されるものである
場合には、従来の組換えDNA技術では容易に得られな
い、顕著な薬効のポリペプチドを容易に製造できること
となる。そして、HuIFN−αプロモータを使用する
形質転換体が産生するポリペプチドは、HuIFN−α
プロモータが、本来、ヒトの体内に存在するものである
ことから、ヒトに投与することを前提とする医薬品に副
作用等の懸念なく安全に配合使用できる。
【0080】この発明は斯くも顕著な作用効果を発揮す
る発明であり、斯界に貢献すること誠に多大な、意義の
ある発明といえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドベクターphIFP1の構造を示す
図である。
【符号の説明】
hIFP HuIFN−α2プロモータ poly(A) SV40のポリアデル化シグナ
ル遺伝子 M13 M13ファージの複製開始点 NeoR ネオマイシン・アミノグリコシ
ド・フォスフォトランスフェラーゼ遺伝子 ORI 大腸菌の複製開始点 AmpR β−ラクタマーゼ遺伝子 dhfr ジヒドロ葉酸リダクターゼ遺伝
子 SVE3 SVEが3個直列に連結した遺
伝子
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】この発明で用いるプラスミドベクターは、
組換えDNAや形質転換体をクローニングするための適
宜薬剤耐性遺伝子や、形質転換体の発現効率を高めるた
めの適宜エンハンサーの挿入を妨げない。個々の薬剤耐
性遺伝子としては、例えば、蛋白質合成阻害剤の一種で
あるG−418への耐性を与えるネオマイシン・アミノ
グリコシド・フォスフォトランスフェラーゼ遺伝子(以
下、「NeoR遺伝子」と略記する。)、核酸合成阻害
剤の一種であるメトトレキセートへの耐性を与えるジヒ
ドロ葉酸リダクターゼ遺伝子(以下、「dhfr遺伝
子」と略記する。)、アンピシリンへの耐性を与えるβ
−ラクタマーゼ遺伝子(以下、「AmpR」と略記す
る。)などが挙げられる。エンハンサーにはSV40エ
ンハンサー(以下、「SVE」と略記する。)が好適で
あり、後記プラスミドベクターphIFP1はこれら薬
剤耐性形質やエンハンサーをすべて具備しており、この
発明を実施するうえで極めて有用である。なお、プラス
ミドベクターの適所に開始コドンや終止コドンを適宜挿
入し得ることは言うまでもない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】次に、プラスミドベクターに挿入されるI
FN−α以外のポリペプチドをコードするDNAについ
て説明するに、この発明でいうポリペプチドとはIFN
−α以外のポリペプチド一般を意味し、分子中における
糖鎖の有無がその生物作用や副作用に実質的な影響をも
たらすものも対象となり得る。個々のポリペプチドとし
ては、IFN−β、IFN−γ、腫瘍壊死因子、マクロ
ファージ遊走阻止因子、マクロファージ活性化因子、マ
クロファージ走化性因子、コロニー形成因子、幼若化因
子、インターロイキン2、インターロイキン3、好中球
走化性因子及び白血球遊走阻止因子などのサイトカイ
ン、エリスロポエチン、インシュリン、ソマトスタチ
ン、成長ホルモンなどのペプチドホルモン、さらには、
組織プラスミノーゲン・アクチベータなどの酵素がその
対象となる。このうちの多くのポリペプチドは、本来、
糖鎖を結合した形態で産生されており、その一部におい
ては、糖鎖の有無がその生物作用や副作用に実質的な影
響を及ぼすことが知られている。この発明の形質転換体
が産生するHuINF−γ、腫瘍壊死因子、ヒトエリス
ロポエチン(以下、「hEPO」と略記する。)などに
は有意の糖鎖が結合しており、医薬品に配合してヒトに
投与すると、重篤な副作用を惹起することなく顕著な治
療・予防効果を発揮する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】産生したポリペプチドは、斯界における通
常一般の方法で精製することができる。例えば、遠心分
離により培養物から形質転換体を除去して得られる培養
上清に硫酸アンモニウムを加えて塩析し、得られる粗ポ
リペプチドを含む沈澱物を、例えば、濃縮、塩析、透
析、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラ
フィー、ゲル電気泳動、等電点電気泳動、アフィニティ
ークロマトグラフィーなどの精製方法を適宜組合せて精
製すればよい。ポリペプチドがIFNや腫瘍壊死因子の
場合には、モノクローナル抗体をリガンドとするアフィ
ニティークロマトグラフィーが有用であり、最高純度の
ポリペプチドを最少限の労力とコストで得ることができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】別途、常法により、化2に示すhIFP遺
伝子を含む塩基配列の下記表1又は表2に示すプライマ
ー1及びプライマー2を化学合成し、これらプライマー
の存在下で精製ゲノムDNAをPCR法により遺伝子増
幅することにより、hIFP領域を含む約500塩基対
からなるDNA断片を得た。常法により、このDNA断
片にT4 DNAポリメラーゼを作用させて両末端を平
滑化した後、T4 DNAリガーゼにより、予め制限酵
素HincIIで処理しておいたプラスミドベクターp
UC18(ATCC 37253)に挿入した。得られ
た組換えDNAをコンピテントセル法により大腸菌HB
101株(ATCC 33694)に導入し、その後、
大腸菌をアンピシリン100μg/mlを含むLB培地
(pH7.2)に植菌し、37℃で18時間培養後、培
養物を遠心分離して菌体を採取し、通常一般の方法によ
り組換えDNAを抽出した。組換えDNAの一部をと
り、挿入されたDNA断片の塩基配列をジデオキシ法に
より調べたところ、化2に示す塩基配列を含んでいた。
その後、組換えDNAを制限酵素BamHI及びPst
Iで消化し、精製することにより、hIFP領域を含む
508個の塩基対からなるBamHI−PstI DN
A断片を得た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【実施例1−1(b) ヒトβ−グロビンイントロン領
域を含むDNA断片の調製】エル・エス・セイン等が
『プロシーディング・オブ・ナショナル・アカデミー・
オブ・サイエンシーズ・ユー・エス・エー』、第87
巻、第3924〜3928頁(1990年)に報告して
いるヒトβ−グロビンイントロンの塩基配列に基づき、
そのB領域を挟みこむ下記の表3又は表4に示す塩基配
列のプライマー3及びプライマー4を化学合成した。次
いで、実施例1−1(a)で得たBALL−1細胞由来
の精製ゲノムDNAの一部をとり、これをプライマー3
及びプライマー4を用いた以外は実施例1−1(a)と
同様に遺伝子増幅してヒトβ−グロビンイントロン領域
を含む約850塩基対のDNA断片を得た。常法によ
り、DNA断片の両末端をT4 DNAポリメラーゼで
平滑化した後、T4 DNAリガーゼにより、予め制限
酵素HincIIで切断しておいたストラタジーン・ク
ローニング・システムズ製プラスミドベクター『pBl
uescript SK(−)』に挿入して組換えDN
Aとなし、これを実施例1−1(a)と同様にして大腸
菌HB101株に導入し、増殖させた後、分離・精製し
た。組換えDNAの一部をとり、挿入したDNA断片の
塩基配列をジデオキシ法により分析したところ、セイン
等が報告している塩基配列を含んでいた。その後、組換
えDNAを制限酵素PstI及びXhoIで消化し、精
製することにより、ヒトβ−グロビンイントロン領域を
含む840塩基対からなるPstI−XhoI DNA
断片を得た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【表5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】別途、常法により、HCMV AD−16
9株(ATCC VR−807)のDNAを採取・精製
し、プライマー5及びプライマー6の存在下でPCR法
により遺伝子増幅し、得られた約280塩基対からなる
DNA断片の両末端をT4DNAポリメラーゼで平滑化
した後、T4 DNAリガーゼにより、予め制限酵素H
incIIで切断しておいたプラスミドベクターpUC
18(ATCC 37253)に挿入した。得られた組
換えDNAを実施例1−1(a)と同様にして大腸菌H
B101株に導入し、増殖させた後、採取・精製し、制
限酵素NruI及びNdeIで消化し、精製することに
より、HCMV遺伝子を含む277塩基対からなるNr
uI−NdeI DNA断片を得た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】
【実施例4 HuIFN−γをコードするDNAを含む
形質転換体の調製】実施例3で得た組換えDNA『pI
FPhIFG』を実施例2と同様、エレクトロポレーシ
ョン法によりBALL−1細胞に導入した。形質転換体
を10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI1
640培地(pH7.2)に浮遊させ、5%CO2イン
キュベータ中、37℃で72時間培養後、培養物から形
質転換体を採取し、新鮮な同じ培養培地で洗浄した。次
に、形質転換体をG−418を1mg/ml含む10%
(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI1640培
地(pH7.2)に細胞密度約4×105個/mlにな
るように浮遊させ、5%CO2インキュベータ中、37
℃で約1カ月間培養後、生育細胞を採取し、クローン化
した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】このようにして得た40種類の形質転換体
につき、それぞれ別個に10%(v/v)ウシ胎児血清
を補足したRPMI1640培地(pH7.2)に細胞
密度約4×105個/mlになるように浮遊させ、培養
培地にIFN−α(BALL−1)をそれぞれ100I
U/ml加え、37℃で15時間培養後、培養培地にセ
ンダイウイルスを約50HA/ml加え、同じ温度でさ
らに15時間培養した。培養物の抗ウイルス活性を調べ
たところ、発現効率が最も高い形質転換体『BIG−7
13』で、形質転換体4×105個当たり、約6,00
0IUのHuIFN−γ産生が認められた。対照とし
て、同じ形質転換体をセンダイウイルスの非存在下で同
様に培養したところ、HuIFN−γ産生は認められな
かった。このことは、本例の形質転換体が、IFN−α
誘導剤による外部刺激により、その発現を人為的に制御
可能であることを裏付けている。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターフェロン−αプロモータを連結
    したプラスミドベクターと、インターフェロン−α以外
    のポリペプチドをコードするDNAとを含んでなる複製
    可能な組換えDNA。
  2. 【請求項2】 インターフェロン−αプロモータがヒト
    インターフェロン−αプロモータである請求項1に記載
    の複製可能な組換えDNA。
  3. 【請求項3】 インターフェロン−αプロモータが下記
    の化1に示す塩基配列を有する請求項1又は2に記載の
    複製可能な組換えDNA。 【化1】
  4. 【請求項4】 プラスミドベクターがG−418耐性遺
    伝子、メトトレキセート耐性遺伝子及びアンピシリン耐
    性遺伝子からなる群より選ばれる2種以上の薬剤耐性遺
    伝子を連結する請求項1、2又は3に記載の複製可能な
    組換えDNA。
  5. 【請求項5】 プラスミドベクターがphIFP1であ
    る請求項1、2、3又は4に記載の複製可能な組換えD
    NA。
  6. 【請求項6】 DNAがヒトエリスロポエチン又はヒト
    インターフェロン−γをコードする請求項1、2、3、
    4又は5に記載の複製可能な組換えDNA。
  7. 【請求項7】 請求項1の組換えDNAを哺乳動物由来
    の宿主細胞に導入してなる形質転換体。
  8. 【請求項8】 インターフェロン−αプロモータがヒト
    インターフェロン−αプロモータである請求項7に記載
    の形質転換体。
  9. 【請求項9】 インターフェロン−αプロモータが化1
    に示す塩基配列を有する請求項7又は8に記載の形質転
    換体。
  10. 【請求項10】 プラスミドベクターがG−418耐性
    遺伝子、メトトレキセート耐性遺伝子及びアンピシリン
    耐性遺伝子からなる群より選ばれる2種以上の薬剤耐性
    遺伝子を連結する請求項7、8又は9に記載の形質転換
    体。
  11. 【請求項11】 組換えDNAにおけるプラスミドベク
    ターがphIFP1である請求項7、8、9又は10に
    記載の形質転換体。
  12. 【請求項12】 DNAがヒトエリスロポエチン又はヒ
    トインターフェロン−γをコードする請求項7、8、
    9、10又は11に記載の形質転換体。
  13. 【請求項13】 宿主細胞がヒトリンパ芽球様細胞であ
    る請求項7、8、9、10、11又は12に記載の形質
    転換体。
JP5342237A 1993-12-15 1993-12-15 組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体 Pending JPH07163368A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342237A JPH07163368A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体
CA002137120A CA2137120A1 (en) 1993-12-15 1994-12-01 Recombinant dna and transformant containing the same
EP94309279A EP0658627B1 (en) 1993-12-15 1994-12-13 Recombinant DNA with interferon-alpha promoter
DE69432340T DE69432340T2 (de) 1993-12-15 1994-12-13 Rekombinante DNS mit dem Interferon-alpha Promotor
US08/828,511 US5731193A (en) 1993-12-15 1997-03-31 Recombinant DNA and transformant containing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342237A JPH07163368A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07163368A true JPH07163368A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18352181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5342237A Pending JPH07163368A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5731193A (ja)
EP (1) EP0658627B1 (ja)
JP (1) JPH07163368A (ja)
CA (1) CA2137120A1 (ja)
DE (1) DE69432340T2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6087116A (en) * 1997-03-12 2000-07-11 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Interleukin-18 (IL-18) receptor polypeptides and their uses
US6773701B2 (en) 2000-10-27 2004-08-10 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Expression enhancer for protein synthesis inhibitory genes
US7015308B1 (en) 1997-04-25 2006-03-21 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Hedgehog protein
US7098026B1 (en) 1997-04-25 2006-08-29 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Human desert hedgehog protein

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5952226A (en) * 1996-11-05 1999-09-14 Modex Therapeutiques Hypoxia responsive EPO producing cells
FR2817559B1 (fr) * 2000-12-06 2003-12-12 Genodyssee Procede de determination d'un ou plusieurs polymorphisme(s) fontionnel(s) dans la sequence nucleique d'un gene "candidat" fonctionnel preselectionne et ses applications
US6677347B2 (en) * 2000-12-08 2004-01-13 3M Innovative Properties Company Sulfonamido ether substituted imidazoquinolines
US20030044398A1 (en) * 2001-03-20 2003-03-06 Robl James M. Methods for producing antibodies in mammals
WO2004053057A2 (en) * 2002-12-11 2004-06-24 3M Innovative Properties Company Gene expression systems and recombinant cell lines
EP1617845A4 (en) * 2003-04-28 2006-09-20 3M Innovative Properties Co COMPOSITIONS AND METHODS FOR INDUCING OPOID RECEPTORS
CA2535117A1 (en) * 2003-08-12 2005-03-03 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazo-containing compounds
CA2536136C (en) * 2003-08-27 2012-10-30 3M Innovative Properties Company Aryloxy and arylalkyleneoxy substituted imidazoquinolines
JP2007504269A (ja) * 2003-09-05 2007-03-01 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー Cd5+b細胞リンパ腫の治療方法
US20090075980A1 (en) * 2003-10-03 2009-03-19 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridines and Analogs Thereof
US7544697B2 (en) * 2003-10-03 2009-06-09 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridines and analogs thereof
EP1673087B1 (en) * 2003-10-03 2015-05-13 3M Innovative Properties Company Alkoxy substituted imidazoquinolines
CA2545825A1 (en) * 2003-11-14 2005-06-02 3M Innovative Properties Company Hydroxylamine substituted imidazo ring compounds
WO2005048933A2 (en) 2003-11-14 2005-06-02 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazo ring compounds
CA2547020C (en) * 2003-11-25 2014-03-25 3M Innovative Properties Company 1h-imidazo[4,5-c]pyridine-4-amine derivatives as immune response modifier
US8802853B2 (en) * 2003-12-29 2014-08-12 3M Innovative Properties Company Arylalkenyl and arylalkynyl substituted imidazoquinolines
AU2004312508A1 (en) * 2003-12-30 2005-07-21 3M Innovative Properties Company Imidazoquinolinyl, imidazopyridinyl, and imidazonaphthyridinyl sulfonamides
AU2005228150A1 (en) * 2004-03-24 2005-10-13 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazopyridines, imidazoquinolines, and imidazonaphthyridines
US8017779B2 (en) * 2004-06-15 2011-09-13 3M Innovative Properties Company Nitrogen containing heterocyclyl substituted imidazoquinolines and imidazonaphthyridines
WO2006009832A1 (en) * 2004-06-18 2006-01-26 3M Innovative Properties Company Substituted imidazo ring systems and methods
US7897609B2 (en) * 2004-06-18 2011-03-01 3M Innovative Properties Company Aryl substituted imidazonaphthyridines
US8026366B2 (en) * 2004-06-18 2011-09-27 3M Innovative Properties Company Aryloxy and arylalkyleneoxy substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
WO2006065280A2 (en) * 2004-06-18 2006-06-22 3M Innovative Properties Company Isoxazole, dihydroisoxazole, and oxadiazole substituted imidazo ring compounds and methods
US20090270443A1 (en) * 2004-09-02 2009-10-29 Doris Stoermer 1-amino imidazo-containing compounds and methods
WO2006063072A2 (en) * 2004-12-08 2006-06-15 3M Innovative Properties Company Immunomodulatory compositions, combinations and methods
WO2006083440A2 (en) 2004-12-30 2006-08-10 3M Innovative Properties Company Substituted chiral fused [1,2]imidazo[4,5-c] ring compounds
AU2005322898B2 (en) * 2004-12-30 2011-11-24 3M Innovative Properties Company Chiral fused (1,2)imidazo(4,5-c) ring compounds
EP1844201B1 (en) * 2005-02-04 2016-08-24 3M Innovative Properties Company Aqueous gel formulations containing immune response modifiers
WO2006086634A2 (en) 2005-02-11 2006-08-17 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Oxime and hydroxylamine substituted imidazo[4,5-c] ring compounds and methods
US7943610B2 (en) 2005-04-01 2011-05-17 3M Innovative Properties Company Pyrazolopyridine-1,4-diamines and analogs thereof
WO2006107851A1 (en) 2005-04-01 2006-10-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. 1-substituted pyrazolo (3,4-c) ring compounds as modulators of cytokine biosynthesis for the treatment of viral infections and neoplastic diseases
US7906506B2 (en) * 2006-07-12 2011-03-15 3M Innovative Properties Company Substituted chiral fused [1,2] imidazo [4,5-c] ring compounds and methods
CN105647945A (zh) * 2016-03-09 2016-06-08 华南农业大学 一种串联鸭α、γ干扰素基因及其制备方法和应用
CN113930451B (zh) * 2021-09-29 2023-11-17 天津大学 一种用于筛选干扰素信号通路负调控因子的报告系统及其构建方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU546577B2 (en) * 1980-02-25 1985-09-05 Trustees Of Columbia University, The Use of eucaryotic promoter sequences in the production of proteinaceous materials
JPS6045849B2 (ja) * 1980-08-25 1985-10-12 林原 健 ヒトエリトロポエチンの製造方法
IL66065A (en) * 1981-06-22 1989-06-30 Lilly Co Eli Recombinant dna cloning vectors and the e.coli transformants thereof
US5096705A (en) * 1981-10-19 1992-03-17 Genentech, Inc. Human immune interferon
CA1209501A (en) * 1982-09-16 1986-08-12 Nikos Panayotatos Expression vector
US4670399A (en) * 1983-01-31 1987-06-02 Stauffer Chemical Co. Hybrid plasmid with marker
US4921699A (en) * 1983-06-01 1990-05-01 Hoffman-La Roche Inc. Polypeptides having interferon activity
FR2556365B1 (fr) * 1983-12-09 1987-07-31 Transgene Sa Vecteurs de clonage et d'expression de l'interferon-g, bacteries transformees et procede de preparation de l'interferon-g
US4703008A (en) * 1983-12-13 1987-10-27 Kiren-Amgen, Inc. DNA sequences encoding erythropoietin
US4894334A (en) * 1984-03-28 1990-01-16 Cetus Corporation Method of improving the yield of heterologous protein produced by cultivating recombinant bacteria
JPH0634727B2 (ja) * 1984-08-17 1994-05-11 東レ株式会社 ベクタ−および形質転換体
FR2572093A1 (fr) * 1984-10-22 1986-04-25 Anda Biolog Nouveau milieu de culture cellulaire contenant des cellules de rate humaine, procede de culture utilisant ce milieu de culture, lignees de cellules lymphoblastoides obtenues, application a la production d'interferon, procede de preparation d'interferon et interferon ainsi produit
US4808523A (en) * 1984-11-07 1989-02-28 Yeda Research And Development Co., Ltd. Constitutive production of human IFN-β1 by mammalian cells transformed by the IFN-β1 gene fused to an SV40 early promoter
EP0217822B1 (en) * 1985-02-13 1993-05-12 Scios Nova Inc. Human metallothionein-ii promoter in mammalian expression system
US5362490A (en) * 1986-07-25 1994-11-08 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Human myelomonocyte interferon-gamma, and process for preparation and use thereof
US4939088A (en) * 1987-02-18 1990-07-03 Meloy Laboratories Inc. Sustained production of recombinant gamma interferon using an Epstein-Barr virus replicon
FR2657880A1 (fr) * 1990-02-02 1991-08-09 Fondation Nale Transfusion San Production de proteines recombinantes a partir de cellules lymphoblastouides humaines et d'heteromyelomes.
GB9206874D0 (en) * 1992-03-30 1992-05-13 Connaught Lab Generation of improved inducible mammalian expression vectors

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6087116A (en) * 1997-03-12 2000-07-11 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Interleukin-18 (IL-18) receptor polypeptides and their uses
US6559298B1 (en) 1997-03-12 2003-05-06 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Polypeptides that bind interleukin-18 (IL-18)
EP1749838A1 (en) 1997-03-12 2007-02-07 Kabushiki Kaisha Hayashibara Interleukin-18-receptor proteins
US7015308B1 (en) 1997-04-25 2006-03-21 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Hedgehog protein
US7098026B1 (en) 1997-04-25 2006-08-29 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Human desert hedgehog protein
US6773701B2 (en) 2000-10-27 2004-08-10 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Expression enhancer for protein synthesis inhibitory genes
US7189389B2 (en) 2000-10-27 2007-03-13 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Pharmaceutical composition of human interferon-α2 and interferon α8 subtypes

Also Published As

Publication number Publication date
DE69432340D1 (de) 2003-04-30
EP0658627B1 (en) 2003-03-26
US5731193A (en) 1998-03-24
CA2137120A1 (en) 1995-06-16
EP0658627A3 (en) 1996-12-11
EP0658627A2 (en) 1995-06-21
DE69432340T2 (de) 2004-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07163368A (ja) 組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体
EP0159714B1 (en) Production of interferon gamma
EP0077670B1 (en) Human immune interferon
US5096705A (en) Human immune interferon
US5582824A (en) Recombinant DES-CYS-TYR-CYS human immune interferon
EP0237019A2 (en) Interferon conjugate and production thereof using recombinant gene
JPH09501309A (ja) アデノ関連性ウイルスレプタンパク質および細菌性タンパク質含有融合タンパク質
JPH10262686A (ja) ポリペプチド
HUT56134A (en) Process for producing and purifying recombinant human interleukin-3 and its muteins
KR20170132784A (ko) 글로빈 유전자 클러스터의 조절 요소를 포함하는 진핵생물 발현 벡터
US5831023A (en) Recombinant animal interferon polypeptides
US4970161A (en) Human interferon-gamma
EP1549675A2 (en) Glycosylated human interferon alpha isoform
AU2011209506A1 (en) Method for producing interferon alpha 5
AU621051B2 (en) Method for purifying granulocyte-macrophage colony stimulating factor
KR20010086587A (ko) 유전자 요법에 의한 염증성 세포의 자기-조절된 고사
US5827694A (en) DNA encoding non-human animal interferons, vectors and hosts therefor, and recombinant production of IFN polypeptides
US5126252A (en) Expressions vectors containing Lambda PL promoter and T1 T2 RNA termination sequence, plasmids containing the vectors, hosts containing the plasmids and relatedmethods
KR100512018B1 (ko) 상동 재조합에 의해 인간 세포에서 인간 변이 단백질을 생성시키는 방법
KR890002417B1 (ko) 대장균에 인간의 면역 인터페론(Hu-IFN-γ) 생산특성을 부여하는 플라스미드 pKB-1000-γ의 제조방법
WO1995023861A1 (fr) MEGACARYOPOIETINE HUMAINE ET ISOLEMENT DE CELLE-CI, CLONAGE D'ADNc, ET PREPARATION DE LA PROTEINE RECOMBINEE
JPS61249385A (ja) 形質転換血球由来株化細胞およびそれを用いるヒトインタ−フエロン−γの製造方法
MXPA00000645A (es) Produccion de proteinas mutadas humanas en celulas humanas por medio de recombinacion homologa
JPH05308990A (ja) 新規糖タンパク質、ポリペプチド並びにその製造方法及 び遺伝子

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040601