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JPH07181473A - 液晶ディスプレイ用カラーフィルタとその製造方法 - Google Patents

液晶ディスプレイ用カラーフィルタとその製造方法

Info

Publication number
JPH07181473A
JPH07181473A JP32290693A JP32290693A JPH07181473A JP H07181473 A JPH07181473 A JP H07181473A JP 32290693 A JP32290693 A JP 32290693A JP 32290693 A JP32290693 A JP 32290693A JP H07181473 A JPH07181473 A JP H07181473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black matrix
layer
transparent
photosensitive resin
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32290693A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Tateno
舘野  晶彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP32290693A priority Critical patent/JPH07181473A/ja
Publication of JPH07181473A publication Critical patent/JPH07181473A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラックマトリックスに黒色感光性樹脂が使
用されても、ブラックマトリックスにおける遮光性が良
好で、パターン精度も良く、しかも平坦化度が高い高級
な液晶ディスプレイ用カラーフィルタを提供すること。 【構成】 透明基板20上に各画素を区画するブラック
マトリックス27を形成し、このブラックマトリックス
27が区画する領域部分をブラックマトリックス27と
ほぼ同じ厚さの透明区画層24により埋め尽し、この透
明区画層24とブラックマトリックス27とにより透明
基板20上に実質的に一様な層厚のブラックマトリック
ス保有層28を形成する。このブラックマトリックス保
有層28上に実質的に一様な層厚による着色層29を透
明区画層24の配置パターンに従って配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は液晶ディスプレイにお
いて使用されるカラーフィルタとその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】カラー表示の液晶ディスプレイは、一般
に、図7に示されているように、液晶層1の一方の側に
分割透明電極2を担持した透明ガラス基板3および偏光
板4を有し、液晶層1の他方の側にブラックマトリック
ス5により各画素の区分された赤、緑、青による着色層
6と平担化膜7と共通透明電極8とを積層状態にて担持
した透明ガラス基板9および偏光板10を有し、偏光板
4の側に配置された図示されていないバックライトより
白色光を照射されるよう構成され、透過光により画面表
示を行う。
【0003】液晶ディスプレイのカラーフィルタにおい
ては、上述のように、ガラス基板9上に赤、緑、青の三
色画素パターンをもって配置された着色層6のパターン
境界に、コントラストの向上を目的とした遮光層である
ブラックマトリックス5が形成されている。従来、ブラ
ックマトリックスはAl、Cr等の金属薄膜により形成
されている。金属薄膜であれば、ブラックマトリックス
は、膜厚が0.2〜0.4μm程度の薄膜構造で充分な
遮光性能を示すが、しかし、その製造コストは高く、フ
ォトリソグラフィでの形成が望まれている。
【0004】カラーフィルタは、対向基板と共に液晶を
制御する電極を担持する役割も担うから、平坦でない
と、それの凹凸に応じて液晶を挾む両電極の距離が均一
でなくなる。これは、表示品質を低下させる原因にな
り、また透明電極(ITO)にクラックが入る原因にも
なる。このようなことに鑑み、薄膜構造のブラックマト
リックスによるカラーフィルタにおいて、ブラックマト
リックスが区画する各領域にフィルタ画素を形成し、こ
のフィルタ画素間に生じる間隙にパターン形成材料を埋
め込んでカラーフィルタを平坦化することが特開昭62
−254103号公報に示されている。この場合のブラ
ックマトリックスの厚みは0.5μm程度で、透過率が
10%程度、また各フィルタ画素の厚みは1〜2μm程
度とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カラーフイルタにおけ
るブラックマトリックスの遮光性能は3%以下であるこ
とが好ましい。このことに対して、上述のカラーフィル
タにおけるブラックマトリックスは、光透過率10%が
程度で、遮光性能が不十分であり、黒色樹脂によるブラ
ックマトリックスにおいて、遮光性能を満足させるため
には1.0μm以上の膜厚が必要になる。
【0006】このように、ブラックマトリックスの厚み
がフィルタ画素と同程度の厚みとなると、図6に示され
ているように、ブラックマトリックス部分にてブラック
マトリックスの層厚に応じて着色層が大きく盛り上がる
ようになり、この場合には、特開昭62−254103
号公報に示されているような技術では平坦化に対応でき
なくなる。
【0007】また従来、フィルタ画素の大きさはブラッ
クマトリックスにより規定される。このためブラックマ
トリックスを黒色感光性樹脂で形成する場合、その材料
には高い精度の解像度が要求される。これに対し、黒色
感光性樹脂では、遮光性を問題にするため、着色剤であ
る顔料が多量に含有されているから、透明感光性樹脂に
比べ散乱光も多くなり、パターンは露光時のマスク幅よ
り広くなる傾向があり、特に膜厚が厚くなると、その広
がりは大きくなる。
【0008】また黒色感光性樹脂を使用したブラックマ
トリックスでは、充分な遮光性を得るべく、膜厚を厚く
すると、パターン幅が広がり、これに伴いフィルタ画素
領域の面積が狭くなり、表示画面が暗くなる。本発明の
目的は、ブラックマトリックスに黒色感光性樹脂が使用
されても、ブラックマトリックスにおける遮光性が良好
で、パターン精度も良く、しかも平坦化度が高い高級な
液晶ディスプレイ用カラーフィルタ、およびそのカラー
フィルタの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による液晶ディスプレイ用カラーフィルタ
は、透明基板上に各画素を区画するブラックマトリック
スが形成され、このブラックマトリックスが区画する領
域部分がブラックマトリックスとほぼ同じ厚さの透明区
画層により埋め尽くされ、この透明区画層と前記ブラッ
クマトリックスとにより前記透明基板上に実質的に一様
な層厚のブラックマトリックス保有層が形成され、前記
ブラックマトリックス保有層上に実質的に一様な層厚に
よる着色層が前記透明区画層の配置パターンに従って配
置されていること、あるいは透明基板上に各色の着色物
質が所定のパターンに従って配置されて実質的に一様な
層厚の着色層が形成され、前記着色層上に各画素を区画
するブラックマトリックスが前記着色層のパターンに対
応して形成され、このブラックマトリックスが区画する
領域部分がブラックマトリックスとほぼ同じ厚さの透明
区画層により埋め尽くされ、この透明区画層と前記ブラ
ックマトリックスとにより前記着色層上に実質的に一様
な層厚のブラックマトリックス保有層が形成されている
ことを特徴としている。
【0010】また上述の目的を達成するために、本発明
による液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造方法
は、透明基板上にブラックマトリックス配置間隙を残し
ブラックマトリックスにより区画される各領域に予め透
明感光性樹脂により透明区画層を形成し、透明区画層の
ブラックマトリックス配置間隙に黒色感光性樹脂による
ブラックマトリックスを前記透明区画層とほぼ同じ膜厚
に埋め込んで形成し、前記透明区画層上に前記ブラック
マトリックスが区画する領域毎に各色の着色感光性樹脂
により着色層を形成すること、あるいは透明基板上に各
色の着色感光性樹脂により着色層を所定のパターンに従
って形成し、着色層上にブラックマトリックス配置間隙
を残しブラックマトリックスにより区画される各領域に
予め透明感光性樹脂により透明区画層を形成し、透明区
画層のブラックマトリックス配置間隙に黒色感光性樹脂
によるブラックマトリックスを前記透明区画層とほぼ同
じ膜厚に埋め込んで形成することを特徴としている。
【0011】以下に、本発明によるカラーフイルタの作
製手順例を図1を参照して説明する。まず(a)に示さ
れているように、ガラス基板20上に透明感光性樹脂2
1をスピンコート等で塗布する。次いでブラックマトリ
ックス用露光マスク26とは逆の開口パターンを有する
露光マスク22を使用して紫外線露光を行い、現像によ
り(b)に示されているように、ブラックマトリックス
配置間隙23により区分されている透明区画層24を得
る。
【0012】次に(c)に示されているように、透明区
画層24を形成されたガラス基板20上に黒色感光性樹
脂25を塗布し、ブラックマトリックス状に開口部を有
するブラックマトリックス用露光マスク26を用いて紫
外線露光を行い、現像により透明区画層24のブラック
マトリックス配置間隙23にすきま無くブラックマトリ
ックス27を形成する。この時、例えば透明区画層24
の層厚が1.00μmで、ブラックマトリックス27も
同じ厚みに設定したい場合は、黒色感光性樹脂25を
1.25μmの厚みになるよう塗布し、露光量を残膜率
80%になるよう調節することにより、平坦な面内にブ
ラックマトリックス27を形成することが可能となる。
【0013】ここで、残膜率は次のように定義する。 残膜率:(形成されたパターン膜厚/塗布した膜厚)×
100(%) 例えば、初期塗布膜厚が1.00μmで、露光・現像後
に得られたパターン膜厚が0.80μmならば、残膜率
は80%である。残膜率は露光量を少なくすることによ
り低下させることができる。これは、露光量が少ない
と、感光性樹脂の架橋度が低下するため、露光された部
分も現像により溶解されるからである。この残膜率の調
節により透明区画層24と同膜厚のブラックマトリック
ス27を作り込むことが可能となる。
【0014】これにより(d)に示されているように、
ガラス基板20上に透明区画層24とブラックマトリッ
クス27とによる実質的に一様な層厚のブラックマトリ
ックス保有層28が形成される。なお、残膜率の低下
は、露光量を少なくすること以外に、例えば、現像液の
液温の高いものを使用したり、現像液濃度の高いものを
使用する等により、現像液の溶解度を高めることによっ
ても可能である。
【0015】その後、ブラックマトリックス保有層28
上に赤色の着色感光性樹脂をスピンコータ、ロールコー
タ等を用いて塗布し、所定の露光マスクを介して紫外線
露光を行い、赤色のフィルタ画素Rを透明区画層24の
配置パターンに従って形成する。同様に緑色、青色の着
色感光性樹脂を用いて緑色のフィルタ画素Gと青色のフ
ィルタ画素Bを形成し、その集合体して、(e)に示さ
れているように実質的に一様な層厚の着色層29をブラ
ックマトリックス保有層28上に得る。
【0016】その後、図2、図3に示されているよう
に、平坦化膜30、透明電極31を形成して液晶ディス
プレイの一方の構成パネルを完成する。また以下に、本
発明によるもう一つのカラーフイルタの作製手順例を図
4を参照して説明する。尚、図4に於いて、図1に対応
する部分は図1に付した符号と同一の符号により示され
ている。
【0017】まず、ガラス基板20上に赤色の着色感光
性樹脂をスピンコータ、ロールコータ等を用いて塗布
し、所定の露光マスクを介して紫外線露光を行い、赤色
のフィルタ画素Rを形成する。同様に緑色、青色の着色
感光性樹脂を用いて緑色のフィルタ画素Gと青色のフィ
ルタ画素Bを形成し、その集合体して、(a)に示され
ているように実質的に一様な層厚の着色層29をガラス
基板20上に得る。
【0018】次に(b)に示されているように、着色層
29上に透明感光性樹脂21をスピンコート等で塗布す
る。次いでブラックマトリックス用露光マスク26とは
逆の開口パターンを有する露光マスク22を使用して紫
外線露光を行い、現像により(c)に示されているよう
に、ブラックマトリックス配置間隙23により区分され
ている透明区画層24を得る。
【0019】次に(d)に示されているように、透明区
画層24を積層された着色層29上に黒色感光性樹脂2
5を塗布し、ブラックマトリックス状に開口部を有する
ブラックマトリックス用露光マスク26を用いて紫外線
露光を行い、現像により透明区画層24のブラックマト
リックス配置間隙23にすきま無くブラックマトリック
ス27を形成する。
【0020】この場合も、例えば透明区画層24の層厚
が1.00μmで、ブラックマトリックス27も同じ厚
みに設定したいならば、黒色感光性樹脂25を1.25
μmの厚みになるよう塗布し、露光量を残膜率80%に
なるよう調節することにより、平坦な面内にブラックマ
トリックス27を形成することが可能となる。これによ
り(e)に示されているように、着色層29上に透明区
画層24とブラックマトリックス27とによる実質的に
一様な層厚のブラックマトリックス保有層28が形成さ
れる。
【0021】その後、図5に示されているように、平坦
化膜30、透明電極31を形成して液晶ディスプレイの
一方の構成パネルを完成する。透明区画層24を構成す
る透明感光性樹脂と着色層29を構成する着色感光性樹
脂とはベースとなる材料がなるべく同じものであること
が好ましい。それは同じ材料であれば、濡れ性が良く、
重ね塗りや、パターン間の密着力が良好なためである。
【0022】この技術手段において、透明感光性樹脂、
着色感光性樹脂の一部を構成する感光樹脂成分として、
感光基を有する水溶性感光性樹脂、感光基を有する油溶
性感光性樹脂、バインダー樹脂と光架橋剤の混合物、あ
るいはバインダ樹脂とモノマーまたはオリゴマーと重合
開始剤の混合物等が使用できる。そして、感光基を有す
る水溶性感光性樹脂としては、ポリビニルアルコール/
スチルバゾリウム系樹脂等が、また感光基を有する油溶
性感光性樹脂としては、ケイ皮酸系樹脂などの光架橋型
感光性樹脂が適用できる。
【0023】またバインダ樹脂としては、ゼラチン、カ
セイン、グリュー、カルボキシメチルヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸、ポリ
アクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、ポリエ
チレングリコール、ポリエチレンイミン、ブチラール樹
脂、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル系樹脂、
ポリアミド、ポリエステル等、また以下の材料を2種以
上重合したものとして、アクリル酸、メタクリル酸、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチル
アミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピル
メタクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリルア
ミド、メタクリルアミド、メトキシメチルアクリルアミ
ド等、が使用でき、またこのバインダ樹脂と混合して使
用する光架橋剤としては、重クロム酸塩、クロム酸塩、
ジアゾ樹脂、ビスアジド化合物等が適用できる。
【0024】また上述のバインダ樹脂と混合して使用す
るモノマー、またはオリゴマーとしては、アクリル酸、
メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、その他各種のアクリル酸エステル
やメタクリル酸エステル、ビニルアセテート、アクリル
アミド、メタクリルアミド、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、スチレン、酢酸ビニル等が使用でき、ま
た上述の重合開始剤としては、アゾビスイソブチルニト
リル、ベンゾインアルキルエーテル、チオアクリドン、
ベンジル、ベンゾフェノン、アントラキノン、ベンズア
ンスロン/トリエタノールアミン、メチレンブル−/ベ
ンゼンスルフィン酸塩などが適用できる。
【0025】また着色感光性樹脂に用いられる着色剤と
して、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、ジ
オキサジン系顔料、アゾレーキ系顔料、不溶性アゾ系顔
料、縮合アゾ系顔料、ペルリン系顔料、イソインドリノ
ン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリノン系顔料、チ
オインジコ系顔料、カーボンブラック等の顔料が適用で
きる。
【0026】顔料を樹脂中に分散させるには、ボールミ
ル、サイドミル等や、オリフィス等を通して高圧で衝突
させる等で分散可能となる。また、直接分散が困難な場
合、感光性樹脂と混合する前にポリビニルアルコールや
界面活性剤等に分散して着色ペーストを作製し、感光性
樹脂と混合してもよい。透明基板としては、周知のガラ
ス基板が使用でき、また、透明な合成樹脂等でもよい。
【0027】
【作 用】ブラックマトリックスが区画する領域部分が
ブラックマトリックスとほぼ同じ厚さの透明区画層によ
り埋め尽くされるから、この透明区画層とブラックマト
リックスとにより実質的に一様な層厚のブラックマトリ
ックス保有層が形成される。
【0028】ブラックマトリックス、即ち黒色パターン
は、透明区画層のブラックマトリックス配置間隙に、す
きま無く形成されるため、例えブラックマトリックス
(黒色パターン)の膜厚が厚くとも、その線幅は透明区
画層により制御され、線幅が広がることはなく、精度の
高いブラックマトリックスを得ることが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。まず各構成材料の成分について説明する。 (1)透明感光性樹脂 2−ヒドロキシエチルメタクリレート80wt%、ジエ
チルアミノプロピルメタクリルアミド4wt%、メタク
リルアミド2wt%、メトキシメチルアクリルアミド1
4wt%を重合し、光架橋剤としてジアゾ樹脂(シンコ
ート技研:D−013)を上記重合物の固形分に対して
15wt%になるよう混合し、透明感光性樹脂とした。
この透明感光性樹脂は透明区画層と着色感光性樹脂のバ
インダー樹脂の両方に使用可能である。
【0030】(2)着色ペースト 着色ペーストの全固形分を100wt%とした場合、 赤:赤色顔料としてパーマネントレッドを固形分で60
wt%, 緑:緑色顔料として塩素化シアニングリーンを固形分で
60wt%, 青:青色顔料として不安定化シアニンブルーとジオキサ
ジンバイオレットの2:1の混合物を固形分で60wt
%, 黒:銅フタロシアニン4.5、イソインドリン4.0、
ジオキサジンバイオレット1.5、カーボンブラック
1.5の比率の混合物を固形分で70wt%。
【0031】上記赤、緑、青の各色顔料に対して、ポリ
ビニルアルコールを固形分で20wt%、ポリエチレン
グリコールモノオレイルエーテルを固形分で20wt%
の比率になるよう、サンドミル、ボールミルを使用して
分散し、着色ペーストを作製した。上記黒色顔料に対
し、ポリビニルアルコールを固形分で15wt%、ポリ
エチレングリコールモノオレイルエーテルを固形分で1
5wt%の比率になるよう、サンドミル、ボールミルを
使用して分散し、着色ペーストを作製した。
【0032】(3)着色感光性樹脂 着色感光性樹脂は(1)の透明感光性樹脂と(2)の着
色ペーストの混合により作製した。赤、緑、青の着色感
光性樹脂は顔料固形分が60wt%になるよう透明感光
性樹脂と着色ペーストを混合して作製した。黒色感光性
樹脂は、顔料固形分が65wt%になるよう、透明感光
性樹脂と黒色ペーストを混合して作製した。
【0033】それぞれの着色感光性樹脂を10μm、5
μm、1μmのフィルタで順次数回フィルトレーション
し、着色感光性樹脂とした。現像液は、アルキルナフタ
レンスルフォン酸1.0%、リンゴ酸1.0の水溶液を
用いた。
【0034】〔実施例1〕ガラス基板上に(1)の透明
樹脂をスピンコーターを用いて500rpmで、1.0
0μm塗布した。ホットプレートで60℃、3分で乾燥
後、ブラックマトリックス用露光マスクとは逆の開口パ
ータンを有するマスク(ストライプパターン用:開口部
90×300μm、隣合うパターンは上下、左右とも3
0.0μmの間隔)を介して15mJ/cm2 で露光
し、現像を浸漬2分、その後スプレーを行い、膜厚1.
00μmのブラックマトリックスとは逆のパターンによ
る透明区分層を得た。透明区分層以外の部分、即ちブラ
ックマトリックス配置間隙においては線幅30.0μm
のブラックマトリックス溝状をもってガラス面が露出し
ている。
【0035】次に、上記面上に(3)の黒色感光性樹脂
をスピンコーターを用いて400rpmで、1.25μ
mの膜厚になるよう塗布し、ブラックマトリックス状に
開口部を有するマスク(30.0μmライン)を介し
て、残膜率が80%になるよう、400mJ/cm
2 で、露光し、透明区画層のブラックマトリックス配置
間隙にすきま無く膜厚1.00μmの線幅30.0μm
の黒色パターンを形成した。これにより線幅のばらつき
のないブラックマトリックスパターンが得られた。ま
た、透明区画層と黒色パターンの膜厚は同一となり、平
坦な面が形成された。ブラックマトリックスの透過率は
400〜700nmの範囲で、2%以下の充分な遮光性
を示した。
【0036】その後、(3)の赤の着色感光性樹脂を上
述の透明区画層とブラックマトリックスとによるブラッ
クマトリックス保有層上にスピンコーターを用いて55
0rpmで、0.80μmに塗布し、60℃、3分乾燥
後、所定の位置に116×326μmの開口部を持つマ
スクを介して、露光(赤:150mJ/cm2 )、現像
(浸漬2分、スプレー)し、100℃、5分乾燥後、赤
色パターン(赤色のフィルタ画素)をブラックマトリッ
クスと重なりを設けて、透明区画層上に配置した。その
後同様に、順次、緑、青(緑:700rpm、200m
J/cm2 、青:600rpm、100mJ/cm2
パターン(緑色および青色のフィルタ画素)を所定の位
置に形成した。各色とも膜厚は同一で、0.80μmか
らなるカラーフィルタパターン(着色層)を得た。上記
フィルタパターン上にポリイミド系樹脂の平坦化膜(チ
ッソ(株):PSI−G4630)を1.00μmコー
トし、180℃、20分加熱硬化後に平坦性を接触式段
差計で測定した結果、高低差0.02μmの良好な平坦
性が得られた。
【0037】〔実施例2〕ガラス基板上に(3)の赤の
着色感光性樹脂をスピンコーターを用いて550rpm
で、0.80μmに塗布し、60℃、3分乾燥後、所定
の位置に116×326μmの開口部を持つマスクを介
して、露光(赤:150mJ/cm2 )、現像(浸漬2
分、スプレー)し、100℃、5分乾燥後、赤色パター
ン(赤色のフィルタ画素)をブラックマトリックスと重
なりを設けて、透明区画層上に配置した。その後同様
に、順次、緑、青(緑:700rpm、200mJ/c
2 、青:600rpm、100mJ/cm2 )パター
ンを所定の位置に形成した。各色とも膜厚は同一で、
0.80μmからなるカラーフィルタパターン(着色
層)を得た。
【0038】続いて着色層上に(1)の透明樹脂をスピ
ンコーターを用いて500rpmで、1.00μm塗布
した。ホットプレートで60℃、3分で乾燥後、ブラッ
クマトリックス用露光マスクとは逆の開口パータンを有
するマスク(ストライプパターン用:開口部90×30
0μm、隣合うパターンは上下、左右とも30.0μm
の間隔)を介して15mJ/cm2 で露光し、現像を浸
漬2分、その後スプレーを行い、膜厚1.00μmのブ
ラックマトリックスとは逆のパターンによる透明区分層
を得た。透明区分層以外の部分、即ちブラックマトリッ
クス配置間隙は線幅30.0μmのブラックマトリック
ス溝状になっている。
【0039】次に、上記面上に(3)の黒色感光性樹脂
をスピンコーターを用いて400rpmで、1.25μ
mの膜厚になるよう塗布し、ブラックマトリックス状に
開口部を有するマスク(30.0μmライン)を介し
て、残膜率が80%になるよう、400mJ/cm
2 で、露光し、透明区画層のブラックマトリックス配置
間隙にすきま無く膜厚1.00μmの線幅30.0μm
の黒色パターンを形成した。これにより線幅のばらつき
のないブラックマトリックスパターンが得られた。ま
た、透明区画層と黒色パターンの膜厚は同一となり、平
坦な面が形成された。
【0040】ブラックマトリックスの透過率は400〜
700nmの範囲で、2%以下の充分な遮光性を示し
た。上記フィルタパターン上にポリイミド系樹脂の平坦
化膜(チッソ(株):PSI−G4630)を1.00
μmコートし、180℃、20分加熱硬化後に平坦性を
接触式段差計で測定した結果、高低差0.02μmの良
好な平坦性が得られた。
【0041】〔比較例1〕ガラス基板上に直接黒色感光
性樹脂を塗布し、ブラックマトリックス状に開口部を有
するマスクを介して露光し、現像後に1.00μm厚の
ブラックマトリックスパターンを得た。得られたパター
ンは下部が広がり、線幅が30.5〜31.0μmとな
り、開口部が狭く、全体的に暗いものになった。
【0042】その後、実施例と同様に、赤、青、緑の着
色感光性樹脂を用いて、ブラックマトリックスと重なり
を設けて、面上にそれぞれ膜厚0.80μmで配置し、
カラーフィルタパターンを得た。上記フィルタパターン
上にポリイミド系樹脂の平坦化膜(チッソ(株):PS
I−G4630)を1.00μmコートし、加熱硬化後
に平坦性を接触式段差計で測定した結果、高低差が0.
20μmと大きくなった。
【0043】〔比較例2〕ガラス基板上に、実施例と同
様に、赤、青、緑の着色感光性樹脂を用いて、膜厚0.
80μmのカラーフィルタパターンを得た。続いて面上
に黒色感光性樹脂を塗布し、ブラックマトリックス状に
開口部を有するマスクを介して露光し、現像後に1.0
0μm厚のブラックマトリックスパターンを得た。得ら
れたパターンは下部が広がり、線幅が30.5〜31.
0μmとなり、開口部が狭く、全体的に暗いものになっ
た。
【0044】上記フィルタパターン上にポリイミド系樹
脂の平坦化膜(チッソ(株):PSI−G4630)を
1.00μmコートし、加熱硬化後に平坦性を接触式段
差計で測定した結果、高低差が0.22μmと大きくな
った。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による液晶デ
ィスプレイ用カラーフィルタによれば、ブラックマトリ
ックスに黒色感光性樹脂が使用されても、厚い膜厚をも
って良好な遮光性が得られ、しかも透明区画層の導入に
より高度な平坦性が得られる。またブラックマトリック
スは透明区画層のブラックマトリックス配置間隙に、す
きま無く形成されるため、ブラックマトリックスの膜厚
が厚くとも、その線幅成長は透明区画層により規制さ
れ、線幅が広がることはなく、高精度のブラックマトリ
ックスを得ることが可能となり、パータン精度の高いカ
ラーフィルタが得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶ディスプレイ用カラーフィル
タの製造過程を示す断面図である。
【図2】本発明によるカラーフィルタを含む液晶ディス
プレイの一方の構成パネルを示す断面図である。
【図3】本発明によるカラーフィルタを含む液晶ディス
プレイの一方の構成パネルを示す平面図である。
【図4】本発明によるもう一つの液晶ディスプレイ用カ
ラーフィルタの製造過程を示す断面図である。
【図5】本発明によるもう一つのカラーフィルタを含む
液晶ディスプレイの一方の構成パネルを示す断面図であ
る。
【図6】ブラックマトリックスが厚い膜厚によるカラー
フィルタの従来例を示す断面図である。
【図7】カラー表示の液晶ディスプレイの一般的構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 液晶層 2 分割透明電極 3 透明ガラス基板 4 偏光板 5 ブラックマトリックス 6 着色層 7 平担化膜 8 共通透明電極 9 透明ガラス基板 10 偏光板 20 ガラス基板 23 ブラックマトリックス配置間隙 24 透明区画層 27 ブラックマトリックス 28 ブラックマトリックス保有層 29 着色層 30 平坦化膜 31 透明電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に各画素を区画するブラック
    マトリックスが形成され、このブラックマトリックスが
    区画する領域部分がブラックマトリックスとほぼ同じ厚
    さの透明区画層により埋め尽くされ、この透明区画層と
    前記ブラックマトリックスとにより前記透明基板上に実
    質的に一様な層厚のブラックマトリックス保有層が形成
    され、前記ブラックマトリックス保有層上に実質的に一
    様な層厚による着色層が前記透明区画層の配置パターン
    に従って配置されていることを特徴とする液晶ディスプ
    レイ用カラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 透明基板上に各色の着色物質が所定のパ
    ターンに従って配置されて実質的に一様な層厚の着色層
    が形成され、前記着色層上に各画素を区画するブラック
    マトリックスが前記着色層のパターンに対応して形成さ
    れ、このブラックマトリックスが区画する領域部分がブ
    ラックマトリックスとほぼ同じ厚さの透明区画層により
    埋め尽くされ、この透明区画層と前記ブラックマトリッ
    クスとにより前記着色層上に実質的に一様な層厚のブラ
    ックマトリックス保有層が形成されていることを特徴と
    する液晶ディスプレイ用カラーフィルタ。
  3. 【請求項3】 透明基板上にブラックマトリックス配置
    間隙を残しブラックマトリックスにより区画される各領
    域に予め透明感光性樹脂により透明区画層を形成し、透
    明区画層のブラックマトリックス配置間隙に黒色感光性
    樹脂によるブラックマトリックスを前記透明区画層とほ
    ぼ同じ膜厚に埋め込んで形成し、前記透明区画層上に前
    記ブラックマトリックスが区画する領域毎に各色の着色
    感光性樹脂により着色層を形成することを特徴とする液
    晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 透明基板上に各色の着色感光性樹脂によ
    り着色層を所定のパターンに従って形成し、着色層上に
    ブラックマトリックス配置間隙を残しブラックマトリッ
    クスにより区画される各領域に予め透明感光性樹脂によ
    り透明区画層を形成し、透明区画層のブラックマトリッ
    クス配置間隙に黒色感光性樹脂によるブラックマトリッ
    クスを前記透明区画層とほぼ同じ膜厚に埋め込んで形成
    することを特徴とする液晶ディスプレイ用カラーフィル
    タの製造方法。
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