JPH07235850A - オーディオ装置 - Google Patents
オーディオ装置Info
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- JPH07235850A JPH07235850A JP33541794A JP33541794A JPH07235850A JP H07235850 A JPH07235850 A JP H07235850A JP 33541794 A JP33541794 A JP 33541794A JP 33541794 A JP33541794 A JP 33541794A JP H07235850 A JPH07235850 A JP H07235850A
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- Japan
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- noise level
- level
- digital signal
- signal processing
- control data
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- Granted
Links
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 abstract description 4
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 10
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 10
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 9
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 5
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オーディオ装置において外部ノイズの変動し
たときも、常に最良の聴取音量特性となるように音声出
力を調整する。 【構成】 オーディオソース(10)から出力されたオ
ーディオ信号は、A/D変換回路(11)によってデジ
タル信号に変換されたあと、デジタル信号回路(12)
で信号処理をされ、D/A変換回路(13)、パワーア
ンプ(14)を介してスピーカ(15)から放音され
る。外部のノイズレベル検出装置(16)の検出値によ
ってコントローラ(17)がデジタル信号処理回路(1
2)の出力レベルを制御する。出力レベルの制御は出力
されるオーディオ信号のダイナミックレンジをコントロ
ールし、少なくとも外部ノイズが大きいときは小レベル
の信号レベルが高くなるようにしている。
たときも、常に最良の聴取音量特性となるように音声出
力を調整する。 【構成】 オーディオソース(10)から出力されたオ
ーディオ信号は、A/D変換回路(11)によってデジ
タル信号に変換されたあと、デジタル信号回路(12)
で信号処理をされ、D/A変換回路(13)、パワーア
ンプ(14)を介してスピーカ(15)から放音され
る。外部のノイズレベル検出装置(16)の検出値によ
ってコントローラ(17)がデジタル信号処理回路(1
2)の出力レベルを制御する。出力レベルの制御は出力
されるオーディオ信号のダイナミックレンジをコントロ
ールし、少なくとも外部ノイズが大きいときは小レベル
の信号レベルが高くなるようにしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部ノイズレベル(騒
音)の変化が大きい、例えば車内等において使用する場
合に好適なオーディオ装置に関するものである。
音)の変化が大きい、例えば車内等において使用する場
合に好適なオーディオ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車載用コンパクトディスク(CD)プレ
ーヤー等、あるいは戸外で使用されるオーディオ装置
は、周囲のノイズ状態によって聴取環境が大きく変化
し、常に良好な音声出力とすることが困難である。例え
ば、走行中の自動車内でCDの音楽を再生しているよう
な場合、静かな曲の場合は、通常の再生ボリュームレベ
ルであっても、自動車の走行による騒音(以下、オーデ
ィオ装置に起因しない外部の騒音等を外部ノイズとい
う)によってまったく聞こえなくなってしまうという状
態も発生する。
ーヤー等、あるいは戸外で使用されるオーディオ装置
は、周囲のノイズ状態によって聴取環境が大きく変化
し、常に良好な音声出力とすることが困難である。例え
ば、走行中の自動車内でCDの音楽を再生しているよう
な場合、静かな曲の場合は、通常の再生ボリュームレベ
ルであっても、自動車の走行による騒音(以下、オーデ
ィオ装置に起因しない外部の騒音等を外部ノイズとい
う)によってまったく聞こえなくなってしまうという状
態も発生する。
【0003】そこで本出願人が先に提案したように、外
部ノイズレベルの高い場合は、ダイナミックレンジの圧
縮された音声出力信号を得ることができるようなオーデ
ィオ装置が提案されており、その一例を第6図に示す。
図中、1はCD再生装置、2はパワーアンプ、3はスピ
ーカである。このオーディオ装置は、スイッチSがa端
子に接続されているaモードのときは通常のCD再生音
声が得られるが、使用者の操作によってスイッチSがb
端子に接続されbモードとされると、CD再生装置1か
らアナログ信号として出力された再生信号はダイナミッ
クレンジ圧縮回路4に供給され、出力ゲイン調整等の手
段によって、例えば第7図に実線で示すように、入力信
号に対してダイナミックレンジの圧縮された出力信号が
得られるようになされている。すなわち、外部ノイズに
よってマスキングされ、良好な再生状態を得ることの難
しい低出力レベル領域の信号成分の増幅度を大きくする
ことにより、外部ノイズレベルの高い場合でも出力音声
がマスキングされないようにするものである。
部ノイズレベルの高い場合は、ダイナミックレンジの圧
縮された音声出力信号を得ることができるようなオーデ
ィオ装置が提案されており、その一例を第6図に示す。
図中、1はCD再生装置、2はパワーアンプ、3はスピ
ーカである。このオーディオ装置は、スイッチSがa端
子に接続されているaモードのときは通常のCD再生音
声が得られるが、使用者の操作によってスイッチSがb
端子に接続されbモードとされると、CD再生装置1か
らアナログ信号として出力された再生信号はダイナミッ
クレンジ圧縮回路4に供給され、出力ゲイン調整等の手
段によって、例えば第7図に実線で示すように、入力信
号に対してダイナミックレンジの圧縮された出力信号が
得られるようになされている。すなわち、外部ノイズに
よってマスキングされ、良好な再生状態を得ることの難
しい低出力レベル領域の信号成分の増幅度を大きくする
ことにより、外部ノイズレベルの高い場合でも出力音声
がマスキングされないようにするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このオ
ーディオ装置では、外部ノイズレベルは常に一定ではな
いことから、次のような問題点がを生じることになる。
この第6図のオーディオ装置では、ダイナミックレンジ
の圧縮された信号によって再生出力された音声、すなわ
ちbモード時の音声は、通常のaモード時のCD再生音
声に比較してある程度不自然な音となってしまうことは
避けられない。このため、外部ノイズレベルの高いとき
は聴取環境の悪さから、さほど気にならなかった再生音
声状態も、外部ノイズレベルが低下してしまうと、オー
ディオ音声自体がかなり聞き苦しい再生音声として聞こ
えてしまう。したがって、常に最善の状態で再生音声を
聴取したいと望む場合は、使用者はノイズレベルに応じ
てaモードあるいはbモードを選択しなければならず、
スイッチSの切換操作を頻繁に行なわなければならない
ことになる。
ーディオ装置では、外部ノイズレベルは常に一定ではな
いことから、次のような問題点がを生じることになる。
この第6図のオーディオ装置では、ダイナミックレンジ
の圧縮された信号によって再生出力された音声、すなわ
ちbモード時の音声は、通常のaモード時のCD再生音
声に比較してある程度不自然な音となってしまうことは
避けられない。このため、外部ノイズレベルの高いとき
は聴取環境の悪さから、さほど気にならなかった再生音
声状態も、外部ノイズレベルが低下してしまうと、オー
ディオ音声自体がかなり聞き苦しい再生音声として聞こ
えてしまう。したがって、常に最善の状態で再生音声を
聴取したいと望む場合は、使用者はノイズレベルに応じ
てaモードあるいはbモードを選択しなければならず、
スイッチSの切換操作を頻繁に行なわなければならない
ことになる。
【0005】特に、車載用のオーディオ装置とした場
合、自動車の走行速度等によって外部ノイズレベルは頻
繁にかなり大きく変動するものであるため、スイッチS
の切換操作はかなり煩わしいものとなってしまうという
欠点があり、結局、実用には適さないものとなってい
た。
合、自動車の走行速度等によって外部ノイズレベルは頻
繁にかなり大きく変動するものであるため、スイッチS
の切換操作はかなり煩わしいものとなってしまうという
欠点があり、結局、実用には適さないものとなってい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、メモリ手段内に記憶さ
れた複数の制御データの中から供給された制御データに
基ずいて、入力された信号のダイナミックレンジを圧縮
して出力するデジタル信号処理手段を備え、さらに、制
御データを供給する手段として、外部ノイズレベル検出
手段と、外部ノイズレベル検出手段によって検出された
外部ノイズレベルに応じて、メモリ手段から所定の制御
データを選択して読み出し、デジタル信号処理手段に供
給することのできる選択制御手段を備えたオーディオ装
置を提供するものである。
点にかんがみてなされたもので、メモリ手段内に記憶さ
れた複数の制御データの中から供給された制御データに
基ずいて、入力された信号のダイナミックレンジを圧縮
して出力するデジタル信号処理手段を備え、さらに、制
御データを供給する手段として、外部ノイズレベル検出
手段と、外部ノイズレベル検出手段によって検出された
外部ノイズレベルに応じて、メモリ手段から所定の制御
データを選択して読み出し、デジタル信号処理手段に供
給することのできる選択制御手段を備えたオーディオ装
置を提供するものである。
【0007】
【作用】上記の構成において、外部ノイズレベル検出手
段によって検出された外部ノイズレベルに応じて選択制
御手段がメモリ手段から信号処理制御データを読み出
し、デジタル信号処理手段に供給するようにし、デジタ
ル信号処理手段においてはこの制御データに基ずいて入
力信号のダイナミックレンジを圧縮するようにしたこと
により、出力音声としては、外部ノイズのレベルが変動
しても常に最適の状態を得ることができる。
段によって検出された外部ノイズレベルに応じて選択制
御手段がメモリ手段から信号処理制御データを読み出
し、デジタル信号処理手段に供給するようにし、デジタ
ル信号処理手段においてはこの制御データに基ずいて入
力信号のダイナミックレンジを圧縮するようにしたこと
により、出力音声としては、外部ノイズのレベルが変動
しても常に最適の状態を得ることができる。
【0008】
【実施例】第1図は本発明の1実施例を示したものであ
る。図中、10はオーディオソースであり、10AはC
D再生装置、10Bはテープ再生装置、10Cはラジオ
チューナーを示す。11はA/D変換回路であり、テー
プ再生装置10B、ラジオチューナー10Cから出力さ
れたアナログ信号はA/D変換回路11によってデジタ
ル信号とされてデジタル信号処理回路12に入力され
る。なお、CD再生装置10Aの出力信号がCD再生装
置10A内で既にD/A変換されてアナログ信号とされ
ている場合は、このCD再生装置10Aの出力信号もA
/D変換回路11を介してデジタル信号処理回路12に
入力されることになる。デジタル信号処理回路12は、
後述するマイクロコンピュータ17の制御によって入力
デジタル信号に各種処理を加えて出力することができる
ものであり、この出力信号はD/A変換回路13でアナ
ログ信号とされ、パワーアンプ14を介してスピーカ1
5から音声として出力される。16は常に外部ノイズの
レベルを検出しているノイズレベル検出装置、17はマ
イクロコンピュータであって、17Aはコントローラ、
17Bはデジタル信号処理回路12の制御データが記憶
されているメモリである。
る。図中、10はオーディオソースであり、10AはC
D再生装置、10Bはテープ再生装置、10Cはラジオ
チューナーを示す。11はA/D変換回路であり、テー
プ再生装置10B、ラジオチューナー10Cから出力さ
れたアナログ信号はA/D変換回路11によってデジタ
ル信号とされてデジタル信号処理回路12に入力され
る。なお、CD再生装置10Aの出力信号がCD再生装
置10A内で既にD/A変換されてアナログ信号とされ
ている場合は、このCD再生装置10Aの出力信号もA
/D変換回路11を介してデジタル信号処理回路12に
入力されることになる。デジタル信号処理回路12は、
後述するマイクロコンピュータ17の制御によって入力
デジタル信号に各種処理を加えて出力することができる
ものであり、この出力信号はD/A変換回路13でアナ
ログ信号とされ、パワーアンプ14を介してスピーカ1
5から音声として出力される。16は常に外部ノイズの
レベルを検出しているノイズレベル検出装置、17はマ
イクロコンピュータであって、17Aはコントローラ、
17Bはデジタル信号処理回路12の制御データが記憶
されているメモリである。
【0009】なお、ノイズレベル検出装置16として
は、例えば車載用オーディオ装置であれば、加速度ピッ
クアップを用いたり、エンジン回転数を検出すること等
により、外部ノイズレベルを推定して、その推定値をノ
イズレベルとして検出するようにしてもよく、また、直
接ノイズレベルを測定する場合は、出力音声レベルも同
時に把握しておき、検出された周囲の音声のレベルか
ら、出力音声のレベルを減算した値をノイズレベルとし
て検出するようにすればよい。
は、例えば車載用オーディオ装置であれば、加速度ピッ
クアップを用いたり、エンジン回転数を検出すること等
により、外部ノイズレベルを推定して、その推定値をノ
イズレベルとして検出するようにしてもよく、また、直
接ノイズレベルを測定する場合は、出力音声レベルも同
時に把握しておき、検出された周囲の音声のレベルか
ら、出力音声のレベルを減算した値をノイズレベルとし
て検出するようにすればよい。
【0010】上記のように、オーディオ装置として、デ
ジタル信号処理回路12を備え、このデジタル信号処理
回路12を、ノイズレベルに応じてマイクロコンピュー
タ17によって制御するように構成することにより、外
部ノイズレベルに対して音声出力が常に最善の聴取状態
で得られるように出力信号のダイナミックレンジの圧縮
状態を自動的に変化させることができるものとなる。つ
まり、ダイナミックレンジの圧縮された音声は通常の圧
縮しない音声より当然聞き苦しくなるため、外部ノイズ
が殆どない状態あるいは気にならない程度の状態であれ
ばダイナミックレンジを圧縮しないほうがよいが、外部
ノイズレベルが大きい場合は、特に低出力レベル領域を
持ち上げるようにして外部ノイズによってマスクされや
すい小さい音のボリュームを大にすることにより、聴取
状態を改善することができる。したがって、常に最善の
聴取状態を得るには、外部ノイズレベルがゼロ近辺の状
態から最大ノイズレベル状態に変化する間に、音声出力
信号のダイナミックレンジの圧縮状態を段階的に変化さ
せればよく、その動作について以下説明する。
ジタル信号処理回路12を備え、このデジタル信号処理
回路12を、ノイズレベルに応じてマイクロコンピュー
タ17によって制御するように構成することにより、外
部ノイズレベルに対して音声出力が常に最善の聴取状態
で得られるように出力信号のダイナミックレンジの圧縮
状態を自動的に変化させることができるものとなる。つ
まり、ダイナミックレンジの圧縮された音声は通常の圧
縮しない音声より当然聞き苦しくなるため、外部ノイズ
が殆どない状態あるいは気にならない程度の状態であれ
ばダイナミックレンジを圧縮しないほうがよいが、外部
ノイズレベルが大きい場合は、特に低出力レベル領域を
持ち上げるようにして外部ノイズによってマスクされや
すい小さい音のボリュームを大にすることにより、聴取
状態を改善することができる。したがって、常に最善の
聴取状態を得るには、外部ノイズレベルがゼロ近辺の状
態から最大ノイズレベル状態に変化する間に、音声出力
信号のダイナミックレンジの圧縮状態を段階的に変化さ
せればよく、その動作について以下説明する。
【0011】この実施例は、デジタル信号処理回路12
において、入力されたデジタル信号に対してダイナミッ
クレンジの圧縮処理が行なわれた出力デジタル信号が得
られるものであり、このダイナミックレンジ圧縮処理
は、ノイズレベル変動に応じて、コントローラ17Aに
よってメモリ17Bから読み出されてデジタル信号処理
回路12に供給されることになる制御データ、すなわち
入力信号レベルに対する出力信号レベルの変換係数に基
ずいて行なうものである。したがって、コントローラ1
7Aの動作は、第2図にフローチャートとして示すよう
に、まずノイズレベル検出装置16から供給された信号
によって、その時点でのノイズレベル(NLtx)が、N
L0 ,NL1 ,NL2 ……NLm として設定されたノイ
ズレベル段階(ノイズの強弱に応じてあらかじめ所定段
階数に区分された段階)内のどのクラスに属するもので
あるかを検知する(101)。
において、入力されたデジタル信号に対してダイナミッ
クレンジの圧縮処理が行なわれた出力デジタル信号が得
られるものであり、このダイナミックレンジ圧縮処理
は、ノイズレベル変動に応じて、コントローラ17Aに
よってメモリ17Bから読み出されてデジタル信号処理
回路12に供給されることになる制御データ、すなわち
入力信号レベルに対する出力信号レベルの変換係数に基
ずいて行なうものである。したがって、コントローラ1
7Aの動作は、第2図にフローチャートとして示すよう
に、まずノイズレベル検出装置16から供給された信号
によって、その時点でのノイズレベル(NLtx)が、N
L0 ,NL1 ,NL2 ……NLm として設定されたノイ
ズレベル段階(ノイズの強弱に応じてあらかじめ所定段
階数に区分された段階)内のどのクラスに属するもので
あるかを検知する(101)。
【0012】なお、外部ノイズレベルは通常、常に細か
く変動しているものであるため、ノイズレベル検出装置
16で検出された信号は適当にフィルタリングされるこ
とにより、ある時点間の平均ノイズレベルとされてコン
トローラ17Aに供給されることが望ましいが、検出信
号を直接コントローラ17Aに入力し、コントローラ1
7A内でノイズレベル段階を判定する前に平均化処理を
行なうようにしてもよい。
く変動しているものであるため、ノイズレベル検出装置
16で検出された信号は適当にフィルタリングされるこ
とにより、ある時点間の平均ノイズレベルとされてコン
トローラ17Aに供給されることが望ましいが、検出信
号を直接コントローラ17Aに入力し、コントローラ1
7A内でノイズレベル段階を判定する前に平均化処理を
行なうようにしてもよい。
【0013】現時点でのノイズレベル(NLtx)がNL
0 〜NLm のどの段階のレベルであるかが判定される
と、次に、そのノイズレベル段階が前時点のノイズレベ
ル(NLt(x-1))のノイズレベル段階と異なっているか
どうかを判定し(102)、異なっている場合には、そ
の新たなノイズレベル段階に応じた制御データをメモリ
17Bから読み出すことになる(103)。そして、読
み出した制御データは、デジタル信号処理回路12に供
給し(104)、デジタル信号処理回路12において
は、前述したように、この制御データに指定された変換
係数に基ずいてCD再生装置10A等からの入力信号に
対する処理を行ない、ダイナミックレンジが所定の圧縮
状態となった信号を出力するものである。
0 〜NLm のどの段階のレベルであるかが判定される
と、次に、そのノイズレベル段階が前時点のノイズレベ
ル(NLt(x-1))のノイズレベル段階と異なっているか
どうかを判定し(102)、異なっている場合には、そ
の新たなノイズレベル段階に応じた制御データをメモリ
17Bから読み出すことになる(103)。そして、読
み出した制御データは、デジタル信号処理回路12に供
給し(104)、デジタル信号処理回路12において
は、前述したように、この制御データに指定された変換
係数に基ずいてCD再生装置10A等からの入力信号に
対する処理を行ない、ダイナミックレンジが所定の圧縮
状態となった信号を出力するものである。
【0014】なお、第2図のフローチャートにおいて、
ステップ102を省略したコントローラ17Aの動作に
よっても、デジタル信号処理回路の動作を同様に制御す
ることはできる。
ステップ102を省略したコントローラ17Aの動作に
よっても、デジタル信号処理回路の動作を同様に制御す
ることはできる。
【0015】ところで、メモリ17Bに記憶されている
制御データは、例えば第3図に示すように、各ノイズレ
ベル段階NL0 〜NLm 毎に一組の係数群とされてお
り、各ノイズレベル段階毎にデジタル信号処理回路12
への入力信号Di の各レベルDi1〜Dinに対する各変換
係数が設定されているものである。したがって、例えば
入力信号Di が8ビットコードである場合は、256個
の係数が一組の制御データとして用意されていることが
好ましい。
制御データは、例えば第3図に示すように、各ノイズレ
ベル段階NL0 〜NLm 毎に一組の係数群とされてお
り、各ノイズレベル段階毎にデジタル信号処理回路12
への入力信号Di の各レベルDi1〜Dinに対する各変換
係数が設定されているものである。したがって、例えば
入力信号Di が8ビットコードである場合は、256個
の係数が一組の制御データとして用意されていることが
好ましい。
【0016】このような形態で制御データを記憶してお
くことにより、例えば、ノイズレベルが比較的小さいN
L1 のクラスであるときは、制御データとしてn個の係
数(K1・1 ,K1・2 ,K1・3 ……K1・n )が読み出され
ることになる。そして、この各係数値に基ずいて、デジ
タル信号処理回路12において入力信号Di が処理され
ることにより、デジタル信号処理回路12として所望の
出力信号Do を得ることができる。すなわち、出力信号
Do は入力された信号Di の入力信号成分Dixに、その
入力信号Dixのレベルに対応して設定された係数K1・x
が掛けあわされた出力信号Doxとして出力されることに
なる。
くことにより、例えば、ノイズレベルが比較的小さいN
L1 のクラスであるときは、制御データとしてn個の係
数(K1・1 ,K1・2 ,K1・3 ……K1・n )が読み出され
ることになる。そして、この各係数値に基ずいて、デジ
タル信号処理回路12において入力信号Di が処理され
ることにより、デジタル信号処理回路12として所望の
出力信号Do を得ることができる。すなわち、出力信号
Do は入力された信号Di の入力信号成分Dixに、その
入力信号Dixのレベルに対応して設定された係数K1・x
が掛けあわされた出力信号Doxとして出力されることに
なる。
【0017】したがって、例えば、ノイズレベルがNL
3 の時に、第4図に実線で示すように入出力信号レベル
の関係が設定されているときは、NL3 時の制御データ
である係数K3・1 ,K3・2 ……K3・n によって、通常の
ダイナミックレンジを有する入力信号レベルDi1〜Din
(dB)が、デジタル信号処理回路12内において実線
で示す関係で出力信号レベルDo1〜Don(dB)に変換
され、ダイナミックレンジがDR3 に圧縮された信号と
して出力されることになる。そして、この係数群による
制御データは前述したコントローラ17Aの動作によっ
て、ノイズレベル段階の変化に応じて読み出されてデジ
タル信号処理回路12に供給されるため、例えば、ノイ
ズレベルがNL3 からNL8 に急に上昇してしまうと、
NL8 時の制御データとして係数K8・1 ,K8・2 ……K
8・n が新たに読み出されてデジタル信号処理回路12に
供給されることになり、従って、 例えば図中点線で示す
ような関係で、入力信号レベルDi1〜Din(dB)が、
出力信号レベルDo1' 〜Don' (dB)に変換され、ダ
イナミックレンジがDR3 からさらにDR8 まで圧縮さ
れた出力信号が得られるものとなる。
3 の時に、第4図に実線で示すように入出力信号レベル
の関係が設定されているときは、NL3 時の制御データ
である係数K3・1 ,K3・2 ……K3・n によって、通常の
ダイナミックレンジを有する入力信号レベルDi1〜Din
(dB)が、デジタル信号処理回路12内において実線
で示す関係で出力信号レベルDo1〜Don(dB)に変換
され、ダイナミックレンジがDR3 に圧縮された信号と
して出力されることになる。そして、この係数群による
制御データは前述したコントローラ17Aの動作によっ
て、ノイズレベル段階の変化に応じて読み出されてデジ
タル信号処理回路12に供給されるため、例えば、ノイ
ズレベルがNL3 からNL8 に急に上昇してしまうと、
NL8 時の制御データとして係数K8・1 ,K8・2 ……K
8・n が新たに読み出されてデジタル信号処理回路12に
供給されることになり、従って、 例えば図中点線で示す
ような関係で、入力信号レベルDi1〜Din(dB)が、
出力信号レベルDo1' 〜Don' (dB)に変換され、ダ
イナミックレンジがDR3 からさらにDR8 まで圧縮さ
れた出力信号が得られるものとなる。
【0018】このため、各制御データ群において係数値
を適正に設定記憶しておくことにより、常に、最善の聴
取状態を得ることができるようなダイナミックレンジを
もつ音声信号として、出力信号をコントロールすること
ができることになる。また、ノイズレベルに応じたダイ
ナミックレンジの圧縮状態は、制御データ内の係数によ
って決定されることになるため、例えば第5図(a)〜
(c)に示すように、ノイズレベルがNL0 の場合から
NLm の場合までの各状態において出力信号のダイナミ
ックレンジとしてDR0 からDRm までの状態として各
種設定することができ、したがって、それぞれのオーデ
ィオ装置の使用形態、特性等を考慮して、最適な係数値
を記憶させればよい。
を適正に設定記憶しておくことにより、常に、最善の聴
取状態を得ることができるようなダイナミックレンジを
もつ音声信号として、出力信号をコントロールすること
ができることになる。また、ノイズレベルに応じたダイ
ナミックレンジの圧縮状態は、制御データ内の係数によ
って決定されることになるため、例えば第5図(a)〜
(c)に示すように、ノイズレベルがNL0 の場合から
NLm の場合までの各状態において出力信号のダイナミ
ックレンジとしてDR0 からDRm までの状態として各
種設定することができ、したがって、それぞれのオーデ
ィオ装置の使用形態、特性等を考慮して、最適な係数値
を記憶させればよい。
【0019】またあるいは、メモリ17Bを書き換え可
能メモリとしてして構成することにより、ユーザーが自
分の好みによってノイズレベルに応じたダイナミックレ
ンジを設定できるように、係数値を変更できるようにし
てもよい。なお、外部ノイズがほとんどない状態(NL
0 )の時は、ダイナミックレンジを圧縮する必要はない
ため、NL0 時の制御データとして、第3図にも示した
ように、係数K0・1 ……K0・n の値をすべて1にしてお
けばよく、あるいは、制御データを記憶せずに、コント
ローラ17Aによって、NL0 のときはデジタル信号処
理回路12における信号処理を行なわないように制御す
るようにしてもよい。
能メモリとしてして構成することにより、ユーザーが自
分の好みによってノイズレベルに応じたダイナミックレ
ンジを設定できるように、係数値を変更できるようにし
てもよい。なお、外部ノイズがほとんどない状態(NL
0 )の時は、ダイナミックレンジを圧縮する必要はない
ため、NL0 時の制御データとして、第3図にも示した
ように、係数K0・1 ……K0・n の値をすべて1にしてお
けばよく、あるいは、制御データを記憶せずに、コント
ローラ17Aによって、NL0 のときはデジタル信号処
理回路12における信号処理を行なわないように制御す
るようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明のオーディオ
装置は、特にダイナミックレンジの広い音楽曲が入力さ
れているオーディオ装置において、その視聴環境におけ
る外部ノイズレベルに対応してスピーカ等から放出され
る音圧のダイナミックレンジを設定するようにしている
から、例えば外部ノイズが大きくなる環境では、少なく
とも周波数特性に関係なく低域の信号レベルを持ち上げ
て全体のダイナミックレンジが圧縮される。そのため、
騒音に埋没されやすい低いレベルの音も聞きやすくなる
と同時に、高いレベルの音も増幅器の飽和等によって歪
むことなく明瞭に聞き取ることができる。
装置は、特にダイナミックレンジの広い音楽曲が入力さ
れているオーディオ装置において、その視聴環境におけ
る外部ノイズレベルに対応してスピーカ等から放出され
る音圧のダイナミックレンジを設定するようにしている
から、例えば外部ノイズが大きくなる環境では、少なく
とも周波数特性に関係なく低域の信号レベルを持ち上げ
て全体のダイナミックレンジが圧縮される。そのため、
騒音に埋没されやすい低いレベルの音も聞きやすくなる
と同時に、高いレベルの音も増幅器の飽和等によって歪
むことなく明瞭に聞き取ることができる。
【0021】すなわち、騒音時に単に音量レベルを増加
するものに比較して歪みのない音楽曲を聞くことがで
き、渋滞している道路を車等で走行中にも違和感が感じ
られない状態で音楽を楽しむことができるという、特に
車載用のオーディオ装置としたときは実用的な効果が得
られる。
するものに比較して歪みのない音楽曲を聞くことがで
き、渋滞している道路を車等で走行中にも違和感が感じ
られない状態で音楽を楽しむことができるという、特に
車載用のオーディオ装置としたときは実用的な効果が得
られる。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明のマイクロコンピューターの動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図3】本発明のメモリに記憶されるデータの形態の説
明図である。
明図である。
【図4】ダイナミックレンジ圧縮動作の説明図である。
【図5】(a)(b)(c)はダイナミックレンジ圧縮
態様の説明図である。
態様の説明図である。
【図6】本発明の先行技術を示すブロック図である。
【図7】従来のダイナミックレンジ圧縮動作の説明図で
ある。
ある。
10 オーディオソース 11 A/D変換回路 12 デジタル信号処理回路 13 D/A変換回路 16 ノイズレベル検出装置 17 マイクロコンピュータ 17A コントローラ 17B メモリ DR0 〜DRm ダイナミックレンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 3/00 310 // G11B 20/00 Z 9294−5D
Claims (1)
- 【請求項1】 各種のオーディオソースから出力された
入力信号をデジタル信号に変換し、特定の制御データに
基づいて信号処理を行うことにより、所望の出力信号を
形成することができるデジタル信号処理手段と、 外部ノイズレベルを検出することのできるノイズレベル
検出手段と、 前記デジタル信号処理手段の信号処理動作を制御する複
数の制御データを記憶するメモリ手段と、 前記ノイズレベル検出手段によって検出された外部ノイ
ズレベルに応じて、前記メモリ手段から1群の制御デー
タを選択的に読み出し、前記デジタル信号処理手段に供
給することができる選択制御手段とを備え、 前記1群の制御データは前記外部ノイズレベルが高くな
ったときは、少なくとも低レベルの入力信号レベルを上
昇し、前記出力信号のダイナミックレンジが圧縮される
ように形成されていることを特徴とするオーディオ装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6335417A JP3024502B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | オーディオ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6335417A JP3024502B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | オーディオ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07235850A true JPH07235850A (ja) | 1995-09-05 |
| JP3024502B2 JP3024502B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=18288325
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6335417A Expired - Lifetime JP3024502B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | オーディオ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3024502B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007005853A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 音声復号装置 |
| JP2010185730A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Secom Co Ltd | 暗騒音推定装置 |
| JP2012217083A (ja) * | 2011-04-01 | 2012-11-08 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 音量制御装置及び音量制御方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60178711A (ja) * | 1984-02-24 | 1985-09-12 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用音響装置 |
| JPS61164311A (ja) * | 1985-01-17 | 1986-07-25 | Nissan Motor Co Ltd | 音量制御装置 |
| JPS6252213A (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-06 | 山口 貞造 | ワツシヤ−付きボルトの装置 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP6335417A patent/JP3024502B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60178711A (ja) * | 1984-02-24 | 1985-09-12 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用音響装置 |
| JPS61164311A (ja) * | 1985-01-17 | 1986-07-25 | Nissan Motor Co Ltd | 音量制御装置 |
| JPS6252213A (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-06 | 山口 貞造 | ワツシヤ−付きボルトの装置 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007005853A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 音声復号装置 |
| JP2010185730A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Secom Co Ltd | 暗騒音推定装置 |
| JP2012217083A (ja) * | 2011-04-01 | 2012-11-08 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 音量制御装置及び音量制御方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3024502B2 (ja) | 2000-03-21 |
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|---|---|---|---|
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