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JPH07253677A - 光オゾンアッシャ,光アッシング方法,及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

光オゾンアッシャ,光アッシング方法,及び半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH07253677A
JPH07253677A JP6045600A JP4560094A JPH07253677A JP H07253677 A JPH07253677 A JP H07253677A JP 6045600 A JP6045600 A JP 6045600A JP 4560094 A JP4560094 A JP 4560094A JP H07253677 A JPH07253677 A JP H07253677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
ultraviolet
ozone
optical
processing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6045600A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Ikuwa
義人 生和
Toshiaki Kitano
俊明 北野
Yasutaka Kono
康孝 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6045600A priority Critical patent/JPH07253677A/ja
Priority to GB9503441A priority patent/GB2287419B/en
Priority to US08/396,800 priority patent/US5547642A/en
Priority to DE19509261A priority patent/DE19509261A1/de
Publication of JPH07253677A publication Critical patent/JPH07253677A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B13/00Oxygen; Ozone; Oxides or hydroxides in general
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B13/00Oxygen; Ozone; Oxides or hydroxides in general
    • C01B13/02Preparation of oxygen
    • C01B13/0203Preparation of oxygen from inorganic compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/31Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to form insulating layers thereon, e.g. for masking or by using photolithographic techniques; After treatment of these layers; Selection of materials for these layers
    • H01L21/3105After-treatment
    • H01L21/311Etching the insulating layers by chemical or physical means
    • H01L21/31127Etching organic layers
    • H01L21/31133Etching organic layers by chemical means
    • H01L21/31138Etching organic layers by chemical means by dry-etching
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S422/00Chemical apparatus and process disinfecting, deodorizing, preserving, or sterilizing
    • Y10S422/906Plasma or ion generation means

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジスト膜11の露光,現像処理を施した試
料1の現像スカム11cを、レジストパターン形状の崩
れやレジスト膜厚の目減りを小さく抑えつつ除去するこ
とができる光オゾンアッシャ101を提供する。 【構成】 試料ステージ225を有し、その上に配置し
た試料の表面を、オゾンに紫外線を照射して形成される
活性酸素により処理するための処理室220を備え、上
記試料ステージ225の真上に位置する領域の両側にの
み紫外線ランプ101a,101bを配置し、処理室2
20内への紫外線の照射を、上記試料ステージ225に
配置した試料の表面領域が紫外線非照射領域となるよう
行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光オゾンアッシャに関
し、特にスカム,つまりレジスト等をパターニングした
後の有機物残渣を、UV光とオゾンを用いて除去する装
置に関するものであり、さらに本発明は、光アッシング
方法、及び半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えばSemicon News p.47 N
o.12 ( ′88) に記載された従来の光オゾンアッシャの
構成を説明するための図であり、図15(a) は断面図、
図15(b) は平面図である。
【0003】図において、201はレジスト及び有機物
を除去するための処理室220を有する光オゾンアッシ
ャで、上記処理室220は、1辺が200〜250ミリ
の平面正方形形状を有し、その高さは10〜15ミリ程
度となっている。この処理室220の底面部221a及
び側壁部221bはアルミ等の金属により構成され、ま
た上壁部222は紫外線(以下、UV光ともいう。)を
透過可能な石英板により構成されており、該上壁部22
2の中央部分にはオゾン導入管223の一端が開口して
いる。
【0004】また、上記処理室220の上壁部222上
には、上記オゾン導入管223の両側にそれぞれ2本づ
つ細長い紫外線ランプ(以下、UVランプともいう。)
202a,202b及び202c,202dが平行に配
置されており、各UVランプ202a〜202dは、そ
の断面横長の楕円形状をしており、UV光が上下方向に
放射され、横方向にはほとんど放射されないようになっ
ている。なお、上記各UVランプの長さ,幅,厚さはそ
れぞれ200mm,40mm,15mm程度で、各ラン
プでの消費電力は140Wとなっている。
【0005】上記処理室220の中央部には、試料1を
載置する試料ステージ225が配置されており、この試
料ステージ225上に載置された試料1と各UVランプ
202a〜202dとの間隔は1〜2cm程度になって
いる。
【0006】なお、224はガス排出口で、上記UVラ
ンプ202a〜202dの長手方向と垂直な側壁部22
1bの中央下部にその一端が開口している。また10は
試料1を構成する基板、11は該基板10上に形成され
たレジスト膜、11aは該レジスト膜11に形成された
レジスト開口部である。
【0007】次に、従来の光オゾンアッシャの動作につ
いて説明する。処理室220内のステージ225上に試
料1を載置し、オゾン導入管223によりオゾン(O3
)を上記処理室220内に導入するとともに、上記紫
外線ランプ202a〜202dを点灯すると、オゾン導
入口223を通って上記処理室220に流入したオゾン
(O3 )は、上記UVランプからの波長254nmの光
を吸収して酸素(O2 )と活性酸素(O′)に分かれ
る。またこの時、UVランプからの波長254nm及び
185nmの光はレジスト膜11に吸収され、レジスト
膜11を活性酸素と反応し易い材質に変える。
【0008】そして上記生成された活性酸素は試料1上
に拡散して試料上のレジスト11及び有機物(CnH
m)と反応する。これによって上記レジスト膜等の有機
物は、一酸化炭素(CO),二酸化炭素(CO2 ),水
蒸気(H2 O)の形に分解されて除去される。また上記
レジスト膜等の有機物の分解により生成された一酸化炭
素,二酸化炭素,水蒸気,及び酸素、並びに分解しなか
ったオゾン(O3 )は、ガス排出口224を通して処理
室220より排出される。
【0009】このように光オゾンアッシャは、荷電粒子
を用いずにレジスト膜を除去するので、プラズマアッシ
ャと比べると、レジスト膜の下地に与えるダメージを小
さく抑えてレジスト膜の除去を行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の光オゾ
ンアッシャは、レジスト等の有機物の除去の際、下地へ
のダメージを小さく抑えて除去することができる反面、
試料表面へのUV光の照射を避けられず、このため半導
体装置の製造プロセスにおけるスカム除去,つまりパタ
ーニングしたレジスト膜のレジスト抜き部分に薄く残っ
ている有機物を除去する処理には使用できなかった。
【0011】以下、半導体装置の製造プロセスにおける
スカム除去の必要性、さらに光オゾンアッシャによるス
カム除去処理における具体的な問題について詳述する。
半導体装置の製造方法には、半導体層,絶縁層,金属層
等の各種の被加工膜を選択エッチングあるいはリフトオ
フによりパターニングする工程があり、これらのパター
ニング工程では、所定パターンを転写したレジスト膜を
マスクとして用いている。
【0012】選択的なウエットエッチングによる、絶縁
膜や半導体膜等の被加工膜のパターニング工程では、図
16に示すように、基板10上に被加工膜12を形成し
た後、例えばポジ型レジストの塗布によりレジスト膜1
1を形成し(図16(a) )、上記レジスト膜11を露光
し(図16(b) )、現像により上記レジスト膜の露光部
分11bを除去して、レジスト開口部11aを形成する
(図16(c) )。その後該レジスト膜11をマスクとし
て上記被加工膜12を選択的にウエットエッチングし
(図16(d) )、最後にレジスト膜11を除去して被加
工膜12のパターニングを完了する(図16(e) )。
【0013】ところが、上記レジスト膜を現像した際、
レジスト開口部11a,つまりレジスト抜き部分に有機
物(現像スカム)11cが残っていると、図16(d) に
示すように被加工膜の開口部の側面が凸凹になったり、
場合によっては被加工膜がエッチングされなかったりす
る。また、ドライエッチングの場合は現像スカムがあっ
てもこのようなパターニング不良はほとんどないが、ド
ライエッチングにより形成する被加工膜のパターンが微
細になると、ウエットエッチングの場合と同様、パター
ニング不良が発生する。また、リフトオフによる電極材
料等の金属膜(被加工膜)のパターニング工程では、図
17に示すように、基板10上に例えばポジ型レジスト
の塗布によりレジスト膜11を形成し(図17(a) )、
上記レジスト膜11を露光し(図17(b) )、現像によ
り上記レジスト膜の露光部分11bを除去して、レジス
ト開口部11aを形成する(図17(c) )。その後全面
に成膜材料13を蒸着等により堆積し(図17(d) )、
上記レジスト膜11の溶解によりその上の成膜材料13
をリフトオフして、所定パターンの被加工膜13aを形
成する(図17(e) )。
【0014】このようなリフトオフによるパターニング
の場合には、上記レジスト膜を現像した際、レジスト開
口部11a,つまりレジスト抜き部分に有機物(現像ス
カム)11cが残っていると、図17(e) に示すように
パターニングした被加工膜13aのパターン幅が場所に
よって異なってしまったり、場合によっては成膜材料が
全部除去されてしまったりする。
【0015】このため、従来からレジスト膜のパターニ
ング工程では、レジスト膜の現像後、プラズマアッシャ
により現像スカムを除去する処理を行うことにより、現
像スカムによる被加工膜のパターニング不良が生じない
ようにしているが、この場合には、プラズマ処理により
レジスト膜の下地層に大きなダメージが入るという問題
がある。
【0016】そこで、下地へのダメージを小さく抑えつ
つ有機物を除去可能な光オゾンアッシャを用いてスカム
除去を行う方法が考えられるが、スカム除去に光オゾン
アッシャを用いた場合には、以下のようなUV光による
レジスト膜への悪影響が生ずるという問題があった。
【0017】まず、光オゾンアッシャによりスカム除去
を行うと、レジスト11がUV光を受けて変質してしま
い、例えばポジ型レジストはアセトン等の溶剤に溶け難
くなる。つまりリフトオフ工程では、図18(b) に示す
ようにアセトン等の溶剤が、レジスト膜11のコーナ部
Aの成膜材料13が薄くなっている部分からレジスト膜
11にしみ込み、レジスト膜が溶けるわけであるが、レ
ジスト膜が変質していると、溶剤がしみ込んでもレジス
ト膜が溶けず、成膜材料をリフトオフするのが困難とな
る。
【0018】また、UV光を吸収することにより試料1
の温度は上昇するが、これにより図18(a) に示すよう
にレジスト膜11のパターン形状が崩れることとなり、
さらに該試料の温度上昇のため、短時間処理でもレジス
ト膜厚の減少を数十nm以下に抑制することが非常に困
難となり、被加工膜のパターニング精度が著しく劣化し
てしまう。
【0019】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、レジストのパターン形状,厚み
をほとんど変えることなく、パターン抜き部分に薄く残
っている有機物(現像スカム)を除去できる光オゾンア
ッシャを得ることを目的としている。
【0020】また、この発明は、従来の光オゾンアッシ
ャを使用して、レジストのパターン形状,厚みをほとん
ど変えることなく、現像スカムを除去できる光アッシン
グ方法を得ることを目的とする。
【0021】さらに、この発明は、レジストのパターン
形状,厚みをほとんど変えることなく、現像スカムを除
去でき、これにより写真製版技術による被加工膜のパタ
ーニングを精度よく行うことができる半導体装置の製造
方法を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光オゾン
アッシャは、試料台を有し、その上に配置した試料の表
面を、オゾンに紫外線を照射して形成される活性酸素に
より処理するための処理室と、該処理室内に紫外線を、
上記試料台に配置した試料の表面領域が紫外線非照射領
域となるよう照射する紫外線照射手段とを備えたもので
ある。
【0023】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記処理室にオゾンを導入する導入パイプを、該処
理室に導入されたオゾンが紫外線照射領域を通って上記
紫外線非照射領域に至るよう、上記処理室の壁面の所定
部位に取り付けたものである。
【0024】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線照射手段を、上記試料台真上に位置する
領域の両側に配置された紫外線ランプから構成したもの
である。
【0025】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線照射手段を、上記試料台上方に配置され
た複数の紫外線ランプと、該紫外線ランプと該試料台と
の間に位置し、該試料台上の試料表面への紫外線を遮蔽
する紫外線遮蔽板とを有するものとしたものである。
【0026】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線遮蔽板を上下に所定間隔隔てて配置され
た第1,及び第2の紫外線遮蔽板から構成し、該第1の
紫外線遮蔽板を、一面に渡って形成された複数の貫通穴
を有する構造とし、該第2の紫外線遮蔽板を、上記第1
の遮蔽板の貫通穴とその位置が重ならないよう一面に渡
って形成された複数の貫通穴を有する構造としたもので
ある。
【0027】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記処理室を、オゾンに紫外線を照射して活性酸素
を生成する活性酸素生成部と、該活性酸素生成部からの
活性酸素により試料表面を処理する試料処理部とに区分
し、上記活性酸素形成部と試料処理部との間に、紫外線
を遮蔽する材料からなる仕切り板を設けたものである。
【0028】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記処理室を、オゾンに紫外線を照射して活性酸素
を生成する活性酸素生成部と、該活性酸素生成部からの
活性酸素により試料表面を処理する試料処理部とに区分
し、上記活性酸素生成部に配置された複数の紫外線ラン
プのうち、試料載置台上方に配置された紫外線ランプ
を、その下側面に紫外線遮蔽膜を形成した構造としたも
のである。
【0029】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線照射手段を、上記試料台両側にその上端
面が該試料台上の試料表面より下側に位置するよう配置
された紫外線ランプから構成したものである。
【0030】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線照射手段を、上記試料台の、試料を載置
する表面と反対の裏面側に配置された複数の紫外線ラン
プから構成したものである。
【0031】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記試料台を、上記紫外線照射手段による紫外線照
射領域と上記紫外線非照射領域との間で移動可能な構成
とし、上記処理室を、上記試料台上の試料を紫外線照射
領域内に位置決めした状態で、上記処理室へのオゾンの
供給を行わずに紫外線ランプを低出力で点灯して、試料
に紫外線を照射する第1の処理と、上記試料台上の試料
を紫外線非照射領域内に位置決めした状態で、上記処理
室へのオゾンの供給を行いつつ紫外線ランプを高出力で
点灯して、活性酸素により試料を処理する第2の処理と
が可能な構造としたものである。
【0032】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線照射手段を、上記処理室の対向する側壁
近傍の所定の高さ位置に配置された紫外線ランプを有
し、該紫外線ランプの点灯時、上記両側壁側の紫外線ラ
ンプ間の領域及びその上方の領域のみが上記紫外線非照
射領域となり、上記紫外線ランプより下側の領域が紫外
線照射領域となる構成とし、かつ上記処理室内にオゾン
を導入するオゾン導入パイプを、該オゾンが上記紫外線
ランプ真上の紫外線照射領域を通過して、上記紫外線非
照射領域に位置する試料載置台上に到達するよう、上記
処理室側壁の、上記紫外線ランプより上側の部分に取り
付けたものである。
【0033】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線遮蔽板を、上記紫外線ランプと該試料載
置台との間の第1領域と、該第1領域横に位置する第2
領域との間で移動可能な構成とし、上記処理室を、上記
紫外線遮蔽板を上記第2領域内に位置させた状態で、上
記処理室へのオゾンの供給を行わずに紫外線ランプを低
出力で点灯して試料に紫外線を照射する第1の処理と、
上記紫外線遮蔽板を上記第1領域内に位置させた状態
で、上記処理室へのオゾンの供給を行いつつ紫外線ラン
プを高出力で点灯して、活性酸素により上記試料載置台
上の被処理試料を処理する第2の処理とが可能な構造と
したものである。
【0034】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記試料載置台を、該載置台本体を冷却する機構を
その内部に有するものとしたものである。
【0035】この発明は上記光オゾンアッシャにおい
て、上記紫外線照射手段として、上記試料台上方に配置
された複数の紫外線ランプを備えるとともに、該試料台
真上に位置する紫外線ランプと、その両側の紫外線ラン
プとを別々に点灯制御する点灯制御回路を備えたもので
ある。
【0036】この発明に係る光アッシング方法は、試料
を、紫外線を遮蔽しかつガスを通す構造を有する試料ホ
ルダ内に収容して処理室内に入れ、該処理室内にオゾン
を導入するとともに該オゾンに紫外線を照射して活性酸
素を生成し、該活性酸素により有機物を除去するアッシ
ング処理を上記試料ホルダ内の試料に施すものである。
【0037】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
試料の表面を選択的に加工する工程と、試料表面の加工
処理を施す予定の領域上にある有機物を、オゾンに紫外
線を照射して発生した活性酸素により除去する工程とを
含み、上記有機物の除去の際、紫外線の照射を、試料の
表面領域が紫外線非照射領域となるよう行うものであ
る。
【0038】
【作用】この発明においては、光オゾンアッシャにおい
て、処理室内でオゾンに紫外線を照射して活性酸素を発
生する際、処理室内の試料表面が紫外線非照射領域とな
るから、試料表面の有機物の除去を、試料表面が紫外線
の照射を受けることなく行うことができ、これによりパ
ターニングした有機物膜のパターン抜き部分にある有機
物(スカム)を、有機物膜のパターンを崩すことなく活
性酸素により除去することができる。
【0039】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて、上記処理室にオゾンを導入する導入パイプ
を、該処理室に導入されたオゾンが紫外線照射領域を通
って上記紫外線非照射領域に至るよう、上記処理室の壁
面に取り付けたので、紫外線によるオゾンの活性酸素へ
の分解を効果的に行うことができる。
【0040】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて、上記紫外線照射手段を、上記試料台真上に
位置する領域の両側に配置された紫外線ランプから構成
したので、従来の光オゾンアッシャにおける、試料台真
上に位置する紫外線ランプを取り外すだけで、上記紫外
線照射手段を簡単に実現できる。
【0041】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて、上記紫外線照射手段を、上記試料台上方に
配置された複数の紫外線ランプと、該紫外線ランプと該
試料台との間に位置し、該試料台上の試料表面への紫外
線を遮蔽する紫外線遮蔽板とから構成したので、従来の
光オゾンアッシャの構成に紫外線遮蔽板を追加するだけ
で上記紫外線照射手段を簡単に実現できる。
【0042】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて、上記紫外線遮蔽板を隣接して配置された、
それぞれ複数のガス通過用穴を有する第1,及び第2の
紫外線遮蔽板から構成し、該第1,第2の紫外線遮蔽板
を、これらの遮蔽板のガス通過用穴の位置が重ならない
構造としたので、オゾンから分解された活性酸素が上記
第1,第2の紫外線遮蔽板のガス通過用穴を通って試料
表面に至ることとなり、活性酸素の試料表面への導入を
効果的に行うことができる。
【0043】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて上記処理室を、オゾンに紫外線を照射して活
性酸素を生成する活性酸素生成部と、該活性酸素生成部
からの活性酸素により試料表面を処理する試料処理部と
に区分し、上記活性酸素形成部と試料処理部との間に、
紫外線を遮蔽する材料からなる仕切り板を備えたので、
上記試料処理部への活性酸素の導入を試料処理部内で活
性酸素が均一に広がるよう行うことが可能となり、大口
径のウエハの処理をウエハ全面に渡って均一に行うこと
ができ、オゾン導入管の配設位置の自由度を向上でき
る。
【0044】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて上記処理室を、オゾンに紫外線を照射して活
性酸素を生成する活性酸素生成部と、該活性酸素生成部
からの活性酸素により試料表面を処理する試料処理部と
に区分し、上記活性酸素生成部に配置された複数の紫外
線ランプのうち、試料載置台上方に配置された紫外線ラ
ンプを、その下側面に紫外線遮蔽膜を形成した構造とし
たので、紫外線非照射領域を簡単に形成できる。
【0045】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて上記紫外線照射手段を、上記試料台両側に上
端面が該試料台上の試料表面より下側に位置するよう配
置された紫外線ランプから構成したので、試料への紫外
線ランプの熱の影響を小さくすることができる。
【0046】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて上記紫外線照射手段を、上記試料台の、試料
を載置する表面と反対の裏面側に配置された複数の紫外
線ランプから構成したので、試料への紫外線ランプの熱
の影響を比較的小さくすることができる。
【0047】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて、上記試料台を、上記紫外線照射手段による
紫外線照射領域と、上記紫外線非照射領域との間で移動
可能な構成としたので、上記試料台上の試料を紫外線照
射領域内に位置決めした状態で、上記処理室へのオゾン
の供給を行わずに紫外線ランプを低出力で点灯して試料
に紫外線を照射し、上記試料台上の試料を紫外線非照射
領域内に位置決めした状態で、上記処理室へのオゾンの
供給を行いつつ紫外線ランプを高出力で点灯して、活性
酸素により試料を処理することが可能となり、レジスト
の現像スカムをレジストパターンを崩すことなく除去で
きるとともに、UVキュアとスカム除去とを同一装置に
より連続して行うことができる。
【0048】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいてオゾン導入管から試料載置台にまたがる領域
に紫外線ランプを配置したので、オゾンから分解された
活性酸素を効率よく試料表面に導入することができる。
【0049】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて上記紫外線遮蔽板を、上記紫外線ランプと該
試料載置台との間の第1領域と、該第1領域横に位置す
る第2領域との間で移動可能な構成としたので、上記紫
外線遮蔽板を上記第2領域内に位置させた状態で、上記
処理室へのオゾンの供給を行わずに紫外線ランプを低出
力で点灯して試料に紫外線を照射し、上記紫外線遮蔽板
を上記第1領域内に位置させた状態で、上記処理室への
オゾンの供給を行いつつ紫外線ランプを高出力で点灯し
て、活性酸素により上記試料載置台上の被処理試料を処
理することが可能となり、レジストの現像スカムをレジ
ストパターンを崩すことなく除去できるとともに、紫外
線キュアとスカム除去とを同一装置により連続して行う
ことができる。
【0050】この発明においては、上記光オゾンアッシ
ャにおいて上記試料載置台に、これを冷却する機構を備
えたので、試料の降温を迅速に行うことができる。
【0051】この発明においては、上記紫外線照射手段
として、上記試料台上方に配置された複数の紫外線ラン
プを備えるとともに、該試料台真上に位置する紫外線ラ
ンプと、その両側の紫外線ランプとを別々に点灯制御す
る点灯制御回路を備えたので、従来の光オゾンアッシャ
の構成に上記点灯制御回路を追加するだけで上記紫外線
照射手段を簡単に実現できる。
【0052】この発明においては、試料を、紫外線を遮
蔽しかつガスを通す構造を有する試料ホルダ内に収容し
て、紫外線オゾンアッシャ装置の処理室内に入れ、該処
理室内にオゾンを導入するとともに該オゾンに紫外線を
照射して活性酸素を生成し、該活性酸素により有機物を
除去するアッシング処理を上記試料ホルダ内の試料に施
すので、有機物からなるレジスト膜等を加工した後に残
る現像スカムを、レジスト膜等のパターンを崩すことな
く除去することができる。
【0053】この発明においては、試料表面が紫外線の
照射を受けないようにしてオゾンに紫外線を照射し、該
オゾンが分解した活性酸素により試料表面の有機物を除
去するようにしたので、試料表面にダメージを与えるこ
となく、しかもパターニングした有機膜のパターンを崩
すことなく、現像スカムを除去することができ、これに
より半導体装置の製造プロセスにおいて、写真製版技術
による被加工膜のパターニングを精度よく行うことがで
きる。
【0054】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1の実施例による光オゾン
アッシャを説明するための模式図であり、図1(a) は断
面図、図1(b) は平面図である。図において、101は
本実施例の光オゾンアッシャで、この光オゾンアッシャ
101は、試料ステージ225の真上に位置する領域の
両側に配置された紫外線ランプ(以下、UVランプとも
いう。)101a,101bを有している。ここで上記
UVランプは、従来の光オゾンアッシャにおけるUVラ
ンプ202a〜202dと同一構成となっており、UV
光がほとんどその真上及び真下に放射されるようになっ
ている。このため本実施例の光オゾンアッシャ101で
は、上記UVランプの照射時、上記試料ステージ225
上に配置された試料の表面が紫外線非照射領域となるよ
うになっており、また上記ステージ225は、レジスト
膜の除去時その温度が60°C程度に保持されるように
なっている。
【0055】また、本実施例では、オゾン導入管111
a,111bは、処理室220に導入されたオゾンが上
記UVランプ101a,101bの下側を通って上記試
料ステージ225上に至るよう、上記処理室上面の側縁
部に取付けられている。
【0056】なお、ここでは試料1の基板10は直径3
インチのGaAsウェハであり、パターニングされたレ
ジスト11のレジスト抜き部分にある現像スカム11c
は、その厚さが2nm以下程度となっている。その他の
構成は従来の光オゾンアッシャと同一である。
【0057】次に動作について説明する。レジストの露
光及び現像処理を行った試料1を処理室220内のステ
ージ225上に載置し、オゾン導入管111a,111
bによりオゾン(O3 )を上記処理室220内に導入す
るとともに、上記UVランプ101a,101bを点灯
すると、上記処理室220に流入したオゾン(O3 )
は、該UVランプ101a,101bからの波長254
nmの光を吸収して酸素(O2 )と活性酸素(O′)に
分かれる。また本実施例では、試料ステージ225の真
上の領域にはUVランプを配置していないため、上記紫
外線の照射時、試料1の表面は紫外線非照射領域とな
る。
【0058】上記生成された活性酸素は試料1上に拡散
して試料1上の現像スカム11cと反応する。これによ
り上記現像スカム11cは、一酸化炭素(CO),二酸
化炭素(CO2 ),水蒸気(H2 O)の形に分解されて
除去される。また上記レジスト膜等の有機物の分解によ
り生成された一酸化炭素,二酸化炭素,水蒸気,及び酸
素、並びに分解しなかったオゾン(O3 )は、ガス排出
口224を通して処理室220より排出される。
【0059】このように本実施例では、試料ステージ2
25の真上に位置する領域の両側にのみUVランプ10
1a,101bを配置したので、紫外線照射時、試料ス
テージ225に載置された試料1の表面が紫外線非照射
領域となり、このため活性酸素による試料表面のスカム
除去を、処理室内に導入したオゾンを紫外線の照射によ
り活性酸素に分解しつつ行う際、試料表面のレジスト膜
へのUV光の入射によりレジストが変質したり、試料1
のUV光吸収による温度上昇によりレジストパターンが
崩れたりするのを回避することができる。
【0060】さらに、上記試料1の温度上昇がないの
で、スカム除去処理を低温で行うことができ、現像スカ
ム11cの除去時、レジスト膜11の膜厚の減少を数n
m以下に抑制することが可能である。
【0061】実施例2.図2は本発明の第2の実施例に
よる光オゾンアッシャを説明するための図であり、図2
(a) は断面図、図2(b) は平面図である。図3(a) ,
(b) は上記光オゾンアッシャの処理室内に設けられたU
V光遮光板の構造を示す図である。
【0062】図において、102は、オゾンをUV光に
より分解した活性酸素によりレジスト等の有機物を除去
するための処理室220を有する本実施例の光オゾンア
ッシャで、この実施例では、上記処理室220の上壁部
222と試料ステージ225との間に、試料ステージ2
25の試料表面を覆うよう同一の外形寸法を有する第
1,第2のUV光遮光板(パイレックス板)121,1
22を設けてあり、該各遮光板121,122は、上下
のものでその位置が重ならないよう複数のガス通過用の
穴121a,122aを形成した構造となっている。
【0063】また、この実施例では、UVランプ102
a〜102dは従来の光オゾンアッシャと同様、処理室
上全体に渡って設けられており、また隣接するUVラン
プ間には、それぞれオゾン導入管112a,112b,
112cが配置されている。その他の構成は従来の光オ
ゾンアッシャと同一である。
【0064】次に作用効果について説明する。実施例1
と同様に、処理室内にスカム除去処理を行う試料を配置
し、オゾンの導入及びUVランプの点灯を行うと、オゾ
ンのUV光吸収により生成された活性酸素は、上記第
2,第1のUV光遮光板122,121の穴122a,
121aを通って試料1上に拡散し、試料表面の現像ス
カム2を除去する。この時、UVランプからのUV光は
UV光遮光板122,121に吸収されて試料1に到達
しない。
【0065】このため、レジストの現像スカム除去の際
に、レジスト膜11が変質したり、そのパターン形状が
崩れたりすることはなく、また現像スカム除去時のレジ
スト膜厚減少を数nm以下に抑制することができる。
【0066】なお、上記第2の実施例ではオゾン導入管
を隣接するUVランプ間に設けたが、第1実施例のよう
に、上記UVランプの外側の処理室周縁部に設けてもよ
い。
【0067】実施例3.図4は本発明の第3の実施例に
よる光オゾンアッシャを説明するための図であり、図4
(a) はその断面図、図4(b) は一部破断平面図である。
図において、図1と同一符号は第1の実施例と同一のも
のを示し、103は本実施例の光オゾンアッシャで、オ
ゾンに紫外線を照射して活性酸素を生成する活性酸素生
成部130aと、該活性酸素生成部130aからの活性
酸素により試料表面を処理する試料処理部130bとを
有する処理室130を備えている。
【0068】すなわち、上記処理室130は、その底面
と平行な第1,第2の仕切り板131,132により上
部,中間部,下部の3つのスペースに仕切られており、
該上部及び中間部スペースが上記活性酸素生成部130
aとなっており、また下部スペースが上記試料処理部1
30bとなっている。該試料処理部130b内には、試
料ステージ225が配設されている。ここで上記第1の
仕切り板131は紫外線を透過する石英板により構成さ
れ、第2の仕切り板132は紫外線を吸収するパイレッ
クス板等により構成されている。
【0069】また、上記第1及び第2の仕切り板13
1,132の間の中間部スペース内には、第2の実施例
と同様4つのUVランプ103a〜103dが処理室全
体に渡って配置されており、隣接するUVランプ間に
は、上記上部スペースである活性酸素生成部130aと
下部スペースである試料処理部130bとをつなぐガス
通過用配管133a,133b,133cが設けられて
いる。
【0070】次に作用効果について説明する。試料処理
部130b内にスカム除去処理を行う試料1を配置し、
オゾンの導入及びUVランプ103a〜103dの点灯
を行うと、活性酸素生成部130a内に流入したオゾン
はUV光を吸収して酸素と活性酸素に分かれる。生成さ
れた活性酸素は上記ガス通過用配管133a〜133c
を通って、試料処理部130b内に流入し、試料1上に
拡散して、試料表面の現像スカム11cと反応する。こ
れにより現像スカム11cは分解されて一酸化炭素,二
酸化炭素,及び水蒸気となって除去される。この時、U
VランプからのUV光は、UV光遮光板である第2の仕
切り板132により吸収されることとなり、試料表面に
は到達しない。
【0071】このため、実施例1,2と同様にレジスト
の現像スカム除去の際に、レジスト膜11が変質した
り、そのパターン形状が崩れたりすることはなく、また
現像スカム除去時のレジスト膜厚減少を数nm以下に抑
制することができる。
【0072】また、この実施例では、試料処理室内への
活性酸素の導入口,つまりガス導入用配管133a〜1
33cが試料ステージ225上に均等に分散して位置し
ているため、大口径のウエハの処理に有利であり、また
活性酸素発生部130aと、試料処理部130bとが仕
切られているため、活性酸素発生部の130のどの部位
にもオゾン導入管111a,111bを取付け可能であ
り、該オゾン導入管の配設位置の自由度を向上すること
ができる。
【0073】実施例4.図5は本発明の第4の実施例に
よる光オゾンアッシャを説明するための模式図であり、
図5(a) は断面図、図5(b) は一部破断平面図である。
図において、104は本実施例の光オゾンアッシャで、
これは上記第3の実施例の光オゾンアッシャにおけるU
Vランプに代えて、その下半面に、UV光を吸収する例
えば芳香族化合物等からなる遮光塗料を塗布したUVラ
ンプ104a〜104dを用いたものである。なおここ
では第2の仕切り板142には第1の仕切り板131と
同様石英板を用いている。
【0074】このような構成の第4の実施例において
も、上記第3の実施例と同様の効果がある。
【0075】なお、上記第3,第4の実施例では、UV
ランプを処理室130のほぼ全域にわたって配設した
が、試料ステージ225真上にはUVランプを配置しな
いようにしてもよい。但し、この場合ウエハが大口径と
なると、ウエハ中央部のスカム除去が不十分となること
がある。
【0076】また、上記第4の実施例では、UVランプ
下半面に遮光膜として、紫外線を吸収する遮光塗料を塗
布したものを示したが、上記遮光膜は、Agメッキ層か
らなる反射膜であってもよい。
【0077】実施例5.図6は本発明の第5の実施例に
よる光オゾンアッシャを説明するための図であり、図6
(a) は断面図、図6(b) は一部破断平面図である。図に
おいて、105は本実施例のレジスト等の有機物を除去
する処理室150を有する光オゾンアッシャで、該処理
室150の側壁上部にはオゾンを導入するオゾン導入管
115a,115bが取付けられている。そして上記処
理室150の中央部には試料ステージ225が配置され
ており、その両側にはUVランプ105a,及び105
bがランプ収容部151a,及び151bに収容されて
配設されている。ここで上記UVランプ105a,10
5bは、その上面が上記試料ステージ225に配置され
た試料1の表面より下側に位置するようになっており、
また上記ランプ収容部151a,151bは紫外線を透
過可能な石英等により構成されている。
【0078】次に作用効果について説明する。上記処理
室150内にスカム除去処理を行う試料1を配置し、オ
ゾンの導入及びUVランプ105a,105bの点灯を
行うと、処理室150内に流入したオゾンはUV光を吸
収して酸素と活性酸素に分かれる。生成された活性酸素
は試料1上に拡散して、試料表面の現像スカム11cと
反応する。これにより現像スカム11cは分解されて一
酸化炭素,二酸化炭素,及び水蒸気となって除去され
る。
【0079】この時、UVランプからのUV光は、試料
ステージ225の両側からは上方に向けて出射されるた
め、UV光が試料ステージ225上の試料表面に入射す
ることはなく、このため、実施例1,2と同様にレジス
トの現像スカム除去の際に、レジスト膜11が変質した
り、そのパターン形状が崩れたりすることはなく、現像
スカム除去時のレジスト膜厚減少を数nm以下に抑制す
ることができる。
【0080】またこの実施例では、試料ステージ225
の両側にUVランプが配置されているため、UVランプ
から試料への熱の影響を小さく抑えることができる。
【0081】なお、本実施例ではUVランプ2をUV光
が上下方向に出射するよう水平に設置したが、これはU
V光が斜め方向に出射するよう傾斜させて配置してもよ
い。但しこの場合、UVランプの試料1に近い部分が試
料から遠い部分に比べて上側に位置するようUVランプ
を傾斜させる必要がある。
【0082】実施例6.図7は本発明の第6の実施例に
よる光オゾンアッシャを説明するための模式図であり、
図7(a) は断面図、図7(b) は一部破断平面図である。
図において、106は本実施例のレジスト等の有機物を
除去する処理室160を有する光オゾンアッシャで、上
記処理室160はアルミ等の金属材料により構成された
処理室本体161と、紫外線を透過する石英板により構
成された底面部162とからなり、上記底面部162の
中央部上には試料ステージ225が配設されている。そ
して本実施例では、上記底面部162の下側に全域に渡
って、これに近接してUVランプ106a〜106dが
配列されており、該底面部162の両側縁部にオゾン導
入管116a,116bが取付けられている。
【0083】次に作用効果について説明する。上記処理
室160内にスカム除去処理を行う試料1を配置し、オ
ゾンの導入及びUVランプ106a〜106dの点灯を
行うと、処理室160内に流入したオゾンはUV光を吸
収して酸素と活性酸素に分かれる。生成された活性酸素
は試料1上に拡散して、試料表面の現像スカム11cと
反応する。これにより現像スカム11cは分解されて一
酸化炭素,二酸化炭素,及び水蒸気となって除去され
る。
【0084】この時、UVランプからのUV光は、UV
ランプが試料ステージ225の下側に配置されているた
め、UV光が入射することはなく、このため、実施例
1,2と同様にレジストの現像スカム除去の際に、レジ
スト膜11が変質したり、そのパターン形状が崩れたり
することはなく、現像スカム除去時のレジスト膜厚減少
を数nm以下に抑制することができる。
【0085】なお、上記第6の実施例では、試料ステー
ジ225を処理室160の底面部162上に接触させて
配置しているが、これは底面部162上にこれから若干
離した位置に試料ステージ225を配置するようにして
もよく、この場合UVランプから試料への熱の影響を小
さくすることができる。
【0086】また、上記第6の実施例では、UVランプ
106a〜106dを処理室160の底面部全域に渡っ
て設けたが、試料ステージ225の下側部分にはUVラ
ンプを配置しないようにしてもよく、この場合上記と同
様、UVランプから試料への熱の影響を小さくすること
ができる。
【0087】実施例7.図8は、本発明の第7の実施例
による光アッシング方法を説明するための図であり、図
8(a) は上記光アッシング方法に用いるウエハホルダの
構造を示す正面図、図8(b) はそのXIIIb-XIIIb 線断面
図、図8(c) は上記ホルダの縦断面図であり、また図8
(d) ,(e) はホルダ内にウエハを収容した状態を示す正
面図,一部破断平面図、図8(f) は図8(e) のXIIIf-XI
IIf 線断面図である。
【0088】図において、107は本実施例の光アッシ
ング方法に用いるウエハホルダ(UV遮光治具)で、ア
ルミ等の金属からなる筒状本体170と、該筒状本体1
70の上面近傍部に嵌め込まれた上側及び下側のUV光
遮光板172,171とからなる。上記各UV光遮光板
172,171は、ガス通過用穴172a,171aを
複数有するパイレックス板から構成されており、これら
は、所定間隔隔てて配置されている。ここで上記ガス通
過用穴171a,172aは、上下のUV光遮光板では
その位置が異ならせてあり、UV光がこれらの2枚のU
V光遮光板を透過しないようになっている。
【0089】また、上記筒状本体170の下部には、そ
の内周に沿って底面フランジ部170aが形成されてお
り、該フランジ部170a上にウエハ1を載置可能にな
っている。また上記筒状本体170の側面の一部には、
ウエハを出し入れするためのウエハ出入れ用開口173
が形成されており、上記底面フランジ部170aのウエ
ハ出入れ用開口173に対応する部分には、ウエハ搬送
具を通過させるための通路170bが形成されている。
【0090】次に上記ウエハホルダを用いてウエハ表面
のスカム除去を行う方法について説明する。レジストの
露光,現像処理を施したウエハ(試料)1を自動搬送装
置により上記UV遮光治具107内に格納し、さらにウ
エハ1を収容したUV遮光治具107を光オゾンアッシ
ャの試料ステージ225上に載置する。ここで光オゾン
アッシャとしては図15に示す従来のものと同一構成の
ものを用いる。
【0091】その後、オゾンの導入及びUVランプの点
灯を行うと、オゾンのUV光吸収により生成された活性
酸素は、上記ウエハホルダ107の第2,第1のUV光
遮光板172,171のガス通過用穴172a,171
aを通って試料1上に拡散し、試料表面の現像スカムを
除去する。この時、UVランプからのUV光は上記ウエ
ハホルダ107のUV光遮光板172,171に吸収さ
れて試料1に到達しない。
【0092】このように本実施例では、試料を、紫外線
を遮蔽しかつガスを通す構造の試料ホルダ内に収容した
状態で、光オゾンアッシャにより試料表面のスカム除去
を行うようにしたので、UV光照射時、試料表面へのU
V光を上記ホルダにより遮蔽することができ、これによ
りレジストの現像スカムの除去を、レジストパターンを
崩すことなく行うことができる。この結果スカム除去処
理に従来の光オゾンアッシャを用いることができるとい
う効果がある。
【0093】実施例8.図9は本発明の第8の実施例に
よる光オゾンアッシャを説明するための図であり、図9
(a) はレジストのUVキュアを行っている状態を示す断
面図、図9(b),(c) はレジストのスカム除去を行って
いる状態を示す断面図,平面図である。
【0094】図において、108は試料の処理を行う処
理室180を有する本実施例の光オゾンアッシャで、上
記処理室180の底面部には昇降ロッド182が支持部
材183を介して昇降自在に取付けられており、該昇降
ロッド182の先端部には試料ステージ225が取付け
られている。また上記処理室180内の上部両側部に
は、UVランプ108a及び108bがランプ収容ケー
ス181a,181b内に収容して配設されており、上
記ランプ収容ケース181a,181bは、その内部の
UVランプが所定角度の傾きでもって傾斜するよう処理
室180の内壁に固定されている。ここでは処理室18
0の左側のUVランプ108aは、UV光が鉛直方向に
放射される位置から、反時計回りに30度〜60度回転
させた状態となっており、また処理室180の右側のU
Vランプ108bは、UV光が鉛直方向に放射される位
置から、時計回りに30度〜60度回転させた状態とな
っている。また、上記処理室180の側壁にはオゾン導
入管118a,118bが上記ランプ収容ケースのさら
に上側に位置するよう取付けられている。
【0095】ここで上記昇降ロッドに取付けられた試料
ステージ225は、試料表面に塗布したレジスト膜のU
Vキュア時には上記処理室180の底面近くに、またレ
ジスト膜の現像スカムの除去時には、上記処理室180
の左,右のUVランプ108a,108bとほぼ同じ高
さ位置に位置決めされるようになっている。
【0096】次に作用効果について説明する。ところで
レジストのパターニングを行うプロセスは、図19(a)
に示すように、下地上にレジストを塗布する工程P1、
塗布したレジスト膜を露光する工程P2、レジスト膜を
現像する工程P3、その後キュア処理を行って下地との
密着力を向上する工程P4、及び現像スカムの除去を行
う工程P5を有している。図19(b) は上記露光工程P
2、図19(c) は上記現像工程P3での処理を示す断面
図である。
【0097】また、レジストのパターニングを行うプロ
セスとして、図20(a) に示すように、現像前にUVキ
ュア処理を行ってポジ型レジストをネガ型レジストに反
転する工程P3aを有するものもある。通常、ポジ型レ
ジストでは露光部分が現像により除去されるが、上記現
像前のUVキュア処理を行った場合、図20(b) 〜(d)
に示すように現像により、露光された部分11bが残る
こととなる。
【0098】このようにレジストのパターニングでは、
レジスト膜とその下地との密着力を強化したり、ポジ型
レジストからネガ型レジストへの反転を行ったりするた
めに、現像後のUVキュア処理や現像前のUVキュア処
理を行っている。
【0099】本実施例の光オゾンアッシャでは、上記の
ような現像後のUVキュアとスカム除去とを連続して行
うことができ、以下その処理の流れを具体的に説明す
る。まず、処理室180内の底面近くに位置している試
料ステージ225上にレジストの露光,現像処理を終え
た試料1を載置し、この状態でオゾンの供給を行わずに
UVランプ108a,108bをそれぞれ30W程度の
低電力で所定時間点灯する(図9(a) )。これにより現
像後のレジストのUVキュア,つまり下地との密着力の
強化が行われる。
【0100】続いて上記昇降ロッド182を上昇させて
試料ステージ225を、UVランプ108a,108b
と同程度の高さ位置に位置決めし、この状態でオゾンの
供給を行いつつUVランプ108a,108bをそれぞ
れ140W程度の高い電力で所定時間点灯する(図9
(b) ,図9(c) )。すると、上記処理室内に導入された
オゾンはUVランプ108a,108bからのUV光を
受けて活性酸素に分解され、この活性酸素が試料ステー
ジ225上の試料表面の現像スカムと反応する。これに
より現像スカムは一酸化炭素,二酸化炭素,水蒸気に分
解されて除去される。
【0101】このように本実施例では、試料ステージ2
25を処理室の底面近傍位置と、UVランプが配置され
ている高さ位置との間で移動可能に構成したので、試料
にUV光が照射される位置で試料のUVキュアを行い、
かつ試料にUV光が照射されない位置で試料の現像スカ
ム除去を行うことにより、上記UVキュアとスカム除去
とを1つの光オゾンアッシャにより連続して行うことが
できる。
【0102】また上記UVキュアにより、レジスト11
はUV光を吸収して、耐エッチング性が強くなると同時
に、レジスト11と試料1との密着力は増大する。ま
た、UVキュア時には、試料1がUVランプ108a,
108bから離れた位置にあり、またUVランプ2の電
力を下げてあるので、試料1の温度上昇によるレジスト
パターン形状の崩れは発生しない。
【0103】一方、現像スカム除去時には、オゾンは1
40W/本のUV光により多量の活性酸素を生成してい
るが、試料1はUV光の非照射領域に位置しているた
め、UV光が試料表面に入射することはなく、試料の温
度上昇がなく、このため、レジストパターン形状の崩れ
はなく、またレジスト膜厚の減少を数nm以下に制御し
つつ現像スカムを除去することができる。
【0104】実施例9.図10は本発明の第9の実施例
による光オゾンアッシャを説明するための図であり、図
10(a) は一部破断外観図、図10(b) はその処理室の
内部の構造を示す平面図、図10(c) はUV光遮光板の
構造を示す断面図である。
【0105】図において、109は活性酸素により有機
物の除去を行うための長方形の処理室190を有する本
実施例の光オゾンアッシャで、上記処理室190の左側
部分には、試料ステージ225が配置されており、処理
室の左側部分と右側部分との間で、遮光板ガイド部材1
94a,194bに沿って移動可能となるよう2枚のU
V光遮光板(パイレックス板)191,192が設けら
れている。これらのUV光遮光板は、駆動ロッド193
aを介して遮光板駆動装置193に接続されており、上
記ロッド193aは処理室190の壁面に固定されたロ
ッド支持部材193bにより摺動自在に保持されてい
る。また上記UV光遮光板191及び192は複数のガ
ス通過用穴191a,192aを有しており、両UV光
遮光板を試料ステージ225の試料上に移動させた時、
上下のものでガス通過用穴が重ならないようになってい
る。またここではUVランプ109a〜109dは上記
処理室の左側部分上全面に渡って配置されており、隣接
するUVランプ間にはオゾン導入管119a〜119c
が配設されている。なお、この実施例においてもUVラ
ンプ109a〜109dと試料1の間隔は従来のものと
同様1〜2cmである。
【0106】次に作用効果について説明する。本実施例
の光オゾンアッシャにおいても、上記のような現像後の
UVキュアとスカム除去とを連続して行うことができ、
以下その処理の流れを具体的に説明する。
【0107】まず、処理室190内の試料ステージ22
5上にレジストの露光,現像処理を終えた試料1を載置
し、UV光遮光板191,192を処理室の右側に寄せ
た状態,つまりUVランプの点灯により試料表面にUV
光が入射する状態で、オゾンの供給を行わずにUVラン
プ109a〜109dをそれぞれ30W程度の低電力で
所定時間点灯する。これにより現像後のレジストのUV
キュア,つまり下地との密着力の強化が行われる。
【0108】続いて、上記遮光板駆動装置193により
駆動ロッド193aを介して第1,第2のUV光遮光板
191及び192を処理室190の左側に寄せた状態、
つまりUVランプを点灯しても試料表面にUV光が入射
しない状態で、オゾンの供給を行いつつUVランプ10
9a〜109dをそれぞれ140W程度の高い電力で所
定時間点灯する。すると、上記処理室内に導入されたオ
ゾンはUVランプ109a〜109dからのUV光を受
けて活性酸素に分解され、この活性酸素が上記UV光遮
光板192,191のガス通過用穴192a,191a
を通って試料ステージ225上の試料表面に拡散して試
料表面の現像スカムと反応する。これにより現像スカム
は一酸化炭素,二酸化炭素,水蒸気に分解されて除去さ
れる。
【0109】このように本実施例では、UV光遮光板1
91,192を、試料ステージ225上とその近傍の領
域との間で移動可能に設けたので、上記第8の実施例の
光オゾンアッシャ108と同様の効果がある。
【0110】実施例10.図11(a) は本発明の第10
の実施例による光オゾンアッシャを説明するための模式
図であり、図11(b) はその試料ステージの構造を示す
図である。図において、110は本実施例の光オゾンア
ッシャで、この光オゾンアッシャ110は、第8の実施
例の光オゾンアッシャにおける試料ステージを、加熱用
ヒータとともに冷却機構を有する構造としたものであ
る。
【0111】すなわち、230は本実施例の光オゾンア
ッシャの試料ステージで、その内部には冷却用パイプ2
31と加熱用ヒータ線232とが内蔵されている。そし
て上記冷却用パイプ231は昇降ロッド182内を通っ
てその下部の配管接続具185につながっている。該配
管接続具185には給水管185aと排水管185bと
が接続されている。
【0112】また上記加熱用ヒータ線232も昇降ロッ
ド182内を通って配線コネクタ186に接続されてお
り、該配線コネクタ186にはヒータ給電線186aが
接続されている。その他の構成は第8の実施例の光オゾ
ンアッシャと同一である。
【0113】次に作用効果について説明する。このよう
な構成の光オゾンアッシャでは、試料ステージ230の
温度を通常100°C前後に保持して、試料のレジスト
のUVキュアを行い、その後現像スカム処理を行う際に
は、上記冷却パイプ内に冷却水を流して上記試料ステー
ジ230の温度を、通常スカム除去が行われる場合のス
テージ温度(70℃以下)に降温する。ここでステージ
温度の降温は、冷却パイプ231内に現像スカム除去時
のステージ温度とほぼ同一温度の水を流し込むことによ
り行う。そして現像スカム除去処理終了後は、N2 ガス
で冷却パイプ231内の水を排出する。なお、ステージ
温度の昇温はヒータ232及びUVランプからのUV光
照射により行う。
【0114】このように本実施例では、試料ステージ2
30内にこれを冷却するための冷却パイプ231を設け
たので、上記第8の実施例の効果に加えて、試料ステー
ジ230の降温を迅速に行うことができる効果がある。
【0115】実施例11.図12(a) は本発明の第11
の実施例による光オゾンアッシャを説明するための模式
図であり、図12(b) はその試料ステージの構造を示す
図である。図において、111は本実施例の光オゾンア
ッシャで、この光オゾンアッシャ111は、第9の実施
例の光オゾンアッシャにおける試料ステージを、加熱用
ヒータとともに冷却機構を有する構造としたものであ
る。
【0116】すなわち、240は本実施例の光オゾンア
ッシャの試料ステージで、その内部には冷却用パイプ2
42と加熱用ヒータ線241とが内蔵されている。そし
て上記冷却用パイプ242の一端は、外部の給水管19
5aに接続され、その他端は外部の排水管195bに接
続されている。また上記加熱用ヒータ線241は、処理
室190の底面部190aに取付けられた配線コネクタ
196を介して、外部のヒータ給電線196aに接続さ
れている。その他の構成は第9の実施例の光オゾンアッ
シャと同一である。
【0117】このような構成の本実施例においても、上
記第10の実施例と同様、試料ステージ240内にこれ
を冷却するための冷却パイプ242を設けたので、上記
第9の実施例の効果に加えて、試料ステージ240の降
温を迅速に行うことができるという効果がある。
【0118】実施例12.図13は本発明の第12の実
施例による半導体装置の製造方法を説明するための図で
あり、図13(a) 〜(f) は基板上に電極を形成するプロ
セスを示している。図14はこの製造方法に用いる光オ
ゾンアッシャの構成を説明するための図であり、図14
(a) は断面図、図14(b) は平面図である。
【0119】図において、10はGaAs等の半導体基
板、11は該基板上に塗布したレジスト膜、11aはレ
ジスト膜の露光現像により形成されたレジスト開口部、
11cは該レジスト開口部11a内に残存している現像
スカム、13はパターニングしたレジスト膜上全面に形
成した金属層、13b1 ,13b2 は金属層13のパタ
ーニングにより形成された電極である。
【0120】また112は、本実施例の光オゾンアッシ
ャで、これは、従来の光オゾンアッシャにおけるUVラ
ンプ202a〜202dのうち、試料ステージ225の
真上のUVランプ202b,202cと、その両側のU
Vランプ202a,202dとを別々に点灯制御するU
Vランプ点灯制御回路250を備えたもので、その他の
構成は従来の光オゾンアッシャ201と同一である。
【0121】次に半導体装置の製造方法について説明す
る。まず、GaAs等の半導体基板上にポジ型レジスト
の塗布によりレジスト膜11を形成する(図13(a)
)。次に該レジスト膜11を露光し(図13(b) )、
現像により露光部分11bを除去して、上記レジスト膜
11のパターニングを行う(図13(c) )。その後、上
記レジスト膜11の抜きパターンの部分11aに残って
いる現像スカム11cの除去を行う(図13(d) )。
【0122】すなわち、上記レジストの露光,現像処理
を行った半導体基板10を、上記光オゾンアッシャ20
1の試料ステージ225上に載置し、上記点灯制御回路
250により、試料ステージ225の真上のUVランプ
202b,202cを消灯したままで、その両側のUV
ランプ202a,202dのみを点灯させ、この状態で
オゾンを処理室内に導入する。すると、処理室220内
に流入したオゾンはUV光を吸収して酸素と活性酸素と
に分かれる。この活性酸素は試料ステージ225の基板
10上に拡散して、基板表面の現像スカム11cと反応
する。これにより現像スカム11cは分解されて一酸化
炭素,二酸化炭素,及び水蒸気となって除去される。こ
の時、試料ステージ225の真上のUVランプ202
b,202cは消灯したままであるため、UV光が試料
ステージ225上の基板表面に入射することはない。
【0123】その後、全面に電極材料13を蒸着により
形成し(図13(e) )、続いて上記レジスト膜を溶剤に
より溶解し、その上の電極材料をリフトオフして、所定
パターンの電極13b1 ,13b2 を形成する(図13
(f) )。そして、電極材料と基板との合金化、保護膜形
成等の所定の処理を施して半導体装置を完成する。
【0124】このように本実施例では、レジストの露
光,現像後、現像スカムの除去を行うようにしたので、
レジスト膜をマスクとする金属膜のリフトオフを良好に
行うことができ、金属膜のパターニングを精度よく行う
ことができる。
【0125】また、上記現像スカムの除去を光オゾンア
ッシャにより行っているので、レジスト膜の下地である
半導体基板に与えるダメージを、プラズマアッシャ等の
荷電粒子により現像スカムを除去するものに比べて小さ
くすることができる。
【0126】さらに、レジストの現像スカムを除去する
際には、上記光オゾンアッシャのUVランプの点灯制御
回路250により、試料ステージ225の真上のUVラ
ンプ202b,202cを点灯せず、その両側のUVラ
ンプ202a,202dのみを点灯するようにしている
ため、基板表面にUV光が入射することはなく、このた
めスカム除去の際に、レジスト膜11が変質したり、そ
のパターン形状が崩れたりするのを回避でき、また、現
像スカム除去時のレジスト膜厚減少を数nm以下に抑制
することができる。
【0127】なお、この実施例では半導体製造プロセス
において金属膜をリフトオフによりパターニングする工
程を示したが、これは半導体層や絶縁膜をパターニング
する工程であってもよく、またパターニングの方法はリ
フトオフではなく、選択エッチングであってもよい。
【0128】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る光オゾンア
ッシャによれば、処理室内でオゾンに紫外線を照射して
活性酸素を発生する際、処理室内の試料表面が紫外線非
照射領域となるので、試料表面の有機物の除去を、試料
表面が紫外線の照射を受けることなく行うことができ、
これによりパターニングした有機物膜のパターン抜き部
分にある有機物(スカム)を、有機物膜のパターンを崩
すことなく活性酸素により除去することができる効果が
ある。
【0129】この発明によれば、上記処理室にオゾンを
導入する導入パイプを、該処理室に導入されたオゾンが
紫外線照射領域を通って上記紫外線非照射領域に至るよ
う、上記処理室の壁面に取り付けたので、紫外線による
オゾンの活性酸素への分解を効果的に行うことができる
効果がある。
【0130】この発明によれば、上記紫外線照射手段
を、上記試料台真上に位置する領域の両側に配置された
紫外線ランプから構成したので、従来の光オゾンアッシ
ャにおける、試料台真上に位置する紫外線ランプを取り
外すだけで、上記紫外線照射手段を簡単に実現できる効
果がある。
【0131】この発明によれば、上記紫外線照射手段
を、上記試料台上方に配置された複数の紫外線ランプ
と、該紫外線ランプと該試料台との間に位置し、該試料
台上の試料表面への紫外線を遮蔽する紫外線遮蔽板とか
ら構成したので、従来の光オゾンアッシャの構成に紫外
線遮蔽板を追加するだけで上記紫外線照射手段を簡単に
実現できる効果がある。
【0132】この発明によれば、上記紫外線遮蔽板を隣
接して配置された、それぞれ複数のガス通過用穴を有す
る第1,及び第2の紫外線遮蔽板から構成し、該第1,
第2の紫外線遮蔽板を、これらの遮蔽板のガス通過用穴
の位置が重ならない構造としたので、オゾンから分解さ
れた活性酸素が上記第1,第2の紫外線遮蔽板のガス通
過用穴を通って試料表面に至ることとなり、活性酸素の
試料表面への導入を効果的に行うことができる効果があ
る。
【0133】この発明によれば、上記処理室を、オゾン
に紫外線を照射して活性酸素を生成する活性酸素生成部
と、該活性酸素生成部からの活性酸素により試料表面を
処理する試料処理部とに区分し、上記活性酸素形成部と
試料処理部との間に、紫外線を遮蔽する材料からなる仕
切り板を備えたので、上記試料処理部への活性酸素の導
入を試料処理部内で活性酸素が均一に広がるよう行うこ
とが可能となり、大口径のウエハの処理をウエハ全面に
渡って均一に行うことができ、オゾン導入管の配設位置
の自由度を向上できる効果がある。
【0134】この発明によれば、上記処理室を、オゾン
に紫外線を照射して活性酸素を生成する活性酸素生成部
と、該活性酸素生成部からの活性酸素により試料表面を
処理する試料処理部とに区分し、上記活性酸素生成部に
配置された複数の紫外線ランプのうち、試料載置台上方
に配置された紫外線ランプを、その下側面に紫外線遮蔽
膜を形成した構造としたので、紫外線非照射領域を簡単
に形成できる効果がある。
【0135】この発明によれば、上記紫外線照射手段
を、上記試料台両側に上端面が該試料台上の試料表面よ
り下側に位置するよう配置された紫外線ランプから構成
したので、試料への紫外線ランプの熱の影響を小さくす
ることができる効果がある。
【0136】この発明によれば、上記紫外線照射手段
を、上記試料台の、試料を載置する表面と反対の裏面側
に配置された複数の紫外線ランプから構成したので、試
料への紫外線ランプの熱の影響を比較的小さくすること
ができる効果がある。
【0137】この発明によれば、上記試料台を、上記紫
外線照射手段による紫外線照射領域と、上記紫外線非照
射領域との間で移動可能な構成としたので、上記試料台
上の試料を紫外線照射領域内に位置決めした状態で、上
記処理室へのオゾンの供給を行わずに紫外線ランプを低
出力で点灯して試料に紫外線を照射し、上記試料台上の
試料を紫外線非照射領域内に位置決めした状態で、上記
処理室へのオゾンの供給を行いつつ紫外線ランプを高出
力で点灯して、活性酸素により試料を処理することが可
能となり、レジストの現像スカムをレジストパターンを
崩すことなく除去できるとともに、UVキュアとスカム
除去とを同一装置により連続して行うことができる効果
がある。
【0138】この発明によれば、オゾン導入管から試料
載置台にまたがる領域に紫外線ランプを配置したので、
オゾンから分解された活性酸素を効率よく試料表面に導
入することができる効果がある。
【0139】この発明によれば、上記紫外線遮蔽板を、
上記紫外線ランプと該試料載置台との間の第1領域と、
該第1領域横に位置する第2領域との間で移動可能な構
成としたので、上記紫外線遮蔽板を上記第2領域内に位
置させた状態で、上記処理室へのオゾンの供給を行わず
に紫外線ランプを低出力で点灯して試料に紫外線を照射
し、上記紫外線遮蔽板を上記第1領域内に位置させた状
態で、上記処理室へのオゾンの供給を行いつつ紫外線ラ
ンプを高出力で点灯して、活性酸素により上記試料載置
台上の被処理試料を処理することが可能となり、レジス
トの現像スカムをレジストパターンを崩すことなく除去
できるとともに、紫外線キュアとスカム除去とを同一装
置により連続して行うことができる効果がある。
【0140】この発明によれば、上記試料載置台に、こ
れを冷却する機構を備えたので、試料の降温を迅速に行
うことができる効果がある。
【0141】この発明によれば、上記紫外線照射手段
を、上記試料台上方に配置された複数の紫外線ランプ
と、上記試料台真上に位置する紫外線ランプ、及びその
両側の紫外線ランプを別々に点灯制御する点灯制御回路
とから構成したので、従来の光オゾンアッシャの構成に
上記点灯制御回路を追加するだけで、上記紫外線照射手
段を簡単に実現できる効果がある。
【0142】この発明に係る光アッシング方法によれ
ば、試料を、紫外線を遮蔽しかつガスを通す構造を有す
る試料ホルダ内に収容して、紫外線オゾンアッシャ装置
の処理室内に入れ、該処理室内にオゾンを導入するとと
もに該オゾンに紫外線を照射して活性酸素を生成し、該
活性酸素により有機物を除去するアッシング処理を上記
試料ホルダ内の試料に施すので、有機物からなるレジス
ト膜等を加工した後に残る現像スカムを、レジスト膜等
のパターンを崩すことなく除去することができる効果が
ある。
【0143】この発明に係る半導体装置の製造方法によ
れば、試料表面が紫外線の照射を受けないようにしてオ
ゾンに紫外線を照射し、該オゾンが分解した活性酸素に
より試料表面の有機物を除去するようにしたので、試料
表面にダメージを与えることなく、しかもパターニング
した有機膜のパターンを崩すことなく、現像スカムを除
去することができ、これにより半導体層や金属膜等の被
加工膜のパターニングを精度よく行うことができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による光オゾンアッシャを説
明するための模式図であり、図1(a) は側面図、図1
(b) は一部破断平面図である。
【図2】本発明の実施例2による光オゾンアッシャを説
明するための模式図であり、図2(a) は側面図、図2
(b) は一部破断平面図である。
【図3】上記実施例2の光オゾンアッシャの処理室内に
配置された紫外線遮蔽板の構造を示す図であり、図3
(a) は平面図、図3(b) は断面図である。
【図4】本発明の実施例3による光オゾンアッシャを説
明するための模式図であり、図4(a) は断面図、図4
(b) は一部破断平面図である。
【図5】本発明の実施例4による光オゾンアッシャを説
明するための模式図であり、図5(a) は断面図、図5
(b) は一部破断平面図である。
【図6】本発明の実施例5による光オゾンアッシャを説
明するための模式図であり、図6(a) は側面図、図6
(b) は一部破断平面図である。
【図7】本発明の実施例6による光オゾンアッシャを説
明するための模式図であり、図7(a) は側面図、図7
(b) は一部破断平面図である。
【図8】本発明の実施例7による光アッシング方法に用
いるウエハホルダを説明するための模式図であり、図8
(a) はその正面図、図8(b) はそのXIIIb-XIIIb 線断面
図、図8(c) の図8(a) の縦断面図、図8(d) ,(e) は
上記ウエハホルダ内にウエハを収容した状態を示す正面
図,及び平面図、図8(f) は図8(e) のXIIIe-XIIIe 線
断面図である。
【図9】本発明の実施例8による光オゾンアッシャとし
て、試料処理台が移動可能で、UVキュアと現像スカム
除去とを連続してできるものを示す模式図であり、図9
(a) はUVキュア処理時のアッシャ処理室内の状態を示
す側面図、図9(b) は現像スカム除去時のアッシャ処理
室内の状態を示す側面図、図9(c) は上記光オゾンアッ
シャの一部破断平面図である。
【図10】本発明の実施例9による光オゾンアッシャと
して、紫外線遮蔽板が移動可能で、UVキュアと現像ス
カム除去とを連続してできるものを示す模式図であり、
図10(a) はUVキュア処理時のアッシャ処理室内の状
態を示す側面図、図10(b) は現像スカム除去時のアッ
シャ処理室内の状態を示す側面図、図10(c) は上記紫
外線遮蔽板の構造を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例10による光オゾンアッシャ
を説明するための図であり、図11(a) はその全体構成
を示す模式図、図11(b) はその試料ステージの構造を
示す図である。
【図12】本発明の実施例11による光オゾンアッシャ
を説明するための図であり、図12(a) はこの光オゾン
アッシャの構成を示す断面図、図12(b) は該光オゾン
アッシャの試料ステージの構造を示す図である。
【図13】本発明の第12の実施例による半導体装置の
製造方法における電極形成プロセスを説明するための図
であり、図13(a) はレジスト塗布工程、図13(b) は
露光工程、図13(c) は現像工程、図13(d) はスカム
除去工程、図13(e) は金属膜の蒸着工程、図13(f)
は金属膜のリフトオフ工程を示す図である。
【図14】上記半導体装置の製造方法に用いる光オゾン
アッシャの構造を説明するための図であり、図14(a)
は正面図、図14(b) は平面図である。
【図15】従来の光オゾンアッシャを説明するための図
であり、図15(a) は正面図、図15(b) は平面図であ
る。
【図16】レジスト膜をマスクとして選択エッチングを
行う方法における問題点を説明するための図であり、図
16(a) はレジスト塗布工程、図16(b) は露光工程、
図16(c) は現像工程、図16(d) は被加工膜のエッチ
ング工程、図16(e) はレジスト膜の除去工程を示す図
である。
【図17】レジスト膜をマスクとして、金属膜等の蒸
着,リフトオフを行う方法の問題点を説明する工程図で
あり、図17(a) はレジスト塗布工程、図17(b) は露
光工程、図17(c) は現像工程、図17(d) は金属膜の
蒸着工程、図17(e) は金属膜のリフトオフ工程を示す
図である。
【図18】UV光のレジスト膜への悪影響を説明するた
めの図であり、図18(a) は、紫外線の照射によりレジ
スト膜の形状が崩れる様子を示す図、図18(b) は、紫
外線の照射によるレジスト膜の変質した場合の問題点を
説明するための図である。
【図19】ポジ型レジストによるレジストパターンの形
成方法を示す図であり、図19(a) はその工程フローを
示す図、図19(b) は露光工程を示す断面図、図19
(c)は現像工程を示す断面図である。
【図20】ポジ型レジストを用いて、ネガ型パターンを
有するレジスト膜を形成する方法を示す図であり、図2
0(a) はその工程フローを示す図、図20(b) は露光工
程を示す断面図、図20(c) は現像工程を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 試料 2 現像スカム 10 基板 11 レジスト膜 11a レジスト開口部 101〜106,108〜112 光オゾンアッシャ 101a,101b,102a〜102d,103a〜
103d,104a〜104d,105a,105b,
106a〜106d,108a,108b,109a〜
109d UVランプ 107 UV遮光治具(ウエハホルダ) 110a ステージ昇降装置 111a,111b,112a〜112c,115a,
115b,116a,116b,118a,118b,
119a〜119c オゾン導入管 121,122,171,172,191,192 第
1,第2のUV光遮光板 121a,122a,171a,172a,191a,
192a ガス通過用穴 124a,124b 遮光板支持具 130,150,160,180,190,220 処
理室 130a 活性酸素生成部 130b 試料処理部 131,132 第1,第2の仕切り板 141,UV光遮光塗料 142 第2の仕切り板 161 カバー部材 162 底板 170 治具本体 170a 底面フランジ部 170b 開口部 173 ホルダ開口部 181a,181b UVランプ収容部 182 昇降ロッド 183 ロッド支持部材 185 配管接続具 185a,195a 給水管 185b,195b 排水管 186,196 配線コネクタ 186a,196a ヒータ給電線 193 遮光板駆動装置 193a 駆動ロッド 193b ロッド支持部材 194a,194b 遮光板ガイド部材 221a 底面部 221b 側壁 222 上面部 224 ガス排出口 225 試料 230,240 試料ステージ 231,242 水冷パイプ 232,241 ヒータ線 250 UVランプ点灯制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 康孝 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社光・マイクロ波デバイス開発研究 所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料台を有し、その上に配置した試料の
    表面を、オゾンに紫外線を照射して形成される活性酸素
    により処理するための処理室と、 該処理室内に紫外線を、上記試料台に配置した試料の表
    面領域が紫外線非照射領域となるよう照射する紫外線照
    射手段とを備えたことを特徴とする光オゾンアッシャ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記処理室にオゾンを導入する導入パイプを、該処理室
    に導入されたオゾンが紫外線照射領域を通って上記紫外
    線非照射領域に至るよう、上記処理室の壁面の所要部位
    に取り付けたことを特徴とする光オゾンアッシャ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記紫外線照射手段を、上記試料台真上に位置する領域
    の両側に配置された紫外線ランプから構成したことを特
    徴とする光オゾンアッシャ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記紫外線照射手段は、上記試料台上方に配置された複
    数の紫外線ランプと、該紫外線ランプと該試料台との間
    に位置し、該試料台上の試料表面への紫外線を遮蔽する
    紫外線遮蔽板とを有するものであることを特徴とする光
    オゾンアッシャ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記紫外線遮蔽板を、上下に所定間隔隔てて配置された
    第1,及び第2の紫外線遮蔽板から構成し、第1の紫外
    線遮蔽板を、一面に渡って形成された複数の貫通穴を有
    する構造とし、第2の紫外線遮蔽板を、該第1の遮蔽板
    の貫通穴とその位置が重ならないよう一面に渡って形成
    された複数の貫通穴を有する構造としたことを特徴とす
    る光オゾンアッシャ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記処理室を、オゾンに紫外線を照射して活性酸素を生
    成する活性酸素生成部と、該活性酸素生成部からの活性
    酸素により試料表面を処理する試料処理部とに区分し、
    上記活性酸素生成部と試料処理部との間に、紫外線を遮
    蔽する材料からなる仕切り板を設けたことを特徴とする
    光オゾンアッシャ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記処理室を、オゾンに紫外線を照射して活性酸素を生
    成する活性酸素生成部と、該活性酸素生成部からの活性
    酸素により試料表面を処理する試料処理部とに区分し、
    上記活性酸素生成部に配置された複数の紫外線ランプの
    うち、試料載置台真上に配置された紫外線ランプを、そ
    の下側面に紫外線遮蔽膜を形成した構造としたことを特
    徴とする光オゾンアッシャ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記紫外線照射手段は、上記試料台両側にその上端面が
    該試料台上の試料表面より下側に位置するよう配置され
    た紫外線ランプから構成したことを特徴とする光オゾン
    アッシャ。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の光オゾンアッシャにおい
    て、 上記紫外線照射手段は、上記試料台の、試料を載置する
    表面と反対の裏面側に配置された複数の紫外線ランプか
    ら構成されていることを特徴とする光オゾンアッシャ。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の光オゾンアッシャにお
    いて、 上記試料台を、上記紫外線照射手段による紫外線照射領
    域と、上記紫外線非照射領域との間で移動可能な構成と
    し、 上記処理室を、 上記試料台上の試料を紫外線照射領域内に位置決めした
    状態で、上記処理室へのオゾンの供給を行わずに紫外線
    ランプを低出力で点灯して、試料に紫外線を照射する第
    1の処理と、 上記試料台上の試料を紫外線非照射領域内に位置決めし
    た状態で、上記処理室へのオゾンの供給を行いつつ紫外
    線ランプを高出力で点灯して、活性酸素により試料を処
    理する第2の処理とが可能な構造としたことを特徴とす
    る光オゾンアッシャ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の光オゾンアッシャに
    おいて、 上記紫外線照射手段は、上記処理室の対向する側壁近傍
    の所定の高さ位置に配置された紫外線ランプを有し、該
    紫外線ランプの点灯時、上記両側壁側の紫外線ランプ間
    の領域及びその上方の領域のみが上記紫外線非照射領域
    となり、上記紫外線ランプより下側の領域が紫外線照射
    領域となるよう構成されており、 上記処理室内にオゾンを導入するオゾン導入パイプは、
    該オゾンが上記紫外線ランプ真上の紫外線照射領域を通
    過して、上記紫外線非照射領域に位置する試料載置台上
    に到達するよう、上記処理室側壁の、上記紫外線ランプ
    より上側の部分に取り付けたものであることを特徴とす
    る光オゾンアッシャ。
  12. 【請求項12】 請求項4記載の光オゾンアッシャにお
    いて、 上記紫外線遮蔽板を、上記紫外線ランプと該試料載置台
    との間の第1領域と、該第1領域横に位置する第2領域
    との間で移動可能な構成とし、 上記処理室を、 上記紫外線遮蔽板を上記第2領域内に位置させた状態
    で、上記処理室へのオゾンの供給を行わずに紫外線ラン
    プを低出力で点灯して、試料に紫外線を照射する第1の
    処理と、 上記紫外線遮蔽板を上記第1領域内に位置させた状態
    で、上記処理室へのオゾンの供給を行いつつ紫外線ラン
    プを高出力で点灯して、活性酸素により上記試料載置台
    上の試料を処理する第2の処理とが可能な構造としたこ
    とを特徴とする光オゾンアッシャ。
  13. 【請求項13】 請求項10又は12記載の光オゾンア
    ッシャにおいて、 上記試料載置台は、該載置台本体を冷却する機構をその
    内部に有するものであることを特徴とする光オゾンアッ
    シャ。
  14. 【請求項14】 請求項2記載の光オゾンアッシャにお
    いて、 上記紫外線照射手段は、 上記試料台上方に配置された複数の紫外線ランプと、 該試料台真上に位置する紫外線ランプと、その両側の紫
    外線ランプとを別々に点灯制御する点灯制御回路とを有
    することを特徴とする光オゾンアッシャ。
  15. 【請求項15】 試料を、紫外線を遮蔽しかつガスを通
    す構造を有する試料ホルダ内に収容して、光オゾンアッ
    シャの処理室内に装填し、 該処理室内にオゾンを導入するとともに該オゾンに紫外
    線を照射して活性酸素を生成し、上記試料ホルダ内に拡
    散した活性酸素により、試料表面の有機物を除去するこ
    とを特徴とする光アッシング方法。
  16. 【請求項16】 試料の表面を選択的に加工する工程
    と、 オゾンに紫外線を照射して活性酸素を生成し、上記試料
    表面に拡散した活性酸素により、試料表面の加工処理を
    施す予定の領域上にある有機物を除去する工程とを含
    み、 上記有機物の除去の際、紫外線の照射は、試料の表面領
    域が紫外線非照射領域となるよう行うことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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