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JPH0779780A - リコンビナントヒトadfの製造法 - Google Patents

リコンビナントヒトadfの製造法

Info

Publication number
JPH0779780A
JPH0779780A JP5233361A JP23336193A JPH0779780A JP H0779780 A JPH0779780 A JP H0779780A JP 5233361 A JP5233361 A JP 5233361A JP 23336193 A JP23336193 A JP 23336193A JP H0779780 A JPH0779780 A JP H0779780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human adf
adf
recombinant human
coli
lys
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5233361A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Mitsui
彰 三井
Tadashi Hirakawa
忠 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP5233361A priority Critical patent/JPH0779780A/ja
Publication of JPH0779780A publication Critical patent/JPH0779780A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明はヒトADFをコードする遺伝子を有
するプラスミドで形質転換された大腸菌を培養すること
により、目的とするヒトADFポリペプチドを生産し、
該ポリペプチドを取得することを特徴とするリコンビナ
ントヒトADFの直接発現生産法である。 【効果】 本発明によりフリーラジカルの発生による生
体障害を伴う炎症、放射線障害等の治療薬としての利用
が期待されているヒトADFを工業的に大量生産しえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトADFポリペプチ
ドの直接発現生産法に関する。ヒトADFは、フリーラ
ジカル消去能およびフリーラジカルにより変性失活した
蛋白質のリフォールディング活性を有し、従って、フリ
ーラジカルの発生による生体障害を伴う炎症、放射線障
害等の治療薬として利用し得る有用な物質である。
【0002】
【従来の技術】ヒトADFはATL−2細胞の上清に存
在するIL−2レセプタ−誘導因子として1985年多
賀谷らによって報告され(J.Immunol.Vo
l.134、1623−1630、(1985)、J.
Mol.Cell.Immunol.Vol.2、17
−26(1985))、そのアミノ酸配列及びDNA配
列も既に決定され、更に大腸菌での生産についても報告
されている(特開平1−85097号公報)。また、ヒ
トADFはその後の解析により、大腸菌からほ乳動物に
いたるまで広く存在する酸化還元蛋白質であるチオレド
キシンと類似のアミノ酸配列を持ち、しかもチオレドキ
シン活性を有することが明らかになった。従って、研究
者によっては本物質をチオレドキシンと呼ぶ場合もある
が、本発明に於いては、従来通りヒトADFという名称
で統一することにする。さて、ヒトADFは、先述の様
に過酸化水素を始めとする活性酸素やフリーラジカル
(以下、フリーラジカルと総称する)を消去する事が出
来、更にはフリーラジカルにより変性失活した蛋白をリ
フォールディングにより再活性化する事もできる。従っ
て、フリーラジカルの発生による生体障害を伴う炎症、
放射線障害等の治療薬として利用が検討されている(特
開平3−204818号公報)。
【0003】従来、上述のヒトADFを取得する為に
は、ヒト末梢決血等より分離した正常人T細胞をマイト
ゲン刺激するか、成人T白血病ウィルス(HTLV)で
トランスフォームさせたT細胞株から産生させる方法が
採られてきた(J.Immunol.Vol.140、
2614−2620(1988))。しかしこれらの方
法では、ヒトADFの産生量が低いこと、マイトゲンを
用いた場合、有害なマイトゲンが混入しこれを除去する
のが困難である点、また細胞培養にはウシ胎児血清など
血清成分を培地に添加する必要があり、これら添加蛋白
質とヒトADFを十分分離することが出来ず、医薬品と
して使用するには問題が多かった。
【0004】上述の問題点を克服するために、最近、淀
井らによって大腸菌を用いたリコンビナントヒトADF
の生産技術が開発された(特開平1−85097号公報
参照)。本法では、ヒトADFを大腸菌体内で高発現さ
せる為に、まずヒトADFをコードする遺伝子の上流に
ヒトインターロイキン−2(IL−2)のN末端部分ペ
プチドをコードする遺伝子を接続し、ヒトIL−2部分
ペプチドとヒトADFとの融合蛋白質(ΔIL−2−ヒ
トADF)が発現するようなプラスミド(pTfADF
−2)を構築した。pTfADF−2を用いて形質転換
した大腸菌を培養したところ、培溶液100mLあたり
2mgのΔIL−2−ヒトADFが発現蓄積した。
【0005】ところが、ΔIL−2−ヒトADFはヒト
IL−2の部分ペプチドを含むため、クロストリパイ
ン、カリクレイン等の蛋白質分解酵素によってヒトIL
−2部分ペプチドとヒトADFの接続部分を切断する必
要があった。切断したヒトIL−2部分ペプチド等の夾
雑蛋白質を除くために陰イオンクロマトグラフィー及び
逆相クロマトグラフィーにより精製を進めたところ、得
られた精製ヒトADFは大腸菌培溶液100mL当り約
100μgであった。これは、大腸菌に蓄積したΔIL
−2−ヒトADFの僅か5%にすぎない。さらに、本法
では融合蛋白質の10%(w/w)に相当する蛋白質分
解酵素が必要であり、用いる酵素は高価格でしかも大量
入手が困難な場合が多い。従って、本法によってリコン
ビナントヒトADFの工業的大量生産を行う上では、収
率、経済性、材料の供給等、課題が多く残されていた。
この課題を克服する為には、ヒトIL−2部分ペプチド
との融合蛋白質としてではなく、直接発現系によって効
率よく生産させる方法が必要とされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、フリ
ーラジカルの発生による生体障害を伴う炎症、放射線障
害等の治療薬として有用な物質であるヒトADFの生産
法で、しかも工業的大量生産に適合しうる方法の提供で
ある。具体的には、リコンビナントヒトADFの直接発
現生産法の提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討を行った結果、以下の方法により
目的とするリコンビナントヒトADFを大量に、かつ効
率良く生産できることを見いだし、本発明を完成するこ
とができた。即ち、本発明はヒトADFをコードする遺
伝子を有するプラスミドで形質転換された大腸菌を培養
することにより、目的とするヒトADFポリペプチドを
生産し、該ポリペプチドを取得することを特徴とするリ
コンビナントヒトADFポリペプチドの直接発現生産法
である。以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明のヒトADFとは通常、配列表の配
列番号1記載のアミノ酸配列を有するものを指すが、こ
れに限定される訳ではない。即ち、N末端にメチオニン
残基が付加されたポリペプチド(配列表の配列番号2記
載のポリペプチド)でもよい。 更に、化学修飾、塩基
置換法によりアミノ酸配列に置換が加わったポリペプチ
ド、アミノ酸配列の一部に欠損があるポリペプチド、ア
ミノ酸残基の挿入があるポリペプチド、あるいは側鎖に
糖鎖等が付加されたポリペプチドであってもヒトADF
活性を有する限り、本発明のヒトADFに含まれる。し
かし、好ましくは配列表の配列番号1に示されているN
末端バリンから始まる104個のアミノ酸からなるポリ
ペプチド又は、配列表の配列番号2に示されているメチ
オニンがN末端に付加された105個のアミノ酸からな
るポリペプチドが好ましい。
【0009】また、ヒトADF遺伝子とは通常、配列表
の配列番号3、または4記載の遺伝子を指すが、これに
限定される訳ではない。即ち、塩基置換、塩基挿入、塩
基欠損がある遺伝子であっても構わない。しかし、好ま
しくは配列表の配列番号3又は4に示されている104
個、あるいは105個のアミノ酸からなるポリペプチド
をコードする遺伝子が好ましい。尚、配列表の配列番号
4記載の遺伝子は配列表の配列番号3記載の遺伝子の
5’末端に翻訳開始コドンがついた遺伝子である。真核
生物の蛋白質を大腸菌を用いて工業的に有利に生産する
ためには、既述のように、融合蛋白質としてではなく目
的とするポリペプチドだけを大腸菌の菌体内に大量に蓄
積せしめる遺伝子発現系、及び遺伝子発現ベクターを構
築する必要がある。すなわち、まず、5’上流からプロ
モーター領域、リボソーム結合領域、翻訳開始コドン、
目的のヒトADFをコードする遺伝子領域、翻訳終止コ
ドン、最後にターミネーター領域の順に含有する発現ベ
クターを構築する。
【0010】さて、本発明においてプロモーターの由来
は問うところではなく、例えば大腸菌のtrpプロモー
ター、tacプロモーター、trcプロモーター、la
cプロモーターや、さらにはλファージのλPLプロモ
ーター、λPRプロモーターなどを用いることができ
る。
【0011】リボソーム結合領域は、例えば大腸菌のt
rpLやtrpE、lacZのリボソーム結合領域や、
λファージのCII蛋白のリボソーム結合領域を用いる
ことができる。あるいは化学合成したDNA配列を用い
ることができる。本発明のベクターにおいては、2つ以
上のリボソーム結合領域を連結させてもよく、これらの
リボソーム結合領域は同じ配列であっても、また異なっ
た配列の組み合せでも良い。リボソーム結合領域の連結
様式は特に制約はないが、好ましくは2つのリボソーム
結合領域の隔たりは、5塩基から20塩基程度である。
遺伝子の発現効率を上げるために、リボソーム結合領域
と翻訳開始コドンの間にアデニン(A)、チミン(T)
に富む塩基配列を挿入してもよく、さらに生産させるポ
リペプチドのアミノ酸配列を変えない範囲でヒトADF
遺伝子の前半部分をアデニン(A)、チミン(T)に富
む塩基配列に変更してもよい。
【0012】翻訳終止コドンとして、オーカー(TA
A)、オパール(TGA)、アンバー(TAG)、望ま
しくはオーカー(TAA)、オパール(TGA)が用い
られるが、さらに、目的遺伝子の翻訳停止を確実にする
ために、TAAかつ/またはTGAの2重の終止コドン
を配置してもよい。転写終結部位は、例えば大腸菌のt
rpAターミネーター、rrnBターミネーター、re
cAターミネーターなどを用いることができる。また、
発現プラスミドのコピー数は一般的に多い方が好まし
く、複製起点としてpBR系の複製起点よりpUC系の
方が望ましい。
【0013】構築した発現プラスミドを通常の方法で宿
主である大腸菌に形質転換させ、そして発現させれば良
い。本発明においては発現細胞として大腸菌を用いる
が、宿主として大腸菌以外の他の原核生物及び真核生物
を用いてもかまわない。参考までに述べると、原核生物
の例としては枯草菌などを挙げることができる。真核細
胞の例としては酵母、CHO細胞なども用いられる。
【0014】発現ベクターをこれらの大腸菌に組み込む
方法も公知の方法を利用すればよい。例えば、対数増殖
期の細胞を50mMの塩化カルシウムで氷中約30分処
理することにより、大腸菌の細胞壁の構造を変化させ、
続いてプラスミドDNAを注入し約10分後30℃〜4
2℃で2分間の熱処理を施した後、培地を加え30℃〜
37℃で約60分培養することにより、発現プラスミド
DNAを生物に組み込むことができる。あるいは、エレ
クトロポレーションによって大腸菌等の宿主に発現ベク
ターを導入してもよい。
【0015】ヒトADFは、発現ベクターを有する大腸
菌を培養することによって当該大腸菌の体内に蓄積させ
ることができる。培地は大腸菌を培養し得る公知の培地
を利用すればよく、培養条件も公知の条件でよい。ま
た、当該大腸菌の体内に蓄積したリコンビナントヒトA
DFは公知の方法で取得すればよい。例えば、塩析、限
外濾過法、クロマトフォーカシング、ハイドロキシアパ
タイトクロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィ
ー、逆相クロマトグラフィー、陰イオン交換クロマトグ
ラフィー、陽イオン交換クロマトグラフィー、各種アフ
ィニティクロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフ
ィー等の公知の方法を組み合わせて精製すればよい。
【0016】次に、精製したリコンビナントヒトADF
は、蒸留水、生理食塩水又は適当な緩衝液に溶かした後
使用すればよい。あるいは、凍結乾燥処理したものを用
いてもよい。濃度は通常、0.01〜100mg/mL
の範囲で使用するが、この範囲に限定されるわけではな
い。また、マンニトール、サイクロデキストリン等の賦
形剤、安定剤を精製リコンビナントヒトADFに含有さ
せて使用してもよい。リコンビナントヒトADFの含有
量は、通常リコンビナントヒトADF含有する製剤10
0重量部当たり0.1〜100重量部、好ましくは10
〜80重量部である。もちろん、上記範囲に限定される
わけではない。以下本発明を実施例に基づいて更に詳細
に説明する。尚、本発明は実施例に限定されるものでは
ない。
【0017】
【実施例】
(実施例1)チオレドキシン活性の測定 ヒトADFの活性測定、定量を行なうために、チオレド
キシンの代表的な活性測定方法であるインスリン還元活
性測定法(Biochemistry、Vol.21、
6628−6633(1982))を用いた。測定原理
を(反応1)に示したが、ヒトADFがインスリンを還
元すると、矢印の方向に水素イオンが流れ、結果として
NADPHがNADPに変換される。NADPHからN
ADPへの変換速度はヒトADFの濃度に比例するの
で、NADPHからNADPへの変換に伴う340nm
の吸光度の減少率を求めればヒトADFを定量すること
ができる。尚、TxRとはチオレドキシン還元酵素の略
称である。 (反応1) NADPH → TxR → ADF(チ
オレドキシン) → インスリン
【0018】測定方法は次の通りである。分光光度計の
測定キュベットに0.1MTris塩酸緩衝液、pH
7.5(450μl)、5ユニット/mLTxR(50
μl)、ヒトADFを含む溶液(50μl)を順次添加
し、最後に10mg/mLインスリン溶液(50μl)
を添加し、反応を開始させた。インスリン添加後直ちに
キュベットを分光光度計にセットして0.1分おきに3
40nmの吸光度(A340)を記録した。一分間当た
りの吸光度変化の最大値(ΔA340/min)をチオ
レドキシン活性とした。また、(式1)を用いて比活性
を算出した。 (式1) 比活性(ΔA340/min・mg)=ΔA
340/min×0.6×(1/0.05)×(1/サ
ンプル濃度)
【0019】下記の表1は、精製リコンビナントヒトA
DFのチオレドキシン活性である。細胞内に発現したリ
コンビナントヒトADFあるいは精製過程のリコンビナ
ントヒトADFの定量化には、本表をもとに作製した検
量曲線を用いた。なお、TxRはヒト胎盤から公知の方
法(Biochemistry、Vol.21、662
8−6633(1982))により精製したものを用い
た。
【0020】
【表1】 表1 精製リコンビナントヒトADFのチオレドキシン活性測定の一例 添加ADF量(μg) チオレドキシン活性(ΔA340/min) 0 0.0049 0.5 0.1102 1.0 0.2134 2.0 0.3743
【0021】(実施例2)ヒトADF直接発現用プラス
ミドDNA(pADFDE)の構築 大腸菌体内にヒトADFを大量に発現させるために、下
記の方法でヒトADF発現用プラスミドDNAを構築し
た(図1、2参照)。まず、転写開始点からヒトADF
のN末端に至るDNA配列を図3のようにデザインし
た。また、ヒトADFmRNAの翻訳効率の増大をねら
い、以下の点を考慮した。即ち、リボソームRNA結合
部位であるシャイン−ダルガーノ配列(SD配列)の最
適化、SD配列〜開始コドン(ATG)の間の塩基配列
のA−Trich化、ヒトADFのN末端をコードする
コドンのA−Trich化、更にN末端から離れている
領域については大腸菌のコドン使用頻度を考慮してDN
A配列をデザインした。
【0022】図1、2に、ヒトADF直接発現用プラス
ミドDNA(pADFDE)の作製方法を示した。まず
図1に示すように、プラスミドpTfADFー2の制限
酵素ClaI認識部位と制限酵素PstI認識部位との
間に接続するオリゴヌクレオチド(アダプター1、2、
3、4)を合成した。次に、配列表の配列番号3及び4
記載のヒトADFのcDNA配列を有するΔIL2−ヒ
トADF融合蛋白質発現プラスミドpTfADF−2を
制限酵素ClaI、PstIで切断した後、上述のアダ
プター1、2、3、4の混合物を添加しT4DNAリガ
ーゼにより連結させることによりプラスミドpADFD
E(pBR)を構築した。尚、プラスミドpTfADF
−2を有する大腸菌は微工研(現生命研)に寄託されて
いる。寄託番号はBP−1885である。
【0023】さらに、ADF遺伝子の増幅をねらい、ド
ライブユニットを高コピー数プラスミドDNAであるp
UC系に入れ換えたpADFDEを構築した(図2)。
構築後、サンガー法によるDNA塩基配列決定法を用い
てpADFDEがヒトADFをコードする正しい塩基配
列を有することを確認した。
【0024】このようにして得られたプラスミドpAD
FDEが確かに目的とするヒトADF発現プラスミドD
NAであるかどうかを、次のようにして確認した。ま
ず、プラスミドpADFDEで形質転換した大腸菌株H
B101を1mLのLB培地中で31℃一晩培養した
後、菌体を超音波破砕し、遠心分離により可溶性画分と
不溶性画分に分離した。不溶性画分は同量の蒸留水に再
懸濁した。それぞれの画分1μLをSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動にて分離し、銀染色により蛋白質
のバンドを染色した後デンシトメータによりバンドの定
量を行った。また、それぞれの画分5μLを用いてチオ
レドキシン活性測定を行っい菌体内に蓄積したリコンビ
ナントヒトADFを定量した。表2に示すように、菌体
の可溶性画分にヒトADFの分子量に一致する12kD
aの蛋白質の発現を認め、しかも12kDaの蛋白質の
発現量に応じてチオレドキシン活性も確認出来た。抗ヒ
トADF抗体を用いたイムノブロッティングを行なった
ところ、上記の12kDaの蛋白質は抗ヒトADF抗体
によって認識されることが明らかになった。以上から、
pADFDEによって大腸菌を形質転換することによ
り、確かに菌体内にリコンビナントヒトADFの発現が
認められた。 また、リコンビナントヒトADFの発現
量は可溶性蛋白質の約30%に達した。なお、上記の形
質転換大腸菌pADFDE/HB101は、微工研菌寄
第12606号(FERM P-12606)である。
【0025】
【表2】 表2 pADFDE/HB101菌体内の12kDa蛋白質の含量およびチオレドキ シン活性 12kDa蛋白質 チオレドキシン活性 (バンド面積(相対値))(ΔA340/min) HB101(対照) 可溶性画分 0.21 0.0315 不溶性画分 0.14 0.0082 pADFDE/HB101 可溶性画分 31.31 0.3526 不溶性画分 0.18 0.0103
【0026】(実施例3)リコンビナントヒトADFの
調製 リコンビナントヒトADFの生化学的性質、物性等を検
討する為には、純化したリコンビナントヒトADFが必
要である。そこで、以下の方法を用いて精製リコンビナ
ントヒトADFを得た。まず、実施例2で得たプラスミ
ドpADFDEで形質転換した大腸菌HB101(FERM
P-12606)を100mLのLB培地に添加した後、31
℃で一昼夜、100rpmで振盪培養した。次に、この
100mLの大腸菌培養液を2LのLB培地に添加し、
31℃でさらに16時間、100rpmで振盪培養した
後、遠心分離(1000×g、15分)により菌体を回
収した。菌体を200mLの20mMピペラジン塩酸緩
衝液(pH6.0)に懸濁した後超音波破砕機(100
W、30分間)を用いて破壊し、遠心分離(10000
×g、15分)によって不溶性成分を除去した物を大腸
菌粗抽出液とした。チオレドキシン活性測定によって求
めたリコンビナントヒトADFの発現量は、培養液1L
当たり500mgであった。
【0027】大腸菌粗抽出液からのリコンビナントヒト
ADFの精製は、陰イオン交換クロマトグラフィーによ
った。即ち、大腸菌粗抽出液を、予め20mMピペラジ
ン塩酸緩衝液(pH6.0)で平衡化したQセファロー
スカラム(直径10cm×40cm、Pharmaci
a製)に添加した後、同緩衝液で非吸着成分を溶出させ
た。次に、0から100mMのNaCl直線濃度勾配に
よってカラムに吸着した成分を溶出した。尚、流速は5
0mL/minに設定し、勾配の容積は5Lとした。リ
コンビナントヒトADFは約50mMのNaClの画分
に回収された。
【0028】回収されたリコンビナントヒトADFは培
養液1L当たり100mgであり、従来のIL−2との
融合蛋白質法(特開平1−85097号)の100倍の
収量が達成された。また、回収率は20%であり従来法
の4培にまで向上した。次に、SDSポリアクリルアミ
ドゲル電気泳移動を行なったところ、精製リコンビナン
トヒトADFは分子量12kDaのほぼ均一なバンドを
示し、デンシトメーターを用いて定量を行なったとこ
ろ、純度は95%以上と求められた。また、ペプチドシ
ークエンサーを用いてN末端のアミノ酸配列を決定した
ところ、配列表の配列番号1及び2記載の配列を有して
いた。尚、このようにして得られたリコンビナントヒト
ADFが2種類のN末端構造を有するのは、大腸菌内で
当初作成された配列表の配列番号2記載のポリペプチド
(メチオニン型)の一部が、大腸菌内のアミノペプチダ
ーゼによりそのN末端のメチオニンが切断され、配列表
の配列番号1記載のポリペプチド(バリン型)に変換さ
れた為と考えられる。さて、このようにして得られたリ
コンビナントヒトADFのチオレドキシン活性はmg当
たり80Δ340/minであった。更に、変性蛋白質
のリフォールディング活性(Biochem.J.、V
ol.275、349−353(1991))は、リコ
ンビナントヒトADF3μMのとき0.0000017
μmol/minであった。培養条件によって、リコン
ビナントヒトADFのN末端構造の比がメチオニン型:
バリン型=1:9〜9:1の間で変動したが、チオレド
キシン活性、およびリフォールディング活性に差が認め
られなかったことから、メチオニン型とバリン型の両比
活性は同一であると考えられる。
【0029】(実施例4) 高純度リコンビナントヒト
ADFの大量調製 マウス、ラット、ウサギ、イヌ、サル等の動物を用いて
ヒトADFの薬効検定を行なう為には、高度に純化した
リコンビナントヒトADFを大量に得る必要がある。そ
こで、本発明者が鋭意検討を行なったところ、高密度大
腸菌培養と多段階精製工程とを組あわせることにより高
純度リコンビナントヒトADFを大量に得る方法を見い
だした。表3に精製結果の要約を示した。
【0030】
【表3】 表3 高純度リコンビナントヒトADF大量調製の要約 工程 収量 工程収率 収率 (菌体粗抽出液) 400g ブチルスファロース 133 33% 33% セファデックスG−25 117 88 29 CMセファロースFF 93 79 23 CMセファロースFF(濃縮) 83 89 21 セファロースS−100HR 60 72 15
【0031】この表3を基にそれぞれの工程及び収率を
以下に説明するまず、プラスミドpADFDEで形質転
換した大腸菌HB101(FERM P-12606)を、1LのL
B培地に添加した後31℃で一昼夜、100rpmで振
盪培養した。次に、この1Lの大腸菌培養液を20Lの
M−9カザミノ酸培地(0.6%リン酸水素ナトリウ
ム、0.3%リン酸二水素ナトリウム、0.05%塩化
ナトリウム、0.1%塩化アンモニウム、0.05%硫
酸マグネシウム、0.00147%塩化カルシウム、
0.2%グルコース、0.2%カザミノ酸、0.02%
L−ロイシン、0.02%L−プロリン、0.0002
%チアミン塩酸塩、100μg/mlアンピシリン、2
5μg/mlストレプトマイシン、pH7.4)に添加
し、31℃で16時間、30L発酵槽を用いて高密度培
養を行なった後、更に培養液全量を180LのM−9カ
ザミノ酸培地に添加し、31℃で16時間、300L発
酵槽を用いて高密度培養を行なった。培養後、連続遠心
分離機を用いて菌体を回収し、50Lの10mMリン酸
ナトリウム緩衝液、pH7.4に懸濁した。菌体懸濁液
は、連続細胞破砕装置を用いて破壊した後、連続遠心分
離機を用いて不溶性成分を除去し、菌体粗抽出液とし
た。チオレドキシン活性測定法により菌体粗抽出液中の
リコンビナントヒトADFを定量して総リコンビナント
ヒトADF量を算出したところ、培養液1L当たり2
g、計400gであった。培養液当たりのリコンビナン
トヒトADFの発現量は振盪培養の4倍であった。
【0032】菌体粗抽出液から下記の方法を用いてリコ
ンビナントヒトADFを精製した。まず、菌体粗抽出液
に硫酸アンモニウムを添加し45%飽和とした後、50
%飽和硫酸アンモニウム、50mM酢酸ナトリウム、p
H5.5で平衡化されたブチルセファロースカラム(直
径25.2cm×15cm、7.5L)に添加し吸着さ
せた。同緩衝液で非吸着成分を溶出した後、50から0
%飽和硫酸アンモニウムの直線濃度勾配(勾配容積60
L、流速0.5L/min)により吸着成分の溶出を行
なったところ、リコンビナントヒトADFは約20%飽
和の硫酸アンモニウムの画分に回収された。なお、カラ
ムの処理能力を考慮して、一回当たりの処理量を全菌体
粗抽出液の6分の1量に設定し、同じ操作を6回繰り返
すことにより全量を処理した。表3に示すようにこの工
程が終わった時の収量は133g、収率33%であっ
た。
【0033】次に、20mM酢酸ナトリウム、pH4.
5で平衡化されたセファデックスG−25カラム(直径
25.2cm×25cm、12.5L)に上記のリコン
ビナントヒトADF画分の18分の1量を添加した後、
同緩衝液で溶出することにより、緩衝液の置換を行なっ
た(流速0.5L/min)。同じ操作を18回繰り返
す事により全量を処理した。表3に示すようにこの工程
が終わった時の収量は117g、収率29%であった。
【0034】前工程の画分の6分の1量を、予め20m
M酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.5で平衡化されたC
Mセファロースファーストフローカラム(直径25.2
cm×15cm、7.5L)に添加した後、同緩衝液で
非吸着成分を溶出した。引き続き0から0.5M塩化ナ
トリウムの直線濃度勾配(勾配容積75L、流速0.5
L/min)により吸着成分の溶出を行なったところ、
リコンビナントヒトADFは約0.2Mの塩化ナトリウ
ムの画分に回収された。同じ操作を6回繰り返すことに
より全量を処理した。表3に示すようにこの工程が終わ
った時の収量は93g、収率23%であった。
【0035】次に、CMセファロースファーストフロー
カラム(直径11.3cm×3cm、0.3L)を用い
て濃縮を行なった。方法は、20mM酢酸ナトリウム緩
衝液、pH4.5で平衡化されたカラムに前工程の画分
の12分の1量を添加し、同緩衝液で非吸着成分を溶出
した後、0.2M酢酸ナトリウム、pH6.0で吸着成
分を濃縮回収した(流速0.3L/min)。なお、全
量を処理する為に同じ操作を12回繰り返した。表3に
示すようにこの工程が終わった時の収量は83g、収率
21%であった。
【0036】最後に、ゲル濾過クロマトグラフィーによ
り緩衝液の置換と微量の不純物を除去した。即ち、0.
2M酢酸アンモニウム、pH6.0で平衡化されたセフ
ァクリルS−100HRカラム(直径10cm×64c
m、5L)に前工程の画分の24分の1量を添加後、同
緩衝液で溶出を行なった(流速20ml/min)。同
じ操作を、24回繰り返すことにより全量を処理した。
このようにして精製したリコンビナントヒトADFの収
量は60gであり、回収率は15%であった(表3)。
【0037】精製リコンビナントヒトADFをSDSポ
リアクリルアミドゲル電気泳動によって解析したとこ
ろ、分子量12kDaの均一なバンドを示し、デンシト
メーターによる純度検定では純度99%以上が保証され
た。さらに、抗大腸菌蛋白質抗体を用いたELISA法
で大腸菌由来蛋白質の含量を求めたところ、10ppm
以下であった。また、リムルスアッセイキットを用いて
エンドトキシン含量を求めたところ、0.001エンド
トキシン単位/mg以下であった。また、エレクトロス
プレーイオン化質量分析計を用いて分子量を決定したと
ころ、塩基配列から予想される分子量と一致した。即
ち、配列表の配列番号1および2記載の2種のポリペプ
チドの分子量が示された。また、ペプチドシークエンサ
ーを用いてN末端のアミノ酸配列を決定したところ、配
列表の配列番号1および2記載の2種の配列が確認され
た。また、チオレドキシン活性はmg当たり80Δ34
0/minであり、変性蛋白質のリフォールディング活
性は、ヒトADFP3μMのとき0.0000017μ
mol/minであった。
【0038】
【発明の効果】SD配列の最適化、SD配列〜ペプチド
のN末端をコードするコドンのA−Trich化、さら
に、pUC系プラスミドDNAの利用した本発明の直接
発現生産法の確立により、リコンビナントヒトADFの
飛躍的な発現効率、生産性の向上が達成された。さら
に、高密度培養と多段階精製工程を組み合わせることに
より高純度でしかも大量のリコンビナントヒトADFを
取得することが可能になった。本発明により得られたフ
リーラジカルの発生による生体障害を伴う炎症、放射線
障害等の治療薬として有用な物質であるヒトADFを、
大量にしかも安価に製造することが出来る。
【0039】
【配列表】
【0040】配列番号:1 配列の長さ:104 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ヒト 株名:ATL-2 配列の特徴 特徴を表す記号:active-site 存在位置:31..34 特徴を決定した方法:E 1 5 10 15 Val Lys Gln Ile Glu Ser Lys Thr Ala Phe Gln Glu Ala Leu Asp Ala 16 20 25 30 Ala Gly Asp Lys Leu Val Val Val Asp Phe Ser Ala Thr Trp Cys Gly 32 35 40 45 Pro Cys Lys Met Ile Lys Pro Phe Phe His Ser Leu Ser Glu Lys Tyr 48 50 55 60 Ser Asn Val Ile Phe Leu Glu Val Asp Val Asp Asp Cys Gln Asp Val 64 65 70 75 80 Ala Ser Glu Cys Glu Val Lys Cys Met Pro Thr Phe Gln Phe Phe Lys 80 85 90 95 Lys Gly Gln Lys Val Gly Glu Phe Ser Gly Ala Asn Lys Glu Lys Leu 96 100 Glu Ala Thr Ile Asn Glu Leu Val 104
【0041】配列番号:2 配列の長さ:105 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ヒト 株名:ATL-2 配列の特徴 特徴を表す記号:active-site 存在位置:32..35 特徴を決定した方法:E 1 5 10 15 Met Val Lys Gln Ile Glu Ser Lys Thr Ala Phe Gln Glu Ala Leu Asp 16 20 25 30 Ala Ala Gly Asp Lys Leu Val Val Val Asp Phe Ser Ala Thr Trp Cys 32 35 40 45 Gly Pro Cys Lys Met Ile Lys Pro Phe Phe His Ser Leu Ser Glu Lys 48 50 55 60 Tyr Ser Asn Val Ile Phe Leu Glu Val Asp Val Asp Asp Cys Gln Asp 64 65 70 75 80 Val Ala Ser Glu Cys Glu Val Lys Cys Met Pro Thr Phe Gln Phe Phe 80 85 90 95 Lys Lys Gly Gln Lys Val Gly Glu Phe Ser Gly Ala Asn Lys Glu Lys 96 100 105 Leu Glu Ala Thr Ile Asn Glu Leu Val 105
【0042】配列番号:3 配列の長さ:312 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ヒト 株名:ATL-2 配列の特徴 特徴を表す記号:active-site 存在位置:91..102 特徴を決定した方法:E 1 5 10 15 GTG AAG CAG ATC GAG AGC AAG ACT GCT TTT CAG GAA GCC TTG GAC GCT 48 Val Lys Gln Ile Glu Ser Lys Thr Ala Phe Gln Glu Ala Leu Asp Ala 20 25 30 GCA GGT GAT AAA CTT GTA GTA GTT GAC TTC TCA GCC ACG TGG TGT GGG 96 Ala Gly Asp Lys Leu Val Val Val Asp Phe Ser Ala Thr Trp Cys Gly 35 40 45 CCT TGC AAA ATG ATC AAG CCT TTC TTT CAT TCC CTC TCT GAA AAG TAT 144 Pro Cys Lys Met Ile Lys Pro Phe Phe His Ser Leu Ser Glu Lys Tyr 50 55 60 TCC AAC GTG ATA TTC CTT GAA GTA GAT GTG GAT GAC TGT CAG GAT GTT 192 Ser Asn Val Ile Phe Leu Glu Val Asp Val Asp Asp Cys Gln Asp Val 65 70 75 80 GCT TCA GAG TGT GAA GTC AAA TGC ATG CCA ACA TTC CAG TTT TTT AAG 240 Ala Ser Glu Cys Glu Val Lys Cys Met Pro Thr Phe Gln Phe Phe Lys 85 90 95 AAG GGA CAA AAG GTG GGT GAA TTT TCT GGA GCC AAT AAG GAA AAG CTT 288 Lys Gly Gln Lys Val Gly Glu Phe Ser Gly Ala Asn Lys Glu Lys Leu 100 105 GAA GCC ACC ATT AAT GAA TTA GTC 312 Glu Ala Thr Ile Asn Glu Leu Val
【0043】配列番号:4 配列の長さ:315 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ヒト 株名:ATL-2 配列の特徴 特徴を表す記号:active-site 存在位置:94..105 特徴を決定した方法:E 1 5 10 15 ATG GTG AAG CAG ATC GAG AGC AAG ACT GCT TTT CAG GAA GCC TTG GAC 48 Met Val Lys Gln Ile Glu Ser Lys Thr Ala Phe Gln Glu Ala Leu Asp 20 25 30 GCT GCA GGT GAT AAA CTT GTA GTA GTT GAC TTC TCA GCC ACG TGG TGT 96 Ala Ala Gly Asp Lys Leu Val Val Val Asp Phe Ser Ala Thr Trp Cys 35 40 45 GGG CCT TGC AAA ATG ATC AAG CCT TTC TTT CAT TCC CTC TCT GAA AAG 144 Gly Pro Cys Lys Met Ile Lys Pro Phe Phe His Ser Leu Ser Glu Lys 50 55 60 TAT TCC AAC GTG ATA TTC CTT GAA GTA GAT GTG GAT GAC TGT CAG GAT 192 Tyr Ser Asn Val Ile Phe Leu Glu Val Asp Val Asp Asp Cys Gln Asp 65 70 75 80 GTT GCT TCA GAG TGT GAA GTC AAA TGC ATG CCA ACA TTC CAG TTT TTT 240 Val Ala Ser Glu Cys Glu Val Lys Cys Met Pro Thr Phe Gln Phe Phe 85 90 95 AAG AAG GGA CAA AAG GTG GGT GAA TTT TCT GGA GCC AAT AAG GAA AAG 288 Lys Lys Gly Gln Lys Val Gly Glu Phe Ser Gly Ala Asn Lys Glu Lys 100 105 CTT GAA GCC ACC ATT AAT GAA TTA GTC 315 Leu Glu Ala Thr Ile Asn Glu Leu Val
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、プラスミドpADFDE(pBR)の
構築過程である。
【図2】図2は、プラスミドpADFDEの構築過程で
ある。
【図3】図3は、デザインした転写開始点からヒトAD
FのN末端に至るDNA配列を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトADFをコードする遺伝子を有する
    プラスミドで形質転換された大腸菌を培地中で培養する
    ことにより、目的とするヒトADFポリペプチドを生産
    し、該ポリペプチドを取得することを特徴とするリコン
    ビナントヒトADFポリペプチドの直接発現生産法。
  2. 【請求項2】 生産されるリコンビナントヒトADFが
    配列表の配列番号1記載のアミノ酸配列を有することを
    特徴とする請求項1記載の直接発現生産法。
  3. 【請求項3】 生産されるリコンビナントヒトADFが
    配列表の配列番号2記載のアミノ酸配列を有することを
    特徴とする請求項1記載の直接発現生産法。
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