JPH08116915A - 3−アルキル−1,2,4−トリチオラン類 - Google Patents
3−アルキル−1,2,4−トリチオラン類Info
- Publication number
- JPH08116915A JPH08116915A JP6256419A JP25641994A JPH08116915A JP H08116915 A JPH08116915 A JP H08116915A JP 6256419 A JP6256419 A JP 6256419A JP 25641994 A JP25641994 A JP 25641994A JP H08116915 A JPH08116915 A JP H08116915A
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- Japan
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- formula
- compound
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- alkyl
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ネギ、玉ネギ、ニンニク等に特徴的な香味野
菜刺激感および肉を調理したときの調理肉感に寄与する
香気香味特性を有し、香料組成物の調合素材として有用
な従来文献未記載の3−アルキル1,2,4−トリチオ
ラン類を提供する。 【構成】 下記式 【化4】 (式中、Rはエチル基、プロピル基又はイソプロピル基
を示す)で表される3−アルキル−1,2,4−トリチ
オラン類。
菜刺激感および肉を調理したときの調理肉感に寄与する
香気香味特性を有し、香料組成物の調合素材として有用
な従来文献未記載の3−アルキル1,2,4−トリチオ
ラン類を提供する。 【構成】 下記式 【化4】 (式中、Rはエチル基、プロピル基又はイソプロピル基
を示す)で表される3−アルキル−1,2,4−トリチ
オラン類。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネギ、玉ネギ、ニンニク
等に特徴的な香味野菜刺激感並びに肉類を調理した時の
調理肉感に寄与する香気香味特性を有し、香料化合物と
して有用な従来の文献に未記載の下記式(化1)
等に特徴的な香味野菜刺激感並びに肉類を調理した時の
調理肉感に寄与する香気香味特性を有し、香料化合物と
して有用な従来の文献に未記載の下記式(化1)
【0002】
【化2】
【0003】(式中、Rはエチル基・プロピル基又はイ
ソプロピル基を示す)で表される3ーアルキル−1,
2,4−トリチオラン類に関する。
ソプロピル基を示す)で表される3ーアルキル−1,
2,4−トリチオラン類に関する。
【0004】更に詳しくは、本発明は、上記式(化1)
の化合物に包含される3−エチル−1,2,4−トリチ
オラン[ Rがエチル基、以下式(化1)−1の化合物と
称する] 、3−プロピル−1,2,4−トリチオラン[
Rがプロピル基、以下式(化1)−2の化合物と称す
る] 及び3−イソプロピル−1,2,4−トリチオラン
[ Rがイソプロピル基、以下式(化1)−3の化合物と
称する] に関する。
の化合物に包含される3−エチル−1,2,4−トリチ
オラン[ Rがエチル基、以下式(化1)−1の化合物と
称する] 、3−プロピル−1,2,4−トリチオラン[
Rがプロピル基、以下式(化1)−2の化合物と称す
る] 及び3−イソプロピル−1,2,4−トリチオラン
[ Rがイソプロピル基、以下式(化1)−3の化合物と
称する] に関する。
【0005】
【従来の技術】本発明者らは、5員環又は6員環の環内
に複数の硫黄原子を有する化合物が持続性のあるユニー
クな香気香味特性を有することに注目して、従来から研
究を行ってきた。その結果、5員環の環内に3個の硫黄
原子を有する従来の文献に未記載の3−アルキル−1,
2,4−トリチオラン類が、ネギ、玉ネギ、ニンニク等
に特徴的な香味野菜刺激感並びに、肉類を調理したとき
の調理肉感のある香気香味特性を有することを見い出
し、且つ該化合物を配合した香料組成物が、食品類、家
畜用飼料などに加熱肉調理品様の香気香味を付与するの
に優れた効果があることを発見した。
に複数の硫黄原子を有する化合物が持続性のあるユニー
クな香気香味特性を有することに注目して、従来から研
究を行ってきた。その結果、5員環の環内に3個の硫黄
原子を有する従来の文献に未記載の3−アルキル−1,
2,4−トリチオラン類が、ネギ、玉ネギ、ニンニク等
に特徴的な香味野菜刺激感並びに、肉類を調理したとき
の調理肉感のある香気香味特性を有することを見い出
し、且つ該化合物を配合した香料組成物が、食品類、家
畜用飼料などに加熱肉調理品様の香気香味を付与するの
に優れた効果があることを発見した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、消費者或いは家
畜動物の嗜好性は多様化し、それに伴って各種各様の特
徴のある香気香味特性を有する食品、家畜用飼料などが
製造されている。これらの多様化に対して、従来公知の
香料化合物だけでは各種各様の特徴のある香気香味特性
を有する食品、家畜用飼料用香料の需要には対応しきれ
ず、従来にない新しいタイプのユニークな調合香料素材
の開発が強く求められている。
畜動物の嗜好性は多様化し、それに伴って各種各様の特
徴のある香気香味特性を有する食品、家畜用飼料などが
製造されている。これらの多様化に対して、従来公知の
香料化合物だけでは各種各様の特徴のある香気香味特性
を有する食品、家畜用飼料用香料の需要には対応しきれ
ず、従来にない新しいタイプのユニークな調合香料素材
の開発が強く求められている。
【0007】本発明の新規な上記式(化1)の化合物
は、上述の要求課題を解決できる従来にないユニークな
香気香味特性を有する香料化合物として極めて有用であ
ることを発見して本発明を完成した。すなわち本発明は
下記式(化1)
は、上述の要求課題を解決できる従来にないユニークな
香気香味特性を有する香料化合物として極めて有用であ
ることを発見して本発明を完成した。すなわち本発明は
下記式(化1)
【化3】 (式中、Rはエチル基、プロピル基又はイソプロピル基
を示す)で表される3−アルキル−1,2,4−トリチ
オラン類である。従って、本発明の目的は、加熱肉調理
香気および香味を付与するのに有用な従来の文献に未記
載の式(化1)の化合物を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、ネギ、玉ネギ、ニンニク等に特徴
的な香味野菜刺激感並びに肉類を調理したときの調理肉
感に寄与する香気香味特性を有する式(化1)の化合物
を調合素材として配合した加熱肉調理品様の新規な香料
組成物を提供するにある。
を示す)で表される3−アルキル−1,2,4−トリチ
オラン類である。従って、本発明の目的は、加熱肉調理
香気および香味を付与するのに有用な従来の文献に未記
載の式(化1)の化合物を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、ネギ、玉ネギ、ニンニク等に特徴
的な香味野菜刺激感並びに肉類を調理したときの調理肉
感に寄与する香気香味特性を有する式(化1)の化合物
を調合素材として配合した加熱肉調理品様の新規な香料
組成物を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記式
(化1)の化合物は、アルキルジスルフィド類を塩化ス
ルフリルで開裂・ハロゲン化反応させて1−クロロアル
キルスルフェニルクロリド類を形成させた後、該形成物
をジメチルホルムアミド溶媒中、硫化ナトリウム及び塩
化メチレンと反応させることにより、容易に合成するこ
とができる。以下、さらに詳細に説明する。
(化1)の化合物は、アルキルジスルフィド類を塩化ス
ルフリルで開裂・ハロゲン化反応させて1−クロロアル
キルスルフェニルクロリド類を形成させた後、該形成物
をジメチルホルムアミド溶媒中、硫化ナトリウム及び塩
化メチレンと反応させることにより、容易に合成するこ
とができる。以下、さらに詳細に説明する。
【0009】出発原料のアルキルジスルフィド類は、市
場において安価、且つ容易に入手することができる。上
記のアルキルジスルフィド類から1−クロロアルキルス
ルフェニルクロリド類を合成する反応の反応温度及び反
応時間は特別に制約されることはなく、例えば、約−2
0℃〜50℃程度の範囲内の温度で約1〜20時間程度
の条件を採用することができる。塩化スルフリルの使用
量は、アルキルジスルフィド類1モルに対して、例えば
2.0モル〜10.0モル程度の範囲内を例示すること
ができる。このようにして得られる1−クロロアルキル
スルフェニルクロリド類の具体例としては、1−クロロ
プロピルスルフェニルクロリド、1−クロロブチルスル
フェニルクロリド及び1−クロロイソブチルスルフェニ
ルクロリドを挙げることができ、該クロリドは粗製物あ
るいは精製物のいずれの状態でも次の反応に用いること
ができる。
場において安価、且つ容易に入手することができる。上
記のアルキルジスルフィド類から1−クロロアルキルス
ルフェニルクロリド類を合成する反応の反応温度及び反
応時間は特別に制約されることはなく、例えば、約−2
0℃〜50℃程度の範囲内の温度で約1〜20時間程度
の条件を採用することができる。塩化スルフリルの使用
量は、アルキルジスルフィド類1モルに対して、例えば
2.0モル〜10.0モル程度の範囲内を例示すること
ができる。このようにして得られる1−クロロアルキル
スルフェニルクロリド類の具体例としては、1−クロロ
プロピルスルフェニルクロリド、1−クロロブチルスル
フェニルクロリド及び1−クロロイソブチルスルフェニ
ルクロリドを挙げることができ、該クロリドは粗製物あ
るいは精製物のいずれの状態でも次の反応に用いること
ができる。
【0010】本発明の3−アルキル−1,2,4−トリ
チオラン類の合成は、1−クロロアルキルスルフェニル
クロリド類を硫化ナトリウム及び塩化メチレンとジメチ
ルホルムアミド中で反応することにより合成できる。上
記反応における反応温度及び反応時間は特別に制約され
ることはなく、例えば0℃〜50℃程度の範囲内の温度
で約2〜20時間程度の条件を採用することができる。
硫化ナトリウムの使用量は、1−クロロアルキルスルフ
ェニルクロリド類1モルに対して、例えば2.0モル〜
10.0モル程度の範囲内を例示でき、また、塩化メチ
レンの使用量は、1−クロロアルキルスルフェニルクロ
リド類1モルに対して、例えば2.0モル〜10.0モ
ル程度の範囲内を例示できる。更に、ジメチルホルムア
ミドの使用量は、1−クロロアルキルスルフェニルクロ
リド類1重量部に対して、例えば2.0重量部〜10.
0重量部程度が採用される。
チオラン類の合成は、1−クロロアルキルスルフェニル
クロリド類を硫化ナトリウム及び塩化メチレンとジメチ
ルホルムアミド中で反応することにより合成できる。上
記反応における反応温度及び反応時間は特別に制約され
ることはなく、例えば0℃〜50℃程度の範囲内の温度
で約2〜20時間程度の条件を採用することができる。
硫化ナトリウムの使用量は、1−クロロアルキルスルフ
ェニルクロリド類1モルに対して、例えば2.0モル〜
10.0モル程度の範囲内を例示でき、また、塩化メチ
レンの使用量は、1−クロロアルキルスルフェニルクロ
リド類1モルに対して、例えば2.0モル〜10.0モ
ル程度の範囲内を例示できる。更に、ジメチルホルムア
ミドの使用量は、1−クロロアルキルスルフェニルクロ
リド類1重量部に対して、例えば2.0重量部〜10.
0重量部程度が採用される。
【0011】反応終了後は、通常の精製手段、例えば抽
出、洗浄、乾燥、蒸留などの処理を適宜に採用して、高
収率、高純度で式(化1)の3−アルキル−1,2,4
−トリチオラン類を合成することができる。式(化1)
化合物の具体例としては、3−エチル−1,2,4−ト
リチオラン[ 式(化1)−1の化合物] 、3−プロピル
−1,2,4−トリチオラン[ 式(化1)−2の化合
物] 及び3−イソプロピル−1,2,4−トリチオラン
[ 式(化1)−3の化合物] を挙げることができる。
出、洗浄、乾燥、蒸留などの処理を適宜に採用して、高
収率、高純度で式(化1)の3−アルキル−1,2,4
−トリチオラン類を合成することができる。式(化1)
化合物の具体例としては、3−エチル−1,2,4−ト
リチオラン[ 式(化1)−1の化合物] 、3−プロピル
−1,2,4−トリチオラン[ 式(化1)−2の化合
物] 及び3−イソプロピル−1,2,4−トリチオラン
[ 式(化1)−3の化合物] を挙げることができる。
【0012】本発明の式(化1)の化合物に包含される
式(化1)−1の化合物は、生の玉ネギ、ニンニク等に
特徴的な新鮮香味野菜刺激感を伴った調理肉用の香気香
味特性、また、式(化1)−2の化合物はネギ、玉ネギ
等に特徴的な香味野菜刺激感並びに野菜及び肉スープ的
な香気香味特性、さらに式(化1)−3の化合物はネ
ギ、玉ネギに特徴的な香気香味野菜刺激感並びに野菜及
び肉ソテー感のある香気香味特性を保有し、各種の香料
組成物に添加して利用することができる。前記式(化
1)の化合物の配合量は、その目的あるいは香料組成物
の種類によっても異なるが、例えば一般的には香料組成
物の全体量に対して約0.0001〜約3.0重量%程
度の範囲を例示することができる。
式(化1)−1の化合物は、生の玉ネギ、ニンニク等に
特徴的な新鮮香味野菜刺激感を伴った調理肉用の香気香
味特性、また、式(化1)−2の化合物はネギ、玉ネギ
等に特徴的な香味野菜刺激感並びに野菜及び肉スープ的
な香気香味特性、さらに式(化1)−3の化合物はネ
ギ、玉ネギに特徴的な香気香味野菜刺激感並びに野菜及
び肉ソテー感のある香気香味特性を保有し、各種の香料
組成物に添加して利用することができる。前記式(化
1)の化合物の配合量は、その目的あるいは香料組成物
の種類によっても異なるが、例えば一般的には香料組成
物の全体量に対して約0.0001〜約3.0重量%程
度の範囲を例示することができる。
【0013】かくして、本発明によれば、前記式(化
1)の化合物を有効成分として配合することにより、香
味野菜刺激感を伴った加熱調理肉様の香気香味特性を賦
与する新規香料組成物を提供でき、該組成物を利用して
式(化1)の化合物を香気香味成分として含有すること
を特徴とする食品類、式(化1)の化合物を香気香味成
分として含有することを特徴とする家畜用飼料などを提
供することができる。
1)の化合物を有効成分として配合することにより、香
味野菜刺激感を伴った加熱調理肉様の香気香味特性を賦
与する新規香料組成物を提供でき、該組成物を利用して
式(化1)の化合物を香気香味成分として含有すること
を特徴とする食品類、式(化1)の化合物を香気香味成
分として含有することを特徴とする家畜用飼料などを提
供することができる。
【0014】例えば、カレー類、シチュー類、ハンバー
グ類のごとき調理済み肉、野菜加工品類;和風スープ
類、洋風スープ類、ラーメン用別添スープ類のごときス
ープ類;各種スナック食品類等にそのユニークな香気香
味を付与できる適当量を添加した食品類を提供できる。
また、各種ペット用、家畜の飼料類に、そのユニークな
香気を付与できる適当量を添加した飼料類を提供でき
る。
グ類のごとき調理済み肉、野菜加工品類;和風スープ
類、洋風スープ類、ラーメン用別添スープ類のごときス
ープ類;各種スナック食品類等にそのユニークな香気香
味を付与できる適当量を添加した食品類を提供できる。
また、各種ペット用、家畜の飼料類に、そのユニークな
香気を付与できる適当量を添加した飼料類を提供でき
る。
【0015】以下、実施例により本発明の実施の態様を
更に具体的に説明する。
更に具体的に説明する。
【0016】
実施例1:1−クロロプロピルスルフェニルクロリドの
合成。 300mlの反応フラスコ中に、プロピルジスルフィド
96g(0.64モル)を仕込み、−10℃に冷却す
る。そこへ塩化スルフリル216g(1.60モル)を
−10℃〜0℃にて3時間で滴下する。反応液は徐々に
室温とし、さらに15時間撹拌反応する。反応終了後、
約100mmHgの減圧下にて過剰の塩化スルフリルを
留去した後、減圧蒸留精製することにより、1−クロロ
プロピルスルフェニルクロリドを160g(収率86
%)得た。 沸点:60〜65℃/30mmHg。
合成。 300mlの反応フラスコ中に、プロピルジスルフィド
96g(0.64モル)を仕込み、−10℃に冷却す
る。そこへ塩化スルフリル216g(1.60モル)を
−10℃〜0℃にて3時間で滴下する。反応液は徐々に
室温とし、さらに15時間撹拌反応する。反応終了後、
約100mmHgの減圧下にて過剰の塩化スルフリルを
留去した後、減圧蒸留精製することにより、1−クロロ
プロピルスルフェニルクロリドを160g(収率86
%)得た。 沸点:60〜65℃/30mmHg。
【0017】実施例2:1−クロロブチルスルフェニル
クロリドの合成。 ブチルジスルフィド89g(0.50モル)を用いて、
実施例1と同様の方法により合成し、1−クロロブチル
スルフェニルクロリドを140g(収率88%)得た。 沸点:68〜75℃/30mmHg。
クロリドの合成。 ブチルジスルフィド89g(0.50モル)を用いて、
実施例1と同様の方法により合成し、1−クロロブチル
スルフェニルクロリドを140g(収率88%)得た。 沸点:68〜75℃/30mmHg。
【0018】実施例3:1−クロロイソブチルスルフェ
ニルクロリドの合成。 イソブチルジスルフィド89g(0.50モル)を用い
て実施例1と同様の方法により合成し、1−クロロイソ
ブチルスルフェニルクロリドを135g(収率85%)
得た。 沸点:66〜71℃/30mmHg。
ニルクロリドの合成。 イソブチルジスルフィド89g(0.50モル)を用い
て実施例1と同様の方法により合成し、1−クロロイソ
ブチルスルフェニルクロリドを135g(収率85%)
得た。 沸点:66〜71℃/30mmHg。
【0019】実施例4:3−エチル−1,2,4−トリ
チオラン[式(化1)−1の化合物]の合成。 2リットル反応フラスコ中に硫化ナトリウム・9水和物
350g(1.46モル)、塩化メチレン650gおよ
びジメチルホルムアミド500gを仕込み、撹拌下、室
温にて1−クロロプロピルスルフェニルクロリド106
g(0.73モル)を30分間で加え、さらに室温にて
10時間反応する。
チオラン[式(化1)−1の化合物]の合成。 2リットル反応フラスコ中に硫化ナトリウム・9水和物
350g(1.46モル)、塩化メチレン650gおよ
びジメチルホルムアミド500gを仕込み、撹拌下、室
温にて1−クロロプロピルスルフェニルクロリド106
g(0.73モル)を30分間で加え、さらに室温にて
10時間反応する。
【0020】反応終了後、反応生成物を水500g中に
加え分液し、水層はヘキサン抽出(500ml×2回)
し、先の油層と合わせ、食塩水にて洗浄(300ml×
3回)してから無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒回
収し、蒸留精製することにより、式(化1)−1の化合
物を81g(収率73%)得た。 沸点:80〜82℃/1mmHg。
加え分液し、水層はヘキサン抽出(500ml×2回)
し、先の油層と合わせ、食塩水にて洗浄(300ml×
3回)してから無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒回
収し、蒸留精製することにより、式(化1)−1の化合
物を81g(収率73%)得た。 沸点:80〜82℃/1mmHg。
【0021】実施例5:3−プロピル−1,2,4−ト
リチオラン[式(化1)−2の化合物]の合成。 1−クロロブチルスルフェニルクロリド79.5g
(0.5モル)を実施例4と同様の方法により合成し、
本発明の式(化1)−2の化合物を62g(収率75
%)得た。 沸点:88〜91℃/1mmHg。
リチオラン[式(化1)−2の化合物]の合成。 1−クロロブチルスルフェニルクロリド79.5g
(0.5モル)を実施例4と同様の方法により合成し、
本発明の式(化1)−2の化合物を62g(収率75
%)得た。 沸点:88〜91℃/1mmHg。
【0022】実施例6:3−イソプロピル−1,2,4
−トリチオラン[式(化1)−3の化合物]の合成。 1−クロロイソブチルスルフェニルクロリド79.5g
(0.50モル)を用いて実施例4と同様の方法により
合成し、式(化1)−3の化合物を64g(収率77
%)得た。 沸点:87〜89℃/1mmHg。
−トリチオラン[式(化1)−3の化合物]の合成。 1−クロロイソブチルスルフェニルクロリド79.5g
(0.50モル)を用いて実施例4と同様の方法により
合成し、式(化1)−3の化合物を64g(収率77
%)得た。 沸点:87〜89℃/1mmHg。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、新規な式(化1)で表
される3−アルキル−1,2,4−トリチオラン類を提
供することができる。該式化合物はネギ、玉ネギ、ニン
ニク等に特徴的な香味野菜刺激感および肉を調理したと
きの調理肉感に寄与する香気香味特性を有しており、食
品類、家畜用飼料などに用いる香料組成物の調合素材と
して有用である。
される3−アルキル−1,2,4−トリチオラン類を提
供することができる。該式化合物はネギ、玉ネギ、ニン
ニク等に特徴的な香味野菜刺激感および肉を調理したと
きの調理肉感に寄与する香気香味特性を有しており、食
品類、家畜用飼料などに用いる香料組成物の調合素材と
して有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記式(化1) 【化1】 (式中、Rはエチル基、プロピル基又はイソプロピル基
を示す)で表される3−アルキル−1,2,4−トリチ
オラン類。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6256419A JPH08116915A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 3−アルキル−1,2,4−トリチオラン類 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6256419A JPH08116915A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 3−アルキル−1,2,4−トリチオラン類 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08116915A true JPH08116915A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17292411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6256419A Pending JPH08116915A (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 3−アルキル−1,2,4−トリチオラン類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08116915A (ja) |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP6256419A patent/JPH08116915A/ja active Pending
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