JPH08145839A - 車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置 - Google Patents
車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置Info
- Publication number
- JPH08145839A JPH08145839A JP6309652A JP30965294A JPH08145839A JP H08145839 A JPH08145839 A JP H08145839A JP 6309652 A JP6309652 A JP 6309652A JP 30965294 A JP30965294 A JP 30965294A JP H08145839 A JPH08145839 A JP H08145839A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skater
- connecting wire
- wire
- test
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000008878 coupling Effects 0.000 title abstract 4
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 title abstract 4
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 title abstract 4
- 238000003795 desorption Methods 0.000 claims 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 abstract description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 5
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 4
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009863 impact test Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】車両衝突試験装置において、オーバーシュート
現象などが生じた場合においても、直進誘導用のスケー
ターとテスト車両の前部を連結している連結ワイヤーが
該スケーターから外れないようにすることである。 【構成】トリガーレバー19を備えた回動板17をスケ
ーターSに回動可能に支承し、該スケーターSの連結部
14に連結されている連結ワイヤー8に対して進退可能
にして外れ止め部材22をスケーターSに取付け、該外
れ止め部材22と前記回動板17とをリンク23で連結
して、前記トリガーレバー19がストライカー35に衝
突することにより、回動板17を回動させて、外れ止め
部材22を連結ワイヤー8に対して後退させて、該連結
ワイヤー8が外れ得る状態にする。
現象などが生じた場合においても、直進誘導用のスケー
ターとテスト車両の前部を連結している連結ワイヤーが
該スケーターから外れないようにすることである。 【構成】トリガーレバー19を備えた回動板17をスケ
ーターSに回動可能に支承し、該スケーターSの連結部
14に連結されている連結ワイヤー8に対して進退可能
にして外れ止め部材22をスケーターSに取付け、該外
れ止め部材22と前記回動板17とをリンク23で連結
して、前記トリガーレバー19がストライカー35に衝
突することにより、回動板17を回動させて、外れ止め
部材22を連結ワイヤー8に対して後退させて、該連結
ワイヤー8が外れ得る状態にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テスト車両と、これを
直進誘導させるためのスケーターとを連結している連結
ワイヤーが、スケーターの走行中にはこれに対して外れ
ることなく、しかもスケーターの停止時にはこれに対し
て確実に外れるようにして、車両走行時の安全性を高め
た車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装
置に関するものである。
直進誘導させるためのスケーターとを連結している連結
ワイヤーが、スケーターの走行中にはこれに対して外れ
ることなく、しかもスケーターの停止時にはこれに対し
て確実に外れるようにして、車両走行時の安全性を高め
た車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装
置に関するものである。
【0002】この車両衝突試験装置(以下、単に「試験
装置」という)は、自動車などのテスト車両を、ガイド
レールに冠着したスケーターにより直進するように誘導
しつつ、ワイヤロープ方式により牽引走行させて、所定
の速度に達した時点において、このテスト車両をワイヤ
ロープから切り離して自走状態で障害壁に衝突、或いは
接触させて、その状況を試験して調査するためのもので
ある。図12は、従来のスケーターを用いた試験装置の
主要部材の配置を示す概略側面図である。ワイヤロープ
牽引方式としては、エンドレスの牽引用ワイヤロープを
周回走行させるもの、エンド部を有する牽引用ワイヤロ
ープを巻出ドラムから巻き出して巻取ドラムに巻き取る
ものなどがあるが、本発明においては牽引方式自体は問
題とはならない。
装置」という)は、自動車などのテスト車両を、ガイド
レールに冠着したスケーターにより直進するように誘導
しつつ、ワイヤロープ方式により牽引走行させて、所定
の速度に達した時点において、このテスト車両をワイヤ
ロープから切り離して自走状態で障害壁に衝突、或いは
接触させて、その状況を試験して調査するためのもので
ある。図12は、従来のスケーターを用いた試験装置の
主要部材の配置を示す概略側面図である。ワイヤロープ
牽引方式としては、エンドレスの牽引用ワイヤロープを
周回走行させるもの、エンド部を有する牽引用ワイヤロ
ープを巻出ドラムから巻き出して巻取ドラムに巻き取る
ものなどがあるが、本発明においては牽引方式自体は問
題とはならない。
【0003】図12において、テスト車両の走行路に
は、その走行方向に沿って溝部1(図2参照)が設けら
れて、この溝部1に1本のガイドレール2が敷設され、
このガイドレール2のフランジ部2a(図2参照)に直
進案内用のスケーターS’が上下方向への移動が可能と
なって冠着されている。また、牽引用ワイヤロープWa
には、前記スケーターS’の前方に位置して、クランパ
ー3が解除可能に咬合されている。このクランパー3の
環体部3aと、前記スケーターS’の前部の連結部4と
が連結ベルト5で連結されていると共に、該スケーター
S’の後部の連結部6とテスト車両Vの前部に設けられ
た連結フック7とが別の連結ワイヤー8で連結されてい
る。
は、その走行方向に沿って溝部1(図2参照)が設けら
れて、この溝部1に1本のガイドレール2が敷設され、
このガイドレール2のフランジ部2a(図2参照)に直
進案内用のスケーターS’が上下方向への移動が可能と
なって冠着されている。また、牽引用ワイヤロープWa
には、前記スケーターS’の前方に位置して、クランパ
ー3が解除可能に咬合されている。このクランパー3の
環体部3aと、前記スケーターS’の前部の連結部4と
が連結ベルト5で連結されていると共に、該スケーター
S’の後部の連結部6とテスト車両Vの前部に設けられ
た連結フック7とが別の連結ワイヤー8で連結されてい
る。
【0004】牽引用ワイヤロープWaの駆動力は、クラ
ンパー3,連結ベルト5,直進案内用のスケーターS’
及び連結ワイヤー8を介してテスト車両Vに伝達される
と共に、ガイドレール2に冠着されているスケーター
S’によって直進誘導されることにより、該テスト車両
Vは、直進走行する。そして、ガイドレール2の終端部
に設けられたストライカー9にクランパー3が衝突する
と、該クランパー3と牽引用ワイヤロープWaとの咬合
が解除されて、該牽引用ワイヤロープWaの駆動力がテ
スト車両Vに伝達されなくなるため、クランパー3と牽
引用ワイヤロープWaとの咬合の解除後においては、該
テスト車両Vは慣性力により自走する。一方、スケータ
ーS’は、前記クランパー3がストライカー9に衝突し
た直後に該ストライカー9に衝突して停止するが、テス
ト車両Vは自走しているために、図13で示されるよう
に、スケーターS’の連結部6に引っ掛けられていた連
結ワイヤー8は、該連結部6から離脱して外れる。この
ため、スケーターS’に対して連結ワイヤー8が外れ得
る状態となって、自走しているテスト車両Vは、衝突バ
リア11に衝突する。なお、ボビン12に連結ワイヤー
8の一部が挿通されていて、該ボビン12がスケーター
S’の連結部6に嵌まり込んでいる。
ンパー3,連結ベルト5,直進案内用のスケーターS’
及び連結ワイヤー8を介してテスト車両Vに伝達される
と共に、ガイドレール2に冠着されているスケーター
S’によって直進誘導されることにより、該テスト車両
Vは、直進走行する。そして、ガイドレール2の終端部
に設けられたストライカー9にクランパー3が衝突する
と、該クランパー3と牽引用ワイヤロープWaとの咬合
が解除されて、該牽引用ワイヤロープWaの駆動力がテ
スト車両Vに伝達されなくなるため、クランパー3と牽
引用ワイヤロープWaとの咬合の解除後においては、該
テスト車両Vは慣性力により自走する。一方、スケータ
ーS’は、前記クランパー3がストライカー9に衝突し
た直後に該ストライカー9に衝突して停止するが、テス
ト車両Vは自走しているために、図13で示されるよう
に、スケーターS’の連結部6に引っ掛けられていた連
結ワイヤー8は、該連結部6から離脱して外れる。この
ため、スケーターS’に対して連結ワイヤー8が外れ得
る状態となって、自走しているテスト車両Vは、衝突バ
リア11に衝突する。なお、ボビン12に連結ワイヤー
8の一部が挿通されていて、該ボビン12がスケーター
S’の連結部6に嵌まり込んでいる。
【0005】ここで、テスト車両Vが始動して定速度に
至る間においては、該テスト車両Vは、牽引用ワイヤロ
ープWaにより牽引されて加速度を有しており、該牽引
用ワイヤロープWaが定速度に至った直後においても、
テスト車両Vは加速度を有していて、一時的に、テスト
車両Vの速度が牽引用ワイヤロープWaの速度よりも大
きくなって(この現象は「オーバーシュート」と称され
ている)、テスト車両Vの一部又は全部が、スケーター
S’よりも前方に達して、該スケーターS’の連結部6
から連結ワイヤー8が外れてしまうことがある。このよ
うな事態が生ずると、テスト車両Vと牽引用ワイヤロー
プWaとの連結が解かれて、テスト車両Vは、慣性力に
より走行して衝突バリア11に衝突するため、適正な衝
突試験結果が得られないと共に、直進誘導されなくなる
ため、正規の走行経路から外れて走行した場合には、極
めて危険な事態となる。
至る間においては、該テスト車両Vは、牽引用ワイヤロ
ープWaにより牽引されて加速度を有しており、該牽引
用ワイヤロープWaが定速度に至った直後においても、
テスト車両Vは加速度を有していて、一時的に、テスト
車両Vの速度が牽引用ワイヤロープWaの速度よりも大
きくなって(この現象は「オーバーシュート」と称され
ている)、テスト車両Vの一部又は全部が、スケーター
S’よりも前方に達して、該スケーターS’の連結部6
から連結ワイヤー8が外れてしまうことがある。このよ
うな事態が生ずると、テスト車両Vと牽引用ワイヤロー
プWaとの連結が解かれて、テスト車両Vは、慣性力に
より走行して衝突バリア11に衝突するため、適正な衝
突試験結果が得られないと共に、直進誘導されなくなる
ため、正規の走行経路から外れて走行した場合には、極
めて危険な事態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車両衝突試
験装置において、上記したオーバーシュート現象が生じ
た場合においても、スケーターとテスト車両の前部とを
連結している連結ワイヤーが該スケーターから外れない
ようにして、テスト車両の走行時の安全性を高めること
を課題としている。
験装置において、上記したオーバーシュート現象が生じ
た場合においても、スケーターとテスト車両の前部とを
連結している連結ワイヤーが該スケーターから外れない
ようにして、テスト車両の走行時の安全性を高めること
を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、上記したワイヤロープ牽引
方式の車両衝突試験装置において、トリガーレバーを備
えた回動体を直進誘導用のスケーターに回動可能に支承
すると共に、該スケーターとテスト車両とを連結してい
る連結ワイヤーが該スケーターから外れるのを防ぐため
の外れ止め部材を該連結ワイヤーに対して進退可能にし
て該スケーターに取付け、該回動体の回動運動をリンク
機構を介して該外れ止め部材の進退運動に変換するよう
に構成したことである。
に本発明の採用した手段は、上記したワイヤロープ牽引
方式の車両衝突試験装置において、トリガーレバーを備
えた回動体を直進誘導用のスケーターに回動可能に支承
すると共に、該スケーターとテスト車両とを連結してい
る連結ワイヤーが該スケーターから外れるのを防ぐため
の外れ止め部材を該連結ワイヤーに対して進退可能にし
て該スケーターに取付け、該回動体の回動運動をリンク
機構を介して該外れ止め部材の進退運動に変換するよう
に構成したことである。
【0008】
【発明の作用】スケーターの走行時においては、該スケ
ーターに連結された連結ワイヤーに対して外れ止め部材
が前進していて、オーバーシュート現象などが生じて、
スケーターの連結部から連結ワイヤーが外れようとして
も、該外れ止め部材の存在により連結ワイヤーは外れな
い。一方、スケーターの停止後においては、トリガーレ
バーがストライカーに衝突して回動体を回動させること
により、外れ止め部材は、連結ワイヤーに対して後退し
て、スケーターに対して連結ワイヤーが外れ得る状態と
なって、連結ワイヤーは、衝突直前のテスト車両の走行
によってスケーターから支障なく外れる。
ーターに連結された連結ワイヤーに対して外れ止め部材
が前進していて、オーバーシュート現象などが生じて、
スケーターの連結部から連結ワイヤーが外れようとして
も、該外れ止め部材の存在により連結ワイヤーは外れな
い。一方、スケーターの停止後においては、トリガーレ
バーがストライカーに衝突して回動体を回動させること
により、外れ止め部材は、連結ワイヤーに対して後退し
て、スケーターに対して連結ワイヤーが外れ得る状態と
なって、連結ワイヤーは、衝突直前のテスト車両の走行
によってスケーターから支障なく外れる。
【0009】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。なお、「従来の技術」の項目で説明した部分
と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避けて、本
発明の特徴的部分についてのみ詳細に説明する。図1
は、本発明に係る連結ワイヤーの外れ止め装置を備えた
試験装置の主要部材の配置を示す概略側面図であり、図
2は、同じく概略正面断面図であり、図3は、直進誘導
用のスケーターS及びクランパー装着用のスケーター2
6がストライカー35に衝突する前の状態の斜視図であ
り、図4は、同じく平面図であり、図5は、上記したス
ケーターS及び同26がストライカー35に衝突した後
の斜視図であり、図6は、同じく平面図であり、図7
は、本発明に係る連結ワイヤーの外れ止め装置を備えた
スケーターSの斜視図であり、図8は、同じく側面図で
あり、図9は、本発明の作用を示すスケーターSの部分
平面図であり、図10は、スケーター26に装着された
クランパーCの断面図であり、図11は、クランパーC
の作用を示す概略平面図である。最初に、テスト車両V
を直進誘導するためのスケーターSについて説明する。
図7〜図9に示されるように、スケーターSを構成する
スケーター本体13の上板部13aの前端部に連結部4
が設けられて、その後端部に連結部14が設けられてい
る。この連結部14は、一対のL字形部材14aをスケ
ーター本体13の上板部13aの幅方向に沿って所定の
間隔をおいて固着して形成され、該上板部13aにおけ
る各L字形部材14aの前方には、傾斜案内板15がそ
れぞれ固着されている。この傾斜案内板15は、前記連
結部14から連結ワイヤー8が外れる際に、該連結ワイ
ヤー8の一部を挿通しているボビン12を乗り上げさせ
てスケーターSからの脱出を容易にするためのものであ
る。
説明する。なお、「従来の技術」の項目で説明した部分
と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避けて、本
発明の特徴的部分についてのみ詳細に説明する。図1
は、本発明に係る連結ワイヤーの外れ止め装置を備えた
試験装置の主要部材の配置を示す概略側面図であり、図
2は、同じく概略正面断面図であり、図3は、直進誘導
用のスケーターS及びクランパー装着用のスケーター2
6がストライカー35に衝突する前の状態の斜視図であ
り、図4は、同じく平面図であり、図5は、上記したス
ケーターS及び同26がストライカー35に衝突した後
の斜視図であり、図6は、同じく平面図であり、図7
は、本発明に係る連結ワイヤーの外れ止め装置を備えた
スケーターSの斜視図であり、図8は、同じく側面図で
あり、図9は、本発明の作用を示すスケーターSの部分
平面図であり、図10は、スケーター26に装着された
クランパーCの断面図であり、図11は、クランパーC
の作用を示す概略平面図である。最初に、テスト車両V
を直進誘導するためのスケーターSについて説明する。
図7〜図9に示されるように、スケーターSを構成する
スケーター本体13の上板部13aの前端部に連結部4
が設けられて、その後端部に連結部14が設けられてい
る。この連結部14は、一対のL字形部材14aをスケ
ーター本体13の上板部13aの幅方向に沿って所定の
間隔をおいて固着して形成され、該上板部13aにおけ
る各L字形部材14aの前方には、傾斜案内板15がそ
れぞれ固着されている。この傾斜案内板15は、前記連
結部14から連結ワイヤー8が外れる際に、該連結ワイ
ヤー8の一部を挿通しているボビン12を乗り上げさせ
てスケーターSからの脱出を容易にするためのものであ
る。
【0010】また、スケーター本体13の上板部13a
には座板16が固着され、円板の一部を欠落された形状
の回動板17が該座板16にピン18を介して回動可能
に支承されている。この回動板17の外周部には、くの
字形をしたトリガーレバー19が突出状態となって固着
されている。スケーター本体13の上板部13aにおけ
る前記一対の傾斜案内板15の間には、案内溝21がス
ケーター本体13の長手方向に沿って形成され、該案内
溝21に外れ止め部材22の下端の嵌合部22aが摺動
可能に嵌合されている。前記回動板17の外周部におけ
る前記トリガーレバー19が固着されている部分と位相
がほぼ90°異なる部分と、前記外れ止め部材22とが
リンク23を介して連結されている。リンク23と回動
板17及び外れ止め部材22とは、それぞれピン24,
25を介して枢着されている。このため、図3及び図4
で実線、並びに図9で2点鎖線で示される状態では、ト
リガーレバー19の自由端側の衝突部19aは、スケー
ター本体13の幅方向に沿っていると共に、外れ止め部
材22は、連結部14を構成する各L字形部材14aの
間に嵌まり込んでいるボビン12に近接していて、該外
れ止め部材22によって連結部14からボビン12(連
結ワイヤー8)が外れないようになっている。トリガー
レバー19が回動板17の外周部から突出しているため
に、テスト車両Vの走行時において加速度がある場合に
は、該回動板17に回転モーメントが作用するが、該回
動板17の回転抵抗の方が大きいので、スケーターSの
走行中において回動板17が回動して設定位置からずれ
ることはない。
には座板16が固着され、円板の一部を欠落された形状
の回動板17が該座板16にピン18を介して回動可能
に支承されている。この回動板17の外周部には、くの
字形をしたトリガーレバー19が突出状態となって固着
されている。スケーター本体13の上板部13aにおけ
る前記一対の傾斜案内板15の間には、案内溝21がス
ケーター本体13の長手方向に沿って形成され、該案内
溝21に外れ止め部材22の下端の嵌合部22aが摺動
可能に嵌合されている。前記回動板17の外周部におけ
る前記トリガーレバー19が固着されている部分と位相
がほぼ90°異なる部分と、前記外れ止め部材22とが
リンク23を介して連結されている。リンク23と回動
板17及び外れ止め部材22とは、それぞれピン24,
25を介して枢着されている。このため、図3及び図4
で実線、並びに図9で2点鎖線で示される状態では、ト
リガーレバー19の自由端側の衝突部19aは、スケー
ター本体13の幅方向に沿っていると共に、外れ止め部
材22は、連結部14を構成する各L字形部材14aの
間に嵌まり込んでいるボビン12に近接していて、該外
れ止め部材22によって連結部14からボビン12(連
結ワイヤー8)が外れないようになっている。トリガー
レバー19が回動板17の外周部から突出しているため
に、テスト車両Vの走行時において加速度がある場合に
は、該回動板17に回転モーメントが作用するが、該回
動板17の回転抵抗の方が大きいので、スケーターSの
走行中において回動板17が回動して設定位置からずれ
ることはない。
【0011】また、図5、並びに図6及び図9で実線で
示されるように、回動板17に固着したトリガーレバー
19が後述のストライカー35の第2ロッド部38に衝
突すると、該回動板17はほぼ90°回動させられて、
リンク23を介して外れ止め部材22が後退する。これ
により、連結部14からボビン12(連結ワイヤー8)
が外れ得る状態となる。なお、スケーター本体13の前
端部の側面には、ストライカー35の第1ロッド部37
に衝突させて、スケーターSを停止させるための衝突板
20が設けられている。
示されるように、回動板17に固着したトリガーレバー
19が後述のストライカー35の第2ロッド部38に衝
突すると、該回動板17はほぼ90°回動させられて、
リンク23を介して外れ止め部材22が後退する。これ
により、連結部14からボビン12(連結ワイヤー8)
が外れ得る状態となる。なお、スケーター本体13の前
端部の側面には、ストライカー35の第1ロッド部37
に衝突させて、スケーターSを停止させるための衝突板
20が設けられている。
【0012】次に、牽引用ワイヤロープWaの駆動力を
テスト車両Vに伝達するためのクランパーCについて簡
単に説明する。図3、図10及び図11において、ガイ
ドレール2に冠着されたクランパー装着用のスケーター
26の上板部26aに所定の隙間をおいてクランパー装
着板27が取付けられ、該クランパー装着板27とスケ
ーター26の上板部26aとの間にクランパーCの可動
咬合体28が配設されて、該可動咬合体28がピン29
を介してクランパー装着板27に枢着されている。ま
た、クランパー装着板27の下面には、前記可動咬合体
28の咬合部と相対向して固定咬合体31が取付けら
れ、可動咬合体28と固定咬合体31の各咬合部の間で
牽引用ワイヤロープWaが咬合されるようになってい
る。可動咬合体28には、ピン32を介してレバー33
が枢着され、該レバー33と前記スケーターSの前部の
連結部4とが連結ベルト34を介して連結されている。
テスト車両Vに伝達するためのクランパーCについて簡
単に説明する。図3、図10及び図11において、ガイ
ドレール2に冠着されたクランパー装着用のスケーター
26の上板部26aに所定の隙間をおいてクランパー装
着板27が取付けられ、該クランパー装着板27とスケ
ーター26の上板部26aとの間にクランパーCの可動
咬合体28が配設されて、該可動咬合体28がピン29
を介してクランパー装着板27に枢着されている。ま
た、クランパー装着板27の下面には、前記可動咬合体
28の咬合部と相対向して固定咬合体31が取付けら
れ、可動咬合体28と固定咬合体31の各咬合部の間で
牽引用ワイヤロープWaが咬合されるようになってい
る。可動咬合体28には、ピン32を介してレバー33
が枢着され、該レバー33と前記スケーターSの前部の
連結部4とが連結ベルト34を介して連結されている。
【0013】また、図1、図3及び図4に示されるよう
に、ガイドレール2の終端部には、ストライカー35が
一体に設けられている。このストライカー35は、クラ
ンパー装着用のスケーター26を衝突させるための本体
部36と、直進誘導用のスケーターSの衝突板20を衝
突させるための第1ロッド部37と、スケーターSに支
承した回動板17に固着されたトリガーレバー19を衝
突させるための第2ロッド部38との3つの部分で構成
される。第1及び第2の各ロッド部37,38は、本体
部36の背面から後方に向けて突出しており、第2ロッ
ド部38は、第1ロッド部37よりも所定長だけ長くな
っている。なお、図1及び図12において、39は、衝
突バリア11の手前側に設けられたピットを示し、図2
及び図10において、Wbは、牽引用ワイヤロープにお
けるテスト車両Vの走行方向と逆方向に走行する部分を
示す。
に、ガイドレール2の終端部には、ストライカー35が
一体に設けられている。このストライカー35は、クラ
ンパー装着用のスケーター26を衝突させるための本体
部36と、直進誘導用のスケーターSの衝突板20を衝
突させるための第1ロッド部37と、スケーターSに支
承した回動板17に固着されたトリガーレバー19を衝
突させるための第2ロッド部38との3つの部分で構成
される。第1及び第2の各ロッド部37,38は、本体
部36の背面から後方に向けて突出しており、第2ロッ
ド部38は、第1ロッド部37よりも所定長だけ長くな
っている。なお、図1及び図12において、39は、衝
突バリア11の手前側に設けられたピットを示し、図2
及び図10において、Wbは、牽引用ワイヤロープにお
けるテスト車両Vの走行方向と逆方向に走行する部分を
示す。
【0014】テスト車両Vの衝突試験を行うには、図3
及び図4に示されるように、トリガーレバー19の衝突
部19aをスケーター本体13の幅方向に沿わせて、外
れ止め部材22をボビン12に近接させておく。この状
態において、モータなどによって、停止していた牽引用
ワイヤロープWaを駆動させて走行を開始させると、該
牽引用ワイヤロープWaの駆動力は、クランパーC,連
結ベルト34,スケーターS及び連結ワイヤー8を経て
テスト車両Vに伝達されて、該テスト車両Vが走行を開
始する。テスト車両Vの走行開始時には、スケーターS
に加速度が加わるために、トリガーレバー19に作用す
る力によって回動板17には、時計方向の回転モーメン
トが作用するが、上記したように、回動板17の回転抵
抗が大きいので、設定位置からずれることはない。
及び図4に示されるように、トリガーレバー19の衝突
部19aをスケーター本体13の幅方向に沿わせて、外
れ止め部材22をボビン12に近接させておく。この状
態において、モータなどによって、停止していた牽引用
ワイヤロープWaを駆動させて走行を開始させると、該
牽引用ワイヤロープWaの駆動力は、クランパーC,連
結ベルト34,スケーターS及び連結ワイヤー8を経て
テスト車両Vに伝達されて、該テスト車両Vが走行を開
始する。テスト車両Vの走行開始時には、スケーターS
に加速度が加わるために、トリガーレバー19に作用す
る力によって回動板17には、時計方向の回転モーメン
トが作用するが、上記したように、回動板17の回転抵
抗が大きいので、設定位置からずれることはない。
【0015】このように、連結ワイヤー8の一部が挿通
されているボビン12に近接して外れ止め部材22が位
置しているために、テスト車両Vの走行開始時にオーバ
ーシュート現象などが生じて、連結部14からボビン1
2(連結ワイヤー8)が外れようとしても、外れ止め部
材22がこれを阻止する。また、外れ止め部材22がボ
ビン12に近接している状態では、該外れ止め部材22
は、思案点の直前に位置しており、オーバーシュート現
象などが生じて、該外れ止め部材22に、これを前方に
移動させようとする力が作用して、回動板17が反時計
方向に回動されようとした場合には、該回動板17に取
付けられているストッパー41が連結部4に当接するた
め、回動板17は同方向に回動できない。このため、テ
スト車両Vの走行中において、スケーターSに対して連
結ワイヤー8が外れるのが有効に防止される。
されているボビン12に近接して外れ止め部材22が位
置しているために、テスト車両Vの走行開始時にオーバ
ーシュート現象などが生じて、連結部14からボビン1
2(連結ワイヤー8)が外れようとしても、外れ止め部
材22がこれを阻止する。また、外れ止め部材22がボ
ビン12に近接している状態では、該外れ止め部材22
は、思案点の直前に位置しており、オーバーシュート現
象などが生じて、該外れ止め部材22に、これを前方に
移動させようとする力が作用して、回動板17が反時計
方向に回動されようとした場合には、該回動板17に取
付けられているストッパー41が連結部4に当接するた
め、回動板17は同方向に回動できない。このため、テ
スト車両Vの走行中において、スケーターSに対して連
結ワイヤー8が外れるのが有効に防止される。
【0016】そして、テスト車両Vが衝突バリア11の
手前側の所定位置に達すると、図5及び図6に示される
ように、クランパー装着用のスケーター26がストライ
カー35の本体部36に衝突し、その直後に、スケータ
ーSの衝突板20がストライカー35の第1ロッド部3
7に衝突すると共に、トリガーレバー19の衝突部19
aがストライカー35の第2ロッド部38に衝突する。
クランパー装着用のスケーター26がストライカー35
の本体部36に衝突すると、クランパーCの可動咬合体
28は、図11で2点鎖線で示されるように、ピン29
を中心に回動して、固定咬合体31の咬合部に対して可
動咬合体28の咬合部が離れることにより、牽引用ワイ
ヤロープWaの咬合が解除されて、該ワイヤロープWa
の駆動力は、テスト車両Vに伝達されなくなって、該テ
スト車両Vは、慣性力により自走する。また、スケータ
ーSがストライカー35の第1ロッド部37に衝突する
と共に、トリガーレバー19の衝突部19aがストライ
カー35の第2ロッド部38に衝突すると、スケーター
Sは、その位置で停止すると共に、回動板17は、ピン
18を中心に時計方向に回動されて、外れ止め部材22
がボビン12(連結ワイヤー8)に対して後退し、スケ
ーターSの連結部14に対してボビン12(連結ワイヤ
ー8)が外れ得る状態となる。テスト車両Vは、慣性力
により自走しているために、ボビン12(連結ワイヤー
8)は、テスト車両Vにより前方に引っ張られて、スケ
ーターSの連結部14から外れ、その直後に、テスト車
両Vは、衝突バリア11に衝突する。
手前側の所定位置に達すると、図5及び図6に示される
ように、クランパー装着用のスケーター26がストライ
カー35の本体部36に衝突し、その直後に、スケータ
ーSの衝突板20がストライカー35の第1ロッド部3
7に衝突すると共に、トリガーレバー19の衝突部19
aがストライカー35の第2ロッド部38に衝突する。
クランパー装着用のスケーター26がストライカー35
の本体部36に衝突すると、クランパーCの可動咬合体
28は、図11で2点鎖線で示されるように、ピン29
を中心に回動して、固定咬合体31の咬合部に対して可
動咬合体28の咬合部が離れることにより、牽引用ワイ
ヤロープWaの咬合が解除されて、該ワイヤロープWa
の駆動力は、テスト車両Vに伝達されなくなって、該テ
スト車両Vは、慣性力により自走する。また、スケータ
ーSがストライカー35の第1ロッド部37に衝突する
と共に、トリガーレバー19の衝突部19aがストライ
カー35の第2ロッド部38に衝突すると、スケーター
Sは、その位置で停止すると共に、回動板17は、ピン
18を中心に時計方向に回動されて、外れ止め部材22
がボビン12(連結ワイヤー8)に対して後退し、スケ
ーターSの連結部14に対してボビン12(連結ワイヤ
ー8)が外れ得る状態となる。テスト車両Vは、慣性力
により自走しているために、ボビン12(連結ワイヤー
8)は、テスト車両Vにより前方に引っ張られて、スケ
ーターSの連結部14から外れ、その直後に、テスト車
両Vは、衝突バリア11に衝突する。
【0017】なお、回動板17の回動運動により外れ止
め部材22をスケーターSに連結された連結ワイヤー8
に対して進退させるための機構は、上記したように、ス
ケーターSの走行方向に直線運動を行う外れ止め部材2
2と回動板17とをリンク23で連結するものに限定さ
れず、いかなる構造であってもよい。また、上記実施例
のクランパーCは、ガイドレール2に冠着したスケータ
ー26に装着されたものであるが、単体のクランパーを
牽引用ワイヤロープに咬合させるものであってもよい。
め部材22をスケーターSに連結された連結ワイヤー8
に対して進退させるための機構は、上記したように、ス
ケーターSの走行方向に直線運動を行う外れ止め部材2
2と回動板17とをリンク23で連結するものに限定さ
れず、いかなる構造であってもよい。また、上記実施例
のクランパーCは、ガイドレール2に冠着したスケータ
ー26に装着されたものであるが、単体のクランパーを
牽引用ワイヤロープに咬合させるものであってもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤロープ牽引方式
の車両衝突試験装置において、スケーターの走行時にお
いては、該スケーターに連結された連結ワイヤーに対し
て外れ止め部材が前進していて、オーバーシュート現象
などが生じて、スケーターの連結部から連結ワイヤーが
外れようとしても、該外れ止め部材の存在により連結ワ
イヤーは外れないと同時に、スケーターの停止後におい
ては、トリガーレバーがストライカーに衝突して回動体
を回動させることにより、外れ止め部材は、連結ワイヤ
ーに対して後退して、スケーターに対して連結ワイヤー
が外れ得る状態となって、連結ワイヤーは、テスト車両
の衝突直前において、その走行によってスケーターから
支障なく外れるので、テスト車両の走行時の安全性が高
められると共に、衝突試験の試験結果を損なうこともな
い。
の車両衝突試験装置において、スケーターの走行時にお
いては、該スケーターに連結された連結ワイヤーに対し
て外れ止め部材が前進していて、オーバーシュート現象
などが生じて、スケーターの連結部から連結ワイヤーが
外れようとしても、該外れ止め部材の存在により連結ワ
イヤーは外れないと同時に、スケーターの停止後におい
ては、トリガーレバーがストライカーに衝突して回動体
を回動させることにより、外れ止め部材は、連結ワイヤ
ーに対して後退して、スケーターに対して連結ワイヤー
が外れ得る状態となって、連結ワイヤーは、テスト車両
の衝突直前において、その走行によってスケーターから
支障なく外れるので、テスト車両の走行時の安全性が高
められると共に、衝突試験の試験結果を損なうこともな
い。
【図1】本発明に係る連結ワイヤーの外れ止め装置を備
えた試験装置の主要部材の配置を示す概略側面図であ
る。
えた試験装置の主要部材の配置を示す概略側面図であ
る。
【図2】同じく概略正面断面図である。
【図3】直進誘導用のスケーターS及びクランパー装着
用のスケーター26がストライカー35に衝突する前の
状態の斜視図である。
用のスケーター26がストライカー35に衝突する前の
状態の斜視図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】上記したスケーターS及び同26がストライカ
ー35に衝突した後の斜視図である。
ー35に衝突した後の斜視図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】本発明に係る連結ワイヤーの外れ止め装置を備
えたスケーターSの斜視図である。
えたスケーターSの斜視図である。
【図8】同じく側面図である。
【図9】本発明の作用を示すスケーターSの部分平面図
である。
である。
【図10】スケーター26に装着されたクランパーCの
断面図である。
断面図である。
【図11】クランパーCの作用を示す概略平面図であ
る。
る。
【図12】従来の試験装置の主要部材の配置を示す概略
側面図である。
側面図である。
【図13】従来のスケーターS’の斜視図である。
C:クランパー S:スケーター V:テスト車両 Wa:牽引用ワイヤロープ 2:ガイドレール 8:連結ワイヤー 17:回動板(回動体) 19:トリガーレバー 22:外れ止め部材 23:リンク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】 この車両衝突試験装置(以下、単に「試
験装置」という)は、自動車などのテスト車両を、ガイ
ドレールに冠着したスケーターにより直進するように誘
導しつつ、ワイヤロープ方式により牽引走行させて、所
定の速度に達した時点において、このテスト車両をワイ
ヤロープから切り離して自走状態で障害壁に衝突、或い
は接触させて、その状況を試験して調査するためのもの
である。図12は、従来のスケーターを用いた試験装置
の主要部材の配置を示す概略側面図である。ワイヤロー
プ牽引方式としては、エンドレスの牽引用ワイヤロープ
を周回走行させるもの、エンド部を有する牽引用ワイヤ
ロープを巻出ドラムから巻き出して巻取ドラムに巻き取
るものなどがあるが、本発明においては牽引方式自体は
問題とはならない。
験装置」という)は、自動車などのテスト車両を、ガイ
ドレールに冠着したスケーターにより直進するように誘
導しつつ、ワイヤロープ方式により牽引走行させて、所
定の速度に達した時点において、このテスト車両をワイ
ヤロープから切り離して自走状態で障害壁に衝突、或い
は接触させて、その状況を試験して調査するためのもの
である。図12は、従来のスケーターを用いた試験装置
の主要部材の配置を示す概略側面図である。ワイヤロー
プ牽引方式としては、エンドレスの牽引用ワイヤロープ
を周回走行させるもの、エンド部を有する牽引用ワイヤ
ロープを巻出ドラムから巻き出して巻取ドラムに巻き取
るものなどがあるが、本発明においては牽引方式自体は
問題とはならない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01M 17/00 Z
Claims (3)
- 【請求項1】 モータなどにより駆動される牽引用ワイ
ヤロープにクランパーが解除可能に咬合されていると共
に、テスト車両を直進誘導させるためのスケーターがガ
イドレールに冠着され、該スケーターとテスト車両の前
部とが連結ワイヤーを介して連結され、前記牽引用ワイ
ヤロープの駆動力を前記クランパー及び前記スケーター
を介してテスト車両に伝達して、該テスト車両を直進走
行させ、障害物の直前において該牽引用ワイヤロープと
クランパーとの咬合を解除させると共に、前記スケータ
ーと前記連結ワイヤーとの連結を解除させて、慣性力に
より走行するテスト車両を障害物に衝突させるなどの試
験を行う構成の車両衝突試験装置において、 トリガーレバーを備えた回動体を前記スケーターに回動
可能に支承すると共に、前記連結ワイヤーが該スケータ
ーから外れるのを防ぐための外れ止め部材を該連結ワイ
ヤーに対して進退可能にして該スケーターに取付け、該
回動体の回動運動をリンク機構を介して該外れ止め部材
の進退運動に変換し、スケーターの走行時には、該外れ
止め部材を該連結ワイヤーに対して前進させて、その外
れ止めが行われると共に、その停止時には、前記トリガ
ーレバーがストライカーに衝突して該回動体を回動させ
ることにより、該外れ止め部材を該連結ワイヤーに対し
て後退させて、該連結ワイヤーがスケーターから外れ得
る状態となるように構成したことを特徴とする車両衝突
試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置。 - 【請求項2】 スケーターの走行方向に沿って直線移動
を行う外れ止め部材と回動体とがリンクで連結されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の車両衝突試験装置
における連結ワイヤーの外れ止め装置。 - 【請求項3】 スケーターに連結された連結ワイヤーの
外れ止めが行われている状態において、リンクがスケー
ターの走行方向に沿っていることを特徴とする請求項2
に記載の車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ
止め装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6309652A JPH08145839A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6309652A JPH08145839A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08145839A true JPH08145839A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17995632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6309652A Pending JPH08145839A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08145839A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6997036B2 (en) | 2001-07-06 | 2006-02-14 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle impact testing device |
| CN102998078A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-03-27 | 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 | 一种低阻力可调节的滑台滑块 |
| CN105034722A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-11 | 苏州开垣航空碰撞测试有限公司 | 一种直线牵引脱钩车 |
| JP6097877B1 (ja) * | 2016-12-12 | 2017-03-15 | 株式会社シビル | 衝撃実験装置及び衝撃実験方法 |
| JP6139040B1 (ja) * | 2017-01-06 | 2017-05-31 | 株式会社シビル | 走行パレットへ搭載する重錘の搭載構造 |
| CN111853041A (zh) * | 2020-08-14 | 2020-10-30 | 中冶华天工程技术有限公司 | 一种自动脱钩装置 |
| CN114199590A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-18 | 方盛车桥(合肥)有限公司 | 一种制动系统测试装置 |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP6309652A patent/JPH08145839A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6997036B2 (en) | 2001-07-06 | 2006-02-14 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle impact testing device |
| CN102998078A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-03-27 | 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 | 一种低阻力可调节的滑台滑块 |
| CN105034722A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-11 | 苏州开垣航空碰撞测试有限公司 | 一种直线牵引脱钩车 |
| JP6097877B1 (ja) * | 2016-12-12 | 2017-03-15 | 株式会社シビル | 衝撃実験装置及び衝撃実験方法 |
| JP6139040B1 (ja) * | 2017-01-06 | 2017-05-31 | 株式会社シビル | 走行パレットへ搭載する重錘の搭載構造 |
| CN111853041A (zh) * | 2020-08-14 | 2020-10-30 | 中冶华天工程技术有限公司 | 一种自动脱钩装置 |
| CN114199590A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-18 | 方盛车桥(合肥)有限公司 | 一种制动系统测试装置 |
| CN114199590B (zh) * | 2021-12-14 | 2024-05-14 | 方盛车桥(合肥)有限公司 | 一种制动系统测试装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6997036B2 (en) | Vehicle impact testing device | |
| JPH08145839A (ja) | 車両衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置 | |
| CN113815503B (zh) | 儿童安全座椅及其座椅固定装置 | |
| CN115541250A (zh) | 车辆预制动碰撞试验装置及其控制方法 | |
| JPH09133604A (ja) | 車両の衝突試験用牽引ドーリ | |
| JPH11118660A (ja) | 車両衝突試験装置における非常停止装置 | |
| JP2003139648A (ja) | 走行車両の追突試験方法、及び車両衝突試験装置 | |
| JP3381430B2 (ja) | 車両衝突試験装置におけるクランパーの戻り止め装置 | |
| JP3805728B2 (ja) | 車両衝突試験装置 | |
| JPH08136393A (ja) | ワイヤロープ牽引方式の車両衝突試験装置 | |
| JP3912062B2 (ja) | 車両衝突試験装置 | |
| JP3967203B2 (ja) | 後側ドーリー装置 | |
| JP4454892B2 (ja) | 車両衝突試験装置 | |
| JP2003014575A (ja) | ブレーキ付き牽引ドーリー装置 | |
| JP2005061881A (ja) | 車両衝突試験装置用ドーリー装置 | |
| KR200142747Y1 (ko) | 차량충돌 테스트용 주행장치의 주행용 와이어로프 손상 방지장치 | |
| JP3827622B2 (ja) | 車両衝突試験装置 | |
| JP4041415B2 (ja) | 車両衝突試験装置におけるロープリターン装置 | |
| JPH08122200A (ja) | 衝突実験装置のけん引ドーリ | |
| JPS6047708A (ja) | 牽引装置 | |
| JPH11352007A (ja) | 車両衝突試験装置におけるクランプ装置 | |
| KR100189562B1 (ko) | 차량충돌 테스트용 시간표시 장치의 디지탈 시간표시부 작동여부 컨트롤장치 | |
| JP2003021574A (ja) | 車両衝突試験装置 | |
| JP3889604B2 (ja) | 車両衝突試験装置 | |
| JPH09236517A (ja) | 車両衝突試験装置に使用されるドーリーの牽引ワイヤ並びに連結ワイヤとの着脱装置 |