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JPH0814368A - 差動装置の油温調整装置 - Google Patents

差動装置の油温調整装置

Info

Publication number
JPH0814368A
JPH0814368A JP14673194A JP14673194A JPH0814368A JP H0814368 A JPH0814368 A JP H0814368A JP 14673194 A JP14673194 A JP 14673194A JP 14673194 A JP14673194 A JP 14673194A JP H0814368 A JPH0814368 A JP H0814368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
differential
cooler
heat exchanger
hydraulic oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14673194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ogawa
浩 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP14673194A priority Critical patent/JPH0814368A/ja
Publication of JPH0814368A publication Critical patent/JPH0814368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0413Controlled cooling or heating of lubricant; Temperature control therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機の作動油の油温を利用して、デフ
オイルの油温を有効に調整し、且つ配管を簡素化する。 【構成】 ミッションケース3の内部に収容される自動
変速機20の作動油Aが、ロックアップ制御弁22によ
りロックアップ付トルクコンバータ10を介してオイル
クーラ26に流れるように回路構成され、差動装置のフ
ロントディファレンシャル装置40が、密閉したデフハ
ウジング4の内部に潤滑用のデフオイルBを有して収容
される車両であって、デフハウジング4の底部に熱交換
器50を設け、オイルクーラ26の出口側を熱交換器5
0に連通し、作動油Aの油温に伴う粘度でクーラ出入口
間の圧力差が大きい場合にのみ開くチェック弁33を、
オイルクーラ26に対してバイパスして連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機付車両の差
動装置のデフオイルの油温を、自動変速機の作動油(A
TF)を利用して調整する油温調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機付車両の自動変速機
は、ATFの作動油を常にトルクコンバータ、コントロ
ールバルブ、プラネタリギヤの摩擦係合要素、各潤滑部
等に供給するように構成される。トルクコンバータはロ
ックアップOFFした停車や走行時には、常にポンプイ
ンペラとタービンランナの間にスリップを生じ、このた
め作動油が剪断されて油温上昇する。そして油温が上昇
すると、作動油の粘度が急激に低下して摩擦係合、潤滑
等の機能を損なうため、作動油の系路にはオイルクーラ
が設置されて、作動油を所定の油温以下に冷却するよう
に回路構成されている。
【0003】一方、差動装置は、デフハウジングの内部
にギヤ機構、車軸等が収容され、ハウジング底部の所定
のレベルに自動変速機の作動油と異なるデフオイルが供
給される。そして走行時にギヤ機構の作動でデフオイル
を攪拌してギヤやベアリングに給油することで、潤滑す
るように構成されている。このため冷態時の油温が低い
場合は、攪拌抵抗が増大する。また長時間高速走行する
ような場合は、オイル攪拌が活発化してその油温が非常
に高くなり、このため潤滑機能を低下するおそれがあ
る。そこで差動装置のデフオイルの油温に関しても、低
い場合は速やかに温度上昇し、高い場合は冷却するよう
に調整することが要求される。
【0004】従来、上記差動装置の油温調整に関して
は、例えば特開昭62−278371号公報の先行技術
がある。この先行技術において、デフハウジングの底部
にウオータジャケットを形成し、エンジンの冷却水をデ
フハウジング側に循環して、冷却水の温度によりデフオ
イルを昇温し、または異常昇温を防止することが示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、エンジンの冷却水を利用する構成
であるから、エンジンと差動装置の冷却水の配管が複雑
になる。また冷態時のデフオイル温度を上昇させる効果
については、充分に暖機運転した場合に限られる等の不
具合がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑み、自動変速
機の作動油の油温を利用して、デフオイルの油温を有効
に調整し、且つ配管を簡素化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、ミッションケースの内部に収容される自動変
速機の作動油が、ロックアップ制御弁によりロックアッ
プ付トルクコンバータを介してオイルクーラに流れるよ
うに回路構成され、差動装置が、密閉したデフハウジン
グの内部に潤滑用のデフオイルを有して収容される車両
において、デフハウジングの底部に熱交換器を設け、オ
イルクーラの出口側を熱交換器に連通し、作動油の油温
に伴う粘度でクーラ出入口間の圧力差が大きい場合にの
み開くチェック弁を、オイルクーラに対してバイパスし
て連通することを特徴とする。
【0008】本発明において、オイルクーラは冷却手段
を有してミッションケースに直接取付けたもの、ミッシ
ョンケースの外部に走行風等により冷却可能に装着した
もののいずれでも良い。オイルクーラをミッションケー
スの外部に設置する場合は、ミッションケースの外に作
動油を取り出すボスに、チェック弁を有する二叉金具が
取付けられ、この二叉金具からオイルクーラ、熱交換器
を介してミッションケースに作動油を戻すように連通さ
れ、二叉金具のチェック弁側と熱交換器が作動油をオイ
ルクーラに対しバイパスして流すように連通される。
【0009】また本発明の差動装置は、自動変速機を備
えた車両において、デフハウジングをミッションケース
に隣接して配置した種々のパワープラントに適応でき
る。熱交換器は、デフハウジングの底部にジグザグ油路
を一体的に形成したもののみならず、ジグザグなパイプ
にフィンを設けて各別に構成したものでも良い。
【0010】
【作用】上記構成による本発明では、車両のエンジン運
転による停車や走行時に、自動変速機の作動油が、ロッ
クアップ制御弁によりロックアップ付トルクコンバータ
を介してオイルクーラに流れ、このとき作動油の油温に
伴う粘度によりクーラ通過抵抗が変化して、この場合の
クーラ出入口間の圧力差がチェック弁に作用する。そこ
で冷態時の作動油の油温が低くてその粘度が大きく、ク
ーラ出入口間の圧力差が大きい場合は、チェック弁が開
く。このためトルクコンバータの作動によるスリップで
早目に油温上昇した作動油の一部がオイルクーラをバイ
パスしてデフハウジングの底部の熱交換器に流れる。そ
して作動油の油温によりデフハウジングのデフオイルが
熱せられるのであり、これによりデフオイルの攪拌抵抗
が短時間で低減される。また作動油の油温が上昇してそ
の粘度が低下し、クーラ出入口間の圧力差が小さくなる
と、チェック弁が閉じて、これ以降は作動油の全てがオ
イルクーラで冷却され、この冷却された作動油が熱交換
器に流入する。そこで作動油の油温によりデフオイル
が、異常に高くならないように冷却される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、FFベースの自動変速機付車両の
構成について説明する。エンジン1はクラッチハウジン
グ2を介してミッションケース3に接合され、これらク
ラッチハウジング2とミッションケース3との間の下部
にデフハウジング4が密閉して形成される。クラッチハ
ウジング2にはロックアップ付トルクコンバータ10が
収容される。ミッションケース3の底にはオイルパン2
0aが取付けられ、これらの内部に自動変速機20とバ
ルブボデー20bが収容される。そしてオイルパン20
aのATFの作動油Aがバルブボデー20bを介してト
ルクコンバータ10と自動変速機20に使用される。ま
たデフハウジング4にはフロントディファレンシャル装
置40が収容され、作動油Aと異なる潤滑用のデフオイ
ルBが封入して使用される。
【0012】そこでエンジン1のクランク軸5が、ドラ
イブプレート6を介してロックアップ付トルクコンバー
タ10に連結され、このトルクコンバータ10がタービ
ン軸7を介して自動変速機20に連結される。また自動
変速機20の出力軸8は、リダクションギヤ機構45、
フロントドライブ軸46、フロントディファレンシャル
装置40を介し左右前輪側に連結して伝動構成される。
【0013】トルクコンバータ10は、ドライブプレー
ト6と一体結合するコンバータカバー11にポンプイン
ペラ12が装着され、このポンプインペラ12に対向し
てタービンランナ13が配置される。タービンランナ1
3は連結部材14を介してタービン軸7に連結され、ポ
ンプインペラ12とタービンランナ13との間にステー
タ15が、ワンウェイクラッチ16により支持して配置
される。そして作動油Aがポンプインペラ12の回転で
ポンプインペラ12、タービンランナ13、ステータ1
5に流れることで、トルク変換して動力伝達するように
構成される。またドライブプレート6にはロックアップ
クラッチ17が、連結部材14に結合して対向配置さ
れ、ロックアップクラッチ17の一方にリリース室17
aが、その他方にアプライ室17bが設けられる。そし
て作動油Aをアプライ室17bまたはリリース室17a
に供給することで、ロックアップON、OFFする。
【0014】自動変速機20は、ミッションケース3の
内部に図示しない周知のプラネタリギヤ、摩擦係合要
素、コントロールバルブ等を設けて構成され、P,Nレ
ンジの場合にエンジン動力が入力するタービン軸7に対
して出力軸8を切断する。そしてDレンジ等の走行レン
ジでは、タービン軸7により入力するエンジン動力を走
行状態に応じて自動的に変速し、その変速動力を出力軸
8に出力する。
【0015】次いで、自動変速機20、トルクコンバー
タ10及びロックアップクラッチ17の油圧回路につい
て説明する。油路21はミッションケース3の内部でオ
イルポンプの吐出圧を調圧した作動油Aが供給されるも
のであり、この油路21がロックアップ制御弁22を介
してタービン軸7の外側に形成されるアプライ油路2
3、タービン軸7の内側に形成されるリリース油路24
及び戻り油路25に連通される。アプライ油路23はト
ルクコンバータ10とアプライ室17bに、リリース油
路24はリリース室17aに連通され、戻り油路25が
オイルクーラ26に連通される。油路21,23と25
には、それぞれオリフィス27を有する油路28がバイ
パスして連通される。そしてロックアップ制御弁22の
一方のパイロット油路29にはデューティソレノイド3
0が、制御ユニット31の信号でデューティ圧を可変し
て切換えるように設けられる。
【0016】そしてロックアップ制御弁22が、図示の
ように作動油Aをリリース油路24に導入するように作
動すると、作動油Aがリリース室17aを介しトルクコ
ンバータ10に流入してロックアップOFFすると共に
トルクコンバータ10を作動し、且つその作動油Aがア
プライ油路23、戻り油路25を介しオイルクーラ26
に流れて冷却される。またロックアップ制御弁22が、
逆に作動油Aをアプライ油路23に導入するように切換
えると、作動油Aがアプライ室17bとトルクコンバー
タ10に封入され、且つリリース油路24はドレンして
ロックアップONすると共にトルクコンバータ10を不
作動する。このとき油路21,23の作動油Aが、オリ
フィス27で流量制御して戻り油路25を介し同様にオ
イルクーラ26に流れて冷却するようになっている。
【0017】フロントディファレンシャル装置40は、
デフハウジング4の内部に大径のクラウンギヤ41がタ
ービン軸7と直交して配置され、フロントドライブ軸4
6の端部のドライブピニオン42がクラウンギヤ41に
噛合って変速動力を終減速して入力する。またクラウン
ギヤ41が図示しないディファレンシャルギヤ機構を介
して左右の前輪の車軸44に、左右の回転差を吸収しつ
つ動力伝達するように連結される。更に、デフハウジン
グ4の内部にはデフオイルBが所定のレベルまで封入さ
れ、クラウンギヤ41等の攪拌によりギヤやベアリング
に給油するように構成される。
【0018】ここで自動変速機20の作動油Aは、油温
に対して図4に示すような粘度特性を有する。即ち、油
温が低くなると、粘度が急激に大きくなる。このためオ
イルクーラ26では通過抵抗が増大して、クーラ出入口
間の圧力差が大きくなる。本発明はこの作動油Aの粘度
特性を利用したものであり、オイルクーラ26の流入側
の戻り油路25と出口側の油路32との間にチェック弁
33がバイパスして設けられる。チェック弁33は設定
圧が所定の油温以下でのクーラ出入口間の圧力差に等し
く設定され、これにより所定の油温以下で開くことが可
能になる。またデフハウジング4の底部には熱交換器5
0が、ジグザグ油路51を鋳造により一体的に形成して
設けられ、オイルクーラ26からの油路32がジグザグ
油路51、油路34を介して自動変速機20の各潤滑部
に連通される。こうしてオイルクーラ26とチェック弁
33を経由したいずれの作動油Aも、ジグザグ油路51
を流れることが可能になっている。
【0019】図2において、オイルクーラ26側の具体
的な配管構造について説明する。オイルクーラ26は、
ミッションケース3の外部の所定の箇所に、走行風等で
冷却することが可能に装着される。またミッションケー
ス3のクーラ流を取り出すボス35に、バンジョー36
aとユニオンボルト36bによる二叉金具36が取付け
られ、このユニオンボルト36bの内部にチェック弁3
3が設けられる。そして二叉金具36の一方から戻り油
路25を介してオイルクーラ26に連通される。またオ
イルクーラ26からの油路32が、図3のようにジグザ
グ油路51の一端に取付けた接続金具52に連通され、
その他端の接続金具53が油路34を介してミッション
ケース3の内部に連通される。更に、二叉金具36のチ
ェック弁33側と接続金具52に短いバイパス油路37
が、作動油Aをオイルクーラ26に対しバイパスしてジ
グザグ油路51に流すことが可能に連通される。
【0020】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、P,Nレンジでエンジン1を始動して停車し
た状態では、自動変速機20のロックアップ制御弁22
が図示のように作動して作動油Aを、ミッションケース
3の内部からリリース油路24、リリース室17aを介
してトルクコンバータ10に導入し、更にアプライ油路
23を介してミッションケース3に戻るように流れる。
このためロックアップクラッチ17はOFFしてトルク
コンバータ10が作動し、エンジン動力がドライブプレ
ート6、トルクコンバータ10、タービン軸7を介して
自動変速機20に入力する。またP,Nレンジでは、自
動変速機20でタービン軸7に対して出力軸8が切断さ
れ、このためブレーキOFFでもフロントディファレン
シャル装置40以降の前輪側が不作動して停車する。
【0021】またミッションケース3に戻った作動油A
は、ボス35によりミッションケース3の外部に取り出
され、二叉金具36と戻り油路25によりオイルクーラ
26を通過し、更に油路32,ジグザグ油路51,油路
34を通って再びミッションケース3に戻るように流れ
る。このときオイルクーラ26にバイパスして設けられ
るチェック弁33に、クーラ通過抵抗に伴う圧力差が作
用する。ここで図4の作動油Aの粘度特性によると、油
温が10度付近では粘度が未だ大きくてクーラ通過抵抗
も大きく、この場合のクーラ出入口間の圧力差でチェッ
ク弁33が開いて、作動油Aの一部がバイパス油路37
によりオイルクーラ26をバイパスしてジグザグ油路5
1に流れる。またトルクコンバータ10の作動時には、
ポンプインペラ12とタービンランナ13が常にスリッ
プして作動油Aが剪断されることで、エンジン始動直後
の冷態時にも早目に油温上昇する。
【0022】このためフロントディファレンシャル装置
40では、デフハウジング4の底部に溜っている潤滑用
のデフオイルBが、ジグザグ油路51を流れる作動油A
の油温で熱せられて、スムースに温度上昇する。一方、
Dレンジにセレクトすると、自動変速機20により低速
段の変速動力が出力軸8に出力し、この変速動力がリダ
クションギヤ機構45、フロントドライブ軸46を介し
てフロントディファレンシャル装置40に入力し、この
ディファレンシャル装置40を作動しつつ前輪側に伝達
して車両走行する。そしてデフハウジング4の内部のデ
フオイルBは、クラウンギヤ41等の回転で攪拌され、
これによりギヤやベアリングに給油して潤滑される。こ
の場合にデフオイルBは早目に温度上昇しているため、
攪拌抵抗が短時間で低減される。
【0023】また車両走行時に車速の上昇により自動変
速機20で高速段に変速すると、ロックアップ制御弁2
2は制御ユニット31の信号によるデューティソレノイ
ド30のデューティ圧で、作動油Aをアプライ油路23
に導入するように切換わる。そこでロックアップONし
てトルクコンバータ10が不作動し、エンジン1がター
ビン軸7に直結して動力伝達されるが、この場合も作動
油Aは、オリフィス27を有する油路28、ミッション
ケース3の外部の二叉金具36、戻り油路25によりオ
イルクーラ26に流れた状態になる。
【0024】また車両走行時には、作動油Aの油温が上
述のように上昇すると共に、デフオイルBの油温も攪拌
により徐々に上昇する。そして作動油Aの油温が高くな
ると、作動油Aの粘度の減少によりクーラ出入口間の圧
力差が小さくなって、チェック弁33は閉じる。このた
めこれ以降は、作動油Aの全てがオイルクーラ26によ
り冷却され、冷却された作動油Aがジグザグ油路51を
流れることで、デフオイルBの油温が異常に高くならな
いように冷却される。また作動油Aの全てが冷却される
ことで、自動変速機20の摩擦係合要素、潤滑等の機能
が適正に確保される。こうして自動変速機20の作動油
Aの油温により、フロントディファレンシャル装置40
のデフオイルBの油温が、早目に上昇し且つ異常に高く
ならないように調整される。
【0025】熱交換器50は、デフハウジング4に一体
形成するのみならず、以下のようにも形成できる。即
ち、図5に示すように、デフハウジング4の底部にカバ
ー4aを着脱可能に取付け、このカバー4aにジグザグ
油路51を形成しても良い。また図6(a)のように、
ジグザグなパイプ54にフィン55、接続金具52,5
3を取付けて熱交換器50を各別に構成し、この熱交換
器50を(b)のようにデフハウジング4の内部の底に
収容設置しても良い。
【0026】フロントディファレンシャル装置が収容さ
れるデフハウジングは、ミッションケースと一体結合す
る必要は無く、ミッションケースから分離してエンジン
側に配置されるパワープラントにも適応できる。オイル
クーラは、ミッションケースの外部のみならず、空冷ま
たは水冷の冷却手段を有してミッションケースに直接取
付けたものであっても良い。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によると、
自動変速機付車両において、差動装置が収容されるデフ
ハウジングの底部に熱交換器を設け、自動変速機の作動
油を冷却するオイルクーラの出口側を熱交換器に連通
し、作動油の油温に伴う粘度でクーラ出入口間の圧力差
が大きい場合にのみ開くチェック弁を、オイルクーラに
対してバイパスして連通して構成されるので、冷態時に
はトルクコンバータのスリップにより上昇する作動油の
油温によりデフオイルを熱して、攪拌抵抗を短時間に低
減でき、このため潤滑性や動力性能が向上する。また作
動油の油温上昇時には、チェック弁により作動油の全て
をオイルクーラで冷却するように切換えるので、その冷
却された作動油によりデフオイルが異常に高くならない
ように冷却され、潤滑性、オイル耐久性が向上する。
【0028】オイルクーラをミッションケースの外部に
設置する場合は、ミッションケースの外に作動油を取り
出すボスに、チェック弁を有する二叉金具が取付けら
れ、この二叉金具からオイルクーラ、熱交換器を介して
ミッションケースに作動油を戻すように連通され、二叉
金具のチェック弁側と熱交換器が作動油をオイルクーラ
に対しバイパスして流すように連通される構成であるか
ら、ミッションケースの作動油の出入りが2箇所で、バ
イパス油路を追加するだけで済み、配管が簡素化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る差動装置の油温調整装置の実施例
を示す構成図である。
【図2】オイルクーラ側の配管構造を示す側面図であ
る。
【図3】熱交換器を示す断面図である。
【図4】自動変速機の作動油の油温に対する粘度を示す
特性図である。
【図5】熱交換器の他の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図6】熱交換器の更に他の実施例を示す側面図と、装
着状態を示す断面図である。
【符号の説明】
3 ミッションケース 4 デフハウジング 10 トルクコンバータ 20 自動変速機 22 ロックアップ制御弁 26 オイルクーラ 33 チェック弁 40 フロントディファレンシャル装置(差動装置) 50 熱交換器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケースの内部に収容される自
    動変速機の作動油が、ロックアップ制御弁によりロック
    アップ付トルクコンバータを介してオイルクーラに流れ
    るように回路構成され、差動装置が、密閉したデフハウ
    ジングの内部に潤滑用のデフオイルを有して収容される
    車両において、 デフハウジングの底部に熱交換器を設け、オイルクーラ
    の出口側を熱交換器に連通し、作動油の油温に伴う粘度
    でクーラ出入口間の圧力差が大きい場合にのみ開くチェ
    ック弁を、オイルクーラに対してバイパスして連通する
    ことを特徴とする差動装置の油温調整装置。
  2. 【請求項2】 オイルクーラは、ミッションケースの外
    部に設置され、ミッションケースの外に作動油を取り出
    すボスに、チェック弁を有する二叉金具が取付けられ、
    この二叉金具からオイルクーラ、熱交換器を介してミッ
    ションケースに作動油を戻すように連通され、二叉金具
    のチェック弁側と熱交換器が作動油をオイルクーラに対
    しバイパスして流すように連通されることを特徴とする
    請求項1記載の差動装置の油温調整装置。
  3. 【請求項3】 差動装置を備えたデフハウジングは、自
    動変速機を備えたミッションケースに隣接して配置され
    ることを特徴とする請求項1記載の差動装置の油温調整
    装置。
  4. 【請求項4】 熱交換器は、デフハウジングの底部にジ
    グザグ油路を一体的に形成し、またはジグザグなパイプ
    にフィンを設けて各別に構成されることを特徴とする請
    求項1記載の差動装置の油温調整装置。
JP14673194A 1994-06-28 1994-06-28 差動装置の油温調整装置 Pending JPH0814368A (ja)

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JP14673194A JPH0814368A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 差動装置の油温調整装置

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JP14673194A Pending JPH0814368A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 差動装置の油温調整装置

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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11287313A (ja) * 1998-03-31 1999-10-19 Suzuki Motor Corp 自動変速機のオイルクーラ
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