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JPH08177752A - 液圧ポンプ - Google Patents

液圧ポンプ

Info

Publication number
JPH08177752A
JPH08177752A JP6327073A JP32707394A JPH08177752A JP H08177752 A JPH08177752 A JP H08177752A JP 6327073 A JP6327073 A JP 6327073A JP 32707394 A JP32707394 A JP 32707394A JP H08177752 A JPH08177752 A JP H08177752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
plug
connecting member
annular
cylinder body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6327073A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Shimizu
睦 清水
Naotoshi Tamai
尚利 玉井
Kazuhiro Ota
和宏 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP6327073A priority Critical patent/JPH08177752A/ja
Publication of JPH08177752A publication Critical patent/JPH08177752A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】吐出孔が設けられた端壁を有する円筒状のシリ
ンダ体に前記端壁の外面との間に吐出室を形成する有底
円筒状のプラグが連結されて成るとともに基体に設けら
れた取付孔に嵌入、固定されるポンプハウジングと、リ
ザーバに通じる吸入孔に連通可能であるとともに吐出孔
に通じたポンプ室を端壁の内面との間に形成してシリン
ダ体内に往復摺動可能に嵌合されるプランジャと、ポン
プ室の増・減圧に応じて前記吐出孔を開閉する吐出弁
と、ポンプ室の減・増圧に応じて吸入孔を開閉する吸入
弁とを備える液圧ポンプにおいて、ポンプハウジングの
組立を容易とするとともに組立時の異物の発生をも防止
する。 【構成】シリンダ体24およびプラグ25の対向端を、
それら24,25を相互に仮止めするように円筒状の連
結部材26の両端に嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吐出孔が設けられた端
壁を有する円筒状のシリンダ体に前記端壁の外面との間
に吐出室を形成する有底円筒状のプラグが連結されて成
るとともに基体に設けられた取付孔に嵌入、固定される
ポンプハウジングと、リザーバに通じる吸入孔に連通可
能であるとともに吐出孔に通じたポンプ室を端壁の内面
との間に形成してシリンダ体内に往復摺動可能に嵌合さ
れるプランジャと、ポンプ室の増・減圧に応じて前記吐
出孔を開閉する吐出弁と、ポンプ室の減・増圧に応じて
吸入孔を開閉する吸入弁とを備える液圧ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる液圧ポンプは、たとえば実
開平5−64481号公報および特開平2−24974
9号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
有底円筒状であるプラグの開口端がシリンダ体にかしめ
結合されてポンプハウジングが構成されており、シリン
ダ体およびプラグの連結に際してかしめ作業が必要であ
り、組付け作業が煩雑であるとともに、かしめに伴って
生じるバリ等の異物がポンプハウジング内に入り込んで
円滑な作動を阻害することがある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ポンプハウジングの組立を容易とするととも
に組立時の異物の発生をも防止した液圧ポンプを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、吐出孔が設けられた端壁を
有する円筒状のシリンダ体に前記端壁の外面との間に吐
出室を形成する有底円筒状のプラグが連結されて成ると
ともに基体に設けられた取付孔に嵌入、固定されるポン
プハウジングと、リザーバに通じる吸入孔に連通可能で
あるとともに吐出孔に通じたポンプ室を端壁の内面との
間に形成してシリンダ体内に往復摺動可能に嵌合される
プランジャと、ポンプ室の増・減圧に応じて前記吐出孔
を開閉する吐出弁と、ポンプ室の減・増圧に応じて吸入
孔を開閉する吸入弁とを備える液圧ポンプにおいて、シ
リンダ体およびプラグの対向端を、それらを相互に仮止
めするように円筒状の連結部材の両端に嵌合させること
を特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、プラグは、取付孔に
嵌合される大径部と、連結部材に嵌合される小径部の間
に段部が設けられて成る段付きの有底円筒状に形成さ
れ、連結部材の端部および段部間には取付孔の内面に接
触する環状シール部材を装着させる環状の装着溝が形成
され、取付孔の軸線に沿う一側を前記環状シール部材で
シールされて吐出室に通じる環状吐出路が、基体および
ポンプハウジング間に形成される。
【0007】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、連結部材には、
基体およびポンプハウジング間に形成される環状吐出路
に吐出室を連通させる吐出口が設けられ、該吐出口の全
面にわたるフィルタが連結部材に取付けられる。
【0008】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1、2または3記載の発明の構成に加えて、連結部材に
は、基体およびポンプハウジング間に形成される環状吐
出路に通じる吐出口が設けられ、シリンダ体には、端壁
を有する小径筒部が前記吐出口に通じる環状通路を連結
部材の内面との間に形成して設けられ、プラグの端壁側
端面には、吐出室を環状通路に通じさせる通路を端壁の
外面との間に形成する溝が、該プラグの半径方向に延び
て設けられる。
【0009】さらに請求項5記載の発明によれば、上記
請求項4記載の発明の構成に加えて、連結部材は、その
吐出口を溝よりも小径筒部側に配置してシリンダ体およ
びプラグ間に設けられ、吐出口の全面にわたるフィルタ
が連結部材に取付られる。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の発明の構成によれば、連結
部材の両端にシリンダ体およびプラグを嵌合、連結する
だけでポンプハウジングが構成されるので、煩雑なかし
め作業が不要であり、かしめ作業に伴うバリ等の異物の
発生もない。
【0011】また上記請求項2記載の発明の構成によれ
ば、環状シール部材を装着するための装着溝をポンプハ
ウジングに形成するための加工が不要となる。
【0012】上記請求項3記載の発明の構成によれば、
ポンプハウジングの組立完了時に異物がポンプハウジン
グ内に入り込むことを防止することができ、また液圧ポ
ンプの作動時には、液圧ポンプに接続された液圧機器側
に異物が流れることを防止することができる。
【0013】上記請求項4記載の発明の構成によれば、
シリンダ体の小径筒部、ならびにプラグの溝は、シリン
ダ体およびプラグの鍛造成形時に形成されるものである
ので、吐出室を環状吐出路に通じさせるための通路を、
特別な穿孔加工をシリンダ体およびプラグに施すことな
く容易に形成可能となる。
【0014】さらに上記請求項5記載の発明の構成によ
れば、ポンプ室から吐出室に吐出された作動液は、通路
から環状通路へとクランク状に流通してフィルタを通過
することになり、作動液がフィルタに衝撃的に当たるこ
とが回避される。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0016】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1はアンチロックブレーキ制御装置の
全体液圧回路図、図2は液圧ポンプの縦断面図である。
【0017】先ず図1において、マスタシリンダMは、
ブレーキペダル5の踏込みに応じた制動液圧を出力する
出力ポート6を備えており、該出力ポート6と車輪ブレ
ーキBとの間に、アンチロックブレーキ制御装置7が設
けられる。
【0018】このアンチロックブレーキ制御装置7は、
リザーバ8と、該リザーバ8およびマスタシリンダMの
出力ポート6間に設けられる液圧ポンプ9と、車輪ブレ
ーキBをマスタシリンダMの出力ポート6およびリザー
バ8に択一的に切換えて接続可能な切換弁手段10とを
備える。而してマスタシリンダMの出力ポート6および
液圧ポンプ9間にはダンパ11およびオリフィス12が
接続されるが、ダンパ11は省略されてもよい。
【0019】切換弁手段10は、マスタシリンダMの出
力ポート6および車輪ブレーキB間に介設される常開型
電磁弁VO と、車輪ブレーキBおよびリザーバ8間に介
設される常閉型電磁弁VC とから成り、常開型電磁弁V
O には、車輪ブレーキB側の液圧がマスタシリンダM側
よりも高いときに車輪ブレーキB側からマスタシリンダ
M側への作動液の流通を許容する一方向弁13が並列に
接続される。
【0020】液圧ポンプ9には、リザーバ8との間に介
設される吸入弁14と、マスタシリンダMの出力ポート
6との間に介設される吐出弁15とが内蔵される。
【0021】図2を併せて参照して、液圧ポンプ9は、
金属製の基体16に配設されるものである。この基体1
6には、該基体16に取付けられるモータ18の駆動軸
19に設けられる駆動カム20を回転自在に収納する凹
部21が設けられており、該凹部21と基体16の一面
16aとの間にわたっては、モータ18の回転軸線と直
交する軸線を有する取付孔22が設けられる。而して該
取付孔22は、凹部21側から順に段階的に大径となる
第1、第2および第3孔部22a,22b,22cと、
第3孔部22cよりも大径であるねじ孔部22dとが同
軸に連設されて成り、第2および第3孔部22b,22
c間には段部22eが形成される。この取付孔22に
は、液圧ポンプ9のポンプハウジング23が嵌入、固定
される。
【0022】ポンプハウジング23は、シリンダ体24
およびプラグ25が相互に結合されて成るものであり、
このシリンダ体24およびプラグ25は、たとえば合成
樹脂により円筒状に形成された連結部材26により相互
に仮止めされた状態で取付孔22に嵌入される。而して
シリンダ体24およびプラグ25を相互に仮止めするに
あたって、シリンダ体24およびプラグ25の対向端
は、連結部材26の両端にたとえば軽圧入される。
【0023】シリンダ体24は、取付孔22の第1孔部
22aに嵌合される嵌合筒部24aと、該嵌合筒部24
aの後端(図2の左端)から半径方向外方に張出して取
付孔22の段部22eに当接、係合される鍔部24b
と、鍔部24bよりも小径にして該鍔部24bから後方
(図2の左方)側に延びる連結筒部24cと、連結筒部
24cとの間に段差をなして後方側に延びる小径筒部2
4dと、小径筒部24dの後端に設けられる端壁24e
とを有して、有底円筒状に形成されている。
【0024】一方、プラグ25は、取付孔22の第3孔
部22cに嵌合される大径部25aと、シリンダ体24
の連結筒部24cと同一外径に設定される小径部25b
との間に段部25cが設けられて成るものであり、シリ
ンダ体24側に開放した段付きの有底円筒状に形成され
る。
【0025】連結部材26の一端側には、シリンダ体2
4の連結筒部24cが鍔部24bを連結部材26の一端
に当接させるまで軽圧入される。また連結部材26の他
端側には、プラグ25の小径部25bが、その小径部2
5bの端面をシリンダ体24における端壁24eの外面
に当接させるまで軽圧入される。
【0026】而して連結部材26の軸方向長さは、該連
結部材26でシリンダ体24およびプラグ25を相互に
仮止めした状態で、連結部材26の端部とプラグ25の
段部25cとの間に環状の装着溝27が形成される程度
に設定されており、装着溝27には、ポンプハウジング
23を取付孔22に嵌入したときに第3孔部22cの内
面に接触する環状シール部材28が装着される。
【0027】連結部材26により仮止めされたシリンダ
体24およびプラグ25間、すなわちシリンダ体24に
おける端壁24eの外面とプラグ25との間には吐出室
29が形成される。またシリンダ体24における小径筒
部24dの外面および連結部材26の内面間には環状通
路30が形成され、プラグ25の端壁24e側端面に
は、吐出室29を環状通路30に通じさせる通路31を
端壁24eの外面との間に形成する溝32が、該プラグ
25の半径方向に延びて設けられる。
【0028】このようなポンプハウジング23は、シリ
ンダ体24の鍔部24bを段部22eに当接させるまで
シリンダ体24の嵌合筒部24aを第1孔部22aに嵌
合させるとともにプラグ25の大径部25aを第3孔部
22cに嵌合するようにして取付孔22に嵌入され、取
付孔22のねじ孔部22dには、プラグ25に当接する
栓部材33が螺合される。而してシリンダ体24の鍔部
24bを段部22eに圧接させるように栓部材33を締
付けることにより、シリンダ体24およびプラグ25を
相互に当接、結合させた状態に在るポンプハウジング2
3が取付孔22内に固定配置されることになる。
【0029】ポンプハウジング23の取付孔22内への
嵌入、固定状態で、シリンダ体24の外面と第2孔部2
2bの内面との間には環状吸入路34が形成され、シリ
ンダ体24、プラグ25および連結部材26の外面と第
3孔部22cの内面との間には環状吐出路35が形成さ
れる。而してシリンダ体24における嵌合筒部24aの
外面には、環状吸入路34の軸方向内方側をシールすべ
く第1孔部22aの内面に接触する環状シール部材36
が装着される。また環状吐出路35の軸方向外方側はプ
ラグ25および連結部材26間の装着溝27に装着され
ている環状シール部材28でシールされる。さらに環状
吸入路34および環状吐出路35間は、鍔部24bが段
部22eに全周にわたって密接したメタルシールによっ
て隔絶される。
【0030】環状吸入路34はリザーバ8(図1参照)
に接続されており、環状吐出路35は、常開型電磁弁V
O (図1参照)およびマスタシリンダMの出力ポート6
(図1参照)に接続される。
【0031】しかも連結部材26には、吐出室29に通
じた環状通路30を連結部材26の周囲の環状吐出路3
5に連通させる複数の吐出口37…が周方向に間隔をあ
けて設けられる。
【0032】シリンダ体24内には、端壁24eの内面
との間にポンプ室38を形成するプランジャ39が往復
摺動可能に嵌合され、端壁24eおよびプランジャ39
間には戻しばね40が縮設される。これによりプランジ
ャ39の端部はシリンダ体24から突出し、駆動カム2
0に装着されたベアリング41の外輪外面に常時摺接さ
れ、モータ18の作動に伴う駆動カム20の回転作動に
より、プランジャ39がその軸線方向に往復駆動され
る。
【0033】プランジャ39には、その軸方向往復作動
位置にかかわらず環状吸入路34に常時連通するととも
にポンプ室38に連通可能な吸入孔42が同軸に設けら
れる。すなわちシリンダ体24における嵌合筒部24a
には、環状吸入路34に通じる複数の連通孔43…が周
方向に間隔をあけて設けられ、嵌合筒部24aおよびプ
ランジャ39間には、プランジャ39の摺動作動にかか
わらず連通孔34…を介して環状吸入路34に常時連通
する環状室44が形成され、プランジャ39の外面に
は、環状室44の両側をシールするようにシリンダ体2
4の内面に摺接する環状のシール部材45,46が装着
される。而して吸入孔42は、環状室44に通じるよう
にしてプランジャ39に設けられる。
【0034】前記吸入孔42は、ポンプ室38の減・増
圧に応じて吸入弁14により開閉される。この吸入弁1
4は、吸入孔42のポンプ室38側の端縁に設けられる
弁座48と、該弁座48への着座を可能としてポンプ室
38に収納される球状の弁体49と、弁座48に着座す
る方向に弁体49を付勢するばね力を発揮してシリンダ
体24の端壁24eおよび弁体49間に縮設される弁ば
ね50とで構成される。
【0035】またシリンダ体24の端壁24eには、ポ
ンプ室38に通じるとともに吐出室29に連通可能な吐
出孔51が設けられており、この吐出孔51は、ポンプ
室38の増・減圧に応じて吐出弁15により開閉され
る。而して該吐出弁15は、吐出孔51の吐出室29側
の端縁に設けられる弁座53と、該弁座53への着座を
可能として吐出室29に収納される球状の弁体54と、
弁座53に着座する方向に弁体54を付勢するばね力を
発揮してプラグ25および弁体54間に縮設される弁ば
ね55とで構成される。
【0036】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、液圧ポンプ9におけるポンプハウジング23を構
成するシリンダ体24およびプラグ25が、それら2
4,25の対向端を連結部材26の両端に嵌合して仮止
めされ、その仮止め状態で取付孔22に嵌入、固定され
るので、従来のようにプラグ25をシリンダ体24にか
しめ結合することが不要であり、煩雑なかしめ作業を不
要としてポンプハウジング23の組立作業を容易とする
ことができ、しかもかしめ作業に伴うバリ等の異物の発
生もないので異物がポンプハウジング23内に入り混む
ことも極力防止することができる。
【0037】また連結部材26の端部と、プラグ25の
段部25cとの間には環状シール部材28を装着させる
環状の装着溝27が形成されるので、環状シール部材2
8を装着するためにプラグ25に溝加工を施すことが不
要となり、加工工数の低減に寄与することが可能とな
る。
【0038】さらにシリンダ体24に設けられた小径筒
部24dと、連結部材26の内面との間には、連結部材
26に設けられた吐出口37…を介して環状吐出路35
に通じる環状通路30が形成され、プラグ25の端壁2
4e側端面で該プラグ25の半径方向に延びて設けられ
る溝32は、吐出室29を環状通路30に通じさせる通
路31を端壁24eの外面との間に形成する。而してシ
リンダ体24の小径筒部24d、ならびにプラグ25の
溝31は鍛造成形可能なものであり、吐出室29を環状
吐出路35に通じさせる通路31,30を、シリンダ体
24およびプラグ25に特別な穿孔加工を施すことなく
容易に形成することができる。
【0039】図3は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0040】シリンダ体24およびプラグ25を相互に
連結する円筒状の連結部材26には、吐出室29に通じ
る通路31をシリンダ体24の端壁24eとの間に形成
すべくプラグ25に設けられている溝32よりも環状通
路30側に位置する複数の吐出口37…が周方向に間隔
をあけて設けられるとともに、各吐出口37…の全面に
わたるフィルタ56…が取付けられる。
【0041】この第2実施例によれば、ポンプハウジン
グ23の組立完了時に異物がポンプハウジング23内に
入り込むことを防止することができ、また液圧ポンプ9
の作動時には、液圧ポンプ9に接続された常開型電磁弁
O 等の液圧機器側に異物が流れることを防止すること
ができる。しかもポンプ室38から吐出室29に吐出さ
れた作動液は、通路31から環状通路30へとクランク
状に流通してフィルタ56…へと流れることになり、作
動液がフィルタ56…に衝撃的に当たることが回避さ
れ、フィルタ56…の耐久性を向上することができると
ともにフィルタ56…のメッシュサイズをより小さく設
定してろ過性能を向上することも可能である。
【0042】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0043】たとえば、連結部材26の内面、ならびに
シリンダ体24およびプラグ25の外面のいずれか一方
に設けられた凸部をいずれか他方に設けられた凹部に係
合させるようにして、連結部材26の両端にシリンダ体
24およびプラグ25を嵌合、連結させるようにしても
よい。またポンプハウジング23の外端に係合する止め
輪を取付孔22の内面に嵌着することによりポンプハウ
ジング23を取付孔22に嵌入、固定するようにしても
よい。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、シリンダ体およびプラグの対向端を、それらを相互
に仮止めするように円筒状の連結部材の両端に嵌合させ
るので、煩雑なかしめ作業を不要として組立作業を容易
とすることができるとともに、かしめ作業に伴うバリ等
の異物の発生もないことにより異物がポンプハウジング
内に入り込んで円滑な作動を阻害することも極力防止す
ることができる。
【0045】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、プラグは、取付孔に
嵌合される大径部と、連結部材に嵌合される小径部の間
に段部が設けられて成る段付きの有底円筒状に形成さ
れ、連結部材の端部および段部間には取付孔の内面に接
触する環状シール部材を装着させる環状の装着溝が形成
され、取付孔の軸線に沿う一側を前記環状シール部材で
シールされて吐出室に通じる環状吐出路が、基体および
ポンプハウジング間に形成されるので、環状シール部材
を装着するための溝加工を施すことを不要として加工工
数の低減に寄与することができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、連結部材には、
基体およびポンプハウジング間に形成される環状吐出路
に吐出室を連通させる吐出口が設けられ、該吐出口の全
面にわたるフィルタが連結部材に取付けられるので、ポ
ンプハウジングの組立完了時に異物がポンプハウジング
内に入り込むことをより確実に防止することができ、ま
た液圧ポンプの作動時には、液圧ポンプに接続された液
圧機器側に異物が流れることを防止することができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1、2または3記載の発明の構成に加えて、連結部材に
は、基体およびポンプハウジング間に形成される環状吐
出路に通じる吐出口が設けられ、シリンダ体には、端壁
を有する小径筒部が前記吐出口に通じる環状通路を連結
部材の内面との間に形成して設けられ、プラグの端壁側
端面には、吐出室を環状通路に通じさせる通路を端壁の
外面との間に形成する溝が、該プラグの半径方向に延び
て設けられるので、シリンダ体の小径筒部、ならびにプ
ラグの溝を鍛造成形することにより、特別な穿孔加工を
シリンダ体およびプラグに施すことなく吐出室を環状通
路に通じさせる通路を容易に形成することができる。
【0048】さらに請求項5記載の発明によれば、上記
請求項4記載の発明の構成に加えて、連結部材は、その
吐出口を溝よりも小径筒部側に配置してシリンダ体およ
びプラグ間に設けられ、吐出口の全面にわたるフィルタ
が連結部材に取付られるので、吐出室に吐出した作動液
は、通路から環状通路へとクランク状に流通してフィル
タを通過することになり、作動液がフィルタに衝撃的に
当たることが回避され、フィルタの耐久性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のアンチロックブレーキ制御装置の
全体液圧回路図である。
【図2】液圧ポンプの縦断面図である。
【図3】第2実施例の液圧ポンプの縦断面図である。
【符号の説明】
8・・・リザーバ 9・・・液圧ポンプ 14・・・吸入弁 15・・・吐出弁 16・・・基体 22・・・取付孔 23・・・ポンプハウジング 24・・・シリンダ体 24d・・・小径筒部 24e・・・端壁 25・・・プラグ 25a・・・大径部 25b・・・小径部 25c・・・段部 26・・・連結部材 27・・・装着溝 28・・・環状シール部材 29・・・吐出室 30・・・環状通路 31・・・通路 32・・・溝 35・・・環状吐出路 37・・・吐出口 38・・・ポンプ室 39・・・プランジャ 42・・・吸入孔 51・・・吐出孔 56・・・フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出孔(51)が設けられた端壁(24
    e)を有する円筒状のシリンダ体(24)に前記端壁
    (24e)の外面との間に吐出室(29)を形成する有
    底円筒状のプラグ(25)が連結されて成るとともに基
    体(16)に設けられた取付孔(22)に嵌入、固定さ
    れるポンプハウジング(23)と、リザーバ(8)に通
    じる吸入孔(42)に連通可能であるとともに吐出孔
    (51)に通じたポンプ室(38)を端壁(24e)の
    内面との間に形成してシリンダ体(24)内に往復摺動
    可能に嵌合されるプランジャ(39)と、ポンプ室(3
    8)の増・減圧に応じて前記吐出孔(51)を開閉する
    吐出弁(15)と、ポンプ室(38)の減・増圧に応じ
    て吸入孔(42)を開閉する吸入弁(14)とを備える
    液圧ポンプにおいて、シリンダ体(24)およびプラグ
    (25)の対向端を、それら(24,25)を相互に仮
    止めするように円筒状の連結部材(26)の両端に嵌合
    させることを特徴とする液圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 プラグ(25)は、取付孔(22)に嵌
    合される大径部(25a)と、連結部材(26)に嵌合
    される小径部(25b)との間に段部(25c)が設け
    られて成る段付きの有底円筒状に形成され、連結部材
    (26)の端部および段部(25c)間には取付孔(2
    2)の内面に接触する環状シール部材(28)を装着さ
    せる環状の装着溝(27)が形成され、取付孔(22)
    の軸線に沿う一側を前記環状シール部材(28)でシー
    ルされて吐出室(29)に通じる環状吐出路(35)
    が、基体(16)およびポンプハウジング(23)間に
    形成されることを特徴とする請求項1記載の液圧ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 連結部材(26)には、基体(16)お
    よびポンプハウジング(23)間に形成される環状吐出
    路(35)に吐出室(29)を連通させる吐出口(3
    7)が設けられ、該吐出口(37)の全面にわたるフィ
    ルタ(56)が連結部材(26)に取付けられることを
    特徴とする請求項1または2記載の液圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 連結部材(26)には、基体(16)お
    よびポンプハウジング(23)間に形成される環状吐出
    路(35)に通じる吐出口(37)が設けられ、シリン
    ダ体(24)には、端壁(24e)を有する小径筒部
    (24d)が前記吐出口(37)に通じる環状通路(3
    0)を連結部材(26)の内面との間に形成して設けら
    れ、プラグ(25)の端壁(24e)側端面には、吐出
    室(29)を環状通路(30)に通じさせる通路(3
    1)を端壁(24e)の外面との間に形成する溝(3
    2)が、該プラグ(25)の半径方向に延びて設けられ
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載の液圧ポ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 連結部材(26)は、その吐出口(3
    7)を溝(32)よりも小径筒部(24d)側に配置し
    てシリンダ体(24)およびプラグ(25)間に設けら
    れ、吐出口(37)の全面にわたるフィルタ(56)が
    連結部材(26)に取付られることを特徴とする請求項
    4記載の液圧ポンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999006707A1 (de) * 1997-07-30 1999-02-11 Robert Bosch Gmbh Kolbenpumpe
WO1999006706A1 (de) * 1997-07-30 1999-02-11 Robert Bosch Gmbh Kolbenpumpe
WO1999006698A1 (de) * 1997-07-30 1999-02-11 Robert Bosch Gmbh Kolbenpumpe
JP2007146862A (ja) * 2007-03-12 2007-06-14 Hitachi Ltd 流体ポンプ及び高圧燃料供給ポンプ

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