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JPH08182095A - 超音波トランスジューサとその製造方法 - Google Patents

超音波トランスジューサとその製造方法

Info

Publication number
JPH08182095A
JPH08182095A JP6322923A JP32292394A JPH08182095A JP H08182095 A JPH08182095 A JP H08182095A JP 6322923 A JP6322923 A JP 6322923A JP 32292394 A JP32292394 A JP 32292394A JP H08182095 A JPH08182095 A JP H08182095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
ultrasonic transducer
electrode
piezoelectric plate
voltage
Prior art date
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Granted
Application number
JP6322923A
Other languages
English (en)
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JP3512500B2 (ja
Inventor
Satoshi Tezuka
智 手塚
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP32292394A priority Critical patent/JP3512500B2/ja
Publication of JPH08182095A publication Critical patent/JPH08182095A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電板分割の際、容易かつ正確な分割位置合
わせが可能な超音波トランスジューサを提供することに
ある。また、電圧を印加せず超音波を発生させない非駆
動圧電振動子による電気的、音響的な漏れの影響を軽減
し、音場の乱れを減少させることが可能な超音波トラン
スジューサを提供する。 【構成】 電圧を印加させることにより超音波を発生さ
せる圧電板101と、圧電板101を複数の圧電振動子
113に分割するときの前記分割の位置を示す指標11
を備え、各圧電振動子113と電気的かつ機械的に接続
され、外部から供給される電圧を圧電板101に印加さ
せるプリント配線板107とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を被検体に送信
し、被検体からの反射波を受信する超音波トランスジュ
ーサとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧電振動子を二次元配列した超音
波トランスジューサを用い、走査方向に加えてスライス
方向にもダイナミックフォーカス等の手法を用い超音波
画質を向上させる試みがなされている。
【0003】前記圧電振動子を二次元配列した超音波ト
ランスジューサの一例を図10に示す。図10に示すよ
うに、圧電振動子を二次元配列した超音波トランスジュ
ーサ100は、超音波を発生する圧電板101と、圧電
板101の超音波射出面と対向する面に形成された駆動
電極103と、圧電板101の超音波射出面に形成され
た共通電極105と、駆動電極103に対応する位置に
設けられた導体露出部107aを介して駆動電極103
と電気的に接続されるプリント配線板107と、超音波
射出面と対向する面への振動を吸収するとともに振動継
続を防止するバッキング材109と、超音波の被検体へ
の送信を効率良くする音響整合層111とから成る。ま
た、超音波トランスジューサ100は、圧電板101を
その超音波射出面と直行する方向に所定の間隔で分割す
ることにより成る複数の圧電振動子113を備える。こ
の圧電振動子113は、電圧を印加することにより超音
波を発生させる駆動圧電振動子113aと、圧電板10
1の最も外側に、圧電振動子製造精度上の制約により、
電圧を印加せず超音波を発生させない非駆動圧電振動子
113bから成る。
【0004】また、プリント配線板107は、図11に
示すように、基板表面に駆動電極103と対応させて設
けられた導体露出部107aと、導体露出部107aと
電気的に接続され、駆動電極103を引き出すリードと
なる配線パターン107bとを備える。
【0005】また、配線パターン107bは、図11、
図12に示すように、中央部の導体露出部107a,1
07aを電気的に接続して外部に引き出し、端部の導体
露出部107a,107aを電気的に接続して外部に引
き出している。
【0006】この超音波トランスジューサ100では、
駆動圧電振動子113aの駆動電極103にプリント配
線板107を介して外部から電圧を印加することにより
超音波が射出される。
【0007】なお、超音波トランスジューサ100を超
音波射出面側から見ると図13に示すように二次元配置
された音響整合層111と、プリント配線板107の配
線パターン107bの端部が確認できる。
【0008】次に、従来の超音波トランスジューサ10
0の製造方法の一例を図10を用いて説明する。
【0009】まず、圧電板101の超音波射出面と対向
する面に駆動電極103を形成する。次いで、駆動電極
103に圧電振動子113の配列ピッチで分割溝115
を設ける。なお、分割溝115はダイシングソーによっ
て設けられる。
【0010】次いで、圧電板101とプリント配線板1
07とを電気的かつ機械的に接続する。この接続は、圧
電振動子113の配列ピッチに応じて分割された駆動電
極103と、圧電振動子113の配列ピッチに応じてプ
リント配線板107に設けられた導体露出部107aと
を対向配置し、駆動電極103と導体露出部107aと
を導通させた状態で非導電性接着剤を用いて接着するこ
とにより行われる。
【0011】次いで、プリント配線板107の導体露出
部107a形成面と対向する面に、振動を吸収するとと
もに振動継続を防止するバッキング材109を接続す
る。
【0012】次いで、圧電振動子113の配列ピッチに
応じ、圧電板101を超音波射出面から完全に切断せず
に分割することにより、圧電振動子113を形成する。
なお前記分割は、ダイシングソーによって行われる。ま
た前記分割のうち、プリント配線板107の配線パター
ン107bと同一方向については、配線パターン107
bとダイシングソーのブレードを平行に合わせた後、圧
電板101の端面から所定ピッチで分割され、プリント
配線板107の配線パターン107bと直行する方向に
ついては、配線パターン107bを基準にしてダイシン
グソーのブレードを90度回転させた後、圧電板101
の端部から所定のピッチで分割される。
【0013】次いで、圧電振動子113を形成すること
により設けられた分割溝に樹脂を充填する。その後、圧
電板101の超音波射出面に共通電極105を形成す
る。次いで、共通電極105の表面側に音響整合層11
1を形成する。
【0014】次いで、圧電振動子113の配列ピッチに
対応させて音響整合層111を分割する。なお、前記音
響整合層111の分割は、共通電極105を分断しない
深さまで行われる。その後、前記分割溝に樹脂を充填す
る。
【0015】このようにして圧電振動子113を二次元
配列した従来の超音波トランスジューサ100が製造さ
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電振
動子113を二次元配列した従来の超音波トランスジュ
ーサでは、圧電振動子113に分割するときの前記分割
の位置を示す指標を特に備えていないので、プリント配
線板107の配線パターン107bと平行に圧電板10
1を分割する場合は配線パターン107bを指標として
その分割位置を決めることが可能であるが、他方向に分
割する場合は配線パターン107bから直接分割位置を
決めることができず、分割位置精度が悪くなるという問
題がある。
【0017】さらに、圧電板101から圧電振動子11
3の分割する際、オペレータは配線パターン107bと
ダイシングソーのブレードを平行に合わせる動作と、圧
電板101の端面とダイシングソーのブレードを合わせ
る動作を行わなくてはならないので、手間が掛かるとい
う問題がある。
【0018】また、圧電振動子113を二次元配列した
従来の超音波トランスジューサ100では、圧電板10
1を完全に切断せずに形成される圧電振動子113を備
えているので、隣接する圧電振動子113間で電気的、
音響的な漏れが生じるが、非駆動圧電振動子113bに
は駆動電極105が無いので、駆動圧電振動子113a
と非駆動圧電振動子113bとの終端の条件が異なり、
駆動圧電振動子113aと駆動圧電振動子113aとが
隣接している場合と、駆動圧電振動子113aと非駆動
圧電振動子113bとが隣接している場合とで電気的、
音響的な漏れ量が異なるため音場が乱れるという問題が
ある。
【0019】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、その第1の目的は、圧電板分割の際、容易かつ正
確な分割位置合わせが可能な超音波トランスジューサを
提供することにある。第2の目的は、電圧を印加せず超
音波を発生させない非駆動圧電振動子による電気的、音
響的な漏れの影響を軽減し、音場の乱れを減少させるこ
とが可能な超音波トランスジューサを提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、電圧を印加させることにより超音波を発
生させる圧電板と、前記圧電板を複数の圧電振動子に分
割するときの前記分割の位置を示す指標を備え、前記各
圧電振動子と電気的かつ機械的に接続され、外部から供
給される電圧を前記圧電板に印加させるプリント配線板
とを具備することを特徴としている。
【0021】また、電圧を印加することにより超音波を
発生する圧電板を分割して成り、電圧を印加して超音波
を発生させる複数の駆動圧電振動子と、前記圧電板を分
割して成り、電圧を印加せず超音波を発生させない非駆
動圧電振動子とを備える超音波トランスジューサにおい
て、前記非駆動圧電振動子の一方の面に電気的に接続さ
せて設けられ、前記駆動圧電振動子に設けられた接地用
の電極とともに共通に接地される第一の電極と、前記非
駆動圧電振動子の他方の面に電気的に接続させて設けら
れた第二の電極とを備えたことを特徴としている。
【0022】さらに、電圧を印加することにより超音波
を発生する圧電板を分割して成り、電圧を印加して超音
波を発生させる複数の駆動圧電振動子と、前記圧電板を
分割して成り、電圧を印加せず超音波を発生させない非
駆動圧電振動子とを備える超音波トランスジューサにお
いて、前記非駆動圧電振動子の一方の面に電気的に接続
させて設けられ、前記駆動圧電振動子に設けられた接地
用の電極とともに共通に接地される第一の電極と、前記
非駆動圧電振動子の他方の面に電気的に接続させて設け
られた第2電極と、前記圧電板を複数の圧電振動子に分
割するときの前記分割の位置を示す指標を備え、前記各
駆動圧電振動子と電気的かつ機械的に接続され、外部か
ら供給される電圧を前記各駆動圧電振動子に印加させる
プリント配線板と、を備えたことを特徴としている。
【0023】さらに、電圧を印加することにより超音波
を発生する圧電板と、外部から供給される電圧を前記圧
電板に印加させ、かつ、前記圧電板を複数の圧電振動子
に分割するときの前記分割の位置を示す指標を備えたプ
リント配線板と、を電気的かつ機械的に接続する工程
と、前記指標を基にして複数の圧電振動子に分割する工
程と、を具備することを特徴としている。
【0024】
【作用】上記構成によれば、プリント配線板は、電圧を
印加させることにより超音波を発生させる圧電板を複数
の圧電振動子に分割するときの前記分割の位置を示す指
標を備え、前記各圧電振動子と電気的かつ機械的に接続
され、外部から供給される電圧を前記圧電板に印加させ
る。このため、圧電板分割の際、容易かつ正確に分割位
置合わせを行うことができる。
【0025】また、電圧を印加することにより超音波を
発生する圧電板を分割して成り、電圧を印加して超音波
を発生させる複数の駆動圧電振動子と、前記圧電板を分
割して成り、電圧を印加せず超音波を発生させない非駆
動圧電振動子とを備える超音波トランスジューサにおい
て、第一の電極は、前記非駆動圧電振動子の一方の面に
電気的に接続させて設けられ、前記駆動圧電振動子に設
けられた接地用の電極とともに共通に接地され、第二の
電極は、前記非駆動圧電振動子の他方の面に電気的に接
続させて設けられる。このため、第二の電極を接地、ま
たは、前記第一の電極と電気的に接続、または、少なく
とも一つの他の非駆動圧電振動子の第二の電極と電気的
に接続することにより、前記非駆動圧電振動子による電
気的、音響的な漏れの影響を軽減し、音場の乱れを減少
させる。
【0026】さらに、電圧を印加することにより超音波
を発生する圧電板と、外部から供給される電圧を前記圧
電板に印加させ、かつ、前記圧電板を複数の圧電振動子
に分割するときの前記分割の位置を示す指標を備えたプ
リント配線板と、を電気的かつ機械的に接続し、前記指
標を基にして複数の圧電振動子に分割するので、圧電板
分割の際、容易かつ正確な分割位置合わせが可能とな
る。
【0027】
【実施例】図1は、本発明に係る超音波トランスジュー
サの第1実施例を示す平面図である。なお、図10に示
す従来の超音波トランスジューサと同一部材には同一符
号を付して説明は省略する。
【0028】第1実施例の超音波トランスジューサ10
は、図10に示す従来の超音波トランスジューサと同
様、超音波を発生する圧電板101と、圧電板101の
超音波射出面と対向する面に形成された駆動電極103
と、圧電板101の超音波射出面に形成された共通電極
105と、駆動電極103に対応する位置に設けられた
導体露出部107aを介して駆動電極103と電気的に
接続されるプリント配線板107と、超音波射出面と対
向する面への振動を吸収するとともに振動継続を防止す
るバッキング材109と、超音波の被検体への送信を効
率良くする音響整合層111とから成る。
【0029】特に、超音波トランスジューサ10のプリ
ント配線板107は、図1に示すように、圧電板101
をその超音波射出面と直行する方向に所定の間隔で分割
することにより成る複数の圧電振動子113の前記分割
位置に対応した位置、かつ、圧電板101の近傍かつ表
面側から確認可能な位置に指標11が設けられている。
【0030】指標11は、プリント配線板107の配線
パターン107bと同一の材質であり、配線パターン1
07bの形成時と同時に形成される。
【0031】また、図1に示す指標11は、ライン状で
あるが、図2に示すように分割位置のみ示す点であって
も良い。さらに、図1に示す指標11は、分割数と同一
数設けられているが、図3に示すように分割数以下にし
ても良い。さらに、図1に示す指標11は、対向する2
点で分割の位置を指示するように設けられているが、片
側1点で分割の位置を指示するように設けても良い。
【0032】さらに、図1〜図3に示す指標11は、分
割位置に設けられているが、図4に示すように分割位置
と分割位置の中間地点に設けるようにしても良い。
【0033】さらに、図1〜図4に示す指標11は、二
つの分割方向に対して一方向にのみ設けられているが、
二つの分割方向共に設けるようにしても良い。
【0034】さらに、図1〜図4に示す指標11は、配
線パターン107bと同一の材質で配線パターン107
bと同時に形成されるが、インク等でプリント配線板1
07の所定位値に印刷するようにしても良い。
【0035】次に、第1実施例の超音波トランスジュー
サの各圧電振動子113への分割方法を説明する。
【0036】まず、圧電板101とプリント配線板10
7とを電気的かつ機械的に接続する。この接続は、圧電
振動子113の配列ピッチに応じて分割された駆動電極
103と、前記圧電振動子113の配列ピッチに応じて
プリント配線板107に設けられた導体露出部107a
とを対向配置し、駆動電極103と導体露出部107a
とを導通させた状態で非導電性接着剤を用いて接着する
ことにより行われる。
【0037】この状態で圧電板101を各圧電振動子1
13にダイシングソーを用いて分割する。前記分割のう
ち、プリント配線板107の配線パターン107bと同
一方向については、配線パターン107bとダイシング
ソーのブレードを平行に合わせた後、圧電板101の端
面から所定ピッチで分割され、プリント配線板107の
配線パターン107bと直行する方向については、指標
11にダイシングソーのブレードを一致させて所定のピ
ッチで分割される。
【0038】このように、第1実施例の超音波トランス
ジューサ10は、圧電板101をその超音波射出面と直
行する方向に所定の間隔で分割することにより成る複数
の圧電振動子113の前記分割位置に対応した位置、か
つ、圧電板101の近傍かつ表面側から確認可能な位置
に指標11の設けられたプリント配線板107を備えて
いるので、指標11に従って圧電板101を分割でき、
圧電板101の分割位置合わせを容易かつ正確に行うこ
とができる。
【0039】図5は、本発明に係る超音波トランスジュ
ーサの第2実施例を示す平面図である。なお、図10に
示す従来の超音波トランスジューサと同一部材には同一
符号を付して説明は省略する。
【0040】図5に示すように第2実施例の超音波トラ
ンスジューサ20は、図10に示す従来の超音波トラン
スジューサと同様、超音波を発生する圧電板101と、
圧電板101の超音波射出面と対向する面に形成された
駆動電極103と、圧電板101の超音波射出面に形成
された共通電極105と、駆動電極103に対応する位
置に設けられた導体露出部107aを介して駆動電極1
03と電気的に接続されるプリント配線板21と、超音
波射出面と対向する面への振動を吸収するとともに振動
継続を防止するバッキング材109と、超音波の被検体
への送信を効率良くする音響整合層111とから成る。
また、超音波トランスジューサ20は、圧電板101を
その超音波射出面と直行する方向に所定の間隔で分割す
ることにより成る二次元配列された複数の圧電振動子1
13を備える。
【0041】圧電振動子113は、駆動電極103に電
圧を印加することにより超音波を発生させる駆動圧電振
動子113aと、圧電振動子113製造精度上の制約の
ため、圧電板101の最も外側に設けられ、電圧を印加
せず超音波を発生させない非駆動圧電振動子113bと
から成る。
【0042】また、プリント配線板21は、図6に示す
ように、基板表面に駆動電極103と対応させて設けら
れた導体露出部107aと、導体露出部107aと電気
的に接続され、駆動電極103を引き出すリードとなる
配線パターン23とを備える。
【0043】特に、第2実施例の超音波トランスジュー
サ20は、非駆動圧電振動子113bの共通電極105
と対向する面に電気的に接続させて設けられ、接地され
る接地電極103aを備える。
【0044】これにより、非駆動圧電振動子113bの
両端は同電位になるため振動が抑制され、したがって非
駆動圧電振動子113bによる電気的、音響的な漏れの
影響が軽減される。
【0045】次に、第2実施例の超音波トランスジュー
サ20のプリント配線板21の一例を図6に示す。
【0046】図6に示すように、超音波トランスジュー
サ20のプリント配線板21には、非駆動圧電振動子1
13bに電気的に接続させて設けられた接地電極103
aとの接続位置に対応させて新たに導体露出部107a
が設けられている。前記新たに設けられた導体露出部1
07aのうち、プリント配線板21の配線パターン23
と同一方向については、導体露出部107aを配線パタ
ーン23aを介して共通に接続して接地させる。また、
プリント配線板21の配線パターン23と直行する方向
については、導体露出部107aを配線パターン23b
を介して独立に接地させる。
【0047】また、前記新たに設けられた導体露出部1
07aのうち、プリント配線板21の配線パターン23
と直行する方向については、対向する2つの導体露出部
107a毎に配線パターン23を介して共通に接続させ
て接地させるようにしても良い。
【0048】次に、非駆動圧電振動子113bの接地電
極103aを接地するときの他の例を図7に示す。図7
に示す例では、非駆動圧電振動子113bの接地電極1
03aを圧電板側面部25まで形成することにより共通
電極105と電気的に接続し、共通電極105と同一の
経路で接地させている。
【0049】このように第2実施例の超音波トランスジ
ューサ20は、非駆動圧電振動子113bの共通電極1
05と対向する面に電気的に接続させて設けられ、接地
される接地電極103aを備えているので、非駆動圧電
振動子113bによる電気的、音響的な漏れの影響を軽
減させることができる。
【0050】図8は、本発明に係る超音波トランスジュ
ーサの第3実施例を示す平面図である。なお、図10に
示す従来の超音波トランスジューサと同一部材には同一
符号を付して説明は省略する。
【0051】図8に示すように本実施例の超音波トラン
スジューサ30は、非駆動圧電振動子113bの共通電
極105と対向する面に電気的に接続させて設けられた
共通接続電極103bを備える。この共通接続電極10
3bでは、少なくとも対向する2つの共通接続電極10
3b同志が共通に接続される。
【0052】次に、第3実施例の超音波トランスジュー
サ30のプリント配線板31の一例を図9に示す。
【0053】図9に示すように、プリント配線板31に
は、非駆動圧電振動子113bに電気的に接続させて設
けられた接地電極103aとの接続位置に対応させて新
たに導体露出部107aが設けられている。前記新たに
設けられた導体露出部107aのうち、プリント配線板
31の配線パターン33と同一方向については、導体露
出部107aを配線パターン33aを介して共通に接続
して接地させる。また、プリント配線板31の配線パタ
ーン33と直行する方向については、対向する2つの導
体露出部107a毎に配線パターン33bを介して共通
に接続させる。
【0054】なお、図示しないがプリント配線板31の
配線パターン33と直行する方向については、前記2つ
の導体露出部107a毎に配線パターン33bを介して
共通に接続した後、配線パターン33bを延長し、駆動
圧電振動子113aに接続されている電子回路と同様の
電気的付加で終端させるようにしても良い。この場合、
非駆動圧電振動子113bの終端の条件も駆動圧電振動
子113aの終端の条件と同一にすることができる。
【0055】図9に示す例では、非駆動圧電振動子11
3bが圧電板101の周囲部4辺について設けられてお
り、前記4辺のうち、プリント配線板31の配線パター
ン33と同一方向については、導体露出部107aと配
線パターン33aを介して共通接続されて接地され、ま
た、プリント配線板31の配線パターン33と直行する
方向については、導体露出部107aと配線パターン3
3bを介して共通接続されるが、前記プリント配線板3
1の配線パターン33と同一方向については、従来の超
音波トランスジューサのようにオープンとしても良い。
【0056】このように第3実施例の超音波トランスジ
ューサ20は、非駆動圧電振動子113bの共通電極1
05と対向する面に電気的に接続させて設けられた共通
接続電極103bが少なくとも対向する2つの共通接続
電極103b同志を共通に接続して成るので、非駆動圧
電振動子113bによる電気的、音響的な漏れの影響を
軽減させることができる。
【0057】なお、第2実施例の超音波トランスジュー
サ20のプリント配線板21と第3実施例の超音波トラ
ンスジューサ30のプリント配線板31では、第1実施
例の超音波トランスジューサ10のプリント配線板10
7に設けられた指標11を設けていないが、圧電板10
1をその超音波射出面と直行する方向に所定の間隔で分
割することにより成る複数の圧電振動子113の前記分
割位置に対応した位置、かつ、圧電板101の近傍かつ
表面側から確認可能な位置に指標11を設けることによ
り、第1実施例の超音波トランスジューサ10同様、指
標11に従って圧電板101を分割でき、圧電板101
の分割位置合わせを容易かつ正確に行うことができる。
【0058】なお、第1〜3実施例の超音波トランスジ
ューサ10,20,30は、駆動電極103の取り出し
をプリント配線板107,21,31の配線パターン1
07b,23,33で行っているが、例えば、駆動電極
103にワイヤーボンディングを行って取り出す、駆動
電極103に導電性のピンを立て、外周を樹脂でモール
ドし、前記ピンにより取り出す、圧電板101の背面側
に導電性薄膜のパターンを形成する、プリント配線板1
07,21,31を積層構造にして取り出すようにして
も良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
圧を印加させることにより超音波を発生させる圧電板を
複数の圧電振動子に分割するときの前記分割の位置を示
す指標を備え、前記各圧電振動子と電気的かつ機械的に
接続され、外部から供給される電圧を前記圧電板に印加
させるプリント配線板を具備しているので、圧電板分割
の際、容易かつ正確な分割位置合わせが可能となる。
【0060】また、前記圧電板を分割して成り、電圧を
印加せず超音波を発生させない非駆動圧電振動子の一方
の面に電気的に接続させて設けられ、前記駆動圧電振動
子に設けられた接地用の電極とともに共通に接地される
第一の電極と、前記非駆動圧電振動子の他方の面に電気
的に接続させて設けられた第二の電極とを備えているの
で、前記第二の電極を接地、または、前記第二の電極を
前記第一の電極と電気的に接続、または、前記第二の電
極を少なくとも一つの他の非駆動圧電振動子の第二の電
極と電気的に接続することにより、前記非駆動圧電振動
子による電気的、音響的な漏れの影響を軽減し、音場の
乱れを減少させることが可能と成る。
【0061】さらに、電圧を印加することにより超音波
を発生する圧電板と、外部から供給される電圧を前記圧
電板に印加させ、かつ、前記圧電板を複数の圧電振動子
に分割するときの前記分割の位置を示す指標を備えたプ
リント配線板と、を電気的かつ機械的に接続し、前記指
標を基にして複数の圧電振動子に分割するので、圧電板
分割の際、容易かつ正確な分割位置合わせが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波トランスジューサの第1実
施例を示す平面図。
【図2】分割位置のみの指標を示す説明図。
【図3】指標の数を分割数以下にした場合の説明図。
【図4】指標を分割位置と分割位置の中間地点に設ける
ようにした場合の説明図。
【図5】本発明に係る超音波トランスジューサの第2実
施例を示す平面図。
【図6】図5に示すに第2実施例の超音波トランスジュ
ーサのプリント配線板の一例を示す説明図。
【図7】駆動を意図しない圧電振動子の駆動電極を接地
するときの例を示す説明図。
【図8】本発明に係る超音波トランスジューサの第3実
施例を示す平面図。
【図9】図8に示す第3実施例の超音波トランスジュー
サのプリント配線板の一例を示す説明図。
【図10】圧電振動子を二次元配列した従来の超音波ト
ランスジューサを示す説明図。
【図11】図10に示す従来の超音波トランスジューサ
に用いられるプリント配線板を示す説明図。
【図12】複数の圧電振動子の駆動電極を共通接続する
場合を示す説明図。
【図13】プリント配線板100に接続された圧電板と
圧電板分割位置を示す説明図。
【符号の説明】
10,20,30 超音波トランスジューサ 11
指標 21,31 プリント配線板 23,33 配線パタ
ーン 25 圧電板側面部 100 超音波トランスジュー
サ 101 圧電板 103 駆動電極 105 共通
電極 107 プリント配線板 107a 導体露出部 107b 配線パターン 109 バッキング材
111 音響整合層 113 圧電振動子 113a 駆動圧電振動子 113b 非駆動圧電振動子 115 分割溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加させることにより超音波を発
    生させる圧電板と、 前記圧電板を複数の圧電振動子に分割するときの前記分
    割の位置を示す指標を備え、前記各圧電振動子と電気的
    かつ機械的に接続され、外部から供給される電圧を前記
    圧電板に印加させるプリント配線板と、 を具備することを特徴とする超音波トランスジューサ。
  2. 【請求項2】 前記指標は、プリント配線板の配線パタ
    ーンと同一の材質から成る請求項1記載の超音波トラン
    スジューサ。
  3. 【請求項3】 電圧を印加することにより超音波を発生
    する圧電板を分割して成り、電圧を印加して超音波を発
    生させる複数の駆動圧電振動子と、前記圧電板を分割し
    て成り、電圧を印加せず超音波を発生させない非駆動圧
    電振動子とを備える超音波トランスジューサにおいて、 前記非駆動圧電振動子の一方の面に電気的に接続させて
    設けられ、前記駆動圧電振動子に設けられた接地用の電
    極とともに共通に接地される第一の電極と、前記非駆動
    圧電振動子の他方の面に電気的に接続させて設けられた
    第二の電極と、を備えたことを特徴とする超音波トラン
    スジューサ。
  4. 【請求項4】 電圧を印加することにより超音波を発生
    する圧電板を分割して成り、電圧を印加して超音波を発
    生させる複数の駆動圧電振動子と、前記圧電板を分割し
    て成り、電圧を印加せず超音波を発生させない非駆動圧
    電振動子とを備える超音波トランスジューサにおいて、 前記非駆動圧電振動子の一方の面に電気的に接続させて
    設けられ、前記駆動圧電振動子に設けられた接地用の電
    極とともに共通に接地される第一の電極と、 前記非駆動圧電振動子の他方の面に電気的に接続させて
    設けられた第2電極と、 前記圧電板を複数の圧電振動子に分割するときの前記分
    割の位置を示す指標を備え、前記各駆動圧電振動子と電
    気的かつ機械的に接続され、外部から供給される電圧を
    前記各駆動圧電振動子に印加させるプリント配線板と、 を備えたことを特徴とする超音波トランスジューサ。
  5. 【請求項5】 前記第二の電極は、接地されて成る請求
    項3または請求項4記載の超音波トランスジューサ。
  6. 【請求項6】 前記第二の電極は、前記第一の電極と電
    気的に接続されて成る請求項3または請求項4記載の超
    音波トランスジューサ。
  7. 【請求項7】 前記第二の電極は、少なくとも一つの他
    の非駆動圧電振動子の第二の電極と電気的に接続されて
    成る請求項3または請求項4記載の超音波トランスジュ
    ーサ。
  8. 【請求項8】 電圧を印加することにより超音波を発生
    する圧電板と、外部から供給される電圧を前記圧電板に
    印加させ、かつ、前記圧電板を複数の圧電振動子に分割
    するときの前記分割の位置を示す指標を備えたプリント
    配線板と、を電気的かつ機械的に接続する工程と、 前記指標を基にして複数の圧電振動子に分割する工程
    と、 を具備することを特徴とする超音波トランスジューサの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003011749A3 (en) * 2001-07-31 2003-12-24 Koninkl Philips Electronics Nv Micro-machined ultrasonic transducer (mut) array
CN102427890A (zh) * 2009-03-26 2012-04-25 Ntnu技术转让公司 具有导电过孔的晶片键合的cmut阵列

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WO2003011749A3 (en) * 2001-07-31 2003-12-24 Koninkl Philips Electronics Nv Micro-machined ultrasonic transducer (mut) array
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