JPH08334553A - インバータ駆動の誘導電動機の1次抵抗測定方法 - Google Patents
インバータ駆動の誘導電動機の1次抵抗測定方法Info
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- JPH08334553A JPH08334553A JP13910895A JP13910895A JPH08334553A JP H08334553 A JPH08334553 A JP H08334553A JP 13910895 A JP13910895 A JP 13910895A JP 13910895 A JP13910895 A JP 13910895A JP H08334553 A JPH08334553 A JP H08334553A
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- induction motor
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- 238000000034 method Methods 0.000 title abstract description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
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Landscapes
- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
- Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータ駆動の誘導電動機の1次抵抗値を
簡易に測定し得る1次抵抗測定方法を提供する。 【構成】 所定のPWMパターンに基づく電圧を誘導電
動機に印加し、電流値が一定になったことを検出した
後、1次電流値I1 を計算するとともに、この1次電流
値I1 と電圧制御率k及びインバータの入力電圧Vd と
に基づき誘導電動機の1次抵抗値R1 を計算するように
した。
簡易に測定し得る1次抵抗測定方法を提供する。 【構成】 所定のPWMパターンに基づく電圧を誘導電
動機に印加し、電流値が一定になったことを検出した
後、1次電流値I1 を計算するとともに、この1次電流
値I1 と電圧制御率k及びインバータの入力電圧Vd と
に基づき誘導電動機の1次抵抗値R1 を計算するように
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ駆動の誘導電
動機の1次抵抗測定方法に関する。
動機の1次抵抗測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機の制御においては1次電流I
1 を電流座標変換することにより励磁電流成分Ia とト
ルク電流成分IT に分離し、インバータ内部において各
種の制御に用いている。
1 を電流座標変換することにより励磁電流成分Ia とト
ルク電流成分IT に分離し、インバータ内部において各
種の制御に用いている。
【0003】ここで、インバータ装置は、商用電源の三
相交流を直流に変換する順変換器、すなわち整流器と、
この直流から所望の三相電圧を出力する逆変換器、すな
わち三相インバータとで構成してある。
相交流を直流に変換する順変換器、すなわち整流器と、
この直流から所望の三相電圧を出力する逆変換器、すな
わち三相インバータとで構成してある。
【0004】そして、この種のインバータ装置において
は、誘導電動機の1次抵抗による電圧降下を無視、ある
いは不正確なまま電流座標変換を行なっている。
は、誘導電動機の1次抵抗による電圧降下を無視、ある
いは不正確なまま電流座標変換を行なっている。
【0005】さらに詳言すると、誘導電動機の1次電圧
V1 、1次電流I1 、誘起電圧E1及び1次抵抗による
電圧降下R1 I1 は図4に示すようになる。したがっ
て、電圧降下R1 I1 を考慮しない場合の励磁電流分I
Q 及びトルク電流分IT 並びに電圧降下R1 I1 を考慮
した場合の励磁電流分IQ ′及びトルク電流分IT ′は
それぞれ図4に示すようになる。
V1 、1次電流I1 、誘起電圧E1及び1次抵抗による
電圧降下R1 I1 は図4に示すようになる。したがっ
て、電圧降下R1 I1 を考慮しない場合の励磁電流分I
Q 及びトルク電流分IT 並びに電圧降下R1 I1 を考慮
した場合の励磁電流分IQ ′及びトルク電流分IT ′は
それぞれ図4に示すようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く従来技術に
おいては、誘導電動機の1次抵抗による電圧降下R1 I
1 を無視あるいは不正確なまま電流座標変換を行なって
いるので、このことがこの電流座標変換の誤差の一因と
なる。この誤差は、誘導電動機の高速域においては、電
圧降下R1 I1 が1次電圧V1 に対して小さい為、然程
でもないが、低速域においては無視できなくなる。
おいては、誘導電動機の1次抵抗による電圧降下R1 I
1 を無視あるいは不正確なまま電流座標変換を行なって
いるので、このことがこの電流座標変換の誤差の一因と
なる。この誤差は、誘導電動機の高速域においては、電
圧降下R1 I1 が1次電圧V1 に対して小さい為、然程
でもないが、低速域においては無視できなくなる。
【0007】このため、例えばトルク電流分IT ′を用
いて行なう制御(過電流制限或いは瞬時拾い上げ等)が
正確に実行されないという問題がある。
いて行なう制御(過電流制限或いは瞬時拾い上げ等)が
正確に実行されないという問題がある。
【0008】ここで、拾い上げ動作とは、停電等の不測
の事態にフリーラン状態となった誘導電動機の速度を検
出して滑らかに起動し、元の状態に復帰させることをい
う。出力電圧,出力周波数を適当に調整しながらトルク
電流分IT を観測し、これがほぼ零となった出力周波数
を誘導電動機のフリーラン速度と推定する。このため、
電圧降下R1 I1 を考慮しないトルク電流分IT の場
合、検出値が不正確であり、フリーラン速度の推定に大
きな誤差を生起し、円滑な起動が不可能になる。
の事態にフリーラン状態となった誘導電動機の速度を検
出して滑らかに起動し、元の状態に復帰させることをい
う。出力電圧,出力周波数を適当に調整しながらトルク
電流分IT を観測し、これがほぼ零となった出力周波数
を誘導電動機のフリーラン速度と推定する。このため、
電圧降下R1 I1 を考慮しないトルク電流分IT の場
合、検出値が不正確であり、フリーラン速度の推定に大
きな誤差を生起し、円滑な起動が不可能になる。
【0009】本発明は、上記従来技術に鑑み、インバー
タ駆動の誘導電動機の1次抵抗値を簡易に測定し得る1
次抵抗測定方法を提供することを目的とする。
タ駆動の誘導電動機の1次抵抗値を簡易に測定し得る1
次抵抗測定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、整流器の出力である直流を逆変換する三相
インバータで誘導電動機を駆動するインバータ駆動の誘
導電動機において、三相インバータの出力電流I1 を計
測することによりR1 =kVd /(2√2・I1 )(k
は電圧制御率、Vd は整流器の出力電圧)の式に基づい
て誘導電動機の1次抵抗値R1 を演算することを特徴と
する。
明の構成は、整流器の出力である直流を逆変換する三相
インバータで誘導電動機を駆動するインバータ駆動の誘
導電動機において、三相インバータの出力電流I1 を計
測することによりR1 =kVd /(2√2・I1 )(k
は電圧制御率、Vd は整流器の出力電圧)の式に基づい
て誘導電動機の1次抵抗値R1 を演算することを特徴と
する。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を説明するのに先立ち、その
基礎となる原理を説明しておく。
基礎となる原理を説明しておく。
【0012】本実施例は次の知見を基礎とするものであ
る。図2は三角波キャリア変調方式におけるPWM制御
時の電圧波形を示す波形図である。同図において、SC
は三角波キャリア、SU はU相指令電圧、SV はV相指
令電圧、SW はW相指令電圧であり、それぞれ次式で与
えられる。
る。図2は三角波キャリア変調方式におけるPWM制御
時の電圧波形を示す波形図である。同図において、SC
は三角波キャリア、SU はU相指令電圧、SV はV相指
令電圧、SW はW相指令電圧であり、それぞれ次式で与
えられる。
【数1】
【0013】図3は誘導電動機の1次巻線の配線状態を
示す回路図である。同図に示す誘導電動機の1次巻線の
各相に印加される中性点に対する平均電圧は次式で表わ
される。
示す回路図である。同図に示す誘導電動機の1次巻線の
各相に印加される中性点に対する平均電圧は次式で表わ
される。
【数2】
【0014】図3に示す各相の1次抵抗値をR1 、各相
に流れる電流をIU ,IV ,IW とすると、θ=θ0 に
おける各電流は次の様にして求めることができる。
に流れる電流をIU ,IV ,IW とすると、θ=θ0 に
おける各電流は次の様にして求めることができる。
【数3】
【0015】したがって、IU 2 +IV 2 +IW 2 は次
式(10)で表わされる。
式(10)で表わされる。
【数4】
【0016】したがって、R1 は次式(11)で表わされ
る。
る。
【数5】
【0017】式(11)は、電圧制御率kを適当に調整
し、各々の誘導電動機にあった電流I U ,IV ,IW を
流すことにより1次抵抗値R1 を求めることができるこ
とを表わしている。
し、各々の誘導電動機にあった電流I U ,IV ,IW を
流すことにより1次抵抗値R1 を求めることができるこ
とを表わしている。
【0018】かかる知見に基づく本発明の実施例を図1
に示すフローチャートに基づき説明する。
に示すフローチャートに基づき説明する。
【0019】(1) 図1に示すように、電圧制御率k
及びPWMパターンの位相θ0 を決定する(ステップS
1 )。ここで、kは誘導電動機の端子に指定電圧が印加
されるよう、スイッチング素子における電圧降下を考慮
して決定する。
及びPWMパターンの位相θ0 を決定する(ステップS
1 )。ここで、kは誘導電動機の端子に指定電圧が印加
されるよう、スイッチング素子における電圧降下を考慮
して決定する。
【0020】(2) 誘導電動機に上記PWMパターン
に基づく電圧を誘導電動機に印加し、電流値が一定にな
ったこと(電流の変化率ΔI1 /Δtが所定値以内にな
ったこと)を検出した後、1次電流値I1 を計算する
(ステップS2 ,S3 ,S4 )。この1次電流値I
1 は、次式(12)で与えられる。
に基づく電圧を誘導電動機に印加し、電流値が一定にな
ったこと(電流の変化率ΔI1 /Δtが所定値以内にな
ったこと)を検出した後、1次電流値I1 を計算する
(ステップS2 ,S3 ,S4 )。この1次電流値I
1 は、次式(12)で与えられる。
【数6】
【0021】(3) PWMパターンに基づく電圧の印
加を遮断して1次抵抗値R1 を式(11),(12)に基づき
演算する(ステップS5 ,S6 )。
加を遮断して1次抵抗値R1 を式(11),(12)に基づき
演算する(ステップS5 ,S6 )。
【0022】(4) ステップS1 〜S6 の操作を5回
実行し、この結果、R1 のサンプル値のうち最大,最小
を除き、他を平均値処理して抵抗値R1 を算出する(ス
テップS7 ,S8 ,S9 )。
実行し、この結果、R1 のサンプル値のうち最大,最小
を除き、他を平均値処理して抵抗値R1 を算出する(ス
テップS7 ,S8 ,S9 )。
【0023】なお、上記計測はθ0 を何通りか選択して
複数回行なうことにより正確な1次抵抗値R1 を求め
る。また、誘導電動機に印加するPWMパターンは図2
の方式のものに限定されない。
複数回行なうことにより正確な1次抵抗値R1 を求め
る。また、誘導電動機に印加するPWMパターンは図2
の方式のものに限定されない。
【0024】このようにして求めた1次抵抗値R1 は電
流座標変換の際の1次電圧降下分を加味する際に有用な
ものとなる。
流座標変換の際の1次電圧降下分を加味する際に有用な
ものとなる。
【0025】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、本発明によればインバータ駆動の誘導電動機の1
次抵抗を簡易に測定し得る。なお、1次抵抗の値は温度
により変化する。すなわち、運転状態では一定ではな
い。
うに、本発明によればインバータ駆動の誘導電動機の1
次抵抗を簡易に測定し得る。なお、1次抵抗の値は温度
により変化する。すなわち、運転状態では一定ではな
い。
【図1】本発明の実施例を示すフローチャート。
【図2】三角波キャリア変調方式におけるPWM制御時
の電圧波形を示す波形図。
の電圧波形を示す波形図。
【図3】誘導電動機の1次巻線の配線状態を示す回路
図。
図。
【図4】電流座標変換時のベクトル図。
Claims (1)
- 【請求項1】 整流器の出力である直流を逆変換する三
相インバータで誘導電動機を駆動するインバータ駆動の
誘導電動機において、 三相インバータの出力電流I1 を計測することによりR
1 =kVd /(2√2 ・I1 )(kは電圧制御率、Vd
は整流器の出力電圧)の式に基づいて誘導電動機の1次
抵抗値R1 を演算することを特徴とするインバータ駆動
の誘導電動機の1次抵抗測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13910895A JPH08334553A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | インバータ駆動の誘導電動機の1次抵抗測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13910895A JPH08334553A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | インバータ駆動の誘導電動機の1次抵抗測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08334553A true JPH08334553A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15237679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13910895A Withdrawn JPH08334553A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | インバータ駆動の誘導電動機の1次抵抗測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08334553A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013106461A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Toshiba Schneider Inverter Corp | インバータ装置 |
| CN103913636A (zh) * | 2013-01-06 | 2014-07-09 | 珠海格力电器股份有限公司 | 获取电机电阻参数的方法、装置及系统 |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP13910895A patent/JPH08334553A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013106461A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Toshiba Schneider Inverter Corp | インバータ装置 |
| CN103913636A (zh) * | 2013-01-06 | 2014-07-09 | 珠海格力电器股份有限公司 | 获取电机电阻参数的方法、装置及系统 |
| CN103913636B (zh) * | 2013-01-06 | 2016-08-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 获取电机电阻参数的方法、装置及系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |