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JPH0896855A - 2次電池の構成方法 - Google Patents

2次電池の構成方法

Info

Publication number
JPH0896855A
JPH0896855A JP6231463A JP23146394A JPH0896855A JP H0896855 A JPH0896855 A JP H0896855A JP 6231463 A JP6231463 A JP 6231463A JP 23146394 A JP23146394 A JP 23146394A JP H0896855 A JPH0896855 A JP H0896855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary battery
cell
waveform
current
characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6231463A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Uchiyama
敦 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP6231463A priority Critical patent/JPH0896855A/ja
Publication of JPH0896855A publication Critical patent/JPH0896855A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動車両の電源等、直流による充電および不
規則な放電が行われる用途に2次電池を使用する場合に
おいても、容量の早期低下を来たすことがないように2
次電池を構成する。 【構成】 充電器1によりセル2を所定の電圧まで充電
した後、周波数特性解析器3によりセル2の内部インピ
ーダンスを直流(0Hz)〜50Hzの範囲の各周波数
について求める。そして、インピーダンスの実数部を横
軸、虚数部を縦軸とする2次元座標に所定の周波数ポイ
ントでの内部インピーダンスをプロットする。以上の測
定を、各セルについて実施し、内部インピーダンスの交
流的および直流的部分の両方について、軌跡の近いセル
同士を組み合わせて2次電池を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送車、電気自動車、
補助動力付き人力車両等の電動車両の電源として供する
2次電池の構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2次電池をエネルギー源とし、モータを
駆動源とする電動車両では、電気系の装置のコストを抑
え、かつ1回充電当たりの走行距離を伸すことが求めら
れている。このためにはバッテリから車輪に至るまでの
駆動系の効率を上げる必要があり、通常はモータの駆動
電圧を高めて電流を下げることにより駆動系の損失を抑
えるという方法が採られる。例えば小型の搬送車では1
2V、電気自動車では100V以上の駆動電圧が採用さ
れている。
【0003】一方、電源として使用するバッテリはセル
(単電池)1個当たりの電圧が1.2Vないし3Vしか
ない。そこで、上記のように駆動電圧を高くするために
は、複数個のセルを直列に積層して2次電池を構成す
る。そして、このように複数個のセルを積層した2次電
池が、定電圧充電、定電流充電あるいはこれらを組み合
わせた充電方法によって充電され、電動車両の電源とし
て使用される。
【0004】さて、複数個のセルを積層した2次電池の
充放電を繰り返した場合、個々のセルの容量のばらつき
に起因して以下のような問題が生じる。 最も容量の小さいセルにより2次電池全体としての容
量が制約される。 容量の小さいセルが常に過充電、過放電となり、容量
が加速的に劣化する。 この結果、2次電池のサイクル寿命はセルの積層数が多
いほど短くなる可能性が高いことが知られており、この
傾向は液式鉛電池等の開放型のものよりNiCd電池、
シール鉛電池等の密閉型の2次電池の方が顕著である。
【0005】そこで、上記問題を解決すべく、従来、次
のような方法が採られてきた。まず、製造工程におい
て、図7に例示するような回路を構成し、充電器により
セルを所定の充電状態まで充電する。そして、定電流放
電または抵抗放電を行い、端子電圧が所定値に低下する
までの積算電流または放電時間T(図8参照)を計測す
る。この計測を各セルについて実施し、積算電流値また
は放電時間の近いもの同士を組み合わせて2次電池を構
成する。
【0006】ところが、上記のような過程を経て構成さ
れた2次電池であっても、上記電動車両のエネルギー源
等、不規則な放電が行われる用途に使用すると、早期に
容量が低下してしまう場合があることが明らかになって
きた。2次電池の寿命は車両の維持費に直接関わり、ま
た、資源の有効利用の観点からもできるだけ長いことが
望ましい。かかる容量の早期劣化は電動車両普及にとっ
ての大きな障害であり、これを改善することが強く望ま
れていた。
【0007】本願発明者は、この要望に答えるべく鋭意
検討を重ね、以下のような知見を得た。初めに、1つの
セルから電流を取り出す際には、セル内部の化学的電極
反応、イオンの移動、溶液の拡散等の化学的プロセスを
経て、さらに電極金属内部の電子の移動といった過程を
伴うが、これらの過程を律する各要素や電気的抵抗によ
り、セルの内部インピーダンスが構成される。そして、
セルの充放電はこの内部インピーダンスを介して電流が
流れることにより行われる。従って、2次電池を構成す
る各セルの充放電が同じ条件で行われるようにするため
には、この内部インピーダンスが揃ったセル同士を組み
合わせて2次電池を構成する必要があると考えられる。
【0008】ところで、上述した各過程は各々特有の性
質を有しているために、電流の変化に対する応答性が異
なる。このため、セルの内部インピーダンスも周波数依
存性を呈する。このセルの内部インピーダンスの周波数
特性に関して現在知られている事項は次の通りである。
まず、セル内部においては、金属電極と電解溶液の界面
に電気二重層と呼ばれるコンデンサが形成される。ま
た、この金属電極と電解溶液の界面を介して電極反応に
対応した電荷の移動が行われる(ファラデー電流)。こ
の電極反応に対応した電荷の移動には次の3種類のもの
がある。 電解液中での電荷(イオン)の移動 電極内部での電子伝導 電極と電解液との界面での電荷の移動
【0009】これらのうちおよびの電荷の移動は、
電界の変化に対して敏感に応答し、交流電圧を印加した
場合、十分に高い周波数までその動作が追従する。これ
に対し、の電荷の移動は比較的低周波の交流電圧に対
して応答する。このの電荷の移動に関連した要素、す
なわち、電極と電解液との界面がセルの内部インピーダ
ンスを決定すると考えられている。図9は、電極と電解
液との界面のモデルを示すものである。図9に示す各素
子は各々次のものを表している。 Cdl: 電気二重層容量 Rct: 電荷移動抵抗 Rsol: 溶液抵抗 Zw: 界面濃度変化の影響による拡散抵抗
【0010】図9に示すモデルによれば、セルの内部イ
ンピーダンス(交流インピーダンス)は次式により表さ
れる。 Z(ω)=Rsol+1/(jωCdl+(1/(Rct+Zw))) ……(1) ここで、モデルが拡散抵抗Zwを含まない場合には Z(ω)=Rsol+Rct/(1+jωCdlRct) ……(2) となり、これをさらに変形すると、 Z(ω)=Rsol+Rct/(1+ω2Cdl2Rct2) −jωCdlRct2/(1+ω2Cdl2Rct2) ……(3) となる。
【0011】上記式(3)に従って、各角周波数ωにつ
いてインピーダンスZを求め、インピーダンスの実数部
Rを横軸、虚数部Iを縦軸とした2次元座標に各角周波
数ωにおけるセルのインピーダンスをプロット(いわゆ
るコールコールプロット)すると、インピーダンスZ
(ω)の軌跡は図10に示すように半径Rct/2の半
円となる。
【0012】一方、モデルが拡散抵抗Zwを含む場合に
は、拡散性を表す定数Aを用い、Zw=(1−j)A/
ω1/2と置くことにより、上記式(1)は下式(4)の
ように変形される。 Z(ω) =Rsol+1/(jωCdl+1/(Rct+(1−j)A/ω1/2)) ……(4) 上記式(4)に従って、各角周波数ωについてインピー
ダンスZを求め、同様のコールコールプロットを作成す
ると、インピーダンスZ(ω)の周波数軌跡は図11に
示すものとなる。以上がセルの内部インピーダンスの周
波数特性に関して知られている事項である。
【0013】本願発明者は、2次電池に使用する各セル
を一定電圧まで充電し、この状態で0.5HZから50
Hzまでの各周波数での内部インピーダンスを求めた。
そして、インピーダンスの実数部Rを横軸、虚数部Iを
縦軸とした2次元座標に各周波数におけるセルのインピ
ーダンスをプロットし、いわゆるコールコールプロット
を作成した。その一部のデータを図12に例示する。な
お、図12においては、インピーダンスの虚数部Iでは
なく容量Cを縦軸としてコールコールプロットが示され
ている。
【0014】図12において、符号Aによって示すコー
ルコールプロットは、実際に容量の低下が確認されたセ
ルのものであり、このセルを他のセルと組み合わせて2
次電池を構成すると、このセルのみが過充電・過放電さ
れることとなり、容量が加速的に劣化する。このセル
(コールコールプロットA)の内部インピーダンスを他
のセルのものと比較すると、溶液抵抗Rsolは他とほ
ぼ同じ値であるが、電荷移動抵抗、拡散抵抗が他に比し
て高いと考えられる。このように内部インピーダンスの
周波数特性を比較すれば、容量の低下したセルを他と選
別することができることが確認された。
【0015】本願発明者は、この様な知見の元に、2次
電池として使用される各セルを一定電圧まで充電し、こ
の状態で0.5HZから50Hzまでの各周波数での内
部インピーダンスをそれぞれ求め、内部インピーダンス
の揃ったセル同士を組み合わせて2次電池を構成する方
法を先に提案している(特願平6−198682号)。
また、これと同様の効果が得られるものとして、一定電
圧まで充電した後に、放電電流の波形が交流波形の重畳
した波形となるような形態で各セルを所定の充電状態か
ら他の充電状態に至るまで放電させたときの積算電流値
または放電の所要時間を求め、これらの特性の近いセル
同士を組み合わせて2次電池を構成する方法を提案して
いる。更に、放電時ではなく充電時に、充電電流の波形
が交流波形の重畳した波形となるような形態で各セルを
所定の充電状態から他の充電状態に至るまで充電させた
ときの積算電流値または放電の所要時間を求め、これら
の特性の近いセル同士を組み合わせて2次電池を構成す
る方法についても、同様の効果が得られるものとして提
案している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した各方法は、各
セルの交流的特性における内部インピーダンスに着目し
たものであり、このようにして2次電池を構成した場
合、不規則な放電が行われる用途においても早期に容量
が低下することが防止される。しかしながら、実際の充
電は一般に直流電流を使用して行われるので、上述のよ
うな交流的特性のみに着目して2次電池を構成する場
合、充電時におけるセルの特性が明かでなく、2次電池
の容量の低下が確実に防止されているのかどうかという
疑問が新たに提起された。この発明は上述した事情に鑑
みてなされたものであり、電動車両の電源等、直流的な
充電および交流的な不規則な放電が行われる用途に使用
した場合においても、2次電池の容量の早期低下を確実
に防止することができる2次電池の構成方法を提供する
ことを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記課題
を解決すべき検討を重ねた結果、以下列挙する各発明が
2次電池の早期容量低下の防止に効果的であるとの知見
を得た。まず、請求項1に係る発明は、2個以上のセル
を直列に接続することにより、機器の電源に供給する2
次電池を構成する方法において、個々のセルの交流的特
性および直流的特性を測定し、前記交流的特性および直
流的特性がそれぞれ所定の公差範囲にあるセル同士を組
み合わせて直列接続することを特徴としている。次に、
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、
前記交流的特性が、所定の周波数範囲における前記セル
の内部インピーダンスであることを特徴としている。ま
た、請求項3に係る発明は、請求項2記載の発明におい
て、前記直流的特性が、前記所定の周波数範囲よりも低
い周波数範囲における前記セルの内部インピーダンスで
あることを特徴としている。
【0018】次に、請求項4に係る発明は、請求項1記
載の発明において、前記交流的特性が、放電電流の波形
が交流波形の重畳した波形となるように前記セルを所定
の充電状態から別の充電状態に至るまで放電させたとき
の積算電流値または放電の所要時間であることを特徴と
している。また、請求項5に係る発明は、請求項1記載
の発明において、前記直流的特性が、放電電流の波形が
直流もしくは低周波数の交流波形の重畳した波形となる
ように前記セルを所定の充電状態から別の充電状態に至
るまで放電させたときの積算電流値または放電の所要時
間であることを特徴としている。
【0019】次に、請求項6に係る発明は、請求項1記
載の発明において、前記交流的特性が、充電電流の波形
が交流波形の重畳した波形となるように前記セルを所定
の充電状態から他の充電状態に至るまで充電させたとき
の積算電流値または放電の所要時間であることを特徴と
している。また、請求項7に係る発明は、請求項1記載
の発明において、前記直流的特性が、充電電流の波形が
直流もしくは低周波数の交流波形の重畳した波形となる
ように前記セルを所定の充電状態から他の充電状態に至
るまで充電させたときの積算電流値または放電の所要時
間であることを特徴としている。
【0020】次に、請求項8に係る発明は、請求項1記
載の発明において、前記交流的特性の対象周波数範囲が
0.5Hz〜50Hzであることを特徴としている。ま
た、請求項9に係る発明は、請求項1記載の発明におい
て、前記直流的特性の対象周波数範囲が0.5Hz以下
であることを特徴としている。
【0021】
【作用】上記各発明に係る構成方法に従って2次電池を
構成した場合、2次電池の容量の早期低下が確実に防止
されることが発明者の実験により確認された。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例につい
て説明する。 <第1実施例>本願発明者は、本実施例を提案するに先
立ち、2次電池に使用する各セルを一定電圧まで充電
し、この状態で0.1Hzから50Hzまでの各周波数
での内部インピーダンスを求める実験を行った。そし
て、インピーダンスの実数部Rを横軸、虚数部Iを縦軸
とした2次元座標に各周波数におけるセルのインピーダ
ンスをプロットし、いわゆるコールコールプロットを作
成した。その一部(2つのセル)のデータを、図1に実
線および破線により例示する。なお、図1においては、
インピーダンスの虚数部Iではなく容量Cを縦軸として
コールコールプロットが示されている。図1に示すよう
に、0.5Hz以上の周波数範囲における、いわゆる交
流的特性が近いセル同士であっても、0.1Hz近傍
の、いわゆる直流的特性が近いとは限らず、これらのセ
ル同士を積層して2次電池を構成すると、充電時に一方
のセルが過充電となり、容量の劣化を招くことが確認さ
れた。
【0023】本実施例においては、図2に示す回路を使
用して2次電池を構成するセルの選定を行う。まず、ス
イッチS1をON状態、スイッチS2をOFF状態と
し、充電器1によりセル2を所定の電圧まで充電する。
次にスイッチS1をOFF状態、スイッチS2をON状
態とし、周波数特性解析器3により0.1Hzから50
Hzまでの各周波数でのセルの内部インピーダンスを求
め、コールコールプロットを作成する。
【0024】図3は、セルC1〜C5まで、5個のセル
について測定を行った結果であり、セルC1〜C5のコ
ールコールプロットを、それぞれ実線イ〜ホに示す。各
実線において、ひし型で示す点は50Hzにおける特性
である。次に、ばつ(×)印で示す点は5Hzにおける
特性であり、交流的特性の代表点である。また、三角印
で示す点は0.5Hzにおける特性であり、交流的特性
と直流的特性の中間にあたる点である。また、丸印で示
す点は、0.1Hzにおける特性であり、直流流的特性
の代表点である。
【0025】ここで、第1の2次電池用に公差範囲RA
1を、第2の2次電池用に公差範囲RA2を設定する。
図3において、四角で囲った範囲RA1−1は、第1の
2次電池用の交流的特性の代表点(ここでは5Hz)に
対する公差範囲であり、また、範囲RA1−2は、第1
の2次電池用の直流的特性の代表点(ここでは0.1H
z)に対する公差範囲である。一方、同様に四角で囲っ
た範囲RA2−1は、第2の2次電池用の交流的特性の
代表点(同様に、5Hz)に対する公差範囲であり、ま
た、範囲RA2−2は、第2の2次電池用の直流的特性
の代表点(同様に、0.1Hz)に対する公差範囲であ
る。
【0026】図3において、各セルC1〜C5に関する
プロットはどれも一見近いように見えるが、例えば、セ
ルC1とセルC3とでは、5Hzの点はそれぞれ範囲R
A1−1に属するものの、0.1Hzの点は、範囲RA
1−2および範囲RA2−2にそれぞれ属している。仮
に、このようなセル同士を同一の2次電池に積層したと
すると、直流的特性のばらつきにより、直流充電時に容
量の低下を招くおそれがある。一方、セルC1とセルC
2とでは、5Hzの点および0.1Hzの点は、それぞ
れともに範囲RA1−1およびRA1−2にあり、第1
の2次電池用に規定された公差範囲RA1に含まれる。
また、セルC4とセルC5とでは、5Hzの点および
0.1Hzの点は、それぞれともに、範囲範囲RA2−
1およびRA2−2にあり、第2の2次電池用に規定さ
れた公差範囲RA2に含まれる。これにより、セルC1
とセルC2は第1の2次電池に、セルC4とセルC5は
第2の2次電池に使用するようにする。また、セル3
は、第1および第2のいずれの2次電池にも使用しない
ようにする。
【0027】このようにして内部インピーダンスの直流
的および交流的特性の揃ったセル同士を組み合わせて2
次電池を構成した場合、2次電池の充放電を直流的もし
くは交流的ないかなる態様で行ったとしても、各セルは
同じ条件で充放電が行われる。従って、特定のセルのみ
の過充電、過放電といった不具合が生じず、容量の早期
低下が防止される。なお、交流的特性および直流的特性
の代表点は5Hzおよび0.1Hzに限らず、各特性を
代表する点であれば良く、また、各公差範囲の形状、大
きさについても、対象とする2次電池に合わせて任意に
設定して良い。また、上記実施例では、対象とするセル
について周波数0.1〜50Hzの全域にわたって観察
を行ったが、実際の製造工程では、交流的特性および直
流的特性の代表点だけの観察でよい。
【0028】<第2実施例>本実施例では、図4に示す
回路構成によりセルの選定を行う。セルを所定の電圧ま
で充電する点までは上記第1実施例と同様である。本実
施例においては、充電後、スイッチS2をON状態と
し、セル2に充電された電荷を抵抗RLおよびトランジ
スタTRからなる負荷回路を介して放電させる。この放
電は、各セルについて、以下の2通りの形式で行われ
る。
【0029】第1の形式は、放電の間、関数発生器5に
より交流波形を発生する一方、電流検出器CTを介して
検出される放電電流の波形が図5に例示するように交流
波形の重畳した波形となるように電流制御器4によりト
ランジスタTRのベース電流を制御する。そして、セル
2の平均端子電圧Vを監視し、この平均端子電圧Vが所
定の電圧に放電されるまでの所要時間T1’(図6参
照)またはセル2から流れ出る電流の積算電流値I1
求める。
【0030】第2の形式は、放電の間、関数発生器5に
より直流もしくは低周波(例えば、0.5Hz以下)の
波形を発生する一方、電流検出器CTを介して検出され
る放電電流の波形が直流もしくは低周波の交流波形の重
畳した波形となるように電流制御器4によりトランジス
タTRのベース電流を制御する。そして、上記第1の形
式と同様に、セル2の平均端子電圧Vを監視し、この平
均端子電圧Vが所定の電圧に放電されるまでの所要時間
2’またはセル2から流れ出る電流の積算電流値I2
を求める。
【0031】以上の各測定を各セルについて実施し、放
電の各平均所要時間T1’,T2’、または、各積算電流
値I1 ,I2 がそれぞれ近いもの同士を組み合わせて2
次電池を構成するようにする。本実施例においても、上
記第1実施例と同様な効果が得られる。
【0032】<第3実施例>上記第2実施例は、放電時
の電流波形が、交流波形の重畳した波形、および、直流
もしくは低周波交流の重畳した波形の2通りになるよう
にしたが、本実施例では充電器1の充電電流の波形が、
交流波形の重畳した波形、および、直流もしくは低周波
交流重畳した波形の2通りになるようにし、各セルがあ
る所定の電圧から他の所定の電圧に充電されるまでの、
これら2通りの場合についての各所要時間または各充電
電流の積算電流値を求め、両方の場合においてこれらの
特性値が揃ったセル同士を組み合わせて2次電池を構成
するようにする。本実施例においても、上記第1,第2
実施例と同様な効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セルの内部の交流的特性および直流的特性の両方が近い
セル同士を組み合わせて2次電池を構成するようにした
ので、電動車両の電源等、直流による充電、および、交
流的な不規則な放電が行われる用途に2次電池を使用す
る場合においても、容量の早期低下を来たすことがない
2次電池を構成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セルの内部インピーダンスのコールコールプ
ロットを例示する図である。
【図2】 本発明の第1実施例による方法を実施するた
めの回路構成を示す回路図である。
【図3】 同実施例における、各セルの内部インピーダ
ンスのコールコールプロットを例示する図である。
【図4】 本発明の第2実施例による方法を実施するた
めの回路構成を示す回路図である。
【図5】 同実施例におけるセルの放電波形を例示する
図である。
【図6】 同実施例における放電時間の測定を説明する
図である。
【図7】 従来のセルの選定のための回路構成を示す回
路図である。
【図8】 従来のセルの選定方法を説明する図である。
【図9】 セルの内部インピーダンスのモデルを示す回
路図である。
【図10】 同モデルのコールコールプロットである。
【図11】 同モデルのコールコールプロットである。
【図12】 セルの内部インピーダンスのコールコール
プロットを例示する図である。
【符号の説明】
1……充電器、2……セル、3……周波数特性解析器、
4……電流制御器、5……関数発生器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個以上のセルを直列に接続することに
    より、機器の電源に供給する2次電池を構成する方法に
    おいて、 個々のセルの交流的特性および直流的特性を測定し、 前記交流的特性および直流的特性がそれぞれ所定の公差
    範囲にあるセル同士を組み合わせて直列接続することを
    特徴とする2次電池の構成方法。
  2. 【請求項2】 前記交流的特性は、所定の周波数範囲に
    おける前記セルの内部インピーダンスであることを特徴
    とする請求項1記載の2次電池の構成方法。
  3. 【請求項3】 前記直流的特性は、前記所定の周波数範
    囲よりも低い周波数範囲における前記セルの内部インピ
    ーダンスであることを特徴とする請求項2記載の2次電
    池の構成方法。
  4. 【請求項4】 前記交流的特性は、放電電流の波形が交
    流波形の重畳した波形となるように前記セルを所定の充
    電状態から別の充電状態に至るまで放電させたときの積
    算電流値または放電の所要時間であることを特徴とする
    請求項1記載の2次電池の構成方法。
  5. 【請求項5】 前記直流的特性は、放電電流の波形が直
    流もしくは低周波数の交流波形の重畳した波形となるよ
    うに前記セルを所定の充電状態から別の充電状態に至る
    まで放電させたときの積算電流値または放電の所要時間
    であることを特徴とする請求項1記載の2次電池の構成
    方法。
  6. 【請求項6】 前記交流的特性は、充電電流の波形が交
    流波形の重畳した波形となるように前記セルを所定の充
    電状態から他の充電状態に至るまで充電させたときの積
    算電流値または放電の所要時間であることを特徴とする
    請求項1記載の2次電池の構成方法。
  7. 【請求項7】 前記直流的特性は、充電電流の波形が直
    流もしくは低周波数の交流波形の重畳した波形となるよ
    うに前記セルを所定の充電状態から他の充電状態に至る
    まで充電させたときの積算電流値または放電の所要時間
    であることを特徴とする請求項1記載の2次電池の構成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記交流的特性の対象周波数範囲は、
    0.5Hz〜50Hzであることを特徴とする請求項1
    記載の2次電池の構成方法。
  9. 【請求項9】 前記直流的特性の対象周波数範囲は、
    0.5Hz以下であることを特徴とする請求項1記載の
    2次電池の構成方法。
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