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JPH09130090A - 部品実装装置及びその吸着ノズル - Google Patents

部品実装装置及びその吸着ノズル

Info

Publication number
JPH09130090A
JPH09130090A JP7286082A JP28608295A JPH09130090A JP H09130090 A JPH09130090 A JP H09130090A JP 7286082 A JP7286082 A JP 7286082A JP 28608295 A JP28608295 A JP 28608295A JP H09130090 A JPH09130090 A JP H09130090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
nozzle
suction
claw
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7286082A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Sasho
恵一 佐生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7286082A priority Critical patent/JPH09130090A/ja
Publication of JPH09130090A publication Critical patent/JPH09130090A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着ノズルの形状を変えることなく吸着口の
みをノズル中心部から偏倚させて設ける構造とすること
により、部品吸着面に切欠きや凹凸のある電子部品等の
部品を確実に吸着できると共に、実装時に部品のズレを
生ずることなく精密な実装作業を行うことができる部品
実装装置及びその吸着ノズルを提供する。 【解決手段】 部品規正装置は、エアバキュームによっ
て部品を吸着する吸着ノズルと、吸着ノズルと協働して
部品を掴む位置規正爪とを有し、吸着ノズルは、ノズル
吸着面の中心から偏倚した位置に吸着口を開口させて設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ、コンデ
ンサ、集積回路その他の電子部品等の部品を掴んで配線
基板上に実装する部品実装装置及びその部品を吸着して
保持する吸着ノズルに関し、特に、部品吸着面に切欠き
や凹凸がある部品を確実に吸着することができると共
に、吸着した部品の吸着ズレを生ずることなく精度良く
実装することができる部品実装装置及びその吸着ノズル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、コネクタやコンデンサ、
集積回路や抵抗器等の電子部品の実装には、エアバキュ
ームによって部品を吸着して行う部品実装装置が知られ
ている。この部品実装装置は、吸着口を下方に開口して
設けた吸着ノズルと、この吸着ノズルに接続されたエア
バキューム装置と、吸着ノズルで吸着された電子部品を
吸着位置から実装位置まで搬送する部品搬送手段等を備
えている。このような部品実装装置では、電子部品を吸
着した吸着ノズルは上方へと引き上げられ、部品搬送手
段により所定の実装位置まで搬送された後、吸着ノズル
を下方へ下げて配線基板上に電子部品を載置することに
より、この電子部品が所定の取付位置に実装される。
【0003】このような電子部品としては、例えば、図
26に示すような抵抗器1がある。この抵抗器1は全体
が直方体をなすように形成されており、長手方向の両端
には端子部1aがそれぞれ設けられている。この抵抗器
1の上面は切欠きや凹凸のない平面となっているため、
上述したような従来の吸着ノズルであれば、この上面を
吸着して抵抗器1を上方へ引き上げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の吸着ノズルを有する部品実装装置におい
て、例えば、図27に示すような形状の電子部品2に関
しては、これに上方からエアバキュームを付与して吸着
するようにしても、部品吸着面2aの中央付近には切欠
き3が設けられているために電子部品2にズレが生じ、
所定位置への正確な実装ができないという課題があっ
た。
【0005】この図27に示す電子部品は雌型コネクタ
を示すものであり、この雌型コネクタの上面には、これ
と組をなす雄型コネクタが嵌合される長溝状の切欠き3
が開口されている。そのため、図28に示すように、ノ
ズル吸着面4aの中心部に吸着口4bが開口された吸着
ノズル4によって電子部品2の部品吸着面2aを吸着す
ると、その部品吸着面2aには中心部の近傍に切欠き3
が設けられているため、吸着口4aが切欠き3と連通さ
れ、この切欠き3内にもエアバキュームが作用すること
になる。その結果、電子部品2には、切欠き3の中心か
らの偏倚量に応じてエアバキュームの作用により当該切
欠き3が偏倚していることに基づく圧力バランスの不均
衡を修正するように横向きの力Fが働き、この横向き力
Fによって電子部品2にはズレが発生することになる。
【0006】従って、吸着ノズル4で電子部品2を吸着
したときと、その後、所定の実装位置で実装するときと
の間に電子部品2が横方向にズレて状態が変化してしま
い、電子部品2を掴んだ状態のままの精密な実装作業を
行うことができなかった。そのため、部品吸着面2aに
切欠き3等があるコネクタ等の電子部品については、従
来では人が手作業で実装するか、或いは、このような電
子部品を実装するために造られた専用のロボット機械を
使用して実装する他なく、作業者の負担が過大であった
り、設備費が高くなるという課題があった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、吸着ノズルの形状を変えることな
く吸着口のみをノズル中心部から偏倚させて設ける構造
とすることにより、部品吸着面に切欠きや凹凸のある電
子部品等の部品を確実に吸着できると共に、実装時に部
品のズレを生ずることなく精密な実装作業を行うことが
できる部品実装装置及びその吸着ノズルを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、部品掴
み手段は、エアバキュームによって部品を吸着する吸着
ノズルと、吸着ノズルと協働して部品を掴む位置規正爪
とを有し、吸着ノズルは、ノズル吸着面の中心から偏倚
した位置に吸着口を開口させて設けたことを特徴として
いる。
【0009】また、本発明の吸着ノズルは、部品を吸着
するノズル本体のノズル吸着面の中心から偏倚した位置
に、エアバキュームを部品に作用させる吸着口を設けた
ことを特徴としている。
【0010】本発明は、上述のように構成したことによ
り、部品吸着面の中心部近傍に切欠きや凹凸等がある部
品であっても、その部品吸着面の中心部に吸着ノズルを
臨ませながら、その部品吸着面の切欠きや凹凸等を避け
て部品を吸着することができる。従って、部品吸着面の
中心部近傍に切欠き等がある部品であっても確実に吸着
できると共に、実装時に部品のズレを生ずることがな
く、部品を所定の実装位置に精度良く実装することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図21は本発明の一実施例を示
すもので、図1は部品実装装置としての異形チップ装着
機の外観斜視図、図2は異形チップ装着機の部品規正装
置の拡大斜視図、図3は部品規正装置の部品掴みチャッ
クの分解斜視図、図4は部品掴みチャックの正面図、図
5は部品掴みチャックの側面図、図6は部品掴みチャッ
クの平面図、図7は部品掴みチャックの底面図、図8は
部品掴みチャックの縦断面図、図9は図7に示す部品掴
みチャックのA−A線断面図、図10は図8に示す部品
掴みチャックのB−B線断面図、図11は図8に示す部
品掴みチャックのC−C線断面図、図12は吸着ノズル
で電子部品を吸着した状態の側面図、図13は吸着後位
置規正爪で電子部品を掴んだ状態の側面図、図14は吸
着後位置規正爪で電子部品を掴んだ状態の正面図であ
る。
【0012】更に、図15は本発明の吸着ノズルの斜視
図、図16は吸着ノズルの縦断面図、図17は吸着ノズ
ルの平面図、図18は図16に示す吸着ノズルのD−D
線断面図、図19は本発明の吸着ノズルで電子部品を吸
着する状態を示す断面図、図20及び図21は本発明の
位置規正爪の位置決め要領を示す説明図である。また、
図22〜図25は、本発明の爪部材の他の実施例を示す
もので、図22は第1及び第2の爪部材の正面図、図2
3は第1及び第2の爪部材の底面図、図24及び図25
は第1及び第2の爪部材の位置決め要領を示す説明図で
ある。
【0013】図1に示すように、本実施例の部品実装装
置としての異形チップ装着機は、四角形の箱型をなすフ
レーム5と、このフレーム5内に収容された装置本体6
とから構成されている。フレーム5の前面中央には、装
置本体6のための作業用空間が確保されていると共に、
フレーム5前面の側部には、装置本体6を駆動制御する
ための操作盤7が配設されていて、作業者が装置本体6
の動作を見ながら操作盤7の操作ができるように構成さ
れている。
【0014】装置本体6は、掴み位置で部品としての電
子部品2を掴むと共に掴んだ電子部品2を所定位置で配
線基板上に実装する部品掴み手段の一具体例を示す部品
規正装置8と、この部品規正装置8を掴み位置から実装
位置まで搬送する部品搬送手段の一具体例を示す移動ロ
ボット9とを備えている。
【0015】移動ロボット9は、部品規正装置8をフレ
ーム5の左右方向Xに移動するためのX軸ガイドや駆動
モータ等を有する左右移動機構10と、同じくフレーム
5の前後方向Yに移動するためのY軸ガイドや駆動モー
タ等を有する前後移動機構11と、同様にフレーム5の
上下方向Zに移動すると共に軸回りの回動運動も可能と
されたZ軸ガイドや駆動モータ等を有する上下移動・旋
回機構12とを有している。これにより、移動ロボット
9の左右移動機構10、前後移動機構11及び上下移動
・旋回機構12の移動許容範囲内において、部品規正装
置8が任意の位置に移動することができると共に、その
位置で時計又は反時計方向に回動することもできる。
【0016】更に、装置本体6には、実装補助機構13
と、テーピング供給機構14と、トレー供給機構15
と、部品認識機構16と、工具交換機構17と、部品排
出機構18等を備えている。装置本体6の実装補助機構
13は、実装時に配線基板を下方から支え、配線基板が
部品規正装置8の押圧力によって撓まないようにするも
のである。また、テーピング供給機構14は、テーピン
グされた電子部品を掴み位置に供給するものであり、ト
レー供給機構15は、電子部品をトレーに載せて掴み位
置に供給するものである。
【0017】また、装置本体6の部品認識機構16は、
高精度の実装が要求される電子部品をカメラで認識して
実装位置の補正を行うものである。そして、工具交換機
構17は、種々の電子部品に対応するために部品掴みチ
ャックを交換するためのものであり、この装置本体6で
は最大6種の部品掴みチャックを交換することができ
る。更に、部品排出機構18は、部品規正装置8によっ
て所定の電子部品が実装された配線基板を、次の工程に
流すものである。
【0018】上記部品規正装置8は、図2に拡大して示
すように、二対の位置規正爪28,29を有する部品掴
みチャック20と、二対の位置規正爪28,29の内側
に配されて部品掴みチャック20の先端に着脱可能に装
着される吸着ノズル21と、二対の位置規正爪28,2
9を開閉動作させるチャック駆動部22とを備えてい
る。チャック駆動部22は、上下移動・旋回機構12と
一体的に構成されており、このチャック駆動部22に対
して部品掴みチャック20が着脱可能に構成されてい
る。
【0019】部品掴みチャック20は、図3に分解して
示すように、ホルダ23と固定スリーブ24とノズルパ
イプ25と2個のコイルばね26,27と二対の位置規
正爪28,29等から構成されている。ホルダ23は角
柱状のブロック体からなり、このホルダ23の上面中央
部には軸方向穴30が下面の近傍まで達するように設け
られていると共に、この軸方向穴30の底には下面に開
口する貫通穴31が設けられている。
【0020】更に、ホルダ23の四側面の各中央には、
下端から上面近傍まで延びる切欠き部32がそれぞれ設
けられていて、各切欠き部32の上部は半径方向内側に
延びて軸方向穴30と連通されている。そして、ホルダ
23の外面四隅の上部は45度に面取りされて八角形と
されていると共に、各面取り部には断面V字形の凹部3
3が設けられており、これにより凹部33を有する胴体
部分の横断面形状は、図10に示すように、内側に十文
字状の空間部が形成された十文字形とされている。
【0021】このホルダ23に設けられた4つの切欠き
部32には、各対毎に対向するように配された二対の位
置規正爪28,29のそれぞれの揺動アーム34の各基
部34aが姿勢変更可能に挿入されている。そして、そ
れぞれの揺動アーム34の各基部34aには、各切欠き
部32を横方向に貫通して両端がホルダ23に回動可能
に支持された軸ピン35,36が挿通されている。更
に、揺動アーム34の各基部34aには、軸ピン35,
36が挿通される孔を径方向に横断するスリット38が
設けられていると共に、このスリット38と直交する方
向に進退可能に締付ねじ39が螺合されている。この締
付ねじ39の締結力によって揺動アーム34が、それぞ
れの軸ピン35,36に固定されて一体的に回動可能と
されている。
【0022】4本の軸ピン35,36は、対をなす軸ピ
ン毎に、それぞれの一端が同方向へ突出されている。そ
のため、3本の軸ピン35が真っ直ぐな棒状の軸体から
なるのに対して、1本の軸ピン36には、他の軸ピン3
5との接触を避けるためにクランク部36aが設けられ
ており、このクランク部36a内を、これと直交するよ
うに取り付けられた軸ピン35が貫通している。これら
軸ピン35,36の突出部には、ホルダ23の同一面側
に対向設置される二対の揺動レバー40,41がスプリ
ングピン42によってそれぞれ固定されている。尚、図
10に示す37は、軸ピン35の補強等のために設けた
スリーブである。
【0023】一対の揺動レバー40,41は、図4及び
図10等に示すように、それぞれのレバー片40a,4
1aが先端部で互いに重なり合うように形成されてい
る。そして、一方の揺動レバー40にはガイドピン43
が固定されている一方、他方の揺動レバー41にはガイ
ド溝44が設けられており、ガイドピン43をガイド溝
44に摺動可能に係合することによって両揺動レバー4
0,41が相対的に回動可能に連結されている。従っ
て、一方の揺動レバー40を回動することにより、ガイ
ドピン43とガイド溝44との相対移動を経て他方の揺
動レバー41が揺動レバー40と反対側に同時に同量だ
け回動されることになる。
【0024】このような一対の揺動レバー40,41の
回動動作を補助すると共に揺動側先端を互いに接近させ
るように付勢するコイルばね45が、両揺動レバー4
0,41の間に圧縮された状態で取り付けられている。
即ち、一対の揺動レバー40,41の各レバー片40
a,41aより上部には横方向に開口するばね座40
b,41bが設けられており、このばね座40b,41
b間にコイルばね45が介装されている。従って、コイ
ルばね45のばね力は揺動レバー40,41及び軸ピン
36,37を介して位置規正爪28,29に付与され、
これらが一体に回動することになる。
【0025】コイルばね45の付勢力を受ける位置規正
爪28,29のうち、一対の位置規正爪28は一方向に
対向設置され、これと直交する方向に他の対の位置規正
爪29が対向設置されている。そして、図4及び図5に
示すように、各揺動レバー40,41の内側への移動を
カムローラ60で防止している。位置決めピン38は一
側にねじ軸部38aを有し、このねじ軸部38aによっ
てホルダ23の下面に螺合されて固定されている。
【0026】また、一対の位置規正爪28は、揺動アー
ム34と第1の爪部材としての平板爪46とから構成さ
れ、また、他の対の位置規正爪29は、揺動アーム34
と第2の爪部材としての鉤形爪47とから構成されてい
る。かかる揺動アーム34のスリット34cが設けられ
た基部34aと反対側の先部34bには、位置規正爪2
8,29の開閉方向に延びるスリット48と、このスリ
ット48の開口側に配されたアリ溝49とが設けられて
いる。アリ溝49には平板爪46及び鉤形爪47の各上
部に設けられたアリ部46a,47aがアリツギによっ
て連結されている。そして、スリット48と直交する方
向に進退可能に螺合される締付ねじ50により、平板爪
46及び鉤形爪47が揺動アーム34の先部34bにそ
れぞれ締結固定されている。
【0027】図3〜図5等に示すように、平板爪46
は、横方向に長く延びる平板状の挟持部46bを有し、
この挟持部46bの外側中央にアリ部46aが連続され
て一体に形成されている。また、鉤形爪47は、鉤形に
形成されたL字状の挟持部47bを有し、この挟持部4
7bの一端にアリ部47aが連続されて一体に形成され
ている。このような構成を有する平板爪46及び鉤形爪
47の各挟持部46a,47aは、図7等に示すよう
に、それぞれ閉じた状態では、一対の鉤形爪47の挟持
部47aの先端同士が接触する直前まで接近し、これを
挟むように一対の平板爪46の挟持部46aが鉤形爪4
7の両外側に位置するように構成されている。
【0028】上記ホルダ23の軸方向穴30には、固定
スリーブ24が摺動可能に挿入されている。固定スリー
ブ24は、軸方向穴30と摺動可能に嵌まり合う小径部
24aと、チャック駆動部22の筒軸部52に嵌合され
て固定される大径部24bとを有し、大径部24bには
ロック用の環状溝54aが設けられている。そして、筒
軸部52に設けたロック機構53のロック爪53aを環
状溝54aに係合することにより、固定スリーブ24を
介して部品掴みチャック20がチャック駆動部22に装
着されて着脱可能に保持される。更に、図6及び図8等
に示すように、固定スリーブ24の環状溝54aには止
めピン55が嵌合固定されており、この止めピン55を
筒軸部52のスリット52aに係合させることにより、
固定スリーブ24の回り止めを行っている。
【0029】固定スリーブ24の内部には、軸方向に貫
通する小径穴56aと、小径穴56aの中途部まで延び
て一端が上面側に開口する中径穴56bと、中径穴56
bの中途部まで延びて一端が上面側に開口する大径穴5
6cとを設け、また、外部には大径部24b側に延びる
環状穴54bが設けられている。更に、固定スリーブ2
4の小径部24aの外周面には、周方向に90度離れた
位置に2つの平面座54cが設けられていて、各平面座
54cには、ローラ支持台57が取付ねじ58によって
ねじ止めされている。そして、それぞれのローラ支持台
57には、枢軸59によってカムローラ60が回転自在
に軸支されている。
【0030】ローラ支持台57を介して固定スリーブ2
4に支持された2個のカムローラ60は、図4及び図8
等に示すように、閉じた状態における二対の位置規正爪
28,29のそれぞれ一方の揺動アーム34の内面と接
触するようになされている。そして、これら揺動アーム
34の基部34aの内面にはカム面61が形成されてお
り、ホルダ23が所定量下降したときに、それぞれのカ
ム面61がカムローラ60に当接し、これにより揺動ア
ーム34の下部が外側に揺動して、平板爪46及び鉤形
爪47が外側へ開くように構成されている。
【0031】更に、固定スリーブ24の小径部24aに
はコイルばね26が緩やかに嵌合されており、このコイ
ルばね26の一端を環状穴54bに挿入し且つ他端をホ
ルダ23に着座させることにより、ホルダ23が固定ス
リーブ24から離反する方向に常時付勢されている。そ
して、コイルばね26による下方へ向かう付勢力を、ノ
ズルパイプ25で支えて落下を防止している。
【0032】ノズルパイプ25は、下端にノズル取付部
62を設けたパイプ状の部材からなり、下方からホルダ
23の貫通穴31と固定スリーブ24の小径穴56a、
中径穴56b及び大径穴56cを貫通して、上部が固定
スリーブ24の上方へ突出している。このノズルパイプ
25の上端部には止め輪63が係合固定されており、こ
の止め輪63によって抜け止めされたワッシャ64にコ
イルばね27の上端が着座されている。コイルばね27
はノズルパイプ25に圧縮された状態で緩く嵌合されて
おり、その下端は固定スリーブ24の中径穴56bの底
面に着座されている。
【0033】このコイルばね27のばね力によってノズ
ルパイプ25が上方に付勢され、その付勢力でホルダ2
3が上方へ付勢されている。かかるコイルばね27のば
ね力はコイルばね26のばね力よりも大きく設定されて
おり、従って、ノズルパイプ25の上端に外力を加えな
い自由状態では、コイルばね27のばね力により、コイ
ルばね26のばね力に抗してホルダ23が上方へ付勢さ
れ、その上面が固定スリーブ24の大径部24bの下面
に当接されている。
【0034】また、図9に示すように、ノズルパイプ2
5の外周面には軸方向に延びるガイド溝65が設けられ
ており、このガイド溝65には固定スリーブ24の小径
部24aに螺合されたガイドねじ66の先端に設けた突
起66aが摺動可能に係合されている。このガイドねじ
66の突起66aをガイド溝65に係合させることによ
り、ノズルパイプ25が進退動作する際の当該ノズルパ
イプ25の回転変動を防止している。そして、ガイドね
じ66の先端をホルダ23の外に露出させると共にホル
ダ23と固定スリーブ24との間の相対移動を許容する
ために、ホルダ23には上下方向に延びる逃げ穴67が
設けられている。
【0035】更に、ノズルパイプ25の中心を軸方向に
貫通する軸方向孔25aには、ノズル取付部62の近傍
において径方向内側に突出する内フランジ25bが設け
られており、この内フランジ25bの下にはスプリング
68の上端が着座されている。このノズルパイプ25の
軸方向孔25aはエアバキュームの供給路の一部をなし
ており、図12に示すように、部品掴みチャック20を
チャック駆動部22に装着した状態では、筒軸部52の
内側に摺動可能に挿入されるピストン部材51及びその
後方のバキューム配管等を介して、図示しないエアバキ
ューム装置に接続されている。
【0036】また、ノズルパイプ25のノズル取付部6
2は貫通穴31の直径よりも大きく形成されていて、ホ
ルダ23の軸方向への移動を阻止するストッパの役割を
兼ね備えている。従って、このノズル取付部62が設け
られていることにより、コイルばね27のばね力で常時
上方へ付勢されているノズルパイプ25の移動が阻止さ
れていると共に、ホルダ23が持ち上げられて固定スリ
ーブ24側に付勢されている。そして、ノズルパイプ2
5の軸方向孔25aの下端部がノズル挿入孔25cとさ
れ、このノズル挿入孔25cに吸着ノズル21が摺動可
能に挿入されている。
【0037】吸着ノズル21は、図15〜図18に示す
ように、直径の大きな円筒状の固定部21aと、この固
定部21aに連続する小径のネック部21bと、このネ
ック部21bに連続する円筒状のヘッド部21cとから
なり、その中心には一端が固定部21aに開口し且つ他
端が固定部21a及びネック部21bを経てヘッド部2
1cの近傍まで達する軸方向孔70が設けられている。
そして、吸着ノズル21のヘッド部21cの先端面であ
るノズル吸着面21dには、軸方向孔70の中心線Lか
ら変位量eだけ半径方向外側へ偏倚させた位置に、吸着
口71が設けられている。この吸着口71は断面形状が
楕円形をなしていて、軸心線方向に延びた中途部におい
て軸方向孔70の側部に連通されている。従って、軸方
向孔70から導入されたエアバキュームは、ヘッド部2
1cの吸着側の端面中央から部品に付与されるのではな
く、その中央から変位量eだけ偏倚した位置より部品に
付与される。
【0038】更に、吸着ノズル21の固定部21aには
側方へ開口するねじ孔72が設けられており、このねじ
孔72にはストッパピン73が螺合固定される。このス
トッパピン73は、スプリング68の付勢力によって吸
着ノズル21がノズル取付部62から抜け出すのを防止
するためのものである。このため、ノズル取付部62に
は、ストッパピン73の先端をノズル取付部62の外に
露出させると共に吸着ノズル21の後退動作を確保する
ために、上下方向に延びる逃げ穴74が設けられてい
る。また、吸着ノズル21の固定部21aの上端には、
スプリング68が着座されるスプリング座75が設けら
れている。
【0039】尚、チャック駆動装置22は、図2におい
て外観構成の概略を示すが、部品掴みチャック20を着
脱可能に保持できる上記筒軸部52と、この筒軸部52
内に摺動可能に挿入されたピストン部材51等を有し、
流体圧装置等によってピストン部材51を下降動作させ
ることにより、部品掴みチャック20が後述するように
作動して電子部品2の掴み動作が行われる。
【0040】上記吸着ノズル21によって吸着された
後、部品掴みチャック20で掴まれて所定の実装位置ま
で搬送される電子部品の一例として図27に示すもの
は、雌型コネクタである。この雌型コネクタ2は、ブロ
ック状をなすコネクタ本体2bと、このコネクタ本体2
bの幅方向両側の下部に設けられた複数のリード端子2
cとを有し、各リード端子2cは各側面から外側へ突出
されている。この電子部品2の上面である部品吸着面2
aには、その幅方向の中心から一側に適宜長さfだけ偏
倚させた位置に、長手方向に延在された切欠き3が設け
られている。
【0041】上述したような構成を有する部品実装装置
による雌型コネクタ2の実装作業は、例えば、次のよう
な手順を経て行われる。図4、図5及び図8は、部品掴
みチャック20の非作動状態を示すものであり、この状
態ではコイルばね27のばね力によってノズルパイプ2
5が最も上昇した位置にある。従って、コイルばね26
のばね力に抗してホルダ23が引き上げられ、その上面
が固定スリーブ24の大径部24bの下面に押し付けら
れている。そして、ノズルパイプ25の下端に取り付け
られた吸着ノズル21の下方には、図7に示すように、
互いに直交するように配設された二対の位置規正爪2
8,29の平板爪46及び鉤形爪47がそれぞれ閉じら
れた状態で位置している。
【0042】このような部品掴みチャック20の下方
に、テーピング供給機構14又はトレー供給機構15に
よって雌型コネクタ2が搬送されてくることにより、こ
の雌型コネクタ2の実装作業が開始される。まず、図8
に示す状態から、チャック駆動機構22のピストン部材
51を駆動してノズルパイプ25に上方から力を加え、
コイルばね27の付勢力に抗してノズルパイプ25を押
し下げる。
【0043】この場合、ノズルパイプ25が下降する
と、ノズルパイプ25のノズル取付部62による支持力
が解除されるため、コイルばね26のばね力によってホ
ルダ23が押し下げられる。これに対して、固定スリー
ブ24はチャック駆動部22の筒軸部52に固定されて
いるため、ホルダ23が所定量下降すると、二対の位置
規正爪28,29のそれぞれ一方の揺動アーム34の各
基部34aに設けたカム面61が、固定スリーブ24の
小径部24aに取り付けられたカムローラ60に当接す
る。そして、コイルばね26のばね力によってカム面6
1がカムローラ60に押圧され、これにより各揺動アー
ム34が外側に押し開かれる。
【0044】そして、ノズルパイプ25が最下端まで下
降すると、図12に示すように、吸着ノズル21のヘッ
ド部21cのノズル吸着面21dが雌型コネクタ2の上
面である部品吸着面2aに接触する。この場合、吸着ノ
ズル21はスプリング68によってノズル挿入孔25c
内に弾性支持されているため、スプリング68のばね力
により接触時の衝突力を吸収して、ノズル吸着面21d
を部品吸着面2aに緩やかに接触させることができる。
【0045】吸着ノズル21のノズル吸着面21dが雌
型コネクタ2の部品吸着面2aに接触すると、エアバキ
ューム装置のエアバキュームがノズルパイプ25の軸方
向孔25aから吸着ノズル21の軸方向孔70を経て吸
着口71に到達し、この吸着口71から雌型コネクタ2
の吸着面2aに作用して、当該雌型コネクタ2を吸着す
る。その結果、雌型コネクタ2がエアバキュームにより
吸引されて、吸着ノズル21に吸着される。
【0046】この場合、雌型コネクタ2の吸着面2aの
中央近傍には切欠き3が設けられているため、図28で
示したような従来の吸着ノズル4において、その吸着口
4aの中心に対して切欠き3の中心が偏倚している場
合、切欠き3内に導入されるエアバキュームの圧力分布
の相違に基づき雌型コネクタ2には、切欠き3の中心を
吸着口4aの中心に移そうとする横向き力Fが発生す
る。そのため、横向き力Fによって雌型コネクタ2の姿
勢が、吸着した当初の状態から位置規正爪28,29で
掴むまでの間に変化してしまい、精密な実装を行うこと
が困難であった。
【0047】これに対して、本実施例の場合には、ノズ
ル吸着面21dの中心から適宜量だけ吸着口71を偏倚
させて設ける構成としたため、図19等に示すように、
吸着ノズル21の中心Lを雌型コネクタ2の中心に一致
させた状態でありながら、その吸着口71のみを切欠き
3から避けて部品吸着面2aに対向させることができる
ようになった。そのため、エアバキュームによる吸引力
を吸着口71から雌型コネクタ2の部品吸着面2a上の
平面に全て作用させることができ、従来のような横向き
力Fが雌型コネクタ2に付加されるおそれがない。
【0048】従って、雌型コネクタ2を吸着した当初か
ら位置規正爪28,29で位置規正を行うまでの間に雌
型コネクタ2の姿勢が変化することがないため、吸着し
たときの状態のまま位置規正をすることができ、その状
態のまま実装作業に移ることができる。そのため、雌型
コネクタ2の装着が非常に安定され、部品実装の精度を
大幅に向上させることができる。
【0049】このような吸着ノズル21の動作と略同時
に、コイルばね26のばね力によってホルダ23が押圧
されるために、二対の位置規正爪28,29の各一方の
揺動アーム34のカム面61が上方からカムローラ60
にそれぞれ接触し、これにより、各揺動アーム34の下
端側が外側へと開かれる。これら原動側の揺動アーム3
4の回動動作は、原動側の軸ピン36,37及び揺動レ
バー40を介してガイドピン43に伝達され、更に、ガ
イドピン43から従動側の揺動レバー41及び軸ピン3
6を介して従動側の揺動アーム34に伝達される。
【0050】即ち、図10等に示すように、揺動アーム
34の回動中心となる軸ピン36,37には揺動レバー
40,41が一体的に固定されていて、一対の揺動レバ
ー40,41はガイドピン43とガイド溝44とによっ
て相対的に回動可能に連結されている。そのため、原動
側の揺動アーム34がカムローラ60によって揺動する
と、これと一体にガイドピン43がガイド溝44内を摺
動しつつ従動側の揺動レバー41を揺動させることか
ら、従動側の揺動アーム34が同時に揺動することにな
る。その結果、コイルばね45のばね力に抗して、4本
の揺動アーム34が同時に揺動することになり、これに
より、各揺動アーム34の先端部に取り付けられた平板
爪46及び鉤形爪47が同時に開動作される。
【0051】次に、チャック駆動部22のピストン部材
51を後退させる。これにより、コイルばね27のばね
力によってノズルパイプ25が上方に引き上げられるた
め、吸着ノズル21に吸着されている雌型コネクタ2も
同様に持ち上げられる。これと同時に、ノズルパイプ2
5の上昇力によってホルダ23が引き上げられ、揺動ア
ーム34のカム面61がカムローラ60から離れる方向
に移動する。その結果、コイルばね45のばね力によっ
てそれぞれの揺動アーム34の上端側が外側へ押し広げ
られるため、各揺動アーム34が軸ピン36,37を中
心に回動し、各揺動アーム34の先端部に取り付けられ
た平板爪46及び鉤形爪47が同時に閉動作される。
【0052】その結果、図13及び図14に示すよう
に、一対の平板爪46が雌型コネクタ2の端子ピン2c
側において両側の端子ピン2cを挟持すると共に、これ
と直交する方向に配された一対の鉤形爪47が雌型コネ
クタ2のコネクタ本体2b長手方向両端を挟持する。こ
れにより、雌型コネクタ2が吸着ノズル21によって吸
着された状態で4本の爪部材によって四方から掴まれ、
その状態で位置決めされて保持される。
【0053】この場合、上述したように、吸着ノズル2
1のノズル吸着面21dには中心部から偏倚した位置に
吸着口71が設けられており、雌型コネクタ2の部品吸
着面2aにおける切込み3のない部分で吸着してエアバ
キュームのバランス不良に基づく横向き力が働かないよ
うにされているため、雌型コネクタ2がズレることがな
く、精度良く所定位置に位置決めして掴むことができ
る。
【0054】次いで、移動ロボット9の作動により、部
品掴みチャック20を電子部品2の掴み位置から実装位
置に搬送する。この部品掴みチャック20が実装位置ま
で移動したところで、上述したような部品の掴み動作と
は逆の動作を行い、所定の実装位置に電子部品2を実装
する。
【0055】即ち、ノズルパイプ25を降下させ、二対
の位置規正爪28,29を開いて電子部品2を掴んでい
る平板爪46及び鉤形爪47の挟持力を解除する一方、
吸着ノズル21で吸着されている電子部品2を、配線基
板等の所定の実装位置上に載置する。次に、エアバキュ
ームの供給を停止して吸着ノズル21側を正圧に戻し、
吸着ノズル21による電子部品2の吸着力を解除する。
これにより、電子部品2を所定位置に取り付ける実装作
業が完了する。しかる後、ノズルパイプ25を上昇させ
ることにより、上述したように二対の位置規正爪28,
29が閉じられて、元の非動作状態に復帰される。
【0056】このような実装作業を繰り返すことによ
り、電子部品2を所定の実装位置に連続して実装するこ
とができ、この種の部品実装の精度を高めることができ
ると共に、実装作業の自動化を促進することができる。
【0057】図20及び図21は、位置規正爪28,2
9の位置決め状態を示す説明図である。この位置規正爪
28,29の位置決め作業を行うには、図示するような
位置決め治具80が用いられる。この位置決め治具80
は、軸方向の一側に設けた丸棒状の位置決め部80a
と、軸方向の他側に設けた取付軸部80bとを有し、取
付軸部80bをノズルパイプ25のノズル取付部62に
嵌合することによって部品掴みチャック20に取り付け
られる。また、位置決め治具80の位置決め部80aに
は、径方向の二面を平行に切除した二面部80cが設け
られており、この二面部80cによって平板爪46を有
する位置規正爪28の位置決めが行われ、位置決め部8
0aの外周面によって鉤形爪47を有する位置規正爪2
9の位置決めが行われる。
【0058】この位置決め治具80による位置決め作業
は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、
ノズルパイプ25のノズル取付部62に位置決め治具8
0を取り付け、一対の平板爪46の平面に二面部80c
の各平面を対向させる。次に、ノズルパイプ25が最上
端にあって各揺動アーム34が閉じられて位置決めピン
38に当接している状態において、各平板爪46の基端
を二面部80cの各平面に接触させると共に、各鉤形爪
47の基端を位置決め部80aの円柱面に接触させる。
この状態で締付ねじ50を締め込んで平板爪46及び鉤
形爪47を固定することにより、両爪の位置決め作業が
完了する。
【0059】また、図22乃至図25は、本発明の位置
規正爪に係る爪部材の他の実施例を示すもので、ケミカ
ルコンデンサを実装の対象部品としたケミカルコンデン
サ専用の特殊異形爪を示すものである。図22及び図2
3に示すように、二対の爪部材78,79は上下方向に
若干の隙間をあけて互いに対向するように設けられてお
り、上方に位置する第1の爪部材78はV字爪であり、
下方に位置する第2の爪部材79は平板爪である。V字
爪78は、アリ部78aと、V字形の凹部が設けられた
挟持部78bとを有し、また平板爪79は、アリ部79
aと、平板状の受け面が設けられた挟持部79bとを有
している。従って、部品としてのケミカルコンデンサ
は、上端の部品吸着面が吸着ノズル21によって吸着さ
れると共に、胴体の上下方向に若干離れた位置が二対の
位置規正爪によって挟持されることになる。
【0060】かかる構成を有するケミカルコンデンサ用
のV字爪78及び平板爪79の位置決め要領は、例え
ば、次のようなものである。これらの爪部材78,79
の位置決めのために、本実施例においては、図24及び
図25に示すような位置決め治具81を用いている。こ
の位置決め治具81は、軸方向の一側に設けた丸棒状の
平板爪79のための小径部81aと、同じく丸棒状のV
字爪78のための中径部81bと、軸方向の他側に設け
た取付軸部81bとを有し、取付軸部81bをノズルパ
イプ25のノズル取付部62に嵌合することによって部
品掴みチャック20に取り付けられる。
【0061】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例においては
吸着口71の形状として楕円形を適用した例について説
明したが、その他にも長方形、円形、菱形等のように各
種の形状を適用することができる。更に、吸着ノズル7
1の材質として、例えば、焼入れ処理の可能なものを適
用することにより、焼入れ処理を施して硬度を高め、そ
の耐久性を向上させることができる。
【0062】また、対象部品として雌型コネクタ及びケ
ミカルコンデンサを適用した例について説明したが、角
形チップやミニモールドトランジスタ等の標準チップ部
品に適用できることは勿論のこと、チップトリマーコン
デンサやセラミックフィルタ等の一般異形部品、更に
は、タクトスイッチやQFP,SOP等の特殊異形部品
や大型部品にも適用することができる。このように、本
発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるも
のである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
部品掴み手段が吸着ノズルと位置規正爪とを有し、その
吸着ノズルの吸着面の中心から偏倚した位置に吸着口を
設ける構成としたため、部品吸着面の中心部近傍に切欠
きや凹凸等がある部品であっても、その部品吸着面の中
心部に吸着ノズルを臨ませながら、その部品吸着面の切
欠きや凹凸等を避けて部品を吸着することができる。従
って、部品吸着面の中心部近傍に切欠き等がある部品で
あっても確実に吸着することができると共に、実装時に
部品のズレを生ずることがなく、部品を所定の実装位置
に精度良く実装することができる部品実装装置及びその
ための吸着ノズルを提供することができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品実装装置の一実施例を示す異形チ
ップ装着機の外観斜視図である。
【図2】本発明の部品規正装置を示す拡大斜視図であ
る。
【図3】本発明の部品規正装置の部品掴みチャックを示
す分解斜視図である。
【図4】本発明の部品規正装置の部品掴みチャックを示
す正面図である。
【図5】本発明の部品規正装置の部品掴みチャックを示
す側面図である。
【図6】本発明の部品規正装置の部品掴みチャックを示
す平面図である。
【図7】本発明の部品規正装置の部品掴みチャックを示
す底面図である。
【図8】本発明の部品規正装置の部品掴みチャックを示
す縦断面図である。
【図9】図7に示す部品掴みチャックのA−A線断面図
である。
【図10】図8に示す部品掴みチャックのB−B線断面
図である。
【図11】図8に示す部品掴みチャックのC−C線断面
図である。
【図12】本発明の部品規正装置の吸着ノズルで部品を
吸着した状態を示す側面図である。
【図13】本発明の部品規正装置の吸着ノズルによる部
品吸着後位置規正爪で部品を掴んだ状態を示す側面図で
ある。
【図14】本発明の部品規正装置の吸着ノズルによる部
品吸着後位置規正爪で部品を掴んだ状態を示す正面図で
ある。
【図15】本発明の吸着ノズルを示す斜視図である。
【図16】本発明の吸着ノズルを示す縦断面図である。
【図17】本発明の吸着ノズルを示す平面図である。
【図18】本発明の吸着ノズルのD−D線断面図であ
る。
【図19】本発明の吸着ノズルで電子部品を吸着する状
態を示す断面図である。
【図20】本発明の位置規正爪の平板爪の位置決め要領
を示す説明図である。
【図21】本発明の位置規正爪の鉤形爪の位置決め要領
を示す説明図である。
【図22】本発明の位置規正爪の他の実施例を示す正面
図である。
【図23】本発明の位置規正爪の他の実施例を示す底面
図である。
【図24】本発明の位置規正爪の他の実施例を示す平板
爪の位置決め要領を示す説明図である。
【図25】本発明の位置規正爪の他の実施例を示す平板
爪の位置決め要領を示す説明図である。
【図26】電子部品の一例を示す斜視図である。
【図27】電子部品の他の例を示す斜視図である。
【図28】従来の吸着ノズルで電子部品を吸着する状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
2 電子部品(部品) 2a 吸着面 3 切欠き 8 部品規正装置(部品掴み手段) 9 移動ロボット(部品搬送手段) 20 部品掴みチャック 21 吸着ノズル 22 チャック駆動部 23 ホルダ 24 固定スリーブ 25 ノズルパイプ 28,29 位置規正爪 34 揺動アーム 40,41 揺動レバー 46 平板爪(第1の爪部材) 47 鉤形爪(第2の爪部材) 60 カムローラ 71 吸着口 80,81 位置決め治具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掴み位置に供給される部品を掴むと共に
    当該部品を所定位置にて配線基板上に実装する部品掴み
    手段と、 上記部品掴み手段を上記掴み位置から上記所定位置まで
    搬送する部品搬送手段と、を備えた部品実装装置におい
    て、 上記部品掴み手段は、エアバキュームによって上記部品
    を吸着する吸着ノズルと、上記吸着ノズルと協働して上
    記部品を掴む位置規正爪とを有し、 上記吸着ノズルは、ノズル吸着面の中心から偏倚した位
    置に吸着口を開口させて設けたことを特徴とする部品実
    装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部品実装装置において、 上記位置規正爪は、上記部品を4方向から同時に掴む4
    個の爪部材からなることを特徴とする部品実装装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の部品実装装置において、 上記位置規正爪は、上記部品を対向する方向から挟んで
    掴む第1の爪部材と、上記部品を上記第1の爪部材の方
    向と直交する方向から挟んで掴む第2の爪部材とからな
    ることを特徴とする部品実装装置。
  4. 【請求項4】 部品を吸着するノズル本体のノズル吸着
    面の中心から偏倚した位置に、エアバキュームを上記部
    品に作用させる吸着口を設けたことを特徴とする吸着ノ
    ズル。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の吸着ノズルにおいて、 棒状のノズル本体に、一方の基端面に開口し且つ軸心線
    方向に延びて他方のノズル吸着面の近傍まで延在される
    軸方向穴を設けると共に、上記ノズル吸着面の上記軸方
    向穴の中心から偏倚した位置に、上記軸方向に延びて中
    途部で軸方向穴と連通される吸着口を設けたことを特徴
    とする吸着ノズル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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