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JPH09167568A - 気体放電型表示装置 - Google Patents

気体放電型表示装置

Info

Publication number
JPH09167568A
JPH09167568A JP7328607A JP32860795A JPH09167568A JP H09167568 A JPH09167568 A JP H09167568A JP 7328607 A JP7328607 A JP 7328607A JP 32860795 A JP32860795 A JP 32860795A JP H09167568 A JPH09167568 A JP H09167568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
sodium oxide
anode
group
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7328607A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshirou Abe
由朗 安部
Sadao Uemura
貞夫 植村
Hideki Marunaka
英喜 丸中
Yoichi Morikawa
洋一 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP7328607A priority Critical patent/JPH09167568A/ja
Priority to KR1019960067522A priority patent/KR100295084B1/ko
Publication of JPH09167568A publication Critical patent/JPH09167568A/ja
Priority to KR1019990045296A priority patent/KR100353873B1/ko
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/34Vessels, containers or parts thereof, e.g. substrates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/083Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
    • C03C3/085Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
    • C03C3/087Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass
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    • HELECTRICITY
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    • H01J17/02Details
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体放電型表示装置において、高温動作時に
おいてもガラス基板中のナトリウムイオン等の可動イオ
ンによって生じるマイグレーション現象に起因する電極
間の短絡や誤放電を開始する電圧の低下等を抑制する。 【解決手段】 気体放電型表示装置の前面板および背面
板を構成するガラス基板の酸化ナトリウム含有比率を2
重量%以上で5.5重量%以下、2重量%以上で5重量
%以下または2重量%以上で4.2重量%以下とするこ
とにより、誤放電電圧の低下をそれぞれ3V、2Vまた
は1V以下に抑制することができ、また酸化ナトリウム
の含有比率がそれ以上であっても30重量%以下であれ
ば、その酸化ナトリウムの含有比率に対応する量の酸化
カリウムを添加することにより、マイグレーション現象
を防止し、誤放電電圧の低下を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体放電型表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、気体放電型表示装置(プラズマデ
ィスプレイパネル以下、PDPという)は平面型の表示
装置として携帯型コンピュータなどの情報端末機に利用
され、その鮮明な表示と液晶パネルに比べて視野角の広
さ等によってその応用分野が拡大してきている。さらに
テレビジョン受像機の大型化が進み、その対応として投
射型陰極線管または液晶パネルによる投射型テレビジョ
ン受像機等も商品化されてきているが、いずれも画面の
高輝度化や装置の大型化が困難であるという課題が残っ
ている。
【0003】一方PDPは最近そのカラー化技術が著し
く進歩し、陰極線管に代わって奥行きを大幅に薄型化で
きる表示装置として脚光を浴びつつあり、高品位テレビ
ジョン(HDTV)用の”壁掛けテレビ”の最右翼とし
て注目され、忠実な色再現と輝度および寿命の向上が期
待されている。
【0004】次にメモリ駆動方式の直流形PDPの一例
について図1を参照しながら説明する。図に示すように
一般の直流形PDPは、透明な前面板1に形成された陰
極線2の群と、背面板3に形成された陽極母線4aおよ
びこれに接続した陽極4bの群とが互いに直交する配置
で隔壁5を挟んで対向し、その交点には多数の放電セル
6がマトリックス状に形成されている。組み合わされた
前面板1と背面板3とはその周囲を低融点ガラスなどで
封止され、内部には希ガスを主体とした放電ガスが封入
されている。
【0005】それぞれの放電セル6の背面板3側には表
示電極体7が陽極4bの上に設置され、この陽極4bは
抵抗体8によって陽極母線4aに接続されており、表示
電極体7と陰極線2とによって一対の放電電極を構成し
ている。背面板3には表示電極体7の部分を除いて蛍光
体9が塗布されている。また前面板1において陰極線2
以外の部分は透明であり、放電セル6を通して蛍光体9
の表面を直接観察できる状態にある。
【0006】一般に上記PDPの前面板1または背面板
3として使用されるガラス基板は、特開昭58−953
82号公報に記載されているように、酸化ナトリウムを
10〜20重量%程度含有したソーダガラスまたはこの
種のガラス基板の表面に可動イオン阻止膜を形成したも
のであり、その上面に例えば背面板3の場合、印刷技術
またはフォトリソ技術によって陽極母線4a、陽極4b
または抵抗体8等が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この気体放電型表示装
置において表面に可動イオン阻止膜が形成されていない
ガラス基板を用いた場合、PDPに電圧を印加して画像
表示を行うとき、同一基板上に併設されている電極間の
抵抗の低下や短絡が生じることがあり、これらの防止が
PDPの長寿命化、信頼性向上の点で強く要望されてい
る。この現象は、ガラス基板中に含有されているナトリ
ウムイオンが移動し易いために、PDPに電圧を印加し
て画像表示を行うとき、陽極母線4aや陽極4bが設け
られている部分の背面板3中のナトリウムイオンが陽極
母線4等の端部に集まり、陽極母線金属と反応して導電
性の金属間化合物を生成し、ひげ状に成長するいわゆる
マイグレーション現象によるものと考えられている。
【0008】また放電開始電圧が低下することによる誤
放電の防止、すなわち誤放電が開始する電圧(以下誤放
電電圧という)の低下を規定値内に保持することが要望
されている。この誤放電電圧の低下は、ガラス基板中の
ナトリウムイオンが陰極中に拡散し、陰極の仕事関数を
低下させるためと考えられる。
【0009】これらの要求に応えるために、ガラス基板
と電極配線群との間にナトリウムイオンの生成や移動を
抑制するための膜を形成する方法も最近用いられてい
る。一般にこのナトリウムイオンの生成や移動を抑制す
るための阻止膜としては、ナトリウムを含有しないアル
ミノシリケートガラス等の粉末をペースト化して印刷法
により塗布、焼成したものが用いられるが、ガラスの溶
融点を下げるために鉛成分を若干含有するため、やはり
パネルが高温になるとこの鉛がイオン化してナトリウム
の場合と同様に電極金属と反応し、金属間化合物の生成
によるマイグレーション現象を起こすことがある。した
がってガラスペーストを印刷する方法によらず、特開昭
58−95382号公報に開示されているように、スパ
ッタやCVDにより直接ガラス基板上にSiO2膜、S
34膜またはAl23膜等の阻止膜を形成する方法が
あるが、テレビジョン受像機用の大型表示パネル等の場
合、阻止膜形成装置が極めて巨大なものとなり当然製造
原価が高くなるとともに新たな課題が発生する。すなわ
ち、ガラス基板、阻止膜、およびその上に形成される電
極のそれぞれの熱膨張係数を合わせておかなければ、電
極の印刷焼成工程において阻止膜にクラックが入る恐れ
がある。また阻止膜の膜厚の不均一性および阻止膜を形
成したことによる光透過率の低下が表示品質に大きく影
響することがある。
【0010】本発明は、PDPの製造コストを上昇させ
ることなくパネルの高温動作時においても、ガラス基板
中に存在するナトリウムイオン等の可動イオンによって
生じるマイグレーション現象に起因する電極間の短絡
や、誤放電電圧の低下等を抑制でき、信頼性に優れた気
体放電型表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、前面板と背面板を構成するガラス基板構成
材料中の酸化ナトリウム含有比率を2重量%以上5.5
重量%以下にすることにより、誤放電電圧の低下を3V
以内に抑制するとともに電極間の短絡を防止し、酸化ナ
トリウム含有比率を2重量%以上5重量%以下にするこ
とにより、誤放電電圧の低下を2V以内に抑制し、また
酸化ナトリウムの含有比率を2重量%以上4.2重量%
以下にすることにより、誤放電電圧の低下を1V以内に
抑制するとともに、マイグレーション現象による電極間
の短絡を防止することができる。
【0012】また酸化ナトリウムの含有比率が上記に比
べて多くなった場合、その量に対応する量の酸化カリウ
ムを添加し、酸化ナトリウム、酸化カリウムおよび残余
のガラス成分のそれぞれの適正比率範囲を規定すること
により、誤放電電圧の低下を所定範囲内に抑制するとと
もに、マイグレーション現象による電極間の短絡を防止
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線の群および
その陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続された陽極
と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを隔壁によっ
て対向保持し、その内部に希ガスを封入してなり、かつ
前面板と背面板を構成するガラス基板中の酸化ナトリウ
ム含有比率が一定量以下に制限されているか、または酸
化ナトリウム含有比率に対応する量の酸化カリウムが添
加されている構成としたものであり、誤放電電圧の低下
を抑制するとともにマイグレーション現象による電極間
の短絡を防止できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
気体放電型表示装置と同様の構造であって、その前面板
と背面板を構成するガラス基板構成材料中の酸化ナトリ
ウム含有比率が2重量%以上5.5重量%以下としたも
のであり、誤放電電圧の低下を3V以下に抑制するとと
もに、マイグレーション現象による電極間の短絡を防止
することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
気体放電型表示装置と同様の構造であって、その前面板
と背面板を構成するガラス基板構成材料中の酸化ナトリ
ウム含有比率が2重量%以上5重量%以下としたもので
あり、誤放電電圧の低下を2V以下に抑制するととも
に、マイグレーション現象による電極間の短絡を防止す
ることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
気体放電型表示装置と同様の構造であって、その前面板
と背面板を構成するガラス基板構成材料中の酸化ナトリ
ウム含有比率が2重量%以上4.2重量%以下としたも
のであり、誤放電電圧の低下を1V以下に抑制するとと
もに、マイグレーション現象による電極間の短絡を防止
することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
気体放電型表示装置と同様の構造であって、その前面板
と背面板を構成するガラス基板が酸化ナトリウム、酸化
カリウムおよび残余の成分からなり、これら3成分の重
量百分率組成図において酸化ナトリウムをX、酸化カリ
ウムをY、残余の成分をZとし、各組成点を(X、Y、
Z)で表したとき、A点(2, 38, 60)、B点(2, 0, 9
8)、C点(5.5, 0, 94.5)、D点(22, 18, 60)で囲
まれ、かつB点とC点を結ぶ線上を除く領域の含有比率
(重量%)を有するものであり、誤放電電圧の低下を3
V以下に抑制するとともに、マイグレーション現象によ
る電極間の短絡を防止することができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
気体放電型表示装置と同様の構造であって、その前面板
と背面板を構成するガラス基板が酸化ナトリウム、酸化
カリウムおよび残余の成分からなり、これら3成分の重
量百分率組成図において酸化ナトリウムをX、酸化カリ
ウムをY、残余の成分をZとし、各組成点を(X、Y、
Z)で表したとき、A点(2, 38, 60)、B点(2, 0, 9
8)、C点(5, 0, 95)、D点(21, 19, 60)で囲ま
れ、かつB点とC点を結ぶ線上を除く領域の含有比率
(重量%)を有するものであり、誤放電電圧の低下を2
V以下に抑制するとともに、マイグレーション現象によ
る電極間の短絡を防止することができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1記載の
気体放電型表示装置と同様の構造であって、その前面板
と背面板を構成するガラス基板が酸化ナトリウム、酸化
カリウムおよび残余の成分からなり、これら3成分の重
量百分率組成図において酸化ナトリウムをX、酸化カリ
ウムをY、残余の成分をZとし、各組成点を(X、Y、
Z)で表したとき、A点(2, 38, 60)、B点(2, 0, 9
8)、C点(4.2, 0, 95.8)、D点(20, 20, 60)で囲
まれ、かつB点とC点を結ぶ線上を除く領域の含有比率
(重量%)を有するものであり、誤放電電圧の低下を1
V以下に抑制するとともに、マイグレーション現象によ
る電極間の短絡を防止することができる。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図
2、図3および表1、表2を用いて説明する。またPD
Pの構造は、前面板および背面板を構成するガラス基板
の構成材料を除いては図1に示すPDPと同じであり、
説明を省略する。
【0021】なおガラス基板の構成材料を表1に示した
が、二酸化シリコンを主成分とし酸化カリウムおよび酸
化ナトリウム以外の酸化物からなる組成物を残余の成分
とした。なお本実施の形態において使用するガラス基板
は、表1に示す組成の範囲内で合計が100重量%にな
るように各成分を調整した。
【0022】
【表1】
【0023】また、表1に示すガラス基板は基本的には
アルミノシリケート系に近い組成を有するソーダライム
ガラスであるが、調整、溶融に際して鉱物原料を主とし
て用いる関係から不純物としてFe23、MnO、Ti
2、As23、SnO2等が混入することがあるが、い
ずれも0.5重量%以下であればPDP用の前面板また
は背面板として使用できる。
【0024】(実施の形態1)図2は、本発明の実施の
形態1におけるPDPの前面板および背面板に用いたガ
ラス基板中の酸化ナトリウム含有比率(重量%)と誤放
電電圧との関係を、異なる動作温度条件において検討し
たものである。本実施の形態で使用したガラス基板は、
表1に示す構成材料のうち酸化カリウムは含まず、酸化
ナトリウムと残余の成分で構成したものである。
【0025】図2に示すように動作温度が室温の場合、
酸化ナトリウムの含有比率が20重量%以下であれば誤
放電電圧に大きな変化はみられず、その変動幅は2V以
内にとどまっているが、動作温度が90℃になると酸化
ナトリウムの含有比率が1.5重量%を超えると誤放電
電圧の低下が始まり、5.5重量%まではまだ3V以内
にあるが、5.5重量%を越えると誤放電電圧低下の許
容範囲(3V以内)をはずれる結果となる。
【0026】したがって、比較的高い温度においても誤
放電電圧の低下を3Vの許容範囲内に保持し、安定した
放電を維持しようとする場合、ガラス基板中の酸化ナト
リウムの含有比率を5.5重量%以下にとどめる必要が
ある。
【0027】また酸化ナトリウムの含有比率を5重量%
以下にすると誤放電電圧の低下を2V以内に、酸化ナト
リウムの含有比率を4.2重量%以下にすると誤放電電
圧の低下を1V以内にとどめることができる。
【0028】(実施の形態2)次に酸化ナトリウムを含
むガラス材料中に酸化カリウムを添加した場合について
説明する。表2は本実施の形態のPDPに用いた前面板
および背面板を構成するガラス基板の構成材料を示す表
である。
【0029】
【表2】
【0030】表2において、含有比率(重量百分率)a
は誤放電電圧の低下を3V以内に抑える場合の組成比率
(重量%)を、含有比率(重量百分率)bは誤放電電圧
の低下を2V以内に抑える場合の組成比率(重量%)
を、含有比率(重量百分率)cは誤放電電圧の低下を1
V以内に抑える場合の組成比率(重量%)をそれぞれ示
している。またA〜Dで示す点は、酸化ナトリウム、酸
化カリウムおよび残余の成分からなる3成分の重量百分
率組成図において、それぞれの適正比率範囲を規定する
点である。
【0031】まず誤放電電圧の低下を3Vの許容範囲内
にとどめる場合について説明する。図3は表2に示す含
有比率aを3成分の重量百分率組成図に示したものであ
る。なお図3において、点B、点Cおよびそれらを結ぶ
線上はいずれも酸化カリウムの含有比率が0重量%の場
合を示しており、実施の形態1に相当する。したがって
酸化カリウムを添加した場合は、ガラス基板を構成する
組成が点B、点Cおよびそれらを結ぶ線上を除き各点で
囲まれた範囲内であれば、誤放電電圧の低下を3V以内
にとどめることができる。
【0032】同様に表2における含有比率b、含有比率
cの場合も、点Bと点Cおよびそれらを結ぶ線上はいず
れも酸化カリウムの含有比率が0重量%を示しており、
実施の形態1に相当する。したがって、酸化カリウムを
添加した場合は、ガラス基板を構成する組成が点B、点
Cおよびそれらを結ぶ線上を除き各点で囲まれた範囲内
であれば含有比率bでは誤放電電圧の低下を2V以内
に、含有比率cでは誤放電電圧の低下を1V以内にとど
めることができる。
【0033】図4は、本実施の形態におけるPDPの前
面板および背面板に用いるガラス基板中に、酸化ナトリ
ウムと酸化カリウムがともに含有されている場合の、そ
れぞれの含有比率と誤放電電圧との関係を、動作温度9
0℃の場合について検討したものである。図に示すよう
に、酸化ナトリウムの含有比率が増加した場合でも必要
量の酸化カリウムを添加することによって誤放電電圧を
安定に保持することが可能となる。
【0034】図4に示すように、比較的安価なソーダガ
ラスにおけると同程度の10〜15重量%程度の酸化ナ
トリウム含有比率であれば、4.5〜6重量%程度の酸
化カリウムを添加することによって、ガラス基板中の酸
化ナトリウムからのナトリウムイオンの遊離や移動を阻
止することができる。したがって、ナトリウムイオンの
マイグレーションによる金属化に起因する電極間の短絡
や、誤放電電圧の低下を抑制することが可能となる。酸
化カリウムの添加量は、誤放電電圧の低下許容範囲をど
の程度に設定するかによって決定すればよい。
【0035】このように上記実施の形態によれば、PD
Pの前面板または背面板を構成するガラス基板に含有さ
れる酸化ナトリウムを5.5重量%以下とすることによ
り、または酸化ナトリウムが30重量%以下の範囲内で
存在する場合、酸化カリウムを必要量添加することによ
り、マイグレーション現象による電極間の短絡や、誤放
電電圧の低下を阻止し、誤放電を抑制することができ
る。
【0036】以上のように、誤放電電圧の低下と酸化ナ
トリウムの含有比率との間に強い相関関係があり、酸化
ナトリウムの含有比率を下げるか、または酸化ナトリウ
ムの含有比率に対応する酸化カリウムを添加することに
より、誤放電電圧の低下を防止できることは明確であ
る。しかしながら、酸化ナトリウムの含有比率が低下す
るとガラス加工が困難になる。すなわちPDP用のガラ
ス基板作製の過程では切断、切断面の加工、孔開け加工
などの作業があるが、酸化ナトリウムの含有比率が低下
するとガラスが割れやすくなり、これらの加工が困難に
なる。図3の点A−点Bを結ぶ線で示される境界は主と
して加工性の点から決まるものである。また、酸化ナト
リウムの任意の含有比率に対して、酸化カリウムの添加
量が多いほど誤放電電圧の低下を抑制することができる
が、酸化ナトリウムの含有比率と酸化カリウムの含有比
率の和が40重量%を越えるとガラスになりにくくな
る。図3の点A−点Dで示される境界は、主としてガラ
スとしての性質を保持できるかどうかで決まるものであ
る。なお図3の点C−点Dを結ぶ線で示される境界は、
主として誤放電電圧の低下を一定の範囲内にとどめてお
くことから決まるものである。
【0037】したがって、酸化ナトリウム、酸化カリウ
ム、残余の成分からなるガラス基板のそれぞれの組成の
含有比率は、ガラス基板の加工性、ガラスとしての性質
を保持できるかどうか、誤放電電圧の低下をどこまで許
容するかの3点を考慮して表2で決められる範囲内で決
めればよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、PDPの
製造コストを上昇させることなくパネルの高温動作時に
おいても、ガラス基板中のナトリウムイオン等の可動イ
オンによって生じるマイグレーション現象に起因する電
極間の短絡や、誤放電電圧の低下等を抑制でき、信頼性
に優れた気体放電型表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な気体放電型表示装置の要部断面図
【図2】本発明の一実施の形態における気体放電型表示
装置のガラス基板中の酸化ナトリウム含有比率と誤放電
電圧との関係を示す図
【図3】同ガラス基板の構成材料である酸化ナトリウ
ム、酸化カリウムおよび残余の成分からなる3成分の重
量百分率組成図
【図4】本発明の他の実施の形態における気体放電型表
示装置のガラス基板中の酸化ナトリウムおよび酸化カリ
ウムの含有比率と誤放電電圧との関係を示す図
【符号の説明】
1 前面板(ガラス基板) 2 陰極線 3 背面板(ガラス基板) 4a 陽極母線 4b 陽極 5 隔壁 7 表示電極体 8 抵抗体 9 蛍光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 洋一 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線
    の群およびその陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続
    された陽極と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを
    隔壁によって対向保持し、その内部に希ガスを封入して
    なり、かつ前記前面板と前記背面板を構成するガラス基
    板中の酸化ナトリウム含有比率が一定量以下に制限され
    ているか、または酸化ナトリウム含有比率に対応する量
    の酸化カリウムが添加されていることを特徴とする気体
    放電型表示装置。
  2. 【請求項2】 陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線
    の群およびその陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続
    された陽極と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを
    隔壁によって対向保持し、その内部に希ガスを封入して
    なり、かつ前記前面板と前記背面板を構成するガラス基
    板構成材料中の酸化ナトリウム含有比率が2重量%以上
    5.5重量%以下であることを特徴とする気体放電型表
    示装置。
  3. 【請求項3】 陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線
    の群およびその陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続
    された陽極と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを
    隔壁によって対向保持し、その内部に希ガスを封入して
    なり、かつ前記前面板と前記背面板を構成するガラス基
    板構成材料中の酸化ナトリウム含有比率が2重量%以上
    5重量%以下であることを特徴とする気体放電型表示装
    置。
  4. 【請求項4】 陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線
    の群およびその陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続
    された陽極と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを
    隔壁によって対向保持し、その内部に希ガスを封入して
    なり、かつ前記前面板と前記背面板を構成するガラス基
    板構成材料中の酸化ナトリウム含有比率が2重量%以上
    4.2重量%以下であることを特徴とする気体放電型表
    示装置。
  5. 【請求項5】 陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線
    の群およびその陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続
    された陽極と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを
    隔壁によって対向保持し、その内部に希ガスを封入して
    なり、前記前面板と前記背面板を構成するガラス基板が
    酸化ナトリウム、酸化カリウムおよび残余の成分からな
    り、これら3成分の重量百分率組成図において前記酸化
    ナトリウムをX、前記酸化カリウムをY、前記残余の成
    分をZとし、各組成点を(X、Y、Z)で表したとき、
    A点(2, 38, 60)、B点(2, 0, 98)、C点(5.5, 0,
    94.5)、D点(22, 18, 60)で囲まれ、かつ前記B点
    と前記C点を結ぶ線上を除く領域の含有比率(重量%)
    を有する気体放電型表示装置。
  6. 【請求項6】 陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線
    の群およびその陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続
    された陽極と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを
    隔壁によって対向保持し、その内部に希ガスを封入して
    なり、前記前面板と前記背面板を構成するガラス基板が
    酸化ナトリウム、酸化カリウムおよび残余の成分からな
    り、これら3成分の重量百分率組成図において前記酸化
    ナトリウムをX、前記酸化カリウムをY、前記残余の成
    分をZとし、各組成点を(X、Y、Z)で表したとき、
    A点(2, 38, 60)、B点(2, 0, 98)、C点(5, 0, 9
    5)、D点(21, 19, 60)で囲まれ、かつ前記B点と前
    記C点を結ぶ線上を除く領域の含有比率(重量%)を有
    する気体放電型表示装置。
  7. 【請求項7】 陰極線の群を備えた前面板と、陽極母線
    の群およびその陽極母線にそれぞれ抵抗体を介して接続
    された陽極と表示電極体と蛍光体とを備えた背面板とを
    隔壁によって対向保持し、その内部に希ガスを封入して
    なり、前記前面板と前記背面板を構成するガラス基板が
    酸化ナトリウム、酸化カリウムおよび残余の成分からな
    り、これら3成分の重量百分率組成図において前記酸化
    ナトリウムをX、前記酸化カリウムをY、前記残余の成
    分をZとし、各組成点を(X、Y、Z)で表したとき、
    A点(2, 38, 60)、B点(2, 0, 98)、C点(4.2, 0,
    95.8)、D点(20, 20, 60)で囲まれ、かつ前記B点
    と前記C点を結ぶ線上を除く領域の含有比率(重量%)
    を有する気体放電型表示装置。
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WO2007018993A1 (en) * 2005-08-08 2007-02-15 Guardian Industries Corp. Coated article including soda-lime-silica glass substrate with lithium and/or potassium to reduce sodium migration and /or improve surface stability and method of making same

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