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JPH09168148A - 動画像符号化方法及び装置、並びに記録媒体 - Google Patents

動画像符号化方法及び装置、並びに記録媒体

Info

Publication number
JPH09168148A
JPH09168148A JP25066496A JP25066496A JPH09168148A JP H09168148 A JPH09168148 A JP H09168148A JP 25066496 A JP25066496 A JP 25066496A JP 25066496 A JP25066496 A JP 25066496A JP H09168148 A JPH09168148 A JP H09168148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image signal
image
frame
field
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25066496A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoki Kato
元樹 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP25066496A priority Critical patent/JPH09168148A/ja
Publication of JPH09168148A publication Critical patent/JPH09168148A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号のシーケンス中に符号化フレームレ
ートの異なる動画像素材が混在する動画像信号を効率よ
く符号化する。 【解決手段】 3:2プルダウン処理による画像信号と
テレビカメラで撮影された画像信号とが編集結合された
動画像信号を符号化するシステムであり、編集点情報
(フラグS2)を検出するVITC読み取り回路12
と、このフラグS2に基づいて動画像信号の符号化処理
を変更する符号化器17と、同じくフラグS2に基づい
て3:2プルダウン処理した画像信号がフィルムの1コ
マを3フィールドに変換した信号であるときの当該3フ
ィールドのうち冗長なフィールドを検出して除去する冗
長フィールド検出及び除去回路14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冗長画像が含まれる動
画像を符号化する動画像符号化方法及び装置に関し、特
に、映画のフィルムのような原画像ソースを光学/電気
変換して得られた動画像信号を符号化するための動画像
符号化方法及び装置と、冗長画像が含まれる動画像信号
を記録してなる記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタル画像信号は情報量が
極めて多いため、これを小型で記憶情報量の少ない記録
媒体に長時間記録しようという場合には、画像信号を高
能率符号化して記録する手段が不可欠となる。このよう
な要求に応えるべく、画像信号の相関を利用した高能率
符号化方式が提案されており、その一つにいわゆるMP
EG(Moving Picture Expert Group)方式がある。な
お、MPEGとは、ISO(国際標準化機構)とIEC
(国際電気標準会議)のJTC(Joint TechnicalCommi
ttee)1のSC(Sub Committee)29のWG(Workin
g Group)11においてまとめられた動画像符号化方式
の通称である。
【0003】上記MPEG方式は、先ず画像信号のフレ
ーム間の差分を取ることにより時間軸方向の冗長度を落
し、その後、離散コサイン変換(DCT:discrete cos
inetransform)等の直交変換手法を用いて空間軸方向の
冗長度を落とすことにより、画像信号を能率良く符号化
する方式である。
【0004】図17は、いわゆる3:2プルダウン処理
によりフレームレートを30Hzとしたフィルムソース
から得られた画像信号を、原入力動画像信号とした場合
の動画像符号化装置の従来例を示している。この図17
の動画像符号化装置では、3:2プルダウン処理により
フィルムソースから得られた画像信号を符号化する際
に、上記時間軸方向の冗長度や空間軸方向の冗長度を落
として圧縮すると共に、冗長な画像については符号化し
ないようにすることでさらに圧縮効率を上げるようにし
ている。
【0005】ここで、上記3:2プルダウン処理につい
て簡単に説明する。映画などのフィルムソースの画像
を、例えばテレビジョン放送方式のいわゆるNTSC方
式に対応するインタレーススキャン画像信号に変換(す
なわちテレシネ変換)する場合において、フィルムソー
スの画像は毎秒24コマであるのに対し、NTSC方式
のインタレーススキャン画像信号は毎秒30フレーム
(60フィールド)であるので、上記フィルムの毎秒2
4コマからインタレーススキャン画像信号の毎秒30フ
レーム(60フィールド)を生成するためには、フィー
ルド数変換処理が必要である。従って、上記毎秒24コ
マのフィルムソースの画像を毎秒30フレーム(60フ
ィールド)インタレーススキャン画像信号に変換する場
合には、図18に示すように、フィルムの連続した2コ
マ、例えばコマMF1,MF2の内の最初のコマMF1
をインタレーススキャン画像信号の2フィールド分に変
換し、次のコマMF2は3フィールド分に変換するとい
う、3:2プルダウン処理が一般に使用されている。な
お、このような3:2プルダウン処理により得られたイ
ンタレーススキャン画像信号のうち、上記冗長な画像と
は図18に示すフィルムソースの同一の1コマから得ら
れた3フィールドのうちの繰り返しフィールドである。
【0006】以下、図17の構成の詳細な説明を行う。
【0007】ビデオテープレコーダ(VTR)101に
は、上記3:2プルダウン処理によりフィルムソースの
画像から変換されたインタレーススキャン画像信号を記
録してなるビデオテープが装填されており、このビデオ
テープから再生された画像信号が上記原入力動画像信号
として冗長フィールド検出及び除去器102に送られ
る。
【0008】上記冗長フィールド検出及び除去器102
では、上記画像信号から冗長画像に対応する画像信号を
検出し、当該冗長画像の画像信号を符号化しないように
するために、この検出した画像信号を削減する。すなわ
ち、毎秒30フレームのインタレーススキャン画像信号
から、フィルムソースの同一のコマから得られた3フィ
ールドを検出し、この3フィールドのうち冗長な繰り返
しフィールド(以下、冗長フィールドと呼ぶ)を取り除
く。これにより、理想的には24フレーム/秒のプログ
レッシブスキャンフレーム(順次走査によるフレーム)
が作り出されることになる。図19には、当該24フレ
ーム/秒のプログレッシブスキャンフレームを理想的に
作り出すことができたときの例を示している。
【0009】この図19から判るように、上記冗長フィ
ールドの検出アルゴリズムの原理は、先ず、第1フィー
ルド(top field)又は第2フィールド(bottom field)の
連続した2フィールドが同一画像(繰り返されたフィー
ルド画像)であるかどうかを調べる(すなわちパリティ
の同じ連続した2フィールドが同一画像であるかどうか
を調べる)。ここで、第1フィールド又は第2フィール
ドの連続した2フィールドが繰り返されたものであるな
らば、理想的にはこの2フィールドは完全に一致するは
ずであるが、現実にはそうはならない。すなわち、通常
は、3:2プルダウン処理後、画像の動きを滑らかにす
るために時間軸方向すなわちフィールド間及びフレーム
間で平滑化フィルタによる信号の平滑化処理が行われる
ので、画素レベルが変化してしまっているからである。
なお、一般に、テレシネ変換を行うポストプロダクショ
ン会社から供給される映画プログラムの原画像は、この
平滑化処理をされてきたものがほとんどである。
【0010】したがって、上述した冗長フィールドの検
出の際には、一般に、上記第1フィールド又は第2フィ
ールドの連続した2フィールド間の等しさの度合に閾値
を設けて、上記冗長フィールド判定を行うようになされ
ている。例えば、上記第1フィールド又は第2フィール
ドの連続した2フィールド間の各画素の差分の絶対値和
が、ある所定の閾値より小さい時には、冗長フィールド
であると判定される。ここで、冗長フィールドであると
判定されると、そのフィールドは、原入力画像信号から
除去され、これを符号化しないことで、データの削減が
行われる。なお、冗長フィールドの検出及び除去のアル
ゴリズムについての詳細は後述する。
【0011】上記冗長フィールド検出及び除去器102
から出力されたフィールドシーケンスの画像信号は、ス
キャンコンバータ103にて、図19に示すように入力
順にフレームシーケンスの画像信号へ変換される。ここ
で、構成されたフレームは、フィルムの同じ1コマに対
応したものであるので、プログレッシブスキャンフレー
ムとして扱うことができる。すなわち、このフレーム
は、フィルムの1コマをプログレッシブスキャン(順次
走査)して読み出した画像信号の1フレームに等しい。
一般に、プログレッシブスキャンフレームは、インタレ
ーススキャンフレームに比べ、垂直方向のライン間の相
関が大きいので、より冗長度が高く、フレームの符号化
効率を良くすることができる。
【0012】上記スキャンコンバータ103から出力さ
れたプログレッシブスキャンフレームの画像信号は、符
号化器104に送られる。この符号化器104では、例
えば、前記画像信号の相関を利用した高能率符号化方式
であるMPEG方式により、上記スキャンコンバータ1
03から出力されたプログレッシブスキャンフレームの
画像信号を圧縮符号化する。このとき、上述したよう
に、プログレッシブスキャンフレームの画像信号は垂直
方向のライン間の相関が大きいので、インタレーススキ
ャンフレームの画像信号を符号化するよりも、高い符号
化効率を得ることができる。
【0013】上記符号化器104にて符号化された画像
信号は、その後、記録媒体105に記録される。
【0014】上述したように、従来の動画像符号化装置
は、ビデオテープに記録された画像信号がすべて3:2
プルダウン処理により得られた画像信号であり、当該ビ
デオテープをビデオテープレコーダ101にて再生して
得た信号が当該3:2プルダウン処理により得られたも
のである場合、フレームの画像信号の符号化効率は良
く、問題はない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図17に示
した従来の動画像符号化装置において、ビデオテープレ
コーダ101に装填されるビデオテープに記録されてい
る画像信号は、前述したような3:2プルダウン処理に
より得られた画像信号のみで構成されているとは限ら
ず、例えば当該3:2プルダウン処理により得られた画
像信号とテレビカメラで撮影された画像信号(フレーム
レートは30Hz)とが、例えば編集等により結合され
たものである場合がある。すなわちこの例としては、例
えば、映画プログラムの途中の数ヶ所に、テレビカメラ
で撮影されたコマーシャル画像を挿入したテレビジョン
放送用のプログラムが記録されている場合等が挙げられ
る。
【0016】このような、3:2プルダウン処理により
得られた画像信号とテレビカメラで撮影された画像信号
とが混在して記録されたビデオテープを、図17の従来
の動画像符号化装置で扱う場合を考える。
【0017】先ず、当該ビデオテープから再生されてい
る再生画像信号が、映画プログラムから得られた信号部
分となっている時は、前述したように、冗長な繰り返し
フィールドを検出し、当該冗長フィールドを除去して、
符号化しないようにしなければならない。また、この信
号部分では、理想的には符号化後のフレームレートは2
4Hzでなければならない。
【0018】次に、上記再生画像信号がテレビカメラに
より撮影された信号部分となっている時、当該信号部分
には上記冗長フィールドが存在しないので、全てのフィ
ールドの画像信号を符号化しなければならない。また、
この信号部分では、符号化後のフレームレートは30H
zでなければならない。
【0019】しかし、前述したように、冗長フィールド
の検出の際には、2フィールド間の信号の等しさの度
合、例えば前記第1フィールド又は第2フィールドの連
続した2フィールド間の各画素の差分の絶対値和と所定
の閾値とを比較して、冗長フィールドの判定を行うよう
にしているので、上記再生画像信号がテレビカメラで撮
影された画像信号部分であっても、例えば画像の動きが
小さい場面の画像信号である場合には、誤って冗長フィ
ールドとして判定してしまう虞れがある。
【0020】また、一般に、3:2プルダウン処理によ
り得られた画像に適用される前記平滑化処理の平滑度が
強くなるほど、すなわち平滑化フィルタにより時間方向
(フィールド間,フレーム間)の画像信号に施されるフ
ィルタリングの度合いが強くなるほど、前記繰り返しフ
ィールドであっても2フィールド間で画素値(画素レベ
ル)は変わってくるので、これら2フィールド間の差分
の絶対値和は大きくなる。このような場合、当該繰り返
しフィールドを前記冗長フィールドとして判定し難くな
るので、通常は、当該冗長フィールドの判定を効率良く
行えるようにするために、当該冗長フィールド判定を行
うための前記差分の絶対値和に対する閾値を、大きくす
る。
【0021】しかし、当該閾値を大きくすると、前記再
生画像信号がテレビカメラで撮影された信号部分であっ
ても、例えば画像の動きが小さい場面の画像信号におい
て誤って冗長フィールドとして判定してしまう可能性が
高くなってしまうという問題が起きる。このように、再
生画像信号がテレビカメラで撮影された信号部分である
場合において、誤って冗長フィールドとして判定が行わ
れると、当該冗長フィールドであると判定されたフィー
ルドは本来必要なフィールドであるにも関わらず除去さ
れ、また、これにより符号化のフレームレートも30H
z以下となり、結果として後に得られる動画像の動きが
不自然になる問題が生ずる。また、フィールド間及びフ
レーム間の相関も乱れることになるため、フレームの画
像信号の符号化効率が低下する問題が生ずる。
【0022】逆に、テレビカメラで撮影された画像信号
に対して誤って冗長フィールドの判定を行ってしまうこ
とを避けるために、冗長フィールドの判定基準を厳しく
する、すなわち前記2フィールド間の差分の絶対値和の
閾値を小さくし過ぎると、3:2プルダウン処理による
画像信号に対する冗長フィールドの検出効率が低下する
ことになる。また、このように冗長フィールドの検出効
率が低下すると、3:2プルダウン処理による画像信号
に対する符号化のフレームレートも24Hz以上となる
ため、この場合もフレームの画像信号の符号化効率が低
下する問題が生ずる。
【0023】そこで、本発明はこの様な実情に鑑みてな
されたものであり、3:2プルダウン処理により得られ
た画像信号とテレビカメラで撮影された画像信号とが混
在する信号のように、画像信号のシーケンス中に符号化
フレームレートの異なる動画像素材から得られた画像信
号が混在する動画像信号を、効率よく符号化することが
可能な動画像符号化方法及び装置と、記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像符号化方
法及び装置は、画像信号のシーケンスの中に符号化フレ
ームレートの異なる動画像素材から得られた画像信号が
混在するとき、画像信号のシーケンスの中で符号化フレ
ームレートの変化する位置情報を検出し、この位置情報
に基づいて動画像信号の符号化処理を変更することによ
り、上述の課題を解決する。
【0025】また、本発明の記録媒体は、画像信号のシ
ーケンスの中に符号化フレームレートの異なる動画像素
材から得られた画像信号が混在した動画像信号と、画像
信号のシーケンスの中で符号化フレームレートの変化す
る位置を示す位置情報とを記録してなることにより、上
述した課題の解決を容易にする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照にしながら説明する。
【0027】先ず、本発明の動画像符号化方法を実現す
る第1の実施例について、図1を参照して説明する。図
1には、本発明の第1の動画像符号化装置が適用される
画像符号化システムの構成を示している。
【0028】図1の画像符号化システムは、大別して、
2つのビデオテープレコーダ(VTR2,3)からの画
像信号の編集を行うビデオ編集装置1と、該ビデオ編集
装置1からの画像信号を入力画像信号として、符号化し
て、符号化データを生成する画像符号化装置10とを備
える。
【0029】上記ビデオ編集装置1は、フィルムソース
(例えば映画ソース)から3:2プルダウン処理により
得られた画像信号を記録してなるビデオテープから当該
信号(符号化フレームレートは24Hz)を再生するV
TR2と、テレビカメラで撮影された画像信号を記録し
てなるビデオテープから当該信号(符号化フレームレー
トは30Hz)を再生するVTR3と、これら2台のV
TR2,3から再生された信号を切り替え選択するスイ
ッチ4と、スイッチ4により選択された画像信号S12
をビデオテープに記録するVTR7と、スイッチ4を制
御するビデオ編集コントローラ5とを備える。
【0030】上記ビデオ編集コントローラ5は、切替フ
ラグS11を上記スイッチ4に送って当該スイッチ4の
切り替えを制御すると共に、当該切替フラグS11をV
TR7側へも出力している。このフラグS11は、スイ
ッチ4にて選択された対応する画像信号S12のヘッダ
情報として、当該画像信号S12と共にVTR7内のビ
デオテープに記録される。すなわち、画像信号S12と
フラグS11は、スイッチ4にて選択された各画像につ
いて1対1対応して、VTR7にてビデオテープ9に記
録される。
【0031】ここで、上記画像信号S12と共に記録さ
れるフラグS11の記録方法としては、例えばSMPT
Eタイムコードのユーザビットを用いて、画像信号と一
緒にテープに記録しておく方法がある。なお、SMPT
Eタイムコードは、アメリカ規格(C98.12:time and co
ntrol code for video and audio tape for 525/60 tel
evision system)に規定されたコードの略称である。I
EC規格ではPublication 461(time and control code
for video tape recordings)として625/50television
systemを含む規格として一般化している。具体的には、
いわゆるVITC(vertical interval time code)や
LTC(longitudinal time code)に上記フラグS11
を記録する。なお、上記VITCは、垂直ブランキング
期間のタイムコードであり、1H期間にタイムコードの
データ分、64ビットを8ビット単位に分けて同期ビッ
ト(”1”,”0”)を付加し、さらに8ビットのCR
Cコードを加えた図2に示すような90ビットで構成
し、このような信号が各フィールドの垂直ブランキング
期間の隣接しない2Hに挿入される。特に、NTSC方
式のテレビジョン信号の場合、上記SMPTEでは、1
4ラインと16ラインに入れることを薦めている。水平
ライン信号の位置としては、図3に示すようにリーディ
ングエッジより10μs遅れた位置から始まり、次のリ
ーディングエッジの3.269μs手前の50.286
μs内に記録されている。信号レベルはデータの”0”
が0 IRE(Institude for Radio Engineers)、”
1”が80IREのレベルで記録されている。また、L
TCは、テープ長手方向に記録するタイムコードであ
り、1フレームの間に64ビットの時間情報及びユーザ
ビットと16ビットのシンクビットの図4に示すような
80ビットのデータで構成され、通常、タイムコードト
ラックに記録される。上記図2や図4に示すように、上
記VITC,LTCには、タイムコードの他にユーザビ
ットが含まれており、当該ユーザビットに上記フラグS
11を記録することができる。
【0032】このようなことを行うため、上記スイッチ
4からの上記3:2プルダウン処理による画像信号とテ
レビカメラで撮影された画像信号とが編集結合された画
像信号S12は、VTR7に送られる前に、VITC差
し込み回路6に送られる。また同時に、当該VITC差
し込み回路6には、上記フラグS11も供給されてお
り、当該フラグS11が上記3:2プルダウン処理によ
る画像信号とテレビカメラで撮影された画像信号との編
集点(位置)情報として、上記画像信号S12の例えば
VITCのユーザビットに差し込まれる。
【0033】上述のようなことから、VTR7にて記録
がなされるビデオテープ9には、3:2プルダウン処理
による画像信号とテレビカメラで撮影された画像信号が
編集結合された画像信号(S12)に、その編集点(位
置)情報を指示する信号(フラグS11)がVITCの
ユーザビットに差し込まれた画像信号S13が記録され
ることになる。
【0034】なお、VITC,LTCについては、前記
図2,図4に示すフォーマット以外のビット構成のもの
であってもよく、この場合、記録側と受信側で対応がと
れていればればよい。また、上述した画像信号S12と
フラグS11は、同一の記録媒体に記録されている必要
はなく、別々の媒体に記録するようにしてもよい。例え
ば、図1に示したフロッピィディスク8に記録するよう
にしてもよく、この場合は、例えばVTR7内のビデオ
テープに画像信号S12を記録し、フロッピィディスク
8にフラグS11(すなわち編集点情報)を記録するよ
うなことが行える。
【0035】上述したような信号が記録されたビデオテ
ープ9はVTR11にて再生され、このVTR11での
再生により得られた画像信号S7が画像符号化装置10
に送られる。なお、このビデオテープ9から再生された
画像信号S7は、上記画像信号S13と同じものであ
る。
【0036】上記VTR11からの画像信号S7を受け
取った画像符号化装置10は、当該画像信号S7から、
前記3:2プルダウン処理による画像信号とテレビカメ
ラで撮影された画像信号とが編集結合された画像信号
(前記画像信号S12)を読み出すと共に、この画像信
号のSMPTEタイムコードのユーザビット、例えば前
記VITCに記録された画像の編集点情報(前記フラグ
S11)を読み出し、当該編集点情報に基づいて、上記
画像信号に対する符号化の際の符号化処理の制御を行う
ようにしている。言い換えれば、上記編集点情報は符号
化制御情報となるものであり、当該画像符号化装置10
においては、上記編集点情報(符号化制御情報)に基づ
いて、前記3:2プルダウン処理による画像信号と前記
テレビカメラで撮影された画像信号とに対して、それぞ
れ別々の符号化処理を行うようにしている。
【0037】上記VTR11から画像符号化装置10に
供給された画像信号S7は、先ずVITC読み取り回路
12に送られる。当該VITC読み取り回路12では、
上記画像信号S7から、前記SMPTEタイムコードの
ユーザビットの例えばVITC内に配置された前記編集
点情報(すなわちフラグS11)を読み出し、上記3:
2プルダウン処理による画像信号及びテレビカメラで撮
影された画像信号が編集結合された画像信号(前記画像
信号S12と同じ信号)と分離し、当該分離した画像信
号については画像信号S1としてスイッチ13以降の経
路に送る。一方、当該VITC読み取り回路12は、上
記VITCから読み取った編集点情報に基づいて、上記
画像信号S1が、前記3:2プルダウン処理による画像
信号か、又はテレビカメラで撮影された画像信号である
かの、信号タイプを示すフラグS2(前記フラグS11
と対応するフラグ)を出力する。このフラグS2は、切
替制御信号としてスイッチ13,15へ送られると共
に、符号化器17へも送られる。また、VITC読み取
り回路12からは、画像信号S1と共に、後述するフィ
ールド同期信号(S608)も出力される。
【0038】上記スイッチ13は、上記フラグS2に応
じて、被切替端子c又はdの切り替えが行われるもので
あり、例えば、上記画像信号S1が上記テレビカメラで
撮影されたものであることを上記フラグS2が示してい
るときには被切替端子c側に切り替えられ、上記画像信
号S1が3:2プルダウン処理によるものであることを
上記フラグS2が示しているときには被切替端子d側に
切り替えられる。また、上記スイッチ15も上記スイッ
チ12と同様に上記フラグS2に応じて被切替端子e又
はfの切り替えが行われるものであり、上記画像信号S
1が上記テレビカメラで撮影されたものであることを上
記フラグS2が示しているときには被切替端子e側に切
り替えられ、上記画像信号S1が3:2プルダウン処理
によるものであることを上記フラグS2が示していると
きには被切替端子f側に切り替えられる。上記スイッチ
13の被切替端子cとスイッチ15の被切替端子eとは
直接接続され、スイッチ13の被切替端子dは冗長フィ
ールド検出及び除去器14の入力端子に、またスイッチ
15の被切替端子fは冗長フィールド検出及び除去器1
4の出力端子に接続されている。当該スイッチ15から
の出力信号は、画像信号S5としてスキャンコンバータ
16へ入力される。したがって、上記テレビカメラで撮
影されたものであることを上記フラグS2が示している
ときの画像信号S1は、上記画像信号S5としてスキャ
ンコンバータ16にそのまま送られることになり、上記
3:2プルダウン処理によるものであることを上記フラ
グS2が示しているときの画像信号S1は、冗長フィー
ルド検出及び除去器14にて処理された後に、上記画像
信号S5としてスキャンコンバータ16に送られること
になる。
【0039】上記冗長フィールド検出及び除去器14で
は、上記スイッチ13での選択により得られた3:2プ
ルダウン処理による画像信号S1から、冗長画像に対応
する画像信号を検出し、当該冗長画像の画像信号を符号
化しないようにするために、この検出した画像信号を削
減する。この冗長フィールド検出及び除去器14から
は、冗長画像(冗長フィールド)が除去された後の画像
信号と、当該冗長画像(冗長フィールド)を示す後述す
るような冗長フィールド検出フラグ(S611)とが出
力される。当該冗長フィールド検出及び除去器14の具
体的構成及び動作については後述する。
【0040】上記スキャンコンバータ16では、上記テ
レビカメラで撮影された画像信号と、上記冗長フィール
ド検出及び除去器14にて処理された後の画像信号及び
冗長フィールド検出フラグ(S611)とが、前記フラ
グS2にて切り替えられて供給されるフィールドシーケ
ンスの画像信号S5を、入力順にフレームシーケンスの
画像信号へ変換する。このスキャンコンバータ16から
は、上記フレームシーケンスの画像信号と共に、後述す
るような、フレームを構成するフィールドのペアの開始
タイミングを示すフラグS101と、当該フレームが第
1フィールドから始まるのか第2フィールドから始まる
のかを示すフラグS102と、当該フレームが元はフィ
ルムソースの同一コマから生成された3フィールドから
1フィールドを除去した2フィールドからなることを示
すフラグS103とが出力される。当該スキャンコンバ
ータ16での詳細な動作については後述する。
【0041】上記スキャンコンバータ16から出力され
たフレームシーケンスの画像信号S6及び上記各フラグ
S101,S102,S103は、符号化器17に送ら
れる。当該符号化器17では、上記フレームシーケンス
の画像信号S6を符号化する際に、前記フラグS2及び
フラグS101に基づいて、前記3:2プルダウン処理
による画像信号とテレビカメラで撮影された画像信号と
に対してそれぞれフレーム毎に別々の符号化処理を行
う。また、符号化器17は、上記フラグS2とS102
及びS103をも後述するように符号化しており、上記
符号化された画像信号と共に出力する。なお、当該符号
化器17の具体的構成及び動作については後述する。
【0042】上記符号化器17にて画像信号を高能率符
号化すると共に、上記フラグS2,S102,S103
を符号化して得た符号化データ(ビットストリーム)
は、その後、記録媒体18に記録される。
【0043】なお、例えば、図1に示したフロッピィデ
ィスク8にフラグS11(編集点情報)を記録した場合
には、当該フロッピィディスク8から読み出したフラグ
S11に対応して、上記VITC読み取り回路12から
前記フラグS2を出力するようなことも可能である。も
ちろん、この場合、VITC読み取り回路12からフラ
グS2を出力するのではなく、フロッピィディスク8か
ら読み出したフラグS11をそのままフラグS2として
各部(スイッチ13,15や符号化器17)に送るよう
にしてもよい。
【0044】次に、図5を用いて、上記冗長フィールド
検出及び除去器14の要部の構成及び動作を説明する。
【0045】この図5において、入力端子501には、
前記スイッチ13にて選択された3:2プルダウン処理
による画像信号S1が供給される。当該画像信号S1
は、前記VTR11にてビデオテープ9から再生された
フィールドレートが60Hzの信号である。
【0046】当該3:2プルダウン処理による画像信号
S1は、遅延器502及び503を介することにより2
フィールド分遅延され、加算器504に加算信号S60
2として入力される。また、この加算器504には、上
記入力端子501からの遅延されていない画像信号S1
が減算信号として入力されており、したがって当該加算
器504では、上記2フィールド遅延された画像信号S
602から上記遅延されていない画像信号S1を1画素
毎に減算する計算が行われる。
【0047】この加算器504にて1画素毎に計算され
て得られた差分値S603は、絶対値計算器505に送
られ、ここで当該差分値S603の絶対値が計算され
る。当該絶対値計算器505にて計算された絶対値S6
04は、累積器506に送られ、ここで1フィールドあ
たりの累積和が計算される。当該累積器506にて計算
された累積値S605は、比較器507に送られる。
【0048】当該比較器507には、メモリ508に予
め記憶されている所定の閾値S606が供給されてお
り、この比較器507で上記閾値S606と上記累積値
S605とが比較される。当該比較器507での比較に
おいて上記閾値よりも累積値が小さい場合には、この比
較器507の出力にフラグS607として”1”が立て
られる。当該比較器507の出力端子は、2入力のAN
D演算器512の一方の入力端子と接続されている。
【0049】一方、入力端子509には、上記入力端子
501に入力されるフィールドレートの画像信号S1の
フィールド同期信号S608が供給される。なお、当該
フィールド同期信号S608は、図1では図示を省略し
ているが、例えばVITC読み取り回路12から供給さ
れている。
【0050】この入力端子509からのフィールド同期
信号S608は、フィールドカウンタ510に送られ
る。このフィールドカウンタ510では、上記フィール
ド同期信号S608をカウントすることにより、当該冗
長フィールド検出及び除去器14へ入力される画像信号
のフィールド数を数える。当該フィールドカウンタ51
0でのカウントにより得られたフィールド数のカウント
値jは、出力信号S609として比較器511に送られ
る。
【0051】当該比較器511では、上記出力信号S6
09が示すカウント値jが5以上の奇数であるとき、こ
の比較器511の出力にフラグS610として”1”が
立てられる。当該比較器511の出力端子は、上記2入
力のAND演算器512の他方の入力端子と接続されて
いる。
【0052】上記AND演算器512は、上記2つの入
力端子への上記フラグS610とS607が共に”1”
となったときに、出力に”1”が立ち上がる。このAN
D演算器512の出力に”1”が立ち上がったとき、当
該AND演算器512の出力は現在入力された画像信号
S1のフィールドが3:2プルダウン処理によって重複
している冗長フィールドであることを示す冗長フィール
ド検出フラグS611として端子513から出力され
る。
【0053】この冗長フィールド検出フラグS611と
して”1”が立てられると、当該冗長フィールド検出及
び除去回路14では、当該フィールドの画像信号を除去
する。例えば、この冗長フィールドの画像信号を除去す
る具体的な構成としては、上記入力端子501を介した
画像信号S1が供給されるスイッチ514と、上記冗長
フィールド検出フラグS611及びフィールド同期信号
S608に基づいて上記スイッチ514の切替制御信号
を出力する制御回路516等からなる構成を一例として
挙げることができる。すなわち、上記冗長フィールド検
出フラグS611に”1”が立ったときに、上記制御回
路516が上記フィールド同期信号に基づいて、当該冗
長フィールドの間だけ上記スイッチ514をOFFに制
御することで、現在供給されているフィールドの画像信
号を冗長フィールドの画像信号として除去することが可
能となる。この冗長フィールドが除去された画像信号
が、冗長フィールド検出及び除去器14の出力画像信号
として端子515から出力される。もちろん、冗長フィ
ールドの画像信号を除去する構成としては、上記スイッ
チ514や制御回路516からなる構成に限らず、他の
構成であってもよい。
【0054】上述のようにして得られた出力画像信号と
冗長フィールド検出フラグS611とは、図1のスイッ
チ15を介してスキャンコンバータ16へ送られること
になる。
【0055】なお、上記AND演算器512の出力端子
は前記フィールドカウンタ510のクリア端子とも接続
されており、したがって当該フィールドカウンタ510
は、上記フラグS611に”1”が立ったときにカウン
ト値がクリアされる。
【0056】また、上記比較器511での判定基準を、
上述のようにカウント値jが5以上の奇数であるか否か
としているのは、以下に示す理由のために3:2プルダ
ウン処理による冗長フィールドの検出サイクルが常に規
則的に動作することが保証されないからである。すなわ
ち第1に、3:2プルダウン処理後の例えばビデオ編集
などにより、5フィールド周期で冗長フィールドが現れ
るパターンが保証されなくなるためである。また第2
に、3:2プルダウン処理時に、時間軸方向、すなわち
フィールド間,フレーム間で平滑化処理が施されるため
に、画像の絵柄によっては、冗長フィールドが検出され
難くなるためである。例えば、実際には冗長フィールド
であったとしても、比較器507での比較においてフラ
グS607に”1”が立たないことがあるためである。
したがって、比較器511において上述のような判定基
準を用いることにより、3:2プルダウン処理のパター
ンが保証されない場合でも、当該比較器511では冗長
フィールドの判定を連続して続けることが可能となる。
【0057】次に、図6を用いて、上記図1のVITC
読み取り回路12からスキャンコンバータ16までの構
成における動作を説明する。
【0058】この図6には、図1のVITC読み取り回
路12から出力される前記フィールドレートの画像信号
S1と、当該画像信号S1が2:3プルダウン処理によ
り得られたものか或いはテレビカメラでの撮影により得
られたものであるかの信号タイプを示す前記フラグS2
と、図5で説明した冗長フィールド検出フラグS611
と、図1のスイッチ15からの出力画像信号S5と、ス
キャンコンバータ16にてフィールドレートをフレーム
レートに変換する際に当該フレームが構成されるフィー
ルドのペアの開始のタイミング(”1”の立ち上げ)を
示すフラグS101と、当該フレームが第1フィールド
(top field)から始まるのか或いは第2フィールド(bott
om field)から始まるのかを示し第1フィールドから始
まる場合には”1”となるフラグS102と、当該フレ
ームが元はフィルムソースの同一のコマから生成された
3フィールドから1フィールドを除去した2フィールド
からなるフレームであるときに”1”となるフラグS1
03とを示している。また、この図6内の画像信号S1
について、文字F又はfは前記3:2プルダウン処理さ
れたフィルムソースの画像信号であり、大文字Fが第1
フィールドを表し、小文字fが第2フィールドを表し、
これら文字F及びfの添字の数字のうち同じ数字はフィ
ルムの同じコマから読み出されたフィールドを表してい
る。さらに、図6内の画像信号S1において、文字V又
はvは前記テレビカメラで撮影した画像信号であり、大
文字Vが第1フィールドを表し、小文字vが第2フィー
ルドを表し、これら文字V及びvの添字の数字のうち同
じ数字はフレームを構成するペアを表している。
【0059】この図6からわかるように、画像信号S1
が3:2プルダウン処理されたフィルムソースのもので
ある場合、フラグS2は”1”となり、また画像信号S
1がテレビカメラで撮影されたものである場合、フラグ
S2は”0”となっている。したがって、図1の構成で
は、上記フラグS2が”1”であるとき、前記スイッチ
13と15の被切替端子dとfが選ばれて、前記画像信
号S1に対して冗長フィールド検出及び除去器14が適
用され、”0”であるとき、前記スイッチ13と15の
被切替端子cとeが選ばれて、画像信号S1には冗長フ
ィールド検出及び除去器14は使用されない。
【0060】また、図6からも判るように、図5のフラ
グS611は画像信号S1のフィールドが冗長フィール
ドであるときに”1”となる。すなわち、前記フラグS
2が”1”のとき、冗長フィールド検出及び除去器14
は、フィルムソースの同一のコマから3フィールドで読
み出された冗長フィールドを検出すると、上記フラグS
611を”1”とする。そして、画像信号S1のフィー
ルドのうち、フラグS611が”1”となるフィールド
は当該画像信号S1から取り除かれ、これにより、スイ
ッチ15からはフィールドシーケンスの画像信号S5が
出力される。一方、フラグS2が”0”の間は、冗長フ
ィールド検出及び除去器14は使用されない。
【0061】さらに、図6において、図1のスキャンコ
ンバータ16からは、前記フレームレートの画像信号S
6と、それに附属する上述のフラグS102とS103
も出力され、前記符号化器17にはこれら画像信号S6
とフラグS102,S103が入力される。なお、上記
符号化器17にていわゆるMPEG2規格に則った符号
化を行う場合、上記フラグS102とS103は、それ
ぞれMPEG2で定義されるところのトップ・フィール
ド・ファースト(top_field_first:TFF),リピー
ト・ファースト・フィールド(repeat_first_field:
RFF)として符号化できる。なお、上記トップ・フィ
ールド・ファーストは、フレーム・ストラクチャの場
合、最初のフィールドが上位か下位かを示す情報であ
り、上記リピート・ファースト・フィールドは、2:3
プルダウンの際に使用される情報である。
【0062】次に、図1の符号化器17の構成及び動作
を以下に説明する。
【0063】当該符号化器17は、いわゆるMPEG2
(ISO/IEC 13818-2)などで広く知られている動き補償
予測符号化と離散コサイン変換(DCT)とを組み合わ
せたハイブリッド符号化処理を行うものとする。
【0064】ここで、MPEG2では、各フレームの画
像を、Iピクチャ(Intra coded picture)、Pピクチ
ャ(Predictive coded picture)、Bピクチャ(Bidire
ctioally predictive coded picture)の3種類のピク
チャの何れかのピクチャとし、これらピクチャの信号を
圧縮符号化する。
【0065】すなわち、MPEG2では、例えば図7に
示すように、フレームF1からF17までの17フレー
ムの画像信号をグループ・オブ・ピクチャ(Group Of P
icture:GOP)として処理の1単位とする。
【0066】例えば、GOPの先頭のフレームF1をI
ピクチャとして処理し、2番目のフレームF2をBピク
チャとして処理し、3番目のフレームF3をPピクチャ
として処理する。以下、4番目以降のフレームF4から
フレームF17までを、Bピクチャ又はPピクチャとし
て交互に処理する。なお、図7において、ピクチャから
ピクチャへの矢印は予測の方向を示す(以下同じ)。
【0067】より具体的にいうと、Iピクチャでは、そ
の1フレーム分の画像信号をそのまま符号化して伝送す
る。Pピクチャでは、基本的に図7の(A)に示すよう
に、それより時間的に過去にあるIピクチャ又はPピク
チャの各画素との差分を求め、この差分信号を符号化し
て伝送する。また、Bピクチャでは、基本的に図7の
(B)に示すように、時間的に過去及び未来にある両方
のフレームの各画素の平均値との差分を求め、この差分
信号を符号化して伝送する。
【0068】図8を用いて、このようにして動画像の画
像信号を符号化する方法の原理を説明する。
【0069】図8において、最初のフレームF1はIピ
クチャとして処理されるため、そのまま伝送データF1
Xとして伝送路に伝送される(画像内符号化)。
【0070】これに対して、第2のフレームF2は、B
ピクチャとして処理されるため、時間的に過去にあるフ
レームF1及び時間的に未来にあるフレームF3の平均
値との差分が演算され、その差分データが伝送データF
2Xとして伝送される。但し、このBピクチャとしての
処理は、さらに細かく説明すると、4種類存在する。そ
の第1の処理は、図中矢印SP1のように、元のフレー
ムF2のデータをそのまま伝送データF2Xとして伝送
するものであり(すなわちイントラ符号化)、Iピクチ
ャにおける場合と同様の処理となる。第2の処理は、図
中矢印SP2のように、時間的に未来のフレームF3か
らの差分を演算し、その差分データを伝送するものであ
る(すなわち後方予測符号化)。第3の処理は、図中矢
印SP3のように、時間的に過去のフレームF1との差
分を演算し、その差分データを伝送するものである(す
なわち前方予測符号化)。さらに第4の処理は、図中矢
印SP4のように、時間的に過去のフレームF1と未来
のフレームF3の平均値との差分を生成し、この差分デ
ータを伝送データF2Xとして伝送するものである(す
なわち両方向予測符号化)。これら4種類の方法のう
ち、伝送データが最も少なくなる方法が採用される。な
お、上記差分データを伝送するとき、前方予測の場合の
差分を演算する対象となるフレームの画像(予測画像)
との間の動きベクトルx1(フレームF1とF2の間の
動きベクトル)、若しくは後方予測の場合の動きベクト
ルx2(フレームF3とF2の間の動きベクトル)、又
は両方向予測の場合の動きベクトルx1とx2の両方
が、差分データと共に伝送される。
【0071】また、PピクチャのフレームF3は、図中
矢印SP3のように、時間的に過去にあるフレームF1
を予測画像として、このフレームとの差分と動きベクト
ルx3とが演算され、これらが伝送データF3Xとして
伝送される(すなわち前方予測符号化)。或いはまた、
図中矢印SP1のように、元のフレームF3のデータが
そのまま伝送データF3Xとして伝送される(イントラ
符号化)。これら何れの方法により伝送されるかは、B
ピクチャにおける場合と同様に、伝送データがより少な
くなる方が選択される。
【0072】次に、図9を参照して、上記符号化器17
の具体的構成について説明する。
【0073】この図9において、入力端子74には前記
図1のスキャンコンバータ16からのフレームレートの
画像信号S6及び前記各フラグS101,S102,S
103が入力されており、また、入力端子75には前記
3:2プルダウン処理されたフィルムソースの画像信号
か又はテレビカメラにより撮影された画像信号であるか
どうかを示す前記フラグS2が入力される。このフラグ
S2は、後述する動きベクトル検出回路50,予測モー
ド切り替え回路52,DCTモード切り替え回路55,
可変長符号化回路58へ送られる。
【0074】上記入力端子74を介して供給された画像
信号S6及び各フラグS101,S102,S103
は、画像符号化タイプ指定・画像符号化順序並び替え器
70へ入力される。ここでは、先ず、シーケンシャルに
入力されるフレームレートの画像信号S6の各フレーム
を、前記Iピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャのいずれ
のピクチャとして処理するかを指定する。例えば、前記
図7で示したように、フレームF1乃至F17により構
成されるグループオブピクチャを、Iピクチャ,Bピク
チャ,Pピクチャ,Bピクチャ,Pピクチャ,・・・,
Bピクチャ,Pピクチャの順番に処理するために、各フ
レームに対して画像符号化タイプを指定する。当該指定
された画像符号化タイプは、各フレームの画像信号のヘ
ッダに書き込まれる。
【0075】次に、上述のように各フレームの画像符号
化タイプが指定されると、当該画像符号化タイプ指定・
画像符号化順序並び替え器70では、上記指定された画
像符号化タイプに従って各フレームの画像信号を符号化
する順番に並べ替える。これは、Bピクチャは後方予測
が必要であるため、後方予測画像としてのIピクチャ又
はPピクチャが先に用意されていないと復号することが
できないからである。すなわち、Bピクチャの画像信号
を符号化する前にIピクチャ又はPピクチャの画像信号
を先に符号化しなければならないため、当該回路70で
は各フレームの順番を並べ替える。例えば、図7の例に
おいて、上記画像符号化タイプを指定した場合は、フレ
ームの順番をフレームF1,フレームF3,フレームF
2,フレームF5,フレームF4,・・・のように並べ
替える。
【0076】上記画像符号化タイプ指定・画像符号化順
序並び替え器70から出力される上記並べ替えが行われ
た画像信号S502は、スキャンコンバータ71に入力
される。また、当該画像符号化タイプ指定・画像符号化
順序並び替え器70からは、上記フラグS101,S1
02,S103も出力され、後述するように、上記フラ
グS101についてはフレームメモリ51及び63,動
きベクトル検出回路50,可変長符号化回路58に送ら
れ、上記フラグS102,S103については可変長符
号化回路58に送られる。
【0077】上記スキャンコンバータ71では、ラスタ
スキャンで入力される画像信号を、MPEGにおけるブ
ロックフォーマットの信号に変換する。すなわち、図1
0の(A)に示すように、ラスタスキャンで入力される
画像信号は、1ライン当りHドットのラインがVライン
集められたフレームフォーマットのデータとされてい
る。スキャンコンバータ71は、この1フレームの信号
を、16ラインを図10の(B)に示すように、単位と
してN個のスライスに区分する。そして、各スライス
は、図10の(C)に示すようにM個のマクロブロック
に分割される。各マクロブロックは、図10の(C)に
示すように16×16個の画素(ドット)に対応する輝
度成分により構成され、この輝度成分は、さらに8×8
ドットを単位とするブロックY[1]乃至Y[4]に区
分される。そして、この16×16ドットの輝度成分に
は、8×8ドットのCb成分のブロックCb[5]と8
×8ドットのCr成分のブロックCr[6]が対応付け
される。
【0078】一方で、上記画像符号化タイプ指定・画像
符号化順序並び替え器70からは、現在符号化されるフ
レームの画像信号S502の動き予測を行ううため、そ
の参照画像となる画像信号S504が動きベクトル検出
回路50へ送られる。また、当該動きベクトル検出回路
50には、上記画像符号化タイプ指定・画像符号化順序
並び替え器70から、上記フレームが構成されるフィー
ルドのペアの開始タイミングを示すフラグS101と、
画像信号S502の各フレームに同期した画像符号化タ
イプ情報とが供給され、当該動きベクトル検出回路50
は、後述する予測判定回路54の判定結果と、上記フラ
グS101,上記画像符号化タイプ情報及び前記フラグ
S2とに基づいて、各フレームの画像信号をIピクチ
ャ,Pピクチャ又はBピクチャとして処理する。Iピク
チャとして処理されるフレーム(例えばフレームF1)
の画像信号は、動きベクトル検出回路50からフレーム
メモリ51の前方原画像記憶部51aに転送されて記憶
され、Bピクチャとして処理されるフレーム(例えばフ
レームF2)の画像信号は、原画像記憶部51bに転送
されて記憶され、Pピクチャとして処理されるフレーム
(例えばフレームF3)の画像信号は後方原画像記憶部
51cに転送されて記憶される。なお、このフレームメ
モリ51における画像信号の記憶のタイミングは、上記
フラグS101に基づいている。
【0079】また、次のタイミングにおいて、さらにB
ピクチャ(例えばフレームF4)又はPピクチャ(例え
ばフレームF5)として処理すべきフレームの画像信号
が、動きベクトル検出回路50に入力されたとき、それ
まで後方原画像記憶部51cに記憶されていた最初のP
ピクチャ(フレームF3)の画像信号は、前方原画像記
憶部51aに転送され、次のBピクチャ(フレームF
4)の画像信号は、原画像記憶部51bに記憶(上書
き)され、次のPピクチャ(フレームF5)の画像信号
は、後方原画像記憶部51cに記憶(上書き)される。
このような動作が順次繰り返される。
【0080】次に、前記スキャンコンバータ71から読
み出されたマクロブロックの信号S503は、予測モー
ド切り替え回路52に送られ、ここで後述するように、
予測判定回路54の判定結果に基づいて、フレーム予測
モード処理又はフィールド予測モード処理が行われる。
さらに、この予測モード切り替え回路52を介したマク
ロブロックの信号S503は、演算部53に送られる。
この演算部53では、予測判定回路54の判定結果に基
づいて、画像内予測、前方予測、後方予測、又は両方向
予測の何れかの演算が行われる。これらの処理のうち、
いずれの処理を行うかは、予測誤差(処理の対象とされ
ている参照画像と、これに対する予測画像との差分)に
対応して決定される。なお、この予測誤差は、後述する
ように動きベクトル検出回路50にて求められている。
【0081】ここで、上記予測モード切り替え回路52
において、予測判定回路54の判定結果に基づいて行わ
れるフレーム予測モード処理とフィールド予測モード処
理について説明する。
【0082】予測判定回路54にてフレーム予測モード
が設定された場合、予測モード切り替え回路52は、ス
キャンコンバータ71より供給される4個の輝度成分の
ブロックY[1]からY[4]を、そのまま後段の演算
部53に出力する。すなわち、この場合においては、図
11の(A)に示すように、各輝度成分のブロックY
[1]からY[4]に第1フィールドのラインの信号
と、第2フィールドのラインの信号とが混在した状態と
なっている。したがって、このフレーム予測モードにお
いては、4個の輝度成分のブロックを単位として予測が
行われ、これら4個の輝度成分のブロックの単位、すな
わちマクロブロックに対して1個の動きベクトルが対応
付けされる。
【0083】これに対して、予測判定回路54にてフィ
ールド予測モードが設定された場合、予測モード切り替
え回路52は、図11の(A)に示す構成でスキャンコ
ンバータ71より供給される信号を、図11の(B)に
示すように、4個の輝度成分のブロックY[1]〜Y
[4]のうち、ブロックY[1]とY[2]を、第1フ
ィールドのラインのドットからのみ構成させ、他の2個
の輝度成分のブロックY[3]とY[4]を第2フィー
ルドのラインのデータにより構成させて、演算部53に
出力する。この場合においては、2個のブロックY
[1]とY[2]に対して、1個の動きベクトルが対応
付けされ、他の2個のブロックY[3]とY[4]に対
して、他の1個の動きベクトルが対応付けされる。
【0084】また、Cb成分とCr成分の色差成分は、
フレーム予測モードの場合、図11の(A)に示すよう
に第1フィールドのラインの信号と第2フィールドのラ
インの信号とが混在する状態で、演算部53に供給され
る。
【0085】一方、フィールド予測モードの場合は、図
11の(B)に示すように、各色差成分のブロックCb
[5],Cr[6]の上半分(すなわち4ライン)が、
輝度成分のブロックY[1],Y[2]に対応する第1
フィールドの色差成分となされ、下半分(すなわち4ラ
イン)が、輝度成分のブロックY[3],Y[4]に対
応する第2フィールドの色差成分となされる。
【0086】上述のようなことを行うため、前記動きベ
クトル検出回路50は、フレーム予測モードにおける予
測誤差の絶対値和と、フィールド予測モードにおける予
測誤差の絶対値和を求め、これら予測誤差の絶対値和の
信号を、予測判定回路54に出力する。予測判定回路5
4は、上記フレーム予測モードとフィールド予測モード
における予測誤差の絶対値和を比較し、その比較結果か
ら上記予測誤差の絶対値和が小さい予測モードを選択
し、この予測モードに基づいて上記予測モード切り替え
回路52を制御する。予測モード切り替え回路52は、
上記予測誤差の絶対値和の値が小さい予測モードに対応
する処理を、前記スキャンコンバータ71から読み出さ
れたマクロブロックの信号S503に施す。当該処理が
なされた信号が演算部53に送られる。
【0087】なお、画像信号S6が3:2プルダウン処
理された信号であることを示すフラグS2が立っている
場合には、当該画像信号S6は、プログレッシブスキャ
ンフレーム構造となるので、予測モード切り替え回路5
2における上記予測モードはフレーム予測モードに固定
される。
【0088】ここで、上記動きベクトル検出回路50
は、次のようにして、予測判定回路54において画像内
予測、前方予測、後方予測、又は両方向予測のいずれの
予測を行うかを決定するための予測誤差の絶対値和を生
成する。
【0089】すなわち、動きベクトル検出回路50は、
画像内予測の予測誤差の絶対値和として、参照画像のマ
クロブロックの信号Aijと、マクロブロックの信号Aij
の平均値Aavとの差の絶対値の和Σ|Aij−Aav|を求
める。また、前方予測の予測誤差の絶対値和としては、
入力マクロブロックの信号Aijと、予測画像のマクロブ
ロックの信号Bijとの差の絶対値の和Σ|Aij−Bij|
を求める。また、後方予測と両方向予測の予測誤差の絶
対値和も、前方予測における場合と同様に(その予測画
像を前方予測における場合と異なる予測画像に変更し
て)求める。
【0090】これらの絶対値和は、予測判定回路54に
送られる。当該予測判定回路54は、前方予測、後方予
測及び両方向予測の予測誤差の絶対値和のうち、最も小
さいものを、インター予測の予測誤差の絶対値和として
選択する。さらに、このインター予測の予測誤差の絶対
値和と、画像内予測の予測誤差の絶対値和とを比較し、
その小さい方を選択し、この選択した絶対値和に対応す
るモードを予測モードとして選択する。すなわち、画像
内予測の予測誤差の絶対値和の方が小さければ、画像内
予測モードが設定される。インター予測の予測誤差の絶
対値和の方が小さければ、前方予測、後方予測又は両方
向予測モードのうち、対応する絶対値和が最も小さかっ
たモードが設定される。なお、上記予測判定回路54で
の判定には、予測誤差の自乗和を用いることもできる。
【0091】このように、動きベクトル検出回路50
は、4つの予測モードのうち、予測判定回路54により
選択された予測モードに対応する予測画像と参照画像の
間の動きベクトルを検出し、当該動きベクトル情報を可
変長符号化回路58と動き補償回路64に出力する。上
述したように、この動きベクトルとしては、対応する予
測誤差の絶対値和が最小となるものが選択される。
【0092】上記予測判定回路54は、Iピクチャとし
て処理すべきフレームの画像信号が入力されたとき、予
測モードとしてフレーム内予測モード(動き補償を行わ
ないモード)を設定し、前記演算部53のスイッチ53
dを被切替端子a側に切り替える。これにより、Iピク
チャの画像信号はDCTモード切り替え回路55に入力
される。
【0093】このDCTモード切り替え回路55は、図
12の(A)又は(B)に示すように、4個の輝度成分
のブロック[1]〜Y[4]の信号を、第1フィールド
のラインと第2フィールドのラインが混在する状態(フ
レームDCTモード)、または分離された状態(フィー
ルドDCTモード)の、いずれかの状態にして、DCT
回路56に出力する。
【0094】すなわち、DCTモード切り替え回路55
は、第1フィールドと第2フィールドのデータを混在し
てDCT処理した場合における符号化効率と、分離した
状態においてDCT処理した場合の符号化効率とを比較
し、符号化効率の良好なモードを選択する。
【0095】例えば、入力された信号を、図12の
(A)に示すように第1フィールドと第2フィールドの
ラインが混在する構成とし、上下に隣接する第1フィー
ルドのラインの信号と第2フィールドのラインの信号の
差を演算し、さらにその絶対値の和(又は自乗和)を求
める。また、入力された信号を、図12(B)に示すよ
うに、第1フィールドと第2フィールドのラインが分離
した構成とし、上下に隣接する第1フィールドのライン
同士の信号の差と、第2フィールドのライン同士の信号
の差を演算し、それぞれの絶対値の和(又は自乗和)を
求める。さらに、両者(絶対値和)を比較し、小さい値
に対応するDCTモードを設定する。すなわち、前者の
方が小さければ、フレームDCTモードを設定し、後者
の方が小さければ、フィールドDCTモードを設定す
る。
【0096】そして、選択したDCTモードに対応する
構成の信号を、DCT回路56に出力すると共に、選択
したDCTモードを示すDCTフラグを、可変長符号化
回路58と動き補償回路64に出力する。
【0097】なお、前記3:2プルダウン処理による旨
のフラグS2が立っている場合、画像信号S6は、プロ
グレッシブスキャンフレーム構造となるので、DCTモ
ードはフレームDCTモードに固定される。
【0098】予測モード切り替え回路52における予測
モード(図11)と、このDCTモード切り替え回路5
5におけるDCTモード(図12)を比較して明らかな
ように、輝度成分のブロックに関しては、両者の各モー
ドにおけるデータ構造は実質的に同一である。
【0099】DCTモード切り替え回路55より出力さ
れたIピクチャの画像信号は、DCT回路56に入力さ
れ、DCT(離散コサイン変換)処理され、DCT係数
に変換される。このDCT係数データは、量子化回路5
7に入力され、送信バッファ59のデータ蓄積量(バッ
ファ蓄積量)に対応した量子化ステップで量子化された
後、可変長符号化回路58に入力される。
【0100】可変長符号化回路58には、フレームヘッ
ダの情報から画像符号化タイプと、前記トップ・フィー
ルド・フォースト,リピート・ファースト・フィールド
の情報も伝送する。
【0101】また、可変長符号化回路58は、量子化回
路57より供給される量子化ステップ(スケール)の情
報に対応して、量子化回路57より供給される量子化さ
れたDCT係数データ(いまの場合、IピクチャのDC
T係数データ)を、例えばハフマン符号などの可変長符
号に変換し、送信バッファ59に出力する。
【0102】また、可変長符号化回路58には、量子化
回路57より量子化ステップ(スケール)の情報が入力
され、予測判定回路54より予測モード(画像内予測、
前方予測、後方予測、又は両方向予測のいずれが設定さ
れたかを示すモード)の情報が、動きベクトル検出回路
50より動きベクトルの情報が、予測モード切り替え回
路52より予測フラグ(フレーム予測モード又はフィー
ルド予測モードのいずれが設定されたかを示すフラグ)
が、さらにDCTモード切り替え回路55が出力するD
CTフラグ(フレームDCTモード又はフィールドDC
Tモードのいずれが設定されたかを示すフラグ)が、ま
たさらに前記画像符号化タイプ指定・画像符号化順序並
べ替え器70からの各フラグS102,S103が、上
記端子75に供給されたフラグS2が入力されており、
当該可変長符号化回路58では前記フレームが構成され
るフィールドのペアの開始タイミングを示すフラグS1
01に基づいて、これら各フラグ等をも可変長符号化す
る。
【0103】ただし、3:2プルダウン処理された画像
信号である旨を示すフラグS2が立っている場合、予測
フラグ,DCTフラグは両方ともフレームモードの固定
値であるので、これらは可変長符号化回路58から出力
されない。その代わり、当該フラグS2が立っていると
いう情報(入力フレームがプログレッシブスキャンフレ
ーム構造であるという情報)を伝送する。
【0104】送信バッファ59は、上記可変長符号化回
路58から供給された符号化データを一時蓄積すると共
に、当該蓄積量に対応する情報を量子化制御信号として
量子化回路57に出力する。
【0105】すなわち、送信バッファ59は、データの
蓄積量が蓄積可能な許容上限値まで増量すると、上記量
子化制御信号によって量子化回路57の量子化スケール
を大きくさせることにより、上記量子化回路57から出
力されるデータ量を低下させる。また、これとは逆に、
送信バッファ59は、データの蓄積量が許容下限値まで
減少すると、上記量子化制御信号によって量子化回路5
7の量子化スケールを小さくさせることにより、上記量
子化回路57から出力されるデータ量を増大させる。こ
のようにして、送信バッファ59のオーバーフロウまた
はアンダーフロウが防止される。
【0106】そして、送信バッファ59に蓄積された符
号化データは、所定のタイミングで読み出され、出力端
子79を介して伝送路に出力される。
【0107】一方、量子化回路57より出力されたIピ
クチャの量子化されたDCT係数データは、逆量子化回
路60にも送られ、ここで量子化回路57より供給され
る量子化ステップの情報に対応して逆量子化が施され
る。逆量子化回路60の出力データは、IDCT(逆D
CT)回路61に入力され、逆DCT処理された後、フ
レーム/フィールドDCTブロック切り替え回路65に
てフレーム/フィールドDCTフラグに応じてDCTの
ブロックが切り替えられ、その後、演算器62を介し
て、フレームメモリ63の前方予測画像記憶部63aに
供給されて記憶される。
【0108】次に、スキャンコンバータ71からPピク
チャとして処理すべきフレームの画像信号が出力された
時、上述した場合と同様に、動きベクトル検出回路50
からはマクロブロック単位での予測誤差(フレーム間差
分)の絶対値和が、予測判定回路54に供給される。こ
れにより当該予測判定回路54では、マクロブロックの
予測誤差の絶対値和に対応して、フレーム/フィールド
予測モード、又は画像内予測、前方予測予測モードを設
定する。したがって、予測モード切り替え回路52は、
当該設定された予測モードに基づいて動作する。
【0109】演算部53は、上記フレーム内予測モード
が設定されたとき、スイッチ53dを上述したように被
切替端子a側に切り替える。従って、この画像信号は、
前述したIピクチャの画像信号と同様に、DCTモード
切り替え回路55、DCT回路56、量子化回路57、
可変長符号化回路58、送信バッファ59を介し、符号
化データとして伝送路に伝送される。また、このとき
も、量子化回路57から出力されるDCT係数データ
は、逆量子化回路60、IDCT回路61、フレーム/
フィールドDCTブロック切り替え回路65、演算器6
2を介してフレームメモリ63の後方予測画像記憶部6
3bに供給されて記憶される。
【0110】ここで、前方予測モードの時は、スイッチ
53dが被切替端子bに切り替えられると共に、フレー
ムメモリ63の前方予測画像部63aに記憶されている
画像信号(いまの場合Iピクチャの画像信号)が読み出
され、動き補償回路64に送られ、ここで動きベクトル
検出回路50が出力する動きベクトル情報に対応して動
き補償される。
【0111】動き補償回路64より出力された予測画像
信号は、演算器53aに供給される。演算器53aは、
予測モード切り替え回路52より供給された参照画像の
マクロブロックの信号から、動き補償回路64より供給
された、当該マクロブロックに対応する予測画像信号を
減算し、その差分(予測誤差)を出力する。この差分信
号は、DCTモード切り替え回路55、DCT回路5
6、量子化回路57、可変長符号化回路58、送信バッ
ファ59を介して符号化データとして伝送路に伝送され
る。また、この差分信号は、逆量子化回路60、IDC
T回路61、フレーム/フィールドDCTブロック切り
替え回路65により局所的に復号され、演算器62に入
力される。
【0112】ただし、3:2プルダウン処理された信号
である旨を示すフラグS2が立っている場合、予測フラ
グ,DCTフラグは両方ともフレームモードの固定値で
あるので、これらは可変長符号化回路58から出力され
ない。そのかわり、フラグS2が立っているという情報
(入力フレームがプログレッシブスキャンフレーム構造
であるという情報)を伝送する。
【0113】この演算器62にはまた、演算器53aに
供給されている予測画像信号と同一の信号が供給されて
いる。演算器62は、IDCT回路61が出力してフレ
ーム/フィールドDCTブロック切り替え回路65にて
切り替えられた差分信号に、動き補償回路64が出力す
る予測画像信号を加算する。これにより、局所復号した
Pピクチャの画像信号が得られる。このPピクチャの画
像信号は、フレームメモリ63の後方予測画像記憶部6
3bに供給されて記憶される。
【0114】次に、スキャンコンバータ71からBピク
チャとして処理すべきフレームの画像信号が出力された
時、上述した場合と同様に、動きベクトル検出回路50
からマクロブロック単位での予測誤差(フレーム間差
分)の絶対値和が、前記予測判定回路54に送られる。
これにより当該予測判定回路54では、マクロブロック
の予測誤差の絶対値和に対応して、フレーム/フィール
ド予測モード、又は予測モードをフレーム内予測モー
ド、前方予測モード、後方予測モード、又は両方向予測
モードのいずれかに設定する。したがって、予測モード
切り替え回路52は、当該設定された予測モードに基づ
いて動作する。
【0115】上述したように、フレーム内予測モード又
は前方予測モードの時、スイッチ53dは、それぞれ被
切替端子a,bに切り替えられる。このとき、Pピクチ
ャにおける場合と同様の処理が行われ、データが伝送さ
れる。
【0116】これに対して、後方予測モード又は両方向
予測モードが設定された時、スイッチ53dは、それぞ
れ被切替端子c,dにそれぞれ切り替えられる。
【0117】スイッチ53dが被切替端子cに切り替え
られている後方予測モードの時、後方予測画像記憶部6
3bに記憶されている画像信号(いまの場合、Pピクチ
ャの画像信号)が読み出され、動き補償回路64によ
り、動きベクトル検出回路50が出力する動きベクトル
情報に対応して動き補償される。
【0118】動き補償回路64より出力された予測画像
信号は、演算器53bに供給される。演算器53bは、
予測モード切り替え回路52より供給された入力マクロ
ブロックの画像信号から、動き補償回路64より供給さ
れた予測画像信号を減算し、その差分を出力する。この
差分信号は、DCTモード切り替え回路55、DCT回
路56、量子化回路57、可変長符号化回路58、送信
バッファ59を介して符号化データとして伝送路に伝送
される。また、この差分信号は、逆量子化回路60、I
DCT回路61、フレーム/フィールドDCTブロック
切り替え回路65により局所的に復号され、演算器62
に入力される。
【0119】この演算器62にはまた、演算器53bに
供給されている予測画像信号と同一の信号が供給されて
いる。演算器62は、IDCT回路61が出力し、さら
にフレーム/フィールドDCTブロック切り替え回路6
5により切り替えられた差分信号に、動き補償回路64
が出力する予測画像信号を加算する。これにより、局所
復号したBピクチャの画像信号が得られる。
【0120】スイッチ53dが被切替端子dに切り替え
られている両方向予測モードの時、前方予測画像記憶部
63aに記憶されている画像信号(いまの場合、Iピク
チャの画像信号)と、後方予測画像記憶部63bに記憶
されている画像信号(いまの場合、Pピクチャの画像信
号)が読み出され、動き補償回路64により、動きベク
トル検出回路50が出力する動きベクトル情報に対応し
て動き補償される。
【0121】動き補償回路64より出力された予測画像
信号は、演算器53cに供給される。演算器53cは、
予測モード切り替え回路52より供給された入力マクロ
ブロックの画像信号から、動き補償回路64より供給さ
れた予測画像信号の平均値を減算し、その差分を出力す
る。この差分信号は、DCTモード切り替え回路55、
DCT回路56、量子化回路57、可変長符号化回路5
8、送信バッファ59を介して符号化データとして伝送
路に伝送される。また、この差分信号は、逆量子化回路
60、IDCT回路61、フレーム/フィールドDCT
ブロック切り替え回路65により局所的に復号され、演
算器62に入力される。
【0122】この演算器62にはまた、演算器53cに
供給されている予測画像信号と同一の信号が供給されて
いる。演算器62は、IDCT回路61が出力し、さら
にフレーム/フィールドDCTブロック切り替え回路6
5にて切り替えられた差分信号に、動き補償回路64が
出力する予測画像信号を加算する。これにより、局所復
号したBピクチャの画像信号が得られる。
【0123】ここで、3:2プルダウン処理による信号
である旨を示してフラグS2が立っている場合、予測フ
ラグ,DCTフラグは両方ともフレーム予測モードの固
定値であるので、これらは可変長符号化回路58から出
力されない。その代わり、フラグS2が立っているとい
う情報(入力フレームがプログレッシブスキャンフレー
ム構造であるという情報)を伝送する。
【0124】Bピクチャの画像信号は、他の画像の予測
画像とされることがないため、フレームメモリ63には
記憶されない。
【0125】なお、フレームメモリ63において、前方
予測画像記憶部63aと後方予測画像記憶部63bは、
必要に応じてバンク切り替えが行われ、所定の参照画像
に対して、一方または他方に記憶されているものを、前
方予測画像或いは後方予測画像信号として切り替えて出
力することができる。
【0126】以上においては、輝度成分のブロックを中
心として説明をしたが、色差成分のブロックについても
同様に、図11及び図12に示すマクロブロックを単位
として処理され、伝送される。なお、色差成分のブロッ
クを処理する場合の動きベクトルは、対応する輝度成分
のブロックの動きベクトルを垂直方向と水平方向に、そ
れぞれ1/2にしたものが用いられる。
【0127】上述のようにして、図1の符号化器17に
て生成された符号化データのビットストリームは、記録
媒体18へ記録される。
【0128】以上の説明で明らかなように、本発明の動
画像符号化方法及び装置が適用される図1の画像符号化
システムでは、入力画像信号のシーケンスの中に、符号
化フレームレートの異なる動画像素材が混在する画像信
号シーケンスを符号化する場合に、画像信号シーケンス
の中で符号化フレームレートの変化する位置情報、例え
ば編集点情報を予め記憶させた記録媒体を用意し、この
記録媒体から読み出された情報に従って、符号化フレー
ムレートを変化させる、すなわち入力画像を符号化する
かしないかを制御することができる。
【0129】また、本システムは、例えば、3:2プル
ダウン処理による画像信号(符号化フレームレート24
Hz)と、テレビカメラで撮影された画像信号(符号化
フレームレート30Hz)が編集結合されている画像シ
ーケンスを、効率良く符号化する場合に大変有効であ
る。すなわち、画像シーケンスを符号化する場合、その
画像信号シーケンスに対応して予め用意されている編集
点情報を参照することにより、画像信号シーケンスの中
から3:2プルダウン処理による画像信号部分を知るこ
とができるので、その部分だけに、3:2プルダウン処
理による冗長フィールド検出及び除去方法を適用するこ
とができ、フレームの符号化効率を上げることができ
る。また、テレビカメラで撮影された画像信号部分で
は、上述の冗長フィールド検出及び除去方法を適用しな
いようにできるので、誤まって本来必要なフィールドを
除去するという問題が起こらず、動画像の動きが不自然
になる問題がなく、またフレームの符号化効率が低下す
る問題もない。
【0130】次に、本発明の動画像符号化方法を実現す
る第2の実施例について、図13を参照して説明する。
図13は、本発明の第2の動画像符号化装置が適用され
る画像符号化システムの構成を示している。
【0131】この図13の構成は、映画フィルム等の毎
秒24コマのフィルムソース21の画像を、3:2プル
ダウン処理によって、テレビジョン放送方式の例えばN
TSC方式のようなフィールドレートが30Hzの画像
信号にテレシネ変換し、この画像信号を例えばVTRに
てビデオテープ等に記録するテレシネ装置22と、該テ
レシネ装置22から出力された画像信号を、入力画像信
号として符号化して、符号化データを生成する画像符号
化装置30とを備える。
【0132】ここで、上記3:2プルダウン処理による
画像信号は、符号化フレームレートが1コマを2フィー
ルドで読み出した場合には2/60秒となり、また1コ
マを3フィールド読み出した場合には3/60秒へと変
化することになる。
【0133】上記テレシネ装置22は、3:2プルダウ
ン処理により得られたフィールドシーケンスの画像信号
S30と、当該画像信号S30の各フィールドについ
て、それがフィルム21の1コマを3フィールドで読み
出したものか否かを示すフラグS31とを出力する。当
該フラグS31は、上記画像信号S30がフィルム21
の1コマを3フィールドで読み出したものであって、テ
レシネ装置22が当該3フィールドの前記繰り返しフィ
ールドを出力する時に、”1”となされるものである。
【0134】上記フラグS31は、上記画像信号S30
と共にVTR24へ送られ、当該画像信号S30のヘッ
ダ情報として当該VTR24内のビデオテープに記録さ
れる。すなわち、フィールドシーケンスの画像信号S3
0と上記フラグS31は、各フィールドについて1対1
対応して、上記VTR24内のビデオテープに記録され
る。
【0135】かくして、VTR24にて記録がなされた
ビデオテープ25は、3:2プルダウン処理によるフィ
ールドシーケンスの画像信号(S30)と共に、そのシ
ーケンスに含まれる各フィールドがフィルムのコマを3
フィールドで読み出したものかどうかを指示する情報
(フラグS31)が記録されたものとなる。
【0136】なお、画像信号S30とフラグS31は、
同一の記録媒体に記録されている必要はなく、別々の媒
体に記録するようにしてもよい。例えば、図12に示し
たフロッピィディスク26に記録するようにしてもよ
く、この場合は、例えばVTR24内のビデオテープに
画像信号S30を記録し、フロッピィディスク26にフ
ラグS31を記録するようなことが行える。
【0137】ここで、上記画像信号S30と共に記録さ
れるフラグS31の記録方法としては、例えば、前記図
1の場合と同様に、SMPTEタイムコードのユーザビ
ットを用いて、画像信号と一緒にテープに記録しておく
方法が考えられる。このため、当該図13の構成にも、
図1と同様に動作するVITC差し込み回路23が設け
られており、当該VITC差し込み回路23に上記画像
信号S30とフラグS31が供給され、ここで上記画像
信号S30に上記フラグS31がVITCのユーザビッ
トに差し込まれた画像信号S32が形成されるようにな
っている。また、上記VITC,LTCについても、前
述同様に図2や図4に示すフォーマット以外のビット構
成のものであってもよく、この場合、記録側と受信側で
対応がとれていればればよい。なお、VITCへテレシ
ネ時の3:2プルダウン処理の関係を示す情報を記録す
る製品としては、例えばAATON社やエバーツ社製の
ものがある。これらの製品は、従来、ノンリニアでのフ
ィルム編集を容易にするために用いられていた。
【0138】上述のような画像信号S32が記録された
ビデオテープ25はVTR31にて再生され、このVT
R31での再生により得られた画像信号S23が画像符
号化装置30に送られる。なお、このビデオテープ25
から再生された画像信号S23は、上記画像信号S32
と同じものである。
【0139】上記VTR31からの画像信号S23を受
け取った画像符号化装置30は、当該画像信号S23か
ら、前記画像信号S30を読み出すと共に、この画像信
号のSMPTEタイムコードのユーザビット、例えば前
記VITCに記録された前記フラグS31(すなわち
3:2プルダウン処理の関係を示す情報)を読み出し、
当該フラグS31に基づいて上記画像信号の冗長フィー
ルドを除去し、その後当該画像信号を符号化する。
【0140】このようなことを行うため、上記VTR3
1から画像符号化装置30に供給された画像信号S23
は、先ずVITC読み取り回路32に送られる。当該V
ITC読み取り回路32では、上記画像信号S23か
ら、前記SMPTEタイムコードのユーザビットの例え
ばVITC内に配置された前記フラグS31を読み出
し、上記3:2プルダウン処理による画像信号S30と
分離し、当該分離した画像信号S30については画像信
号S20として冗長フィールド除去器33以降の経路に
送る。一方、当該VITC読み取り回路32は、上記V
ITCから読み取ったフラグS31に対応するフラグS
21を出力する。このフラグS21は、冗長フィールド
を除去するか否かを示す制御信号として冗長フィールド
除去器33へ送られる。
【0141】上記冗長フィールド除去器33では、上記
フラグS21に基づいて、上記VITC読み取り回路3
2から供給された3:2プルダウン処理による画像信号
S20から、冗長画像に対応する画像信号を除去する。
これにより、当該冗長画像の画像信号は符号化されない
ことになる。
【0142】上記冗長フィールド除去器33から出力さ
れるフィールドシーケンスの画像信号S22は、上記フ
ラグS21と共にスキャンコンバータ34へ入力され
る。このスキャンコンバータ34は、図1のスキャンコ
ンバータ16と同様のものである。すなわち、当該スキ
ャンコンバータ34では、上記冗長フィールド除去器3
3にて冗長フィールドが除去された後のフィールドシー
ケンスの画像信号S22を、入力順にフレームシーケン
スの画像信号へ変換する。
【0143】このスキャンコンバータ34から出力され
たフレームシーケンスの画像信号は、前述同様のフラグ
S101,S102,S103と共に符号化器35に送
られる。当該符号化器35では、前述同様に、上記フレ
ームシーケンスの画像信号を高能率符号化し、フラグS
102,S103を符号化する。なお、当該符号化器3
5は、前記図1の符号化器17におけるフラグS2を用
いた符号化処理の制御を行わないこと以外の基本的な構
成については前記符号化器17と同様である。すなわ
ち、この図13の構成の例における符号化器35では、
当該符号化器35へ入力される画像信号がフィルムソー
スからの3:2プルダウン処理された画像信号であるの
で、前記図1の例におけるフラグS2に”1”が立って
いる場合と同様の動作となる。
【0144】上記符号化器35にて画像信号を高能率符
号化すると共にフラグS102,S103を符号化して
得た符号化データ(ビットストリーム)は、その後、記
録媒体36に記録される。
【0145】なお、例えば、図13に示したフロッピィ
ディスク26にフラグS31を記録した場合には、当該
フロッピィディスク26から読み出したフラグS31に
対応して、上記VITC読み取り回路32から前記フラ
グS21を出力させるようなことも可能である。もちろ
ん、VITC読み取り回路32からフラグS21を出力
するのではなく、フロッピィディスク26から読み出し
たフラグS31をそのままフラグS21として冗長フィ
ールド除去器21に送るようにしてもよい。
【0146】次に、図14を用いて、上記図13のVI
TC読み取り回路32からスキャンコンバータ34まで
の構成における動作を説明する。
【0147】この図14には、図13のVITC読み取
り回路32から出力される前記フィールドレートの画像
信号S20と、画像信号S20が3:2プルダウンダウ
ン処理による繰り返しフィールドであるかどうかを示す
フラグS21と、図13の冗長フィールド除去器33に
て冗長フィールドが除去された後の画像信号S22と、
前記図6と同様に図13のスキャンコンバータ34にて
フィールドレートをフレームレートに変換する際に当該
フレームが構成されるフィールドのペアの開始のタイミ
ング(”1”の立ち上げ)を示すフラグS101と、当
該フレームが第1フィールド(top field)から始まるの
か或いは第2フィールド(bottom field)から始まるのか
を示し第1フィールドから始まる場合には”1”となる
フラグS102と、当該フレームが元はフィルムソース
の同一のコマから生成された3フィールドから1フィー
ルドを除去した2フィールドからなるフレームであると
きに”1”となるフラグS103とを示している。ま
た、この図14内の画像信号S20についても、文字F
又はfは3:2プルダウン処理されたフィルムソースの
画像信号であり、大文字Fが第1フィールドを表し、小
文字fが第2フィールドを表し、これら文字F及びfの
添字の数字のうち同じ数字はフィルムの同じコマから読
み出されたフィールドを表している。
【0148】この図14からわかるように、画像信号S
20が3:2プルダウン処理による繰り返しフィールド
である場合、フラグS21は”1”となり、繰り返しフ
ィールドでない場合、フラグS21は”0”となる。し
たがって、当該フラグS21に”1”が立っているとき
の前記冗長フィールド除去器33は、VITC読み取り
回路32からの画像信号S20のフィールドを冗長フィ
ールドであると判断して、当該冗長フィールドを画像信
号S20から取り除く。
【0149】また、図1の場合と同様に、この図13の
構成のスキャンコンバータ34からは、前記フレームレ
ートの画像信号と共に、それに附属する上記図14のフ
ラグS101,S102,S103も出力し、したがっ
て符号化器35にはこれら画像信号とフラグS101,
S102,S103が入力される。さらに、上記符号化
器35にて前述同様にMPEG2規格に則った符号化を
行う場合、上記フラグS102とS103は、それぞれ
MPEG2で定義されるところの前記トップ・フィール
ド・ファースト(top_field_first:TFF),リピー
ト・ファースト・フィールド(repeat_first_field:
RFF)として符号化する。
【0150】以上の説明で明らかなように、本発明の動
画像符号化方法及び装置が適用される図13の画像符号
化システムでは、例えば3:2プルダウン処理による画
像信号を、高能率符号化する場合に大変有効である。す
なわち、画像信号シーケンスを符号化する場合、その画
像信号シーケンスに対応して予め用意されている、各フ
ィールドがフィルムの1コマを3フィールド読み出した
ものか否かの情報を参照することにより、繰り返されて
いる冗長フィールドの位置を知ることができるので、効
率良く冗長フィールドを除去でき、したがって、フレー
ムの符号化効率を上げることができる。また冗長フィー
ルドではない、本来必要なフィールドを誤って除去する
という問題が起こらず、動画像の動きが不自然になる問
題がなく、またフレームの符号化効率が低下する問題も
ない。
【0151】以上のようなことから、本発明の動画像符
号化方法及び装置が適用される図1や図13の動画像符
号化システムは、実用上、非常に大きな効果がある。
【0152】なお、前述したように、本発明では、編集
者などが、予め、画像信号と共に、画像の符号化制御情
報(フラグS11やS31)をビデオテープなどの記録
媒体に記録するようにしている。前述の説明では、例え
ば、画像に対応するSMPTEタイムコードのユーザビ
ット、例えばVITCやLTCに上記符号化制御情報を
記録し、画像符号化装置側で、その符号化制御情報を読
み出し、それに基づいて、画像の符号化方法の制御を行
うものとして、主に2:3プルダウンによる繰り返しフ
ィールドの除去を制御する方法を説明したが、その他に
も画像の符号化方法の制御としては各種の方法が考えら
れる。
【0153】例えば、ビデオ編集者が、シーンチェンジ
するフィールドのVITCやLTCにシーンチェンジフ
ラグなるものを立てておく。そして画像符号化装置側で
は、VITCやLTCに記録されたシーンチェンジフラ
グを読み出し、それに基づいてそのシーンチェンジの先
頭のフィールド又はそれを含むフィールドをIピクチャ
で符号化するようにする。
【0154】また例えば、ビデオ編集者が、あるシーン
について符号化画質を高画質としたい時、そのフィール
ドのVITCやLTCに高画質指示フラグなるものを立
てておく。そして画像符号化装置側では、VITCやL
TCに記録された高画質指示フラグを読み出し、それに
基づいて、そのシーンの符号化ビットレートを上昇させ
て符号化するようにする。
【0155】さらに例えば、ビデオ編集者がフィルムの
1コマを2:2プルダウンした時の先頭フィールドのV
ITCやLTCに先頭フィールドフラグなるものを立て
る。ここで、2:2プルダウンとは、24コマのフィル
ム画像を、毎秒25フレーム(毎秒50フィールド)の
画像信号に変換する場合に、広く用いられているテレシ
ネ変換方法である。これは、フィルムの1コマを画像信
号の2フィールドでインタレーススキャン(飛び越し走
査)して読み出すという方法である。そして画像符号化
装置側では、VITCやLTCに記録された先頭フィー
ルドフラグを読み出し、同一コマから読み出された2フ
ィールドから1フレームを構成し、符号化するようにす
る。
【0156】このように、画像と共に、それに対応する
SMPTEタイムコードのユーザビット、例えばVIT
CやLTCに記録された情報を読み出し、それに基づい
て、画像符号化装置側で画像の符号化方法の制御に様々
な利用が可能となる。
【0157】次に、本発明の動画像符号化方法を実現す
る第3の実施例について説明する。この第3の実施例
は、前記図1に示したような画像信号S12と共に記録
するフラグS11の記録方法として、ビデオインデック
スインフォメーション(VideoIndex Information)と呼
ばれるSMPTEの勧告を使用する例である。
【0158】上記ビデオインデックスインフォメーショ
ンは、いわゆる4:2:2コンポーネントディジタルビ
デオ信号のブランキング内に記録され、NTSC方式の
ような512ラインを用いるシステムでは、14ライン
目と277ライン目の色差信号(Cb,Cr)によって
送られる。なお、同じラインの輝度信号(Y)には、D
VITC(Digital Vertical Interval Time Code)が
伝送される。
【0159】上記ビデオインデックスインフォメーショ
ンは、1ラインの有効部分720サンプルの色差信号を
使って、90バイトの情報で表される。これを、図15
を用いて説明する。4:2:2コンポーネントディジタ
ルビデオ信号の1ラインの有効部分は、Cb,Y,C
r,Y,Cb,Y,Cr,Y,・・・の順番に1440
サンプルある。それぞれのサンプルは10ビット長であ
る。なお、一般には、LSB(最下位ビット)側の2ビ
ットは常に”0”とされており、有効ビット長は8ビッ
トである。また、10ビット長の色差信号のサンプルの
値204h(16進数表現)は2進数の”1”を表し、
値200hは2進数の”0”を表す。
【0160】最初の色差信号(サンプルワードNo.0
のCb)は、8ビット長のビデオインデックスワード0
のLSB(ビット0)を表す。2番目の色差信号(サン
プルワードNo.2のCr)は,ビデオインデックスワ
ード0のビット1を表す。以降同様に続き、そして8番
目の色差信号(サンプルワードNo.14のCr)は、
ビデオインデックスワード0のMSB(ビット7)を表
す。以降同様に続き、最後の色差信号(サンプルワード
No.1438のCr)は、ビデオインデックスワード
89のMSB(ビット7)を表す。このようにして、ビ
デオインデックスワード0から89までの90バイトの
ビデオインデックスインフォメーションが表される。
【0161】ビデオインデックスインフォメーションの
データフォーマットは、上記勧告における規定(Propos
ed SMPTE recommended practice RP-186 ”Vide
o Index Information Coding for 525 and 625 Line Te
levision Systems”(August20,1995))に示されてい
るものであり、図16に示すように規定されている。こ
のビデオインデックスインフォメーションは、主にディ
ジタルビデオになる前のソースの情報を記録するための
ものである。
【0162】当該第3の実施例を前述した第1の実施例
に対応させた場合、ビデオインデックスワードNo.1
4の下位4ビット(lower 4bit)のソースフラグデー
タ(source flags data)を用いて、そのビデオ信号が
3:2プルダウン処理による画像か、それともテレビカ
メラで撮影された画像信号かを示す情報を伝送し、動画
像符号化装置では、その情報を検出して符号化方法を制
御する。
【0163】このような第1の実施例に第3の実施例を
対応させた場合の具体的構成としては、前記第1の実施
例の構成である図1におけるVITC差し込み回路6と
VITC読み取り回路12を、それぞれビデオインデッ
クスインフォメーション差し込み回路6とビデオインデ
ックスインフォメーション読み取り回路12に変更する
ものが挙げられる。
【0164】また、当該第3の実施例を前記第2の実施
例に対応させた場合には、ビデオインデックスワードN
o.12の上位4ビット(upper 4bit)のビデオフィ
ールド(video field),フィルムフレームデータ(fil
m frames data)を用いて、3:2プルダウンされたビ
デオ信号のフィールドについて、それが3:2プルダウ
ン処理による繰り返しフィールドであるかを指示する情
報を伝送し、動画像符号化装置では、その情報を検出し
て符号化方法を制御する。
【0165】このような第2の実施例に第3の実施例を
対応させた場合の具体的構成としては、前記図13にお
けるVITC差し込み回路23とVITC読み取り回路
32を、それぞれビデオインデックスインフォメーショ
ン差し込み回路6とビデオインデックスインフォメーシ
ョン読み取り回路12に変更したものが挙げられる。
【0166】なお、例えばシーンチェンジするフィール
ドを指示する情報を用いる場合、当該情報はビデオイン
デックスワードNo.14の下位4ビット(upper 4bi
t)の、ソースフラグデータ(source flags data)を用
いて伝送し、動画像符号化装置では、その情報を検出し
て符号化方法を制御する。
【0167】また、3:2プルダウンされたフィルムの
先頭フィールドを指示する情報を用いる場合、当該情報
はビデオインデックスワードNo.12の上位4ビット
(upper 4bit)のビデオフィールド(video field),
フィルムフレームデータ(film frames data)を用いて
伝送し、動画像符号化装置では、その情報を検出して符
号化方法を制御する。
【0168】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
動画像符号化方法及び装置は、画像信号のシーケンスの
中に符号化フレームレートの異なる動画像素材から得ら
れた画像信号が混在するとき、画像信号のシーケンスの
中で符号化フレームレートの変化する位置情報を検出
し、位置情報に基づいて動画像信号の符号化処理を変更
することにより、3:2プルダウン処理により得られた
画像信号とテレビカメラで撮影された画像信号とが混在
する信号のように、画像信号のシーケンス中に符号化フ
レームレートの異なる動画像素材が混在する動画像信号
を、効率よく符号化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像符号化方法及び装置が適用され
る第1の実施例の画像符号化システムの概略構成を示す
ブロック回路図である。
【図2】VITCのタイムコードについて説明するため
の図である。
【図3】ディジタルデータの画像信号の水平ラインの信
号の位置を説明するための図である。
【図4】LTCのタイムコードについて説明するための
図である。
【図5】冗長フィールド検出及び除去回路の具体的構成
を示すブロック回路図である。
【図6】3:2プルダウン処理による画像信号とテレビ
カメラで撮影された画像信号が編集された画像信号を図
1の画像符号化システムで処理した時のタイミングチャ
ートである。
【図7】ピクチャ符号化タイプについて説明するための
図である。
【図8】画像信号符号化方法の原理を説明するための図
である。
【図9】符号化器の具体的構成を示すブロック回路図で
ある。
【図10】画像信号の構造を説明するための図である。
【図11】フレーム/フィールド予測モードについて説
明するための図である。
【図12】フレーム/フィールドDCTモードについて
説明するための図である。
【図13】本発明の動画像符号化方法及び装置が適用さ
れる第2の実施例の画像符号化システムの概略構成を示
すブロック回路図である。
【図14】3:2プルダウン処理による画像信号を図1
3の画像符号化システムで処理した時のタイミングチャ
ートである。
【図15】ビデオインデックスインフォメーションの説
明に用いる図である。
【図16】ビデオインデックスインフォメーションのデ
ータフォーマットを示す図である。
【図17】3:2プルダウン処理について説明するため
の図である。
【図18】従来の画像符号化システムの概略構成を示す
ブロック回路図である。
【図19】3:2プルダウン処理による冗長フィールド
を検出し、それを除去する処理について説明するための
図である。
【符号の説明】
1 ビデオ編集装置 2,3,7,11,24,25 VTR 4,13,15 スイッチ 5 ビデオ編集コントローラ 6,23 VITC差し込み回路 9,25 ビデオテープ 10,30 画像符号化装置 12,32 VITC読み取り回路 14 冗長フィールド検出及び除去器 16,34 スキャンコンバータ 17,35 符号化器 18,36 記録媒体 33 冗長フィールド除去器

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号のシーケンスの中に符号化フレ
    ームレートの異なる動画像素材から得られた画像信号が
    混在した動画像信号を符号化する動画像符号化方法であ
    って、 上記画像信号のシーケンスの中で符号化フレームレート
    の変化する位置情報を検出し、 当該検出した位置情報に基づいて、上記動画像信号の符
    号化処理を変更することを特徴とする動画像符号化方
    法。
  2. 【請求項2】 上記動画像信号は、フィルム画像を3:
    2プルダウン処理した動画像信号とテレビカメラで撮影
    した動画像信号とが編集結合されてなり、上記位置情報
    として上記編集結合の編集点情報を検出することを特徴
    とする請求項1記載の動画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 上記動画像信号は、フィルム画像を3:
    2プルダウン処理した動画像信号からなり、上記位置情
    報としてフィルム画像の1コマが3フィールドの画像に
    変換された位置、又は1コマが2フィールドの画像に変
    換された位置を示す情報を検出することを特徴とする請
    求項1記載の動画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 上記3:2プルダウン処理した動画像信
    号がフィルム画像の1コマを3フィールドの画像に変換
    した信号であるときには、当該3フィールドのうち冗長
    なフィールドを除去することを特徴とする請求項2記載
    の動画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 上記フィルム画像の1コマが3フィール
    ドの画像に変換されているときには、上記3フィールド
    のうち冗長なフィールドを除去することを特徴とする請
    求項3記載の動画像符号化方法。
  6. 【請求項6】 上記テレビカメラで撮影した動画像信号
    については、フレーム/フィールド適応の動き補償予測
    符号化することを特徴とする請求項2記載の動画像符号
    化方法。
  7. 【請求項7】 上記動画像信号の垂直ブランキング期間
    に配された上記位置情報を検出することを特徴とする請
    求項1記載の動画像符号化方法。
  8. 【請求項8】 上記動画像信号が記録された記録媒体か
    ら当該動画像信号を再生し、上記位置情報が記録された
    記録媒体から当該位置情報を再生することを特徴とする
    請求項1記載の動画像符号化方法。
  9. 【請求項9】 画像信号のシーケンスの中に符号化フレ
    ームレートの異なる動画像素材から得られた画像信号が
    混在した動画像信号を符号化する動画像符号化装置であ
    って、 上記画像信号のシーケンスの中で符号化フレームレート
    の変化する位置情報を検出する検出手段と、 当該検出した位置情報に基づいて、上記動画像信号の符
    号化処理を変更する符号化手段とを有することを特徴と
    する動画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 上記動画像信号は、フィルム画像を
    3:2プルダウン処理した動画像信号とテレビカメラで
    撮影した動画像信号とが編集結合されてなり、上記検出
    手段は、上記位置情報として上記編集結合の編集点情報
    を検出することを特徴とする請求項9記載の動画像符号
    化装置。
  11. 【請求項11】 上記動画像信号は、フィルム画像を
    3:2プルダウン処理した動画像信号からなり、上記検
    出手段は、上記位置情報としてフィルム画像の1コマが
    3フィールドの画像に変換された位置、又は1コマが2
    フィールドの画像に変換された位置を示す情報を検出す
    ることを特徴とする請求項9記載の動画像符号化装置。
  12. 【請求項12】 上記3:2プルダウン処理した動画像
    信号がフィルム画像の1コマを3フィールドの画像に変
    換した信号であるときには、当該3フィールドのうち冗
    長なフィールドを除去する冗長フィールド除去手段を設
    けることを特徴とする請求項10記載の動画像符号化装
    置。
  13. 【請求項13】 上記フィルム画像の1コマが3フィー
    ルドの画像に変換されているときには、上記3フィール
    ドのうち冗長なフィールドを除去する冗長フィールド除
    去手段を設けることを特徴とする請求項11記載の動画
    像符号化装置。
  14. 【請求項14】 上記符号化手段は、上記テレビカメラ
    で撮影した動画像信号については、フレーム/フィール
    ド適応の動き補償予測符号化することを特徴とする請求
    項10記載の動画像符号化装置。
  15. 【請求項15】 上記検出手段は、上記動画像信号の垂
    直ブランキング期間に配された上記位置情報を検出する
    ことを特徴とする請求項9記載の動画像符号化装置。
  16. 【請求項16】 上記符号化手段は上記動画像信号が記
    録された記録媒体から再生された当該動画像信号を符号
    化処理し、上記検出手段は上記位置情報が記録された記
    録媒体から再生された当該位置情報を検出することを特
    徴とする請求項9記載の動画像符号化装置。
  17. 【請求項17】 画像信号のシーケンスの中に符号化フ
    レームレートの異なる動画像素材から得られた画像信号
    が混在した動画像信号と、 上記画像信号のシーケンスの中で符号化フレームレート
    の変化する位置を示す位置情報とを記録してなることを
    特徴とする記録媒体。
  18. 【請求項18】 上記動画像信号はフィルム画像を3:
    2プルダウン処理した動画像信号とテレビカメラで撮影
    した動画像信号とが編集結合されてなり、上記位置情報
    は上記編集結合の編集点情報であることを特徴とする請
    求項17記載の記録媒体。
  19. 【請求項19】 上記動画像信号はフィルム画像を3:
    2プルダウン処理した動画像信号からなり、上記位置情
    報はフィルム画像の1コマが3フィールドの画像に変換
    された位置、又は1コマが2フィールドの画像に変換さ
    れた位置を示す情報であることを特徴とする請求項17
    記載の記録媒体。
  20. 【請求項20】 上記位置情報は、上記動画像信号の垂
    直ブランキング期間に記録してなることを特徴とする請
    求項17記載の記録媒体。
  21. 【請求項21】 上記位置情報は、上記動画像信号が記
    録される領域以外のタイムコードが記録される領域内に
    記録してなることを特徴とする請求項17記載の記録媒
    体。
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