[go: up one dir, main page]

JPH09179073A - 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ - Google Patents

3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ

Info

Publication number
JPH09179073A
JPH09179073A JP7336453A JP33645395A JPH09179073A JP H09179073 A JPH09179073 A JP H09179073A JP 7336453 A JP7336453 A JP 7336453A JP 33645395 A JP33645395 A JP 33645395A JP H09179073 A JPH09179073 A JP H09179073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
hydrogen atom
methyl group
group
copolymer according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7336453A
Other languages
English (en)
Inventor
Fukumen Ri
福 綿 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Santen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Santen Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Santen Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Santen Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP7336453A priority Critical patent/JPH09179073A/ja
Publication of JPH09179073A publication Critical patent/JPH09179073A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Prostheses (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 foldableIOLに好適な素材を提供する。 【解決手段】 下記[I]、[II]および[III] で表され
る構成単位からなり、[I]が60〜80wt%、[II]が
10〜30wt%、 [III]が5〜20wt%(全体が100
%)の共重合体である。 【化1】 1 はH原子又はアルキル基、R2 はアルキレン基を示
し、該アルキレン基はOH基で置換されても、アルキレ
ン鎖中にO原子を有してもよい。 【化2】 3 は 【化3】 (R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子又は
アルキル基を示す)又は単結合、R4 はH原子又はアル
キル基、m、n、pおよびqは1〜4を示す。 【化4】 9 はH原子又はアルキル基、R10はアルキル基を示
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼用レンズ、特に
折り曲げて眼内に挿入することができるフォールダブル
(foldable)眼内レンズ(以下「foldableIOL」と略記
する)に有用な共重合体(copolymer )に関する。
【0002】
【従来の技術】眼内レンズ(IOL)は白内障手術の際
除去した水晶体に代えて挿入するものであるが、194
9年に初めて移植に用いられて以来、その素材について
種々の研究がなされてきた。ところが手術方法も大きな
変革を遂げ、手術方法の進歩と共にIOLに求められる
特性も変化してきた。最近では、超音波乳化吸引術等の
普及もあって、混濁した水晶体の除去等のための切開創
は小さくてすむようになり、それに従って挿入するIO
Lに求められる特性も変わりつつある。例えば、小さな
切開創よりの挿入を可能にするため、折り畳んだ形で挿
入し、嚢内で開かせることができる、いわゆるfoldable
IOLとしての特性である。そこでIOLの素材につい
ても種々の研究がなされてきた。IOLの素材として以
前よりポリメチルメタクリレート(PMMA)、シリコ
ーン、アクリル樹脂等が広く使用されているが、foldab
leIOLの素材としてはシリコーンやアクリル樹脂が用
いられており、最近ではヒドロキシエチルメタクリレー
トとメチルメタクリレート等との共重合体等も用いられ
ている。また、これらの素材の研究に加えて、網膜に対
する紫外線の影響を防ぐためヒドロキシベンゾフェノン
やヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール等の紫外線吸
収剤を含有させること、さらには生体適合性の向上、細
胞等の沈着防止を目的としてIOL表面をヘパリン等の
ポリサッカライド類でコーテイングすることも実際に応
用されている。
【0003】ところで、本発明の特徴である、ピロリド
ングループを有するアクリルモノマーからなる構成単位
をその一部として含むポリマー、特に眼用レンズへの応
用を目的としたポリマーについての報告例としては、例
えば、メタクリロイルオキシエチル−2−ピロリドンと
アクリル酸等との共重合体(特開平4−28705号公
報)、アクリル酸とピロリドンがアミド結合したモノマ
ーからなる重合体(特開平2−43208号公報)、ポ
リオキシアルキレン骨格にピロリドングループを有した
重合体(特開平2−8218号公報)等があるが、特に
3成分系共重合体を開示したものとなると、ビニルピロ
リドンとヒドロキシエチルメタクリル酸とメチルメタク
リレートの共重合体(特開昭53−105250号公
報)、メタクリロイルオキシエチル−2−ピロリドンと
アルキルメタクリレートとフルオロアルキルメタクリレ
ートの共重合体(特開平5−150197号公報)等が
知られているにすぎない。さらに、これらの研究はソフ
トコンタクトレンズに応用することが主たる目的であ
り、IOLへの応用を目的としたものではなく、特に本
発明の主目的であるfoldableIOLへの応用可能性につ
いては全く示唆すらされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は眼用レンズ、
より詳しくいえばfoldableIOLへの応用を目的とした
ものであるが、foldableIOLの素材を研究する際、屈
折率、引っ張り強度、復元速度等を考慮する必要があ
る。例えば、 1)屈折率が低すぎるとIOLの厚みが増大しすぎ、高
すぎると周辺部の収差が大きくなりすぎるため、適切な
屈折率が必要となる。具体的にいえば、1.4〜1.6
の範囲となることが好ましい。
【0005】2)foldableIOLは、鑷子を用いて挿入
操作をするため、その操作に耐える引っ張り強度が必要
となる。
【0006】3)foldableIOLは、挿入後嚢内で元の
形状に復元しなければならない。復元速度は術者の好
み、能力によっても異なってくるが、一般的に言うと、
復元速度が速くなるにつれ周辺組織への機械的な侵襲を
与える可能性がでてくる。一方、復元速度が遅くなるに
つれ、手術時間が長くなると共に、周辺組織に悪影響を
与える可能性が大きくなる。そこでfoldableIOLには
適切な復元速度が求められる。
【0007】さらに、成形の容易さも考慮する必要があ
る。
【0008】これらの観点を考慮し種々のfoldableIO
Lが実際に用いられているが、より好ましい素材の開発
が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を考
慮に入れfoldableIOLにより好適に応用できる素材を
研究した結果、アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル
誘導体、アクリル酸アルキルエステル誘導体およびピロ
リドングループを有するアクリル酸誘導体の3成分から
なる共重合体が特に優れた素材となり得ることを見い出
した。
【0010】
【発明の構成】本発明は、下記a)、b)およびc)で
表されるモノマーを共重合させて得られる共重合体であ
って、
【化9】 [式中、R1 は、水素原子または低級アルキル基を示
し、R2 は低級アルキレン基を示し、該アルキレン基は
ヒドロキシ基で置換されていてもよく、またアルキレン
鎖の中に酸素原子を有していてもよい。以下同じ。]
【化10】 [式中、R3
【化11】 (R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子また
は低級アルキル基を示す)または単結合を示し、R4
水素原子または低級アルキル基を示し、m、n、pおよ
びqは1〜4の整数を示す。以下同じ。]
【化12】 [式中、R9 は水素原子または低級アルキル基を示し、
10は低級アルキル基を示す。以下同じ。] 構成単位で示すと、下記[I]、[II]および[III] で表
される構成単位からなり、[I]が60〜80%(「W
/W」)、[II]が10〜30%(W/W)、 [III]が5
〜20%(W/W)で全体として100%となる共重合
体およびその製造法ならびにその共重合体を用いた眼用
レンズに関する。
【0011】
【化13】
【化14】
【化15】 上記各式において、低級アルキルとは、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ヘ
キシル等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝
のアルキルを示し、低級アルキレンとは、−CH2 −、
−(CH2 2 −、−(CH2 3 −、−C(CH3
2 −、−(CH2 4 −、−(CH2 6−等の1〜6
個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキレンを示
す。
【0012】上記の内特に好ましい例を挙げると、R1
は水素原子またはメチル基で、R2は−(CH2 2
または−(CH2 3 −で、R3 は−OCH2 −、−O
CH2 CH2 −、−NHCH2 −または単結合で、R4
は水素原子またはメチル基で、R9 は水素原子またはメ
チル基で、R10はメチル基またはイソブチル基である。
【0013】組み合わせとしては、前記の各グループの
組み合わせが好ましく、特に、R1がメチル基で、R2
が−(CH2 2 −で、R3 が−OCH2 CH2 −で、
4がメチル基で、R9 がメチル基で、R10がメチル基
である組み合わせが好ましい。
【0014】本発明による共重合体の構成単位の割合
は、好ましくは[I]が65〜75%(W/W)、[II]
が15〜25%(W/W)、[III] が5〜15%(W/
W)(全体として100%)であり、特に好ましくは
[I]が70%(W/W)、[II]が21%(W/W)、
[III] が9%(W/W)である。
【0015】本発明による共重合体の好適なものは、R
1 が水素原子またはメチル基で、R2 が−(CH2 2
−または−(CH2 3 −で、R3 が−OCH2 −、−
OCH2 CH2 −、−NHCH2 −または単結合で、R
4 が水素原子またはメチル基で、R9 が水素原子または
メチル基で、R10がメチル基またはイソブチル基であ
り、[I]が60〜80%(W/W)、[II]が10〜3
0%(W/W)、 [III]が5〜20%(W/W)で全体
として100%となる共重合体であり、特に、R1 がメ
チル基で、R2 がエチレン基で、R3 が−OCH2 CH
2 −で、R4 がメチル基で、R9 がメチル基で、R10
メチル基であり、[I]が70%(W/W)、[II]が2
1%(W/W)、[III] が9%(W/W)である共重合
体である。
【0016】本発明の共重合体は、a)、b)および
c)の各モノマー成分を、重合開始剤として過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム、ベンゾフェノンまたはメタ
クリロイルオキシヒドロキシベンゾフェノンを用いて共
重合させることによって好適に製造することができる。
【0017】一般に共重合体を製造するための重合開始
剤としては、アゾビスイソブチロニトリルが最も汎用さ
れるが、その方法では本願の目的であるfoldableIOL
の素材として満足すべき機械的強度が得られない。本発
明者は重合開始剤について鋭意研究した結果、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム、ベンゾフェノンまたはメ
タクリロイルオキシヒドロキシベンゾフェノンを重合開
始剤として用いることによってfoldableIOLの素材と
して満足すべき機械的強度をもった共重合体が得られる
ことを併せて見いだした。
【0018】また、本発明の共重合体の分子量(粘度平
均分子量)としては1万以上であればよい。一般に共重
合体においては、分子量は共重合体の特性にあまり影響
を与えるものではなく、重要なファクターではないが、
共重合体の強度には影響を及ぼす。分子量と強度とは約
1万以下ではほぼ直線的な比例関係にあるが、1万を越
えると強度もほぼ最大に達し、一定に近くなってくる。
従って、1万以下では安定した強度のものが得られず、
また、foldableIOLとしての強度に問題が生じるが、
1万以上になるとほとんど問題がなくなる。しかし、あ
まりにも分子量が高すぎるのもfoldableIOLの強度と
して好ましくないので、共重合体としての好ましい分子
量範囲は1万〜10万であり、後述の実施例で得られる
共重合体としての分子量もこの範囲に入るものである。
【0019】本発明の構成によると、各構成単位の比率
を適宜選択することにより、屈折率、引っ張り強度、復
元速度等を所望に応じて設定することができる。
【0020】例えば、構成単位[I]の比率の増加は屈
折率や復元速度にはほとんど影響をあたえないが、引っ
張り強度を少し低下させる傾向がある。構成単位[II]の
比率の増加は屈折率の上昇効果をもたらし、復元速度に
はほとんど影響を与えないが、引っ張り強度を少し低下
させる傾向がある。構成単位[III] の比率の増加は復元
速度の上昇および引っ張り強度の増強をもたらすが、屈
折率は若干小さくする傾向がある。これらの特性をうま
く利用することによって、所望のfoldableIOLを得る
ことができる。各構成単位の好ましい比率は前述の通り
であるが、この好ましい比率のものを用いると、屈折率
が1.4〜1.6で、復元速度が早過ぎもせず、遅すぎ
もしない速度すなわち3〜6秒で、引っ張り強度が鑷子
での操作に十分耐えることができる強度すなわち、実際
に眼内に挿入するとき(膨潤時)10psi 以上のfoldab
leIOLを得ることができる。尚、復元速度は、前述の
ように術者の好みによっても左右されるので、3〜6秒
±2秒程度に設定してもよい。
【0021】foldableIOLには疎水性のものと親水性
のものがあり、それぞれ目的に応じて用いられている
が、本発明の共重合体は親水性のものである。親水性の
foldableIOLの場合、dry の状態で流通・保管し、使
用前に精製水で膨潤させ眼内に挿入する。親水性の度合
いは含水率によって推し量ることができるが、foldable
IOLの生体親和性、柔軟性等に影響を与える。本発明
の場合には各構成単位の比率を選択することによって含
水率を選択することができる。例えば、構成単位[I]
および[II]の比率の増加は含水率を上昇させ、構成単位
[III] の比率の増加は含水率を低下させる。含水率とし
ては25〜50%のものが好ましい。
【0022】本発明共重合体は分子間架橋されていても
よく、架橋させることによって物理的強度や吸水率の調
整がはかれる。架橋剤としてはアクリレート系またはア
クリルアミド系架橋剤が挙げられ、具体的例示として
は、エチレングリコール ビスメタクリレート、ジエチ
レングリコール ビスメタクリレートまたはN,N´−
メチレン ビス(アクリルアミド)が挙げられる。架橋
剤の使用量が多くなるとポリマーは硬くなり、復元速度
は速くなるが、反面脆くなる。その使用量としては、全
モノマー量の0.01〜2.0wt%、好ましくは0.
1〜1.0wt%で0.5〜1.0wt%が特に好まし
い。
【0023】網膜への悪影響を防ぐ目的で、IOLに紫
外線吸収剤を含有させる技術が汎用されつつあるが、本
発明においても好適に紫外線吸収剤を含有させることが
できる。その含有方法については、紫外線吸収剤を物理
的に含有させる方法(実際に汎用されている方法)と、
紫外線吸収剤を共重合体に化学結合(紫外線吸収剤自体
も共重合体を形成するモノマー成分となる)させる方法
とがあるが、本発明においては両方の方法が利用でき
る。特に、後者の場合IOL使用時に紫外線吸収剤がI
OLより漏出しないという大きなメリットがある。紫外
線吸収剤の種類としてはIOLに使用し得るものであれ
ば特に限定されないが、例を挙げるとベンゾフェノン系
やベンゾトリアゾール系のものまたはそれらのアクリル
酸誘導体が用いられ、具体的にはヒドロキシベンゾフェ
ノンやヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールまたはそ
れらのアクリル酸誘導体、例えば4−メタクリロイルオ
キシ−2−ヒドロキシベンゾフェノンが好適である。
【0024】生体適合性の向上、細胞等の沈着防止を目
的としてIOL表面をポリサッカライド類でコーテイン
グする技術が最近用いられつつあるが、本発明共重合体
は末端に遊離のヒドロキシ基を有するため、ポリサッカ
ライド類と共有結合させることが可能であり、コーテイ
ングの剥離という問題は生じない。またこの共有結合も
きわめて容易に形成させることができ、例えば、ジビニ
ルスルホンを用いて処理するだけで完了する。ポリサッ
カライド類の具体的例としてはヘパリンもしくはヒアル
ロン酸またはその塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)が
好適である。
【0025】さらに、本発明共重合体の特徴として、特
徴的モノマー成分である、ピロリドングループを含むア
クリル酸誘導体すなわち成分b)と、成分a)とのモノ
マー反応率(monomer reactivity ratio, MRR )のr1
×r2 が1.0に近いことが挙げられる。r1 ×r2
1.0に近いことは、理想的重合ができることを示して
いる。成分a)が2−ヒドロキシエチル メタクリレー
ト、成分b)がN−ピロリドノエチル アクリレートで
ある場合を具体的例にとると、r1 ×r2 は1.03と
なる。このMRRの測定はMayo-Lewisの方法(J. Am. Ch
em. Soc., 1994, 66, 1594) に従って行った。
【0026】本発明は可撓性のある柔軟なIOL素材に
関するが、そのようなIOLの場合これを鑷子で挟んで
操作するとき、IOL表面に鑷子の跡が残りIOLが復
元するまで時間がかかることがある。しかし、本発明の
共重合体は復元性に優れており、そのような問題も解消
できる。
【0027】さらに、後発白内障等の治療にレーザー光
線を使用することもあるが、IOL装着後にこのような
治療を行う必要が生じたとき、従来のシリコーン系IO
Lではレンズが混濁し、透明性が損なわれることがあ
り、また周辺部も少し変性が起こり、視野が若干損なわ
れる可能性もある。しかし、本発明の共重合体の場合に
は、そのような混濁は認められず、透明性の維持も可能
であり、また周辺部の変性もほとんど起こらない。本発
明の共重合体は実際に使用される形のfoldableIOLに
容易に成形できる。その成形は公知の方法を用いて行う
ことができる。本発明の共重合体はfoldableIOLに特
に好適であるが、その特有の性質からソフトコンタクト
レンズにも好適に応用できるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態を実施例によって具体的に説明する。
【0029】参考実施例(モノマーの合成)参考実施例1 2−(2−ピロリドン−1−イル)エチ
ル アクリレート(PyEA) の合成 1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン(50
ml)およびトリエチルアミン(85ml)のクロロホ
ルム(150ml)溶液に、撹拌しながらアクリル酸ク
ロリド(50ml)のクロロホルム(100ml)溶液
を2時間で滴下した。反応液を4℃で20時間、50℃
で2時間撹拌し、冷却後濾過した。濾液を15%炭酸ナ
トリウム水溶液で洗浄し、減圧濃縮した。得られる油状
物を減圧蒸留し標記化合物を70%の収率で得た。
【0030】bp:112〜113℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3 ) : 6.14(m,3H), 5.80(s,1H),
4.30(t,2H), 3.60(m,4H), 2.20(m,4H) IR(KBr,cm-1) : 1735, 1676, 1639, 1361
【0031】参考実施例1と同様にして以下の化合物が
得られた。
【0032】・2−(2−ピロリドン−1−イル)エチ
ル メタクリレート(PyEMA) bp:120〜122℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3 ) : 6.10(s,3H), 5.59(s,1H),
4.29(t,2H), 3.59(m,4H), 2.30(m,4H), 1.94(m,3H) IR(KBr,cm-1) : 1735, 1676, 1639, 1361
【0033】・2−ピロリドン−1−イルメチル アク
リレート(PyMA) bp:92〜93℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3 ) : 6.34-6.83(m,2H), 6.06-6.
12(m,1H), 5.37(m,2H),3.57-3.69(m,2H), 1.91-2.50(m,
4H) IR(KBr,cm-1) : 1708, 1639, 1415
【0034】・2−ピロリドン−1−イルメチル メタ
クリレート(PyMMA) bp:95〜96℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3 ) : 6.13-6.16(s,1H), 5.59-5.
61(m,1H), 5.41(s,2H),3.55(t,2H), 1.9-2.43(m,4H),
1.96(m,3H) IR(KBr,cm-1) : 1716, 1636, 1420
【0035】参考実施例2 N−(2−ピロリドン−1
−イルメチル)アクリルアミド(PyMAm) の合成 1−メトキシメチル−2−ピロリドン(65.6g)、
アクリルアミド(75.5g)、トルエンスルホン酸
(0.20g)およびフェノチアジン(0.20g)の
混合物を、生成するメタノールを留去しながら、窒素雰
囲気下150℃で1時間撹拌した。残渣を冷却し、アセ
トンより再結晶して標記化合物を40%の収率で得た。
【0036】mp:73〜74℃ NMR (ppm,TMS,CDCl3 ) : 7.31(m,1H), 6.19-6.31
(m,2H), 5.56-5.72(m,1H), 4.75-4.81(d,2H), 3.50-3.6
6(t,2H), 1.91-2.44(m,4H) IR(KBr,cm-1) : 3440, 1680, 1200-1600
【0037】参考実施例2と同様にして以下の化合物が
得られた。
【0038】・N−(2−ピロリドン−1−イルメチ
ル)メタクリルアミド(Py MMAm) mp:101〜102℃ NMR (ppm,TMS,CDCl3 ) : 6.70(s,1H), 5.69(s,1
H), 5.35(s,1H), 4.70-4.80(d,2H), 3.45-3.62(t,2H),
1.95-2.45(m,7H)
【0039】参考実施例3 1−アクリロイル−2−ピ
ロリドン(NAPy)の合成 2−ピロリドンおよびアクリロイル クロリドを用い、
参考実施例1と同様に操作して70%の収率で標記化合
物を得た。
【0040】bp:85〜86℃/0.5Torr NMR (ppm,TMS,CDCl3 ) : 7.31-7.65(m,1H), 6.56
-6.59(m,1H), 5.74-5.96(m,1H), 3.77-3.96(m,2H), 2.5
2-2.73(m,2H), 1.85-2.24(2m,2H) IR(KBr,cm-1) : 1737, 1679, 1408
【0041】参考実施例3と同様にして以下の化合物が
得られた。
【0042】・1−メタクリロイル−2−ピロリドン(N
MAPy) bp:88〜89℃/0.5Torr NMR(ppm,TMS,CDCl3 ) : 5.28-5.34(s,2H), 3.72-3.
90(m,2H), 2.57-2.67(m,2H), 2.00-2.16(m,2H), 1.97-
1.99(s,3H) IR(KBr,cm-1) : 1745, 1676, 1403
【0043】実施例(共重合体の合成およびその共重合
体からなるシートの作成)実施例1 2−ヒドロキシエチル メタクリレート(HEM
A)、2−(2−ピロリドン−1−イル)エチル メタク
リレート(PyEMA) およびメチル メタクリレート(MMA)
からなる共重合体(HEMA-PyEMA-MMA)の合成およびその共
重合体からなるシートの作成 HEMA 、PyEMA およびMMA を70/20/10(v/
v;w/wに換算すると70/21/9)の割合で混合
し、さらに0.2重量%の過硫酸カリウムおよび10重
量%の水を加え混合したものを、スペーサーでもって0.
5mm または0.1mmの間隔を保ち、クランプで固定した2
枚のガラス板(6cm×5cm、シリコーン系シール化
剤を使って処理したもの)の間に入れ60℃で22時間
ラジカル重合させ、90℃で2時間後処理し重合を完成
させた。このシートをガラス板よりはずし、精製水に浸
して未反応のモノマーを除去して目的とする共重合体の
シートを得た。尚、2枚のガラス板の間隔は所望に応じ
て選択する。
【0044】実施例1と同様にして以下の共重合体およ
びそれからなるシートを得た。
【0045】HEMA-PyEA-MMA, HEMA-PyMA-MMA, HEMA-PyM
MA-MMA,HEMA-NAPy-MMA, HEMA-PyMAm-MMA, HEMA-PyMMAm
-MMA, HEA-PyEA-MA,HEA-PyMAm-MA, HPMA-PyEA-MMA, HE
MA-PyEA-i-BuMA, HEMA-PyEA-NMAPy
【0046】上記の略語は以下の化合物を示す(以下同
じ); HEMA:2−ヒドロキシエチル メタクリレート HEA :2−ヒドロキシエチル アクリレート HPMA:2−ヒドロキシプロピル メタクリレート NAPy:1−アクリロイル−2−ピロリドン PyEA:2−(2−ピロリドン−1−イル)エチル アク
リレート PyEMA :2−(2−ピロリドン−1−イル)エチル メ
タクリレート PyMA:2−ピロリドン−1−イルメチル アクリレート PyMMA :2−ピロリドン−1−イルメチル メタクリレ
ート PyMAm :N−(2−ピロリドン−1−イルメチル)アク
リルアミド PyMMAm:N−(2−ピロリドン−1−イルメチル)メタ
クリルアミド MMA :メチル メタクリレート MA:メチル アクリレート i-BuMA:イソブチル メタクリレート NMAPy:1−メタクリロイル−2−ピロリドン
【0047】これらの共重合体およびそのシートは下記
実施例2の方法を用いても作成することができる。
【0048】実施例2 共重合体(HEMA-PyEMA-MMA)の光
重合による合成およびその共重合体からなるシートの作
成 HEMA 、PyEMA およびMMA を70/20/10(v/
v;w/wに換算すると70/21/9)の割合で混合
し、さらに0.2重量%のベンゾフェノン(または4−
メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン)および0.4重量%のN,N−ジメチルアミノエチ
ル メタクリレートを加え混合したものを、スペーサー
でもって0.5 mmまたは0.1mm の間隔を保ち、クランプで
固定した2枚のガラス板(6cm×5cm、シリコーン
系シール化剤を使って処理したもの)の間に入れ80w
水銀ランプで48時間紫外線照射し光重合させた。この
シートをガラス板よりはずし、精製水に浸して未反応の
モノマーを除去して目的とする共重合体のシートを得
た。尚、2枚のガラス板の間隔は所望に応じて選択す
る。
【0049】実施例3 架橋した共重合体の合成および
それからなるシートの作成 実施例1の操作において、ラジカル重合させる前の混合
物に、1.0重量%のエチレングリコール ビスメタク
リレート(EGMA)を加え、以下実施例1と同様に操作して
分子間架橋した共重合体およびそれからなるシートを得
た。
【0050】架橋剤としてEGMAの代わりにジエチレング
リコール ビスメタクリレート(DEGMA) の様な他のビス
メタクリレート、N,N´−メチレン ビスアクリルア
ミドの様なビスアクリルアミドを使用することができ、
また架橋剤の含量も所望に応じて選択できる。
【0051】実施例1または3の方法により作成した共
重合体のシートの数例について物理化学的性質を表1に
示す。表中、*マークをつけたものは実施例3の方法に
より作成したものを、その他は実施例1および2の方法
により作成したものを示す。また、実施例2は光重合法
を用いた別途合成法であるが、得られる共重合体の物理
化学的性質は実施例1で得られたものと実質上差違はな
かった。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示した物理化学的性質の測定は以下
のようにして行った。
【0054】・含水率:円盤状に切り出した共重合体シ
ートを水中(0℃、2日間以上)に入れ含水量を平衡状
態にさせた後、表面に付着した水分をふき取り重量を計
りW1とする。試料を減圧下60℃、48時間脱水処理
をし、乾燥状態の重量を計りW2 とする。
【0055】(W1 −W2 )/W1 を計算し含水率を算
出した。
【0056】・屈折率:Abbe屈折計を用いて測定した。
【0057】・引っ張り強度:YQ-Z-7測定装置を用い1
2cm/minの引っ張り速度で測定した。単位はpsi で表
す。表1中、“wet ”とはシートを水で膨潤させ平衡に
達した状態を示し、“dry ”とはシートを作成したとき
の状態を示す。
【0058】・復元速度:水で膨潤させ平衡に達したシ
ートを3.0 ×3.0cm の大きさに切り、ピンセットで折り
畳んだ後、元の状態に復元するまでの時間を測定した。
適用できる時間は3〜6秒±2秒程度であるが、好まし
い時間すなわち3〜6秒の範囲に入っておれば“yes ”
とした。
【0059】実施例4 紫外線吸収剤を含んだ共重合体
の合成およびそれからなるシートの作成 実施例1の操作において、ラジカル重合させる前の混合
物に、0.8〜1.5重量%の4−メタクリルオキシ−
2−ヒドロキシベンゾフェノン(MAHBP) を加え、以下実
施例1と同様に操作して紫外線吸収剤を化学結合をした
形で含んだ共重合体およびそれからなるシートを得た。
【0060】このシートの紫外線吸収スペクトルを測定
(Shimazu UV-250) したところ、400nm 以下の波長を良
好に吸収した。紫外線吸収剤を適宜選択することによっ
て、吸収波長の範囲を変えることができる。
【0061】実施例5 ポリサッカライド類によるシー
ト表面の加工 実施例1で作成した共重合体シートをヘパリン水溶液
(5%)に24時間入れた後、1時間空気にさらした。
そのシートをジビニル スルホン(0.1%)を含む炭
酸ナトリウム緩衝液(pH11)に40℃で2時間浸し
た後、リン酸緩衝液で洗浄し、ついで水で十分洗浄して
ヘパリンがヒドロキシグループと共有結合をした状態の
シートを作成した。
【0062】ポリサッカライド類としてヘパリンの代わ
りにヒアルロン酸ナトリウムを用いても同じ様なシート
を得ることができる。
【0063】参考実施例4 モノマー反応率(monomer
reactivity ratio, MRR )の測定 本発明ポリマーにおいて、特徴的モノマー成分である、
ピロリドングループを含むアクリル酸誘導体(代表例と
してPyEAを用いた)と、重合する相手のモノマー(代表
例としてHEMAを用いた)とのモノマー反応率(monomer
reactivity ratio, MRR )を測定した。
【0064】HEMA1部に対しPyEAを1〜10部の範囲で
変動させてを混合し、重合開始剤、アゾビスイソブチロ
ニトリルを加えて、ガス抜きした密封ガラス容器に入
れ、60℃で10〜45分間処理することにより、ポリ
マー化を10%以下にコントロールした。反応後石油エ
ーテル中で得られた共重合体を沈殿させた。共重合体中
のPyEAの量を窒素量の分析により求めた。Mayo-Lewis法
( J. Am. Chem. Soc.,1994, 66, 1594) に従ってPyEA/
HEMA の反応比率r1 およびr2 を求めた。r1は0.4
3でr2 は2.40となり、モノマー反応率のr×r
2 は1.03となった。
【0065】
【発明の効果】本発明は眼用レンズ、特にfoldableIO
Lに好適に用いられる新規共重合体を提供する。そのメ
リットを以下にまとめる。
【0066】1)折り畳んだ状態から速やかな復元性を
示す。
【0067】2)好ましい屈折率を示す。
【0068】3)物理的強度(引っ張り強度)が優れて
いる。
【0069】4)各モノマーの比率を変えることにより
所望の性質にすることができる。
【0070】5)鑷子で操作しても、その痕が残らな
い。
【0071】6)レーザー光を当てても混濁を起こさ
ず、透明性を維持できる。
【0072】7)ヒドロキシ基を分子内に有するので共
重合体の生成後に水和させることができる。
【0073】8)表面がポリサッカライドで容易に加工
でき、しかも共有結合の状態になるので、脱離しない。
【0074】9)分子間架橋が容易にできる。
【0075】10)本発明ポリマーにおいて、特徴的モ
ノマー成分である、ピロリドングループを含むアクリル
酸誘導体すなわち成分b)と、成分a)とのモノマー反
応率(monomer reactivity ratio, MRR )のr×r2
が1.0に近い。r1 ×r2 が1.0に近いことは、理
想的重合ができることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/36 MMQ C08F 220/36 MMQ C08J 7/04 CEY C08J 7/04 CEYZ // C08F 8/00 MHZ C08F 8/00 MHZ

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記[I]、[II]および[III] で表され
    る構成単位からなり、[I]が60〜80%(W/
    W)、[II]が10〜30%(W/W)、 [III]が5〜2
    0%(W/W)で全体として100%となる共重合体。 【化1】 [式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を示し、
    2 は低級アルキレン基を示し、該アルキレン基はヒド
    ロキシ基で置換されていてもよく、またアルキレン鎖の
    中に酸素原子を有していてもよい。] 【化2】 [式中、R3 は 【化3】 (R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子また
    は低級アルキル基を示す)または単結合を示し、R4
    水素原子または低級アルキル基を示し、m、n、pおよ
    びqは1〜4の整数を示す。] 【化4】 [式中、R9 は水素原子または低級アルキル基を示し、
    10は低級アルキル基を示す。]
  2. 【請求項2】 分子量が1万〜10万である請求項1記
    載の共重合体。
  3. 【請求項3】 R1 が水素原子またはメチル基で、R2
    が−(CH2 2 −または−(CH2 3 −である請求
    項1記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 R3 が−OCH2 −、−OCH2 CH2
    −、−NHCH2 −または単結合で、R4 が水素原子ま
    たはメチル基である請求項1記載の共重合体。
  5. 【請求項5】 R9 が水素原子またはメチル基で、R10
    がメチル基またはイソブチル基である請求項1記載の共
    重合体。
  6. 【請求項6】 R1 が水素原子またはメチル基で、R2
    が−(CH2 2 −または−(CH2 3 −で、R3
    −OCH2 −、−OCH2 CH2 −、−NHCH2 −ま
    たは単結合で、R4 が水素原子またはメチル基で、R9
    が水素原子またはメチル基で、R10がメチル基またはイ
    ソブチル基である請求項1記載の共重合体。
  7. 【請求項7】 R1 がメチル基で、R2 が−(CH2
    2 −で、R3 が−OCH2 CH2 −で、R4 がメチル基
    で、R9 がメチル基で、R10がメチル基である請求項1
    記載の共重合体。
  8. 【請求項8】 [I]が65〜75%(W/W)、[II]
    が15〜25%(W/W)、[III] が5〜15%(W/
    W)で全体として100%となる請求項1記載の共重合
    体。
  9. 【請求項9】 [I]が70%(W/W)、[II]が21
    %(W/W)、[III] が9%(W/W)である請求項1
    記載の共重合体。
  10. 【請求項10】 R1 が水素原子またはメチル基で、R
    2 が−(CH2 2−または−(CH2 3 −で、R3
    が−OCH2 −、−OCH2 CH2 −、−NHCH2
    または単結合で、R4 が水素原子またはメチル基で、R
    9 が水素原子またはメチル基で、R10がメチル基または
    イソブチル基であり、[I]が60〜80%(W/
    W)、[II]が10〜30%(W/W)、 [III]が5〜2
    0%(W/W)で全体として100%となる共重合体。
  11. 【請求項11】 R1 がメチル基で、R2 がエチレン基
    で、R3 が−OCH2 CH2 −で、R4 がメチル基で、
    9 がメチル基で、R10がメチル基であり、[I]が7
    0%(W/W)、[II]が21%(W/W)、[III] が9
    %(W/W)である請求項1記載の共重合体。
  12. 【請求項12】 アクリレート系またはアクリルアミド
    系架橋剤で架橋されている請求項1記載の共重合体。
  13. 【請求項13】 架橋剤がエチレングリコール ビスメ
    タクリレート、ジエチレングリコール ビスメタクリレ
    ートまたはN,N´−メチレン ビス(アクリルアミ
    ド)から選択され、その架橋剤の量が全モノマー量の
    0.01〜2.0wt%である請求項12記載の共重合
    体。
  14. 【請求項14】 その架橋剤の量が全モノマー量の0.
    1〜1.0wt%である請求項12記載の共重合体。
  15. 【請求項15】 その架橋剤の量が全モノマー量の0.
    5〜1.0wt%である請求項12記載の共重合体。
  16. 【請求項16】 請求項1または12記載の共重合体で
    成形された眼用レンズ。
  17. 【請求項17】 請求項1または12記載の共重合体で
    成形されたfoldable眼内レンズ。
  18. 【請求項18】 ポリサッカライド類で表面加工された
    請求項1または請求項12記載の共重合体。
  19. 【請求項19】 表面加工がポリマーとポリサッカライ
    ドの共有結合によりなされている請求項18記載の共重
    合体。
  20. 【請求項20】 共有結合の形成がジビニルスルホンを
    用いることによってなされる請求項18記載の共重合
    体。
  21. 【請求項21】 ポリサッカライド類がヘパリンもしく
    はヒアルロン酸またはその塩である請求項18記載の共
    重合体。
  22. 【請求項22】 請求項18記載の共重合体で成形され
    た眼用レンズ。
  23. 【請求項23】 請求項18記載の共重合体で成形され
    たfoldable眼内レンズ。
  24. 【請求項24】 紫外線吸収剤を含有する請求項1また
    は12記載の共重合体。
  25. 【請求項25】 紫外線吸収剤がベンゾフェノン系また
    はベンゾトリアゾール系である請求項24記載の共重合
    体。
  26. 【請求項26】 紫外線吸収剤がヒドロキシベンゾフェ
    ノン残基またはベンゾトリアゾール残基を含有するアク
    リル系モノマーであり、その紫外線吸収剤が化学結合し
    ていることを特徴とする請求項1または12記載の共重
    合体。
  27. 【請求項27】 請求項24または26記載の共重合体
    で成形された眼用レンズ。
  28. 【請求項28】 請求項24または26記載の共重合体
    で成形されたfoldable眼内レンズ。
  29. 【請求項29】 請求項1または12記載の共重合体で
    成形されたものであって、下記特性を有するfoldable眼
    内レンズ。 a)屈折率が1.4〜1.6 b)折り畳んだ状態から元の状態に復元する速度が3〜
    6秒 c)膨潤時の引っ張り強度が10psi 以上
  30. 【請求項30】 請求項1または12記載の共重合体で
    成形され、その共重合体が紫外線吸収剤を含み、さらに
    表面がポリサッカライド類で表面加工されたfoldable眼
    内レンズ。
  31. 【請求項31】 紫外線吸収剤がベンゾフェノン系また
    はベンゾトリアゾール系から選択され、ポリサッカライ
    ド類がヘパリンもしくはヒアルロン酸またはその塩から
    選択されたものである請求項30記載のfoldable眼内レ
    ンズ。
  32. 【請求項32】 請求項26記載の共重合体で成形さ
    れ、さらに該共重合体表面をポリサッカライド類で表面
    加工されたfoldable眼内レンズ。
  33. 【請求項33】 ポリサッカライド類がヘパリンもしく
    はヒアルロン酸またはその塩から選択されたものである
    請求項32記載のfoldable眼内レンズ。
  34. 【請求項34】 下記a)、b)およびc)で表される
    モノマーを共重合させて得られる共重合体。 【化5】 [式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を示し、
    2 は低級アルキレン基を示し、該アルキレン基はヒド
    ロキシ基で置換されていてもよく、またアルキレン鎖の
    中に酸素原子を有していてもよい。] 【化6】 [式中、R3 は 【化7】 (R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ水素原子また
    は低級アルキル基を示す)または単結合を示し、R4
    水素原子または低級アルキル基を示し、m、n、pおよ
    びqは1〜4の整数を示す。] 【化8】 [式中、R9 は水素原子または低級アルキル基を示し、
    10は低級アルキル基を示す。]
  35. 【請求項35】 分子量が1万〜10万である請求項第
    34項記載のポリマー。
  36. 【請求項36】 請求項第34項に規定するa)、b)
    およびc)の各成分を、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
    ニウム、ベンゾフェノンまたはメタクリロイルオキシヒ
    ドロキシベンゾフェノンを重合開始剤として用いて共重
    合させることを特徴とする請求項第34項記載の共重合
    体の製造法。
JP7336453A 1995-12-25 1995-12-25 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ Withdrawn JPH09179073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7336453A JPH09179073A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7336453A JPH09179073A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09179073A true JPH09179073A (ja) 1997-07-11

Family

ID=18299301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7336453A Withdrawn JPH09179073A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09179073A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999018139A1 (fr) * 1997-10-07 1999-04-15 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. Quatre composants copolymeres et lentilles oculaires fabriquees a l'aide de ces composants
JP2004535251A (ja) * 2001-07-17 2004-11-25 シノプトクス, インコーポレーテッド 小切開レンズ及びその使用方法
US7175678B2 (en) 2002-09-27 2007-02-13 Innospec Limited Fuel composition

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999018139A1 (fr) * 1997-10-07 1999-04-15 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. Quatre composants copolymeres et lentilles oculaires fabriquees a l'aide de ces composants
US6465588B1 (en) 1997-10-07 2002-10-15 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. Four component copolymers and the ocular lens made thereof
JP2004535251A (ja) * 2001-07-17 2004-11-25 シノプトクス, インコーポレーテッド 小切開レンズ及びその使用方法
US7175678B2 (en) 2002-09-27 2007-02-13 Innospec Limited Fuel composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6465588B1 (en) Four component copolymers and the ocular lens made thereof
JP3645919B2 (ja) 非環状モノマーを導入された眼レンズポリマー
AU696001B2 (en) Improved high refractive index ophthalmic lens materials
US5236969A (en) Polymer compositions for contact lenses
US5006622A (en) Polymer compositions for contact lenses
JP2619245B2 (ja) 透明なヒドロゲルコンタクトレンズ用ポリマー物質および該物質から成る光学的に透明な親水性コンタクトレンズ
EP2443482B1 (en) Biomedical devices, polymeric materials and contact lenses comprising the same.
AU754155B2 (en) Polymerizable hydrophilic ultraviolet light absorbing monomers
CA2116849C (en) Wettable silicone hydrogel compositions and methods
US5270418A (en) Polymer compositions for contact lenses
US5981675A (en) Silicone-containing macromonomers and low water materials
EP2443485B1 (en) Biomedical devices
US4663409A (en) Alpha, beta-unsaturated carbonyl modified amino acid monomer and polymers for biomedical uses
EP1857477A1 (en) (meth)acrylate compound, process for production of the compound, (meth)acrylate copolymer, process for production of the copolymer, and soft intraocular lens
JP3371114B2 (ja) 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ
EP0273763A2 (en) Fluorine-containing polymers and oxygen-permeating articles composed of said polymers
JPH09179073A (ja) 3成分系新規共重合体およびその共重合体からなる眼用レンズ
JP2001048939A (ja) ポリマーおよびそれを用いた眼用レンズ
JPH08311045A (ja) ベンゾトリアゾール化合物、それからなる紫外線吸収剤およびそれを含む眼用レンズ
US6268511B1 (en) Itaconate derivatives used for a component of a polymer
JPH0357454B2 (ja)
CN1084344C (zh) 三组份新的共聚物及由其制成的眼用晶片
JPH0215233A (ja) 高含水性眼用レンズ材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304