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JPH09232901A - 歪補償回路 - Google Patents

歪補償回路

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Publication number
JPH09232901A
JPH09232901A JP4131696A JP4131696A JPH09232901A JP H09232901 A JPH09232901 A JP H09232901A JP 4131696 A JP4131696 A JP 4131696A JP 4131696 A JP4131696 A JP 4131696A JP H09232901 A JPH09232901 A JP H09232901A
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JP
Japan
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distortion
circuit
diode
phase
gain
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JP4131696A
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JP3487060B2 (ja
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Kazuhisa Yamauchi
和久 山内
Kazutomi Mori
一富 森
Masatoshi Nakayama
正敏 中山
Yasuro Mitsui
康郎 三井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力段の振幅非線形性,位相非線形性を打ち
消すための歪補償回路を得る。 【解決手段】 非線形の動作領域にバイアスされ,振幅
歪を発生するダイオード2と,位相歪を付加するための
キャパシタ3とが並列に接続されて構成され,入力電力
の増加に対し利得が増加し,位相が遅れる特性を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,送信機や半導体レ
ーザーなどに用いられる高周波信号の出力段の前段また
は後段に設けられ,振幅非線形性および位相非線形性を
補償する歪補償回路に関するものである
【0002】
【従来の技術】送信機や半導体レーザーに用いられる増
幅器の入出力位相特性は、理想的には、入力信号の電力
あるいは周波数により利得および通過位相が変化しない
ことが望ましい。しかし、実際の増幅器は、入力電力の
増加に伴い利得が減少するとともに位相が進む特性をも
つため、振幅歪み、および、位相歪みが発生する。この
ような増幅器の非線形性を改善するために、負帰還をか
けることが行われている。この負帰還は低周波において
有効である。しかし,帰還路における位相回転のため,
高周波においては負帰還をかけることは難しい。そこ
で,高周波においては,増幅器の非線形性を相殺するよ
うな入出力特性を持つ歪補償回路を増幅器の前段(ある
いは後段)に設けることで非線形性を改善している。な
お、半導体レーザーでも,非線形性をキャンセルするよ
うな入出力特性を持つ歪補償回路を半導体レーザーの前
段に設けることで非線形性の改善を行っている。
【0003】従来例1として,ELECTRONICS LETTERS Vo
l.28 No.20 1992 pp1875-1876,■COMPARISON OF DIRECT
AND EXTERNAL MODULATION FOR CATV LIGHTWAVE TRANSM
ISSION AT 1.5um WAVELENGTH■をあげる。図27に従来
例1で使用されている歪補償回路の概略図を示す。図2
7において,100は分波器,101は遅延線,102
は結合器,103,104は減衰器,105はインダク
タ,106,107は抵抗,108,109はダイオー
ド,110,111はキャパシタ,112は歪補償回
路,113は非線形性をキャンセルための歪みを発生す
るプリディストータである。プリディストータ113
は,ダイオード108,109,抵抗106,107,
インダクタ105,キャパシタ110,111で構成さ
れている。
【0004】所定の大きさを持つ入力電力は,分波器1
00により遅延線101およびレベル調整用減衰器10
3を通してプリディストータ113に分配される。ダイ
オード108,109には0.3V以下のバイアスが加
えられており,非線形性の強い領域で使用している。プ
リディストータ113により歪が与えられた信号は、遅
延線からの信号と結合器102により合波される。その
後,減衰器104によりレベルが調整される。このよう
にプリディストータ113で得られた歪により,後段に
接続されている変調器で発生する3次歪を打ち消すこと
で線形な特性を得ることができる。
【0005】従来例2として,特開平4ー267574
号公報に記載された装置をあげる。図28に特開平4ー
267574号公報記載の回路の模式図を示す。図28
において,114は予歪生成回路,115は増幅器であ
る。増幅器115の非線形性を打ち消すような逆の入出
力特性を持つ予歪生成回路114が増幅器115への信
号経路(基本信号パス)に挿入されている。この回路は
直列型の回路構成を採っている。この回路は構成が簡単
で,調整箇所が少ないという利点を持つ。
【0006】図29に、図28の予歪生成回路の概略図
を示す。図29で,116はFET,117は抵抗であ
る。図29で記載の予歪生成回路114において,DC
バイアスを供給する素子について描かれていないが,F
ET116は飽和ドレイン電流で動作するように十分な
ドレインバイアス電流が加えられており,2乗領域にバ
イアスされている。本予歪生成回路により,後段の増幅
器で発生する歪を打ち消すことができて、線形な特性を
得ることができる。
【0007】従来例3として,特開平3ー179807
号公報に記載された装置をあげる。図30に特開平3ー
179807号公報記載の回路の模式図を示す。118
はフィルタである。この回路では,増幅器115への信
号を分配器100で2つの経路に分け,一方の線路にプ
リディストータ113を他方の線路に遅延線路101を
設け,これらを結合器102で合波する。この回路は並
列型の回路構成がとられている。この回路により,後段
に接続されている増幅器115で発生する歪を打ち消す
ことができ,線形な出力を得ることができる。
【0008】従来例4として特開平6ー260847に
記載された装置をあげる。図31に特開平6ー2608
47号公報記載の回路を示す。図31において,11
9,120はダイオード,121,122はインダク
タ,123,124はキャパシタ,125,126は減
衰器である。この回路は,外部からの入力信号を分配器
100により互いに位相が反転した2つの信号を2つの
経路に分け,一方の経路に歪を発生する手段(所定のバ
イアスを与えた非線形素子であるダイオード119およ
び減衰器125)を,他方の経路に歪を発生する手段
(所定のバイアスを与えた非線形素子であるダイオード
120および減衰器126)を設け,これらで発生した
歪を結合器102で合波する。この回路により歪を発生
させ,後段に接続される非線形素子が発生する歪を打ち
消すことができ,線形な特性を得ることができる。この
回路は従来例2,3と比較し,構成が簡単である利点を
持つ。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
歪補償回路にはそれぞれ次のような問題点があった。従
来例1の歪補償回路は、遅延線などを必要とするために
回路の規模が大きくなるとともに、困難で同一半導体基
板上に形成できない。したがって、IC化に適さない。
また、遅延線101で位相補償を厳密に行わなければな
らないが,歪発生経路113で時間遅延が発生するため
に調整が難しい。さらに、従来例1の歪補償回路は同様
な構成を持つ回路ブロックを2つ必要とし、構造が複雑
となる。さらに,従来例1の回路はAM-PM変換による位
相歪について考慮されていないので,大きな歪補償量を
期待できない。
【0010】AM-PM変換による位相歪とは次のようなも
のである。増幅器を例にとり説明する。増幅器は、入力
電力が増加しても通過位相が変化せず、一定の値をもつ
ことが望ましい。しかし、多くの増幅器では、入力電力
が増加すると位相が進む特性を持つため、振幅が変化す
るような信号を増幅すると信号の位相が変化してしま
い、位相変調をかけたような状態になる。このときに発
生する歪みをAM-PM変換による位相歪と呼ぶ。
【0011】従来例2の歪補償回路は、能動回路を用い
ているため発振の恐れがある。さらに,AM-PM変換によ
る位相歪についても考慮されていないので,大きな歪補
償量を期待できない。
【0012】従来例3の歪補償回路は、遅延線などが必
要で回路の規模が大きくなり,モノリシック化が困難で
ある。また,遅延線で位相補償を厳密に行わなければな
らないが,歪発生経路で時間遅延が発生するので調整が
難しい。さらに,AM-PM変換による位相歪についても考
慮されていないので,大きな歪補償量を期待できない。
【0013】従来例4の歪補償回路は,トランス,ハイ
ブリッドなどの位相反転分岐回路が必要であるため小型
化には不向きであり,また、同様の構成をもつ回路ブロ
ックが2つ必要である。また,AM-PM変換による位相歪
についても考慮されていないので,大きな歪補償量を期
待できない。
【0014】本発明は,上記のような問題点を解決する
ためになされたもので,遅延線などが不要で構成が簡単
であり、IC化に適し、小型,高効率な歪補償回路を得
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る歪補償回
路は、非線形の動作領域にバイアスされて振幅歪を発生
するダイオードと,上記ダイオードに並列に接続されて
位相歪を発生するキャパシタとを備え,入力電力の増加
に対し利得が増加するとともに位相が遅れる特性を持つ
ものである。
【0016】請求項2に係る歪補償回路は、上記キャパ
シタを、上記ダイオードの接合容量に置き換えたもので
ある。
【0017】請求項3に係る歪補償回路は、上記キャパ
シタを、抵抗,インダクタ,または,キャパシタの少な
くともいずれか一つを備えるインピーダンス回路に置き
換えたものである。
【0018】請求項4に係る歪補償回路は、上記ダイオ
ードと上記キャパシタとの並列回路に対して直列に接続
され、抵抗,インダクタ,または,キャパシタの少なく
ともいずれか一つを備えるインピーダンス回路を備えた
ものである。
【0019】請求項5に係る歪補償回路は、上記ダイオ
ードの接合部の温度に基づき上記ダイオードに加えるバ
イアス電圧を制御するものである。
【0020】請求項6に係る歪補償回路は、上記歪補償
回路の入力側または出力側の少なくともいずれか一方に
アイソレータを設けたものである。
【0021】請求項7に係る歪補償回路は、上記歪補償
回路を複数備え、これら歪補償回路を直列に構成してな
るものである。
【0022】請求項8に係る歪補償回路は、上記歪補償
回路を複数備え、これら歪補償回路を並列に構成してな
るものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 この発明の実施の形態1の歪補償回路の構成(等価回
路)を図1に示す。図中、2はダイオード,3はキャパ
シタであり、ダイオード2とキャパシタ3とは互いに並
列に接続されている。4は入力整合回路,5は出力整合
回路である。入力整合回路4,出力整合回路5は、集中
定数あるいは分布定数で構成される公知のもの(例え
ば、「電子工学ポケットブック」3版(オーム社)の4
−27、28頁に記載されたもの)である。
【0024】入力整合回路4、ダイオード2とキャパシ
タ3との並列回路、および、出力整合回路5は、この順
序で直列に接続されている。また、ダイオード2のアノ
ードは入力整合回路4に接続され、ダイオード2のカソ
ードは出力整合回路5に接続されている。歪補償回路1
は、これらダイオード2、キャパシタ3、入力整合回路
4、出力整合回路5から構成されている。
【0025】ダイオード2にはビルトイン電圧程度の順
方向電圧が印加される。ビルトイン電圧とはつぎのよう
なものである。ダイオードのI−V特性において、ダイ
オードに順方向に電圧を加えた場合、V=0[V]程度
ではほとんど電流が流れないが、次第に順方向電圧を増
加させていくと、ある電圧を境に急激に電流が流れ出
す。急激に電流が流れ出す電圧をビルトイン電圧と定義
する。ビルトイン電圧は、スレッショルド電圧、あるい
は、しきい電圧とも呼ばれる。
【0026】この実施の形態1の歪補償回路1におい
て、図1の入力側に増幅器が接続された場合、入力整合
回路4に信号が入力されると、出力整合回路5から歪み
がキャンセルされた信号が出力される。一方、図1の出
力側に増幅器が接続された場合、歪みをキャンセルする
成分が付加された信号が出力される。
【0027】次に動作について説明する。図2は,歪補
償回路1のダイオード2とキャパシタ3との並列回路の
入力電力に対する利得および通過位相特性のシミュレー
ション結果である。このシミュレーション結果は,シリ
コンショットキーダイオードの大信号モデルパラメータ
を抽出し,ハーモニックバランス法を用いて周波数1.
9GHzにて解析を行った結果である。キャパシタ3の
値を1pF,入出力のインピーダンスを50Ω,ダイオ
ード2に加える順方向電圧Vd=0.35[V]とし
た。図2より,入力電力の増加に対し利得が増加し,位
相が遅れることがわかる。
【0028】図3は図2と同様の特性図である。図3
は,ダイオード2に加える順方向電圧をパラメータとし
た、入力電力に対する利得および通過位相特性のシミュ
レーション結果である。図3は、ダイオードに加える順
方向電圧を増やすと微小信号時の利得を基準とする利得
の増加量が減少し、減らすと利得の増加量が増加するこ
とを示している。このことは特に0dB以下の低入力電
力について顕著であることがわかる。また、図3は、ダ
イオードに加える順方向電圧を増やすと位相の遅れが減
少し、減らすと位相の遅れが増加することも示してい
る。このことは特に0dB以上の入力電力について顕著
であることがわかる。以上のことから、ダイオード2に
加える順方向電圧を変えることで,図1の歪補償回路1
の利得および通過位相の対入力電力特性を調整できるこ
とがわかる。
【0029】図4は図3と同様の特性図である。図4
は,ダイオード2と並列に接続されたキャパシタ3の容
量値をパラメータとした,入力電力に対する利得および
通過位相特性のシミュレーション結果である。図4は、
キャパシタ3の容量を増やすと利得の増加量が減少し、
減らすと利得の増加量が増加することを示している。こ
のことは特に0dB以下の低入力電力について顕著であ
ることがわかる。また、図4は、キャパシタ3の容量を
増減させてもあまり位相特性に変化が生じないことを示
している。以上のことから、キャパシタ3の容量値を変
えることで,位相特性に対して変化を与えない状態で図
1の歪補償回路1の利得の対入力電力特性を調整できる
ことがわかる。
【0030】以上のことをまとめると、ダイオードに加
える順方向電圧およびダイオード2と並列に接続された
キャパシタ3の容量値の両方、あるいはいずれか一方を
パラメータとして適当に変化させることにより、図1の
歪補償回路1の利得および通過位相の対入力電力特性を
調整できる。逆に言えば、利得および通過位相の対入力
電力特性を調整するときは、ダイオード2とキャパシタ
3の並列回路のこれらパラメータを調整すればよい。
【0031】以上のことを踏まえて、利得および通過位
相の対入力電力特性を理想的なものにするために、図1
の歪補償回路1のパラメータをどのように設定すればよ
いかについて説明する。
【0032】増幅器を例にとって説明する。理想的な増
幅器の入出力位相特性は、周波数によらず、入力電力が
増加しても飽和電力まで利得が一定であり、通過位相が
変化しない特性である。しかし、多くの増幅器は、入力
電力の増加に伴い利得が減少し、位相が進む特性をも
つ。このため、振幅歪み、位相歪みが発生する。そこ
で、これらの歪みの発生を抑制するために、歪みを補償
される増幅器と逆の入出力位相特性を持つ図1の歪補償
回路1とを組み合わせて使用する。これにより、飽和電
力付近まで利得・位相の変化を小さくできて線形に近い
特性を得ることができる。
【0033】補償の対象となる増幅器の利得および通過
位相の対入力電力特性を測定あるいはシミュレーション
により求める。そして、図2ないし図4の特性図を参考
にして、この増幅器の利得および通過位相の変動を抑制
するように、つまりこの増幅器の変動と歪補償回路1の
ダイオード2とキャパシタ3の並列回路の変動とが互い
に相殺するように、前述のパラメータを調整する。これ
は図2ないし図4のグラフがあれば容易に実行できる。
このとき、ダイオード2のバイアス電圧とキャパシタ3
の容量とで特性に与える影響が異なるから、これらの組
合せによりさまざまな特性の増幅器に対応することがで
きる。
【0034】以上、増幅器を例にとり説明したが、この
装置を適用する他の装置についても同様である。
【0035】以上のように、ダイオード2とキャパシタ
3との並列回路により歪みを補償できるが、完全に補償
しきれない場合がある。このような場合、入力整合回路
4および出力整合回路5により補償する。
【0036】入力整合回路4により,ダイオード2の入
力側のインピーダンスを変化させた場合の整合回路1の
利得および通過位相特性のシミュレーション結果の例を
図5および図6に示す。なお、キャパシタ3の値は,1
pFとし,順方向電圧Vd=0.35V,出力インピー
ダンス50Ωとした。
【0037】図5は入力電力を−40dBmから0dB
mまでに増加したときの利得の増加量をスミスチャート
上にプロットしたものである。図5中の線は利得の増加
量の等高線を示している。また,図6は入力電力を−4
0dBmから0dBmまでに変化したときの通過位相量
の遅れ量をスミスチャート上にプロットしたものであ
る。図6中の線は位相遅れ量の等高線を示している。
【0038】図5において、等高線の頂上は左下にあ
る。図5の中心のインピーダンスは50Ωであるから、
利得の増加量を増加させるときにはインピーダンスを左
下に向かって変化させ、利得を減少させるときにはイン
ピーダンスを右上に向かって変化させればよい。
【0039】また、図6において、等高線の頂上は中
心、つまりインピーダンス50Ωの位置にある。したが
って、この場合は位相を進ませることはできても逆に遅
らせることはできない。
【0040】以上のように、図5および図6より,入力
インピーダンスを変化させることにより,図1の歪補償
回路1の利得および通過位相を調整できることがわか
る。
【0041】出力整合回路5により,ダイオード2の出
力側のインピーダンスを変化させた場合の整合回路1の
利得および通過位相特性のシミュレーション結果の例を
図6に示す。なお、キャパシタ3の値は,1pFとし,
順方向電圧Vd=0.35V,入力インピーダンス50
Ωとした。
【0042】図7は入力電力を−40dBmから0dB
mまでに増加したときの利得をスミスチャート上にプロ
ットしたものである。また,図8は入力電力を−40d
Bmから0dBmまでに変化したときの通過位相量をス
ミスチャート上にプロットしたものである。
【0043】この場合でも同様に、図7および図8よ
り,出力インピーダンスを変化させることにより,図1
の歪補償回路1の利得および通過位相を調整できること
がわかる。
【0044】以上のことを踏まえて、利得および通過位
相の対周波数特性を理想的なものにするために、図1の
歪補償回路1のパラメータをどのように設定すればよい
かについて説明する。
【0045】増幅器を例にとって説明する。理想的な増
幅器の入出力位相特性は、周波数によらず、入力電力が
増加しても飽和電力まで利得が一定であり、通過位相が
変化しない線形な特性である。しかし、多くの増幅器は
周波数特性を持つため、中心周波数付近と帯域の端では
入出力位相特性が異なり、歪み特性などに違いが見られ
る。そこで、これらの歪みの発生を抑制するために、歪
みを補償する増幅器と逆の周波数特性を持つ図1の歪補
償回路1とを組み合わせて使用することで線形に近い特
性を得ることができる。
【0046】補償の対象となる増幅器の利得および通過
位相の対周波数特性を測定あるいはシミュレーションに
より求める。そして、図5乃至図8の特性図を参考にし
て、この増幅器の利得および通過位相の変動を抑制する
ように、つまりこの増幅器の変動と入力整合回路4と出
力整合回路5の変動とが互いに相殺するように、特性イ
ンピーダンスを調整する。これは図5乃至図8のグラフ
があれば容易に実行できる。
【0047】以上、増幅器を例にとり説明したが、この
装置を適用する他の装置についても同様である。
【0048】図1の歪補償回路1による実際の歪補償結
果の例を示す。図9は測定系統を示す図である。同図に
おいて、歪補償回路1の入力側および出力側にそれぞれ
サーキュレータ31a、31bが取り付けられている。
これは反射特性を改善するためである。サーキュレータ
31a、31bには、それぞれ無反射終端32a,32
bが取り付けられている。アッテネータ33は、サーキ
ュレータ31bを介して受けた歪補償回路1の出力を適
当に減衰させる。電力増幅器34は、アッテネータ33
の出力を適宜増幅する。
【0049】図9の測定系統で測定された特性図を図1
0に示す。同図からわかるように、出力電力13dBm
において隣接チャネル漏洩電力が最大5dB改善されて
いることがわかる。
【0050】以上のように、この実施の形態1の歪補償
回路は、ダイオードとキャパシタの並列回路により対入
力電力特性についての歪補償を行うので、利得および位
相の対入力電力特性が改善される。この歪補償回路を用
いることにより理想的な線形増幅特性が得られる。
【0051】実施の形態2.実施の形態2の歪補償回路
について説明する。図1との対応部分に同一符号を付け
た図11は,この歪補償回路1bの構成を示す等価回路
である。図11の回路は、図1の回路からキャパシタ3
を取り除いたものである。ダイオード2は寄生容量を有
する。一般に、この寄生容量はダイオードの動作上好ま
しくないものであるが、この実施の形態2においてはこ
の寄生容量を対電力特性についての位相補償を行うため
の要素として積極的に利用する。この実施の形態2はダ
イオードの寄生容量を含めた特性に基づき歪補償を行う
点に特徴がある。
【0052】基本的な動作は実施の形態1の場合と同様
である。ダイオード2により対入力電力特性についての
歪補償が行われる。そのために必要な具体的なパラメー
タ設定も同様であるので、相違点のみ述べる。
【0053】図12は,入力電力に対する利得,通過位
相特性のシミュレーション結果である。シミュレーショ
ンは,シリコンショットキーダイオードの大信号モデル
パラメータを抽出し,ハーモニックバランス法を用い
て,周波数1.9GHzにて解析を行った。入出力のイ
ンピーダンスを50Ωとし,ダイオード2に加える順方
向電圧Vd=0.35[V]とした。図12より,入力
電力の増加に対し,利得が増加し,位相が遅れる特性が
得られることがわかる。なお、図12の一点鎖線は、比
較対象としての図2のグラフである。
【0054】図13に,ダイオード2に加える順方向電
圧をパラメータとした場合の入力電力に対する利得,通
過位相特性のシミュレーション結果を示す。図13よ
り、ダイオードに加える順方向電圧を変えることで図7
の歪補償回路1bの利得,通過位相を調整できることが
わかる。
【0055】入力整合回路4により,ダイオード2の入
力側のインピーダンスを変化させた場合の利得,通過位
相特性のシミュレーション結果の例を図14および図1
5に示す。図14は入力電力−40dBmから0dBm
までに増加した利得をスミスチャート上にプロットした
ものである。また,図15は入力電力−40dBmから
0dBmまでに変化した時の通過位相量をスミスチャー
ト上にプロットしたものである。図14および図15に
より,入力インピーダンスを変化させることにより,図
11の歪補償回路1bの利得,通過位相を調整できるこ
とがわかる。
【0056】出力整合回路5により,ダイオード2の出
力側のインピーダンスを変化させた場合の利得,通過位
相特性のシミュレーション結果の例を図16および図1
7に示す。順方向電圧Vd=0.35V,入力インピー
ダンス50Ωとした。図16は入力電力−40dBmか
ら0dBmまでに増加した利得をスミスチャート上にプ
ロットしたものである。また,図17は入力電力−40
dBmから0dBmまでに変化した通過位相量をスミス
チャート上にプロットしたものである。図16および図
17より,出力インピーダンスを変化させることによ
り,図11の歪補償回路1bの利得,通過位相を調整で
きることがわかる。
【0057】実施の形態3 実施の形態3の歪補償回路について説明する。図1との
対応部分に同一符号を付けた図18は,この歪補償回路
1cの構成を示す等価回路である。図中、10、11は
抵抗である。12はダイオード2と並列に接続されてい
るインピーダンス回路である。インピーダンス回路12
は、キャパシタ3および抵抗11、12からなってい
る。インピーダンス回路12がダイオード2と並列に接
続されている。
【0058】次に動作について説明する。この歪補償回
路1cは,実施の形態1の歪補償回路と比較し,キャパ
シタ3と並列に抵抗10が接続され,これに抵抗11を
直列に接続したインピーダンス回路12がダイオード2
に並列に接続されている点が異なる。従って,歪補償回
路1と同様に外部からの信号に歪を与えることができ,
入力電力の増加に対し,利得が増加し,位相が遅れる特
性が得られる。
【0059】図19に,抵抗11の大きさをパラメータ
とした場合の,入力電力に対する利得,通過位相特性の
シミュレーション結果を示す。入出力のインピーダンス
を50Ω,ダイオード2に加える順方向電圧Vd=0.
35[V],抵抗10の大きさは100Ω,キャパシタ
3の容量値を1pFとした。図19より,抵抗11の大
きさを変えることで,図18の歪補償回路9の利得,通
過位相を調整できることがわかる。
【0060】図20に周波数をパラメータとした場合の
入力電力に対する利得,通過位相特性のシミュレーショ
ン結果を示す。入出力のインピーダンスを50Ω,ダイ
オード2に加える順方向電圧Vd=0.35[V],抵
抗10,11の大きさは100Ω,キャパシタ3の容量
値を1pFとした。インピーダンス回路12が周波数特
性を持つことで発生する歪がインピーダンス回路12の
周波数特性により変化し,周波数に依存した特性を与え
ることができることがわかる。
【0061】実施の形態4 実施の形態4の歪補償回路について説明する。図1との
対応部分に同一符号を付けた図21は,この歪補償回路
1dの構成を示す等価回路である。図中、14は抵抗,
15はインダクタである。抵抗14とインダクタ15に
より構成されるインピーダンス回路16がダイオード2
と並列に接続されている。
【0062】次に動作について説明する。この歪補償回
路1dは,実施の形態2の歪補償回路と比較し,抵抗1
4およびインダクタ15により構成されるインピーダン
ス回路16がダイオード2に並列に接続されている点が
異なる。この場合でも,歪補償回路6と同様に外部から
の信号に歪を与えることができ,入力電力の増加に対
し,利得が増加し,位相が遅れる特性が得られる。ま
た,インピーダンス回路16のインピーダンスの大きさ
を変えることで,入力電力の増加に対し,利得が増加
し,位相が遅れる特性を調整できる。
【0063】実施の形態5 実施の形態5の歪補償回路について説明する。図1との
対応部分に同一符号を付けた図22は,この歪補償回路
1eの構成を示す構成図である。図中、18、19はキ
ャパシタ,インダクタ,または,抵抗のいずれか少なく
とも一つから構成されるインピーダンス回路である。イ
ンピーダンス回路18および19が,ダイオード2と直
列に接続されている。
【0064】次に動作について説明する。この歪補償回
路1eは,実施の形態1の歪補償回路1と比較し,キャ
パシタ,インダクタ,または,抵抗のいずれか少なくと
も一つから構成されるインピーダンス回路18,19が
ダイオード2に直列に接続されている点が異なる。この
場合でも,歪補償回路1と同様に外部からの信号に歪を
与えることができ,入力電力の増加に対し,利得が増加
し,位相が遅れる特性が得られる。また,インピーダン
ス回路18,19のインピーダンスの大きさを変えるこ
とで入力電力の増加に対し利得が増加し,位相が遅れる
特性を調整できる。
【0065】実施の形態6 実施の形態6の歪補償回路について説明する。図23
は,この歪補償回路20の構成を示す構成図である。歪
補償回路1が少なくとも2つ直列に接続されている。
【0066】次に動作について説明する。実施形態1な
いし実施形態5の歪補償回路1が少なくとも2つ直列に
接続されているため,歪補償回路1と同様に外部からの
信号に歪を与えることができ,入力電力の増加に対し利
得が増加し,位相が遅れる特性が得られる。また,実施
形態1等の歪補償回路と比較し,より大きな歪に対応で
きる。
【0067】実施の形態7 実施の形態6の歪補償回路について説明する。図24
は,この歪補償回路21の構成を示す構成図である。歪
補償回路1が少なくとも2つ並列に接続されている。
【0068】次に動作について説明する。実施形態1乃
至実施形態5の歪補償回路1が少なくとも2つ並列に接
続されているため,歪補償回路1等と同様に外部からの
信号に歪を与えることができ,入力電力の増加に対し利
得が増加し,位相が遅れる特性が得られる。また,実施
形態1の歪補償回路と比較し,より大きな電力において
歪を与えることができる。
【0069】実施の形態8 実施の形態6の歪補償回路について説明する。図25
は,このる歪補償回路22の構成を示す構成図である。
図中、23,24は,歪を発生される周波数において十
分大きなインピーダンスをもつインダクタ,25は公知
の電圧源である。電圧源25により所定のバイアスが加
えられ,キャパシタ3と並列に接続されたダイオード2
が信号路に直列に接続されている。
【0070】次に動作について説明する。実施形態1乃
至実施形態5の歪補償回路1に加える電圧の大きさをダ
イオード2の温度により制御する。これにより,広い温
度で歪補償回路1と同様に外部からの信号に歪を与える
ことができ,入力電力の増加に対し,利得が増加し,位
相が遅れる特性が得られる。
【0071】実施の形態9 実施の形態6の歪補償回路について説明する。図26
は,この歪補償回路28の構成を示す構成図である。図
中26,27は,アイソレータである。歪補償回路1と
アイソレータ26,27が直列に接続されている。
【0072】次に動作について説明する。この歪補償回
路28は,実施の形態1等の歪補償回路1と比較し,直
列にアイソレータを接続されている点が異なる。従っ
て,歪補償回路1と同様に外部からの信号に歪を与える
ことができ,入力電力の増加に対し,利得が増加し,位
相が遅れる特性が得られる。
【0073】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば,ビルト
イン電圧程度の順方向電圧を加えることで非線形の強い
領域にバイアスされた振幅歪を発生するダイオードと,
位相歪を付加するためのキャパシタとが並列に接続され
た回路を備えることにより,入力電力の増加に対し利得
が増加し,位相が遅れる特性が得られ,小型で高効率な
歪補償回路を実現できる。
【0074】さらに次の発明によれば,キャパシタをダ
イオードの寄生容量で置き換えるのでキャパシタが不要
となり、さらに構成が簡単になる効果を奏する。
【0075】さらに次の発明によれば,キャパシタをイ
ンピーダンス回路で置き換えるので、この回路のパラメ
ータを調整することにより,細かな補償を行うことがで
きて理想の特性にさらに近づけることができる。
【0076】さらに次の発明によれば,インピーダンス
回路を備えるので、この回路のパラメータを調整するこ
とにより,細かな補償を行うことができて理想の特性に
さらに近づけることができる。
【0077】さらに次の発明によれば,ダイオードの接
合部の温度によりダイオードに加えるバイアス電圧を制
御することにより,広い温度範囲で、所定量の入力電力
の増加に対し利得が増加し,位相が遅れる特性が得られ
る。
【0078】さらに次の発明によれば,上記歪補償回路
の入力側,または,出力側の少なくとも一方にアイソレ
ータを設けることにより,入出力の反射特性を改善でき
る。また,外部のインピーダンスに依存せず,本歪補償
回路の入出力インピーダンスを任意に設定できるので,
入出力位相特性の調整の自由度がます。
【0079】さらに次の発明によれば,上記歪補償回路
を少なくとも2段直列に接続したので、より大きな歪を
補償できる。
【0080】さらに次の発明によれば,上記歪補償回路
を少なくとも2段並列に接続したので、より大きな電力
において歪を補償できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の歪補償回路の等価回路図であ
る。
【図2】 実施の形態1の歪補償回路の入力電力に対す
る利得および通過位相特性のシミュレーション結果を示
す特性曲線図である。
【図3】 実施の形態1の歪補償回路のダイオード2に
加える順方向電圧をパラメータとした場合の,入力電力
に対する利得および通過位相特性のシミュレーション結
果を示す特性曲線図である。
【図4】 実施の形態1の歪補償回路のキャパシタ3の
容量をパラメータとした場合の,入力電力に対する利得
および通過位相特性のシミュレーション結果を示す特性
曲線図である。
【図5】 実施の形態1の歪補償回路の入力側のインピ
ーダンスをパラメータとした利得の増加量のシミュレー
ション結果を示すスミスチャートである。
【図6】 実施の形態1の歪補償回路の入力側のインピ
ーダンスをパラメータとした通過位相量のシミュレーシ
ョン結果を示すスミスチャートである。
【図7】 実施の形態1の歪補償回路の出力側のインピ
ーダンスをパラメータとした利得の増加量のシミュレー
ション結果を示すスミスチャートである。
【図8】 実施の形態1の歪補償回路の出力側のインピ
ーダンスをパラメータとした通過位相量のシミュレーシ
ョン結果を示すスミスチャートである。
【図9】 実施の形態1の歪補償回路の特性を測定する
ための測定系統図である。
【図10】 実施の形態1の歪補償回路の特性図であ
る。
【図11】 実施の形態2の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図12】 実施の形態2の歪補償回路の入力電力に対
する利得および通過位相特性のシミュレーション結果を
示す特性曲線図である。
【図13】 実施の形態2の歪補償回路のダイオード2
に加える順方向電圧をパラメータとした場合の入力電力
に対する利得および通過位相特性のシミュレーション結
果を示す特性曲線図である。
【図14】 実施の形態2の歪補償回路の入力側のイン
ピーダンスをパラメータとした利得の増加量のシミュレ
ーション結果を示すスミスチャートである。
【図15】 実施の形態2の歪補償回路の入力側のイン
ピーダンスをパラメータとした通過位相量のシミュレー
ション結果を示すスミスチャートである。
【図16】 実施の形態2の歪補償回路の出力側のイン
ピーダンスをパラメータとした利得の増加量のシミュレ
ーション結果を示すスミスチャートである。
【図17】 実施の形態2の歪補償回路の出力側のイン
ピーダンスをパラメータとした通過位相量のシミュレー
ション結果を示すスミスチャートである。
【図18】 実施の形態3の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図19】 実施の形態3の歪補償回路の抵抗11の大
きさをパラメータとした場合の入力電力に対する利得お
よび通過位相特性のシミュレーション結果を示す特性曲
線図である。
【図20】 実施の形態3の歪補償回路の周波数をパラ
メータとした場合の入力電力に対する利得および通過位
相特性のシミュレーション結果を示す特性曲線図であ
る。
【図21】 実施の形態4の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図22】 実施の形態5の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図23】 実施の形態6の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図24】 実施の形態7の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図25】 実施の形態8の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図26】 実施の形態9の歪補償回路の等価回路図で
ある。
【図27】 従来例1の歪補償回路の等価回路図であ
る。
【図28】 従来例2の回路の模式図である。
【図29】 従来例2の予歪生成回路の概略図である。
【図30】 従来例3の回路の模式図である。
【図31】 従来例4の回路の等価回路を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
歪補償回路 1,ダイオード 2,キャパシタ 3,入
力整合回路 4、出力整合回路 5、抵抗 10,1
1,14,インピーダンス回路 12,16,18,1
9、インダクタ 15,23,24、電圧源 25、ア
イソレータ 26,27。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 康郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形の動作領域にバイアスされて振幅
    歪を発生するダイオードと,上記ダイオードに並列に接
    続されて位相歪を発生するキャパシタとを備え,入力電
    力の増加に対し利得が増加するとともに位相が遅れる特
    性を持つ歪補償回路。
  2. 【請求項2】 上記キャパシタを、上記ダイオードの接
    合容量に置き換えたことを特徴とする請求項1の歪補償
    回路。
  3. 【請求項3】 上記キャパシタを、抵抗,インダクタ,
    または,キャパシタの少なくともいずれか一つを備える
    インピーダンス回路に置き換えたことを特徴とする請求
    項1記載の歪補償回路。
  4. 【請求項4】 上記ダイオードと上記キャパシタとの並
    列回路に対して直列に接続され、抵抗,インダクタ,ま
    たは,キャパシタの少なくともいずれか一つを備えるイ
    ンピーダンス回路を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の歪補償回路。
  5. 【請求項5】 上記ダイオードの接合部の温度に基づき
    上記ダイオードに加えるバイアス電圧を制御することを
    特徴とする請求項1記載の歪補償回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5いずれかに記載の
    歪補償回路の入力側または出力側の少なくともいずれか
    一方にアイソレータを設けたことを特徴とする歪補償回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6いずれかに記載の
    歪補償回路を複数備え、これら歪補償回路を直列に構成
    してなることを特徴とする歪補償回路。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6いずれかに記載の
    歪補償回路を複数備え、これら歪補償回路を並列に構成
    してなることを特徴とする歪補償回路。
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