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JPH09262415A - ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ - Google Patents

ディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ

Info

Publication number
JPH09262415A
JPH09262415A JP8077291A JP7729196A JPH09262415A JP H09262415 A JPH09262415 A JP H09262415A JP 8077291 A JP8077291 A JP 8077291A JP 7729196 A JP7729196 A JP 7729196A JP H09262415 A JPH09262415 A JP H09262415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
flat plate
filter element
diesel engine
particulate trap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8077291A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshisuke Saka
俊祐 坂
Yoichi Nagai
陽一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP8077291A priority Critical patent/JPH09262415A/ja
Publication of JPH09262415A publication Critical patent/JPH09262415A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • Y02A50/2351Atmospheric particulate matter [PM], e.g. carbon smoke microparticles, smog, aerosol particles, dust

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パティキュレートの捕集性能、捕集による圧
力損失、再生性能、耐久性の各特性を全て満たした、コ
スト面でも有利なディーゼルエンジン用パティキュレー
トトラップを提供することである。 【解決手段】 連続空孔を有する耐熱金属製3次元網状
構造多孔体又はその多孔体の孔にセラミックもしくは金
属を充填して実質孔系を小さくしたもので作られる平板
フィルタA1、A2と、耐熱性金属製波板B1、B2を
交互に重ねた積層材をロール巻きし、さらに、これによ
って出来る柱状体の一端側で波板B1を間に挾む平板フ
ィルタA1、A2間を、他端側で波板B2を間に挾む平
板フィルタA2、A1間を各々目留め部2により目留め
したものをフィルタエレメント1としてこのエレメント
でディーゼル排気ガスを濾過するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの排気ガス中のカーボン等の微粒子(パティキュレー
ト)を捕集・除去するためのパティキュレートトラップ
に関する。また併せて排気ガス中の有害ガス成分を除去
できるパティキュレートトラップに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気ガスは、大気汚染の大きな
原因の一つで、排気ガスに含まれる有害成分を除去する
技術は極めて重要である。特にディーゼルエンジン車に
おいては、主にNOxとカーボンを主体とするパティキ
ュレートの除去が重要な課題である。
【0003】これらの有害成分を除去するために、排気
再循環(EGR)をかけたり、燃料噴射系の改善を行っ
たり、エンジン側での努力も行われているが、抜本的な
決め手がなく、排気通路に排気トラップを設置し、パテ
ィキュレートをトラップによって捕集し、後処理により
除去する提案(特開昭58−51235号公報等)が最
も実用的であると考えられ、検討が続けられている。
【0004】ところで、ディーゼルエンジン排気に含ま
れるパティキュレートを捕集するためのパティキュレー
トトラップとしては、使用される条件から次のような性
能を満足する必要がある。
【0005】 捕集性能 先ず第1に、排気ガスの清浄度を満足させるだけの、パ
ティキュレートの捕集効率をもっていることが必要であ
る。パティキュレート排出量は、ディーゼルエンジンの
排気量や負荷等により変化するが、ディーゼルエンジン
からの排出量の平均60%以上を捕集できることが必要
であると言われている。また、パティキュレートの中で
も粒径2μm以下の浮遊性微粒子が人体肺胞に入り易く
肺ガンの原因になるとの報告もあり、この浮遊性微粒子
を充分に捕集できることも必要となっている。
【0006】 圧力損失 第2には、排気ガスに対する圧力損失が小さいことであ
る。パティキュレートが捕集されるに従って、トラップ
をエンジン排気が通過するときの圧力損失が大きくなっ
て、エンジンに背圧がかかり悪影響をもたらす。このた
め、通常捕集時の圧力損失を30Kpa以下に抑える必
要があるといわれている。したがって、パティキュレー
トトラップは初期圧力損失が小さいことはもちろん、排
気ガスを通過させパティキュレートが捕集されても圧力
損失が上がりにくいことが必要とされる。
【0007】 再生 第3には、低エネルギーでの再生が可能なことである。
パティキュレートトラップはパティキュレート捕集後、
それを燃焼し再生することによって繰り返し使用する必
要がある。再生方法としては電気ヒータや軽油バーナを
利用した再生方法が検討されている。
【0008】 耐久性 第4には、優れた耐久性を持つことである。高温の排気
ガスに曝されるため高い耐食性が要求され、また、パテ
ィキュレートの燃焼再生時に発生するヒートショックの
繰り返しにも耐えることが要求される。
【0009】 触媒コンバータとの一体化 第5には、触媒コンバータとの一体化が必要である。現
在、排気ガス中の有害ガス成分を除去するために、有害
ガス除去触媒を担持した触媒コンバータをエンジン排気
系に設置することがある。併せてパティキュレートトラ
ップを設置しようとする場合、エンジン排気系に設置ス
ペースがなかったり、また後処理装置を2種類設置する
ためのコスト増が問題となっている。
【0010】従来、上記の要件を満足するフィルタエレ
メント材料として、コーディエライトセラミックスのウ
ォールフロー式のハニカム状多孔体が最も実用に近いと
考えられてきた。しかしながら、この方式では、パティ
キュレートが局所にたまりやすく、また、コーディエラ
イトセラミックスは熱伝導率が小さいため、再生時にヒ
ートスポットができやすく、フィルタが溶損したり、熱
応力によってクラックを生じたりすることがあり、耐久
性を確保できなかった。なお、最近注目されているセラ
ミックスファイバをキャンドル状にしたセラミックファ
イバートラップも、高温の排気ガス中では強度劣化を起
こしてファイバの破壊が生じるため、耐久性の確保が難
しいと言われている。
【0011】そこで、熱伝導率が高くて再生時にヒート
スポット、クラック等を生じ難く、また、高温排気ガス
中でも優れた耐食性を示す金属製トラップ(特開平6−
257422号公報、特開平6−294313号公報、
特開平7−731号公報、特開平7−51522号公報
参照)が現在注目されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属製トラップ
の課題を、上記要件〜に関連させて以下に述べる。
従来の金属製トラップは上記要件、を基本的に満足
する。しかし、要件の、粒径2μm以下の浮遊性微粒
子の捕集に関しては、より一層の性能向上を図る必要が
ある。
【0013】また、上記要件に関しては、パティキュ
レート捕集時の圧力損失が比較的高いという問題があ
り、エンジン背圧を特に低くしたいという場合、その要
求性能を満たせない場合があった。
【0014】パティキュレート捕集時の圧力損失を小さ
くするためには、排気ガスが流入できるフィルタエレメ
ントの表面積(濾過面積)を大きくすることが必要であ
るが、従来の金属製トラップでフィルタエレメントの表
面積(濾過面積)を大きくしようとするとパティキュレ
ートトラップは非常に大型なものになってしまう。
【0015】また、金属製トラップの構造において、フ
ィルタ材の両側を側板に精密溶接する方法が考えられる
が、小ピッチ配列のフィルタ材を全て溶接していくこの
方法は、技術的困難が伴い、実現性が定かでない。仮に
実現できたとしてもコストが極端に嵩むという問題があ
る。
【0016】また、従来の金属製トラップでは上記要件
に関し、 ・排気ガス導入時に発生する圧力でフィルタエレメント
が微小変形し、その変形に伴う応力によって破壊が起こ
る。 ・トラップは排気系に装着されるので振動にさらされ
る。そのためフィルタエレメントも振動し破壊が起こ
る。 と云う問題が、特に過酷な耐久性試験において発生する
場合がある。
【0017】また、従来の金属製トラップでは上記要件
に関し、触媒コンバータとの一体化が必要な場合があ
る。従来DPF(ディーゼルパティキュレートフィル
タ)として開発されてきたコーディエライトセラミック
のウォールフロー式のハニカム状多孔体は触媒との一体
化が検討されているが、熱容量が大きいため昇温スピー
ドが遅く、触媒が作用するのに十分な温度上昇が得られ
ないことがある。
【0018】本発明は、従来のディーゼルパティキュレ
ートトラップに見られる上記問題点の全てを解決し、前
述の〜の要求性能を全て満足させることを課題とし
ている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、連続空孔を有する耐熱性金属製
3次元網状構造多孔体(不織布を除く)又はその多孔体
の孔にセラミックもしくは金属を充填して実質孔径を小
さくしたもので作られる平板フィルタと、耐熱性金属製
波板を交互にそれぞれN(Nは2以上の偶数)枚ずつ重
ね、その積層材をロール巻きして平板フィルタ間に挟ま
れた波板の波面が両端に現れる柱状体にし、さらに、こ
の柱状体の一端側において奇数番の波板を間に挾む平板
フィルタ間を、他端側では偶数番の波板を間に挾む平板
フィルタ間を各々目留めした構造のフィルタエレメント
を作り、このフィルタエレメントを排気系の途中に設置
される容器内に装着してディーゼルエンジン用パティキ
ュレートトラップとなす構成を採用したのである。
【0020】積層材のロール巻きは、平板フィルタが内
側になる方向、波板が内側になる方向のどちらにしても
よい。また、その積層材をロール巻きして出来る柱状体
の長手直角断面形状は、略円形又は長円状、或いは多角
形状のいずれであってもよい。
【0021】また、柱状体の両端における平板フィルタ
間の目留めは、隣り合う平板フィルタを溶接接合する方
法で行うことができる。この他、耐熱性金属の目留め部
材を取付ける方法でもその目留めが行える。
【0022】さらに、平板フィルタ間に挟み込む波板
は、耐熱性金属板で形成されたものでもよいし、これ以
外に耐熱性金属の3次元網状構造多孔体で形成されたも
のを用いることもできる。この波板のフィルタ厚み方向
寸法(即ち平板フィルタ間の隙間寸法)は、パティキュ
レートトラップを可及的に小型化するために10mm以下
にするのが望ましい。
【0023】このほか、孔径に差のある少なくとも2種
類のフィルタ材を孔径の大きいものほど排気ガス流入側
にあるように組み合わせて構成される材料を平板フィル
タとしてこれでフィルタエレメントを構成すると、圧力
損失をより小さくすることができる。
【0024】また、排気ガスの流入側と流出側で孔径を
異ならせた平板フィルタ、そうでない平板フィルタのど
ちらを用いる場合にも、フィルタ材の骨格表面にアルミ
ナウィスカーを生成させてよく、これは浮遊性微粒子を
捕集するのに有効である。
【0025】さらに、この発明では、フィルタエレメン
トを構成する平板フィルタ、或いは波板に触媒を担持さ
せることによってパティキュレートトラップと触媒コン
バータを一体化させることができる。平板フィルタに対
する触媒担持は、平板フィルタの片面又は両面に直接触
媒を担持させる方法や、平板フィルタの片面又は両面に
連続孔を有する耐熱金属骨格から成る3次元網状構造多
孔体を設置してこの多孔体に担持させる方法が考えら
れ、どちらの方法も有効である。
【0026】
【作用】本発明のパティキュレートトラップは、耐熱性
金属で作られた連続空孔を有する3次元網状構造の多孔
体又はその多孔体の孔にセラミックもしくは金属を充填
して実質孔径を小さくしたもので作られる平板フィルタ
と耐熱性金属で作られる波板の交互積層材をロール巻き
し、奇数番の波板によって作り出される平板フィルタ間
の空間を一端側で、偶数番の波板によって作り出される
平板フィルタ間の空間を他端側で各々目留めしてフィル
タエレメントを構成しているため、平板フィルタ間の隙
間を小さくすれば非常に少ない設置スペースで平板フィ
ルタ面積を増加させることができ、非常に小型でありな
がらフィルタエレメントの表面積を大きく確保し得る。
また、平板フィルタ間に存在する波板は、その波の稜線
が排気ガスの通過方向と平行になっているため、排気ガ
スはフィルタの全域にスムーズに行き渡り、流れの悪さ
による新たな圧力損失の発生がない。従って、高い捕集
効率を得るように孔径を小さくしても表面積の増加によ
る単位面積当たりの捕集量の減少により目詰まりを少な
くして圧力損失を小さくすることができる。
【0027】また、本発明のトラップに用いるフィルタ
エレメントは、積層材をロール巻きして作るので精密溶
接を必要とせず、低コストでの製造が可能である。一般
に小容積で表面積の大きいフィルタを作る場合、フィル
タ材の両側を側板に精密溶接する手法が考えられるが、
小ピッチ配列のフィルタ材を全て溶接していくこの方法
は、技術的困難が伴い、実現性が定かでない。仮に、実
現可能であってもコストが極端に高くなる。本発明によ
れば、この不具合も解消される。
【0028】また、本発明のパティキュレートトラップ
は、排気ガス通過時の圧力により発生する平板フィルタ
の微小変形が波板によって防止される。そのためフィル
タ材料の変形による応力が小さく、フィルタが破壊し難
いためフィルタエレメントは高い耐久性を示す。
【0029】また、平板フィルタと波板の交互積層によ
り平板フィルタに非支持の自由端が無くなるので、フィ
ルタ振動が効果的に防止され、振動でフィルタに発生す
る応力は小さくなる。その結果、疲労によるフィルタ破
壊が起こり難く、フィルタエレメントの耐久性が更に良
くなる。さらに積層材をロール巻きしたことにより平板
フィルタと波板間に隙間ができない。従って、フィルタ
エレメントのがたつきが起こらず、これも耐久性の改善
に効果を奏する。
【0030】また、積層材をロール巻きして出来る柱状
体の長手直角断面形状について、円、長円、多角形など
様々な形を選択できるので、トラップをディーゼルエン
ジン車の排気系スペースに合った形状、サイズにするこ
とが可能であり、スペースの有効利用が図れ、小型化の
制限も緩和される。
【0031】さらに、フィルタ材料に耐熱性金属で作ら
れた連続空孔を有する3次元網状構造の多孔体又はその
多孔体の孔にセラミックもしくは金属を充填して実質孔
径を小さくしたものを用いているため熱伝導性が良く、
それにより、再生時にフィルタ内が一様な温度になるた
めヒートスポットができ難く、フィルタが溶損したり、
熱応力によってクラックを生じたりすることがない。
【0032】なお、平板フィルタ間を溶接して排気ガス
導入空間と排出空間の片端の目留めを行うものは、重量
増が抑えられ、トラップの軽量化が図れる。波板として
耐熱性金属の3次元網状構造多孔体を用いることもトラ
ップの軽量化に役立つ。
【0033】また、フィルタエレメントの孔径を排気ガ
スの流入側から流出側に向けて徐々に小さくしたもの
は、フィルタの厚み方向の全域でパティキュレートが平
均的に捕集されるため、圧力損失の上昇度合いが特に小
さく、差圧寿命がより一層延長される。
【0034】ここで、各平板フィルタ間の隙間寸法につ
いて10mm以下が好ましいとしたのは、限られたスペー
ス内でフィルタ表面積をより大きく確保するためには隙
間寸法は小さいほどよく、トラップの小型化の効率が高
まるからである。この隙間寸法が10mm以下であると、
平板フィルタ間に電気ヒータを組込んでそのヒータで捕
集パティキュレートを燃焼させる場合の燃焼効率もよく
なる。
【0035】このほか、フィルタ材である耐熱性金属多
孔体の骨格表面にアルミナウィスカーを生成させたもの
は、フィルタの目孔がより小さくなり、排気ガス中に含
まれる粒径2μm以下の浮遊性微粒子を捕集することが
可能になる。
【0036】また、フィルタ材である耐熱性金属で作ら
れた連続空孔を有する3次元網状構造多孔体又はその多
孔体の孔にセラミックもしくは金属を充填して実質孔径
を小さくしたものの片面又は両面に触媒を担持すること
により、パティキュレートトラップと触媒コンバータの
一体化が実現できる。平板フィルタの片面又は両面に連
続孔を有する耐熱金属骨格から成る3次元網状構造多孔
体を設置してその多孔体に触媒を担持させるものや、波
板に触媒を担持させるものも同様である。これにより、
有害ガスの除去に対して触媒コンバータを別途設ける必
要がなくなる。
【0037】また、この場合の触媒担持体は充填率の低
い金属であり、その熱容量が小さいため排気ガスによる
触媒の昇温速度が早くなり、触媒が効果的に働くのに必
要な温度を得ることも容易になる。
【0038】さらに、フィルタ材の骨格表面にアルミナ
ウィスカーを生成させたものは、フィルタの目孔がより
小さくなり、排気ガス中に含まれる粒径2μm以下の浮
遊性微粒子を捕集することが可能になる。
【0039】また、平板フィルタの片面又は両面に触媒
を担持することにより、パティキュレートトラップと触
媒コンバータの一体化が実現できる。平板フィルタの片
面又は両面に連続孔を有する耐熱金属骨格から成る3次
元網状構造多孔体を設置してその多孔体に触媒を担持さ
せるものや、波板に触媒を担持させるものも同様であ
る。これにより、有害ガスの除去に対して触媒コンバー
タを別途設ける必要がなくなる。また、充填率の低い本
発明のフィルタエレメントはハニカム状多孔体と違って
熱容量が小さいため排気ガスによる触媒の昇温速度が早
くなり、触媒が効果的に働くのに必要な温度を得ること
も容易になる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1に、本発明のパティキュレー
トトラップに用いるフィルタエレメントの実施形態を示
す。このフィルタエレメント1は、連続空孔を有する耐
熱性金属製3次元網状構造多孔体又はその多孔体の孔に
セラミックもしくは金属を充填して実質孔径を小さくし
たもので作られた平板フィルタA1、A2と、耐熱性金
属で作られた波板B1、B2を交互に重ね、円筒状にロ
ール巻きした構造になっている。
【0041】図2は、このフィルタエレメント1の端部
における目留めの構造を示している。平板フィルタと波
板の積層材をロール巻きして出来る柱状体の一端側では
奇数番の波板B1を間に挾む平板フィルタA1、A2間
に、また、他端側では偶数番の波板B2を間に挾む平板
フィルタA1、A2間に各々目留め部2を設けて波板B
1、B2により平板フィルタ間に作り出される空間の片
端を閉じている。積層材のロール巻きは、波板B1、B
2が波打った方向に行われる。この方向でないと波板が
スムーズに曲がらず巻き取ること自体が難しい。この方
向のロール巻きにより、図3に示すように、フィルタエ
レメント1に排気ガスの導入空間3と排出空間4が作り
出され、導入空間3に導入された排気ガスは平板フィル
タA1、A2を通って排出空間4に流れ、後方の出口側
に抜けていく。なお、フィルタエレメント1の装着方向
は図とは逆にしてもよく、その場合には、図の導入空間
3と排出空間4の位置関係が入れ変わる。
【0042】図4は、フィルタエレメントの他の実施形
態である。このフィルタエレメント10は、平板フィル
タA1、A2と波板B1、B2の積層材を、その積層材
によって作られる柱状体の長手直角断面が長円状になる
ようにロール巻きしている。この点を除いた他の構成
は、図1のフィルタエレメント1と同じである。即ち、
これもやはり図5に示すように、平板フィルタA1とA
2間の隙間が一端側と他端側で目留め部2により交互に
目留めされているので、図3に示すように、一端側から
導入された排気ガスが平板フィルタを通って濾過されて
他端側から抜けていく。目留めはフィルタ材で行っても
よく、その場合には、各空間の目留め側端部でも濾過が
行われ、一部の排気ガスはその部分をストレートに通り
抜けて蛇行せずに流れていく。
【0043】図6に、端部の目留めの方法の一具体例を
示す。図のように、平板フィルタA1、A2を波板B
1、B2よりも幅広にして一端側では波板B1を間に挾
む平板フィルタA1、A2の端を、他端側では波板B2
を間に挾む平板フィルタA2、A1の端を各々折り曲げ
て突き合わせ、各突き合わせ部5、6をそれぞれ溶接す
れば必要な目留めが行える。
【0044】なお、いずれのフィルタエレメントも、波
板B1、B2の波の高さを10mm以下にして平板フィル
タA1、A2間のフィルタ厚み方向隙間寸法(図3の
H)を極力小さくするのが望ましい。
【0045】図7は、本発明のパティキュレートトラッ
プに用いるフィルタエレメントの製造方法を示してい
る。同図(a)に示すように、先ず平板フィルタA1/
波板B1/平板フィルタA2/波板B2の順に重ね、端
を溶接等で束ねる。次に、同図(b)に示すように波板
B2を内側にして積層材を所望の断面形状になるように
ロール巻きし、さらに、フィルタエレメントの保形性と
強度向上のために好ましくは積層材の巻終端を内側の巻
回層に溶接するなどして固定し、その後両端部に目留め
を施せば、図1或いは図4に示すようなフィルタエレメ
ントが完成する。
【0046】平板フィルタA1、A2は、先に述べたよ
うな材料、即ち、耐熱性金属で作られた連続空孔を有す
る3次元網状構造の多孔体又はその多孔体の孔にセラミ
ックもしくは金属を充填して実質孔径を小さくしたも
の、更には、これ等の材料の孔径に差を付けたものを孔
径の大きいものほど排気ガス流入側にあるように少なく
とも2層重ねて組み合わせた材料で作られる。
【0047】また、フィルタ材料には、図8に示すよう
に、その骨格7の表面に、骨格よりも微細なアルミナウ
ィスカー8を多数生成してウィスカー間に微細な孔を多
数生じさせることも考えられる。
【0048】図9は、平板フィルタの断面の一例の拡大
図である。波板と組合わせる平板フィルタには、このよ
うに、上記のフィルタ材料で作られたパティキュレート
捕集層31に加えて、触媒を担持する為の層(図では一
例として、32や33で示す。)を複数層設けた材料を
使用することも考えられる。
【0049】また、波板材料には耐熱金属の薄板を使用
することが考えられるが、軽量化のためにこの薄板に穴
をあけたパンチングメタルや、耐熱金属の3次元網状構
造多孔体を波板に加工して用いてもよい。
【0050】図10は、本発明のパティキュレートトラ
ップの一例である。このパティキュレートトラップ20
は、ディーゼルエンジンの排気系の途中に挿入される金
属製容器21内に前述のフィルタエレメント(図1の1
又は図4の10)を装着して構成されている。22は排
気系の配管である。
【0051】図11に、捕集効率、パティキュレート捕
集時の圧力損失、耐久性、NOの浄化率及びSOFの浄
化率の評価を行う実験装置示す。この装置は、3400
cc、4気筒の直噴射式のディーゼルエンジン車、シャ
シダイナモメータ及びダイリューショントンネルからな
っている。
【0052】
【実施例1】図11の実験装置に、図1の構造のフィル
タエレメントを有するパティキュレートトラップ20を
組み込んだ。フィルタエレメントは、表1に示す試料A
と試料Bである。その試料A、Bは、共に排気ガスの流
入できる表面積が1.2m2であり、内容積2.5リッ
トルのケースに収納されている。
【0053】なお、試料A、Bを構成する金属は、Fe
−Cr−Al合金と、Ni−Cr−Al合金を例に挙げ
たが、これはあくまでも一例に過ぎない。
【0054】比較のために、捕集性能に関しては充分で
あると言われているハニカム構造のディーゼルエンジン
用パティキュレートトラップ(材質コーディエライト、
日本ガイシ製、DHC−221)を試料Gとしてこれに
ついても実験を行った。本トラップは容積が2.5リッ
トルのものを使用し、試料A、Bと条件を揃えている。
【0055】
【表1】
【0056】先ず、捕集効率及び圧力損失に関する評価
を行った。実験結果を図12、13に示す。捕集性能と
して捕集PM(パティキュレート)量に対する圧力損
失、捕集効率の変化を示している。この結果から、本発
明品の試料A、Bの捕集性能は試料Gのコーディエライ
ト製ハニカム構造のディーゼルパティキュレートトラッ
プと同等であり、充分な性能を保有していると言える。
【0057】次に、再生によるフィルタエレメントの耐
久性について評価試験を行った。ディーゼルエンジンよ
り排出される微粒子(パティキュレート)を15g捕集
させ、ディーゼルエンジンをアイドリンク状態にし、さ
らに、ディーゼルパティキュレートトラップ全面に設置
した電気ヒータにより600℃のガスがディーゼルパテ
ィキュレートトラップに導入されるようにして再生を行
った。試料A、B及びGについてこの再生を5回ずつ行
い、その後、試料の破壊状態を調べた。結果を表2に示
す。
【0058】
【表2】
【0059】この表2からわかるように、試料A、Bに
ついては破壊が起こらなかったが、試料Gにはクラック
が発生した。
【0060】以上の実験の結果から明らかなように、本
発明による試料A、Bはコーディエライトハニカムとほ
ぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、一方で
燃焼再生に対しては高い信頼性を示し、ディーゼルパテ
ィキュレートトラップとして非常に優れている。
【0061】
【実施例2】図11の実験装置に、図2の構造のフィル
タエレメントを有するパティキュレートトラップ20を
組み込んだ。フィルタエレメントは、表3に示す試料
C、試料Dである。その試料C、Dは、共に排気ガスの
流入できる表面積が1.2m2であり、内容積2.5リ
ットルのケースに収納されている。これ等の試料は、N
Ox触媒を担持している層(図9の32)、パティキュ
レート捕集層(図9の31)及びNOx触媒を担持して
いる層(図9の33)の3層で構成されている。NOx
触媒層は、住友電気工業(株)製Ni基3次元網状構造
多孔体(商品名:セルメット♯7)をNi−Cr−Al
化したもの(金属基布)の骨格に触媒担持のためにγ−
アルミナを金属基布1リットル当たり100gコート
し、その後触媒としてCuを金属基布1リットル当たり
1.0gの量で均一に担持させて作製した。
【0062】なお試料C、Dを構成する金属多孔体は、
Fe−Cr−Al合金とNi−Cr−Al合金を例に挙
げたが、これはあくまでも一例にすぎない。
【0063】比較のために、実施例1で用いたものと同
じ試料Gについても実験を行った。本トラップの容積は
2.5リットルとし、試料C、Dと条件を揃えている。
【0064】
【表3】
【0065】ここでも先ず、捕集効率及び圧力損失に関
する評価を行った。実験結果を図14、図15に示す。
捕集性能として捕集PM量に対する圧力損失、捕集効率
の変化を示している。この結果から、本発明品の試料
C、Dの捕集性能は試料Gのコーディエライト製ハニカ
ム構造のディーゼルパティキュレートトラップと同等で
あり、充分な性能を有していると言える。
【0066】次に、再生によるフィルタエレメントの耐
久性について評価を行った。試験条件及び再生回数は実
施例1と同じとし、その後、試料の破壊状態を調査し
た。結果を表4に示す。
【0067】
【表4】
【0068】この表4からわかるように、試料C、Dは
破壊が起こらなかったが、試料Gにはクラックが発生し
た。
【0069】試料C、Dについては、更に、NOの浄化
率の評価を行った。還元剤としてC2 4 を排気ガス中
に導入した。排気ガス条件を表5に示す。
【0070】
【表5】
【0071】排気ガス温度を250℃に維持して2分間
のNO濃度を測定した。その平均値を表6に示す。
【0072】
【表6】
【0073】このように、試料C、Dの使用時にはNO
濃度が半減している。
【0074】以上の実験結果から明らかなように、本発
明による試料C、Dは、コーディエライトハニカムとほ
ぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、一方で
燃焼再生に対しては高い信頼性を示し、ディーゼルパテ
ィキュレートトラップとして非常に優れている。さら
に、それに加えて、NOを低減する機能も有しているた
め、触媒コンバータを他に設ける必要がなく、ディーゼ
ル排気ガス後処理装置のトータル面での省スペース化、
低コスト化が実現できる。
【0075】
【実施例3】図11の実験装置に、図1の構造のフィル
タエレメントを有するパティキュレートトラップ20を
組み込んだ。フィルタエレメントは、表7に示す試料
E、試料Fである。その試料E、Fは、共に排気ガスの
流入できる表面積が1.2m2であり、内容積2.5リ
ットルのケースに収納されている。これ等の試料は、パ
ティキュレート捕集層(図9の31)及びSOF触媒を
担持している層(図9の33)の2層で構成されてい
る。SOF触媒層は、金属繊維の不織布或は住友電気工
業(株)製Ni基3次元網状構造多孔体(商品面:セル
メット♯7)をNi−Cr−Al化したもの(金属基
布)の骨格に触媒担持層としてγ−アルミナを金属基布
1リットル当たり150gコートし、その後触媒として
Ptを金属基布1リットル当たり1.5gを均一に担持
させて作製した。また、ここでは波板にもSOF触媒を
担持させた。
【0076】なお試料E、Fを構造する金属多孔体はF
e−Cr−Al合金とNi−Cr−Al合金を例に挙げ
たが、これはあくまでも一例にすぎない。
【0077】比較のため、既に説明したコーディエライ
トハニカムの試料Gについても実験を行った。本トラッ
プの容積は2.5リットルとし、試料E、Fと条件を揃
えている。
【0078】
【表7】
【0079】各試料の捕集効率及び圧力損失に関する評
価結果を図16、17に示す。評価は実施例1、2と同
様、捕集PM量に対する圧力損失、捕集効率の変化を調
べて行った。この結果から、本発明品の試料E、Fの捕
集性能は試料Gのコーディエライト製ハニカム構造のデ
ィーゼルパティキュレートトラップと同等であり、充分
な性能を有している。
【0080】次に、再生によるフィルタエレメントの耐
久性について評価した。試験条件及び再生回数は実施例
1、2と同じとし、5回再生後の試料の破壊状態を調査
した。結果を表8に示す。
【0081】
【表8】
【0082】この表8からわかるように、試料E、Fは
破壊が起こらなかったが、試料Gにはクラックが発生し
た。
【0083】試料E、Fについては、次にSOFの浄化
率の評価を行った。排気ガス温度が250℃および35
0℃での評価結果を表9に示す。
【0084】
【表9】
【0085】このように、Ptを触媒として担持させた
試料E、FはSOF濃度を40%或は50%低減するこ
とができた。
【0086】以上の実験の結果から明らかなように、本
発明による試料E、Fはコーディエライトハニカムとほ
ぼ同等の捕集特性、圧力損失特性を示し、また、一方で
燃焼再生に対しては高い信頼性を示し、ディーゼルパテ
ィキュレートトラップとして非常に優れいてる。さら
に、それに加えて、SOFを低減する機能も有している
ため、触媒コンバータを別に設ける必要がなく、ディー
ゼル排気ガス後処理装置のトータル面での省スペース
化、低コスト化が実現できる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパティキ
ュレートトラップは、小型でありながら、フィルタの表
面積を充分に確保できるようにして高い捕集効率を得な
がら圧力損失の上昇を低く抑さえ、さらに、再生と耐久
性については金属製トラップの特徴を充分に生かすよう
にしたので、ディーゼルエンジン用パティキュレートト
ラップとして不足の無い性能を発揮し、パティキュレー
トに起因する大気汚染の防止に役立つ。
【0088】また、平板フィルタと波板の積層材をロー
ル巻きしてフィルタエレメントを作るので、ガス圧や振
動にも強く、耐久性を犠牲にせずに軽量化及び低エネル
ギーでの再生を実現できるほか、精密溶接を必要としな
いためコストの低減も図れる。
【0089】また、積層材のロール巻き形状を自由に選
べるので、ディーゼルエンジン車の排気系スペースに合
ったものを提供でき、スペースの有効利用の面でも有利
になる。
【0090】このほか、フィルタ材の孔径を排気ガスの
出口側に向かってだんだんと小さくしたものは、目詰り
が少なくなって差圧寿命がより一層長くなる。
【0091】また、フィルタ材の骨格表面にアルミナウ
ィスカーを生成させたものは、フィルタの目孔がより小
さくなり、粒径2μm以下の浮遊性微粒子の捕集が可能
となるほか、触媒の担持面積を広げるのにも役立つ。
【0092】さらに、フィルタ部に触媒を担持させたも
のは触媒コンバータを別に設ける必要がなくなるので、
排気ガス後処理装置の簡素化、低コスト化も図れる。ま
た、フィルタ骨格部の熱容量が小さいため、触媒の働き
も確実になり、環境浄化に関してより優れた効果を期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるフィルタエレメントの実施形態
の概要を示す斜視図
【図2】(a):図1のフィルタエレメントの側面図 (b):同じく左側端面図 (c):同じく右側端面図
【図3】排気ガスの流れを示す部分的斜視図
【図4】フィルタエレメントの他の実施形態の概要を示
す斜視図
【図5】(a):図4のフィルタエレメントの側面図 (b):同じく左側端面図 (c):同じく右側端面図
【図6】平板フィルタ間の空間の目留めのし方の一例を
示す部分的斜視図
【図7】フィルタエレメントの製造手順を示す図
【図8】フィルタ骨格にアルミナウィスカーを生成させ
た状態の模式図
【図9】フィルタ断面の拡大概念図
【図10】本発明のパティキュレートトラップの一例を
簡略化して示す使用状態の断面図
【図11】圧力損失及び耐久性評価実験装置の概略構成
【図12】試料A、B、Gの堆積PM量に対する圧力損
失の変化を示す図表
【図13】試料A、B、Gの堆積PM量に対する捕集効
率の変化を示す図表
【図14】試料C、D、Gの捕集PM量に対する圧力損
失の変化を示す図表
【図15】試料C、D、Gの捕集PM量に対する捕集効
率の変化を示す図表
【図16】試料E、F、Gの捕集PM量に対する圧力損
失の変化を示す図表
【図17】試料E、F、Gの捕集PM量に対する捕集効
率の変化を示す図表
【符号の説明】
1、10 フィルタエレメント A1、A2 平板フィルタ B1、B2 波板 2 目留め部 3 排気ガス導入空間 4 排気ガス排出空間 5、6 平板フィルタの突き合わせ部 7 フィルタ骨格 8 アルミナウィスカー 20 パティキュレートトラップ 21 金属製容器 22 排気系配管 31 パティキュレート捕集層 32、33 触媒担持層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/02 301 F01N 3/02 301E B01D 29/06 520C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続空孔を有する耐熱性金属製3次元網
    状構造多孔体(不織布を除く)又はその多孔体の孔にセ
    ラミックもしくは金属を充填して実質孔径を小さくした
    もので作られる平板フィルタと、耐熱性金属製波板を交
    互にそれぞれN(Nは2以上の偶数)枚ずつ重ね、その
    積層材をロール巻きして平板フィルタ間に挟まれた波板
    の波面が両端に現れる柱状体にし、さらに、この柱状体
    の一端側において奇数番の波板を間に挾む平板フィルタ
    間を、他端側では偶数番の波板を間に挾む平板フィルタ
    間を各々目留めして作られ、片方の端面から導入した排
    気ガスが平板フィルタを通過してもう一方の端面から排
    出される構造になっているフィルタエレメントを、排気
    系の途中に設置して構成されるディーゼルエンジン用パ
    ティキュレートトラップ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタエレメントとして、積層材
    をロール巻きして出来る柱状体の長手直角断面形状を、
    略円形、長円状もしくは多角形状にしたものを用いる請
    求項1記載のディーゼルエンジン用パティキュレートト
    ラップ。
  3. 【請求項3】 前記フィルタエレメントとして、柱状体
    の両端における平板フィルタ間の目留めが、隣り合う平
    板フィルタを互いに溶接接合して行われているものを用
    いる請求項1又は2記載のディーゼルエンジン用パティ
    キュレートトラップ。
  4. 【請求項4】 前記フィルタエレメントとして、平板フ
    ィルタ間の波板が耐熱性金属の3次元網状構造多孔体で
    形成されたものを用いる請求項1乃至3のいずれかに記
    載のディーゼルエンジン用パティキュレートトラップ。
  5. 【請求項5】 前記フィルタエレメントとして、平板フ
    ィルタ間の隙間寸法が10mm以下であるものを用いる請
    求項1乃至4のいずれかに記載のディーゼルエンジン用
    パティキュレートトラップ。
  6. 【請求項6】 前記フィルタエレメントとして、平板フ
    ィルタが、孔径に差のある少なくとも2種類のフィルタ
    材を孔径の大きいものほど排気ガス流入側にあるように
    組み合わせて構成されているものを用いる請求項1乃至
    5のいずれかに記載のディーゼルエンジン用パティキュ
    レートトラップ。
  7. 【請求項7】 前記フィルタエレメントとして、波板の
    片面もしくは両面に触媒を担持させたものを用いる請求
    項1乃至6のいずれかに記載のディーゼルエンジン用パ
    ティキュレートトラップ。
  8. 【請求項8】 前記フィルタエレメントとして、平板フ
    ィルタの片面もしくは両面に触媒を担持させたものを用
    いる請求項1乃至6のいずれかに記載のディーゼルエン
    ジン用パティキュレートトラップ。
  9. 【請求項9】 前記フィルタエレメントとして、前記平
    板フィルタの片面もしくは両面に連続孔を有する耐熱金
    属骨格から成る3次元網状構造多孔体を設置し、その多
    孔体に触媒を担持させたものを用いる請求項1乃至6の
    いずれかに記載のディーゼルエンジン用パティキュレー
    トトラップ。
  10. 【請求項10】 前記フィルタエレメントとして、フィ
    ルタ材の骨格表面にアルミナウィスカーを生成させてあ
    るものを用いる請求項1乃至9のいずれかに記載のディ
    ーゼルエンジン用パティキュレートトラップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6790248B2 (en) 2000-12-25 2004-09-14 Denso Corporation Exhaust gas purification filter
WO2005099867A1 (en) 2004-04-12 2005-10-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifying apparatus
JP2014534063A (ja) * 2011-10-26 2014-12-18 ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティドW.L. Gore & Associates, Incorporated 濾過モジュール
CN114949963A (zh) * 2022-06-17 2022-08-30 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 一种过滤装置及其制造方法

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