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JPH09319317A - 避難誘導灯装置 - Google Patents

避難誘導灯装置

Info

Publication number
JPH09319317A
JPH09319317A JP13206296A JP13206296A JPH09319317A JP H09319317 A JPH09319317 A JP H09319317A JP 13206296 A JP13206296 A JP 13206296A JP 13206296 A JP13206296 A JP 13206296A JP H09319317 A JPH09319317 A JP H09319317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
lighting
evacuation
signal
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13206296A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Matsuno
将 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP13206296A priority Critical patent/JPH09319317A/ja
Publication of JPH09319317A publication Critical patent/JPH09319317A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 火災の進行状況に応じた最適な誘導方向の切
換点灯制御を行う共に、電源が停電した場合でも自発的
に点灯制御する。 【解決手段】 避難者の誘導方向を示すA乃至Cブロッ
クの誘導灯を備え、子局ユニット部41は外部装置から
の制御信号を受信して、リレーX1 、X2 、X3 及びX
4 を介して制御ユニット部42内の対応するリレー接点
へ供給し、各リレーは入力制御信号に基づく点灯パター
ンとなるようにオン/オフすることによって、各ブロッ
クに応じた点灯回路A乃至Cの入力信号を制御し、入力
信号に基づく点灯パターンで誘導方向の表示を点灯又は
点滅、消灯させることができ、入力制御信号を変更する
ことで誘導方向の表示を変更することも可能となる。又
停電した場合には、充電回路46により充電可能な電池
46aに切り換えることにより、停電した際の誘導方向
の表示を継続して行うこともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、建物内で火災が発生し
た場合に、非常口への避難経路における誘導方向を的確
に表示して避難者を非常口へと確実に誘導するのに好適
の避難誘導灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物内には、火災などの非常時
に備えて、避難者を安全な場所へと避難するための非常
口が複数設けられている。非常口は、例えば建物外側に
設置された非常階段、あるいは建物内の階段へと通じる
ものであり、非常時には避難者は非常口より非常階段等
の避難経路を介して移動することにより、外部の安全な
場所への避難を可能にする。
【0003】これらの非常口近傍には、避難者に非常口
の存在を認識させるための誘導灯装置が設置されてい
る。また、敷地面積が広いフロアを有する建物において
は、建物内の通路(廊下等)にいる避難者を非常口へと
誘導するために、誘導方向を矢指すように表示可能な避
難誘導灯装置が、建物内の通路(廊下等)の壁面や天井
等に設置されている場合もある。このように、誘導灯装
置や避難誘導灯装置等で構成される避難システムを採用
することにより、火災等の非常発生時に伴う最適な避難
経路を避難者に指示するようにしている。
【0004】ところで、従来の避難システムとしては、
一般に、建物内の所定の位置(例えば天井)に複数個分
散して取り付けられている火災検知器と、それらの火災
検知器と接続されている火災報知器(以下、自火報受信
機と称す)と、自火報受信機からの火災信号を受信して
発火点に応じた点灯パターンを選択制御するセンター装
置と、センター装置からの制御信号に基づいて上述の誘
導灯装置を含む避難誘導灯装置における表示を制御する
ため親局ユニットと、親局ユニットにより点灯制御され
る子局としての誘導灯装置を含む避難誘導灯装置とでシ
ステムが構成される。
【0005】このような構成の避難システムにおいて
は、例えば火災検知機によって火災が検知すれば、自火
報受信機により火災信号が送信される。その後、センタ
ー装置は火災信号を受信し、発火点とは逆方向に避難者
を誘導させる点灯パターンを選択すると共に選択したパ
ターン制御信号を親ユニットへと送信する。そして、親
ユニットはパターン制御信号に基づいて避難誘導灯装置
の点灯を制御する。これにより、避難誘導灯装置は火災
発火点とは逆方向に矢指するように点灯し、また、火災
発火点に近い誘導灯については消すことにより、避難者
に対して非常口への避難誘導灯装置経路を認識させるよ
うにしている。
【0006】また、避難誘導灯装置においては、通常の
商用電源を用いて避難誘導灯の点灯制御を行うようにし
ているが、火災などの影響により商用電源からの電源の
供給が遮断され、停電する場合も考えられる。そこで、
避難誘導灯装置では、非常時に使用される非常用電源を
設けることにより、商用電源が停電した場合でも常時点
灯制御を行うようにしている。
【0007】しかしながら、このような従来の避難誘導
灯装置では、親ユニットからのパターン制御信号が一度
送信されると、このパターン制御信号に基づく点灯パタ
ーンで、常時避難誘導灯装置が点灯することになる。こ
のため、例えば火災など進行状況に応じた最適な誘導方
向の点灯切換を行うことができない。その結果、建物内
における火災の進行状況の影響により、仮に発火点とは
逆方向の地点で発火し且つ炎上した場合には、非常口と
は逆方向に避難者を誘導してしまい、大惨事となってし
まう虞れがある。
【0008】また、従来の避難誘導灯装置では、単に避
難誘導灯における誘導方向の表示を点灯させることしか
行うことができず、確実に避難者に対して誘導方向を認
知させることができないという不都合もある。
【0009】そこで、他の従来技術としては、特開平4
−175997号公報において、誘導方向の表示を点灯
あるいは点滅させるように点灯制御する提案もなされて
いる。
【0010】この提案では、火災報知器内に設けられた
信号処理装置によって、一番最初に検知した火災検知器
からの信号に対して優先的に処理を行うと共に、処理さ
れた信号を火災報知器内設けられた制御回路へと供給す
る。制御回路は供給された信号に基づいて、避難誘導灯
における誘導方向の表示を、例えば点灯または点滅する
ように制御して矢指する。これにより、火災等の非常時
における避難者の誘導を行うようにしている。
【0011】しかし、この提案による避難誘導灯装置で
は、具体的な点灯制御方法はなんら記載されていない。
つまり、火災等の発生時ついては、信号処理装置からの
信号に基づいて点灯制御することにより避難者の誘導方
向を決定して、避難者を非常口へと誘導するものとして
いるが、例えば、火災発生時から所定時間経過後には、
火災の進行状況に応じて異なる方向の非常口へと誘導さ
せる場合も考えられ、このような場合における点灯又は
点滅の切換制御については、述べられていない。また、
火災報知器に電力を供給する電源からの電源線等が、火
災等の影響により切断あるいは遮断する場合も考えられ
るが、このような場合には停電することによって避難誘
導灯における点灯が消えてしまいこともある。このよう
に停電した場合に対応する対策もなされていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の避
難誘導灯装置では、一度点灯パターン制御信号が入力さ
れると、その制御信号に基づく点灯パターンの誘導方向
のみしか点灯を制御するとができず、火災の進行状況に
応じた誘導方向の点灯切換制御を行うことができないと
いう問題点がある。また、火災等の影響により電源が停
電する場合も考えられるが、このよう停電した場合に対
応する最適の点灯制御を行うことができないという問題
点もある。
【0013】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、外部装置との通信により外部からの制御信
号を入力可能にすることで火災の進行状況に応じた最適
な誘導方向の切換点灯制御を行うことができると共に、
電源が停電した場合でも自発的に点灯制御することので
きる避難誘導灯装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よる避難誘導灯装置は、ランプを点灯させることによ
り、避難者の誘導方向を表示する複数の表示体と;複数
の表示体の点灯制御する外部装置からの制御信号を受信
して取り込むための入力手段と;複数の表示体を点灯さ
せるための複数の点灯回路を備え、入力手段から取り込
まれた制御信号に基づいて、複数の点灯回路を制御する
と共に、複数の点灯回路に供給する電源を常時保持する
ために、通常に使用する通常電源と非常時に使用する非
常用電源とのいずれか一方に切換制御する制御手段と;
を具備したものである。
【0015】請求項1記載の本発明においては、複数の
表示体はランプを点灯させることにより、避難者の誘導
方向を表示する。入力手段は複数の表示体の点灯制御す
る外部装置からの制御信号を受信して取り込む。制御手
段は複数の表示体を点灯させるための複数の点灯回路を
備え、入力手段から取り込まれた制御信号に基づいて、
複数の点灯回路を制御すると共に、複数の点灯回路に供
給する電源を常時保持するために、通常に使用する通常
電源と非常時に使用する非常用電源とのいずれか一方に
切換制御する。例えば、火災が発生すると、外部装置か
らの制御信号が入力手段によって受信される。すると、
制御手段は、入力制御信号に基づく点灯パターン、即
ち、発火点とは遠ざかる方向に誘導方向を表示するよう
に点灯回路を制御する。このとき、表示体の誘導方向を
示す点灯状態は、例えば点滅となる。これにより、避難
経路への誘導方向を避難者に確実に認識させることがで
きる。また、火災等の影響により、停電する場合もあ
る。この場合には、制御手段は非常用電源に切換るよう
に制御して、停電に伴う表示体の消灯を防止する。これ
により、停電した場合でも、自発的に誘導方向を表示す
ることができる。
【0016】請求項2記載の本発明による避難誘導灯装
置は、請求項1に記載の避難誘導灯装置において、表示
体は、少なくとも左右の誘導方向を夫々示す表示体と、
非常口の存在を示す標示マークとしての表示体とで構成
されたことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の本発明においては、請求項
1に記載の避難誘導灯装置において、表示体は、少なく
とも左右の誘導方向を夫々示す表示体と、非常口の存在
を示す標示マークとしての表示体とで構成する。これに
より、避難者の誘導方向を左右のどちらか一方に限定し
て表示することにより、明確に避難者を誘導させること
ができる。また、標示マークとしての表示体を設けるこ
とによって、非常口の存在をより効果的に避難者に認識
させることが可能となる。請求項3記載の本発明による
避難誘導灯装置は、請求項1に記載の避難誘導灯装置に
おいて、制御手段は、入力制御信号に基づく点灯パター
ンで複数の表示体が点灯又は点滅、あるいは消灯するよ
うに複数の点灯回路を制御することを特徴とする。
【0018】請求項3記載の本発明においては、請求項
1に記載の避難誘導灯装置において、制御手段は、入力
制御信号に基づく点灯パターンで複数の表示体が点灯又
は点滅、あるいは消灯するように複数の点灯回路を制御
する。これにより、様々な点灯パターンに対応した誘導
方向の表示を可能にすることから、入力制御信号を変え
ることにより、誘導方向の表示を変更することが可能と
なる。
【0019】請求項4記載の本発明による避難誘導灯装
置は、請求項3に記載の避難誘導灯装置において、制御
手段は、点滅周期を決定する発振回路を用いて複数の点
灯回路を制御することにより、表示体の点滅を可能にす
ることを特徴する。
【0020】請求項4記載の本発明においては、請求項
3に記載の避難誘導灯装置において、制御手段は、点滅
周期を決定する発振回路を用いて複数の点灯回路を制御
することにより、表示体の点滅を可能にする。これによ
り、表示体の誘導方向における表示を点滅させることが
できるため、より効果的に避難者に誘導方向を認識させ
ることができる。
【0021】請求項5記載の本発明による避難誘導灯装
置は、請求項1に記載の避難誘導灯装置において、非常
用電源は、充電可能な電池であって、この電池は、通常
電源からの電力を電池へと給電する充電回路を用いて充
電されることを特徴とする。請求項5記載の本発明にお
いては、請求項1に記載の避難誘導灯装置において、非
常用電源は、充電可能な電池であって、この電池は、通
常電源からの電力を電池へと給電する充電回路を用いて
充電される。例えば、火災等の影響により停電した場合
には、非常用電源に切り換えることになるが、非常用電
源としての電池は充電回路によって常に充電されている
ことから、停電した際に切り換えられたとしも、確実に
点灯させるのに必要な電力を供給することができる。こ
れにより、停電した場合でも、確実に誘導方向の表示を
行うことができる。
【0022】請求項6記載の本発明による避難誘導灯装
置は、請求項1に記載の避難誘導灯装置において、制御
手段は、通常電源と非常用電源とを切換るための停電切
換部を備え、停電を検知する停電検知部によって停電が
検知された場合には、停電切換部を切り換えることによ
って非常用電源を用いることを特徴とする。
【0023】請求項6記載の本発明においては、請求項
1に記載の避難誘導灯装置において、制御手段は、通常
電源と非常用電源とを切換るための停電切換部を備え、
停電を検知する停電検知部によって停電が検知された場
合には、停電切換部を切り換えることによって非常用電
源を用いる。これにより、停電を確実に検知することが
できると共に、停電の検知により停電した際の電源の切
換を迅速且つ確実に行うことができる。
【0024】請求項7記載の本発明による避難誘導灯装
置は、請求項1に記載の避難誘導灯装置において、入力
手段は、異常が発生した場合に外部装置へと異常発生を
示す信号を送信する送信部を備え、制御手段は、送信部
による送信によって外部装置からの応答がない場合に
は、点灯中の点灯パターンを継続するように点灯回路を
制御することを特徴とする。
【0025】請求項7記載の本発明においては、請求項
1に記載の避難誘導灯装置において、入力手段は、異常
が発生した場合に外部装置へと異常発生を示す信号を送
信する送信部を備え、制御手段は、送信部による送信に
よって外部装置からの応答がない場合には、点灯中の点
灯パターンを継続するように点灯回路を制御する。ま
た、制御手段は場合によっては、初期状態、消灯するよ
うに制御することも可能である。これにより、外部装置
からの制御信号が火災等の影響により遮断されたとして
も、表示体における誘導方向の表示を継続して行うこと
ができる。請求項8記載の本発明による避難システム
は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の避難
誘導灯装置と;火災発生を検知して発報する複数の火災
検知器と; 火災検知器からの発報に応じて火災信号を
生成して出力する自火報受信機と; 自火報受信機から
の火災信号を受信すると共に、この火災信号に基づいて
発火点とは遠ざかるように誘導方向を表示させるための
表示体の点灯パターンを決定し、誘導灯制御信号として
出力するセンター装置と; センター装置からの誘導灯
制御信号を受信すると共に、伝送するのに必要な変換処
理を施して前記避難誘導灯装置に送信する親局ユニット
と; で構成したことを特徴とする。
【0026】請求項8記載の本発明においては、請求項
1乃至請求項7のいずれか1つに記載の避難誘導灯装置
は、上述したように動作する。即ち、入力制御信号に基
づく点灯パターンで表示体を表示することにより、誘導
方向を避難者に認識させる。火災検知器は火災発生を検
知して発報する。自火報受信器機は火災検知器からの発
報に応じて火災信号を生成して出力する。センター装置
は自火報受信機からの火災信号を受信すると共に、この
火災信号に基づいて発火点とは遠ざかるように誘導方向
を表示させるための表示体の点灯パターンを決定し、誘
導灯制御信号として出力する。親局ユニットは、センタ
ー装置からの誘導灯制御信号を受信すると共に、伝送す
るのに必要な変換処理を施して前記避難誘導灯装置に送
信する。これにより、建物内にて火災が発生した場合で
も、火災発生状態に応じた最適な誘導方向を表示させる
ことが可能で且つ確実に避難者を誘導させることができ
る避難システムを構成することができる。請求項9記載
の本発明による避難システムは、請求項1乃至請求項7
のいずれか1つに記載の避難誘導灯装置と;火災発生を
検知して発報する複数の火災検知器と; 火災検知器か
らの発報に応じて火災信号を生成して出力する自火報受
信機と; 自火報受信機からの火災信号を受信すると共
に、この火災信号に基づいて発火点とは遠ざかるように
誘導方向を表示させるための表示体の点灯パターンを決
定し、誘導灯制御信号として前記避難誘導灯装置に送信
する制御装置と;で構成したことを特徴とする。
【0027】請求項9記載の本発明においては、制御装
置は請求項8に記載のセンター装置と親局ユニットと
が、例えば一体的に構成されたものであり、センター装
置及び親局ユニットと同様に動作する。したがって、請
求項8に記載の避難システムと同様に動作して同様の効
果を得る。更に、本発明の避難システムにおいては、構
造的に、制御装置が一体的に構成されていることから、
避難システムの簡略化を図ることができるという効果も
得る。請求項10記載の本発明による避難システムは、
請求項8及び請求項9のいずれか一方に記載の避難シス
テムにおいて、自火報受信機からの火災信号を受信する
ことにより、非常口への誘導方向を音声を利用して避難
者を誘導させ且つ表示体の点滅制御するための制御信号
を生成して出力する信号処理装置と、表示体を点滅させ
るための点滅回路及び誘導方向を音声として出力する音
声回路を備え、信号処理装置からの制御信号に基づい
て、表示体を点滅及び誘導方向を鳴動する誘導音付加誘
導灯装置とを付加したことを特徴とする。
【0028】請求項10記載の本発明においては、請求
項8及び請求項9のいずれか一方に記載の避難システム
において、自火報受信機からの火災信号を受信すること
により、非常口への誘導方向を音声を利用して避難者を
誘導させ且つ表示体の点滅制御するための制御信号を生
成して出力する信号処理装置と、表示体を点滅させるた
めの点滅回路及び誘導方向を音声として出力する音声回
路を備え、信号処理装置からの制御信号に基づいて、表
示体を点滅及び誘導方向を鳴動する誘導音付加誘導灯装
置とを付加したことを特徴とする。これにより、請求項
8又は請求項9に記載の避難システムの効果に加えて、
より有効に、避難経路への誘導方向を避難者に認識させ
ることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0030】図1乃至図5は本発明に係る避難誘導灯装
置の一実施形態例を示し、図1は避難誘導灯装置を含む
避難システム全体を示すシステム構成図、図2は避難シ
ステムに用いられる避難誘導灯装置の一例を示す構成
図、図3は避難誘導灯装置の一例を示すブロック図、図
4は避難誘導灯装置の点灯表示例を示す図、図5は装置
の動作を説明するための説明図である。
【0031】本発明に係る避難誘導灯装置を含む避難シ
ステムは、建造物各所に設置された避難誘導灯の制御を
行うもので、火災発生時に例えばセンター装置等からの
制御信号に基づいて、避難方向に避難誘導灯を点滅させ
避難誘導を行う。
【0032】具体的な構成を示すと、図1に示すよう
に、例えば建物内の所定の位置(例えば天井)には、火
災検知器Sが複数個分散して取り付けられている。これ
らの火災検知器Sは、例えば火災発生に伴う煙を検知す
る煙センサー等で構成され、火災発生時には発火点に一
番近い火災検知器Sによって火災発生を示す信号が送信
される。
【0033】また、これらの火災検知器Sには、該火災
検知器Sからの信号を受信する自火報受信器1が接続さ
れている。自火報受信機1は、火災検知器Sからの信号
が供給されると火災信号を生成し、該火災信号をセンタ
ー装置2へと送信する。
【0034】センター装置2は、自火報受信器1からの
火災信号を受信して、発火点に応じた点灯パターンを選
択制御する。即ち、火災信号を受信することにより火災
発生場所に応じた避難誘導灯の制御パターンを決定し、
誘導灯制御信号として親局ユニット3へと供給する。
尚、この場合の誘導灯制御信号としては、アドレス及び
点灯制御するための制御信号等が示されている。
【0035】親局ユニット3は、センター装置2からの
誘導灯制御信号を受信すると共に、受信した誘導灯制御
信号に対し、該誘導制御信号に基づく点灯制御を行うた
めに必要な信号となるように変換処理を施し、得た信号
を、例えば子局として複数設けられた避難誘導灯装置4
に夫々供給する。
【0036】本実施形態例における避難誘導灯装置4
は、図示はしないが親ユニットからの制御信号を受信し
て取り込み、取り込んだ制御信号に基づく点灯制御を行
うために必要な信号処理を行うと共に、装置に異常が発
生した場合には親ユニットに対して通信を行うための入
出力手段を含む子局ユニット部と、少なくとも左右の誘
導方向及び非常口の存在を示す表示マークに夫々対応す
る表示部を備えた複数の誘導灯と、これらの誘導灯に対
し入力された制御信号に基づく点灯又は点滅表示させる
ための制御を行う制御ユニット部とで構成されている。
【0037】避難誘導灯装置4を構成する誘導灯として
は、例えば図2(a)及び図2(b)に示すような構成
のものがある。図2(a)に示すように避難誘導灯装置
は、例えば建物内の廊下通路の壁灯に設置される直付型
のものであり、左右の誘導方向を夫々矢指するための表
示体で構成される誘導灯と、これらの中央近傍に配設さ
れた標示マークを表示するための表示体て構成された誘
導灯とが一体的に取り付けられている。また、図2
(b)に示す避難誘導灯装置は、例えば室内通路等の天
井に吊り下げるように設置される吊下型のものであり、
左右の誘導方向を矢指するために表示する夫々誘導灯に
標示マークを付加して構成されている。このような構成
により、建物内のいずれの場所にも対応して設置するこ
とができるようになっている。
【0038】これらの避難誘導灯装置4における夫々の
誘導灯は、入出力手段(図示せず)を介して供給された
親局ユニット3からの信号に基づいて点灯制御されるよ
うになっている。即ち、誘導方向に基づく誘導灯が点灯
又は点滅、あるいは消灯することによって、避難者に誘
導方向を効果的に認識させる。
【0039】また、図2(c)に示す避難誘導灯装置
は、非常口近傍に壁等に取り付けられる避難口用の誘導
灯であり、同様に親局ユニット3からの信号に基づいて
点灯又は点滅、あるいは消灯することによって、非常口
の存在と誘導させるべきかどうかを効果的に避難者に認
識させる。
【0040】更に、避難誘導灯装置の具体構成例を図3
を参照しながら説明する。
【0041】図3に示すように、避難誘導灯装置3に
は、子局ユニット部41が設けられている。子局ユニッ
ト部41は、外部装置からの制御信号を受信して入力す
ることの可能な入出力手段を有している。例えば、入出
力手段によって、親局ユニット3からの制御信号が受信
されて取り込まれると、子局ユニット部41はこの制御
信号が示す点灯パターンで誘導灯を点灯制御するために
必要な信号処理を施し、入力制御信号に基づく点灯制御
を行う。即ち、信号処理が施された信号は、入力制御信
号に基づくモードで誘導灯を点灯又は点滅、あるいは消
灯させるための複数のリレーX1 、X2 、X3 及びX4
等で構成されたモード受信部(制御ユニット部42側)
へと供給する。
【0042】モード受信部における各リレーでは、例え
ば入力制御信号が示す情報の内、点灯制御における情報
についてはリレーX2 、X3 及びX4 を用いて処理を行
った後に、制御ユニット部42内に設けられたリレー開
閉回路の対応するリレー接点X2 、X3 及びX4 へと供
給する。また、入力制御信号が示す情報の内、火災等の
誘導を必要とする異常時発生を示す情報については、リ
レーX1 を用いて処理を行った後に、制御ユニット部4
2内に設けられたリレー開閉回路の他のリレー接点X1
へと供給し、点滅制御を行う。
【0043】また、子局ユニット41の入出力手段は、
例えば親局ユニット3(図1参照)からの制御信号が、
火災等により遮断又は伝送信号に異常が発生した場合に
は、異常状態を示す信号を生成して親局ユニット3へと
送信する。これにより、親局ユニット3は、子局として
の避難誘導灯装置4の異常を認識することができるよう
になっている。
【0044】一方、避難誘導灯装置4には、子局ユニッ
ト部41と接続される制御ユニット部42が設けられて
いる。制御ユニット部42は、避難誘導灯装置3におけ
る誘導灯を点灯させるのに必要な電源を供給すると共
に、各誘導灯を点灯させるための点灯回路A、B、Cを
有している。通常、制御ユニット部42には、商用電源
が供給されているが、火災等により停電した場合には、
商用電源が供給されている停電検知部43によって停電
を検知する。この場合、停電検知部43は停電を検知す
ると、停電であることを示す信号を生成して、停電切換
回路47へと供給する。
【0045】また、商用電源はスイッチング回路44に
も供給されている。スイッチング回路44は、通常時に
使用する電源回路45と、停電時等の非常時に電源とし
て使用するのに内蔵された電池46aを充電する充電回
路46との両方に常時電源を供給する。これにより、充
電回路46により電池46aが常に充電され、停電の際
は電池46aより各回路に電源を供給する。また、充電
回路46には、充電中であることを表示するためのLE
Dが取り付けられており、LEDを見ることによって非
常用電源の充電状態を認識することが可能となる。
【0046】上記停電切換部47は、停電検知部43か
らの信号に基づいて各点灯回路に与える電源を切換る。
即ち、通常時には、電源回路45からの電源がモード受
信部の各リレーを介して夫々の点灯回路A乃至Cに与え
られ、停電した場合には、非常用の電源となる電池46
aからの電源が同様にモード受信部の各リレーを介して
各点灯回路に与えることが可能となる。
【0047】各点灯回路A乃至Cは、例えば誘導灯にお
ける誘導方向を表示するための各表示体に対応して接続
されている。つまり、点灯回路Aは、例えば図4(b)
に示す誘導灯のように、左の誘導方向を示す表示体をA
ブロックとすると、該Aブロックの誘導方向における誘
導灯を点灯又は点滅させる。同様に、点灯回路Bは、B
ブロックの標示マークを示す誘導灯を点灯又は点滅さ
せ、点灯回路Cは、Cブロックの誘導方向における誘導
灯を点灯又は点滅させる。
【0048】また、停電切換部47とリレー開閉部との
間には、点滅制御する際の点滅周期を作成するための発
振回路48が設けられている。例えば、子局ユニット部
41のリレーX1 がオンすると、制御ユニット部42内
のリレー開閉回路の対応する接点X1 がオンすることに
よって、停電切換部47からの電源が接点X1 を介して
発振回路48に与えられる。これにより、発振回路48
による点滅周期にて各誘導灯を点滅させることが可能に
なる。逆に、リレーX1 がオフになると、各誘導灯を点
滅動作でなく点灯させることが可能になる。尚、誘導方
向を矢指するための各誘導灯の点灯動作は、入力制御信
号に基づく点灯パターン(モード)に応じて、点灯又は
点滅、あるいは消灯するように夫々動作するようになっ
ている。このときの子局ユニット部41の各リレーX1
、X2 、X3 及びX4 と、各ブロック単位の誘導灯と
の点灯動作例が図4に示されている。尚、図2(c)に
示す避難口用の誘導灯については、図示はしないが他の
点灯回路によって、点灯又は点滅されるようになってい
る。したがって、図4に示すようにリレーX1 のオン/
オフによって、各誘導灯が点灯又は点滅するようにな
り、他のリレーX2 、X3 及びX4 のオン/オフによっ
て、各誘導灯における誘導方向の表示のオン/オフを可
能にする。これにより、複数の点灯モードを得ることが
可能となり、平常時又は火災発生等の非常時に応じた最
適な点灯制御を入力制御信号に基づいて行うことが可能
となる。これにより、火災進行状況に応じてセンター装
置にて決定される点灯パターンを変更することにより、
適宜最適な誘導方向における点灯に切換ることが可能と
なり、避難者の誘導を効果的に行うことが可能となる。
【0049】次に、図3に示す装置の動作を図5を参照
しながら詳細に説明する。
【0050】尚、予め階段室近傍及び居室には避難口用
の誘導灯が、廊下等の壁間は天井には廊下通路用及び室
内通路用の誘導灯が取り付けられているものとし、動作
説明については、廊下通路用の誘導灯について説明す
る。また、建物内の所定位置には6つの火災検知器X1
〜X6 が取り付けられているものとし、図示はしないが
センター装置及び親局ユニットも建物内に設置されてい
るものとする。
【0051】平常時においては、火災等が発生していな
いことから、夫々の火災検知器Sからは火災発生が検出
されず、センター装置2は通常(平常)モードの点灯パ
ターンを選択し、該通常モードに基づく誘導灯制御信号
を親局ユニット3に供給する。その後、親局ユニット3
は誘導灯制御信号を受信し且つ所定の変換処理を施し、
建物内に設置された複数の避難誘導灯装置4に対して該
誘導灯制御信号に基づく点灯制御を行う。このとき、親
局ユニット3は複数の避難誘導灯装置4に制御信号を送
信する。
【0052】すると、各避難誘導灯装置4の子局ユニッ
ト部41によって、親局ユニット3からの制御信号が受
信され所定の信号処理を行った後に、各リレーX1 、X
2 、X3 及びX4 を介して各点灯回路A乃至Cに与え
る。この場合、入力制御信号に基づく点灯パターンは、
平常時であるため、図2(a)に示す誘導灯について
は、誘導灯の全ブロックを点灯又は一部を点灯させるモ
ードとなる。つまり、子局ユニット部41のリレーX1
をオフ、X2 〜X3 をオン/オフ制御することによっ
て、全ブロックの表示体を点灯又は一部を点灯させるこ
とが可能となる。
【0053】その結果、複数設置された避難誘導灯装置
4は、図5(a)に示すように全部ブロックが、例えば
点灯することになる。これにより、平常時において、避
難者に対して効果的に非常口の方向を認識させることが
できる。
【0054】次に、火災が発生した場合における動作例
を説明する。いま、例えば居室に設置された火災検知器
S5 より、火災発生が発報されたものとする。すると、
火災検知器S5 からの信号は自火報受信機1によって受
信され、火災信号としてセンター装置1へと送信され
る。そして、センター装置1は火災検知器S5 からの火
災信号を受信して、発火点が火災検知器S5 が設置され
た居室であることを認識すると共に、避難者の最適な誘
導方向となるように点灯パターンを決定し、該点灯パタ
ーンに基づく誘導灯制御信号を親局ユニット3へ送信す
る。このとき、誘導制御信号は点灯パターンを示す制御
信号であると共に、発火点近傍に設置された火災検知器
S5 のアドレスを示す情報も含まれている。
【0055】すると、親局ユニット3は該誘導灯制御信
号を受信し且つ所定の変換処理を施し、建物内に設置さ
れた複数の避難誘導灯装置4に対して該誘導灯制御信号
に基づく点灯制御を行う。このとき、親局ユニット3は
複数の避難誘導灯装置4に制御信号を送信する。
【0056】その後、避難誘導灯装置4の子局ユニット
部41によって、親局ユニット3からの制御信号が受信
され所定の信号処理を行った後に、各リレーX1 、X2
、X3 及びX4 を介して各点灯回路A乃至Cに与え
る。この場合、入力制御信号に基づく点灯パターンは、
火災発生時に伴うモードであることから、避難者を発火
点とは逆方向に表示体を点滅させるモードとなる。した
がって、廊下通路用の避難誘導灯装置においては、リレ
ーX1 がオンすることにより、対応する接点X1 もオン
して、発振回路48が起動する。このため、各誘導灯の
点灯は点滅状態で点灯するように設定される。
【0057】すると、リレーX2 及びX3 が共にオンす
ることによって、点灯回路A及びBは避難誘導灯装置に
おけるAブロック及びBブロックの誘導灯を点滅に点灯
させる。また、リレーX4 については、オフとなり、結
果として Cブロックの誘導灯は消灯する。こうして、
廊下通路の壁等に設置された避難誘導灯装置は、図5
(b)に示すように、発火点の居室とは逆方向となる非
常口へと誘導するための誘導方向を点滅することによ
り、矢指することができる。
【0058】また、居室内の非常口側に設置された誘導
灯が点滅することにより、非常口の存在を認識させるこ
とによって、この場合に最適な避難経路を認識させるこ
とができる。尚、図2(b)に示す避難誘導灯装置につ
いては、図5(b)に示すように誘導方向における表示
体のみを点滅させ、他方の表示体については消灯させる
ことにより、効果的に誘導方向を認識させることができ
る。また、誘導方向に対応する誘導灯については、点滅
表示させると共に、発火点方向の誘導灯については、消
灯させるように制御する。これにより、誘導方向が矢指
されることから、避難に伴う誘導方向を確実に避難者に
対して認識させることができ、非常口へと誘導させるこ
とが可能となる。
【0059】また、火災等の影響により、親局ユニット
3からの制御信号の異常が発生した場合には、避難誘導
灯装置4の子局ユニット部41は、入出力手段を用いて
親局ユニット3に対して、異常発生を示す信号を送信す
る。このとき、親局ユニット3によって受信されない場
合には、子局ユニット部41は、親局ユニット3との接
続線が断線したものとみなして、誘導方向の表示を継続
して保持するように制御する。
【0060】また、停電等の異常が発生した場合につい
ては、制御ユニット部42による制御によって、誘導灯
の点灯制御が可能となる。即ち、停電切換部47によっ
て、非常用の電池46aからの電源に切換られ、該電源
は各点灯回路A乃至Cに供給される。これにより、停電
等の異常が発生した場合でも、誘導方向の表示を継続す
ることができる。これにより、異常が発生した場合で
も、避難誘導灯装置の表示は全て消えることはなく、確
実に避難者を誘導させることができる。
【0061】ところで、建物の敷地面積が広い場合に
は、火災の進行状況に応じて誘導方向を切り換えること
が必要である場合もある。この場合には、センター装置
2によって、いずれかの火災検知器による発報から、火
災の進行状況に応じて最適な避難経路となるように点灯
パターンが決定される。その結果、避難誘導灯装置4に
供給される親局ユニット3からの制御信号も変更するこ
とになり、避難誘導灯装置4は入力した制御信号に基づ
く点灯パターン(モード)に切換えて、最適な誘導方向
を点滅表示する。したがって、このような場合でも、入
力制御信号を変えることにより、火災の進行状況に応じ
た最適な誘導方向の表示を行うこともできる。
【0062】したがって、本実施形態例によれば、火災
発生時の発火点とは逆方向の誘導灯を点滅状態で点灯さ
せることができるため、誘導方向を避難者に認識させる
ことができる。また、火災等の影響により、停電又は制
御信号の遮断等の異常が発生した場合でも、子局ユニッ
ト部41、制御ユニット部42を用いることにより、誘
導方向の表示を継続して制御することができる。更に、
避難誘導灯装置4では、外部からの制御信号を入力し且
つ制御信号に基づくモードで点灯制御することが可能で
あることから、入力制御信号を変更することで火災の進
行状況に応じた誘導方向の切換も行うことが可能とな
る。これにより、避難者の誘導を効果的に行うことがで
きる。
【0063】ところで、本発明に係る避難誘導灯装置で
は、単に誘導灯を点滅させて避難者に誘導方向を認識さ
せるばかりでなく、誘導方向に基づく音声を利用して避
難誘導灯装置者に誘導方向を認識させることも可能であ
る。このような実施形態例を下記に開示する。
【0064】図6は本発明に係る避難誘導灯装置の他の
実施形態例を示すシステム構成図である。尚、図6は図
1に示す構成要素と同一の構成要素については同一符号
を付して説明を省略する。
【0065】本実施形態例では、図3に示す避難誘導灯
装置4の他に、非常口近傍に設置される誘導灯装置であ
って、信号装置11からの動作信号に基づいて、誘導灯
を点滅表示させるための点滅回路部と、避難経路に基づ
く非常口への誘導方向を音声を用いて鳴動する誘導音回
路部とで構成された誘導音付加誘導灯装置を、避難シス
テムに加えたことが前記実施形態例と異なる点である。
【0066】図6に示すように、自火報受信機1からの
火災信号は、信号装置11に与える。信号装置11は、
火災信号を受信すると、誘導音付加誘導灯装置12を誘
導音及び点滅に点灯させるための動作信号を生成して、
該誘導音付加誘導灯装置12に供給する。このとき、信
号装置11は自火報受信機1からの火災信号により、誘
導灯を点滅させるか否かを決定すると共に、誘導方向に
基づく音声を発生させるか否かを決定する。即ち、動作
信号は上記の如く制御するための制御信号である。
【0067】誘導音付加誘導灯装置1は、信号装置11
からの動作信号に基づいて動作する。例えば、図5
(b)に示すように、廊下通路の両側の非常口近傍に設
置された誘導灯が、誘導音付加誘導灯装置12とする
と、火災発生時には、図中左側の誘導音付加誘導灯装置
12は、点滅するように点灯させると共に、この誘導灯
12が設置された方向が誘導方向であることを音声によ
って鳴動する。一方、発火点に近い誘導灯12について
は、消灯させる。これにより、煙等の発生により視界が
悪い場合でも、避難者を音声、及び点滅することによっ
て、誘導方向を認識させることができる。尚、平常時に
ついては、点灯することで通常の避難口用の誘導灯とし
て利用することが可能となる。
【0068】したがって、本実施形態例によれば、図3
に示す避難誘導灯装置の他に、音声及び点滅することに
より、誘導方向を避難誘導灯装置者に知らしめるための
誘導音過誘導灯装置12を用いることによって、避難者
の誘導を更に効果的に行えることができるという効果を
得る。
【0069】尚、本発明に係る実施形態例においては、
避難誘導灯装置4に入力される制御信号は親局ユニット
3からの制御信号である場合について説明したが、他の
外部装置からの制御信号を入力して誘導灯の点灯制御を
行うようにシステムを構成しても良く、例えば緊急時の
場合に手動操作で誘導方向の点灯を切換制御可能な手動
操作制御手段を設け、この手動操作制御手段からの制御
信号を入力するように構成しても良い。これにより、緊
急時の誘導方向の切換が必要である場合には、消防士等
によって最適な避難者の誘導を行うことができる。
【0070】また、本発明に係る実施形態例において
は、避難誘導灯装置における誘導方向を表示するための
表示体が左右の誘導方向について説明したが、これ以外
に、例えば上下方向や避難経路を示す誘導方向を表示す
るための表示体を複数付加して構成するようにしても良
い。これにより、更に明確な避難経路を避難誘導灯装置
者に認識させることができる。
【0071】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、誘
導方向の点灯パターンを制御する外部装置からの制御信
号を受信する子局ユニット部41を設けることにより、
入力制御信号に基づく点灯パターンで誘導方向の表示を
行うことができることから、入力の制御信号を変更する
ことにより、火災に進行状況に応じた誘導方向の表示を
変更させることができる。また、誘導方向の表示は、点
灯又は点滅、あるいは消灯させるように点灯制御するこ
とができることから、避難者の誘導を確実に行うことが
できるという効果がある。更に、停電した場合には、非
常用電源となる電池46aを自動的に切り換えられるこ
とができるため、停電した際にも誘導方向の表示を確実
に行うことができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る避難誘導灯装置を備えた避難シス
テムのシステム構成図。
【図2】避難誘導灯装置の一例を示す構成図。
【図3】避難誘導灯装置の一実施形態例を示すブロック
図。
【図4】避難誘導灯装置の点灯表示例を示す図。
【図5】避難誘導灯装置の動作を説明するための説明
図。
【図6】他の実施形態例を示すシステム構成図。
【符号の説明】
4…避難誘導灯装置、 41…子局ユニット部(入出力手段)、 42…制御ユニット部、 43…停電検知部、 44…スイッチング回路、 45…電源回路、 46…充電回路、 46a…電池、 47…停電切換部、 48…発振回路、 52…誘導灯、 X1 〜X4 …リレー(4接点) A〜C…点灯回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプを点灯させることにより、避難者
    の誘導方向を表示する複数の表示体と;複数の表示体の
    点灯制御する外部装置からの制御信号を受信して取り込
    むための入力手段と;複数の表示体を点灯させるための
    複数の点灯回路を備え、入力手段から取り込まれた制御
    信号に基づいて、複数の点灯回路を制御すると共に、複
    数の点灯回路に供給する電源を常時保持するために、通
    常に使用する通常電源と非常時に使用する非常用電源と
    のいずれか一方に切換制御する制御手段と;を具備して
    いることを特徴とする避難誘導灯装置。
  2. 【請求項2】 表示体は、少なくとも左右の誘導方向を
    夫々示す表示体と、非常口の存在を示す標示マークとし
    ての表示体とで構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の避難誘導灯装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、入力制御信号に基づく点灯
    パターンで複数の表示体が点灯又は点滅、あるいは消灯
    するように複数の点灯回路を制御することを特徴とする
    請求項1に記載の避難誘導灯装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、点滅周期を決定する発振回
    路を用いて複数の点灯回路を制御することにより、表示
    体の点滅を可能にする請求項3に記載の避難誘導灯装
    置。
  5. 【請求項5】 非常用電源は、充電可能な電池であっ
    て、この電池は、通常電源からの電力を電池へと給電す
    る充電回路を用いて充電されることを特徴とする請求項
    1に記載の避難誘導灯装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、通常電源と非常用電源とを
    切換るための停電切換部を備え、停電を検知する停電検
    知部によって停電が検知された場合には、停電切換部を
    切り換えることによって非常用電源を用いることを特徴
    とする請求項1に記載の避難誘導灯装置。
  7. 【請求項7】 入力手段は、異常が発生した場合に外部
    装置へと異常発生を示す信号を送信する送信部を備え、
    制御手段は、送信部による送信によって外部装置からの
    応答がない場合には、点灯中の点灯パターンを継続する
    ように点灯回路を制御することを特徴とする請求項1に
    記載の避難誘導灯装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1つに
    記載の避難誘導灯装置と;火災発生を検知して発報する
    複数の火災検知器と;火災検知器からの発報に応じて火
    災信号を生成して出力する自火報受信機と;自火報受信
    機からの火災信号を受信すると共に、この火災信号に基
    づいて発火点とは遠ざかるように誘導方向を表示させる
    ための表示体の点灯パターンを決定し、誘導灯制御信号
    として出力するセンター装置と;センター装置からの誘
    導灯制御信号を受信すると共に、伝送するのに必要な変
    換処理を施して前記避難誘導灯装置に送信する親局ユニ
    ットと;で構成したことを特徴とする避難システム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれか1つに
    記載の避難誘導灯装置と;火災発生を検知して発報する
    複数の火災検知器と;火災検知器からの発報に応じて火
    災信号を生成して出力する自火報受信機と;自火報受信
    機からの火災信号を受信すると共に、この火災信号に基
    づいて発火点とは遠ざかるように誘導方向を表示させる
    ための表示体の点灯パターンを決定し、誘導灯制御信号
    として前記避難誘導灯装置に送信する制御装置と;で構
    成したことを特徴とする避難システム。
  10. 【請求項10】 自火報受信機からの火災信号を受信す
    ることにより、非常口への誘導方向を音声を利用して避
    難者を誘導させ且つ表示体の点滅制御するための制御信
    号を生成して出力する信号処理装置と、表示体を点滅さ
    せるための点滅回路及び誘導方向を音声として出力する
    音声回路を備え、信号処理装置からの制御信号に基づい
    て、表示体を点滅及び誘導方向を鳴動する誘導音付加誘
    導灯装置とを付加したことを特徴とする請求項8及び請
    求項9のいずれか一方に記載の避難システム。
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