JPH09310773A - ブリーザ装置 - Google Patents
ブリーザ装置Info
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- JPH09310773A JPH09310773A JP12692396A JP12692396A JPH09310773A JP H09310773 A JPH09310773 A JP H09310773A JP 12692396 A JP12692396 A JP 12692396A JP 12692396 A JP12692396 A JP 12692396A JP H09310773 A JPH09310773 A JP H09310773A
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 abstract description 6
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- 239000000428 dust Substances 0.000 abstract description 2
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 20
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- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 3
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Landscapes
- Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡素な構造により、ケース内部の圧力を所定内
に保持するとともに、水や外塵等の侵入を防止する安価
で信頼性の高いブリーザ装置を提供する。 【解決手段】本発明は、変速機ケース2の内外を連通さ
せる通気路7を有するブリーザ本体3の着座面8に弁体
4を密着させて前記通気路7を開閉させるとともに、ブ
リーザ本体3に取り付けたキャップ6で弁体4を覆い、
キャップ6と弁体4との間にコイルスプリング5を介在
させたものにおいて、ブリーザ本体3の通気路7の内面
9と着座面8とを連通する溝10あるいはバイパス孔6
1を設け、前記弁体4はケース2の内圧低下によって通
気路7側へ弾性変形可能なゴム部材で形成され、着座面
8に開口された通気路7および溝10あるいはバイパス
孔61を閉塞するように配置されていることを特徴とす
る。
に保持するとともに、水や外塵等の侵入を防止する安価
で信頼性の高いブリーザ装置を提供する。 【解決手段】本発明は、変速機ケース2の内外を連通さ
せる通気路7を有するブリーザ本体3の着座面8に弁体
4を密着させて前記通気路7を開閉させるとともに、ブ
リーザ本体3に取り付けたキャップ6で弁体4を覆い、
キャップ6と弁体4との間にコイルスプリング5を介在
させたものにおいて、ブリーザ本体3の通気路7の内面
9と着座面8とを連通する溝10あるいはバイパス孔6
1を設け、前記弁体4はケース2の内圧低下によって通
気路7側へ弾性変形可能なゴム部材で形成され、着座面
8に開口された通気路7および溝10あるいはバイパス
孔61を閉塞するように配置されていることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、密閉されたケー
ス等において、外部との通気を行うために設けられるブ
リーザの構造に関し、特に、通気路の途中に開閉弁を備
えたものに関する。
ス等において、外部との通気を行うために設けられるブ
リーザの構造に関し、特に、通気路の途中に開閉弁を備
えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に密閉されたケース等の代表的なも
のとして車両用歯車変速機があげられるが、その変速機
ケース内圧力は使用状態によって変化し、内圧が高くな
ったときはケース内の潤滑油がシール部分から外部に漏
れる恐れがあるため、内圧で開く弁を有するブリーザ装
置が設けられている。この例として、実公昭61−46
297号公報等に開示されている。
のとして車両用歯車変速機があげられるが、その変速機
ケース内圧力は使用状態によって変化し、内圧が高くな
ったときはケース内の潤滑油がシール部分から外部に漏
れる恐れがあるため、内圧で開く弁を有するブリーザ装
置が設けられている。この例として、実公昭61−46
297号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ごとく単に内圧で開く弁を備えただけのものでは、ケー
ス内の圧力が低い状態となった場合、前記弁が閉じたま
までケース内圧は一層低くなり、シール部分から外気や
水等を吸い込み、ケース内部が汚染される恐れがあるほ
か、ケース内部の空気の露点低下による結露現象を生じ
るという問題点がある。本発明は、これらの問題点を解
決しようとするもので、簡素な構造により、ケース内部
の圧力を所定内に保持するとともに、水や外塵等の侵入
を防止する安価で信頼性の高いブリーザ装置を提供する
ことを目的とする。
ごとく単に内圧で開く弁を備えただけのものでは、ケー
ス内の圧力が低い状態となった場合、前記弁が閉じたま
までケース内圧は一層低くなり、シール部分から外気や
水等を吸い込み、ケース内部が汚染される恐れがあるほ
か、ケース内部の空気の露点低下による結露現象を生じ
るという問題点がある。本発明は、これらの問題点を解
決しようとするもので、簡素な構造により、ケース内部
の圧力を所定内に保持するとともに、水や外塵等の侵入
を防止する安価で信頼性の高いブリーザ装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジングの
内外を連通させる通気路を有する管部材の着座面に弁体
を密着させて前記通気路を開閉させるとともに、管部材
に取り付けたキャップ部材で前記弁体を覆い、キャップ
部材と弁体との間にばね部材を介在させたものにおい
て、管部材の通気路の内面と前記着座面とを連通するバ
イパス通路を設け、前記弁体はハウジングの内圧低下に
よって通気路側へ弾性変形可能な材料で形成され、着座
面に開口された通気路およびバイパス通路を閉塞するよ
うに配置されていることを特徴とする。
内外を連通させる通気路を有する管部材の着座面に弁体
を密着させて前記通気路を開閉させるとともに、管部材
に取り付けたキャップ部材で前記弁体を覆い、キャップ
部材と弁体との間にばね部材を介在させたものにおい
て、管部材の通気路の内面と前記着座面とを連通するバ
イパス通路を設け、前記弁体はハウジングの内圧低下に
よって通気路側へ弾性変形可能な材料で形成され、着座
面に開口された通気路およびバイパス通路を閉塞するよ
うに配置されていることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図示の実施例に基づいて説明する。図1は本発明に係
る実施例のブリーザ装置の断面図、図2は同断面図で、
ケース内圧が高いときの作動状態を示す説明図、図3は
同ケース内圧が低いときの作動状態を示す説明図であ
る。図1に示されるように、ブリーザ装置1は前記ハウ
ジングに相当する変速機ケース2に締結される前記管部
材に相当するブリーザ本体3、ケース2の内圧調整を行
う弁体4およびコイルスプリング5、そして、これらを
覆うキャップ6等により構成されている。
て図示の実施例に基づいて説明する。図1は本発明に係
る実施例のブリーザ装置の断面図、図2は同断面図で、
ケース内圧が高いときの作動状態を示す説明図、図3は
同ケース内圧が低いときの作動状態を示す説明図であ
る。図1に示されるように、ブリーザ装置1は前記ハウ
ジングに相当する変速機ケース2に締結される前記管部
材に相当するブリーザ本体3、ケース2の内圧調整を行
う弁体4およびコイルスプリング5、そして、これらを
覆うキャップ6等により構成されている。
【0006】ブリーザ本体3は金属製の管形に形成さ
れ、この軸線方向に貫通する通気路7が形成されてい
る。この上端側は前記通気路7が開口され、これを閉塞
する弁体4が着座する着座面8が形成されている。そし
て、前記通気路7の内面9と前記着座面8とを曲面で連
続させ、この内面9と着座面8とを連通する前記バイパ
ス通路に相当する溝10が上記曲面および着座面8に開
いた状態で形成されている。また、下端側は外周にねじ
11が設けられ、この上側にねじ11の外径より大きく
張り出した取付フランジ12が形成され、通気路7がケ
ース内部16に連通するようにケース2に締結される状
態になされている。そして、このフランジ12と着座面
8の間のブリーザ本体3の外周部に沿って環状の嵌合溝
13が形成されており、この嵌合溝13の幅は大きい箇
所と小さい箇所が交互になるように設けられている。
れ、この軸線方向に貫通する通気路7が形成されてい
る。この上端側は前記通気路7が開口され、これを閉塞
する弁体4が着座する着座面8が形成されている。そし
て、前記通気路7の内面9と前記着座面8とを曲面で連
続させ、この内面9と着座面8とを連通する前記バイパ
ス通路に相当する溝10が上記曲面および着座面8に開
いた状態で形成されている。また、下端側は外周にねじ
11が設けられ、この上側にねじ11の外径より大きく
張り出した取付フランジ12が形成され、通気路7がケ
ース内部16に連通するようにケース2に締結される状
態になされている。そして、このフランジ12と着座面
8の間のブリーザ本体3の外周部に沿って環状の嵌合溝
13が形成されており、この嵌合溝13の幅は大きい箇
所と小さい箇所が交互になるように設けられている。
【0007】一方、弁体4はゴム製の円板に形成され、
ケース2の内圧低下によって通気路7側へ弾性変形がで
きるようになされており、着座面8に開口された通気路
7および溝10を覆うように配設され、その上面から着
座面8の向きに付勢するコイルスプリング5によって通
気路7を開閉可能に閉塞している。また、キャップ6は
板金製の天井部を有する円筒形に形成され、下端側は外
部に開口されている。このキャップ6が弁体4とコイル
スプリング5を覆うようにブリーザ本体3に被され、前
記嵌合溝13にかしめられて固定されている。この場
合、嵌合溝13の幅の小さい箇所ではブリーザ本体3と
キャップ6が接していて隙間は生じないが、大きい箇所
ではブリーザ本体3とキャップ6の間に隙間14が形成
され、この隙間14を通じて着座面8が外部15に通じ
るように形成されている。
ケース2の内圧低下によって通気路7側へ弾性変形がで
きるようになされており、着座面8に開口された通気路
7および溝10を覆うように配設され、その上面から着
座面8の向きに付勢するコイルスプリング5によって通
気路7を開閉可能に閉塞している。また、キャップ6は
板金製の天井部を有する円筒形に形成され、下端側は外
部に開口されている。このキャップ6が弁体4とコイル
スプリング5を覆うようにブリーザ本体3に被され、前
記嵌合溝13にかしめられて固定されている。この場
合、嵌合溝13の幅の小さい箇所ではブリーザ本体3と
キャップ6が接していて隙間は生じないが、大きい箇所
ではブリーザ本体3とキャップ6の間に隙間14が形成
され、この隙間14を通じて着座面8が外部15に通じ
るように形成されている。
【0008】次に、この発明の作用について説明する。
ケース2の内外の圧力差が所定値内のときは、図1のご
とく、弁体4がコイルスプリング5により付勢され着座
面8に接しており、ケース内部16は密閉されている。
次に、図2に示されるように、変速機歯車の回転等によ
りケース内部16の温度が上昇し、内圧が高くなる使用
状態のような場合、内圧が通気路7を通じて弁体4を開
ける方向に作用し、コイルスプリング5の付勢力に抗し
て弁体4を着座面8より離し、通気路7および溝10の
開口部が開かれる。これによりケース内部16の空気が
通気路7および溝10を通って隙間14に通じ外部に排
出される。
ケース2の内外の圧力差が所定値内のときは、図1のご
とく、弁体4がコイルスプリング5により付勢され着座
面8に接しており、ケース内部16は密閉されている。
次に、図2に示されるように、変速機歯車の回転等によ
りケース内部16の温度が上昇し、内圧が高くなる使用
状態のような場合、内圧が通気路7を通じて弁体4を開
ける方向に作用し、コイルスプリング5の付勢力に抗し
て弁体4を着座面8より離し、通気路7および溝10の
開口部が開かれる。これによりケース内部16の空気が
通気路7および溝10を通って隙間14に通じ外部に排
出される。
【0009】一方、図3に示されるように、上記の使用
状態から運転停止状態になった場合、ケース内圧が降下
し始めて弁体4が閉じられ、さらにケース内部16の温
度が低下して内圧が一層降下し、内外に圧力差が生じた
とき、通気路7の開口部や溝10の開口部で弁体4を通
気路7側へ引き込む方向に作用する。このとき、通気路
7の開口面積は溝10のそれより充分大きいため、弁体
4の中央部が通気路7側へ窪むように弾性変形され、通
気路7の内面9と着座面8の間の曲面の接触部を支点と
して弁体4の周辺部が着座面8より浮き上がる方向に変
位される。この結果、溝10の開口部が開かれ、この溝
10を通じて外部15の空気がケース内部16に吸引さ
れる。
状態から運転停止状態になった場合、ケース内圧が降下
し始めて弁体4が閉じられ、さらにケース内部16の温
度が低下して内圧が一層降下し、内外に圧力差が生じた
とき、通気路7の開口部や溝10の開口部で弁体4を通
気路7側へ引き込む方向に作用する。このとき、通気路
7の開口面積は溝10のそれより充分大きいため、弁体
4の中央部が通気路7側へ窪むように弾性変形され、通
気路7の内面9と着座面8の間の曲面の接触部を支点と
して弁体4の周辺部が着座面8より浮き上がる方向に変
位される。この結果、溝10の開口部が開かれ、この溝
10を通じて外部15の空気がケース内部16に吸引さ
れる。
【0010】以上のような構成によれば、弁体4が弾性
を有するゴム部材で形成され、それが着座する着座面8
に開口する溝10が通気路7から連通して設けられてい
るので、ケース内圧が低い場合でも弁体4の中央部が通
気路7側に窪むように変形し、周辺部が着座面8より浮
き上がるように変形できるため、通気路7が閉塞されて
も溝10が開口してケース内部16が完全に閉塞される
ことがない。また、溝10の個数、幅の大きさ、着座面
8における開口の位置、そして弁体4の弾性係数等を変
えることにより、ケース内圧を所定値に容易に調整でき
る効果が得られる。この結果、内圧を所定の大きさに確
保することができ、シール部分から外気や水等を吸い込
む現象を防止でき、ケース内部16の汚染を防ぐことが
できる効果が得られる。また、ケース内部16の空気の
露点低下による結露現象の発生も抑制することができ
る。
を有するゴム部材で形成され、それが着座する着座面8
に開口する溝10が通気路7から連通して設けられてい
るので、ケース内圧が低い場合でも弁体4の中央部が通
気路7側に窪むように変形し、周辺部が着座面8より浮
き上がるように変形できるため、通気路7が閉塞されて
も溝10が開口してケース内部16が完全に閉塞される
ことがない。また、溝10の個数、幅の大きさ、着座面
8における開口の位置、そして弁体4の弾性係数等を変
えることにより、ケース内圧を所定値に容易に調整でき
る効果が得られる。この結果、内圧を所定の大きさに確
保することができ、シール部分から外気や水等を吸い込
む現象を防止でき、ケース内部16の汚染を防ぐことが
できる効果が得られる。また、ケース内部16の空気の
露点低下による結露現象の発生も抑制することができ
る。
【0011】第2の実施例を図4、図5に示す。上記第
1の実施例のものに外側からスリット41を設けたカバ
ー42を被せ、これと上記キャップ6との間に弾性を有
するスポンジ体43を圧縮させて挟み込ませ、その下端
をブリーザ本体3のケース2への取付けに際してケース
2と取付フランジ12の間に挟むゴム製のパッキン44
に装着させている。この構成によって、キャップ6の振
動を抑制し、ブリーザ本体3にかしめたキャップ6のが
たつきを防止し、ブリーザ本体3とキャップ6の間の隙
間14を確保し、上記第1の実施例と同様の効果が得ら
れる上、その機能の信頼性をより一層高めることができ
る。
1の実施例のものに外側からスリット41を設けたカバ
ー42を被せ、これと上記キャップ6との間に弾性を有
するスポンジ体43を圧縮させて挟み込ませ、その下端
をブリーザ本体3のケース2への取付けに際してケース
2と取付フランジ12の間に挟むゴム製のパッキン44
に装着させている。この構成によって、キャップ6の振
動を抑制し、ブリーザ本体3にかしめたキャップ6のが
たつきを防止し、ブリーザ本体3とキャップ6の間の隙
間14を確保し、上記第1の実施例と同様の効果が得ら
れる上、その機能の信頼性をより一層高めることができ
る。
【0012】また、図6に示す第3の実施例のように、
第1、第2の本実施例で説明した溝10に代えて、ブリ
ーザ本体3の通気路7の内面9から着座面8に貫通する
バイパス孔61を設けたものであってもよい。この実施
例の場合、通気路7の開口端がテーパ状に開いた形状に
形成されているので、弁体4の変形が容易でバイパス孔
61の面積変化を緩やかにすることができ、ケース内圧
の調圧をスムーズに行うことができる上、弁体4の形
状、材質の選定が容易になる利点がある。なお、開口端
をテーパ状に形成することは上記の第1、第2の実施例
のものにも用いることができることはいうまでもない。
また、ブリーザ本体の材質は実施例のような金属に限定
されず、樹脂成形されたものでもよい。
第1、第2の本実施例で説明した溝10に代えて、ブリ
ーザ本体3の通気路7の内面9から着座面8に貫通する
バイパス孔61を設けたものであってもよい。この実施
例の場合、通気路7の開口端がテーパ状に開いた形状に
形成されているので、弁体4の変形が容易でバイパス孔
61の面積変化を緩やかにすることができ、ケース内圧
の調圧をスムーズに行うことができる上、弁体4の形
状、材質の選定が容易になる利点がある。なお、開口端
をテーパ状に形成することは上記の第1、第2の実施例
のものにも用いることができることはいうまでもない。
また、ブリーザ本体の材質は実施例のような金属に限定
されず、樹脂成形されたものでもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明により次のような効果が得られ
る。弁体が弾性変形可能な弾性部材で形成され、それが
着座する着座面に開口するバイパス通路が通気路に連通
して形成されているので、ハウジング内圧が低い場合で
も弁体の中央部が通気路に窪むように変形し、その周辺
部が着座面より浮き上がるように変形させられるため、
通気路が閉塞されてもバイパス通路が開いてハウジング
内部が完全に閉塞されることがない。この結果、ハウジ
ング内圧を所定の大きさに確保することができ、ハウジ
ングのシール部分から外気や水等を吸い込む現象を防止
でき、ハウジング内部の汚染を防ぐことができる効果が
得られる。また、ハウジング内部の空気の露点低下によ
る結露現象の発生を抑制することができる。また、着座
面に開口するバイパス通路を設け、弁体を弾性変形可能
な弾性部材で形成しているので、部品点数の少ない簡単
な構造で行える上、バイパス通路の大きさ、開口位置、
そして、弁体の弾性の剛さ等を変化させることにより、
内圧を所定値に容易に調整ができ、安価で信頼性の高い
ブリーザ装置を得ることができる。
る。弁体が弾性変形可能な弾性部材で形成され、それが
着座する着座面に開口するバイパス通路が通気路に連通
して形成されているので、ハウジング内圧が低い場合で
も弁体の中央部が通気路に窪むように変形し、その周辺
部が着座面より浮き上がるように変形させられるため、
通気路が閉塞されてもバイパス通路が開いてハウジング
内部が完全に閉塞されることがない。この結果、ハウジ
ング内圧を所定の大きさに確保することができ、ハウジ
ングのシール部分から外気や水等を吸い込む現象を防止
でき、ハウジング内部の汚染を防ぐことができる効果が
得られる。また、ハウジング内部の空気の露点低下によ
る結露現象の発生を抑制することができる。また、着座
面に開口するバイパス通路を設け、弁体を弾性変形可能
な弾性部材で形成しているので、部品点数の少ない簡単
な構造で行える上、バイパス通路の大きさ、開口位置、
そして、弁体の弾性の剛さ等を変化させることにより、
内圧を所定値に容易に調整ができ、安価で信頼性の高い
ブリーザ装置を得ることができる。
【図1】本発明に係わる第1の実施例のブリーザ装置の
ケースへの組付け時の断面図である。
ケースへの組付け時の断面図である。
【図2】同断面図で、ケース内圧が高いときの作動状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図3】同ケース内圧が低いときの作動状態を示す説明
図である。
図である。
【図4】本発明に係わる第2の実施例のブリーザ装置の
ケースへの組付け時の断面図である。
ケースへの組付け時の断面図である。
【図5】同カバーの側面図である。
【図6】本発明に係わる第3の実施例のブリーザ本体の
要部断面図である。
要部断面図である。
2 ハウジング(変速機ケース) 3 管部材(ブリーザ本体) 4 弁体 5 ばね部材(コイルスプリング) 6 キャップ部材(キャップ) 7 通気路 8 着座面 9 内面 10 バイパス通路(溝) 61 バイパス通路(バイパス孔)
Claims (1)
- 【請求項1】ハウジングの内外を連通させる通気路を有
する管部材の着座面に弁体を密着させて前記通気路を開
閉させるとともに、管部材に取り付けたキャップ部材で
前記弁体を覆い、キャップ部材と弁体との間にばね部材
を介在させたものにおいて、管部材の通気路の内面と前
記着座面とを連通するバイパス通路を設け、前記弁体は
ハウジングの内圧低下によって通気路側へ弾性変形可能
な材料で形成され、着座面に開口された通気路およびバ
イパス通路を閉塞するように配置されていることを特徴
とするブリーザ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12692396A JPH09310773A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | ブリーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12692396A JPH09310773A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | ブリーザ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310773A true JPH09310773A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14947255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12692396A Pending JPH09310773A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | ブリーザ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09310773A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1764532A2 (en) | 2005-09-14 | 2007-03-21 | ArvinMeritor Technology, LLC | Breather assembly |
| JP2008036233A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Yamato Sewing Mach Co Ltd | ミシン |
| WO2010024044A1 (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-04 | 三菱重工業株式会社 | 圧縮機の安全弁 |
| KR101000133B1 (ko) * | 2008-07-09 | 2010-12-10 | 현대자동차주식회사 | 리어액슬의 에어브리더 |
| WO2011058570A1 (en) * | 2009-11-12 | 2011-05-19 | Arun Kumar Sinha | Air breather valve assembly with single vent and one valve designed to fluff |
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