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JPH0978926A - 耐震ロック装置 - Google Patents

耐震ロック装置

Info

Publication number
JPH0978926A
JPH0978926A JP26630695A JP26630695A JPH0978926A JP H0978926 A JPH0978926 A JP H0978926A JP 26630695 A JP26630695 A JP 26630695A JP 26630695 A JP26630695 A JP 26630695A JP H0978926 A JPH0978926 A JP H0978926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
magnet
latch
door
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26630695A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Iinuma
友明 飯沼
Shigemasa Takemoto
重雅 竹本
Yuzuru Sato
譲 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Shinkansai Bearing Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Shinkansai Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd, Shinkansai Bearing Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP26630695A priority Critical patent/JPH0978926A/ja
Publication of JPH0978926A publication Critical patent/JPH0978926A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常態では、格別の施錠・解錠操作をするまで
もなく扉を自由に開閉でき、閉止状態に維持できる。し
かし地震発生時には、ラッチ体を拘束して扉を開放不能
に保持できる耐震ロック装置を提供する。 【解決手段】 一対のラッチ体10を備えたロック本体
5を有する。ロック体5はキャビネット1の開口内面壁
に設ける。ラッチ体10に係脱するキャッチ6を有し、
キャッチ6は観音開き状に設けた扉2の内面に設ける。
ロック本体5の内部に磁石11と、磁石11で吸着保持
される検知体12とを設ける。検知体12は鋼球で形成
し、ロック本体5に所定値以上の外部振動が作用すると
き、磁石11から分離して落下する。落下した検知体1
2は、ラッチ体10の内端間に設けたロック穴16に落
ち込み、ラッチ体10の退入移動を阻止する。これによ
り、キャッチ6とラッチ体10との係合を維持して扉2
を閉止状態にロック保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地震発生時に扉
を開放不能にロック保持するための、ラッチ機能を備え
た扉用耐震ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば台所用キャビネットの扉には、扉
を閉止保持するためのラッチ錠が用いられている。この
種のラッチ錠は、施錠・解錠を行う必要もなく扉の開閉
が簡便に行える。しかし、地震等の際に扉が開いて収納
物が転落し飛散する。こうした事態を避けるために、扉
を開放する場合に限って解錠操作が可能なラッチ錠もあ
る(実公昭59−27508号公報)。
【0003】地震発生時に、扉を開放不能にロック保持
する扉用耐震具に実公平2−41267号公報があり、
地震の発生によって重りが転がり落ちることを利用し
て、扉を開放不能に係合固定している。本発明では、地
震の振動検知要素として、磁石とその下面に吸着される
ボールを用いるが、この種の振動検知具は特公平1−6
0772号公報に公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の扉用耐震具は、
待機位置からロック状態への姿勢変更に時間を要し、応
答速度が低い。常態において扉を閉止するためのラッチ
錠を扉用耐震具とは別に設ける必要があり、その分だけ
扉の付属機器コストが高く付く。扉用耐震具をキャビネ
ットの天板上面に装着する必要があるので、適用個所が
限られる不利もある。
【0005】本発明の目的は、常態において施錠・解錠
操作を行う必要もなく簡便に扉を開閉できながら、地震
発生時には扉を開放不能にロック保持して収納物がキャ
ビネットの外へ飛び出すのを阻止できる耐震ロック装置
を提供するにある。本発明の目的は、構造が簡単で比較
的安価に提供でき、しかも地震の振動に即座に応答して
扉をロック保持できる耐震ロック装置を提供するにあ
る。本発明の目的は、キャビネットの内面壁のどこにで
も装着でき、従って適用個所の制約がない汎用性に優れ
た耐震ロック装置を提供するにある。本発明の目的は、
扉の外面からロック具を解除操作でき、地震後のロック
具のリセット操作が簡単に行える耐震ロック装置を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の耐震ロック装置
は、図2に示すごとくロック本体5と、ロック本体5に
設けたラッチ体10に係合して扉2を閉止位置に保持固
定するキャッチ6とを備えている。ロック本体5は、図
1に示すごとくハウジング9と、ハウジング9で出退変
位自在に支持したラッチ体10と、ラッチ体10をハウ
ジング9の外方へ向かって進出付勢するばね20とを有
する。ハウジング9の内部には、磁石11と、磁石11
に吸着保持されて所定値以上の外部振動を受けると磁石
11から分離して落下する検知体12と、検知体12を
磁石11に再吸着させるリセット機構とを設ける。磁石
11から離れた検知体12を受け入れるロック穴16
が、ラッチ体10の退入領域を含む状態で設けられてい
る。そして、ロック穴16に落ち込んだ検知体12が、
ラッチ体10の退入動作を阻止するようにしたものであ
る。
【0007】地震によって所定値以上の外部振動が検知
体12に作用すると、検知体12は磁力を振り切って磁
石11から分離し、下方のロック穴16へ落ち込む。こ
の状態では、検知体12がラッチ体10の退入領域を占
めているので、ラッチ体10は退入移動できない。つま
り、扉2を開くことはできない。常態においては、検知
体12は磁石11に吸着されてロック穴16の上方に位
置しているので、ラッチ体10はロック穴16側へ自由
に退入移動できる。
【0008】具体的には、落下した検知体12を吸着保
持するロック保持用の磁石22を、ロック穴16に臨ま
せて設け、この磁石22で検知体12を吸着保持するこ
とにより、ロック穴16へ落下した検知体12が振動や
衝撃を受けてロック穴16の外へ不用意に飛び出るのを
防止し、地震が終息するまでの間はロック状態を維持す
る。
【0009】リセット機構は、図1および図3に示すご
とくロック穴16の内底において検知体12を受け止め
支持する操作具24と、操作具24を押し下げ付勢する
ばね29とを含む。操作具24は、下方の待機位置と、
検知体12を昇揚操作して磁石11に再吸着させる上方
のリセット位置との間で変位可能にハウジング9で支持
する。
【0010】ラッチ体10はキャッチ6に対して往復ス
ライドして係脱する形態と、往復スライドおよび前後揺
動して係脱する形態を採ることができる。前者の場合に
は、図1および図3に示すごとくラッチ体10をハウジ
ング9で出退スライド自在に支持し、ラッチ体10を交
差状に貫くピン21で進出限界を規制する。ラッチ体1
0の内部に配置したばね20の一端をピン21で受け止
め支持する。後者形態では、図6に示すごとくラッチ体
10をハウジング9に固定した第1・第2のピン35・
21で出退スライド自在に、かつ第1ピン35を中心に
して前後揺動可能に支持し、ラッチ体10の内部に配置
したばね20の一端を第2ピン21で受け止め支持す
る。
【0011】一対の扉2・2が観音開き状に設けてある
場合には、これらを一個のロック本体5で捕捉固定でき
る。キャビネット1の開口に臨む上下壁のいずれか一方
にロック本体5を配置し、キャビネット1の開口を開閉
する左右一対の扉2・2のそれぞれにキャッチ6・6を
設ける。ハウジング9内には、各扉2・2のキャッチ6
・6に係合する一対のラッチ体10・10を背中合わせ
状に設け、両ラッチ体10・10の内端の間にロック穴
16を設ける。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1ないし図5は本発明に係る耐震ロック
装置の実施例1を示す。この耐震ロック装置は、例えば
図2に示すごとき台所用キャビネット1、すなわち台所
における調理台の下面に設けたキャビネットに適用され
ており、その開口前面が左右一対の扉2・2で開閉でき
る。各扉2は上下一対のスライドヒンジ3で揺動自在に
支持され、閉じ状態において揺動先端どうしが左右に隣
接する観音開き状に設けてある。符号4は各扉2の外面
に装着した把手である。
【0013】耐震ロック装置は、図2に示すごとくロッ
ク本体5とキャッチ6とからなり、キャビネット1の上
壁内面の左右中央にロック本体5を固定し、各扉2の内
面上端のそれぞれにキャッチ6を固定する。図3におい
て、ロック本体5は蓋8とハウジング9を支持体にし
て、その内部に左右一対のラッチ体10を設け、磁石1
1と、検知体12と、ロック保持用の磁石22および検
知体12をリセット操作するためのリセット機構とが組
み込まれる。
【0014】ハウジング9は直方体ブロック状のプラス
チック成形品からなり、その中央部に上面が開口する椀
状の室15を設け、室15の内底に検知体12を受け入
れるロック穴16を有する。ロック穴16の直径寸法は
検知体12の直径より僅かに大きい。ハウジング9の前
面に、上下軸方向に沿う断面凸字状のノブ溝17を設け
てあり、このノブ溝17と室15およびロック穴16が
スリット18で連通してある。ノブ溝17およびスリッ
ト18には、検知体12をリセット操作する操作具24
が組み込まれる。
【0015】ハウジング9の一側面から他側面にわたっ
て、ロック穴16に交差する状態でガイド穴19を内外
貫通状に設けてあり、このガイド穴19に左右一対のラ
ッチ体10を出退スライド自在に案内支持する。ラッチ
10は、外側端が半球状に丸められたステンレス製の軸
体からなり、その軸中心に沿ってばね穴10aを有し、
軸中途部にスライド溝10bが貫通状に形成されてい
る。ばね穴10aに内端側から圧縮コイル形のばね20
を装填した後、ラッチ体10を平坦な内端側からガイド
穴19に差し込み、ハウジング9の後面側から差し込ん
だピン21をスライド溝10bに挿通して、ラッチ体1
0をハウジング9と一体化する。
【0016】このとき、ばね20の一端をピン21で受
け止めて、ラッチ体10をハウジング9の外方へ向かっ
て進出付勢する。ピン21はストッパーを兼ねており、
スライド溝10bの内側端に接当してラッチ体10の外
側方への進出限界を規定する。左右のラッチ体10はば
ね20の付勢力に抗してハウジング9の内方へそれぞれ
退入移動でき、この退入領域を含む状態で前記ロック穴
16が設けてある。
【0017】蓋8はハウジング9の平面形状に一致する
四角形板状のプラスチック成形品からなり、板面の中央
に設けた有底孔に磁石11を圧嵌固定する。磁石11は
円柱状に形成し、上下端面にN極とS極が位置するよう
帯磁する。蓋8の前部下面の左右にはばね受穴を設け
る。
【0018】検知体12は磁性体製の球、例えば鋼球か
らなり、図1に示す常態において磁石11の下面に吸着
保持されている。地震発生時に所定値以上の振動が作用
すると、検知体12は自己の運動慣性力あるいは静止慣
性力によって遊動し、磁石11の磁力を振り切って想像
線で示すように分離し落下する。この検知体12の分離
遊動を許すために大径の室15を設けている。磁石11
の径寸法は検知体12の直径よりも小さく設定し、磁石
11から分離しかけた検知体12が磁石11の周縁部で
再吸着するのを防いでいる。磁石11の下面と検知体1
2とが薄肉の有底壁で隔てられていることも、検知体1
2の再吸着を防ぐのに役立っている。
【0019】磁石11から離れて落下した検知体12は
ロック穴16へ落ち込み、その内底に埋設したロック保
持用の磁石22で吸着固定される。従って断続的に外部
振動を受ける場合にも、検知体12がロック穴16の外
へ跳ね出るのを防止する。
【0020】ロック穴16に落ち込んだ検知体12を再
び磁石11に吸着保持させるために、操作具24を有す
る。操作具24は、図3に示すごとく幅狭な腕25の内
端下部に上向きに円形の受座26を設け、腕25の上端
前部に平面視が凸字状のノブ27を突設し、ノブ27の
左右端にばね受用のボス28・28を下向きに突設した
プラスチック成形品からなる。ハウジング9の上面側か
ら、ノブ27および腕25をノブ溝17およびスリット
18に差し込み装着することにより、操作具24の全体
はノブ溝17およびスリット18に沿って、上下スライ
ドでき、左右のボス28・28に上方から装填したばね
29・29で押し下げ付勢される。この各ばね29の上
端は蓋8のばね受穴で受け止めて、ずれ動きを規制して
おく。常態において、受座26はロック穴16の内底に
位置している。従ってロック穴16に落ち込んだ検知体
12は、図4に示すごとく受座26で支持される。
【0021】キャッチ6は、図4および図5に示すごと
くステンレス板材をL字形に折り曲げた金具からなり、
一方の面壁を扉2の内面にビスで固定して、他方の係合
壁6aを扉2と直交状に突出させる。この係合壁6aの
板面に係合穴30を貫通状に設けてある。図1に示すよ
うに、扉2を閉じた状態において、係合穴30はラッチ
体10に外嵌状に係合して、扉2を閉止保持する。扉2
を開放する向きに引っ張り操作すると、図5に示すよう
に係合穴30の分力の作用でラッチ体10がばね20の
付勢力に抗して退入するので、キャッチ6とラッチ体1
0との係合状態を解除できる。つまり、施錠・解錠操作
を行う必要もなく、扉2を自由に開閉し、閉じ状態に維
持できる。なお、ロック本体5は、ノブ27が左右の扉
2の閉合隙間の中央に位置するようキャビネット1にビ
ス32で取り付け、キャッチ6は係合壁6aがハウジン
グ9の左右側壁と小さな隙間を隔てて対向するよう各扉
2を取り付けてある。
【0022】地震発生時には、縦方向あるいは横方向の
振動がハウジング9に作用する。この振動を受けた検知
体12は、静止慣性力あるいは運動慣性力によって磁石
11と相対移動し、その磁力を振り切って分離落下す
る。落下した検知体12はロック穴16へ落ち込み、受
座26を介して磁石22で吸着保持される。この状態で
ラッチ体10に退入する向きの外力が作用しても、検知
体12が邪魔になっているので、左右の各ラッチ体10
は退入できない。従って扉2を閉止状態に保持固定でき
る。検知体12は磁石11から分離した勢いで、室15
の内周面に衝突することがある。しかし、室15を椀状
に形成しているので、最終的に検知体12はロック穴1
6へ落ち込んでラッチ体10の退入移動を阻止できる。
【0023】地震終息後には、操作具24を操作して検
知体12を待機状態へ戻す。このリセット操作は、図4
に示すように扉2・2の閉合隙間に帯状の操作片Pを扉
外面側から差し込み、矢印に示すごとく上方操作して行
う。操作片Pの先端をノブ27の下面に当てがい、操作
具24の全体をばね29の付勢力に抗して押し上げ操作
するのである。これにより、検知体12は受座26に支
持された状態のまま室15の上側へ昇揚され、磁石11
に再吸着される。なお、検知体12は蓋8の内面に接近
した時点で、磁石11に吸着されるので、操作具24の
押し上げ量は僅かで済む。操作片Pは扉2の閉合隙間を
通過できる板状材であればよく例えばフォークやスプー
ンの握り部やナイフなどの金属食器を利用できる。
【0024】(実施例2)図6ないし図8に本発明の耐
震ロック装置に関する実施例2を示しており、ラッチ体
10のキャッチ6に対する係脱構造が実施例1とは異な
る。ここでのラッチ体10は断面四角形状のステンレス
製の軸体で形成し、その外側端に後面側へ向かって傾斜
する係合案内面34を設ける。ラッチ体10には軸中途
部を上下方向に貫通する前後一対のスライド溝10b・
10cを設け、両溝10b・10cにそれぞれ第1・第
2のピン21・35を挿通し、両ピン21・35でラッ
チ体10の全体を出退スライド自在に外側方への突出限
界を規制して案内する。一方のスライド溝10bには、
ばね穴10aを設けてあって、ここに実施例1と同様に
ばね20を収容する。なお、このばね20の付勢力を受
けたラッチ体10は、偏心位置にある第1ピン35を中
心にしてハウジング9の後方へ回動しようとするが、こ
の力はガイド穴19の後面壁が受け止める。従って、常
態においてラッチ体10は扉2と平行な姿勢を維持でき
る。
【0025】閉止状態の扉2を開放操作して行くと、図
6の想像線で示すようにラッチ体10はピン35を中心
にして、ばね20の付勢力に抗しながら前方揺動し、そ
の外側端がハウジング9内へ入り込んで、キャッチ6に
設けた係合孔30との係合を解除する。従って、このロ
ック装置においても、施錠・解錠操作を行う必要もなく
扉2を開閉でき、閉止状態を維持できる。ラッチ体10
の前方揺動を許すために、ガイド穴19は平面視で略五
角形状に形成し、その前半側に逃げ部19aが設けられ
ている。
【0026】ラッチ体10が前方側に揺動するとき、そ
の内端部はロック穴16内に入り込む。従って、ロック
穴16に検知体12が落ち込んだ状態では、ラッチ体1
0は検知体12に接当して揺動できず、扉2を閉止状態
に固定保持できる。他の構成は実質的に実施例1と同じ
であるので、同一部材に同じ符号を符して説明を省略す
る。
【0027】(実施例3)図9は本発明に係る耐震ロッ
ク装置の実施例3を示しており、これでは一個の扉2の
みをロック対象にしており、更にロック本体5を扉2側
に設け、キャッチ6をキャビネット1側に設けている。
この場合にはガイド穴19をキャッチ6と対向するハウ
ジング9の一側に限って設ける。また、扉2を内外に貫
通する筒状の操作ユニット37を設け、その内部に設け
た操作レバー38で操作具24をリセット操作する。操
作レバー38はピン39まわりに上下揺動でき、その外
端に操作片40を備えている。キャッチ6はプラスチッ
ク成形品で形成する。
【0028】このようにロック本体5を扉2の側に設け
ると、扉2がキャビネット1に衝突するような場合に、
検知体12が磁石11から落下しやすい。しかし、操作
片40を単に押し下げ操作するだけで、容易にリセット
できるので、開閉頻度の低い扉2に適用するのに好適で
ある。
【0029】上記の各実施例以外に、耐震ロック装置は
キャビネット1の底壁側に装着して使用できる。検知体
12と磁石11は、線接触あるいは面接触状に吸着する
形態を採ることができる。検知体12は球で形成する以
外に多面体で形成できる。磁石22はロック穴16の周
側面に埋設してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の耐震ロック装置では、地震発生
時に磁石11から離れて落下した検知体12をロック穴
16に落ち込ませ、以てラッチ体10がハウジング9の
内方へ変位するのを阻止し、扉2を閉止固定できるよう
にした。こうした耐震ロック装置によれば、常態では施
錠・解錠操作を行う必要もなく、扉2の開閉を簡便に行
える。その一方で地震等の緊急時には、扉2を開放不能
にロック保持して収納物の飛び出しや落下を防止でき、
使い勝手がよい。
【0031】検知体12が磁石11の磁力を振り切って
落下するのと同時に、検知体12がロック穴16に落ち
込んでラッチ体10の退入移動を阻止するので、地震の
振動に即応して扉2を確実にロック固定できる。ハウジ
ング9にリセット用の操作具24を設けておき、これを
扉2の閉合隙間から差し込んだ操作片Pで操作できるよ
うにするので、地震が終息した後には検知体12を磁石
11に再吸着させて、ロック状態を容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における耐震ロック装置の縦断正面図
である。
【図2】実施例1における耐震ロック装置の適用例を示
すキャビネットの正面図である。
【図3】実施例1における耐震ロック装置の分解斜視図
である。
【図4】図1におけるA−A線断面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】実施例2に係る耐震ロック装置の横断平面図で
ある。
【図7】図6におけるC−C線断面図である。
【図8】図6におけるD−D線断面図である。
【図9】実施例3に係る耐震ロック装置の縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 扉 5 ロック本体 6 キャッチ 9 ハウジング 10 ラッチ体 11 磁石 12 検知体 16 ロック穴 20 ばね 24 操作具
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 譲 大阪府東大阪市御厨北ノ町12番地 新関西 ベアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック本体5と、ロック本体5に設けた
    ラッチ体10に係合して扉2を閉止位置に保持固定する
    キャッチ6とを備えており、 ロック本体5は、ハウジング9と、ハウジング9で出退
    変位自在に支持したラッチ体10と、ラッチ体10をハ
    ウジング9の外方へ向かって進出付勢するばね20とを
    有し、 ハウジング9の内部には、磁石11と、磁石11に吸着
    保持されて所定値以上の外部振動を受けると磁石11か
    ら分離して落下する検知体12と、検知体12を磁石1
    1に再吸着させるリセット機構とが設けられており、 磁石11から離れた検知体12を受け入れるロック穴1
    6が、ラッチ体10の退入領域を含む状態で設けられて
    おり、 ロック穴16に落ち込んだ検知体12が、ラッチ体10
    の退入動作を阻止するよう構成してある耐震ロック装
    置。
  2. 【請求項2】 落下した検知体12を吸着保持するロッ
    ク保持用の磁石22が、ロック穴16に臨んでいる請求
    項1記載の耐震ロック装置。
  3. 【請求項3】 リセット機構が、ロック穴16の内底に
    おいて検知体12を受け止め支持する操作具24と、こ
    の操作具24を押し下げ付勢するばね29とを含み、 操作具24が、下方の待機位置と、検知体12を昇揚操
    作して磁石11に再吸着させる上方のリセット位置との
    間で変位可能にハウジング9で支持されている請求項2
    記載の耐震ロック装置。
  4. 【請求項4】 ラッチ体10がハウジング9に出退スラ
    イド自在に支持され、ラッチ体10を交差状に貫くピン
    21で進出限界が規制されており、ラッチ体10の内部
    に配置したばね20の一端がピン21で受け止め支持さ
    れている請求項3記載の耐震ロック装置。
  5. 【請求項5】 ラッチ体10がハウジング9に固定した
    第1・第2のピン35・21で出退スライド自在に、か
    つ第1ピン35を中心にして前後揺動可能に支持されて
    おり、 ラッチ体10の内部に配置したばね20の一端が第2ピ
    ン21で受け止め支持されている請求項3記載の耐震ロ
    ック装置。
  6. 【請求項6】 キャビネット1の開口に臨む上下壁のい
    ずれか一方にロック本体5が配置され、キャビネット1
    の開口を開閉する左右一対の扉2・2のそれぞれにキャ
    ッチ6・6が設けられており、 ハウジング9内に、各扉2・2のキャッチ6・6に係合
    する一対のラッチ体10・10が背中合わせ状に設けら
    れており、 両ラッチ体10・10の内端の間にロック穴16が設け
    てある請求項4又は5記載の耐震ロック装置。
JP26630695A 1995-09-19 1995-09-19 耐震ロック装置 Pending JPH0978926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26630695A JPH0978926A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 耐震ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26630695A JPH0978926A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 耐震ロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0978926A true JPH0978926A (ja) 1997-03-25

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8449000B2 (en) 2005-06-06 2013-05-28 George Rhyneer Shock-actuated lock
US11401732B2 (en) 2017-03-01 2022-08-02 Carrier Corporation Modular lock mechanism
KR102617746B1 (ko) * 2023-08-28 2023-12-28 주식회사 이노프 오토캐쳐 기능을 갖는 비구속형 수납가구

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