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JPH02149527A - 抗血栓剤 - Google Patents

抗血栓剤

Info

Publication number
JPH02149527A
JPH02149527A JP1217857A JP21785789A JPH02149527A JP H02149527 A JPH02149527 A JP H02149527A JP 1217857 A JP1217857 A JP 1217857A JP 21785789 A JP21785789 A JP 21785789A JP H02149527 A JPH02149527 A JP H02149527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human
stimulating factor
granulocyte colony
human granulocyte
antithrombotic agent
Prior art date
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Granted
Application number
JP1217857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2907447B2 (ja
Inventor
Koichiro Tsuji
紘一郎 辻
Masayoshi Ono
尾野 雅義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP1217857A priority Critical patent/JP2907447B2/ja
Publication of JPH02149527A publication Critical patent/JPH02149527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2907447B2 publication Critical patent/JP2907447B2/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はヒト顆粒球コロニー刺激因子(以下ヒトG−C
8Fと略記する)を有効成分とする抗血栓剤に関する。 〔従来の技術〕 本発明は人の体にもともと備わった造血の促進、特に好
中球系の分裂、増殖、成熟化を促進する液性因子の1つ
であるヒ)G−CS Fを用いて。 動、静脈血栓の治療に役立てようとするものであって、
直接これに関連する報告は見当たらない。 ヒトG−C8Fは In vitroの実験系において
顆粒球の前駆細胞に働き顆粒球への分化増進を促す機能
を有している液性の造血因子〔例えばMetcalf、
  et、al:Exp、Hematol、1.185
.<19ff3)等参照〕として知られている。 ところがこのヒトG−C9Fは今迄入手するのがきわめ
て困難であったため、医薬としての有用性または有効性
についての検討が充分進展せず。 本発明の目的とする血栓の治療への可能性についても全
(知られていなかった。
【発明が解決りようとする問題点] 従来、抗血栓剤としては血液の凝固を阻止させる薬物と
してベパリン製剤、 シグマロール製剤などが使われて
いたが、−度形成されたフィブリン塊(vAII!素)
を溶解する薬物も望まれていた。 最近になって線溶系活性化作用を有するウロキナーゼ、
およびプラスミノゲン・アクチベータ−(PA)が大量
生産されるようになり、抗血栓剤として使われるように
なった。 一方、遺伝子工学等の技術進歩によりヒ)G−CSFの
製造方法が開発され、純粋均質でしかも大量のヒトG−
C3Fが入手できるようになつた、 (特開昭61−2
27526号、特開昭62−236497号、特開昭6
2−236488号)この結果をふまえて、線溶系活性
化作用を有するPAを産生ずる血管内皮細胞に対するヒ
)G−C3Fの影!#等を研究した結果、ヒトG−CS
Fが、線溶系活性化作用を有するFAの産生を増強させ
ることから、副作用の少ない優れた抗血栓剤として用瀞
ことを見いだした。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは上記目的を達成するため、鋭意研究を重ね
た結果、哺乳動物の内皮細胞例えばウシ頚動脈内皮細胞
を用いて検討した結果■ヒトG−CS F存在下で前岬
賓したウシ頚動脈内皮細胞(以後内反細胞)は非存在下
で前装置した内皮細胞に比べて約5倍のPAの合成分泌
増加が認められた。 ■G−C3Fの添加濃度は約Song/mlでPA産生
の最大値を得られることから、はぼ造血系の標的細胞に
対する至適濃度と同じである。 ■ヒトG−C3Fとの前装置による内皮細胞のPA−合
成分泌促進の程度は、G−C8Fの添加濃度と前装置の
時間とに明かな相関がある。 ■ベトリ皿中にフィブリンゲルを形成させ。 そのゲル上で血管内皮細胞を培養するとき、GC3Fの
添加をすると細胞の増殖に伴いFAが分泌され、培養液
中のプラスミノゲンをプラスミンに換え、これがフィブ
リンゲルを溶解する。 ■ヒトG−C9Fをヒトに近縁の7カゲザルに連投・す
ると、2週間後のその新鮮面をトロンボエラストグラム
で分析すると線溶系活性化に起因すると考えられる血液
凝固直後のフィブリンの溶解が認められたという事実を
確認し、この結果からヒ)G−C3Fは血管内皮細胞に
作用し、そのPAの合成分泌を促進し、血中に大量に存
在するプラスミノゲンをプラスミンに変換し、生じたプ
ラスミンは選択的に血管に蓄積したフィブリン塊を溶解
することを著しく亢進させることが考えられ、本発明に
到達した。 すなわち本発明は、ヒ)G−C3Fを有効成分とする抗
血栓剤を提供するものである。 以下本発明の詳細な説明する。 本発明の抗血栓作用の有効成分であるヒ)G−C3Fは
純度の高いヒトG−C3Fであればその由来が制限され
るものではなく1例えば人の生体試料から抽出1分離、
精製したもの、 ヒ)G−C3F産生細胞を培養し、そ
の培養上清がら単離したもの、細胞融合法を用いてヒ)
G−C3F産生ハイブリドーマを形成しそれから取得し
たもの遺伝子組換えによって、大腸菌、動物細胞等の宿
主を形質転換して得た形質転換体がら産生せしめ単離精
製したもの、又は天然のヒトG−C9Fのアミノ酸配列
に化学修飾を施したもの等のいずれも使用することがで
きる。 しかし、それらの中でも純度よ(均質大量に入手できる
次の(1)(2)で示すヒトG−CSFが特に好ましい
ものである。 (1)次の理化学的性質を有するヒ) G −CS F
。 ■分子Il:  ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法による測定で19,000± 
1.000゜ ■−等電点:pl=5.5  ± 0.1.  p  
I  =5.8  ±0.1. p + =6.1± 
0.1の3つの等電点のうち少な(とも1つを有する。 ■紫外部吸収: 2110nmに極大吸収を有し、25
0n−に極小値をもつ。 [4]N末端から21残基目迄のアミノ酸配列が次の如
くである。 H,N−Thr−Pro−Leu−Gly−Pro−A
la−Set−Set−Leu−Pr。 −G l n−5et−1’ he−Leu−L eu
−Lys−Cys−Leu−G l u−G 1n−v
a 1(2)下記のアミノ酸配列またはその一部であら
れされるヒトG−C3F活性を有するポリペプチド又は
これとN鎖部を有する糖蛋白質からなるヒト−C3F (Met)n  Thr Pro Leu Gly P
ro Ala Ser Ser LeuPro Gln
 Ser Phe Leu Leu Lys Cys 
Leu Glu GinVal Arg Lys Il
e Gln Gly Asp Gly Ala Ala
 LeuGln Glu Lys Leu (Val 
Ser Glu)*  Cys Ala ThrTyr
 Lys Leu Cys旧s Pro Glu Gl
u Leu Val LeuLeu Gly His 
Ser Leu Gly IIs Pro Trp A
la Pr。 Lea  S、er  Ser  Cys  Pro 
Ser  Gli Ala  Leu  Gin  L
euAla Gly  Cys Leu  Sar G
ln  Leu 1lis  Ser Gly Leu
Phe  Leu  Tyr  Gln  Gly  
Leu  Leu  Gln  Ala  Lau  
GluGly lla Sar Pro (ilu L
eu Gly Pro Thr Leu AspThr
  Lau  Gln  Leu Asp Vat  
Ala Asp  Phe Ala ThrThr  
lla Trp Gin Gln MetGlu Gl
u  Leu Gly MetAla Pro Ala
  Leu Gln Pro Thr Gin  Gl
y Ala MetPro Ala Phe Ala 
Sar Ala Phe Gln Arg Arg A
laGly Gly Val Leu Val^la 
Sar旧s Lau Gln 5erPha Leu 
Glu Mal Set Tyr Arg Val L
eu Art HisL@u Ali Gln Pro
  (但し−は0またはlを表し。 nは0またはlを表す) 上記のヒ)G−C9Fは例えば後述する参考例に示す方
法によって製造することができる。即ち。 上記(1)のヒトG−CS Fは参考例1によって、又
(2)のヒトG−C3Fは参考例2に示す方法により得
ることができる。 (m−oの場合を−VSEmll1
11)場合を+VS E、!:いう)な・おこれらの方
法の詳細な製造条件については。 本出願人が先に出願した特開昭61−227526号、
特開昭62−236497号、 特開昭62−2364
88号の各明細書を参照されたい。 又、その他の方法としてG−C9F産生細胞と自己増殖
能を有する悪性腫瘍とを細胞融合して得られるハイプリ
ドーマをマイトジェンの存在または非存在下で培養する
ことによって得ることもできる。これらの方法で得たヒ
トG−C3Fは全て本発明に含まれる。 得られたヒトG−C3F含有液は必要により公知の手段
でさらに精製、濃縮した後、 ミリポアフィルタ−等で
無m濾過して凍結保存とするかまたは凍結乾燥、真空乾
燥などの手段により水分を除去して保存することができ
る。 また所望によりヒトG−CSFを蒸留水または適当な緩
衝液に溶解した後注射液として用いることもできる。 さらに本発明の抗血栓剤はヒトまたは動物医薬用に適し
た医薬製剤としての形態を取るために必・要な製薬担体
や賦形剤を5 さらには安定化剤、吸着防止剤を含ませ
ることができる。 本発、明の抗血栓剤に含まれるヒ)G−C3Fの投与量
、投与回数は対象の疾患患者の病状を配慮して決めるこ
とができるが1通常成人−人当り0゜1−1000μg
、好ましくは 1〜500ugのと)G−C3Fを含有
する製剤を1週間に1〜7回投与すればよい。 しかし本発明はヒトG−C5Fの含有量によって限定さ
れるものではない。 【実施例】 以下本発明を参考例(ヒトG−C3Fの製造例)実験例
(薬理効果)、実施例(製剤例)をあげて説明するが9
本発明はこれらに限定されるものではない。 参考41111 (G−C9F産生細胞の培養によるヒトG−C3Fの製
造例) 特開昭61−227526号の実施例1に示す方法で樹
立したヒドロ腔底癌細胞由来のG−C5F産生細胞株C
HU −1(C,N、C,M受託番号「!−315」)
また同様の方法で樹立した細胞株CHU−2(C,N−
C,M受託番号jl−483J)をウシ胎児血清を含有
するRPMI  1640培養液に浮遊した後、ローラ
ーボトルにいれて回転培養を行った。細胞がローラーボ
トル内壁に密に増殖したところで培養液を血清不含RP
MI  1640  にかえ、4日間培養後上清を回収
1次いで血清含有RPMI  164G  を加えて3
日間培養した後。 培養液を血清不含RPM11640  に液替し。 4日間培養後上漬、を回収する。以下これを繰り返し培
養上清を回収した。得られた血清不含培養上清を限外ろ
過で約1000倍に濃縮し精製1次いで検定を行った。 精製および検定は前記特開昭61−227526号明細
書の実施例と同じ方法で行った。 参考例2 (遺伝子組換えによるヒ) G −CS F ノ製造例
)以下の製造列は、前述の7ミノ酸配列における+VS
 Eまたは−VSEの各々を製造する方法である。 本出願人によって微工研に寄託されているエシエリヒ了
・コリ(E、Co11)11776株(−VSEの場合
FERM  BP−955、または+VS Eの場合B
P−954)から切り出してきたヒトG−C3F遺伝子
を有するc DNA断片をベクターpdKCRに4fl
み込みpHGV2(−VSEの場合)または、pHGG
4 (+VSEの場合)プラスミドとした後これを5a
llで処理し。 次いでDNAポリメラーゼK 1enov断片を反応さ
せる。 このDNAにEcoRIリンカ−を付加し、再びEco
RIで部分消化した後、アガロースゲル電気泳動にて約
2.7Kbのフラグメントを回収する。 一方、  pAdD26SVpAプラスミド(1:au
fsan、R,G、& 5harp、  P、A、(1
982)Mo1.Ce11.Blo+、  2巻130
4〜1319)をEcoRIで処理し、BAP処理し、
脱リン酸する1次いでフェノール処理後電気泳動でpA
dD26SVpAのEcoRI断片を回収した。 上記17) 2.IKb断片とpAdD26sVpA断
片を7ニール化し、E、coil  DHI株に塩化ル
ビジウム法により形質転換してp)(GV2 (−VS
E171場合)または、pHGG4 (+VSEの場合
)−dhfrプラスミドを得た。 つぎにCHO細胞(dhfr−株、コロンビア大学Dr
、 L、 Chasinより入手)を9cmのプレート
 (Nunc社製)中lO%仔牛血清を含むα最小必須
培地(α−M E M、  アデノシン、デオキシアデ
ノシン、チミンン添加)で培養増殖ル、これをリン酸−
カルシウム法−(Wigler等、  Ca1114巻
725頁(19711))によって形質転換した。 即ち、前記のpHGV2 (−VSE17)場合)また
は、pHGG4 (+VSEの場合)−dhfrプラス
ミド1μgにキ中リア −DNA (仔牛胸線DNA)
を適量加えて、TE溶液375μlに溶解し1M塩化カ
ルシウム水溶液125μlを加える。3〜5分水上で冷
やし 500μmの2xHBS (SOsM He p
 e s、  28QaM塩化ナトリウム、 1.11
 リン酸緩衝液)を加え再び水冷後、上記のCHO細胞
培養液l脂lと混合し、プレートに写し、炭酸ガス存在
下インキュベーター中で9時間培養する。 以下先浄、20%グリセロール含有T B S (Tr
isbuffered 5aline)添加、再び洗浄
した後非選択培地(前出α−MEM培地、ヌクレオシド
添加)を添加して2日間インキコベートし1選択培地で
l:lOに細胞を分割した1次いで2日毎に選択培地(
ヌクレオシド無添加)にて培地交換を行いながら培養を
続行し生じた集塊(foci)を選別して新しいプレー
トに移した。 新しいプレートでは 0.02μMメトトレキセート(
MTX)存在下で増殖し再びo、lμx  MTX存在
下で増殖させてクローニングを行った。 更にクローニングを続けた結果lO曽gハ以上(−VS
 Eの場合)または、1 m g / 1以上(+VS
Eの場合)のヒトG−C3Fの生産を確認した。 なお、精製、検定は特開昭62−236488号明細書
の実施例記載の方法によって行った。 実験例1 CG−C9Fによるウシ頚動脈内皮細胞のプラスミノゲ
ンアクチベータ−(PA)の産生亢進〕ウシ頚動脈より
採取した血管内皮細胞塊を20%0%ラン児血清、  
5Ounit/mlペニシリン、  sapg/slス
トレプトマイシンを含むイーグル最小必須培地に分散さ
せ、ベトリ皿中で、95%空気、5%炭酸ガス、37℃
の培養条件で初代培養を行う、細胞がペトリ皿−面に増
殖した後、  O,OS%トリプシン溶液で分散させて
から植え継ぎを行う0次にウシ胎児血清を10%に替え
た初代培養と同一条件で継代培養を行い、多量の細胞を
得る。これらの細胞をペトリ皿で培養して、参考例2に
よって得られたG−C3FをOから300 ng/ml
まで濃度変動をさせ添加し、既述のウシ胎児血清lO%
を含む培地中で2日間培養を行った。このあと細胞をG
−C3F及び血清を含まない培地で洗浄した後、さらに
8時間同様の培地中で培養し、これを条件培地とした。 この条件培地中に分泌されたPAをプラスミノゲンに作
用させ生じたプラスミンを合成M質 t−ブチルオキシ
カルボニル−し−バIJ ルーム−ロイシル−リジン−
4−メチルクマリル−7−ア ミ  ド  (BOC−
Val−Leu−Lys−MCA)を用いて二段階反応
により測定し、ウロキナーゼ国際単位で表記した。 1i11から明らかなようにPA活性はG−CSFの添
加dA度の増加と共に劇的に上昇し、  SOng/m
lでプラトーに達した。また、図2に示したごとく、前
瞬置時間の経過と共にPA住生は増加し、12時間後に
はほぼ最大に達した。これは対照群のPA活性の5倍に
相当した。これらの結果はG−C3Fが血管内皮細胞に
作用し、著しくそのPA産生を促進していることを示し
たものである。さらに表1ではこのPA産生が細胞内で
も増加していることを確認するため、2日間G−CSF
添加で培養した後、細胞を洗浄し、半分の細胞を0.S
%Triton X−100を添加してホモゲナイズし
、その抽出液について細胞内PA活性を検討すると共に
残りの半分の細胞は、8時間既述のように培養し。 この培養液について細胞外に分泌されたPA活性を測定
した。この結果、細胞内PA活性も細胞外のそれと同様
に上昇していた。また、このとき蛋白台、成阻害剤であ
るサイクロへキシミドを2日間の培養中に添加すると、
これに続(8時間培養後の細胞内外のPAの産生は完全
に抑えられた。 以上の事実は、培地中にG−C3Fを添加することによ
り、血管内皮細胞によるPA産生が明らかに促進したこ
とを示したものである。 表1 ヒ)G−C8Fを添加培養後のウシ血管内皮細胞内外に
産生、放出されたプラスミノゲンアクチベータープラス
ミノゲンアクチベーター活性 (ウロキナーゼ1.U、/10PCe l Is)添加
物 対照 −CSF (50ng/ml) 細胞外上清 細胞内 1.85±0.45   2.59±1.299.09
±1.08   9.40±3.30実験例2 (G−C3Fによる血管内皮細胞の線溶活性の促進) 培養皿に入れたフィブリノゲン溶液(13,51g/糖
l) 2.4mlにスロンビン(Su/@t)lQQu
 lを加え、31℃3時間インキュベイジョンしてフィ
ブリンゲルを形成させた。このゲル上でウシ頚動脈内皮
細胞を、lO%ウシ胎児血清、ペニシリン(Sou/m
l)とストレプトマイシン(50μg/ml)を含むイ
ーグル最小必須培地を加えて参考例2によって得られた
G−C8Fを SOOng/++1の濃度になるように
添加し、無添加の対照群と共に43時間培養した1図3
に示すように対照群では小さな溶解ゾーンが観察され。 これは対照群の細胞かられずかなPAの分泌があうたこ
とを意味している。一方、G−C3F添加群でより太き
(かつ明確な溶解ゾーンが観察された。これは、G−C
3Fの刺激により細胞がより多くのPA合成分泌を行い
、結果として培養液中に存在するプラスミノゲンを活性
化し、生じたプラスミンがフィブリンゲルを溶解したも
のである。 これらの結果はヒ)G−CSFが血管内皮細胞に作用し
、PAの合成分泌を促進し1分泌したPAはその周囲に
存在するプラスミノゲンを活性化し。 生じたプラスミンが、血栓の主成分であるフイブリノを
溶解することを示したものである。 以上結論すると、ヒ)G−C3Fは血管内皮細胞を刺激
してPA放出を促進することにより、線溶活性の促進作
用を有することが確認できた。 実験例3 〔七トG−C!9F連続投与によるアカゲザルの線溶活
性促進〕 ヒ)G−C5Fを7カゲザルに連続投与した後。 その末梢血についてクロット・トレーサーTE400 
(エルマ社!りを用いたトロンボエラストグラフ(T 
E G)において線溶活性を検討した。 図4aに示すように対照群では凝固が始まると共に振幅
が拡大し、その後線溶活性の発現により徐々にこのTE
Gパターンの最大振幅(MA)が減少した。ところが1
図4bに示すようにヒトG−CSFをlμs/kgを皮
下投与しているサルでは投与開始後、最初に測定した2
週間後にはすてにTEGパターンに線溶亢進作用が顕著
に出現しく参考文献1:実戦止血凝固学 藤巻道男(t
!!編集 第189−191頁参照)、血液凝固過程で
は凝固塊、フィブリン塊の弾性度が低下しているのが明
らかとなった。この現象は図4Cに示すように。 ヒトG−CSFをlOμs/kg連投しているサルでは
さらにこの線溶活性の亢進が゛より著しいことが明らか
となった。 (参考文献2: 基礎と臨床vol。 12、No、6.Jun、  (1978)76−78
 rclot  tracerパターンの解析J)参考
文献2に示されているように正常ヒト血液にウロキナー
ゼを添加した際のトロンボエラストグラフ、つまり一度
凝固後の血液が溶解するために一本の線状パターンに再
びなる現象と全く同じ傾向がほとんどのヒトG−C9F
IQ与例で認められた。 以上の現象はヒトG−C3Fがin VitrOばかり
テナ<  in vivoのレベルでも線溶活性の亢進
をしていることを示したものである。上記の実験の結果
をまとめると前述した通り。 ■ヒトG−C3F存在下で前装置した血管内皮細胞は非
存在下でW4置した血管内皮細胞に比べて約5倍のPA
の合成分泌が認められた。 ■ヒトG−C9Fと血管内皮細胞をフィブリンゲル上で
培養すると、PAの合成分泌が促進され。 結果として共存しているプラスミノゲンカシ活性化プラ
スミンに変換し、血栓の主成分であるフィブリンゲルを
溶解することが明らかになった。つまり、 ヒ)G−C
3Fは血管内皮細胞を刺激して。 PA放出をすることにより、線溶活性の亢進をする。 ■ヒ)G−C3Fを7カゲザルに連続投与することによ
り、末梢血でのトロンボエラストグラフを検討した結果
、線溶活性の亢進が認められる。 したがってヒトG−C3Fは in vltroの結果
トトモニ、  In vivo  投与実験においても
線溶活性を著しく亢進させることが確認された。 実施例1(製剤例) 実施例1(製剤例) 参考例1によって得られ且つ精製されたヒトG−C8F
 (106mMリン酸緩衝液pH7)50μg/mlに
非イオン界面活性剤であるポリなるように加え、NaC
1にて浸透圧比を1に合わせた後、0.22μmのポア
サイズを有するメンブランフィルタ−で濾過滅菌する。 得られた本発明のヒ)G−C3Fを有効成分とする抗血
栓剤は人の体にもともと存在しているヒト血管内皮細胞
のPA産生能を増強し2 血液中に存在するプラスミノ
ゲンを活性型のプラスミンに変換し。 このものがフィブリンを溶解する線溶活性を出現させる
。この結果、血栓を溶解させると共にさらにG−C3F
投与で増加する好中球がこれら血栓溶解物の処理に促進
的に動き、これらの作用にもとづいて血栓を溶解除去し
ようとするものであり。 副作用の少ない抗血栓剤として有用なものである。 ャプにて巻き締めて注射用溶液製剤を得た。この注射用
溶液製剤は10°C以下の冷暗所に保存する。 実施例2(製剤例) 参考例2によって得られ且つ精製されたヒトG−C8F
 (106mMリン酸緩衝液pH7)100μg/ml
に非イオン界面活性剤であるポリ末坤シ1. 7ノルヒ/モノオレート)をO,1mg/mlとなるよ
うに加え、NaC1にて浸透圧比を1に合わせた後、0
.22μmのポアサイズを有するメンブランフィルタ−
で濾過滅菌する。得られた溶液を滅菌処理を施したバイ
アル瓶中に充填し、同様に滅菌処理したゴム栓で打栓し
 nヤブにて巻き締めて注射用溶液製剤を得た。この注
射用溶液製剤は10°C以下の冷暗所に保存する。 実施例3(製剤例) 参考例1によって得られ且つ精製されたヒトG−C8F
 (106mMリン酸緩衝液pH7)50μg/ntに
非イオン界面活性剤であるボリシ幌佑警ンモノラウレー
ト)をO,1mg/mlとlSA10mg/ml及びマ
ンニトール50mg/mlとなるように加えて溶解した
後、0.22μmのポアサイズを有するメンブランフィ
ルタ−で濾過滅菌する。得られた溶液を滅菌処理を施し
たバイアル瓶中に充填し、同様に滅菌処理したゴム栓を
半打栓し、凍結乾燥を行い注射用凍結乾燥製剤を得た。 この注射用凍結乾燥製剤は室温以下の温度条件に保存し
、注射用蒸留水にて用時溶解して使用する。 実施例4(製剤例) 参考例2によって得られ且つ精製されたヒトG−C8F
 (100mMリン酸緩衝液pH7)100μg/ml
に非イオン界面活性剤であるポリソルベート80 (T
ween”80:ポリオキgYンモノオレート)を0.
1゜g/mlとゼラチンLomg/ml及びマンニトー
ル50mg/mlとなるように加えて溶解した後、0.
22μmのポアサイズを有するメンブランフィルタ−で
濾過滅菌する。得られた溶液を滅菌処理を施したバイア
ル瓶中に充填し、同様に滅菌処理したゴム栓を半打栓し
、凍結乾燥を行い注射用凍結乾燥製剤を得た。この注射
用凍結乾燥製剤は室温以下の温度条件に保存し、注射用
蒸留水にて用時溶解して使用する。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明のヒトG−C3Fがウシ血管内皮細胞に
よるPAの産生に及ぼす影響を示す。 図2は、本発明のヒトG−CSFがウシ血管内皮細胞に
及ぼすPAの産生と前瞬置時間の関係を示す。 図3は、本発明のヒ)G−C3Fが血管内皮細胞の線溶
活性の亢進に及ぼす影響を示す。 図4は、本発明のヒトG−C3Fのアカゲザル13週間
連続皮下投与における経時的TEGパターンを示す。 図  1 ウノ血を内反細胞によるプラスミノゲンアクチベーター
の産生に及ぼすし)G−C3Fの1度 ヒトG−C8F添加壜度(ng/ml)ヒ)G−CSF
による血管内皮細胞の線溶活性の促進A : 対照群 B : G−C8F添加群

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト顆粒球コロニー刺激因子を有効成分とする抗
    血栓剤。
  2. (2)生体内の全ての動、静脈血管内に形成される血栓
    を対象とする特許請求の範囲第1項記載の抗血栓剤。
  3. (3)ヒト顆粒球コロニー刺激因子が動、静脈血管内皮
    細胞のプラスミノゲンアクチベーターの合成分泌を促進
    すること、およびこのプラスミノーゲンアクチベーター
    がプラスミンを生成し、線溶活性の亢進をすることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の抗血栓剤。
  4. (4)ヒト顆粒球コロニー刺激因子がヒト顆粒球コロニ
    ー刺激因子産生細胞の培養上清から得られたものである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の抗血栓剤
  5. (5)ヒト顆粒球コロニー刺激因子が次の理化学的性質
    を有するものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の抗血栓剤。 「理化学的性質」 [1]分子量:ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリル
    アミドゲル電気泳動法による測定で19,000±1,
    0000。 [2]等電点:pI=5.5±0.1、pI=5.8±
    0.1、pI=6.1±0.1の3つの等電点のうち少
    なくとも1つを有する。 [3]紫外部吸収:280nmに極大吸収を有し、25
    0nmに極小値をもつ。 [4]N末端から21残基目迄のアミノ酸配列が次の如
    くである。 【遺伝子配列があります】
  6. (6)ヒト顆粒球コロニー刺激因子がヒト顆粒球コロニ
    ー刺激因子活性を有するポリペプチドをコードする遺伝
    子を含む組換えベクターを含有する形質転換体から産生
    されたヒト顆粒球コロニー刺激因子活性を有するポリペ
    プチドまたは糖蛋白質であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の抗血栓剤。
  7. (7)ヒト顆粒球コロニー刺激因子活性を有するポリペ
    プチドが下記のアミノ酸配列またはその一部で表される
    特許請求の範囲第1項記載の抗血栓剤。 【遺伝子配列があります】 (但しmは0または1を表し、nは0または1を表す)
  8. (8)ヒト顆粒球コロニー刺激因子活性を有する糖蛋白
    質が下記のアミノ酸配列またはその一部で表されるポリ
    ペプチドと糖鎖部とを有するものである特許請求の範囲
    第1項記載の抗血栓剤。 【遺伝子配列があります】 (但しmは0または1を表し、nは0または1を表す)
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