JPH1075274A - 軟判定復号器 - Google Patents
軟判定復号器Info
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- JPH1075274A JPH1075274A JP8228858A JP22885896A JPH1075274A JP H1075274 A JPH1075274 A JP H1075274A JP 8228858 A JP8228858 A JP 8228858A JP 22885896 A JP22885896 A JP 22885896A JP H1075274 A JPH1075274 A JP H1075274A
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- soft decision
- reliability information
- data
- error
- adaptive equalizer
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/02—Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
- H04L25/03—Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
- H04L25/03006—Arrangements for removing intersymbol interference
- H04L25/03178—Arrangements involving sequence estimation techniques
- H04L25/03312—Arrangements specific to the provision of output signals
- H04L25/03318—Provision of soft decisions
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Error Detection And Correction (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 適応等化器の出力から軟判定ビタビ復号を行
うための信頼度情報を生成するためには指数関数や対数
関数の演算が必要であり、これらの演算をDSPなどの
ハードウェアで実現するためには、莫大な演算量あるい
はハードウェア規模が必要となる課題があった。 【解決手段】 信頼度情報生成部12bにおいて適応等
化器11が出力する軟判定データ102と等化2乗誤差
103を受けて、その軟判定データ102を遅延検波し
た後、送信データ成分に対応させるために位相回転さ
せ、その結果に対して、等化2乗誤差103の平均値で
重みづけを行って軟判定ビタビ復号のための信頼度情報
104bを生成するものである。
うための信頼度情報を生成するためには指数関数や対数
関数の演算が必要であり、これらの演算をDSPなどの
ハードウェアで実現するためには、莫大な演算量あるい
はハードウェア規模が必要となる課題があった。 【解決手段】 信頼度情報生成部12bにおいて適応等
化器11が出力する軟判定データ102と等化2乗誤差
103を受けて、その軟判定データ102を遅延検波し
た後、送信データ成分に対応させるために位相回転さ
せ、その結果に対して、等化2乗誤差103の平均値で
重みづけを行って軟判定ビタビ復号のための信頼度情報
104bを生成するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ル移動体通信、ディジタル衛星通信、ディジタル移動体
衛星通信等のディジタル無線通信機器に使用される軟判
定復号器に関するものである。
ル移動体通信、ディジタル衛星通信、ディジタル移動体
衛星通信等のディジタル無線通信機器に使用される軟判
定復号器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータ伝送には、通常、伝送
路において生じたデータの誤りを訂正する誤り訂正が用
いられることが多い。この誤り訂正に用いられる符号の
一つに畳込み符号があり、その復号法としてはビタビ復
号が最も良く用いられる。ビタビ復号には復号器の入力
データを0か1かの2値で判定する方法(硬判定)と、
復号器の入力データを2値ではなく多値にする方法(軟
判定)とがある。一般的には軟判定ビタビ復号を行うこ
とによって、硬判定ビタビ復号を行った場合と比べて特
性を改善することができる。
路において生じたデータの誤りを訂正する誤り訂正が用
いられることが多い。この誤り訂正に用いられる符号の
一つに畳込み符号があり、その復号法としてはビタビ復
号が最も良く用いられる。ビタビ復号には復号器の入力
データを0か1かの2値で判定する方法(硬判定)と、
復号器の入力データを2値ではなく多値にする方法(軟
判定)とがある。一般的には軟判定ビタビ復号を行うこ
とによって、硬判定ビタビ復号を行った場合と比べて特
性を改善することができる。
【0003】また、ディジタル移動体通信においては、
マルチパス伝搬により遅延波が次のシンボルの信号に影
響を与える符号間干渉が生じることがある。この符号間
干渉の影響を軽減する技術の一つとして、適応等化器が
有効である。
マルチパス伝搬により遅延波が次のシンボルの信号に影
響を与える符号間干渉が生じることがある。この符号間
干渉の影響を軽減する技術の一つとして、適応等化器が
有効である。
【0004】図19は例えばアイ・イー・イー・イー
ジャーナル オン セレクテッドエリアズ イン コミ
ュニケーションズ(IEEE Journal on
Selected Areas in Communi
cations)の第11巻、第7号(1993)の第
1034〜1045頁に掲載の、リュー他による論文
(“A Soft−0utput Bidirecti
onal Decision Feedback Eq
ualization Techniquefor T
DMA Cellular Radio”:Y.Li
u,M.Wallace and J.W.Ketch
um)に示された、従来の軟判定復号器の構成を示すブ
ロック図である。図において、11は適応等化器、12
は信頼度情報生成部、13はデインタリーブ回路、14
は軟判定ビタビ復号器であり、101は受信信号として
のべースバンド信号、102は軟判定データ、103は
等化2乗誤差、104は信頼度情報、105はデインタ
リーブされた信頼度情報、106は復号データである。
ジャーナル オン セレクテッドエリアズ イン コミ
ュニケーションズ(IEEE Journal on
Selected Areas in Communi
cations)の第11巻、第7号(1993)の第
1034〜1045頁に掲載の、リュー他による論文
(“A Soft−0utput Bidirecti
onal Decision Feedback Eq
ualization Techniquefor T
DMA Cellular Radio”:Y.Li
u,M.Wallace and J.W.Ketch
um)に示された、従来の軟判定復号器の構成を示すブ
ロック図である。図において、11は適応等化器、12
は信頼度情報生成部、13はデインタリーブ回路、14
は軟判定ビタビ復号器であり、101は受信信号として
のべースバンド信号、102は軟判定データ、103は
等化2乗誤差、104は信頼度情報、105はデインタ
リーブされた信頼度情報、106は復号データである。
【0005】次に動作について説明する。適応等化器1
1はベースバンド信号101が入力されると、等化2乗
誤差103ができるだけ小さくなるように動作して、当
該ベースバンド信号101における符号間干渉などの影
響を軽減し、軟判定データ102と等化2乗誤差103
とを出力する。すなわち、適応等化器11は入力された
べースバンド信号101を遅延させて順次所定のタップ
係数と乗算し、それらを加算してその結果を軟判定デー
タ102として出力する。また、この軟判定データ10
2とその硬判定結果に基づいて算出した等化誤差より等
化2乗誤差103を生成して出力する。その際、適応等
化器11は等化2乗誤差103ができるだけ小さくなる
ようにタップ係数を制御することによって、ベースバン
ド信号101における符号間干渉などの影響を軽減して
いる。
1はベースバンド信号101が入力されると、等化2乗
誤差103ができるだけ小さくなるように動作して、当
該ベースバンド信号101における符号間干渉などの影
響を軽減し、軟判定データ102と等化2乗誤差103
とを出力する。すなわち、適応等化器11は入力された
べースバンド信号101を遅延させて順次所定のタップ
係数と乗算し、それらを加算してその結果を軟判定デー
タ102として出力する。また、この軟判定データ10
2とその硬判定結果に基づいて算出した等化誤差より等
化2乗誤差103を生成して出力する。その際、適応等
化器11は等化2乗誤差103ができるだけ小さくなる
ようにタップ係数を制御することによって、ベースバン
ド信号101における符号間干渉などの影響を軽減して
いる。
【0006】信頼度情報生成部12はこの適応等化器1
1からの軟判定データ102と等化2乗誤差103が入
力されると、それらに基づいて差動符号化された4相位
相変調(以下、QPSKという)信号を同期検波した場
合に、ガウス伝送路において最尤となる尤度関数を用い
て、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報104を生成
する。送信データX,Y成分に対応する信頼度情報L
(X),L(Y)は、次に示す式(1a)および式(1
b)のように、送信データXあるいはYが1になる確率
と0になる確率の比に対して対数を取ることによって得
られる。ただし、pdf[ ]は[ ]内の条件が成立
する確率を示す。
1からの軟判定データ102と等化2乗誤差103が入
力されると、それらに基づいて差動符号化された4相位
相変調(以下、QPSKという)信号を同期検波した場
合に、ガウス伝送路において最尤となる尤度関数を用い
て、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報104を生成
する。送信データX,Y成分に対応する信頼度情報L
(X),L(Y)は、次に示す式(1a)および式(1
b)のように、送信データXあるいはYが1になる確率
と0になる確率の比に対して対数を取ることによって得
られる。ただし、pdf[ ]は[ ]内の条件が成立
する確率を示す。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、図20および図21は前述の差動
符号化を説明するための説明図であり、以下、それらを
用いて差動符号化について説明する。差動符号化とは送
信データを連続する2つのシンボルの位相差に変換して
送信することである。図20は差動符号化規則の一例を
示したもので、図中には送信データ(X,Y)に対し
て、実際に送信される位相差Δθ、前シンボルの信号点
(x- n-1,y- n-1)および現シンボルの信号点(x- n,
y- n)を示している。例えば、前シンボルの信号点(x
- n-1,y- n-1)が(−1,−1)だったとすると、
(0,1)のデータを送信するときには、π/2の位相
差をつけて現シンボルの信号点(x- n,y- n)を(1,
−1)として送信する。図21はこの様子を位相平面上
で示したものである。ディジタル移動体通信では、フェ
ージングにより受信信号の振幅と位相が急激に変動する
ため、このような差動符号化が行われることが多い。
符号化を説明するための説明図であり、以下、それらを
用いて差動符号化について説明する。差動符号化とは送
信データを連続する2つのシンボルの位相差に変換して
送信することである。図20は差動符号化規則の一例を
示したもので、図中には送信データ(X,Y)に対し
て、実際に送信される位相差Δθ、前シンボルの信号点
(x- n-1,y- n-1)および現シンボルの信号点(x- n,
y- n)を示している。例えば、前シンボルの信号点(x
- n-1,y- n-1)が(−1,−1)だったとすると、
(0,1)のデータを送信するときには、π/2の位相
差をつけて現シンボルの信号点(x- n,y- n)を(1,
−1)として送信する。図21はこの様子を位相平面上
で示したものである。ディジタル移動体通信では、フェ
ージングにより受信信号の振幅と位相が急激に変動する
ため、このような差動符号化が行われることが多い。
【0009】以下、この信頼度情報生成部12の動作に
ついて説明する。ここで、図22は図19に示した信頼
度情報生成部12の内部構成を示すブロック図であり、
図において、21a〜21hは誤差計算回路、22a〜
22hは重みづけ回路、23は平均回路、24a〜24
hは指数演算回路、25a、25bは加算器、26a、
26bは対数演算回路、27は減算器である。
ついて説明する。ここで、図22は図19に示した信頼
度情報生成部12の内部構成を示すブロック図であり、
図において、21a〜21hは誤差計算回路、22a〜
22hは重みづけ回路、23は平均回路、24a〜24
hは指数演算回路、25a、25bは加算器、26a、
26bは対数演算回路、27は減算器である。
【0010】信頼度情報生成部12は誤差計算回路21
a〜21dにおいて、適応等化器11からの軟判定デー
タ102と送信データXが1となるパターンとの誤差を
計算するとともに、誤差計算回路21e〜21hにおい
て軟判定データ102と送信データXが0となるパター
ンとの誤差を計算する。例えば、送信データXが1とな
るパターン(図20において現シンボルの信号点の枠の
右半分)を列挙すると、(x- n,y- n)が(1,1)で
x- n-1が−1のとき、(x- n,y- n)が(1,−1)で
y- n-1が1のとき、(x- n,y- n)が(−1,−1)で
x- n-1が1のとき、(x- n,y- n)が(−1,1)でy
- n-1が−1のときの4つのパターンが存在する。誤差計
算回路21a〜21dではこれら4つのパターンと軟判
定データ102との誤差をそれぞれ計算して出力する。
同様にして、誤差計算回路21e〜21hでは送信デー
タXが0となる4つのパターン(図20において現シン
ボルの信号点の枠の左半分)と軟判定データ102との
誤差をそれぞれ計算して出力する。
a〜21dにおいて、適応等化器11からの軟判定デー
タ102と送信データXが1となるパターンとの誤差を
計算するとともに、誤差計算回路21e〜21hにおい
て軟判定データ102と送信データXが0となるパター
ンとの誤差を計算する。例えば、送信データXが1とな
るパターン(図20において現シンボルの信号点の枠の
右半分)を列挙すると、(x- n,y- n)が(1,1)で
x- n-1が−1のとき、(x- n,y- n)が(1,−1)で
y- n-1が1のとき、(x- n,y- n)が(−1,−1)で
x- n-1が1のとき、(x- n,y- n)が(−1,1)でy
- n-1が−1のときの4つのパターンが存在する。誤差計
算回路21a〜21dではこれら4つのパターンと軟判
定データ102との誤差をそれぞれ計算して出力する。
同様にして、誤差計算回路21e〜21hでは送信デー
タXが0となる4つのパターン(図20において現シン
ボルの信号点の枠の左半分)と軟判定データ102との
誤差をそれぞれ計算して出力する。
【0011】重みづけ回路22a〜22dでは、誤差計
算回路21a〜21dの出力に対して、適応等化器11
からの等化2乗誤差103を平均回路23で平均した値
σn 2で除算することによって重みづけを行う。この重
みづけ回路22a〜22dの出力に対して指数演算回路
24a〜24dでそれぞれ指数演算を行い、指数演算回
路24a〜24dの出力を加算器25aで加算し、加算
器25aの出力に対して対数演算回路26aで対数演算
を行う。同様にして、誤差計算回路21e〜21hの出
力に対しても、重みづけ回路22e〜22h、指数演算
回路24e〜24h、加算器25bおよび対数演算回路
26bにて、重みづけ、指数演算、加算、対数演算を行
う。これら対数演算回路26aおよび26bの出力は減
算器27に送られ、それらの差が求められ、その値L
(X)が信頼度情報104として出力される。なお、送
信データYについても同様に、算出された値L(Y)が
信頼度情報104として出力される。
算回路21a〜21dの出力に対して、適応等化器11
からの等化2乗誤差103を平均回路23で平均した値
σn 2で除算することによって重みづけを行う。この重
みづけ回路22a〜22dの出力に対して指数演算回路
24a〜24dでそれぞれ指数演算を行い、指数演算回
路24a〜24dの出力を加算器25aで加算し、加算
器25aの出力に対して対数演算回路26aで対数演算
を行う。同様にして、誤差計算回路21e〜21hの出
力に対しても、重みづけ回路22e〜22h、指数演算
回路24e〜24h、加算器25bおよび対数演算回路
26bにて、重みづけ、指数演算、加算、対数演算を行
う。これら対数演算回路26aおよび26bの出力は減
算器27に送られ、それらの差が求められ、その値L
(X)が信頼度情報104として出力される。なお、送
信データYについても同様に、算出された値L(Y)が
信頼度情報104として出力される。
【0012】以上の処理を式で表すと、次に示した式
(2a)および式(2b)のようになる。ここで、(x
n ,yn )はnシンボル目の軟判定データ102であ
り、σn 2は次の式(3)で示される等化2乗誤差103
のNωシンボルにわたる平均値である。なお、この式
(3)において、en 2はnシンボル目の等化2乗誤差1
03を示す。
(2a)および式(2b)のようになる。ここで、(x
n ,yn )はnシンボル目の軟判定データ102であ
り、σn 2は次の式(3)で示される等化2乗誤差103
のNωシンボルにわたる平均値である。なお、この式
(3)において、en 2はnシンボル目の等化2乗誤差1
03を示す。
【0013】
【数2】
【数3】
【数4】
【0014】今、差動符号化について説明したときの例
と同様に、前シンボルでは(−1,−1)が、現シンボ
ルでは(1,−1)がそれぞれ送信され、送信データ
X,Yとしては(0,1)が送信されたとする。伝送路
に雑音が少ない状態では、図19に示す適応等化器11
が出力する軟判定データ102は、(xn-1 ,yn-1 )
が(−1,−1)に近い値となり、(xn ,yn )が
(1,−1)に近い値となる。その場合、式(2a)に
おいて6番目の指数関数(exp)の項のみが1に近い
値となり、その他の指数関数(exp)の項は0に近い
値となる。従って、式(2a)の信頼度情報L(X)は
負の値となり、送信データXとして0が送信された可能
性の高い信頼度情報となる。一方、式(2b)において
は、2番目の指数関数(exp)の項のみが1に近い値
となり、その他の指数関数(exp)の項は0に近い値
となる。従って、式(2b)の信頼度情報L(Y)は正
の値となり、送信データYとして1が送信された可能性
の高い信頼度情報となる。
と同様に、前シンボルでは(−1,−1)が、現シンボ
ルでは(1,−1)がそれぞれ送信され、送信データ
X,Yとしては(0,1)が送信されたとする。伝送路
に雑音が少ない状態では、図19に示す適応等化器11
が出力する軟判定データ102は、(xn-1 ,yn-1 )
が(−1,−1)に近い値となり、(xn ,yn )が
(1,−1)に近い値となる。その場合、式(2a)に
おいて6番目の指数関数(exp)の項のみが1に近い
値となり、その他の指数関数(exp)の項は0に近い
値となる。従って、式(2a)の信頼度情報L(X)は
負の値となり、送信データXとして0が送信された可能
性の高い信頼度情報となる。一方、式(2b)において
は、2番目の指数関数(exp)の項のみが1に近い値
となり、その他の指数関数(exp)の項は0に近い値
となる。従って、式(2b)の信頼度情報L(Y)は正
の値となり、送信データYとして1が送信された可能性
の高い信頼度情報となる。
【0015】この信頼度情報生成部12が生成した信頼
度情報104はデインタリーブ回路13に送られ、デイ
ンタリーブ回路13では受け取った信頼度情報104を
送信側のインタリーブ規則に従って、畳込み符号化デー
タに対応するように並べ替えてデインタリーブされた信
頼度情報105を生成する。軟判定ビタビ復号器14は
このデインタリーブ回路13からのデインタリーブされ
た信頼度情報105が入力されると、それをもとに軟判
定ビタビ復号を行い、復号データ106を出力する。す
なわち、軟判定ビタビ復号器14はデインタリーブ回路
13より受け取ったデインタリーブされた信頼度情報1
05と送信データの候補との2乗誤差を求めてブランチ
メトリックを生成し、そのブランチメトリックとパスメ
トリックとを加算して、複数のブランチの加算結果を比
較、選択する(以下、ACS(Add−Compare
−Select)演算という)ことによって更新された
パスメトリックをパスメトリックメモリに記憶し、パス
メトリックが最小のパスを起点として、順次パスをたど
ることによって復号データ106を出力する。
度情報104はデインタリーブ回路13に送られ、デイ
ンタリーブ回路13では受け取った信頼度情報104を
送信側のインタリーブ規則に従って、畳込み符号化デー
タに対応するように並べ替えてデインタリーブされた信
頼度情報105を生成する。軟判定ビタビ復号器14は
このデインタリーブ回路13からのデインタリーブされ
た信頼度情報105が入力されると、それをもとに軟判
定ビタビ復号を行い、復号データ106を出力する。す
なわち、軟判定ビタビ復号器14はデインタリーブ回路
13より受け取ったデインタリーブされた信頼度情報1
05と送信データの候補との2乗誤差を求めてブランチ
メトリックを生成し、そのブランチメトリックとパスメ
トリックとを加算して、複数のブランチの加算結果を比
較、選択する(以下、ACS(Add−Compare
−Select)演算という)ことによって更新された
パスメトリックをパスメトリックメモリに記憶し、パス
メトリックが最小のパスを起点として、順次パスをたど
ることによって復号データ106を出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の軟判定復号器は
以上のように構成されているので、信頼度情報生成部1
2における式(2a)および式(2b)の指数関数(e
xp)や対数関数(log)の演算をDSP(ディジタ
ル・シグナル・プロセッサ:Digital Sign
al Processor)などのハードウェアで実現
しようとした場合、莫大な演算量あるいはハードウェア
規模が必要になるという課題があった。
以上のように構成されているので、信頼度情報生成部1
2における式(2a)および式(2b)の指数関数(e
xp)や対数関数(log)の演算をDSP(ディジタ
ル・シグナル・プロセッサ:Digital Sign
al Processor)などのハードウェアで実現
しようとした場合、莫大な演算量あるいはハードウェア
規模が必要になるという課題があった。
【0017】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、軟判定ビタビ復号のための信頼度
情報を生成する際の演算量あるいはハードウェア規模を
削減可能な軟判定復号器を得ることを目的とする。
めになされたもので、軟判定ビタビ復号のための信頼度
情報を生成する際の演算量あるいはハードウェア規模を
削減可能な軟判定復号器を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る軟判定復号器は、受信信号における符号間干渉などの
影響を軽減して軟判定データを出力する適応等化器、そ
の軟判定データの遅延検波をした後、送信データ成分に
対応するように位相回転させて信頼度情報を生成する信
頼度情報生成部、その信頼度情報に基づいた軟判定ビタ
ビ復号を行う軟判定ビタビ復号器を備えたものである。
る軟判定復号器は、受信信号における符号間干渉などの
影響を軽減して軟判定データを出力する適応等化器、そ
の軟判定データの遅延検波をした後、送信データ成分に
対応するように位相回転させて信頼度情報を生成する信
頼度情報生成部、その信頼度情報に基づいた軟判定ビタ
ビ復号を行う軟判定ビタビ復号器を備えたものである。
【0019】請求項2記載の発明に係る軟判定復号器
は、適応等化器より等化2乗誤差も出力するようにし、
信頼度情報生成部では、軟判定データを遅延検波した
後、送信データ成分に対応するように位相回転させた結
果に対して、等化2乗誤差の平均値によって重みづけを
することにより、信頼度情報を生成するようにしたもの
である。
は、適応等化器より等化2乗誤差も出力するようにし、
信頼度情報生成部では、軟判定データを遅延検波した
後、送信データ成分に対応するように位相回転させた結
果に対して、等化2乗誤差の平均値によって重みづけを
することにより、信頼度情報を生成するようにしたもの
である。
【0020】請求項3記載の発明に係る軟判定復号器
は、適応等化器よりさらにタップ係数も出力するように
して、信頼度情報生成部では、軟判定データを遅延検波
した後、送信データ成分に対応するように位相回転させ
た結果に対して、等化2乗誤差の平均値と、タップ係数
から適応等化器のアルゴリズムの発散を検出した結果と
によって重みづけをすることにより、信頼度情報を生成
するようにしたものである。
は、適応等化器よりさらにタップ係数も出力するように
して、信頼度情報生成部では、軟判定データを遅延検波
した後、送信データ成分に対応するように位相回転させ
た結果に対して、等化2乗誤差の平均値と、タップ係数
から適応等化器のアルゴリズムの発散を検出した結果と
によって重みづけをすることにより、信頼度情報を生成
するようにしたものである。
【0021】請求項4記載の発明に係る軟判定復号器
は、受信信号における符号間干渉などの影響を軽減し
て、軟判定データと等化2乗誤差とを出力する適応等化
器、その軟判定データと送信データが1となるパターン
との誤差の最小値と、軟判定データと送信データが0と
なるパターンとの誤差の最小値の差に対して、等化2乗
誤差の平均値によって重みづけをすることにより、信頼
度情報を生成する信頼度情報生成部、その信頼度情報に
基づいた軟判定ビタビ復号を行う軟判定ビタビ復号器を
備えたものである。
は、受信信号における符号間干渉などの影響を軽減し
て、軟判定データと等化2乗誤差とを出力する適応等化
器、その軟判定データと送信データが1となるパターン
との誤差の最小値と、軟判定データと送信データが0と
なるパターンとの誤差の最小値の差に対して、等化2乗
誤差の平均値によって重みづけをすることにより、信頼
度情報を生成する信頼度情報生成部、その信頼度情報に
基づいた軟判定ビタビ復号を行う軟判定ビタビ復号器を
備えたものである。
【0022】請求項5記載の発明に係る軟判定復号器
は、適応等化器よりさらにタップ係数も出力するように
して、信頼度情報生成部では、軟判定データと送信デー
タが1となるパターンとの誤差の最小値と、軟判定デー
タと送信データが0となるパターンとの誤差の最小値の
差に対して、等化2乗誤差の平均値と、タップ係数から
適応等化器のアルゴリズムの発散を検出した結果とによ
って重みづけをすることにより、信頼度情報を生成する
ようにしたものである。
は、適応等化器よりさらにタップ係数も出力するように
して、信頼度情報生成部では、軟判定データと送信デー
タが1となるパターンとの誤差の最小値と、軟判定デー
タと送信データが0となるパターンとの誤差の最小値の
差に対して、等化2乗誤差の平均値と、タップ係数から
適応等化器のアルゴリズムの発散を検出した結果とによ
って重みづけをすることにより、信頼度情報を生成する
ようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による軟
判定復号器の構成を示すブロック図である。図におい
て、11aは受信信号としてのベースバンド信号101
における符号間干渉などの影響を軽減して軟判定データ
102を出力する適応等化器であり、12aはこの適応
等化器11aの出力する軟判定データ102を入力し、
当該軟判定データ102を遅延検波した後、送信データ
成分に対応するように位相回転させて信頼度情報104
aを出力する信頼度情報生成部である。13はこの信頼
度情報生成部12aの出力する信頼度情報104aを入
力し、当該信頼度情報104aを送信側のインタリーブ
規則に従って並べ替えることによって、デインタリーブ
された信頼度情報105を出力するデインタリーブ回路
であり、14はこのデインタリーブ回路13の出力する
デインタリーブされた信頼度情報105を入力し、当該
デインタリーブされた信頼度情報105をもとに軟判定
ビタビ復号を行って復号データ106を出力する軟判定
ビタビ復号器である。なお、これらデインタリーブ回路
13と軟判定ビタビ復号器14は図19に同一符号を付
して示した従来のそれらと同等のものである。
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による軟
判定復号器の構成を示すブロック図である。図におい
て、11aは受信信号としてのベースバンド信号101
における符号間干渉などの影響を軽減して軟判定データ
102を出力する適応等化器であり、12aはこの適応
等化器11aの出力する軟判定データ102を入力し、
当該軟判定データ102を遅延検波した後、送信データ
成分に対応するように位相回転させて信頼度情報104
aを出力する信頼度情報生成部である。13はこの信頼
度情報生成部12aの出力する信頼度情報104aを入
力し、当該信頼度情報104aを送信側のインタリーブ
規則に従って並べ替えることによって、デインタリーブ
された信頼度情報105を出力するデインタリーブ回路
であり、14はこのデインタリーブ回路13の出力する
デインタリーブされた信頼度情報105を入力し、当該
デインタリーブされた信頼度情報105をもとに軟判定
ビタビ復号を行って復号データ106を出力する軟判定
ビタビ復号器である。なお、これらデインタリーブ回路
13と軟判定ビタビ復号器14は図19に同一符号を付
して示した従来のそれらと同等のものである。
【0024】次に動作について説明する。適応等化器1
1aはベースバンド信号101が入力されると、当該ベ
ースバンド信号101における符号間干渉などの影響を
軽減して軟判定データ102を生成する。図2はその適
応等化器11aの内部構成を示すブロック図であり、図
において、31は入力されたベースバンド信号101を
順次遅延させる遅延器、32はこの遅延器31の各出力
に後述するタップ係数制御回路からのタップ係数をそれ
ぞれ乗算する乗算器、33は各乗算器32の乗算出力を
加算して、それを軟判定データ102として出力する加
算器、34はその軟判定データ102の硬判定を行う判
定器、35はこの判定器34の出力と軟判定データ10
2との差を演算して等化誤差を求める減算器、36はこ
の減算器35からの等化誤差に基づいて、乗算器32へ
の各タップ係数を制御するタップ係数制御回路である。
1aはベースバンド信号101が入力されると、当該ベ
ースバンド信号101における符号間干渉などの影響を
軽減して軟判定データ102を生成する。図2はその適
応等化器11aの内部構成を示すブロック図であり、図
において、31は入力されたベースバンド信号101を
順次遅延させる遅延器、32はこの遅延器31の各出力
に後述するタップ係数制御回路からのタップ係数をそれ
ぞれ乗算する乗算器、33は各乗算器32の乗算出力を
加算して、それを軟判定データ102として出力する加
算器、34はその軟判定データ102の硬判定を行う判
定器、35はこの判定器34の出力と軟判定データ10
2との差を演算して等化誤差を求める減算器、36はこ
の減算器35からの等化誤差に基づいて、乗算器32へ
の各タップ係数を制御するタップ係数制御回路である。
【0025】このように構成された適応等化器11aで
は、遅延器31において入力されたべースバンド信号1
01を遅延させ、その遅延器31の各遅延出力とタップ
係数制御回路36において決定されたタップ係数とを乗
算器32で乗算する。この乗算器32による乗算結果は
加算器33に送られて加算され、その加算結果が軟判定
データ102として出力される。また、この軟判定デー
タ102は判定器34にも入力されて硬判定が行われ、
減算器35でその硬判定結果と軟判定データ102とを
減算して等化誤差が算出される。この減算器35で算出
された等化誤差はタップ係数制御回路36に入力され、
タップ係数制御回路36ではこの減算器35からの等化
誤差に基づいて、乗算器32において遅延器31の出力
と乗算されるタップ係数を、符号間干渉などの影響がで
きるだけ小さくなるように制御する。なお、このタップ
係数を制御するためのアルゴリズムとしては、最小2乗
平均(以下、LMS(Least Mean Squa
re)という)アルゴリズムや、逐次最小2乗(以下、
RLS(Recursive Least Squar
es)という)アルゴリズムが用いられることが多い。
は、遅延器31において入力されたべースバンド信号1
01を遅延させ、その遅延器31の各遅延出力とタップ
係数制御回路36において決定されたタップ係数とを乗
算器32で乗算する。この乗算器32による乗算結果は
加算器33に送られて加算され、その加算結果が軟判定
データ102として出力される。また、この軟判定デー
タ102は判定器34にも入力されて硬判定が行われ、
減算器35でその硬判定結果と軟判定データ102とを
減算して等化誤差が算出される。この減算器35で算出
された等化誤差はタップ係数制御回路36に入力され、
タップ係数制御回路36ではこの減算器35からの等化
誤差に基づいて、乗算器32において遅延器31の出力
と乗算されるタップ係数を、符号間干渉などの影響がで
きるだけ小さくなるように制御する。なお、このタップ
係数を制御するためのアルゴリズムとしては、最小2乗
平均(以下、LMS(Least Mean Squa
re)という)アルゴリズムや、逐次最小2乗(以下、
RLS(Recursive Least Squar
es)という)アルゴリズムが用いられることが多い。
【0026】適応等化器11aは以上のように、タップ
係数制御回路36でタップ係数を制御することによっ
て、ベースバンド信号101における符号間干渉などの
影響を軽減することができる。なお、図2に示した適応
等化器11aは1次元で示してあるが、送信側の変調方
式がQPSKなどのように、ベースバンド信号101が
2次元で表される場合には、図2の各処理を複素演算と
することにより実現することが可能である。
係数制御回路36でタップ係数を制御することによっ
て、ベースバンド信号101における符号間干渉などの
影響を軽減することができる。なお、図2に示した適応
等化器11aは1次元で示してあるが、送信側の変調方
式がQPSKなどのように、ベースバンド信号101が
2次元で表される場合には、図2の各処理を複素演算と
することにより実現することが可能である。
【0027】このようにして適応等化器11aの生成し
た軟判定データ102は信頼度情報生成部12aに送ら
れる。信頼度情報生成部12aはこの軟判定データ10
2を遅延検波した後、送信データ成分に対応するように
位相回転させて信頼度情報104aを生成し、それをデ
インタリーブ回路13に出力する。図3はその信頼度情
報生成部12aの内部構成を示すブロック図であり、図
において、41は適応等化器11aからの軟判定データ
102を遅延検波する遅延検波回路、42はこの遅延検
波回路41の出力に対して位相回転を施し、信頼度情報
104aを生成する位相回転回路である。
た軟判定データ102は信頼度情報生成部12aに送ら
れる。信頼度情報生成部12aはこの軟判定データ10
2を遅延検波した後、送信データ成分に対応するように
位相回転させて信頼度情報104aを生成し、それをデ
インタリーブ回路13に出力する。図3はその信頼度情
報生成部12aの内部構成を示すブロック図であり、図
において、41は適応等化器11aからの軟判定データ
102を遅延検波する遅延検波回路、42はこの遅延検
波回路41の出力に対して位相回転を施し、信頼度情報
104aを生成する位相回転回路である。
【0028】このように構成された信頼度情報生成部1
2aでは、遅延検波回路41で入力された軟判定データ
102を用いて遅延検波を行い、次の式(4)に示す遅
延検波結果DDout を出力する。なお、この式(4)に
おいて、(xn+jyn)はnシンボル目の軟判定データ
102を示す。
2aでは、遅延検波回路41で入力された軟判定データ
102を用いて遅延検波を行い、次の式(4)に示す遅
延検波結果DDout を出力する。なお、この式(4)に
おいて、(xn+jyn)はnシンボル目の軟判定データ
102を示す。
【0029】 DDout =(xn +jyn )×(xn-1 −jyn-1 ) ・・・・・(4)
【0030】この遅延検波回路41の出力する遅延検波
結果DDout は位相回転回路42に送られ、位相回転回
路42では次に示す式(5a)および式(5b)のよう
に、その遅延検波結果DDout を送信データX,Y成分
に対応させるために位相回転させ、その虚数成分L
(X)と実数成分L(Y)を信頼度情報104aとして
出力する。なお、この式(5a)および式(5b)で
は、遅延検波結果DDout の位相を5π/4回転させて
いるが、この位相回転させる値は送信側の差動符号化規
則に依存する。
結果DDout は位相回転回路42に送られ、位相回転回
路42では次に示す式(5a)および式(5b)のよう
に、その遅延検波結果DDout を送信データX,Y成分
に対応させるために位相回転させ、その虚数成分L
(X)と実数成分L(Y)を信頼度情報104aとして
出力する。なお、この式(5a)および式(5b)で
は、遅延検波結果DDout の位相を5π/4回転させて
いるが、この位相回転させる値は送信側の差動符号化規
則に依存する。
【0031】
【数5】
【0032】このようにして信頼度情報生成部12aの
生成した信頼度情報104aはデインタリーブ回路13
に送られ、送信側のインタリーブ規則に従って畳込み符
号化データに対応するように並べ替えが行われ、その結
果としてのデインタリーブされた信頼度情報105が軟
判定ビタビ復号器14に出力される。図4はこのデイン
タリーブ回路13の動作を説明するための説明図であ
る。このデインタリーブ回路13は信頼度情報生成部1
2aより入力された信頼度情報104aの順番を、送信
側のインタリーブ規則に従って畳込み符号化データに対
応するように並べ替え、デインタリーブされた信頼度情
報105を出力する。例えば、信頼度情報生成部12が
出力するL(X),L(Y)の信頼度情報104aを1
スロット分順番に並べたものをL1 〜LNMと表記する
と、これらの信頼度情報L1 〜LNMを図4(a)に示す
ように、行方向に順番にN×M行列に並べて図4(b)
のように配置し、それを図4(c)に示すように列方向
に順番にデインタリーブされた信頼度情報105として
出力する。
生成した信頼度情報104aはデインタリーブ回路13
に送られ、送信側のインタリーブ規則に従って畳込み符
号化データに対応するように並べ替えが行われ、その結
果としてのデインタリーブされた信頼度情報105が軟
判定ビタビ復号器14に出力される。図4はこのデイン
タリーブ回路13の動作を説明するための説明図であ
る。このデインタリーブ回路13は信頼度情報生成部1
2aより入力された信頼度情報104aの順番を、送信
側のインタリーブ規則に従って畳込み符号化データに対
応するように並べ替え、デインタリーブされた信頼度情
報105を出力する。例えば、信頼度情報生成部12が
出力するL(X),L(Y)の信頼度情報104aを1
スロット分順番に並べたものをL1 〜LNMと表記する
と、これらの信頼度情報L1 〜LNMを図4(a)に示す
ように、行方向に順番にN×M行列に並べて図4(b)
のように配置し、それを図4(c)に示すように列方向
に順番にデインタリーブされた信頼度情報105として
出力する。
【0033】ここで、畳込み符号化・ビタビ復号を用い
た誤り訂正は、ガウス伝送路で生じるようなランダム誤
りに対しては絶大な効果を発揮するが、バースト誤りに
対してはあまり顕著な効果が得られないという特徴を有
している。従って、フェージングなどによってバースト
誤りが生じやすいディジタル移動体通信では、畳込み符
号化・ビタビ復号を用いた誤り訂正の効果を高めるため
に、上述したようなインタリーブ/デインタリーブを行
って誤りビットのランダム化を図ることが多い。なお、
図4は1スロット内においてデータの順番を変更するも
のを例示したものであるが、例えば図4(b)の奇数行
は前スロットのデータ、偶数行は現スロットのデータを
使用するというように、連続する数スロットにわたって
データの順番を変更するインタリーブ/デインタリーブ
を行うようにすることも可能である。
た誤り訂正は、ガウス伝送路で生じるようなランダム誤
りに対しては絶大な効果を発揮するが、バースト誤りに
対してはあまり顕著な効果が得られないという特徴を有
している。従って、フェージングなどによってバースト
誤りが生じやすいディジタル移動体通信では、畳込み符
号化・ビタビ復号を用いた誤り訂正の効果を高めるため
に、上述したようなインタリーブ/デインタリーブを行
って誤りビットのランダム化を図ることが多い。なお、
図4は1スロット内においてデータの順番を変更するも
のを例示したものであるが、例えば図4(b)の奇数行
は前スロットのデータ、偶数行は現スロットのデータを
使用するというように、連続する数スロットにわたって
データの順番を変更するインタリーブ/デインタリーブ
を行うようにすることも可能である。
【0034】デインタリーブ回路13より出力されるデ
インタリーブされた信頼度情報105を受け取った軟判
定ビタビ復号器14は、そのデインタリーブされた信頼
度情報105をもとに軟判定ビタビ復号を行って復号デ
ータ106を生成し、それを出力する。図5はその軟判
定ビタビ復号器14の内部構成を示すブロック図であ
り、図において、51は入力されるデインタリーブされ
た信頼度情報105よりブランチメトリックを生成する
ブランチメトリック生成部、52はそのブランチメトリ
ックに対してACS演算を施し、パスメトリックを出力
するACS演算回路、53はそのパスメトリックを記憶
するパスメトリックメモリ、54はどちらのパスが選択
されたかを記憶するパスメモリである。
インタリーブされた信頼度情報105を受け取った軟判
定ビタビ復号器14は、そのデインタリーブされた信頼
度情報105をもとに軟判定ビタビ復号を行って復号デ
ータ106を生成し、それを出力する。図5はその軟判
定ビタビ復号器14の内部構成を示すブロック図であ
り、図において、51は入力されるデインタリーブされ
た信頼度情報105よりブランチメトリックを生成する
ブランチメトリック生成部、52はそのブランチメトリ
ックに対してACS演算を施し、パスメトリックを出力
するACS演算回路、53はそのパスメトリックを記憶
するパスメトリックメモリ、54はどちらのパスが選択
されたかを記憶するパスメモリである。
【0035】このように構成された軟判定ビタビ復号器
14では、デインタリーブ回路13よりデインタリーブ
された信頼度情報105を受け取ると、ブランチメトリ
ック生成部51にてそのデインタリーブされた信頼度情
報105と送信データの候補との2乗誤差を求めてブラ
ンチメトリックEn [Sn-1 /Sn ]を生成する。AC
S演算回路52ではそのブランチメトリックEn [S
n-1 /Sn ]受け取ってパスメトリックFn-1 [S
n-1 ]と加算し、2つのブランチの加算結果を比較、選
択するACS演算を行うことによって更新されたパスメ
トリックFn [Sn ]を出力する。パスメトリックメモ
リ53ではこのパスメトリックFn [Sn ]を記憶し、
一時刻後にパスメトリックFn-1 [Sn-1 ]としてAC
S演算回路52およびパスメモリ54に出力する。ま
た、ACS演算回路52においてどちらのパスが選択さ
れたかについてはパスメモリ54に記憶される。パスメ
モリ54ではパスメトリックFn-1 [Sn-1 ]が最小の
パスを起点として、順次パスをたどることによって復号
データ106を出力する。
14では、デインタリーブ回路13よりデインタリーブ
された信頼度情報105を受け取ると、ブランチメトリ
ック生成部51にてそのデインタリーブされた信頼度情
報105と送信データの候補との2乗誤差を求めてブラ
ンチメトリックEn [Sn-1 /Sn ]を生成する。AC
S演算回路52ではそのブランチメトリックEn [S
n-1 /Sn ]受け取ってパスメトリックFn-1 [S
n-1 ]と加算し、2つのブランチの加算結果を比較、選
択するACS演算を行うことによって更新されたパスメ
トリックFn [Sn ]を出力する。パスメトリックメモ
リ53ではこのパスメトリックFn [Sn ]を記憶し、
一時刻後にパスメトリックFn-1 [Sn-1 ]としてAC
S演算回路52およびパスメモリ54に出力する。ま
た、ACS演算回路52においてどちらのパスが選択さ
れたかについてはパスメモリ54に記憶される。パスメ
モリ54ではパスメトリックFn-1 [Sn-1 ]が最小の
パスを起点として、順次パスをたどることによって復号
データ106を出力する。
【0036】次に、そのブランチメトリックの生成およ
びACS演算についてさらに詳細に説明する。ここで、
図6は畳込み符号化を説明するための説明図であり、図
において55は入力データ141が保持されるシフトレ
ジスタ、56、57はシフトレジスタ55に保持された
データのmod2加算を行って畳込み符号142、14
3を生成する加算器である。また、図7および図8はビ
タビ復号の原理を説明するための説明図である。
びACS演算についてさらに詳細に説明する。ここで、
図6は畳込み符号化を説明するための説明図であり、図
において55は入力データ141が保持されるシフトレ
ジスタ、56、57はシフトレジスタ55に保持された
データのmod2加算を行って畳込み符号142、14
3を生成する加算器である。また、図7および図8はビ
タビ復号の原理を説明するための説明図である。
【0037】ここで、畳込み符号の簡単な例として、図
6に示すように、1ビットの入力データ141に対して
2ビットの畳込み符号142、143を出力する場合に
ついて考える。この場合、1ビットの入力から2ビット
の出力を得ることになるので、この畳込み符号の符号化
率は1/2である。また、この例では、出力に影響を与
える入力データ141の数(以下、拘束長という)は3
であり、2つ前の入力が決まるとその次に入力されるデ
ータによる出力はすべて規則性を持っている。すなわ
ち、図6に示した符号化器に1ビットの入力データ14
1が入力されるとき、すでにシフトレジスタ55に保持
されている2ビット分のデータ(a)および(b)によ
って状態(ステート)が決まり、このステート毎に次の
入力データ141によって符号の状態が決まることにな
る。
6に示すように、1ビットの入力データ141に対して
2ビットの畳込み符号142、143を出力する場合に
ついて考える。この場合、1ビットの入力から2ビット
の出力を得ることになるので、この畳込み符号の符号化
率は1/2である。また、この例では、出力に影響を与
える入力データ141の数(以下、拘束長という)は3
であり、2つ前の入力が決まるとその次に入力されるデ
ータによる出力はすべて規則性を持っている。すなわ
ち、図6に示した符号化器に1ビットの入力データ14
1が入力されるとき、すでにシフトレジスタ55に保持
されている2ビット分のデータ(a)および(b)によ
って状態(ステート)が決まり、このステート毎に次の
入力データ141によって符号の状態が決まることにな
る。
【0038】時刻nにおける入力データをIn とする
と、時刻nにおけるステートSn および時刻n−1にお
けるステートSn-1 は次に示す式(6)および式(7)
で表される。ただし、この式(6)、式(7)において
は、拘束長から1を減じたものをVとしている。
と、時刻nにおけるステートSn および時刻n−1にお
けるステートSn-1 は次に示す式(6)および式(7)
で表される。ただし、この式(6)、式(7)において
は、拘束長から1を減じたものをVとしている。
【0039】 Sn =[In-V+1,In-V+2,・・・・,In ] ・・・・(6) Sn-1 =[In-V ,In-V+1 ,・・・・,In-1 ] ・・・・(7)
【0040】ここで、これら2つのステートSn 、S
n-1 のうち、In-V+1 からIn-1 までのV−1個の入力
データは同一となるという性質を利用して、図7に示し
たトレリス図を作成することができる。このトレリス図
とは、符号器の状態と入力データとから定まる状態遷移
図であり、ビタビ復号を行う際に用いられるものであ
る。図7において、入力データの候補の数Uが2、すな
わち0と1の2値をとる場合、ステート個数MはM=U
V =22 =4となる。この例においては、Sn は00、
10、01、11の4つのステートでトレリスが構成さ
れ、これらのステートを仮にA、B、C、Dとする。
n-1 のうち、In-V+1 からIn-1 までのV−1個の入力
データは同一となるという性質を利用して、図7に示し
たトレリス図を作成することができる。このトレリス図
とは、符号器の状態と入力データとから定まる状態遷移
図であり、ビタビ復号を行う際に用いられるものであ
る。図7において、入力データの候補の数Uが2、すな
わち0と1の2値をとる場合、ステート個数MはM=U
V =22 =4となる。この例においては、Sn は00、
10、01、11の4つのステートでトレリスが構成さ
れ、これらのステートを仮にA、B、C、Dとする。
【0041】なお、この図7の縦方向は上から順にステ
ートA,B,C,Dを示し、横方向は左から順に時刻n
−1,n,n+1,n+2,n+3,n+4を示してい
る。また、各ステート(白丸)から次の時刻の2つのス
テートにそれぞれ線分が引かれているが、この線分は時
刻変化に伴うステートの変化を示すものである。例え
ば、ステートAからはステートAとBに対して2本の線
分が引かれている。ステートAからステートAへの線分
は入力データが0である場合を示しており、これはデー
タ入力前とデータ入力後とでステートが同じ00である
ことを示している。一方、ステートAからステートBへ
の線分は入力データが1の場合を示しており、これはデ
ータ入力前のステート00からステート10に変化する
ことを意味している。
ートA,B,C,Dを示し、横方向は左から順に時刻n
−1,n,n+1,n+2,n+3,n+4を示してい
る。また、各ステート(白丸)から次の時刻の2つのス
テートにそれぞれ線分が引かれているが、この線分は時
刻変化に伴うステートの変化を示すものである。例え
ば、ステートAからはステートAとBに対して2本の線
分が引かれている。ステートAからステートAへの線分
は入力データが0である場合を示しており、これはデー
タ入力前とデータ入力後とでステートが同じ00である
ことを示している。一方、ステートAからステートBへ
の線分は入力データが1の場合を示しており、これはデ
ータ入力前のステート00からステート10に変化する
ことを意味している。
【0042】なお、このトレリスにおける線分Sn-1 /
Sn はブランチと呼ばれる。このブランチは入力データ
In-1 〜In により一意に決定され、次に示す式(8)
のように表される。
Sn はブランチと呼ばれる。このブランチは入力データ
In-1 〜In により一意に決定され、次に示す式(8)
のように表される。
【0043】 Sn-1 /Sn =[In-V ,In-V+1 ,・・・・,In ] ・・・・(8)
【0044】また、トレリスにおいて、互いに接続され
た折れ線SV SV+1 ・・・・Sn はパスと呼ばれる。こ
のパスは一意にブランチSV /SV+1 、SV+1 /S
V+2 、・・・・、Sn-1 /Sn を決定するとともに、I
1 からIn までの送信系列を決定する。図8にこの図7
に示したトレリスを用いて、送信系列[In-2 ,I
n-1 ,・・・・,In+4 ]=[1,0,1,1,0,
0,1]に対応するパスSn-1 ,Sn ・・・・Sn+4 を
示す。なお、図8中の太線はパスであり、太い白抜きの
丸はパスの通るステート、ステートとステートを結ぶ太
線はパスによって決定されるブランチである。
た折れ線SV SV+1 ・・・・Sn はパスと呼ばれる。こ
のパスは一意にブランチSV /SV+1 、SV+1 /S
V+2 、・・・・、Sn-1 /Sn を決定するとともに、I
1 からIn までの送信系列を決定する。図8にこの図7
に示したトレリスを用いて、送信系列[In-2 ,I
n-1 ,・・・・,In+4 ]=[1,0,1,1,0,
0,1]に対応するパスSn-1 ,Sn ・・・・Sn+4 を
示す。なお、図8中の太線はパスであり、太い白抜きの
丸はパスの通るステート、ステートとステートを結ぶ太
線はパスによって決定されるブランチである。
【0045】また逆に、パスが決定できれば送信系列を
特定することができる。信頼度情報からパスを推定する
ために各ブランチにおいて推定がなされる。この推定に
はブランチメトリックが用いられる。図5に示した軟判
定ビタビ復号器14の例では、ブランチメトリックは信
頼度情報105と各ブランチによって決定される送信デ
ータの候補、すなわちブランチに相当する入力データが
畳込み符号器に入力されたときの出力との2乗誤差で与
えられる。この2乗誤差はステートから次のステートへ
の遷移の確からしさ、すなわちブランチの生起する確か
らしさを表している。
特定することができる。信頼度情報からパスを推定する
ために各ブランチにおいて推定がなされる。この推定に
はブランチメトリックが用いられる。図5に示した軟判
定ビタビ復号器14の例では、ブランチメトリックは信
頼度情報105と各ブランチによって決定される送信デ
ータの候補、すなわちブランチに相当する入力データが
畳込み符号器に入力されたときの出力との2乗誤差で与
えられる。この2乗誤差はステートから次のステートへ
の遷移の確からしさ、すなわちブランチの生起する確か
らしさを表している。
【0046】なお、信頼度情報rn とブランチSn-1 /
Sn によって決定されるブランチメトリックEn [S
n-1 /Sn ]は、以下の式(9)に示すように表現でき
る。
Sn によって決定されるブランチメトリックEn [S
n-1 /Sn ]は、以下の式(9)に示すように表現でき
る。
【0047】 En [Sn-1 /Sn ]={ABS(rn −hn )}2 ・・・・・(9)
【0048】ただし、ABS( )は、ユークリッド空
間におけるベクトルの長さを意味しており、hn はブラ
ンチSn-1 /Sn により決定される送信データの候補を
示している。なお、この式(9)は点rn と点hn との
距離の2乗を示しており、ブランチSn-1 /Sn によっ
て一意にブランチメトリックEn [Sn-1 /Sn ]が決
定される。
間におけるベクトルの長さを意味しており、hn はブラ
ンチSn-1 /Sn により決定される送信データの候補を
示している。なお、この式(9)は点rn と点hn との
距離の2乗を示しており、ブランチSn-1 /Sn によっ
て一意にブランチメトリックEn [Sn-1 /Sn ]が決
定される。
【0049】また、パスに沿って一意に決定されるブラ
ンチについてブランチメトリックを全て合計したものを
パスメトリックと呼ぶ。各ステートにおいて、U個(図
7ではU=2)のパスがあるが、これらのパスの中でパ
スメトリックが最小のパスを生き残りパスと呼ぶ。各ス
テート毎に生き残りパスが存在する。この生き残りパス
を求めるための処理が、図5に示したACS演算回路5
2によるACS演算である。
ンチについてブランチメトリックを全て合計したものを
パスメトリックと呼ぶ。各ステートにおいて、U個(図
7ではU=2)のパスがあるが、これらのパスの中でパ
スメトリックが最小のパスを生き残りパスと呼ぶ。各ス
テート毎に生き残りパスが存在する。この生き残りパス
を求めるための処理が、図5に示したACS演算回路5
2によるACS演算である。
【0050】なお、ACS演算における加算処理とは、
以下の式(10)に示すように、1時刻過去のステート
Sn-1 に対応した生き残りパスメトリックFn-1 [S
n-1 ]とブランチメトリックEn [Sn-1 /Sn ]とを
加算する操作である。
以下の式(10)に示すように、1時刻過去のステート
Sn-1 に対応した生き残りパスメトリックFn-1 [S
n-1 ]とブランチメトリックEn [Sn-1 /Sn ]とを
加算する操作である。
【0051】 Fn [Sn-1 /Sn ]=En [Sn-1 /Sn ]+Fn-1 [Sn-1 ] ・・・・・・・(10)
【0052】ここで、Fn [Sn ]はステートSn に対
応する生き残りパスメトリックを表しており、Fn [S
n-1 /Sn ]はブランチSn-1 /Sn に対応するパスメ
トリックである。
応する生き残りパスメトリックを表しており、Fn [S
n-1 /Sn ]はブランチSn-1 /Sn に対応するパスメ
トリックである。
【0053】ビタビ復号器全体としては、M個のステー
トにU個のブランチが存在しているため(M・U)個の
パスメトリックが作成される。ACS演算における比較
処理とは、各ステートに対して作成されるU個のパスメ
トリックを比較する操作であり、選択処理とは、各ステ
ートにおいて比較処理の結果からパスメトリックの最も
小さいものを選択し、選択したパスメトリックに対応す
る系列を現時刻の生き残りパスとして選択する操作であ
る。
トにU個のブランチが存在しているため(M・U)個の
パスメトリックが作成される。ACS演算における比較
処理とは、各ステートに対して作成されるU個のパスメ
トリックを比較する操作であり、選択処理とは、各ステ
ートにおいて比較処理の結果からパスメトリックの最も
小さいものを選択し、選択したパスメトリックに対応す
る系列を現時刻の生き残りパスとして選択する操作であ
る。
【0054】以上がブランチメトリック生成およびAC
S演算についての説明である。ビタビ復号器は、シンボ
ルごとに信頼度情報を入力し、各ステートに対して逐次
ACS演算の処理を実行する。全ての信頼度情報を入力
した後、最終的に残った生き残りパスの中で最小のパス
メトリックを有するパスを最尤パスとし、この最尤パス
によって決定される唯一の系列が送信系列として判定さ
れる。
S演算についての説明である。ビタビ復号器は、シンボ
ルごとに信頼度情報を入力し、各ステートに対して逐次
ACS演算の処理を実行する。全ての信頼度情報を入力
した後、最終的に残った生き残りパスの中で最小のパス
メトリックを有するパスを最尤パスとし、この最尤パス
によって決定される唯一の系列が送信系列として判定さ
れる。
【0055】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、上記処理によって求めた信頼度情報104aを用い
て軟判定ビタビ復号を行うことによって、硬判定ビタビ
復号を行った場合と比較してビタビ復号後の特性を改善
することができ、また、従来の軟判定復号器と比べて特
性的には劣るが、指数関数(exp)や対数関数(lo
g)の演算がないので、信頼度情報104aの生成のた
めに必要な演算量あるいはハードウェア規模を削減する
ことができるなどの効果がある。
ば、上記処理によって求めた信頼度情報104aを用い
て軟判定ビタビ復号を行うことによって、硬判定ビタビ
復号を行った場合と比較してビタビ復号後の特性を改善
することができ、また、従来の軟判定復号器と比べて特
性的には劣るが、指数関数(exp)や対数関数(lo
g)の演算がないので、信頼度情報104aの生成のた
めに必要な演算量あるいはハードウェア規模を削減する
ことができるなどの効果がある。
【0056】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態1と同等の部分およびデータには図1と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
1は受信信号としてのベースバンド信号101における
符号間干渉などの影響を軽減して軟判定データ102お
よび等化2乗誤差103を出力する適応等化器であり、
この適応等化器11は図19に同一符号を付して示した
従来のそれと同等のものである。また、12bはこの適
応等化器11の出力する軟判定データ102と等化2乗
誤差103を入力し、当該軟判定データ102を遅延検
波した後、送信データ成分に対応するように位相回転さ
せて、その結果に対して等化2乗誤差103の平均値で
重みづけを行い、信頼度情報104bを生成して出力す
る信頼度情報生成部である。なお、この実施の形態2に
よる軟判定復号器は、適応等化器11より軟判定データ
102と等化2乗誤差103とを出力し、信頼度情報生
成部12bにおいて軟判定データ102および等化2乗
誤差103より信頼度情報104bを生成している点
で、実施の形態1とは異なっている。
態2による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態1と同等の部分およびデータには図1と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
1は受信信号としてのベースバンド信号101における
符号間干渉などの影響を軽減して軟判定データ102お
よび等化2乗誤差103を出力する適応等化器であり、
この適応等化器11は図19に同一符号を付して示した
従来のそれと同等のものである。また、12bはこの適
応等化器11の出力する軟判定データ102と等化2乗
誤差103を入力し、当該軟判定データ102を遅延検
波した後、送信データ成分に対応するように位相回転さ
せて、その結果に対して等化2乗誤差103の平均値で
重みづけを行い、信頼度情報104bを生成して出力す
る信頼度情報生成部である。なお、この実施の形態2に
よる軟判定復号器は、適応等化器11より軟判定データ
102と等化2乗誤差103とを出力し、信頼度情報生
成部12bにおいて軟判定データ102および等化2乗
誤差103より信頼度情報104bを生成している点
で、実施の形態1とは異なっている。
【0057】次に動作について説明する。適応等化器1
1はベースバンド信号101が入力されると、等化2乗
誤差103ができるだけ小さくなるように動作して当該
ベースバンド信号101における符号間干渉などの影響
を軽減し、軟判定データ102および等化2乗誤差10
3を生成する。図10はその適応等化器11の内部構成
を示すブロック図であり、相当部分には実施の形態1に
おける図2と同一の符号を付してその説明を省略する。
図において、37は減算器35よりタップ係数制御回路
36に出力されている等化誤差を2乗して、それを等化
2乗誤差103として図9の信頼度情報生成部12bに
出力する2乗回路である。
1はベースバンド信号101が入力されると、等化2乗
誤差103ができるだけ小さくなるように動作して当該
ベースバンド信号101における符号間干渉などの影響
を軽減し、軟判定データ102および等化2乗誤差10
3を生成する。図10はその適応等化器11の内部構成
を示すブロック図であり、相当部分には実施の形態1に
おける図2と同一の符号を付してその説明を省略する。
図において、37は減算器35よりタップ係数制御回路
36に出力されている等化誤差を2乗して、それを等化
2乗誤差103として図9の信頼度情報生成部12bに
出力する2乗回路である。
【0058】このように構成された適応等化器11で
は、実施の形態1の場合と同様に、遅延器31にて入力
されたべースバンド信号101を遅延させ、それにタッ
プ係数制御回路36からのタップ係数を乗算器32で乗
算した乗算結果を加算器33で加算して軟判定データ1
02を生成、出力する。また、その軟判定データ102
を判定器34で硬判定し、その硬判定結果と軟判定デー
タ102より減算器35で等化誤差を算出する。この算
出された等化誤差は2乗回路37に送られて2乗され、
等化2乗誤差103として出力される。なお、この減算
器35の出力する等化誤差はタップ係数制御回路36に
も入力され、タップ係数制御回路36はこの減算器35
からの等化誤差をもとに、乗算器32にて遅延器31の
出力に乗算するタップ係数を、等化2乗誤差103がで
きるだけ小さくなるように、LMSアルゴリズムやRL
Sアルゴリズムなどを用いて制御する。
は、実施の形態1の場合と同様に、遅延器31にて入力
されたべースバンド信号101を遅延させ、それにタッ
プ係数制御回路36からのタップ係数を乗算器32で乗
算した乗算結果を加算器33で加算して軟判定データ1
02を生成、出力する。また、その軟判定データ102
を判定器34で硬判定し、その硬判定結果と軟判定デー
タ102より減算器35で等化誤差を算出する。この算
出された等化誤差は2乗回路37に送られて2乗され、
等化2乗誤差103として出力される。なお、この減算
器35の出力する等化誤差はタップ係数制御回路36に
も入力され、タップ係数制御回路36はこの減算器35
からの等化誤差をもとに、乗算器32にて遅延器31の
出力に乗算するタップ係数を、等化2乗誤差103がで
きるだけ小さくなるように、LMSアルゴリズムやRL
Sアルゴリズムなどを用いて制御する。
【0059】適応等化器11は、以上のように等化2乗
誤差103ができるだけ小さくなるようにタップ係数を
制御することによって、ベースバンド信号101におけ
る符号間干渉などの影響を軽減することができる。な
お、図10に示した適応等化器11は1次元で示してあ
るが、送信側の変調方式がQPSKなどのように、ベー
スバンド信号が2次元で表される場合には、図10の各
処理を複素演算とすることにより実現されることは実施
の形態1の場合と同様である。
誤差103ができるだけ小さくなるようにタップ係数を
制御することによって、ベースバンド信号101におけ
る符号間干渉などの影響を軽減することができる。な
お、図10に示した適応等化器11は1次元で示してあ
るが、送信側の変調方式がQPSKなどのように、ベー
スバンド信号が2次元で表される場合には、図10の各
処理を複素演算とすることにより実現されることは実施
の形態1の場合と同様である。
【0060】このようにして適応等化器11の生成した
軟判定データ102および等化2乗誤差103は信頼度
情報生成部12bに送られる。信頼度情報生成部12b
はこの軟判定データ102を遅延検波した後、送信デー
タ成分に対応するように位相回転させ、その結果に対し
て等化2乗誤差103の平均値で重みづけをし、信頼度
情報104を生成してデインタリーブ回路13に出力す
る。図11はその信頼度情報生成部12bの内部構成を
示すブロック図であり、相当部分には図3と同一符号を
付してその説明を省略する。図において、43は適応等
化器11から入力された等化2乗誤差103の平均値を
求める平均回路であり、44は位相回転回路42の出力
に対してこの平均回路43の出力で重みづけを行い、信
頼度情報104bを生成して図9のデインタリーブ回路
13に出力する重みづけ回路である。
軟判定データ102および等化2乗誤差103は信頼度
情報生成部12bに送られる。信頼度情報生成部12b
はこの軟判定データ102を遅延検波した後、送信デー
タ成分に対応するように位相回転させ、その結果に対し
て等化2乗誤差103の平均値で重みづけをし、信頼度
情報104を生成してデインタリーブ回路13に出力す
る。図11はその信頼度情報生成部12bの内部構成を
示すブロック図であり、相当部分には図3と同一符号を
付してその説明を省略する。図において、43は適応等
化器11から入力された等化2乗誤差103の平均値を
求める平均回路であり、44は位相回転回路42の出力
に対してこの平均回路43の出力で重みづけを行い、信
頼度情報104bを生成して図9のデインタリーブ回路
13に出力する重みづけ回路である。
【0061】このように構成された信頼度情報生成部1
2bでは、実施の形態1の場合と同様に、遅延検波回路
41で入力された軟判定データ102を用いて遅延検波
を行い、前記式(4)に示した遅延検波結果DDout を
出力する。この遅延検波回路41の出力する遅延検波結
果DDout は位相回転回路42に送られ、位相回転回路
42では次に示す式(11)のように、その遅延検波結
果DDout を送信データX,Y成分に対応させるため
に、その位相を5π/4回転させてPRout を出力す
る。
2bでは、実施の形態1の場合と同様に、遅延検波回路
41で入力された軟判定データ102を用いて遅延検波
を行い、前記式(4)に示した遅延検波結果DDout を
出力する。この遅延検波回路41の出力する遅延検波結
果DDout は位相回転回路42に送られ、位相回転回路
42では次に示す式(11)のように、その遅延検波結
果DDout を送信データX,Y成分に対応させるため
に、その位相を5π/4回転させてPRout を出力す
る。
【0062】
【数6】
【0063】一方、平均回路43では適応等化器11か
らの等化2乗誤差103をNωシンボルにわたって平均
し、前記式(3)に示す等化2乗誤差103の平均値σ
n 2を生成して重みづけ回路44に入力する。重みづけ回
路44では次の式(12a)および式(12b)に示す
ように、位相回転回路42の出力PRout の虚数成分と
実数成分とを等化2乗誤差103の平均値σn 2にて除算
することによって重みづけした値L(X)およびL
(Y)を信頼度情報104bとして出力する。
らの等化2乗誤差103をNωシンボルにわたって平均
し、前記式(3)に示す等化2乗誤差103の平均値σ
n 2を生成して重みづけ回路44に入力する。重みづけ回
路44では次の式(12a)および式(12b)に示す
ように、位相回転回路42の出力PRout の虚数成分と
実数成分とを等化2乗誤差103の平均値σn 2にて除算
することによって重みづけした値L(X)およびL
(Y)を信頼度情報104bとして出力する。
【0064】
【数7】
【0065】この信頼度情報生成部12bにて生成され
た信頼度情報104bはデインタリーブ回路13に送ら
れ、以下、実施の形態1の場合と同様に、デインタリー
ブ回路13で送信側のインタリーブ規則に従って並べ替
えが行われて、デインタリーブされた信頼度情報105
として軟判定ビタビ復号器14に出力され、この軟判定
ビタビ復号器14において、そのデインタリーブされた
信頼度情報105をもとに軟判定ビタビ復号が行われて
復号データ106が生成、出力される。
た信頼度情報104bはデインタリーブ回路13に送ら
れ、以下、実施の形態1の場合と同様に、デインタリー
ブ回路13で送信側のインタリーブ規則に従って並べ替
えが行われて、デインタリーブされた信頼度情報105
として軟判定ビタビ復号器14に出力され、この軟判定
ビタビ復号器14において、そのデインタリーブされた
信頼度情報105をもとに軟判定ビタビ復号が行われて
復号データ106が生成、出力される。
【0066】ここで、適応等化器11はフェージング伝
送路において受信信号レベルが落ち込んだときにはタッ
プ係数を大きくして、軟判定データ102とその硬判定
結果との誤差ができるだけ小さくなるように動作する。
従って、実施の形態1のように軟判定データ102を遅
延検波して信頼度情報104aを求めた場合には、伝送
路状態の悪化が各シンボルの信頼度情報に反映されない
可能性がある。そこで、この実施の形態2のように、式
(12a)および式(12b)に示した等化2乗誤差1
03の平均値σn 2による重みづけをすることにより、伝
送路状態が悪化したときには等化2乗誤差103の平均
値σn 2が大きくなり信頼度情報104bの値L(X)お
よびL(Y)が低くなるので、実施の形態1と比べてフ
ェージング伝送路におけるビタビ復号後の特性を改善す
ることができる。
送路において受信信号レベルが落ち込んだときにはタッ
プ係数を大きくして、軟判定データ102とその硬判定
結果との誤差ができるだけ小さくなるように動作する。
従って、実施の形態1のように軟判定データ102を遅
延検波して信頼度情報104aを求めた場合には、伝送
路状態の悪化が各シンボルの信頼度情報に反映されない
可能性がある。そこで、この実施の形態2のように、式
(12a)および式(12b)に示した等化2乗誤差1
03の平均値σn 2による重みづけをすることにより、伝
送路状態が悪化したときには等化2乗誤差103の平均
値σn 2が大きくなり信頼度情報104bの値L(X)お
よびL(Y)が低くなるので、実施の形態1と比べてフ
ェージング伝送路におけるビタビ復号後の特性を改善す
ることができる。
【0067】実施の形態3.図12はこの発明の実施の
形態3による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態2と同等の部分およびデータには図9と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
1bは受信信号としてのベースバンド信号101におけ
る符号間干渉などの影響を軽減して、軟判定データ10
2および等化2乗誤差103とともにタップ係数107
も出力する適応等化器であり、12cはこの適応等化器
11bの出力する軟判定データ102、等化2乗誤差1
03およびタップ係数107を入力し、当該軟判定デー
タ102を遅延検波した後、送信データ成分に対応する
ように位相回転させた結果に対して、等化2乗誤差10
3の平均値と、タップ係数107から適応等化器11b
のアルゴリズムの発散を検出した結果とで重みづけを行
うことによって、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報
104cを生成して出力する信頼度情報生成部である。
なお、この実施の形態3による軟判定復号器は、適応等
化器11bより軟判定データ102、等化2乗誤差10
3およびタップ係数107を出力し、信頼度情報生成部
12cにおいてそれら軟判定データ102、等化2乗誤
差103およびタップ係数107より信頼度情報104
cを生成している点で、実施の形態2とは異なってい
る。
形態3による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態2と同等の部分およびデータには図9と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
1bは受信信号としてのベースバンド信号101におけ
る符号間干渉などの影響を軽減して、軟判定データ10
2および等化2乗誤差103とともにタップ係数107
も出力する適応等化器であり、12cはこの適応等化器
11bの出力する軟判定データ102、等化2乗誤差1
03およびタップ係数107を入力し、当該軟判定デー
タ102を遅延検波した後、送信データ成分に対応する
ように位相回転させた結果に対して、等化2乗誤差10
3の平均値と、タップ係数107から適応等化器11b
のアルゴリズムの発散を検出した結果とで重みづけを行
うことによって、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報
104cを生成して出力する信頼度情報生成部である。
なお、この実施の形態3による軟判定復号器は、適応等
化器11bより軟判定データ102、等化2乗誤差10
3およびタップ係数107を出力し、信頼度情報生成部
12cにおいてそれら軟判定データ102、等化2乗誤
差103およびタップ係数107より信頼度情報104
cを生成している点で、実施の形態2とは異なってい
る。
【0068】次に動作について説明する。適応等化器1
1bはベースバンド信号101が入力されると、等化2
乗誤差103ができるだけ小さくなるように動作して当
該ベースバンド信号101における符号間干渉などの影
響を軽減し、軟判定データ102および等化2乗誤差1
03を生成するとともに、そのときのタップ係数107
を出力する。図13はその適応等化器11bの内部構成
を示すブロック図であり、相当部分には実施の形態2に
おける図10と同一の符号を付してその説明を省略す
る。図において、38は判定器34の出力を遅延させる
遅延器、39はこの遅延器38の出力にタップ係数制御
回路36からのタップ係数を乗算する乗算回路、40は
この乗算器39の出力と加算器33の出力とを加算して
軟判定データ102を生成する加算器である。この適応
等化器11bは、これら遅延器38、乗算器39、加算
器40を新たに設けて軟判定データ102の硬判定結果
を帰還するとともに、乗算器32および39への各タッ
プ係数を出力する構成となっている点で、図10に示し
た実施の形態2の適応等化器11とは相違する。なお、
この図13において、遅延器31、乗算器32、加算器
33からなる帰還構成となっていない部分をフィードフ
ォワード部、遅延器38、乗算器39からなる硬判定結
果を帰還する部分をフィードバック部という。
1bはベースバンド信号101が入力されると、等化2
乗誤差103ができるだけ小さくなるように動作して当
該ベースバンド信号101における符号間干渉などの影
響を軽減し、軟判定データ102および等化2乗誤差1
03を生成するとともに、そのときのタップ係数107
を出力する。図13はその適応等化器11bの内部構成
を示すブロック図であり、相当部分には実施の形態2に
おける図10と同一の符号を付してその説明を省略す
る。図において、38は判定器34の出力を遅延させる
遅延器、39はこの遅延器38の出力にタップ係数制御
回路36からのタップ係数を乗算する乗算回路、40は
この乗算器39の出力と加算器33の出力とを加算して
軟判定データ102を生成する加算器である。この適応
等化器11bは、これら遅延器38、乗算器39、加算
器40を新たに設けて軟判定データ102の硬判定結果
を帰還するとともに、乗算器32および39への各タッ
プ係数を出力する構成となっている点で、図10に示し
た実施の形態2の適応等化器11とは相違する。なお、
この図13において、遅延器31、乗算器32、加算器
33からなる帰還構成となっていない部分をフィードフ
ォワード部、遅延器38、乗算器39からなる硬判定結
果を帰還する部分をフィードバック部という。
【0069】このように構成された適応等化器11bで
は、実施の形態2の場合と同様に、入力されたべースバ
ンド信号101を遅延器31で遅延させ、タップ係数制
御回路36からのタップ係数を乗算器32でそれに乗算
し、その乗算結果を加算器33で加算する。また、判定
器34による軟判定データ102の硬判定結果と軟判定
データ102より減算器35で等化誤差を算出し、タッ
プ係数制御回路36がこの等化誤差に基づいてタップ係
数の制御を行うとともに、その等化誤差は2乗回路37
で2乗されて等化2乗誤差103として出力される。な
お、このタップ係数制御回路36の生成するタップ係数
107は各乗算器32および39に送られるとともに、
図12に示す信頼度情報生成部12cにも出力される。
また、判定器34による硬判定結果は遅延器38で遅延
され、乗算器39にてタップ係数制御回路36からのタ
ップ係数が乗算される。このフィードバック部の出力と
前記フィードフォワード部の出力とが加算器40で加算
され、軟判定データ102として信頼度情報生成部12
cに出力されるとともに、判定器34および減算器35
にも入力される。このように、適応等化器11bとし
て、硬判定結果を帰還する構成とすることにより、フェ
ージング伝送路において遅延波の遅延時間が大きい場合
にも良好な特性を得ることができるという利点がある。
は、実施の形態2の場合と同様に、入力されたべースバ
ンド信号101を遅延器31で遅延させ、タップ係数制
御回路36からのタップ係数を乗算器32でそれに乗算
し、その乗算結果を加算器33で加算する。また、判定
器34による軟判定データ102の硬判定結果と軟判定
データ102より減算器35で等化誤差を算出し、タッ
プ係数制御回路36がこの等化誤差に基づいてタップ係
数の制御を行うとともに、その等化誤差は2乗回路37
で2乗されて等化2乗誤差103として出力される。な
お、このタップ係数制御回路36の生成するタップ係数
107は各乗算器32および39に送られるとともに、
図12に示す信頼度情報生成部12cにも出力される。
また、判定器34による硬判定結果は遅延器38で遅延
され、乗算器39にてタップ係数制御回路36からのタ
ップ係数が乗算される。このフィードバック部の出力と
前記フィードフォワード部の出力とが加算器40で加算
され、軟判定データ102として信頼度情報生成部12
cに出力されるとともに、判定器34および減算器35
にも入力される。このように、適応等化器11bとし
て、硬判定結果を帰還する構成とすることにより、フェ
ージング伝送路において遅延波の遅延時間が大きい場合
にも良好な特性を得ることができるという利点がある。
【0070】このようにして適応等化器11bの生成し
た軟判定データ102、等化2乗誤差103およびタッ
プ係数107は信頼度情報生成部12cに送られる。信
頼度情報生成部12cはこの軟判定データ102を遅延
検波した後、送信データ成分に対応するように位相回転
させ、その結果に対して、等化2乗誤差103の平均値
と、タップ係数107から適応等化器11bのアルゴリ
ズムの発散を検出した結果とによって重みづけをした信
頼度情報104cを生成してデインタリーブ回路13に
出力する。図14はその信頼度情報生成部12cの内部
構成を示すブロック図であり、相当部分には図11と同
一符号を付してその説明を省略する。図において、45
は適応等化器11bより入力されたタップ係数107か
ら図12に示す適応等化器11bのアルゴリズムの発散
を検出する発散検出回路であり、44aは位相回転回路
42の出力に対して、平均回路43から出力される等化
2乗誤差103の平均値とともに、この発散検出回路4
5より出力される発散検出の結果とに基づいて重みづけ
を行い、信頼度情報104cを生成して図12のデイン
タリーブ回路13に出力する重みづけ回路である。
た軟判定データ102、等化2乗誤差103およびタッ
プ係数107は信頼度情報生成部12cに送られる。信
頼度情報生成部12cはこの軟判定データ102を遅延
検波した後、送信データ成分に対応するように位相回転
させ、その結果に対して、等化2乗誤差103の平均値
と、タップ係数107から適応等化器11bのアルゴリ
ズムの発散を検出した結果とによって重みづけをした信
頼度情報104cを生成してデインタリーブ回路13に
出力する。図14はその信頼度情報生成部12cの内部
構成を示すブロック図であり、相当部分には図11と同
一符号を付してその説明を省略する。図において、45
は適応等化器11bより入力されたタップ係数107か
ら図12に示す適応等化器11bのアルゴリズムの発散
を検出する発散検出回路であり、44aは位相回転回路
42の出力に対して、平均回路43から出力される等化
2乗誤差103の平均値とともに、この発散検出回路4
5より出力される発散検出の結果とに基づいて重みづけ
を行い、信頼度情報104cを生成して図12のデイン
タリーブ回路13に出力する重みづけ回路である。
【0071】このように構成された信頼度情報生成部1
2cでは、実施の形態2の場合と同様に、遅延検波回路
41で入力された軟判定データ102を用いて遅延検波
を行い、前記式(4)に示した遅延検波結果DDout を
出力する。この遅延検波結果DDout は位相回転回路4
2に入力され、位相回転回路42では前記式(11)の
ようにその位相を5π/4回転させてPRout を出力す
る。一方、平均回路43では、前記式(3)のように等
化2乗誤差103をNωシンボルにわたって平均した等
化2乗誤差103の平均値σn 2を出力する。
2cでは、実施の形態2の場合と同様に、遅延検波回路
41で入力された軟判定データ102を用いて遅延検波
を行い、前記式(4)に示した遅延検波結果DDout を
出力する。この遅延検波結果DDout は位相回転回路4
2に入力され、位相回転回路42では前記式(11)の
ようにその位相を5π/4回転させてPRout を出力す
る。一方、平均回路43では、前記式(3)のように等
化2乗誤差103をNωシンボルにわたって平均した等
化2乗誤差103の平均値σn 2を出力する。
【0072】また、発散検出回路45では入力されたタ
ップ係数107を用いて、図12に示す適応等化器11
bのアルゴリズムの発散を検出し、発散検出信号Ddet
を出力する。具体的な発散検出方法としては、適応等化
器11bのアルゴリズムが発散したときにフィードフォ
ワード部のタップ係数は0に近い値、フィードバック部
のタップ係数は1に近い値となるため、タップ係数10
7を所定のしきい値と比較することによってアルゴリズ
ムの発散を検出することができる。重みづけ回路44a
はこれら等化2乗誤差103の平均値σn 2および発散検
出信号Ddet が入力されると、次に示す式(13a)お
よび式(13b)のように、位相回転回路42の出力P
Rout の虚数成分と実数成分に対して、等化2乗誤差1
03の平均値σn 2と発散検出信号Ddet にて重みづけし
た値L(X)およびL(Y)を信頼度情報104cとし
て出力する。ただし、この式(13a)、式(13b)
では、発散検出回路45が発散を検出した場合には発散
検出信号Ddet として1を出力し、発散を検出していな
い場合には発散検出信号Ddet として0を出力するもの
としている。
ップ係数107を用いて、図12に示す適応等化器11
bのアルゴリズムの発散を検出し、発散検出信号Ddet
を出力する。具体的な発散検出方法としては、適応等化
器11bのアルゴリズムが発散したときにフィードフォ
ワード部のタップ係数は0に近い値、フィードバック部
のタップ係数は1に近い値となるため、タップ係数10
7を所定のしきい値と比較することによってアルゴリズ
ムの発散を検出することができる。重みづけ回路44a
はこれら等化2乗誤差103の平均値σn 2および発散検
出信号Ddet が入力されると、次に示す式(13a)お
よび式(13b)のように、位相回転回路42の出力P
Rout の虚数成分と実数成分に対して、等化2乗誤差1
03の平均値σn 2と発散検出信号Ddet にて重みづけし
た値L(X)およびL(Y)を信頼度情報104cとし
て出力する。ただし、この式(13a)、式(13b)
では、発散検出回路45が発散を検出した場合には発散
検出信号Ddet として1を出力し、発散を検出していな
い場合には発散検出信号Ddet として0を出力するもの
としている。
【0073】
【数8】
【0074】図13に示すように、適応等化器11bに
軟判定データ102の硬判定結果を帰還する構成のもの
を用いた場合、この適応等化器11bのアルゴリズムが
発散したときには送信データと関連のないランダムな軟
判定データ102が出力される。しかし、この軟判定デ
ータ102は硬判定結果との誤差が小さいので等化2乗
誤差103は小さな値となり、実施の形態2のようにし
て信頼度情報104cを求めた場合には、実際には信頼
度が低いのにもかかわらず、信頼度の高い信頼度情報1
04cを出力してしまう。そこでこの実施の形態3にお
いては、適応等化器11bのタップ係数107から当該
適応等化器11bのアルゴリズムの発散を検出し、アル
ゴリズムが発散したと判断したときには信頼度情報10
4cの信頼度を低くしており、これにより実施の形態2
と比べてビタビ復号後の特性を改善することが可能とな
る。
軟判定データ102の硬判定結果を帰還する構成のもの
を用いた場合、この適応等化器11bのアルゴリズムが
発散したときには送信データと関連のないランダムな軟
判定データ102が出力される。しかし、この軟判定デ
ータ102は硬判定結果との誤差が小さいので等化2乗
誤差103は小さな値となり、実施の形態2のようにし
て信頼度情報104cを求めた場合には、実際には信頼
度が低いのにもかかわらず、信頼度の高い信頼度情報1
04cを出力してしまう。そこでこの実施の形態3にお
いては、適応等化器11bのタップ係数107から当該
適応等化器11bのアルゴリズムの発散を検出し、アル
ゴリズムが発散したと判断したときには信頼度情報10
4cの信頼度を低くしており、これにより実施の形態2
と比べてビタビ復号後の特性を改善することが可能とな
る。
【0075】実施の形態4.図15はこの発明の実施の
形態4による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態2と同等の部分およびデータには図9と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
2dは適応等化器11の出力する軟判定データ102と
等化2乗誤差103を入力し、軟判定データ102と位
相差に対応する情報が1となる連続する2シンボルの信
号点の組み合わせ、すなわち送信データが1となるパタ
ーンとの誤差の最小値と、軟判定データ102と位相差
に対応する情報が0となる連続する2シンボルの信号点
の組み合わせ、すなわち送信データが0となるパターン
との誤差の最小値をそれぞれ求めて、それら誤差の最小
値の差に対して等化2乗誤差103の平均値による重み
づけを行い、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報10
4dを生成して出力する信頼度情報生成部である。な
お、この実施の形態4による軟判定復号器は、信頼度情
報生成部12dが軟判定データ102と送信データが1
あるいは0となるパターンとの誤差の最小値の差に対し
て、等化2乗誤差103の平均値で重みづけを行ってい
る点で、実施の形態2とは異なっている。
形態4による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態2と同等の部分およびデータには図9と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
2dは適応等化器11の出力する軟判定データ102と
等化2乗誤差103を入力し、軟判定データ102と位
相差に対応する情報が1となる連続する2シンボルの信
号点の組み合わせ、すなわち送信データが1となるパタ
ーンとの誤差の最小値と、軟判定データ102と位相差
に対応する情報が0となる連続する2シンボルの信号点
の組み合わせ、すなわち送信データが0となるパターン
との誤差の最小値をそれぞれ求めて、それら誤差の最小
値の差に対して等化2乗誤差103の平均値による重み
づけを行い、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報10
4dを生成して出力する信頼度情報生成部である。な
お、この実施の形態4による軟判定復号器は、信頼度情
報生成部12dが軟判定データ102と送信データが1
あるいは0となるパターンとの誤差の最小値の差に対し
て、等化2乗誤差103の平均値で重みづけを行ってい
る点で、実施の形態2とは異なっている。
【0076】次に動作について説明する。適応等化器1
1はベースバンド信号101が入力されると、実施の形
態2の場合と同様に、等化2乗誤差103ができるだけ
小さくなるように動作して、当該ベースバンド信号10
1における符号間干渉などの影響を軽減し、軟判定デー
タ102と等化2乗誤差103とを出力する。この軟判
定データ102および等化2乗誤差103は信頼度情報
生成部12dに入力され、信頼度情報生成部12dはそ
の軟判定データ102と送信データが1となるパターン
との誤差の最小値、および軟判定データ102と送信デ
ータが0となるパターンの誤差の最小値を求め、両者の
差に対して等化2乗誤差103の平均値に基づく重みづ
けを行って、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報10
4dを生成する。
1はベースバンド信号101が入力されると、実施の形
態2の場合と同様に、等化2乗誤差103ができるだけ
小さくなるように動作して、当該ベースバンド信号10
1における符号間干渉などの影響を軽減し、軟判定デー
タ102と等化2乗誤差103とを出力する。この軟判
定データ102および等化2乗誤差103は信頼度情報
生成部12dに入力され、信頼度情報生成部12dはそ
の軟判定データ102と送信データが1となるパターン
との誤差の最小値、および軟判定データ102と送信デ
ータが0となるパターンの誤差の最小値を求め、両者の
差に対して等化2乗誤差103の平均値に基づく重みづ
けを行って、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報10
4dを生成する。
【0077】図16はそのような信頼度情報生成部12
dの内部構成を示すブロック図である。図において、4
6a〜46dは適応等化器11からの軟判定データ10
2と、送信データX(Y)が1となるパターンとの誤差
EXa〜EXd(EYa〜EYd)を計算する誤差計算回路であ
り、46e〜46hは前記軟判定データ102と、送信
データX(Y)が0となるパターンとの誤差EXe〜EXh
(EYe〜EYh)を計算する誤差計算回路である。47a
はその誤差計算回路46a〜46dで算出された誤差E
Xa〜EXd(EYa〜EYd)の中から最小値EX1min (E
Y1min )を選択する最小値選択回路であり、47bは誤
差計算回路46e〜46hで算出された誤差EXe〜EXh
(EYe〜EYh)の中から最小値EX0min (EY0min )を
選択する最小値選択回路である。48はこれら最小値選
択回路47aおよび47bよりそれぞれ出力される誤差
の最小値EX1min (EY1min )とEX0min (EY0min )
との差を求める減算器である。43は適応等化器11か
らの等化2乗誤差103の平均値σn 2を求める平均回路
であり、44bは減算器48の出力に対して、この平均
回路43からの等化2乗誤差103の平均値σn 2で重み
づけを行って信頼度情報104dを生成する重みづけ回
路である。
dの内部構成を示すブロック図である。図において、4
6a〜46dは適応等化器11からの軟判定データ10
2と、送信データX(Y)が1となるパターンとの誤差
EXa〜EXd(EYa〜EYd)を計算する誤差計算回路であ
り、46e〜46hは前記軟判定データ102と、送信
データX(Y)が0となるパターンとの誤差EXe〜EXh
(EYe〜EYh)を計算する誤差計算回路である。47a
はその誤差計算回路46a〜46dで算出された誤差E
Xa〜EXd(EYa〜EYd)の中から最小値EX1min (E
Y1min )を選択する最小値選択回路であり、47bは誤
差計算回路46e〜46hで算出された誤差EXe〜EXh
(EYe〜EYh)の中から最小値EX0min (EY0min )を
選択する最小値選択回路である。48はこれら最小値選
択回路47aおよび47bよりそれぞれ出力される誤差
の最小値EX1min (EY1min )とEX0min (EY0min )
との差を求める減算器である。43は適応等化器11か
らの等化2乗誤差103の平均値σn 2を求める平均回路
であり、44bは減算器48の出力に対して、この平均
回路43からの等化2乗誤差103の平均値σn 2で重み
づけを行って信頼度情報104dを生成する重みづけ回
路である。
【0078】このように構成された信頼度情報生成部1
2dでは、その誤差計算回路46a〜46dにおいて、
適応等化器11より入力された軟判定データ102と送
信データXが1となるパターンとの誤差EXa〜EXdを計
算するとともに、その誤差計算回路46e〜46hにお
いて、前記軟判定データ102と位相差に対応する情報
が0となる連続する2シンボルの信号点の組み合わせと
の誤差として、軟判定データ102と送信データXが0
となるパターンとの誤差EXe〜EXhを計算する。
2dでは、その誤差計算回路46a〜46dにおいて、
適応等化器11より入力された軟判定データ102と送
信データXが1となるパターンとの誤差EXa〜EXdを計
算するとともに、その誤差計算回路46e〜46hにお
いて、前記軟判定データ102と位相差に対応する情報
が0となる連続する2シンボルの信号点の組み合わせと
の誤差として、軟判定データ102と送信データXが0
となるパターンとの誤差EXe〜EXhを計算する。
【0079】ここで、例えば、図20に示した作動符号
化規則において、送信データXが1となるパターンを列
挙すると、(x- n,y- n)が(1,1)でx- n-1が−1
のとき、(x- n,y- n)が(1,−1)でy- n-1が1の
とき、(x- n,y- n)が(−1,−1)でx- n-1が1の
とき、および(x- n,y- n)が(−1,1)でy- n-1が
−1のときの4つのパターンが存在する。これは図20
における現シンボルの信号点の枠の右半分に相当する。
同様に、送信データXが0となるパターンとしては、
(x- n,y- n)が(−1,−1)でx- n-1が−1のと
き、(x- n,y- n)が(−1,1)でy- n-1が1のと
き、(x- n,y- n)が(1,1)でx- n-1が1のとき、
および(x- n,y- n)が(1,−1)でy- n-1が−1の
ときの4つのパターンが存在し、これは図20における
現シンボルの信号点の枠の左半分に相当する。
化規則において、送信データXが1となるパターンを列
挙すると、(x- n,y- n)が(1,1)でx- n-1が−1
のとき、(x- n,y- n)が(1,−1)でy- n-1が1の
とき、(x- n,y- n)が(−1,−1)でx- n-1が1の
とき、および(x- n,y- n)が(−1,1)でy- n-1が
−1のときの4つのパターンが存在する。これは図20
における現シンボルの信号点の枠の右半分に相当する。
同様に、送信データXが0となるパターンとしては、
(x- n,y- n)が(−1,−1)でx- n-1が−1のと
き、(x- n,y- n)が(−1,1)でy- n-1が1のと
き、(x- n,y- n)が(1,1)でx- n-1が1のとき、
および(x- n,y- n)が(1,−1)でy- n-1が−1の
ときの4つのパターンが存在し、これは図20における
現シンボルの信号点の枠の左半分に相当する。
【0080】誤差計算回路46a〜46dではそれら送
信データXが1となる4つのパターン(図20の現シン
ボルの信号点の枠の右半分)と軟判定データ102との
誤差EXa〜EXdを、それぞれ次の式(14a)に従って
計算する。また、誤差計算回路46e〜46hでは同様
にして、それら送信データXが0となる4つのパターン
(図20の現シンボルの信号点の枠の左半分)と軟判定
データ102との誤差EXe〜EXhを、それぞれ次の式
(14b)に従って計算する。
信データXが1となる4つのパターン(図20の現シン
ボルの信号点の枠の右半分)と軟判定データ102との
誤差EXa〜EXdを、それぞれ次の式(14a)に従って
計算する。また、誤差計算回路46e〜46hでは同様
にして、それら送信データXが0となる4つのパターン
(図20の現シンボルの信号点の枠の左半分)と軟判定
データ102との誤差EXe〜EXhを、それぞれ次の式
(14b)に従って計算する。
【0081】 EXa=[(xn −1)2 +(yn −1)2+(xn-1 +1)2 ] EXb=[(xn −1)2 +(yn +1)2+(yn-1 −1)2 ] EXc=[(xn +1)2 +(yn +1)2+(xn-1 −1)2 ] EXd=[(xn +1)2 +(yn −1)2+(yn-1 +1)2 ] ・・・・・・(14a) EXe=[(xn −1)2 +(yn −1)2+(xn-1 −1)2 ] EXf=[(xn −1)2 +(yn +1)2+(yn-1 +1)2 ] EXg=[(xn +1)2 +(yn +1)2+(xn-1 +1)2 ] EXh=[(xn +1)2 +(yn −1)2+(yn-1 +1)2 ] ・・・・・・(14b)
【0082】この誤差計算回路46a〜46dで算出さ
れた誤差EXa〜EXdは最小値選択回路47aに、誤差計
算回路46e〜46hで算出された誤差EXe〜EXhは最
小値選択回路47bにそれぞれ入力され、最小値選択回
路47aおよび47bでは次の式(15a)に示すよう
に、誤差EXa〜EXdの最小値EX1min および誤差EXe〜
EXhの最小値EX0min をそれぞれ選択して出力する。
れた誤差EXa〜EXdは最小値選択回路47aに、誤差計
算回路46e〜46hで算出された誤差EXe〜EXhは最
小値選択回路47bにそれぞれ入力され、最小値選択回
路47aおよび47bでは次の式(15a)に示すよう
に、誤差EXa〜EXdの最小値EX1min および誤差EXe〜
EXhの最小値EX0min をそれぞれ選択して出力する。
【0083】 EX1min =min{EXa,EXb,EXc,EXd} EX0min =min{EXe,EXf,EXg,EXh} ・・・・・・・・(15a)
【0084】また、平均回路43では適応等化器11か
らの等化2乗誤差103を受け取ると、その等化2乗誤
差103を前記式(3)に示したようにNωシンボルに
わたって平均し、等化2乗誤差103の平均値σn 2を求
めて重みづけ回路44bに出力する。一方、減算器48
は最小値選択回路47aおよび47bの出力する誤差の
最小値EX1min とEX0min との差を求め、それを重みづ
け回路44bに出力する。重みづけ回路44bではその
減算器48の出力に対して、次の式(16a)に示すよ
うに、それを平均回路43からの等化2乗誤差103の
平均値σn 2で除算することによって重みづけを行い、得
られた値L(X)を信頼度情報104dとしてデインタ
リーブ回路13に出力する。
らの等化2乗誤差103を受け取ると、その等化2乗誤
差103を前記式(3)に示したようにNωシンボルに
わたって平均し、等化2乗誤差103の平均値σn 2を求
めて重みづけ回路44bに出力する。一方、減算器48
は最小値選択回路47aおよび47bの出力する誤差の
最小値EX1min とEX0min との差を求め、それを重みづ
け回路44bに出力する。重みづけ回路44bではその
減算器48の出力に対して、次の式(16a)に示すよ
うに、それを平均回路43からの等化2乗誤差103の
平均値σn 2で除算することによって重みづけを行い、得
られた値L(X)を信頼度情報104dとしてデインタ
リーブ回路13に出力する。
【0085】
【数9】
【0086】なお、送信データYについても同様に、誤
差計算回路46a〜46dおよび46e〜46hにおい
て、次の式(14c)と式(14d)に従って、軟判定
データ102と送信データYが1あるいは0となるパタ
ーンとの誤差EYa〜EYdおよびEYe〜EYhをそれぞれ計
算し、最小値選択回路47aおよび47bにて次の式
(15b)に示すように、それらの誤差EYa〜EYdある
いはEYe〜EYhの最小値EY1min およびEY0min をそれ
ぞれ選択する。
差計算回路46a〜46dおよび46e〜46hにおい
て、次の式(14c)と式(14d)に従って、軟判定
データ102と送信データYが1あるいは0となるパタ
ーンとの誤差EYa〜EYdおよびEYe〜EYhをそれぞれ計
算し、最小値選択回路47aおよび47bにて次の式
(15b)に示すように、それらの誤差EYa〜EYdある
いはEYe〜EYhの最小値EY1min およびEY0min をそれ
ぞれ選択する。
【0087】 EYa=[(xn −1)2 +(yn −1)2 +(yn-1 +1)2 ] EYb=[(xn −1)2 +(yn +1)2 +(xn-1 +1)2 ] EYc=[(xn +1)2 +(yn +1)2 +(yn-1 −1)2 ] EYd=[(xn +1)2 +(yn −1)2 +(xn-1 −1)2 ] ・・・・・・(14c) EYe=[(xn −1)2 +(yn −1)2 +(yn-1 −1)2 ] EYf=[(xn −1)2 +(yn +1)2 +(xn-1 −1)2 ] EYg=[(xn +1)2 +(yn +1)2 +(yn-1 +1)2 ] EYh=[(xn +1)2 +(yn −1)2 +(xn-1 +1)2 ] ・・・・・・(14d) EY1min =min{EYa,EYb,EYc,EYd} EY0min =min{EYe,EYf,EYg,EYh} ・・・・・・・・(15b)
【0088】そして、その誤差の最小値EY1min とE
Y0min との差を減算器48で求め、それに対して重みづ
け回路44bで、次の式(16b)に示すように等化2
乗誤差103の平均値σn 2で除算することによって重み
づけし、得られた値L(Y)を信頼度情報104dとし
てデインタリーブ回路13に出力する。
Y0min との差を減算器48で求め、それに対して重みづ
け回路44bで、次の式(16b)に示すように等化2
乗誤差103の平均値σn 2で除算することによって重み
づけし、得られた値L(Y)を信頼度情報104dとし
てデインタリーブ回路13に出力する。
【0089】
【数10】
【0090】なお、以上の処理は、従来の軟判定復号器
における信頼度情報104の算出式である式(2a)お
よび式(2b)において、4つの指数関数(exp)の
項のうち最大のもののみを用いた場合に相当し、従来の
軟判定復号器を用いた場合と同等の特性を得ることがで
きる。また、この実施の形態4による軟判定復号器で
は、指数関数(exp)や対数関数(log)の演算が
ないので、従来の軟判定復号器に比べて信頼度情報10
4の生成に必要な演算量あるいはハードウェア規模を削
減することができる。
における信頼度情報104の算出式である式(2a)お
よび式(2b)において、4つの指数関数(exp)の
項のうち最大のもののみを用いた場合に相当し、従来の
軟判定復号器を用いた場合と同等の特性を得ることがで
きる。また、この実施の形態4による軟判定復号器で
は、指数関数(exp)や対数関数(log)の演算が
ないので、従来の軟判定復号器に比べて信頼度情報10
4の生成に必要な演算量あるいはハードウェア規模を削
減することができる。
【0091】実施の形態5.図17はこの発明の実施の
形態5による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態4と同等の部分およびデータには図9と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
1bは受信信号としてのベースバンド信号101におけ
る符号間干渉などの影響を軽減して、軟判定データ10
2および等化2乗誤差103とともにタップ係数107
も出力する適応等化器であり、12eは適応等化器11
bの出力する軟判定データ102、等化2乗誤差103
およびタップ係数107を入力し、軟判定データ102
と送信データが1あるいは0となるパターンとの誤差の
最小値をそれぞれ求め、それら両者の差に対して、等化
2乗誤差103の平均値と、タップ係数107から適応
等化器11bのアルゴリズムの発散を検出した結果とに
よって重みづけを行い、軟判定ビタビ復号のための信頼
度情報104eを生成して出力する信頼度情報生成部で
ある。なお、この実施の形態5による軟判定復号器は、
信頼度情報生成部12eが軟判定データ102と送信デ
ータが1あるいは0となるパターンとの誤差の最小値の
差に対する重みづけを、等化2乗誤差103と、タップ
係数107から検出した適応等化器11bのアルゴリズ
ムの発散検出結果とに基づいて行っている点で、実施の
形態4とは異なっている。
形態5による軟判定復号器の構成を示すブロック図であ
り、実施の形態4と同等の部分およびデータには図9と
同一符号を付してその説明を省略する。図において、1
1bは受信信号としてのベースバンド信号101におけ
る符号間干渉などの影響を軽減して、軟判定データ10
2および等化2乗誤差103とともにタップ係数107
も出力する適応等化器であり、12eは適応等化器11
bの出力する軟判定データ102、等化2乗誤差103
およびタップ係数107を入力し、軟判定データ102
と送信データが1あるいは0となるパターンとの誤差の
最小値をそれぞれ求め、それら両者の差に対して、等化
2乗誤差103の平均値と、タップ係数107から適応
等化器11bのアルゴリズムの発散を検出した結果とに
よって重みづけを行い、軟判定ビタビ復号のための信頼
度情報104eを生成して出力する信頼度情報生成部で
ある。なお、この実施の形態5による軟判定復号器は、
信頼度情報生成部12eが軟判定データ102と送信デ
ータが1あるいは0となるパターンとの誤差の最小値の
差に対する重みづけを、等化2乗誤差103と、タップ
係数107から検出した適応等化器11bのアルゴリズ
ムの発散検出結果とに基づいて行っている点で、実施の
形態4とは異なっている。
【0092】次に動作について説明する。適応等化器1
1bはベースバンド信号101が入力されると、実施の
形態3の場合と同様に、等化2乗誤差103ができるだ
け小さくなるように動作して当該ベースバンド信号10
1における符号間干渉などの影響を軽減し、軟判定デー
タ102、等化2乗誤差103およびそのときのタップ
係数107を出力する。この軟判定データ102、等化
2乗誤差103およびタップ係数107は信頼度情報生
成部12eに入力され、信頼度情報生成部12eはその
軟判定データ102と送信データが1となるパターンと
の誤差の最小値と、軟判定データ102と送信データが
0となるパターンとの誤差の最小値をそれぞれ求め、そ
れら両者の差に対して等化2乗誤差103の平均値と、
タップ係数107から適応等化器11bのアルゴリズム
の発散を検出した結果とに基づいて重みづけを行って信
頼度情報104eを生成する。
1bはベースバンド信号101が入力されると、実施の
形態3の場合と同様に、等化2乗誤差103ができるだ
け小さくなるように動作して当該ベースバンド信号10
1における符号間干渉などの影響を軽減し、軟判定デー
タ102、等化2乗誤差103およびそのときのタップ
係数107を出力する。この軟判定データ102、等化
2乗誤差103およびタップ係数107は信頼度情報生
成部12eに入力され、信頼度情報生成部12eはその
軟判定データ102と送信データが1となるパターンと
の誤差の最小値と、軟判定データ102と送信データが
0となるパターンとの誤差の最小値をそれぞれ求め、そ
れら両者の差に対して等化2乗誤差103の平均値と、
タップ係数107から適応等化器11bのアルゴリズム
の発散を検出した結果とに基づいて重みづけを行って信
頼度情報104eを生成する。
【0093】図18はそのような信頼度情報生成部12
eの内部構成を示すブロック図であり、相当部分には図
16と同一の符号を付してその説明を省略する。図にお
いて、45は適応等化器11bから受けたタップ係数1
07より、適応等化器11bのアルゴリズムの発散を検
出して発散検出信号Ddet を生成する発散検出回路であ
り、44cは減算器48が算出した、最小値選択回路4
7aより出力される誤差EXa〜EXd(EYa〜EYd)の最
小値EX1min(EY1min)と、最小値選択回路47bより
出力される誤差EXe〜EXh(EYe〜EYh)の最小値E
X0min(EY0min)との差に対して、平均回路43から出
力される等化2乗誤差103の平均値σn 2と、この発散
検出回路45より出力される発散検出信号Ddet とに基
づいて重みづけを行い、信頼度情報104eを生成して
図17のデインタリーブ回路13に出力する重みづけ回
路である。
eの内部構成を示すブロック図であり、相当部分には図
16と同一の符号を付してその説明を省略する。図にお
いて、45は適応等化器11bから受けたタップ係数1
07より、適応等化器11bのアルゴリズムの発散を検
出して発散検出信号Ddet を生成する発散検出回路であ
り、44cは減算器48が算出した、最小値選択回路4
7aより出力される誤差EXa〜EXd(EYa〜EYd)の最
小値EX1min(EY1min)と、最小値選択回路47bより
出力される誤差EXe〜EXh(EYe〜EYh)の最小値E
X0min(EY0min)との差に対して、平均回路43から出
力される等化2乗誤差103の平均値σn 2と、この発散
検出回路45より出力される発散検出信号Ddet とに基
づいて重みづけを行い、信頼度情報104eを生成して
図17のデインタリーブ回路13に出力する重みづけ回
路である。
【0094】このように構成された信頼度情報生成部1
2eでは、実施の形態4の場合と同様に、誤差計算回路
46a〜46dにおいて入力された軟判定データ102
と送信データXが1となるパターンとの誤差EXa〜EXd
を、誤差計算回路46e〜46hにおいて送信データX
が0となるパターンとの誤差EXe〜EXhを、それぞれ式
(14a)に従って計算する。また、最小値選択回路4
7aおよび47bでは式(15a)のように、誤差EXa
〜EXdの最小値EX1min および誤差EXe〜EXhの最小値
EX0min をそれぞれ選択し、それを減算器48に出力す
る。一方、平均回路43では式(3)に示すように等化
2乗誤差103をNωシンボルにわたって平均し、その
等化2乗誤差103の平均値σn 2を出力する。また、発
散検出回路45はタップ係数107を所定のしきい値と
比較することによって、図17に示す適応等化器11b
のアルゴリズムの発散を検出し、発散検出信号Ddet を
出力する。
2eでは、実施の形態4の場合と同様に、誤差計算回路
46a〜46dにおいて入力された軟判定データ102
と送信データXが1となるパターンとの誤差EXa〜EXd
を、誤差計算回路46e〜46hにおいて送信データX
が0となるパターンとの誤差EXe〜EXhを、それぞれ式
(14a)に従って計算する。また、最小値選択回路4
7aおよび47bでは式(15a)のように、誤差EXa
〜EXdの最小値EX1min および誤差EXe〜EXhの最小値
EX0min をそれぞれ選択し、それを減算器48に出力す
る。一方、平均回路43では式(3)に示すように等化
2乗誤差103をNωシンボルにわたって平均し、その
等化2乗誤差103の平均値σn 2を出力する。また、発
散検出回路45はタップ係数107を所定のしきい値と
比較することによって、図17に示す適応等化器11b
のアルゴリズムの発散を検出し、発散検出信号Ddet を
出力する。
【0095】減算器48では前記最小値選択回路47a
および47bからの誤差EXa〜EXdの最小値EX1min お
よび誤差EXe〜EXhの最小値EX0min を受け取ると、そ
れらの差を求めてそれを重みづけ回路44cに送る。重
みづけ回路44cではその減算器48の出力に対して、
平均回路43から出力された等化2乗誤差103の平均
値σn 2と発散検出回路45から出力された発散検出信号
Ddet とを用いて、以下に示した式(17a)に基づい
た重みづけを行い、得られた値L(X)を信頼度情報1
04eとしてデインタリーブ回路13に出力する。
および47bからの誤差EXa〜EXdの最小値EX1min お
よび誤差EXe〜EXhの最小値EX0min を受け取ると、そ
れらの差を求めてそれを重みづけ回路44cに送る。重
みづけ回路44cではその減算器48の出力に対して、
平均回路43から出力された等化2乗誤差103の平均
値σn 2と発散検出回路45から出力された発散検出信号
Ddet とを用いて、以下に示した式(17a)に基づい
た重みづけを行い、得られた値L(X)を信頼度情報1
04eとしてデインタリーブ回路13に出力する。
【0096】
【数11】
【0097】なお、送信データYについても同様に、式
(14b)に従って算出された誤差EYa〜EYdおよびE
Ye〜EYhの最小値EY1min およびEY0min を式(15
b)のように求め、その両者の差に対して、等化2乗誤
差103の平均値σn 2と発散検出信号Ddet を用いて以
下に示した式(17b)に基づいた重みづけを行い、得
られた値L(Y)を信頼度情報104eとしてデインタ
リーブ回路13に出力する。
(14b)に従って算出された誤差EYa〜EYdおよびE
Ye〜EYhの最小値EY1min およびEY0min を式(15
b)のように求め、その両者の差に対して、等化2乗誤
差103の平均値σn 2と発散検出信号Ddet を用いて以
下に示した式(17b)に基づいた重みづけを行い、得
られた値L(Y)を信頼度情報104eとしてデインタ
リーブ回路13に出力する。
【0098】
【数12】
【0099】ここで、この実施の形態5においても、適
応等化器11bとして図13に示すような軟判定データ
102の硬判定結果を帰還する構成のものを用いた場
合、この適応等化器11bのアルゴリズムが発散したと
きには送信データと関連のないランダムな軟判定データ
102が出力される。しかし、この軟判定データ102
は硬判定結果との誤差が小さいので等化2乗誤差103
は小さな値となり、実施の形態4のようにして信頼度情
報104eを求めた場合には、実際には信頼度が低いの
にもかかわらず、信頼度の高い信頼度情報104eを出
力してしまう。そこでこの実施の形態5においては、適
応等化器11bのタップ係数107から当該適応等化器
11bのアルゴリズムの発散を検出し、アルゴリズムが
発散したと判断したときには信頼度情報104eの信頼
度を低くしており、これにより実施の形態4と比べてビ
タビ復号後の特性を改善することが可能となる。
応等化器11bとして図13に示すような軟判定データ
102の硬判定結果を帰還する構成のものを用いた場
合、この適応等化器11bのアルゴリズムが発散したと
きには送信データと関連のないランダムな軟判定データ
102が出力される。しかし、この軟判定データ102
は硬判定結果との誤差が小さいので等化2乗誤差103
は小さな値となり、実施の形態4のようにして信頼度情
報104eを求めた場合には、実際には信頼度が低いの
にもかかわらず、信頼度の高い信頼度情報104eを出
力してしまう。そこでこの実施の形態5においては、適
応等化器11bのタップ係数107から当該適応等化器
11bのアルゴリズムの発散を検出し、アルゴリズムが
発散したと判断したときには信頼度情報104eの信頼
度を低くしており、これにより実施の形態4と比べてビ
タビ復号後の特性を改善することが可能となる。
【0100】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、信頼度情報生成部が、適応等化器の出力する軟判
定データを入力し、その軟判定データを用いて遅延検波
した後、送信データ成分に対応させるためにそれを位相
回転させ、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報を出力
するように構成したので、信頼度情報生成に必要な演算
量あるいはハードウェア規模の増加を抑えつつ、硬判定
ビタビ復号を行った場合と比べてビタビ復号後の特性を
改善することが可能な軟判定復号器が得られる効果があ
る。
れば、信頼度情報生成部が、適応等化器の出力する軟判
定データを入力し、その軟判定データを用いて遅延検波
した後、送信データ成分に対応させるためにそれを位相
回転させ、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報を出力
するように構成したので、信頼度情報生成に必要な演算
量あるいはハードウェア規模の増加を抑えつつ、硬判定
ビタビ復号を行った場合と比べてビタビ復号後の特性を
改善することが可能な軟判定復号器が得られる効果があ
る。
【0101】請求項2記載の発明によれば、信頼度情報
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データおよび等
化2乗誤差を入力し、その軟判定データを用いて遅延検
波した後、送信データ成分に対応させるためにそれを位
相回転させ、その結果に対して、等化2乗誤差の平均値
にて重みづけを行うことにより軟判定ビタビ復号のため
の信頼度情報を出力するように構成したので、フェージ
ング伝送路におけるビタビ復号後の特性をさらに改善す
ることができる効果がある。
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データおよび等
化2乗誤差を入力し、その軟判定データを用いて遅延検
波した後、送信データ成分に対応させるためにそれを位
相回転させ、その結果に対して、等化2乗誤差の平均値
にて重みづけを行うことにより軟判定ビタビ復号のため
の信頼度情報を出力するように構成したので、フェージ
ング伝送路におけるビタビ復号後の特性をさらに改善す
ることができる効果がある。
【0102】請求項3記載の発明によれば、信頼度情報
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データ、等化2
乗誤差およびタップ係数を入力し、その軟判定データを
用いて遅延検波した後、送信データ成分に対応させるた
めにそれを位相回転させ、その結果に対して、等化2乗
誤差の平均値と、タップ係数から適応等化器のアルゴリ
ズムの発散を検出した結果とによって重みづけを行うこ
とにより、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報を出力
するように構成したので、ビタビ復号後の特性をさらに
改善することができる効果がある。
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データ、等化2
乗誤差およびタップ係数を入力し、その軟判定データを
用いて遅延検波した後、送信データ成分に対応させるた
めにそれを位相回転させ、その結果に対して、等化2乗
誤差の平均値と、タップ係数から適応等化器のアルゴリ
ズムの発散を検出した結果とによって重みづけを行うこ
とにより、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報を出力
するように構成したので、ビタビ復号後の特性をさらに
改善することができる効果がある。
【0103】請求項4記載の発明によれば、信頼度情報
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データおよび等
化2乗誤差を入力し、その軟判定データと、送信データ
が1となるパターンとの誤差の最小値、および送信デー
タが0となるパターンとの誤差の最小値を求め、それら
の差に対して等化2乗誤差の平均値にて重みづけを行う
ことにより、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報を出
力するように構成したので、信頼度情報生成に必要な演
算量あるいはハードウェア規模の増加を抑えつつ、硬判
定ビタビ復号を行った場合と比べてビタビ復号後の特性
を改善することが可能な軟判定復号器が得られる効果が
ある。
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データおよび等
化2乗誤差を入力し、その軟判定データと、送信データ
が1となるパターンとの誤差の最小値、および送信デー
タが0となるパターンとの誤差の最小値を求め、それら
の差に対して等化2乗誤差の平均値にて重みづけを行う
ことにより、軟判定ビタビ復号のための信頼度情報を出
力するように構成したので、信頼度情報生成に必要な演
算量あるいはハードウェア規模の増加を抑えつつ、硬判
定ビタビ復号を行った場合と比べてビタビ復号後の特性
を改善することが可能な軟判定復号器が得られる効果が
ある。
【0104】請求項5記載の発明によれば、信頼度情報
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データ、等化2
乗誤差およびタップ係数を入力し、その軟判定データ
と、送信データが1となるパターンとの誤差の最小値、
および送信データが0となるパターンとの誤差の最小値
を求め、それらの差に対して、等化2乗誤差の平均値
と、タップ係数から適応等化器のアルゴリズムの発散を
検出した結果とによって重みづけを行うことにより、軟
判定ビタビ復号のための信頼度情報を出力するように構
成したので、ビタビ復号後の特性をさらに改善すること
ができる効果がある。
生成部が、適応等化器の出力する軟判定データ、等化2
乗誤差およびタップ係数を入力し、その軟判定データ
と、送信データが1となるパターンとの誤差の最小値、
および送信データが0となるパターンとの誤差の最小値
を求め、それらの差に対して、等化2乗誤差の平均値
と、タップ係数から適応等化器のアルゴリズムの発散を
検出した結果とによって重みづけを行うことにより、軟
判定ビタビ復号のための信頼度情報を出力するように構
成したので、ビタビ復号後の特性をさらに改善すること
ができる効果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1による軟判定復号器
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1における適応等化器の内部構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1における信頼度情報生成部の内
部構成を示すブロック図である。
部構成を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態1におけるデインタリーブ回路の
動作の概念を示す説明図である。
動作の概念を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1における軟判定ビタビ復号器の
内部構成を示すブロック図である。
内部構成を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態1における畳込み符号化を説明す
るための説明図である。
るための説明図である。
【図7】 実施の形態1におけるビタビ復号の原理を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】 実施の形態1におけるビタビ復号の原理を示
す説明図である。
す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による軟判定復号器
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態2における適応等化器の内部構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態2における信頼度情報生成部の
内部構成を示すブロック図である。
内部構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による軟判定復号
器の構成を示すブロック図である。
器の構成を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態3における適応等化器の内部構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図14】 実施の形態3における信頼度情報生成部の
内部構成を示すブロック図である。
内部構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態4による軟判定復号
器の構成を示すブロック図である。
器の構成を示すブロック図である。
【図16】 実施の形態4における信頼度情報生成部の
内部構成を示すブロック図である。
内部構成を示すブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態5による軟判定復号
器の構成を示すブロック図である。
器の構成を示すブロック図である。
【図18】 実施の形態5における信頼度情報生成部の
内部構成を示すブロック図である。
内部構成を示すブロック図である。
【図19】 従来の軟判定復号器の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図20】 差動符号化規則の一例を示す説明図であ
る。
る。
【図21】 差動符号化の概念を位相平面上で示した説
明図である。
明図である。
【図22】 従来の軟判定復号器における信頼度情報生
成部の内部構成を示すブロック図である。
成部の内部構成を示すブロック図である。
11,11a,11b 適応等化器、12a,12b,
12c,12d,12e 信頼度情報生成部、14 軟
判定ビタビ復号器、101 べースバンド信号(受信信
号)、102 軟判定データ、103 等化2乗誤差、
104a,104b,104c,104d,104e
信頼度情報、106 復号データ,107 タップ係
数。
12c,12d,12e 信頼度情報生成部、14 軟
判定ビタビ復号器、101 べースバンド信号(受信信
号)、102 軟判定データ、103 等化2乗誤差、
104a,104b,104c,104d,104e
信頼度情報、106 復号データ,107 タップ係
数。
Claims (5)
- 【請求項1】 受信信号における符号間干渉などの影響
を軽減し、軟判定データを出力する適応等化器と、 前記適応等化器より出力される軟判定データを受けて、
その遅延検波を行った後、それを送信データ成分に対応
するように位相回転させて信頼度情報を生成する信頼度
情報生成部と、 前記信頼度情報生成部の生成した信頼度情報に基づいた
軟判定ビタビ復号を行って復号データを出力する軟判定
ビタビ復号器とを備えた軟判定復号器。 - 【請求項2】 適応等化器が、軟判定データとともに等
化2乗誤差も出力するものであり、 信頼度情報生成部が、前記適応等化器より出力される軟
判定データおよび等化2乗誤差を受けて、前記軟判定デ
ータの遅延検波を行った後、それを送信データ成分に対
応するように位相回転させ、その結果に対して、前記等
化2乗誤差の平均値で重みづけを行うことにより信頼度
情報を生成するものであることを特徴とする請求項1記
載の軟判定復号器。 - 【請求項3】 適応等化器が、軟判定データおよび等化
2乗誤差とともに、タップ係数も出力するものであり、 信頼度情報生成部が、前記適応等化器より出力される軟
判定データ、等化2乗誤差およびタップ係数を受けて、
前記軟判定データの遅延検波を行った後、それを送信デ
ータ成分に対応するように位相回転させ、その結果に対
して、前記等化2乗誤差の平均値と、前記タップ係数か
ら前記適応等化器のアルゴリズムの発散を検出した結果
とに基づいて重みづけを行うことにより信頼度情報を生
成するものであることを特徴とする請求項2記載の軟判
定復号器。 - 【請求項4】 受信信号における符号間干渉などの影響
を軽減し、軟判定データおよび等化2乗誤差を出力する
適応等化器と、 前記適応等化器より出力される軟判定データおよび等化
2乗誤差を受けて、前記軟判定データと位相差に対応す
る情報が1となる連続する2シンボルの信号点の組み合
わせとの誤差の最小値、および前記軟判定データと位相
差に対応する情報が0となる連続する2シンボルの信号
点の組み合わせとの誤差の最小値をそれぞれ求め、それ
ら2つの誤差の最小値の差に対して、前記等化2乗誤差
の平均値で重みづけを行うことにより信頼度情報を生成
する信頼度情報生成部と、 前記信頼度情報生成部の生成した信頼度情報に基づいた
軟判定ビタビ復号を行って復号データを出力する軟判定
ビタビ復号器とを備えた軟判定復号器。 - 【請求項5】 適応等化器が、軟判定データおよび等化
2乗誤差とともに、タップ係数も出力するものであり、 信頼度情報生成部が、前記適応等化器より出力される軟
判定データ、等化2乗誤差およびタップ係数を受けて、
前記軟判定データと位相差に対応する情報が1となる連
続する2シンボルの信号点の組み合わせとの誤差の最小
値、および前記軟判定データと位相差に対応する情報が
0となる連続する2シンボルの信号点の組み合わせとの
誤差の最小値をそれぞれ求め、それら2つの誤差の最小
値の差に対して、前記等化2乗誤差の平均値と、前記タ
ップ係数から前記適応等化器のアルゴリズムの発散を検
出した結果とに基づいて重みづけを行うことにより信頼
度情報を生成するものであることを特徴とする請求項4
記載の軟判定復号器。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8228858A JPH1075274A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 軟判定復号器 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8228858A JPH1075274A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 軟判定復号器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1075274A true JPH1075274A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16882994
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8228858A Pending JPH1075274A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 軟判定復号器 |
Country Status (3)
| Country | Link |
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