JPH11103201A - 移相器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置 - Google Patents
移相器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置Info
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- JPH11103201A JPH11103201A JP26388397A JP26388397A JPH11103201A JP H11103201 A JPH11103201 A JP H11103201A JP 26388397 A JP26388397 A JP 26388397A JP 26388397 A JP26388397 A JP 26388397A JP H11103201 A JPH11103201 A JP H11103201A
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Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高価な部品を使用することなく、低消費電力
で小型かつ高密度実装が容易な移相器、移相器アレイお
よびフェーズドアレイアンテナ装置を提供する。 【解決手段】 平面電極11の上方に電気絶縁性の基板
16が対向して配置され、基板16の内側にはストリッ
プ線路15が平面電極11に対向するように形成されて
いる。ストリップ線路15の両側に沿って、封止部材1
3が設けられ、印加電圧に応じて誘電率が変化する液晶
部材12が充填される。基板16のスルーホール17に
接続されるリード線18は、コイル20を介して出力電
圧が可変である直流電源19に接続され、接地電位に対
して直流電圧Vをストリップ線路15に供給する。
で小型かつ高密度実装が容易な移相器、移相器アレイお
よびフェーズドアレイアンテナ装置を提供する。 【解決手段】 平面電極11の上方に電気絶縁性の基板
16が対向して配置され、基板16の内側にはストリッ
プ線路15が平面電極11に対向するように形成されて
いる。ストリップ線路15の両側に沿って、封止部材1
3が設けられ、印加電圧に応じて誘電率が変化する液晶
部材12が充填される。基板16のスルーホール17に
接続されるリード線18は、コイル20を介して出力電
圧が可変である直流電源19に接続され、接地電位に対
して直流電圧Vをストリップ線路15に供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号の位相
を変化させるための移相器および移相器アレイに関し、
さらにこうした移相器または移相器アレイを用いて指向
性が制御可能なフェーズドアレイアンテナ装置に関す
る。
を変化させるための移相器および移相器アレイに関し、
さらにこうした移相器または移相器アレイを用いて指向
性が制御可能なフェーズドアレイアンテナ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のフェーズドアレイアンテ
ナ装置の一例を示す構成図である。ここでは該装置を送
信アンテナとして使用する例を示しており、一定間隔d
で直線状に配置された8個のアンテナ素子4と、各アン
テナ素子4に供給される高周波信号の位相をシフトさせ
るための8個の移相器3と、高周波信号を発生する発振
器1と、発振器1からの信号を各移相器3に分配するた
めの分配器2と、各移相器3の位相シフト量を制御する
ための位相制御回路5などで構成される。
ナ装置の一例を示す構成図である。ここでは該装置を送
信アンテナとして使用する例を示しており、一定間隔d
で直線状に配置された8個のアンテナ素子4と、各アン
テナ素子4に供給される高周波信号の位相をシフトさせ
るための8個の移相器3と、高周波信号を発生する発振
器1と、発振器1からの信号を各移相器3に分配するた
めの分配器2と、各移相器3の位相シフト量を制御する
ための位相制御回路5などで構成される。
【0003】各アンテナ素子4から放射される電磁波は
信号のコヒーレント性によって互いに干渉するため、各
電磁波の位相が揃った波面WFが形成される。位相制御
回路5は、各アンテナ素子4から放射される電磁波の位
相を調整することによって、波面WFの進行方向を任意
の角度θに制御することが可能になる。
信号のコヒーレント性によって互いに干渉するため、各
電磁波の位相が揃った波面WFが形成される。位相制御
回路5は、各アンテナ素子4から放射される電磁波の位
相を調整することによって、波面WFの進行方向を任意
の角度θに制御することが可能になる。
【0004】なお、こうしたフェーズドアレイアンテナ
装置を受信アンテナとして使用する場合は、発振器1の
代わりに高周波増幅器を設けて、各アンテナ素子4で受
信した高周波信号を増幅して、後段の回路に供給する構
成になる。
装置を受信アンテナとして使用する場合は、発振器1の
代わりに高周波増幅器を設けて、各アンテナ素子4で受
信した高周波信号を増幅して、後段の回路に供給する構
成になる。
【0005】移相器には、従来からいろいろな種類があ
り、位相シフト量が連続的に変化するアナログ移相器と
位相シフト量が不連続的に変化するデジタル移相器とに
大別される。
り、位相シフト量が連続的に変化するアナログ移相器と
位相シフト量が不連続的に変化するデジタル移相器とに
大別される。
【0006】また、使用する回路素子に応じて、集中定
数素子を用いる方式と、分布定数素子を用いる方式とに
大別できる。集中定数素子の方式ではLPF(ローパス
フィルタ)とHPF(ハイパスフィルタ)とを切替える
タイプ等があり、分布定数素子の方式では遅延線路やリ
アクタンスを切替えるタイプ等がある。
数素子を用いる方式と、分布定数素子を用いる方式とに
大別できる。集中定数素子の方式ではLPF(ローパス
フィルタ)とHPF(ハイパスフィルタ)とを切替える
タイプ等があり、分布定数素子の方式では遅延線路やリ
アクタンスを切替えるタイプ等がある。
【0007】図5は、従来の移相器の各種例を示す構成
図である。図5(a)は通路長切替型の移相器であり、
入力端子を持つ線路Liと出力端子を持つ線路Loとの
間に通路長が異なる2つの線路La、Lbがスイッチン
グ用のダイオードDを介して接続されており、高周波信
号が線路La、Lbの一方を選択的に通過することによ
って、出力信号の位相が変化する。図5(b)は90°
ハイブリッドを用いた反射型移相器であり、入力端子を
持つ線路Liと出力端子を持つ線路Loとの間に、90
°ハイブリッドLcと一定長さの開放端が介在してお
り、開放端をスイッチング用のダイオードDでオン・オ
フすることによって、出力信号の位相が変化する。図5
(c)はサーキュレータを用いた反射型移相器であり、
入力端子を持つ線路Liと出力端子を持つ線路Loとの
間にサーキュレータLcが介在しており、サーキュレー
タLcの一部をスイッチング用のダイオードDで接地ま
たは非接地にすることによって、出力信号の位相が変化
する。
図である。図5(a)は通路長切替型の移相器であり、
入力端子を持つ線路Liと出力端子を持つ線路Loとの
間に通路長が異なる2つの線路La、Lbがスイッチン
グ用のダイオードDを介して接続されており、高周波信
号が線路La、Lbの一方を選択的に通過することによ
って、出力信号の位相が変化する。図5(b)は90°
ハイブリッドを用いた反射型移相器であり、入力端子を
持つ線路Liと出力端子を持つ線路Loとの間に、90
°ハイブリッドLcと一定長さの開放端が介在してお
り、開放端をスイッチング用のダイオードDでオン・オ
フすることによって、出力信号の位相が変化する。図5
(c)はサーキュレータを用いた反射型移相器であり、
入力端子を持つ線路Liと出力端子を持つ線路Loとの
間にサーキュレータLcが介在しており、サーキュレー
タLcの一部をスイッチング用のダイオードDで接地ま
たは非接地にすることによって、出力信号の位相が変化
する。
【0008】なお、本願に関連する先行技術として、特
公平3−6683号、特公平3−6684号、特開平4
−234202号、特開平4−245803号があり、
これらには導波管の内部に液晶を充填した電圧制御型の
移相器が記載されている。
公平3−6683号、特公平3−6684号、特開平4
−234202号、特開平4−245803号があり、
これらには導波管の内部に液晶を充填した電圧制御型の
移相器が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すような従来
の移相器では、スイッチング用のダイオードDとして高
周波特性に優れ、かつ高価なPINダイオードやバラク
タダイオードを1個または複数使用することになる。こ
うした移相器をフェーズドアレイアンテナ装置に使用す
る場合には、ダイオードの使用数は全体として相当な数
になり、部品コストが増加する。
の移相器では、スイッチング用のダイオードDとして高
周波特性に優れ、かつ高価なPINダイオードやバラク
タダイオードを1個または複数使用することになる。こ
うした移相器をフェーズドアレイアンテナ装置に使用す
る場合には、ダイオードの使用数は全体として相当な数
になり、部品コストが増加する。
【0010】また、伝送線路にダイオード等のディスク
リート部品を実装する工程が必要となり、部品点数が多
くなるほど製造コストが増加する。
リート部品を実装する工程が必要となり、部品点数が多
くなるほど製造コストが増加する。
【0011】さらに、ダイオードDをスイッチングする
ための駆動電流が不可欠であり、ダイオードの使用数が
増加すると、駆動電流を供給する電源もかなり大容量の
ものが必要になり、しかも駆動電流による発熱対策も講
じなければならない。
ための駆動電流が不可欠であり、ダイオードの使用数が
増加すると、駆動電流を供給する電源もかなり大容量の
ものが必要になり、しかも駆動電流による発熱対策も講
じなければならない。
【0012】本発明の目的は、高価な部品を使用するこ
となく、低消費電力で小型かつ高密度実装が容易な移相
器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置
を提供することである。
となく、低消費電力で小型かつ高密度実装が容易な移相
器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置
を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、印加電圧に応
じて誘電率が変化する誘電部材と、誘電部材に電圧を印
加するための電圧印加手段と、信号が伝送する際に、誘
電部材の誘電率の変化を感知して伝送速度が変化するよ
うに構成された伝送線路とを備えることを特徴とする移
相器である。
じて誘電率が変化する誘電部材と、誘電部材に電圧を印
加するための電圧印加手段と、信号が伝送する際に、誘
電部材の誘電率の変化を感知して伝送速度が変化するよ
うに構成された伝送線路とを備えることを特徴とする移
相器である。
【0014】本発明に従えば、印加電圧に応じて分子配
列が変化し、その結果、誘電率が変化する誘電部材を伝
送線路の近傍に配置して、誘電部材に電圧を印加するこ
とによって、伝送線路を通過する信号が誘電部材の誘電
率の変化を感知して伝送速度が変化する。そのため、誘
電部材への印加電圧を制御することによって、伝送線路
を通過する信号の位相を任意に変化させることが可能に
なる。
列が変化し、その結果、誘電率が変化する誘電部材を伝
送線路の近傍に配置して、誘電部材に電圧を印加するこ
とによって、伝送線路を通過する信号が誘電部材の誘電
率の変化を感知して伝送速度が変化する。そのため、誘
電部材への印加電圧を制御することによって、伝送線路
を通過する信号の位相を任意に変化させることが可能に
なる。
【0015】また本発明は、電圧印加手段は、誘電部材
を挟むように対向配置された一対の電極で構成され、一
方または両方の電極が伝送線路を構成することを特徴と
する。
を挟むように対向配置された一対の電極で構成され、一
方または両方の電極が伝送線路を構成することを特徴と
する。
【0016】本発明に従えば、誘電部材へ電圧を印加す
るための電極が伝送線路と兼用することによって、伝送
線路近傍に位置する誘電部材への電圧印加効率が向上す
るとともに、部品点数の削減による小型化、低コスト化
が図られる。
るための電極が伝送線路と兼用することによって、伝送
線路近傍に位置する誘電部材への電圧印加効率が向上す
るとともに、部品点数の削減による小型化、低コスト化
が図られる。
【0017】また本発明は、伝送線路は、ストリップ線
路であることを特徴とする。本発明に従えば、伝送線路
をストリップ線路で形成することによって、小型で低損
失の信号伝送が可能になる。また、グランド導体とスト
リップ線路との間に誘電部材を配置する場合、細長いス
トリップ線路の近傍に誘電部材を配置すれば足りるた
め、誘電部材の使用量が少なくて済む。
路であることを特徴とする。本発明に従えば、伝送線路
をストリップ線路で形成することによって、小型で低損
失の信号伝送が可能になる。また、グランド導体とスト
リップ線路との間に誘電部材を配置する場合、細長いス
トリップ線路の近傍に誘電部材を配置すれば足りるた
め、誘電部材の使用量が少なくて済む。
【0018】また本発明は、印加電圧に応じて誘電率が
変化する誘電部材と、誘電部材に電圧を印加するための
電圧印加手段と、信号が伝送する際に、誘電部材の誘電
率の変化を感知して伝送速度が変化するように構成され
た複数の伝送線路とを備えることを特徴とする移相器ア
レイである。
変化する誘電部材と、誘電部材に電圧を印加するための
電圧印加手段と、信号が伝送する際に、誘電部材の誘電
率の変化を感知して伝送速度が変化するように構成され
た複数の伝送線路とを備えることを特徴とする移相器ア
レイである。
【0019】本発明に従えば、印加電圧に応じて分子配
列が変化し、その結果、誘電率が変化する誘電部材を伝
送線路の近傍に配置して、誘電部材に電圧を印加するこ
とによって、伝送線路を通過する信号が誘電部材の誘電
率の変化を感知して伝送速度が変化する。そのため、誘
電部材への印加電圧を制御することによって、伝送線路
を通過する信号の位相を任意に変化させることが可能に
なる。さらに、複数の伝送線路を設けることによって、
複数の信号の位相を個別に制御できるアレイ型の移相器
を実現できる。
列が変化し、その結果、誘電率が変化する誘電部材を伝
送線路の近傍に配置して、誘電部材に電圧を印加するこ
とによって、伝送線路を通過する信号が誘電部材の誘電
率の変化を感知して伝送速度が変化する。そのため、誘
電部材への印加電圧を制御することによって、伝送線路
を通過する信号の位相を任意に変化させることが可能に
なる。さらに、複数の伝送線路を設けることによって、
複数の信号の位相を個別に制御できるアレイ型の移相器
を実現できる。
【0020】また本発明は、平面電極と、印加電圧に応
じて誘電率が変化する誘電部材と、平面電極に対向して
誘電部材を挟むように配置され、該誘電部材に電圧を印
加するとともに信号を伝送するための複数のストリップ
線路から成る伝送線路とを備えることを特徴とする移相
器アレイである。
じて誘電率が変化する誘電部材と、平面電極に対向して
誘電部材を挟むように配置され、該誘電部材に電圧を印
加するとともに信号を伝送するための複数のストリップ
線路から成る伝送線路とを備えることを特徴とする移相
器アレイである。
【0021】本発明に従えば、印加電圧に応じて分子配
列が変化し、その結果、誘電率が変化する誘電部材を平
面電極と複数のストリップ線路との間に配置し、各スト
リップ線路と平面電極との間に電圧を印加することによ
って、各ストリップ線路を通過する信号が誘電部材の誘
電率の変化を感知して伝送速度が変化する。そのため、
各ストリップ線路の印加電圧を個別に制御することによ
って、各ストリップ線路を通過する信号の位相を任意に
変化させることができる。
列が変化し、その結果、誘電率が変化する誘電部材を平
面電極と複数のストリップ線路との間に配置し、各スト
リップ線路と平面電極との間に電圧を印加することによ
って、各ストリップ線路を通過する信号が誘電部材の誘
電率の変化を感知して伝送速度が変化する。そのため、
各ストリップ線路の印加電圧を個別に制御することによ
って、各ストリップ線路を通過する信号の位相を任意に
変化させることができる。
【0022】また、複数のストリップ線路を設けること
によって、複数の信号の位相を個別に制御できるアレイ
型の移相器を実現でき、小型で低損失の信号伝送が可能
になる。また、伝送線路が細長い形状であるため、平面
電極とストリップ線路との間に配置する誘電部材の使用
量が少なくて済む。
によって、複数の信号の位相を個別に制御できるアレイ
型の移相器を実現でき、小型で低損失の信号伝送が可能
になる。また、伝送線路が細長い形状であるため、平面
電極とストリップ線路との間に配置する誘電部材の使用
量が少なくて済む。
【0023】また本発明は、上記の移相器が複数設けら
れ、各移相器の伝送線路毎に電気的接続された複数のア
ンテナと、各伝送線路の位相シフト量を調整して、各ア
ンテナに供給される信号の位相を制御するための位相制
御回路とを備えることを特徴とするフェーズドアレイア
ンテナ装置である。
れ、各移相器の伝送線路毎に電気的接続された複数のア
ンテナと、各伝送線路の位相シフト量を調整して、各ア
ンテナに供給される信号の位相を制御するための位相制
御回路とを備えることを特徴とするフェーズドアレイア
ンテナ装置である。
【0024】本発明に従えば、誘電部材の誘電率変化を
利用した上記移相器を複数設けて、各アンテナに供給さ
れる信号の位相を制御することによって、アンテナから
放射される電磁波の波面の進行方向を任意に制御可能な
フェーズドアレイアンテナを実現できる。
利用した上記移相器を複数設けて、各アンテナに供給さ
れる信号の位相を制御することによって、アンテナから
放射される電磁波の波面の進行方向を任意に制御可能な
フェーズドアレイアンテナを実現できる。
【0025】また本発明は、上記の移相器アレイと、移
相器アレイの各伝送線路毎に電気的接続された複数のア
ンテナと、各伝送線路の位相シフト量を調整して、各ア
ンテナに供給される信号の位相を制御するための位相制
御回路とを備えることを特徴とするフェーズドアレイア
ンテナ装置である。
相器アレイの各伝送線路毎に電気的接続された複数のア
ンテナと、各伝送線路の位相シフト量を調整して、各ア
ンテナに供給される信号の位相を制御するための位相制
御回路とを備えることを特徴とするフェーズドアレイア
ンテナ装置である。
【0026】本発明に従えば、誘電部材の誘電率変化を
利用した上記移相器アレイを用いて、各アンテナに供給
される信号の位相を制御することによって、アンテナか
ら放射される電磁波の波面の進行方向を任意に制御可能
なフェーズドアレイアンテナを実現できる。
利用した上記移相器アレイを用いて、各アンテナに供給
される信号の位相を制御することによって、アンテナか
ら放射される電磁波の波面の進行方向を任意に制御可能
なフェーズドアレイアンテナを実現できる。
【0027】また本発明は、前記信号がマイクロ波また
はミリ波の周波数帯であることを特徴とする。
はミリ波の周波数帯であることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、信号がマイクロ波または
ミリ波の周波数帯であることによって、放射効率が良好
で、指向性の制御が容易なフェーズドアレイアンテナを
実現できる。本発明に用いられる誘電部材としては液晶
が好ましい。
ミリ波の周波数帯であることによって、放射効率が良好
で、指向性の制御が容易なフェーズドアレイアンテナを
実現できる。本発明に用いられる誘電部材としては液晶
が好ましい。
【0029】以下、本発明の原理を液晶を用いた場合で
詳説する。液晶に直流電圧が印加されると、液晶分子の
向きが印加電圧方向に沿って揃うように変化し、これに
伴って液晶自体の誘電率も変化する。
詳説する。液晶に直流電圧が印加されると、液晶分子の
向きが印加電圧方向に沿って揃うように変化し、これに
伴って液晶自体の誘電率も変化する。
【0030】図2は、印加電圧に対する液晶の誘電率の
変化を示すグラフである。横軸は液晶への直流印加電圧
を示し、縦軸は液晶の比誘電率を示す。このグラフにお
いて、電圧が増加すると液晶の比誘電率も単調増加して
いる。カーブの形状や位置は液晶の種類によって異な
り、さらに信号の周波数によっても異なる。
変化を示すグラフである。横軸は液晶への直流印加電圧
を示し、縦軸は液晶の比誘電率を示す。このグラフにお
いて、電圧が増加すると液晶の比誘電率も単調増加して
いる。カーブの形状や位置は液晶の種類によって異な
り、さらに信号の周波数によっても異なる。
【0031】こうした液晶を伝送線路基板の誘電体とし
て使用すると、直流電圧を印加することによって基板の
誘電率を変化させることが可能になる。基板の誘電率が
変化すると、伝送線路を通過する信号の伝送速度が変化
し、その結果、信号の位相を変化させることができる。
こうして小型で高性能の電圧制御型移相器を実現でき
る。
て使用すると、直流電圧を印加することによって基板の
誘電率を変化させることが可能になる。基板の誘電率が
変化すると、伝送線路を通過する信号の伝送速度が変化
し、その結果、信号の位相を変化させることができる。
こうして小型で高性能の電圧制御型移相器を実現でき
る。
【0032】理論的には、伝送線路の等価比誘電率をε
rとおいて、液晶に直流電圧Vが印加されたときの等価
比誘電率をεr(V)、直流電圧V=0のときεr
(0)とおくと、管内波長λgは次の式で表される(文
献:「通信用マイクロ波回路」、宮内一洋、山本平一共
著、電子情報通信学会編)。 λg(V) = λo / εr(V)1/2 …(1) λg(0) = λo / εr(0)1/2 …(2)
rとおいて、液晶に直流電圧Vが印加されたときの等価
比誘電率をεr(V)、直流電圧V=0のときεr
(0)とおくと、管内波長λgは次の式で表される(文
献:「通信用マイクロ波回路」、宮内一洋、山本平一共
著、電子情報通信学会編)。 λg(V) = λo / εr(V)1/2 …(1) λg(0) = λo / εr(0)1/2 …(2)
【0033】ここでλoは真空中の波長である。次に伝
送線路の長さをLとすると、電圧印加前後の位相差Δφ
は次式で表せる。 Δφ = 2π・L・(1/λg(V)−1/λg(0)) = 2π・L/λo・(εr(V)1/2 −εr(0)1/2 )…(3) このようにして液晶へ印加される直流電圧Vに応じて信
号の位相が変化することが判る。
送線路の長さをLとすると、電圧印加前後の位相差Δφ
は次式で表せる。 Δφ = 2π・L・(1/λg(V)−1/λg(0)) = 2π・L/λo・(εr(V)1/2 −εr(0)1/2 )…(3) このようにして液晶へ印加される直流電圧Vに応じて信
号の位相が変化することが判る。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある移相器の構成を示す斜視図である。金属板等から成
る平面電極11の上方に一定距離隔てて電気絶縁性の基
板16(例えばガラス板)が対向して平行に配置されて
いる。基板16の内側には細長い導体(例えば銅箔)か
ら成るストリップ線路15が、接地された平面電極11
に対向するように形成されている。ストリップ線路15
の一方は高周波信号の入力端子に接続され、他方は高周
波信号の出力端子に接続される。
ある移相器の構成を示す斜視図である。金属板等から成
る平面電極11の上方に一定距離隔てて電気絶縁性の基
板16(例えばガラス板)が対向して平行に配置されて
いる。基板16の内側には細長い導体(例えば銅箔)か
ら成るストリップ線路15が、接地された平面電極11
に対向するように形成されている。ストリップ線路15
の一方は高周波信号の入力端子に接続され、他方は高周
波信号の出力端子に接続される。
【0035】ストリップ線路15の両側に沿って、平面
電極11と基板16との間隙を封止するための電気絶縁
性の封止部材13が一対設けられ、ストリップ線路15
に沿って細長い空間を形成している。この空間には、印
加電圧に応じて誘電率が変化する液晶部材12が充填さ
れる。なお、液晶部材12として、ネマチック、コレス
テリック、スメクチックなどが例示できる。
電極11と基板16との間隙を封止するための電気絶縁
性の封止部材13が一対設けられ、ストリップ線路15
に沿って細長い空間を形成している。この空間には、印
加電圧に応じて誘電率が変化する液晶部材12が充填さ
れる。なお、液晶部材12として、ネマチック、コレス
テリック、スメクチックなどが例示できる。
【0036】封止部材13の外側には、平面電極11と
基板16との間隔を保持するための電気絶縁性のスペー
サ14が設けられる。
基板16との間隔を保持するための電気絶縁性のスペー
サ14が設けられる。
【0037】基板16には、ストリップ線路15と電気
的に接続するためのスルーホール17が形成され、スル
ーホール17にリード線18が接続される。リード線1
8は、コイル20を介して出力電圧が可変である直流電
源19に接続され、接地電位に対して直流電圧Vをスト
リップ線路15に供給する。コイル20は直流成分を通
過し、高周波信号に対してハイインピーダンスとなる特
性を有する。
的に接続するためのスルーホール17が形成され、スル
ーホール17にリード線18が接続される。リード線1
8は、コイル20を介して出力電圧が可変である直流電
源19に接続され、接地電位に対して直流電圧Vをスト
リップ線路15に供給する。コイル20は直流成分を通
過し、高周波信号に対してハイインピーダンスとなる特
性を有する。
【0038】こうして構成された移相器10の動作を説
明する。マイクロ波またはミリ波の周波数帯にある高周
波信号が入力端子を介してストリップ線路15に供給さ
れ、ストリップ線路15を通過して、出力端子を介して
アンテナ等の外部素子に伝送される。
明する。マイクロ波またはミリ波の周波数帯にある高周
波信号が入力端子を介してストリップ線路15に供給さ
れ、ストリップ線路15を通過して、出力端子を介して
アンテナ等の外部素子に伝送される。
【0039】この状態でストリップ線路15に直流電圧
Vを供給すると、ストリップ線路15と平面電極11と
で挟まれる液晶部材12に直流電圧Vが印加され、液晶
部材12の誘電率が変化して、ストリップ線路15を通
過する信号の位相が上記式(3)に従って変化する。こ
うして直流電圧Vを制御することによって、信号の位相
シフト量を任意に制御することができる。
Vを供給すると、ストリップ線路15と平面電極11と
で挟まれる液晶部材12に直流電圧Vが印加され、液晶
部材12の誘電率が変化して、ストリップ線路15を通
過する信号の位相が上記式(3)に従って変化する。こ
うして直流電圧Vを制御することによって、信号の位相
シフト量を任意に制御することができる。
【0040】図3は、図1の移相器10を並列に一体化
した移相器アレイ30およびフェーズドアレイアンテナ
装置の構成を示す斜視図である。金属板等から成る平面
電極31の上方に一定距離隔てて電気絶縁性の基板36
(例えばガラス板)が対向して平行に配置されている。
基板36の内側には細長い導体(例えば銅箔)から成る
複数のストリップ線路15(図3の例では5本)が、接
地された平面電極31に対向するように形成されてい
る。各ストリップ線路35の一方には、発振器50から
分配器51を介して供給される高周波信号が入力され、
各ストリップ線路35の他方は、間隔dで直線状に並ん
だ複数のアンテナ素子52に接続される。
した移相器アレイ30およびフェーズドアレイアンテナ
装置の構成を示す斜視図である。金属板等から成る平面
電極31の上方に一定距離隔てて電気絶縁性の基板36
(例えばガラス板)が対向して平行に配置されている。
基板36の内側には細長い導体(例えば銅箔)から成る
複数のストリップ線路15(図3の例では5本)が、接
地された平面電極31に対向するように形成されてい
る。各ストリップ線路35の一方には、発振器50から
分配器51を介して供給される高周波信号が入力され、
各ストリップ線路35の他方は、間隔dで直線状に並ん
だ複数のアンテナ素子52に接続される。
【0041】各ストリップ線路35の間には、平面電極
31と基板36との間隙を封止するための電気絶縁性の
封止部材33が複数設けられ、各ストリップ線路35毎
に対応した細長い空間を形成している。封止部材33
は、平面電極31と基板36との間隔を保持する機能も
有する。各空間には、印加電圧に応じて誘電率が変化す
る液晶部材32が充填される。なお、液晶部材32とし
て、ネマチック、コレステリック、スメクチックなどが
例示できる。
31と基板36との間隙を封止するための電気絶縁性の
封止部材33が複数設けられ、各ストリップ線路35毎
に対応した細長い空間を形成している。封止部材33
は、平面電極31と基板36との間隔を保持する機能も
有する。各空間には、印加電圧に応じて誘電率が変化す
る液晶部材32が充填される。なお、液晶部材32とし
て、ネマチック、コレステリック、スメクチックなどが
例示できる。
【0042】基板36には、各ストリップ線路35と電
気的に接続するためのスルーホール37が形成され、各
スルーホール37にリード線38が個別に接続される。
各リード線38には位相制御回路39から制御電圧V1
〜V5が個別に供給されている。位相制御回路39は、
制御電圧V1〜V5を制御することによって、各ストリ
ップ線路35の位相シフト量を調整して、各アンテナ素
子52に供給される信号の位相を制御する。
気的に接続するためのスルーホール37が形成され、各
スルーホール37にリード線38が個別に接続される。
各リード線38には位相制御回路39から制御電圧V1
〜V5が個別に供給されている。位相制御回路39は、
制御電圧V1〜V5を制御することによって、各ストリ
ップ線路35の位相シフト量を調整して、各アンテナ素
子52に供給される信号の位相を制御する。
【0043】次に動作を説明する。発振器50が出力す
るマイクロ波またはミリ波の周波数帯にある高周波信号
は、分配器51によってほぼ同じ電圧となるように分配
され、各ストリップ線路35に供給され、さらにストリ
ップ線路35を通過して、アンテナ素子52に伝送され
る。
るマイクロ波またはミリ波の周波数帯にある高周波信号
は、分配器51によってほぼ同じ電圧となるように分配
され、各ストリップ線路35に供給され、さらにストリ
ップ線路35を通過して、アンテナ素子52に伝送され
る。
【0044】この状態で各ストリップ線路35に直流電
圧V1〜V5をそれぞれ供給すると、ストリップ線路3
5と平面電極31とで挟まれる液晶部材32に直流電圧
V1〜V5がそれぞれ印加される。すると、各液晶部材
32の誘電率が印加電圧に応じて変化して、各ストリッ
プ線路35を通過する信号の位相が上記式(3)に従っ
て変化する。こうして直流電圧V1〜V5を制御するこ
とによって、各ストリップ線路35を通過する信号の位
相シフト量を個別に制御することができ、その結果、各
アンテナ素子52から放射される電磁波の波面WFの進
行方向、すなわちアンテナ指向性を任意に制御すること
ができる。
圧V1〜V5をそれぞれ供給すると、ストリップ線路3
5と平面電極31とで挟まれる液晶部材32に直流電圧
V1〜V5がそれぞれ印加される。すると、各液晶部材
32の誘電率が印加電圧に応じて変化して、各ストリッ
プ線路35を通過する信号の位相が上記式(3)に従っ
て変化する。こうして直流電圧V1〜V5を制御するこ
とによって、各ストリップ線路35を通過する信号の位
相シフト量を個別に制御することができ、その結果、各
アンテナ素子52から放射される電磁波の波面WFの進
行方向、すなわちアンテナ指向性を任意に制御すること
ができる。
【0045】なお、こうしたフェーズドアレイアンテナ
装置を受信アンテナとして使用する場合は、発振器50
の代わりに高周波増幅器を設けて、各アンテナ素子52
で受信した高周波信号を増幅して、後段の回路に供給す
る構成になる。
装置を受信アンテナとして使用する場合は、発振器50
の代わりに高周波増幅器を設けて、各アンテナ素子52
で受信した高周波信号を増幅して、後段の回路に供給す
る構成になる。
【0046】以上の説明において、伝送線路としてスト
リップ線路15、35を使用する例を示したが、その他
に同軸ケーブルや導波管の内部空間に液晶部材を充填す
る構成なども可能である。本発明に用いられる誘電部材
は電界などの外部からのバイアスによって誘電率が変化
するものであれば、液晶に限らず他の形態を有す誘電体
も利用できる。
リップ線路15、35を使用する例を示したが、その他
に同軸ケーブルや導波管の内部空間に液晶部材を充填す
る構成なども可能である。本発明に用いられる誘電部材
は電界などの外部からのバイアスによって誘電率が変化
するものであれば、液晶に限らず他の形態を有す誘電体
も利用できる。
【0047】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、誘
電部材に電圧を印加することによって、伝送線路を通過
する信号が誘電部材の誘電率の変化を感知して伝送速度
が変化する。そのため、誘電部材への印加電圧を制御す
ることによって、伝送線路を通過する信号の位相を任意
に変化できる。
電部材に電圧を印加することによって、伝送線路を通過
する信号が誘電部材の誘電率の変化を感知して伝送速度
が変化する。そのため、誘電部材への印加電圧を制御す
ることによって、伝送線路を通過する信号の位相を任意
に変化できる。
【0048】また、複数の伝送線路を設けることによっ
て、複数の信号の位相を個別に制御できるアレイ型の移
相器を実現できる。
て、複数の信号の位相を個別に制御できるアレイ型の移
相器を実現できる。
【0049】さらに、こうした移相器を複数用いて、各
アンテナに供給される信号の位相を個別に制御すること
によって、アンテナから放射される電磁波の波面の進行
方向を任意に制御できる。
アンテナに供給される信号の位相を個別に制御すること
によって、アンテナから放射される電磁波の波面の進行
方向を任意に制御できる。
【0050】このようにして、高価な部品を使用するこ
となく、低消費電力で小型かつ高密度実装が容易な移相
器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置
を実現できる。
となく、低消費電力で小型かつ高密度実装が容易な移相
器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置
を実現できる。
【図1】本発明の実施の一形態である移相器の構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】印加電圧に対する液晶の誘電率の変化を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図3】図1の移相器10を並列に一体化した移相器ア
レイ30およびフェーズドアレイアンテナ装置の構成を
示す斜視図である。
レイ30およびフェーズドアレイアンテナ装置の構成を
示す斜視図である。
【図4】従来のフェーズドアレイアンテナ装置の一例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図5】従来の移相器の各種例を示す構成図である。
10 移相器 11,31 平面電極 12,32 液晶部材 13,33 封止部材 14 スペーサ 15,35 ストリップ線路 16,36 基板 17,37 スルーホール 18,38 リード線 19 直流電源 39 位相制御回路 52 アンテナ素子
Claims (8)
- 【請求項1】 印加電圧に応じて誘電率が変化する誘電
部材と、 誘電部材に電圧を印加するための電圧印加手段と、 信号が伝送する際に、誘電部材の誘電率の変化を感知し
て伝送速度が変化するように構成された伝送線路とを備
えることを特徴とする移相器。 - 【請求項2】 電圧印加手段は、誘電部材を挟むように
対向配置された一対の電極で構成され、一方または両方
の電極が伝送線路を構成することを特徴とする請求項1
記載の移相器。 - 【請求項3】 伝送線路は、ストリップ線路であること
を特徴とする請求項1または2記載の移相器。 - 【請求項4】 印加電圧に応じて誘電率が変化する誘電
部材と、 誘電部材に電圧を印加するための電圧印加手段と、 信号が伝送する際に、誘電部材の誘電率の変化を感知し
て伝送速度が変化するように構成された複数の伝送線路
とを備えることを特徴とする移相器アレイ。 - 【請求項5】 平面電極と、 印加電圧に応じて誘電率が変化する誘電部材と、 平面電極に対向して誘電部材を挟むように配置され、該
誘電部材に電圧を印加するとともに信号を伝送するため
の複数のストリップ線路から成る伝送線路とを備えるこ
とを特徴とする移相器アレイ。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の移相器
が複数設けられ、 各移相器の伝送線路毎に電気的接続された複数のアンテ
ナと、 各伝送線路の位相シフト量を調整して、各アンテナに供
給される信号の位相を制御するための位相制御回路とを
備えることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ装
置。 - 【請求項7】 請求項4または5に記載の移相器アレイ
と、 移相器アレイの各伝送線路毎に電気的接続された複数の
アンテナと、 各伝送線路の位相シフト量を調整して、各アンテナに供
給される信号の位相を制御するための位相制御回路とを
備えることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ装
置。 - 【請求項8】 前記信号がマイクロ波またはミリ波の周
波数帯であることを特徴とする請求項6または7記載の
フェーズドアレイアンテナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26388397A JPH11103201A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 移相器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26388397A JPH11103201A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 移相器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11103201A true JPH11103201A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17395579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26388397A Pending JPH11103201A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 移相器、移相器アレイおよびフェーズドアレイアンテナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11103201A (ja) |
Cited By (27)
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| KR20230158576A (ko) | 2021-03-31 | 2023-11-20 | 가부시키가이샤 재팬 디스프레이 | 전파 반사판 |
| KR20230162671A (ko) | 2021-03-31 | 2023-11-28 | 가부시키가이샤 재팬 디스프레이 | 전파 반사판 |
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-
1997
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