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JPH11152275A - 含窒素縮合環化合物、その製造法および剤 - Google Patents

含窒素縮合環化合物、その製造法および剤

Info

Publication number
JPH11152275A
JPH11152275A JP10257761A JP25776198A JPH11152275A JP H11152275 A JPH11152275 A JP H11152275A JP 10257761 A JP10257761 A JP 10257761A JP 25776198 A JP25776198 A JP 25776198A JP H11152275 A JPH11152275 A JP H11152275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
carbonyl
mono
alkoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10257761A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kajino
正博 梶野
Shinji Morimoto
真二 森本
Atsuhiro Inaba
敦宏 稲葉
Hideaki Nagaya
秀明 長屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP10257761A priority Critical patent/JPH11152275A/ja
Publication of JPH11152275A publication Critical patent/JPH11152275A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた抗喘息作用、抗アレルギー作用を有する
キナゾリン誘導体、その製造法及びその医薬組成物を提
供する。 【解決手段】式 【化1】 [式中、A環は置換基を有していてもよい同素環又は置
換基を有していてもよい含窒素複素環を、D及びEはO
又はSを、R1及びR2はいずれか一方が式 【化2】 (式中、Ar1及びAr2は置換基を有していてもよい芳
香族基を、Ar1とAr2は隣接する炭素原子と共に置換
基を有していてもよい縮合環基を形成していてもよく、
B環は置換基を有していてもよい含窒素複素環を、X及
びYは結合手、O、S(O)p(pは0〜2の整数)、
NR4(R4はH又は低級アルキル基)又は置換基を有し
ていてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介していても
よい2価の直鎖状低級炭化水素基を、R3はH、置換基
を有していてもよいヒドロキシ基又はエステル化されて
いてもよいカルボキシル基を示す)で表される基を示
し、他方が水素原子、シアノ基又は置換基を有していて
もよい炭化水素基を示す。]で表される化合物又はその
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた抗アレルギ
ー作用,抗ヒスタミン作用,抗炎症作用,好酸球化学遊
走抑制作用などを有し、アレルギー性疾患,アトピー性
皮膚炎,アレルギー鼻炎,喘息(例えば、気管支喘息な
ど),アレルギー性結膜炎,蕁麻疹(例えば、慢性蕁麻
疹など)などの予防・治療剤として有用な新規な含窒素
縮合環化合物(好ましくは、キナゾリン誘導体)、その
製造法および剤などに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、多種類の疾病に対する薬剤とし
て、含窒素縮合環(例えば、キナゾリンなど)骨格を有
する化合物の合成が数多く行われており、例えば、
(1)特開昭57−206665号には、式
【化17】 〔式中、R1及びR3は低級アルキル基、R2は直鎖状も
しくは分枝状のアルコキシカルボニル基を意味し、そし
てR1,R2及びR3はキナゾリン核の5位、6位及び7位あ
るいは6位、7位及び8位に結合しており、R4は水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、トリフルオロメチル基
又はニトロ基、Xはアルキル側鎖を有してもよいアルキ
レン基、Yは窒素原子又は原子団CH,R5、R6及びR
7はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又は
アルコキシ基、R8及びR9はそれぞれ水素原子又は低級
アルキル基を意味し、そしてmは0〜3、nは0又は1
の整数を示す〕で表される化合物またはその塩が、血管
拡張剤、血流改善剤、血圧降下剤または抗動脈硬化剤と
して有用であること、(2)特開昭60−152417
号には、式
【化18】 〔式中、Rは水素原子もしくは弗素原子示す。〕で表さ
れる化合物またはその塩が、抗ガン効果増強剤として有
用であること、(3)EP−A−040793号には、
【化19】 〔式中、R1およびR3はアルキル基、R2はアルコキシ
カルボニル基、Bはアルキル基または少なくとも一つの
ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、
O−CH2−O,CF3またはNO2で置換されていても
よいフェニル基、Aは水素原子、アルキル基、カルボキ
シ−アルキル基、アルコキシカルボニル−アルキル基、
ヒドロキシアルキル基、NO2または低級アルコキシで
置換されていてもよいベンジル基、ピリジルメチル、ア
ルキル、アルコキシ、ベンジル、テトラメチレン、アル
キルで置換されていてもよいペンタメチレン、ヘキサメ
チレン、ヘプタメチレン、メチレンで置換されたアミノ
アルキル基、ピペリジンまたはピロリジンで置換された
低級アルキル基、R45N−CO−X、R67N−X1
−O−CO−X,
【化20】 (XおよびX1は低級アルキレン基、R4は水素原子また
はアルキル基、R5は水素原子、アルキル基、ジアルキ
ルアミノ−アルキル基、ベンジル基、ピペリジノ−モル
ホリノ、1−ピペラジニル、4−(低級)アシル−1−
ピペラジニル、カルバモイル基がアルキルまたはフェニ
ルで置換されていてもよい4−カルバモイル−1−ピペ
ラジニル−アルキル基またはNR45でピペリジノまた
は4−アルキルピペラジノ、R6はアルキル基、R7はア
ルキル基、ベンジル基、ピペリジノ基−アルキル、モル
ホリノ−アルキルを示す)を示す。〕で表される化合物
またはその塩が、抗動脈硬化剤として有用であること、
(4)米国特許第3,274,194号には、式
【化21】 〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ニトロ基又はアミノ基、nは0
ないし6の整数、R2はジ−低級アルキルアミノまたは
複素環基示す。〕で表される化合物またはその塩が、抗
炎症、鎮静剤などとして有用であること、また(5)特
開平1−213284号には、式
【化22】 〔式中、X、Y及びZのいずれか1つは硫黄原子を示
し、他は炭素原子を示し、E及びGは同一又は異なっ
て、酸素原子又は硫黄原子を示し、R1は置換されたピ
ペリジノ基又は置換された1−ピペラジニル基(該置換
基としては、アラルキル基、アラルキルオキシ基、アラ
ルキルカルボニル基、芳香族アシル基又はアラルキリデ
ン基を示す。)を示し、R2およびR3は、同一又は異な
って、水素原子、低級アルキル基、アリール基又はハロ
ゲン原子を示し、R4は、水素原子、低級アルキル基又
はアシル基を示し、Aは、炭素数1乃至4個のアルキレ
ン基を示す。〕で表される化合物またはその塩が、抗ヒ
スタミン作用、抗セロトニン作用、抗アレルギー作用及
び抗喘息作用を有することが開示されている。一方、抗
アレルギー作用または抗ヒスタミン作用を有する化合物
としては、例えばテルフェナジン〔ザ、メルク、インデ
ックス(The Merck Index)、12版、
9307〕やエバスチン〔ザ、メルク、インデックス
(TheMerck Index)、12版、353
4〕などがあげられ、それらは臨床において用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の抗アレルギー
剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤などと比べて、作用効
果、持続性、安全性などの点でより満足のいく新規化合
物の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々鋭意
研究を行った結果、含窒素縮合環(好ましくはキナゾリ
ン)骨格上の2つの窒素原子のいずれか一方にピペリジ
ンやピペラジンなどの含窒素複素環を含むスぺーサーを
介して2個の置換基が結合するところに化学構造上の大
きな特徴を持つ、式
【化23】 〔式中、A環は置換基を有していてもよい同素環または
置換基を有していてもよい含窒素複素環を示し、Dおよ
びEはそれぞれ同一または異なって酸素原子または硫黄
原子を示し、R1およびR2はいずれか一方が式
【化24】 (式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
原子と共に置換基を有していてもよい縮合環基を形成し
ていてもよく、B環は置換基を有していてもよい含窒素
複素環を示し、XおよびYはそれぞれ同一または異なっ
て結合手、酸素原子、S(O)p(pは0ないし2の整
数を示す)、NR4(R4は水素原子または低級アルキル
基を示す)または置換基を有していてもよく、ヘテロ原
子1ないし3個を介していてもよい2価の直鎖状低級炭化
水素基を示し、R3は水素原子、置換基を有していても
よいヒドロキシ基またはエステル化されていてもよいカ
ルボキシル基を示す。)で表される基を示し、他方が水
素原子、シアノ基または置換基を有していてもよい炭化
水素基を示す。〕で表される新規な含窒素縮合環化合物
(好ましくはキナゾリン誘導体)またはその塩を初めて
合成し、これらの化合物が、その特異な化学構造に基づ
いて、予想外にも優れた抗アレルギー作用、抗ヒスタミ
ン作用、抗炎症作用、好酸球化学遊走抑制作用(特に抗
ヒスタミン作用と好酸球化学遊走抑制作用を併有する)
および優れた持続性、安全性を示し、更には脳への移行
性も極めて低いことから、これらの薬理作用に基づいて
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、ア
レルギー性結膜炎、慢性蕁麻疹などの予防、治療剤とし
て有利に用いられることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち、本発明は、〔1〕式
【化25】 〔式中、A環は置換基を有していてもよい環状炭化水素
または置換基を有していてもよい含窒素複素環を示し、
DおよびEはそれぞれ同一または異なって酸素原子また
は硫黄原子を示し、R1およびR2はいずれか一方が式
【化26】 (式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
原子と共に置換基を有していてもよい縮合環基を形成し
ていてもよく、B環は置換基を有していてもよい含窒素
複素環を示し、XおよびYはそれぞれ同一または異なっ
て結合手、酸素原子、S(O)p(pは0ないし2の整
数を示す)、NR4(R4は水素原子または低級アルキル
基を示す)または置換基を有していてもよく、ヘテロ原
子1ないし3個を介していてもよい2価の直鎖状低級炭
化水素基を示し、R3は水素原子、置換基を有していて
もよいヒドロキシ基またはエステル化されていてもよい
カルボキシル基を示す、)で表される基を示し、他方が
水素原子、シアノ基または置換基を有していてもよい炭
化水素基を示す、〕で表される化合物またはその塩、
【0006】〔2〕A環が(i)ハロゲン原子、(ii)
1-3アルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(iv)
シアノ基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキ
シル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキ
シ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、
モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ
−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミ
ド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有してい
てもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素
原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ば
れる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の
複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基
を有していてもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルキニル
基、(viii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレ
ンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化
されていてもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化さ
れていてもよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロア
ルキル、(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、
(m)モノ−C1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アル
キルアミノ、(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C
1-6アルキル−カルボニル、(q)カルボキシル、(r)
1-6アルコキシ−カルボニル、(s)カルバモイル、
(t)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−
1-6アルキルカルバモイル基、(v)C6-10アリール−
カルバモイル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスル
ホニル、(y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオ
キシ、(aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、
(cc)チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル
−チオカルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイ
ル、(gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ
−カルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシ
ル−C1-6アルキル基で置換されていてもよいC3-6シク
ロアルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カル
ボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−ま
たはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6
ルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−ま
たはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素
原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3
個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基または
そのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していても
よいC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xi
i)アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6
員環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル
基、(xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキ
シ−カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モ
ノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C
1-6アルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール
−カルバモイル基、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6
アルキルスルホニル基、(xxv)(a)ハロゲン原子、
(b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シ
アノ、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル、(f)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニ
ル、(g)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニ
ル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン原子、
ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、
アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノ
またはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホ
ンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有
していてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、およ
び炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる
置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(j)ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(k)ヒド
ロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6アルキルアミ
ノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、(o)5ないし6
員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−カルボニル、
(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C1-6アルキル−
カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
(v)C6-10アリール−カルバモイル、(w)スルホ、
(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C6-10アリー
ル、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C7-16アラル
キルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカルバモイル、
(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(e
e)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(ff)C
6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C7-16アラル
キル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アル
キルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アルキルで置換
されていてもよいC6-10アリール基、(xxvi)(a)ハ
ロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)ニ
トロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキル、(f)ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルケニル、(g)ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロ
ゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコキ
シ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6
アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、
(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−
カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキ
シ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C
1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキル
カルバモイル、(v)C6-10アリール−カルバモイル、
(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C
6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C
7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカル
バモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモ
イル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、
(ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C
7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル
−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アル
キルで置換されていてもよいC7-15アラルキル基、(xx
vii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキ
シ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化されていて
もよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、
(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6
アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アル
キル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6
ルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボ
ニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6
アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−ス
ルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原
子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮
合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
ルコキシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルチオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ
−C1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミ
ノ、(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキ
ル−カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アル
コキシ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−
1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキ
ルカルバモイル、(v)C6-10アリール−カルバモイ
ル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、
(y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、
(aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)
チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバ
モイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、
(gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カ
ルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−
1-6アルキルで置換されていてもよいC6-10アリール
オキシ基、(xxviii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3
アルキレンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、
(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
(f)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、
(g)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、
(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン原子、ヒド
ロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコ
キシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミ
ノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまた
はジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンア
ミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有して
いてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭
素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選
ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員
の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換
基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(j)ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキ
シ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6アルキルアミノ、
(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、(o)5ないし6員環
状アミノ、(p)C1-6アルキル−カルボニル、(q)カ
ルボキシル、(r)C1-6アルコキシ−カルボニル、
(s)カルバモイル、(t)モノ−C1-6アルキル−カル
バモイル、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
(v)C6-10アリール−カルバモイル、(w)スルホ、
(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C6-10アリー
ル、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C7-16アラル
キルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカルバモイル、
(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(e
e)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(ff)C
6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C7-16アラル
キル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アル
キルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アルキルで置換
されていてもよいC7-16アラルキルオキシ基、(xxix)
オキソ基、(xxx)チオカルバモイル基、(xxxi)モノ
−C1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxii)ジ−
1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxiii)C
6-10アリール−チオカルバモイル基、(xxxiv)C6-10
アリール−カルボニルオキシ、(xxxv)(a)ハロゲン
原子、(b)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基、(c)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニ
ル、(d)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニ
ル、(e)C3-6シクロアルキル、(f)ハロゲン原子、
ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、
アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノ
またはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホ
ンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有
していてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、およ
び炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる
置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(g)ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(h)ヒド
ロキシ、(i)アミノ、(j)モノ−C1-6アルキルアミ
ノ、(k)ジ−C1-6アルキルアミノ、(l)5ないし6
員環状アミノ、(m)C1-6アルキル−カルボニル、
(n)カルボキシル、(o)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(p)カルバモイル、(q)モノ−C1-6アルキル−
カルバモイル、(r)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
(s)C6-10アリール−カルバモイル、(t)スルホ、
(u)C1-6アルキルスルホニル、(v)C6-10アリー
ル、(w)C6-10アリールオキシ、(x)C7-16アラルキ
ルオキシ、(y)チオカルバモイル、(z)モノ−C1-6
ルキル−チオカルバモイル、(aa)ジ−C1-6アルキル
−チオカルバモイル、(bb)C6-10アリール−チオカル
バモイル、(cc)C7-16アラルキル、(dd)C1-6アル
コキシ−カルボニル−C1-6アルキルまたは(ee)カル
ボキシル−C1-6アルキル基を有していてもよいアミノ
カルボニル、(xxxvi)炭素原子以外に、窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれる1種または2種のヘテ
ロ原子を1ないし4個含む5または6員の複素環基、(x
xxvii)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ
−カルボニル基、(xxxviii)C1-6アルキコキシ−カル
ボニル−C1-6アルキル−カルバモイル基、(xxxix)ヒ
ドロキシ−C1-6アルキル−カルバモイル基、(xxxx)
1-6アルコキシ−カルボニル−カルバモイル基、(xxx
xi)C6-14アリールスルホンアミド、(xxxxii)C1-6
アルキルスルホンアミド、(xxxxiii)カルボキシ−C
1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xxxxiv)C1-6
アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル−カルボニル
−アミノ基、(xxxxv)C1-6アルキル−カルボニルオキ
シ−C1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xxxxv
i)ヒドロキシ−C1-6アルキル−カルボニル−アミノ
基、および(xxxxvii)ヒドロキシまたは(および)C
1-6アルコキシで置換されていてもよいC6-14アリール
−C2-6アルケニル−カルボニルアミド基からなる群か
ら選ばれる置換基を有していてもよい、(1)3ないし
10員の環状炭化水素または(2)1個の窒素原子を含
み、さらに窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
れる1ないし3個のヘテロ原子を含んでいてもよい3な
いし13員の含窒素複素環を示し、DおよびEはそれぞ
れ同一または異なって酸素原子または硫黄原子を示し、
1およびR2のいずれか一方が式
【化27】 〔式中、R3が(1)水素原子、(2)(i)ハロゲン原
子、(ii)C1-3アルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ
基、(iv)シアノ基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキ
シ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、
モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ
−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミ
ド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有してい
てもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素
原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ば
れる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の
複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基
を有していてもよいC1-6アルキル基、(vi)ハロゲン
原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、
1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボ
ニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
ノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルケニル
基、(vii)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
2-6アルキニル基、(viii)C3-6シクロアルキル基、
(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C
1−6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−
カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル
−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸
素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテ
ロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベン
ゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)アミ
ノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(xiv)
ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6員環状
アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、(xv
ii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−カル
ボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1-6
アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6アルキル
カルバモイル基、(xxii)C6-10アリール−カルバモイ
ル、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキルスルホ
ニル基、(xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C6-10
リールオキシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオキシ
基、(xxviii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイル
基、(xxx)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
基、(xxxi)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基
および(xxxii)C6-10アリール−チオカルバモイルお
よび(xxxiii)C7-16アラルキル基からなる群から選ば
れる置換基を有していてもよいC1-16鎖状または環状炭
化水素基を有していてもよいヒドロキシ基、(3)カル
ボキシル基、または(4)カルボキシル基の水素原子の
代わりに、(i)ハロゲン原子、(ii)C1-3アルキレン
ジオキシ基、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ基、(v)
ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アル
コキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル
−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキ
ルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニル
アミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アル
キルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホ
ンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子お
よび硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環
基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
2-6アルケニル基、(vii)ハロゲン原子、ヒドロキシ、
カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カ
ルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ
−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C
1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モ
ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよ
いC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以
外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1
ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環
基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有し
ていてもよいC2-6アルキニル基、(viii)C3-6シクロ
アルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
いC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)
アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(x
iv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6員
環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、
(xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−
カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−
1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6
ルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール−カル
バモイル、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1 -6アルキル
スルホニル基、(xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C
6-10アリールオキシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオ
キシ基、(xxviii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイ
ル基、(xxx)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
基、(xxxi)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基
および(xxxii)C6-10アリール−チオカルバモイルお
よび(xxxiii)C7-16アラルキル基からなる群から選ば
れる置換基を有していてもよいC1-16鎖状または環状炭
化水素基を有するカルボキシル基を示し、Ar1および
Ar2がそれぞれ(i)ハロゲン原子、(ii)C1-3アル
キレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ
基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、
1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−
カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル
−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸
素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテ
ロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベン
ゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カ
ルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
ボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−
またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6
アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−
またはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC
1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に
窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ない
し3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基ま
たはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有してい
てもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アル
コキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、ア
ミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノま
たはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホン
アミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有し
ていてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および
炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から
選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10
員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置
換基を有していてもよいC2-6アルキニル基、(viii)
3-6シクロアルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロ
キシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキ
シ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミ
ノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまた
はジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンア
ミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有して
いてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭
素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選
ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員
の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換
基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒ
ドロキシ基、(xii)アミノ基、(xiii)モノ−C1-6
ルキルアミノ基、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、
(xv)5ないし6員環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキ
ル−カルボニル基、(xvii)カルボキシル基、(xvii
i)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(xix)カルバモ
イル基、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル
基、(xxi)ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、(xxi
i)C6-10アリール−カルバモイル、(xxiii)スルホ
基、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル基、(xxv)C
6-10アリール基、(xxvi)C6-10アリールオキシ基、
(xxvii)C7-16アラルキルオキシ基、(xxviii)オキ
ソ基、(xxix)チオカルバモイル基、(xxx)モノ−C
1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxi)ジ−C1-6
アルキル−チオカルバモイル基および(xxxii)C6-10
アリール−チオカルバモイルおよび(xxxiii)C7-16
ラルキル基からなる群から選ばれる置換基を有していて
もよい、(1)C6-14アリール基、(2)炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1種
または2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし8
員の芳香族複素環基または(3)該5ないし8員の芳香
族複素環基とC6-14芳香族環状炭化水素との縮合複素環
基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素原子と共に、上
記Ar1およびAr2で示される芳香族基の置換基と同様
の置換基を有していてもよい、式
【化28】 〔式中、R3は前記と同意義を示す〕で表される縮合環
基を形成してもよく、B環が(i)ハロゲン原子、(i
i)C1-3アルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(i
v)シアノ基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキ
シ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、
モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ
−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミ
ド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有してい
てもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素
原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ば
れる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の
複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基
を有していてもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルキニル
基、(viii)C3-6シクロアルキル基、(ix)ハロゲン
原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、
1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボ
ニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
ノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ
基、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)アミノ基、(xii
i)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(xiv)ジ−C1-6
ルキルアミノ基、(xv)5ないし6員環状アミノ基、
(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、(xvii)カルボ
キシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1-6アルキル−
カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxii
i)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル基、
(xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C6-10アリールオ
キシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオキシ基、(xxvii
i)オキソ基、(xxix)チオカルバモイル基、(xxx)モ
ノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxi)ジ
−C1-6アルキル−チオカルバモイル基および(xxxii)
6-10アリール−チオカルバモイルおよび(xxxiii)C
7-16アラルキル基からなる群から選ばれる置換基を有し
ていてもよい、1個の窒素原子を含み、さらに窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含んでいてもよい3ないし13員の含窒
素複素環を示し、XおよびYが同一または異なって
(1)結合手、(2)酸素原子、(3)S(O)p(p
は0ないし2の整数を示す)、(4)NR4(R4は水素
原子またはC1-6アルキル基を示す)、または(5)
(i)ハロゲン原子、(ii)C1-3アルキレンジオキシ
基、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ基、(v)ハロゲン
原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、
1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボ
ニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
ノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル
基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、
1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−
カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル
−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸
素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテ
ロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベン
ゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
2-6アルケニル基、(vii)ハロゲン原子、ヒドロキシ、
カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カ
ルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ
−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C
1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モ
ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよ
いC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以
外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1
ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環
基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有し
ていてもよいC2-6アルキニル基、(viii)C3-6シクロ
アルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
いC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)
アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(x
iv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6員
環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、
(xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−
カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−
1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6
ルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール−カル
バモイル、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキル
スルホニル基、(xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C
6-10アリールオキシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオ
キシ基、(xxviii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイ
ル基、(xxx)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
基、(xxxi)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基
および(xxxii)C6-10アリール−チオカルバモイルお
よび(xxxiii)C7-16アラルキル基からなる群から選ば
れる置換基を有していてもよい、酸素原子、硫黄原子お
よび窒素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
炭化水素鎖中に含んでいてもよいC1-6アルキレン基、
2-6アルケニレン基またはC2-6アルキニレン基を示
す〕で表わされる基を示し、他方が(1)水素原子、
(2)シアノ基、または(3)(i)ハロゲン原子、(i
i)C1-3アルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(i
v)シアノ基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキ
シ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、
モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ
−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミ
ド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有してい
てもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素
原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ば
れる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の
複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基
を有していてもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルキニル
基、(viii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレ
ンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化
されていてもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化さ
れていてもよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロア
ルキル、(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
1-6アルコキシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、
(m)モノ−C1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アル
キルアミノ、(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6
アルキル−カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C
1-6アルコキシ−カルボニル、(s)カルバモイル、
(t)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−
1-6アルキルカルバモイル基、(v)C6-10アリール−
カルバモイル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスル
ホニル、(y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオ
キシ、(aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、
(cc)チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル
−チオカルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイ
ル、(gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ
−カルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシ
ル−C1-6アルキル基で置換されていてもよいC3-6シク
ロアルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カル
ボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−ま
たはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6
ルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−ま
たはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素
原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3
個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基または
そのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していても
よいC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xi
i)アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6
員環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル
基、(xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキ
シ−カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モ
ノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C
1-6アルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール
−カルバモイル基、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6
アルキルスルホニル基、(xxv)(a)ハロゲン原子、
(b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シ
アノ、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル、(f)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニ
ル、(g)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニ
ル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン原子、
ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、
アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノ
またはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホ
ンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有
していてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、およ
び炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる
置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(j)ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(k)ヒド
ロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6アルキルアミ
ノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、(o)5ないし6
員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−カルボニル、
(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C1-6アルキル−
カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
(v)C6-10アリール−カルバモイル、(w)スルホ、
(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C6-10アリー
ル、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C7-16アラル
キルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカルバモイル、
(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(e
e)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(ff)C
6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C7-16アラル
キル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アル
キルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アルキルで置換
されていてもよいC6-10アリール基、(xxvi)(a)ハ
ロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)ニ
トロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキル、(f)ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルケニル、(g)ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロ
ゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコキ
シ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6
アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、
(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−
カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキ
シ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C
1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキル
カルバモイル、(v)C6-10アリール−カルバモイル、
(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C
6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C
7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカル
バモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモ
イル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、
(ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C
7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル
−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アル
キルで置換されていてもよいC7-15アラルキル基、(xx
vii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキ
シ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化されていて
もよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、
(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6
アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アル
キル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6
ルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボ
ニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6
アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−ス
ルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原
子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮
合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
ルコキシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルチオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ
−C1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミ
ノ、(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキ
ル−カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アル
コキシ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−
1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキ
ルカルバモイル、(v)C6-10アリール−カルバモイ
ル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、
(y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、
(aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)
チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバ
モイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、
(gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カ
ルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−
1-6アルキルで置換されていてもよいC6-10アリール
オキシ基、(xxviii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3
アルキレンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、
(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
(f)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、
(g)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、
(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン原子、ヒド
ロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコ
キシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミ
ノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまた
はジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンア
ミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有して
いてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭
素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選
ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員
の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換
基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(j)ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキ
シ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6アルキルアミノ、
(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、(o)5ないし6員環
状アミノ、(p)C1-6アルキル−カルボニル、(q)カ
ルボキシル、(r)C1-6アルコキシ−カルボニル、
(s)カルバモイル、(t)モノ−C1-6アルキル−カル
バモイル、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
(v)C6-10アリール−カルバモイル、(w)スルホ、
(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C6-10アリー
ル、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C7-16アラル
キルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカルバモイル、
(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(e
e)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(ff)C
6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C7-16アラル
キル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アル
キルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アルキルで置換
されていてもよいC7-16アラルキルオキシ基、(xxix)
オキソ基、(xxx)チオカルバモイル基、(xxxi)モノ
−C1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxii)ジ−
1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxiii)C
6-10アリール−チオカルバモイル基、(xxxiv)C6-10
アリール−カルボニルオキシ、(xxxv)(a)ハロゲン
原子、(b)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基、(c)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニ
ル、(d)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニ
ル、(e)C3-6シクロアルキル、(f)ハロゲン原子、
ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、
アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノ
またはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホ
ンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有
していてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、およ
び炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる
置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(g)ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(h)ヒド
ロキシ、(i)アミノ、(j)モノ−C1-6アルキルアミ
ノ、(k)ジ−C1-6アルキルアミノ、(l)5ないし6
員環状アミノ、(m)C1-6アルキル−カルボニル、
(n)カルボキシル、(o)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(p)カルバモイル、(q)モノ−C1-6アルキル−
カルバモイル、(r)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
(s)C6-10アリール−カルバモイル、(t)スルホ、
(u)C1-6アルキルスルホニル、(v)C6-10アリー
ル、(w)C6-10アリールオキシ、(x)C7-16アラルキ
ルオキシ、(y)チオカルバモイル、(z)モノ−C1-6
ルキル−チオカルバモイル、(aa)ジ−C1-6アルキル
−チオカルバモイル、(bb)C6-10アリール−チオカル
バモイル、(cc)C7-16アラルキル、(dd)C1-6アル
コキシ−カルボニル−C1-6アルキルまたは(ee)カル
ボキシル−C1-6アルキル基を有していてもよいアミノ
カルボニル、(xxxvi)炭素原子以外に、窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれる1種または2種のヘテ
ロ原子を1ないし4個含む5または6員の複素環基、(x
xxvii)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ
−カルボニル基、(xxxviii)C1-6アルキコキシ−カル
ボニル−C1-6アルキル−カルバモイル基、(xxxix)ヒ
ドロキシ−C1-6アルキル−カルバモイル基、(xxxx)
1-6アルコキシ−カルボニル−カルバモイル基、(xxx
xi)C6-14アリールスルホンアミド、(xxxxii)C1-6
アルキルスルホンアミド、(xxxxiii)カルボキシ−C
1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xxxxiv)C1-6
アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル−カルボニル
−アミノ基、(xxxxv)C1-6アルキル−カルボニルオキ
シ−C1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xxxxv
i)ヒドロキシ−C1-6アルキル−カルボニル−アミノ
基、および(xxxxvii)ヒドロキシまたは(および)C
1-6アルコキシで置換されていてもよいC6-14アリール
−C2-6アルケニル−カルボニルアミド基からなる群か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-16鎖状または
環状炭化水素基を示す〕を示す第〔1〕項記載の化合
物、
【0007】〔3〕A環が置換基を有していてもよいベ
ンゼン環、置換基を有していてもよいピリジン環または
置換基を有していてもよいピラジン環である第〔1〕項
記載の化合物、〔4〕Ar1およびAr2がそれぞれ置換
基を有していてもよいフェニル基である第〔1〕項記載
の化合物、〔5〕Xが結合手またはC1-6アルキレン基
である第〔1〕項記載の化合物、〔6〕Yが結合手、酸
素原子またはヒドロキシ基で置換されていてもよく、ア
ルキレン鎖中に酸素原子を含んでいてもよいC1-6アル
キレン基である第〔1〕項記載の化合物、〔7〕B環が
【化29】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1および
2はそれぞれ同一または異なって、ヒドロキシ基、オ
キソ基またはC1-6アルキル基で置換されていてもよい
直鎖状C1-6アルキレン基を示す]で表される環である第
〔1〕項記載の化合物、〔8〕B環が
【化30】 である第〔1〕項記載の化合物、
〔9〕R3が水素原子
またはヒドロキシ基である第〔1〕項記載の化合物、
〔10〕R1およびR2のいずれか一方が式
【化31】 (式中、各記号は第〔1〕項記載と同意義を示す)で表
される基を示し、他方が水素原子、シアノ基、置換され
ていてもよいC1-6アルキル基または置換されていても
よいC3-6シクロアルキル基を示す第〔1〕項記載の化
合物、〔11〕DおよびEが共に酸素原子である第
〔1〕項記載の化合物、
【0008】〔12〕A環が(i)ハロゲン原子、(i
i)ニトロ基、(iii)カルボキシルまたはC1-6アルコ
キシ−カルボニルを有していてもよいC1-6アルキル
基、(iv)C1-6アルコキシ基、(v)ヒドロキシ基、
(vi)アミノ基、(vii)モノまたはジ−C1-6アルキル
アミノ基、(viii)カルボキシル基、(ix)C1-6アル
コキシ−カルボニル基、(x)炭素原子以外に、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1種または2
種のヘテロ原子を1ないし4個含む5または6員の複素
環基、(xi)C1-6アルキルスルホンアミド、(xii)カ
ルボキシ−C1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(x
iii)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル−
カルボニル−アミノ基、(xiv)C1-6アルキル−カルボ
ニル−オキシ−C1-6アルキル−カルボニル−アミノ基
および(xv)ヒドロキシまたは(および)C1-6アルコ
キシで置換されていてもよいC6-14アリール−C2-6
ルケニル−カルボニルアミド基からなる群から選ばれる
置換基を有していてもよいC6-14アリール環を、Dおよ
びEは酸素原子を、R1およびR2のいずれか一方が式
【化32】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は
【化33】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは結合手または酸素
原子を、R3は水素原子またはヒドロキシ基を示す)で
表わされる基を示し、他方が(1)水素原子、(2)シ
アノ基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)カルボキシ
ル基、(iii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(iv)
5ないし6員の含窒素複素環基、(v)C7-15アラルキ
ル、カルボキシル−C1-6アルキルおよびC1-6アルコキ
シカルボニル−C1-6アルキルから選ばれる置換基を有
していてもよいカルバモイル基、(vi)C6-14アリール
−カルボニルオキシ基、(vii)スルファモイル基、(v
iii)モノまたはジ−C1-6アルキル−アミノ−メチレン
アミノスルホニル基、(ix)カルボキシルまたはカルバ
モイルを有していてもよいC1-6アルコキシ基および
(x)シアノからなる群から選ばれる置換基を有してい
てもよいC1-16アルキル基、(4)カルボキシルまたは
1-6アルコキシカルボニルを有していてもよいC3-7
クロアルキル基、(5)C6-14アリール基、または
(6)C1-6アルコキシ、カルボキシルまたはC1-6アル
コキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していても
よいC7-15アラルキル基を示す第〔1〕項記載の化合
物、
【0009】〔13〕A環が(i)ハロゲン原子または
(ii)C1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていて
もよいC1-6アルキルを有していてもよいベンゼン環
を、DおよびEは酸素原子を、R1およびR2のいずれか
一方が式
【化34】 (式中、Ar1はおよびAr2はフェニル基を、B環は
【化35】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
水素原子またはヒドロキシ基を示す)で表わされる基を
示し、他方が(1)水素原子、(2)シアノ基、(3)
(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル基、(iii)カルバモイル基、(iv)シアノからなる
群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル基、(4)C1-6アルコキシカルボニルを有していて
もよいC3-7シクロアルキル基を示す第〔1〕項記載の
化合物、
【0010】〔14〕A環がハロゲン原子を有していて
もよいベンゼン環を、DおよびEは酸素原子を、R1
よびR2のいずれか一方が式
【化36】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は
【化37】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
水素原子を示す)で表わされる基を示し、他方がカルボ
キシルを有していてもよいC1-6アルキル基を示す第
〔1〕項記載の化合物、〔15〕2,4-ジオキソ-1-[4-(4
-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-吉草酸またはその塩、〔16〕2
-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]
イソ酪酸またはその塩、〔17〕2-[2,4-ジオキソ-1-[4
-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-6-フルオ
ロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸
またはその塩、
【0011】〔18〕式
【化38】 〔式中、Q1は脱離基を示し、その他の各記号は第
〔1〕項記載と同意義を示す、〕で表される化合物また
はその塩と式
【化39】 〔式中、Q2は反応性基を示し、R2'は水素原子、シア
ノ基または置換基を有していてもよい炭化水素基を示
し、その他の各記号は第〔1〕項記載と同意義を示
す、〕で表される化合物またはその塩とを反応させるこ
とを特徴とする第〔1〕項記載の化合物の製造法、〔1
9〕式
【化40】 〔式中、各記号は第〔1〕項記載と同意義を示す、〕で
表される化合物またはその塩とQ3−CO−Q4(Q3
よびQ4はそれぞれ脱離基を示す)を反応させ閉環反応
に供することを特徴とする第〔1〕項記載の化合物の製
造法、
【0012】〔20〕第〔1〕項記載の化合物またはそ
の塩を含有してなる医薬組成物、〔21〕第〔1〕項記
載の化合物またはその塩を含有してなる抗ヒスタミンお
よび/または好酸球化学遊走抑制剤、〔22〕第〔1〕
項記載の化合物またはその塩を含有してなる抗アレルギ
ー剤、および〔23〕第〔1〕項記載の化合物またはそ
の塩を含有してなる喘息、アレルギー性結膜炎、アレル
ギー性鼻炎、蕁麻疹またはアトピー性皮膚炎の予防・治
療剤を提供する。さらに、化合物(I)またはその塩が
構造中に不斉炭素を含有する場合、光学活性体およびラ
セミ体の何れも本発明の範囲に含まれ、化合物(I)ま
たはその塩は水和物、無水和物のどちらであってもよ
い。
【0013】上記式(I)中、R1およびR2はいずれか
一方が式
【化41】 (式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
原子と共に置換基を有していてもよい縮合環基を形成し
ていてもよく、B環は置換基を有していてもよい含窒素
複素環を示し、XおよびYはそれぞれ同一または異なっ
て結合手、酸素原子、S(O)p(pは0ないし2の整
数を示す)、NR4(R4は水素原子または低級アルキル
基を示す)または置換基を有していてもよく、ヘテロ原
子1ないし3個を介していてもよい2価の直鎖状低級炭化
水素基を示し、R3は水素原子、置換基を有していても
よいヒドロキシ基またはエステル化されていてもよいカ
ルボキシル基を示す。)で表される基を示す。他方は水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示
す。
【0014】上記式(II)中、Ar1およびAr2は「置
換基を有していてもよい芳香族基」を示し、Ar1とA
2は隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
い縮合環基を形成していてもよい。Ar1およびAr2
表される「置換基を有していてもよい芳香族基」の「芳
香族基」としては、例えば、 単環式、縮合多環式または環集合芳香族炭化水素基、
より具体的にはフェニル、ビフェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、2−インデニル、2−アンスリル、1−
アントリル、2−アントリル、3−アントリル、1−フ
ェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリ
ル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルなど
のC6-14アリール基など(好ましくは、フェニル、ビフ
ェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルなど、特に好
ましくはフェニルなど)の6ないし14員の単環式、縮
合多環式または環集合芳香族炭化水素基など、または 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子か
ら選ばれる好ましくは1種または2種のヘテロ原子を1
個以上(例えば、1ないし4個、好ましくは1ないし3
個)を含む単環(好ましくは5ないし8員)またはその
縮合芳香族複素環基、より具体的には、チオフェン、ベ
ンゾ〔b〕チオフェン、ベンゾ〔b〕フラン、ベンズイ
ミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、
ベンズイソチアゾール、ナフト〔2,3−b〕チオフェ
ン、チアントレン、フラン、イソインドリジン、キサン
トレン、フェノキサチイン、ピロール、イミダゾール、
トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾー
ル、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、イ
ンドール、イソインドール、1H−インダゾール、プリ
ン、4H−キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタ
ラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シ
ンノリン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナント
リジン、アクリジン、フェナジン、イソチアゾール、フ
ェノチアジン、イソオキサゾール、フラザン、フェノキ
サジンまたはイソクロマンなどの芳香族複素環(好まし
くは、ピリジン、チオフェンまたはフランなど、より好
ましくはピリジンなど)、あるいはこれらの環(好まし
くは、前記した単環の複素環)が1個あるいは複数個
(好ましくは1または2個、さらに好ましくは1個)の
芳香環(例えば、上記した芳香族炭化水素基など、好ま
しくはベンゼン環等)と縮合して形成された環から任意
の水素原子を除いてできる1価の基などがあげられる。
Ar1およびAr2で表される「置換基を有していてもよ
い芳香族基」の「芳香族基」としては、例えば、フェニ
ルなどが好ましい。
【0015】Ar1およびAr2で表される「置換基を有
していてもよい芳香族基」の「置換基」としては、例え
ば、(i)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、(ii)低級アルキレンジオキシ基
(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシなどの
1-3アルキレンジオキシ基など)、(iii)ニトロ基、
(iv)シアノ基、(v)置換されていてもよい低級アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6アルキル基な
ど)、(vi)置換されていてもよい低級アルケニル基
(例えば、ビニル、プロペニル、イソプロペニル、2−
ブテン−1−イル、4−ペンテン−1−イル、5−へキ
セン−1−イルなどのC2-6アルケニル基など)、(vi
i)置換されていてもよい低級アルキニル基(例えば、
2−ブチン−1−イル、4−ペンチン−1−イル、5−
へキシン−1−イルなどのC2-6アルキニル基など)、
(viii)低級シクロアルキル基(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
どのC3-6シクロアルキル基など)、(ix)置換されて
いてもよい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イ
ソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどのC
1-6アルコキシ基など)、(x)ハロゲン化されていても
よい低級アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xi
i)アミノ基、(xiii)モノ−低級アルキルアミノ基
(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなどのモノ−C
1-6アルキルアミノ基など)、(xiv)ジ−低級アルキル
アミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、
ジプロピルアミノ、ジブチルアミノなどのジ−C1-6
ルキルアミノ基など)、(xv)5ないし6員環状アミノ
基(例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジン
−1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イルな
ど)、(xvi)低級アルキル−カルボニル基(例えば、
アセチル、プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボ
ニル基など)、(xvii)カルボキシル基、(xviii)低
級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブ
トキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル
基など)、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−低級
アルキル−カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−
カルバモイル基など)、(xxi)ジ−低級アルキル−カ
ルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチ
ルカルバモイルなどのジ−C1-6アルキルカルバモイル
基など)、(xxii)アリール−カルバモイル基(例え
ば、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイルなど
のC6-10アリール−カルバモイルなど)、(xxiii)ス
ルホ基、(xxiv)低級アルキルスルホニル基(例えば、
メチルスルホニル、エチルスルホニルなどのC1-6アル
キルスルホニル基など)、(xxv)アリール基(例え
ば、フェニル、ナフチルなどのC6-10アリール基な
ど)、(xxvi)アリールオキシ基(例えば、フェノキ
シ、ナフチルオキシなどのC6-10アリールオキシ基な
ど)、(xxvii)アラルキルオキシ基(例えば、ベンジ
ルオキシなどのC7-16アラルキルオキシ基など)、(xx
viii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイル基、(xx
x)モノ−低級アルキル−チオカルバモイル基(例え
ば、メチルチオカルバモイル、エチルチオカルバモイル
などのモノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基な
ど)、(xxxi)ジ−低級アルキル−チオカルバモイル基
(例えば、ジメチルチオカルバモイル、ジエチルチオカ
ルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−チオカルバモイ
ル基など)、(xxxii)アリール−チオカルバモイル基
(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフチルチオカ
ルバモイルなどのC6-10アリール−チオカルバモイルな
ど)、(xxxiii)アラルキル基(例えば、ベンジル、フ
ェネチル、2−フェニルエチル、1−フェニルプロピ
ル、2−フェニルプロピルなどのC7-16アラルキル基な
ど)、(xxxiv)低級アルコキシ−カルボニル−低級ア
ルキル基(例えば、メチルカルボニルメチル、エチルカ
ルボニルメチルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−
1-6アルキル基など)または(xxxv)カルボキシル−
低級アルキル基(例えば、カルボキシルメチル、カルボ
キシルエチルなどのカルボキシル−C1-6アルキル基な
ど)などがあげられる。
【0016】上記Ar1およびAr2で表される「置換基
を有していてもよい芳香族基」の「置換基」として表さ
れる「置換されていてもよい低級アルキル基」、「置換
されていてもよい低級アルケニル基」、「置換されてい
てもよい低級アルキニル基」および「置換されていても
よい低級アルコキシ基」の「置換基」としては、例え
ば、(i)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子など)、(ii)モノ−またはジ−低
級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ジメチル
アミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノなどのモノ−ま
たはジ−C1-6アルキルアミノ基など)、(iii)低級アル
コキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、
エトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カルボニ
ル基など)、(iv)アミノカルボニル基、(v)カルボ
キシル基および(vi)炭素原子以外に窒素原子,酸素原子
および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子
を含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合
環基などから選ばれる1ないし3個の置換基があげられ
る。上記置換基のなかで、ハロゲン原子で置換されてい
てもよい低級アルキル基(ハロゲン化されていてもよい
低級アルキル基)としては、例えば、1ないし3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子など)で置換されていてもよいC1-6アルキル
基(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、ト
リクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブ
ロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロピ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピ
ル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペン
チル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルな
ど)などが用いられる。ハロゲン原子で置換されていて
もよい低級アルケニル基(ハロゲン化されていてもよい
低級アルケニル基)およびハロゲン原子で置換されてい
てもよい低級アルキニル基(ハロゲン化されていてもよ
い低級アルキニル基)としては、1ないし3個のハロゲ
ン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素
原子など)で置換されていてもよいC2-6アルケニル基
(例、ビニル、プロペニル、イソプロペニル、2−ブテ
ン−1−イル、4−ペンテン−1−イル、5−へキセン
−1−イルなど)やC2-6アルキニル基(例、2−ブチ
ン−1−イル、4−ペンチン−1−イル、5−へキシン
−1−イルなど)が用いられる。
【0017】上記Ar1およびAr2で表される「置換基
を有していてもよい芳香族基」の「置換基」として表さ
れる「ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ
基」としては、例えば、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していて
もよい低級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチ
ルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチ
ルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチ
ルチオなどのC1-6アルキルチオ基など)などがあげら
れ、具体例としては、メチルチオ、ジフルオロメチルチ
オ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフ
ルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオなどが
あげられる。上記のAr1およびAr2で表される「置換
基を有していてもよい芳香族基」の置換基は、芳香族基
上の置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは1ない
し3個、さらに好ましくは1または2個)置換していて
もよい。また、該「芳香族基」が置換基を2個以上有す
る場合、それぞれの置換基は同一または異なっていても
よい。
【0018】Ar1とAr2が隣接する炭素原子と共に置
換基を有していてもよい縮合環基を形成する場合の「縮
合環基」の具体例としては、例えば、
【化42】 [式中、R3は前記と同意義を示す。]などで表される
縮合環基などがあげられる。
【0019】これらの縮合環基への置換基としては、例
えば上記のAr1およびAr2で表わされる「置換基を有
していてもよい芳香族基」の「置換基」と同様のものな
どがあげられ、これらの縮合環基は、縮合環上の置換可
能な位置に同一または異なって1ないし5個、好ましく
は1ないし3個、さらに好ましくは1または2個の置換
基を有していてもよい。Ar1およびAr2としては、そ
れぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよい
単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素基が好まし
く、置換基を有していてもよいフェニル基がより好まし
く、さらに好ましくは、無置換のフェニル基などがあげ
られる。
【0020】上記式(II)中、B環は「置換基を有して
いてもよい含窒素複素環」を示す。B環で表される「置
換基を有していてもよい含窒素複素環」の「含窒素複素
環」としては、例えば、1個の窒素原子を含み、さらに
例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子などから選ばれる
1ないし3個(好ましくは1または2個、更に好ましく
は1個)のヘテロ原子を含んでいてもよい3ないし13
員の含窒素複素環などがあげられ、特に上記式(II)中の
Xに該含窒素複素環中の窒素原子を介して結合するもの
が好ましい。B環の好ましい具体例としては、例えば式
【化43】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1およ
びZ2はそれぞれ同一または異なって、ヒドロキシ,オ
キソまたはC1-6アルキルで置換されていてもよい直鎖
状C1-6アルキレン基を示す(好ましくは、Z1とZ2
表される直鎖状C1-6アルキレン基の炭素数の合計は2
以上11以下である)。]で表される環などがあげられ
る(該B環の具体例では、B環と上記式(II)における
XおよびYとの結合位置を明らかにするため、2価の基
として記載した)。
【0021】該Z1およびZ2で表される「直鎖状C1-6
アルキレン基」としては、例えば、メチレン、エチレ
ン、プロピレン、ブチレンなどで表される直鎖状のC
1-6アルキレン基を示す。該Z1およびZ2で示される
「直鎖状C1-6アルキレン基」の置換基として表される
「C1-6アルキル」としては、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどの直
鎖状または分枝状のC1-6アルキル基などがあげられ
る。Z1およびZ2で表される「ヒドロキシ,オキソまた
はC1-6アルキルで置換されていてもよい直鎖状C1-6
ルキレン基」として好ましくは、無置換の直鎖状C1-6
アルキレン基などがあげられる。
【0022】B環としてより好ましくは、ピペリジン、
ピペラジンなどがあげられる。具体的には、例えば
【化44】 などの3ないし9員(さらに好ましくは3ないし6員)
の含窒素複素環などが好ましい(該B環の具体例では、
B環と上記式(II)におけるXおよびYとの結合位置を
明らかにするため、2価の基として記載した)。特に上
記式(II)中のXに該含窒素複素環中の窒素原子を介して
結合するものが好ましい。B環で表される「置換基を有
していてもよい含窒素複素環」の「置換基」としては、
例えば、上記Ar1およびAr2で表される「置換基を有
していてもよい芳香族基」の「置換基」と同様のものな
どが用いられ、該置換基は含窒素複素環上の置換可能な
位置に同一または異なって1ないし3個、好ましくは1
または2個、さらに好ましくは1個置換していてもよ
い。
【0023】上記式(II)中、XおよびYはそれぞれ同
一または異なって結合手、酸素原子、S(O)p
(pは0ないし2の整数を示す)、NR4(R4は水素
原子または低級アルキル基を示す。)または置換基を
有していてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介してい
てもよい2価の直鎖状低級炭化水素基を示す。R4で表
される低級アルキル基としては、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどの直
鎖状または分枝状のC1-6アルキル基などがあげられ
る。XおよびYで表される「置換基を有していてもよ
く、ヘテロ原子1ないし3個を介していてもよい2価の
直鎖状低級炭化水素基」の「ヘテロ原子1ないし3個を
介していてもよい2価の直鎖状低級炭化水素基」として
は、低級(C1-6)炭化水素の同一または異なった炭素
原子に結合する水素原子を1個ずつ(計2個)取り除い
てできる基であり、例えば、酸素原子、硫黄原子、窒素
原子などから選ばれたヘテロ原子を炭化水素鎖中に含ん
でいてもよい基を示す。「2価の直鎖状低級炭化水素
基」として具体的には、(i)C1-6アルキレン基(例え
ば、-CH2-,-(CH2)2-,-(CH2)3-,-(CH2)4-,-(CH2)5-,-(CH
2)6-など)、(ii)C2-6アルケニレン基(例えば、-CH
=CH-,-CH=CH-CH2-,-CH2-CH=CH-CH2-,-(CH2)2-CH=CH-CH2
-,-(CH2)2-CH=CH-(CH2)2-,-(CH2)3-CH=CH-CH2-など)、
(iii)C2-6アルキニレン基(例えば、
【化45】 などがあげられる。
【0024】XおよびYで表される「置換基を有してい
てもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介していてもよい
2価の直鎖状低級炭化水素基」の「置換基」としては、
例えば、上記Ar1およびAr2で表される「置換基を有
していてもよい芳香族基」の「置換基」と同様のものな
どが用いられるが、特に、ヒドロキシ基またはオキソ基
などが好ましい。XおよびYで表される「置換基を有し
ていてもよく、ヘテロ原子1ないし3個を介していても
よい2価の直鎖状低級炭化水素基」の「2価の直鎖状低
級炭化水素基」がヘテロ原子を炭化水素鎖中に含む場合
の具体例としては、例えば、-(CH2)2-O-,-(CH2)3-O-,-
(CH2)4-O-,-(CH2)6-O-,-(CH2)2-NH-,-(CH2)3-NH-,-(C
H2)4-NH-,-(CH2)3-S-,-CH2-CO-CH2-O-,-(CH2)2-CO-NH-,
-CH2-CO-NH-,-CO-O-(CH2)2-O-,-CO-O-(CH2)3-O-,-(CH2)
6-NH-,-(CH2)6-S-,-(CH2)2-O-(CH2)2-O-,-(CH2)2-O-(CH
2)2-S-などがあげられる。Xとしては、結合手またはC
1-6アルキレン基などが好ましく、特に結合手などが好
ましい。Yとしては、結合手、酸素原子またはヒドロキ
シ基で置換されていてもよく、アルキレン鎖中に酸素原
子を含んでいてもよいC1-6アルキレン基などが好まし
く、結合手、酸素原子、−O−CH2−、−CH2−また
は−CH(OH)−などが特に好ましい。
【0025】上記式(II)中、R3は水素原子、置換さ
れていてもよいヒドロキシ基またはエステル化されてい
てもよいカルボキシル基を示す。R3で示される「置換
基を有していてもよいヒドロキシ基」としては、例えば
(1)ヒドロキシ基または(2)ヒドロキシ基の水素原子
の代わりに例えば、「置換基を有していてもよい炭化水
素基」などを1個有するヒドロキシ基を示す。該「置換
基を有していてもよい炭化水素基などを1個有するヒド
ロキシ基」として表される「置換基を有していてもよい
炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例えば、炭化
水素化合物から水素原子を1個取り除いた基を示し、そ
の例としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基などの鎖状または環状炭化水素基があげられる。こ
のうち、炭素数1ないし16個の鎖状(直鎖状あるいは
分枝状)または環状炭化水素基などが好ましく、具体的
には、 a)アルキル基[好ましくは、低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、 sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)]、 b)アルケニル基[好ましくは、低級アルケニル基(例
えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イ
ソブテニル、sec−ブテニルなどのC2-6アルケニル基な
ど)]、 c)アルキニル基[好ましくは、低級アルキニル基(例
えば、プロパルギル、エチニル、ブチニル、1−ヘキシ
ニルなどのC2-6アルキニル基など)]、 d)シクロアルキル基[好ましくは、低級シクロアルキ
ル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、1ないし3個の低級アルコキシ基(例えば、
メトキシなどのC1-6アルコキシ基など)などを有して
いてもよいベンゼン環と縮合していてもよいシクロヘキ
シルなどのC3-6シクロアルキル基)]、 e)アリール基(例えば、フェニル、ビフェニル、1−
ナフチル、2−ナフチル、2−インデニル、2−アンス
リル、1−アントリル、2−アントリル、3−アントリ
ル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フ
ェナントリル、4−フェナントリルまたは9−フェナン
トリルなどのC6-14アリール基など、好ましくはフェニ
ル基)、 f)アラルキル基[好ましくは、低級アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−
ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2−フェニルエ
チル、2−ジフェニルエチル、1−フェニルプロピル、
2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、4−フ
ェニルブチル、5−フェニルペンチルなどのC7-16アラ
ルキル基など、さらに好ましくはベンジル基)]などが
あげられる。該「置換基を有していてもよい炭化水素基
などを1個有するヒドロキシ基」として表される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」として
は、例えば、上記Ar1およびAr2で表される「置換基
を有していてもよい芳香族基」の「置換基」と同様のも
のなどが用いられる。R3で示される「エステル化され
ていてもよいカルボキシル基」としては、例えば(1)
カルボキシル基または(2)カルボキシル基の水素原子
の代わりに例えば、「置換基を有していてもよい炭化水
素基」などを1個有するカルボキシル基を示す。該「置
換基を有していてもよい炭化水素基などを1個有するカ
ルボキシル基」として表される「置換基を有していても
よい炭化水素基」としては、例えば上記の「置換基を有
していてもよい炭化水素基などを1個有するヒドロキシ
基」の「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同様
のものなどがあげられる。R3としては、水素原子、ヒ
ドロキシ基またはカルボキシル基などが好ましく、水素
原子またはヒドロキシ基などがより好ましく、特に水素
原子などが好ましい。
【0026】上記式(I)中、R1およびR2の他方は水
素原子、シアノ基または置換基を有していてもよい炭化
水素基を示す。R1およびR2の他方として示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」
としては、例えば、炭化水素化合物から水素原子を1個
取り除いた基を示し、その例としては、例えば、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル
基、アリール基、アラルキル基などの鎖状または環状炭
化水素基があげられる。このうち、炭素数1ないし16
個の鎖状(直鎖状あるいは分枝状)または環状炭化水素
基などが好ましく、具体的には、 a)アルキル基[好ましくは、低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、 sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)]、 b)アルケニル基[好ましくは、低級アルケニル基(例
えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イ
ソブテニル、sec−ブテニルなどのC2-6アルケニル基な
ど)]、 c)アルキニル基[好ましくは、低級アルキニル基(例
えば、プロパルギル、エチニル、ブチニル、1−ヘキシ
ニルなどのC2-6アルキニル基など)]、 d)シクロアルキル基[好ましくは、低級シクロアルキ
ル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、1ないし3個の低級アルコキシ基(例えば、
メトキシなどのC1-6アルコキシ基など)などを有して
いてもよいベンゼン環と縮合していてもよいシクロヘキ
シルなどのC3-6シクロアルキル基)]、 e)アリール基(例えば、フェニル、ビフェニル、1−
ナフチル、2−ナフチル、2−インデニル、2−アンス
リル、1−アントリル、2−アントリル、3−アントリ
ル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フ
ェナントリル、4−フェナントリルまたは9−フェナン
トリルなどのC6-14アリール基など、好ましくはフェニ
ル基)、 f)アラルキル基[好ましくは、低級アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−
ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2−フェニルエ
チル、2−ジフェニルエチル、1−フェニルプロピル、
2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、4−フ
ェニルブチル、5−フェニルペンチルなどのC7-16アラ
ルキル基など、さらに好ましくはベンジル基)]などが
あげられる。
【0027】該R1およびR2の他方として表される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」とし
ては、例えば、(i)ハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)、(ii)低級アルキレンジオ
キシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ
などのC1-3アルキレンジオキシ基など)、(iii)ニト
ロ基、(iv)シアノ基、(v)置換されていてもよい低
級アルキル基、(vi)置換されていてもよい低級アルケ
ニル基、(vii)置換されていてもよい低級アルキニル
基、(viii)(a)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、(b)低級アルキレンジオキ
シ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシな
どのC1-3アルキレンジオキシ基など)、(c)ニトロ
基、(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されていてもよい
低級アルキル基、(f)ハロゲン化されていてもよい低
級アルケニル基、(g)ハロゲン化されていてもよい低
級アルキニル基、(h)低級シクロアルキル基(例え
ば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキル基など)、
(i)置換されていてもよい低級アルコキシ基、(j)ハ
ロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ基、(k)
ヒドロキシ基、(l)アミノ基、(m)モノ−低級アルキ
ルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プ
ロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど
のモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、(n)ジ−低級
アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノなどのジ−
1-6アルキルアミノ基など)、(o)5ないし6員環状
アミノ基(例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペ
ラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イル
など)、(p)低級アルキル−カルボニル基(例えば、
アセチル、プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボ
ニル基など)、(q)カルボキシル基、(r)低級アルコ
キシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル基な
ど)、(s)カルバモイル基、(t)モノ−低級アルキル
−カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−カルバモ
イル基など)、(u)ジ−低級アルキル−カルバモイル
基(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イルなどのジ−C1-6アルキルカルバモイル基など)、
(v)アリール−カルバモイル基(例えば、フェニルカ
ルバモイル、ナフチルカルバモイルなどのC6-10アリー
ル−カルバモイルなど)、(w)スルホ基、(x)低級ア
ルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニルなどのC1-6アルキルスルホニル基な
ど)、(y)アリール基(例えば、フェニル、ナフチル
などのC6-10アリール基など)、(z)アリールオキシ
基(例えば、フェノキシ、ナフチルオキシなどのC6-10
アリールオキシ基など)、(aa)アラルキルオキシ基
(例えば、ベンジルオキシなどのC7-16アラルキルオキ
シ基など)、(bb)オキソ基、(cc)チオカルバモイル
基、(dd)モノ−低級アルキル−チオカルバモイル基
(例えば、メチルチオカルバモイル、エチルチオカルバ
モイルなどのモノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
基など)、(ee)ジ−低級アルキル−チオカルバモイル
基(例えば、ジメチルチオカルバモイル、ジエチルチオ
カルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−チオカルバモ
イル基など)、(ff)アリール−チオカルバモイル基
(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフチルチオカ
ルバモイルなどのC6-10アリール−チオカルバモイルな
ど)、(gg)アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネ
チル、2−フェニルエチル、1−フェニルプロピル、2
−フェニルプロピルなどのC7-16アラルキル基など)、
(hh)低級アルコキシ−カルボニル−低級アルキル基
(例えば、メチルカルボニルメチル、エチルカルボニル
メチルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アル
キル基など)または(ii)カルボキシル−低級アルキル
基(例えば、カルボキシルメチル、カルボキシルエチル
などのカルボキシル−C1-6アルキル基など)などで置
換されていてもよい低級シクロアルキル基(例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシルなどのC3-6シクロアルキル基など)、
【0028】(ix)置換されていてもよい低級アルコキ
シ基、(x)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル
チオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)アミノ基、(xii
i)モノ−低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミ
ノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミ
ノ、ブチルアミノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基
など)、(xiv)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、
ジブチルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基な
ど)、(xv)5ないし6員環状アミノ基(例えば、モル
ホリノ、チオモルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピペ
リジノ、ピロリジン−1−イルなど)、(xvi)低級ア
ルキル−カルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニ
ルなどのC1-6アルキル−カルボニル基など)、(xvi
i)カルボキシル基、(xviii)低級アルコキシ−カルボ
ニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなど
のC1-6アルコキシ−カルボニル基など)、(xix)カル
バモイル基、(xx)モノ−低級アルキル−カルバモイル
基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル
などのモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基など)、
(xxi)ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、
ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイルなどのジ
−C1-6アルキルカルバモイル基など)、(xxii)アリ
ール−カルバモイル(例えば、フェニルカルバモイル、
ナフチルカルバモイルなどのC6-10アリール−カルバモ
イルなど)、(xxiii)スルホ基、(xxiv)低級アルキ
ルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルス
ルホニルなどのC1-6アルキルスルホニル基など)、(x
xv)(a)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、(b)低級アルキレンジオキシ基
(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシなどの
1-3アルキレンジオキシ基など)、(c)ニトロ基、
(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されていてもよい低級
アルキル基、(f)ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルケニル基、(g)ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキニル基、(h)低級シクロアルキル基(例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシルなどのC3-6シクロアルキル基など)、(i)置
換されていてもよい低級アルコキシ基、(j)ハロゲン
化されていてもよい低級アルキルチオ基、(k)ヒドロ
キシ基、(l)アミノ基、(m)モノ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピル
アミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなどのモノ
−C1-6アルキルアミノ基など)、(n)ジ−低級アルキ
ルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノなどのジ−C
1-6アルキルアミノ基など)、(o)5ないし6員環状ア
ミノ基(例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラ
ジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イルな
ど)、(p)低級アルキル−カルボニル基(例えば、ア
セチル、プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボニ
ル基など)、(q)カルボキシル基、(r)低級アルコキ
シ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカル
ボニルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル基など)、
(s)カルバモイル基、(t)モノ−低級アルキル−カル
バモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカル
バモイルなどのモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基
など)、(u)ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例
えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイルな
どのジ−C1-6アルキルカルバモイル基など)、(v)ア
リール−カルバモイル基(例えば、フェニルカルバモイ
ル、ナフチルカルバモイルなどのC6-10アリール−カル
バモイルなど)、(w)スルホ基、(x)低級アルキルス
ルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホ
ニルなどのC1-6アルキルスルホニル基など)、(y)ア
リール基(例えば、フェニル、ナフチルなどのC6-10
リール基など)、(z)アリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、ナフチルオキシなどのC6-10アリールオキシ
基など)、(aa)アラルキルオキシ基(例えば、ベンジ
ルオキシなどのC7-16アラルキルオキシ基など)、(b
b)オキソ基、(cc)チオカルバモイル基、(dd)モノ
−低級アルキル−チオカルバモイル基(例えば、メチル
チオカルバモイル、エチルチオカルバモイルなどのモノ
−C1-6アルキル−チオカルバモイル基など)、(ee)
ジ−低級アルキル−チオカルバモイル基(例えば、ジメ
チルチオカルバモイル、ジエチルチオカルバモイルなど
のジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基など)、(f
f)アリール−チオカルバモイル基(例えば、フェニル
チオカルバモイル、ナフチルチオカルバモイルなどのC
6-10アリール−チオカルバモイルなど)、(gg)アラル
キル基(例えば、ベンジル、フェネチル、2−フェニル
エチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル
などのC7-16アラルキル基など)、(hh)低級アルコキ
シ−カルボニル−低級アルキル基(例えば、メチルカル
ボニルメチル、エチルカルボニルメチルなどのC1-6
ルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル基など)または
(ii)カルボキシル−低級アルキル基(例えば、カルボ
キシルメチル、カルボキシルエチルなどのカルボキシル
−C1-6アルキル基など)などで置換されていてもよい
アリール基(例えば、フェニル、ナフチルなどのC6-10
アリール基など)、
【0029】(xxvi)(a)ハロゲン原子(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(b)低級アルキレ
ンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジ
オキシなどのC1-3アルキレンジオキシ基など)、(c)
ニトロ基、(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されていて
もよい低級アルキル基、(f)ハロゲン化されていても
よい低級アルケニル基、(g)ハロゲン化されていても
よい低級アルキニル基、(h)低級シクロアルキル基
(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキル基な
ど)、(i)置換されていてもよい低級アルコキシ基、
(j)ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ
基、(k)ヒドロキシ基、(l)アミノ基、(m)モノ−
低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチル
アミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチル
アミノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、
(n)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルア
ミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、(o)5
ないし6員環状アミノ基(例えば、モルホリノ、チオモ
ルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリ
ジン−1−イルなど)、(p)低級アルキル−カルボニ
ル基(例えば、アセチル、プロピオニルなどのC1-6
ルキル−カルボニル基など)、(q)カルボキシル基、
(r)低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カ
ルボニル基など)、(s)カルバモイル基、(t)モノ−
低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メチルカルバ
モイル、エチルカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキ
ル−カルバモイル基など)、(u)ジ−低級アルキル−
カルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイルなどのジ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基など)、(v)アリール−カルバモイル基(例え
ば、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイルなど
のC6-10アリール−カルバモイルなど)、(w)スルホ
基、(x)低級アルキルスルホニル基(例えば、メチル
スルホニル、エチルスルホニルなどのC1-6アルキルス
ルホニル基など)、(y)アリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどのC6-10アリール基など)、(z)ア
リールオキシ基(例えば、フェノキシ、ナフチルオキシ
などのC6-10アリールオキシ基など)、(aa)アラルキ
ルオキシ基(例えば、ベンジルオキシなどのC7-16アラ
ルキルオキシ基など)、(bb)オキソ基、(cc)チオカ
ルバモイル基、(dd)モノ−低級アルキル−チオカルバ
モイル基(例えば、メチルチオカルバモイル、エチルチ
オカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−チオカル
バモイル基など)、(ee)ジ−低級アルキル−チオカル
バモイル基(例えば、ジメチルチオカルバモイル、ジエ
チルチオカルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル基など)、(ff)アリール−チオカルバモ
イル基(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフチル
チオカルバモイルなどのC6-10アリール−チオカルバモ
イルなど)、(gg)アラルキル基(例えば、ベンジル、
フェネチル、2−フェニルエチル、1−フェニルプロピ
ル、2−フェニルプロピルなどのC7-16アラルキル基な
ど)、(hh)低級アルコキシ−カルボニル−低級アルキ
ル基(例えば、メチルカルボニルメチル、エチルカルボ
ニルメチルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6
アルキル基など)または(ii)カルボキシル−低級アル
キル基(例えば、カルボキシルメチル、カルボキシルエ
チルなどのカルボキシル−C1-6アルキル基など)など
で置換されていてもよいアラルキル基(例えば、ベンジ
ル、フェネチル、2−フェニルエチル、1−フェニルプ
ロピル、2−フェニルプロピル、ナフチルメチルなどの
7-15アラルキル基など)、
【0030】(xxvii)(a)ハロゲン原子(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(b)低級アルキレ
ンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジ
オキシなどのC1-3アルキレンジオキシ基など)、(c)
ニトロ基、(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されていて
もよい低級アルキル基、(f)ハロゲン化されていても
よい低級アルケニル基、(g)ハロゲン化されていても
よい低級アルキニル基、(h)低級シクロアルキル基
(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキル基な
ど)、(i)置換されていてもよい低級アルコキシ基、
(j)ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ
基、(k)ヒドロキシ基、(l)アミノ基、(m)モノ−
低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチル
アミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチル
アミノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、
(n)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルア
ミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、 (o)
5ないし6員環状アミノ基(例えば、モルホリノ、チオ
モルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロ
リジン−1−イルなど)、(p)低級アルキル−カルボ
ニル基(例えば、アセチル、プロピオニルなどのC1-6
アルキル−カルボニル基など)、(q)カルボキシル
基、(r)低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ
−カルボニル基など)、(s)カルバモイル基、(t)モ
ノ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイルなどのモノ−C1-6
ルキル−カルバモイル基など)、(u)ジ−低級アルキ
ル−カルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル、
ジエチルカルバモイルなどのジ−C1-6アルキルカルバ
モイル基など)、(v)アリール−カルバモイル基(例
えば、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイルな
どのC6-10アリール−カルバモイルなど)、(w)スル
ホ基、(x)低級アルキルスルホニル基(例えば、メチ
ルスルホニル、エチルスルホニルなどのC1-6アルキル
スルホニル基など)、(y)アリール基(例えば、フェ
ニル、ナフチルなどのC6-10アリール基など)、(z)
アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、ナフチルオキ
シなどのC6-10アリールオキシ基など)、(aa)アラル
キルオキシ基(例えば、ベンジルオキシなどのC7-16
ラルキルオキシ基など)、(bb)オキソ基、(cc)チオ
カルバモイル基、(dd)モノ−低級アルキル−チオカル
バモイル基(例えば、メチルチオカルバモイル、エチル
チオカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−チオカ
ルバモイル基など)、(ee)ジ−低級アルキル−チオカ
ルバモイル基(例えば、ジメチルチオカルバモイル、ジ
エチルチオカルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−チ
オカルバモイル基など)、(ff)アリール−チオカルバ
モイル基(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフチ
ルチオカルバモイルなどのC6-10アリール−チオカルバ
モイルなど)、(gg)アラルキル基(例えば、ベンジ
ル、フェネチル、2−フェニルエチル、1−フェニルプ
ロピル、2−フェニルプロピルなどのC7-16アラルキル
基など)、(hh)低級アルコキシ−カルボニル−低級ア
ルキル基(例えば、メチルカルボニルメチル、エチルカ
ルボニルメチルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−
1-6アルキル基など)または(ii)カルボキシル−低
級アルキル基(例えば、カルボキシルメチル、カルボキ
シルエチルなどのカルボキシル−C1-6アルキル基な
ど)などで置換されていてもよいアリールオキシ基(例
えば、フェノキシ、ナフチルオキシなどのC6-10アリー
ルオキシ基など)、
【0031】(xxviii)(a)ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(b)低級アルキ
レンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレン
ジオキシなどのC1-3アルキレンジオキシ基など)、
(c)ニトロ基、(d)シアノ基、(e)ハロゲン化され
ていてもよい低級アルキル基、(f)ハロゲン化されて
いてもよい低級アルケニル基、(g)ハロゲン化されて
いてもよい低級アルキニル基、(h)低級シクロアルキ
ル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキル
基など)、(i)置換されていてもよい低級アルコキシ
基、(j)ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチ
オ基、(k)ヒドロキシ基、(l)アミノ基、(m)モノ
−低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチ
ルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチ
ルアミノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、
(n)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルア
ミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、(o)5
ないし6員環状アミノ基(例えば、モルホリノ、チオモ
ルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリ
ジン−1−イルなど)、(p)低級アルキル−カルボニ
ル基(例えば、アセチル、プロピオニルなどのC1-6
ルキル−カルボニル基など)、(q)カルボキシル基、
(r)低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カ
ルボニル基など)、(s)カルバモイル基、(t)モノ−
低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メチルカルバ
モイル、エチルカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキ
ル−カルバモイル基など)、(u)ジ−低級アルキル−
カルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイルなどのジ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基など)、(v)アリール−カルバモイル基(例え
ば、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイルなど
のC6-10アリール−カルバモイルなど)、(w)スルホ
基、(x)低級アルキルスルホニル基(例えば、メチル
スルホニル、エチルスルホニルなどのC1-6アルキルス
ルホニル基など)、(y)アリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどのC6-10アリール基など)、(z)ア
リールオキシ基(例えば、フェノキシ、ナフチルオキシ
などのC6-10アリールオキシ基など)、(aa)アラルキ
ルオキシ基(例えば、ベンジルオキシなどのC7-16アラ
ルキルオキシ基など)、(bb)オキソ基、(cc)チオカ
ルバモイル基、(dd)モノ−低級アルキル−チオカルバ
モイル基(例えば、メチルチオカルバモイル、エチルチ
オカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−チオカル
バモイル基など)、(ee)ジ−低級アルキル−チオカル
バモイル基(例えば、ジメチルチオカルバモイル、ジエ
チルチオカルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル基など)、(ff)アリール−チオカルバモ
イル基(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフチル
チオカルバモイルなどのC6-10アリール−チオカルバモ
イルなど)、(gg)アラルキル基(例えば、ベンジル、
フェネチル、2−フェニルエチル、1−フェニルプロピ
ル、2−フェニルプロピルなどのC7-16アラルキル基な
ど)、(hh)低級アルコキシ−カルボニル−低級アルキ
ル基(例えば、メチルカルボニルメチル、エチルカルボ
ニルメチルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6
アルキル基など)または(ii)カルボキシル−低級アル
キル基(例えば、カルボキシルメチル、カルボキシルエ
チルなどのカルボキシル−C1-6アルキル基など)など
で置換されていてもよいアラルキルオキシ基(例えば、
ベンジルオキシなどのC7-16アラルキルオキシ基な
ど)、
【0032】(xxix)オキソ基、(xxx)チオカルバモ
イル基、(xxxi)モノ−低級アルキル−チオカルバモイ
ル基(例えば、メチルチオカルバモイル、エチルチオカ
ルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−チオカルバモ
イル基など)、(xxxii)ジ−低級アルキル−チオカル
バモイル基(例えば、ジメチルチオカルバモイル、ジエ
チルチオカルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル基など)、(xxxiii)アリール−チオカル
バモイル(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフチ
ルチオカルバモイルなどのC6-10アリール−チオカルバ
モイルなど)、(xxxiv) アリール−カルボニルオキシ
(例えば、フェニルカルボニルオキシなどのC6-10アリ
ール−カルボニルオキシなど)、(xxxv) 置換されてい
てもよいアミノカルボニル、(xxxvi)5または6員の複
素環基、(xxxvii)低級アルコキシ−カルボニル−低級ア
ルコキシ−カルボニル(例えば、メトキシカルボニルメ
トキシカルボニル、エトキシカルボニルエトキシカルボ
ニルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコ
キシ−カルボニルなど)、(xxxviii)低級アルコキシ
−カルボニル−低級アルキル−カルバモイル(例えば、
メトキシカルボニルメチルカルバモイル、エトシキカル
ボニルエチルカルバモイルなどのC1-6アルキコキシ−
カルボニル−C1-6アルキル−カルバモイルなど)、(xx
xix)ヒドロキシ−低級アルキル−カルバモイル(例え
ば、ヒドロキシメチルカルバモイル、ヒドロキシエチル
カルバモイルなどのヒドロキシ−C1-6アルキル−カル
バモイルなど)、(xxxx)低級アルコキシ−カルボニル
−カルバモイル基(例えば、メトキシカルボニルカルバ
モイル、エトキシカルボニルカルバモイルなどのC1-6
アルコキシ−カルボニル−カルバモイル基など)、(xx
xxi)アリールスルホンアミド基(フェニルスルホンア
ミドなどのC6-14アリールスルホンアミド基)、(xxxx
ii)アルキルスルホンアミド基(メチルスルホンアミ
ド、エチルスルホンアミドなどのC1-6アルキルスルホ
ンアミド基)、(xxxxiii)カルボキシ−C1-6アルキル
−カルボニル−アミノ基(例、カルボキシメチルカルボ
ニルアミノ、カルボキシメチルカルボニルアミノな
ど)、(xxxxiv)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6
アルキル−カルボニル−アミノ基(例、メトキシカルボ
ニルメチルカルボニルアミノなど)、(xxxxv)C1-6
ルキル−カルボニルオキシ−C1-6アルキル−カルボニ
ル−アミノ基(例、メチルカルボニルオキシメチルカル
ボニルアミノなど)、(xxxxvi)ヒドロキシ−C1-6
ルキル−カルボニル−アミノ基(例、ヒドロキシメチル
カルボニルアミノなど)、(xxxxvii)ヒドロキシまた
は(および)C1-6アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シなど)で置換されていてもよいC6-14アリール−C
2-6アルケニル−カルボニルアミド基(例、(4−ヒド
ロキシ−3,5−メトキシ)フェニル−エチニルカルボ
ニルアミド)などが用いられる。
【0033】上記R1およびR2の他方として表される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」
として表される「置換されていてもよいアミノカルボニ
ル」としては、例えば、1または2個の(a)ハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、
(b)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基、
(c)ハロゲン化されていてもよい低級アルケニル基、
(d)ハロゲン化されていてもよい低級アルキニル基、
(e)低級シクロアルキル基(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
どのC3-6シクロアルキル基など)、(f)置換されてい
てもよい低級アルコキシ基、(g)ハロゲン化されてい
てもよい低級アルキルチオ基、(h)ヒドロキシ基、
(i)アミノ基、(j)モノ−低級アルキルアミノ基(例
えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
イソプロピルアミノ、ブチルアミノなどのモノ−C1-6
アルキルアミノ基など)、(k)ジ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプ
ロピルアミノ、ジブチルアミノなどのジ−C1-6アルキ
ルアミノ基など)、(l)5ないし6員環状アミノ基
(例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジン−
1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イルなど)、
(m)低級アルキル−カルボニル基(例えば、アセチ
ル、プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボニル基
など)、(n)カルボキシル基、(o)低級アルコキシ−
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル基など)、(p)
カルバモイル基、(q)モノ−低級アルキル−カルバモ
イル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモ
イルなどのモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基な
ど)、(r)ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例え
ば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイルなど
のジ−C1-6アルキルカルバモイル基など)、(s)アリ
ール−カルバモイル基(例えば、フェニルカルバモイ
ル、ナフチルカルバモイルなどのC6-10アリール−カル
バモイルなど)、(t)スルホ基、(u)低級アルキルス
ルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホ
ニルなどのC1-6アルキルスルホニル基など)、(v)ア
リール基(例えば、フェニル、ナフチルなどのC6-10
リール基など)、(w)アリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、ナフチルオキシなどのC6-10アリールオキシ
基など)、(x)アラルキルオキシ基(例えば、ベンジ
ルオキシなどのC7-16アラルキルオキシ基など)、(y)
チオカルバモイル基、(z)モノ−低級アルキル−チオ
カルバモイル基(例えば、メチルチオカルバモイル、エ
チルチオカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−チ
オカルバモイル基など)、(aa)ジ−低級アルキル−チ
オカルバモイル基(例えば、ジメチルチオカルバモイ
ル、ジエチルチオカルバモイルなどのジ−C1-6アルキ
ル−チオカルバモイル基など)、(bb)アリール−チオ
カルバモイル基(例えば、フェニルチオカルバモイル、
ナフチルチオカルバモイルなどのC6-10アリール−チオ
カルバモイルなど)、(cc)アラルキル基(例えば、ベ
ンジル、フェネチル、2−フェニルエチル、1−フェニ
ルプロピル、2−フェニルプロピルなどのC7-16アラル
キル基など)、(dd)低級アルコキシ−カルボニル−低
級アルキル基(例えば、メチルカルボニルメチル、エチ
ルカルボニルメチルなどのC1-6アルコキシ−カルボニ
ル−C1-6アルキル基など)または(ee)カルボキシル
−低級アルキル基(例えば、カルボキシルメチル、カル
ボキシルエチルなどのカルボキシル−C1-6アルキル基
など)などを有していてもよいアミノカルボニルなどが
あげられる。
【0034】上記R1およびR2の他方として表される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」
として表される「5または6員の複素環基」としては、
例えば、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子、硫黄原
子などの1種または2種のヘテロ原子を、1ないし4個
含む5または6員の複素環基などが含まれる。該複素環
基としては、具体的には、例えば、フリル、チエニル、
ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,
2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾ
リル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、
1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾ
リル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリ
アゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、
ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、
トリアジニルなどの5または6員の芳香族単環式複素環
基などがあげられ、なかでもピリジルなどが好ましい。
上記R1およびR2の他方として表される「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」の「置換基」として表される
「置換されていてもよい低級アルキル基」、「置換され
ていてもよい低級アルケニル基」、「置換されていても
よい低級アルキニル基」、「置換されていてもよい低級
アルコキシ基」および「ハロゲン化されていてもよい低
級アルキルチオ基」としては、上記のAr1およびAr2
で表される「置換基を有していてもよい芳香族基」の
「置換基」として例示したものと同様の基が用いられ
る。さらに、「置換されていてもよい低級アルキル基」
の「置換基」としては、モノまたはジ−C1-6アルキル
−アミノ−メチレンアミノスルホニル基(例、ジメチル
アミノメチレンアミノスルホニルなど)なども用いられ
る。上記R1およびR2の他方として表される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」の「置換基」として表さ
れる「置換されていてもよい低級シクロアルキル基」、
「置換されていてもよいアリール基」、「置換されてい
てもよいアリールオキシ基」および「置換されていても
よいとアラルキルオキシ基」の「置換基」として表わさ
れる「ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基」、
「ハロゲン化されていてもよい低級アルケニル基」、
「ハロゲン化されていてもよい低級アルキニル基」およ
び「ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ基」
としては、上記のAr1およびAr2で表される「置換基
を有していてもよい芳香族基」の「置換基」として例示
したものと同様のものが用いられる。
【0035】R1およびR2の他方として示される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」と
して好ましくは、例えば、低級アルキル基(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、へキシ
ルなどのC1-6アルキル基など)などがあげられる。R1
およびR2の他方として示される「置換基を有していて
もよい炭化水素基」の「置換基」として好ましくは、例
えば、(i)(a)低級アルキル−カルボニル基(例えば、ア
セチル、プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボニ
ル基など)、(b)低級アルコキシ−カルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アル
コキシ−カルボニル基など)などで置換されていてもよ
い低級シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC
3-6シクロアルキル基など)、(ii)カルボキシル基、(ii
i)低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ-カルボ
ニル基など)、(iv)(a)低級アルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n
−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブ
トキシなどのC1-6アルコキシ基など)、(b)低級アルコ
キシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル基など)
または(c)カルボキシル基などで置換されていてもよ
いアリール基(例えば、フェニル、ナフチルなどのC
6-10アリール基など)、(v)アリール−カルボニルオキ
シ(例えば、フェニルカルボニルオキシなどのC6-10
リール−カルボニルオキシなど)、(vi)置換されていて
もよいアミノカルボニル、(vii)5または6員の複素環
基、(viii)ジ−低級アルキルアミノで置換されていても
よい低級アルキルで置換されていてもよいスルホンアミ
ド(例えば、スルホンアミド、ジメチルアミノメチルス
ルホンアミドのジ−C1-6アルキルアミノで置換されて
いてもよいC1-6アルキルで置換されていてもよいスル
ホンアミド−C1-6アルキルなど)、(ix)低級アルコキ
シ−カルボニル−低級アルコキシ−カルボニル(例え
ば、メトキシカルボニルメトキシカルボニル、エトキシ
カルボニルエトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ
−カルボニル−C1-6アルコキシ−カルボニルなど)、
(x)(a)アミノカルボニルまたは(b)カルボキシル
で置換されていてもよい低級アルコキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ、アミノカルボニルメトキシ、カルボ
キシルメトキシなどのアミノカルボニルで置換されてい
てもよいC1-6アルコキシ基など)、(xi)低級アルコ
キシ−カルボニル−低級アルキル−カルバモイル基(例
えば、メチルカルボニルメチルカルバモイルなどのC
1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル−カルバモ
イル基など)、(xii)ヒドロキシ−低級アルキル−カ
ルバモイル基(例えば、ヒドロキシメチルカルバモイ
ル、ヒドロキシエチルカルバモイルなどのヒドロキシ−
1-6アルキル−カルバモイル基など)、(xiii)低級
アルコキシ−カルボニル−カルバモイル基(例えば、メ
トキシカルボニルカルバモイル、エトキシカルボニルカ
ルバモイルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−カル
バモイル基など)または(xiv)シアノ基などがあげら
れる。
【0036】R1およびR2の他方として好ましくは、水
素原子、シアノ基、置換基を有していてもよいC1-6
ルキル基、または置換基を有していてもよいC3-6シク
ロアルキル基などがあげられ、特に、水素原子、シアノ
基、メチル、tert-ブチル、シクロヘキシル、フェニ
ル、-CH2CO2Me、-(CH2)2CO2Et、-(CH2)3CO2Et、-C(Me)2
CO2Et、-C(Me)2CO2Me、-C(Me)2CO2H、-(CH2)4CO2Et、-C
H2CO2H、-(CH2)2OCH2CONH2、-(CH2)2OCH2CO2H、-(CH2)2
CO2H、-(CH2)4CO2H、-(CH2)2OCOPh、-CH2CONMeCH2CH2P
h、-CH2Ph、-(CH2)2Ph、-(CH2)3Ph、-(CH2)2C(Me)2CO2E
t、-CH2C6H4(2-CO2Me)、-CH2C6H4(3-CO2Me)、-CH2C6H
4(4-CO2Me)、-CH2C6H4(2-CO2H)、-CH2C6H4(3-CO2H)、-
(CH2)2C(Me)2SO2NHCHNMe2、-(CH2)2C(Me)2SO2NH2、-CH2
CO2CH2CO2Me、-CH2CON(Me)CH2CO2Et、-CH2CON(Me)CH2CO
2H、-CH2CONHC(Me)2CO2Et、-CH2CONHCH2CO2Me、-CH2CON
HCH2CO2H、-CH2CONH(CH2)2CO2Et、-CH2CONH(CH2)2CO
2H、-(CH2)2CONHCO2Me、-(CH2)2CONHCO2H、-(CH2)4CN、
【化46】 などがあげられる(Meはメチル、Etはエチル、Phはフェ
ニルを示す)。
【0037】該R1およびR2の他方の好ましいものとし
て表わされる「置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル基」および「置換基を有していてもよいC3-6シクロ
アルキル基」の「置換基」としては、上記R1およびR2
の他方として示される「置換基を有していてもよい炭化
水素基」の「置換基」と同様のものなどがあげられ、
「置換基を有していてもよいC3-6シクロアルキル基」
の「置換基」としては上記Ar1およびAr2で表わされ
る「置換基を有していてもよい芳香族基」の「置換基」
として表わされる置換基などが好ましい。
【0038】上記した中でもR1およびR2としては、い
ずれか一方が式
【化47】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は
【化48】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは結合手または酸素
原子を、R3は水素原子またはヒドロキシ基を示す)で
表わされる基を示し、他方が(1)水素原子、(2)シ
アノ基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)カルボキシ
ル基、(iii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(iv)
5ないし6員の含窒素複素環基、(v)C7-15アラルキ
ル、カルボキシル−C1-6アルキルおよびC1-6アルコキ
シカルボニル−C1-6アルキルから選ばれる置換基を有
していてもよいカルバモイル基、(vi)C6-14アリール
−カルボニルオキシ基、(vii)スルファモイル基、(v
iii)モノまたはジ−C1-6アルキル−アミノ−メチレン
アミノスルホニル基、(ix)カルボキシルまたはカルバ
モイルを有していてもよいC1-6アルコキシ基および
(x)シアノからなる群から選ばれる置換基を有してい
てもよいC1-16アルキル基、(4)カルボキシルまたは
1-6アルコキシカルボニルを有していてもよいC3-7
クロアルキル基、(5)C6-14アリール基または(6)
1-6アルコキシ、カルボキシルまたはC1-6アルコキシ
−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC
7-15アラルキル基を示す場合が好ましい。
【0039】さらには、R1およびR2としては、いずれ
か一方が式
【化49】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は
【化50】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
水素原子またはヒドロキシ基を示す)で表わされる基を
示し、他方が(1)水素原子、(2)シアノ基、(3)
(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル基、(iii)カルバモイル基、(iv)シアノからなる
群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル基または(4)C1-6アルコキシカルボニルを有して
いてもよいC3-7シクロアルキル基を示す場合が好まし
い。
【0040】特に、R1およびR2としては、いずれか一
方が式
【化51】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は
【化52】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
水素原子を示す)で表わされる基を示し、他方がカルボ
キシルを有していてもよいC1-6アルキル基を示す場合
が好適である。
【0041】上記式(I)中、A環は置換基を有してい
てもよい同素環または置換基を有していてもよい含窒素
複素環を示す。該A環として示される「同素または(含
窒素)複素環」は置換可能な位置に任意の数(好ましく
は1ないし5個、より好ましくは1ないし3個)の置換
基を有し、置換基数が2個以上の場合には各置換基は同
一または異なっていてもよく、また、隣り合った2つの
置換基は互いに結合して環を形成していてもよい。隣り
合った2つの置換基が互いに結合して環を形成する場合
の環の例としては、例えば、(1)3ないし10員の環
状炭化水素(好ましくは5または6員の環状炭化水
素)、(2)炭素原子および窒素以外に窒素原子、硫黄
原子および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテ
ロ原子を1個以上(例えば、1個ないし4個、好ましく
は1個ないし3個)含む3ないし9員の芳香族含窒素複
素環(好ましくは5または6員の芳香族含窒素複素
環)、または(3)炭素原子および窒素以外に窒素原
子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または2
種のヘテロ原子を1個以上(例えば、1個ないし4個、
好ましくは1個ないし3個)含む5ないし9員の非芳香
族含窒素複素環(好ましくは5または6員の非芳香族含
窒素複素環)などがあげられる。より具体的には、前記
(1)の「環状炭化水素」として、例えば、C6-10アリ
ール(例えば、ベンゼンなど)、C3-10シクロアルケン
(例えば、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキ
セン、シクロヘプテン、シクロオクテンなど、)、C
3-10シクロアルカン(例えば、シクロブタン、シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオク
タンなど)などがあげられる。なかでも、例えばベンゼ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン環などの5ないし
6員の同素環が好ましく、特にベンゼン環が好ましい。
前記(2)の「芳香族含窒素複素環」としては、例え
ば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、ピ
ロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、チ
アゾール、イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオ
キサゾール環などの炭素および窒素原子以外に、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
1個ないし3個含む5ないし9員(好ましくは5または
6員)の芳香族含窒素複素環などがあげられる。前記
(3)の「非芳香族含窒素複素環」としては、例えば、
テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒド
ロピラジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピ
リダジン、ジヒドロピラン、ジヒドロピロール、ジヒド
ロイミダゾール、ジヒドロピラゾール、ジヒドロチアゾ
ール、ジヒドロイソチアゾール、ジヒドロオキサゾー
ル、ジヒドロイソオキサゾール、ピペリジン、ピペラジ
ン、ヘキサヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジ
ン、テトラヒドロピラン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、テト
ラヒドロチオフェン、テトラヒドロフラン、テトラヒド
ロチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール、テトラヒ
ドロオキサゾール、テトラヒドロイソキサゾール環など
の炭素および窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含
む5ないし9員(好ましくは5または6員)の非芳香族
含窒素複素環などがあげられる。
【0042】A環で示される「置換基を有していてもよ
い同素環」の「同素環」とは炭素原子からなる環状炭化
水素を意味し、例えば、3ないし10員の環状炭化水
素、好ましくは5または6員の環状炭化水素などが含ま
れる。具体的には、ベンゼン、C3-10シクロアルケン
(例えば、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキ
セン、シクロヘプテン、シクロオクテンなど、)、C
3-10シクロアルカン(例えば、シクロブタン、シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオク
タンなど)などがあげられる。なかでも、例えばベンゼ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン環などの5ないし
6員の同素環が好ましく、特にベンゼン環が好ましい。
A環で示される「置換基を有していてもよい同素環」の
「置換基」としては、上記R1およびR2の他方として示
される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置
換基」と同様のものなどがあげられる。なかでも、
(i)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、(ii)ニトロ基、(iii)ハロゲン化され
ていてもよい低級アルキル基、(iv)アミノ基、(v)
モノ−低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、
エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、
ブチルアミノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基な
ど)、(vi)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブ
チルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、
(vii)カルボキシル基、(viii)低級アルコキシ−カ
ルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル
などのC1-6アルコキシ−カルボニル基など)、(ix) ジ
−低級アルキルアミノで置換されていてもよい低級アル
キルで置換されていてもよいスルホンアミド(例えば、
スルホンアミド、ジメチルアミノメチルスルホンアミド
のジ−C1-6アルキルアミノで置換されていてもよいC
1-6アルキルで置換されていてもよいスルホンアミド−
1-6アルキルなど)、(x)低級アルコキシ−カルボニ
ル−低級アルキル(例えば、メトキシカルボニルメチ
ル、エトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルエ
チル、エトキシカルボニルエチルなどのC1-6アルコキ
シ−カルボニル−C1-6アルキルなど)、(xi)ヒドロキ
シ−低級アルキル−カルバモイル(例えば、ヒドロキシ
メチルカルバモイル、ヒドロキシエチルカルバモイルな
どのヒドロキシ−C1-6アルキル−カルバモイルな
ど)、(xii)フェニルスルホンアミド、(xiii)ヒドロ
キシ基および(xiv)置換基を有していてもよい低級アル
コキシ基などがあげられる。該A環で示される「置換基
を有していてもよい同素環」の「置換基」として示され
る「ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基」とし
ては、上記のAr1およびAr2で表される「置換基を有
していてもよい芳香族基」の「置換基」として例示した
「ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基」と同様
のものなどが用いられる。
【0043】該A環で示される「置換基を有していても
よい同素環」の「置換基」として示される「置換基を有
していてもよい低級アルコキシ基」としては、上記のA
1およびAr2で表される「置換基を有していてもよい
芳香族基」の「置換基」として例示した「置換基を有し
ていてもよい低級アルコキシ基」と同様のものなどが用
いられるが、A環の置換基としての「置換基を有してい
てもよい低級アルコキシ基」の「置換基」としては、例
えば、(i)低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどのC1-6
アルコキシ−カルボニル基など)および(ii)芳香族基
(例えば、前記Ar1およびAr2で表される「置換基を
有していてもよい芳香族基」の「芳香族基」など)など
から選ばれる置換基を1または2個有していてもよい低
級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s
ec−ブトキシ、tert−ブトキシなどのC1-6アルコキシ
基など)などがあげられる。
【0044】A環で示される「置換基を有していてもよ
い含窒素複素環」の「含窒素複素環」としては、例え
ば、1個の窒素原子を含み、さらに例えば窒素原子、酸
素原子、硫黄原子などから選ばれた1ないし3個のヘテ
ロ原子を含んでいてもよい3ないし13員の含窒素複素
環などがあげられる。具体的には、例えば
【化53】 などの3ないし9員(さらに好ましくは3ないし6員)
の含窒素複素環基などが好ましい。なかでも、
【化54】 などが特に好ましい。
【0045】A環で示される「置換基を有していてもよ
い含窒素複素環」の「置換基」としては、例えば、上記
A環で示される「置換基を有していてもよい同素環」の
「置換基」として例示したものと同様のものなどが用い
られる。A環としては、置換基を有していてもよいベン
ゼン環、置換基を有していてもよいピリジン環または置
換基を有していてもよいピラジン環などが好ましい。好
ましいA環として表わされる「置換基を有していてもよ
いベンゼン環」、「置換基を有していてもよいピリジン
環」および「置換基を有していてもよいピラジン環」の
「置換基」としては、例えば、上記A環で示される「置
換基を有していてもよい同素環」または「置換基を有し
ていてもよい含窒素複素環」の「置換基」として例示し
たものと同様のものなどが用いられる。A環としては、
(1)無置換のベンゼン環または(2)(i)ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(ii)
ニトロ基、(iii)ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキル基、(iv)アミノ基、(v)モノ−低級アルキル
アミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロ
ピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなどの
モノ−C1-6アルキルアミノ基など)、(vi)ジ−低級
アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノなどのジ−
1-6アルキルアミノ基など)、(vii)カルボキシル
基、(viii)低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキ
シ−カルボニル基など)、(ix) ジ−低級アルキルアミ
ノで置換されていてもよい低級アルキルで置換されてい
てもよいスルホンアミド(例えば、スルホンアミド、ジ
メチルアミノメチルスルホンアミドのジ−C1-6アルキ
ルアミノで置換されていてもよいC1-6アルキルで置換
されていてもよいスルホンアミド−C1-6アルキルな
ど)、(x)低級アルコキシ−カルボニル−低級アルキ
ル(例えば、メトキシカルボニルメチル、エトキシカル
ボニルメチル、メトキシカルボニルエチル、エトキシカ
ルボニルエチルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル−
1-6アルキルなど)、(xi)ヒドロキシ−低級アルキル
−カルバモイル(例えば、ヒドロキシメチルカルバモイ
ル、ヒドロキシエチルカルバモイルなどのヒドロキシ−
1-6アルキル−カルバモイルなど)、(xii)フェニル
スルホンアミド、(xiii)ヒドロキシ基および(xix)
置換基を有していてもよい低級アルコキシ基などから選
ばれた置換基を1ないし3個有するベンゼン環などが特
に好ましい。該A環の置換基として示される「ハロゲン
化されていてもよい低級アルキル基」および「置換基を
有していてもよい低級アルコキシ基」としては、上記の
Ar1およびAr2で表わされる「置換基を有していても
よい芳香族基」の「置換基」として例示した「ハロゲン
化されていてもよい低級アルキル基」および「置換基を
有していてもよい低級アルコキシ基」と同様のものなど
があげられる。上記式(I)中、DおよびEはそれぞれ同
一または異なって酸素原子または硫黄原子を示す。Dお
よびEとしては、共に酸素原子を示す場合が好ましい。
【0046】本発明の化合物(I)の好ましいものとし
て、次の化合物が挙げられる。 (I)化合物(Ia) A環が(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)カ
ルボキシルまたはC1-6アルコキシ−カルボニルを有し
ていてもよいC1-6アルキル基、(iv)C1-6アルコキシ
基、(v)ヒドロキシ基、(vi)アミノ基、(vii)モノ
またはジ−C1-6アルキルアミノ基、(viii)カルボキ
シル基、(ix)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(x)炭
素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれる1種または2種のヘテロ原子を1ないし4個含
む5または6員の複素環基、(xi)C1-6アルキルスル
ホンアミド、(xii)カルボキシ−C1-6アルキル−カル
ボニル−アミノ基、(xiii)C1-6アルコキシ−カルボ
ニル−C1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xiv)
1-6アルキル−カルボニル−オキシ−C1-6アルキル−
カルボニル−アミノ基および(xv)ヒドロキシまたは
(および)C1-6アルコキシで置換されていてもよいC
6-14アリール−C2-6アルケニル−カルボニルアミド基
からなる群から選ばれる置換基を有していてもよいC
6-14アリール環を、DおよびEは酸素原子を、R1およ
びR2のいずれか一方が式
【化55】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は
【化56】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは結合手または酸素
原子を、R3は水素原子またはヒドロキシ基を示す)で
表わされる基を示し、他方が(1)水素原子、(2)シ
アノ基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)カルボキシ
ル基、(iii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(iv)
5ないし6員の含窒素複素環基、(v)C7-15アラルキ
ル、カルボキシル−C1-6アルキルおよびC1-6アルコキ
シカルボニル−C1-6アルキルから選ばれる置換基を有
していてもよいカルバモイル基、(vi)C6-14アリール
−カルボニルオキシ基、(vii)スルファモイル基、(v
iii)モノまたはジ−C1-6アルキル−アミノ−メチレン
アミノスルホニル基、(ix)カルボキシルまたはカルバ
モイルを有していてもよいC1-6アルコキシ基および
(x)シアノからなる群から選ばれる置換基を有してい
てもよいC1-16アルキル基、(4)カルボキシルまたは
1-6アルコキシカルボニルを有していてもよいC3-7
クロアルキル基、(5)C6-14アリール基または(6)
1-6アルコキシ、カルボキシルまたはC1-6アルコキシ
−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC
7-15アラルキル基を示す化合物。
【0047】(II)化合物(Ib) A環が(i)ハロゲン原子または(ii)C1-6アルコキシ
−カルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキルを
有していてもよいベンゼン環を、DおよびEは酸素原子
を、R1およびR2のいずれか一方が式
【化57】 (式中、Ar1はおよびAr2はフェニル基を、B環は
【化58】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
水素原子またはヒドロキシ基を示す)で表わされる基を
示し、他方が(1)水素原子、(2)シアノ基、(3)
(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル基、(iii)カルバモイル基、(iv)シアノからなる
群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル基または(4)C1-6アルコキシカルボニルを有して
いてもよいC3-7シクロアルキル基を示す化合物。
【0048】(III)化合物(Ic) A環がハロゲン原子を有していてもよいベンゼン環を、
DおよびEは酸素原子を、R1およびR2のいずれか一方
が式
【化59】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は
【化60】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
水素原子を示す)で表わされる基を示し、他方がカルボ
キシルを有していてもよいC1-6アルキル基を示す化合
物。 (IV)化合物(Id) 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-吉草酸
またはその塩、 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリ
ジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸またはその塩(特に、塩酸塩)、および 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリ
ジノ)ブチル]-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル]イソ酪酸またはその塩(特に、塩酸
塩)。
【0049】次に、本発明の化合物(I)またはその塩
の製造法を述べる。本発明の化合物(I)またはその塩
のうち、R1
【化61】 で表される基である場合には、例えば、以下の(A法)
またはそれに準じた方法によって製造される。
【0050】(A法) 式
【化62】 [式中、Q2は反応性基を示し、R2'は水素原子、シア
ノ基または置換基を有していてもよい炭化水素基を示
し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]で表され
る化合物またはその塩とを反応させる製造法。Q1で表
される脱離基としては、例えばナトリウム、カリウムな
どのアルカリ金属などが用いられる。また、Q1は水素
原子であってもよい。Q2で表される反応性基として
は、例えばハロゲン(例えば、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C6-10アリールスルホニルオキシ(例えばベンゼ
ンスルホニルオキシ、p−トリルスルホニルオキシな
ど)、C1-4アルキル−スルホニルオキシ(例えば、メ
タンスルホニルオキシなど)などが用いられる。上記R
2'で表される「置換基を有していてもよい炭化水素基」
としては、例えば上記R1およびR2の他方で表される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同様のもの
などが用いられる。
【0051】上記(A法)において、化合物(III)ま
たはその塩1モルに対して化合物(IIa)またはその塩
を、通常約1.1ないし約2.0モル、好ましくは約1.2ない
し約1.5モルを用いる。上記(A法)に記載の反応は、
塩基の存在下で行うことが好ましく、該塩基としては、
(1)例えば、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、
s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムなどのアルキ
ルリチウム試薬、(2)例えば、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム、水素
化ナトリウム、水素化カリウムなどの無機塩基、(3)
例えば、トリエチルアミン、ピリジン、ジエチルイソプ
ロピルアミンなどの有機塩基、(4)ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド
などの金属アルコラートなどが用いられ、該(1)ない
し(4)記載の塩基の代わりに、例えば、金属リチウ
ム、金属カリウム、金属ナトリウムなどのアルカリ金属
なども用いられる。なかでも、炭酸カリウムまたはトリ
エチルアミンなどが好ましい塩基としてあげられる。
【0052】用いられる塩基の量は、通常、化合物[II
I]またはその塩1モルに対して約1.1モルないし約2.0
モルであり、好ましくは化合物[III]またはその塩1
モルに対して約1.2モルないし約1.5モルである。さらに
上記(A法)に記載の反応は、(1)メタノール、エタ
ノール、プロパノールなどのアルコール類、(2)ジエ
チルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの
エーテル類、(3)ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの炭化水素類、(4)アセトニト
リルなどのニトリル類、(5)N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル
リン酸トリアミドなどのアミド類、(6)ジメチルスル
ホキシドなどのスルホキシド類、(7)ピリジンなどの
芳香族アミン類などの不活性溶媒中で行うこともでき
る。なかでも、アセトニトリルおよびN,N−ジメチル
ホルムアミドなどが好ましい溶媒としてあげられる。こ
れらの溶媒は単独で用いられることもできるし、また必
要に応じて2種またはそれ以上の多種類を適当な割合で
混合するかもしくは水との混合溶媒としても用いること
ができる。溶媒の使用量は化合物(IIa)1gに対して約5
mlないし約50ml、好ましくは、化合物(IIa)1gに
対して約20mlないし約30mlが用いられる。また、Q
2で表される反応性基が塩素などである場合には、溶媒
中にヨウ化ナトリウムなどを添加することが好ましい。
【0053】上記(A法)に記載の反応において用いら
れる塩基および溶媒としては、例えば、(1)塩基とし
てトリエチルアミン、溶媒としてアセトニトリル;
(2)塩基としてトリエチルアミン、溶媒としてN,N
−ジメチルホルムアミド;または(3)塩基として炭酸
カリウム、溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを
用いることが好ましい。反応温度は、通常約10℃ないし
約150℃、好ましくは室温(約10℃ないし約30℃)ない
し約100℃である。反応時間は、通常約12時間ないし約3
6時間、好ましくは約15時間ないし約28時間である。次
に、上記(A法)の化合物(IIa)、(III)およびそれ
らの塩の製造法について述べる。上記化合物(IIa)また
はその塩は、例えば、ヨーロッパ特許公開公報第0399
414号(EP‐A‐0399414)、ジャーナル オブ オーガ
ニック ケミストリー、第26巻、第4084頁(1961年)
(J.Org.Chem., 26, 4084(1961))、ヨーロピアン
ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー、第26
巻、第69頁(1991年)(Eur.J.Med.Chem., 26,69(199
1))またはジャーナル オブ メディシナル ケミスト
リー、第38巻、第2472頁(1995年)(J.Med.Chem., 38,
2472(1995))などに記載の方法またはそれに準じた
方法により合成できる。化合物(III)およびその塩
は、例えば、下記の(スキームA)に記載の方法または
それに準じた方法によって製造される。
【0054】(スキームA)
【化63】 [上記スキームAにおける化合物[III]ないし[VII]
において、各記号は前記と同意義を示す。]
【0055】反応工程1は化合物[IV]または化合物
[V]またはそれらの塩をR2'-NH2(化合物[VII
I])(R2'は前記と同意義を示す)またはその塩と反
応させることによる化合物[VI]またはその塩の製造工
程を示す。但し、R2'が水素原子などである場合は、上
記化合物[VI]中、−NHR2'で表される基が、例え
ば、4−メトキシベンジルアミン、4−メトキシフェニ
ルアミン、4−(4−メトキシ)フェニルアミンまたは
2,4−ジメトキシベンジルアミン(特に、4−メトキ
シベンジルアミンなどが好ましく用いられる)などの保
護基によって保護されていることが好ましく、保護・脱
保護の方法としては、自体公知の方法[ティー・ダブリ
ュ・グリーン アンド ピー・ジ・エム・ウッツ、“プロ
テクティブ グループス イン オーガニック ケミストリ
ー”、第2版、ジョン ウイリー アンド サンズ、インク
(1991年)(T.W.Green and P.G.M.Wuts, "Protective
Groups in Organic Chemistry" 2nd. ed., John Willey
& Sons, Inc., (1991) ]などに記載の方法またはそれ
に準じた方法などが用いられる。本発明の化合物[I]
またはその塩を製造する場合、該保護基は上記反応工程
3に記載した反応工程において脱保護されることが好ま
しい。脱保護の具体的な方法としては、例えば上記の保
護基によって保護された化合物[III]またはその塩を
アセトニトリルおよび水(保護された化合物1gに対し
て、通常、約20mlないし約40ml、好ましくは約
30mlないし約35ml(通常、アセトニトリル:水
=5:1))の混合溶媒中、硝酸セリウム(IV)アン
モニウム(保護された化合物1モルに対して通常、約1.2
モルないし約2.0モル、好ましくは約1.5モル)を加える
方法などがあげられる。上記反応工程1において、化合
物[IV]および化合物[V]またはそれらの塩1モルに対
して化合物[VIII]またはその塩を、通常約1.1モルな
いし約1.5モル、好ましくは約1.2モル用いる。化合物
[IV]および化合物[V]またはそれらの塩は、市販の
化合物を用いるか、例えば、シンセシス、第505頁(1
980年)(Synthesis, 505(1980))、アドバンシス イ
ン ヘテロサイクリック ケミストリー、第28巻、第127
頁(1981年)(Adv.Heterocyclic Chem. 28,127(198
1))などに記載の方法またはそれに準じた方法により
合成できる。
【0056】上記反応工程1における反応は、例えば、
(1)メタノール、エタノール、プロパノールなどのア
ルコール類、(2)ジエチルエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフランなどのエーテル類、(3)ペンタン、
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水
素類、(4)アセトニトリルなどのニトリル類、(5)
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどのアミド
類、(6)ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド
類、(7)ピリジンなどの芳香族アミン類などの不活性
溶媒中で行うこともでき、なかでも、テトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが好ましい溶媒
として挙げられる。さらに、原料化合物として化合物
[IV]またはその塩を用いる場合には、溶媒としてテト
ラヒドロフランなどを用いることが好ましく、原料化合
物として化合物[V]またはその塩を用いる場合には、
溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミドなどを用いる
ことが好ましい。これらの溶媒は単独で用いられること
もできるし、また必要に応じて2種またはそれ以上の多
種類を適当な割合で混合するかもしくは水との混合溶媒
としても用いることができる。溶媒の使用量は化合物(I
V)1gに対して約10mlないし約50ml、好ましくは、
化合物[IV]1gに対して約10mlないし約15mlが用
いられる。
【0057】上記反応工程1に記載の反応は、塩基の存
在下で行われてもよく、特に原料化合物として化合物
[V]またはその塩を用いる場合には、通常塩基の存在
下で行うことが好ましい。該塩基としては、(1)例え
ば、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチル
リチウム、t−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム
試薬、(2)例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウムなどの無機塩基、(3)例えば、ト
リエチルアミン、ピリジン、ジエチルイソプロピルアミ
ンなどの有機塩基、(4)ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドなどの金属
アルコラートなどが用いられ、該(1)ないし(4)記
載の塩基の代わりに、例えば、金属リチウム、金属カリ
ウム、金属ナトリウムなどのアルカリ金属なども用いら
れる。なかでも、トリエチルアミンなどが好ましい塩基
としてあげられる。用いられる塩基の量は、通常、化合
物[V]またはその塩1モルに対して約1.2モルないし約
3.0モルであり、好ましくは化合物[V]またはその塩1
モルに対して約2.0モルないし約2.5モルである。上記反
応工程1において、原料化合物として化合物[V]また
はその塩を用いる場合には、例えば、化合物[V]また
はその塩に対して約1.2当量の縮合剤を用いることが好
ましく、該縮合剤としては、例えば、シアノりん酸ジエ
チル(DEPC)、ジフェニルリン酸アジド(DPP
A)、N,N−カルボニルジイミダゾール、1,3−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド、よう化2−ブロモ−1−
メチルピリジニウム、よう化2−クロロ−1−メチルピ
リジニウムまたは2,2'−ジチオピリジンなどが用いら
れ、なかでもDEPCなどが好ましく用いられる。上記
反応工程の反応時間は、通常約15時間ないし約36時
間、好ましくは約15時間ないし約24時間であり、反
応温度は、通常室温(約10℃ないし30℃)ないし約
100℃、好ましくは室温ないし約60℃である。反応
工程2は化合物[VI]またはその塩を、例えば、N,N
−カルボニルジイミダゾール(CDI)またはクロロぎ
酸エチルなどと反応させることにより、閉環反応に供す
ることによる化合物[VII]またはその塩の製造工程を
示す。
【0058】上記反応工程2において、化合物[VI]ま
たはその塩1モルに対してQ3−CO−Q4(Q3およびQ
4はそれぞれ脱離基を示す)を通常約1.0モルないし約1.
5モル、好ましくは約1.2モル用いる。Q3およびQ4で表
わされる脱離基としては、それぞれ同一または異なって
(1)水素原子、(2)ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、(3)ハロゲン原子(フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)などで置換されていてもよい低
級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピルなど
のC1-6アルキル基など、(4)ハロゲン原子(フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)などで置換されていても
よい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、
プロポキシなどのC1-6アルコキシ基など)または(5)
5または6員の複素環基(例えば、イミダゾリルなど)
などがあげられ、Q3−CO−Q4(Q3およびQ4は前記
と同意義を示す)として具体的には、N,N−カルボニ
ルジイミダゾール(CDI)、クロロぎ酸エチルまたは
トリホスゲンなど(好ましくはCDIまたはクロロぎ酸
エチルなど)があげられる。上記反応工程2における反
応は、例えば、(1)メタノール、エタノール、プロパ
ノールなどのアルコール類、(2)ジエチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
(3)ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素類、(4)アセトニトリルなどのニ
トリル類、(5)N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミドなどのアミド類、(6)ジメチルスルホキシドなど
のスルホキシド類、(7)ピリジンなどの芳香族アミン
類などの不活性溶媒中で行うことができ、なかでも、エ
タノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジンな
どが好ましい溶媒としてあげられる。また、化合物[V
I]またはその塩とCDIを反応させる場合には、N,
N−ジメチルホルムアミドが溶媒として好ましく、化合
物[VI]またはその塩とクロロぎ酸エチルを反応させる
場合にはピリジンが溶媒として好ましい。これらの溶媒
は単独で用いられることもできるし、また必要に応じて
2種またはそれ以上の多種類を適当な割合で混合するか
もしくは水との混合溶媒としても用いることができる。
溶媒の使用量は化合物(VI)1gに対して約3mlないし
約10ml、好ましくは、化合物(VI)1gに対して約3m
lないし約7mlが用いられる。上記反応工程2に記載
の反応において、化合物[VI]またはその塩がR2'とし
てイソ酪酸エステル基(−C(Me)2CO2Et)などのよう
なかさ高い置換基を有する場合には、クロロぎ酸エチル
などとの反応によってカルバメート体とした後、塩基の
存在下にカルバメート体の閉環反応を行い、さらに厳密
には酸で中和することにより化合物[VII]が得られ
る。
【0059】該塩基としては、(1)例えば、メチルリ
チウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t
−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム試薬、(2)
例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、水素化カ
リウムなどの無機塩基、(3)例えば、トリエチルアミ
ン、ピリジン、ジエチルイソプロピルアミンなどの有機
塩基、(4)ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド、カリウムt−ブトキシドなどの金属アルコラート
などが用いられ、該(1)ないし(4)記載の塩基の代
わりに、例えば、金属リチウム、金属カリウム、金属ナ
トリウムなどのアルカリ金属なども用いられる。なかで
もナトリウムエトキシドなどが好ましい塩基としてあげ
られる。用いられる塩基の量は、通常、化合物[VI]ま
たはその塩1モルに対して約1.0モルないし約2.0モルで
あり、好ましくは化合物[VI]またはその塩1モルて約
1.0モルないし約1.2モルである。上記反応工程2に記載
の反応は、通常室温(約10℃ないし約30℃)ないし
180℃、好ましくは120℃ないし150℃であり、
反応時間は、通常8時間ないし24時間、好ましくは1
5時間ないし24時間である。上記反応工程2に記載の
反応において、化合物[VI]またはその塩がR2'として
イソ酪酸エステル基(−C(Me)2CO2Et)などのような
かさ高い置換基を有する場合のカルバメート体の閉環反
応は、通常還流下に行われ、反応温度は約100℃ないし
約120℃である。反応時間は、通常約8時間ないし約24時
間、好ましくは約12時間ないし約18時間である。また、
溶媒としては、
【0060】(1)メタノール、エタノール、プロパノ
ールなどのアルコール類、(2)ジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
(3)ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素類、(4)アセトニトリルなどのニ
トリル類、(5)N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミドなどのアミド類、(6)ジメチルスルホキシドなど
のスルホキシド類、(7)ピリジンなどの芳香族アミン
類などの不活性溶媒などがあげられ、溶媒の使用量は、
化合物[VI]1gに対して、通常約10mlないし約30ml、
好ましくは約15mlないし20mlが用いられる。反応工程3
は化合物[VII]またはその塩をQ2'−X−Q2(Q2
よびXは前記と同意義を示し、Q2'はQ2と同意義を示
す)またはその塩と反応させることによる化合物[II
I]またはその塩の製造工程を示す。上記反応工程3に
おける反応は、例えば、(1)メタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール類、(2)ジエチル
エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエー
テル類、(3)ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの炭化水素類、(4)アセトニトリル
などのニトリル類、(5)N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン
酸トリアミドなどのアミド類、(6)ジメチルスルホキ
シドなどのスルホキシド類、(7) ピリジンなどの芳香
族アミン類などの不活性溶媒中で行うこともでき、なか
でも、N,N−ジメチルホルムアミドなどが好ましい溶
媒としてあげられる。これらの溶媒は単独で用いられる
こともできるし、また必要に応じて2種またはそれ以上
の多種類を適当な割合で混合するかもしくは水との混合
溶媒としても用いることができる。溶媒の使用量は化合
物(VII)1gに対して約5mlないし約20ml、好まし
くは、化合物(VII)1gに対して約5mlないし約15m
lが用いられる。
【0061】上記反応工程3に記載の反応は、塩基の存
在下で行われてもよく、該塩基としては、(1)例え
ば、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチル
リチウム、t−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム
試薬、(2)例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウムなどの無機塩基、(3)例えば、ト
リエチルアミン、ピリジン、ジエチルイソプロピルアミ
ンなどの有機塩基、(4)ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドなどの金属
アルコラートなどが用いられ、該(1)ないし(4)記
載の塩基の代わりに例えば、金属リチウム、金属カリウ
ム、金属ナトリウムなどのアルカリ金属なども用いられ
る。なかでも、水素化ナトリウムなどが好ましい塩基と
してあげられる。用いられる塩基の量は、通常、化合物
[VII]またはその塩1モルに対して 約1.1モルないし
約2.0モルであり、好ましくは化合物[VII]またはその
塩1モルに対して約1.2モルないし約1.5モルである。上
記反応工程3における反応温度は、通常10℃ないし30
℃、好ましくは15℃ないし25℃であり、反応時間は、通
常8時間ないし24時間、好ましくは15時間ないし24時間
である。上記化合物[III]中、R2'が水素原子である
場合(例えば、上記反応工程3において、4−メトキシ
ベンジル基が脱保護された化合物など)には、本発明の
化合物[I]またはその塩は、化合物[III]を適当な
塩基(好ましくは炭酸カリウムなど)の存在下に、適当
な溶媒(好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドな
ど)中で、必要であればNaIなどを共存させながら、式R
2'−L1[XI](式中、R2'は前記と同意義(但し水素原
子を除く)を示し、L1はハロゲン原子(例えば、塩素、
臭素、ヨウ素など)を示す。)と反応させる(反応工程
4)ことによって製造することができる。
【0062】上記反応工程4において用いられる溶媒と
しては、例えば、(1)メタノール、エタノール、プロ
パノールなどのアルコール類、(2)ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、(3)ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの炭化水素類、(4)アセトニトリルなど
のニトリル類、(5)N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸ト
リアミドなどのアミド類などの不活性溶媒などがあげら
れ、なかでもN,N−ジメチルホルムアミドなどが好ま
しく用いられる。これらの溶媒は単独で用いられること
もできるし、また必要に応じて2種またはそれ以上の多
種類を適当な割合で混合するかもしくは水との混合溶媒
としても用いることができる。溶媒の使用量は化合物
(I)1gに対して約10mlないし約30ml、好ましく
は、化合物(I)1gに対して約15mlないし約20ml
が用いられる。上記反応工程4において用いられる塩基
としては、(1)例えば、メチルリチウム、n−ブチル
リチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムな
どのアルキルリチウム試薬、(2)例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸セシ
ウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの無機塩
基、(3)例えば、トリエチルアミン、ピリジン、ジエ
チルイソプロピルアミンなどの有機塩基、(4)ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−
ブトキシドなどの金属アルコラートなどが用いられ、該
(1)ないし(4)記載の塩基の代わりに、例えば、金
属リチウム、金属カリウム、金属ナトリウムなどのアル
カリ金属なども用いられる。用いられる塩基の量は、通
常、化合物[I]またはその塩1モルに対して約1.1モル
ないし約2.0モルであり、好ましくは化合物[I]または
その塩1モルに対して約1.1モルないし約1.5モルであ
る。上記反応工程4における反応温度は、通常10℃ない
し100℃、好ましくは20℃ないし60℃であり、反応時間
は、通常12時間ないし36時間、好ましくは16時間ないし
30時間である。
【0063】また、本発明の化合物(I)またはその塩
のうち、R2
【化64】 で表される基である場合には、例えば以下の(B法)ま
たはそれに準じた方法によって製造される。 (B法) 式
【化65】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩とQ3−CO−Q4(Q3およびQ4はそ
れぞれ脱離基を示す)を反応させ閉環反応に供する供す
る製造法。
【0064】Q3およびQ4で表わされる脱離基として
は、前記と同様のものなどが用いられる。B法における
閉環反応は、上記A法の反応工程2で表される閉環反応
と同様にして行うことができるが、化合物[IX]とCD
I(通常、化合物[IX]1モルに対してCDIを約1.1モ
ルないし約1.5モル、好ましくは、化合物[IX]1モルに
対してCDIを約1.2モル)とをN,N−ジメチルホル
ムアミド(通常、化合物[IX]1gに対してN,N−ジ
メチルホルムアミドを約10mlないし約20ml,好まし
くは、化合物[IX]1gに対してN,N−ジメチルホル
ムアミドを約15ml)中で反応させる方法などが好まし
い。
【0065】上記化合物[IX]は、上記スキームAに記
載の化合物[IV]またはその塩と式
【化66】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造される
(C法)。
【0066】上記化合物[X]またはその塩は、例え
ば、ジャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミスト
リー、第22巻、第1035頁(1985年)(J.Heterocycl.Che
m., 22,1035 (1985))またはケミカル ファーマシ
ューティカル ブリテン、第37(1)巻、第100頁(1989
年)(Chem.Pharm.Bull., 37(1), 100(1989))に記載の
方法またはそれに準じた方法により合成できる。上記
(C法)において、化合物(IV)またはその塩1モル
に対して化合物(X)またはその塩を、通常約1.1モル
ないし約1.5モル、好ましくは約1.2モルを用いる。上記
(C法)に記載の反応は、塩基の存在下で行ってもよ
く、該塩基としては、(1)例えば、メチルリチウム、
n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチル
リチウムなどのアルキルリチウム試薬、(2)例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム
などの無機塩基、(3)例えば、トリエチルアミン、ピ
リジン、ジエチルイソプロピルアミンなどの有機塩基、
(4)ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウムt−ブトキシドなどの金属アルコラートなどが
用いられ、該(1)ないし(4)記載の塩基の代わり
に、例えば、金属リチウム、金属カリウム、金属ナトリ
ウムなどのアルカリ金属なども用いられる。なかでも、
炭酸カリウムまたはトリエチルアミンなどが好ましい塩
基としてあげられる。用いられる塩基の量は、通常、化
合物[IV]またはその塩1モルに対して約1.1モルない
し約1.5モルであり、好ましくは化合物[IV]またはそ
の塩に対して約1.2モル量である。
【0067】上記(C法)に記載の反応は、(1)メタ
ノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール
類、(2)ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフランなどのエーテル類、(3)ペンタン、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、
(4)アセトニトリルなどのニトリル類、(5)N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどのアミド類、
(6)ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、
(7) ピリジンなどの芳香族アミン類などの不活性溶媒
中で行うこともできる。なかでも、テトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが好ましい溶媒
としてあげられる。これらの溶媒は単独で用いられるこ
ともできるし、また必要に応じて2種またはそれ以上の
多種類を適当な割合で混合するかもしくは水との混合溶
媒としても用いることができる。溶媒の使用量は化合物
(IV)1gに対して約20mlないし約40ml、好ましく
は、化合物(IV)1gに対して約25mlないし約30ml
が用いられる。反応温度は、通常約10℃ないし約100
℃、好ましくは約20℃ないし約25℃である。反応時間
は、通常約12時間ないし約36時間、好ましくは約16時間
ないし約24時間である。
【0068】かくして得られた化合物(I)またはその
塩は、遊離体の場合、定法に従って塩にすることがで
き、また塩を形成している場合は定法に従って遊離体ま
たはその他の塩にすることができる。かくして得られた
化合物(I)またはその塩は、公知の手段、例えば溶媒
抽出、液性変換、転溶、塩析、晶出。再結晶、クロマト
グラフィーなどによって単離精製することができる。ま
た、化合物(I)またはその塩が光学異性体を含む場合
は通常の光学分割手段により、R体、S体に分割するこ
ともできる。また、前記本発明の各反応および原料化合
物合成の各反応において、原料化合物が置換基としてア
ミノ基,カルボキシル基,ヒドロキシル基を有する場
合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられ
るような保護基が導入されたものであってもよく、反応
後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合
物を得ることができる。アミノ基の保護基としては、例
えば、ホルミル、置換基を有していてもよいC1-6アル
キルカルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニル
など)、フェニルカルボニル、置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル−オキシカルボニル(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニルなど)、置換基を有
していてもよいフェニルオキシカルボニル、置換基を有
していてもよいC7-10アラルキル−カルボニル(例え
ば、ベンジルカルボニルなど)、置換基を有していても
よいトリチル、置換基を有していてもよいフタロイルま
たは置換基を有していてもよいN,N−ジメチルアミノ
メチレン、置換基を有していてもよい4−メトキシベン
ジルアミン、置換基を有していてもよい4−メトキシフ
ェニルアミン、置換基を有していてもよい4−(4−メ
トキシ)フェニルアミンまたは置換基を有していてもよ
い2,4-ジメトキシベンジルアミンなどが用いられる。
これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル−カル
ボニル(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニ
ル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などが用いら
れ、置換基の数は1ないし3個程度である。
【0069】カルボキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチルなど)、置換基を有していてもよいフ
ェニル、置換基を有していてもよいトリチルまたは置換
基を有していてもよいシリルなどが用いられる。これら
の置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ホルミル、C1-6アルキル−
カルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニル、ブ
チルカルボニルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換
基の数は1ないし3個程度である。ヒドロキシル基の保
護基としては、例えば置換基を有していてもよいC1-6
アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i
−プロピル、n−ブチル、tert−ブチルなど)、置換基
を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよ
いC7-10アラルキル(例えば、ベンジルなど)、ホルミ
ル、置換基を有していてもよいC1-6アルキル−カルボ
ニル(例えば、アセチル、エチルカルボニルなど)、置
換基を有していてもよいフェニルオキシカルボニル、置
換基を有していてもよいベンゾイル、置換基を有してい
てもよいC7-10アラルキル−カルボニル(例えば、ベン
ジルカルボニルなど)、置換基を有していてもよいピラ
ニル、置換基を有していてもよいフラニルまたは置換基
を有していてもよいシリルなどが用いられる。これらの
置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピルなど)、フェニル、C7-10
アラルキル(例えば、ベンジルなど)、ニトロ基などが
用いられ、置換基の数は1ないし4個程度である。ま
た、保護基の除去方法としては、それ自体公知またはそ
れに準じた方法が用いられるが、例えば酸、塩基、還
元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メ
チルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアン
モニウムフルオリド、酢酸パラジウムなどで処理する方
法が用いられる。
【0070】また、本発明の化合物(I)またはその塩
としては薬学的に許容される塩が好ましく、例えば無機
塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸と
の塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが用いられ
る。無機塩基との塩の好ましい例として、アルカリ金属
塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ
土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩な
ど)、アルミニウム塩、アンモニウム塩などが用いられ
る。有機塩基との塩の好ましい例として、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチ
レンジアミンなどとの塩が用いられる。無機酸との塩の
好ましい例としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝
酸、硫酸、リン酸などとの塩が用いられる。有機酸との
塩の好ましい例としては、例えば、ギ酸、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などと
の塩が用いられる。塩基性アミノ酸との塩の好ましい例
としては、例えば、アルギニン、リジン、オルニチンな
どとの塩が用いられる。酸性アミノ酸との塩の好ましい
例としては、例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸と
の塩などが用いられる。また、目的物が遊離の状態で得
られる場合には、常法にしたがって塩に変換してもよ
く、また目的物が塩として得られる場合には、常法にし
たがって遊離体に変換してもよい。本発明の化合物
(I)またはその塩は、水和物であっても無水和物であ
ってもよい。
【0071】本発明の化合物(I)またはその塩は、優
れた抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作
用、抗PAF(血小板活性化因子)作用、好酸球化学遊
走抑制作用などを有しており、かつ毒性が低い(急性毒
性:LD50>2g/kg)ので、哺乳動物(例えば、ヒ
ト,マウス,イヌ,ラット,ウシなど)に対して安全な
抗アレルギー剤として使用できる。さらに、化合物
(I)またはその塩は、抗ヒスタミン作用と共に好酸球
化学遊走抑制作用を併有し、前記哺乳動物における蕁麻
疹(例えば、慢性蕁麻疹など)、アトピー性皮膚炎、ア
レルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、過敏性肺臓炎な
どのアレルギー性疾患、湿疹、疱疹性皮膚炎、乾癬など
の皮膚疾患、好酸球性肺炎(PIE症候群)などの呼吸
器疾患、喘息(例えば、気管支喘息など)などの治療ま
たは予防に用いることができる。なかでもアレルギー性
疾患、喘息(例えば、気管支喘息など)、アレルギー性
結膜炎、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹(例えば慢性蕁麻疹
など)またはアトピー性皮膚炎などの予防・治療剤とし
て用いられる。投与経路は経口、非経口のいずれでもよ
い。また、本発明で用いられる製剤は、活性成分として
化合物(I)またはその塩以外の他の医薬成分を含有し
ていてもよい。このような医薬活性成分としては、例え
ば、抗喘息剤(例えば、テオフィリン、プロカテロー
ル、ケトチフェン、アゼラスチン、セラトロダストな
ど)、抗アレルギー剤(例えば、ケトチフェン、テルフ
ェナジン、アゼラスチン、エピナスチンなど)、抗炎症
剤(例えば、ジクロフェナクナトリウム、イブプロフェ
ン、インドメタシンなど)、抗菌剤(例えば、セフェキ
シム、セフジニル、オフロキサシン、トスフロキサシン
など)、抗真菌剤(例えば、フルコナゾール、イトラコ
ナゾールなど)などが挙げられる。これらの成分は本発
明の目的が達成される限り特に限定されず、適宜適当な
配合割合で使用が可能である。また、活性成分として化
合物またはその塩と上記の医薬活性成分を投与する場
合、複数の医薬活性成分を単一製剤化して投与してもよ
く、複数の医薬活性成分をそれぞれ別途製剤化して、同
時にまたは時間差をおいて投与してもよい。剤形の具体
例としては、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティン
グ錠を含む)、丸剤、カプセル剤(マイクロカプセルを
含む)、顆粒剤、細粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、懸
濁剤、注射剤、吸入剤、軟膏などが用いられる。これら
の製剤は常法(例えば日本薬局方記載の方法など)に従
って調製される。本発明の製剤において、化合物(I)
またはその塩の含有量は、製剤の形態によって相違する
が、通常製剤全体に対して約0.01ないし100重量
%、好ましくは約0.1ないし50重量%、さらに好ま
しくは約0.5ないし20重量%程度である。
【0072】具体的には、錠剤の製造法は、医薬品をそ
のまま、賦形剤、結合剤、崩壊剤もしくはそのほかの適
当な添加剤を加えて均等に混和したものを、適当な方法
で顆粒とした後、滑沢剤などを加え、圧縮成型するかま
たは、医薬品をそのまま、または賦形剤、結合剤、崩壊
剤もしくはそのほかの適当な添加剤を加えて均等に混和
したものを、直接圧縮成型して製するか、またはあらか
じめ製した顆粒をそのまま、もしくは適当な添加剤を加
えて均等に混合した後、圧縮成型しても製造することも
できる。また、本剤は、必要に応じて着色剤、矯味剤な
どを加えることができる。さらに、本剤は、適当なコー
ティング剤で剤皮を施すこともできる。注射剤の製造法
は、医薬品の一定量を、水性溶剤の場合は注射用水、生
理食塩水、リンゲル液など、非水性溶剤の場合は通常植
物油などに溶解、懸濁もしくは乳化して一定量とする
か、または医薬品の一定量をとり注射用の容器に密封し
て製することができる。経口用製剤担体としては、例え
ばデンプン、マンニット、結晶セルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムなどの製剤分野において常
用されている物質が用いられる。注射用担体としては、
例えば蒸留水、生理食塩水、グルコース溶液、輸液剤な
どが用いられる。その他、製剤一般に用いられる添加剤
を適宜添加することもできる。これらの製剤の投与量
は、年令,体重,症状,投与経路,投与回数などにより
異なるが、例えば成人の喘息患者に対して、1日当たり
有効成分(化合物(I)またはその塩)に換算して通常
約0.1ないし100mg/kg、好ましくは約1ないし50
mg/kg、より好ましくは約1ないし10mg/kgを1日1
または2回に分割して経口投与するのがよい。
【0073】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および参考例に基
づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明は実施例
により限定されるものではなく、また本発明の範囲を逸
脱しない範囲で変化させてもよい。参考例、実施例のカ
ラムクロマトグラフィーにおける溶出は、特に言及しな
い限り、TLC(Thin Layer Chromatography、薄層ク
ロマトグラフィー)による観察下に行われた。TLC観
察においては、TLCプレートとしてメルク(Merck)
社製の60F254を用い、展開溶媒として、カラムクロ
マトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を用い
た。また、検出にはUV検出器を採用した。カラムクロ
マトグラフィー用のシリカゲルとしては、メルク社製の
シリカゲル60(70−230メッシュ)を用いた。室
温とあるのは通常約10℃から35℃の温度を意味す
る。さらに、抽出液の乾燥には硫酸ナトリウムまたは硫
酸マグネシウムを用いた。実施例、参考例における略号
の意味は以下の通りである。 NMR:核磁気共鳴スペクトル、Hz :ヘルツ,J:カ
ップリング定数,m:マルチプレット,q:クワルテッ
ト,t:トリプレット,d:ダブレット,s:シングレ
ット,b:ブロード,like:近似。
【0074】
【実施例】参考例1 2-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)ベンズアミド イサト酸無水物(10.0 g)をテトラヒドロフラン(150 ml)
に懸濁し、これに4-メトキシベンジルアミン(9.61 ml)
を滴下した。反応混合物を室温で20時間かきまぜた後、
溶媒を減圧下に留去して題記化合物の粗結晶(17.8 g,
約100%)を得た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルか
ら再結晶して融点104-105℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 3450, 3350, 3300, 1625, 1600, 1580, 15
30, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.81 (3H, s), 4.54 (2H, d, J=5.
4 Hz), 5.56 (2H, bs),6.25 (1H, bs), 6.58-6.73 (2H,
m), 6.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.15-7.34 (4H,m). 元素分析値: C15H16N2O2として 計算値 (%): C, 70.29; H, 6.29; N, 10.93 実測値 (%): C, 70.19; H, 6.32; N, 11.08
【0075】参考例2 2-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)ニコチンアミド 2-アミノニコチン酸(7.15 g)をN、N-ジメチルホルムア
ミド(100 ml)に懸濁し、氷冷下かきまぜながら4-メトキ
シベンジルアミン(8.12 ml),シアノりん酸ジエチル(9.9
2 ml)及びトリエチルアミン(8.66 ml)を順次加えた。反
応混合物を室温で15.5時間かきまぜた後、減圧下に濃縮
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO
4)後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物(15.9 g,約
100 %)を得た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶
して融点165-166℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 3420, 3280, 3110, 1620, 1570, 1520, 15
10 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.81 (3H, s), 4.54 (2H, d, J=5.
2 Hz), 6.21 (1H, bs),6.37 (2H, bs), 6.58 (1H, dd,
J=7.6, 5.0 Hz), 6.90 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.28 (2H,
d, J=8.2 Hz), 7.58 (1H, dd, J=7.8, 1.8 Hz), 8.16
(1H, dd, J=4.8,1.6 Hz). 元素分析値: C14H15N3O2として 計算値 (%): C, 65.36; H, 5.88; N, 16.33 実測値 (%): C, 65.52; H, 5.93; N, 16.41
【0076】参考例3 3-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)ピラジン-2-カルボキ
サミド 参考例2と同様の方法により、3-アミノピラジン-2-カ
ルボン酸(4.90 g)から題記化合物(5.57 g, 61 %)を合成
した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点9
3-95℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3320, 1659, 1595, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.80 (3H, s), 4.54 (2H, d, J=5.
8 Hz), 6.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.28 (2H, d, J=8.0
Hz), 7.76 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.13 (1H, d, J=2.2 H
z), 8.15 (1H, bs). 元素分析値: C13H14N4O2・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 58.42; H, 5.66; N, 20.96 実測値 (%): C, 58.31; H, 5.48; N, 21.26
【0077】参考例4 2-アミノ-4-クロロ-N-(4-メトキシベンジル)ベンズアミ
ド 参考例2と同様の方法により、2-アミノ-4-クロロ安息
香酸(5.00 g)から題記化合物(8.86 g,47 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点113-115℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3452, 3340, 2933, 1633, 1612, 1575, 151
3, 1488 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.81 (3H, s), 4.52 (2H, d, J=5.
4 Hz), 6.19 (1H, bs),6.58 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz),
6.68 (1H, d, J=2.2 Hz), 6.89 (1H, d, J=8.8Hz), 7.
21 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.27 (2H, d, J=8.4 Hz). 元素分析値: C15H15N2O2Cl・0.7H2Oとして 計算値 (%): C, 59.39; H, 5.45; N, 9.23 実測値 (%): C, 59.42; H, 5.53; N, 8.67
【0078】参考例5 2-アミノ-5-クロロ-N-(4-メトキシベンジル)ベンズアミ
ド 参考例1と同様の方法により、5-クロロイサト酸無水物
(5.00 g)から題記化合物(4.40 g, 60 %)を合成した。酢
酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点137-139℃
の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3458, 3357, 3289, 1612, 1579, 1536, 151
5, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.82 (3H, s), 4.52 (2H, d, J=5.
4 Hz), 6.20 (1H, bs),6.63 (1H, d, J=8.8 Hz), 6.85-
6.96 (4H, m), 7.15 (1H, dd, J=8.6, 2.4 Hz),7.24-7.
34 (1H, m). 元素分析値: C15H15N2O2Clとして 計算値 (%): C, 61.97; H, 5.20; N, 9.63 実測値 (%): C, 61.82; H, 5.07; N, 9.72
【0079】参考例6 2-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)-4-ニトロベンズアミ
ド 参考例2と同様の方法により、2-アミノ-4-ニトロ安息
香酸(5.00 g)から題記化合物(8.03 g,97 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点129-131℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 3469, 3344, 2935, 1644, 1571, 1513, 1492
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.81 (3H, s), 4.55 (2H, d, J=5.
6 Hz), 5.85 (2H, bs),6.29 (1H, bs), 6.90 (2H, d, J
=8.4 Hz), 7.28 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.38-7.43(2H,
m), 7.51 (1H, s). 元素分析値: C15H15N3O4として 計算値 (%): C, 59.80; H, 5.02; N, 13.95 実測値 (%): C, 59.70; H, 4.83; N, 13.59
【0080】参考例7 2-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)-5-ニトロベンズアミ
ド 参考例2と同様の方法により、2-アミノ-5-ニトロ安息
香酸(10.0 g)から題記化合物(13.8 g,84 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点189-191℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 3476, 3360, 3289, 2921, 1622, 1593, 153
7, 1514, 1501 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.82 (3H, s), 4.55 (2H, d, J=5.
4 Hz), 6.42 (1H, bs),6.55 (2H, bs), 6.66 (1H, d, J
=9.0 Hz), 6.91 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.29 (2H,d, J=8.
4 Hz), 8.09 (1H, dd, J=9.0, 2.2 Hz), 8.30 (1H, d,
J=2.2 Hz). 元素分析値: C15H15N3O4として 計算値 (%): C, 59.80; H, 5.02; N, 13.95 実測値 (%): C, 59.67; H, 5.01; N, 13.91
【0081】参考例8 2-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)-5-メチルベンズアミ
ド 参考例2と同様の方法により、2-アミノ-5-メチル安息
香酸(5.00 g)から題記化合物(7.11 g,80 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点144-145℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3415, 3294, 2914, 1631, 1587, 1513, 1498
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.21 (3H, s), 3.81 (3H, s), 4.5
3 (2H, d, J=5.4 Hz), 6.24 (1H, bs), 6.62 (1H, d, J
=8.4 Hz), 6.90 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.03 (1H,d, J=8.
8 Hz), 7.09 (1H, s), 7.28 (2H, d, J=9.4 Hz). 元素分析値: C16H18N2O2として 計算値 (%): C, 71.09; H, 6.71; N, 10.36 実測値 (%): C, 70.75; H, 6.78; N, 10.30
【0082】参考例9 2-(2-アミノベンズアミド)酢酸メチル 特開平3−181469号記載の合成法に準じて合成し
た。グリシンメチルエステル塩酸塩(10.0 g)をテトラヒ
ドロフラン(450 ml)及び水(10.0ml)の混合物に懸濁し、
これにかきまぜながらトリエチルアミン(13.1 ml)、続
いてイサト酸無水物(11.8 g)を順次加えた。反応混合物
を室温で16時間かきまぜた後、水を加えて酢酸エチルで
抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧
下に留去して題記化合物の粗結晶(14.0 g,93 %)を得
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点84.0-85.0℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 3450, 3360, 3340, 1740, 1630, 1600, 15
70, 1530 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.81 (3H, s), 4.21 (2H, d, J=5.
0 Hz), 5.57 (2H, bs),6.58 (1H, bs), 6.63-6.72 (2H,
m), 7.24 (1H, ddd, J=9.0, 7.6, 1.4 Hz), 7.42 (1H,
dd, J=8.0, 1.4 Hz). 元素分析値: C10H12N2O3として 計算値 (%): C, 57.69; H, 6.81; N, 13.45 実測値 (%): C, 57.97; H, 5.64; N, 13.57
【0083】参考例10 3-(2-アミノベンズアミド)プロピオン酸エチル 参考例9と同様の方法により、β-アラニンエチル塩酸
塩(10.0 g)から題記化合物(14.5 g,約100 %)を油状物
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J=7.0 Hz), 2.63 (2
H, t, J=6.2 Hz), 3.68(2H, q, J=5.8 Hz), 4.17 (2H,
q, J=7.0 Hz), 5.53 (2H, bs), 6.60-6.70 (2H,m), 6.7
4 (1H, bs), 7.20 (1H, t, J=7.0 Hz), 7.30 (1H, d, J
=8.6 Hz).
【0084】参考例11 4-(2-アミノベンズアミド)酪酸エチルエステル 参考例9と同様の方法により、4-アミノ酪酸エチルエス
テル塩酸塩(10.0 g)から題記化合物(13.3 g, 98 %)を油
状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.84-2.
02 (2H, m), 2.44 (2H,t, J=7.0 Hz), 3.47 (2H, q, J=
6.0 Hz), 4.14 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.53 (2H,bs), 6.3
9 (1H, bs), 6.60-6.72 (2H, m), 7.35 (2H, m).
【0085】参考例12 2-アミノ-N-メチルベンズアミド イサト酸無水物(10.0 g)をテトラヒドロフラン(200 ml)
に懸濁し、かきまぜながら40% メチルアミンのメタノ
ール溶液(10.0 ml)を滴下した。室温で16時間かきまぜ
た後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物(10.3 g,約1
00%)を得た。融点78.0-79.0℃(酢酸エチル-n-ヘキサン
から再結晶)。 IR (KBr): 3450, 3333, 1615, 1580, 1539 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.97 (3H, d, J=5.0 Hz), 6.05 (1
H, bs), 6.60-6.72 (2H,m), 7.14-7.32 (2H, m). 元素分析値: C8H10N2Oとして 計算値 (%): C, 63.98; H, 6.71; N, 18.65 実測値 (%): C, 63.44; H, 6.60; N, 18.58
【0086】参考例13 2-アミノ-N-(1,1-ジメチルエチル)ベンズアミド 参考例12と同様の方法により、tert-ブチルアミン(5.
38 g)を用いて題記化合物(13.2 g, 約100 %)を合成し
た。本品はこれ以上精製することなく次の反応に使用し
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 4.49 (1H, bs), 5.
86 (2H, bs), 6.60-6.70(2H, m), 7.13-7.30 (2H, m).
【0087】参考例14 2-アミノ-N-(3-ピリジルメチル)ベンズアミド 参考例12と同様の方法により、3-アミノメチルピリジ
ン(5.99 ml)を用いて題記化合物(12.0 g,約100 %)を合
成した。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶
して融点117-118℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3337, 1638, 1583, 1528, 1491 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.62 (2H, d, J=5.8 Hz), 5.54 (2
H, bs), 6.50 (1H, bs),6.58-6.74 (2H, m), 7.15-7.38
(3H, m), 7.71 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.54 (1H,d, J=5.
2 Hz), 8.60 (1H, s). 元素分析値: C13H13N3Oとして 計算値 (%): C, 68.71; H, 5.76; N, 18.49 実測値 (%): C, 68.45; H, 5.59; N, 18.45
【0088】参考例15 2-アミノ-N-フェニルベンズアミド 参考例12と同様の方法により、アニリン(5.36 ml)を
用いて題記化合物(12.6g,約100 %)を結晶として得た。
本品はこれ以上精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 5.49 (2H, bs), 6.67-6.77 (2H,
m), 7.15 (1H, ddd, J=8.2, 7.4, 0.8 Hz), 7.20-7.31
(1H, m), 7.32-7.42 (2H, m), 7.47 (1H, d, J=7.6 H
z), 7.52-7.60 (2H, m), 7.75 (1H, bs).
【0089】参考例16 2-アミノ-N-シクロヘキシルベンズアミド 参考例12と同様の方法により、シクロヘキシルアミン
(6.73 ml)から題記化合物(11.7 g,約100 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点152-154℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3478, 3418, 3370, 2934, 2853, 1620, 158
8, 1568, 1537, 1489 cm- 1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.10-1.56 (5H, m), 1.56-1.82 (3
H, m), 1.94-2.10 (2H,m), 3.82-4.02 (1H, m), 5.89
(1H, bs), 6.60-6.71 (2H, m), 7.20 (1H, ddd,J=8.6,
7.0, 1.6 Hz), 7.26-7.60 (1H, m). 元素分析値: C13H18N2O・0.1H2Oとして 計算値 (%): C, 70.94; H, 8.33; N, 12.73 実測値 (%): C, 70.98; H, 8.37; N, 12.70
【0090】参考例17 2-アミノ-N-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)プロ
ピル]ベンズアミド 参考例1と同様の方法により、4-メトキシベンジルアミ
ンの代わりに1-(3-アミノプロピル)-4-ジフェニルメト
キシピペリジンを用いて、イサト酸無水物(2.87 g)から
題記化合物(6.19 g,66 %)を合成した。本品はこれ以上
精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-1.98 (6H, m), 2.10-2.32 (2
H, m), 2.52 (2H, t, J=5.6 Hz), 2.74-2.88 (2H, m),
3.40-3.56 (3H, m), 5.50 (1H, s), 5.61 (2H, bs), 6.
59-6.70 (2H, m), 7.12-7.42 (13H, m), 8.38 (1H, b
s).
【0091】参考例18 2-アミノ-N-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチ
ル]ベンズアミド 参考例1を合成したのと同様の方法により、4-メトキシ
ベンジルアミンの代わりに1-(4-アミノブチル)-4-ジフ
ェニルメトキシピペリジンを用いて、イサト酸無水物
(3.18 g)から題記化合物(9.14 g,約100 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点74.0-75.0℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3446, 3338, 2941, 1637, 1585, 1533, 1494
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.96 (8H, m), 2.04-2.10 (2
H, m), 2.30-2.40 (2H,m), 2.68-2.80 (2H, m), 3.32-
3.50 (3H, m), 5.46 (2H, bs), 5.50 (1H, s), 6.59-6.
70 (3H, m), 7.16-7.40 (11H, m). 元素分析値: C29H35N3O2・0.3H2Oとして 計算値 (%): C, 75.23; H, 7.75; N, 9.08 実測値 (%): C, 75.12; H, 7.65; N, 9.13
【0092】参考例19 2-(2-アミノベンズアミド)イソ酪酸エチル 2-アミノイソ酪酸エチル塩酸塩(9.22g, 55.0 mmol)をテ
トラヒドロフラン (250 ml)及び水(25 ml)に懸濁し、か
きまぜながらトリエチルアミン(9.06 ml, 65.0mmol)及
びイサト酸無水物(8.16 g,50.0 mmol)を順次加えた。
反応混合物を室温で15 時間、続いて60℃で24時間かき
まぜた。溶媒を減圧下に留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、
溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(2:1,
v/v)で溶出して題記化合物(5.26 g,42 %)を融点106℃
の結晶として得た。 IR (KBr): 3471, 3356, 1726, 1644, 1617, 1585 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.65 (6
H, s), 4.23 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.47 (2H, bs), 6.61
(1H, bs), 6.62-6.69 (2H, m), 7.16-7.25 (1H,m), 7.
36 (1H, dd, J=1.4 Hz, 8.0 Hz). 元素分析値: C13H18N2O3として 計算値 (%): C, 62.38; H, 7.25; N, 11.19 実測値 (%): C, 62.23; H, 7.34; N, 11.38
【0093】参考例20 2-(2-アミノベンズアミド)イソ酪酸メチル 参考例19と同様の方法により、2-アミノイソ酪酸エチ
ル塩酸塩の代わりに2-アミノイソ酪酸メチル塩酸塩(11.
8 g, 77.0 mmol)を用いて、イサト酸無水物(11.4 g,70
mmol)から題記化合物(7.53 g, 46 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 3471, 3356, 1733, 1641, 1616, 1583, 1521
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.65 (6H, s), 3.77 (3H, s), 5.5
5 (2H, bs), 6.56 (1H,bs), 6.62-6.69 (2H, m), 7.17-
7.25 (1H, m), 7.36 (1H, dd, J=8.3 Hz, 1.5 Hz).
【0094】参考例21 2-(2-アミノ-5-メチルベンズアミド)イソ酪酸エチル 2-アミノイソ酪酸エチル塩酸塩(6.04 g, 36.0 mmol)を
N,N-ジメチルホルムアミド(60 ml)に溶かし、トリエチ
ルアミン(10.04 ml,72.0 mmol)を滴下した。室温で15
分かきまぜ、2-アミノ-5-メチル安息香酸(5.15 g, 30.0
mmol)を加えた後、氷冷下シアノりん酸エチルエステル
(6.07 ml, 36.0 mmol)を滴下した。同温度で1時間続い
て室温で15時間かきまぜた。反応混合物に氷水を加え、
エチルエーテルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgS
O4)後、溶媒を減圧下に留去し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチ
ル(3:1,v/v)で溶出して題記化合物(7.48 g, 88 %)を油
状物として得た。 IR (KBr): 3465, 3358, 2984, 2838, 1725, 1642, 161
3, 1580, 1522 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.64 (6
H, s), 4.23 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.60 (2H, bs), 6.56
(1H, bs), 6.61 (1H, dd, J=8.2 Hz, 2.0 Hz),6.66 (1
H, d, J=1.8 Hz), 7.28 (1H, d, J=8.4 Hz). 上記と同様の方法により以下の参考例22ないし24記
載の化合物を合成した。
【0095】参考例22 2-(2-アミノ-5-ニトロベンズアミド)イソ酪酸エチル 2-アミノ-5-ニトロ安息香酸(5.75 g,30.0 mmol)から題
記化合物(7.05 g,80%)を油状物として得た。 IR (KBr): 3453, 3343, 2986, 2940, 1725, 1651, 164
5, 1617, 1593, 1526, 1505 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.67 (6
H, s), 4.24 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.46 (2H, bs), 6.70
(1H, bs), 6.65 (1H, d, J=9.2 Hz), 8.09 (1H,dd, J=
9.1 Hz, 2.5 Hz), 8.37 (1H, d, J=2.6 Hz).
【0096】参考例23 2-(2-アミノ-5-フルオロベンズアミド)イソ酪酸エチル 2-アミノ-5-フルオロ安息香酸(1.60 g, 10.0 mmol)から
題記化合物(2.32 g,87 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3461, 3362, 2986, 2940, 1725, 1651, 159
3, 1564, 1526 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.65 (6
H, s), 4.24 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.24 (2H, bs), 6.59
(1H, bs), 6.62 (1H, dd, J=8.9 Hz, 4.7 Hz),6.96 (1
H, ddd, J=9.0 Hz, 7.9 Hz, 2.9 Hz), 7.08 (1H, dd, J
=9.2 Hz, 2.8 Hz).
【0097】参考例24 2-(2-アミノ-4-クロロベンズアミド)イソ酪酸エチル 2-アミノ-4-クロロ安息香酸(5.15 g,30.0 mmol)から題
記化合物(7.48 g,88%)を油状物として得た。 IR (KBr): 3465, 3358, 2984, 2938, 1725, 1642, 161
3, 1580, 1522 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.64 (6
H, s), 4.23 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.60 (2H, bs), 6.56
(1H, bs), 6.61 (1H, dd, J=8.2 Hz, 2.0 Hz),6.66 (1
H, d, J=1.8 Hz), 7.28 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0098】参考例25 2-(2-アミノ-5-クロロベンズアミド)イソ酪酸エチル 参考例19と同様の方法により、5-クロロイサト酸無水
物(8.15 g,40.0 mmol)及び2-アミノイソ酪酸エチル(7.
38 g,44.0 mmol)から題記化合物(4.65 g,41%)を油状
物として得た。 IR (KBr): 3469, 3356, 2987, 2939, 1724, 1649, 161
7, 1581, 1523, 1508 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.65 (6
H, s), 4.23 (2H, q, J=7.1 Hz), 5.60 (2H, bs), 6.54
(1H, bs), 6.61 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.15 (1H,dd, J=
8.7 Hz, 2.5 Hz), 7.32 (1H, d, J=2.4 Hz).
【0099】参考例26 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン (方法1)参考例1により得られた2-アミノ-N-(メトキ
シベンジル)ベンズアミド(17.8 g)及びN,N-カルボニル
ジイミダゾール(14.9 g)をN,N-ジメチルホルムアミド(1
00 ml)中150℃で15時間かきまぜた。冷後、反応混合物
を氷水中に注ぎ、析出した結晶をろ取し、水、メタノー
ル及びエチルエーテルの順で洗浄し乾燥することによっ
て題記化合物(17.0 g,98 %)を無色結晶として得た。 (方法 2)2-アミノ-N-(メトキシベンジル)ベンズアミ
ド(23.6 g)をピリジン(150 ml)に溶解し、氷冷下かきま
ぜながらクロロぎ酸エチル(10.6 ml)を滴下した。反応
混合物を室温で8 時間かきまぜた後、18.5時間加熱還流
した。冷後、氷水中に注ぎ、方法1と同様に処理するこ
とにより、題記化合物(25.5 g,98 %)を無色結晶として
得た。 融点 229-230 ℃。 IR (Nujor): 1710, 1655, 1600, 1500, 1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.76 (3H, s), 5.21 (2H, s), 6.8
4 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.23
(1H, t, J=7.6 Hz), 7.51 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.61 (1
H, ddd, J=8.2, 6.6, 1.6 Hz), 8.14 (1H, dd, J=7.0,
1.2 Hz), 9.77 (1H, bs). 元素分析値: C16H14N2O3として 計算値 (%): C, 68.08; H, 5.00; N, 9.92 実測値 (%): C, 67.93; H, 4.83; N, 10.06
【0100】参考例27 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン 参考例26と同様の方法(方法1)により、2-アミノ-N-
(4-メトキシベンジル)ニコチンアミド(3.00 g)から題記
化合物(2.93 g,88 %)を合成した。酢酸エチルから再結
晶して融点272-273℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1720, 1660, 1600, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.76 (3H, s), 5.14 (2H, s), 6.8
1 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.10-7.20 (1H, m), 7.46 (2H,
d, J=7.4 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.54-8.63 (1
H, m), 11.49 (1H, bs). 元素分析値: C15H13N3O3として 計算値 (%): C, 63.60; H, 4.63; N, 14.83 実測値 (%): C, 63.17; H, 4.43; N, 14.89
【0101】参考例28 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロプテリジン 参考例26と同様の方法(方法1)により、2-アミノ-N-
(4-メトキシベンジル)ピラジン-2-カルボキシアミド(1
1.0 g)から題記化合物(5.98 g,49 %)を合成した。酢酸
エチルから再結晶して融点233-234℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 2971, 1732, 1682, 1611, 1582, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.78 (3H, s), 5.22 (2H, s), 6.8
4 (2H, d, J=8.8 Hz),7.54 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.58
(1H, d, J=2.2 Hz), 8.63 (1H, d, J=2.2Hz), 8.95 (1
H, bs). 元素分析値: C14H12N4O3として 計算値 (%): C, 59.15; H, 4.25; N, 19.71 実測値 (%): C, 59.07; H, 4.31; N, 19.51
【0102】参考例29 7-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法1)により、2-アミノ-4-
クロロ-N-(4-メトキシベンジル)ベンズアミド(8.00 g)
から題記化合物(7.13 g,82 %)を合成した。酢酸エチル
から再結晶して融点 254-256 ℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2987, 1714, 1668, 1616, 1600, 1515 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.77 (3H, s), 5.19 (2H, s), 6.8
5 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.08 (1H, s), 7.20 (1H, d, J=
7.4 Hz), 7.50 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.07 (1H, d, J=8.
8 Hz), 9.88 (1H, bs). 元素分析値: C16H13N2O3Clとして 計算値 (%): C, 60.67; H, 4.14; N, 8.84 実測値 (%): C, 60.70; H, 4.05; N, 9.07
【0103】参考例30 6-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法1)により、2-アミノ-5-ク
ロロ-N-(4-メトキシベンジル)ベンズアミド(参考例5)
(9.22 g)から題記化合物(7.14 g,71 %)を合成した。酢
酸エチルから再結晶して融点252-253℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 1718, 1662, 1610, 1513, 1479 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.77 (3H, s), 5.18 (2H, s), 6.8
3 (2H, d, J=8.4 Hz), 6.98 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.48
(2H, d, J=8.8 Hz), 7.54 (1H, dd, J=8.8, 2.2Hz), 8.
11 (1H, d, J=2.6 Hz), 9.23 (1H, bs). 元素分析値: C16H13N2O3Clとして 計算値 (%): C, 60.67; H, 4.14; N, 8.84 実測値 (%): C, 60.65; H, 4.36; N, 9.07
【0104】参考例31 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-7-ニトロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法2)により、2-アミノ-N-
(4-メトキシベンジル)-4-ニトロベンズアミド(参考例6)
(5.00 g)から題記化合物(5.17 g,95 %)を合成した。酢
酸エチルから再結晶して融点244-246℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 1722, 1704, 1662, 1633, 1612, 1538, 1513
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.77 (3H, s), 5.22 (2H, s), 6.8
6 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.52 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.95
(1H, d, J=2.0 Hz), 8.03 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz), 8.
34 (1H, d, J=8.4 Hz), 10.01 (1H, bs). 元素分析値: C16H13N3O5・0.2H2Oとして 計算値 (%): C, 58.08; H, 4.08; N, 12.70 実測値 (%): C, 57.90; H, 4.02; N, 12.60
【0105】参考例32 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-6-ニトロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例7によ
り得られた2-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)-5-ニトロ
ベンズアミド(10.0 g)から題記化合物 (9.65 g,89 %)
を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶し
て融点254-256℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2880, 1721, 1651, 1609, 1541, 1514, 1487
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.77 (3H, s), 5.15 (2H, s), 6.8
3 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.32 (1H, d, J=9.2 Hz), 7.47
(2H, d, J=8.8 Hz), 8.34 (1H, dd, J=8.8, 2.6Hz), 8.
94 (1H, d, J=2.6 Hz), 11.82 (1H, bs). 元素分析値: C16H13N3O5として 計算値 (%): C, 58.72; H, 4.00; N, 12.84 実測値 (%): C, 58.67; H, 3.96; N, 12.82
【0106】参考例33 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-6-メチル-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例8によ
り得られた2-アミノ-N-(4-メトキシベンジル)-5-メチル
ベンズアミド(7.00 g)から題記化合物(7.97 g,約100
%)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶
して融点263-265℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2901, 1705, 1661, 1609, 1581, 1512 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.39 (3H, s), 3.76 (3H, s), 5.2
0 (2H, s), 6.83 (2H, d, J=8.8 Hz), 6.95 (1H, d, J=
8.2 Hz), 7.41 (1H, dd, J=8.0, 1.8 Hz), 7.50(2H, d,
J=8.8 Hz), 7.93 (1H, s), 9.65 (1H, bs). 元素分析値: C17H16N2O3として 計算値 (%): C, 68.91; H, 5.44; N, 9.45 実測値 (%): C, 68.73; H, 5.31; N, 9.74
【0107】参考例34 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸
メチル 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例9によ
り得られた2-(2-アミノベンズアミド)酢酸メチル(14.0
g)から題記化合物(13.0 g,83 %)を合成した。酢酸エチ
ル-エチルエーテルから再結晶して融点205-206℃の無色
結晶を得た。 IR (Nujor): 1750, 1710, 1650, 1620, 1590, 1510, 14
80 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.80 (3H, s), 4.86 (2H, s), 7.6
4 (1H, ddd, J=8.8, 7.4, 1.4 Hz), 8.13 (1H, d, J=7.
8 Hz), 9.75 (1H, bs). 元素分析値: C11H10N2O4として 計算値 (%): C, 56.41; H, 4.30; N, 11.96 実測値 (%): C, 56.38; H, 4.42; N, 11.99
【0108】参考例35 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロ
ピオン酸エチル 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例10に
より得られた3-(2-アミノベンズアミド)プロピオン酸エ
チル(14.5 g)から題記化合物(14.0 g,87 %)を合成し
た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点192
-194℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1725, 1715, 1655, 1620, 1600, 1490 cm
-1.1 H-NMR (CDCl3) d: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 2.75 (2
H, t, J=7.8 Hz), 4.16 (2H, q, J=7.4 Hz), 4.41 (2H,
t, J=7.8 Hz), 7.10 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.63 (1H, d
dd, J=8.8, 7.2, 1.6 Hz), 8.14 (1H, dd, J=7.8, 1.4
Hz), 9.69 (1H, bs). 元素分析値: C13H14N2O4として 計算値 (%): C, 59.54; H, 5.38; N, 10.68 実測値 (%): C, 59.42; H, 5.23; N, 10.81
【0109】参考例36 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酪酸
エチル 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例11に
より得られた4-(2-アミノベンズアミド)酪酸エチル(13.
3 g)から題記化合物(13.8 g,94 %)を合成した。酢酸エ
チル-エチルエーテルから再結晶して融点133-135℃の無
色結晶を得た。 IR (KBr): 3195, 3136, 2977, 1727, 1633, 1492 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 2.00-2.
18 (2H, m), 2.44 (2H,t, J=7.2 Hz), 4.04-4.22 (4H,
m), 7.11 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.24 (1H, t, J=7.6 H
z), 7.62 (1H, ddd, J=8.2, 7.0, 1.2 Hz), 8.13 (1H,
dd, J=7.8, 0.8 Hz), 9.89 (1H, bs). 元素分析値: C14H16N2O4として 計算値 (%): C, 60.86; H, 5.84; N, 10.14 実測値 (%): C, 60.86; H, 5.62; N, 10.21
【0110】参考例37 2,4-ジオキソ-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例12に
より得られた2-アミノ-N-メチルベンズアミド(10.3 g)
から題記化合物(5.34 g,44 %)を合成した。酢酸エチル
から再結晶して融点233-235℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1717, 1669, 1645, 1624, 1599, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.50 (3H, s), 7.11 (1H, d, J=8.
0 Hz), 7.25 (1H, ddd,J=8.2, 7.2, 1.0 Hz), 7.63 (1
H, ddd, J=8.6, 7.2, 1.4 Hz), 8.15 (1H, d, J=8.0 H
z), 9.66 (1H, bs). 元素分析値: C9H8N2O2として 計算値 (%): C, 61.36; H, 4.58; N, 15.90 実測値 (%): C, 61.31; H, 4.49; N, 16.01
【0111】参考例38 3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例13に
より得られた2-アミノ-N-(1,1-ジメチルエチル)ベンズ
アミド(10.0 g)から題記化合物(8.73 g,77 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点218-220℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1715, 1651, 1609, 1489 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.79 (9H, s), 6.97 (1H, d, J=7.
8 Hz), 7.17 (1H, t, J=7.0 Hz), 7.55 (1H, ddd, J=8.
8, 7.2, 1.6 Hz), 8.02 (1H, dd, J=7.0, 1.0 Hz), 9.2
8 (1H, bs). 元素分析値: C12H14N2O2として 計算値 (%): C, 66.04; H, 6.47; N, 12.84 実測値 (%): C, 66.02; H, 6.44; N, 12.96
【0112】参考例39 2,4-ジオキソ-3-(3-ピリジニルメチル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例14に
より得られた2-アミノ-N-(3-ピリジルメチル)ベンズア
ミド(11.7 g)から題記化合物(9.50 g,78 %)を合成し
た。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して
融点241-243℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3059, 1715, 1669, 1618, 1516, 1508, 1491
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 5.27 (2H, s), 7.07 (1H, d, J=7.
6 Hz), 7.20-7.32 (2H,m), 7.63 (1H, t, J=7.6 Hz),
7.88 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.15 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.
53 (1H, d, J=4.4 Hz), 8.84 (1H, s), 9.60 (1H, bs
s). 元素分析値: C14H11N3O2として 計算値 (%): C, 66.40; H, 4.3
8; N, 16.59 実測値 (%): C, 66.10; H, 4.3
2; N, 16.64
【0113】参考例40 2,4-ジオキソ-3-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例15に
より得られた2-アミノ-N-フェニルベンズアミド(12.5
g)から題記化合物(6.96 g,50 %)を合成した。酢酸エチ
ル-エチルエーテルから再結晶して融点287-289℃の無色
結晶を得た。 IR (KBr): 3200, 1732, 1649, 1607, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 6.95 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.18-7.
36 (2H, m), 7.46-7.64(5H, m), 8.16 (1H, d, J=7.4 H
z), 9.46 (1H, bs). 元素分析値: C14H10N2O2・0.1H2Oとして 計算値 (%): C, 70.05; H, 4.28; N, 11.67 実測値 (%): C, 69.84; H, 4.25; N, 11.43
【0114】参考例41 3-シクロヘキシル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例16に
より得られた2-アミノ-N-シクロヘキシルべンズアミド
(11.7 g)から題記化合物(10.8 g,84 %)を合成した。酢
酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点236-238℃
の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3285, 2930, 2857, 1732, 1717, 1626, 159
7, 1526 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.18-2.10 (8H, m), 2.40-2.62 (2
H, m), 4.80-5.00 (1H,m), 7.03 (1H, d, J=8.2 Hz),
7.20-7.30 (2H, m), 7.60 (1H, t, J=8.0 Hz), 8.12 (1
H, d, J=8.2 Hz), 9.39 (1H, bs). 元素分析値: C14H16N2O2・0.2H2Oとして 計算値 (%): C, 67.83; H, 6.67; N, 11.30 実測値 (%): C, 67.81; H, 6.69; N, 11.26
【0115】参考例42 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル)イソ酪酸エチル 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例19に
より得られた2-(2-アミノベンズアミド)イソ酪酸エチル
(5.01 g,20.0 mmol)から題記化合物(2.52 g,46 %)を
合成した。 融点 133-134 ℃. IR (KBr): 3265, 3213, 3141, 1720, 1668, 1621, 1610
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.89 (6
H, s), 4.20 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.04 (1H, d, J=8.0
Hz), 7.18-7.26 (1H, m), 7.57-7.66 (1H,m), 8.04-8.0
9 (1H, m), 10.06 (1H, bs). 元素分析値: C14H16N2O4として 計算値 (%): C, 60.86; H, 5.84; N, 10.14 実測値 (%): C, 60.86; H, 5.64; N, 10.24 (方法2)参考例19により得られた2-(2-アミノベン
ズアミド)イソ酪酸エチル(6.98 g,27.9 mmol)をピリジ
ン(30 ml)に溶かし、氷冷下かきまぜながらクロロぎ酸
エチル(2.94 ml,30.7 mmol)を滴下した。反応混合物を
室温で2時間かきまぜた後、水を加えて酢酸エチルで抽
出した。抽出液を硫酸水素カリウム水溶液、続いて飽和
食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去
した。残留物をエタノール(150 ml)に溶かし、ナトリウ
ムエチラート(2.09 g,30.7 mmol)を加えて15時間加熱
還流した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を水で希釈し
て1N塩酸で中和した。析出した結晶をろ取して題記化合
物(6.57 g,85 %)を無色結晶として得た。
【0116】参考例43 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリンー3-
イル)イソ酪酸メチル 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例20で
得られた2-(2-アミノベンズアミド)イソ酪酸メチル(7.5
2 g,31.8 mmol)から題記化合物(1.65 g,20%)を合成し
た。 融点 158-159 ℃. IR (KBr): 3280, 3210, 3138, 3072, 2997, 2949, 174
5, 1718, 1668, 1621, 1610 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.89 (6H, s), 3.73 (3H, s), 7.0
4 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.18-7.26 (1H, m), 7.57-7.66
(1H, m), 8.04-8.08 (1H, m), 10.01 (1H, bs). 元素分析値: C13H14N2O4として 計算値 (%): C, 59.54; H, 5.38; N, 10.68 実測値 (%): C, 59.46; H, 5.30; N, 10.56
【0117】参考例44 2-(2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例21に
より得られた2-(2-アミノ-5-メチルベンズアミド)イソ
酪酸エチル(6.33 g,23.9 mmol)から題記化合物(5.51
g,79 %)を合成した。 融点 156-157 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3196, 3169, 3071, 2986, 2938, 1742, 171
1, 1661, 1626, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.87 (6
H, s), 2.38 (3H, s), 4.19 (2H, q, J=7.0 Hz), 6.93
(1H, d, J=8.2 Hz), 7.40 (1H, dd, J=1.9 Hz, 8.1 H
z), 7.84 (1H, s), 9.92 (1H, bs). 元素分析値: C15H18N2O4として 計算値 (%): C, 62.06; H, 6.25; N, 9.65 実測値 (%): C, 61.92; H, 6.29; N, 9.73
【0118】参考例45 2-(2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例22で
得られた2-(2-アミノ-5-ニトロベンズアミド)イソ酪酸
エチル(7.04 g,23.8 mmol)から題記化合物(5.02 g,66
%)を合成した。 融点 184-185 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3210, 3094, 2988, 2942, 1732, 1682, 162
8, 1609, 1537, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.89 (6
H, s), 4.22 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.17 (1H, d, J=9.0
Hz), 8.47 (1H, dd, J=8.9 Hz, 2.5 Hz), 8.96 (1H, d,
J=2.4 Hz), 10.32 (1H, bs). 元素分析値: C14H15N3O6として 計算値 (%): C, 52.34; H, 4.71; N, 13.08 実測値 (%): C, 52.34; H, 4.60; N, 13.16
【0119】参考例46 2-(2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例23で
得られた2-(2-アミノ-5-フルオロベンズアミド)イソ酪
酸エチル(2.31 g,8.6 mmol)から題記化合物 (1.19 g,
47 %)を合成した。 融点 167-169 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3280, 3240, 3204, 3129, 3083, 2990, 294
0, 1721, 1669, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.88 (6
H, s), 4.19 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.03 (1H, dd, J=8.8
Hz, 4.2 Hz), 7.35 (1H, ddd, J=8.8 Hz, 7.9 Hz, 2.9
Hz), 7.73 (1H, dd, J=8.3 Hz, 2.9 Hz), 10.14 (1H,
bs). 元素分析値: C14H15N2O4Fとして 計算値 (%): C, 57.14; H, 5.14; N, 9.52 実測値 (%): C, 57.01; H, 5.01; N, 9.58
【0120】参考例47 2-(7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例24で
得られた2-(2-アミノ-4-クロロベンズアミド)イソ酪酸
エチル(7.47 g,26.2 mmol)から題記化合物 (7.28 g,8
9 %)を合成した。 融点 201-202 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3194, 3110, 3071, 2990, 2934, 2876, 173
4, 1715, 1663, 1620, 1601 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.87 (6
H, s), 4.21 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.03 (1H, d, J=1.8
Hz), 7.17 (1H, dd, J=8.4 Hz, 1.8 Hz), 7.99 (1H, d,
J=8.6 Hz), 9.77 (1H, bs). 元素分析値: C14H15N2O4Clとして 計算値 (%): C, 54.11; H, 4.87; N, 9.02 実測値 (%): C, 54.06; H, 4.62; N, 9.13
【0121】参考例48 2-(6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例25で
得られた2-(2-アミノ-5-クロロベンズアミド)イソ酪酸
エチル(3.12 g,11.0 mmol)から題記化合物(1.88 g,55
%)を合成した。 融点 179-180 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3195, 3043, 2987, 2939, 1720, 1670, 161
7, 1500 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.87 (6
H, s), 4.19 (2H, q, J=7.1 Hz), 6.99 (1H, d, J=8.6
Hz), 7.55 (1H, dd, J=8.7 Hz, 2.5 Hz), 8.03 (1H, d,
J=2.2 Hz), 10.08 (1H, bs). 元素分析値: C14H15N2O4Clとして 計算値 (%): C, 54.11; H, 4.87; N, 9.02 実測値 (%): C, 53.99; H, 4.80; N, 9.06
【0122】参考例49 1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベ
ンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 水素化ナトリウム (60 % 油性,0.34 g)のN,N-ジメチル
ホルムアミド(30 ml)の懸濁液に参考例26で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン(2.0 g)を加え、室温で30分かきまぜ
た。これに1-ブロモ-3-クロロプロパン(1.05 ml)を加
え、さらに13.5時間かきまぜた。溶媒を減圧下に留去
し、残渣に1N 塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
n-ヘキサン-酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出して題記化合
物(1.58g,62 %)を得た。酢酸エチル-イソプロピルエー
テルから再結晶して融点124-125℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1700, 1645, 1600, 1500 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.14-2.30 (2H, m), 3.68 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.77 (3H,s), 4.29 (2H, t, J=7.6 Hz),
5.21 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.20-7.31 (2
H, m), 7.50 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.68 (1H, ddd, J=8.
8, 7.0, 1.8 Hz),8.26 (1H, dd, J=8.4, 1.6 Hz). 元素分析値: C19H19N2O3Clとして 計算値 (%): C, 63.60; H, 5.34; N, 7.81 実測値 (%): C, 63.52; H, 5.07; N, 7.90
【0123】参考例50 1-(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例49と同様の方法により、参考例26で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン(4.84 g)を4-ブロモ-1-クロロブタン
と反応させることにより、題記化合物(4.54 g,71 %)を
合成した。酢酸エチルより再結晶して融点123-124℃の
無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1690, 1645, 1600, 1510, 1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.00 (4H, m), 3.61 (2H, t,
J=5.8 Hz), 3.77 (3H,s), 4.16 (2H, t, J=7.0 Hz),
5.21 (2H, s), 6.83 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.14-7.30 (2
H, m), 7.49 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.66 (1H, ddd, J=8.
6, 7.0, 1.6 Hz),8.25 (1H, dd, J=7.8, 1.4 Hz). 元素分析値: C20H21N2O3Clとして 計算値 (%): C, 64.43; H, 5.68; N, 7.51 実測値 (%): C, 64.73; H, 5.80; N, 7.48
【0124】参考例51 1-(5-クロロペンチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベ
ンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例49と同様の方法により、参考例26で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン(5.00 g)を5-ブロモ-1-クロロペンタ
ンと反応させることにより題記化合物(7.54 g,約100
%)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルより再結晶
することにより融点110-111℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1781, 1702, 1658, 1610, 1513, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.68 (2H, m), 1.68-1.94 (4
H, m), 3.55 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.77 (3H, s), 4.13
(2H, t, J=7.8 Hz), 5.22 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.
6 Hz), 7.11 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.24 (1H, t, J=8.0
Hz), 7.50 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.66 (1H, ddd, J=8.6,
7.0, 1.6 Hz), 8.25 (1H, dd, J=7.8, 1.4 Hz) 元素分析値: C21H23N2O3Clとして 計算値 (%): C, 65.20; H, 5.99; N, 7.24 実測値 (%): C, 64.86; H, 5.93; N, 7.26
【0125】参考例52 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 水素化ナトリウム(60 % 油性, 4.34 g)のN,N-ジメチル
ホルムアミド(100 ml)懸濁液に参考例26で得
られた2,4−ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン(25.5 g)を加え、室温で2
時間かきまぜた。本混合物に1,4-ジブロムブタン(21.6
ml)のN,N-ジメチルホルムアミド (50 ml)溶液を滴下
し、室温で19 時間かきまぜた。反応混合物に1N 塩酸を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgS
O4)後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物(30.8g,82
%)を得た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して
融点124-125℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2958, 1700, 1656, 1610, 1511, 1482 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.82-2.08 (4H, m), 3.48 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.77 (3H,s), 4.16 (2H, t, J=7.0 Hz),
5.21 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.16-7.30 (2
H, m), 7.50 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.67 (1H, ddd, J=8.
8, 7.2, 1.6 Hz),8.26 (1H, dd, J=7.8, 1.4 Hz). 元素分析値: C20H21N2O3Brとして 計算値 (%): C, 57.56; H, 5.07; N, 6.71 実測値 (%): C, 57.52; H, 4.88; N, 6.76
【0126】参考例53 1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベ
ンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジ
ン 参考例49と同様の方法により、参考例27で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン(500 mg)から題記化合
物(525 mg,83 %)を合成した。n-ヘキサン-イソプロピ
ルエーテルから再結晶して融点 114-115 ℃の無色結晶
を得た。 IR (Nujor): 1700, 1660, 1590, 1510, 1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.16-2.32 (2H, m), 3.63 (2H, t,
J=6.6 Hz), 3.77 (3H,s), 4.50 (2H, t, J=7.4 Hz),
5.20 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.20 (1H, d
d, J=7.8, 4.8 Hz), 7.50 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.46 (1
H, dd, J=7.6, 1.8Hz), 8.64 (1H, dd, J=4.8, 1.8 H
z). 元素分析値: C18H18N3O3Clとして 計算値 (%): C, 60.09; H, 5.04; N, 11.68 実測値 (%): C, 59.81; H, 4.95; N, 11.47
【0127】参考例54 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン 参考例52と同様の方法により、参考例27で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン(8.00 g)から題記化合
物(12.8 g,約100 %)を合成した。酢酸エチル-エチル
エーテルから再結晶して融点80-82℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 2962, 1714, 1668, 1600, 1515, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.02 (4H, m), 3.47 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.77 (3H,s), 4.38 (2H, t, J=6.8 Hz),
5.20 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.19 (1H, d
d, J=7.8, 4.4 Hz), 7.49 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.46 (1
H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 8.63 (1H, dd, J=4.8, 1.8 H
z). 元素分析値: C19H20N3O3Brとして 計算値 (%): C, 54.56; H, 4.82; N, 10.05 実測値 (%): C, 54.49; H, 4.70; N, 10.08
【0128】参考例55 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロプテリジン 参考例52と同様の方法により、参考例28で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロプテリジン(5.77 g)から題記化合物(3.92 g,46
%)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶
して融点117-119℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2961, 1721, 1672, 1611, 1582, 1547, 151
0, 1489 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.04 (4H, m), 3.46 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.77 (3H,s), 4.33 (2H, t, J=7.0 Hz),
5.25 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.53 (2H, d,
J=8.8 Hz), 8.58 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.61 (1H, d, J
=2.2 Hz). 元素分析値: C18H19N4O3Brとして 計算値 (%): C, 51.56; H, 4.57; N, 13.36 実測値 (%): C, 51.80; H, 4.44; N, 13.50
【0129】参考例56 1-(4-ブロモブチル)-7-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例52と同様の方法により、参考例29で得られた
7-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン(5.00 g)から題記化合物
(8.32 g,約100 %)を合成した。酢酸エチル-n-ヘキサ
ンから再結晶して融点 107-109 ℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2958, 1708, 1662, 1606, 1583, 1513, 1494
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.85-2.08 (4H, m), 3.49 (2H, t,
J=6.4 Hz), 3.77 (3H,s), 4.11 (2H, t, J=5.2 Hz),
5.19 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.17-7.24 (2
H, m), 7.48 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.18 (1H, d, J=8.8
Hz). 元素分析値: C20H20N2O3BrClとして 計算値 (%): C, 53.18; H, 4.46; N, 6.20 実測値 (%): C, 53.76; H, 4.45; N, 6.34
【0130】参考例57 1-(4-ブロモブチル)-6-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例52と同様の方法により、参考例30で得られた
6-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン(5.00 g)から題記化合物
(5.35 g,75 %)を合成した。酢酸エチル-n-ヘキサンか
ら再結晶して融点146-147℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2958, 1704, 1662, 1610, 1587. 1511, 149
0, 1463 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.78-2.06 (4H, m), 3.47 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.77 (3H,s), 4.13 (2H, t, J=7.2 Hz),
5.19 (2H, s), 6.83 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.13 (1H, d,
J=8.8Hz), 7.47 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60 (1H, dd, J
=9.2, 2.6 Hz), 8.21 (1H, d, J=2.6 Hz). 元素分析値: C20H20N2O3BrCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 52.14; H, 4.59; N, 6.08 実測値 (%): C, 52.11; H, 4.24; N, 6.18
【0131】参考例58 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-7-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例52と同様の方法により、参考例31で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-7-ニトロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン(6.84 g)から題記化合物(1
1.1 g,約100 %)を合成した。酢酸エチル-エチルエー
テルから再結晶して融点122-123℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2962, 1710, 1666, 1625, 1598, 1538, 151
3, 1469 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.12 (4H, m), 3.49 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.78 (3H,s), 4.22 (2H, t, J=7.0 Hz),
5.21 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.49 (2H, d,
J=8.4 Hz), 8.00-8.09 (2H, m), 8.43 (1H, d, J=9.2
Hz). 元素分析値: C20H20N3O5Brとして 計算値 (%): C, 51.96; H, 4.36; N, 9.09 実測値 (%): C, 51.72; H, 4.27; N, 8.96
【0132】参考例59 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例52と同様の方法により、参考例32で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-6-ニトロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン(4.68 g)から題記化合物
(6.05 g,92 %)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテ
ルから再結晶して融点143-144℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 2961, 1715, 1667, 1615, 1514, 1497 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.82-2.10 (4H, m), 3.49 (2H, t,
J=5.8 Hz), 3.78 (3H,s), 4.20 (2H, t, J=7.0 Hz),
5.21 (2H, s), 6.85 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.32 (1H, d,
J=9.6 Hz), 7.49 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.50 (1H, dd,
J=9.0, 3.0 Hz),9.12 (1H, d, J=3.8 Hz). 元素分析値: C20H20N3O5Brとして 計算値 (%): C, 51.96; H, 4.36; N, 9.09 実測値 (%): C, 51.85; H, 4.11; N, 9.06
【0133】参考例60 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例52と同様の方法により、参考例33で得られた
2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-6-メチル-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン (5.00 g)から題記化合物
(6.21 g,85 %)を合成した。酢酸エチルから再結晶して
融点164-165℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2959, 1698, 1659, 1590, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.04 (4H, m), 2.40 (3H,
s), 3.47 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.77 (3H, s), 4.13 (2
H, t, J=7.4 Hz), 5.21 (2H, s), 6.83 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.08 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.44-7.53 (3H, m), 8.
04 (1H, s). 元素分析値: C21H23N2O3Brとして 計算値 (%): C, 58.48; H, 5.37; N, 6.49 実測値 (%): C, 58.56; H, 5.30; N, 6.52
【0134】参考例61 1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-酢酸メチル 参考例49と同様の方法により、参考例34で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸
メチル(4.08 g)から題記化合物 (1.81 g,34 %)を合成
した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点1
44-146℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1750, 1700, 1660, 1610 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.16-2.32 (2H, m), 3.69 (2H, t,
J=6.0 Hz), 3.78 (3H,s), 4.32 (2H, t, J=7.6Hz), 4.
86 (2H, s), 7.24-7.38 (2H, m), 7.73 (1H, ddd, J=8.
6, 7.2, 1.4 Hz), 8.26 (1H, dd, J=7.6, 1.2 Hz). 元素分析値: C14H15N2O4Clとして 計算値 (%): C, 54.11; H, 4.87; N, 9.02 実測値 (%): C, 53.80; H, 4.75; N, 9.31
【0135】参考例62 1-(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-酢酸メチル 参考例49と同様の方法により、参考例34で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸
メチル(3.00 g)から題記化合物 (2.21 g,53 %)を合成
した。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶し
て融点119-120℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1756, 1704, 1668, 1610, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.88-2.00 (4H, m), 3.62 (2H, t,
J=5.8 Hz), 3.78 (3H,s), 4.19 (2H, t, J=7.0 Hz),
4.86 (2H, s), 7.22-7.34 (2H, m), 7.72 (1H, ddd, J=
8.6, 7.0, 1.6 Hz), 8.26 (1H, dd, J=7.8, 1.6 Hz). 元素分析値: C15H17N2O4Clとして 計算値 (%): C, 55.48; H, 5.28; N, 8.63 実測値 (%): C, 55.01; H, 5.01; N, 8.34
【0136】参考例63 1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-プロピオン酸エチル 参考例49と同様の方法により、参考例35で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロ
ピオン酸エチル(3.00 g)から題記化合物(1.85g,48 %)
を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶し
て融点80-81℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1720, 1690, 1660, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.13-2.
35 (2H, m), 2.72 (2H,t, J=7.6 Hz), 3.70 (2H, t, J=
6.0 Hz), 4.14 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.31 (2H,t, J=7.6
Hz), 4.41 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.22-7.36 (2H, m), 7.
70 (1H, ddd, J=8.8, 7.2, 1.6 Hz), 8.25 (1H, dd, J=
8.0, 1.4 Hz). 元素分析値: C16H19N2O4Cl・0.2H2Oとして 計算値 (%): C, 56.13; H, 5.71; N, 8.18 実測値 (%): C, 55.91; H, 5.40; N, 8.17
【0137】参考例64 1-(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-プロピオン酸エチル 参考例49と同様の方法により、参考例35で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロ
ピオン酸エチル(5.00 g)から題記化合物(5.40g,80 %)
を合成した。酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再
結晶して融点71-72℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1733, 1699, 1662, 1608, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.86-1.
98 (4H, m), 2.71 (2H,t, J=7.6 Hz), 3.60-3.66 (2H,
m), 4.14 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.10-4.23 (2H,m), 4.40
(2H, t, J=7.4 Hz), 7.16-7.30 (2H, m), 7.69 (1H,
t, J=7.0 Hz), 8.24 (1H, dd, J=7.8, 1.4 Hz). 元素分析値: C17H21N2O4Clとして 計算値 (%): C, 56.43; H, 6.13; N, 7.74 実測値 (%): C, 56.39; H, 5.87; N, 7.70
【0138】参考例65 1-(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-酪酸エチル 参考例49と同様の方法により、参考例36で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酪酸
エチル(8.00 g)から題記化合物(13.8 g,約100 %)を油
状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) d: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.88-2.1
4 (6H, m), 2.40 (2H, t, J=7.6 Hz), 3.40-3.56 (2H,
m), 4.02-4.22 (6H, m), 7.18-7.30 (2H, m), 7.69 (1
H, ddd, J=8.6, 6.8, 1.8 Hz), 8.24 (1H, dd, J=8.0,
1.6 Hz).
【0139】参考例66 1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-3-メチル-1,2,3,4
-テトラヒドロキナゾリン 参考例49と同様の方法により、参考例37で得られた
2,4-ジオキソ-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン(3.34 g)から題記化合物(1.34 g,28 %)を合成した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.16-2.32 (2H, m), 3.49 (3H,
s), 3.70 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.32 (2H, t, J=1.8 H
z), 7.24-7.36 (2H, m), 7.70 (1H, ddd, J=8.6, 7.0,
1.6 Hz), 8.26 (1H, dd, J=7.8, 1.4 Hz).
【0140】参考例67 1-(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-3-メチル-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン 参考例49と同様の方法により、参考例37で得られた
2,4-ジオキソ-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン(3.00 g)から題記化合物(1.93 g,43 %)を合成した。
酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点99-100
℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1699, 1652, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.88-2.00 (4H, m), 3.49 (3H,
s), 3.58-3.64 (2H, m), 4.14-4.26 (2H, m), 7.18-7.3
2 (2H, m), 7.69 (1H, ddd, J=8.6, 7.0, 1.6 Hz),8.25
(1H, d, J=7.6 Hz). 元素分析値: C13H15N2O2Clとして 計算値 (%): C, 58.54; H, 5.67; N, 10.50 実測値 (%): C, 58.07; H, 5.56; N, 10.39
【0141】参考例68 1-(3-クロロプロピル)-3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジ
オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例49と同様の方法により、参考例38で得られた
3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン(4.00 g)から題記化合物(3.20 g,59
%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) d: 1.74 (9H, s), 2.12-2.28 (2H, m),
3.68 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.21 (2H, t, J=7.4 Hz),
7.14-7.24 (2H, m), 7.62 (1H, ddd, J=9.2, 7.4,1.8 H
z), 8.09 (1H, dd, J=8.2, 1.6 Hz).
【0142】参考例69 1-(4-クロロブチル)-3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例49と同様の方法により、参考例38で得られた
3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン(4.00 g)から題記化合物(7.05 g,約
100 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.74 (9H, s), 1.82-2.04 (4H,
m), 3.55-3.68 (2H, m), 4.03-4.12 (2H, m), 7.10 (1
H, d, J=8.4 Hz), 7.18 (1H, t, J=7.6 Hz), 7.60 (1H,
ddd, J=8.4, 7.4, 1.0 Hz), 8.08 (1H, dd, J=8.2, 1.
4 Hz).
【0143】参考例70 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(3-ピリジニルメ
チル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例52を合成したのと同様の方法により、参考例3
9で得られた2,4-ジオキソ-3-(3-ピリジニルメチル)-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(4.00 g)から題記化合物
(1.57 g,26 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.08 (4H, m), 3.48 (2H, t,
J=6.4 Hz), 4.16 (2H,t, J=7.0 Hz), 5.28 (2H, s),
7.18-7.32 (3H, m), 7.69 (1H, ddd, J=8.4, 7.0, 1.4
Hz), 7.86 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.25 (1H, dd, J=8.0,
1.2 Hz), 8.51 (1H, d, J=3.4 Hz), 8.78 (1H, s).
【0144】参考例71 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-フェニル-1,2,3,4
-テトラヒドロキナゾリン 参考例52と同様の方法により、参考例40で得られた
2,4-ジオキソ-3-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン(4.00 g)から題記化合物(8.20 g,約100%)を油状
物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.16 (4H, m), 3.38-3.54 (2
H, m), 4.21 (2H, t,J=7.0 Hz), 7.24-7.35 (4H, m),
7.44-7.59 (3H, m), 7.75 (1H, t, J=8.0 Hz),8.29 (1
H, d, J=7.4 Hz).
【0145】参考例72 1-(4-ブロモブチル)-3-シクロヘキシル-2,4-ジオキソ-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例52と同様の方法により、参考例41で得られた
3-シクロヘキシル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン(4.00 g)から題記化合物(6.84 g,約100 %)
を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-2.12 (12H, m), 2.46-2.60
(2H, m), 3.40-3.54 (2H,m), 4.13 (2H, t, J=7.4 Hz),
4.82-5.02 (1H, m), 7.12-7.28 (2H, m), 7.65(1H, dd
d, J=8.8, 7.0, 1.8 Hz), 8.22 (1H, dd, J=8.0, 1.4 H
z).
【0146】参考例73 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例42で得られた
2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル)イソ酪酸エチル(2.21 g)から題記化合物(2.86 g,
87 %)を合成した。酢酸エチル-n-ヘキサンから再結晶し
て融点113-114℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1741, 1708, 1664, 1608 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.85 (6
H, s), 1.87-2.04 (4H,m), 3.48 (2H, t, J=6.2 Hz),
4.11 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.20 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.
16-7.28 (2H, m), 7.63-7.71 (1H, m), 8.16 (1H, dd,
J=7.8 Hz, 1.6 Hz). 元素分析値: C18H23N2O4Brとして 計算値 (%): C, 52.57; H, 5.64; N, 6.81 実測値 (%): C, 52.76; H, 5.52; N, 6.90
【0147】参考例74 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸メチル 参考例52と同様の方法により、参考例43で得られた
2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル)イソ酪酸メチル(1.31 g)から題記化合物(1.37 g,
69 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 1747, 1708, 1662, 1608 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.85 (6H, s), 1.89-2.02 (4H,
m), 3.48 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.72 (3H, s), 4.08-4.1
8 (2H, m), 7.16-7.29 (2H, m), 7.63-7.72 (1H, m),
8.16 (1H, dd, J=7.9 Hz, 1.7 Hz).
【0148】参考例75 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例44で得られた
2-(2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(0.58 g)から題記化合物
(0.57 g,67 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2990, 2940, 1744, 1705, 1665, 1624, 159
5, 1508 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.84 (6
H, s), 1.85-2.05 (4H,m), 3.40 (3H, s), 3.47 (2H,
t, J=6.2 Hz), 4.04-4.11 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.
2 Hz), 7.07 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.47 (1H, dd, J=8.4
Hz, 1.8 Hz), 7.95 (1H, d, J=1.4 Hz).
【0149】参考例76 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例45で得られた
2-(2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(0.64 g)から題記化合物
(0.30 g,33 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2984, 2942, 1742, 1717, 1674, 1615, 1530
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.85 (6
H, s), 1.86-2.05 (4H,m), 3.50 (2H, t, J=6.0 Hz),
4.12-4.19 (2H, m), 4.21 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.31 (1
H, d, J=9.2 Hz), 8.51 (1H, dd, J=9.2 Hz, 2.6 Hz),
9.02 (1H, d, J=2.6 Hz).
【0150】参考例77 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例46で得られた
2-(2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(0.59 g)から題記化合
物(0.58 g,68 %). IR (KBr): 2986, 2940, 1742, 1709, 1667, 1624, 1505
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.84 (6
H, s), 1.85-2.07 (4H,m), 3.48 (2H, t, J=6.2 Hz),
4.05-4.12 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.16 (1
H, dd, J=4.0 Hz, 9.2 Hz), 7.40 (1H, ddd, J=9.2 Hz,
7.6 Hz, 3.0 Hz), 7.83 (1H, dd, J=8.2 Hz, 3.0 Hz).
【0151】参考例78 2-[1-(4-ブロモブチル)-7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例47で得られた
2-(7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(0.62 g)から題記化合物
(0.50 g,56 %). IR (KBr): 2984, 2940, 1744, 1713, 1667, 1605 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.83 (6
H, s), 1.85-2.06 (4H,m), 3.49 (2H, t, J=6.2 Hz),
4.03-4.10 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.17-7.
23 (2H, m, ArH), 8.08 (2H, d, J=8.2 Hz).
【0152】参考例79 2-[1-(4-ブロモブチル)-6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例48で得られた
2-(6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(0.62 g)から題記化合物
(0.62 g,70 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2984, 2940, 1742, 1711, 1667, 1609, 1591
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.83 (6
H, s), 1.85-2.05 (4H,m), 3.48 (2H, t, J=6.2 Hz),
4.08 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.
13 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.61 (1H, dd, J=8.8 Hz, 2.6
Hz), 8.12 (1H, d, J=2.6 Hz).
【0153】参考例80 2-[1-(3-ブロモプロピル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例42で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル(0.55 g,2.0 mmol)から題記化合物
(0.53 g,67 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2982, 2940, 1742, 1709, 1663, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.85 (6
H, s), 2.22-2.37 (2H,m), 3.52 (2H, t, J=6.3 Hz),
4.16-4.27 (4H, m), 7.26-7.29 (2H, m, ArH), 7.64-7.
73 (1H, m, ArH), 8.16 (1H, dd, J=8.2 Hz, 1.6 Hz).
【0154】参考例81 2-[1-(5-ブロモペンチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52を合成したのと同様の方法により、参考例4
2で得られた2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル(0.55 g,2.0 mmol)から
題記化合物(0.63 g,74 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2990, 2938, 2867, 1742, 1707, 1665, 1609
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.53-2.
01 (6H, m), 1.85 (6H,s), 3.43 (2H, t, J=6.7 Hz),
4.07 (2H, t, J=8.6 Hz), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.
12-7.27 (2H, m, ArH), 7.62-7.70 (1H, m, ArH), 8.16
(1H, dd, J=7.9Hz, 1.7 Hz).
【0155】参考例82 2-[1-(6-ブロモヘキシル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例42で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル(0.55 g,2.0 mmol)から題記化合物
(0.66 g,75 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2984, 2936, 2863, 1744, 1709, 1663, 1609
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.40-1.
93 (8H, m), 1.84 (6H,s), 3.42 (2H, t, J=6.6 Hz),
4.01-4.09 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.12-7.
27 (2H, m, ArH), 7.61-7.70 (1H, m, ArH), 8.15 (1H,
dd, J=7.8 Hz, 1.6 Hz).
【0156】参考例83 1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン 参考例49で得られた1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオ
キソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン(3.02 g)をアセトニトリル(80 ml)及び水(16 m
l)の混合溶媒に溶かし、これに硝酸セリウム(IV)アンモ
ニウム(9.23 g)を少量ずつ加えた。反応混合物を室温で
21時間かきまぜた後、溶媒を減圧下に留去した。残留物
を酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)
後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物(1.42g,71 %)
を得た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融
点183-184℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1690, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) d: 2.15-2.30 (2H, m), 3.70 (2H, t,
J=6.2 Hz), 4.29 (2H, t, J=7.6 Hz), 7.29-7.38 (2H,
m), 7.74 (1H, ddd, J=9.0, 7.6, 1.4 Hz), 8.23(1H, d
d, J=7.8, 1.6 Hz). 元素分析値: C11H11N2O2Clとして 計算値 (%): C, 55.36; H, 4.65; N, 11.74 実測値 (%): C, 55.18; H, 4.47; N, 11.70
【0157】参考例84 1-(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン 参考例83と同様の方法により、参考例50で得られた
1-(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン (4.54g)から題
記化合物(2.28 g,74 %)を合成した。酢酸エチル-エチ
ルエーテルから再結晶して融点127-128℃の無色結晶を
得た。 IR (Nujor): 1710, 1660, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.90-2.00 (4H, m), 3.63 (2H, t,
J=6.0 Hz), 4.16 (2H,t, J=7.0 Hz), 7.20-7.34 (2H,
m), 7.73 (1H, ddd, J=8.6, 7.0, 1.6 Hz), 8.24 (1H,
dd, J=7.8, 1.6 Hz). 元素分析値: C12H13N2O2Clとして 計算値 (%): C, 57.04; H, 5.19; N, 11.09 実測値 (%): C, 56.97; H, 5.03; N, 11.26
【0158】参考例85 1-(5-クロロペンチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン 参考例83と同様の方法により、参考例51で得られた
1-(5-クロロペンチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベ
ンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(6.00g)から
題記化合物(2.37 g,57 %)を合成した。酢酸エチルから
再結晶して融点162-163℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3170, 3039, 2954, 2864, 1704, 1695, 161
0, 1500, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.68 (2H, m), 1.68-1.92 (4
H, m), 3.57 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.12 (2H, t, J=7.6
Hz), 7.21 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.28 (1H, t, J=7.8 H
z), 7.71 (1H, ddd, J=8.4, 6.6, 1.8 Hz), 8.23 (1H,
dd, J=7.8, 1.8 Hz). 元素分析値: C13H15N2O2Cl・0.1H2Oとして 計算値 (%): C, 58.15; H, 5.71; N, 10.43 実測値 (%): C, 57.93; H, 5.73; N, 10.39
【0159】参考例86 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン 参考例83と同様の方法により、参考例52で得られた
1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(8.83 g)から題
記化合物(5.11 g,81 %)を合成した。酢酸エチルから再
結晶して融点 152-153 ℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3176, 3043, 2842, 1704, 1683, 1608, 1482
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.10 (4H, m), 3.50 (2H, t,
J=6.2 Hz), 4.16 (2H,t, J=7.4 Hz), 7.25 (1H, d, J=
7.8 Hz), 7.29 (1H, t, J=7.6 Hz), 7.72 (1H,ddd, J=
8.4, 7.2, 1.2 Hz), 8.24 (1H, dd, J=8.2, 1.6 Hz). 元素分析値: C12H13N2O2Br・0.2H2Oとして 計算値 (%): C, 47.92; H, 4.49; N, 9.31 実測値 (%): C, 47.94; H, 4.43; N, 9.37
【0160】参考例87 1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロピリド[2,3-d]ピリミジン 参考例83と同様の方法により、参考例53で得られた
1-(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベ
ンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジ
ン(1.72 g)から題記化合物(918 mg,80 %)を合成した。
酢酸エチル-イソプロピルエーテルから再結晶して融点>
300℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 3150, 1710, 1695, 1670, 1590, 1485 cm
-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.28-2.34 (2H, m), 3.65 (2H, t,
J=6.6 Hz), 4.49 (2H,t, J=7.6 Hz), 7.20-7.30 (1H,
m), 8.46 (1H, dd, J=8.0, 2.0 Hz), 8.70 (1H,dd, J=
4.8, 2.2 Hz). 元素分析値: C10H10N3O2Clとして 計算値 (%): C, 50.12; H, 4.21; N, 17.53 実測値 (%): C, 50.62; H, 3.99; N, 17.38
【0161】参考例88 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロピリド[2,3-d]ピリミジン 参考例83と同様の方法により、参考例54で得られた
1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン
(15.0 g)から題記化合物(6.10 g,57 %)を合成した。酢
酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点139-141℃
の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3043, 1704, 1699, 1600, 1587, 1488 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.08 (4H, m), 3.48 (2H, t,
J=6.6 Hz), 4.35 (2H,t, J=7.0Hz), 7.19-7.26 (1H,
m), 8.45 (1H, dd, J=7.8, 1.8 Hz), 8.69 (1H,dd, J=
4.68, 1.8 Hz). 元素分析値: C11H12N3O2Brとして 計算値 (%): C, 44.32; H, 4.06; N, 14.09 実測値 (%): C, 44.44; H, 4.11; N, 14.03
【0162】参考例89 1-(4-ブロモブチル)-2.4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロプテリジン 参考例83と同様の方法により、参考例55で得られた
1-(4-ブロモブチル)-2.4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-1,2,3,4-テトラヒドロプテリジン(3.82 g)から題
記化合物(1.70 g,62 %)を合成した。酢酸エチル-エチ
ルエーテルから再結晶して融点154-155℃の無色結晶を
得た。 IR (KBr): 3196, 3075, 2965, 1715, 1578, 1547, 1489
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.04 (4H, m), 3.48 (2H, t,
J=6.2 Hz), 4.34 (2H,t, J=7.0 Hz), 8.63 (1H, d, J=
2.2 Hz), 8.68 (1H, d, J=2.2 Hz), 9.06 (1H,bs). 元素分析値: C10H11N4O2Brとして 計算値 (%): C, 40.15; H, 3.71; N, 18.73 実測値 (%): C, 40.33; H, 3.73; N, 18.55
【0163】参考例90 1-(4-ブロモブチル)-7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン 参考例83と同様の方法により、参考例56で得られた
1-(4-ブロモブチル)-7-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(6.32
g)から題記化合物(1.94 g,42 %)を合成した。酢酸エチ
ルから再結晶して融点180-182℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3163, 3041, 2842, 1699, 1579, 1498 cm-1.
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.87-2.10 (4H, m), 3.51 (2H,
t, J=6.2 Hz), 4.12 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.22-7.30 (2
H, m), 8.16 (1H, d, J=9.0 Hz), 8.71 (1H, bs). 元素分析値: C12H12N2O2BrClとして 計算値 (%): C, 43.47; H, 3.65; N, 8.45 実測値 (%): C, 43.67; H, 3.67; N, 8.48
【0164】参考例91 1-(4-ブロモブチル)-6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン 参考例83と同様の方法により、参考例57で得られた
1-(4-ブロモブチル)-6-クロロ-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(8.00
g)から題記化合物(3.39 g,58 %)を合成した。酢酸エチ
ル-エチルエーテルから再結晶して融点154-156℃の無色
結晶を得た。 IR (KBr): 3055, 1699, 1683, 1610, 1583, 1488, 1471
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.82-2.10 (4H, m), 3.49 (2H, t,
J=6.2 Hz), 4.14 (2H,t, J=7.4 Hz), 7.20 (1H, d, J=
9.0 Hz), 7.67 (1H, dd, J=9.0, 2.6 Hz), 8.20(1H, d,
J=2.4 Hz), 9.19 (1H, bs). 元素分析値: C12H12N2O2BrClとして 計算値 (%): C, 43.47; H, 3.65; N, 8.45 実測値 (%): C, 43.17; H, 3.52; N, 8.27
【0165】参考例92 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-7-ニトロ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン 参考例83と同様の方法により、参考例58で得られた
1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベン
ジル)-7-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(11.1
g)から題記化合物(4.14 g,50 %)を合成した。酢酸エ
チル-エチルエーテルから再結晶して融点 202-203 ℃の
無色結晶を得た。 IR (KBr): 3047, 1720, 1699, 1623, 1594, 1538, 1478
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.88-2.16 (4H, m), 3.51 (2H, t,
J=6.0 Hz), 4.23 (2H,t, J=7.0 Hz), 8.06-8.14 (2H,
m), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.81 (1H, bs).元素分析
値: C12H12N3O4Brとして 計算値 (%): C, 42.13; H, 3.54; N, 12.28 実測値 (%): C, 42.35; H, 3.67; N, 12.23
【0166】参考例93 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン参考例83と同様の方法によ
り、参考例59で得られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジ
オキソ-3-(4-メトキシベンジル)-6-ニトロ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン(16.0 g)から題記化合物(5.19
g,44 %)を結晶として得た。本品はこれ以上精製するこ
となく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.86-2.14 (4H, m), 3.51 (2H, t,
J=5.8 Hz), 4.21 (2H,t, J=7.4 Hz), 7.40 (1H, d, J=
9.2 Hz), 8.56 (1H, dd, J=9.6, 2.6 Hz), 8.97(1H, b
s), 9.09 (1H, d, J=2.4 Hz).
【0167】参考例94 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン参考例83と同様の方法によ
り、参考例60で得られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジ
オキソ-3-(4-メトキシベンジル)-6-メチル-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン(2.53 g)から題記化合物(940 m
g,52 %)を結晶として得た。本品はこれ以上精製するこ
となく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.82-2.12 (4H, m), 2.42 (3H,
s), 3.49 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.14 (2H, t, J=7.4 H
z), 7.14 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.53 (1H, dd, J=8.4,2.
2 Hz), 8.04 (1H, d, J=1.4 Hz), 8.86 (1H, bs).
【0168】参考例95 2,4-ジオキソ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン 水素化ホウ素リチウム(1.12 g)をテトラヒドロフラン(1
00 ml)に溶かし、 氷冷下かきまぜながら、参考例34
で得られた2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン-3-酢酸メチル(6.00 g)を少量ずつ加えた。反応混
合物を室温で21時間かきまぜた後、1N 塩酸で酸性とし
た。析出した結晶をろ取し、水洗、メタノール続いてエ
チルエーテルで洗浄して題記化合物(4.41 g,84 %)を得
た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点240
-242℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 3370, 1710, 1660, 1610, 1600, 1510, 14
85 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.87 (2H, t, J=5.8 Hz), 4.29 (2
H, t, J=5.4 Hz), 7.10-7.24 (2H, m), 7.55 (1H, t, J
=8.0 Hz), 8.07 (1H, d, J=8.4 Hz), 11.05 (1H,bs). 元素分析値: C10H10N2O3・0.1H2Oとして 計算値 (%): C, 57.74; H, 4.94; N, 13.47 実測値 (%): C, 57.53; H, 5.20; N, 13.52
【0169】参考例96 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル)エチルベンゾエイト参考例95で得られた2,4-ジ
オキソ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン(2.50 g)をピリジン(50.0 ml)に懸濁し、ベ
ンゾイルクロリド(1.55 ml)を滴下した。反応混合物を
室温で16時間かきまぜた後、溶媒を減圧下に留去し、1N
塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水
洗、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去して題記化合
物(3.27 g,87 %)を得た。酢酸エチル-エチルエーテル
から再結晶して融点196-197℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3072, 1720, 1664, 1621, 1608, 1492 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.52-4.59 (2H, m), 4.61-4.69 (2
H, m), 7.00 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.18-7.34 (3H, m),
7.41 (1H, d, J=7.0 Hz), 7.59 (1H, t, J=8.4 Hz), 7.
97 (2H, d, J=7.2 Hz), 8.13 (1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C17H14N2O4として 計算値 (%): C, 65.80; H, 4.55; N, 9.03 実測値 (%): C, 65.26; H, 4.59; N, 9.43
【0170】参考例97 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-イル]エチルベンゾエイト 参考例52と同様の方法により、参考例96で得られた
2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾンー3-イ
ル)エチルベンゾエイト(3.27 g)から題記化合物(3.02
g,65 %)を合成した。酢酸エチル-イソプロピルエーテ
ルから再結晶して融点101-102℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2961, 1705, 1661, 1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.92-2.00 (4H, m), 3.40 (2H, t,
J=6.2 Hz), 4.14 (2H,t, J=6.8 Hz), 4.51-4.66 (4H,
m), 7.14-7.30 (2H, m), 7.34-7.45 (2H, m), 7.52 (1
H, d, J=7.4 Hz), 7.69 (1H, t, J=7.4 Hz), 7.99 (2H,
d, J=8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C21H21N2O4Brとして 計算値 (%): C, 56.64; H, 4.75; N, 6.29 実測値 (%): C, 57.13; H, 4.68; N, 6.38
【0171】参考例98 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸 実施例47と同様の方法により、参考例34で得られた
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸
メチル(3.50 g)から題記化合物(3.04 g,93 %)を合成し
た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点282
-284℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3500-2200, 1717, 1659, 1626, 1510, 1495
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.76 (2H, s), 7.11-7.24 (2H,
m), 7.56 (1H, t, J=7.2 Hz), 8.07 (1H, d, J=7.8 H
z), 11.13 (1H, bs). 元素分析値: C10H8N2O4として 計算値 (%): C, 54.55; H, 3.66; N, 12.72 実測値 (%): C, 54.31; H, 3.60; N, 12.80
【0172】参考例99 2,4-ジオキソ-N-メチル-N-(2-フェネチル)-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド 参考例98で得られた2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-酢酸(3.04 g)及びN-メチルフェネチ
ルアミン(2.41 ml)をN,N-ジメチルホルムアミド(60.0 m
l)に溶かし、シアノりん酸ジエチル(DEPC)(2.65 ml)、
続いてトリエチルアミン (2.31 ml)を滴下した。反応混
合物を室温で26 時間かきまぜた後、氷水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、溶
媒を減圧下に留去して題記化合物(2.06 g,45 %)を得
た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点210
-212℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3198, 2932, 1723, 1667, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.90 (2H, t, J=7.0 Hz, major),
3.00, (3H, s, minor),3.02 (3H, s, major), 3.05 (2
H, t, J=7.6 Hz, minor), 3.64 (2H, t, J=7.4 Hz), 4.
82 (2H, s, minor), 4.87 (2H, s, major), 7.01 (1H,
d, J=8.4 Hz), 7.06-7.54 (8H, m), 7. 90-8.02 (1H,
m), 9.37 (1H, bs). 元素分析値: C19H19N3O3として 計算値 (%): C, 67.64; H, 5.68; N, 12.45 実測値 (%): C, 67.34; H, 5.74; N, 12.47
【0173】参考例100 1-(4-ブロムブチル)-2,4-ジオキソ-N-メチル-N-(2-フェ
ネチル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-アセトア
ミド 参考例52と同様の方法により、参考例99で得られた
2,4-ジオキソ-N-メチル-N-(2-フェネチル)-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド(1.50 g)から題
記化合物(1.55 g,74 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.76-2.00 (4H, m), 2.76 (2H, t,
J=8.0 Hz, major), 2.86, (3H, s, minor), 2.90 (3H,
s, major), 2.93 (2H, t, J=7.6 Hz, minor), 3.39 (2
H, t, J=6.2 Hz), 3.44-3.58 (2H, m), 4.04-4.15 (2H,
m), 4.75 (2H, s, minor), 4.79 (2H, s, major), 7.0
4-7.30 (7H, m), 7.60 (1H, t, J=8.0 Hz), 8.10-8.20
(1H, m).
【0174】参考例101 ジメチル 3-ニトロフタレート 3-ニトロフタル酸(25.5 g, 0.120 mol)と炭酸カリウ
ム(40.1 g, 0.289 mol)のアセトン
(500 ml)懸濁液に硫酸ジメチル(27.4 ml, 0.2
89 mmol)を滴下し、反応混合物を21時間加熱還流し
た。溶媒を減圧下に留去し、残留物に水を加えて酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶
媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(5:1,
v/v)で溶出して題記化合物(18.0 g,63%)を得た。酢
酸エチルから再結晶して融点66.0-67.0℃の無色結晶を
得た。 IR (KBr): 2955, 1738, 1630, 1613, 1574, 1541 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.96 (3H, s), 4.03 (3H, s), 7.6
9 (1H, t, J=8.2 Hz), 8.32-8.42 (2H, m). 元素分析値: C10H9NO6として 計算値(%): C, 50.22; H, 3.79; N, 5.86. 実測値(%): C, 50.25; H, 3.71; N, 5.94.
【0175】参考例102 ジメチル 3-アミノフタレート 参考例101で得られたジメチル 3-ニトロフタレート
(18.0 g, 75.2 mmol)を濃塩酸(50.0 ml)、水(250
ml)、メタノール(25.0 ml)の混合物に溶かし、過剰
量の亜鉛粉末を少量ずつ加えた。反応終了後、反応混合
物をろ過し、ろ液を25%アンモニア水で塩基性とし、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4
後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル
(10:1,v/v)で溶出して題記化合物(13.1 g,83%)を
油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.85 (3H, s), 3.86 (3H, s), 5.2
0 (2H, bs), 6.78 (1H,dd, J=8.4, 1.2 Hz), 6.90 (1H,
dd, J=7.4, 0.8 Hz), 7.24 (1H, d, J=8.0 Hz).
【0176】参考例103 4-ニトロイソフタル酸 1,3-ジメチル-4-ニトロベンゼン(10.0 g, 66.2 mmol)
をピリジン(65.0 ml)と水(130 ml)の
混合物に溶かし、過マンガン酸カリウム(62.7 g,0.39
7 mol)を少量ずつ加え、室温で30分かき混ぜた。反応
終了後、反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下に留去し
た。残留物に1N塩酸を加えて酸性とし、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧
下に留去して題記化合物(12.4 g,89%)を黄色結晶と
して得た。本品はこれ以上精製することなく次の反応に
使用した。
【0177】参考例104 ジメチル 4-ニトロイソフタレート 参考例101と同様の方法により、参考例103で得られ
た4-ニトロイソフタル酸(19.8 g,93.9 mmol)から題
記化合物(17.0 g,76%)を合成した。酢酸エチル-エチ
ルエーテルから再結晶して融点84.0-86.0℃の無色結晶
を得た。 IR (KBr): 3443, 3118, 2957, 1732, 1539 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.96 (3H, s), 4.00 (3H, s), 7.9
3 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.30 (1H, dd, J=8.4, 1.8 Hz),
8.45 (1H, d, J=1.8 Hz). 元素分析値: C10H9NO6として 計算値(%): C, 50.22; H, 3.79; N, 5.86. 実測値(%): C, 50.32; H, 3.71; N, 5.95.
【0178】参考例105 ジメチル 4-アミノイソフタレート 参考例104で得られたジメチル 4-ニトロイソフタレ
ート(17.0 g, 71.2 mmol)、10% パラジウム-炭素(5
0.3%含水)(7.12 g)、メタノール(100 ml)及びTHF
(100 ml)の混合物を水素雰囲気下、室温で20時間かき
混ぜた。反応混合物をろ過し、ろ液から溶媒を減圧下に
留去して題記化合物(12.4 g,83%)を得た。酢酸エチ
ル-イソプロピルエーテルから再結晶して融点125-126℃
の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3461, 3355, 2953, 1694, 1620, 1590, 156
3, 1501 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.88 (3H, s), 3.90 (3H, s), 6.4
0 (2H, bs), 6.65 (1H,d, J=8.8 Hz), 7.91 (1H, dd, J
=8.8, 2.2 Hz), 8.59 (1H, d, J=1.8 Hz). 元素分析値: C10H11NO4・1.2H2Oとして 計算値(%): C, 52.04; H, 5.85; N, 6.07. 実測値(%): C, 51.75; H, 5.47; N, 6.09.
【0179】参考例106 5-フルオロ-2-ニトロ安息香酸 参考例103と同様の方法により、4-フルオロ-2-メチ
ルニトロベンゼン(14.0 g,90.2 mmol)から題記化合
物(5.12 g,31%)を黄色結晶として得た。本品はこれ
以上精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.36 (1H, ddd, J=9.0, 6.2, 2.8
Hz), 7.53 (1H, dd, J=7.6, 2.8 Hz), 8.01 (1H, dd, J
=8.8, 4.4 Hz).
【0180】参考例107 メチル 5-フルオロ-2-ニトロベンゾエート 塩化チオニル(2.41 ml)をメタノール(30.0 ml)に氷
冷下滴下し、同温度で30分かき混ぜた。参考例106で
得られた5-フルオロ-2-ニトロ安息香酸(5.12g, 27.5 m
mol)を反応混合物に氷冷下加え、15.5時間加熱還流し
た。溶媒を減圧下に留去し、残留物に水を加えて酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶
媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(10:
1,v/v)で溶出して題記化合物(4.69 g,96%)を油状
物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.95 (3H, s), 7.31 (1H, ddd, J=
8.8, 7.4, 1.4 Hz), 7.39 (1H, dd, J=7.6, 3.0 Hz),
8.03 (1H, dd, J=8.8, 4.4 Hz).
【0181】参考例108 ジエチル 3-メトキシカルボニル-4-ニトロフェニルマロ
ネート マロン酸ジエチル(8.04 ml, 52.9 mmol)のN,N-ジメチ
ルホルムアミド(30.0ml)溶液にtert-ブトキシカリウ
ム(5.94 g, 52.9 mmol)を加え,これが完全に溶けてか
ら参考例107で得られたメチル 5-フルオロ-2-ニトロ
ベンゾエート(4.69 g, 26.5 mmol)を加えた。反応混
合物を60℃で25時間かき混ぜた後、氷水に注ぎ、1N塩酸
で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾
燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物を
油状物として得た。本品はこれ以上精製することなく次
の反応に使用した。
【0182】参考例109 3-カルボキシ-4-ニトロフェニル酢酸 参考例108で得られたジエチル 3-メトキシカルボニ
ル-4-ニトロフェニルマロネート、濃塩酸(10.0 ml)及
び酢酸(40.0 ml)の混合物を17.5時間加熱還流した。
溶媒を減圧下に留去し、残留物に水を加えて酢酸エチル
で抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を
減圧下に留去して題記化合物を白色結晶として得た。本
品はこれ以上精製することなく次の反応に使用した。
【0183】参考例110 メチル 3-メトキシカルボニル-4-ニトロフェニル酢酸 参考例101と同様の方法により、参考例109で得ら
れた3-カルボキシ-4-ニトロフェニル酢酸から題記化合
物(4.49 g,67%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.93 (3H, s), 3.97 (3H, s), 3.9
7 (2H, s), 7.57 (1H, dd, J=8.6, 2.2 Hz), 7.65 (1H,
d, J=1.8 Hz), 7.91 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0184】参考例111 メチル 4-アミノ-3-メトキシカルボニルフェニルアセテ
ート 参考例102と同様の方法により、参考例110で得ら
れたメチル 3-メトキシカルボニル-4-ニトロフェニル酢
酸(9.11 g,36.0 mmol)から題記化合物(5.53 g,69
%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.65 (3H, s), 3.87 (3H, s), 3.8
7 (2H, s), 6.64 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.23 (1H, dd, J
=8.4, 2.2 Hz), 7.77 (1H, d, J=2.2 Hz).
【0185】参考例112 メチル 2-メチル-2-(3-メトキシカルボニル-4-ニトロフ
ェニル)プロピオネート 水素化ナトリウム(60%油性)のN,N-ジメチルホルムア
ミドの懸濁液に参考例101で得られたメチル 4-アミ
ノ-3-メトキシカルボニルフェニルアセテート(4.49
g,17.7 mmol)を加え、室温で2時間かき混ぜた。これ
にヨードメタンを加え、さらに18.5時間かき混ぜた。溶
媒を減圧下に留去し、残留物に1N塩酸を加えて酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒
を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(10:1,v
/v)で溶出して題記化合物(4.25 g,96%)を油状物と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.63 (6H, s), 3.68 (3H, s), 3.9
4 (3H, s), 7.58 (1H, dd, J=8.4, 1.8 Hz), 7.67 (1H,
d, J=2.2 Hz), 7.91 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0186】参考例113 メチル 2-メチル-2-(4-アミノ-3-メトキシカルボニルフ
ェニル)プロピオネート 参考例105と同様の方法により、参考例112で得ら
れたメチル 2-メチル-2-(3-メトキシカルボニル-4-ニト
ロフェニル)プロピオネート(6.39 g,25.6 mmol)から
題記化合物(4.82 g,75%)を合成した。n-ヘキサンか
ら再結晶して融点58.0-60.0℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3482, 3372, 2951, 1730, 1694, 1626, 159
0, 1563, 1501 cm-1.1H-NMR (CDCl3) δ: 1.55 (6H,
s), 3.64 (3H, s), 3.87 (3H, s), 5.69 (2H, bs), 6.6
4 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.27 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz),
7.84 (1H, d, J=2.4 Hz). 元素分析値: C13H17NO4として 計算値(%): C, 62.14; H, 6.82; N, 5.57. 実測値(%): C, 62.08; H, 6.92; N, 5.60.
【0187】参考例114 メチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4
-テトラヒドロキナゾリン-5-カルボキシレート 4-メトキシフェニル酢酸(11.5 g,69.4 mmol)をトル
エン(200ml)に懸濁し、これにトリエチルアミン(11.
6 ml,85.2 mmol)及びジフェニルりん酸アジド(17.9
ml,85.2 mmol)を順次加えた。反応混合物を室温で1時
間かき混ぜた後、3時間加熱還流した。これに参考例1
02で得られたジメチル 3-アミノフタレート(13.1
g,62.4 mmol)を加えさらに20時間加熱還流した。溶媒
を減圧下に留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧
下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(10:1,v/v)で
溶出して題記化合物(8.49 g,40%)を白色結晶として
得た。本品はこれ以上精製することなく次の反応に使用
した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.77 (3H, s), 4.01 (3H, s), 5.1
4 (2H, s), 6.78-6.90 (3H, m), 7.09 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60 (1H, d, J=8.2 H
z), 9.52 (1H, bs).
【0188】参考例115 メチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4
-テトラヒドロキナゾリン-6-カルボキシレート 参考例114と同様の方法により、参考例105で得ら
れたジメチル 4-アミノイソフタレート(12.0 g,57.4
mmol)から題記化合物(11.2 g,57%)を合成した。酢
酸エチルから再結晶して融点235-237℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 3663, 2928, 1734, 1715, 1671, 1624, 160
7, 1512, 1489 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.77 (3H, s), 3.95 (3H, s), 5.2
1 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8Hz), 7.09 (1H, d, J=
8.6 Hz), 7.50 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.26 (1H, dd, J=
8.6, 2.0 Hz), 8.84 (1H, d, J=1.4 Hz), 9.77 (1H, b
s). 元素分析値: C18H16N2O5として 計算値(%): C, 63.52; H, 4.74; N, 8.23. 実測値(%): C, 63.29; H, 4.61; N, 8.19.
【0189】参考例116 メチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4
-テトラヒドロキナゾリン-7-カルボキシレート 参考例114と同様の方法により、ジメチル アミノテ
レフタレート(6.29 g,30.1 mmol)から題記化合物
(4.96 g,48%)を合成した。酢酸エチルから再結晶し
て融点254-256℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3279, 3007, 2965, 1732, 1709, 1651, 161
5, 1601, 1586, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.76 (3H, s), 3.98 (3H, s), 5.2
0 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8Hz), 7.53 (2H, d, J=
8.8 Hz), 7.76 (1H, s), 7.84 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.2
1 (1H, d, J=8.4 Hz), 9.39 (1H, bs). 元素分析値: C18H16N2O5として 計算値(%): C, 63.52; H, 4.74; N, 8.23. 実測値(%): C, 63.05; H, 4.65; N, 8.17.
【0190】参考例117 メチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4
-テトラヒドロキナゾリン-6-アセテート 参考例114と同様の方法により、参考例111で得ら
れたメチル 4-アミノ-3-メトキシカルボニルフェニルア
セテート(5.56 g,24.9 mmol)から題記化合物(5.96
g,68%)を白色結晶として得た。本品はこれ以上精製す
ることなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.66 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.7
9 (2H, s), 5.19 (2H, s), 6.88-6.90 (1H, m), 6.83
(2H, d, J=8.8 Hz), 7.56 (1H, dd, J=8.4, 2.2 Hz),
8.05 (1H, d, J=2.2 Hz), 6.35 (1H, bs).
【0191】参考例118 メチル 2-[2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-イル]-2-メチルプロピ
オネート 参考例114と同様の方法により、参考例113で得ら
れたメチル 2-メチル-2-(4-アミノ-3-メトキシカルボニ
ルフェニル)プロピオネート(4.70 g,18.7 mmol)から
題記化合物(4.85 g,61%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.61 (6H, s), 3.65 (3H, s), 3.7
7 (3H, s), 5.19 (2H, s), 7.00 (1H, d, J=8.4 Hz),
7.20 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.49 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.
57 (1H, dd, J=8.6, 2.4 Hz), 8.13 (1H, d, J=2.4 H
z), 9.28 (1H, bs).
【0192】参考例119 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキ
シベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-5-カル
ボキシレート 参考例52と同様の方法により、参考例114で得られ
たメチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-5-カルボキシレート(4.7
3 g,13.9 mol)から題記化合物(4.51 g,68%)を油状
物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.08 (4H, m), 3.47 (2H, t,
J=6.0 Hz), 3.77 (3H,s), 4.01 (3H, s), 4.16 (2H,
t, J=7.2 Hz), 5.16 (2H, s), 6.76-6.90 (3H, m), 7.2
0 (1H, t, J=7.4 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.8Hz), 7.68
(1H, t, J=7.4 Hz).
【0193】参考例120 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキ
シベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-カル
ボキシレート 参考例52と同様の方法により、参考例115で得られ
たメチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-カルボキシレート(10.
9 g,32.0 mmol )から題記化合物(12.4 g,81%)を油
状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.86-2.08 (4H, m), 3.48 (2H, t,
J=5.8 Hz), 3.80 (3H,s), 3.94 (3H, s), 4.18 (2H,
t, J=7.2 Hz), 5.21 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.16-7.30 (1H, m), 7.50 (2H, d, J=8.8 Hz) 8.31
(1H, d, J=9.2 Hz), 8.91 (1H, d, J=2.2 Hz).
【0194】参考例121 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキ
シベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-7-カル
ボキシレート 参考例52と同様の方法により、参考例116で得られ
たメチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-7-カルボキシレート(4.9
6 g,14.6 mmol)から題記化合物(3.92 g,56%)を油
状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.87-2.08 (4H, m), 3.48 (2H, t,
J=6.0 Hz), 3.77 (3H,s), 3.98 (3H, s), 4.21 (2H,
t, J=6.2 Hz), 5.21 (2H, s), 6.84 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.50 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.82-7.90 (2H, m), 8.3
1 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0195】参考例122 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メトキ
シベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-アセ
テート 参考例52と同様の方法により、参考例117で得られ
たメチル 2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-アセテート(5.86 g,1
6.5 mmol)から題記化合物(6.61 g,82%)を油状物と
して得た。本品はこれ以上精製することなく次の反応に
使用した。
【0196】参考例123 メチル 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メ
トキシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-
イル]-2-メチルプロピオネート 参考例52と同様の方法により、参考例118で得られ
たメチル 2-[2,4-ジオキソ-3-(4-メトキシベンジル)-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-イル]-2-メチルプロ
ピオネート(4.50 g,11.8 mmol)から題記化合物(4.7
7 g,78%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.62 (6H, s), 1.84-2.08 (4H,
m), 3.41-3.52 (2H, m), 3.65 (3H, s), 3.77 (3H, s),
4.14 (2H, t, J=7.0 Hz), 5.21 (2H, s), 6.83 (2H,
d, J=8.4 Hz), 7.15 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.48 (2H, d,
J=8.8 Hz) 7.64 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz), 8.24 (1H,
d, J=2.6 Hz).
【0197】参考例124 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-5-カルボキシレート 参考例83と同様の方法により、参考例119で得られ
たメチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-5-カ
ルボキシレート(4.51 g,9.47 mmol)から題記化合物
(1.83 g,54%)を白色結晶として得た。本品はこれ以
上精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) d: 1.82-2.12 (4H, m), 3.49 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.98 (3H, s), 4.16 (2H, t, J=7.8 Hz),
7.21 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.32 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.
74 (1H, t, J=7.2 Hz), 8.72 (1H, bs).
【0198】参考例125 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-6-カルボキシレート 参考例83と同様の方法により、参考例120で得られ
たメチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-カ
ルボキシレート(12.4 g,26.0 mmol)から題記化合物
(2.71 g,29%)を白色結晶として得た。本品はこれ以
上精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.85-2.12 (4H, m), 3.49 (2H, t,
J=6.2 Hz), 3.96 (3H,s), 4.18 (2H, t, J=7.0 Hz),
7.24-7.32(1H, m), 8.37 (1H, d, J=8.6 Hz), 8.57 (1
H, bs), 8.88 (1H, s).
【0199】参考例126 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-7-カルボキシレート 参考例83と同様の方法により、参考例121で得られ
たメチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-7-カ
ルボキシレート(3.92 g,8.23 mmol)から題記化合物
(1.78 g,61%)を合成した。酢酸エチルから再結晶し
て融点184-185℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3166, 3044, 1726, 1715, 1682, 1622, 1510
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.88-2.16 (4H, m), 3.50 (2H, t,
J=6.2 Hz), 4.00 (3H,s), 4.21 (2H, t, J=6.6 Hz),
7.86-7.95 (2H, m), 8.30 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.45 (1
H, bs). Anal. Calcd for C14H15N2O4Br・0.6H2O: C, 4
5.94; H, 4.46; N, 7.65. Found: C, 45.89; H, 4.18;
N, 7.71. 元素分析値: C14H15N2O4Br・0.6H2Oとして 計算値(%): C, 45.94; H, 4.46; N, 7.65. 実測値(%): C, 45.89; H, 4.18; N, 7.71.
【0200】参考例127 メチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-6-アセテート 参考例83と同様の方法により、参考例122で得られ
たメチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-ア
セテート(6.61 g,13.6 mmol)から題記化合物(3.16
g,63%)を油状物として得た。本品はこれ以上精製する
ことなく次の反応に使用した。
【0201】参考例128 メチル 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-6-イル]-2-メチルプロピオネ
ート 参考例52と同様の方法により、参考例123で得られ
たメチル 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-
メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6
-イル]-2-メチルプロピオネート(4.77 g,9.22 mmol)
から題記化合物(2.12 g,58%)を合成した。酢酸エチ
ル-エチルエーテルから再結晶して融点164-165℃の無色
結晶を得た。 IR (KBr): 3165, 3044, 2841, 1726, 1686, 1620, 158
4, 1507, 1474 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (6H, s), 1.84-2.08 (4H,
m), 3.49 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.67 (3H, s), 4.13 (2
H, t, J=7.4 Hz), 7.21 (1H, d, J=9.2 Hz), 7.70 (1H,
dd, J=8.6, 2.6 Hz), 8.21 (1H, d, J=2.6 Hz), 8.32
(1H, bs). 元素分析値: C17H21N2O4Brとして 計算値(%): C, 51.40; H, 5.33; N, 7.05. 実測値(%): C, 51.16; H, 5.38; N, 6.85.
【0202】参考例129 エチル 6-アミノバレレート塩酸塩 参考例107と同様の方法により、5-アミノ吉草酸(2
5.0 g,0.216 mol)から題記化合物(51.5 g,86%)を
合成した。エチルエーテルから再結晶して融点103-105
℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3412, 2980, 1732, 1603, 1495, 1472 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.64-1.
92 (4H, m), 2.37 (2H,t, J=6.2 Hz), 2.94-3.16 (2H,
m), 4.13 (2H, q, J=7.0 Hz), 8.30 (2H, bs). 元素分析値: C7H16NO2Cl・0.1H2Oとして 計算値(%): C, 45.82; H, 8.90; N, 7.67. 実測値(%): C, 45.50; H, 8.52; N, 7.56.
【0203】参考例130 エチル 6-アミノヘキサノエート塩酸塩 参考例107と同様の方法により、6-アミノヘキサン酸
(10.0 g,76.2 mmol)から題記化合物(15.1 g,ほぼ1
00%)を白色結晶として得た。本品はこれ以上精製する
ことなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.38-1.
58 (2H, m), 1.58-1.90(4H, m), 2.32 (2H, t, J=7.4 H
z), 2.90-3.12 (2H,m), 4.12 (2H, q, J=7.4 Hz), 8.27
(2H, bs).
【0204】参考例131 エチル 8-アミノオクタノエート塩酸塩 参考例107と同様の方法により、8-アミノオクタン酸
(5.0 g,31.4 mmol)から題記化合物(7.21 g,ほぼ10
0%)を白色結晶として得た。本品はこれ以上精製するこ
となく次の反応に使用した。 IR (KBr): 3374, 3300-2400, 2932, 1736, 1607 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.26-1.
52 (6H, m), 1.61 (2H,t, J=7.0 Hz), 1.72-1.84 (2H,
m), 2.29 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.90-3.08 (2H,m), 4.12
(2H, q, J=7.4 Hz), 8.29 (2H, bs).
【0205】参考例132 メチル 1-アミノ-1-シクロペンチルカルボキシレート塩
酸塩 参考例107と同様の方法により、1-アミノ-1-シクロ
ペンチルカルボン酸(25.0 g,0.216 mol)から題記化
合物(7.21 g,ほぼ100%)を合成した。エチルエーテル
から再結晶して融点200-202℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3428, 2961, 1746, 1576, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-2.16 (8H, m), 3.83 (3H,
s), 8.96 (2H, bs). 元素分析値: C7H13NO2・HClとして 計算値(%): C, 46.80; H, 7.85; N, 7.80. 実測値(%): C, 46.74; H, 7.76; N, 8.05.
【0206】参考例133 メチル1-アミノ-1-シクロヘキシルカルボキシレート塩
酸塩 参考例107と同様の方法により、1-アミノ-1-シクロ
ヘキシルカルボン酸(15.1 g,0.106 mol)から題記化
合物(21.8 g,ほぼ100%)を合成した。エチルエーテル
から再結晶して融点199-201℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3466, 3320-2350, 1744, 1590, 1522 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.30-1.50 (2H, m), 1.58-2.22 (8
H, m), 3.82 (3H, s), 8.98 (2H, bs). 元素分析値: C8H15NO2・HCl・0.2H2Oとして 計算値(%): C, 48.71; H, 8.38; N, 7.10. 実測値(%): C, 48.50; H, 8.10; N, 7.39.
【0207】参考例134 エチル 6-(2-アミノベンズアミド)ヘキサノエート 参考例9と同様の方法により、グリシンメチルエステル
塩酸塩の代わりにエチル 6-アミノヘキサノエート塩酸
塩(15.1 g,77.2 mmol)を用いて、題記化合物(18.9
g,97%)の油状物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.34-1.
54 (2H, m), 1.55-1.74(4H, m), 2.32 (2H, t, J=7.2 H
z), 3.42 (2H, q, J=6.2 Hz), 4.13 (2H, q, J=7.0 H
z), 5.49 (2H, bs), 6.12 (1H, bs), 6.60-6.71 (2H,
m), 7.20 (1H, ddd,J=8.4, 7.0, 1.4 Hz), 7.31 (1H, d
d, J=8.0, 1.2 Hz).
【0208】参考例135 エチル 8-(2-アミノベンズアミド)オクタノエート 参考例9と同様の方法により、グリシンメチルエステル
塩酸塩の代わりにエチル 8-アミノオクタノエート塩酸
塩(7.00 g,31.1 mmol)を用いて、題記化合物(9.82
g,ほぼ100%)の油状物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.32-1.
44(6H, m), 1.55-1.68 (4H, m), 2.29 (2H, t, J=7.2 H
z), 3.40 (2H, q, J=6.2 Hz), 4.12 (2H, q, J=7.0 H
z), 5.49 (2H, bs), 6.06 (1H, bs), 6.58-6.70 (2H,
m), 7.20 (1H, ddd,J=8.4, 7.0, 1.4 Hz), 7.30 (1H, d
d, J=8.2, 1.6 Hz).
【0209】参考例136 メチル 1-(2-アミノベンズアミド)-1-シクロペンチルカ
ルボキシレート 参考例9と同様の方法により、グリシンメチルエステル
塩酸塩の代わりにメチル 1-アミノ-1-シクロペンチルカ
ルボキシレート塩酸塩(7.10g,39.5 mmol)を用いて、
題記化合物(3.05 g,32 %)を合成した。イソプロピル
エーテルから再結晶して融点108-109℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 3465, 3362, 2953, 1728, 1645, 1614, 158
3, 1520 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.74-1.94 (4H, m), 1.94-2.12 (2
H, m), 2.28-2.46 (2H,m), 3.74 (3H, s), 5.47 (2H, b
s), 6.40 (1H, bs), 6.60-6.70 (2H, m), 7.21(1H, t,
J=7.6 Hz), 7.35 (1H, d, J=7.4 Hz). 元素分析値: C14H18N2O3として 計算値(%): C, 64.11; H, 6.92; N, 10.68. 実測値(%): C, 64.19; H, 6.77; N, 10.70.
【0210】参考例137 メチル 1-(2-アミノベンズアミド)-1-シクロヘキシルカ
ルボキシレート 参考例9と同様の方法により、グリシンメチルエステル
塩酸塩の代わりにメチル 1-アミノ-1-シクロヘキシルカ
ルボキシレート塩酸塩(10.0 g,51.6 mmol)を用い
て、題記化合物(5.88 g,45%)を合成した。イソプロ
ピルエーテルから再結晶して融点123-124℃の無色結晶
を得た。 IR (KBr): 3465, 3360, 2942, 2859, 1728, 1644, 161
3, 1586 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28-2.20 (10H, m), 3.73 (3H,
s), 5.42 (2H, bs), 6.19(1H, bs), 6.62-6.72 (2H,
m), 7.22 (1H, ddd, J=8.8, 7.2, 1.6 Hz), 7.38 (1H,
dd, J=8.2, 1.4 Hz). 元素分析値: C15H20N2O3として 計算値(%): C, 65.20; H, 7.30; N, 10.14. 実測値(%): C, 65.06; H, 7.19; N, 10.11.
【0211】参考例138 エチル 5-(2-アミノ-5-フルオロベンズアミド)バレレー
ト 参考例2と同様の方法により、4-メトキシベンジルアミ
ンの代わりにエチル 5-アミノバレレート塩酸塩(6.54
g,25.2 mmol)を用いて、2-アミノ-5-フルオロ安息香
酸(3.00 g,19.3 mmol)から題記化合物(4.91 g,90
%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.56-1.
80 (4H, m), 2.37 (2H,t, J=7.0 Hz), 3.12 (2H, q, J=
5.6 Hz), 4.28 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.29 (2H,bs), 6.2
6 (1H, bs), 6.64 (1H, dd, J=9.2, 4.8 Hz), 6.81 (1
H, dt, J=8.0, 2.6 Hz), 7.06 (1H, dd, J=9.0, 3.0 H
z).
【0212】参考例139 エチル 5-(2-アミノ-5-メトキシベンズアミド)バレレー
ト 参考例2と同様の方法により、4-メトキシベンジルアミ
ンの代わりにエチル 5-アミノバレレート塩酸塩を用い
て、2-アミノ-5-メトキシ安息香酸(2.50 g,15.0 mmo
l)から題記化合物(3.76 g,85%)を油状物として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.58-1.
80 (4H, m), 2.37 (2H,t, J=6.2 Hz), 3.42 (2H, dt, J
=6.2 5.8 Hz), 3.77 (3H, s), 4.14 (2H, q, J=7.4 H
z), 6.35 (2H, bs), 6.66 (1H, d, J=8.4 Hz), 6.72-6.
84 (2H, m).
【0213】参考例140 エチル 5-(2-アミノ-5-ニトロベンズアミド)バレレート 参考例2と同様の方法により、4-メトキシベンジルアミ
ンの代わりにエチル 5-アミノバレレート塩酸塩を用い
て、2-アミノ-5-ニトロ安息香酸(4.66 g,25.6mmol)
から題記化合物(5.39 g,68%)を合成した。酢酸エチ
ル-イソプロピルエーテルから再結晶して融点86.0-88.0
℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3328, 2936, 1717, 1615, 1591, 1539, 1505
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.58-1.
84 (4H, m), 2.39 (2H,t, J=6.2 Hz), 3.45 (2H, dt, J
=6.2 5.8 Hz), 4.17 (2H, q, J=7.4 Hz), 6.55(2H, b
s), 6.58-6.70 (1H, m), 6.65 (1H, d, J=9.2 Hz), 8.0
9 (1H, dd, J=9.2, 1.8 Hz), 8.40 (1H, d, J=2.6 Hz). 元素分析値: C14H19N3O5として 計算値(%): C, 54.36; H, 6.1
9; N, 13.58. 実測値(%): C, 54.25; H, 6.32; N, 13.62.
【0214】参考例141 エチル 5-(2-アミノ-5-ヒドロキシベンズアミド)バレレ
ート 参考例2と同様の方法により、4-メトキシベンジルアミ
ンの代わりにエチル 5-アミノバレレート塩酸塩を用い
て、2-アミノ-5-ヒドロキシ安息香酸(7.38 g,48.2 mm
ol)から題記化合物(12.9 g,96%)を油状物として得
た。本品はこれ以上精製することなく次の反応に使用し
た。
【0215】参考例142 エチル 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
-3-ヘキサノエート 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例13
4で得られたエチル 6-(2-アミノベンズアミド)ヘキサ
ノエート(18.9 g,67.8 mmol)から題記化合物(19.3
g,93%)を合成した。酢酸エチル-イソプロピルエーテ
ルから再結晶して融点103-104℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3196, 3132, 2965, 2940, 1730, 1703, 163
0, 1601, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.38-1.
54 (2H, m), 1.60-1.84(4H, m), 2.32 (2H, t, J=7.6 H
z), 4.04-4.20 (4H, m), 7.09 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.2
4 (1H, t, J=7.2 Hz), 7.63 (1H, t, J=8.8 Hz), 8.14
(1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C16H20N2O4として 計算値(%): C, 63.14; H, 6.62; N, 9.20. 実測値(%): C, 63.15; H, 6.54; N, 9.28.
【0216】参考例143 エチル 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
-3-オクタノエート 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例13
5で得られたエチル 8-(2-アミノベンズアミド)オクタ
ノエート(9.82 g,32.0 mmol)から題記化合物(8.14
g,77%)を合成した。酢酸エチル-イソプロピルエーテ
ルから再結晶して融点88-89℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3196, 2930, 1728, 1634, 1601, 1497 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.30-1.
50 (6H, m), 1.58-1.80(4H, m), 2.28 (2H, t, J=7.6 H
z), 4.06 (2H, t, J=5.4 Hz), 4.12 (2H, q, J=7.4 H
z), 7.09 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.23 (1H, t, J=7.4 H
z), 7.62 (1H, t, J=8.4 Hz), 8.14 (1H, d, J=7.8 H
z). 元素分析値: C18H24N2O4として 計算値(%): C, 65.04; H, 7.28; N, 8.43. 実測値(%): C, 65.00; H, 7.14; N, 8.55.
【0217】参考例144 メチル 1-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン-3-イル)-1-シクロペンチルカルボキシレート 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例13
6で得られたメチル 1-(2-アミノベンズアミド)-1-シク
ロペンチルカルボキシレート(3.05 g,11.6 mmol)か
ら題記化合物(1.94 g,58%)を合成した。酢酸エチル-
イソプロピルエーテルから再結晶して融点164-165℃の
無色結晶を得た。 IR (KBr): 2949, 1719, 1671, 1618, 1609, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.68-2.06 (4H, m), 2.46-2.57 (4
H, m), 3.71 (3H, s), 7.03 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.21
(1H, d, J=8.2 Hz), 7.60 (1H, t, J=7.2 Hz), 8.06 (1
H, d, J=7.0 Hz). 元素分析値: C15H16N2O4として 計算値(%): C, 62.49; H, 5.59; N, 9.72. 実測値(%): C, 63.09; H, 5.55; N, 10.13.
【0218】参考例145 メチル 1-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン-3-イル)-1-シクロヘキシルカルボキシレート 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例13
7で得られたメチル 1-(2-アミノベンズアミド)-1-シク
ロヘキシルカルボキシレート(10.3 g,37.1 mmol)か
ら題記化合物(5.72 g,51%)を合成した。酢酸エチル-
イソプロピルエーテルから再結晶して融点145-147℃の
無色結晶を得た。 IR (KBr): 2938, 1746, 1717, 1667, 1620, 1609, 151
0, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.88 (6H, m), 2.16-2.30 (2
H, m), 2.80-3.00 (2H,m), 3.72 (3H, s), 7.02 (1H,
d, J=8.0 Hz), 7.21 (1H, t, J=7.6 Hz), 7.60 (1H, dd
d, J=8.4, 7.0, 1.4 Hz), 8.05 (1H, d, J=7.6 Hz), 9.
55 (1H, bs). 元素分析値: C16H18N2O4として 計算値(%): C, 63.56; H, 6.00; N, 9.27. 実測値(%): C, 63.27; H, 6.04; N, 9.18.
【0219】参考例146 エチル 2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-バレレート 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例13
8で得られたエチル 5-(2-アミノ-5-フルオロベンズア
ミド)バレレート(4.91 g,17.4 mmol)から題記化合物
(4.08 g,76%)を合成した。酢酸エチル-イソプロピル
エーテルから再結晶して融点131-132℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 3193, 1728, 1636, 1512, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.70-7.
82 (4H, m), 2.38 (2H,t, J=7.0 Hz), 4.10 (2H, t, J=
7.4 Hz), 4.12 (2H, q, J=6.8 Hz), 7.10 (1H,dd, J=8.
8, 4.0 Hz), 7.36 (1H, dt, J=7.6, 3.0 Hz), 7.80 (1
H, dd, J=8.4, 3.0 Hz), 7.79 (1H, bs). 元素分析値: C15H17N2O4Fとして 計算値(%): C, 58.44; H, 5.56; N, 9.09. 実測値(%): C, 58.36; H, 5.46; N, 9.26.
【0220】参考例147 エチル 2,4-ジオキソ-6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-バレレート 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例13
9で得られたエチル 5-(2-アミノ-5-メトキシベンズア
ミド)バレレート(3.76 g,12.8 mmol)から題記化合物
(4.91 g,ほぼ100%)を白色結晶として得た。本品はこ
れ以上精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.14 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.58-1.
74 (4H, m), 2.29 (2H,t, J=6.6 Hz), 3.77 (3H, s),
3.96-4.08 (4H, m), 6.95 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.14 (1
H, dd, J=8.8, 3.0 Hz), 7.45 (1H, d, J=2.6 Hz), 9.7
7 (1H, bs).
【0221】参考例148 エチル 2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-バレレート 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例14
0で得られたエチル 5-(2-アミノ-5-ニトロベンズアミ
ド)バレレート(5.33 g,17.2 mmol)から題記化合物
(3.63 g,63%)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテ
ルから再結晶して融点173-174℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3065, 2980, 2944, 1730, 1651, 1626, 160
1, 1545, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.68-1.
80 (4H, m), 2.38 (2H,t, J=6.8 Hz), 4.11 (2H, t, J=
6.6 Hz), 4.11 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.20-7.28(1H, m),
8.47 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz), 9.02 (1H, d, J=2.6
Hz), 9.96 (1H,bs). 元素分析値: C15H17N3O6として 計算値(%): C, 53.73; H, 5.11; N, 12.53. 実測値(%): C, 53.64; H, 5.05; N, 12.62.
【0222】参考例149 エチル 2,4-ジオキソ-6-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-バレレート 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例14
1で得られたエチル 5-(2-アミノ-5-ヒドロキシベンズ
アミド)バレレート(12.9 g,46.0 mmol)から題記化合
物(3.81 g,28%)を合成した。酢酸エチルから再結晶
して融点105-107℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3187, 2949, 1728, 1705, 1692, 1634, 160
5, 1518 cm-1.1 H-NMR (CDCl3+DMSO-d6) δ: 1.26 (3H, t, J=7.0 Hz),
1.58-1.70 (4H, m), 2.18-2.28 (2H, m), 3.78-3.98
(2H, m), 3.99 (2H, q, J=7.4 Hz), 6.90 (1H, d,J=8.8
Hz), 6.95-7.03 (1H, m), 7.38 (1H, s), 10.45 (1H,
bs). 元素分析値: C15H18N2O5として 計算値(%): C, 58.82; H, 5.92; N, 9.15. 実測値(%): C, 58.61; H, 5.81; N, 9.20.
【0223】参考例150 エチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-3-ヘキサノエート 参考例52と同様の方法により、参考例142で得られ
たエチル 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-ヘキサノエート(7.05 g,23.2 mmol)から題記化
合物(6.90 g,68%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.34-1.
52 (2H, m), 1.62-1.81(4H, m), 1.86-2.08 (4H, m),
2.31 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.50 (2H, t, J=6.4 Hz), 4.
03-4.22 (6H, m), 7.18-7.31 (2H, m), 7.68 (1H, ddd,
J=8.8, 7.2, 1.4Hz), 8.24 (1H, dd, J=8.2, 1.6 Hz).
【0224】参考例151 エチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-3-オクタノエート 参考例52と同様の方法により、参考例143で得られ
たエチル 2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-オクタノエート(6.00 g,18.1 mmol)から題記化
合物(8.72 g,ほぼ100%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.30-1.
46 (6H, m), 1.54-1.76(4H, m), 1.86-2.10 (4H, m),
2.28 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.38-3.54 (2H, m), 4.00-4.
24 (6H, m), 7.16-7.30 (2H, m), 7.68 (1H, t, J=8.0
Hz), 8.23 (1H, dd, J=7.6, 1.2 Hz).
【0225】参考例152 メチル 1-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-3-イル]-1-シクロペンチルカ
ルボキシレート 参考例52と同様の方法により、参考例144で得られ
たエチル メチル 1-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)-1-シクロペンチルカルボキシレ
ート(1.88 g,6.52 mmol)から題記化合物(1.53 g,5
5%)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結
晶して融点96-98℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2949, 1744, 1709, 1663, 1495, 1481 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.74-2.08 (8H, m), 2.33-2.58 (4
H, m), 3.48 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.70 (3H, s), 4.11
(2H, t, J=7.0 Hz), 7.12-7.30 (2H, m), 7.67 (1H, t,
J=8.0 Hz), 8.16 (1H, d, J=8.2 Hz). 元素分析値: C19H23N2O4Brとして 計算値(%): C, 53.91; H, 5.48; N, 6.62. 実測値(%): C, 53.96; H, 5.34; N, 6.47.
【0226】参考例153 メチル 1-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-3-イル]-1-シクロヘキシルカ
ルボキシレート 参考例52と同様の方法により、参考例145で得られ
たエチル メチル 1-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)-1-シクロヘキシルカルボキシレ
ート(5.20 g,17.2 mmol)から題記化合物(8.52 g,
ほぼ100%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.30-2.24 (12H, m), 2.78-2.94
(2H, m), 3.40-3.52 (2H,m), 3.72 (3H, s), 4.04-4.16
(2H, m), 7.12-7.30 (2H, m), 7.65 (1H, t, J=7.4 H
z), 8.13 (1H, d, J=8.2 Hz).
【0227】参考例154 1-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-イル]-1-シクロヘキシルカルボン
酸 参考例109と同様の方法により、参考例153で得ら
れたメチル 1-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]-1-シクロヘキシ
ルカルボキシレート(3.52 g,8.05 mmol)から題記化
合物(2.35 g,69%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.28 (12H, m), 2.82-3.00
(2H, m), 3.58 (2H, t, J=6.0 Hz), 4.06-4.17 (2H,
m), 7.12-7.30 (2H, m), 7.65 (1H, d, J=8.0 Hz),8.14
(1H, dd, J=8.0, 1.4 Hz).
【0228】参考例155 エチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-フルオロ-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート 参考例52と同様の方法により、参考例146で得られ
たエチル 2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-バレレート(3.98 g,12.9mmol)か
ら題記化合物(2.46 g,43%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.66-1.
78 (4H, m), 1.86-2.02(4H, m), 2.36 (2H, t, J=6.6 H
z), 3.49 (2H, t, J=6.0 Hz), 4.04-4.20 (6H,m), 7.19
(1H, dd, J=9.2, 4.2 Hz), 7.41 (1H, dt, J=7.2, 3.0
Hz), 7.91 (1H, dd, J=8.2, 3.0 Hz).
【0229】参考例156 エチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-メトキシ-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート 参考例52と同様の方法により、参考例147で得られ
たエチル 2,4-ジオキソ-6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-バレレート(4.50 g,14.0mmol)か
ら題記化合物(3.14 g,53%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.68-2.
08 (8H, m), 2.32-2.42(2H, m), 3.49 (2H, t, J=5.8 H
z), 3.88 (3H, s), 4.05-4.20 (4H, m), 4.12 (2H, q,
J=7.2 Hz), 7.14 (1H, d, J=9.2 Hz), 7.29 (1H, dd, J
=9.2, 2.8 Hz),7.67 (1H, d, J=3.0 Hz).
【0230】参考例157 エチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート 参考例52と同様の方法により、参考例148で得られ
たエチル 2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-バレレート(5.00 g,14.9 mmol)から
題記化合物(4.10 g,59%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.66-1.
85 (4H, m), 1.90-2.08(4H, m), 2.37 (2H, t, J=6.2 H
z), 3.50 (2H, t, J=5.8 Hz), 4.06-4.14 (2H,m), 4.12
(2H, q, J=7.4 Hz), 4.22 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.34
(1H, d, J=9.2 Hz), 8.52 (1H, dd, J=9.2, 2.4 Hz),
9.09 (1H, d, J=2.6 Hz).
【0231】参考例158 エチル 2,4-ジオキソ-6-(2-メトキシエトキシ)メトキシ
-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート 参考例149で得られたエチル 2,4-ジオキソ-6-ヒドロ
キシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート
(3.50 g,11.8 mmol)のジクロロメタン(35.0ml)懸
濁液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.05 ml,17.
7 mmol)及び2-メトキシエトキシメチルクロリド(2.02
ml,17.7 mmol)を氷冷下滴下し、反応混合物を室温で
18時間かき混ぜた。溶媒を減圧下に留去し、残留物に水
を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥
(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物(3.6
8 g,79%)を得た。酢酸エチル-エチルエーテルから再
結晶して融点105-107℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3075, 2911, 1744, 1709, 1661, 1634, 1510
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.72-1.
80 (4H, m), 2.39 (2H,t, J=7.0 Hz), 3.39 (3H, s),
3.55-3.61 (2H, m), 3.81-3.88 (2H, m), 4.10 (2H, t,
J=6.8 Hz), 4.12 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.30 (2H, s),
7.06 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.35 (1H, dd, J=8.8, 2.6 H
z), 7.76 (1H, d, J=3.0 Hz), 9.81 (1H,bs). 元素分析値: C19H26N2O7として 計算値(%): C, 57.86; H, 6.64; N, 7.10. 実測値(%): C, 57.70; H, 6.52; N, 7.35.
【0232】参考例159 エチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-(2-メトキ
シエトキシ)メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
-3-バレレート 参考例52と同様の方法により、参考例158で得られ
たエチル 2,4-ジオキソ-6-(2-メトキシエトキシ)メトキ
シ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート(6.
00 g,15.2 mmol)から題記化合物(4.74 g,59%)を油
状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.68-1.
80 (4H, m), 1.86-2.02(4H, m), 2.36 (2H, t, J=7.0 H
z), 3.38 (3H, s), 3.49 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.54-3.6
0 (2H, m), 3.80-3.87 (2H, m), 4.04-4.20 (4H, m),
4.12 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.04 (1H, d, J=9.2 Hz), 7.
40 (1H, dd, J=9.0, 3.0 Hz), 7.86 (1H,d, J=3.0 Hz).
【0233】参考例160 エチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-ヒドロキ
シ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート 参考例159で得られたエチル 1-(4-ブロモブチル)-2,
4-ジオキソ-6-(2-メトキシエトキシ)メトキシ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート(4.74g,8.95 m
mol)のジクロロメタン(100 ml)溶液にトリフルオロ
酢酸(1.38 ml,17.9 mmol)を滴下し、反応混合物を16
時間加熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残留物に水
を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥
(MgSO)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキ
サン-酢酸エチル(5:1,v/v)で溶出して題記化合物
(3.31 g,84%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.68-1.
80 (4H, m), 1.86-2.04(4H, m), 2.32-2.62 (2H, m),
3.48 (2H, t, J=5.6 Hz), 4.04-4.20 (4H, m), 4.12 (2
H, q, J=7.2 Hz), 7.02 (1H, d, J=9.2 Hz), 7.28 (1H,
dd, J=8.8, 3.0Hz), 7.86 (1H, d, J=2.6 Hz).
【0234】参考例161 2-[2-(2-アミノベンズアミド)エトキシ]エタノール 参考例1と同様の方法により、4-メトキシベンジルアミ
ンの代わりに2-(2-アミノエトキシ)エタノール(1.44 m
l,73.6 mmol)を用いて、題記化合物(13.8 g,ほぼ10
0%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.56-3.70 (6H, m), 3.70-3.80 (2
H, m), 5.49 (2H, bs),6.56 (1H, bs), 6.60-6.72 (2H,
m), 7.21 (1H, ddd, J=8.4, 7.0, 1.4 Hz), 7.34 (1H,
d, J=8.0 Hz).
【0235】参考例162 2-[2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-
3-イル)エトキシ]エタノール 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例16
1で得られた2-[2-(2-アミノベンズアミド)エトキシ]エ
タノール(13.8 g、61.5 mmol)から題記化合物(6.23
g、41%)を合成した。酢酸エチル-イソプロピルエーテ
ルから再結晶して融点149-151℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3193, 2930, 2880, 1715, 1667, 1622, 1493
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.04 (1H, bs),
3.64−3.76 (4H, m), 3.85
(2H, t, J=5.6Hz), 4.34 (2
H, t, J=5.6 Hz), 7.11 (1
H, d, J=8.0 Hz), 7.20 (1
H, t, J=7.4Hz), 7.59 (1H,
ddd, J=8.8, 7.4, 1.4 H
z), 8.08 (1H, dd, J=8.2,
1.2 Hz), 10.05 (1H, bs). 元素分析値: C1214・0.2H2Oとして 計算値(%): C, 56.78; H, 5.72; N, 11.04. 実測値(%): C, 56.81; H, 5.64; N, 11.07.
【0236】参考例163 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル)エトキシ酢酸 参考例162で得られた2-[2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-3-イル)エトキシ]エタノール
(6.23 g、24.9 mmol)のアセトン(300 ml)溶液に、
ジョーンズ試薬を滴下し、反応混合物を室温で5時間か
き混ぜた。過剰のジョーンズ試薬を2-プロパノールで分
解し、溶媒を減圧下に留去し、残留物に水を加えて酢酸
エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、
溶媒を減圧下に留去して題記化合物(5.05 g、77%)を
白色結晶として得た。本品はこれ以上精製することなく
次の反応に使用した。
【0237】参考例164 エチル 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン-3-イル)エトキシアセテート 参考例107と同様の方法により、参考例163で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
-3-イル)エトキシ酢酸(5.05 g、19.1 mmol)から題記
化合物(2.91 g、52%)を合成した。エチルエーテルか
ら再結晶して融点115-116℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3204, 2982, 1717, 1667, 1622, 1494 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.94 (2
H, t, J=5.6 Hz), 4.16(2H, s), 4.16 (2H, q, J=7.0 H
z), 4.38 (2H, t, J=5.6 Hz), 7.11 (1H, d, J=8.0 H
z), 7.22 (1H, ddd, J=8.0, 7.0, 1.0 Hz), 7.61 (1H,
ddd, J=8.4, 7.0,1.4 Hz), 8.11 (1H, dd, J=8.0, 1.6
Hz), 10.06 (1H, bs). 元素分析値: C14H16N2O5として 計算値(%): C, 57.53; H, 5.52; N, 9.58. 実測値(%): C, 57.43; H, 5.39; N, 9.70.
【0238】参考例165 エチル 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-3-イル]エトキシアセテート 参考例52と同様の方法により、参考例164で得られ
たエチル 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)エトキシアセテート(2.81 g,9.61 mmo
l)から題記化合物(1.71 g,42 %)を油状物として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.75-2.
10 (4H, m), 3.49 (2H,t, J=5.8 Hz), 3.88 (2H, t, J=
5.8 Hz), 4.10-4.28 (6H, m), 4.38 (2H, t, J=5.4 H
z), 7.18-7.32 (2H, m), 7.69 (1H, t, J=7.2 Hz), 8.2
4 (1H, d, J=6.8 Hz), 10.06 (1H, bs).
【0239】参考例166 2-(2-アミノ-6-フルオロベンズアミド)イソ酪酸エチル 参考例21と同様の方法により、2-アミノ-6-フルオロ
安息香酸(4.75 g,30.0mmol)から題記化合物(7.78 g,9
7 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3472, 3355, 2986, 1732, 1645, 1626, 158
8, 1518 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.62 (6
H, s), 4.22 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.87 (2H, bs), 6.29
-6.45 (2H, m, ArH), 7.09 (1H, dt, J=6.6 Hz,8.2 H
z), 7.13 (1H, bs).
【0240】参考例167 2-(2-アミノ-4,5-ジフルオロベンズアミド)イソ酪酸エ
チル 参考例21と同様の方法により、2-アミノ-4,5-ジフル
オロ安息香酸(5.35 g,30.0 mmol)から題記化合物(7.49
g,87 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3463, 3360, 2986, 1725, 1651, 1597, 157
4, 1532, 1510 cm-1.1H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t,
J=7.2 Hz), 1.64 (6H, s), 4.23 (2H, q, J=7.2 Hz),
5.45 (1H, bs), 6.44 (1H, dd, J=12.0 Hz, 6.6 Hz),
6.48 (1H, bs),7.18 (1H, dd, J=10.8 Hz, 8.6 Hz).
【0241】参考例168 2-(2-アミノ-3-メトキシベンズアミド)イソ酪酸エチル 参考例21と同様の方法により、2-アミノ-3-メトキシ
安息香酸(5.12 g,30.0mmol)から題記化合物(7.63 g,9
1 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3490, 3360, 2984, 2938, 1732, 1642, 1520
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.64 (6
H, s), 3.86 (3H, s), 4.23 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.74
(2H, bs), 6.60 (1H, bs), 6.60 (1H, t, J=7.9Hz), 6.
81 (1H, d, J=7.0 Hz), 6.99 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0242】参考例169 2-(3-アミノ-2-ナフタレンカルボキサミド)イソ酪酸エ
チル 参考例21と同様の方法により、3-アミノ-2-ナフタレ
ンカルボン酸(80 %,4.68 g,20.0 mmol)から題記化合
物(4.11 g,68 %)を結晶として得た。 IR (KBr): 3466, 3364, 3052, 2984, 2938, 1728, 165
3, 1609, 1578, 1561, 1522 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.30 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.71 (6
H, s), 4.26 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.16 (2H, bs), 6.83
(1H, bs), 6.98 (1H, s), 7.17-7.25 (1H, m),7.35-7.
43 (1H, m), 7.55 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J
=8.4 Hz), 7.91(1H, s).
【0243】参考例170 2-(2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例16
6で得られた2-(2-アミノ-6-フルオロベンズアミド)イ
ソ酪酸エチル(7.77 g,29.0 mmol)から題記化合物(4.34
g,51 %)を合成した。 融点 168-170 ℃. IR (KBr): 3206-2826, 1736, 1719, 1665, 1636, 1603,
1526 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.87 (6
H, s), 4.20 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.81-6.93 (2H, m, A
rH), 7.53 (1H, dt, J=8.2 Hz, 5.2 Hz), 10.21(1H, br
s). 元素分析値: C14H15N2O4Fとして 計算値 (%): C, 57.14; H, 5.14; N, 9.52 実測値 (%): C, 56.91; H, 5.17; N, 9.51
【0244】参考例171 2-(2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例16
7で得られた2-(2-アミノ-4,5-ジフルオロベンズアミ
ド)イソ酪酸エチル(7.48 g,26.1 mmol)から題記化合物
(8.65 g,約 100 %)を合成した。 融点 166-168 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3119, 3085, 3000, 2942, 2878, 1736, 171
7, 1659, 1640, 1626, 1520, 1508 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.86 (6
H, s), 4.20 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.88 (1H, dd, J=9.8
Hz, 6.2 Hz), 7.86 (1H, dd, J=9.6 Hz, 8.2 Hz), 10.
13 (1H, brs). 元素分析値: C14H14N2O4F2として 計算値 (%): C, 53.85; H, 4.52; N, 8.97 実測値 (%): C, 53.89; H, 4.49; N, 8.97
【0245】参考例172 2-(2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例16
8で得られた2-(2-アミノ-3-メトキシベンズアミド)イ
ソ酪酸エチル(7.62 g,27.2 mmol)から題記化合物(6.99
g,84 %)を合成した。 融点 144-145 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3208, 2986, 2940, 1743, 1715, 1670, 166
1, 1624, 1609, 1516 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.85 (6
H, s), 3.96 (3H, s), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.05-
7.17 (2H, m, ArH), 7.62 (1H, dt, J=7.4 Hz, 1.6 H
z), 8.18 (1H, bs). 元素分析値: C15H18N2O5として 計算値 (%): C, 58.82; H, 5.92; N, 9.15 実測値 (%): C, 58.94; H, 5.64; N, 9.27
【0246】参考例173 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[g]キナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例16
9で得られた2-(3-アミノ-2-ナフタレンカルボキサミ
ド)イソ酪酸エチル(4.10 g,13.7 mmol)から題記化合物
(1.90 g,42 %)を合成した。 融点 194-197 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3235-2874, 1725, 1698, 1678, 1636, 1611,
1584, 1528 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.93 (6
H, s), 4.23 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.38-7.61 (3H, m, A
rH), 7.81 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.93 (1H, d, J=8.2 H
z), 8.66 (1H, s), 9.56 (1H, bs). 元素分析値: C18H18N2O4として 計算値 (%): C, 66.25; H, 5.56; N, 8.58 実測値 (%): C, 65.98; H, 5.50; N, 8.42
【0247】参考例174 2-(6-アミノ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例45で得られた2-(2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル
(1.61 g,5.0 mmol)をエタノール(10 ml)とテトラヒド
ロフラン(15 ml)の混合溶媒に溶かし、10 % パラジウム
-炭素(50 % 含水,0.50 g)の存在下に常温常圧で2時間
接触還元反応に付した。触媒を濾別した後、濾液を濃縮
することにより題記化合物(0.79 g,54 %)を結晶として
得た。 IR (KBr): 3434, 3358, 3243, 3042, 2940, 1715, 165
6, 1636, 1520 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.85 (6
H, s), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.82 (1H, d, J=8.8
Hz), 6.97 (1H, dd, J=8.5 Hz, 2.5 Hz), 7.32 (1H, d,
J=2.4 Hz), 8.52 (1H, bs).
【0248】参考例175 2-[2,4-ジオキソ-6-(1-ピロリル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例174で得られた2-(6-アミノ-2,4-ジオキソ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル
(0.79 g,2.71 mmol)、2,5-ジメトキシテトラヒドロフ
ラン(0.39 ml,2.98 mmol)および酢酸(5.0 ml)の混合物
を100℃で1時間かきまぜた。冷後、反応液に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥 (MgSO4)
後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(2:1,v
/v)で溶出して題記化合物 (0.62 g,67 %) を無色結晶
として得た。 融点 194-195 ℃. IR (KBr): 3210-2876, 1732, 1713, 1663, 1634, 1522
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.90 (6
H, s), 4.21 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.38 (2H, t, J=2.2
Hz), 7.10 (2H, t, J=2.2 Hz), 7.11 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.66 (1H, dd, J=8.8 Hz, 2.6 Hz), 8.06 (1H, d,
J=2.6 Hz), 10.01(1H, brs). 元素分析値: C18H19N3O4として 計算値 (%): C, 63.33; H, 5.61; N, 12.31 実測値 (%): C, 63.19; H, 5.61; N, 12.11
【0249】参考例176 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル)イソ酪酸 参考例42により得られた2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(1.31
g,5.0 mmol)、6規定塩酸(10.0 ml)および酢酸(5.0 ml)
の混合物を30分加熱還流した。冷後、水で希釈し、析出
した結晶を濾取し、水で洗浄することによって題記化合
物(1.00 g,81 %)を無色結晶として得た。 融点 227-230 ℃. IR (KBr): 3275, 2992, 2940, 1748, 1725, 1707, 165
6, 1622, 1609 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70 (6H, s), 7.13-7.23 (2H,
m, ArH), 7.61-7.69 (1H, m, ArH), 7.88 (1H, dd, J=
7.8 Hz, 1.2 Hz), 11.35 (1H, s). 元素分析値: C12H12N2O4として 計算値 (%): C, 58.06; H, 4.87; N, 11.28 実測値 (%): C, 58.14; H, 4.80; N, 11.25
【0250】参考例177 2-(2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸参考例176と同様の方法によ
り、参考例44で得られた2-(2,4-ジオキソ-6-メチル-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチ
ル(2.90 g,10.0mmol)から題記化合物(2.19 g,84 %)を
合成した。 融点 268-271 ℃. IR (KBr): 3059, 2994, 2948, 1713, 1671, 1628, 161
3, 1518 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70 (6H, s), 2.33 (3H, s),
7.06 (1H, d, J=8.2 Hz),7.47 (1H, dd, J=8.4 Hz, 2.0
Hz), 7.67 (1H, s, ArH), 11.25 (1H, s). 元素分析値: C13H14N2O4として 計算値 (%): C, 59.54; H, 5.38; N, 10.68 実測値 (%): C, 59.37; H, 5.34; N, 10.63
【0251】参考例178 2-(2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸 参考例176と同様の方法により、参考例170で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(3.83 g,13.0 mm
ol)から題記化合物(3.21 g,93 %)を合成した。 融点 258-260 ℃. IR (KBr): 3069, 3020, 2948, 2905, 2822, 1717, 167
1, 1634, 1603, 1528 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.68 (6H, s), 6.89-6.99 (2H,
m, ArH), 7.62 (1H, dt,J=8.2 Hz, 5.4 Hz), 11.48 (1
H, bs). 元素分析値: C12H11N2O4Fとして 計算値 (%): C, 54.14; H, 4.16; N, 10.52 実測値 (%): C, 54.27; H, 4.21; N, 10.44
【0252】参考例179 2-(2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸 参考例176と同様の方法により、参考例46で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(8.83 g,30.0 mmo
l)から題記化合物 (5.48 g,69 %)を合成した。 融点 249-253 ℃. IR (KBr): 3198, 3090, 2992, 2936, 1721, 1701, 167
1, 1630, 1510 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.71 (6H, s), 7.20 (1H, dd, J
=8.5 Hz, 4.5 Hz), 7.53-7.63 (2H, m, ArH), 11.43 (1
H, bs). 元素分析値: C12H11N2O4Fとして 計算値 (%): C, 54.14; H, 4.16; N, 10.52 実測値 (%): C, 54.23; H, 4.25; N, 10.51
【0253】参考例180 2-(2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸 参考例176と同様の方法により、参考例171で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル (6.87 g,2
2.0 mmol)から題記化合物(3.29 g,53 %)を合成した。 融点 242-244 ℃. IR (KBr): 3073, 3009, 2948, 1732, 1717, 1665, 163
8, 1624, 1518 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.69 (6H, s), 7.09 (1H, dd, J
=10.9 Hz, 6.5 Hz), 7.85 (1H, dd, J=10.3 Hz, 8.5 H
z), 11.51 (1H, bs). 元素分析値: C12H10N2O4F2として 計算値 (%): C, 50.71; H, 3.55; N, 9.86 実測値 (%): C, 50.84; H, 3.54; N, 9.68
【0254】参考例181 2-(2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸 参考例176と同様の方法により、参考例172で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(4.59 g,15.0 mm
ol)から題記化合物(3.82 g,92 %)を合成した。 融点 255-258 ℃. IR (KBr): 3200-2569, 1713, 1665, 1624, 1607, 1518
cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70 (6H, s), 3.89 (3H, s),
7.13 (1H, t, J=8.1 Hz),7.29 (1H, dd, J=8.1 Hz, 1.1
Hz), 7.45 (1H, d, J=7.8 Hz), 10.73 (1H, bs). 元素分析値: C13H14N2O5として 計算値 (%): C, 56.11; H, 5.07; N, 10.07 実測値 (%): C, 56.47; H, 5.05; N, 10.00
【0255】参考例182 2-(6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸 参考例176と同様の方法により、参考例48で得られ
た2-(6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(7.90 g,25.4mmol)か
ら題記化合物(6.43 g,90 %)を合成した。 融点 256-259 ℃. IR (KBr): 3193-2938, 1719, 1705, 1671, 1611, 1607,
1503 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.69 (6H, s), 7.17 (1H, d, J=
8.8 Hz), 7.69 (1H, dd,J=8.8 Hz, 2.6 Hz), 7.82 (1H,
d, J=2.6 Hz), 11.49 (1H, s). 元素分析値: C12H11N2O4Clとして 計算値 (%): C, 50.99; H, 3.92; N, 9.91 実測値 (%): C, 51.08; H, 3.93; N, 9.85
【0256】参考例183 2-(7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸 参考例176と同様の方法により、参考例47で得られ
た2-(7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(4.66 g,15.0mmol)か
ら題記化合物(3.55 g,84 %)を合成した。 融点 260-263 ℃. IR (KBr): 3088, 2988, 2946, 2882, 1717, 1698, 166
3, 1617, 1605 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.69 (6H, s), 7.17-7.25 (2H,
m, ArH), 7.88 (1H, d,J=8.2 Hz), 11.46 (1H, s). 元素分析値: C12H11N2O4Clとして 計算値 (%): C, 50.99; H, 3.92; N, 9.91 実測値 (%): C, 51.03; H, 3.95; N, 9.94
【0257】参考例184 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[g]キナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸参考例176と同様の方法によ
り、参考例173で得られた2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロベンゾ[g]キナゾリン-3-イル)イソ酪酸エ
チル(1.63 g,5.00 mmol)から題記化合物(1.37 g,92
%)を合成した。 融点 273-276 ℃. IR (KBr): 3179-2826, 2668, 2571, 1717, 1710, 1665,
1638, 1588, 1532 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.74 (6H, s), 7.41-7.63 (3H,
m, ArH), 7.90 (1H, d,J=8.2 Hz), 8.08 (1H, d, J=7.8
Hz), 8.61 (1H, s, ArH), 11.40 (1H, bs). 元素分析値: C16H14N2O4として 計算値 (%): C, 64.42; H, 4.73; N, 9.39 実測値 (%): C, 64.43; H, 4.56; N, 9.48
【0258】参考例185 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル)イソ酪酸フェナシル 参考例176により得られた2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸(0.74 g,3.0
mmol)、2-ブロモアセトフェノン(0.61 g,3.0mmol)、フ
ッ化カリウム(0.38 g,6.6 mmol)およびN,N-ジメチルホ
ルムアミド(3.0 ml)の混合物を室温で15時間かきまぜ
た。反応混合物は水で希釈した後、エチルエーテルで抽
出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下
に留去することによって題記化合物(0.85 g,77 %)を無
色結晶として得た。 IR (KBr): 3266, 3212, 3069, 2994, 2940, 1750, 171
7, 1667, 1620, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00 (6H, s), 5.36 (2H, s), 7.0
3 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.16-7.24 (1H, m, ArH), 7.27-
7.47 (2H, m, ArH), 7.53-7.63 (2H, m, ArH), 7.84-7.
88 (2H, m, ArH), 8.01-8.06 (1H, m, ArH), 9.87 (1H,
bs).
【0259】参考例186 2-(2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例177で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸(1.84 g,7.00 mmol)から
題記化合物(1.91 g,72 %)を合成した。 融点 189-191 ℃. IR (KBr): 3280, 3208, 3065, 3031, 2992, 2940, 175
0, 1717, 1667, 1628, 1599, 1518 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.99 (6H, s), 2.38 (3H, s), 5.3
5 (2H, s), 6.92 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.37-7.61 (4H,
m, ArH), 7.83-7.88 (3H, m, ArH), 9.54 (1H, bs). 元素分析値: C21H20N2O5として 計算値 (%): C, 66.31; H, 5.30; N, 7.36 実測値 (%): C, 66.25; H, 5.24; N, 7.49
【0260】参考例187 2-(2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例181で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸 (2.78 g,10.0mmol)か
ら題記化合物(3.99 g,ほぼ100 %)を合成した。 融点 132-133 ℃. IR (KBr): 3210-2940, 1752, 1715, 1705, 1661, 1624,
1609, 1516 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.97 (6H, s), 3.95 (3H, s), 5.3
4 (2H, s), 7.04-7.17 (2H, m, ArH), 7.41-7.64 (4H,
m, ArH), 7.87-7.92 (2H, m, ArH), 8.21 (1H, bs). 元素分析値: C21H20N2O6・0.5AcOEtとして 計算値 (%): C, 62.72; H, 5.49; N, 6.36 実測値 (%): C, 62.76; H, 5.57; N, 6.43
【0261】参考例188 2-(2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例178で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸(2.93 g,11.0 mmol)か
ら題記化合物(3.15 g,75 %)を合成した。 融点 179-180 ℃. IR (KBr): 3277, 3227, 3140, 3073, 3029, 2946, 172
1, 1701, 1671, 1632, 1601, 1518 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.99 (6H, s), 5.37 (2H, s), 6.8
0-6.90 (2H, m, ArH), 7.40-7.61 (4H, m, ArH), 7.82-
7.87 (2H, m, ArH), 10.04 (1H, bs). 元素分析値: C20H17N2O5Fとして 計算値 (%): C, 62.50; H, 4.46; N, 7.29 実測値 (%): C, 62.18; H, 4.42; N, 7.24
【0262】参考例189 2-(2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例179で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸(4.79 g,18.0 mmol)か
ら題記化合物(3.10 g,45 %)を合成した。 融点 192-193 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3202, 3085, 2998, 2940, 1721, 1705, 166
7, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00 (6H, s), 5.36 (2H, s), 7.0
1 (1H, dd, J=8.9 Hz, 4.1 Hz), 7.27-7.62 (4H, m, Ar
H), 7.70 (1H, dd, J=8.2 Hz, 2.8 Hz), 7.83-7.87 (2
H, m, ArH). 元素分析値: C20H17N2O5Fとして 計算値 (%): C, 62.50; H, 4.46; N, 7.29 実測値 (%): C, 62.25; H, 4.47; N, 7.14
【0263】参考例190 2-(2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例180で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸(3.13 g,11.0 mmo
l)から題記化合物(3.61 g,82 %)を合成した。 融点 174-176 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3121, 3088, 3004, 2949, 2876, 1748, 171
7, 1701, 1663, 1640, 1628, 1518, 1505 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.99 (6H, s), 5.39 (2H, s), 6.8
5 (1H, dd, J=6.2 Hz, 9.6 Hz), 7.41-7.63 (3H, m, Ar
H), 7.77-7.89 (3H, m, ArH), 10.13 (1H, bs). 元素分析値: C20H16N2O5F2として 計算値 (%): C, 59.70; H, 4.01; N, 6.96 実測値 (%): C. 59.55; H, 4.14; N, 6.96
【0264】参考例191 2-(6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例182で得ら
れた2-(6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸(2.83 g,10.0 mmol)から
題記化合物(3.12 g,78 %)を合成した。 融点 197-199 ℃. IR (KBr): 3200, 3073, 3031, 2994, 2938, 1748, 171
7, 1667, 1618, 1599 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.99 (6H, s), 5.36 (2H, s), 6.9
7 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.40-7.63 (4H, m, ArH), 7.82-
7.86 (2H, m, ArH), 7.98 (1H, d, J=2.4 Hz), 9.95 (1
H, bs). 元素分析値: C20H17N2O5Clとして 計算値 (%): C, 59.93; H, 4.28; N, 6.99 実測値 (%): C, 59.84; H, 4.27; N, 6.94
【0265】参考例192 2-(7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例183で得ら
れた2-(7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸(2.83 g,10.0 mmol)から
題記化合物(3.16 g,79 %)を合成した。 融点 203-204 ℃. IR (KBr): 3258, 3210-2936, 1732, 1719, 1701, 1672,
1618, 1601 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00 (6H, s), 5.40 (2H, s), 7.0
5 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.14 (1H, dd, J=1.9 Hz, 8.5 H
z), 7.41-7.63 (3H, m, ArH), 7.85-7.89 (2H, m, Ar
H), 7.95 (1H, d, J=8.6 Hz). 元素分析値: C20H17N2O5Clとして 計算値 (%): C, 59.93; H, 4.28; N, 6.99 実測値 (%): C, 59.96; H, 4.14; N, 7.02
【0266】参考例193 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[g]キナ
ゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル 参考例185と同様の方法により、参考例184で得ら
れた2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[g]
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸(1.19 g,4.00 mmol)から
題記化合物(1.52 g,91 %)を合成した。 融点 184-185 ℃ (エタノールから再結晶). IR (KBr): 3280, 3059, 2990, 2938, 1750, 1717, 166
9, 1638 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.06 (6H, s), 5.38 (2H, s), 7.3
1-7.60 (6H, m, ArH), 7.75-7.93 (4H, m, ArH), 8.61
(1H, s, ArH), 9.65 (1H, bs). 元素分析値: C24H20N2O5・0.5EtOHとして 計算値 (%): C, 68.33; H, 5.28; N, 6.37 実測値 (%): C, 68.37; H, 4.97; N, 6.55
【0267】参考例194 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例174で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸エチル(0.61 g,2.00 mmo
l)から題記化合物(0.55 g,62 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2982, 2942, 1744, 1707, 1663, 1603 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.82 (6
H, s), 1.88-2.00 (4H,m), 3.42-3.48 (2H, m), 3.95
(3H, s), 4.11-4.25 (4H, m), 7.17-7.20 (2H, m, Ar
H), 7.71-7.76 (1H, m, ArH).
【0268】参考例195 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-(1-ピロリル)-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチ
ル 参考例52と同様の方法により、参考例175で得られ
た2-[2,4-ジオキソ-6-(1-ピロリル)-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル (0.41g,1.20
mmol)から題記化合物(0.45 g,79 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2984, 2940, 1740, 1707, 1663, 1516 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.86 (6
H, s), 1.85-2.05 (4H,m), 3.46-3.52 (2H, m), 4.07-
4.14 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.38 (2H, t,
J=2.0 Hz), 7.11 (2H, t, J=2.0 Hz), 7.24 (1H, d, J
=8.4 Hz), 7.70 (1H, dd, J=8.9 Hz, 2.7 Hz), 8.16 (1
H, d, J=2.8 Hz).
【0269】参考例196 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシル 参考例52と同様の方法により、参考例185で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3
-イル)イソ酪酸フェナシル(0.85 g,2.30 mmol)から題
記化合物(0.55 g,48 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2992, 2940, 1752, 1705, 1661, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.85-2.03 (4H, m), 1.97 (6H,
s), 3.44-3.50 (2H, m), 4.08-4.15 (2H, m), 5.37 (2
H, s), 7.15-7.28 (2H, m, ArH), 7.43-7.71 (4H, m, A
rH), 7.89-7.93 (2H, m, ArH), 8.16 (1H, dd, J=8.0 H
z, 1.4 Hz).
【0270】参考例197 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシル 参考例52と同様の方法により、参考例186で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル(1.71 g,4.50 mm
ol)から題記化合物(1.33 g,57 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2940, 1752, 1703, 1661, 1624, 1595, 1508
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.82-2.05 (4H, m), 1.96 (6H,
s), 2.40 (3H, s), 3.46 (2H, t, J=6.3 Hz), 4.05-4.1
3 (2H, m), 5.36 (2H, s), 7.07 (1H, d, J=8.6 Hz),
7.42-7.63 (4H, m, ArH), 7.89-7.96 (4H, m, ArH).
【0271】参考例198 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル 参考例52と同様の方法により、参考例187で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル (3.17g,8.00
mmol)から題記化合物(1.45 g,34 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2992, 2942, 1752, 1703, 1659, 1601 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.88-2.00 (4H, m), 1.95 (6H,
s), 3.42-3.48 (2H, m), 3.95 (3H, s), 4.20-4.27 (2
H, m), 5.34 (2H, s), 7.18-7.20 (2H, m, ArH), 7.42-
7.92 (6H, m, ArH).
【0272】参考例199 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル 参考例52と同様の方法により、参考例188で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル (2.69g,7.00
mmol)から題記化合物(1.81 g,50 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2992, 2942, 1752, 1709, 1671, 1618, 1597
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.83-2.04 (4H, m), 1.96 (6H,
s), 3.47 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.06-4.14 (2H, m), 5.3
7 (2H, s), 6.88-7.00 (2H, m, ArH), 7.43-7.66 (4H,
m, ArH), 7.89-7.93 (2H, m, ArH).
【0273】参考例200 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル 参考例52と同様の方法により、参考例189で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル (2.88g,7.50
mmol)から題記化合物 (1.72 g,44 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2992, 2940, 1752, 1705, 1663, 1624, 159
9, 1505 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.03 (4H, m), 1.96 (6H,
s), 3.47 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.10 (2H, dt, J=7.1 H
z, 1.4 Hz), 5.37 (2H, s), 7.16 (1H, dd, J=9.2 Hz,
4.0 Hz), 7.35-7.64 (4H, m, ArH), 7.83 (1H, dd, J=
8.3 Hz, 3.1 Hz), 7.89-7.93 (2H, m, ArH).
【0274】参考例201 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオロ-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェ
ナシル 参考例52と同様の方法により、参考例190で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル(3.22 g,
8.00 mmol)から題記化合物(1.95 g,45 %)を油状物とし
て得た。 IR (KBr): 2942, 1752, 1709, 1667, 1636, 1607, 1524
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.83-2.03 (4H, m), 1.95 (6H,
s), 3.44-3.50 (2H, m), 4.01-4.08 (2H, m), 5.37 (2
H, s), 7.00 (1H, dd, J=11.2 Hz, 6.0 Hz), 7.44-7.64
(3H, m, ArH), 7.88-8.00 (3H, m, ArH).
【0275】参考例202 2-[1-(4-ブロモブチル)-6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシル 参考例52と同様の方法により、参考例191で得られ
た2-(6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル(2.81 g,7.00 mm
ol)から題記化合物(2.09 g,56 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2942, 1752, 1707, 1665, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.05 (4H, m), 1.96 (6H,
s), 3.47 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.05-4.14 (2H, m), 5.3
6 (2H, s), 7.13 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.44-7.64 (4H,
m, ArH), 7.89-7.93 (2H, m, ArH), 8.12 (1H, d, J=2.
6 Hz).
【0276】参考例203 2-[1-(4-ブロモブチル)-7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシル 参考例52と同様の方法により、参考例192で得られ
た2-(7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル(2.81 g,7.00 mm
ol)から題記化合物(1.78 g,48 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2940, 1752, 1709, 1667, 1605 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.05 (4H, m), 1.96 (6H,
s), 3.48 (2H, t, J=6.4 Hz), 4.04-4.14 (2H, m), 5.3
7 (2H, s), 7.18-7.24 (2H, m, ArH), 7.43-7.62 (3H,
m, ArH), 7.89-7.93 (2H, m, ArH), 8.09 (1H, d, J=8.
4 Hz).
【0277】参考例204 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロベンゾ[g]キナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル 参考例52と同様の方法により、参考例193で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[g]キ
ナゾリン-3-イル)イソ酪酸フェナシル(1.25 g,3.00 mm
ol)から題記化合物 (0.93 g,56 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 2990, 2940, 1752, 1705, 1663, 1505 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.95-2.10 (10H, m), 3.51 (2H,
t, J=6.0 Hz), 4.17-4.25(2H, m), 5.38 (2H, s), 7.42
-7.66 (6H, m, ArH), 7.85-7.98 (4H, m, ArH),8.76 (1
H, s, ArH).
【0278】参考例205 5-(3-エトキシカルボニルアミノ-2-チオフェンカルボキ
サミド)吉草酸エチル 3-エトキシカルボニルアミノ-2-チオフェンカルボン酸
(4.30 g,20.0 mmol)のテトラヒドロフラン(20 ml)溶液
に氷冷下かきまぜながら塩化オキザリル(2.09 ml,24.0
mmol)を滴下し、室温で1.5時間かきまぜた後濃縮し
た。残渣をテトラヒドロフラン(20 ml)に溶解し、5-ア
ミノ吉草酸エチル塩酸塩(4.36 g,24.0 mmol)、次いで
トリエチルアミン(8.36 ml,60.0 mmol)を氷冷下かきま
ぜながら少量づつ加えた。反応混合物を室温で1時間か
きまぜ、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水
洗、乾燥(MgSO4)した後濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エ
チル(2:1,v/v)で溶出して題記化合物(7.04 g,ほぼ100
%)を油状物として得た。 IR (KBr): 3360, 3280, 2980, 2938, 1732, 1624, 157
4, 1537 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.30
(3H, t, J=7.2 Hz), 1.58-1.80 (4H, m), 2.36 (2H, t,
J=7.0 Hz), 3.36-3.46 (2H, m), 4.15 (2H, q, J=7.2
Hz), 4.21 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.82 (1H, bs), 7.29
(1H, d, J=5.4 Hz),7.93 (1H, d, J=5.4 Hz), 10.30 (1
H, bs).
【0279】参考例206 2-(3-エトキシカルボニルアミノ-2-チオフェンカルボキ
サミド)イソ酪酸エチル 参考例21と同様の方法により、3-エトキシカルボニル
アミノ-2-チオフェンカルボン酸(6.46 g,30.0 mmol)か
ら題記化合物(8.20 g,83 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3347, 3287, 2984, 2938, 1732, 1626, 157
4, 1522 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.30 (3
H, t, J=7.2 Hz), 1.66(6H, s), 4.21 (2H, q, J=7.2 H
z), 4.25 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.27 (1H, bs),7.30 (1
H, d, J=5.6 Hz), 7.93 (1H, d, J=5.6 Hz), 10.18 (1
H, bs).
【0280】参考例207 5-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロチエノ[3,2-d]
ピリミジン-3-イル)吉草酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例20
5で得られた5-(3-エトキシカルボニルアミノ-2-チオフ
ェンカルボキサミド)吉草酸エチル(6.85 g,20.0 mmol)
から題記化合物(4.36 g,74 %)を合成した。 融点 116-117 ℃. IR (KBr): 3250, 3204, 3098, 3085, 2978, 2955, 287
4, 1717, 1636, 1578, 1543 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.69-1.
77 (4H, m), 2.35-2.42(2H, m), 4.04-4.17 (4H, m),
6.94 (1H, d, J=5.4 Hz), 7.70 (1H, d, J=5.2 Hz), 1
0.72 (1H, bs). 元素分析値: C13H16N2O4Sとして 計算値 (%): C, 52.69; H, 5.44; N, 9.45 実測値 (%): C, 52.69; H, 5.23; N, 9.46
【0281】参考例208 2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロチエノ[3,2-d]
ピリミジン-3-イル)イソ酪酸エチル 参考例42と同様の方法(方法3)により、参考例20
6で得られた2-(3-エトキシカルボニルアミノ-2-チオフ
ェンカルボキサミド)イソ酪酸エチル(8.19 g,24.9 mmo
l)から題記化合物(2.30 g,33 %)を合成した。 融点 156-157 ℃. IR (KBr): 3280, 3225, 3110, 2988, 2938, 1713, 165
1, 1582, 1537 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.86 (6
H, s), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.84 (1H, d, J=5.4
Hz), 7.68 (1H, d, J=5.2 Hz), 10.31 (1H, bs). 元素分析値: C12H14N2O4Sとして 計算値 (%): C, 51.05; H, 5.00; N, 9.92 実測値 (%): C, 51.20; H, 4.92; N, 10.03
【0282】参考例209 5-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロチエノ[3,2-d]ピリミジン-3-イル]吉草酸エチル 参考例52と同様の方法により、参考例207で得られ
た5-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロチエノ[3,2-
d]ピリミジン-3-イル)吉草酸エチル(2.07 g,7.00 mmo
l)から題記化合物(2.34 g,78 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3102, 2959, 2868, 1732, 1699, 1659, 165
1, 1568 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.68-1.
73 (4H, m), 1.92-1.96(4H, m), 2.32-2.39 (2H, m),
3.48 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.04-4.17 (6H, m), 6.96 (1
H, d, J=5.4 Hz), 7.74 (1H, d, J=5.2 Hz).
【0283】参考例210 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラ
ヒドロチエノ[3,2-d]ピリミジン-3-イル]イソ酪酸エチ
ル 参考例52と同様の方法により、参考例208で得られ
た2-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロチエノ[3,2-
d]ピリミジン-3-イル)イソ酪酸エチル(0.85 g,3.00 mm
ol)から題記化合物(1.09 g,87 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 3106, 2986, 2938, 2903, 2870, 1740, 170
1, 1659, 1574 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.84 (6
H, s), 1.89-1.97 (4H,m), 3.47 (2H, t, J=6.1 Hz),
4.01 (2H, t, J=7.0 Hz), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.
93 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.71 (1H, d, J=5.4 Hz).
【0284】実施例1 2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシ-1-ピペリジ
ニル)プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例83で得られた1-[3-クロロプロピル]-2,4-ジオ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.00 g)、4-ジ
フェニルメトキシピペリジン(1.68 g)、トリエチルアミ
ン(0.88 ml)、ヨウ化ナトリウム(691 mg)及びアセトニ
トリル (50 ml)の混合物を23時間加熱還流した。溶媒を
減圧下に留去し、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え
て酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)
後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物(845 mg,43 %)
を得た。酢酸エチル-メタノールから再結晶して融点149
-151℃の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 1690, 1680, 1605 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.68-2.00 (6H, m), 2.04-2.20 (2
H, m), 2.41 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.68-2.82 (2H, m),
3.38-3.53 (1H, m), 4.16 (2H, t, J=7.4 Hz), 5.52 (1
H, s), 7.18-7.42 (12H, m), 7.68 (1H, ddd, J=8.6,
7.2, 1.4 Hz), 8.20 (1H, dd, J=8.0, 1.6 Hz). 元素分析値: C29H31N3O3・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 72.78; H, 6.74; N, 8.78 実測値 (%): C, 72.87; H, 6.69; N, 8.86
【0285】実施例2 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシ-1-ピペリジ
ニル)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例1と同様の方法により、1-(4-クロロブチル)-2,4
-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(化合物8
6)(1.00 g)から題記化合物(891 mg,47 %)を合成し
た。 融点 131-133 ℃ (酢酸エチル-エチルエーテルから再結
晶)。 (方法4)参考例86で得られた 1-(4-ブロモブチル)-
2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(4.00
g)、4-ジフェニルメトキシピペリジン(5.40 g)、トリエ
チルアミン(2.81 ml)及びN,N-ジメチルホルムアミド(80
ml)の混合物を室温で28時間かきまぜた。反応混合物を
酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、
溶媒を減圧下に留去して、題記化合物(5.98 g,92 %)を
得た。酢酸エチルから再結晶して融点131-133℃の無色
結晶を得た。 IR (KBr): 2943, 1683, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) d: 1.50-1.82 (6H, m), 1.82-2.02 (2
H, m), 2.02-2.22 (2H, m), 2.39 (2H, t, J=7.0 Hz),
2.70-2.84 (2H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 4.12 (2H, t,
J=8.2 Hz), 5.53 (1H, s), 7.20-7.42 (12H, m), 7.70
(1H, ddd, J=8.4,6.8, 1.6 Hz), 8.20 (1H, dd, J=8.
2, 1.2 Hz). 元素分析値: C30H33N3O3・1.1H2Oとして 計算値 (%): C, 71.58; H, 7.05; N, 8.35 実測値 (%): C, 71.20; H, 6.58; N, 8.58
【0286】実施例3 2,4-ジオキソ-1-[5-(4-ジフェニルメトキシ-1-ピペリジ
ニル)ペンチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例1と同様の方法により、参考例85で得られた1-
(5-クロロペンチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン(1.77 g)から題記化合物(2.18 g,66 %)を
合成した。酢酸エチルから再結晶することにより、融点
173-174℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1698, 1609, 1483 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-2.00 (10H, m), 2.06-2.24
(2H, m), 2.34 (2H, t, J=8.4 Hz), 2.68-2.82 (2H,
m), 3.38-3.52 (1H, m), 4.08 (2H, t, J=7.2 Hz),5.51
(1H, s), 7.16-7.38 (12H, m), 7.70 (1H, ddd, J=8.
4, 7.0, 1.4 Hz), 8.21 (1H, dd, J=7.4, 1.4 Hz). 元素分析値: C31H35N3O3・0.3H2Oとして 計算値 (%): C, 74.02; H, 7.13; N, 8.35 実測値 (%): C, 73.81; H, 7.07; N, 8.17
【0287】実施例4 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメチル-1-ピペラジニ
ル)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン塩酸塩 実施例1と同様の方法で、4-ジフェニルメトキシピペリ
ジンの代わりに1-(4-ジフェニルメチル)ピペラジンを用
いて、参考例84で得られた1-(4-クロロブチル)-2,4-
ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.00 g)か
ら題記化合物の遊離塩(860 mg,46 %)を無定形晶として
得た。 IR (KBr): 1698, 1609, 1485, 1451 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-1.80 (6H, m), 2.36-2.58 (8
H, m), 4.11 (2H, t, J=8.8 Hz), 4.25 (1H, s), 7.23-
7.46 (12H, m), 7.60 (1H, ddd, J=8.8, 7.4, 1.4 Hz),
8.19 (1H, dd, J=7.8, 1.6 Hz). 元素分析値: C29H32N4O2・0.2H2Oとして 計算値 (%): C, 73.76; H, 6.92; N, 11.87 実測値 (%): C, 73.61; H, 6.80; N, 11.75 本品 (660 mg)を4N 塩化水素の酢酸エチル溶液で再結晶
することにより、題記化合物(599 mg,79 %)を得た。 融点 161-163 ℃ (酢酸エチルから再結晶). IR (KBr): 3600-2740, 1697, 1683, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.10 (8H, m), 3.16-3.32 (2
H, m), 3.38-3.68 (4H,m), 4.18 (2H, t, J=6.6 Hz),
5.05 (1H, s), 7.15-7.50 (12H, m), 7.72 (1H,t, J=7.
6 Hz), 7.83 (2H, bs), 8.13 (1H, d, J=6.6 Hz), 9.29
(1H, bs). 元素分析値: C29H32N4O2・2HCl・1.7H2Oとして 計算値 (%): C, 60.88; H, 6.59; N, 9.79 実測値 (%): C, 60.75; H, 6.40; N, 9.65
【0288】実施例5 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルヒドロキシメチルピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例2と同様の方法(方法4)で、4-ジフェニルメト
キシピペリジンの代わりに4-ジフェニルヒドロキシメチ
ルピペリジンを用い、参考例86で得られた1-(4-ブロ
モブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロソキナ
ゾリン(800 mg)から題記化合物(1.07 g,83 %)を合成し
た。酢酸エチルから再結晶して融点187-189℃の無色結
晶を得た。 IR (KBr): 2940, 1685, 1608, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46-1.86 (7H, m), 1.90-2.06 (3
H, m), 2.39 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.34-2.54 (1H, m),
2.92-3.05 (2H, m), 4.10 (2H, t, J=8.0 Hz), 7.10-7.
50 (12H, m), 7.65 (1H, t, J=7.4 Hz), 8.19 (1H, d,
J=7.6 Hz). 元素分析値: C30H33N3O3・0.3H2Oとして 計算値 (%): C, 73.15; H, 6.96; N, 8.53 実測値 (%): C, 72.97; H, 6.79; N, 8.28
【0289】実施例6 2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミ
ジン 塩酸塩 実施例1と同様の方法により、参考例87で得られた1-
(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロピリド[2,3-d]ピリミジン(800 mg)から題記化合物の
遊離塩基(110 mg, 7.0 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.75-1.88 (2H, m), 1.89-2.12 (4
H, m), 2.28-2.44 (2H,m), 2.58 (2H, t, J=8.0 Hz),
2.76-2.90 (2H, m), 3.44-3.58 (1H, m), 4.36 (2H, t,
J=7.2 Hz), 5.48 (1H, s), 7.14-7.38 (11H, m), 8.42
(1H, dd, J=7.6,1.8 Hz), 8.64 (1H, dd, J=4.8, 2.0
Hz). 本品(130 mg)を4N 塩化水素の酢酸エチル溶液で再結晶
して題記化合物(86 mg,57 %)を無色結晶として得た。 融点 131-133 ℃。 IR (KBr): 1705, 1601, 1489 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.94-2.10 (2H, m), 2.34-2.58 (4
H, m), 3.00-3.22 (4H,m), 3.33-3.48 (2H, m), 3.82-
3.90 (1H,m), 4.23 (2H, t, J=6.2 Hz), 5.42 (1H, s),
7.20-7.40 (10H, m), 8.35-8.48 (2H, m), 8.67 (1H,
dd, J=4.8, 1.8 Hz), 11.96 (1H, bs). 元素分析値: C28H30N4O3・2HCl・1.0H2Oとして 計算値 (%): C, 59.89; H, 6.10; N, 9.98 実測値 (%): C, 59.68; H, 5.95; N, 10.05
【0290】実施例7 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジ
ン 塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例88で得
られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン(1.50 g)から題記化
合物の遊離塩基(1.30 g,53 %)を合成した。酢酸エチル
-エチルエーテルから再結晶して、融点167-169の無色結
晶を得た。 IR (KBr): 1701, 1601, 1588, 1489, 1462 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.98 (8H, m), 2.08-2.24 (2
H, m), 2.38 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.70-2.84 (2H, m),
3.45-3.52 (1H, m), 4.31 (2H, t, J=7.2 Hz), 5.51 (1
H, s), 7.18-7.40 (11H, m), 8.42 (1H, dd, J=8.0, 2.
2 Hz), 8.66 (1H,dd, J=4.8, 2.2 Hz). 元素分析値: C29H32N4O3・0.3H2Oとして 計算値 (%): C, 71.09; H, 6.71; N, 11.43 実測値 (%): C, 71.06; H, 6.64; N, 11.19 本品(500 mg)を4N 塩化水素の酢酸エチル溶液から再結
晶して、題記化合物(413 mg,72 %)を融点121-123℃の
無色結晶として得た。 IR (KBr): 1695, 1602, 1490 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.76-2.14 (6H, m), 2.36-2.58 (2
H, m), 2.96-3.20 (4H,m), 3.28-3.44 (2H, m), 3.84-
3.92 (1H,m), 4.33 (2H, t, J=7.0 Hz), 5.43 (1H, s),
7.18-7.44 (10H, m), 8.39-8.43 (2H, m), 8.64-8.72
(1H, m), 12.16 (1H, bs). 元素分析値: C29H32N4O3・2HClとして 計算値 (%): C, 62.48; H, 6.15; N, 10.05 実測値 (%): C, 62.29; H, 6.48; N, 10.48
【0291】実施例8 2,4-ジオキソ-8-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロプテリジン 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例89で得
られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロブテリジン(1.36 g)から題記化合物(1.47 g,6
7 %)を合成した。酢酸エチルから再結晶して融点157-15
9℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2945, 1708, 1598, 1546, 1490 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.84 (4H, m), 1.84-2.02 (4
H, m), 2.14-2.34 (2H,m), 2.41 (2H, t, J=7.8 Hz),
2.74-2.88 (4H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 4.28 (2H, t,
J=7.4 Hz), 5.50 (1H, s), 7.18-7.38 (10H, m), 8.56
(1H, d, J=2.2 Hz), 8.62 (1H, d, J=2.2 Hz). 元素分析値: C28H31N5O3・0.4H2Oとして 計算値 (%): C, 68.25; H, 6.50; N, 14.21 実測値 (%): C, 68.28; H, 6.41; N, 14.15
【0292】実施例9 7-クロロ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例90で得
られた1-(4-ブロモブチル)-7-クロロ-2,4-ジオキソ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.50 g)から題記化合物
(1.51 g,64 %)を合成した。酢酸エチルから再結晶して
融点169-171℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1699, 1607, 1580, 1495, 1456 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.02 (8H, m), 2.05-2.24 (2
H, m), 2.40 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.72-2.86 (2H, m),
3.38-3.54 (1H, m), 4.11 (2H, t, J=8.0 Hz), 5.53 (1
H, s), 7.18-7.42 (12H, m), 8.12 (1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析値: C30H32N3O3Clとして 計算値 (%): C, 69.55; H, 6.23; N, 8.11 実測値 (%): C, 69.15; H, 6.23; N, 8.01
【0293】実施例10 6-クロロ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例91で得
られた1-(4-ブロモブチル)-6-クロロ-2,4-ジオキソ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.50 g)から題記化合物
(2.02 g,86 %)を合成した。酢酸エチルから再結晶して
融点209-210℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1699, 1611, 1582, 1491, 1468 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.86 (6H, m), 1.86-2.04 (2
H, m), 2.04-2.25 (2H,m), 2.40 (2H, t, J=6.6 Hz),
2.70-2.85 (2H, m), 3.40-3.54 (1H, m), 4.09 (2H, t,
J=7.8 Hz), 5.53 (1H, s), 7.20-7.44 (11H, m), 7.63
(1H, dd, J=8.8,2.6 Hz), 8.15 (1H, d, J=2.6 Hz) 元素分析値: C30H32N3O3Cl・0.4H2Oとして 計算値 (%): C, 68.60; H, 6.29; N, 8.00 実測値 (%): C, 68.60; H, 6.22; N, 7.93
【0294】実施例11 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-7-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例92で得
られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-7-ニトロ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン (4.00 g)から題記化合
物(4.91 g,79 %)を合成した。酢酸エチルから再結晶し
て融点214-215℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 2947, 1695, 1627, 1594, 1538, 1455 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.00 (8H, m), 2.09-2.23 (2
H, m), 2.41 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.74-2.88 (2H, m),
3.38-3.52 (1H, m), 4.22 (2H, t, J=7.8 Hz), 5.52 (1
H, s), 7.18-7.38 (10H, m), 8.02-8.33 (2H, m), 8.36
(1H, d, J=8.6 Hz). 元素分析値: C30H32N4O5・1.0H2Oとして 計算値 (%): C, 65.92; H, 6.27; N, 10.25 実測値 (%): C, 65.68; H, 5.98; N, 10.21
【0295】実施例12 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例93で得
られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-ニトロ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(5.00 g)から題記化合物
(6.96 g,90 %)を合成した。酢酸エチルから再結晶して
融点211-213℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 2943, 1706, 1614, 1529, 1494 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-2.04 (8H, m), 2.08-2.25 (2
H, m), 2.41 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.73-2.86 (2H, m),
3.40-3.56 (1H, m), 4.17 (2H, t, J=7.6 Hz), 5.53 (1
H, s), 7.20-7.38 (10H, m), 7.60 (1H, d, J=9.2 Hz),
8.51 (1H, dd, J=9.2, 2.6 Hz), 9.03 (1H, d, J=2.4
Hz). 元素分析値: C30H32N4O5・0.3H2Oとして 計算値 (%): C, 67.48; H, 6.15; N, 10.49 実測値 (%): C, 67.34; H, 6.04; N, 10.31
【0296】実施例13 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例94で得
られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-メチル-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(940 mg)から題記化合物
(627 mg, 42 %)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテ
ルから再結晶して融点180-182℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 2943, 1699, 1627, 1612, 1587 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-1.84 (6H, m), 1.86-2.02 (2
H, m), 2.08-2.25 (2H,m), 2.36-2.46 (2H, m), 2.40
(3H, s), 2.70-2.85 (2H, m), 3.40-3.54 (1H, m), 4.0
9 (2H, t, J=8.0 Hz), 5.53 (1H, s), 7.20-7.40 (11H,
m), 7.50 (1H, dd, J=8.4, 1.8 Hz), 7.99 (1H, s). 元素分析値: C31H35N3O3・0.8H2Oとして 計算値 (%): C, 72.72; H, 7.20; N, 8.21 実測値 (%): C, 72.48; H, 6.83; N, 8.06
【0297】実施例14 2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸メ
チル 実施例1と同様の方法により、参考例61で得られた2,
4-ジオキソ-1-(3-クロロプロピル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-酢酸メチル(2.00 g)から題記化合物(1.
93 g,55 %)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテル-n
-ヘキサンから再結晶して融点109-110℃の無色結晶を得
た。 IR (Nujor): 1745, 1700, 1660, 1600, 1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.95-2.12 (2H, m), 2.30-2.58 (4
H, m), 3.02-3.30 (6H,m), 3.75 (3H, s), 3.80-3.88
(1H, m), 4.26 (2H, t, J=6.4Hz), 4.84 (2H, s), 5.43
(1H, s), 7.16-7.48 (12H, m), 7.79 (1H, t, J=7.8 H
z), 8.24 (1H, d,J=8.0 Hz). 元素分析値: C32H35N3O5として 計算値 (%): C, 70.96; H, 6.51; N, 7.76 実測値 (%): C, 70.87; H, 6.31; N, 7.85
【0298】実施例15 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸メチ
ル 実施例1と同様の方法により、参考例62で得られた1-
(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-酢酸メチル(2.00 g)から題記化合物(3.06
g,84 %)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから
再結晶して融点91-93℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2949, 2810, 1756, 1710, 1668, 1610, 1486
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-2.02 (8H, m), 2.06-2.23 (2
H, m), 2.39 (2H, t,J=9.0 Hz), 2.70-2.84 (2H, m),
3.40-3.52 (1H, m), 3.76 (3H, s), 4.15 (2H,t, J=7.4
Hz), 4.85 (2H, s), 5.53 (1H, s), 7.20-7.40 (12H,
m), 7.70 (1H,ddd, J=8.6, 7.2, 1.4 Hz), 8.24 (1H, d
d, J=7.8, 1.4 Hz). 元素分析値: C33H37N3O5として 計算値 (%): C, 71.33; H, 6.71; N, 7.50 実測値 (%): C, 70.98; H, 6.67; N, 7.56
【0299】実施例16 2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロピ
オン酸エチル 実施例1と同様の方法により、参考例63で得られた1-
(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-プロピオン酸エチル (1.85 g)から題記
化合物 (2.11 g,68 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.65-2.
00 (6H, m), 2.03-2.20(2H, m), 2.41 (2H, t, J=6.6 H
z), 2.71 (2H, t, J=8.0 Hz), 2.67-2.82 (2H,m), 3.40
-3.52 (1H, m), 4.08-4.22 (4H, m), 4.40 (2H, t, J=
7.0Hz), 5.53 (1H, s), 7.20-7.40 (12H, m), 7.65 (1
H, ddd, J=8.4, 7.4, 1.0 Hz), 8.22 (1H,dd, J=8.2,
1.4 Hz).
【0300】実施例17 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロピオ
ン酸エチル塩酸塩 実施例1と同様の方法により、参考例64で得られた1-
(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-プロピオン酸エチル(2.50 g)から題記化
合物の遊離塩(2.86 g,69 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.54-2.
00 (8H, m), 2.02-2.20(2H, m), 2.38 (2H, t, J=6.2 H
z), 2.71 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.66-2.74 (2H,m), 3.38
-3.52 (1H, m), 4.06-4.20 (4H, m), 4.40 (2H, t, J=
7.6Hz), 5.53 (1H, s), 7.18-7.40 (12H, m), 7.66 (1
H, t, J=7.0 Hz), 8.22 (1H, d, J=8.2 Hz). 本品(1.03 g)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え
て、濃縮後、題記化合物(734 mg,67 %)を無定形晶とし
て得た。 IR (KBr): 1732, 1703, 1658, 1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.96-2.
20 (4H, m), 2.35-2.56(2H, m), 2.70 (2H, t, J=6.6 H
z), 2.94-3.22 (2H, m), 3.28-3.45 (2H, m), 3.82-3.9
0 (1H, m), 4.04-4.24 (4H, m), 4.38 (2H, t, J=7.4 H
z), 5.43 (1H, s), 7.18-7.44 (12H, m), 7.71 (1H, t,
J=6.6 Hz), 8.23 (1H, d, J=8.0 Hz), 12.09 (1H, b
s). 元素分析値: C35H41N3O5・HCl・0.8H2Oとして 計算値 (%): C, 66.23; H, 6.92; N, 6.62 実測値 (%): C, 66.23; H, 7.06; N, 6.60
【0301】実施例18 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酪酸エチ
ル 実施例1と同様の方法により、参考例65で得られた1-
(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-酪酸エチル(6.00 g)から題記化合物(3.17
g,36 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.56-2.
45 (12H, m), 2.34-2.45(4H, m), 2.70-2.83 (2H, m),
3.38-3.52 (1H, m), 4.02-4.20 (6H, m), 5.53(1H, s),
7.18-7.40 (12H, m), 7.66 (1H, ddd, J=8.4, 7.6, 0.
8 Hz), 8.22 (1H, dd, J=8.0, 1.2 Hz).
【0302】実施例19 2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル)]-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
塩酸塩 実施例1と同様の方法により、参考例66で得られた1-
(3-クロロプロピル)-2,4-ジオキソ-3-メチル-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン(1.00 g)から題記化合物の遊離
塩(920 mg,48 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.68-2.00 (6H, m), 2.05-2.20 (2
H, m), 2.41 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.69-2.82 (2H, m),
3.38-3.52 (1H, m), 3.48 (3H, s), 4.19 (2H, t, J=7.
4 Hz), 5.53 (1H, s), 7.19-7.40 (12H, m), 7.65 (1H,
ddd, J=8.8, 7.0, 1.8 Hz), 8.24 (1H, dd, J=7.8, 1.
6 Hz). 本品(920 mg)を4N 塩化水素の酢酸エチル溶液から結晶
化して題記化合物(568mg,58 %)を合成した。酢酸エチ
ルから再結晶して融点127-128℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1701, 1659, 1609, 1487, 1454, 1427 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.94-2.10 (2H, m), 2.34-2.56 (4
H, m), 3.02-3.24 (4H,m), 3.32-3.46 (2H, m), 3.48
(3H, s), 3.82-3.90 (1H, m), 4.22-4.36 (2H, m), 5.4
2 (1H, s), 7.20-7.44 (12H, m), 7.74 (1H, t, J=9.0
Hz), 8.24 (1H, d, J=7.8 Hz). 元素分析値: C30H33N3O3・HCl・1.2H2Oとして 計算値 (%): C, 66.52; H, 6.77; N, 7.76 実測値 (%): C, 66.43; H, 6.76; N, 8.05
【0303】実施例20 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン塩
酸塩 実施例1と同様の方法により、参考例67で得られた1-
(4-クロロブチル)-2,4-ジオキソ-3-メチル-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン(1.00 g)から題記化合物の遊離塩
(1.13 g,61 %)を得た。酢酸エチル-イソプロピルエー
テルから再結晶して融点141-142℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1702, 1660, 1610, 1486, 1453 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-1.86 (6H, m), 1.86-2.04 (2
H, m), 2.12-2.30 (2H,m), 2.42 (2H, t, J=6.6 Hz),
2.72-2.86 (2H, m), 3.42-3.52 (1H, m), 3.48 (3H,
s), 4.15 (2H, t, J=8.4 Hz), 5.52 (1H, m), 7.20-7.3
8 (12H, m), 7.66 (1H, ddd, J=8.8, 7.4, 1.4 Hz), 8.
24 (1H, dd, J=7.8, 1.8 Hz). 元素分析値: C31H35N3O3・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 73.19; H, 7.16; N, 8.29 実測値 (%): C, 73.29; H, 6.96; N, 8.16 本品(500 mg)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
濃縮して題記化合物(443 mg,83 %)を合成した。酢酸エ
チルから再結晶して融点233-235℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1701, 1655, 1609, 1487 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.79-1.93 (2H, m), 1.96-2.18 (4
H, m), 2.36-2.56 (2H,m), 2.95-3.22 (4H, m), 3.30-
3.46 (2H, m), 3.47 (3H, s), 3.84-3.92 (1H, m), 4.1
7 (2H, t, J=7.4 Hz), 5.42 (1H, s), 7.20-7.42 (12H,
m), 7.70 (1H, ddd, J=8.4, 7.0, 1.4 Hz), 8.25 (1H,
dd, J=8.0, 1.4 Hz). 元素分析値: C31H35N3O3・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 68.56; H, 6.87; N, 7.74 実測値 (%): C, 68.47; H, 6.74; N, 7.84
【0304】実施例21 3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェ
ニルメトキシピペリジノ)プロピル]-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン塩酸塩 実施例1と同様の方法により、参考例68で得られた1-
(3-クロロプロピル)-3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.50 g)から題
記化合物の遊離塩(857 mg,32 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.02 (15H, m), 2.08-2.24
(2H, m), 2.42 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.70-2.85 (2H,
m), 3.39-3.55 (1H, m), 4.07 (2H, t, J=6.2 Hz),5.52
(1H, m), 7.10-7.40 (12H, m), 7.56 (1H, t, J=7.4 H
z), 8.06 (1H, d, J=8.2 Hz). 本品(857 mg)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
濃縮して題記化合物(647 mg,71 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 1705, 1663, 1607, 1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.72 (9H, s), 2.06-2.12 (2H,
m), 2.32-2.54 (4H, m), 2.88-3.20 (4H, m), 3.30-3.4
4 (2H, m), 3.82-3.90 (1H, m), 4.10-4.26 (2H, m),
5.42 (1H, s), 7.18-7.42 (12H, m), 7.58-7.70 (1H,
m), 8.07 (1H, d, J=7.8 Hz). 元素分析値: C33H39N3O3・HCl・1.3H2Oとして 計算値 (%): C, 67.69; H, 7.33; N, 7.18 実測値 (%): C, 67.43; H, 7.27; N, 7.56
【0305】実施例22 3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェ
ニルメトキシピペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン塩酸塩 実施例1と同様の方法により、参考例69で得られた1-
(4-クロロブチル)-3-(1,1-ジメチルエチル)-2,4-ジオキ
ソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.50 g)から題記
化合物の遊離塩(953 mg,36 %)を合成した。酢酸エチル
-イソプロピルエーテルから再結晶して融点113-114℃の
無色結晶を得た。 IR (KBr): 1706, 1664, 1608, 1494, 1479, 1455 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.00 (17H, m), 2.08-2.22
(2H, m), 2.39 (2H, t, J=6.4 Hz), 2.70-2.85 (2H,
m), 3.40-3.52 (1H, m), 4.04 (2H, t, J=8.2 Hz),5.52
(1H, m), 7.10-7.40 (12H, m), 7.58 (1H, ddd, J=8.
6, 7.0, 1.6 Hz), 8.07 (1H, dd, J=8.0, 1.6 Hz). 元素分析値: C34H41N3O3・0.3H2Oとして 計算値 (%): C, 74.91; H, 7.69; N, 7.71 実測値 (%): C, 74.92; H, 7.40; N, 7.81 本品(500 mg)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
濃縮して題記化合物(382 mg,72 %)を合成した。酢酸エ
チルから再結晶して融点229-231℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1705, 1663, 1607, 1495, 1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64-1.86 (11H, m), 1.94-2.14
(4H, m), 2.36-2.57 (2H,m), 2.95-3.22 (4H, m), 3.28
-3.44 (2H, m), 3.85-3.92 (1H, m), 4.07 (2H,t, J=7.
6 Hz), 5.44 (1H, s), 7.11 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.19
(1H, t, J=7.2 Hz), 7.22-7.40 (10H, m), 7.62 (1H, d
dd, J=8.4, 6.8, 1.6 Hz), 8.08 (1H, dd, J=7.8, 1.6
Hz). 元素分析値: C34H41N3O3・HCl・1.1H2Oとして 計算値 (%): C, 68.50; H, 7.47; N, 7.05 実測値 (%): C, 68.50; H, 7.51; N, 7.03
【0306】実施例23 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-3-(3-ピリジニルメチル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例70で得
られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(3-ピリジ
ニルメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.57 g)
から題記化合物の遊離塩(1.35 g,58 %)を合成した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-2.02 (8H, m), 2.10-2.28 (2
H, m), 2.41 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.70-2.84 (2H, m),
3.40-3.55 (1H, m), 4.14 (2H, t, J=7.0 Hz), 5.27 (2
H, s), 5.52 (1H, m), 7.20-7.40 (13H, m), 7.67 (1H,
t, J=7.0 Hz), 7.85 (1H, dt, J=8.0, 1.8 Hz), 8.24
(1H, dd, J=8.2, 1.6 Hz), 8.50 (1H, dd,J=4.8, 1.8 H
z), 8.79 (1H, d, J=1.6 Hz). 本品(1.35 g)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え濃
縮後、題記化合物(1.06g,69 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3650-3150, 2933, 2850-2300, 1700, 1652,
1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.72-2.60 (12H, m), 2.95-3.75
(5H, m), 4.10-4.26 (2H,m), 5.24 (1H, s), 7.20-7.44
(13H, m), 7.75 (1H, t, J=7.0 Hz), 7.86-8.02(1H,
m), 8.21 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.60-8.78 (1H, m), 8.9
1-9.02 (2H, m),11.82 (1H, bs), 12.08 (1H, bs). 元素分析値: C36H38N4O3・2HCl・2.8H2Oとして 計算値 (%): C, 61.94; H, 6.58; N, 8.03 実測値 (%): C, 61.91; H, 6.73; N, 8.32
【0307】実施例24 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-3-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例71で得
られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-フェニル-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.50 g)から題記化合
物の遊離塩(500 mg,22 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) d: 1.50-2.00 (8H, m), 2.02-2.18 (2
H, m), 2.38 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.69-2.84 (2H, m),
3.18-3.52 (1H, m), 4.17 (2H, t, J=6.6 Hz), 5.52 (1
H, m), 7.18-7.56 (17H, m), 7.72 (1H, t, J=7.0 Hz),
8.26 (1H, dd, J=8.0, 1.4 Hz). 本品(500 mg)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
濃縮後、題記化合物(303 mg,57 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3397, 2938, 2656, 1707, 1663, 1609, 1481
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-3.92 (12H, m), 4.10-4.32
(4H, m), 5.24 (1H, m),7.10-7.62 (17H, m), 7.79 (1
H, t, J=7.4 Hz), 8.27 (1H, d, J=6.6 Hz). 元素分析値: C36H37N3O3・HCl・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 69.38; H, 6.63; N, 6.74 実測値 (%): C, 69.47; H, 6.77; N, 6.54
【0308】実施例25 3-シクロヘキシル-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
トキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例72で
得られた1-(4-ブロモブチル)-3-シクロヘキシル-2,4-ジ
オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.50g)から題
記化合物の遊離塩(580 mg,26 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-2.00 (16H, m), 2.00-2.20
(2H, m), 2.34-2.60 (4H,m), 2.70-2.82 (2H, m), 3.40
-3.52 (1H, m), 4.10 (2H, t, J=6.4 Hz), 4.80-5.00
(1H, m), 5.52 (1H, m), 7.18-7.40 (12H, m), 7.62 (1
H, t, J=7.0 Hz),8.20 (1H, dd, J=7.6, 1.0 Hz). 本品(580 mg)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
題記化合物 (433 mg,57 %)を合成した。酢酸エチルか
ら再結晶して融点206-208℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3345, 2932, 1698, 1651, 1609, 1483 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-2.18 (19H, m), 2.33-2.59
(2H, m), 2.96-3.22 (2H,m), 3.30-3.42 (1H, m), 3.82
-3.92 (1H, m), 4.12 (2H, t, J=7.0 Hz), 4.82-5.00
(1H, m), 5.44 (1H, m), 7.13-7.40 (12H, m), 7.67 (1
H, ddd, J=8.6, 7.0, 1.6 Hz), 8.22 (1H, dd, J=7.8,
1.4 Hz), 12.26 (1H, bs). 元素分析値: C36H43N3O3・HCl・0.4H2Oとして 計算値 (%): C, 70.95; H, 7.41; N, 6.90 実測値 (%): C, 70.88; H, 7.67; N, 6.88
【0309】実施例26 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-3-(4-メトキシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例52で
得られた1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-3-(4-メト
キシベンジル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(600 m
g)から題記化合物(850 mg,98 %)を合成した。酢酸エチ
ル-イソプロピルエーテル-n-ヘキサンから再結晶して融
点99-100℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3650-3200, 2920, 1700, 1658, 1610, 1513,
1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.00 (8H, m), 2.04-2.20 (2
H, m), 2.37 (2H, t, J=5.8 Hz), 2.68-2.84 (2H, m),
3.38-3.52 (1H, m), 3.76 (3H, s), 4.13 (2H, t, J=8.
4 Hz), 5.20 (2H, s), 5.52 (1H, s), 6.82 (2H, d, J=
8.4 Hz), 7.16-7.38 (12H, m), 7.49 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.65 (1H, t, J=8.4 Hz), 8.23 (1H, d, J=8.0 H
z). 元素分析値: C38H41N3O4として 計算値 (%): C, 75.60; H, 6.84; N, 6.96 実測値 (%): C, 75.32; H, 6.81; N, 7.30
【0310】実施例27 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシ)ピペリ
ジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル塩酸塩 参考例73で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪
酸エチル(0.90 g, 2.2 mmol)、4-ジフェニルメトキシピ
ペリジン(純度90 %,0.79 g,2.6 mmol)、炭酸カリウム
(0.36 g,2.6 mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5 m
l)の混合物を室温で15時間かきまぜた。反応混合物に氷
水を加え、エチルエーテルで抽出した。抽出液を水洗、
乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
で溶出し、題記化合物の遊離塩(1.24 g,94 %)を油状物
として得た。 IR (KBr): 3028, 2943, 2869, 2810, 2779, 1743, 170
8, 1664, 1608 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.52-1.
98 (8H, m), 1.84 (6H,s), 2.05-2.16 (2H, m), 2.37
(2H, t, J=6.9 Hz), 2.70-2.80 (2H, m), 3.39-3.51 (1
H, m), 4.03-4.11 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.1 Hz),
5.53 (1H, s), 7.17-7.37 (12H, m, ArH), 7.60 -7.68
(1H, m, ArH). 8.14 (1H, dd, J=7.9 Hz,1.5 Hz)。 本油状物 (1.16 g, 1.97 mmol)を酢酸エチル (10.0 ml)
に溶解し、4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(1.0 ml)を加
え濃縮した。残渣を五酸化リンの存在下50℃で乾燥して
題記化合物(1.11 g,88 %)を得た。 IR (KBr): 2983, 2937, 2482, 2391, 1735, 1706, 166
2, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, dt, J=7.2 Hz, 1.1 H
z), 1.60-2.23 (8H, m),1.71 (6H, s), 2.80-3.75 (7H,
m), 4.00-4.12 (4H, m), 5.68 (1H, d, J=10.6Hz), 7.
22-7.52 (12H, m, ArH), 7.74-7.81 (1H, m, ArH), 8.0
1 (1H, dt, J=7.8 Hz, 1.4 Hz). 元素分析値: C36H43N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.22; H, 7.05; N, 6.53 実測値 (%): C, 67.22; H, 7.00; N, 6.54. 同様の方法により以下の実施例28ないし実施例38の
題記化合物を合成した。
【0311】実施例28 2-[1-[4-(4-ヒドロキシジフェニルメチルピペリジノ)ブ
チル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,4-ジオキソキナゾリン-
3-イル]イソ酪酸エチルエステル塩酸塩 参考例73で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪
酸エチルから題記化合物(0.50 g,85 %)を無定形晶とし
て得た。 IR (KBr): 3350, 2983, 2941, 2648, 2500, 1735, 171
0, 1664, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.40-
1.90 (9H, m), 1.71 (6H, s), 2.75-3.52 (7H, m), 4.0
1-4.11 (4H, m), 7.13-7.34 (8H, m, ArH), 7.47-7.58
(4H, m, ArH), 7.73-7.81 (1H, m, ArH), 8.01 (1H, d
d, J=1.6 Hz, 7.8Hz). 元素分析値: C36H43N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.22; H, 7.05; N, 6.53 実測値 (%): C, 67.21; H, 7.13; N, 6.31.
【0312】実施例29 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメチルピペラジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]
イソ酪酸エチル二塩酸塩 参考例73で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪
酸エチルから題記化合物(0.42 g,83 %)を無定形晶とし
て得た。 IR (KBr): 3420, 2987, 2941, 2400, 1735, 1708, 166
0, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.60-
1.88 (4H, m), 1.71 (6H, s), 2.80-3.80 (10H, m), 4.
00-4.30 (3H, m), 4.06 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.26-8.00
(13H, m, ArH), 8.00 (1H, dd, J=7.7 Hz, 1.5 Hz). 元素分析値: C35H42N4O4・2HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 63.25; H, 6.82; N, 8.43 実測値 (%): C, 62.99; H, 7.06; N, 8.11.
【0313】実施例30 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシ)ピペリ
ジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸メチル塩酸塩 参考例74で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオ
キソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪
酸メチルから題記化合物の遊離塩(1.76 g,88%)を合成
した。本品(0.58 g)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を
加え、濃縮後、題記化合物(0.52 g,83 %)を無定形晶と
して得た。 IR (KBr): 3390, 3030, 2989, 2947, 2491, 1741, 170
6, 1660, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55-2.23 (8H, m), 1.71 (6H,
s), 2.85-3.75 (7H, m),3.59 (3H, d, J=1.0 Hz), 4.02
-4.11 (2H, m), 5.68 (1H, d, J=10.6 Hz), 7.21-7.43
(11H, m, ArH), 7.50 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.73-7.82
(1H, m, ArH), 7.98-8.03 (1H, m, ArH). 元素分析値: C35H41N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 66.81; H, 6.89; N, 6.68 実測値 (%): C, 66.63; H, 6.88; N, 6.56
【0314】実施例31 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例75で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオ
キソ-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル(0.56 g)から題記化合物の遊離塩(0.
74 g, 92 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2980, 2942, 2867, 2809, 2772, 1744, 170
5, 1663, 1624, 1593, 1510 cm-1. 1H-NMR (CDCl3) δ:
1.22 (3H, t, =7.2 Hz), 1.50-2.00 (8H, m), 1.83 (6
H, s), 2.05-2.15 (2H, m), 2.32-2.40 (2H, m), 2.38
(3H, s), 2.70-2.81 (2H, m), 3.39-3.51 (1H, m), 4.0
0-4.07 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.2 Hz),5.53 (1H,
s), 7.17-7.37 (11H, m, ArH), 7.44 (1H, dd, J=8.4 H
z, 2.2 Hz).7.93 (1H, d, J=1.8 Hz). 本品を4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.7 ml)を加え、
濃縮後、題記化合物(0.65 g,82 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3403, 2980, 2936, 2487, 2398, 1740, 170
1, 1661, 1624, 1595, 1508 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J= 7.0 Hz), 1.53
-2.22 (8H, m), 1.70 (6H, s), 2.37 (3H, s), 2.80-3.
76 (7H, m), 4.00-4.11 (4H, m), 5.68 (1H, d,J=10.6
Hz), 7.21-7.42 (11H, m, ArH), 7.56-7.62 (1H, m, Ar
H), 7.80 (1H, s). 元素分析値: C37H45N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.62; H, 7.21; N, 6.39 実測値 (%): C, 67.76; H, 7.37; N, 6.29
【0315】実施例32 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
-3-イル]イソ酪酸エチル 参考例76で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオ
キソ-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル(0.29 g)から題記化合物の遊離塩(0.
41 g,99 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 2868, 2813, 1744, 1717, 1674, 161
5, 1530 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.57-2.
00 (8H, m), 1.84 (6H,s), 2.05-2.20 (2H, m), 2.39
(2H, t, J=6.7 Hz), 2.72-2.82 (2H, m), 3.41-3.53 (1
H, m), 4.09-4.25 (4H, m), 5.53 (1H, s), 7.24-7.38
(10H, m, ArH), 7.53 (1H, d, J=9.2 Hz), 8.48 (1H, d
d, J=2.8 Hz, 9.2 Hz), 9.01 (1H, d, J=2.6 Hz).本品
に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.3 ml)を加え、濃縮
後、題記化合物(0.28 g, 64 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3400, 2938, 2488, 2398, 1740, 1717, 167
2, 1615, 1526 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.13 (3H, dt, J=7.1 Hz, 1.0 H
z), 1.55-2.23 (8H, m),1.72 (6H, s), 2.82-3.85 (7H,
m), 4.03-4.15 (4H, m), 5.68 (1H, d, J=10.6Hz), 7.
21-7.43 (10H, m, ArH), 7.74 (1H, d, J=9.2 Hz), 8.4
8-8.55 (1H, m,ArH), 8.68 (1H, dd, J=2.6 Hz, 1.4 H
z). 元素分析値: C36H42N4O7・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 62.83; H, 6.44; N, 8.14 実測値 (%): C, 62.64; H, 6.54; N, 7.98
【0316】実施例33 2-[1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-2,
4-ジオキソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸エチル塩酸塩 参考例77で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオ
キソ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル]イソ酪酸エチル(0.57 g)から、題記化合物の遊離
塩(0.72 g,88 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 2867, 2811, 1744, 1709, 1667, 1507
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.50-1.
95 (8H, m), 1.83 (6H,s), 2.05-2.17 (2H, m), 2.33-
2.40 (2H, m), 2.70-2.80 (2H, m), 3.40-3.51 (1H,
m), 4.01-4.09 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.5
3 (1H, s), 7.24-7.39 (12H, m, ArH), 7.81 (1H, dd,
J=8.1 Hz, 2.5 Hz). 本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.6 ml)を加え、
濃縮後、題記化合物(0.64 g, 83 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3420, 2984, 2938, 2500, 1740, 1707, 166
3, 1624, 1605, 1505 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.50-
2.23 (8H, m), 1.71 (6H, s), 2.82-3.75 (7H, m), 4.0
1-4.11 (4H, m), 5.68 (1H, d, J=10.6 Hz), 7.21-7.42
(10H, m, ArH), 7.53-7.74 (3H, m, ArH). 元素分析値: C36H42N3O5F・HCl・0.5H2O として 計算値 (%): C, 65.39; H, 6.71; N, 6.36 実測値 (%): C, 65.31; H, 6.54; N, 6.20
【0317】実施例34 2-[7-クロロ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸エチル 塩酸塩 参考例78で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-7-クロロ
-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル(0.49 g)から、題記化合物の遊離塩
(0.62 g,89 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2990, 2942, 2867, 2811, 1748, 1713, 166
9, 1605 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.50-2.
00 (8H, m), 1.82 (6H,s), 2.05-2.19 (2H, m), 2.38
(2H, t, J=6.7 Hz), 2.71-2.81 (2H, m), 3.40-3.51 (1
H, m), 4.01-4.09 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.2 Hz),
5.53 (1H, s), 7.18 (1H, dd, J=8.4 Hz, 1.8 Hz), 7.2
1-7.37 (11H, m, ArH), 8.06 (1H, d, J=8.4 Hz). 本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.5 ml)を加え、
濃縮後、題記化合物(0.54 g,81 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3400, 2990, 2938, 2475, 2373, 1740, 170
9, 1665, 1605 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.50-
2.24 (8H, m), 1.70 (6H, s), 2.82-3.74 (7H, m), 4.0
0-4.10 (4H, m), 5.68 (1H, d, J=10.6 Hz), 7.21-7.42
(11H, m, ArH), 7.62 (1H, s, ArH), 7.99 (1H, dd, J
=8.6 Hz, 1.4 Hz). 元素分析値: C36H42N3O5Cl・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 63.81; H, 6.54; N, 6.20 実測値 (%): C, 64.05; H, 6.33; N, 6.15
【0318】実施例35 2-[6-クロロ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸エチル塩酸塩 参考例79で得られた2-[1-(4-ブロモブチル)-6-クロロ
-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル(0.61 g)から、題記化合物の遊離塩
(0.85 g,98 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3029, 2942, 2868, 2811, 2774, 1744, 170
9, 1667, 1609, 1591 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.50-1.
98 (8H, m), 1.82 (6H,s), 2.03-2.18 (2H, m), 2.33-
2.40 (2H, m), 2.70-2.80 (2H, m), 3.40-3.52 (1H,
m), 4.00-4.04 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.1 Hz), 5.5
3 (1H, s), 7.24-7.37 (11H, m, ArH), 7.58 (1H, dd,
J=9.0 Hz, 2.4 Hz), 8.10 (1H, d, J=2.2 Hz). 本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.5 ml)を加え、
濃縮後、題記化合物(0.73 g, 80 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3400, 2982, 2938, 2485, 2400, 1740, 170
9, 1665, 1609 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, dt, J=1.0 Hz, 7.1 H
z), 1.52-2.22 (8H, m),1.70 (6H, s), 2.80-3.73 (7H,
m), 4.00-4.11 (4H, m), 5.68 (1H, d, J=10.8Hz), 7.
20-7.43 (10H, m, ArH), 7.55 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.8
1 (1H, dd, J=8.9 Hz, 2.5 Hz), 7.93 (1H, dd, J=2.5
Hz, 1.5 Hz). 元素分析値: C36H42N3O5Cl・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 63.81; H, 6.54; N, 6.20 実測値 (%): C, 63.65; H, 6.60; N, 6.15
【0319】実施例36 2-[2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル 参考例80で得られた2-[1-(3-ブロモプロピル)-2,4-ジ
オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ
酪酸エチル(0.52 g, 1.31 mmol)から題記化合物の遊離
塩(0.59 g,77 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3029, 2980, 2942, 2814, 2780, 1744, 170
7, 1663, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.65-1.
98 (6H, m), 1.84 (6H,s), 2.05-2.16 (2H, m), 2.36-
2.42 (2H, m), 2.69-2.80 (2H, m), 3.39-3.51 (1H,
m), 4.07-4.14 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.5
3 (1H, s), 7.17-7.37 (12H, m, ArH), 7.58-7.67 (1H,
m, ArH), 8.13 (1H, dd, J=7.8 Hz, 1.6 Hz). 本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.5 ml)を加え、
濃縮後、題記化合物(0.54 g,85 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3411, 2984, 2938, 2473, 2409, 1740, 170
5, 1663, 1609 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.71
(6H, s), 1.75-2.20 (6H, m), 2.80-3.72 (7H, m), 4.0
1-4.15 (4H, m), 5.66 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.21-7.43
(11H, m, ArH), 7.52-7.57 (1H, m, ArH), 7.75-7.82
(1H, m, ArH), 8.01 (1H, d, J=7.8 Hz). 元素分析値: C35H41N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 66.81; H, 6.89; N, 6.68 実測値 (%): C, 66.94; H, 6.74; N, 6.91
【0320】実施例37 2-[2,4-ジオキソ-1-[5-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ペンチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル 参考例81で得られた2-[1-(5-ブロモペンチル)-2,4-ジ
オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ
酪酸エチル(0.62 g,1.46 mmol)から題記化合物の遊離
塩(0.67 g,75 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2980, 2940, 2865, 2809, 2770, 1744, 170
7, 1665, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.37-1.
96 (10H, m), 1.84 (6H,s), 2.05-2.17 (2H, m), 2.27-
2.34 (2H, m), 2.69-2.78 (2H, m), 3.39-3.50(1H, m),
3.99-4.07 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.52
(1H, s), 7.11-7.37 (12H, m, ArH), 7.60-7.69 (1H,
m, ArH), 8.15 (1H, dd, J=8.0 Hz, 1.6 Hz). 本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.5 ml)を加え、
濃縮後、題記化合物(0.62 g,86 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3400, 2938, 2508, 1740, 1705, 1661, 1609
cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.71
(6H, s), 1.75-2.20 (6H, m), 2.80-3.72 (7H, m), 4.0
1-4.15 (4H, m), 5.66 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.21-7.43
(11H, m, ArH), 7.52-7.57 (1H, m, ArH), 7.75-7.82
(1H, m, ArH), 8.01 (1H, t, J=7.8 Hz). 元素分析値: C37H45N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.62; H, 7.21; N, 6.39 実測値 (%): C, 67.50; H, 7.25; N, 6.20
【0321】実施例38 2-[2,4-ジオキソ-1-[6-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ヘキシル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イ
ル]イソ酪酸エチル 参考例82で得られた2-[1-(6-ブロモヘキシル)-2,4-ジ
オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ
酪酸エチル(0.65 g,1.48 mmol)から題記化合物の遊離
塩(0.83 g,90 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2938, 2859, 1744, 1707, 1667, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.30-1.
96 (12H, m), 1.84 (6H,s), 2.05-2.17 (2H, m), 2.25-
2.31 (2H, m), 2.68-2.79 (2H, m), 3.38-3.48(1H, m),
4.03 (2H, t, J=8.0 Hz), 4.18 (2H, q, J=7.1 Hz),
5.52 (1H, s), 7.11-7.35 (12H, m, ArH), 7.60-7.68
(1H, m, ArH), 8.14 (1H, dd, J=7.9 Hz,1.7 Hz). 本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(0.7 ml)を加え、
濃縮後、題記化合物(0.79 g, 89 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3410, 2938, 2868, 2487, 2410, 1740, 170
5, 1663, 1609 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.71
(6H, s), 1.28-2.21 (12H, m), 2.80-3.73 (7H, m), 4.
00-4.11 (4H, m), 5.67 (1H, d, J=10.2 Hz), 7.20-7.4
9 (12H, m, ArH), 7.73-7.82 (1H, m, ArH), 8.00 (1H,
d, J=7.2 Hz). 元素分析値: C38H47N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.99; H, 7.36; N, 6.26 実測値 (%): C, 68.17; H, 7.15; N, 6.34
【0322】実施例39 7-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例11で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル)]-7-ニトロ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン(3.00 g)を濃塩酸(10.0 ml)、水
(50.0 ml)、エタノール(50.0 ml)及びテトラヒドロフラ
ン(50.0 ml)の混合物に溶かし、過剰量の亜鉛末を少量
ずつ加えた。反応終了後、反応混合物をろ過し、ろ液を
25 %アンモニア水で塩基性とし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留
去して題記化合物(1.95 g,69 %)を得た。酢酸エチルか
ら再結晶して、融点162-164℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 3348, 3215, 2945, 1683, 1606, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-2.07 (8H, m), 2.07-2.24 (2
H, m), 2.41 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.74-2.88 (2H, m),
3.40-3.54 (1H, m), 4.02 (2H, t, J=8.8 Hz), 4.37 (2
H, bs), 5.53 (1H, s), 6.40-6.48 (2H, m), 7.20-7.42
(10H, m), 7.94(1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析値: C30H34N4O3・0.3H2Oとして 計算値 (%): C, 71.49; H, 6.92; N, 11.12 実測値 (%): C, 71.32; H, 6.77; N, 11.16
【0323】実施例40 6-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 実施例39と同様の方法により、実施例12で得られた
2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
(5.90 g)から題記化合物(4.62 g,83 %)を合成した。酢
酸エチルから再結晶して融点131-133℃の黄色結晶を得
た。 IR (KBr): 3353, 3181, 3029, 2946, 1682, 1588, 150
8, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.02 (8H, m), 2.02-2.20 (2
H, m), 2.37 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.68-2.84 (2H, m),
3.38-3.52 (1H, m), 3.75 (2H, bs), 4.05 (2H,t, J=7.
8 Hz), 5.53 (1H, s), 7.04 (1H, dd, J=9.0, 3.0 Hz),
7.18-7.38 (11H, m), 7.44 (1H, d, J=2.6 Hz). 元素分析値: C30H34N4O3・0.9H2Oとして 計算値 (%): C, 69.99; H, 7.01; N, 10.88 実測値 (%): C, 69.98; H, 6.65; N, 11.10
【0324】実施例41 7-ジメチルアミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
トキシピペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン 実施例39で得られた7-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-
ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン(500 mg)をメタノール(5.00ml)に懸
濁し、これに酢酸(0.5 ml)及び37% ホルムアルデヒド
(0.5 ml)を加え、1時間かきまぜた。シアノ水素化ほう
素ナトリウム(94.5 mg)のメタノール (2.0 ml)溶液を滴
下し、室温で21時間かきまぜた。反応混合物を減圧下に
濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水洗、乾燥(Na2SO4)後、
溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(5:
1,v/v)の溶出部から題記化合物(378 mg,72 %)を得
た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点203
-204℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 3174, 3027, 2943, 1679, 1608, 1571, 1542
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.52-1.98 (8H, m), 2.04-2.20 (2
H, m), 2.37 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.68-2.82 (2H, m),
3.10 (6H, s), 3.38-3.52 (1H, m), 4.08 (2H, t, J=7.
8 Hz), 5.52 (1H, s), 6.18 (1H, d, J=2.0 Hz), 6.57
(1H, dd, J=9.0,2.0 Hz), 7.20-7.40 (10H, m), 7.99
(1H, d, J=9.0 Hz), 8.15 (1H, bs). 元素分析値: C32H38N4O3・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 71.75; H, 7.34; N, 10.46 実測値 (%) Found: C, 71.53; H, 7.14; N, 10.31.
【0325】実施例42 6-ジメチルアミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
トキシピペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン 実施例40で得られた6-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-
ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン(800 mg)をメタノール(8.0ml)に懸
濁し、これに酢酸(0.8 ml)及び37% ホルムアルデヒド
(0.8 ml)を加え、1.5時間かきまぜた。シアノ水素化ほ
う素ナトリウム(141 mg)のメタノール(4.0 ml)溶液を滴
下し、室温で27時間かきまぜた。反応混合物を減圧下に
濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水洗、乾燥(Na2SO4)後、
溶媒を減圧下に留去した。 残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(5:
1,v/v)で溶出して題記化合物(420 mg,50 %)を得た。
酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点165-167
℃の黄色結晶を得た。 IR (KBr): 3173, 2946, 1694, 1626, 1580, 1518, 1483
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-2.02 (8H, m), 2.10-2.28 (2
H, m), 2.42 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.73-2.85 (2H, m),
2.98 (6H, s), 3.40-3.55 (1H, m), 4.07 (2H, t, J=7.
8 Hz), 5.52 (1H, s), 7.11 (1H, dd, J=9.2, 2.6 Hz),
7.22-7.38 (11H,m), 7.43 (1H, d, J=3.0 Hz). 元素分析値: C32H38N4O3・1.0H2Oとして 計算値 (%): C, 70.56; H, 7.40; N, 10.28 実測値 (%): C, 70.25; H, 7.04; N, 10.83
【0326】実施例43 N-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-キナゾリニル]エ
チルマロンアミド 実施例39で得られた7-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-
ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン(700 mg)をテトラヒドロフラン(10.
0 ml)に溶かし、氷冷下かきまぜながらトリエチルアミ
ン(0.24 ml)及びエチルマロニルクロリド(0.20 ml)を加
えた。反応混合物を室温で18.5時間かきまぜた後、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2
SO4)後、溶媒を減圧下に留去して題記化合物(690 mg,8
0 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3029, 1682, 1597, 1549, 1495 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.34 (3H, t, J=6.2 Hz), 1.55-2.
00 (8H, m), 2.04-2.24(2H, m), 2.38 (2H, t, J=6.8 H
z), 2.70-2.85 (2H, m), 3.37-3.55 (1H, m), 3.51 (2
H, s), 4.12 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.29 (2H, q, J=7.2
Hz), 5.52 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.18-7.
40 (10H, m), 8.04 (1H, s), 8.13 (1H, d, J=8.6 Hz),
9.79 (1H, bs). 元素分析値: C35H40N4O6・0.4H2Oとして 計算値 (%): C, 67.81; H, 6.63; N, 9.04 実測値 (%): C, 67.81; H, 6.67; N, 9.08
【0327】実施例44 N-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キナゾリニル]エ
チルマロンアミド 実施例43と同様の方法により、実施例40で得られた
6-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
(1.78 g)から題記化合物(1.13 g,52 %)を合成した。酢
酸エチルから再結晶して融点152-153℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 3061, , 2946, 1696, 1628, 1601, 1557, 15
07 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.34 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.50-2.
00 (8H, m), 2.08-2.26(2H, m), 2.39 (2H, t, J=4.6 H
z), 2.70-2.82 (2H, m), 3.40--3.54 (1H, m),3.50 (2
H, s), 4.10 (2H, t, J=8.4 Hz), 4.28 (2H, q, J=7.0
Hz), 5.52 (1H,s), 7.18-7.38 (11H, m), 8.10 (1H, d,
J=2.2 Hz), 8.15-8.24 (1H, m), 9.52(1H, bs). 元素分析値: C35H40N4O6として 計算値 (%): C, 68.61; H, 6.58; N, 9.14 実測値 (%): C, 68.04; H, 6.60; N, 9.27
【0328】実施例45 7-アセトキシアセトアミド-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフ
ェニルメトキシピペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン 実施例43と同様の方法により、エチルマロニルクロリ
ドの代わりにアセトキシアセチルクロリドを用いて、実
施例39で得られた7-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジ
フェニルメトキシピペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン(710 mg)から題記化合物(563 mg, 66
%)を合成した。酢酸エチル-メタノール-テトラヒドロフ
ランから再結晶して融点211-212℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3030, , 2941, 1753, 1689, 1616, 1596, 15
44, 1459 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.10 (8H, m), 2.18-2.40 (2
H, m), 2.25 (3H, s), 2.44-2.54 (2H, m), 2.76-2.94
(2H, m), 3.44-3.58 (1H, m), 4.03-4.36 (2H, m), 4.7
3 (2H, s), 5.50 (1H, s), 7.10-7.40 (12H, m), 8.00
(1H, bs), 8.03 (1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析値: C34H38N4O6・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.20; H, 6.47; N, 9.22 実測値 (%): C, 67.04; H, 6.29; N, 9.35
【0329】実施例46 6-アセトキシアセトアミド-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフ
ェニルメトキシピペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン 実施例45と同様の方法により、実施例40で得られた
6-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(8
00 mg)から題記化合物(688 mg, 72 %)を合成した。酢酸
エチル-エチルエーテルから再結晶して融点133-135℃の
無色結晶を得た。 IR (KBr): 3061, 2946, 1750, 1694, 16130, 1601, 155
7, 1508 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-2.00 (8H, m), 2.12-2.32 (2
H, m), 2.26 (3H, s), 2.35-2.50 (2H, m), 2.70-2.88
(2H, m), 3.40-3.54 (1H, m), 4.10 (2H, t, J=7.0Hz),
4.74 (2H, s), 5.51 (1H, s), 7.20-7.40 (11H, m),
7.97 (1H, d, J=2.6 Hz), 8.16 (1H, bs), 8.25-8.35
(1H, m). 元素分析値: C34H38N4O6・1.4H2Oとして 計算値 (%): C, 65.29; H, 6.32; N, 9.33 実測値 (%): C, 65.45; H, 6.59; N, 8.98
【0330】実施例47 [2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-キナゾリニル]カ
ルバモイル酢酸 実施例43で得られたN-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェ
ニルメトキシ-1-ピペリジニル)ブチル)]-1,2,3,4-テト
ラヒドロ-7-キナゾリニル]エチルマロンアミド(690 mg)
をテトラヒドロフラン(10.0 ml)及びエタノール(10.0 m
l)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(5.0 ml)を加え
た。反応混合物を室温で16時間かきまぜた後、溶媒を減
圧下に留去し、残留物に1N 塩酸を加えて酸性とし、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、
溶媒を減圧下に留去して題記化合物(126 mg,19 %)を得
た。酢酸エチル-メタノール-テトラヒドロフランから再
結晶して融点230-232℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3700-2400, 3340, 3028, 1685, 1617, 1594,
1535 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-3.30 (15H, m), 3.38 (2H,
s), 3.68-4.10 (2H, m),5.44 (1H, s), 7.20-7.40 (11
H, m), 7.42-7.58 (1H, m), 7.72-7.86 (1H, m),9.96
(1H, bs). 元素分析値: C33H36N4O6・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 64.97; H, 6.43; N, 9.16 実測値 (%): C, 64.79; H, 6.27; N, 9.36
【0331】実施例48 [2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キナゾリニル]カ
ルバモイル酢酸 実施例47と同様の方法により、実施例44で得られた
N-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キナゾリニル]エ
チルマロンアミド(800 mg)から題記化合物(279 mg,36
%)を合成した。酢酸エチル-メタノールから再結晶して
融点166-168℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3700-2700, 3031, 1686, 1599, 1545, 1508
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.66-3.42 (15H, m), 3.68-3.78
(2H, m), 3.94-4.10 (2H,m), 5.48 (1H, s), 6.98-7.06
(1H, m), 7.20-7.52 (11H, m), 8.04 (1H, s),8.08 (1
H, bs), 10.90 (1H, bs). 元素分析値: C33H36N4O6・1.3H2Oとして 計算値 (%): C, 65.18; H, 6.40; N, 9.21 実測値 (%): C, 65.11; H, 6.25; N, 9.29
【0332】実施例49 2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸 実施例47と同様の方法により、実施例14で得られた
2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸メ
チル(1.00 g)から題記化合物(790 mg, 81 %)を合成し
た。酢酸エチル-メタノール-テトラヒドロフランから再
結晶して融点170-172 ℃ の無色結晶を得た。 IR (Nujor): 3600-3300, 1690, 1650, 1610, 1590, 149
0 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.22 (6H, m), 2.84-3.06 (4
H, m), 3.06-3.28 (2H,m), 3.62-3.74 (1H,m), 4.08-4.
20 (2H, m), 4.60 (2H, s), 5.42 (1H, s), 7.05-7.42
(12H, m), 7.59 (1H, t, J=8.8 Hz), 8.11 (1H, d, J=
8.0 Hz). 元素分析値: C31H33N3O5・1.0H2Oとして 計算値 (%): C, 68.23; H, 6.47; N, 7.70 実測値 (%): C, 67.87; H, 6.53; N, 7.78
【0333】実施例50 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸 実施例47と同様の方法により、実施例15で得られた
2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸メチ
ル(1.50 g)から題記化合物(1.22 g,84 %)を合成した。
酢酸エチルから再結晶して融点184-186℃の無色結晶を
得た。 IR (KBr): 3400-2800, 1702, 1656, 1606, 1571, 1484
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.74-2.08 (6H, m), 2.30-3.32 (8
H, m), 3.76-3.84 (1H,m), 4.25-4.38 (2H, m), 4.69
(2H, s), 5.43 (1H, s), 7.08-7.44 (12H, m), 7.61 (1
H, t, J=8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J=7.6 Hz). 元素分析値: C32H35N3O5・1.7H2Oとして 計算値 (%): C, 67.16; H, 6.76; N, 7.34 実測値 (%): C, 67.14; H, 6.70; N, 7.41
【0334】実施例51 2,4-ジオキソ-1-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロピ
オン酸 実施例47と同様の方法により、実施例16で得られた
2,4-ジオキソ-1-[3 -(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)プロピル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プ
ロピオン酸エチル(945 mg)から題記化合物(882 mg,98
%)を合成した。酢酸エチル-メタノール-エチルエーテル
から再結晶して融点150-151℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3400-2750, 1699, 1655, 1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.76-2.08 (6H, m), 2.54 (2H, t,
J=7.4 Hz), 2.62-2.78(4H, m), 2.82-3.06 (2H, m),
3.52-3.63 (1H, m), 4.13 (2H, t, J=5.8 Hz), 4.34 (2
H, t, J=7.4Hz), 5.47 (1H, s), 7.10-7.38 (12H, m),
7.63 (1H, t, J=7.4 Hz), 8.15 (1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C32H35N3O5・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.59; H, 6.74; N, 7.39 実測値 (%): C, 67.58; H, 6.39; N, 7.53
【0335】実施例52 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロピオ
ン酸 実施例47と同様の方法により、実施例17で得られた
化合物の遊離塩である2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-プロピオン酸エチル(1.83 g)から題記化
合物(1.23 g,71%)を合成した。酢酸エチル-エチルエー
テルから再結晶して融点107-108℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3640-3120, 1700, 1652, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.66-2.02 (8H, m), 2.14-2.32 (2
H, m), 2.54 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.80-3.10 (4H, m),
3.64-3.74 (1H, m), 4.26-4.38 (2H, m), 4.47 (2H, t,
J=6.2 Hz), 5.47 (1H, s), 7.10-7.35 (12H, m), 7.63
(1H, t, J=8.0 Hz), 8.24 (1H, d, J=7.8 Hz). 元素分析値: C33H37N3O5・1.1H2Oとして 計算値 (%): C, 68.87; H, 6.87; N, 7.30 実測値 (%): C, 68.68; H, 6.97; N, 7.17
【0336】実施例53 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酪酸 実施例47と同様の方法により、実施例18で得られた
2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル)]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酪酸エチ
ル(2.00 g)から題記化合物(857 mg, 45 %)を得た。酢酸
エチル-エチルエーテルから再結晶して融点132-133℃の
無色結晶を得た。 IR (KBr): 3200-2400, 1704, 1658, 1608, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-2.04 (8H, m), 2.04-2.18 (2
H, m), 2.36-2.55 (4H,m), 2.55-2.73 (2H, m), 2.75-
2.92 (2H, m), 3.48-3.60 (1H, m), 4.16-4.30 (4H,
m), 5.47 (1H, s), 7.10-7.40 (12H, m), 7.61 (1H, t,
J=8.2 Hz), 8.26 (1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C34H39N3O5として 計算値 (%): C, 71.68; H, 6.90; N, 7.38 実測値 (%): C, 71.20; H, 6.80; N, 7.31
【0337】実施例54 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-3-キナゾリニル]エ
チルベンゾエート 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例97で得
られた2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-
テトラヒドロ-3-キナゾリニル]エチルベンゾエート(2.9
2 g)から題記化合物(3.25 g, 78 %)を油状物として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.82 (6H, m), 1.82-2.00 (2
H, m), 2.00-2.20 (2H,m), 2.34 (2H, t, J=6.6 Hz),
2.68-2.82 (2H, m), 3.37-3.52 (1H, m), 4.11 (2H, t,
J=7.4 Hz), 4.50-4.64 (4H, m), 5.53 (1H, s), 7.18-
7.56 (15H, m), 7.67 (1H, t, J=7.0 Hz), 7.99 (2H,
d, J=8.4 Hz), 8.22 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0338】実施例55 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン 実施例47と同様の方法により、実施例54で得られた
2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-3-キナゾリニル]エ
チルベンゾエート(3.25 g)から題記化合物(2.12 g,78
%)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶
して融点145-150℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3460, 2944, 1701, 1659, 1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.00 (8H, m), 2.00-2.22 (2
H, m), 2.39 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.68-2.84 (2H, m),
3.39-3.54 (1H, m), 3.93 (2H, t, J=5.2 Hz), 4.15 (2
H, t, J=7.6 Hz), 4.37 )2H, t, J=5.4 Hz), 5.52 (1H,
s), 7.14-7.42 (12H, m), 7.68 (1H, ddd, J=8.8, 7.
4, 1.4 Hz), 8.23 (1H, dd, J=8.0, 1.4 Hz). 元素分析値: C32H37N3O4として 計算値 (%): C, 72.84; H, 7.07; N, 7.96 実測値 (%): C, 72.44; H, 7.20; N, 7.82
【0339】実施例56 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-N-メチル-N-(2-フェネチル)-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-3-アセトアミド塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例100で
得られた1-(4-ブロムブチル)-2,4-ジオキソ-N-メチル-N
-(2-フェネチル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
アセトアミド(1.55 g)から題記化合物の遊離塩(1.77
g,82 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 2941, 1706, 1662, 1610, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.00 (8H, m), 2.06-2.24 (2
H, m), 2.39 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.70-2.86 (2H, m),
2.85 (2H, t, J=7.6 Hz, major), 2.94, (3H, s,mino
r), 2.99 (3H, s, major), 3.02 (2H, t, J=7.6 Hz, mi
nor), 3.38-3.52 (1H, m), 3.52-3.64 (2H, m), 4.06-
4.20 (2H, m), 4.85 (2H, s, minor), 4.88(2H, s, maj
or), 5.51 (1H, s), 7.10-7.42 (17H, m), 7.67 (1H,
t, J=7.8 Hz), 8.18-8.27 (1H, m). 元素分析値: C41H46N4O4・0.4H2Oとして 計算値 (%): C, 73.94; H, 7.08; N, 8.41 実測値 (%): C, 73.83; H, 7.02; N, 8.36 本品(1.00 g)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
濃縮後、題記化合物 (781 mg,74 %)を合成した。酢酸
エチルから再結晶して融点137-139℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 2933, 1706, 1658, 1610, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.12 (8H, m), 2.30-2.35 (2
H, m), 2.70-3.18 (4H,m), 2.87, (3H, s, minor), 2.9
5 (3H, s, major), 3.28-3.62 (4H, m), 3.78-3.88 (1
H, m), 4.22 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.83 (2H, s, mino
r), 4.87 (2H, s, major), 5.37 (1H, s, major), 5.41
(1H, s, minor), 7.10-7.40 (17H, m), 7.70 (1H, t,
J=7.4 Hz), 8.18-8.28 (1H, m), 12.02 (1H, bs). 元素分析値: C41H46N4O4・HCl・0.8H2Oとして 計算値 (%): C, 69.39; H, 6.90; N, 7.89 実測値 (%): C, 69.43; H, 6.87; N, 7.99
【0340】実施例57 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-3-(2-フェネチル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン 実施例2で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニル
メトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン(420 mg)をN,N-ジメチルホルムアミド (20 ml)
に溶かし、炭酸カリウム (180 mg)及び1-ブロモ-2-フェ
ニルエタン(0.18ml)を順次加えた後、60℃で16時間かき
まぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、n-ヘキサン-酢酸エチル(5:1,v/v)で溶出し
て、題記化合物(247 mg,48 %)を得た。酢酸エチル-エ
チルエーテル-n-ヘキサンから再結晶して融点110-112℃
の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2745, 1702, 1658, 1610, 1484 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.04 (8H, m), 2.06-2.26 (2
H, m), 2.34-2.48 (2H,m), 2.70-2.86 (2H, m), 2.98
(2H, t, J=7.8 Hz), 3.40-3.54 (1H, m), 4.14 (2H, t,
J=8.8 Hz), 4.30 (2H, t, J=8.0 Hz), 5.53 (1H, s),
7.14-7.44 (12H,m), 7.67 (1H, ddd, J=8.4, 7.8, 0.6
Hz), 8.24 (1H, dd, J=7.8, 1.2 Hz). 元素分析値: C38H41N3O3として 計算値 (%): C, 77.65; H, 7.03; N, 7.15 実測値 (%): C, 77.31; H, 6.95; N, 7.27
【0341】実施例58 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-3-(3-フェニルプロピル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン塩酸塩 実施例2で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニル
メトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン(1.0g)をN,N-ジメチルホルムアミド (30ml)に
溶かし、炭酸カリウム (429 mg)、ヨウ化ナトリウム (2
00 mg)及び1-ブロモ-3-フェニルプロパン(0.47 ml)を順
次加えた後、60℃で30時間かきまぜた。反応混合物に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(N
a2SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸
エチル(5:1,v/v)で溶出して題記化合物の遊離塩(1.07
g, 86%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-2.22 (12H, m), 2.38 (2H,
t, J=7.4 Hz), 2.73 (2H,t, J=8.0 Hz), 2.67-2.83 (2
H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 4.04-4.20 (4H, m), 5.52
(1H, s), 7.08-7.40 (12H, m), 7.65 (1H, ddd, J=8.4,
7.0, 1.4 Hz), 8.21 (1H, dd, J=7.8, 1.2 Hz). 本品(1.07 g)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
濃縮後、題記化合物(423 mg,37 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 2938, 1699, 1655, 1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-2.16 (8H, m), 2.30-2.52 (2
H, m), 2.72 (2H, t, J=8.4 Hz), 2.94-3.16 (4H, m),
3.26-3.44 (2H, m), 3.82-3.90 (1H, m), 4.05-4.20 (4
H, m), 5.42 (1H, s), 7.08-7.40 (12H, m), 7.62-7.75
(1H, m), 8.23 (1H, d, J=7.6 Hz) 元素分析値: C39H43N3O3・HCl・1.2H2Oとして 計算値 (%): C, 70.99; H, 7.09; N, 6.37 実測値 (%): C, 70.87; H, 7.10; N, 6.55
【0342】実施例59 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-(2,2-ジメ
チル)酪酸エチル塩酸塩 実施例58と同様の方法により、実施例2で得られた2,
4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブ
チル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(880mg)から題
記化合物の遊離塩(640 mg,56 %)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.18-1.30 (9H, m), 1.54-1.98 (1
0H, m), 2.04-2.20 (2H,m), 2.38 (2H, t, J=6.6 Hz),
2.68-2.84 (2H, m), 3.40-3.52 (1H, m), 4.04-4.20 (6
H, m), 5.53 (1H, s), 7.16-7.40 (12H, m), 7.65 (1H,
t, J=8.8 Hz),8.21 (1H, d, J=7.6 Hz). 本品(640 mg)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、
濃縮後、題記化合物(376 mg,56 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 2938, 1701, 1655, 1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.20-1.34 (9H, m), 1.50-2.18 (8
H, m), 2.34-2.56 (2H,m), 2.94-3.22 (4H, m), 3.30-
3.42 (2H, m), 3.83-3.90 (1H, m), 4.00-4.20 (6H,
m), 5.44 (1H, s), 7.18-7.40 (12H, m), 7.70 (1H, t,
J=7.6 Hz), 8.22 (1H, d, J=8.0 Hz), 12.16 (1H, b
s). 元素分析値: C38H47N3O3・HCl・1.2H2Oとして 計算値 (%): C, 66.74; H, 7.43; N, 6.14 実測値 (%): C, 66.78; H, 7.29; N, 6.26
【0343】実施例60 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-吉草酸 実施例58と同様の方法により、実施例2で得られた2,
4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブ
チル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.80g)から題
記化合物のエチルエステル(2.74g, 約100 %)を油状物
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.54-2.
00 (12H, m), 2.04-2.20(2H, m), 2.30-2.44 (4H, m),
2.72-2.86 (2H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 4.04-4.20 (6
H, m), 5.53 (1H, s), 7.18-7.40 (12H, m), 7.66 (1H,
ddd, J=8.8, 7.2, 1.6 Hz), 8.21 (1H, dd, J=8.2, 1.
8 Hz). 本品(2.74 g)を実施例47の表題化合物を合成したのと
同様に処理して題記化合物(732 mg,34 %)を無定形晶と
して得た。 IR (KBr): 3700-2300, 2949, 1699, 1655, 1609, 1485
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.57-2.10 (10H, m), 2.22-2.42
(2H, m), 2.31 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.96 (2H, t, J=9.
0 Hz), 3.00-3.18 (2H, m), 3.20-3.36 (2H, m),3.74-
3.84 (1H, m), 4.08-4.26 (4H, m), 5.44 (1H, s), 7.1
2-7.44 (12H, m),7.67 (1H, t, J=7.6 Hz), 8.24 (1H,
d, J=7.6 Hz). 元素分析値: C35H41N3O5・2.6H2Oとして 計算値 (%): C, 66.67; H, 7.38; N, 6.66 実測値 (%): C, 66.40; H, 6.92; N, 6.45
【0344】実施例61 3-ベンジル-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシ
ピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
塩酸塩 実施例2で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニル
メトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン(0.48 g,1.0 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミ
ド (4 ml)に溶かし、水素化ナトリウム(60 % 油性,44
mg,1.1 mmol)を加えた。室温で15分かきまぜた後、ベ
ンジルブロミド(0.18 g,1.2 mmol)を加え、さらに1時
間かきまぜた。反応混合物に氷水を加え、エチルエーテ
ルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を
減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、クロロホルム-メタノール(20:1,v/
v)で溶出して題記化合物の遊離塩(0.40 g,70 %)を油状
物として得た。本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を
加え、濃縮後、題記化合物(0.35 g, 81 %)を無定形晶と
して得た。 IR (KBr): 3400, 3085, 3060, 3031, 3002, 2952, 287
5, 2482, 1700, 1654, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-2.21 (8H, m), 2.75-3.73
(7H, m), 4.10-4.20 (2H, m), 5.16 (2H, s), 5.67 (1
H, d, J=11.4 Hz), 7.20-7.43 (16H, m, ArH), 7.55 (1
H, d, J=8.4 Hz), 7.76-7.84 (1H, m), 8.11 (1H, d, J
=7.8 Hz). 元素分析値: C37H40N3O3・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 71.65; H, 6.83; N, 6.78 実測値 (%): C, 71.31; H, 6.69; N, 6.63
【0345】実施例62 3-[(2-メトキシカルボニルフェニル)メチル]-2,4-ジオ
キソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン塩酸塩 実施例61と同様の方法により、実施例2で得られた2,
4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブ
チル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(0.97g,2.0 mm
ol)から題記化合物の遊離塩(0.94 g,74 %)を油状物と
して得た。本品(0.54 g,0.85 mmol)に4N 塩化水素の酢
酸エチル溶液を加え、濃縮後、題記化合物(0.47 g, 81
%)を無定形晶として得た。 IR(KBr): 3404, 3060, 3030, 2950, 2491, 2376, 1700,
1654, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-2.20 (8H, m), 2.75-3.72
(7H, m), 3.89 (3H, d,J=1.6 Hz), 4.10-4.21 (2H, m),
5.49 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.66 (1H, d, J=13.6 Hz),
7.07-7.61 (15H, m, ArH), 7.79-7.96 (2H, m, ArH),
8.10 (1H, d, J=7.8 Hz) 元素分析値: C39H41N3O5・HCl・H2Oとして 計算値 (%): C, 68.26; H, 6.46; N, 6.12 実測値 (%): C, 68.25; H, 6.39; N, 6.14
【0346】実施例63 3-[(3-メトキシカルボニルフェニル)メチル]-2,4-ジオ
キソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン塩酸塩 実施例61と同様の方法により、実施例2で得られた2,
4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブ
チル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(0.48g、1.0 mm
ol)から題記化合物の遊離塩(0.50 g、79 %)を油状物と
して得た。本品 (0.40 g、0.63 mmol)に4N 塩化水素の
酢酸エチル溶液を加え、濃縮後、題記化合物(0.37 g、8
7 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3400, 3058, 3030, 2950, 2499, 1718, 170
0, 1658, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-2.21 (8H, m), 2.78-3.73
(7H, m), 3.83 (3H, s),4.11-4.20 (2H, m), 5.21 (1H,
s), 5.67 (1H, d, J=11.6 Hz), 7.24-7.65 (14H, m, A
rH), 7.77-7.95 (3H, m, ArH), 8.09-8.13 (1H, m, Ar
H) 元素分析値: C39H41N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 69.17; H, 6.40; N, 6.20 実測値 (%): C, 68.86; H, 6.39; N, 6.10
【0347】実施例64 3-[(4-メトキシカルボニルフェニル)メチル]-2,4-ジオ
キソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン塩酸塩 実施例61と同様の方法により、実施例2で得られた2,
4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブ
チル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.21g,2.5 mm
ol)から題記化合物の遊離塩(0.56 g,36 %)を油状物と
して得た。本品に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加
え、濃縮後、題記化合物(0.52 g,85 %)を無定形晶とし
て得た。 IR (KBr): 3402, 3058, 3030, 2953, 2476, 2400, 171
8, 1700, 1654, 1610 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-2.20 (8H, m), 2.75-3.72
(7H, m), 3.83 (3H, s),4.12-4.21 (2H, m), 5.22 (2H,
s), 5.66 (1H, d, J=11.8 Hz), 7.21-7.58 (14H, m, A
rH), 7.77-7.93 (3H, m, ArH), 8.11 (1H, d, J=7.8 H
z). 元素分析値: C39H41N3O5・HCl・H2Oとして 計算値 (%): C, 68.26; H, 6.46; N, 6.12 実測値 (%): C, 68.16; H, 6.16; N, 6.14
【0348】実施例65 3-[(2-カルボキシフェニル)メチル]-2,4-ジオキソ-1-[4
-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン塩酸塩 実施例62で得られた化合物の遊離塩である3-[(2-メト
キシカルボニルフェニル)メチル]-2,4-ジオキソ-1-[4-
(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン(0.40 g,0.63 mmol),2N 水酸化
ナトリウム水溶液(1.0 ml),テトラヒドロフラン(2.0 m
l)及びメタノール (4.0 ml)の混合物を室温で9時間かき
まぜた。反応混合物を1N 塩酸で弱酸性とし、クロロホ
ルムで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒
を減圧下に留去した。残留物にエチルエーテルを加えて
粉砕し、ろ取することにより題記化合物(0.39 g,91 %)
を無色粉末として得た。 IR (KBr): 2939, 2596, 1700, 1654, 1608 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-2.20 (8H, m), 2.70-3.70
(7H, m), 4.12-4.21 (2H, m), 5.52 (2H, s) 5.65 (1H,
s), 7.03 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.20-7.48 (13H,m, Ar
H), 7.59 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.79-7.97 (2H, m, Ar
H), 8.11 (1H, dd,J=1.5 Hz, 7.9 Hz). 元素分析値: C38H39N3O5・HCl・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.00; H, 6.36; N, 6.17 実測値 (%): C, 67.18; H, 6.16; N, 5.93
【0349】実施例66 3-[(3-カルボキシフェニル)メチル]-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-
2,4-ジオキソキナゾリン塩酸塩 実施例65と同様の方法により、実施例63で得られた
化合物の遊離塩である3-[(3-メトキシカルボニルフェニ
ル)メチル]-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシ
ピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
(0.38 g,0.60 mmol)から題記化合物(0.36 g,88 %)を
得た。 IR (KBr): 2950, 2596, 1700, 1654, 1610 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-2.25 (8H, m), 2.70-3.75
(7H, m), 4.12-4.21 (2H, m), 5.20 (2H, s) 5.67 (1H,
s), 7.24-7.47 (12H, m, ArH), 7.53-7.62 (2H,m, Ar
H), 7.77-7.92 (3H, m, ArH), 8.12 (1H, dd, J=7.8 H
z, 1.6 Hz). 元素分析値: C38H39N3O5・HCl・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.00; H, 6.36; N, 6.17 実測値 (%): C, 67.30; H, 6.23; N, 5.98
【0350】実施例67 3,3-ジメチル-5-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
トキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル]ペンタン-1-(N,N-ジメチルアミノメチレ
ン)スルホンアミド塩酸塩 実施例58と同様の方法により、1-ブロモ-3-フェニル
プロパンの代わりに5-ヨード-3,3-ジメチル-1-ペンタン
ー(N,Nージメチルアミノメチレン)スルホンアミドを用い
て、実施例2で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェ
ニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン(2.42 g,5.0 mmol)から題記化合物の遊離
塩(3.26 g,91 %)を油状物として得た。本品(0.72 g,
0.92 mmol)に4N 塩化水素の酢酸エチル溶液を加え、濃
縮後、題記化合物(0.72 g,92 %)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 3400, 2960, 2935, 2501, 1700, 1654, 162
9, 1610 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.94 (6H, s), 1.37-2.73 (12H,
m), 2.80-3.75 (9H, m), 2.93 (3H, s), 3.13 (3H,
s), 3.88-3.98 (2H, m), 4.06-4.18 (2H, m), 5.67(1H,
d, J=10.0 Hz), 7.21-7.53 (12H, m, ArH), 7.73-7.81
(1H, m, ArH), 8.05 (1H, s), 8.05-8.09 (1H, m, Ar
H). 元素分析値: C40H53N5O5S・HCl・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 61.64; H, 7.37; N, 8.99 実測値 (%): C, 61.66; H, 7.06; N, 8.85
【0351】実施例68 3,3-ジメチル-5-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
トキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル]ペンタン-1-スルホンアミド 実施例67で得られた3,3-ジメチル-5-[2,4-ジオキソ-1
-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]ペンタン-1-(N,N-ジ
メチルアミノメチレン)スルホンアミド(2.20 g, 3.07 m
mol)、2N ナトリウムメトキシド メタノール溶液(15 m
l)及びメタノール(30 ml)の混合物を8日間加熱還流し
た。溶媒を減圧下に留去し、残留物を2N 塩酸で中和
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgS
O4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-メタ
ノール(20:1から10:1,v/v)で溶出した。残渣にエチル
エーテルを加え、粉砕した後、ろ取して題記化合物(1.2
3 g,59 %)を白色粉末として得た。 IR (KBr): 3251, 3085, 3062, 3028, 2941, 2871, 169
9, 1658, 1652, 1610 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (6H, s), 1.54-2.10 (12H,
m), 2.15-2.55 (4H, m),2.78-2.90 (2H, m), 3.21-3.29
(2H, m), 3.48-3.58 (1H, m), 4.04-4.18 (4H,m), 5.0
1 (2H, bs), 5.51 (1H, s), 7.21-7.37 (12H, m, ArH),
7.63-7.72 (1H,m, ArH), 8.20 (1H, dd, J=1.6 Hz, 7.
8 Hz). 元素分析値: C37H48N4O5S・1.0H2Oとして 計算値 (%): C, 65.46; H, 7.42; N, 8.25 実測値 (%): C, 65.03; H, 7.17; N, 8.07
【0352】実施例69 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸メト
キシカルボニルメチル塩酸塩 実施例50で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-酢酸の塩酸塩 (0.58 g,1.00 mmol)、トリ
エチルアミン(0.42 ml,3.00 mmol)及びN,N-ジメチルホ
ルムアミド(2.0ml)の混合物を60℃で15分かきまぜた
後、ブロモ酢酸メチル(0.11 ml,1.20 mmol)を滴下し
た。反応混合物を同温度で6時間かきまぜた後、氷水を
加えエチルエーテル-酢酸エチルの混合溶媒で抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルム-メタノール(20:1,v/v)で溶出
し、遊離の題記化合物(0.49 g,80 %)を油状物として得
た。 IR (KBr): 3060, 3028, 3008, 2949, 2889, 2868, 281
0, 2775, 1760, 1708, 1668, 1610 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-1.98 (8H, m), 2.05-2.17 (2
H, m), 2.38 (2H, t, J=6.9 Hz), 2.71-2.80 (2H, m),
3.39-3.51 (1H, m), 3.77 (3H, s), 4.11-4.19 (2H,
m), 4.72 (2H, s), 4.97 (2H, s), 5.53 (1H, s), 7.22
-7.40 (12H, m, ArH), 7.65-7.74 (1H, m, ArH), 8.24
(1H, dd, J=7.8 Hz, 1.6 Hz). 本油状物を酢酸エチル(5.0 ml)に溶解し、4N 塩化水素
の酢酸エチル溶液 (0.5ml)を加え、濃縮後、題記化合物
(0.41 g,78 %)を不定形晶として得た。 IR (KBr): 3400, 2954, 2507, 1756, 1706, 1664, 1610
cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-2.21 (8H, m), 2.80-3.72
(7H, m), 3.67 (3H, s),4.11-4.21 (2H, m), 4.79 (2H,
s), 4.84 (2H, s), 5.67 (1H, d, J=9.8 Hz),7.22-7.4
3 (11H, m, ArH), 7.59 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.80-7.89
(1H, m, ArH),8.08-8.12 (1H, m, ArH). 元素分析値: C35H39N3O7・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 63.77; H, 6.27; N, 6.37 実測値 (%): C, 63.39; H, 6.04; N, 6.42
【0353】実施例70 N-(1-エトキシカルボニル-1-メチル)エチル-2-[2,4-ジ
オキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]アセトア
ミド 実施例50で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-酢酸の塩酸塩 (0.87 g,1.50 mmol)をN,N
-ジメチルホルムアミド(3 ml)に溶かし、氷冷下かきま
ぜながらシアノりん酸ジエチル(0.27 ml,1.58 mmol)を
滴下した。同温度で1時間かきまぜた後、2-アミノイソ
酪酸エチル塩酸塩(0.30 g,1.80 mmol)及びトリエチル
アミン(0.71ml,5.10 mmol)を加えた。室温で一晩かき
まぜ、氷水で希釈してエチルエーテルで抽出した。抽出
液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
クロロホルム-メタノール(20:1,v/v)で溶出して題記化
合物(0.59 g,60 %)を得た。 IR (KBr): 3296, 2945, 2931, 2869, 2810, 2767, 173
9, 1706, 1658, 1610, 1540 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.59 (6
H, s), 1.55-1.98 (8H,m), 2.05-2.18 (2H, m), 2.37
(2H, t, J=7.2 Hz), 2.70-2.81 (2H, m), 3.40-3.51 (1
H, m), 4.10-4.18 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.2 Hz),
4.73 (2H, s), 5.53 (1H, s), 6.51 (1H, s), 7.20-7.3
4 (12H, m), 7.62-7.71 (1H, m), 8.22 (1H, dd, J=1.6
Hz, 8.0 Hz). 元素分析値: C38H46N4O6として 計算値 (%): C, 69.70 ; H, 7.08 ; N, 8.56 実測値 (%): C, 69.37 ; N, 7.05 ; N, 8.30
【0354】実施例71 2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-酢酸メチ
ル 実施例57と同様の方法により、1-ブロモ-2-フェニル
エタンの代わりにブロモ酢酸メチルを用いて、実施例8
0で得られた2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキ
シピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン(1.52 g)から題記化合物(760 mg,44 %)を油状物とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.48-1.82 (6H, m), 1.82-1.98 (2
H, m), 2.04-2.21 (2H,m), 2.36 (2H, t, J=7.2 Hz),
2.69-2.82 (2H, m), 3.36-3.50 (1H, m), 3.78 (3H,
s), 4.11 (2H, t, J=7.0 Hz), 4.91 (2H, s), 5.52 (1
H, s), 6.95 (1H, d,J=8.4 Hz), 7.18-7.40 (11H, m),
7.64 (1H, ddd, J=8.8, 7.2, 1.6 Hz), 8.24(1H, dd, J
=8.0, 1.4 Hz).
【0355】実施例72 2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-酢酸 実施例44と同様の方法により、実施例71で得られた
2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-酢酸メチ
ル(1.22 g)から題記化合物(740 mg,62 %)を合成した。
酢酸エチル-メタノールから再結晶して融点153-155℃の
無色結晶を得た。 IR (KBr): 3100-2300, 2958, 1700, 1654, 1612, 1486
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-2.04 (6H, m), 2.10-2.34 (2
H, m), 2.90-3.12 (4H,m), 3.20-3.38 (2H, m), 3.68-
3.80 (1H, m), 4.10-4.20 (2H, m), 4.72 (2H, s), 5.4
1 (1H, s), 7.08-7.36 (12H, m), 7.58 (1H, ddd, J=8.
4, 7.0, 1.4 Hz),8.15 (1H, dd, J=7.6, 1.4 Hz). 元素分析値: C32H35N3O5・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.59; H, 6.74; N, 7.39 実測値 (%): C, 67.34; H, 6.35; N, 7.64
【0356】実施例73 2,4-ジオキソ-3-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-プロピ
オン酸メチル 実施例79で得られた2,4-ジオキソ-3-[3-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)プロピル]-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン(3.50 g)及び炭酸カリウム(1.24 g)をN,N-
ジメチルホルムアミド(50.0 ml)に懸濁し、アクリル酸
メチル(1.01 ml)を加えた。反応混合物を120℃で20時間
かきまぜた後、氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、n-ヘキサン-酢酸エチル(3:1,v/v)で溶出して題記
化合物(1.73 g,42 %)を結晶として得た。本品はさらに
精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-1.96 (6H, m), 2.00-2.17 (2
H, m), 2.42 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.66-2.82 (2H, m),
3.32-3.46 (1H, m), 3.70 (3H, s), 4.04-4.20 (2H,
m), 5.48 (1H, s), 7.20-7.40 (12H, m), 7.67 (1H, t,
J=7.4 Hz), 8.16-8.25 (1H, m).
【0357】実施例74 2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-プロピオ
ン酸メチル 実施例73と同様の方法により、実施例80で得られた
2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.17 g)か
ら題記化合物を結晶として得た。本品はさらに精製する
ことなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.96 (12H, m), 2.04-2.20
(2H, m), 2.35 (2H, t, J=6.4 Hz), 2.68-2.84 (2H,
m), 3.36-3.50 (1H, m), 3.59 (3H, s), 4.10 (2H,t, J
=7.2 Hz), 5.51 (1H, s), 7.14-7.40 (12H, m), 7.68
(1H, t, J=9.2 Hz),8.21 (1H, d, J=7.6 Hz).
【0358】実施例75 2,4-ジオキソ-3-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-プロピ
オン酸 実施例47と同様の方法により、実施例73で得られた
2,4-ジオキソ-3-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-プロピ
オン酸メチル(1.36 g)から題記化合物(476 mg,36 %)を
合成した。酢酸エチル-メタノールから再結晶して融点2
37-238℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3200-2100, 1700, 1652, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.84-2.23 (6H, m), 2.52-2.65 (2
H, m), 2.74-2.89 (2H,m), 2.94-3.08 (4H, m), 3.62-
3.72 (1H, m), 4.12 (2H, t, J=5.8 Hz), 4.49 (2H, t,
J=7.8 Hz), 5.45 (1H, s), 7.06-7.22 (12H, m), 7.64
(1H, t, J=7.6 Hz), 8.17 (1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C32H35N3O5・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 69.80; H, 6.59; N, 7.63 実測値 (%): C, 69.82; H, 6.59; N, 7.73
【0359】実施例76 2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-プロピオ
ン酸 実施例47と同様の方法により、実施例73で得られた
2,4-ジオキソ-3-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-プロピ
オン酸メチルから題記化合物(179 mg,13 %)を合成し
た。酢酸エチル-エチルエーテルから再結晶して融点110
-112℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3400-2400, 1704, 1662, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.08 (4H, m), 2.16-2.40 (4
H, m), 2.48-2.60 (2H,m), 2.80-3.24 (2H, m), 3.65-
3.80 (2H, m), 3.98-4.30 (6H, m), 4.50-4.62 (1H,
m), 5.45 (1H, s), 7.05-7.22 (10H, m), 7.50-7.74 (2
H, m), 8.05 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.14-8.24 (1H, m). 元素分析値: C33H37N3O5・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 70.19; H, 6.79; N, 7.44 実測値 (%): C, 69.80; H, 6.60; N, 7.85
【0360】実施例77 2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-酪酸エチ
ル 実施例57と同様の方法により、1-ブロモ-2-フェニル
エタンの代わりに4-ブロモ酪酸エチルを用いて、実施例
80で得られた2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメト
キシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン(1.00 g)から題記化合物を結晶として得た。本品は
さらに精製することなく次の反応に使用した。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.50-2.
24 (12H, m), 2.30-2.42(2H, m), 2.48 (2H, t, J=6.6
Hz), 2.70-2.84 (2H, m), 3.36-3.50 (1H, m),4.06-4.2
4 (6H, m), 5.51 (1H, s), 7.20-7.46 (12H, m), 7.69
(1H, ddd, J=8.4, 6.6, 1.8 Hz), 8.22 (1H, dd, J=8.
0, 1.4 Hz).
【0361】実施例78 2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-酪酸 実施例47と同様の方法により、実施例77で得られた
2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-1-酪酸エチ
ルから題記化合物(569 mg,実施例80の表題化合物か
ら48 %)を合成した。酢酸エチル-エチルエーテルから再
結晶して融点227-229℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3300-2200, 1731, 1697, 1652, 1608, 1484
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.42-2.40 (10H, m), 2.50-2.60
(2H, m), 2.80-3.25 (4H,m), 3.36-3.50 (2H, m), 3.78
-3.84 (1H, m), 4.14-4.22 (2H, m), 4.24-4.65(2H,
m), 5.42 (1H, s), 7.10-7.40 (12H, m), 7.67 (1H, t,
J=7.8 Hz), 8.21(1H, d, J=8.2 Hz). 元素分析値: C34H39N3O5・2.3H2Oとして 計算値 (%): C, 66.82; H, 7.19; N, 6.88 実測値 (%): C, 66.75; H, 6.83; N, 6.87
【0362】実施例79 2,4-ジオキソ-3-[3-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
プロピル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法2)により、参考例17に
より得られた2-アミノ-N-[3-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)プロピル]べンズアミド (5.84 g)から題記化
合物 (4.12 g,67 %)を合成した。酢酸エチル-エチルエ
ーテルから再結晶して融点173-175℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 1717, 1653, 1624, 1605, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.76 (2H, m), 1.76-1.98 (4
H, m), 2.02-2.18 (2H,m), 2.45 (2H,t, J=7.4 Hz), 2.
69-2.83 (2H, m), 3.34-3.46 (1H, m), 4.13 (2H, t, J
=7.2 Hz), 5.50 (1H, s), 7.06 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.
16-7.36 (11H, m), 7.58 (1H, ddd, J=8.6, 7.2, 1.4 H
z), 8.12 (1H, dd, J=8.0, 1.4 Hz). 元素分析値: C29H31N3O3として 計算値 (%): C, 74.18; H, 6.65; N, 8.95 実測値 (%): C, 74.16; H, 6.70; N, 8.94
【0363】実施例80 2,4-ジオキソ-3-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン 参考例26と同様の方法(方法1)により、参考例18に
より得られた2-アミノ-N-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]べンズアミド(6.27 g)から題記化合物
(5.00 g,75 %)を合成した。酢酸エチルから再結晶して
140-142℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2943, 1716, 1652, 1621, 1606, 1494 cm-1.
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.82 (6H, m), 1.82-1.96
(2H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 2.36 (2H, t, J=7.0 H
z), 2.70-2.84 (2H, m), 3.36-3.50 (1H, m), 4.09 (2
H, t, J=7.6 Hz), 5.51 (1H, s), 7.04 (1H, d, J=8.4
Hz), 7.16-7.18 (11H, m), 7.60 (1H, ddd, J=8.4, 6.
8, 1.6 Hz), 8.11 (1H, dd, J=7.6, 1.0 Hz). 元素分析値: C30H33N3O3として 計算値 (%): C, 74.51; H, 6.88; N, 8.69 実測値 (%): C, 74.61; H, 6.72; N, 8.80
【0364】実施例81 N-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-イル]
メタンスルホンアミド塩酸塩 実施例43と同様の方法により、エチルマロニルクロリ
ドの代わりにメタンスルホニルクロリド(190 ml,2.45
mmol)を用いて、実施例40で得られた6-アミノ-2,4-
ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(1.02 g,2.05 m
mol)から題記化合物の遊離塩(681 mg,58%)を合成し
た。酢酸エチルから再結晶して融点204-205℃の無色結
晶を得た。 IR (KBr): 3256, 2944, 1738, 1694, 1590, 1495 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.84 (6H, m), 1.84-2.04 (2
H, m), 2.04-2.23 (2H,m), 2.3-2.46 (2H, m), 2.72-2.
84 (2H, m), 3.01 (3H, s), 3.38-3.53 (1H, m), 4.11
(2H, t, J=7.4 Hz), 5.53 (1H, s), 7.18-7.22 (11H,
m), 7.71 (1H, dd, J=9.6, 3.0 Hz), 7.95 (1H, d, J=
3.0 Hz). 元素分析値: C31H36N4O5Sとして 計算値(%): C, 64.56; H, 6.2
9; N, 9.71. 実測値(%): C, 64.49; H, 6.44; N, 9.44. 本品(350 mg,0.607 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)
に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(0.50 ml)を
加え、題記化合物(330 mg,89%)を合成した。酢酸エ
チルから再結晶して融点225-227℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3700-2200, 3059, 1692, 1674, 1628, 1593,
1503 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-3.04 (12H, m), 2.78 (3H,
s), 3.14-3.26 (2H, m),3.66-3.74 (1H, m), 3.86-4.00
(2H, m), 5.26 (1H, s), 7.00-7.28 (11H, m),7.46-7.
56 (1H,m), 7.87 (1H, d, J=2.6 Hz), 9.35 (1H, bs),
11.80 (1H, bs). 元素分析値: C31H36N4O5S 計算値(%): C, 57.67; H, 6.34; N, 8.68. 実測値(%): C, 57.41; H, 6.21; N, 9.08.
【0365】実施例82 エチル 3,5-ジメトキシ-N-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフ
ェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキナゾリン-6-イル]-4-ヒドロキシシンナムアミド
塩酸塩 実施例40で得られた6-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-
ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン(800 mg,1.60 mmol)及び3,5-ジ
メトキシ-4-ヒドロキシけい皮酸(432 mg,1.93 mmol)を
N,N-ジメチルホルムアミド(20.0 ml)に溶かし、氷冷
下シアノりん酸ジエチル(307 ml,1.93 mmol)、続い
てトリエチルアミン(335 ml,2.41 mmol)を滴下し
た。反応混合物を室温で17時間かきまぜた後、溶媒を減
圧下に留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に
留去して題記化合物の遊離塩(441 mg,39%)を得た。
酢酸エチルから再結晶して融点184-186℃の無色結晶を
得た。 IR (KBr): 3484, 3293, 3179, 3027, 2940, 2841, 169
0, 1630, 1597, 1552, 1508 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.66-2.46 (12H, m), 2.70-2.86
(2H, m), 3.36-3.54 (1H,m), 3.92 (6H, s), 4.02-4.16
(2H, m), 5.52 (1H, s), 6.55 (1H, d, J=15.4Hz), 6.
80 (2H, s), 7.16-7.40 (11H, m), 7.65 (1H, d, J=15.
8 Hz), 8.09 (1H, d, J=2.6 Hz), 8.45 (1H, d, J=7.6
Hz), 9.02 (1H, bs). 元素分析値: C41H44N4O7・1.5H2Oとして 計算値(%): C, 67.29; H, 6.47; N, 7.66. 実測値(%): C, 67.27; H, 6.36; N, 7.93. 本品(200 mg,0.284 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)
に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(0.15 ml)を
加え、濃縮して題記化合物(173 mg,82%)を合成し
た。酢酸エチルから再結晶して融点180-182℃の無色結
晶を得た。 IR (KBr): 3700-2300, 3061, 2942, 1690, 1630, 1601,
1552, 1507 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.74-2.14 (6H, m), 2.32-2.52 (2
H, m), 3.00-3.22 (4H,m), 3.34-3.48 (2H, m), 3.82-
3.96 (1H,m), 3.92 (6H, m), 4.04-4.18 (2H, m), 5.45
(1H, s), 6.66 (1H, d, J=15.4 Hz), 6.82 (2H, m),
7.10-7.40 (11H, m), 7.61 (1H, d, J=15.4 Hz), 8.20-
8.38 (2H, m), 9.83 (1H, bs), 10.64 (1H,bs), 11.76
(1H, bs). 元素分析値: C41H44N4O7・HClとして 計算値(%): C, 63.35; H, 6.35; N, 7.21. 実測値(%): C, 63.22; H, 6.53; N, 7.59.
【0366】実施例83 メチル2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-5-カ
ルボキシレート塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例124で
得られたメチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-5-カルボキシレート
(1.83 g,5.15 mmol)から題記化合物の遊離塩(2.19
g,79%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 2948, 1736, 1701, 1595, 1499 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-1.82 (6H, m), 1.82-2.00 (2
H, m), 2.08-2.24 (2H,m), 2.39 (2H, t, J=6.6 Hz),
2.70-2.84 (2H, m), 3.40-3.54 (1H, m), 3.97 (3H,
s), 4.07-4.20 (2H, m), 5.53 (1H, s), 7.18 (1H, d,
J=7.4 Hz), 7.21-7.40 (10H, m), 7.48 (1H, d, J=8.0
Hz), 7.71 (1H, dd, J=8.4, 7.4 Hz). 元素分析値: C32H35N3O5・0.4H2Oとして 計算値(%): C, 70.03; H, 6.57; N, 7.60. 実測値(%): C, 69.88; H, 6.48; N, 7.62. 本品(500 mg,0.923 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)
に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を
加え、濃縮後、題記化合物(393 mg,74%)を無定形晶
として得た。 IR (KBr): 2949, 1732, 1698, 1595, 1501 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.20 (8H, m), 2.32-2.58 (2
H, m), 2.94-3.20 (4H,m), 3.30-3.42 (2H, m), 3.82-
3.90 (1H, m), 3.96 (3H, s), 4.15 (2H, t, J=7.4 H
z), 5.44 (1H, s), 7.187.44 (12H, m), 7.76 (1H, d,
J=8.4 Hz), 8.52 (1H, bs), 12.14 (1H, bs). 元素分析値: C32H35N3O5・HCl・1.7H2Oとして 計算値(%): C, 63.14; H, 6.52; N, 6.90. 実測値(%): C, 63.10; H, 6.63; N, 6.68.
【0367】実施例84 メチル2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-カ
ルボキシレート 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例125で
得られたメチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-カルボキシレート
(3.16 g,8.56 mmol)から題記化合物(1.82 g,38%)
を合成した。酢酸エチルから再結晶して融点151-153℃
の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3061, 3032, 2948, 2816, 1705, 1618, 158
3, 1508, 1493, 1472 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50−1.85 (6H,
m), 1.85−2.02 (2H, m),
2.04−2.26 (2H,m), 2.40 (2
H, t, J=7.4 Hz), 2.70−2.8
5 (2H, m), 3.38−3.54 (1H,
m), 3.95 (3H, s), 4.15
(2H, t. J=6.8 Hz), 5.53
(1H, s), 7.20−7.40 (10H,
m), 7.44 (1H, d, J=8.8 H
z), 8.33 (1H, dd, J=8.8,
2.2 Hz), 8.85 (1H, d, J=
2.0 Hz). 元素分析値: C3235・2.0H2Oとして 計算値(%): C, 70.44; H, 7.20; N, 7.70. 実測値(%): C, 70.34; H, 6.40; N, 7.84.
【0368】実施例85 メチル2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-7-カ
ルボキシレート 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例126で
得られたメチル1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-7-カルボキシレート(1.7
0 g,4.79 mmol)から題記化合物(1.78 g,69%)を合
成した。酢酸エチルから再結晶して融点192-194℃の無
色結晶を得た。 IR (KBr): 2949, 1701, 1622, 1586, 1508, 1493 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.98 (8H, m), 2.04-2.20 (2
H, m), 2.38 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.70-2.85 (2H, m),
3.36-3.50 (1H, m), 3.98 (3H, s), 4.19 (2H, t. J=7.
8 Hz), 5.52 (1H, s), 7.20-7.38 (10H, m), 7.83-7.90
(2H, m), 8.23 (1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析値: C32H35N3O5として 計算値(%): C, 70.96; H, 6.51; N, 7.76. 実測値(%): C, 70.65; H, 6.56; N, 7.57.
【0369】実施例86 メチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-ア
セテート 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例127
で得られたメチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-アセテート(3.16
g,8.56 mmol)から題記化合物(1.82 g,38%)を無定
形晶として得た。 IR (KBr): 3027, 2944, 1699, 1622, 1586, 1508, 1493
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-1.84 (6H, m), 1.84-2.01 (2
H, m), 2.06-2.22 (2H,m), 2.38 (2H, t, J=6.6 Hz),
2.70-2.84 (2H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 3.67 (3H,
s), 3.71 (2H, d, J=21.2 Hz), 4.10 (2H, t. J=8.2 H
z), 5.53 (1H, s), 7.18-7.38 (11H, m), 7.65 (1H, d
d, J=8.4, 2.2 Hz), 8.11 (1H, d, J=2.2 Hz). 元素分析値: C33H37N3O5・0.3H2Oとして 計算値(%): C, 70.64; H, 6.75; N, 7.49. 実測値(%): C, 70.69; H, 6.75; N, 6.95.
【0370】実施例87 メチル2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-
イル]-2-メチルプロピオネート塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例128
で得られたメチル 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキ
ソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-イル]-2-メチル
プロピオネート(2.00 g,5.03 mmol)から題記化合物
の遊離塩(1.82 g,38%)を合成した。酢酸エチルから
再結晶して融点148-150℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2948, 1730, 1698, 1622, 1586, 1507, 1474
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.62 (6H, s), 1.52-1.84 (6H,
m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.02-2.22 (2H, m), 2.37 (2
H, t, J=6.6 Hz), 2.70-2.84 (2H, m), 3.38-3.52 (1H,
m), 3.65 (3H, s), 4.10 (2H, t. J=7.0 Hz), 5.52 (1
H, s), 7.16-7.38 (11H, m), 7.66 (1H, dd, J=8.8, 2.
2 Hz), 8.18 (1H, d, J=2.2 Hz), 8.22 (1H,bs). 元素分析値: C35H41N3O5・0.9H2Oとして 計算値(%): C, 70.07; H, 7.19; N, 7.00. 実測値(%): C, 70.06; H, 7.23; N, 7.00. 本品(870 mg,1.49 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)に
溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を加
え、題記化合物(857 mg,93%)を合成した。酢酸エチ
ルから再結晶して融点223-225℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3500-2300, 2949, 1698, 1620, 1586, 1507,
1474 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.53 (6H, s), 1.60-2.10 (6H,
m), 2.24-2.46 (2H, m), 2.84-3.12 (4H, m), 3.20-3.3
6 (2H, m), 3.58 (3H, s), 3.74-3.82 (1H, m), 3.96-
4.10 (2H, m), 5.34 (1H, s), 7.08-7.14 (11H, m), 7.
56-7.66 (1H, m), 8.09 (1H, d, J=1.4 Hz), 12.12 (1
H, bs). 元素分析値: C35H41N3O5・HCl・0.4H2Oとして 計算値(%): C, 67.00; H, 6.88; N, 6.70. 実測値(%): C, 66.86; H, 6.83; N, 6.71.
【0371】実施例88 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-5-カルボン
酸 実施例47と同様の方法により、実施例83で得られた
メチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-シフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-5-カ
ルボキシレート(600 mg,1.11 mmol)から題記化合物
(584 mg,100%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3700-2300, 3179, 3029, 2949 1694, 1593,
1499 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.68-2.10 (8H, m), 2.22-2.42 (2
H, m), 2.86-3.00 (2H,m), 3.00-3.30 (4H, m), 3.72-
3.86 (1H, m), 4.14 (2H, t, J=6.8 Hz), 5.46 (1H,
s), 7.14-7.44 (12H, m), 7.71 (1H, t, J=7.8 Hz). 元素分析値: C31H33N3O5・0.9H2Oとして 計算値(%): C, 68.47; H, 6.45; N, 7.72. 実測値(%): C, 68.73; H, 6.67; N, 7.32.
【0372】実施例89 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-カルボン
酸 実施例47と同様の方法により、実施例84で得られた
メチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-シフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-カ
ルボキシレート(1.63 g,3.01 mmol)から題記化合物
(920 mg,58%)を合成した。メタノール-クロロホルム
から再結晶して融点161-163℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3700-2700, 3187, 3058, 3029, 2951 1698,
1615, 1563, 1493, 1472cm-1.1 H-NMR (CD3OD) δ: 1.86-2.00 (4H, m), 2.95-3.34 (1
0H, m), 3.60-3.72 (1H,m), 4.02-4.16 (2H, m), 5.51
(1H, s), 7.10-7.40 (11H, m), 8.14 (1H, d, J=8.2 H
z), 8.60 (1H, s). 元素分析値: C31H33N3O5・1.5H2Oとして 計算値(%): C, 67.13; H, 6.54; N, 7.58. 実測値(%): C, 67.12; H, 6.69; N, 7.46.
【0373】実施例90 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-7-カルボン
酸 実施例47と同様の方法により、実施例85で得られた
メチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-シフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-7-カ
ルボキシレート(780 mg,1.44 mmol)から題記化合物
(309 mg,41%)を合成した。メタノール-酢酸エチルか
ら再結晶して融点177-179℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3300-2050, 3029, 1694, 1615, 1566, 1508
cm-1.1 H-NMR (CD3OD) δ: 1.50-2.30 (8H, m), 3.04-3.18 (4
H, m), 3.34-3.53 (2H,m), 3.76-3.88 (1H, m), 4.10-
4.24 (2H, m), 5.45 (1H, s), 7.20-7.38 (10H,m), 7.7
2 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.95 (1H, s), 8.09 (1H, d, J=
7.8 Hz), 8.21 (1H, bs), 8.60 (1H, s). 元素分析値: C31H33N3O5・1.3H2Oとして 計算値(%): C, 67.57; H, 6.51; N, 7.63. 実測値(%): C, 67.43; H, 6.22; N, 7.65.
【0374】実施例91 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-酢酸 実施例47と同様の方法により、実施例86で得られた
メチル2,4-ジオキソ-1-[4-(4-シフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-6-ア
セテート(1.00 g,1.80 mmol)から題記化合物(946 m
g,97%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3700-2300, 3167, 3029, 2935 1694, 1620,
1586, 1505, 1474 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.42-1.82 (6H, m), 1.86-2.05 (2
H, m), 2.05-2.25 (2H,m), 2.74-2.92 (2H, m), 2.94-
3.24 (2H, m), 3.58-3.80 (5H, m), 5.44 (1H, s), 7.0
0 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.16-7.44 (10H, m), 7.68 (1H,
d, J=8.8 Hz), 8.10 (1H, s), 8.60 (1H, s). 元素分析値: C32H35N3O5・2.5H2Oとして 計算値(%): C, 65.51; H, 6.87; N, 7.16. 実測値(%): C, 66.00; H, 6.73; N, 6.51.
【0375】実施例92 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-カルボニ
トリル 実施例61と同様の方法により、ベンジルブロミドの代
わりに臭化シアン(657 mg,6.20 mmol)を用いて、実
施例2で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
トキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン(2.50 g,5.17 mmol)から題記化合物(1.69
g,64%)を合成した。酢酸エチルから再結晶して融点10
6-107℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2946, 2265, 1744, 1709, 1607, 1493, 1478
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.86 (6H, m), 1.86-2.03 (2
H, m), 2.03-2.22 (2H,m), 2.39 (2H, t, J=7.0 Hz),
2.70-2.84 (2H, m), 3.38-3.54 (1H, m), 4.18 (2H, t,
J=8.2 Hz), 5.53 (1H, s), 7.18-7.46 (11H, m), 7.51
(1H, d, J=8.8 Hz), 7.80 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.25
(1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C31H32N4O3として 計算値(%): C, 73.21; H, 6.34; N, 11.02. 実測値(%): C, 72.95; H, 6.14; N, 10.92.
【0376】実施例93 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレロニ
トリル 実施例61と同様の方法により、ベンジルブロミドの代
わりに5-ブロモバレロニトリル(1.09 ml,9.31 mmol)
を用いて、実施例2で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-
ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン(3.00 g,6.20 mmol)から題記化
合物の遊離塩(2.32 g,66%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64-2.00 (12H, m), 2.06-2.20
(2H, m), 2.34-2.49 (4H,m), 2.70-2.83 (2H, m), 3.38
-3.54 (1H, m), 4.08-4.20 (4H, m), 5.53 (1H,s), 7.2
0-7.40 (12H, m), 7.67 (1H, ddd, J=8.8, 6.8, 2.0 H
z), 8.22 (1H, dd, J=8.0, 1.8 Hz). 本品(1.24 g,2.20 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)に
溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を加
え、題記化合物(848 mg,64%)を合成した。酢酸エチ
ルから再結晶して融点119-121℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2932, 2250, 1698, 1655, 1609,
1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64-2.00 (6H, m), 2.24-2.50 (4
H, m), 2.60-2.78 (2H,m), 2.96-3.18 (4H, m), 3.28-
3.46 (2H, m), 3.52-3.70 (2H, m), 3.84-3.92 (1H,
m), 4.06-4.24 (4H, m), 5.50 (1H, s), 7.20-7.44 (12
H, m), 7.62-7.80 (1H, m), 8.22 (1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C35H40N4O3・HCl・1.0H2Oとして 計算値(%): C, 67.89; H, 7.00; N, 9.05. 実測値(%): C, 67.79; H, 7.06; N, 9.06.
【0377】実施例94 エチル2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バ
レレート塩酸塩 実施例60の中間体として得られたエチル 2,4-ジオキ
ソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート(2.04
g,3.33 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)に溶解し、4N
塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を加え、題記化
合物(1.89 g,88%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2938, 2647, 2585, 2514, 1728,
1699, 1651, 1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.65-1.
78 (4H, m), 1.78-1.94(2H, m), 1.94-2.20 (6H, m),
2.35 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.30-2.58 (2H, m), 3.00-3.
24 (4H, m), 3.35-3.48 (2H, m), 3.84-3.92 (1H, m),
4.02-4.20 (4H, m), 4.11 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.44 (1
H, s), 7.28-7.42 (12H, m), 7.69 (1H, t, J=7.0 Hz),
8.21 (1H, d, J=7.4 Hz), 11.58 (1H, bs). 元素分析値: C37H45N3O5・HCl・2.0H2Oとして 計算値(%): C, 64.95; H, 7.37; N, 6.14. 実測値(%): C, 64.80; H, 7.08; N, 6.16.
【0378】実施例95 エチル2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-ヘ
キサノエート塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例150
で得られたエチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-ヘキサノエート
(6.90 g,15.7 mmol)から題記化合物の遊離塩(7.68
g,78%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.34-1.
84 (12H, m), 1.84-1.98(2H, m), 2.04-2.20 (2H, m),
2.30 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.37 (2H, t, J=8.0Hz), 2.6
8-2.84 (2H, m), 3.38-3.74 (1H, m), 4.00-4.20 (6H,
m), 5.53 (1H,s), 7.18-7.40 (12H, m), 7.65 (1H, t,
J=8.4 Hz), 8.22 (1H, d, J=7.8 Hz). 本品(6.90 g,15.7 mmol)を酢酸エチル(10.0ml)に
溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(2.00 ml)を加
え、題記化合物(7.68 g,78%)を合成した。n-ヘキサ
ンから再結晶して融点149-151℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2938, 2649, 1728, 1701, 1655,
1609, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) d: 1.24 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.32-1.5
0 (2H, m), 1.60-1.94 (8H, m), 1.94-2.20 (4H, m),
2.30 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.22-2.50 (2H, m), 2.95-3.
20 (4H, m), 3.52-3.68 (1H, m), 4.00-4.22 (4H, m),
4.10 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.50 (1H, s), 7.18-7.42 (1
2H, m), 7.60-7.76 (1H, m), 8.22 (1H, d,J=7.4 Hz),
12.47 (1H, bs). 元素分析値: C38H47N3O5・HCl・0.4H2Oとして 計算値(%): C, 68.18; H, 7.35; N, 6.28. 実測値(%): C, 68.12; H, 7.48; N, 6.39.
【0379】実施例96 メチル1-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル]-1-シクロペンチルカルボキシレート塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例152
で得られたメチル 1-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキ
ソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]-1-シクロ
ペンチルカルボキシレート(1.47 g,3.47 mmol)から
題記化合物(2.01g,95%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.20 (14H, m), 2.36 (2H,
t, J=7.0 Hz), 2.38-2.52(4H, m), 2.68-2.82 (2H, m),
3.37-3.52 (1H, m), 3.69 (3H, s), 4.07 (2H,t, J=6.
2 Hz), 5.52 (1H, s), 7.14-7.38 (12H, m), 7.63 (1H,
ddd, J=8.4, 7.0, 1.4 Hz), 8.14 (1H, dd, J=7.6, 1.
6 Hz). 本品(2.01 g,3.30 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)に
溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を加
え、題記化合物(1.49 g,70%)を合成した。醋酸エチ
ルから再結晶して融点178-180℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 3700-3100, 2949, 1740, 1707, 1661, 1607,
1481 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-2.14 (10H, m), 2.30-2.60
(6H, m), 2.92-3.22 (4H,m), 3.28-3.46 (2H, m), 3.67
(3H, s), 3.84-3.92 (1H, m), 4.04-4.16 (2H,m), 5.5
2 (1H, s), 7.12-7.40 (12H, m), 7.67 (1H, t, J=8.4
Hz), 8.15 (1H,d, J=8.2 Hz), 12.14 (1H, bs). 元素分析値: C37H43N3O5・HCl・0.8H2Oとして 計算値(%): C, 67.17; H, 6.83; N, 6.54. 実測値(%): C, 67.27; H, 6.96; N, 6.36.
【0380】実施例97 メチル1-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
イル]-1-シクロヘキシルカルボキシレート塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例153
で得られたメチル 1-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキ
ソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]-1-シクロ
ヘキシルカルボキシレート(5.00 g,11.4 mmol)から
題記化合物(1.07g,15%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46-2.00 (18H, m), 2.00-2.25
(2H, m), 2.26-2.42 (2H,m), 2.69-2.84 (2H, m), 3.38
-3.52 (1H, m), 3.70 (3H, s), 4.00-4.10 (2H,m), 5.5
2 (1H, s), 7.16-7.38 (12H, m), 7.63 (1H, t, J=7.8
Hz), 8.12 (1H,d, J=7.6 Hz). 本品(1.07 g,1.72 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)に
溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を加
え、題記化合物(863 mg,76%)の無定形晶を得た。 IR (KBr): 3343, 2936, 2670, 1738, 1703, 1661, 160
7, 1481 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.58 (18H, m), 2.80-3.26
(4H, m), 3.26-3.42 (2H,m), 3.64 (3H, s), 3.80-3.92
(1H, m), 4.08-4.30 (2H, m), 5.43 (1H, s), 7.16-7.
42 (12H, m), 7.67 (1H, t, J=7.0 Hz), 8.13 (1H, d,
J=8.0 Hz), 12.02(1H, bs). 元素分析値: C38H45N3O5・HCl・3.5H2Oとして 計算値(%): C, 63.10; H, 7.39; N, 5.81. 実測値(%): C, 62.96; H, 7.36; N, 5.65.
【0381】実施例98 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-ヘキサン
酸 実施例47と同様の方法により、実施例95で得られた
エチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-ヘ
キサノエート(6.68 g,10.7 mmol)から題記化合物
(5.83 g,91%)を合成した。n-ヘキサン-イソプロピル
エーテルから再結晶して融点155-157℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 3700-3150, 2926, 2855, 1701, 1655, 1609,
1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22-1.40 (4H, m), 1.48-2.12 (6
H, m), 2.19 (2H, t, J=6.0 Hz), 2.52-2.64 (2H, m),
2.80-3.00 (4H, m), 3.56-3.68 (1H, m), 4.18 (2H, t,
J=6.0 Hz), 4.15-4.30 (2H, m), 5.45 (1H, s), 7.13
(1H, d, J=8.8 Hz), 7.18-7.40 (11H, m), 7.64 (1H,
t, J=7.0 Hz), 8.24 (1H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C36H43N3O5・1.1H2Oとして 計算値(%): C, 70.02; H, 7.38; N, 6.80. 実測値(%): C, 69.96; H, 7.09; N, 6.73.
【0382】実施例99 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-オクタン
酸 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例151
で得られたエチル1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-オクタノエート(5.0
0 g,10.7 mmol)から題記化合物のエチルエステル(2.
60 g,37%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.30-1.
43 (6H, m), 1.54-1.84(10H, m), 1.84-1.98 (2H, m),
2.04-2.19 (2H, m), 2.28 (2H, t, J=7.4 Hz),2.38 (2
H, t, J=7.0 Hz), 2.69-2.82 (2H, m), 3.38-3.53 (1H,
m), 4.00-4.18(6H, m), 5.53 (1H, s), 7.18-7.36 (12
H, m), 7.65 (1H, ddd, J=8.8, 7.0, 1.4 Hz), 8.22 (1
H, dd, J=8.0, 1.4 Hz). 本品(2.60 g,3.98 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物(2.18 g,88%)を無定形晶として
得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2932, 1701, 1655, 1609, 1485
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46-2.15 (18H, m), 2.21 (2H,
t, J=7.0 Hz), 2.64-3.00(6H, m), 3.58-3.70 (1H, m),
4.04-4.20 (4H, m), 5.47 (1H, s), 7.12-7.42(12H,
m), 7.65 (1H, t, J=7.4 Hz), 8.22 (1H, d, J=8.0 H
z). 元素分析値: C38H47N3O5・HCl・0.4H2Oとして 計算値(%): C, 68.18; H, 7.35; N, 6.28. 実測値(%): C, 68.12; H, 7.48; N, 6.39.
【0383】実施例100 1-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]-
1-シクロヘキシルカルボン酸 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例154
で得られた1-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]-1-シクロヘキシ
ルカルボン酸(2.35 g,5.55 mmol)から題記化合物(2
07 mg,6.1%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3200-2100, 2934, 2861, 1703, 1659, 1607,
1495, 1481 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.32-2.10 (14H, m), 2.22-2.28
(2H, m), 2.30-2.52 (2H,m), 2.68-3.40 (6H, m), 3.72
-3.82 (1H, m), 4.18-4.40 (2H, m), 5.44 (1H,s), 7.0
6 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.12-7.42 (11H, m), 7.56 (1H,
t, J=8.2 Hz),8.12 (1H, d, J=7.6 Hz). 元素分析値: C37H43N3O5・2.6H2Oとして 計算値(%): C, 67.68; H, 7.40; N, 6.40. 実測値(%): C, 67.59; H, 7.51; N, 6.32C.
【0384】実施例101 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-
3-吉草酸 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例155
で得られたエチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6
-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレ
ート(2.46 g,5.55 mmol)から題記化合物のエチルエ
ステル(2.41 g,69%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.55-1.
84 (10H, m), 1.84-2.00(2H, m), 2.04-2.20 (2H, m),
2.30-2.42 (4H, m), 2.70-2.82 (2H, m), 3.38-3.54 (1
H, m), 4.05-4.18 (6H, m), 5.53 (1H, s), 7.20-7.40
(12H, m), 7.85-7.94 (1H, m). 本品(2.41 g,3.83 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物(2.12 g,92%)を無定形晶として
得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2938, 1701, 1655, 1601, 1559,
1505, 1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45-2.15 (12H, m), 2.21 (2H,
t, J=7.0 Hz), 2.64-3.00(6H, m), 3.55-3.70 (1H, m),
4.17 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.20-4.30 (2H, m),5.44 (1
H, s), 7.13 (1H, dd, J=9.0, 4.4 Hz), 7.18-7.44 (11
H, m), 7.91 (1H, dd, J=8.0, 3.0 Hz). 元素分析値: C35H40N3O5F・1.8H2Oとして 計算値(%): C, 66.29; H, 6.93; N, 6.63. 実測値(%): C, 66.57; H, 6.82; N, 6.24.
【0385】実施例102 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-
3-吉草酸塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例156
で得られたエチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6
-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-オクタ
ノエート(3.14 g,7.42 mmol)から題記化合物のエチ
ルエステル(1.89g,40%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.55-1.
82 (12H, m), 1.82-2.00(2H, m), 2.02-2.20 (2H, m),
2.32-2.44 (2H, m), 2.70-2.84 (2H, m), 3.40-3.52 (1
H, m), 3.86 (3H, s), 4.04-4.18 (6H, m), 5.52 (1H,
s), 7.20-7.40 (12H, m), 7.66 (1H, s). 本品(1.89 g,2.94 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物の遊離塩を油状物として得た。これ
を酢酸エチル(5.00 ml)に溶解し、4N塩化水素の酢酸
エチル溶液(1.00 ml)を加え、題記化合物(1.54 g,8
1%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3500-2400, 2948, 1698, 1651, 1559, 1505,
1480 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.30 (14H, m), 2.48-2.62
(2H, m), 2.84-2.96 (4H,m), 3.62-3.71 (1H, m), 3.88
(3H, s), 4.21 (2H, t, J=5.2 Hz), 4.22-4.34(2H,
m), 5.44 (1H, s), 7.08 (1H, d, J=9.6 Hz), 7.18-7.3
4 (11H, m), 7.70(1H, d, J=3.0 Hz). 元素分析値: C36H43N3O6・HCl・1.0H2Oとして 計算値(%): C, 64.71; H, 6.94; N, 6.29. 実測値(%): C, 64.42; H, 6.58; N, 6.04.
【0386】実施例103 エチル2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペ
リジノ)ブチル]-6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-バレレート 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例157
で得られたエチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6
-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレー
ト(4.10 g,8.72 mmol)から題記化合物(3.77 g,66
%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.60-1.
88 (10H, m), 1.88-2.05(2H, m), 2.10-2.30 (2H, m),
2.32-2.48 (4H, m), 2.72-2.86 (2H, m), 3.44-3.58 (1
H, m), 4.06-4.22 (4H, m), 4.13 (2H, q, J=7.0 Hz),
5.53 (1H, s), 7.20-7.40 (10H, m), 7.56 (1H, d, J=
9.2 Hz), 8.49 (1H, dd, J=9.0, 2.6 Hz),9.08 (1H, d,
J=1.6 Hz).
【0387】実施例104 6-アミノ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-
吉草酸 実施例39と同様の方法により、実施例103で得られ
たエチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピ
ペリジノ)ブチル]-6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-バレレート(2.57 g,3.91 mmol)から題記
化合物のエチルエステル(1.83 g,75%)を油状物とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.56-1.
84 (10H, m), 1.84-2.02(2H, m), 2.06-2.22 (2H, m),
2.30-2.44 (4H, m), 2.70-2.84 (2H, m), 3.40-3.54 (1
H, m), 3.72 (2H, bs), 4.02-4.18 (6H, m), 5.53 (1H,
s), 7.01 (1H,dd, J=8.8, 2.4 Hz), 7.03-7.29 (11H,
m), 7.37 (1H, d, J=2.4 Hz). 本品(1.83 g,2.92 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物(1.67 g,96%)を無定形晶として
得た。 IR (KBr): 3345, 3220, 2955, 1690, 1645, 1590, 150
8, 1487 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.48-2.02 (12H, m), 2.16 (2H,
t, J=6.2 Hz), 2.12-2.34(2H, m), 2.68-2.84 (2H, m),
2.90-3.16 (2H, m), 3.04 (2H, bs), 3.66-3.78(1H,
m), 4.06-4.22 (4H, m), 5.44 (1H, s), 6.96-7.02 (2
H, m), 7.20-7.36(10H, m), 7.48 (1H, d, J=2.2 Hz). 元素分析値: C35H42N4O5・2.0H2Oとして 計算値(%): C, 66.23; H, 7.30; N, 8.83. 実測値(%): C, 66.08; H, 7.10; N, 8.42.
【0388】実施例105 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-6-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-吉草酸 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例160
で得られたエチル 1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6
-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-ベラ
レート(3.31 g,7.50 mmol)から題記化合物のエチル
エステル(3.60 g,77%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.60-2.
42 (16H, m), 2.42-2.54(2H, m), 2.66-2.92 (2H, m),
3.44-3.56 (1H, m), 4.00-4.16 (4H, m), 4.12(2H, q,
J=7.2 Hz), 5.51 (1H, s), 7.08-7.40 (12H, m), 7.47
(1H, s). 本品(910 mg,1.45 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物(696 mg,80%)を合成した。エチ
ルエーテルから再結晶して融点234-236℃の無色結晶を
得た。 IR (KBr): 3600-2000, 2963 2944, 1694, 1647, 1584,
1491 cm-1.1 H-NMR (CDCl3+DMSO-d6) δ: 1.50-2.04 (12H, m), 2.1
0-2.32 (2H, m), 2.25 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.90-3.58
(4H, m), 3.62-3.74 (1H, m), 4.02-4.22 (4H, m), 5.4
7 (1H, s), 7.06 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.24-7.40 (11H,
m), 7.64 (1H, d, J=2.4 Hz). 元素分析値: C35H41N3O6・1.5H2Oとして 計算値(%): C, 67.07; H, 7.08; N, 6.70. 実測値(%): C, 67.15; H, 6.93; N, 6.67.
【0389】実施例106 6-ベンジルオキシ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
トキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-吉草酸 実施例105で得られたエチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-
ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-6-ヒドロキシ-
1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-バレレート(1.34
g,2.13 mmol)及び炭酸カリウム(354 mg,2.56 mmo
l)のN,N-ジメチルホルムアミド(50.0 ml)懸濁液にベ
ンジルブロミド(305ml,2.56 mmol)を滴下し、反応混
合物を室温で18.5時間かき混ぜた。反応混合物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO
4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エ
チル(5:1,v/v)で溶出して題記化合物のエチルエステ
ル(450 mg,29%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.48-1.
80 (10H, m), 1.84-2.00(2H, m), 2.06-2.28 (2H, m),
2.28-2.45 (4H, m), 2.68-2.84 (2H, m), 3.36-3.56 (1
H, m), 4.02-4.18 (4H, m), 4.11 (2H, q, J=7.4 Hz),
5.12 (2H, s), 5.52 (1H, s), 7.22-7.45 (17H, m), 7.
74 (1H, d, J=2.6 Hz). 本品(450 mg,0.627 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物(445 mg,ほぼ100%)を無定形晶と
して得た。 IR (KBr): 3700-2800, 3061, 3031, 2938 2870, 2523,
1698, 1651, 1593, 1476cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-2.08 (10H, m), 2.31 (2H,
t, J=6.2 Hz), 2.26-2.44(2H, m), 2.85-2.98 (2H, m),
2.98-3.18 (2H, m), 3.18-3.34 (2H, m), 3.75-3.84
(1H, m), 4.14 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.19 (2H, t, J=5.
4 Hz), 5.13 (2H,s), 5.44 (1H, s), 7.11 (1H, d, J=
9.2 Hz), 7.24-7.48 (11H, m), 7.77 (1H,d, J=3.0 H
z). 元素分析値: C42H47N3O6・3.2H2Oとして 計算値(%): C, 67.49; H, 7.20; N, 5.62. 実測値(%): C, 67.38; H, 6.80; N, 5.40.
【0390】実施例107 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-6-メトキシカルボニルメチル-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-吉草酸 実施例106と同様の方法により、実施例105で得ら
れたエチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシ
ピペリジノ)ブチル]-6-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-バレレート(1.31 g,2.09 mmol)か
ら、ベンジルブロミドの代わりにメチル ブロモアセテ
ート(237 ml,2.50 mmol)を用いて題記化合物のエチ
ルエステル(990 mg,68%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.55-1.
85 (10H, m), 1.85-2.02(2H, m), 2.08-2.28 (2H, m),
2.32-2.46 (4H, m), 2.70-2.84 (2H, m), 3.42-3.54 (1
H, m), 3.82 (3H, s), 4.04-4.20 (4H, m), 4.12 (2H,
q, J=7.0 Hz), 4.71 (2H, s), 5.52 (1H, s), 7.20-7.4
0 (12H, m), 7.60 (1H, d, J=2.6 Hz). 本品(990 mg,1.41 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物(885 mg,96%)を無定形晶として
得た。 IR (KBr): 3700-3300, 2940, 2529, 1694, 1651, 1597,
1555, 1505, 1478 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56−2.08 (12
H, m), 2.08−2.32 (4H, m),
2.90−3.20 (4H,m), 3.74−
3.82 (1H, m), 4.02−4.20
(6H, m), 5.43 (1H, s), 7.
11 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.2
0−7.38 (11H, m), 7.57 (1
H, d, J=2.2 Hz). 元素分析値: C3743・3.2H2Oとして 計算値(%): C, 62.12; H, 6.96; N, 5.87. 実測値(%): C, 62.01; H, 6.58; N, 5.54.
【0391】実施例108 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-6-(3-エトキシカルボニルプロポキシ)-1,2,3,4
-テトラヒドロキナゾリン-3-吉草酸塩酸塩 実施例106と同様の方法により、実施例105で得ら
れたエチル 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシ
ピペリジノ)ブチル]-6-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン-3-バレレート(1.53 g,2.44 mmol)か
ら、ベンジルブロミドの代わりにエチル ブロモブチレ
ート(523 ml,3.66 mmol)を用いて題記化合物のエチ
ルエステル(1.38 g,76%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (6H, t, J=7.4 Hz), 1.56-1.
83 (10H, m), 1.83-2.00(2H, m), 2.06-2.22 (4H, m),
2.32-2.44 (4H, m), 2.51 (2H, t, J=7.0 Hz),2.68-2.8
2 (2H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 4.02-4.22 (12H, m),
5.52 (1H, s),7.20-7.40 (12H, m), 7.62 (1H, s). 本品(1.38 g,1.86 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物の遊離塩を油状物として得た。これ
を酢酸エチル(5.00 ml)に溶解し、4N塩化水素の酢酸
エチル溶液(1.00 ml)を加え、題記化合物(1.38 g,
ほぼ100%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3400-2300, 2948, 1696, 1651, 1505, 1474
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.06 (14H, m), 2.18-2.40
(4H, m), 2.89-3.02 (2H,m), 3.02-3.20 (2H, m), 3.22
-3.44 (2H, m), 3.72-3.82 (1H, m), 3.96 (2H,t, J=6.
6 Hz), 4.04-4.20 (4H, m), 5.43 (1H, s), 7.06 (1H,
d, J=9.6 Hz), 7.16-7.42 (11H, m), 7.59 (1H, s). 元素分析値: C39H47N3O8・HCl・2.2H2Oとして 計算値(%): C, 61.48; H, 6.93; N, 5.52. 実測値(%): C, 61.45; H, 6.37; N, 5.11.
【0392】実施例109 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-N-メトキシカルボニルメチル-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-アセトアミド塩酸塩 実施例50で得られた2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-酢酸(1.20 g,2.22 mmol)及びグリシン
メチルエステル塩酸塩(278 mg,2.66 mmol)のN,N-ジ
メチルホルムアミド(20.0 ml)溶液に、シアノりん酸
ジエチル(425 ml,2.66 mmol)及びトリエチルアミン
(926 ml,6.65 mmol)を順次加え、反応混合物を室温
で17時間かき混ぜた。溶媒を減圧下に留去し、残留物に
水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥
(MgSO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-
酢酸エチル(5:1,v/v)で溶出して題記化合物のメチル
エステル(883 mg,65%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-1.84 (6H, m), 1.84-1.98 (2
H, m), 2.00-2.16 (2H,m), 2.38 (2H, t, J=8.8 Hz),
2.68-2.82 (2H, m), 3.48-3.52 (1H, m), 3.76 (3H,
s), 4.04-4.20 (4H, m), 4.82 (2H, s), 5.53 (1H, s),
6.30 (1H, bs), 7.18-7.38 (12H, m), 7.68 (1H, ddd,
J=7.4, 5.4, 2.0 Hz), 8.23 (1H, dd, J=8.2, 1.4 H
z). 本品(399 mg,0.650 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)
に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を
加え、題記化合物(275 mg,65%)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 2938, 1748, 1661, 1609, 1547, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-2.82 (8H, m), 2.94-3.20 (4
H, m), 3.30-3.42 (2H,m), 3.84 (3H, s), 3.80-3.90
(1H,m), 3.92-4.28 (4H, m), 4.81 (2H, s), 5.43 (1H,
s), 6.60 (1H, bs), 7.16-7.40 (12H, m), 7.60-7.76
(1H, m), 8.21 (1H, d, J=7.6 Hz), 11.79 (1H, bs). 元素分析値: C35H40N4O6・HCl・1.0H2Oとして 計算値(%): C, 63.01; H, 6.50; N, 8.40. 実測値(%): C, 62.98; H, 6.38; N, 8.16.
【0393】実施例110 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-N-エトキシカルボニルメチル-N-メチル-1,2,3,
4-テトラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド塩酸塩 実施例109と同様の方法により、実施例50で得られ
た2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸
(1.20 g,2.22 mmol)から、グリシンメチルエステル
塩酸塩の代わりにザルコシンエチルエステル塩酸塩(40
8 mg,2.66 mmol)を用いて題記化合物のエチルエステ
ル(1.19 g,83%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.50-1.
84 (6H, m), 1.84-2.00(2H, m), 2.00-2.18 (2H, m),
2.30-2.42 (2H, m), 2.68-2.82 (2H, m), 3.21 (3H,
m), 3.38-3.52 (1H, m), 4.04-4.20 (6H, m), 4.98 (2
H, s), 5.52 (1H, s), 6.30 (1H, bs), 7.12-7.38 (12
H, m), 7.66 (1H, t, J=5.6 Hz), 8.22 (1H, d, J=7.8
Hz). 本品(561 mg,0.875 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)
に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を
加え、題記化合物(362 mg,61%)を合成した。酢酸エ
チルから再結晶して融点170-172℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2936, 2800-2300, 1744, 1707, 1661, 1609,
1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.80-2.
12 (8H, m), 2.32-2.58(2H, m), 2.96-3.22 (4H, m),
3.17 (3H, s), 3.28-3.40 (2H, m), 3.80-3.90 (1H,m),
4.00-4.30 (6H, m), 4.96 (2H, s), 5.44 (1H, s), 7.
18-7.40 (12H, m), 7.70 (1H, t, J=7.6 Hz), 8.23 (1
H, d, J=8.0 Hz). 元素分析値: C37H44N4O6・HCl・0.4H2Oとして 計算値(%): C, 64.93; H, 6.74; N, 8.19. 実測値(%): C, 64.74; H, 6.79; N, 8.27.
【0394】実施例111 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-N-(2-エトキシカルボニルエチル)-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド塩酸塩 実施例109と同様の方法により、実施例50で得られ
た2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-酢酸
(1.20 g,2.22 mmol)から、グリシンメチルエステル
塩酸塩の代わりにb-アラニンエチルエステル塩酸塩(40
8 mg,2.66 mmol)を用いて題記化合物のエチルエステ
ル(1.06g,65%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.54-1.
84 (6H, m), 1.84-2.00(2H, m), 2.04-2.20 (2H, m),
2.37 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.54 (2H, t, J=5.8 Hz), 2.
68-2.82 (2H, m), 3.38-3.62 (3H, m), 4.00-4.22 (4H,
m), 4.72 (2H, s), 5.53 (1H, s), 6.35 (1H, bs), 7.
18-7.38 (12H, m), 7.68 (1H, ddd, J=8.8, 7.0, 1.8 H
z), 8.22 (1H, dd, J=8.0, 1.4 Hz). 本品(448 mg,0.699 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)
に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を
加え、題記化合物(313 mg,66%)を合成した。酢酸エ
チルから再結晶して融点123-124℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 2936, 2800-2300, 1728, 1705, 1659, 1611,
1551, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.78-2.
16 (6H, m), 2.34-2.56(2H, m), 2.51 (2H, t, J=6.0 H
z), 2.92-3.20 (4H, m), 3.30-3.42 (2H, m), 3.44-3.5
8 (2H, m), 3.80-3.90 (1H,m), 4.16-4.28 (2H, m), 4.
15 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.71 (2H, s), 5.43 (1H, s),
6.42 (1H, bs), 7.18-7.40 (12H, m), 7.71 (1H, t, J=
7.2 Hz), 8.23 (1H, d, J=7.6 Hz), 11.97 (1H, bs). 元素分析値: C37H44N4O6・HCl・1.6H2Oとして 計算値(%): C, 62.94; H, 6.88; N, 7.94. 実測値(%): C, 62.92; H, 6.69; N, 7.90.
【0395】実施例112 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-N-メトキシカルボニルメチル-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキナゾリン-3-プロピオンアミド塩酸塩 実施例109と同様の方法により、実施例52で得られ
た2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-プロピ
オン酸(1.30 g,2.34 mmol)から、題記化合物のメチ
ルエステル(1.39g,95%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.84 (6H, m), 1.84-2.00 (2
H, m), 2.05-2.20 (2H,m), 2.35 (2H, t, J=6.6 Hz),
2.72 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.68-2.82 (2H, m), 3.38-3.
52 (1H, m), 3.72 (3H, s), 4.00-4.18 (4H, m), 4.42
(2H, t, J=7.0 Hz), 5.53 (1H, s), 6.60 (1H, bs), 7.
20-7.38 (12H, m), 7.67 (1H, ddd, J=8.6, 7.0, 1.6 H
z), 8.22 (1H, dd, J=8.2, 1.6 Hz). 本品(616 mg,0.983 mmol)を酢酸エチル(5.00 ml)
に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を
加え、題記化合物(380 mg,58%)を無定形晶として得
た。 IR (KBr): 2937, 1740, 1699, 1655, 1609, 1549, 1485
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.72-2.20 (6H, m), 2.20-2.46 (2
H, m), 2.65-2.80 (4H,m), 2.90-3.72 (4H, m), 3.80-
3.90 (1H,m), 4.03 (2H, d, J=4.8 Hz), 4.18-4.30 (2
H, m), 4.34-4.48 (2H, m), 5.41 (1H, s), 7.10-7.42
(12H, m), 7.67 (1H, t, J=8.4 Hz), 8.22 (1H, d, J=
7.4 Hz), 10.96 (1H, bs). 元素分析値: C36H42N4O6・HCl・2.6H2Oとして 計算値(%): C, 60.90; H, 6.84; N, 7.89. 実測値(%): C, 60.89; H, 6.65; N, 8.11.
【0396】実施例113 N-カルボキシルメチル-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-アセトアミド 実施例47と同様の方法により、実施例109で得られ
た2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-N-メトキシカルボニルメチル-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド(740 mg,1.21 mm
ol)から題記化合物(690 mg,95%)を無定形晶として
得た。 IR (KBr): 3700-3150, 3031, 2934, 1701, 1655, 1609,
1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-2.06 (2H, m), 2.38-2.58 (2
H, m), 2.69-2.80 (2H,m), 2.90-3.10 (2H, m), 3.10-
3.30 (2H, m), 3.74-3.86 (1H,m), 3.77 (2H, d,J=4.0
Hz), 4.30-4.40 (2H, m), 4.79 (2H, s), 5.41 (1H,
s), 6.60 (1H, bs), 7.16-7.44 (12H, m), 7.69 (1H,
t, J=8.4 Hz), 8.28 (1H, d, J=7.8 Hz). 元素分析値: C34H38N4O6・0.9H2Oとして 計算値(%): C, 66.41; H, 6.52; N, 9.11. 実測値(%): C, 66.48; H, 6.88; N, 8.89.
【0397】実施例114 N-カルボキシルメチル-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル]-N-メチル-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド 実施例47と同様の方法により、実施例110で得られ
た2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-N-エトキシカルボニルメチル-N-メチル-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド(626 m
g,0.977 mmol)から題記化合物(362 mg,61%)を無定
形晶として得た。 IR (KBr): 3700-3100, 2957, 1705, 1661, 1609, 1485
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-2.38 (8H, m), 2.80-3.15 (6
H, m), 3.20 (3H, s), 3.70-3.82 (1H,m), 3.95 (2H,
s), 4.02-4.15 (2H, m), 4.92 (2H, s), 5.44 (1H, s),
7.06 (1H, t, J=7.4 Hz), 7.13-7.42 (11H, m), 7.51
(1H, t, J=7.4 Hz), 8.02 (1H, d, J=7.2 Hz). 元素分析値: C35H40N4O6・2.7H2Oとして 計算値(%): C, 63.56; H, 6.92; N, 8.47. 実測値(%): C, 63.63; H, 6.69; N, 8.04.
【0398】実施例115 N-(2-カルボキシルエチル)-カルボキシルメチル-2,4-ジ
オキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチ
ル]-N-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-アセ
トアミド 実施例47と同様の方法により、実施例111で得られ
た2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-N-(2-エトキシカルボニルエチル)-1,2,3,4-
テトラヒドロキナゾリン-3-アセトアミド(950 mg,1.5
5 mmol)から題記化合物(515 mg,54%)を無定形晶と
して得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2938, 1701, 1655, 1642, 1580,
1522, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-2.14 (6H, m), 2.28-2.40 (4
H, m), 2.62-3.26 (6H,m), 3.38-3.52 (4H, m), 3.62-
3.72 (1H,m), 4.24-4.32 (2H, m), 4.73 (2H, s), 5.44
(1H, s), 6.79 (1H, bs), 7.10-7.38 (12H, m), 7.68
(1H, t, J=9.0 Hz), 8.27 (1H, d, J=9.6 Hz). 元素分析値: C35H40N4O6・0.5H2Oとして 計算値(%): C, 67.61; H, 6.65; N, 9.01. 実測値(%): C, 67.69; H, 7.19; N, 8.98.
【0399】実施例116 N-カルボキシルメチル-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニ
ルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロ
キナゾリン-3-プロピオンアミド塩酸塩 実施例47と同様の方法により、実施例112で得られ
た2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-N-メトキシカルボニルメチル-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-プロピオンアミド(775 mg,1.2
4 mmol)から題記化合物の遊離塩を油状物として得た。
これを酢酸エチル(5.00 ml)に溶解し、4N塩化水素の
酢酸エチル溶液(1.00 ml)を加え、題記化合物(274 m
g,34%)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2936, 1740, 1699, 1655, 1609,
1543, 1485 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-3.24 (14H, m), 3.70 (2H,
t, J=5.6 Hz), 3.86-3.92(1H, m), 3.98-4.06 (2H, m),
4.10-4.32 (2H, m), 4.32-4.48 (2H, m), 5.44(1H,
s), 7.10-7.42 (12H, m), 7.60-7.78 (1H, m), 8.22 (1
H, d, J=6.6 Hz). 元素分析値: C35H40N4O6・HCl・2.2H2Oとして 計算値(%): C, 61.02; H, 6.64; N, 8.13. 実測値(%): C, 60.97; H, 6.92; N, 8.53.
【0400】実施例117 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]
エトキシ酢酸 実施例2と同様の方法(方法4)により、参考例165
で得られたエチル 2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキ
ソ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]エトキシ
アセテート(1.71 g,4.00 mmol)から題記化合物のエ
チルエステル(1.51 g,62%)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.50-1.
85 (6H, m), 1.85-2.00(2H, m), 2.06-2.22 (2H, m),
2.38 (2H, t, J=7.6 Hz), 2.70-2.84 (2H, m),3.36-3.5
2 (1H, m), 3.87 (2H, t, J=5.8 Hz), 4.06-4.22 (6H,
m), 4.36 (2H, t,J=5.6 Hz), 5.53 (1H, s), 7.18-7.40
(12H, m), 7.66 (1H, t, J=7.4 Hz), 8.22 (1H, d, J=
7.8 Hz). 本品(1.51 g,2.46 mmol)から実施例47と同様の方
法により題記化合物(1.36 g,95%)を無定形晶として
得た。 IR (KBr): 3700-3150, 2948, 1699, 1659, 1609, 1485
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.10 (6H, m), 2.26-2.46 (2
H, m), 2.60-2.72 (2H,m), 2.88-3.06 (2H, m), 3.06-
3.24 (2H, m), 3.68-3.80 (1H, m), 3.85 (2H, t, J=4.
4 Hz), 3.93 (2H, s), 4.22-4.36 (2H, m), 4.40 (2H,
t, J=4.4 Hz), 5.42 (1H, s), 6.52 (1H, bs), 7.10 (1
H, d, J=8.4 Hz), 7.18-7.40 (11H, m), 7.63 (1H, dd
d, J=8.4, 7.2, 1.2 Hz), 8.26 (1H, d, J=7.0 Hz). 元素分析値: C34H39N3O6・2.4H2Oとして 計算値(%): C, 64.93; H,7.02; N, 6.68. 実測値(%): C, 64.89; H, 6.61; N, 6.45.
【0401】実施例118 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸エチル塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例194で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル
(0.54 g,1.22 mmol)から題記化合物の遊離塩(0.69 g,
90 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 1744, 1705, 1663, 1603 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.21 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.82 (6
H, s), 1.40-1.95 (8H,m), 2.04-2.17 (2H, m), 2.29-
2.36 (2H, m), 2.69-2.79 (2H, m), 3.38-3.48 (1H,
m), 3.90 (3H, s), 4.11-4.24 (4H, m), 5.51 (1H, s),
7.15-7.36 (12H, m, ArH), 7.73 (1H, dd, J=5.6 Hz,
4.0 Hz). 本品(0.69 g)を酢酸エチル(3.0 ml)に溶解し、4N 塩化
水素の酢酸エチル溶液(0.35 ml)を加え濃縮した。残渣
を五酸化リンの存在下、50℃で乾燥して題記化合物(0.6
1 g,82 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3405, 2980, 2938, 2475, 2375, 1740, 170
5, 1659, 1603 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.10 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.50
-2.22 (8H, m), 1.69 (6H, s), 2.80-3.75 (7H, m), 3.
95 (3H, s), 3.99-4.09 (4H, m), 5.68 (1H, d,J=10.6
Hz), 7.25-7.59 (13H, m, ArH). 元素分析値: C37H45N3O6・HCl・0.5H2O 計算値 (%): C, 66.01; H, 7.04; N, 6.24 実測値 (%): C, 66.25; H, 7.21; N, 6.29
【0402】実施例119 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-6-(1-ピロリル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
ゾリン-3-イル]イソ酪酸エチル塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例195で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-(1-ピロリ
ル)-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸
エチル(0.44 g,0.92 mmol)から題記化合物の遊離塩(0.
55 g,90 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2984, 2940, 2867, 2811, 2772, 1744, 170
7, 1665, 1516 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.55-1.
98 (8H, m), 1.85 (6H,s), 2.05-2.20 (2H, m), 2.38
(2H, t, J=6.9 Hz), 2.71-2.82 (2H, m), 3.41-3.51 (1
H, m), 4.05-4.12 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.1 Hz),
5.53 (1H, s), 6.37 (2H, t, J=2.2 Hz), 7.10 (2H, t,
J=2.2 Hz), 7.21-7.37 (10H, m, ArH), 7.41 (1H, d,
J=9.0 Hz), 7.68 (1H, dd, J=2.8 Hz, 8.8 Hz), 8.14
(1H, d, J=2.6 Hz). 本品(0.55 g)を酢酸エチル(3.0 ml)に溶解し、4N 塩化
水素の酢酸エチル溶液(0.35 ml)を加え濃縮した。残渣
を五酸化リンの存在下、50℃で乾燥して題記化合物(0.4
8 g,82 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3400, 2980, 2938, 2485, 2400, 1736, 170
5, 1663, 1626, 1597, 1514 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.14 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.55-
2.25 (8H, m), 1.73 (6H, s), 2.80-3.75 (7H, m), 4.0
2-4.12 (4H, m), 5.68 (1H, d, J=10.4 Hz), 6.30 (2H,
t, J=2.0 Hz), 7.20-7.45 (12H, m, ArH), 7.60 (1H,
d, J=8.8 Hz), 7.96-8.04 (2H, m, ArH). 元素分析値: C40H46N4O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 67.83; H, 6.83; N, 7.91 実測値 (%): C, 68.08; H, 6.94; N, 7.61
【0403】実施例120 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]
イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例196で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシル(0.54
g,1.08 mmol)から題記化合物のフェナシルエステル(0.
70 g,94 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3061, 3029, 2942, 2867, 2811, 2774, 175
2, 1705, 1661, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.53-2.00 (8H, m), 2.05-2.18 (2
H, m), 2.33-2.40 (2H,m), 1.96 (6H, s), 2.70-2.78
(2H, m), 3.40-3.51 (1H, m), 4.04-4.11 (2H, m), 5.3
5 (2H, s), 5.52 (1H, s), 7.18-7.69 (16H, m, ArH),
7.88-7.93 (2H, m, ArH), 8.15 (1H, dd, J=1.6 Hz, 8.
0 Hz). 本品(0.62 g,0.90 mmol),亜鉛末(0.90 g),酢酸(9.0 m
l)および水(1.0 ml)の混合物を室温で1時間激しくかき
まぜた。亜鉛末を濾別したのち、濾液をクロロホルムで
抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)した後、4N 塩化
水素の酢酸エチル溶液(0.25 ml)を加え濃縮した。残渣
をエチルエーテルで処理することにより題記化合物(0.4
8 g,87 %)を無定形晶の粉末として得た。 IR (KBr): 2940, 2700, 2600, 1740, 1705, 1663, 1607
cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70 (6H, s), 1.55-2.20 (8H,
m), 2.80-3.75 (7H, m),4.02-4.11 (2H, m), 5.67 (1H,
s), 7.21-7.50 (12H, m, ArH), 7.72-7.80 (1H, m, Ar
H), 8.00 (1H, dd, J=1.3 Hz, 7.7 Hz). 元素分析値: C34H39N3O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 66.38; H, 6.72; N, 6.83 実測値 (%): C, 66.45; H, 6.77; N, 6.78
【0404】実施例121 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン
-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例197で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-6-メチル-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル(0.77 g,1.50 mmol)から題記化合物のフェナシルエ
ステル(0.97 g,92 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 1752, 1705, 1661, 1624, 1595, 1510
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.45 (12H, m), 1.95 (6H,
s), 2.38 (3H, s), 2.70-2.81 (2H, m), 3.40-3.51 (1
H, m), 4.01-4.10 (2H, m), 5.34 (2H, s), 5.51 (1H,
s), 7.16-7.61 (15H, m, ArH), 7.87-7.92 (3H, m, Ar
H). 実施例120と同様の方法により、本品(0.70 g,1.00
mmol)から題記化合物(0.51 g,82 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 2940, 2506, 1736, 1701, 1663, 1624, 159
5, 1510 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.69 (6H, s), 1.55-2.20 (8H,
m), 2.90-3.70 (7H, m),2.36 (3H, s), 4.02-4.10 (2H,
m), 5.67 (1H, s), 7.21-7.41 (11H, m, ArH),7.58 (1
H, dd, J=8.7 Hz, 1.9 Hz), 7.80 (1H, d, J=1.8 Hz). 元素分析値: C35H41N3O5・HClとして 計算値 (%): C, 67.78; H, 6.83; N, 6.78 実測値 (%): C, 67.92; H, 6.70; N, 6.75
【0405】実施例122 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-8-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例198で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-8-メトキシ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナ
シル(1.44 g,2.71 mmol)から題記化合物のフェナシル
エステル(1.74 g,89 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 1753, 1705, 1659, 1601 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-2.00 (8H, m), 1.94 (6H,
s), 2.03-2.40 (4H, m), 2.70-2.80 (2H, m), 3.39-3.5
0 (1H, m), 3.90 (3H, s), 4.19-4.27 (2H, m), 5.33
(2H, s), 5.51 (1H, s), 7.15-7.61 (15H, m, ArH), 7.
70-7.78 (1H, m, ArH), 7.87-7.92 (2H, m, ArH). 実施例120と同様の方法により、本品(1.44 g,2.00
mmol)から題記化合物(1.17 g,92 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 2942, 2598, 2512, 1736, 1705, 1659, 1601
cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.40-2.25 (8H, m), 1.68 (6H,
s), 2.75-3.75 (7H, m),3.94 (3H, s), 4.00-4.10 (2H,
m), 5.67 (1H, s), 7.22-7.62 (13H, m, ArH). 元素分析値: C35H41N3O6・HClとして 計算値 (%): C, 66.08; H, 6.65; N, 6.61 実測値 (%): C, 66.05; H, 6.84; N, 6.45
【0406】実施例123 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例199で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-5-フルオロ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナ
シル(1.80 g,3.47 mmol)から題記化合物のフェナシル
エステル (1.70g,69 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 2813, 1752, 1713, 1669, 1618, 1599
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.97 (8H, m), 1.95 (6H,
s), 2.03-2.17 (2H, m), 2.32-2.39 (2H, m), 2.70-2.8
0 (2H, m), 3.39-3.50 (1H, m), 4.02-4.10 (2H, m),
5.36 (2H, s), 5.52 (1H, s), 6.89 (1H, dd, J=10.5 H
z, 8.3 Hz), 7.09-7.62 (15H, m, ArH), 7.88-7.93 (2
H, m, ArH). 実施例120と同様の方法により、本品(1.41 g,2.00
mmol)から題記化合物(1.13 g,91 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 2934, 2708, 1736, 1709, 1667, 1618 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.68 (6H, s), 1.50-2.20 (8H,
m), 2.80-3.73 (7H, m),4.01-4.10 (2H, m), 5.67 (1H,
d, J=7.6 Hz), 7.07 (1H, dd, J=11.0 Hz, 8.2Hz), 7.
22-7.40 (11H, m, ArH), 7.68-7.79 (1H, m, ArH). 元素分析値: C34H38N3O5F・HClとして 計算値 (%): C, 65.43; H, 6.30; N, 6.73 実測値 (%): C, 65.07; H, 6.25; N, 6.58
【0407】実施例124 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例200で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6-フルオロ-1,
2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナ
シル(1.71 g,3.29 mmol)から題記化合物のフェナシル
エステル(2.06 g,89 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 2867, 2811, 1752, 1707, 1665, 1505
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-1.98 (8H, m), 1.95 (6H,
s), 2.05-2.17 (2H, m), 2.33-2.39 (2H, m), 2.70-2.8
0 (2H, m), 3.40-3.49 (1H, m), 4.02-4.09 (2H, m),
5.35 (2H, s), 5.52 (1H, s), 7.22-7.61 (15H, m, Ar
H), 7.81 (1H, dd, J=8.1 Hz, 2.7 Hz), 7.88-7.93 (2
H, m, ArH). 実施例120と同様の方法により、本品(2.05 g,2.90
mmol)から題記化合物(1.60 g,88 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 3027, 2938, 2600, 2515, 1734, 1705, 166
3, 1505 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70 (6H, s), 1.55-2.20 (8H,
m), 2.80-3.75 (7H, m),4.02-4.10 (2H, m), 5.67 (1H,
s), 7.20-7.40 (10H, m, ArH), 7.52-7.74 (3H, m, Ar
H). 元素分析値: C34H38N3O5F・HClとして 計算値 (%): C, 65.43; H, 6.30; N, 6.73 実測値 (%): C, 65.21; H, 6.43; N, 6.52
【0408】参考例125 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-6,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例201で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-6,7-ジフルオ
ロ-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸
フェナシル(1.94 g,3.61 mmol)から題記化合物のフェ
ナシルエステル(0.93 g,36 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 1752, 1709, 1667, 1524 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-2.00 (8H, m), 1.94 (6H,
s), 2.05-2.21 (2H, m), 2.34-2.41 (2H, m), 2.70-2.8
0 (2H, m), 3.41-3.52 (1H, m), 3.98-4.05 (2H, m),
5.35 (2H, s), 5.52 (1H, s), 7.21-7.63 (15H, m, Ar
H), 7.88-7.97 (2H, m, ArH). 実施例120と同様の方法により、本品(0.92 g,1.27
mmol)から題記化合物(0.70 g,86 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 3063, 2934, 2614, 2514, 1740, 1709, 166
5, 1636, 1522 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.69 (6H, s), 1.50-2.20 (8H,
m), 2.80-3.75 (7H, m),4.00-4.10 (2H, m), 5.68 (1H,
s), 7.24-7.40 (10H, m, ArH), 7.69-7.78 (1H, m, Ar
H), 7.91-8.00 (1H, m, ArH). 元素分析値: C34H37N3O5F2・HClとして 実測値 (%): C, 63.60; H, 5.96; N, 6.54 計算値 (%): C, 63.45; H, 6.01; N, 6.31
【0409】実施例126 2-[6-クロロ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキ
シピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例202で得られ
た2-[6-クロロ-1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル(1.07 g,2.00 mmol)から題記化合物のフェナシルエ
ステル(1.26 g,87 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 1752, 1707, 1667, 1609 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-2.25 (10H, m), 1.95 (6H,
s), 2.35-2.42 (2H, m),2.71-2.82 (2H, m), 3.40-3.51
(1H, m), 4.01-4.09 (2H, m), 5.35 (2H, s), 5.52 (1
H, s), 7.24-7.62 (15H, m, ArH), 7.88-7.93 (2H, m,
ArH), 8.10 (1H,d, J=2.6 Hz). 実施例120と同様の方法により、本品 (1.03 g, 1.43
mmol) から題記化合物 (0.82 g, 90 %) を無定形晶の
粉末として得た。 IR (KBr): 2940, 2504, 1709, 1665, 1609 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.50-2.22 (8H, m), 1.68 (6H,
s), 2.75-3.67 (7H, m),4.03-4.12 (2H, m), 5.67 (1H,
s), 7.21-7.50 (10H, m, ArH), 7.53 (1H, d,J=8.8 H
z), 7.78 (1H, dd, J=8.9 Hz, 2.5 Hz), 7.93 (1H, d,
J=2.4 Hz). 元素分析値: C34H38N3O5Cl・HClとして 計算値 (%): C, 63.75; H, 6.14; N, 6.56 実測値 (%): C, 63.58; H, 6.38; N, 6.47
【0410】実施例127 2-[7-クロロ-2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキ
シピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリ
ン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例203で得られ
た2-[7-クロロ-1-(4-フ゛ロモフ゛チル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシル(1.0
7 g,2.00 mmol)から題記化合物のフェナシルエステル
(1.15g,80 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2992, 2942, 1750, 1709, 1667, 1605 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60-2.25 (10H, m), 1.95 (6H,
s), 2.35-2.42 (2H, m),2.71-2.81 (2H, m), 3.40-3.52
(1H, m), 4.02-4.10 (2H, m), 5.35 (2H, s), 5.51 (1
H, s), 7.15-7.61 (15H, m, ArH), 7.88-7.92 (2H, m,
ArH), 8.06 (1H,d, J=8.4 Hz). 実施例120と同様の方法により、本品(0.93 g,1.29
mmol)から題記化合物(0.76 g,92 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 2938, 2510, 1736, 1709, 1665, 1605, 1590
cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.50-2.15 (8H, m), 1.68 (6H,
s), 2.80-3.70 (7H, m),4.00-4.12 (2H, m), 5.67 (1H,
s), 7.20-7.42 (11H, m, ArH), 7.59 (1H, d,J=1.4 H
z), 7.98 (1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析値: C34H38N3O5Cl・HClとして 計算値 (%): C, 63.75; H, 6.14; N, 6.56 実測値 (%): C, 64.14; H, 6.22; N, 6.16
【0411】実施例128 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[g]キナゾリン
-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例204で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロベンゾ[g]キナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナ
シル(0.93 g,1.69 mmol)から題記化合物のフェナシル
エステル(1.01 g,81 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 1752, 1705, 1663, 1632, 1603 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.00 (8H, m), 2.00 (6H,
s), 2.05-2.18 (2H, m), 2.39 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.7
2-2.81 (2H, m), 3.40-3.50 (1H, m), 4.14-4.22 (2H,
m), 5.36 (2H, s), 5.52 (1H, s), 7.21-7.60 (16H, m,
ArH), 7.83-7.96 (4H, m, ArH), 8.74 (1H, s, ArH). 実施例120と同様の方法により、本品(1.00 g,1.36
mmol)から題記化合物(0.80 g,90 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 2940, 2707, 1740, 1701, 1661, 1632, 160
3, 1518 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.74 (6H, s), 1.50-2.20 (8H,
m), 2.80-3.72 (7H, m),4.13-4.22 (2H, m), 5.67 (1H,
s), 7.21-7.40 (10H, m, ArH), 7.47-7.55 (1H, m, Ar
H), 7.63-7.70 (1H, m, ArH), 7.90 (1H, s, ArH), 8.0
1-8.14 (2H, m,ArH), 8.70 (1H, s, ArH). 元素分析値: C38H41N3O5・HClとして 計算値 (%): C, 69.55; H, 6.45; N, 6.40 実測値 (%): C, 69.25; H, 6.41; N, 6.49
【0412】実施例129 2-[6-クロロ-2,4-ジオキソ-1-[4-[4-(4-フルオロフェニ
ル)-1-ピペラジニル]ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例202で得られ
た2-[6-クロロ-1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル(1.02 g,1.90 mmol)から題記化合物のフェナシルエ
ステル(0.93 g,76 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2944, 2818, 1752, 1707, 1665, 1609, 1508
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-1.85 (4H, m), 1.96 (6H,
s), 2.43-2.50 (2H, m), 2.59-2.64 (4H, m), 3.10-3.1
4 (4H, m), 4.05-4.13 (2H, m), 5.36 (2H, s), 6.83-
7.01 (15H, m, ArH), 7.23 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.43-
7.62 (4H, m, ArH), 7.88-7.93 (2H, m, ArH), 8.11 (1
H, d, J=2.4 Hz). 実施例120と同様の方法により、本品(0.65 g,1.00
mmol)から題記化合物(0.46 g,81 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 2944, 2710, 2620, 1744, 1707, 1665, 160
7, 1512 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55-1.93 (4H, m), 1.71 (6H,
s), 3.00-3.22 (6H, m),3.45-3.75 (4H, m), 4.06-4.12
(2H, m), 6.99-7.14 (4H, m, ArH), 7.57 (1H,d, J=9.
0 Hz), 7.81 (1H, dd, J=9.0 Hz, 2.6 Hz), 7.94 (1H,
d, J=2.6 Hz). 元素分析値: C26H30N4O4FCl・HCl・H2Oとして 計算値 (%): C, 54.65; H, 5.82; N, 9.80 実測値 (%): C, 54.62; H, 5.85; N, 9.84
【0413】実施例130 2-[7-クロロ-2,4-ジオキソ-1-[4-[4-(4-フルオロフェニ
ル)-1-ピペラジニル]ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキ
ナゾリン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例203で得られ
た2-[7-クロロ-1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル(0.70 g,1.31 mmol)から題記化合物のフェナシルエ
ステル(0.54 g,63 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 2820, 1752, 1709, 1667, 1605, 158
0, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.90 (4H, m), 1.96 (6H,
s), 2.48 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.60-2.65 (4H, m), 3.1
3-3.17 (4H, m), 4.05-4.13 (2H, m), 5.36 (2H, s),
6.85-7.01 (4H, m, ArH), 7.16-7.27 (2H, m), 7.42-7.
62 (3H, m, ArH), 7.88-7.93 (2H, m, ArH), 8.07 (1H,
d, J=8.4 Hz). 実施例120と同様の方法により、本品(0.53 g,0.82
mmol)から題記化合物(0.46 g, 97 %) を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 2990, 2942, 2510, 2450, 1734, 1709, 166
5, 1605, 1510 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.58-1.95 (4H, m), 1.71 (6H,
s), 3.03-3.26 (6H, m),3.48-3.80 (4H, m), 4.07-4.14
(2H, m), 7.00-7.15 (4H, m, ArH), 7.34 (1H,dd, J=
1.6 Hz, 8.4 Hz), 7.63 (1H, d, J=1.6 Hz), 8.00 (1H,
d, J=8.4 Hz). 元素分析値: C26H30N4O4FCl・HCl・1.5H2Oとして 計算値 (%): C, 53.80; H, 5.90; N, 9.65 実測値 (%): C, 54.22; H, 5.78; N, 9.82
【0414】実施例131 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメチル-1-ピペラ
ジニル)ブチル]-6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
リン-3-イル]イソ酪酸塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例197で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-6-メチル-2,4-ジオキソ-1,2,
3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸フェナシ
ル(0.55 g,1.07 mmol)から題記化合物のフェナシルエ
ステル(0.63 g,86 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3027, 2942, 2876, 2811, 2774, 1752, 170
5, 1661, 1624, 1597, 1508 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.80 (4H, m), 1.95 (6H,
s), 2.25-2.60 (10H, m),4.00-4.07 (2H, m), 4.21 (1
H, s), 5.34 (2H, s), 7.11-7.63 (15H, m, ArH),7.88-
7.94 (3H, m, ArH). 実施例120と同様の方法により、本品(0.57 g,0.83
mmol)から題記化合物(0.49 g,95 %)を無定形晶の粉末
として得た。 IR (KBr): 3400, 2940, 2580, 1730, 1701, 1655, 162
4, 1595, 1508 cm-1.1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.69 (6H,
s), 1.50-1.85 (4H, m), 2.37 (3H, s), 2.70-3.90 (11
H, m, ArH), 4.00-4.12 (2H, m), 7.22-8.00 (13H, m,
ArH). 元素分析値: C34H40N4O4・HCl・H2Oとして 計算値 (%): C, 65.53; H, 6.95; N, 8.99 実測値 (%): C, 65.32; H, 7.13; N, 8.72
【0415】実施例132 2,4-ジオキソ-1-[4-[4-(3-インドリル)ピペリジノ]ブチ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン塩酸塩 実施例2と同様の方法(方法4)で、4-ジフェニルメト
キシピペリジンの代わりに4-(3-インドリル)ピペリジン
(445 mg,2.22 mmol)を用い、参考例86で得られた1
-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒド
ロキナゾリン(600 mg,2.02 mmol)から題記化合物の
遊離塩(617 mg,73%)を合成した。酢酸エチル-メタノ
ールから再結晶して融点146-147℃の無色結晶を得た。 IR (KBr): 1695, 1684, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.98 (6H, m), 2.02-2.24 (4
H, m), 2.48 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.79-2.98 (2H, m),
3.02-3.16 (2H, m), 4.16 (2H, t, J=7.8 Hz), 6.99 (1
H, s), 7.05-7.30 (3H, m), 7.34-7.44 (2H, m), 7.60-
7.75 (2H, m), 7.98 (1H, bs), 8.21 (1H, d, J=7.2 H
z). 元素分析値: C25H28N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%): C, 70.56; H, 6.87; N, 13.17. 実測値(%): C, 70.48; H, 7.01; N, 12.87. 本品(500 mg,1.20 mmol)を酢酸エチル(10.0 ml)に
溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.00 ml)を加
え、題記化合物(609 mg,ほぼ100%)を合成した。酢酸
エチルから再結晶して融点250-252℃の無色結晶を得
た。 IR (KBr): 3606, 3317, 3037, 2655, 2800-2200, 1697,
1675, 1608, 1486 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.28 (6H, m), 2.40-2.70 (4
H, m), 2.80-3.24 (5H,m), 3.60-3.75 (2H, m), 4.08-
4.25 (2H, m), 7.02-7.46 (5H, m), 7.60-7.78 (2H,
m), 8.19 (1H, d, J=8.4 Hz), 9.65 (1H, bs), 10.60
(1H, bs), 12.06 (1H, bs). 元素分析値: C25H28N4O2・HCl・0.6H2Oとして 計算値(%): C, 64.74; H, 6.56; N, 12.08. 実測値(%): C, 64.68; H, 6.53; N, 11.83.
【0416】実施例133 3-[2-(2-シアノメトキシ)エチル]-2,4-ジオキソ-1-[4-
(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン 2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)
ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン(0.72 g,1.5
mmol)をDMF(20 ml)に溶解し、NaH(60 %油性、80 mg,
2.0 mmol)を加えた。10分かきまぜた後、(2-クロロエト
キシ)アセトニトリル(0.27g,2.3 mmol)を加えて、90℃
で一夜かきまぜた。冷後、反応混合物に水を加えてエチ
ルエーテルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2SO4)
後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-メタノー
ル(20:1,v/v)で溶出して題記化合物(0.78 g,92 %)を
油状物として得た。 IR (KBr): 1702, 1660, 1610, 1484, 1401 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.25 (10H, m), 2.40(2H, t,
J=6.8 Hz), 2.69-2.86(2H, m), 3.40-3.56 (1H, m),
3.93 (2H, t, J=5.4 Hz), 4.14 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.
32 (2H, s), 4.37 (2H, t, J=5.4 Hz), 5.53 (1H, s),
7.19-7.41 (12H,m), 7.68 (1H, dt, J=1.8 , 7.4 Hz),
8.22 (1H, dd, J=1.8, 7.4 Hz).
【0417】実施例134 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン-3-イル]
エトキシアセトアミド 塩酸塩 3-[2-(2-シアノメトキシ)エチル]-2,4-ジオキソ-1-[4-
(4-ジフェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テ
トラヒドロキナゾリン(1.13 g、2.0 mmol)、水酸化カリ
ウム(0.30 g)及びエタノール(30 ml)の混合物を8時間加
熱還流した。冷後、反応混合物に濃塩酸を加えて酸性と
し、クロロホルムで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(Na2
SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-メタ
ノール(20:1、v/v)で溶出して、題記化合物の遊離塩(0.
53 g、45 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 3332, 3278, 1700, 1652, 1608, 1484, 145
5, 1423, 1402 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-2.04 (8H, m), 2.11-2.31 (2
H, m), 2.41 (2H, t,J=6.6 Hz), 2.69-2.90 (2H, m),
3.42-3.61 (1H, m), 3.82 (2H, t, J=5.2 Hz),3.94 (2
H, s), 4.14 (2H, t, J=6.4 Hz), 4.38 (2H, t, J=5.2
Hz), 5.53 (1H,s), 5.91 (1H, br), 6.87 (1H, br), 7.
16-7.41 (12H, m), 7.68 (1H, dt, J=7.9, 1.6 Hz), 8.
22 (1H, dd, J=8.0, 1.6 Hz). 本品をメタノール(8 ml)に溶解し、4 N塩化水素の酢酸
エチル溶液(2.0 ml)を加えた後、濃縮することにより題
記化合物(0.35 g,28 %)を無定形晶として得た。 元素分析値: C34H40N4O5・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 64.80; H, 6.72; N, 8.89 実測値 (%): C, 64.63; H, 6.60; N, 8.84
【0418】実施例135 5-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロチエノ[3,2-d]ピリミ
ジン-3-イル]吉草酸エチル塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例209で得られ
た5-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロチエノ[3,2-d]ピリミジン-3-イル]吉草酸エチ
ル(2.33 g,5.40 mmol)から題記化合物の遊離塩(3.10
g,93 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2944, 2867, 2811, 2774, 1732, 1698, 165
3, 1570 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.52-1.
95 (12H, m), 2.04-2.16(2H, m), 2.32-2.39 (4H, m),
2.68-2.79 (2H, m), 3.39-3.50 (1H, m), 4.00-4.18 (6
H, m), 5.52 (1H, s), 7.02 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.21-
7.38 (10H, m, ArH), 7.70 (1H, d, J=5.4 Hz). 本品(0.56 g)を酢酸エチル(5.0 ml)に溶解し、4N 塩化
水素の酢酸エチル溶液(0.30 ml)を加え濃縮した。残渣
を五酸化リンの存在下、 50℃で乾燥して題記化合物(0.
45 g,75 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3400, 3061, 3029, 2951, 2870, 2480, 173
0, 1698, 1653, 1568 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.16 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.40-
2.21 (12H, m), 2.31 (2H, t, J=6.7 Hz), 2.70-3.74
(7H, m), 3.86-3.93 (2H, m), 3.98-4.09 (4H, m), 5.6
7 (1H, d, J=9.8 Hz), 7.21-7.41 (11H, m), 8.18 (1H,
d, J=5.4 Hz). 元素分析値: C35H43N3O5S・HCl・0.5H2Oとして 計算値 (%): C, 63.38; H, 6.84; N, 6.34 実測値 (%): C, 63.75; H, 6.83; N, 6.51
【0419】実施例136 5-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロチエノ[3,2-d]ピリ
ミジン-3-イル]吉草酸塩酸塩 実施例135で得られた5-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフ
ェニルメトキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒ
ドロチエノ[3,2-d]ピリミジン-3-イル]吉草酸エチル(2.
54 g,4.11 mmol)、2N 水酸化ナトリウム(4.0 ml),テ
トラヒドロフラン(6.0 ml)およびエタノール(6.0 ml)の
混合物を室温で6時間かきまぜ、2N 塩酸で中和した後、
クロロホルムで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(MgSO4)
した後濃縮した。残渣をエチルエーテルで処理すること
により題記化合物(2.27 g,86 %)を無定形晶の粉末とし
て得た。 IR (KBr): 2955, 2874, 2604, 2537, 1720, 1698, 164
9, 1568 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.45-2.35 (14H, m), 2.80-3.75
(7H, m), 3.87-3.94 (2H, m), 4.02-4.08 (2H, m), 5.
67 (1H, s), 7.21-7.41 (11H, m), 8.17 (1H, d,J=5.2
Hz). 元素分析値: C33H39N3O5S・HCl・H2Oとして 計算値 (%): C, 61.52; H, 6.57; N, 6.52 実測値 (%): C, 61.60; H, 6.39; N, 6.38
【0420】実施例137 2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメトキシピペリジ
ノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロチエノ[3,2-d]ピリ
ミジン-3-イル]イソ酪酸エチル塩酸塩 実施例27と同様の方法により、参考例210で得られ
た2-[1-(4-ブロモブチル)-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テト
ラヒドロチエノ[3,2-d]ピリミジン-3-イル]イソ酪酸エ
チル(1.08 g,2.59 mmol)から題記化合物の遊離塩(1.28
g,82 %)を油状物として得た。 IR (KBr): 2942, 1740, 1701, 1659, 1574 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.50-1.
95 (8H, m), 1.83 (6H,s), 2.04-2.16 (2H, m), 2.34
(2H, t, J=7.1 Hz), 2.68-2.78 (2H, m), 3.39-3.50 (1
H, m), 3.94-4.01 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.2 Hz),
5.52 (1H, s), 6.98 (1H, d, J=5.4 Hz), 7.21-7.37 (1
0H, m, ArH), 7.67 (1H, d, J=5.2 Hz). 本品(1.06 g)を酢酸エチル(5.0 ml)に溶解し、4N 塩化
水素の酢酸エチル溶液(0.50 ml)を加え濃縮した。残渣
を五酸化リンの存在下、50℃で乾燥して題記化合物(1.0
3 g,89 %)を無定形晶として得た。 IR (KBr): 3400, 2984, 2938, 2500, 1738, 1698, 165
5, 1574 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.13 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.70
(6H, s), 1.55-2.20 (8H, m), 2.80-3.75 (7H, m), 3.9
5-4.11 (4H, m), 5.67 (1H, d, J=10.8 Hz), 7.20-7.41
(11H, m), 8.17 (1H, d, J=5.2 Hz). 元素分析値: C34H41N3O5S・HCl・H2Oとして 計算値 (%): C, 62.04; H, 6.74; N, 6.38 実測値 (%): C, 61.76; H, 6.53; N, 6.26
【0421】実験例 1 モルモットにおけるヒスタミン惹起皮膚血管透過性亢進
反応に対する作用 雄性(ハートレー)Hartley系モルモット(体重約500
g)を使用した。エチルエーテル麻酔下に背部体毛を電
気バリカンを用いて刈った後、2.5%ポンタミンスカイ
ブルー液 1mlを静脈内投与し、直ちに背部左右二カ所の
皮内に 3μg/mlのヒスタミン液 0.1mlをそれぞれ投与し
た。30分後に動物を頭部殴打により気絶させた後、頸部
を切断し放血により屠殺した。背部の皮を剥ぎそれぞれ
のブルー・スポットの長径および短径(mm)を測定しそ
の積を求め、積の平均値を血管透過性指数とした。薬物
はいずれも 5% アラビアゴム液に懸濁し、ヒスタミン
投与1時間前に 0.2ml/100g体重の容量で経口投与した。
また、対照群の動物には同容量の 5% アラビアゴム液
を投与した。被検体の本反応に対する抑制率を[数1]
に従い算出した。
【数1】ヒスタミン惹起皮膚血管透過性亢進抑制率
(%)=100 × (1-薬物投与時の血管透過性指数/対照
群の血管透過性指数) 結果を[表1]に示す。
【0422】
【表1】
【0423】実験例 2 1)モルモット好酸球の調製 ハートレー系雄性モルモットに馬血清(Bio-Whittaker,
Inc.) 2mlを週1回8週間連続に腹腔内投与した。最終投
与48時間後に生理食塩液 75mlを腹腔内に注入した後、
その回収液を400×gで5分間遠心した。その沈渣をPerco
ll液(比重d=1.07)5mlに懸濁し、Percoll比重不連続層
(比重d=1.112,5ml;d=1.095,10ml;1.090,10ml;d=1.085,
5ml)に重層し、1000×gで25分間(20℃)遠心した。比
重d=1.112およびd=1.095の境界面にできた細胞層を分取
した。分取した細胞沈渣に混入する赤血球は低張処理
(水に30分間懸濁)により除去した。10mM Hepes(同仁
化学)を含むHanks液(Hanks-Hepes)にて3回洗浄し、2
%ヒト血清アルブミン(和光純薬またはシグマ)を含む
Hanks-Hepes液(Hanks-Hepes-HSA)に懸濁し、5.56×10
6cells/mlに調製した。なお、好酸球の純度は90%であ
り、そのバイアビリティー(viability)は98%以上で
あった。
【0424】2)化学遊走反応抑制測定法 下室の24穴培養皿にHanks-Hepes-HSA液に懸濁したLTB4
(終濃度10-8MCascade Biochemical Ltd.)600μlを入
れ、炭酸ガスインキュベーター中で37℃、30分間保温し
た。また、該24穴培養皿に、上室となるChemotaxicell
(Polycarbonate membrane,pore size 3μm、厚さ10μ
m)を装着した後に、37℃、15分間恒温槽でインキュベ
ーションした好酸球浮遊液 200μl(5×106cells/ml)
を上室に添加した。炭酸ガスインキュベーターで2時間
反応後、Chemotaxicellを除去し、下室内液に 2%(W/
V)EDTA生理食塩水溶液 60μlを添加した。氷冷した
後、下室内液中に遊走した細胞数を血球計算機(Coulte
r Counter(商品名))にて計測した。なお、薬物は、
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解し、終濃度10
-5Mとなるように下室と上室の両方に添加した。
【数2】 被検体(1×10-5M濃度)のLTB4による化学遊走反応に対
する抑制率を求めた。結果を[表2]に示す。
【0425】
【表2】
【0426】 製剤例1 (1)実施例2の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例2で得られた化合物10.0mgと乳糖60.0mgお
よびコーンスターチ35.0mgの混合物を10%ゼラチ
ン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、
1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥
し再び篩過した。かくして得られた顆粒をステアリン酸
マグネシウム2.0mgと混合し、圧縮した。得られた中
心錠を、蔗糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴ
ムの水懸液による糖衣でコーティングした。コーティン
グが施された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得
た。
【0427】製剤例2 実施例60で得られた化合物を用いて、製剤例1と同様
にしてコート錠を得た。 製剤例3 実施例120で得られた化合物を用いて、製剤例1と同
様にしてコート錠を得た。 製剤例4 実施例124で得られた化合物を用いて、製剤例1と同
様にしてコート錠を得た。
【0428】 製剤例5 (1)実施例2の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例2で得られた化合物10.0mgとステアリン酸マ
グネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、乾
燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.0mgと
混合した。混合物を圧縮して錠剤を得た。
【0429】製剤例6 実施例60で得られた化合物を用いて、製剤例5と同様
にして錠剤を得た。 製剤例7 実施例120で得られた化合物を用いて、製剤例5と同
様にして錠剤を得た。 製剤例8 実施例124で得られた化合物を用いて、製剤例5と同
様にして錠剤を得た。
【0430】 製剤例9 (1)実施例2の化合物 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量2mlとする 実施例2で得られた化合物5.0mgおよび食塩20.0mg
を蒸留水に溶解させ、水を加えて全量2.0mlとした。
溶液をろ過し、無菌条件下に2mlのアンプルに充填し
た。アンプルを滅菌した後、密封し注射用溶液を得た。
【0431】製剤例10 実施例60で得られた化合物を用いて、製剤例9と同様
にして錠剤を得た。 製剤例11 実施例120で得られた化合物を用いて、製剤例9と同
様にして錠剤を得た。 製剤例12 実施例124で得られた化合物を用いて、製剤例9と同
様にして錠剤を得た。
【0432】
【発明の効果】本件化合物(I)またはその塩は、優れ
た抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、
好酸球化学遊走抑制作用などを有し、喘息、アレルギー
性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、蕁麻
疹などの予防・治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 ADA A61K 31/505 ADA AED AED AEM AEM C07D 471/04 118 C07D 471/04 118Z 487/04 148 487/04 148 495/04 105 495/04 105Z

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、A環は置換基を有していてもよい環状炭化水素
    または置換基を有していてもよい含窒素複素環を示し、
    DおよびEはそれぞれ同一または異なって酸素原子また
    は硫黄原子を示し、R1およびR2はいずれか一方が式 【化2】 (式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
    てもよい芳香族基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素
    原子と共に置換基を有していてもよい縮合環基を形成し
    ていてもよく、B環は置換基を有していてもよい含窒素
    複素環を示し、XおよびYはそれぞれ同一または異なっ
    て結合手、酸素原子、S(O)p(pは0ないし2の整
    数を示す)、NR4(R4は水素原子または低級アルキル
    基を示す)または置換基を有していてもよく、ヘテロ原
    子1ないし3個を介していてもよい2価の直鎖状低級炭化
    水素基を示し、R3は水素原子、置換基を有していても
    よいヒドロキシ基またはエステル化されていてもよいカ
    ルボキシル基を示す。)で表される基を示し、他方が水
    素原子、シアノ基または置換基を有していてもよい炭化
    水素基を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】A環が(i)ハロゲン原子、(ii)C1-3
    ルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ
    基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、
    1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−
    カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル
    −スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸
    素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテ
    ロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベン
    ゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カ
    ルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
    ボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−
    またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6
    アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−
    またはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC
    1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に
    窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ない
    し3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基ま
    たはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有してい
    てもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲン原子、ヒ
    ドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アル
    コキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、ア
    ミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノま
    たはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホン
    アミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有し
    ていてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および
    炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から
    選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10
    員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置
    換基を有していてもよいC2-6アルキニル基、(viii)
    (a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ、
    (c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化されていても
    よいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化されていてもよ
    いC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)
    ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アル
    コキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル
    −カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキ
    ルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニル
    アミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アル
    キルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホ
    ンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子お
    よび硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
    含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環
    基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコ
    キシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
    チオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C
    1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、
    (o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−
    カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C
    1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキル
    カルバモイル基、(v)C6-10アリール−カルバモイ
    ル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、
    (y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、
    (aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)
    チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオ
    カルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバ
    モイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、
    (gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カ
    ルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−
    1-6アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロア
    ルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキ
    シル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
    キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
    ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
    子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
    のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
    いC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)
    アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(x
    iv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6員
    環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、
    (xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−
    カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6
    ルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール−カル
    バモイル基、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキ
    ルスルホニル基、(xxv)(a)ハロゲン原子、(b)C
    1-3アルキレンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、
    (e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
    (f)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、
    (g)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、
    (h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン原子、ヒド
    ロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコ
    キシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミ
    ノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまた
    はジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンア
    ミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有して
    いてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭
    素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選
    ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員
    の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換
    基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(j)ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキ
    シ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6アルキルアミノ、
    (n)ジ−C1-6アルキルアミノ、(o)5ないし6員環
    状アミノ、(p)C1-6アルキル−カルボニル、(q)カ
    ルボキシル、(r)C1-6アルコキシ−カルボニル、
    (s)カルバモイル、(t)モノ−C1-6アルキル−カル
    バモイル、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
    (v)C6-10アリール−カルバモイル、(w)スルホ、(x)C
    1-6アルキルスルホニル、(y)C6-10アリール、(z)
    6-10アリールオキシ、(aa)C7-16アラルキルオキ
    シ、(bb)オキソ、(cc)チオカルバモイル、(dd)モ
    ノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(ee)ジ−C
    1-6アルキル−チオカルバモイル、(ff)C6-10アリー
    ル−チオカルバモイル、(gg)C7-16アラルキル、(h
    h)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキルまた
    は(ii)カルボキシル−C1-6アルキルで置換されてい
    てもよいC6-10アリール基、(xxvi)(a)ハロゲン原
    子、(b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)ニトロ、
    (d)シアノ、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキル、(f)ハロゲン化されていてもよいC2-6アル
    ケニル、(g)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキ
    ニル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン原
    子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C
    1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニ
    ル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、
    モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、ス
    ルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ
    を有していてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、
    および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原
    子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ない
    し10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ば
    れる置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(j)
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(k)
    ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6アルキル
    アミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、(o)5ない
    し6員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−カルボニル、
    (q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C1-6アルキル−
    カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
    (v)C6-10アリール−カルバモイル、(w)スルホ、
    (x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C6-10アリー
    ル、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C7-16アラル
    キルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカルバモイル、
    (dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(e
    e)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(ff)C
    6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C7-16アラル
    キル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アル
    キルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アルキルで置換
    されていてもよいC7-15アラルキル基、(xxvii)(a)
    ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)
    ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキル、(f)ハロゲン化されていてもよいC
    2-6アルケニル、(g)ハロゲン化されていてもよいC
    2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロ
    ゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
    シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
    ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
    ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
    ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
    硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコキ
    シ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6
    アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、
    (o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−
    カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C
    1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキル
    カルバモイル、(v)C6-10アリール−カルバモイル、
    (w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C
    6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C
    7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカル
    バモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモ
    イル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、
    (ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C
    7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル
    −C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アル
    キルで置換されていてもよいC6-10アリールオキシ基、
    (xxviii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレン
    ジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化さ
    れていてもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化され
    ていてもよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアル
    キル、(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
    ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
    −カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
    ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
    酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
    テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
    ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    1-6アルコキシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、
    (m)モノ−C1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アル
    キルアミノ、(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C
    1-6アルキル−カルボニル、(q)カルボキシル、(r)
    1-6アルコキシ−カルボニル、(s)カルバモイル、
    (t)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−
    1-6アルキルカルバモイル、(v)C6-10アリール−カ
    ルバモイル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホ
    ニル、(y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオキ
    シ、(aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、
    (cc)チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル
    −チオカルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオ
    カルバモイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイ
    ル、(gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ
    −カルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシ
    ル−C1-6アルキルで置換されていてもよいC7-16アラ
    ルキルオキシ基、(xxix)オキソ基、(xxx)チオカル
    バモイル基、(xxxi)モノ−C1-6アルキル−チオカル
    バモイル基、(xxxii)ジ−C1-6アルキル−チオカルバ
    モイル基、(xxxiii)C6-10アリール−チオカルバモイ
    ル基、(xxxiv)C6-10アリール−カルボニルオキシ、
    (xxxv)(a)ハロゲン原子、(b)ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基、(c)ハロゲン化されていて
    もよいC2-6アルケニル、(d)ハロゲン化されていても
    よいC2-6アルキニル、(e)C3-6シクロアルキル、
    (f)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6
    アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アル
    キル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6
    ルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボ
    ニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6
    アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−ス
    ルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原
    子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
    子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮
    合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
    ルコキシ、(g)ハロゲン化されていてもよいC1- 6アル
    キルチオ、(h)ヒドロキシ、(i)アミノ、(j)モノ
    −C1-6アルキルアミノ、(k)ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、(l)5ないし6員環状アミノ、(m)C1-6アルキ
    ル−カルボニル、(n)カルボキシル、(o)C1-6アル
    コキシ−カルボニル、(p)カルバモイル、(q)モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル、(r)ジ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル、(s)C6-10アリール−カルバモイ
    ル、(t)スルホ、(u)C1-6アルキルスルホニル、
    (v)C6-10アリール、(w)C6-10アリールオキシ、
    (x)C7-16アラルキルオキシ、(y)チオカルバモイ
    ル、(z)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、
    (aa)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(bb)
    6-10アリール−チオカルバモイル、(cc)C7-16アラ
    ルキル、(dd)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6
    ルキルまたは(ee)カルボキシル−C1-6アルキル基を
    有していてもよいアミノカルボニル、(xxxvi)炭素原子
    以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
    る1種または2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ま
    たは6員の複素環基、(xxxvii)C1-6アルコキシ−カル
    ボニル−C1-6アルコキシ−カルボニル基、(xxxviii)
    1-6アルキコキシ−カルボニル−C1-6アルキル−カル
    バモイル基、(xxxix)ヒドロキシ−C1-6アルキル−カ
    ルバモイル基、(xxxx)C1-6アルコキシ−カルボニル
    −カルバモイル基、(xxxxi)C6-14アリールスルホン
    アミド、(xxxxii)C1-6アルキルスルホンアミド、(x
    xxxiii)カルボキシ−C1-6アルキル−カルボニル−ア
    ミノ基、(xxxxiv)C1-6アルコキシ−カルボニル−C
    1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xxxxv)C1-6
    アルキル−カルボニルオキシ−C1-6アルキル−カルボ
    ニル−アミノ基、(xxxxvi)ヒドロキシ−C1-6アルキ
    ル−カルボニル−アミノ基、および(xxxxvii)ヒドロ
    キシまたは(および)C1-6アルコキシで置換されてい
    てもよいC6-14アリール−C2-6アルケニル−カルボニ
    ルアミド基からなる群から選ばれる置換基を有していて
    もよい、(1)3ないし10員の環状炭化水素または
    (2)1個の窒素原子を含み、さらに窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
    子を含んでいてもよい3ないし13員の含窒素複素環を
    示し、DおよびEはそれぞれ同一または異なって酸素原
    子または硫黄原子を示し、R1およびR2のいずれか一方
    が式 【化3】 〔式中、R3が(1)水素原子、(2)(i)ハロゲン原
    子、(ii)C1-3アルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ
    基、(iv)シアノ基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキ
    シ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ
    −カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、
    モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ
    −C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミ
    ド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有してい
    てもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素
    原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ば
    れる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の
    複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基
    を有していてもよいC1-6アルキル基、(vi)ハロゲン
    原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、
    1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボ
    ニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
    ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
    硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルケニル
    基、(vii)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
    ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
    −カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
    ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
    酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
    テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
    ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    2-6アルキニル基、(viii)C3-6シクロアルキル基、
    (ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C
    1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6
    アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C
    1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カ
    ルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C
    1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−
    スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素
    原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ
    原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ
    縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
    アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)アミノ
    基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(xiv)ジ
    −C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6員環状ア
    ミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、(xvi
    i)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−カル
    ボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1-6
    アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6アルキル
    カルバモイル基、(xxii)C6-10アリール−カルバモイ
    ル、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキルスルホ
    ニル基、(xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C6-10
    リールオキシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオキシ
    基、(xxviii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイル
    基、(xxx)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
    基、(xxxi)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基
    および(xxxii)C6-10アリール−チオカルバモイルお
    よび(xxxiii)C7-16アラルキル基からなる群から選ば
    れる置換基を有していてもよいC1-16鎖状または環状炭
    化水素基を有していてもよいヒドロキシ基、(3)カル
    ボキシル基、または(4)カルボキシル基の水素原子の
    代わりに、(i)ハロゲン原子、(ii)C1-3アルキレン
    ジオキシ基、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ基、(v)
    ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アル
    コキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル
    −カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキ
    ルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニル
    アミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アル
    キルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホ
    ンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子お
    よび硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
    含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環
    基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキ
    ル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
    ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
    −カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
    ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
    酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
    テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
    ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    2-6アルケニル基、(vii)ハロゲン原子、ヒドロキシ、
    カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カ
    ルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ
    −またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C
    1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モ
    ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよ
    いC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以
    外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1
    ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環
    基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有し
    ていてもよいC2- 6アルキニル基、(viii)C3-6シクロ
    アルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
    キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
    キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
    ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
    子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
    のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
    いC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)
    アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(x
    iv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6員
    環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、
    (xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−
    カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6
    ルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール−カル
    バモイル、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキル
    スルホニル基、(xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C
    6-10アリールオキシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオ
    キシ基、(xxviii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイ
    ル基、(xxx)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
    基、(xxxi)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基
    および(xxxii)C6-10アリール−チオカルバモイルお
    よび(xxxiii)C7-16アラルキル基からなる群から選ば
    れる置換基を有していてもよいC1-16鎖状または環状炭
    化水素基を有するカルボキシル基を示し、Ar1および
    Ar2がそれぞれ(i)ハロゲン原子、(ii)C1-3アル
    キレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ
    基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、
    1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−
    カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル
    −スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸
    素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテ
    ロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベン
    ゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カ
    ルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
    ボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−
    またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6
    アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−
    またはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC
    1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に
    窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ない
    し3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基ま
    たはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有してい
    てもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲン原子、ヒ
    ドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アル
    コキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、ア
    ミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノま
    たはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホン
    アミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有し
    ていてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および
    炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から
    選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10
    員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置
    換基を有していてもよいC2-6アルキニル基、(viii)
    3-6シクロアルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロ
    キシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミ
    ノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまた
    はジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンア
    ミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有して
    いてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭
    素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選
    ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員
    の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換
    基を有していてもよいC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒ
    ドロキシ基、(xii)アミノ基、(xiii)モノ−C1-6
    ルキルアミノ基、(xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、
    (xv)5ないし6員環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキ
    ル−カルボニル基、(xvii)カルボキシル基、(xvii
    i)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(xix)カルバモ
    イル基、(xx)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル
    基、(xxi)ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、(xxi
    i)C6-10アリール−カルバモイル、(xxiii)スルホ
    基、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル基、(xxv)C
    6-10アリール基、(xxvi)C6-10アリールオキシ基、
    (xxvii)C7-16アラルキルオキシ基、(xxviii)オキ
    ソ基、(xxix)チオカルバモイル基、(xxx)モノ−C
    1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxi)ジ−C1-6
    アルキル−チオカルバモイル基および(xxxii)C6-10
    アリール−チオカルバモイルおよび(xxxiii)C7-16
    ラルキル基からなる群から選ばれる置換基を有していて
    もよい、(1)C6-14アリール基、(2)炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1種
    または2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし8
    員の芳香族複素環基または(3)該5ないし8員の芳香
    族複素環基とC6-14芳香族環状炭化水素との縮合複素環
    基を示し、Ar1とAr2は隣接する炭素原子と共に、上
    記Ar1およびAr2で示される芳香族基の置換基と同様
    の置換基を有していてもよい、式 【化4】 〔式中、R3は前記と同意義を示す〕で表される縮合環
    基を形成してもよく、B環が(i)ハロゲン原子、(i
    i)C1-3アルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(i
    v)シアノ基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
    キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
    キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
    ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
    子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
    のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
    いC1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキ
    シ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ
    −カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、
    モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ
    −C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミ
    ド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有してい
    てもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素
    原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ば
    れる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の
    複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基
    を有していてもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲ
    ン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
    シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
    ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
    ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
    ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
    硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルキニル
    基、(viii)C3-6シクロアルキル基、(ix)ハロゲン
    原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、
    1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボ
    ニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
    ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
    硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ
    基、(x)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)アミノ基、(xii
    i)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(xiv)ジ−C1 -6
    ルキルアミノ基、(xv)5ないし6員環状アミノ基、
    (xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、(xvii)カルボ
    キシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (xix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1-6アルキル−
    カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6アルキルカルバモイ
    ル基、(xxii)C6-10アリール−カルバモイル、(xxii
    i)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキルスルホニル基、
    (xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C6-10アリールオ
    キシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオキシ基、(xxvii
    i)オキソ基、(xxix)チオカルバモイル基、(xxx)モ
    ノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基、(xxxi)ジ
    −C1-6アルキル−チオカルバモイル基および(xxxii)
    6-10アリール−チオカルバモイルおよび(xxxiii)C
    7-16アラルキル基からなる群から選ばれる置換基を有し
    ていてもよい、1個の窒素原子を含み、さらに窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を含んでいてもよい3ないし13員の含窒
    素複素環を示し、XおよびYが同一または異なって
    (1)結合手、(2)酸素原子、(3)S(O)p(p
    は0ないし2の整数を示す)、(4)NR4(R4は水素
    原子またはC1-6アルキル基を示す)、または(5)
    (i)ハロゲン原子、(ii)C1-3アルキレンジオキシ
    基、(iii)ニトロ基、(iv)シアノ基、(v)ハロゲン
    原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、
    1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボ
    ニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
    ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
    硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル
    基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、
    1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−
    カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−
    1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル
    −スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸
    素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテ
    ロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベン
    ゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    2-6アルケニル基、(vii)ハロゲン原子、ヒドロキシ、
    カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カ
    ルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ
    −またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C
    1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モ
    ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよ
    いC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以
    外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1
    ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環
    基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有し
    ていてもよいC2-6アルキニル基、(viii)C3-6シクロ
    アルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
    キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
    キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
    ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
    子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
    のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
    いC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xii)
    アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(x
    iv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6員
    環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル基、
    (xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキシ−
    カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C1-6
    ルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール−カル
    バモイル、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6アルキル
    スルホニル基、(xxv)C6-10アリール基、(xxvi)C
    6-10アリールオキシ基、(xxvii)C7-16アラルキルオ
    キシ基、(xxviii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイ
    ル基、(xxx)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
    基、(xxxi)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基
    および(xxxii)C6-10アリール−チオカルバモイルお
    よび(xxxiii)C7-16アラルキル基からなる群から選ば
    れる置換基を有していてもよい、酸素原子、硫黄原子お
    よび窒素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
    炭化水素鎖中に含んでいてもよいC1-6アルキレン基、
    2-6アルケニレン基またはC2-6アルキニレン基を示
    す〕で表わされる基を示し、他方が(1)水素原子、
    (2)シアノ基、または(3)(i)ハロゲン原子、(i
    i)C1-3アルキレンジオキシ基、(iii)ニトロ基、(i
    v)シアノ基、(v)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボ
    キシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アル
    キル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−また
    はジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
    ルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原
    子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個
    のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそ
    のベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよ
    いC1-6アルキル基、(vi)ハロゲン原子、ヒドロキ
    シ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ
    −カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、
    モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ
    −C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミ
    ド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有してい
    てもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、および炭素
    原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子から選ば
    れる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の
    複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基
    を有していてもよいC2-6アルケニル基、(vii)ハロゲ
    ン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキ
    シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
    ルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルア
    ミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
    ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
    硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルキニル
    基、(viii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレ
    ンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化
    されていてもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化さ
    れていてもよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロア
    ルキル、(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
    ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
    −カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
    ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
    酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
    テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
    ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    1-6アルコキシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、
    (m)モノ−C1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アル
    キルアミノ、(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C
    1-6アルキル−カルボニル、(q)カルボキシル、(r)
    1-6アルコキシ−カルボニル、(s)カルバモイル、
    (t)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−
    1-6アルキルカルバモイル基、(v)C6-10アリール−
    カルバモイル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスル
    ホニル、(y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオ
    キシ、(aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、
    (cc)チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル
    −チオカルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオ
    カルバモイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイ
    ル、(gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ
    −カルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシ
    ル−C1-6アルキル基で置換されていてもよいC3-6シク
    ロアルキル基、(ix)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カル
    ボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボ
    ニル、C1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−ま
    たはジ−C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6
    ルキル−カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−ま
    たはジ−C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6
    アルキル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素
    原子,酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3
    個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基または
    そのベンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していても
    よいC1-6アルコキシ基、(x)ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルキルチオ基、(xi)ヒドロキシ基、(xi
    i)アミノ基、(xiii)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    (xiv)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(xv)5ないし6
    員環状アミノ基、(xvi)C1-6アルキル−カルボニル
    基、(xvii)カルボキシル基、(xviii)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モ
    ノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C
    1-6アルキルカルバモイル基、(xxii)C6-10アリール
    −カルバモイル基、(xxiii)スルホ基、(xxiv)C1-6
    アルキルスルホニル基、(xxv)(a)ハロゲン原子、
    (b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)ニトロ、(d)シ
    アノ、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
    ル、(f)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニ
    ル、(g)ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニ
    ル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン原子、
    ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、C1-6
    ルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボニル、
    アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、モノ
    またはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ、スルホ
    ンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノを有
    していてもよいC1-6アルキル−スルホンアミド、およ
    び炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および硫黄原子か
    ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし1
    0員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基から選ばれる
    置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、(j)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、(k)ヒド
    ロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6アルキルアミ
    ノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、(o)5ないし6
    員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−カルボニル、
    (q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C1-6アルキル−
    カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル、
    (v)C6-10アリール−カルバモイル、(w)スルホ、
    (x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C6-10アリー
    ル、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C7-16アラル
    キルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカルバモイル、
    (dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(e
    e)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(ff)C
    6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C7-16アラルキ
    ル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキ
    ルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アルキルで置換さ
    れていてもよいC6-10アリール基、(xxvi)(a)ハロ
    ゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ、(c)ニト
    ロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキル、(f)ハロゲン化されていてもよいC2-6
    アルケニル、(g)ハロゲン化されていてもよいC2-6
    ルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハロゲン
    原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ、
    1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カルボ
    ニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホンア
    ミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子および
    硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコキ
    シ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6
    アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、
    (o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−
    カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C
    1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキル
    カルバモイル、(v)C6-10アリール−カルバモイル、
    (w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C
    6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C
    7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカル
    バモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモ
    イル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、
    (ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C
    7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル
    −C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アル
    キルで置換されていてもよいC7-15アラルキル基、(xx
    vii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキ
    シ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化されてい
    てもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化されていて
    もよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアルキル、(i)ハ
    ロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6アルコ
    キシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−
    カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボニルア
    ミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6アルキ
    ルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−スルホン
    アミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原子およ
    び硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含
    む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮合環基
    から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルコキ
    シ、(j)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、(m)モノ−C1-6
    アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アルキルアミノ、
    (o)5ないし6員環状アミノ、(p)C1-6アルキル−
    カルボニル、(q)カルボキシル、(r)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(s)カルバモイル、(t)モノ−C
    1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−C1-6アルキル
    カルバモイル、(v)C6-10アリール−カルバモイル、
    (w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホニル、(y)C
    6-10アリール、(z)C6-10アリールオキシ、(aa)C
    7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、(cc)チオカル
    バモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモ
    イル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、
    (ff)C6-10アリール−チオカルバモイル、(gg)C
    7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ−カルボニル
    −C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシル−C1-6アル
    キルで置換されていてもよいC6-10アリールオキシ基、
    (xxviii)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレン
    ジオキシ、(c)ニトロ、(d)シアノ、(e)ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルキル、(f)ハロゲン化さ
    れていてもよいC2-6アルケニル、(g)ハロゲン化され
    ていてもよいC2-6アルキニル、(h)C3-6シクロアル
    キル、(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシ
    ル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
    1-6アルキル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル
    −カルボニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ
    −C1-6アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキ
    ル−スルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,
    酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
    テロ原子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベ
    ンゾ縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC
    1-6アルコキシ、(j)ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルチオ、(k)ヒドロキシ、(l)アミノ、
    (m)モノ−C1-6アルキルアミノ、(n)ジ−C1-6アル
    キルアミノ、(o)5ないし6員環状アミノ、(p)C
    1-6アルキル−カルボニル、(q)カルボキシル、(r)
    1-6アルコキシ−カルボニル、(s)カルバモイル、
    (t)モノ−C1-6アルキル−カルバモイル、(u)ジ−
    1-6アルキルカルバモイル、(v)C6-10アリール−カ
    ルバモイル、(w)スルホ、(x)C1-6アルキルスルホ
    ニル、(y)C6-10アリール、(z)C6-10アリールオキ
    シ、(aa)C7-16アラルキルオキシ、(bb)オキソ、
    (cc)チオカルバモイル、(dd)モノ−C1-6アルキル
    −チオカルバモイル、(ee)ジ−C1-6アルキル−チオ
    カルバモイル、(ff)C6-10アリール−チオカルバモイ
    ル、(gg)C7-16アラルキル、(hh)C1-6アルコキシ
    −カルボニル−C1-6アルキルまたは(ii)カルボキシ
    ル−C1-6アルキルで置換されていてもよいC7-16アラ
    ルキルオキシ基、(xxix)オキソ基、(xxx)チオカル
    バモイル基、(xxxi)モノ−C1-6アルキル−チオカル
    バモイル基、(xxxii)ジ−C1-6アルキル−チオカルバ
    モイル基、(xxxiii)C6-10アリール−チオカルバモイ
    ル基、(xxxiv)C6-10アリール−カルボニルオキシ、
    (xxxv)(a)ハロゲン原子、(b)ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基、(c)ハロゲン化されていて
    もよいC2-6アルケニル、(d)ハロゲン化されていても
    よいC2-6アルキニル、(e)C3-6シクロアルキル、
    (f)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルボキシル、C1-6
    アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アル
    キル−カルボニル、アミノ、モノ−またはジ−C1-6
    ルキルアミノ、モノまたはジ−C1-6アルキル−カルボ
    ニルアミノ、スルホンアミド、モノ−またはジ−C1-6
    アルキルアミノを有していてもよいC1-6アルキル−ス
    ルホンアミド、および炭素原子以外に窒素原子,酸素原
    子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
    子を含む5ないし10員の複素環基またはそのベンゾ縮
    合環基から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
    ルコキシ、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
    キルチオ、(h)ヒドロキシ、(i)アミノ、(j)モノ
    −C1-6アルキルアミノ、(k)ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、(l)5ないし6員環状アミノ、(m)C1-6アルキ
    ル−カルボニル、(n)カルボキシル、(o)C1-6アル
    コキシ−カルボニル、(p)カルバモイル、(q)モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル、(r)ジ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル、(s)C6-10アリール−カルバモイ
    ル、(t)スルホ、(u)C1-6アルキルスルホニル、
    (v)C6-10アリール、(w)C6-10アリールオキシ、
    (x)C7-16アラルキルオキシ、(y)チオカルバモイ
    ル、(z)モノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、
    (aa)ジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル、(bb)
    6-10アリール−チオカルバモイル、(cc)C7-16アラ
    ルキル、(dd)C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6
    ルキルまたは(ee)カルボキシル−C1-6アルキル基を
    有していてもよいアミノカルボニル、(xxxvi)炭素原子
    以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
    る1種または2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ま
    たは6員の複素環基、(xxxvii)C1-6アルコキシ−カル
    ボニル−C1-6アルコキシ−カルボニル基、(xxxviii)
    1-6アルキコキシ−カルボニル−C1-6アルキル−カル
    バモイル基、(xxxix)ヒドロキシ−C1-6アルキル−カ
    ルバモイル基、(xxxx)C1-6アルコキシ−カルボニル
    −カルバモイル基、(xxxxi)C6-14アリールスルホン
    アミド、(xxxxii)C1-6アルキルスルホンアミド、(x
    xxxiii)カルボキシ−C1-6アルキル−カルボニル−ア
    ミノ基、(xxxxiv)C1-6アルコキシ−カルボニル−C
    1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xxxxv)C1-6
    アルキル−カルボニルオキシ−C1-6アルキル−カルボ
    ニル−アミノ基、(xxxxvi)ヒドロキシ−C1-6アルキ
    ル−カルボニル−アミノ基、および(xxxxvii)ヒドロ
    キシまたは(および)C1-6アルコキシで置換されてい
    てもよいC6-14アリール−C2-6アルケニル−カルボニ
    ルアミド基からなる群から選ばれる置換基を有していて
    もよいC1-16鎖状または環状炭化水素基を示す〕を示す
    請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】A環が置換基を有していてもよいベンゼン
    環、置換基を有していてもよいピリジン環または置換基
    を有していてもよいピラジン環である請求項1記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】Ar1およびAr2がそれぞれ置換基を有し
    ていてもよいフェニル基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】Xが結合手またはC1-6アルキレン基であ
    る請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】Yが結合手、酸素原子またはヒドロキシ基
    で置換されていてもよく、アルキレン鎖中に酸素原子を
    含んでいてもよいC1-6アルキレン基である請求項1記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】B環が式 【化5】 [式中、Zは窒素原子またはメチン基を示し、Z1および
    2はそれぞれ同一または異なって、ヒドロキシ基、オ
    キソ基またはC1-6アルキル基で置換されていてもよい
    直鎖状C1-6アルキレン基を示す。]で表される環である
    請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】B環が 【化6】 である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】R3が水素原子またはヒドロキシ基である
    請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】R1およびR2のいずれか一方が式 【化7】 (式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す)で表さ
    れる基を示し、他方が水素原子、シアノ基、置換されて
    いてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよ
    いC3-6シクロアルキル基を示す請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】DおよびEが共に酸素原子である請求項
    1記載の化合物。
  12. 【請求項12】A環が(i)ハロゲン原子、(ii)ニト
    ロ基、(iii)カルボキシルまたはC1-6アルコキシ−カ
    ルボニルを有していてもよいC1-6アルキル基、(iv)
    1-6アルコキシ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)アミノ
    基、(vii)モノまたはジ−C1-6アルキルアミノ基、
    (viii)カルボキシル基、(ix)C1-6アルコキシ−カ
    ルボニル基、(x)炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子
    および硫黄原子から選ばれる1種または2種のヘテロ原
    子を1ないし4個含む5または6員の複素環基、(xi)
    1-6アルキルスルホンアミド、(xii)カルボキシ−C
    1-6アルキル−カルボニル−アミノ基、(xiii)C1-6
    ルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル−カルボニル−
    アミノ基、(xiv)C1-6アルキル−カルボニル−オキシ
    −C1-6アルキル−カルボニル−アミノ基および(xv)
    ヒドロキシまたは(および)C1-6アルコキシで置換さ
    れていてもよいC6-14アリール−C2-6アルケニル−カ
    ルボニルアミド基からなる群から選ばれる置換基を有し
    ていてもよいC6-14アリール環を、DおよびEは酸素原
    子を、R1およびR2のいずれか一方が式 【化8】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は 【化9】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは結合手または酸素
    原子を、R3は水素原子またはヒドロキシ基を示す)で
    表わされる基を示し、他方が(1)水素原子、(2)シ
    アノ基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)カルボキシ
    ル基、(iii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(iv)
    5ないし6員の含窒素複素環基、(v)C7-15アラルキ
    ル、カルボキシル−C1-6アルキルおよびC1-6アルコキ
    シカルボニル−C1-6アルキルから選ばれる置換基を有
    していてもよいカルバモイル基、(vi)C6-14アリール
    −カルボニルオキシ基、(vii)スルファモイル基、(v
    iii)モノまたはジ−C1-6アルキル−アミノ−メチレン
    アミノスルホニル基、(ix)カルボキシルまたはカルバ
    モイルを有していてもよいC1-6アルコキシ基および
    (x)シアノからなる群から選ばれる置換基を有してい
    てもよいC1-16アルキル基、(4)カルボキシルまたは
    1-6アルコキシカルボニルを有していてもよいC3-7
    クロアルキル基、(5)C6-14アリール基、または
    (6)C1-6アルコキシ、カルボキシルまたはC1-6アル
    コキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していても
    よいC7-15アラルキル基を示す請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】A環が(i)ハロゲン原子または(ii)
    1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよい
    1-6アルキルを有していてもよいベンゼン環を、Dお
    よびEは酸素原子を、R1およびR2のいずれか一方が式 【化10】 (式中、Ar1はおよびAr2はフェニル基を、B環は 【化11】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
    水素原子またはヒドロキシ基を示す)で表わされる基を
    示し、他方が(1)水素原子、(2)シアノ基、(3)
    (i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル基、(iii)カルバモイル基、(iv)シアノからなる
    群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキ
    ル基、(4)C1-6アルコキシカルボニルを有していて
    もよいC3-7シクロアルキル基を示す請求項1記載の化
    合物。
  14. 【請求項14】A環がハロゲン原子を有していてもよい
    ベンゼン環を、DおよびEは酸素原子を、R1およびR2
    のいずれか一方が式 【化12】 (式中、Ar1およびAr2はフェニル基を、B環は 【化13】 を、XはC1-6アルキレン基を、Yは酸素原子を、R3
    水素原子を示す)で表わされる基を示し、他方がカルボ
    キシルを有していてもよいC1-6アルキル基を示す請求
    項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメト
    キシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナゾ
    リン-3-吉草酸またはその塩。
  16. 【請求項16】2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
    トキシピペリジノ)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒドロキナ
    ゾリン-3-イル]イソ酪酸またはその塩。
  17. 【請求項17】2-[2,4-ジオキソ-1-[4-(4-ジフェニルメ
    トキシピペリジノ)ブチル]-6-フルオロ-1,2,3,4-テト
    ラヒドロキナゾリン-3-イル]イソ酪酸またはその塩。
  18. 【請求項18】式 【化14】 〔式中、Q1は脱離基を示し、その他の各記号は請求項
    1記載と同意義を示す。〕で表される化合物またはその
    塩と式 【化15】 〔式中、Q2は反応性基を示し、R2'は水素原子、シア
    ノ基または置換基を有していてもよい炭化水素基を示
    し、その他の各記号は請求項1記載と同意義を示す。〕
    で表される化合物またはその塩とを反応させることを特
    徴とする請求項1記載の化合物の製造法。
  19. 【請求項19】式 【化16】 〔式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表
    される化合物またはその塩とQ3−CO−Q4(Q3およ
    びQ4はそれぞれ脱離基を示す)を反応させ閉環反応に
    供することを特徴とする請求項1記載の化合物の製造
    法。
  20. 【請求項20】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる医薬組成物。
  21. 【請求項21】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる抗ヒスタミンおよび/または好酸球化学遊走
    抑制剤。
  22. 【請求項22】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる抗アレルギー剤。
  23. 【請求項23】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻
    炎、蕁麻疹またはアトピー性皮膚炎の予防・治療剤。
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