JPH11300952A - インクジェットヘッドの駆動方法及びその装置 - Google Patents
インクジェットヘッドの駆動方法及びその装置Info
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- JPH11300952A JPH11300952A JP11337498A JP11337498A JPH11300952A JP H11300952 A JPH11300952 A JP H11300952A JP 11337498 A JP11337498 A JP 11337498A JP 11337498 A JP11337498 A JP 11337498A JP H11300952 A JPH11300952 A JP H11300952A
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- B41J2/14314—Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
た量のインクをノズルから吐出させることができるよう
にする。 【解決手段】 ノズル54と、このノズルに連通する加
圧室51と、この加圧室51にインクを供給するインク
供給室52と、加圧室51に設けられた振動板55と、
この振動板55に対向して設けられた駆動電極72とか
ら構成されるインクジェットヘッドにおいて、振動板5
5と駆動電極72との間に電圧を印加して振動板55を
静電気力によって変形させ、インク供給室52から加圧
室51にインクが流れ込むのに十分な時間をおいてから
電圧の印加を止め、ノズル54から液滴状のインクを吐
出させる。
Description
タを利用したインクジェットヘッドの駆動方法及びその
装置に係り、特に、周囲の温度変化の如何にかかわら
ず、安定した量のインクをノズルから吐出させることが
できるようにするインクジェットヘッドの駆動方法及び
その装置に関する。
明なプリント画像が得られるインクジェットヘッドを用
いたプリンタの需要が急速に高まった。
飛翔させる方式として、バブルジェット方式、PZD
(圧電素子)方式などが一般的に知られており、製品化
されている。
で製造することができ、また、小形化が容易であるなど
の特徴を持つ静電アクチュエータを利用したインクジェ
ットヘッドが注目されつつある。
ジェットヘッドは、インクを加圧する加圧室内に設けた
振動板とその振動板に対向した設けた駆動電極との間に
電圧を印加して振動板を変形(振動板を駆動電極側に吸
引し接触させる)させ、その変形によって加圧室にイン
クを流入させ、急激にその電圧をOFFしたときに振動
板が元の形状に戻る時の復元力を利用して加圧室からイ
ンクを外部に飛翔させるように構成したものである。
ジェットヘッドの詳細は、「A LOW POWER,
SMALL,ELECTROSTATICALLY−D
RIVEN COMMERCIAL INKJETHE
AD」(セイコーエプソン株式会社)に記載されてい
る。
構成のインクジェットヘッドは、非常に小型であるの
で、インクの吐出状態が周囲の環境変化(ヘッドの残留
電荷の存在、周囲の温度変化)の影響を受けやすいとい
う欠点がある。
記載されている発明では、静電気力で振動板を変形させ
インクを飛翔させる静電アクチュエータを利用したイン
クジェット記録装置の駆動回路において、個別電極と電
界を印加するための端子とを短絡させる動作安定スイッ
チを設け、この動作安定スイッチは、ヘッドの非動作時
に前記端子が短絡状態になるように制御され、電圧印加
終了後の駆動電極の蓄積電荷を除去して、安定したイン
ク吐出動作が行なえるようにしている。
の安定性に以下のような影響を与えると考えられる。従
来は、加圧室内に設けた振動板とその振動板に対向した
設けた駆動電極との間に一定の周期の電圧パルスを与
え、これに伴って振動を繰り返す振動板の作用で加圧室
のインクを飛翔させていた。したがって、この振動周期
が速い場合や、インクの粘度が高い場合には、供給室か
ら加圧室にインクが十分充填されないうちにインクの飛
翔が始まる場合があり、インクの吐出量が履歴により変
動してしまったり、飛翔後のインクの揺れが残っている
ときに次の飛翔に備えるという過程が繰り返され、ドッ
ト径がばらつくという問題が発生する。ところが、現時
点ではこのような問題を解決する具体的な技術はない。
トの品質に大きな影響を与えるので、静電アクチュエー
タを利用したインクジェットヘッドを駆動する場合に
は、周囲の環境変化にかかわらずいかに安定したインク
吐出動作を確保できるかが重要である。
なされたものであり、周囲の温度変化の如何にかかわら
ず、安定した量のインクをノズルから吐出させることが
できるようにするインクジェットヘッドの駆動方法及び
その装置の提供を目的とする。
の本発明は、次のように構成される。請求項1に記載の
発明は、ノズルと、前記ノズルに連通する加圧室と、前
記加圧室にインクを供給する供給室と、前記加圧室に設
けられた振動板と、前記振動板に対向して設けられた駆
動電極とから構成されるインクジェットヘッドの駆動方
法であって、前記振動板と前記駆動電極との間に電圧を
印加して前記振動板を静電気力によって変形させ、前記
供給室から前記加圧室にインクが流れ込むのに十分な時
間をおいて前記電圧の印加を止め、前記ノズルから液滴
状のインクを吐出させることを特徴とするインクジェッ
トヘッドの駆動方法である。
のインクジェットヘッドの駆動方法において、前記供給
室から前記加圧室にインクが流れ込むのに十分な時間
は、10μsec〜250μsecに設定されることを
特徴とする。
のインクジェットヘッドの駆動方法において、前記供給
室から前記加圧室にインクが流れ込むのに十分な時間
は、周囲温度が10℃未満であれば100μsec〜2
50μsecに設定され、周囲温度が10℃以上であれ
ば10μsec〜100μsecに設定されることを特
徴とする。
ノズルに連通する加圧室と、前記加圧室にインクを供給
する供給室と、前記加圧室に設けられた振動板と、前記
振動板に対向して設けられた駆動電極とから構成され、
前記振動板を静電気力によって駆動電極側に変形させ、
前記ノズルから液滴状のインクを吐出させるインクジェ
ットヘッドに適用される駆動装置であって、前記振動板
と前記駆動電極との間に電圧を印加する振動板駆動手段
と、前記振動板の駆動電極側への変形を検出する検出手
段と、当該検出手段によって前記振動板の変形が検出さ
れた後、前記供給室から前記加圧室にインクが流れ込む
のに十分な時間をおいて前記振動板駆動手段による電圧
の印加を停止させる停止手段とを有することを特徴とす
るインクジェットヘッドの駆動装置。
のインクジェットヘッドの駆動装置において、前記イン
クジェットヘッドの周囲温度を検出する温度センサがさ
らに設けられ、前記停止手段は、前記温度センサによっ
て検出される周囲温度に応じて、前記供給室から前記加
圧室にインクが流れ込むのに十分な時間として設定され
る時間を変化させることを特徴とする。
求項5に記載のインクジェットヘッドの駆動装置におい
て、前記停止手段は、前記検出手段が前記振動板の変形
を検出した時から時間カウントを開始する一方、前記供
給室から前記加圧室にインクが流れ込むのに十分な時間
として設定された時間が計時された時に前記振動板駆動
手段による電圧の印加を停止させることを特徴とする。
求項6のいずれか1項に記載のインクジェットヘッドの
駆動装置において、前記供給室から前記加圧室にインク
が流れ込むのに十分な時間は、10μsec〜250μ
secに設定されることを特徴とする。
のインクジェットヘッドの駆動装置において、前記供給
室から前記加圧室にインクが流れ込むのに十分な時間
は、前記温度センサによて検出される周囲温度が10℃
未満であれば100μsec〜250μsecに設定さ
れ、検出される周囲温度が10℃以上であれば10μs
ec〜100μsecに設定されることを特徴とする。
設けられた2つの電極(振動板に設けられている電極と
駆動電極)間に電圧を印加するインクジェットヘッドの
駆動装置であって、2つの電極が静電気力で吸引された
ことを検出し、検出後、所定の時間(インク供給室から
加圧室にインクが流れ込むのに必要な時間)経過後に、
この2つの電極に印加する電圧をOFFするようにし、
また、その所定の時間を周囲温度に応じて変化させるこ
とを要旨とするものである。
形態であるインクジェットヘッドの駆動装置について説
明する。図1は、本発明のインクジェットヘッドの駆動
装置を搭載するインクジェットプリンタの概略構成を説
明するための斜視図である。
Pシートなどの記録媒体である記録シート2に印字する
ものであって、インクジェットヘッド走査系と記録シー
ト送り系とから構成される。
ェット方式のプリントヘッドを単色、あるいは複数色
(例えば3色、4色、または7色など)分含むヘッドユ
ニット3と、ヘッドユニット3を保持するキャリッジ4
と、キャリッジ4を記録シート2の記録面に平行に往復
移動させるためのスキャンシャフト5及びガイド軸6
と、キャリッジ4をガイド軸6に沿って往復駆動するパ
ルスモータ7と、パルスモータ7の回転をキャリッジ4
の往復運動に変えるためのアイドルプーリ8、タイミン
グベルト9とから構成される。
を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねるプラテン
10と、プラテン10との間の記録シート2を押さえて
浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2を排出
するための排出ローラ12、排紙押さえローラ13と、
ヘッドユニット3のインクを吐出するノズル面を洗浄し
インク吐出不良を良好な状態に回復させるメンテナンス
装置14と、記録シート2を手動で搬送するための紙送
りノブ15とから構成される。
はカットシートフィーダ等の給紙装置によって、ヘッド
ユニット3とプラテン10とが対向する記録部へ送り込
まれる。この際、図示しない紙送りローラの回転量が制
御され、記録部への搬送が制御される。
インク飛翔用のエネルギ発生源として静電アクチュエー
タが用いられる。静電アクチュエータは、対向して設け
られた振動板と電極との間に働く静電気力(クーロン
力)を利用して振動板を急峻に変位させる。この変位
は、インクで満たされた加圧室の容積を変化させる。こ
の加圧室の容積の変化により、加圧室に設けられたノズ
ルからインクが吐出され、記録シート2への記録が行な
われる。
ルプーリ8、タイミングベルト9により、記録シート2
を横方向に走査(主走査)し、キャリッジ4に取り付け
られたヘッドユニット3は1ライン分の画像を記録す
る。1ライン分の記録が終わるごとに、記録シート2は
縦方向に送られ(副走査)、次のラインへの記録がされ
る。
され、記録部を通過した記録シート2は、その搬送方向
下流側に配置された排出ローラ12とこれに一定の圧力
で接する排紙押さえローラ13とによって排出される。
1色分のプリントヘッド31を含むキャリッジ4周辺の
構成を説明するための斜視図である。
気口404を有するインクカートリッジ403と、イン
クカートリッジ403を収納するケーシング401、ケ
ーシング蓋405と、インクカートリッジ403を着脱
可能にしつつインクをプリントヘッド31に供給するイ
ンク供給管402と、ケーシング蓋405を閉じた際ケ
ーシング401にケーシング蓋405を固定するための
フック406、蓋止め407と、インクカートリッジ4
03を収納する向き(矢印D3の向き)とは反対の向き
にインクカートリッジ403を付勢しつつインクカート
リッジ403をケーシング蓋405との間でケーシング
401内に保持する押さえバネ408とが設けられる。
方向(矢印D1の向き)に移動することによって記録シ
ート2は主走査されることになる。また、記録シート2
が送られることによって副走査方向(矢印D2の向き)
に印字されることになる。
におけるインクジェットヘッドの構造を示す断面図であ
る。このインクジェットヘッド31は、図示側面側に設
けられているノズル54、ノズル54からインクを吐出
させるためにその内圧を可変する振動板55を備えた加
圧室51、加圧室51へインクを供給するためにインク
を蓄えておくインク供給室52、インク供給室52内の
インクを加圧室51へ導くインレット53、および振動
板55に設けられた第1電極56と対向する位置に空間
71により隔てられた第2電極である駆動電極72を有
している。
71は、本実施形態1では0.3μmとしている。ま
た、振動板55に設けられている第1電極56は、後述
するようにホウ素を拡散することによって形成した不純
物導電層である。この第1電極56は、本実施の形態1
ではアースされており、また、駆動電極72は配線80
によって、後述する振動板駆動制御回路からの電圧が印
加されるようになっている。
子75が設けられると共に、この空間71の発光素子7
5に対向する側には受光素子(フォトダイオード)76
が設けられ、この発光素子75及び受光素子76によっ
て振動板55の変形状態が検出されるようになってい
る。この発光素子75及び受光素子76によって検出手
段が構成される。この発光素子75と受光素子76は、
後述する検出回路に接続される。
ド31の第1電極56と駆動電極72との間に電圧を印
加すると、両電極間に発生する静電気力によって、図4
に示すように振動板55が駆動電極72側に引き付けら
れて実線の状態から点線の状態のように撓む。このよう
に振動板55が撓むと、加圧室51の容積が増加し、イ
ンク供給室52内のインクがインレット53を通り加圧
室51内に流入することになる。この状態をインクが加
圧室51に十分に流れ込むまで維持し(本発明ではこの
時間を確保している)、電圧の印加を止めると、振動板
55の形状が元の形状に復元し、このときの復元力によ
って加圧室51内に圧力を加えることでインク液滴がノ
ズル54から吐出する。
形成した第1電極56をアースさせているので、駆動電
圧として、駆動電極72に+の電位を印加している。こ
の駆動電圧により振動板55に作用する力Fは、F=1
/2・{εr ε0 S(V/d)2 }により算出される。
電極(駆動電極)72との間の比誘電率、ε0 は真空の
比誘電率、Sは電極の面積、Vは駆動電圧、dは第1電
極56と第2電極(駆動電極)72間の距離である。
造方法について簡単に説明する。上記本実施の形態1に
おいて用いたインクジェットヘッド31は、いわゆる半
導体装置製造プロセスやマイクロマシーン製造プロセス
などを利用して製造させるものであり、その方法は様々
であるが、ここでは、その一例について説明する。な
お、ここで説明した製造方法以外の方法により製造され
たインクジェットヘッドであっても本発明による駆動装
置によって駆動できることは言うまでもない。
は、3つの構成要素からなり、この図を参照すれば、加
圧室51、インク供給室52、インレット53、ノズル
54、および振動板55からなるチャネルプレート50
と、このチャネルプレート50の図示上側を覆う天板6
0と、チャネルプレート50に設けられている振動板5
5の対向する位置に空間71を設けて駆動電極72を配
置するためのガラス基板70とからなる。
て説明する。チャネルプレート50の形成には、予め2
00μm程度にラッピングしたシリコン基板を使用し
て、図5Aに示すように、シリコン基板100の全面
に、熱酸化法により酸化膜101を形成する。そして、
シリコン基板100の図示上側表面の酸化膜101に、
公知のフォトリソグラフィーおよびドライエッチングに
よって、加圧室51、インク供給室52、インレット5
3およびノズル54の形状を規定するための開口を設
け、図5Bに示すように、エッチングマスク101aと
する。
より形成されたエッチングマスク101aを有するシリ
コン基板100をKOH溶液により異方性エッチングす
る。ここで使用したシリコン基板100は、基板表面が
(110)面または(100)面を有するものである。
このKOH溶液による異方性エッチングは、シリコン基
板の(111)面が露出することにより自動的にエッチ
ングが停止するため、前記エッチングマスク101aの
形成時において、ノズル54やインレット53となる部
分の開口の大きさを調整することにより、これらの部分
におけるエッチング深さを所望の深さとすることができ
る。また、加圧室51およびインク供給室52の深さ
は、これらの部分の開口の大きさと共に、エッチング時
間を調整することで、振動板55となる部分の厚さが
6.5μm程度となるようにする。このKOH溶液によ
るエッチングによって、加圧室51、インク供給室52
の側壁部分は(111)面が露出することにより、適度
なテーパが形成される。その後、エッチングマスクとし
て使用した酸化膜は除去する。
すように、加圧室51、インク供給室52、インレット
53、ノズル54、さらに振動板55がシリコン基板1
00に形成される。ここで形成したチャネルプレート5
0には図6に示されているように、複数の加圧室と複数
のノズルが形成されていて、1つのヘッドから複数のイ
ンク液滴を吐出させることができるようになっている。
なお、図6は加圧室51、インク供給室52、インレッ
ト53、ノズル54などが形成されたシリコン基板表面
の平面図であり、図5は、図6のA−A線に沿った断面
を工程順に示した図面である。
に、振動板55とこの振動板55部分に形成される第1
電極56と電気的なコンタクトをとるための部分(不図
示)が開口したレジストパターンをフォトリソグラフィ
ーにより形成し、振動板55とコンタクト部分にホウ素
をイオン注入して、図5Cに示したように、第1電極5
6およびコンタクトラインとなる不純物拡散層を形成す
る。その後、熱酸化工程により、シリコン基板100の
全面に酸化膜を形成することで、振動板55の表面(シ
リコン基板の裏面側)に絶縁膜57を形成する。この絶
縁膜57は、駆動電極72との短絡を防止するためであ
る。
0の形成について説明する。このガラス基板70には、
ホウケイ酸ガラス基板を使用して、図3に示した状態に
接合されたときに、チャネルプレート50の振動板55
が位置する部分に所定の深さの凹部をエッチングにより
形成し、この凹部内とこの凹部から連なるコンタクトラ
インを形成するためにITO膜を成膜して、リフトオフ
により、凹部内に駆動電極72、ガラス基板表面にこの
駆動電極72と接続されるコンタクトラインを形成す
る。このとき、複数の加圧室とノズルを有するヘッドの
場合には、各加圧室ごとに駆動電極とそれぞれのコンタ
クトラインを形成する。
H膜を約2μm成膜する。このSiFH膜は、パターン
化せず、基板全面に設けて保護膜とするもので、これに
より、周囲の湿度の影響による駆動電極の劣化を防止す
る。
72を形成したときに、空間71における第1電極56
(絶縁膜表面)から対向する駆動電極72(SiFH膜
表面)までの間隔が0.1〜1μm、好ましくはより低
い駆動電圧で駆動することができるように、0.1〜
0.5μmとなるようにする。本実施形態1では、上述
した通り、空間71は0.3μmとなるように、凹部を
形成している。
凹部を形成する代わりに、前記したシリコン基板100
の振動板55部分をシリコン基板100の裏面(図示下
側)からエッチングにより空間71が形成される分だけ
掘り込んでも良い。この場合、ガラス基板70には凹部
を形成することなく、駆動電極72およびそのコンタク
トラインをITOにより形成する。
ス基板を使用して、加圧室52上部にインクカセットか
らのインクを導入させるためのインク供給口を形成した
ものである。
レート50、ガラス基板70および天板60を図3に示
したようなサンドイッチ構造となるように、受光素子7
6も含めて陽極接合し、振動板55に形成した不純物拡
散層によるコンタクトラインと、ガラス基板70に形成
したコンタクトラインと、受光素子76に至るコンタク
トラインにそれぞれ配線を接続して、インクジェットヘ
ッドが完成する。
ルプレート50の材料として、シリコンを用いたが、こ
れ以外に、ガラス、セラミックス、金属、樹脂、感光性
樹脂等、加圧室51の基本的な形状を形成することがで
きる材料を用いることも可能である。
ンクについて説明する。本実施形態で使用したインクの
組成は、下記表1に示すようなもので、黒(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、およびシアン(C)の4
色のインクを使用しており、表に示す通り、染料により
各色調整したものであるが、染料に代わり顔料を用いた
ものであっても良い。
0CPである。また、実施の形態2にもこれと同様のイ
ンクを用いている。
を制御する制御系のブロック図である。この図では、特
にインクジェットヘッド走査系の動作制御に関する部分
を記載してある。
ェットプリンタ1の動作を総括的に制御する手段であ
る。電源制御手段91は、プリンタ制御手段90及び後
述する振動板駆動制御回路93に電力を供給する手段で
ある。
1参照)をガイド軸6に沿って往復駆動させるモータで
あり、このパルスモータ7の動作はヘッド駆動制御回路
92によって制御される。ヘッド駆動制御回路92は、
プリンタ制御手段90の指令によってその動作が制御さ
れる。
に構成(図3参照)されているヘッドであり、このヘッ
ド31を構成する駆動電極72には振動板駆動制御回路
93からのパルス状の電圧が印加される。このパルス状
の電圧が印加されている間は前述の振動板55(図3及
び図4参照)が駆動電極72側に引かれるように変形
し、電圧が印加されなくなると振動板55が元に戻って
インクを飛翔させる。
段91から振動板駆動用の電力が供給される。この振動
板駆動制御回路93は、プリンタ制御手段90からのプ
リント信号に基づいて駆動電極72に印加するパルス状
の電圧を生成する。なお、この手段の詳細は後述する。
の振動板55が駆動電極72に引き付けられて変形した
状態であることを検出するものであり、この変形を、前
述のように発光素子75と受光素子76を用いて光学的
に検出したり、振動板55と駆動電極72との接触を電
気的に検出したりする。
を光学的に検出するものを主に説明するが、上記のよう
に振動板55と駆動電極72との接触による導通状態を
電気的に検出するようにしても良い。この場合には、振
動板55と駆動電極72とが導通状態であることを検出
する外部回路が必要となるが、ヘッド自体に光学的セン
サを取り付ける必要がないので、ヘッドの構造を簡単に
することができる。
板の変形が検出された場合にここから出力される信号に
基づいて時間カウントを開始し、一定時間経過の後に振
動板駆動制御回路93に電圧オフ信号を出力するもので
ある。したがって、振動板駆動制御回路93からはこの
電圧オフ信号が出力されるまで駆動電極72に電圧が印
加されることになる。
出(間接的にはインクの温度)する温度センサ96が接
続されているが、計時手段95は、この温度センサ96
によって検出される温度に応じて、設定される時間を変
化させることができるようになっている。したがって、
インクの粘度に応じた適正な時間、振動板55を駆動電
極72側に吸引させておくことができる。
て検出された温度が10℃未満である場合には、設定す
る時間を100μsec〜250μsecの間で検出温
度に応じて変化させるようにしてあり、検出された温度
が10℃以上である場合には、設定する時間を10μs
ec〜100μsecの間で検出温度に応じて変化させ
るようにしてある。
を変化させるのは、振動板55が図4に示すように変形
した場合に、インク供給室52から加圧室51にインク
が流れ込むのに必要な時間を確保するためである。した
がって、一般的にインクの粘度は温度が低い程大きいの
で、温度が低くなるにしたがって設定される時間が長く
なるようにしてあり、温度が高くなるにしたがって設定
される時間が短くなるようにしてある。
ecという上限値を設定したのは、これ以上長くしても
効果はほとんど変わらないばかりではなく、逆に印字速
度が遅くなるという欠点が現れるからである。そして、
10℃以上である場合に、設定する時間を10μsec
という下限値を設定したのは、温度が高くてもこれ以下
の時間ではインクを十分に吸引することができなくな
り、この設定する時間がもっと短い場合となんら変わら
なくなってしまうからである。
は、インクの粘度対検出温度との関係に応じて最適な関
数を算出し、その関数に基づいて決定すればよい。
する時間幅を変えているが、これは、周囲温度が10℃
よりも低くなるとインクの粘度が指数関数的に上昇し、
インクが流れに難くなることを考慮したからである。
って振動板55の変形状態を検出するための検出回路を
示した図である。この検出回路は、受光素子(フォトダ
イオード)76からの信号に基づいて、0Vの電圧と5
Vの電圧を出力するように構成してある回路である。
駆動電極72との間に電圧が印加されていない状態(非
駆動時)では、発光素子75からの光が受光素子76に
よって受光されるので、受光素子76から一定の電圧の
信号が出力され続ける。このため、オペアンプ78から
は一定の電圧が出力されるが、NOT回路79の作用に
よって0Vの電圧が検出回路から出力されることにな
る。
に電圧が印加され(駆動時)、図4に示すように振動板
55が駆動電極72側に引き付けられると、発光素子7
5と受光素子76との光路を形成していた空間71が狭
くなるか遮断されるので、受光素子76の受光量が減
り、これに伴って受光素子76から出力される電圧が減
少する。このため、オペアンプ78からは0Vの電圧が
出力されるが、NOT回路79の作用によって5Vの電
圧が検出回路から出力されることになる。この検出回路
から出力される電圧は、図7の計時手段95に出力され
る。計時手段95はこの電圧を入力している間、時間カ
ウントをし、10μsec〜250μsecの間で設定
されている所定の時間経過後に振動板駆動制御回路93
に電圧オフ信号を出力する。
93の具体的な回路を示す図である。図中の制御回路9
31は、プリンタ制御手段90からのプリント信号を受
けて、そのいずれかの出力端子から電圧を出力するもの
である。また、計時手段95から出力される電圧オフ信
号を受けるまでは、その電圧を0にしないように動作す
る回路である。
トランジスタ932〜935が設けられているが、個々
のスイッチングトランジスタには、制御回路931から
個別に駆動電圧が出力される。これらのスイッチングト
ランジスタのスイッチング動作により、第1電極56と
駆動電極72との間に電圧が印加されることになる。な
お、ここで第1電極56と駆動電極72との間に印加さ
れる電圧は、両電極を接触させるのに必要な電圧が20
Vであったので、これよりも大きい22Vに設定した。
ッドの駆動回路は、以上のように構成されているが、次
に、その具体的な動作について説明する。
リント信号が出力されると、図9の制御回路931から
駆動電圧が出力され、図3の第1電極56がアースされ
る一方、駆動電極72に22Vの電圧が印加される。こ
れに伴って両電極56,72間に働く静電気力によって
振動板55が図4のように駆動電極72側に引かれ、振
動板55が駆動電極72に接触する。この振動板55の
変形に伴い、インクがインク供給室52からインレット
53を介して加圧室51に流れ込むことになる。
て構成されるセンサ94は、振動板55の変形状態を受
光量の減少によって検出し、計時手段95に信号を出力
する。計時手段95は、温度センサ96の検出温度に応
じて10μsec〜250μsecの間で時間を設定し
ているので、センサ94からの信号を受けると共に時間
カウントを開始し、設定された時間のカウントが終了す
ると、振動板駆動制御回路93に電圧オフ信号を出力す
る。なお、設定される時間は、周囲温度に応じてインク
供給室52から加圧室51にインクが流れ込むのに十分
な時間であるから、加圧室51にはインクが十分に充填
された状態になっている。
路931は、駆動電圧の出力を止める。このため、両電
極56,72間には静電気力が働かなくなり、振動板5
5は、自己の復元力で急激に元の状態にもどり、このと
きの加圧室51の容積変化に伴ってインクがノズル54
から飛翔する。そして、次の飛翔に備え、同様の動作を
繰り返す。
クジェットヘッドの構造が前述した実施の形態1におい
て示した図3の構造と異なるのみであり、駆動装置の構
成は実施の形態1と同様である。
たインクジェットヘッドの構成を示す断面図である。
液滴を吐出させるノズルの位置を図示上側に設けた以外
は、その他の基本的な構成は実施の形態1において使用
したインクジェットヘッド31と同様である。すなわ
ち、このインクジェットヘッド32は、図示上側に設け
られているノズル58、ノズル58からインクを吐出さ
せるためにその内圧を可変する振動板55を備えた加圧
室51、加圧室51へインクを供給するためにインクを
蓄えておくインク供給室52、インク供給室52内のイ
ンクを加圧室へ導くインレット53、および振動板55
に対向する位置に空間71により隔てられた駆動電極7
2からなる。
には、ホウ素を拡散することによって形成した第1電極
56が形成されていて、この第1電極56および第2電
極である駆動電極72との間に電圧を印加することによ
り、振動板55を変形して、加圧室51内の圧力を変え
ることでインク液滴をノズル58から吐出させている。
この第1電極56は、本実施の形態1ではアースされて
おり、また、駆動電極72は配線80によって、実施の
形態1に示したものと同様の振動板駆動制御回路からの
電圧が印加されるようになっている。
子75が設けられると共に、この空間71の発光素子7
5に対向する側には受光素子(フォトダイオード)76
が設けられ、この発光素子75及び受光素子76によっ
て振動板55の変形状態が検出されるようになってい
る。
2の製造は、天板60(厚さ約150μm)にノズル5
8を公知のNi電鋳法で形成し、また、ガラス基板70
側からインク供給口90を形成した以外は、前述したイ
ンクジェットヘッド31の製造と同様である。
用時においては、ノズル58を下向きにし、記録紙上に
下打ち印字するように使用される。
側、すなわち、振動板55と対向する位置に設けたこと
により、振動板55の変形による加圧室51内のインク
水頭圧(圧力)がインク吐出方向と同じ方向となるた
め、インク吐出の際の手助けとなり前述した実施の形態
1の構造より、少ない振動板55の変形量で、同じ吐出
速度を得ることができる。また、このように振動板55
と対向する位置にノズル58を設けたことにより、1つ
のヘッドに複数のノズルを設けた場合、各ノズルにかか
る圧力が均等となる。
極72との間に印加される電圧は、両電極を接触させる
のに必要な電圧が18V(実施の形態1よりも小さい)
であったので、20Vに設定でき、実施の形態1の場合
よりも駆動電圧を下げることができた。
実施の形態1において説明した駆動装置で駆動すると、
インク液滴を吐出させる場合、各ノズルにかかる圧力が
より均一にできるので、飛翔させるインクのドット径の
バラツキを小さくすることができることになり、また、
駆動電圧も下げることができる。
ば、駆動電極に電圧が印加された後に周囲温度に応じて
設定された時間だけその電圧を保持するようにしている
ので、振動板55はインクの粘度に応じた時間駆動電極
55側に吸引されていることになり、加圧室51には常
に十分な量のインクを充填でき、かつ、各加圧室のイン
クの吸い込み量のムラも小さくなる。
る制御の場合には、インクレット53を介して加圧室5
1にまだインクが流れ込んでいる状態でインクを飛翔さ
せることが起こり、その印字の前に行なったインクの飛
翔履歴、すなわち印字パターンによりインクの飛翔に悪
影響が出るが、本発明では、インクが加圧室51に流れ
込むために必要な時間はインクを飛翔させないようにし
ているので、この悪影響を完全に排除することができ
る。
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明で
は、駆動電極に電圧を印加した後、供給室から加圧室に
インクが流れ込むのに十分な時間をおいてノズルから液
滴状のインクを吐出させるようにしたので、加圧室には
常に十分な量のインクを充填でき、かつ、各加圧室のイ
ンクの吸い込み量のムラも小さくでき、安定した量のイ
ンクをノズルから吐出させることができるようになる。
駆動電極に電圧を印加した後、周囲温度に応じて10μ
sec〜250μsecの間で設定される時間だけその
電圧を保持するようにしたので、周囲温度の変動にかか
わらず加圧室には常に十分な量のインクを充填でき、か
つ、各加圧室のインクの吸い込み量のムラも小さくで
き、安定した量のインクをノズルから吐出させることが
できるようになる。
段により駆動電極に電圧を印加した後、検出手段で振動
板の駆動電極側への変形が検出されてから、供給室から
加圧室にインクが流れ込むのに十分な時間をおいて振動
板駆動手段による電圧の印加を停止させるようにしたの
で、加圧室には常に十分な量のインクを充填でき、か
つ、各加圧室のインクの吸い込み量のムラも小さくで
き、安定した量のインクをノズルから吐出させることが
できるようになる。
駆動電極に電圧を印加した後、温度センサによって検出
される周囲温度に応じて10μsec〜250μsec
の間で設定される時間だけその電圧を保持するようにし
たので、周囲温度の変動にかかわらず加圧室には常に十
分な量のインクを充填でき、かつ、各加圧室のインクの
吸い込み量のムラも小さくでき、安定した量のインクを
ノズルから吐出させることができるようになる。
よって検出される周囲温度が10℃を境に設定される時
間の幅を変えているので、インクの粘度に応じたより細
かい時間設定をすることができ、さらに安定した量のイ
ンクをノズルから吐出させることができるようになる。
るための斜視図である。
ントヘッドを含むキャリッジ周辺の構成を説明するため
の斜視図である。
ドの構造を示す断面図である。
ある。
説明に供する図である。
御系のブロック図である。
態を検出するための検出回路を示した図である。
回路を示す図である。
ェットヘッドの構成を示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ノズルと、前記ノズルに連通する加圧室
と、前記加圧室にインクを供給する供給室と、前記加圧
室に設けられた振動板と、前記振動板に対向して設けら
れた駆動電極とから構成されるインクジェットヘッドの
駆動方法であって、 前記振動板と前記駆動電極との間に電圧を印加して前記
振動板を静電気力によって変形させ、 前記供給室から前記加圧室にインクが流れ込むのに十分
な時間をおいて前記電圧の印加を止め、前記ノズルから
液滴状のインクを吐出させることを特徴とするインクジ
ェットヘッドの駆動方法。 - 【請求項2】 前記供給室から前記加圧室にインクが流
れ込むのに十分な時間は、10μsec〜250μse
cに設定されることを特徴とする請求項1に記載のイン
クジェットヘッドの駆動方法。 - 【請求項3】 前記供給室から前記加圧室にインクが流
れ込むのに十分な時間は、周囲温度が10℃未満であれ
ば100μsec〜250μsecに設定され、周囲温
度が10℃以上であれば10μsec〜100μsec
に設定されることを特徴とする請求項2に記載のインク
ジェットヘッドの駆動方法。 - 【請求項4】 ノズルと、前記ノズルに連通する加圧室
と、前記加圧室にインクを供給する供給室と、前記加圧
室に設けられた振動板と、前記振動板に対向して設けら
れた駆動電極とから構成され、前記振動板を静電気力に
よって駆動電極側に変形させ、前記ノズルから液滴状の
インクを吐出させるインクジェットヘッドに適用される
駆動装置であって、 前記振動板と前記駆動電極との間に電圧を印加する振動
板駆動手段と、 前記振動板の駆動電極側への変形を検出する検出手段
と、 当該検出手段によって前記振動板の変形が検出された
後、前記供給室から前記加圧室にインクが流れ込むのに
十分な時間をおいて前記振動板駆動手段による電圧の印
加を停止させる停止手段とを有することを特徴とするイ
ンクジェットヘッドの駆動装置。 - 【請求項5】 前記インクジェットヘッドの周囲温度を
検出する温度センサがさらに設けられ、 前記停止手段は、前記温度センサによって検出される周
囲温度に応じて、前記供給室から前記加圧室にインクが
流れ込むのに十分な時間として設定される時間を変化さ
せる機能をさらに有することを特徴とする請求項4に記
載のインクジェットヘッドの駆動装置。 - 【請求項6】 前記停止手段は、前記検出手段が前記振
動板の変形を検出した時から時間カウントを開始する一
方、前記供給室から前記加圧室にインクが流れ込むのに
十分な時間として設定された時間が計時された時に前記
振動板駆動手段による電圧の印加を停止させることを特
徴とする請求項4又は請求項5に記載のインクジェット
ヘッドの駆動装置。 - 【請求項7】 前記供給室から前記加圧室にインクが流
れ込むのに十分な時間は、10μsec〜250μse
cに設定されることを特徴とする請求項4乃至請求項6
のいずれか1項に記載のインクジェットヘッドの駆動装
置。 - 【請求項8】 前記供給室から前記加圧室にインクが流
れ込むのに十分な時間は、前記温度センサによて検出さ
れる周囲温度が10℃未満であれば100μsec〜2
50μsecに設定され、検出される周囲温度が10℃
以上であれば10μsec〜100μsecに設定され
ることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘ
ッドの駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11337498A JP3815046B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | インクジェットヘッドの駆動方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11337498A JP3815046B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | インクジェットヘッドの駆動方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11300952A true JPH11300952A (ja) | 1999-11-02 |
| JP3815046B2 JP3815046B2 (ja) | 2006-08-30 |
Family
ID=14610679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11337498A Expired - Fee Related JP3815046B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | インクジェットヘッドの駆動方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3815046B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005212365A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録装置 |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP11337498A patent/JP3815046B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005212365A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録装置 |
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