[go: up one dir, main page]

JPH11509407A - 細胞内相を有する感染性病原体に対するワクチン、hiv感染の治療および予防用組成物、抗体と診断方法 - Google Patents

細胞内相を有する感染性病原体に対するワクチン、hiv感染の治療および予防用組成物、抗体と診断方法

Info

Publication number
JPH11509407A
JPH11509407A JP9504866A JP50486697A JPH11509407A JP H11509407 A JPH11509407 A JP H11509407A JP 9504866 A JP9504866 A JP 9504866A JP 50486697 A JP50486697 A JP 50486697A JP H11509407 A JPH11509407 A JP H11509407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
composition
hiv
cells
sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9504866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4036895B2 (ja
Inventor
シェルマン,ジャン−クロード
ル、コンテル,キャロル
ガレア、パスカル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale INSERM
Original Assignee
Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale INSERM
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale INSERM filed Critical Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale INSERM
Publication of JPH11509407A publication Critical patent/JPH11509407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4036895B2 publication Critical patent/JP4036895B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2740/00Reverse transcribing RNA viruses
    • C12N2740/00011Details
    • C12N2740/10011Retroviridae
    • C12N2740/16011Human Immunodeficiency Virus, HIV
    • C12N2740/16022New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Virology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 感染性病原体がその増殖周期中に宿主で少くとも1回の細胞内相を有している、感染疾患の治療および/または予防用のワクチンが開示されている。ワクチンは、感染性病原体が細胞を出ていくときにその細胞内感染性病原体により運び去られ、かつ上記感染性病原体によりさらされる細胞要素の少くとも1つの潜在エピトープを含んでなる。HIV感染の治療および/または予防用の組成物、対象ペプチドに対する抗体、および診断方法も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞内相を有する感染性病原体に対するワクチン、 HIV感染の治療および予防用組成物、抗体と診断方法 本発明は、新タイプのワクチン、特にHIV症状の治療、予防および診断用の 組成物に関する。 更に詳しくは、本発明は哺乳動物、特にヒトでHIVウイルスを直接または間 接的に中和しうる免疫反応を生じさせることができるペプチドに関する。 HIV‐1複製の阻害においてβ2‐ミクログロブリン(β2m)に対するモ ノクローナル抗体の重要性は、特に特許EP‐B‐0,470,989と様々な 文献で既に記載されている。 特に、これらの抗体は2つのメカニズムで、即ち直接ウイルスで、およびβ2 mを伴う細胞で作用することを証明することが可能であった。 本発明はこれらの予備的な要素を発展させたものであり、HIVウイルスを完 全にまたは部分的に中和する抗体を作ることができる、β2mから得られるかま たは等価構造を有する、ペプチド配列の同定に基づいている。 用いられるメカニズムの複雑さからみて、“HIVウイルスの中和”とは、ウ イルスを破壊するおよび/またはその増殖を妨げるin vivo 効果を有したメカニ ズムを意味すると理解される。 in vitroにおいて、これらの中和抗体は、血清反応陰性の女性の授精のために 、HIVに血清反応陽性の男性の精液のような、ヒトに再接種または再導入させ るべき体液を中和する上で用いることができる。 しかしながら、更に一般的には、本発明は高い変異力を有した寄生体またはウ イルスタイプの感染性病原体に対して特に使用できる、新規なワクチンアプロー チに基づいている。伝統的予防接種の関係においては、感染性病原体の成分に対 する中和抗体を作ることが求められているが、例えばHIVのような病原体が高 い変異力を示すときには、この戦略では、変異体および耐性単離体へと非常に急 速に変遷していく特定の単離体について、せいぜい限られた結果を出せるだけで ある。 新規なワクチンアプローチは異なる考え方に基づいており、周期中に細胞内相 を有するいくつかの感染性病原体に適用しうる。 宿主の感染細胞から感染性病原体の増殖中に、感染性病原体が宿主細胞の決定 基の成分を運び去ることは、ある病原体で知られているか、または特に本発明の 一部を構成するHIVの場合にはそれを証明することが可能である。 本発明の主題の1つは、感染性病原体自体ではなく、それが運び去る決定基の 成分をターゲットとして取り上げることにあり、たとえ病原体自体が変異してい たとしても一定のままであるこれらの細胞決定基に対して予防接種を行うことが できる。 このタイプのアプローチは、抗原が宿主細胞に結合されていること、という直 接的制限をもちろん有しており、細胞外感染性病原体により運び去られたときだ けさらされる細胞決定基の潜在エピトープ、あるいは細胞によるその自然提示に 非免疫原性であって、ビリオンの表面に現れたときに修飾されるエピトープに関 し、このような予防接種を行うことだけが可能である。 例えば、HIVの場合には、β2‐ミクログロブリンがHIVウイルスの増殖 中とその細胞外継代中にさらされるいくつかの潜在エピトープを有していること を証明することができた。したがって、予防接種の場合に、一方で自己免疫反応 と、他方で試験された異なるHIV単離体に結合されているエピトープがないた め、その予防接種は有効であり、これはウイルス自体の変異と無関係である。 このタイプの予防接種は、特に細胞内寄生体と、例えばCMV、HPV、HS VおよびHIVのようなエンベロープウイルスについて選択することができる。 このタイプの予防接種はすべての場合に用いることはできないが、より伝統的 なアプローチに抵抗する感染性病原体にとって非常に有用な代替法となりうるこ とは、はっきり理解されるであろう。 したがって、本発明は、細胞外継代中に細胞内感染性病原体により運ばれて、 感染性病原体によりさらされる細胞要素の少くとも1つの潜在エピトープを含ん でなることを特徴とする、感染性病原体に対するワクチンに関する。 好ましくは、この感染性病原体は寄生体またはエンベロープウイルスであり、 潜在エピトープは細胞の表面近くに位置している。 “潜在エピトープ”とは、隠されているかまたは修飾されていて、そのため免 疫系により外来であると認識され、このため対応決定基の破壊で自己免疫反応を 生じずに、予防接種に使用できる、宿主の細胞決定基のエピトープを表す意味で ある。 潜在エピトープは、明らかにさらされて、即ち感染性病原体により運ばれたと きに免疫系により接近および認識されるべきである(潜在しているままだと、予 防接種は不可能であろう)。 β2‐ミクログロブリンの場合には、このタイプのエピトープの存在を証明す ることができ、尿路によるβ2‐ミクログロブリンの排出中に実際に天然形でみ られる。 したがって、本発明は、配列番号1〜22または等価配列に相当する少くとも 1つのペプチドを活性成分として含んでなることで特徴付けられる、HIV感染 の治療または予防用の組成物に関する。“等価配列”とは、in vitroでモノクロ ーナル抗体B1G6またはB262.2によるHIVウイルスの中和を行わせる 配列を表した意味である。 これらのペプチドは、上記のようなβ2‐ミクログロブリンの潜在エピトープ を構成している。 本発明によるペプチドは以下である: 01‐P1 IQRTPKIQVYSRHPA (Ile‐Gln‐Arg‐Thr‐Pro‐Lys‐Ile‐Gln‐ Val‐Tyr‐Ser‐Arg‐His‐Pro‐Ala) 02‐P4 FHPSDIEVDLLKDGE (Phe‐His‐Pro‐Ser‐Asp‐Ile‐Glu‐Val‐ Asp‐Leu‐Leu‐Lys‐Asp‐Gly‐Glu) 03‐P9 ACRVNHVTLSQPKIV (Ala‐Cys‐Arg‐Val‐Asn‐His‐Val‐Thr‐ Leu‐Ser‐Gln‐Pro‐Lys‐Ile‐Val) モノクローナル抗体B1G6またはB2G2.2によるウイルスの中和を行わ せる、これら15アミノ酸のより小さな部分(7アミノ酸)を用いることも可能 である: 04‐R‐7‐V RTPKIQV (Arg‐Thr‐Pro‐Lys‐Ile‐Gln‐Val) 05‐S‐7‐K SQPKIVK (Ser‐Gln‐Pro‐Lys‐Ile‐Val‐Lys) 06‐F‐7‐E FHPSDIE (Phe‐His‐Pro‐Ser‐Asp‐Ile‐Glu) 共通構造PKI(3アミノ酸)が、関与している単位であるらしい;このため 下記アミノ酸修飾がある: 07‐TLSRTPKIQV(Thr‐Leu‐Ser‐Arg‐Thr‐ Pro‐Lys‐Ile‐Gln‐Val)No.185 08‐IYLTQPKIKV(Ile‐Tyr‐Leu‐Thr‐Gln‐ Pro‐Lys‐Ile‐Lys‐Val)No.186 09‐IQRTPKIQVY(Ile‐Gln‐Arg‐Thr‐Pro‐ Lys‐Ile‐Gln‐Val‐Tyr)No.187 10‐TLSQPKIVKN(Thr‐Leu‐Ser‐Gln‐Pro‐ Lys‐Ile‐Val‐Lys‐Asn)No.188 11‐IQRTPQIVKW(Ile‐Gln‐Arg‐Thr‐Pro‐ Gln‐Ile‐Val‐Lys‐Trp)No.189 12‐IQRTPNIVKW(Ile‐Gln‐Arg‐Thr‐Pro‐ Asn‐Ile‐Val‐Lys‐Trp)No.190 システインおよびグリコシル化部位を導入することも可能である: 13‐CYNPSDIE(Cys‐Tyr‐Asn‐Pro‐Ser‐Asp‐ Ile‐Glu) 14‐YCNPEST(Tyr‐Cys‐Asn‐Pro‐Glu‐Ser‐ Thr) 15‐NFLNCYVS(Asn‐Phe‐Leu‐Asn‐Cys‐Tyr‐ Val‐Ser) 16‐LNCYVSPSD(Leu‐Asn‐Cys‐Tyr‐Val‐Ser ‐Pro‐Ser‐Asp) 最後に、種(マウス、霊長類、ウサギ、モルモット)により異なるバリエーシ ョンを用いたペプチドを用いることが可能である: 17‐KTPQIQV(Lys‐Thr‐Pro‐Gln‐Ile‐Gln‐ Val) 18‐FHPPQIE(Phe‐His‐Pro‐Pro‐Gln‐Ile‐ Glu) 19‐FHPPHIE(Phe‐His‐Pro‐Pro‐His‐Ile‐ Glu) 20‐AEPKTVY(Ala‐Glu‐Pro‐Lys‐Thr‐Val‐ Tyr) 21‐SQPKTVY(Ser‐Gln‐Pro‐Lys‐Thr‐Val‐ Tyr) 22‐ILSRTPKIQV(Ile‐Leu‐Ser‐Arg‐Thr‐ Pro‐Lys‐Ile‐Gln‐Val) 配列番号1〜22のこれらペプチドは優先的選択のみを含んでいる;上記され たようにして、等価ペプチドをみつけることが可能である。 例5は、等価ペプチドを同定することを可能にする方法について記載している 。 これらのペプチドは、好ましくはキャリア系に結合される;これは特に免疫反 応を行わせるために上記ペプチドのNおよび/またはC末端に連結された1以上 のタンパク質断片であってもよい;それらは“複合化タンパク質”と称される。 使用できるタンパク質の中では、特に免疫原性の知られたアルブミン、KLH( Keyhole Limpet Hemocyanin )、MAP(Multiple Antigenic Peptide)または 他のタンパク質が挙げられる。ジスルフィド架橋のような非ペプチド結合でまた はカルシウムイオンによる結合で連結されたタンパク質またはタンパク質断片を 考えることも可能である。 本発明による様々なペプチドの研究中に、これは本発明をいずれかに制限する はずがない理論にすぎないが、PKI構造が必須の役割を果たしていることがわ かった。プロリンは立体配座を決めて、四級ペプチド立体配置の可能性を制限す るアミノ酸である。これらの条件下において、KI(Lys、Ile)は抗体と 反応するとさらされる位置に付いている。 これらの条件下において、キャリアタンパク質の構築に際して、接近しうるP KI構造を残しておける構造を好ましくは用意しておくことが勧められる。 P1、P9およびP10で選択された領域の構造の分析は、可能なアミノ酸を 決めるために、特にRTPKIQV領域で、アラニンを用いて各アミノ酸を別々 に置換する選択のような方法により行える。各ペプチドのビオチニル化と、その 後で結合の喪失を調べるために抗体でのEIAによる選択を用いた技術を用いる ことも可能である。 このため、高い予防接種活性を有するリポタンパク質を作るために、問題のエ ピトープと非タンパク質成分、例えば多糖および/または脂質との複合化を考え ることが可能である;ここでも、共有結合またはその他を考えることが可能であ る。 これら様々なタイプの化合物は、化学合成によるか、または組換えタンパク質 の生産分野で知られる技術を用いた組換えルートにより得られる。 組換え技術の柔軟性は、複数の同一または異なるエピトープを有して、最終産 物の活性を高めうるタンパク質を生産することを可能にする。本発明による組成 物中に入った様々な成分の同時発現を考えることも可能である。 本発明の面の1つによれば、ペプチドがHIVの公知構造タンパク質中に導入 されることが可能であろう;特に、対象のペプチドがgp120のV3ループの 超可変領域中に挿入されたコンストラクト(construct )が使用できる。 gp120のV3領域は、主要HIV‐1中和ドメインであって、ウイルスト ロピズムの主決定基の1つである。結果的に、このタイプの変異体はR7Vに連 結されたHIV‐1の中和とその宿主スペクトルの変更を研究する上で有用であ る。HIV‐1の単離体の中におけるgp120のV3領域の高い変異性が、こ の領域の優先性のもう1つの理由である。V3領域における7アミノ酸の配列の 置換は、HIV‐1ゲノムの別なより保存性の領域における変異よりも、存在し うる組換体を生じる大きなチャンスを有していると思われた。組換体タンパク質 gp120/R7Vは、多量の免疫原R7Vを得るために、タンパク質の発現に 適した系で並行して発現させることができる。 キャリアタンパク質の使用は必須でない;場合により他のキャリア系を用意す ることが可能である“キャリア系”とは、問題のペプチドに対する免疫反応を生 じる単位に導くことができるか、または排除、特に速やかなタンパク質分解から ペプチドを保護することができる成分を表した意味である。 本発明による組成物は、ペプチドおよび/またはタンパク質の免疫原性を増加 させる成分、特に特異的なまたはそうでない免疫アジュバント、例えばフロイン トアジュバント、多糖または相当化合物も含んでいてよい。 これらは予防接種分野で公知の方法である。 本発明による組成物は、選択される投与経路、特に注射経路に適合した形で用 いることができる。しかしながら、本発明による組成物では、粘膜の保護を誘導 するために、他の経路、特に経口またはエアゾール経路により用いられることが 可能であろう。 本発明は、上記されたペプチドおよび/またはタンパク質をその場で発現させ るように投与される組成物にも関する。 特に、本発明は、上記のような少くとも1つの潜在エピトープ、特に配列番号 1〜22を有するペプチドおよび/またはこれらのペプチドを有するタンパク質 、あるいは上記のような問題のペプチドとカップリングできるかまたは等価配列 を有するタンパク質を発現することができるDNA発現カセットに関する。 “等価配列”とは、上記されたような等価ペプチドをコードする配列を表した 意味である。 これらのDNA発現カセットは、もちろん、その場での発現向けに直接用いて も、あるいは上記されたように使用できるペプチドまたはタンパク質を生産させ るために用いてもよい。 DNA配列を用いる予防接種系は公知であって、文献で既に広く記載されてい る。 それらは本質的にヒトで抗原性タンパク質の発現または細胞で抗原性タンパク 質の発現を行わせる系であって、それが予防接種に用いられる;形質転換細胞が 外部で治療される宿主細胞であるとき、治療はex vivo であると言われる。 発現系は高度に多様的である;それらは特に VICAL社の特許および特許出願、 WO90/11092に記載されているような、特に“むきだしのDNA”タイ プ系であってもよい。この場合に、ペプチドまたはそのペプチドを含むタンパク 質をコードするDNAはそのまま注入される;この注入はコードされたタンパク 質の発現をいくつかの場合において導く。 これらの文献に含まれた情報は、参考のため本記載に明らかに含まれる。 特に発現を高めるために、“むきだしのDNA”系を、それら自体の発現系を 含めて用いることも可能であろう。 特にプラスミドまたはウイルスタイプの系の組込みまたは自律複製により発現 を促進させる系を用いることも可能であろう。 挙げられたペプチド配列の発現用の系の中では、ポックスウイルス、アデノウ イルス、レトロウイルスおよびヘルペスタイプウイルス、または他の更に最近の 系、例えばポリオウイルスを用いる系が挙げられるべきだ。 ベクターの中では、体液性応答を生じる、粘膜のためのベクターが好ましくは 用いられる。 特に下記の他のウイルスも、ワクチンを得るために使用できる: -N.R.Rabinovich et al.,Science,1994,265,1401-1404および引用文献に記載さ れているようなアデノウイルス -Sue E.Crowford,Journal of Virology,Sept.1994,p.5945-5952に記載されてい るようなロタウイルス ‐ポックスウイルス、特にワクシニアウイルス、更にPaoletti and Moss による 論文に記載されているようなカナリアポックスのような動物ポックスウイルス -N.R.Rabinovich et al.(1994)に記載されているようなインフルエンザウイルス 様々な抗原用の予防接種ベクターとしてポリオウイルスを用いることを可能に した技術は、特にRaul Andino et al.,Science,265,1448-51に記載されている。 本発明の関係で使用できるこのタイプのコンストラクトは、経口で使用できる ワクチンを得ることを可能にする;これをするために、ペプチド、場合によりキ ャリアタンパク質をコードする配列は、ポリオウイルス、例えば弱毒化 Sabinウ イルス中にクローニングされる;様々なエピトープをコードするウイルスのカク テルを用いることも可能である。 宿主、特にヒト宿主の細胞でタンパク質の発現用にプラスミドまたはウイルス の使用は公知であり、詳細には説明しない。具体的な構築物は、選択される宿主 、エピトープおよびベクターに明らかに依存している。 例えば遺伝子療法の関係で提案されているような細胞ワクチンを用いること、 患者から細胞を集めること、上記のようなベクターでそれらを形質転換すること 、更にはタンパク質をその場で発現させるためにそれらを再移植することも可能 である。 しかしながら、予防接種の場合には、この方法は非常に便利というわけではな い。例えば表面で問題のタンパク質を発現させて、一部の場合にタンパク質の免 疫原性を増加させる、多数で得られる細胞、例えば細菌または酵母細胞を用いる ことが好ましいであろう。 例えば、印刷中の T.R.Fouts et al.,Vaccine(1995)13、Tacket C.O.et al. ,Infect.Immun.(1992)60,536‐541および Hone et al.,J.Chim.Invest.(1992) 90,412-420に(ワクチンサポートとしてヒトでその評価について)記載されてい るようなSalmonellaを発現系として含んでなるワクチンを用いることが可能で ある。 このタイプのワクチンは、本発明によるペプチドを生産する細胞、特に細菌細 胞、またはChad P Muller,Immunology Today,vol.15,No.20,1994,p.458-459に記 載されているある株の他の予防接種ベクターの使用を要する。 本発明によるペプチドまたはタンパク質を生産する細胞は、特にタンパク質が 細胞の表面で発現されるとき、および細胞が無毒性かつ非病原性(弱毒化された または死んだ株)であるが、精製後に用いられるペプチドおよび/またはタンパ ク質を生産するためにも使用できるときには、そのまま用いることができる。 このため、細菌細胞と、更に酵母またはそれより高等の細胞、特に動物、植物 または昆虫細胞も得ておくことが有利かもしれない。 本発明の場合には、特にC.J.Arntzel et al.,Vaccine 94 に記載された技術を 用いて植物源のワクチンの使用を行うことが可能である。 細胞系によりペプチドまたはタンパク質の発現を行わせる技術と、精製技術は 公知である。 既に記載されているように、DNA配列の活性を高めるアジュバント、特にD NAと複合体を作る成分、例えばカチオン性脂質またはリポソームもしくは微粒 子タイプの構造と共に、本発明による組成物を用いることが可能である。 本発明は、本発明によるペプチドに対する抗体を含有した組成物、または本発 明によるペプチドに対する抗体をコードする配列を含有した組成物にも関する。 もちろん、抗体をベースにした組成物の使用は、前者がヒトへの投与に適合し ていることを要する;それらは特に公知技術によりヒト化された抗体であるか、 またはDNA配列からその場で直接発現される。 本発明は、本発明のペプチドに対する、HIVウイルスを中和できる抗体の使 用にも関し、特に本発明は、このタイプの抗体を含む抗血清、または例えば免疫 精製により上記血清から得られる抗体に関する。 本発明は、本発明によるエピトープの1つに対する抗体の存在が患者の血清で 検出されることを特徴とする、診断方法にも関する。 この方法は、抗体を同定するいずれか公知の方法、特にELISAおよびRI A法と、それから派生するすべての方法により行える。 これらすべての方法は、好ましくは、上記された抗原性ペプチドへの問題の抗 体の結合と、その後でこの結合の視覚化に基づいている。この診断にはかなり関 心がある;実際に、例では、血清反応陽性の個体が、本発明による抗体を有する HIVの場合に、非常に多くの場合で進行せず、即ち彼らはエイズを発症させな いことを示している。この場合に、その診断は非常に好ましく、高価な治療を避 けることが可能である。これは妊娠の場合に特に当てはまり、母親でこれら抗体 の存在(HIV+)は新生児の非感染に至るらしい。 本発明による組成物の生産は、公知の技術、化学的ルートによるタンパク質の 合成、化学的ルートによるDNAの合成またはPCRタイプ増幅による増殖によ って行える。タンパク質の場合、これらは適切な合成を用いた組換えルートによ り得ることもできる。 下記例は、本発明の他の特徴および利点を証明することを可能にするであろう 。 添付図面において、 ‐図1Aおよび1Bは、様々な抗原についてR7V‐KLHで免疫されたウサギ の血清の反応性を示したELISAについて表し、 ‐図2は、特にβ2mで免疫されたウサギの抗血清の反応性を示したELISA について表し、 ‐図3A〜3Dは、異なる抗血清と選択されたペプチドとのELISAについて 表し、 ‐図4は、異なる抗β2m抗体でのR7Vに関するELISAについて表し、 ‐図5は、抗β2m抗体およびウサギ血清でのR7V‐BSAおよびβ2mに関 するELISAについて表し、 ‐図6〜13は、MT4およびPBLにおいてHIVウイルスの異なる単離体の 中和に対する異なる患者の血清の効果を示した図について表す。例1 この例では、キャリアタンパク質にカップリングされた選択ペプチドに対する ウサギの免疫反応を証明することを可能にしている。 ペプチド抗原7AAをKLH(Keyhole Limpet Hemocyanin )にカップリング させ、完全フロイントアジュバントの存在下でウサギに注入する。 動物をD0、D14、D28、D42に完全フロイントアジュバントの存在下 で免疫し、試験採血を免疫の35、49、56および79日前に行う。 用いられたペプチドはRV7‐KLH、S7K‐KLHおよびF7E‐KLH である。 ペプチドR7V(RTPKIQV)は、カップリングを行うために、2アミノ 酸で伸長させた。免疫原として用いられた構造はRTPKIQVGYである。 免疫されたウサギ618の抗体をELISAで測定し、様々なキャリアタンパ ク質にカップリングされた(KLH、BSA(牛血清アルブミン)またはMAP (Multiple Antigenic Peptide)にカップリングされた)ペプチドをウェルの底 で用いた。 図は、血清の2つの希釈液d100およびd1000、即ち1/100および 1/1000希釈液で、または異なる時間で得られた結果を表している。 ELISA法は下記のように適用する:ELISA法 1)96ウェルプレート(Immulon IV-Dynatech )への抗原の付着 ・炭酸緩衝液pH9.6で抗原を希釈する →(Ag)最終=1μg/ml ・100μl/ウェル、即ち100ng/ウェルで分配する ・37℃で2時間または4℃で一夜インキュベートする(湿気雰囲気) 2)洗浄 ・0.05%PBS/ Tween20の溶液で5回洗浄 3)ウェルの飽和 ・10%PBS/ウマ(またはウシ)血清の溶液300μl/ウェルで分配す る ・37℃で1時間インキュベートする(湿気雰囲気) 4)洗浄(2)と同一) 5)特異的抗血清とのインキュベート ・10%PBS/ウマ血清で血清を(1/50、1/100、1/1000) 希釈する ・100μl/ウェルで分配し、37℃で1時間インキュベートする(湿気雰 囲気) 6)洗浄(2)と同一) 7)第二抗体(ペルオキシダーゼにカップリングされたヒツジIg〜ヒトIg) とのインキュベート ・10%PBS/ウマ血清で第二抗体を2/1000希釈する ・100μl/ウェルで分配し、37℃で1時間インキュベートする(湿気雰 囲気) 8)洗浄(2)と同一) 9)OPDによる視覚化 ・ホスホクエン酸緩衝液(0.1M、pH5.5)25mlにOPD10mg を溶解させる ・最後にH2210μlを加える ・100μl/ウェルで分配し、暗所下室温で30分間インキュベートする( 405nmで読取る) ・12.5%H2SO450μlで反応を停止させる 10)492nmで読取る 図1Aおよび1Bは、R7V‐KLHで免疫されたウサギ618で得られた結 果を示す。 抗R7V反応性は、R7V‐BSAおよびBSA間の差異を、抗R7V反応性 が血清の抗KLH応答により遮蔽されているR7V‐KLHおよびKLHと比較 してみると、明らかに現れている。抗R7V反応性はD132よりもD68の方 が強いことに、留意されるべきだ。 反応の特異性は、BSAタンパク質が用いられると大きい。 図2も、オリジナルタンパク質β2mの良好な認識を示している。 免疫されたウサギの抗血清は、R7V‐BSAと、たとえP1との反応性が弱 いとしても、R7Vを選択するために用いられたP1、P4およびP9と称され るオリジナルペプチドとで、高い反応性を証明している(図3A〜3D)。 図4は、B1G6およびB2G2.2によるR7Vの認識が用量に依存して、 C21.48の認識が良くないことを証明している;したがって、mAb B1 G6およびB2G2.2が相当ペプチドを選択するために用いられることが好ま しい。 これらの結果は、BSAにカップリングされたR7Vエピトープが良好な免疫 反応を生じうることを証明している。例2 HIV‐1 LAV gp120のV3ループ中へのR7Vの導入 組換えプロウイルスの構築 この例の目的は、HIV‐1 LAV gp120の第三可変領域V3中にR 7V配列を導入することである。方法 キメラ組換えウイルスをPCR特異性変異誘発により構築した。R7V配列と 、gp120のV3領域の7アミノ酸がR7V配列で置換されたHIV‐1 L AVとをベースにした2つのコンストラクトを得た。変異配列の位置は下記表に 示されている: HIV‐1 LAV(V3) NNNTRKSIRIQRGPGRAFVT R7V RTPKIQV (1)RPL R7V RTPKIQV (2)PLG ベクターBluescript中にクローニングされたHIV‐1 LAVのEcoRI5278 ‐XhoI8401断片を、後のコンストラクトのための鋳型として用いた。第 一段階では、一端でBglII制限部位を含むプライマーと、他端でR7Vをコー ドするヌクレオチド配列とに隣接するDNA断片を、PCR増幅によりRPLお よびPLGコンストラクトについて合成した。用いられる変異誘発オリゴヌクレ オチドは、RPLコンストラクトの場合に(+)プライマーACACCAAAG ATACAAGTTGTTACAAATAGGAAAAおよび(−)プライマー TTGTATCTTTGGTGTTCTCTGGATCCGGATACTTT、 PLGコンストラクトの場合に(+)プライマーCGTACACCAAAAAT CCAGGTCCAGAGAGGACCAおよび(−)プライマーGATTTT TGGTGTACGCGTATTGTTGTTGGGTCTからなっていた。第 二段階では、各コンストラクトについて2つのPCR産物を混合し、BglII制 限部位を含むプライマーを用いて増幅させた。RPLおよびPLG断片を酵素B glIIで開裂させ、BglIIで開裂されたHIV‐1 LAVのEcoRI5278 ‐XhoI8401断片を含むベクターBluescript中に挿入した。R7V配列に加え て、増幅プライマーはヌクレオチド配列に修飾を含んでおり、それはアミノ酸配 列の追加修飾なしにRPLおよびPLGコンストラクトに各々新たなBamHI およびMluI制限部位を出現させる。新たな制限部位を用いて、変異配列をス クリーニングした。最後に、RPLおよびPLGコンストラクトを含んだHIV ‐1 LAVのEcoRI5278‐XhoI8401断片を、EcoRIおよびXho I制限部位を用いた相同的組換えによりプラスミドpNL4‐3中に挿入した。 コンストラクトを制限酵素分析によりチェックした。真核細胞のトランスフェクション E.coli TG1 200mlのプラスミドDNAをQiagenミディプレパレーシ 養物をカルシウム共沈降技術によりプラスミド7μgでトランスフェクトした。 翌日、細胞の単層をグリセロールで処理し、CEM細胞系または健常者ドナーか ら得られるPHAにより活性化された一次血液リンパ球(PBL、106細胞/ ml)との共培養物中にいれた。CEMまたはPBL細胞を2日後に単層のCO S細胞から分離して、別に培養した。ウイルスの生産 COSまたはPBL細胞から得られた遊離細胞上澄1mlを超遠心し、沈降し たウイルスを標準逆転写酵素反応によりチェックした。一部の実験では、細胞上 澄100μlをp24gagタンパク質の生産について試験した。 COS細胞のトランスフェクションおよびCEM細胞との共培養 4×106のCOS細胞をカルシウム共沈降技術によりプラスミド7μgでト ランスフェクトした。次いで、CEM細胞を最終用量5mlで4×105細胞/ mlの量で加えた。共培養の2日後に、懸濁状態のCEM細胞を単層のCOS細 胞から分離した。CEM培養上澄の逆転写酵素活性はcpm/mlで示されている。 PBLの感染 2.5×106のPBLを、5000cpm/106PBLの量でトランスフェクシ ョン後に得られた1994年12月19日の無細胞上澄で感染させた(表1)。 トランスフェクション後17日目に、2×106の新たに単離されたPBLを2 ×106の感染PBLに加えた(RPL1+PBL、PLG2+PBL)。培養 上澄の逆転写酵素活性はcpm/mlで示されている。 COS細胞のトランスフェクションおよびPBLとの共培養 4×106のCOS細胞をカルシウム共沈降技術によりプラスミド7μgでト ランスフェクトした。次いで、PHAで刺激されたPBL細胞を最終用量5ml で106細胞/mlの量で加えた。共培養の2日後に、懸濁状態のPBLを単層 のCOS細胞から分離した。PBL培養上澄の逆転写酵素活性はcpm/mlで示され ている。例3 この例の目的は、HIVのインヒビターでありうる抗体(抗β2ミクログロブ リン抗体)を患者の血清で検出するために、特に進行していない患者の血清で保 護抗体の存在を証明するために、選択されたペプチドを用いることである。“進 行していない患者”または“NP”とは、10年間以上も血清反応陽性であって 、 エイズを発症していない、特にT4細胞レベルが正常である患者を表す。物質および方法 1/用いられるペプチドを合成して、Neosystem(フランス)によりBSAに カップリングさせた。 2/患者の血清はELISAで使用前に−20℃または−80℃で貯蔵する。 3/ヒトまたはウサギIgに対する第二抗体はAmersham(フランス)から得た 。OPDはSigma(フランス)から得る。血清反応陽性患者の血清でのELISA 1/患者の血清中における抗R7V抗体の存在(力価1/100および1/1 000) 2/進行していない(培養でウイルス複製のない)人々の試験血清46例のう ち、血清16例はR7Vに陽性であり(37%)、27例は1/100に陰性の ままであり(63%)、血清3例は調べることが不可能である(表1)。 3/進行していない患者46例のうち、34例を抗ペプチド抗体:R7V、P 1、P4、P9の検出について試験した。血清14例は少くとも1つのペプチド に陽性であり(51.8%)、13例は1/100に陰性のままである。血清4 例は陽性または陰性に分類することができなかった(表2)。 例4 下記試験では、抗R7V抗体を有するものの進行していない患者で、様々なH IV単離体、特にBRUおよびNDKを中和する抗体を検出することを可能にし た。これは、本発明による治療で生じる抗体のHIVに対する保護特徴と中和と の間で良好な相関を示すことができる。物質および方法 MT4細胞の培養 MT4細胞は不死細胞(CD4+)であって、成人のT白血病に本来由来する HIV‐1の細胞病原性効果に対して非常に感受的である。その細胞を10%牛 胎児血清、1%グルタミンおよび1%抗生物質で補充されたRPMI培地の存在 下で培養する。PBLの培養 リンパ球を、10%牛胎児血清、1%グルタミン、1%抗生物質、2μg/mlポ リブレン、20IU/ml インターロイキン2(IL‐2)を含む完全RPMI培地 中において、フィトヘマグルチニンP(PHA P)で3日間刺激する。次いで 細胞を洗浄し、完全RPMI培地中106細胞/mlの量で培養する。中和試験 血清を試験で用いる前に、補体除去およびロ過する。MT4の中和 血清を0.8mlの全容量で24ウェルプレート(Costar)で希釈する。HI V‐1 BRUウイルス(ストック溶液の10-1希釈液100μl)またはHI V‐1 NDKウイルス(ストック溶液の10-3希釈液100μl)を加え、混 合液を37℃および5%CO2で1時間30分にわたりインキュベートする。次 いで細胞を200μl/ウェルおよび1.5×106細胞/mlの量で分配する 。感染の3日後に、培養物を10%RPMI培地で(1/3)希釈する。HIV ‐1ウイルスによる細胞の感染は、シンシチウム(多核巨細胞)の形成を観察す ることにより、顕微鏡下で毎日モニターする。異なる血清によるウイルスの中和 は、(+)原型HIVにより誘導されるシンシチウムの形成と比較して、シンシ チウムの不在(−)またはほんのわずかなシンシチウム(+/−)により決める 。PBLの中和 血清(50μl)を96ウェルプレートでHIV‐1 BRUウイルス(スト ック溶液の2×10-1希釈液50μl)と混合し、37℃で5%CO2に1時間 30分おく。次いで混合液を24ウェルプレート(Costar)中の106PBLに 加え、培養物を37℃および5%CO2で3日間維持する。次いで細胞を洗浄し 、25cm2培養フラスコ中106細胞/mlの量で培養する。ウイルスの生産は 、“逆転写酵素”活性をアッセイすることにより、3または4日毎にモニターす る。“逆転写酵素”(RT)活性のアッセイ 遠心培養上澄(1500rpm、RT、10分間)1mlをTL100ロータ ー(Beckman )で超遠心(95000rpm、4℃、5分間)により100倍濃 縮する。得られたペレットをNTE緩衝液‐0.1% Triton X100 10μ lに溶解する。酵素反応は下記反応混合液:50mM Tris pH7.8、20m M MgCl2、20mM KCl、2mMジチオトレイトール、オリゴdT1 2‐18 0.25 OD/ml、ポリrA 0.25 OD/mlおよび3HdTTP 2 .5μCi 50μl中で行う。37℃で1時間インキュベート後、反応産物を2 0%トリクロロ酢酸で沈降させ、Millipore 膜でロ過し、β放射能を測定する。 結果はCMP/mlで表示している。中和実験のレポート ペプチドR7Vに対する抗体は、出願人により開発された特異的ELISAに より、HIV+患者の血清で検出した。サーチは、2つの原型ウイルス株HIV ‐1 BRUおよびNDKに対する中和活性の存在について、これらの血清で行 った。2種の中和試験を、一方ではMT4細胞系(シンシチウムの形成で追跡す る)、他方では健常末梢血リンパ球、PBL(“逆転写酵素”活性で追跡する) で行った。MT4で得られた結果 試験された患者13例において、中和血清活性は彼らのうち6例で検出された (表3〜5): ‐血清2例はHIV‐1 NDKを中和する: ZUM AM(ELISA陽性) COC PH(ELISA陰性) ‐血清2例はHIV‐1 BRUを中和する: MEC EV(ELISA陽性) OUA VE(ELISA陰性) ‐血清2例はHIV‐1 BRUおよびHIV‐1 NDKを中和する: SAU CH(ELISA陽性) BUB JE(ELISA陽性)PBLで得られた結果 実験は、MEC EV、SAU CHおよびBUB JEの血清(1/50) と、血清反応陰性個体の血清とで行った。中和活性はSAU CH血清と血清反 応陰性の血清で検出されなかった。他方、2つの原型ウイルス株HIV‐1 B RUおよびNDKに対する中和活性は、血清MEC EVおよびBUB JEで 検出された(図6〜13)。例5 相当ペプチドを検出することができる方法 抗B1G6 β2モノクローナル抗体によるHIV‐1 NDKの中和に関する 選択ペプチドの効果 プロトコール 濃度100μg/mlまたは50μg/ml(ストック溶液40μlまたは20μl、 5mg/ml )のペプチドを、静かに撹拌しながら、37℃で水浴上のチューブ中で 2時間にわたり、110μlの全容量でB1G6 5μg/ml(1mg/ml のストッ ク溶液10μl)と共にプレインキュベートする。次いで、HIV‐1 NDK (ストック溶液の2×10-4希釈液100μl)を加え、チューブを水浴上37 ℃で1時間インキュベートする。次いで、チューブを2つに分け、各100μl を24ウェルプレートで106PBLに加える。細胞を5%CO2の雰囲気下37 ℃で3日間培養する。3日目に細胞を洗浄し、培地に入れて、25cm3丸底フ ラスコで少くとも20〜25日間増殖させる。ウイルスの生産は逆転写酵素(R T)のアッセイで3または4日毎にモニターする。結果 ペプチドR7VおよびF7Eは、PBLによるHIV‐1 NDKの生産につ いて、モノクローナル抗体B1G6の中和効果を打消すことができる。R7Vペ プチドの配列を修飾したところ、6つの新たなペプチド(185、186、18 7、188、189、190)のうち3つのペプチド185、189および19 0はR7Vの打消し効果を失った。 例6 抗R7V抗体の存在と疾患の進行との相関 HIVに感染した患者90例の血清サンプルを用いる。彼らは下記のように分 けられる:3年間以上無症状の患者28例、長期生存者24例およびエイズにか かった患者38例。血清反応陰性ボランティアドナー69例からなるコントロー ル群も血液バンクから得た。 リンパ球を間接免疫蛍光法によりカウントし、Epic Profile(Coultronics,Mar gency,France)により分析した。β2m血清レベルを免疫拡散法(El Nanorid Ki t)により測定した。p24抗原レベルをCoulter p24検出キット(Coultroni cs,Margency,France )により試験した。 抗R7V抗体の血清濃度をELISAにより検出する。結果はB1G6モノク ローナル抗体相当物の濃度としてμg/mlで表示されている。中和試験 ヒト血清を補体除去して、B1G6相当物200μg/mlまたは100μg/mlま で希釈する。HIV含有100TCID5050μlを37℃および5%COで9 0分間にわたり96ウェルプレートで希釈血清50μl(全容量100μl)と 共にプレインキュベートする。ウイルスおよび血清を含有した反応混合液を、8 ×104MT4細胞の追加後に2回(血清の最終希釈倍率1/120から1/2 0まで)、感染の3日後に更に3回希釈する。MT4系におけるHIVの融合誘 導効果、即ちウイルスによる感染の指標としてシンシチウムの形成は、培養ウェ ルで7日間モニターする。逆転写酵素活性は感染の7日後に無細胞上澄400μ lで測定する。 抗R7V抗体レベルの平均値を各患者および各グループについて計算する。H IVに感染した人々の血清は抗R7V抗体を含有しており、HIV血清反応陽性 の血清はHIV血清反応陰性の血清よりも有意に高い抗R7V抗体濃度を示す。 抗R7V抗体レベルは、B1G6相当物として表示すると、HIVに感染したグ ループとHIVに感染していないグループとで、各々35〜2558μg/ml(n =90)および27〜1790μg/ml(n=69)である。 次いで、HIV患者のグループを彼らの臨床状態により3つのカテゴリーに分 ける:長期間にわたりHIVについて血清反応陽性であって、エイズ症状なしに 3年間以上研究所でモニターされてきた患者からなる、進行していないもののグ ループ(NP);長期間エイズにかかっている人々からなる、長期生存者のグル ープ(LTS);最後に、予後の悪いエイズにかかった人々からなる、進行して いるグループ。 抗R7V抗体は進行しているグループ(35〜630μg/ml)と比較して無症 状グループ(91〜2558μg/ml)で有意に増加しているが(p=0.001 )、有意差はLTSグループ(59〜1864μg/ml)と比較して観察されない 。同様に、LTSグループは進行しているグループよりも高い抗R7Vレベルを 有している(p=0.004)。健常者と比較して、進行しているグループでは 抗R7V抗体レベルに差異がない。 進行しているグループにおいて、研究所へ最後に来てから間もなく亡くなった 患者(35〜508μg/ml、n=23)と、病気だがなお生きている患者(77 〜586μg/ml、n=14)との間で、抗R7V抗体レベルについて明らかに区 別できる(p<0.03)。 長期追跡研究では、抗R7V抗体レベルと、循環中における全リンパ球数、C D4およびCD8細胞、p24およびβ2mのような他の生物学的パラメーター との相関を確立することができなかった。 R7VレベルはNP患者でずっと安定であるが、LTS患者では変動している ようだ。 ELISA試験を患者血清の生物活性と関連付けるために、中和試験は、指標 MT4細胞において、2種の非関連ウイルス、HIV‐1 LAV株と、高度に 細胞病原性のHIV‐1 NDK株で行った。血清希釈倍率は、中和混合物でB 1G6相当物5μgを得られるように調整した。この濃度は、B1G6抗体によ る感染を中和する上で最適と決められた。表5でみられるように、選択された血 清18例のうち17例は、NDKおよびLAV双方によるMT4細胞の感染を防 いでいる。培養物中でB1G6相当物5μgを得るために、試験された血清18 例のうち13例は、1/50以下の希釈倍率を要した。存在しうる血清成分によ る非特異的活性を排除するために、低B1G6相当物レベルのこれら血清を1/ 100希釈して、中和試験に用いた。培養物中のB1G6相当物の量は5μg以 下であった(2.5〜0.3μg/ml)。血清14例のうち9例(64%)は、1 /100希釈で双方のHIV株、LAVおよびNDKをなお中和した。コントロ ールとして用いられた健常者ドナーからの血清3例は中和活性を示さない。 図面の説明 図1Aの説明 図1Bの説明 図2の説明 R7Vまたはβ2mに対するウサギ抗血清のELISA ウサギ618(R7V‐KLHで免疫)血清希釈倍率1/100 図3Aの説明 ペプチドでコートされたウェルにおけるウサギ抗血清のELISA 図3Bの説明 免疫されたウサギの血清についてのELISA 図3Cの説明 免疫されたウサギの血清についてのELISA 図3Dの説明 免疫されたウサギの血清についてのELISA 図4の説明 R7Vに対するB1G6、C21.43、B2G2.2 mAbのELISA 図5の説明 R7V‐BSAまたはβ2のELISA 図6の説明 PBLで血清MEC EV(1/50)によるHIV‐1 BRU‐1の中和 図7の説明 PBLでBUB JEの血清(1/50)によるHIV‐1 BRU‐1の中 和 図8の説明 PBLでHIV‐1 BRU‐1の生産に関する血清SAU CH(1/50 )の効果 図9の説明 PBLでHIV‐1の生産に関するHIV患者の血清の効果 図10の説明 PBLで血清MEC EV(1/50)によるHIV‐1 NDKの中和 図11の説明 PBLで血清BUB JE(1/50)によるHIV‐1 NDKの中和 図12の説明 PBLでHIV‐1 NDKの生産に関する血清SAU CH(1/50)の 効果 図13の説明 PBLでHIV‐1 NDKの生産に関するHIV患者の血清の効果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 39/395 A61K 39/395 N 48/00 48/00 C07K 7/06 C07K 7/06 7/08 7/08 14/155 14/155 16/10 16/10 C12N 5/10 G01N 33/569 L G01N 33/569 C12N 5/00 B //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:92) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BB,BG,BR ,CA,CN,CZ,EE,GE,IS,JP,KP, KR,LK,LR,LS,LT,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO,RU ,SG,SI,SK,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN (72)発明者 ガレア、パスカル フランス国マルセーユ、ブールバール、デ ュ、ルドン、83、バーティマン、デ1、 ラ、ルビエール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 感染性病原体がその増殖周期中に宿主において少くとも1回の細胞内相 を有している、感染源の疾患の治療および/または予防用のワクチンであって、 細胞外でその継代中に細胞内感染性病原体により運ばれ、かつ感染性病原体に よりさらされる細胞要素の少くとも1つの潜在エピトープを含んでなることを特 徴とするワクチン。 2. 感染性病原体が細胞内寄生体またはエンベロープウイルスからなる、請 求項1に記載のワクチン。 3. ウイルスがHIV、CMVおよびHPVから選択される、請求項2に記 載のワクチン。 4. 配列番号1〜22または等価配列に相当する少くとも1つのペプチドを 活性成分として含んでなることを特徴とする、HIV感染の治療または予防用の 組成物。 5. ペプチドがキャリア系に結合されている、請求項4に記載の組成物。 6. キャリア系がペプチド結合によりペプチドのNまたはC末端に連結され た1以上のタンパク質断片からなる、請求項5に記載の組成物。 7. キャリア系が非ペプチド結合によりペプチドに連結されている、請求項 4に記載の組成物。 8. ペプチドがR7V配列を有している、請求項4〜7のいずれか一項に記 載の組成物。 9. いくつかのペプチドを含んでなる、請求項4〜8のいずれか一項に記載 の組成物。 10. キャリア系がアルブミン、KLHおよびMAPから選択される、請求 項4〜9のいずれか一項に記載の組成物。 11. 非特異的免疫アジュバントを更に含んでなる、請求項4〜10のいず れか一項に記載の組成物。 12. 配列番号1〜22または等価配列の1つによるペプチドをコードして いるDNA配列を含んでなることを特徴とする、HIV感染の治療および予防用 の組成物。 13. DNA配列が、ペプチド配列、配列番号1〜22または等価配列を有 するペプチドをコードしている、請求項12に記載の組成物。 14. DNA配列が宿主細胞でその発現を確実にさせる配列により先行され ている、請求項13に記載の組成物。 15. DNA配列が発現ベクターにより保持されている、請求項12〜14 のいずれか一項に記載の組成物。 16. 発現ベクターが自律複製状態におかれている、請求項15に記載の組 成物。 17. 発現ベクターが染色体組込み用のベクターである、請求項15に記載 の組成物。 18. 発現ベクターが細菌プラスミドである、請求項15〜17のいずれか 一項に記載の組成物。 19. 発現ベクターが欠陥および/または非病原性ウイルスから全部または 一部なる、請求項15〜18のいずれか一項に記載の組成物。 20. ペプチドが宿主細胞で発現される、請求項1〜19のいずれか一項に 記載の組成物。 21. 細胞が真核または植物細胞である、請求項20に記載の組成物。 22. 請求項1〜21のいずれか一項に記載された組成物の1つに用いられ ているペプチドに対する抗体。 23. 請求項22に記載された少くとも1種の抗体を含んでなる組成物。 24. 請求項19に記載された抗体の存在が免疫試験により検出されること を特徴とする、進行していない患者の診断方法。 25. 免疫試験がELISAまたはRIA試験である、請求項24に記載の 方法。
JP50486697A 1995-06-30 1996-06-28 細胞内相を有する感染性病原体に対するワクチン、hiv感染の治療および予防用組成物、抗体と診断方法 Expired - Fee Related JP4036895B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9507914A FR2735984B1 (fr) 1995-06-30 1995-06-30 Vaccin contre des agents infectieux ayant une phase intracellulaire, composition pour le traitement et la prevention des infections a hiv, anticorps et procede de diagnostic
FR95/07914 1995-06-30
PCT/FR1996/001006 WO1997002344A2 (fr) 1995-06-30 1996-06-28 Vaccin contre des agents infectieux, composition pour le traitement et la prevention des infections a hiv

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11509407A true JPH11509407A (ja) 1999-08-24
JP4036895B2 JP4036895B2 (ja) 2008-01-23

Family

ID=9480577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50486697A Expired - Fee Related JP4036895B2 (ja) 1995-06-30 1996-06-28 細胞内相を有する感染性病原体に対するワクチン、hiv感染の治療および予防用組成物、抗体と診断方法

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6113902A (ja)
EP (1) EP0835309B1 (ja)
JP (1) JP4036895B2 (ja)
CN (1) CN1117148C (ja)
AT (1) ATE206456T1 (ja)
AU (1) AU6462396A (ja)
CA (1) CA2223825A1 (ja)
DE (1) DE69615685T2 (ja)
DK (1) DK0835309T3 (ja)
ES (1) ES2165510T3 (ja)
FR (1) FR2735984B1 (ja)
PT (1) PT835309E (ja)
WO (1) WO1997002344A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526382A (ja) * 2002-12-06 2006-11-24 シンガポール ジェネラル ホスピタル ピーティーイー リミテッド 中枢神経系の損傷
JP2010521189A (ja) * 2007-03-22 2010-06-24 ユルマ エール エ デ 新規なヒト抗r7v抗体及びその使用

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2235420A1 (en) 1998-06-17 1999-12-17 Paolo Renzi Antisense oligonucleotides for treating or preventing atopic diseases and neoplastic cell proliferation
FR2836146B1 (fr) * 2002-02-15 2005-01-07 Urrma R & D IMMUNOGLOBULINE IgG3 MARQUEUR DE PROTECTION CONTRE LES MALADIES VIRALES INFECTIEUSES ET SES UTILISATIONS
EP2374470A1 (fr) * 2010-04-08 2011-10-12 Beta Innov Utilisation thérapeutique de la protéine Beta2m
EP3512551A4 (en) * 2016-09-16 2020-08-05 The Brigham and Women's Hospital, Inc. BLOCUS OF INTERACTIONS OF ALPHAF TOPROTEIN (AFP) WITH MOLECULES ASSOCIATED WITH MICROGLOBULIN BETA2

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK160944C (da) * 1986-01-16 1991-10-21 Novo Industri As Modificerede beta2-mikroglobuliner og farmaceutiske praeparater indeholdende disse
US5733550A (en) * 1990-05-10 1998-03-31 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Method for enhancing the association of exogenous peptides with class I MHC molecules on the surface of antigen presenting cells with β-microglobulin
FR2675508A1 (fr) * 1991-04-18 1992-10-23 Tm Innovation Compose comprenant une sequence peptidique neutralisant l'infection par le cytomegalovirus humain (hcmv) et composition le comportant.
GB9201023D0 (en) * 1992-01-17 1992-03-11 Medical Res Council Vaccines
GB9214871D0 (en) * 1992-07-13 1992-08-26 Medical Res Council Vaccines
US6696061B1 (en) * 1992-08-11 2004-02-24 President And Fellows Of Harvard College Immunomodulatory peptides
GB9307371D0 (en) * 1993-04-08 1993-06-02 Walls Alan J Fusion proteins

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526382A (ja) * 2002-12-06 2006-11-24 シンガポール ジェネラル ホスピタル ピーティーイー リミテッド 中枢神経系の損傷
JP2010521189A (ja) * 2007-03-22 2010-06-24 ユルマ エール エ デ 新規なヒト抗r7v抗体及びその使用

Also Published As

Publication number Publication date
DE69615685D1 (de) 2001-11-08
EP0835309A2 (fr) 1998-04-15
WO1997002344A2 (fr) 1997-01-23
FR2735984A1 (fr) 1997-01-03
CN1117148C (zh) 2003-08-06
US6113902A (en) 2000-09-05
ES2165510T3 (es) 2002-03-16
DE69615685T2 (de) 2002-08-08
CN1193349A (zh) 1998-09-16
CA2223825A1 (fr) 1997-01-23
FR2735984B1 (fr) 1997-09-19
AU6462396A (en) 1997-02-05
JP4036895B2 (ja) 2008-01-23
EP0835309B1 (fr) 2001-10-04
ATE206456T1 (de) 2001-10-15
PT835309E (pt) 2002-03-28
DK0835309T3 (da) 2002-12-02
WO1997002344A3 (fr) 1997-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6372884B1 (en) Biologically active compounds and methods of constructing and using the same
Wang et al. Induction of humoral and cellular immune responses to the human immunodeficiency type 1 virus in nonhuman primates by in vivo DNA inoculation
JP4216473B2 (ja) Hiv感染および免疫疾患の予防および治療のペプチド組成物
Lairmore et al. Human T-lymphotropic virus type 1 peptides in chimeric and multivalent constructs with promiscuous T-cell epitopes enhance immunogenicity and overcome genetic restriction
US20020182222A1 (en) HIV vaccine candidate peptides
JPH0762031B2 (ja) エイズウイルスおよびエイズウイルスのタンパク質に対する細胞性免疫を誘導する合成ペプチド
US9266928B2 (en) Deletion of the beta 20-21 loop in HIV GP120 exposes the CD4 binding site for improved antibody binding and antibody induction
EP0550599B1 (en) Peptides for use in vaccination and induction of neutralizing antibodies against human immunodeficiency virus
JPH10503933A (ja) 抗原的に標識した非感染性レトロウィルス様粒子
KR100927221B1 (ko) E형 간염 바이러스의 폴리펩티드 단편, 그를 이용한 백신조성물 및 진단용 키트
JPH03503166A (ja) 抗hiv応答を喚起する合成抗原
US6033672A (en) Method of stimulating an immune response to caprine arthritis-encephalitis virus (CAEV) in humans through the administration of CAEV immunogens
JP4036895B2 (ja) 細胞内相を有する感染性病原体に対するワクチン、hiv感染の治療および予防用組成物、抗体と診断方法
JPH09512561A (ja) ヒト免疫不全ウイルス感染に対する防御用合成ワクチン
JPH0570493A (ja) ヒト免疫不全ウイルス(hiv)関連免疫調製物
US20080267989A1 (en) Hiv Gp-41-Membrane Proximal Region Arrayed On Hepatitis B Surface Antigen Particles as Novel Antigens
CN1082053A (zh) 合成多肽
US20110262894A1 (en) Vaccine against infectious agents having an intracellular phase, composition for the treatment and prevention of hiv infections, antibodies and methods of diagnosis
JPH07504409A (ja) ウィルス因子のタンパク質に免疫学的に近縁するペプチド及びその生物学的利用
Sundaram et al. Structural and immunogenicity analysis of chimeric B‐cell epitope constructs derived from the gp46 and gp21 subunits of the envelope glycoproteins of HTLV‐1
JPH02209889A (ja) 合成親水性ペプチド
JPH09500096A (ja) ヒト免疫不全ウイルスに対する予防接種および中和抗体誘発に用いられるペプチド
US6911527B1 (en) HIV related peptides
RU2014845C1 (ru) Способ получения вакцины против спида
CN119907804A (zh) 一种冠状病毒多价疫苗及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061226

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees