JPH1172749A - 液晶分子配向基板の照射光学系 - Google Patents
液晶分子配向基板の照射光学系Info
- Publication number
- JPH1172749A JPH1172749A JP24761197A JP24761197A JPH1172749A JP H1172749 A JPH1172749 A JP H1172749A JP 24761197 A JP24761197 A JP 24761197A JP 24761197 A JP24761197 A JP 24761197A JP H1172749 A JPH1172749 A JP H1172749A
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- JP
- Japan
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- light
- liquid crystal
- optical system
- substrate
- irradiation optical
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】照射強度が強く、広い面積を短い光路長で照射
でき、かつ低コストでありながら液晶分子に配向とプレ
ティルト角を与えられる照射光学系を提供すること。 【解決手段】光源10と、光平行化手段20と、平面鏡
30から成り、光平行化手段20から液晶分子配向基板
40へ斜めから光を照射するとともに、液晶分子配向基
板40から反射した光に対し平面鏡30を垂直に配置す
る。
でき、かつ低コストでありながら液晶分子に配向とプレ
ティルト角を与えられる照射光学系を提供すること。 【解決手段】光源10と、光平行化手段20と、平面鏡
30から成り、光平行化手段20から液晶分子配向基板
40へ斜めから光を照射するとともに、液晶分子配向基
板40から反射した光に対し平面鏡30を垂直に配置す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶分子の配向技術
に関し、特に光(紫外光を含む。以下同じ。)を用いた
配向に用いられる光の照射装置に関する。
に関し、特に光(紫外光を含む。以下同じ。)を用いた
配向に用いられる光の照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶分子を基板表面に平行に配向させる
方法として、現在は基板を布で一方向に機械的に擦るい
わゆるラビング法が多用されている。しかし、ラビング
による配向処理は一般に布を使用するので布切れがゴミ
として発生する上、静電気も発生するという問題があ
る。そこで光を用いて液晶分子を配向させる方法、いわ
ゆる光配向法が近年注目されている。ところで、液晶を
表示素子として利用する場合、各液晶分子にプレティル
ト角を与えておかなければ、リバースティルトによるデ
ィスクリネイションが発生し、光の漏れや散乱による液
晶表示素子のコントラストの低下が生じる。このため従
来の光配向法では、ポリイミドを塗布したガラス基板に
対して斜めから偏光を照射することによって配向膜を形
成していた。これに用いられる照射光学系は図3のよう
な構成になっている。すなわち、光源10と、光平行化
手段20と、偏光素子50から成り、光平行化手段20
から液晶分子配向基板40へ斜めから偏光を照射するよ
うになっている。
方法として、現在は基板を布で一方向に機械的に擦るい
わゆるラビング法が多用されている。しかし、ラビング
による配向処理は一般に布を使用するので布切れがゴミ
として発生する上、静電気も発生するという問題があ
る。そこで光を用いて液晶分子を配向させる方法、いわ
ゆる光配向法が近年注目されている。ところで、液晶を
表示素子として利用する場合、各液晶分子にプレティル
ト角を与えておかなければ、リバースティルトによるデ
ィスクリネイションが発生し、光の漏れや散乱による液
晶表示素子のコントラストの低下が生じる。このため従
来の光配向法では、ポリイミドを塗布したガラス基板に
対して斜めから偏光を照射することによって配向膜を形
成していた。これに用いられる照射光学系は図3のよう
な構成になっている。すなわち、光源10と、光平行化
手段20と、偏光素子50から成り、光平行化手段20
から液晶分子配向基板40へ斜めから偏光を照射するよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の照射光
学系には以下の欠点があった。第1の欠点は光の照射強
度が弱い点である。偏光素子の透過率は半分以下しかな
いため従来の照射光学系は照射強度が弱かった。第2の
欠点は照射面積を大きくすることができないことであ
る。大面積の偏光素子は制作が極めて困難だからであ
る。第3の欠点は光路長が長い点である。偏光素子は光
の入射角が指定されているものが多く、必要な面積の偏
光素子を設置するには照射光学系の光路長がかなり長く
なる場合が多かった。第4の欠点はコストが高いことで
ある。ポリイミドは紫外光で照射する必要があるが、紫
外領域で使用できる偏光素子は極めて高価なため、従来
の照射光学系はコストを下げることができなかった。そ
こで、本発明は照射強度が強く、広い面積を短い光路長
で照射でき、かつ低コストでありながら液晶分子に配向
とプレティルト角を与えられる照射光学系を提供するこ
とを目的とする。
学系には以下の欠点があった。第1の欠点は光の照射強
度が弱い点である。偏光素子の透過率は半分以下しかな
いため従来の照射光学系は照射強度が弱かった。第2の
欠点は照射面積を大きくすることができないことであ
る。大面積の偏光素子は制作が極めて困難だからであ
る。第3の欠点は光路長が長い点である。偏光素子は光
の入射角が指定されているものが多く、必要な面積の偏
光素子を設置するには照射光学系の光路長がかなり長く
なる場合が多かった。第4の欠点はコストが高いことで
ある。ポリイミドは紫外光で照射する必要があるが、紫
外領域で使用できる偏光素子は極めて高価なため、従来
の照射光学系はコストを下げることができなかった。そ
こで、本発明は照射強度が強く、広い面積を短い光路長
で照射でき、かつ低コストでありながら液晶分子に配向
とプレティルト角を与えられる照射光学系を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】光源10と、光平行化手
段20と、平面鏡30から成り、光平行化手段20から
液晶分子配向基板40へ斜めから光を照射するととも
に、液晶分子配向基板40から反射した光に対し平面鏡
30を垂直に配置する。
段20と、平面鏡30から成り、光平行化手段20から
液晶分子配向基板40へ斜めから光を照射するととも
に、液晶分子配向基板40から反射した光に対し平面鏡
30を垂直に配置する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施の形態を示
す。10は光源、20は光平行化手段、30は平面鏡で
ある。また、40はガラスの上にポリイミドを塗布した
液晶分子配向基板(以下基板という)である。光源10
は、超高圧水銀灯11、楕円鏡12、ロッド13、レン
ズ14、から成り、2次光源15を形成する。光平行化
手段20は、焦点を2次光源15に合致させた凹面鏡で
あり、平行光を作成する。光平行化手段20には凹面鏡
のほかコンデンサーレンズやフレネルレンズも適用でき
る。
す。10は光源、20は光平行化手段、30は平面鏡で
ある。また、40はガラスの上にポリイミドを塗布した
液晶分子配向基板(以下基板という)である。光源10
は、超高圧水銀灯11、楕円鏡12、ロッド13、レン
ズ14、から成り、2次光源15を形成する。光平行化
手段20は、焦点を2次光源15に合致させた凹面鏡で
あり、平行光を作成する。光平行化手段20には凹面鏡
のほかコンデンサーレンズやフレネルレンズも適用でき
る。
【0006】平行光は基板40をA方向から斜めに照射
し、一部の光は基板40で反射する。平面鏡30はこの
反射光に対して垂直に配置されているため、反射光は元
の光路を逆進し、B方向から再度基板40を照射する。
このため、基板40は左右両方(図1のA方向及びB方
向)から光が照射されることになる。ところで、基板に
斜めから光を照射したとき、照射光のS波は液晶分子の
配向に寄与し、P波はプレティルト角の形成に寄与す
る。
し、一部の光は基板40で反射する。平面鏡30はこの
反射光に対して垂直に配置されているため、反射光は元
の光路を逆進し、B方向から再度基板40を照射する。
このため、基板40は左右両方(図1のA方向及びB方
向)から光が照射されることになる。ところで、基板に
斜めから光を照射したとき、照射光のS波は液晶分子の
配向に寄与し、P波はプレティルト角の形成に寄与す
る。
【0007】ここで、液晶分子の配向は基板と平行方向
なので、図1のA方向、B方向のどちらから光が照射さ
れてもともに同方向の配向に寄与する。従ってS波はA
方向、B方向のどちらから照射してもかまわない。一
方、プレティルト角は基板と非平行な方向に形成される
ため、図1のA方向、B方向のどちらから光が照射され
るかによってプレティルト角の形成方向が逆になる。従
って、P波はA方向、B方向の片方からのみ照射されな
ければならない。
なので、図1のA方向、B方向のどちらから光が照射さ
れてもともに同方向の配向に寄与する。従ってS波はA
方向、B方向のどちらから照射してもかまわない。一
方、プレティルト角は基板と非平行な方向に形成される
ため、図1のA方向、B方向のどちらから光が照射され
るかによってプレティルト角の形成方向が逆になる。従
って、P波はA方向、B方向の片方からのみ照射されな
ければならない。
【0008】ところで、光が物体に対して斜めから入射
した場合、そのフレネル反射率は一般に図2のようにな
る。すなわち、P波は光の入射角がブリュースター角に
なったときに反射率が0になるなど、比較的反射率が低
いのに対し、S波は入射角が大きくなると反射率が単調
増加しており、あらゆる入射角でS波の反射率はP波の
反射率を上回る。つまり、斜入射した光が反射した後、
光はS方向に強く偏光する。
した場合、そのフレネル反射率は一般に図2のようにな
る。すなわち、P波は光の入射角がブリュースター角に
なったときに反射率が0になるなど、比較的反射率が低
いのに対し、S波は入射角が大きくなると反射率が単調
増加しており、あらゆる入射角でS波の反射率はP波の
反射率を上回る。つまり、斜入射した光が反射した後、
光はS方向に強く偏光する。
【0009】すなわち、本光学系において基板40で反
射した光はS方向に強く偏光しており、平面鏡30で反
射してB方向から基板40を照射する光も同様にS方向
に偏光していることになる。結局、本照射光学系でA方
向から照射する光はほぼS波とP波の強度が等しいのに
対し、B方向から照射する光は強くS方向に偏光してい
る。このため、P波はほぼA方向からのみ照射されるこ
とになり、プレティルト角の形成は阻害されない。ま
た、S波はA方向のみならずB方向からも照射され、液
晶分子の配向に寄与する。
射した光はS方向に強く偏光しており、平面鏡30で反
射してB方向から基板40を照射する光も同様にS方向
に偏光していることになる。結局、本照射光学系でA方
向から照射する光はほぼS波とP波の強度が等しいのに
対し、B方向から照射する光は強くS方向に偏光してい
る。このため、P波はほぼA方向からのみ照射されるこ
とになり、プレティルト角の形成は阻害されない。ま
た、S波はA方向のみならずB方向からも照射され、液
晶分子の配向に寄与する。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば照射強度が強く、広い面
積を短い光路長で照射でき、かつ低コストでありながら
液晶分子に配向とプレティルト角を与えられる照射光学
系を提供できる。
積を短い光路長で照射でき、かつ低コストでありながら
液晶分子に配向とプレティルト角を与えられる照射光学
系を提供できる。
【図1】本発明にかかる照射光学系の全体構成図であ
る。
る。
【図2】入射角に対し、S波とP波の反射率を表すグラ
フである。
フである。
【図3】従来の照射光学系の全体構成図である。
10 光源 20 光平行化手段 30 平面鏡 40 液晶分子配向基板 50 偏光素子
Claims (1)
- 【請求項1】光源10と、光平行化手段20と、平面鏡
30から成り、光平行化手段20から液晶分子配向基板
40へ斜めから光を照射するとともに、液晶分子配向基
板40から反射した光に対し平面鏡30を垂直に配置し
たことを特徴とする液晶分子配向基板の照射光学系。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24761197A JPH1172749A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 液晶分子配向基板の照射光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24761197A JPH1172749A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 液晶分子配向基板の照射光学系 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1172749A true JPH1172749A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17166089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24761197A Pending JPH1172749A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 液晶分子配向基板の照射光学系 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1172749A (ja) |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP24761197A patent/JPH1172749A/ja active Pending
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