JPH1198001A - 低雑音出力バッファ - Google Patents
低雑音出力バッファInfo
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- JPH1198001A JPH1198001A JP12844398A JP12844398A JPH1198001A JP H1198001 A JPH1198001 A JP H1198001A JP 12844398 A JP12844398 A JP 12844398A JP 12844398 A JP12844398 A JP 12844398A JP H1198001 A JPH1198001 A JP H1198001A
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K19/00—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
- H03K19/0175—Coupling arrangements; Interface arrangements
- H03K19/0185—Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
- H03K19/018507—Interface arrangements
-
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- H03K—PULSE TECHNIQUE
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- H03K19/0008—Arrangements for reducing power consumption
- H03K19/0013—Arrangements for reducing power consumption in field effect transistor circuits
-
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- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K19/00—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
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-
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Abstract
(57)【要約】
【課題】半導体の集積回路の出力バッファにおけるクロ
ーバー電流を抑制して雑音特性の向上と消費電力の抑制
を図る。 【解決手段】出力端にNMOSトランジスタのプル・ア
ップトランジスタQ9とプル・ダウントランジスタQ1
0を備える出力バッファの場合、出力イネーブル信号O
Eがハイレベルでデータ信号Dがハイレベルからローレ
ベルに移り変わる時、プル・ダウントランジスタQ10
のターンオン時期を遅延要素DY2で遅延させる。ま
た、データ信号Dがローレベルからハイレベルに移り変
わる時、プル・アップトランジスタQ9のターンオン時
期を遅延要素DY1で遅延させるようにする。
ーバー電流を抑制して雑音特性の向上と消費電力の抑制
を図る。 【解決手段】出力端にNMOSトランジスタのプル・ア
ップトランジスタQ9とプル・ダウントランジスタQ1
0を備える出力バッファの場合、出力イネーブル信号O
Eがハイレベルでデータ信号Dがハイレベルからローレ
ベルに移り変わる時、プル・ダウントランジスタQ10
のターンオン時期を遅延要素DY2で遅延させる。ま
た、データ信号Dがローレベルからハイレベルに移り変
わる時、プル・アップトランジスタQ9のターンオン時
期を遅延要素DY1で遅延させるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体における集
積回路の出力バッファに関するものであり、特にプル・
アップ素子とプル・ダウン素子が同時にターンオンとな
った時に発生する雑音を減少させることができる低雑音
出力バッファに関するものである。
積回路の出力バッファに関するものであり、特にプル・
アップ素子とプル・ダウン素子が同時にターンオンとな
った時に発生する雑音を減少させることができる低雑音
出力バッファに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体における集積回路の出力バッファ
は、集積回路のダイ(die) からパッド(pad) へ出力信号
を供給する回路であって、その基本的な構成は広く知ら
れている。大部分のデジタル回路がそうであるように、
出力バッファもやはり非常に安定した雑音特性が要求さ
れ、特に多数個の出力バッファを利用して同時に多くの
出力信号を発生させようとする場合には、更に安定した
雑音特性が要求される。
は、集積回路のダイ(die) からパッド(pad) へ出力信号
を供給する回路であって、その基本的な構成は広く知ら
れている。大部分のデジタル回路がそうであるように、
出力バッファもやはり非常に安定した雑音特性が要求さ
れ、特に多数個の出力バッファを利用して同時に多くの
出力信号を発生させようとする場合には、更に安定した
雑音特性が要求される。
【0003】図6は、NMOSトランジスタが出力端に
取り付けられた従来の出力バッファを示した回路図であ
る。図6に示した出力バッファは、プル・アップトラン
ジスタQ1とプル・ダウントランジスタQ2が両方共に
NMOSトランジスタである。プル・アップトランジス
タQ1とプル・ダウントランジスタQ2の各駆動信号
(即ち、プル・アップ信号とプル・ダウン信号)を伝達
するプル・アップ経路或いはプル・ダウン経路には、出
力端のロジック変化の間にクローバー(crowbar) 電流が
発生する。クローバー電流は、出力端のロジック変化の
間にプル・アップトランジスタQ1とプル・ダウントラ
ンジスタQ2が共にターンオンされ、電源電圧(VDD)
端子とアースの間に電流の経路が形成されることによっ
て発生する電流である。このクローバー電流は、プル・
アップ信号とプル・ダウン信号が出力端のプル・アップ
トランジスタQ1及びプル・ダウントランジスタQ2の
臨界電圧にそれぞれ到達して両方のトランジスタQ1,
Q2がターンオンとなる時点の差によって発生する。
取り付けられた従来の出力バッファを示した回路図であ
る。図6に示した出力バッファは、プル・アップトラン
ジスタQ1とプル・ダウントランジスタQ2が両方共に
NMOSトランジスタである。プル・アップトランジス
タQ1とプル・ダウントランジスタQ2の各駆動信号
(即ち、プル・アップ信号とプル・ダウン信号)を伝達
するプル・アップ経路或いはプル・ダウン経路には、出
力端のロジック変化の間にクローバー(crowbar) 電流が
発生する。クローバー電流は、出力端のロジック変化の
間にプル・アップトランジスタQ1とプル・ダウントラ
ンジスタQ2が共にターンオンされ、電源電圧(VDD)
端子とアースの間に電流の経路が形成されることによっ
て発生する電流である。このクローバー電流は、プル・
アップ信号とプル・ダウン信号が出力端のプル・アップ
トランジスタQ1及びプル・ダウントランジスタQ2の
臨界電圧にそれぞれ到達して両方のトランジスタQ1,
Q2がターンオンとなる時点の差によって発生する。
【0004】このようなプル・アップ経路とプル・ダウ
ン経路を持つ出力バッファのクローバー電流の発生原因
を図6を参照して調べて見ると次のようである。まず、
プル・アップ経路は、出力イネーブル信号OEとデータ
信号Dが入力されるナンドゲートNAND1と、ナンド
ゲートNAND1の出力信号を反転させ、プル・アップ
信号PUを発生させるインバータINV1で構成され
る。
ン経路を持つ出力バッファのクローバー電流の発生原因
を図6を参照して調べて見ると次のようである。まず、
プル・アップ経路は、出力イネーブル信号OEとデータ
信号Dが入力されるナンドゲートNAND1と、ナンド
ゲートNAND1の出力信号を反転させ、プル・アップ
信号PUを発生させるインバータINV1で構成され
る。
【0005】プル・ダウン経路は、出力イネーブル信号
OEが入力され、またデータ信号DがインバータINV
2によって反転されたデータ信号 /Dが入力されるナン
ドゲートNAND2と、ナンドゲートNAND2の出力
信号を反転させ、プル・ダウン信号PDを発生させるイ
ンバータINV3で構成される。このような経路を通っ
て伝達されたプル・アップ信号PUとプル・ダウン信号
PDにより、プル・アップトランジスタQ1とプル・ダ
ウントランジスタQ2がターンオンされて、それぞれハ
イレベルまたはローレベルの出力信号DOUT1を発生
させ、パッドP1へ出力する。
OEが入力され、またデータ信号DがインバータINV
2によって反転されたデータ信号 /Dが入力されるナン
ドゲートNAND2と、ナンドゲートNAND2の出力
信号を反転させ、プル・ダウン信号PDを発生させるイ
ンバータINV3で構成される。このような経路を通っ
て伝達されたプル・アップ信号PUとプル・ダウン信号
PDにより、プル・アップトランジスタQ1とプル・ダ
ウントランジスタQ2がターンオンされて、それぞれハ
イレベルまたはローレベルの出力信号DOUT1を発生
させ、パッドP1へ出力する。
【0006】図7は、図6に示した出力バッファのタイ
ミング図を示したものである。図7において、(a)は
データ信号Dの変化を示したものであり、(b)はプル
・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDの変化を示し
たものであり、(c)はクローバー電流を示したもので
ある。データ信号Dがハイレベルからローレベルに移り
変わると、プル・アップ信号PUも同様にハイレベルか
らローレベルに移り変わり、プル・ダウン信号PDはロ
ーレベルからハイレベルへ移り変わることがわかる。ま
た、プル・アップトランジスタQ1とプル・ダウントラ
ンジスタQ2が共にNMOSトランジスタで構成されて
いるので、プル・アップ信号PU及びプル・ダウン信号
PDが一般的なNMOSトランジスタの臨界電圧VTN以
上になると、プル・アップトランジスタQ1とプル・ダ
ウントランジスタQ2はターンオンされる。
ミング図を示したものである。図7において、(a)は
データ信号Dの変化を示したものであり、(b)はプル
・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDの変化を示し
たものであり、(c)はクローバー電流を示したもので
ある。データ信号Dがハイレベルからローレベルに移り
変わると、プル・アップ信号PUも同様にハイレベルか
らローレベルに移り変わり、プル・ダウン信号PDはロ
ーレベルからハイレベルへ移り変わることがわかる。ま
た、プル・アップトランジスタQ1とプル・ダウントラ
ンジスタQ2が共にNMOSトランジスタで構成されて
いるので、プル・アップ信号PU及びプル・ダウン信号
PDが一般的なNMOSトランジスタの臨界電圧VTN以
上になると、プル・アップトランジスタQ1とプル・ダ
ウントランジスタQ2はターンオンされる。
【0007】データ信号Dがローレベルへ移り変わる
時、プル・アップ信号PUの臨界電圧VTN以上の区間と
プル・ダウン信号PDの臨界電圧VTN以上である区間が
重なる(overlap) 区間においては、プル・アップトラン
ジスタQ1とプル・ダウントランジスタQ2が共にター
ンオン状態となる。反対にデータ信号Dがローレベルか
らハイレベルへ移り変わる時、プル・アップ信号PUの
臨界電圧VTN以上の区間とプル・ダウン信号PDの臨界
電圧VTN以上である区間が重なる区間においても、プル
・アップトランジスタQ1とプル・ダウントランジスタ
Q2が共にターンオン状態となる。
時、プル・アップ信号PUの臨界電圧VTN以上の区間と
プル・ダウン信号PDの臨界電圧VTN以上である区間が
重なる(overlap) 区間においては、プル・アップトラン
ジスタQ1とプル・ダウントランジスタQ2が共にター
ンオン状態となる。反対にデータ信号Dがローレベルか
らハイレベルへ移り変わる時、プル・アップ信号PUの
臨界電圧VTN以上の区間とプル・ダウン信号PDの臨界
電圧VTN以上である区間が重なる区間においても、プル
・アップトランジスタQ1とプル・ダウントランジスタ
Q2が共にターンオン状態となる。
【0008】図7に示したクローバー電流ICBの大きさ
を調べてみると、データ信号Dのレベルが下降する時は
クローバー電流ICBの大きさは比較的小さいが、データ
信号Dのレベルが上昇する時にはクローバー電流ICBの
大きさが相対的にかなり大きいことがわかる。図8は、
図6の出力バッファとは別の例であり、CMOSを出力
端に取り付けた出力バッファを示した回路図である。
を調べてみると、データ信号Dのレベルが下降する時は
クローバー電流ICBの大きさは比較的小さいが、データ
信号Dのレベルが上昇する時にはクローバー電流ICBの
大きさが相対的にかなり大きいことがわかる。図8は、
図6の出力バッファとは別の例であり、CMOSを出力
端に取り付けた出力バッファを示した回路図である。
【0009】図8に示した出力バッファは、出力端のプ
ル・アップトランジスタQ3がPMOSトランジスタで
あって、プル・ダウントランジスタQ4がNMOSトラ
ンジスタである。プル・アップトランジスタQ3の駆動
信号(プル・アップ信号PU)を伝達するプル・アップ
経路は、出力イネーブル信号OEとデータ信号Dが入力
されるナンドゲートNAND3で構成される。プル・ダ
ウントランジスタQ4の駆動信号(プル・ダウン信号P
D)を伝達するプル・ダウン経路は、出力イネーブル信
号OEを反転させるインバータINV4と、データ信号
Dと前記インバータINV4からの反転出力が入力され
るノアゲートNOR1で構成される。
ル・アップトランジスタQ3がPMOSトランジスタで
あって、プル・ダウントランジスタQ4がNMOSトラ
ンジスタである。プル・アップトランジスタQ3の駆動
信号(プル・アップ信号PU)を伝達するプル・アップ
経路は、出力イネーブル信号OEとデータ信号Dが入力
されるナンドゲートNAND3で構成される。プル・ダ
ウントランジスタQ4の駆動信号(プル・ダウン信号P
D)を伝達するプル・ダウン経路は、出力イネーブル信
号OEを反転させるインバータINV4と、データ信号
Dと前記インバータINV4からの反転出力が入力され
るノアゲートNOR1で構成される。
【0010】このような経路を通って伝達されたプル・
アップ信号PUとプル・ダウン信号PDによって、プル
・アップトランジスタQ3とプル・ダウントランジスタ
Q4が選択的にターンオンされ、それぞれハイレベルま
たはローレベルの出力信号DOUT2を発生させ、パッ
ドP2へ出力する。図9は、図8に示した出力バッファ
のタイミング図を示したものである。
アップ信号PUとプル・ダウン信号PDによって、プル
・アップトランジスタQ3とプル・ダウントランジスタ
Q4が選択的にターンオンされ、それぞれハイレベルま
たはローレベルの出力信号DOUT2を発生させ、パッ
ドP2へ出力する。図9は、図8に示した出力バッファ
のタイミング図を示したものである。
【0011】図9において、(a)はデータ信号Dの変
化を示したものであり、(b)と(c)はそれぞれプル
・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDの変化を示し
たものであり、(d)はクローバー電流ICBを示したも
のである。出力イネーブル信号OEがハイレベルであっ
て、データ信号Dがハイレベルからローレベルに移り変
わると、プル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PD
が共にローレベルからハイレベルへ移り変わる。反対に
データ信号Dがローレベルからハイレベルへ移り変わる
と、プル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDは共
にローレベルへ移り変わる。
化を示したものであり、(b)と(c)はそれぞれプル
・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDの変化を示し
たものであり、(d)はクローバー電流ICBを示したも
のである。出力イネーブル信号OEがハイレベルであっ
て、データ信号Dがハイレベルからローレベルに移り変
わると、プル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PD
が共にローレベルからハイレベルへ移り変わる。反対に
データ信号Dがローレベルからハイレベルへ移り変わる
と、プル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDは共
にローレベルへ移り変わる。
【0012】このようなプル・アップ信号PUは、PM
OSトランジスタ(即ち、プル・アップトランジスタQ
3)を駆動しなければならず、プル・ダウン信号PDは
NMOSトランジスタ(即ち、プル・ダウントランジス
タQ4)を駆動しなければならない。従って、それぞれ
のトランジスタQ3、Q4をターンオンさせるためのプ
ル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDのそれぞれ
のロジック・レベルが、PMOSトランジスタの臨界電
圧VTPとNMOSトランジスタの臨界電圧VTN(<
V TP)であって互いに異なる。
OSトランジスタ(即ち、プル・アップトランジスタQ
3)を駆動しなければならず、プル・ダウン信号PDは
NMOSトランジスタ(即ち、プル・ダウントランジス
タQ4)を駆動しなければならない。従って、それぞれ
のトランジスタQ3、Q4をターンオンさせるためのプ
ル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDのそれぞれ
のロジック・レベルが、PMOSトランジスタの臨界電
圧VTPとNMOSトランジスタの臨界電圧VTN(<
V TP)であって互いに異なる。
【0013】データ信号Dがハイレベルからロー・レベ
ルに移り変わる時、プル・ダウン信号PDの電圧レベル
が臨界電圧VTN以上の区間とプル・アップ信号PUの電
圧レベルが臨界電圧VTP以下の区間が重なる区間では、
プル・アップトランジスタQ3とプル・ダウントランジ
スタQ4が共にターンオンとなる。反対に、データ信号
Dがローレベルからハイレベルに移り変わる時、プル・
アップ信号PUが臨界電圧VTP以下の区間とプル・ダウ
ン信号PDが臨界電圧VTN以上の区間が重なる区間にお
いてもプル・アップトランジスタQ3とプル・ダウント
ランジスタQ4が共にターンオンとなる。
ルに移り変わる時、プル・ダウン信号PDの電圧レベル
が臨界電圧VTN以上の区間とプル・アップ信号PUの電
圧レベルが臨界電圧VTP以下の区間が重なる区間では、
プル・アップトランジスタQ3とプル・ダウントランジ
スタQ4が共にターンオンとなる。反対に、データ信号
Dがローレベルからハイレベルに移り変わる時、プル・
アップ信号PUが臨界電圧VTP以下の区間とプル・ダウ
ン信号PDが臨界電圧VTN以上の区間が重なる区間にお
いてもプル・アップトランジスタQ3とプル・ダウント
ランジスタQ4が共にターンオンとなる。
【0014】図9に示したクローバー電流ICBの大きさ
をよくみると、データ信号Dのレベルが下降する時には
クローバー電流ICBの大きさは比較的小さいが、データ
信号Dのレベルが上昇する時にはクローバー電流ICBの
大きさが相対的にかなり大きいことがわかる。
をよくみると、データ信号Dのレベルが下降する時には
クローバー電流ICBの大きさは比較的小さいが、データ
信号Dのレベルが上昇する時にはクローバー電流ICBの
大きさが相対的にかなり大きいことがわかる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回路のように非常に大きなクローバー電流ICBが流れる
と、出力端のロジック・レベルが明確でなくなる。ま
た、クローバー電流ICBが大きくなると、回路の動作と
直接関連のないスタティック電力の消費が増加するの
で、結果的には供給される電源に雑音として作用し、多
数の出力バッファを用いて多くの出力信号を同時に発生
させる等の出力バッファの一般的な応用においては正常
的な動作が期待できない。
回路のように非常に大きなクローバー電流ICBが流れる
と、出力端のロジック・レベルが明確でなくなる。ま
た、クローバー電流ICBが大きくなると、回路の動作と
直接関連のないスタティック電力の消費が増加するの
で、結果的には供給される電源に雑音として作用し、多
数の出力バッファを用いて多くの出力信号を同時に発生
させる等の出力バッファの一般的な応用においては正常
的な動作が期待できない。
【0016】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、出力端のプル・アップ素子とプル・ダウン素子が同
時にターンオンされる時間を減少させたり、或いは同時
にターンオンされる時間が全く生じないようにすること
により、クローバー電流による雑音成分と不要な電力の
消費を防止できる低雑音出力バッファを提供することを
目的とする。
で、出力端のプル・アップ素子とプル・ダウン素子が同
時にターンオンされる時間を減少させたり、或いは同時
にターンオンされる時間が全く生じないようにすること
により、クローバー電流による雑音成分と不要な電力の
消費を防止できる低雑音出力バッファを提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1では、イネーブル信号が入力される第1入力端と、
データ信号が入力される第2入力端と、出力端と、電源
電圧端子と前記出力端との間に接続されてプル・アップ
信号によりオン/オフ制御されるプル・アップ素子と、
前記出力端とアース端子との間に接続されてプル・ダウ
ン信号によりオン/オフ制御されるプル・ダウン素子と
を備え、前記入力するデータ信号に対応する出力を前記
出力端から出力する出力バッファであって、前記プル・
アップ素子及びプル・ダウン素子が共にNMOSトラン
ジスタであるものにおいて、第1遅延手段を有し、前記
データ信号がハイレベルからローレベルに変化する時に
はハイレベルからローレベルに変化するプル・アップ信
号を前記第1遅延手段を経由せずに前記プル・アップ素
子に印加し、前記データ信号がローレベルからハイレベ
ルに変化する時にはローレベルからハイレベルに変化す
るプル・アップ信号を前記第1遅延手段を経由して所定
時間遅延して前記プル・アップ素子に印加するプル・ア
ップ信号経路と、第2遅延手段を有し、前記データ信号
がハイレベルからローレベルに変化する時にはローレベ
ルからハイレベルに変化するプル・ダウン信号を前記第
2遅延手段を経由して所定時間遅延して前記プル・ダウ
ン素子に印加し、前記データ信号がローレベルからハイ
レベルに変化する時にはハイレベルからローレベルに変
化するプル・ダウン信号を前記第2遅延手段を経由せず
に前記プル・ダウン素子に印加するプル・ダウン信号経
路とを備えて構成した。
項1では、イネーブル信号が入力される第1入力端と、
データ信号が入力される第2入力端と、出力端と、電源
電圧端子と前記出力端との間に接続されてプル・アップ
信号によりオン/オフ制御されるプル・アップ素子と、
前記出力端とアース端子との間に接続されてプル・ダウ
ン信号によりオン/オフ制御されるプル・ダウン素子と
を備え、前記入力するデータ信号に対応する出力を前記
出力端から出力する出力バッファであって、前記プル・
アップ素子及びプル・ダウン素子が共にNMOSトラン
ジスタであるものにおいて、第1遅延手段を有し、前記
データ信号がハイレベルからローレベルに変化する時に
はハイレベルからローレベルに変化するプル・アップ信
号を前記第1遅延手段を経由せずに前記プル・アップ素
子に印加し、前記データ信号がローレベルからハイレベ
ルに変化する時にはローレベルからハイレベルに変化す
るプル・アップ信号を前記第1遅延手段を経由して所定
時間遅延して前記プル・アップ素子に印加するプル・ア
ップ信号経路と、第2遅延手段を有し、前記データ信号
がハイレベルからローレベルに変化する時にはローレベ
ルからハイレベルに変化するプル・ダウン信号を前記第
2遅延手段を経由して所定時間遅延して前記プル・ダウ
ン素子に印加し、前記データ信号がローレベルからハイ
レベルに変化する時にはハイレベルからローレベルに変
化するプル・ダウン信号を前記第2遅延手段を経由せず
に前記プル・ダウン素子に印加するプル・ダウン信号経
路とを備えて構成した。
【0018】かかる構成では、データ信号がハイレベル
からローレベルに変化する時、プル・アップ素子はオン
状態からオフ状態になり、プル・ダウン素子はオフ状態
からオン状態に変化するが、プル・ダウン素子のターン
オン動作が遅延されるため、プル・アップ素子とプル・
ダウン素子が共にオン状態となる期間が短縮される。ま
た、データ信号がローレベルからハイレベルに変化する
時、プル・アップ素子はオフ状態からオン状態になり、
プル・ダウン素子はオン状態からオフ状態に変化する
が、プル・アップ素子のターンオン動作が遅延されるた
め、プル・アップ素子とプル・ダウン素子が共にオン状
態となる期間が短縮されるようになる。
からローレベルに変化する時、プル・アップ素子はオン
状態からオフ状態になり、プル・ダウン素子はオフ状態
からオン状態に変化するが、プル・ダウン素子のターン
オン動作が遅延されるため、プル・アップ素子とプル・
ダウン素子が共にオン状態となる期間が短縮される。ま
た、データ信号がローレベルからハイレベルに変化する
時、プル・アップ素子はオフ状態からオン状態になり、
プル・ダウン素子はオン状態からオフ状態に変化する
が、プル・アップ素子のターンオン動作が遅延されるた
め、プル・アップ素子とプル・ダウン素子が共にオン状
態となる期間が短縮されるようになる。
【0019】また、本発明の請求項2では、イネーブル
信号が入力される第1入力端と、データ信号が入力され
る第2入力端と、出力端と、電源電圧端子と前記出力端
との間に接続されてプル・アップ信号によりオン/オフ
制御されるプル・アップ素子と、前記出力端とアース端
子との間に接続されてプル・ダウン信号によりオン/オ
フ制御されるプル・ダウン素子とを備え、前記入力する
データ信号に対応する出力を前記出力端から出力する出
力バッファであって、前記プル・アップ素子がPMOS
トランジスタであり、前記プル・ダウン素子がNMOS
トランジスタであるものにおいて、第1遅延手段を有
し、前記データ信号がハイレベルからローレベルに変化
する時にはローレベルからハイレベルに変化するプル・
アップ信号を前記第1遅延手段を経由せずに前記プル・
アップ素子に印加し、前記データ信号がローレベルから
ハイレベルに変化する時にはハイレベルからローレベル
に変化するプル・アップ信号を前記第1遅延手段を経由
して所定時間遅延して前記プル・アップ素子に印加する
プル・アップ信号経路と、第2遅延手段を有し、前記デ
ータ信号がハイレベルからローレベルに変化する時には
ローレベルからハイレベルに変化するプル・ダウン信号
を前記第2遅延手段を経由して所定時間遅延して前記プ
ル・ダウン素子に印加し、前記データ信号がローレベル
からハイレベルに変化する時にはハイレベルからローレ
ベルに変化するプル・ダウン信号を前記第2遅延手段を
経由せずに前記プル・ダウン素子に印加するプル・ダウ
ン信号経路とを備えて構成した。
信号が入力される第1入力端と、データ信号が入力され
る第2入力端と、出力端と、電源電圧端子と前記出力端
との間に接続されてプル・アップ信号によりオン/オフ
制御されるプル・アップ素子と、前記出力端とアース端
子との間に接続されてプル・ダウン信号によりオン/オ
フ制御されるプル・ダウン素子とを備え、前記入力する
データ信号に対応する出力を前記出力端から出力する出
力バッファであって、前記プル・アップ素子がPMOS
トランジスタであり、前記プル・ダウン素子がNMOS
トランジスタであるものにおいて、第1遅延手段を有
し、前記データ信号がハイレベルからローレベルに変化
する時にはローレベルからハイレベルに変化するプル・
アップ信号を前記第1遅延手段を経由せずに前記プル・
アップ素子に印加し、前記データ信号がローレベルから
ハイレベルに変化する時にはハイレベルからローレベル
に変化するプル・アップ信号を前記第1遅延手段を経由
して所定時間遅延して前記プル・アップ素子に印加する
プル・アップ信号経路と、第2遅延手段を有し、前記デ
ータ信号がハイレベルからローレベルに変化する時には
ローレベルからハイレベルに変化するプル・ダウン信号
を前記第2遅延手段を経由して所定時間遅延して前記プ
ル・ダウン素子に印加し、前記データ信号がローレベル
からハイレベルに変化する時にはハイレベルからローレ
ベルに変化するプル・ダウン信号を前記第2遅延手段を
経由せずに前記プル・ダウン素子に印加するプル・ダウ
ン信号経路とを備えて構成した。
【0020】前記第1遅延手段及び第2遅延手段は、請
求項3に記載のように、線形特性を持つ抵抗素子であっ
てもよいし、請求項4に記載のように、MOSトランジ
スタを用いた能動素子であってもよいし、請求項5に記
載のように、ゲートに所定の基準電圧が供給されるMO
Sトランジスタであってもよい。
求項3に記載のように、線形特性を持つ抵抗素子であっ
てもよいし、請求項4に記載のように、MOSトランジ
スタを用いた能動素子であってもよいし、請求項5に記
載のように、ゲートに所定の基準電圧が供給されるMO
Sトランジスタであってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施
形態であり、NMOSトランジスタを出力端に取付けた
出力バッファを示した回路図である。図1において、出
力端は、共にNMOSトランジスタからなるプル・アッ
プ素子としてのプル・アップトランジスタQ9とプル・
ダウン素子としてのプル・ダウントランジスタQ10で
構成される。
〜図5に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施
形態であり、NMOSトランジスタを出力端に取付けた
出力バッファを示した回路図である。図1において、出
力端は、共にNMOSトランジスタからなるプル・アッ
プ素子としてのプル・アップトランジスタQ9とプル・
ダウン素子としてのプル・ダウントランジスタQ10で
構成される。
【0022】プル・アップ信号PUを伝達するプル・ア
ップ経路は、ナンドゲートNAND4とインバータIN
V5で構成され、プル・ダウン信号PDを伝達するプル
・ダウン経路は、インバータINV6と、ナンドゲート
NAND5と、インバータINV7で構成される。それ
ぞれのナンドゲートNAND4,NAND5には、第1
入力端Aからの出力イネーブル信号OEと第2入力端B
からのデータ信号Dが入力されるが、ナンドゲートNA
ND5にはデータ信号DがインバータINV6によって
反転されたデータ信号 /Dが入力される。
ップ経路は、ナンドゲートNAND4とインバータIN
V5で構成され、プル・ダウン信号PDを伝達するプル
・ダウン経路は、インバータINV6と、ナンドゲート
NAND5と、インバータINV7で構成される。それ
ぞれのナンドゲートNAND4,NAND5には、第1
入力端Aからの出力イネーブル信号OEと第2入力端B
からのデータ信号Dが入力されるが、ナンドゲートNA
ND5にはデータ信号DがインバータINV6によって
反転されたデータ信号 /Dが入力される。
【0023】二つのインバータINV5,INV7は、
一般的なCMOSインバータの出力端に第1及び第2遅
延手段としての遅延要素DY1,DY2を加えたもので
ある。即ち、インバータINV5は、PMOSトランジ
スタQ5とNMOSトランジスタQ6のそれぞれのドレ
インの間に遅延要素DY1が連結され、NMOSトラン
ジスタQ6のドレイン電圧がプル・アップ信号PUとし
てプル・アップトランジスタQ9のゲートに出力され
る。
一般的なCMOSインバータの出力端に第1及び第2遅
延手段としての遅延要素DY1,DY2を加えたもので
ある。即ち、インバータINV5は、PMOSトランジ
スタQ5とNMOSトランジスタQ6のそれぞれのドレ
インの間に遅延要素DY1が連結され、NMOSトラン
ジスタQ6のドレイン電圧がプル・アップ信号PUとし
てプル・アップトランジスタQ9のゲートに出力され
る。
【0024】また、インバータINV7も、PMOSト
ランジスタQ7とNMOSトランジスタQ8のそれぞれ
のドレインの間に遅延要素DY2が連結され、これもま
たNMOSトランジスタQ8のドレイン電圧がプル・ダ
ウン信号PDとしてプル・ダウントランジスタQ10の
ゲートに出力される。このようなプル・アップ信号PU
とプル・ダウン信号PDによって、それぞれプル・アッ
プトランジスタQ9とプル・ダウントランジスタQ10
が選択的にターンオンされ、それぞれローレベルまたは
ハイレベルの出力信号DOUT3を発生させパッドP3
へ出力する。
ランジスタQ7とNMOSトランジスタQ8のそれぞれ
のドレインの間に遅延要素DY2が連結され、これもま
たNMOSトランジスタQ8のドレイン電圧がプル・ダ
ウン信号PDとしてプル・ダウントランジスタQ10の
ゲートに出力される。このようなプル・アップ信号PU
とプル・ダウン信号PDによって、それぞれプル・アッ
プトランジスタQ9とプル・ダウントランジスタQ10
が選択的にターンオンされ、それぞれローレベルまたは
ハイレベルの出力信号DOUT3を発生させパッドP3
へ出力する。
【0025】即ち、二つの遅延要素DY1,DY2の作
用は、それぞれのインバータINV5,INV7内のP
MOSトランジスタQ5,Q7がターンオンされること
によって出力されるプル・アップ信号PUとプル・ダウ
ン信号PDが、それぞれローレベルからハイレベルへ移
り変わる場合に限って信号の発生を遅延させるものであ
る。
用は、それぞれのインバータINV5,INV7内のP
MOSトランジスタQ5,Q7がターンオンされること
によって出力されるプル・アップ信号PUとプル・ダウ
ン信号PDが、それぞれローレベルからハイレベルへ移
り変わる場合に限って信号の発生を遅延させるものであ
る。
【0026】次に、動作を説明する。例えば、出力イネ
ーブル信号OEがハイレベルの状態でデータ信号Dがハ
イレベルからローレベルへ移り変わる場合には、ナンド
ゲートNAND4の出力信号がハイレベルに変わり、イ
ンバータINV5のNMOSトランジスタQ6をターン
オンさせる。従って、アース電圧VSSのローレベル信号
がプル・アップ信号PUとして時間の遅延なく直接出力
され、プル・アップトランジスタQ9をターンオフさせ
る。この時、別のナンドゲートNAND5の出力信号は
ローレベルに変わりインバータINV7のPMOSトラ
ンジスタQ7をターンオンさせる。従って、電源電圧V
DDのハイレベル信号がプル・ダウン信号PDとして出力
され、プル・ダウントランジスタQ10をターンオンさ
せるが、このとき出力されるプル・ダウン信号PDは遅
延要素DY2によって所定時間遅延されて出力される。
ーブル信号OEがハイレベルの状態でデータ信号Dがハ
イレベルからローレベルへ移り変わる場合には、ナンド
ゲートNAND4の出力信号がハイレベルに変わり、イ
ンバータINV5のNMOSトランジスタQ6をターン
オンさせる。従って、アース電圧VSSのローレベル信号
がプル・アップ信号PUとして時間の遅延なく直接出力
され、プル・アップトランジスタQ9をターンオフさせ
る。この時、別のナンドゲートNAND5の出力信号は
ローレベルに変わりインバータINV7のPMOSトラ
ンジスタQ7をターンオンさせる。従って、電源電圧V
DDのハイレベル信号がプル・ダウン信号PDとして出力
され、プル・ダウントランジスタQ10をターンオンさ
せるが、このとき出力されるプル・ダウン信号PDは遅
延要素DY2によって所定時間遅延されて出力される。
【0027】これとは反対にイネーブル信号OEがハイ
レベルの状態でデータ信号Dがローレベルからハイレベ
ルへ移り変わる場合には、ナンドゲートNAND4の出
力信号がローレベルに変わり、インバータINV5のP
MOSトランジスタQ5をターンオンさせる。従って、
電源電圧VDDのハイレベルの信号がプル・アップ信号P
Uとして出力され、プル・アップトランジスタQ9をタ
ーンオンさせるが、この時、出力されるプル・アップ信
号PUは遅延要素DY1によって所定時間遅延されて出
力される。この時、別のナンドゲートNAND5の出力
信号はハイレベルに変わりインバータINV7のNMO
SトランジスタQ8をターンオンさせる。従って、アー
ス電圧VSSのローレベル信号がプル・ダウン信号PDと
して時間の遅延なく直接出力され、プル・ダウントラン
ジスタQ10をターンオフさせる。
レベルの状態でデータ信号Dがローレベルからハイレベ
ルへ移り変わる場合には、ナンドゲートNAND4の出
力信号がローレベルに変わり、インバータINV5のP
MOSトランジスタQ5をターンオンさせる。従って、
電源電圧VDDのハイレベルの信号がプル・アップ信号P
Uとして出力され、プル・アップトランジスタQ9をタ
ーンオンさせるが、この時、出力されるプル・アップ信
号PUは遅延要素DY1によって所定時間遅延されて出
力される。この時、別のナンドゲートNAND5の出力
信号はハイレベルに変わりインバータINV7のNMO
SトランジスタQ8をターンオンさせる。従って、アー
ス電圧VSSのローレベル信号がプル・ダウン信号PDと
して時間の遅延なく直接出力され、プル・ダウントラン
ジスタQ10をターンオフさせる。
【0028】上記の説明から分かるように、NMOSト
ランジスタを出力端に備えた出力バッファにおいては、
プル・アップトランジスタQ9または、プル・ダウント
ランジスタQ10のターンオン動作をそれぞれ遅延させ
て両方のトランジスタQ9,Q10が同時にオン状態と
なる時間を短くしている。図2は上述した図1における
出力バッファのタイミング図である。
ランジスタを出力端に備えた出力バッファにおいては、
プル・アップトランジスタQ9または、プル・ダウント
ランジスタQ10のターンオン動作をそれぞれ遅延させ
て両方のトランジスタQ9,Q10が同時にオン状態と
なる時間を短くしている。図2は上述した図1における
出力バッファのタイミング図である。
【0029】図2において、(a)はデータ信号Dの変
化を示したものであり、(b)はプル・アップ信号PU
とプル・ダウン信号PDの変化を示したものであり、
(c)はクローバー電流ICBを表したものである。図2
で、プル・ダウン信号PDの臨界電圧VTN以上の区間と
プル・アップ信号PUの臨界電圧VTN以上である区間が
重なる区間をよく見ると、点線で表した従来装置での区
間t1より、本実施形態装置による区間t2が遥かに短
いということが分かり、このとき発生するクローバー電
流ICBの大きさもまた非常に減少していることが分か
る。
化を示したものであり、(b)はプル・アップ信号PU
とプル・ダウン信号PDの変化を示したものであり、
(c)はクローバー電流ICBを表したものである。図2
で、プル・ダウン信号PDの臨界電圧VTN以上の区間と
プル・アップ信号PUの臨界電圧VTN以上である区間が
重なる区間をよく見ると、点線で表した従来装置での区
間t1より、本実施形態装置による区間t2が遥かに短
いということが分かり、このとき発生するクローバー電
流ICBの大きさもまた非常に減少していることが分か
る。
【0030】図3は、本発明の第2実施形態を示し、C
MOSを出力端に備えた出力バッフアの場合の例であ
る。図3に示したように、出力端はPMOSトランジス
タからなるプル・アップ素子としてのプル・アップトラ
ンジスタQ19とNMOSトランジスタからなるプル・
ダウン素子としてのプル・ダウントランジスタQ20で
構成される。
MOSを出力端に備えた出力バッフアの場合の例であ
る。図3に示したように、出力端はPMOSトランジス
タからなるプル・アップ素子としてのプル・アップトラ
ンジスタQ19とNMOSトランジスタからなるプル・
ダウン素子としてのプル・ダウントランジスタQ20で
構成される。
【0031】プル・アップ信号PUを発生させるプル・
アップ経路は、1つのナンドゲートNAND6で構成さ
れ、プル・ダウン信号PDを発生させるプル・ダウン経
路は、インバータINV8とノアゲートNOR2で構成
される。ナンドゲートNAND6には、第1入力端Aか
らの出力イネーブル信号OEと第2入力端Bからのデー
タ信号Dが直接入力される。
アップ経路は、1つのナンドゲートNAND6で構成さ
れ、プル・ダウン信号PDを発生させるプル・ダウン経
路は、インバータINV8とノアゲートNOR2で構成
される。ナンドゲートNAND6には、第1入力端Aか
らの出力イネーブル信号OEと第2入力端Bからのデー
タ信号Dが直接入力される。
【0032】ノアゲートNOR2には、データ信号D及
び、出力イネーブル信号OEがインバータINV8によ
って反転された出力イネーブル信号01OEが入力され
る。ナンドゲートNAND6は、一般的なCMOSナン
ドゲートに第1遅延手段としての遅延要素DY3を加え
たものである。即ち、並列連結された2個のPMOSト
ランジスタQ11,Q12は、それぞれデータ信号Dと
出力イネーブル信号OEによって制御されるので、デー
タ信号Dまたは出力イネーブル信号OEの少なくとも1
つの信号がローレベルの時、電源電圧VDDによるハイレ
ベルのプル・アップ信号PUを発生させる。直列連結さ
れた2個のNMOSトランジスタQ13,Q14も、や
はりそれぞれデータ信号Dと出力イネーブル信号OEに
よって制御されるので、データ信号Dと出力イネーブル
信号OEが共にハイレベルの時、ターンオンされ、アー
ス電圧VSSによるローレベルのプル・アップ信号PUを
発生させる。
び、出力イネーブル信号OEがインバータINV8によ
って反転された出力イネーブル信号01OEが入力され
る。ナンドゲートNAND6は、一般的なCMOSナン
ドゲートに第1遅延手段としての遅延要素DY3を加え
たものである。即ち、並列連結された2個のPMOSト
ランジスタQ11,Q12は、それぞれデータ信号Dと
出力イネーブル信号OEによって制御されるので、デー
タ信号Dまたは出力イネーブル信号OEの少なくとも1
つの信号がローレベルの時、電源電圧VDDによるハイレ
ベルのプル・アップ信号PUを発生させる。直列連結さ
れた2個のNMOSトランジスタQ13,Q14も、や
はりそれぞれデータ信号Dと出力イネーブル信号OEに
よって制御されるので、データ信号Dと出力イネーブル
信号OEが共にハイレベルの時、ターンオンされ、アー
ス電圧VSSによるローレベルのプル・アップ信号PUを
発生させる。
【0033】ノアゲートNOR2は、一般的なCMOS
ノアゲートに第2遅延手段としての遅延要素DY4を加
えたものである。即ち、直列連結された2個のPMOS
トランジスタQ15,Q16は、それぞれデータ信号D
と反転された出力イネーブル信号 /OEによって制御さ
れるので、データ信号Dがローレベルで出力イネーブル
信号OEがハイレベル(出力イネーブル信号 /OEがロ
ーレベル)の時ターンオンされ、電源電圧VDDによるハ
イレベルのプル・ダウン信号PDを発生させる。並列連
結された2個のNMOSトランジスタQ17,Q18は
それぞれデータ信号Dと反転された出力イネーブル信号
/OEによって制御されるので、データ信号Dがハイレ
ベルか、または出力イネーブル信号OEがローレベル
(出力イネーブル信号 /OEがハイレベル)の時、アー
ス電圧VSSによるローレベルのプル・ダウン信号PDを
発生させる。
ノアゲートに第2遅延手段としての遅延要素DY4を加
えたものである。即ち、直列連結された2個のPMOS
トランジスタQ15,Q16は、それぞれデータ信号D
と反転された出力イネーブル信号 /OEによって制御さ
れるので、データ信号Dがローレベルで出力イネーブル
信号OEがハイレベル(出力イネーブル信号 /OEがロ
ーレベル)の時ターンオンされ、電源電圧VDDによるハ
イレベルのプル・ダウン信号PDを発生させる。並列連
結された2個のNMOSトランジスタQ17,Q18は
それぞれデータ信号Dと反転された出力イネーブル信号
/OEによって制御されるので、データ信号Dがハイレ
ベルか、または出力イネーブル信号OEがローレベル
(出力イネーブル信号 /OEがハイレベル)の時、アー
ス電圧VSSによるローレベルのプル・ダウン信号PDを
発生させる。
【0034】このようなプル・アップ信号PUとプル・
ダウン信号PDによってそれぞれプル・アップトランジ
スタQ19とプル・ダウントランジスタQ20が選択的
にターンオンされ、それぞれハイレベルまたはローレベ
ルの出力信号DOUT4を発生させ、パッドP3へ出力
する。上述したナンドゲートNAND6における遅延要
素DY3の作用は、直列連結された2個のNMOSトラ
ンジスタQ13,Q14がターンオンされることによっ
て出力されるローレベルのプル・アップ信号PUを、所
定時間遅延させて出力するものである。ノアゲートNO
R2における遅延要素DY4の作用は、直列連結された
2個のPMOSトランジスタQ15,Q16が共にター
ンオンされることによって出力されるハイレベルのプル
・ダウン信号PDを、所定時間遅延させて出力するもの
である。
ダウン信号PDによってそれぞれプル・アップトランジ
スタQ19とプル・ダウントランジスタQ20が選択的
にターンオンされ、それぞれハイレベルまたはローレベ
ルの出力信号DOUT4を発生させ、パッドP3へ出力
する。上述したナンドゲートNAND6における遅延要
素DY3の作用は、直列連結された2個のNMOSトラ
ンジスタQ13,Q14がターンオンされることによっ
て出力されるローレベルのプル・アップ信号PUを、所
定時間遅延させて出力するものである。ノアゲートNO
R2における遅延要素DY4の作用は、直列連結された
2個のPMOSトランジスタQ15,Q16が共にター
ンオンされることによって出力されるハイレベルのプル
・ダウン信号PDを、所定時間遅延させて出力するもの
である。
【0035】しかし、ナンドゲートNAND6の2個の
PMOSトランジスタQ11,Q12のいずれか一つが
ターンオンとなって出力されるハイレベルのプル・アッ
プ信号PUと、ノアゲートNOR2のNMOSトランジ
スタQ17,Q18のいずれか一つのがターンオンとな
って出力されるローレベルのプル・ダウン信号PDは、
いずれも遅延要素DY3,DY4の影響を受けないので
時間の遅延がなく直接出力される。
PMOSトランジスタQ11,Q12のいずれか一つが
ターンオンとなって出力されるハイレベルのプル・アッ
プ信号PUと、ノアゲートNOR2のNMOSトランジ
スタQ17,Q18のいずれか一つのがターンオンとな
って出力されるローレベルのプル・ダウン信号PDは、
いずれも遅延要素DY3,DY4の影響を受けないので
時間の遅延がなく直接出力される。
【0036】即ち、ナンドゲートNAND6では、ロー
レベルのプル・アップ信号PUが出力される場合に限っ
て遅延要素DY3の影響を受け、ノアゲートNOR2で
はハイレベルのプル・ダウン信号PDが出力される場合
に限って遅延要素DY4の影響を受ける。次に動作を説
明する。
レベルのプル・アップ信号PUが出力される場合に限っ
て遅延要素DY3の影響を受け、ノアゲートNOR2で
はハイレベルのプル・ダウン信号PDが出力される場合
に限って遅延要素DY4の影響を受ける。次に動作を説
明する。
【0037】例えば、出力イネーブル信号OEがハイレ
ベルの状態でデータ信号Dがハイレベルからローレベル
へ移り変わると、ナンドゲートNAND6では、PMO
SトランジスタQ11がターンオンとなり、電源電圧V
DDのハイレベルのプル・アップ信号PUが、時間の遅延
なく直接出力され、プル・アップトランジスタQ19を
ターンオフさせる。
ベルの状態でデータ信号Dがハイレベルからローレベル
へ移り変わると、ナンドゲートNAND6では、PMO
SトランジスタQ11がターンオンとなり、電源電圧V
DDのハイレベルのプル・アップ信号PUが、時間の遅延
なく直接出力され、プル・アップトランジスタQ19を
ターンオフさせる。
【0038】このときノアゲートNOR2では、2個の
PMOSトランジスタQ15,Q16のみがターンオン
となり、電源電圧VDDによるハイレベルのプル・ダウン
信号PDが出力され、プル・ダウントランジスタQ20
をターンオンさせる。このとき出力されるプル・ダウン
信号PDは遅延要素DY4によって所定時間遅延されて
出力される。
PMOSトランジスタQ15,Q16のみがターンオン
となり、電源電圧VDDによるハイレベルのプル・ダウン
信号PDが出力され、プル・ダウントランジスタQ20
をターンオンさせる。このとき出力されるプル・ダウン
信号PDは遅延要素DY4によって所定時間遅延されて
出力される。
【0039】これと反対に出力イネーブル信号OEがハ
イレベルの状態でデータ信号Dがローレベルからハイレ
ベルへ移り変わると、ナンドゲートNAND6では2個
のNMOSトランジスタQ13,Q14のみがターンオ
ンされ、アース電圧VSSのローレベルのプル・アップ信
号PUが出力されプル・アップトランジスタQ19をタ
ーンオンさせる。このとき出力されるプル・アップ信号
PUは、遅延要素DY3によって所定時間遅延されて出
力される。
イレベルの状態でデータ信号Dがローレベルからハイレ
ベルへ移り変わると、ナンドゲートNAND6では2個
のNMOSトランジスタQ13,Q14のみがターンオ
ンされ、アース電圧VSSのローレベルのプル・アップ信
号PUが出力されプル・アップトランジスタQ19をタ
ーンオンさせる。このとき出力されるプル・アップ信号
PUは、遅延要素DY3によって所定時間遅延されて出
力される。
【0040】このときノアゲートNOR2では、NMO
SトランジスタQ17がターンオンされ、アース電圧V
SSによるローレベルのプル・ダウン信号PDが時間の遅
延なく直接出力され、プル・ダウントランジスタQ20
をターンオフさせる。上記の説明からわかるように、C
MOSが出力端に備えられた出力バッファでは、プル・
アップトランジスタQ19またはプル・ダウントランジ
スタQ20のターンオン動作を遅延要素DY3,DY4
によって遅延させることで、ターンオフ動作がターンオ
ン動作より先に起こるようにして2個のトランジスタQ
19,Q20が同時にターンオンしないようにするか、
或いは、同時にオン状態となる時間を縮めるのである。
SトランジスタQ17がターンオンされ、アース電圧V
SSによるローレベルのプル・ダウン信号PDが時間の遅
延なく直接出力され、プル・ダウントランジスタQ20
をターンオフさせる。上記の説明からわかるように、C
MOSが出力端に備えられた出力バッファでは、プル・
アップトランジスタQ19またはプル・ダウントランジ
スタQ20のターンオン動作を遅延要素DY3,DY4
によって遅延させることで、ターンオフ動作がターンオ
ン動作より先に起こるようにして2個のトランジスタQ
19,Q20が同時にターンオンしないようにするか、
或いは、同時にオン状態となる時間を縮めるのである。
【0041】図4は、図3に示した出力バッファのタイ
ミング図である。図4において、(a)はデータ信号D
の変化を示したものであり、(b)と(c)はそれぞれ
プル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDの変化を
示したものであり、(d)はクローバー電流ICBを示し
たものである。図4において、プル・アップ信号PUの
電圧レベルが臨界電圧VTP以下の区間とプル・ダウン信
号PDの電圧レベルが臨界電圧VTN以上の区間が重なる
区間をよく見ると、点線で表示された従来装置での区間
t1より本実施形態装置による区間t2の方が遙かに短
いことが分かる。
ミング図である。図4において、(a)はデータ信号D
の変化を示したものであり、(b)と(c)はそれぞれ
プル・アップ信号PUとプル・ダウン信号PDの変化を
示したものであり、(d)はクローバー電流ICBを示し
たものである。図4において、プル・アップ信号PUの
電圧レベルが臨界電圧VTP以下の区間とプル・ダウン信
号PDの電圧レベルが臨界電圧VTN以上の区間が重なる
区間をよく見ると、点線で表示された従来装置での区間
t1より本実施形態装置による区間t2の方が遙かに短
いことが分かる。
【0042】更に具体的に述べれば、データ信号Dレベ
ルの下降区間ではプル・アップ信号PUが臨界電圧VTP
以下である区間とプル・ダウン信号PDが臨界電圧VTN
以上である区間が重なる区間が存在しないのでクローバ
ー電流ICBが発生しない。データ信号Dレベルの上昇区
間では、プル・アップ信号PUが臨界電圧VPT以下の区
間とプル・ダウン信号PDが臨界電圧VTN以上である区
間が重なる区間が非常に短いためクローバー電流ICBの
大きさもまた微弱である。
ルの下降区間ではプル・アップ信号PUが臨界電圧VTP
以下である区間とプル・ダウン信号PDが臨界電圧VTN
以上である区間が重なる区間が存在しないのでクローバ
ー電流ICBが発生しない。データ信号Dレベルの上昇区
間では、プル・アップ信号PUが臨界電圧VPT以下の区
間とプル・ダウン信号PDが臨界電圧VTN以上である区
間が重なる区間が非常に短いためクローバー電流ICBの
大きさもまた微弱である。
【0043】図1及び図3に示した本実施形態の出力バ
ッファの出力端のプル・アップトランジスタとプル・ダ
ウントランジスタが同時にターンオン状態となる区間の
大きさはそれぞれの遅延要素DY1〜DY4の遅延時間
によって決定される。つまり、それぞれの遅延要素DY
1〜DY4の遅延時間の設定によって同時にターンオン
状態となる区間の間隔が決定され、遅延要素DY1〜D
Y4の遅延時間を適切に設定すると、図4でのデータ信
号Dレベルの下降区間のように同時にターンオン状態と
なる区間が全く存在しないようにすることができる。
ッファの出力端のプル・アップトランジスタとプル・ダ
ウントランジスタが同時にターンオン状態となる区間の
大きさはそれぞれの遅延要素DY1〜DY4の遅延時間
によって決定される。つまり、それぞれの遅延要素DY
1〜DY4の遅延時間の設定によって同時にターンオン
状態となる区間の間隔が決定され、遅延要素DY1〜D
Y4の遅延時間を適切に設定すると、図4でのデータ信
号Dレベルの下降区間のように同時にターンオン状態と
なる区間が全く存在しないようにすることができる。
【0044】そして、非常に短いが同時にターンオン状
態となる区間が存在する場合と、同時にターンオン状態
となる区間が全く存在しない場合とで、それぞれ長所を
持っている。即ち、同時ターンオン状態の区間が全く存
在しない場合には、電源電圧の端子に雑音として作用す
るクローバー電流が全然発生しないので、とても良好な
雑音特性を持つようになる。しかし、このような場合に
は、プル・アップ信号またはプル・ダウン信号のレベル
の上昇または下降曲線の傾きが緩やかになるので、結果
的に応答速度がやや鈍くならざるを得ない。
態となる区間が存在する場合と、同時にターンオン状態
となる区間が全く存在しない場合とで、それぞれ長所を
持っている。即ち、同時ターンオン状態の区間が全く存
在しない場合には、電源電圧の端子に雑音として作用す
るクローバー電流が全然発生しないので、とても良好な
雑音特性を持つようになる。しかし、このような場合に
は、プル・アップ信号またはプル・ダウン信号のレベル
の上昇または下降曲線の傾きが緩やかになるので、結果
的に応答速度がやや鈍くならざるを得ない。
【0045】これを補完するために、出力端のプル・ア
ップトランジスタとプル・ダウントランジスタの同時タ
ーンオン状態となる区間を意図的に発生させ、多少のク
ローバー電流が発生しても迅速な応答速度を実現するこ
ともできる。つまり、とても良好な雑音特性が要求され
る場合には、同時ターンオン状態の区間が全然存在しな
いよう遅延要素の遅延時間を設定する。一方、迅速な応
答速度が要求される場合には、多少同時ターンオン状態
の区間が発生してもプル・アップ信号またはプル・ダウ
ン信号のレベルの上昇または下降曲線の傾きを大きくし
て迅速な応答速度が得られるように遅延要素の遅延時間
を設定する。
ップトランジスタとプル・ダウントランジスタの同時タ
ーンオン状態となる区間を意図的に発生させ、多少のク
ローバー電流が発生しても迅速な応答速度を実現するこ
ともできる。つまり、とても良好な雑音特性が要求され
る場合には、同時ターンオン状態の区間が全然存在しな
いよう遅延要素の遅延時間を設定する。一方、迅速な応
答速度が要求される場合には、多少同時ターンオン状態
の区間が発生してもプル・アップ信号またはプル・ダウ
ン信号のレベルの上昇または下降曲線の傾きを大きくし
て迅速な応答速度が得られるように遅延要素の遅延時間
を設定する。
【0046】図5(A)〜(E)は、本実施形態を実現
するためいろいろな遅延要素の例を示したもので、
(A)は線形的な特性を持つ一般的な抵抗素子であり、
(B)と(C)はそれぞれPMOSトランジスタとNM
OSトラジスタで実現した能動素子である。また(D)
と(E)は所定の基準電圧VREF を利用してそれぞれP
MOSトランジスタとNMOSトラジスタのゲートを制
御する場合を示したものである。
するためいろいろな遅延要素の例を示したもので、
(A)は線形的な特性を持つ一般的な抵抗素子であり、
(B)と(C)はそれぞれPMOSトランジスタとNM
OSトラジスタで実現した能動素子である。また(D)
と(E)は所定の基準電圧VREF を利用してそれぞれP
MOSトランジスタとNMOSトラジスタのゲートを制
御する場合を示したものである。
【0047】図5(A)に示した一般的な抵抗素子は固
定された抵抗の値を持つため、遅延要素の遅延時間を調
節する必要がない場合に適用することができる。図5
(B)、(C)に示したような能動素子を遅延要素とし
て使用する場合には、集積回路の製造工程において抵抗
成分のみを実現するために別途の工程を経ずに他のMO
S素子と共に同時に製造することができ工程が単純にな
る長所を持つ。
定された抵抗の値を持つため、遅延要素の遅延時間を調
節する必要がない場合に適用することができる。図5
(B)、(C)に示したような能動素子を遅延要素とし
て使用する場合には、集積回路の製造工程において抵抗
成分のみを実現するために別途の工程を経ずに他のMO
S素子と共に同時に製造することができ工程が単純にな
る長所を持つ。
【0048】図5(D)、(E)に示したように所定の
基準電圧VREF を印加して制御する場合には、本実施形
態の出力バッファを備えた回路動作の特性によって、動
作における遅延要素の遅延時間を選択的に可変すること
ができる長所を持つ。
基準電圧VREF を印加して制御する場合には、本実施形
態の出力バッファを備えた回路動作の特性によって、動
作における遅延要素の遅延時間を選択的に可変すること
ができる長所を持つ。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1及び
2の発明によれば、プル・アップ信号とプル・ダウン信
号を選択的に遅延させ、出力端のプル・アップ素子とプ
ル・ダウン素子が同時にターンオン状態となる時間を減
少させるか、または、同時にターンオン状態となる時間
が全然発生しないようにして、クローバー電流による雑
音成分の発生と不要な電力消費を防止する効果がある。
2の発明によれば、プル・アップ信号とプル・ダウン信
号を選択的に遅延させ、出力端のプル・アップ素子とプ
ル・ダウン素子が同時にターンオン状態となる時間を減
少させるか、または、同時にターンオン状態となる時間
が全然発生しないようにして、クローバー電流による雑
音成分の発生と不要な電力消費を防止する効果がある。
【0050】また、請求項4に記載のように、遅延手段
をMOSトランジスタを使って実現することで、集積回
路の製造工程において抵抗成分のみを実現するために別
途の工程を経ずに他のMOS素子と共に同時に製造する
ことができるので工程が単純になる効果がある。また、
請求項5に記載のように、MOSトランジスタを所定の
基準電圧の印加により制御する場合は、本発明の出力バ
ッファを備えた回路における動作特性に応じて遅延手段
の遅延時間を選択的に調節することができる効果があ
る。
をMOSトランジスタを使って実現することで、集積回
路の製造工程において抵抗成分のみを実現するために別
途の工程を経ずに他のMOS素子と共に同時に製造する
ことができるので工程が単純になる効果がある。また、
請求項5に記載のように、MOSトランジスタを所定の
基準電圧の印加により制御する場合は、本発明の出力バ
ッファを備えた回路における動作特性に応じて遅延手段
の遅延時間を選択的に調節することができる効果があ
る。
【図1】本発明の第1実施形態の出力バッファを示した
回路図。
回路図。
【図2】図1に示した出力バッファのタイミング図。
【図3】本発明の第2実施形態の出力バッファを示した
回路図。
回路図。
【図4】図3に示した本実施形態の出力バッファのタイ
ミング図。
ミング図。
【図5】本実施形態に適用する遅延要素の様々な実施例
を示した回路図。
を示した回路図。
【図6】従来の出力バッファを示した回路図。
【図7】図6に示した従来の出力バッファのタイミング
図。
図。
【図8】従来の出力バッファの別の例を示した回路図。
【図9】図8に示した従来の出力バッファのタイミング
図。
図。
Q5〜Q20:MOSトランジスタ NAND4〜NAND6:ナンドゲート NOR2:ノーアゲート INV51〜INV8:インバータ OE:出力イネーブル信号 D:データ信号 DY1〜DY4:遅延要素
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03K 17/687 H03K 17/687 F
Claims (5)
- 【請求項1】イネーブル信号が入力される第1入力端
と、データ信号が入力される第2入力端と、出力端と、
電源電圧端子と前記出力端との間に接続されてプル・ア
ップ信号によりオン/オフ制御されるプル・アップ素子
と、前記出力端とアース端子との間に接続されてプル・
ダウン信号によりオン/オフ制御されるプル・ダウン素
子とを備え、前記入力するデータ信号に対応する出力を
前記出力端から出力する出力バッファであって、前記プ
ル・アップ素子及びプル・ダウン素子が共にNMOSト
ランジスタであるものにおいて、 第1遅延手段を有し、前記データ信号がハイレベルから
ローレベルに変化する時にはハイレベルからローレベル
に変化するプル・アップ信号を前記第1遅延手段を経由
せずに前記プル・アップ素子に印加し、前記データ信号
がローレベルからハイレベルに変化する時にはローレベ
ルからハイレベルに変化するプル・アップ信号を前記第
1遅延手段を経由して所定時間遅延して前記プル・アッ
プ素子に印加するプル・アップ信号経路と、 第2遅延手段を有し、前記データ信号がハイレベルから
ローレベルに変化する時にはローレベルからハイレベル
に変化するプル・ダウン信号を前記第2遅延手段を経由
して所定時間遅延して前記プル・ダウン素子に印加し、
前記データ信号がローレベルからハイレベルに変化する
時にはハイレベルからローレベルに変化するプル・ダウ
ン信号を前記第2遅延手段を経由せずに前記プル・ダウ
ン素子に印加するプル・ダウン信号経路と、を備えて構
成したことを特徴とする出力バッファ。 - 【請求項2】イネーブル信号が入力される第1入力端
と、データ信号が入力される第2入力端と、出力端と、
電源電圧端子と前記出力端との間に接続されてプル・ア
ップ信号によりオン/オフ制御されるプル・アップ素子
と、前記出力端とアース端子との間に接続されてプル・
ダウン信号によりオン/オフ制御されるプル・ダウン素
子とを備え、前記入力するデータ信号に対応する出力を
前記出力端から出力する出力バッファであって、前記プ
ル・アップ素子がPMOSトランジスタであり、前記プ
ル・ダウン素子がNMOSトランジスタであるものにお
いて、 第1遅延手段を有し、前記データ信号がハイレベルから
ローレベルに変化する時にはローレベルからハイレベル
に変化するプル・アップ信号を前記第1遅延手段を経由
せずに前記プル・アップ素子に印加し、前記データ信号
がローレベルからハイレベルに変化する時にはハイレベ
ルからローレベルに変化するプル・アップ信号を前記第
1遅延手段を経由して所定時間遅延して前記プル・アッ
プ素子に印加するプル・アップ信号経路と、 第2遅延手段を有し、前記データ信号がハイレベルから
ローレベルに変化する時にはローレベルからハイレベル
に変化するプル・ダウン信号を前記第2遅延手段を経由
して所定時間遅延して前記プル・ダウン素子に印加し、
前記データ信号がローレベルからハイレベルに変化する
時にはハイレベルからローレベルに変化するプル・ダウ
ン信号を前記第2遅延手段を経由せずに前記プル・ダウ
ン素子に印加するプル・ダウン信号経路と、を備えて構
成したことを特徴とする出力バッファ。 - 【請求項3】前記第1遅延手段及び第2遅延手段が、線
形特性を持つ抵抗素子である請求項1又は2に記載の出
力バッファ。 - 【請求項4】前記第1遅延手段及び第2遅延手段が、M
OSトランジスタを用いた能動素子である請求項1又は
2に記載の出力バッファ。 - 【請求項5】前記第1遅延手段及び第2遅延手段が、ゲ
ートに所定の基準電圧が供給されるMOSトランジスタ
である請求項1又は2に記載の出力バッファ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR1019970046059A KR100261995B1 (ko) | 1997-09-06 | 1997-09-06 | 저잡음 출력 버퍼 |
| KR46059/1997 | 1997-09-06 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1198001A true JPH1198001A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=19520951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12844398A Pending JPH1198001A (ja) | 1997-09-06 | 1998-05-12 | 低雑音出力バッファ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1198001A (ja) |
| KR (1) | KR100261995B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014057177A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Toshiba Corp | 出力ドライバ |
| CN109741775A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-05-10 | 西安紫光国芯半导体有限公司 | Dram输出驱动电路及其减小漏电的方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100622762B1 (ko) * | 1999-06-29 | 2006-09-12 | 주식회사 하이닉스반도체 | 데이타 출력버퍼 |
| KR20030003428A (ko) * | 2001-06-30 | 2003-01-10 | 주식회사 하이닉스반도체 | 저전력 출력 드라이버 |
| KR100948479B1 (ko) * | 2003-12-15 | 2010-03-17 | 주식회사 하이닉스반도체 | 스큐 제어 회로를 구비한 구동기 및 그 제어 신호를설정하는 방법 |
-
1997
- 1997-09-06 KR KR1019970046059A patent/KR100261995B1/ko not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-05-12 JP JP12844398A patent/JPH1198001A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014057177A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Toshiba Corp | 出力ドライバ |
| US9263109B2 (en) | 2012-09-11 | 2016-02-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Output driver to drive semiconductor device and memory system |
| CN109741775A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-05-10 | 西安紫光国芯半导体有限公司 | Dram输出驱动电路及其减小漏电的方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR19990024737A (ko) | 1999-04-06 |
| KR100261995B1 (ko) | 2000-07-15 |
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