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JPS5920360B2 - 7−アミノセフアロスポラン酸および其の誘導体の製造法 - Google Patents

7−アミノセフアロスポラン酸および其の誘導体の製造法

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Publication number
JPS5920360B2
JPS5920360B2 JP4365776A JP4365776A JPS5920360B2 JP S5920360 B2 JPS5920360 B2 JP S5920360B2 JP 4365776 A JP4365776 A JP 4365776A JP 4365776 A JP4365776 A JP 4365776A JP S5920360 B2 JPS5920360 B2 JP S5920360B2
Authority
JP
Japan
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acid
strain
reaction
culture
cef
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Expired
Application number
JP4365776A
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English (en)
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JPS52128293A (en
Inventor
英夫 武田
郁男 松本
耕二 松田
敏興 川上
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MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Banyu Phamaceutical Co Ltd filed Critical Banyu Phamaceutical Co Ltd
Priority to JP4365776A priority Critical patent/JPS5920360B2/ja
Publication of JPS52128293A publication Critical patent/JPS52128293A/ja
Publication of JPS5920360B2 publication Critical patent/JPS5920360B2/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は7−アミノセファロスポラン酸および其の誘導
体の新規な製造法に関する。
さらに詳しくは、一般式 (式中Rは水素原子、ヒドロキシル基、アセトキシル基
または求核性残基を示す)で表わされるセファロスポリ
ン誘導体および其の塩を水性媒体中で、バチルス属に属
する一菌株CA−78又はアースロバフタ−属に属する
一菌株CA−218菌体または其の修飾体と接触させる
か、もしくは当該菌体から抽出した酵素または其の修飾
体と接触させることによる一般式 (式中、Rは前記と同じ基を示す)で表わされる7−ア
ミノセファロスポラン酸および其の誘導体もしくはそれ
らの塩の製造法に関する。
7−アミノセファロスポラン酸は、従来セファロスポリ
ンCから化学的に脱アシル化され(英国%許1,041
,985 )、更に別のアシル基と再アシル化すること
により種々の抗菌性物質を提供することのできる重要な
中間体である。
又、さらに7−アミノセファロスポラン酸の3位を各種
修飾することにより優れた抗菌性物質の中間体を提供す
ることが出来る。
一般式(1)のRが水素原子である7−アミノ−3−メ
チルセファロスポラン酸は、セファレキシンの中間体と
して重要なものであり、このものはぺニジリン類の化学
的な環拡大により提供されるが、セファロスポリンC生
産菌の変異株により生産されるデスアセトキシセファロ
スポリンCから化学的に脱アシル化して製造することも
出来る。
しかしながら酵素的手段により、セファロスポリンCま
たはデスアセトキシセファロスポリンCを脱アシル化す
る試みは、そのアシル基がD−α−アミノアジピル基で
あることから困難とされ、成功例はみられない。
本発明者らは、さきに与論島で採取した土壌中より分離
したグリオクラディウム属に属するGK−340株(特
開出願5O−147467)が、またIFO−6617
(特開出願50−113608 。
が、D−α−アミノアジピル基を酸化的膜アミン化して
5′−ケトアジピル基に変換し、さら(こカタラーゼが
存在しない条件下でグリタリル基に変換することを見出
し、酵素的脱アシル化のために重要な中間体の製造法を
確立した。
要するに、セファロスポリンCにグリオクラティラム属
が生産する酸化的膜アミン酵素を接触させることにより
、3−アセトキシメチル−7−(5−カルボキシ−5−
オキソペンタンアミド)セフ−3−エムー4−カルボン
酸を生成し、またカタラーゼ不在条件では3−アセトキ
シメチル−7−(4−カルボキシブタンアミド)セフ−
3−エムー4−カルボン酸を生成する知見を得たのであ
る。
本発明者らは、さきに得ていたこれらの知見に基く中間
体の中、D−アミノ酸オキシダーゼによる最終生成物(
こ相当するグルタリルアミドセファロスポラン酸、即ち
3−アセトキシメチル−7−(4−カルボキシブタンア
ミド)セフ−3−エムー4−カルボン酸を酵素的(こ脱
アシル化し、 7−アミンセファロスポラン酸または
其の誘導体を製造する目的で研究を進めた結果、福井県
東尋坊の土壌より分離したバチルス属(こ属する一菌株
(CA−78)と大阪府豊中市の土壌より分離したアー
スロバフタ−属(こ属する一菌株(CA−218)が、
一般式(II)で表わされる化合物を脱アシル化して、
7−アミノセファロスポラン酸およびその誘導体を生成
するアシラーゼ作用のあることを見出し、この発明をす
る(こ至った。
これら土壌分離株の菌学的性状は次の通りである。
上記の菌学的性質を有するCA−78菌株およびCA−
218菌株について、分類学上の位置をザ・ジエナラ・
オブ・バクテリア(The Gene−ra of
Bacteria)第2版および、バーシーズ・マニ
ュアル・オブ・デターミナティブ・バクテリオロジー第
8版を参照し、更(こ本菌株の近縁と認められるタイプ
カルチャーと比較検討した結果、種々の形態的および生
理的特性から、CA−78菌株はバチルス・ファーマス
(Ba c i l lusfirmus)種と近縁で
あることがわかった。
しかしながら、本菌株CA−78はカタラーゼの生成か
なく、硫化水素の生成があり、8%食塩に耐性であるこ
と、および一般式(n)で表わされる化合物の酸アミド
結合を開裂する能力を有する点でバチルス°ファーマス
IFO−3330とは差異力ある。
以上の結果から本菌種はバチルス・ファーマスに属する
新菌種と同定し、バチルス・ファーマスCA−78の名
称を与えた。
又CA−218菌株はアースロバフタ−・り狛ビフオー
ミス(Arthrobacter globiform
is)種と近縁であることがわかった。
しかしながら本菌株CA−218は一般式(II)で表
イつされる化合物の酸アミド結合を開裂する能力を有す
る点でアースロバフタ−・グロビフオーミスIFO−3
062とは差異がある。
以上の結果から本菌種はアースロバフタ−・グロビフオ
ーミスに属する新菌種と同定し、アースロバフタ−・グ
ロビフオーミスCA−218の名称を与えた。
尚、本菌株は工業技術院微生物工業技術研究所に、微生
物受託番号「微工研菌寄第3466号J(CA−78)
、[微工研菌寄第3467号J(CA−218)として
、寄託されている。
本菌株が生産する、一般式(II)で表わされる化合物
の酸アミド結合を分解する酵素は、2菌株とも菌体内に
存在する。
従って酵素を利用するには、培養後のブースを遠心分離
して集菌するか、高分子凝集剤を加え濾過助剤(ダイカ
ライド等)の併用によりf別するか、もしくは固定化酵
素型に導く。
また超音波処理、細胞膜の化学変性処理などをこより、
酵素を抽出可溶化してから公知の利用型に導くことも出
来る。
これらの酵素生産菌株を培養するには、好気的条件が望
ましく液体通気培養が通例性なわれる。
培地組成としては通常のバクテリア用培地成分、例えば
窒素源としてペプトン、肉エキス、酵母エキス、落花生
釉、綿実粕など、炭素源としてグルコース、グリセリン
、醋酸ナトリウム、糖蜜なと、無機塩類として食塩、塩
化第二鉄、燐酸塩、生育促進物質としてビオチン、パン
トテン酸カルシウム、ニコチン酸アミドなどを適宜含有
する栄養培地が使用される。
また、界面活性剤(ノニポール100、アデカノールL
G−126など)、グルタル酸を培地に加えて酵素活性
を高めることが出来る。
望ましい培養条件としてはpH7,5〜8.5、温度2
5〜35℃、時間は通常2日〜5日間であるが、アシラ
ーゼ活性が最大を示す時点に培養を終了する0 アシラーゼ活性の測定 「アシラーゼ活性は、便宜上つぎのよう(こ定義した。
即ち、培養プロセスと同じ濃度の一定量の菌体が、1時
間当り1μmoleの基質を脱アシル化し相当する7−
アミノセファロスポラン酸もしくはその誘導体を生産す
る能力を1単位とする。
実際Oこは、培養物の一定量を遠沈して集菌し、基質と
して3−アセトキシメチル−7−(4−カルボキシブタ
ンアミド)セフ−3−エムー4−カルボン酸を5■/−
含有する0、2M燐酸緩衝液(pH7,4)に懸濁させ
、37℃で1時間インキュベートした後、生成した7−
アミノセファロスポラン酸をマレリ法”(Marrel
li)で測定した。
具体的(こは、インキュベート後に遠沈し其の上澄液2
rIllをとり、O,l rnlの蟻酸と1−の2係ク
エン酸の0.8Nカセイソーダ醇液および0.5 rn
lの5%ニンヒドリンのメチルセロソルブ溶液を加え呈
色させた後、410nmの吸光度を測定する。
7−アミノセファロスポラン酸量は、別に求めた検量線
より算出する。
」培養の停止は、培養中に上記の方法(こよりアシラー
ゼ活性を測定し最もアシラーゼ活性の高い時点で停止す
るのが好ましい。
このようにして得られた培養物は、そのまま若しくは通
常の手段により集菌する。
こI菌体は、何らかの処理を施すことなく基質との接触
により基質を脱アシル化することが出来、また集菌体を
一20℃で凍結することにより長時間の保存に耐える。
更には菌体をアクリルアミドゲル内に固定化することに
より酵素の反覆利用を意図することも出来、あるいは細
胞内より酵素を通常の手段により抽出して使用できる。
このように調整された菌体、固定化菌体、抽出固定化酵
素などを用い所望の反応をさせる(こは、通常、水性媒
体中で行なわれる。
ここで言う水性媒体とは、一般式(n)で表わされる化
合物の基質を適当な緩衝液に溶解したもの、若しくはセ
ファロスポリン類の培養ブロスにD−アミノ酸オキシダ
ーゼを作用させ不隘性物質を除去した一般式(n)で表
わされる化合物を生成した反応液を示す。
アシラーゼ反応液のpHは6.5〜8.5で行なわれる
が、好ましくはpH7,5〜8.0を維持するように反
応させる。
反応温度は20〜40℃で行なうことができるが、好ま
しくは35〜37℃で行なわれる。
酵素使用量は、アシラーゼ活性により左右されるが、一
般(こ其の利用型式に関係なく培養ブロスと同じ濃度な
いし2〜3倍量の濃度を基準とする。
基質の量もアシラーゼ活性により決定されるが通常o、
i〜3%、反応時間は2〜IO時間である。
一般式(n)で表わされる化合物は、セファロスポリン
Cおよびその3位の修飾化合物(こD−アミノ酸オキシ
ダーゼを作用させることにより製造される。
このD−アミノ酸オキシダーゼは、さきに本発明者らが
グリオクラディウム属に属する菌株に存在することを見
出し発明を完成した(特開出願番号5O−147467
)。
一般式帽)で表わされる化合物のR1が C0C0OHである化合物は、セファロスポリンCを含
有する水性媒体中でグリオクラディウム属に属する菌株
GK−340またはIFO−6617の生産酵素と、p
H7,5〜8.0、好気的条件下で接触することにより
製造される。
また、R□が(”’OOHである化合物は、セファロス
ポリンCを含有する水性媒体中で前記グリオクラディウ
ム属に属する菌株とカタラーゼ阻害剤(例えばアジ化ナ
トリウム、アスコルビン酸)の存在下で好気的に接触す
ることをこより製造されるか、もしくはグリオクラディ
ウム属に属する菌株のカタラーゼを予め失活させた菌と
好気的Qこ接触させること(こより、製造される。
ここで言うセファロスポリンCを含有する水性媒体とは
、具体的にはセファロスポリンCを適当な緩衝液に溶解
したもの、若しくはセファロスポリンCの培養ブロス(
反応阻害物質の除去処理済)を示す。
生成した一般式(n)の化合物はオキシダーゼ反応の系
から単離することなく、バチルス属またはアースロバフ
タ−属に属する菌株が生産する酵素と接触させ、7−ア
ミノセファロスポラン酸もしくは7−アミノセファロス
ポラン酸の3位誘導体を得ることが出来る。
上記アシラーゼ反応系から7−アミノセファロスポラン
酸および其の誘導体を単離するためには、等電点沈澱法
、カラムクロマトグラフィー、イオン交換樹脂法などに
よる既知の方法によって単離される。
さらに詳しくは反応液から菌体もしくは不溶性物質を遠
心分離またはf過により除去した後その上澄液を必要な
らば濃縮し、その後その濃縮液pHを7−アミノセファ
ロスポラン酸およびその誘導体が有する固有の等電点に
すれば、目的とする7−アミノセファロスポラン酸およ
び其の誘導体が結晶として析出する。
あるいは遠沈上澄液のpHを6.0から6.5に修正し
、陰イオン交換樹脂(例えばアンバーライトIRA−4
01、ダイヤイオンPA−306、ダイヤイオン5A−
20などの醋酸型〕に吸着させ、適当な溶出剤(例えば
塩化アンモニウム、醋酸アンモニウムなど)で鼎出させ
、その溶出液を必要ならば濃縮し、固有の等電点にする
ことによって結晶として析出させることが出来る。
次に実施例によって本発明を具体的に説明するが、これ
により本発明を限定するものではない。
実施例 1 グルコース1%、醋酸ナトリウム2%、綿実粕1.6%
、食塩0.5%、K2HP0,0.3%、KCl010
5%、FeCl3”6H200,05%からなる組成の
培地60m71!を500rnlフラスコ5本に分注し
、115℃で30分滅菌後、pH7,4&こ修正し、ア
ースロバクターCA−218菌株を接種、28℃で5日
間振盪培養を行なった。
培養後、その培養液300mAを5.00 Or、 p
、 rnで遠心分離し、菌体懸濁液35m7!!を得た
この懸濁液の酵素活性は0.307単位であった。
3−アセトキシメチル−7−(4−カルボキシブタンア
ミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸235■を0.
2M燐酸緩衝液(pH7,4)35−に醇解し、上記の
酵素液35rnlを加え、37℃で10時間インキュベ
ートを行なった。
反応後、その反応液を7.00 Or、 p、 mで遠
心分離して不溶物を除き、上澄液の7−アミノセファロ
スポラン酸量をマレリ法*で測定したところ103■(
62%)であった。
この上澄液を強塩基性陰イオン交換樹脂アンバーライ1
−IRA−401の醋酸タイプ30rnlカラムOこ5
V−3で通液して7−アミノセファロスポラン酸を吸着
させ、次いで蒸溜水200m1で水洗後、0.2Mu化
アンモニウム尋液で磐出した。
啓出液40m1を集めて10rr11まで濃縮した。
その濃縮液はpH3,7とし生じた沈澱を集めて減圧乾
燥し、7−アミノセファロスポラン酸87.3■(収率
52.7%)を得た。
このものをTLCプレートシリカゲル60F254(メ
ルク社製)を用い薄層クロマトグラフィーを行ない、n
−ブタノール・醋酸・水(3:l:l)で展開後、ニン
ヒドリンおよび’[JV吸収(こよりスポットを確認し
た。
Rf値は0.34であった。このRf値は、標準品の7
−アミノセファロスポラン酸と一致した。
また、次のようにペーパークロマトグラフィーによるバ
イオオートグラフィーにより目的物の生成を確認した。
即ち、反応液の遠心上澄液を東洋P紙洟2にスポットし
て溶媒系:n−ブタノール・醋酸・水(3:1:1)で
展開、フェニルアセチルクロライドのアセトン溶液を噴
霧して活性化後、バチルス・ズブチリスATCC663
3で微生物検定した。
このとき、基質の3−アセトキシメチル−7−(4−カ
ルボキシブタンアミド)セフ−3−エム−4−カルボン
酸のRf値は0750.7−アミノセファロスポラン酸
のRf値は0.525であった。
実施例 2 3−ヒドロキシメチル−7−(4−カルボキシブタンア
ミド)セフ−3−エムー4−カルボン酸150■を0.
2 M燐酸緩衝液(pH7,4)25−に溶解し、実施
例1と同じ培養方法で得たCA−218菌株の菌体懸濁
液25ydと合わせ、37℃で6時間インキュベートを
行なった。
反応後、その反応液を7,0OOr、p、m、で遠心分
離して小心物を除き、その上澄液をマレリ法*で測定し
たところ43.9〜(収率44 % )の3−ヒト加千
ジメチル−7−アミツセフー3−エム−4−カルボン酸
か生成した。
このものを実施例1と同じ方法でTLCを行なったとこ
ろRf値は0.25であり標準品のRf値と一致した。
実施例 3 3−メチル−7−(4−カルボキシブタンアミド)セフ
−3−エム−4−カルボン酸150■を0.2M燐酸緩
衝液(pH7,4) 25−に酢解し、実施例1と同じ
培養方法で得たCA−218菌株の菌体懸濁液25m1
.と合わせ、37℃6時間インキュベートを行なった。
反応後、その反応液を7.00Or、p、m、で遠心分
離して小心物を除き、その上澄液をマレリ法本で測定し
たところ44mg(収率45%)の3−メチル−7−ア
ミノセフ−3−エム−4−カルボン酸を生成した。
このものを実施例1と同じ方法でTLCを行なったとこ
ろRf値は0.33であり標準品のRf値と一致した。
実施例 4 7−(4−カルボキシブタンアミド)−3−(1,2,
3−トリアゾール−4−イルチオメチル)セフ−3−エ
ムー4−カルボン酸150WII!を0.2M燐酸緩衝
液(pH7,4)25ydGこ溶解し、実施例1と同じ
培養方法で得たCA−218菌株の菌体懸濁液25dと
合わせ、37℃で6時間インキュベートを行なった。
反応後、その反応液を7.00Or、p、m、で遠心分
離して不溶物を除き、その上澄液をマレリ法1で測定し
たところ42.2■(収率38.4%)の7−アミノ−
3−(L2,3−トリアゾール−4−イルチオメチル)
セフ−3−エムー4−カルボン酸を生成した。
このものを実施例1と同じ方法でTLCを行なったとこ
ろ、Rf値は0.37であり標準品のRf値と一致した
実施例 5 7−(4−カルボキシブタンアミド)−3−(l−カル
ボキシメチルテトラゾール−5〜イル−チオメチル)セ
フ−3−エムー4−カルボン酸150■を0.2M燐酸
緩衝液(pH7,4)25−にm解し、実施例1と回じ
培養方法で得たCA−218菌株の菌体懸濁液25dと
合わせ、37℃で6時間インキュベー1・を行なった。
反応後、その反応液を7.00 Or、p、m、で遠心
分離して不溶物を除き、その上澄液をマレリ法本で測定
したところ55.5■(収率48.3%)の7−アミノ
−3−(1〜カルボキシメチルテトラゾール−5−イル
−チオメチル)セフ−3−エム−4−カルホン酸を生成
した。
このものを実施例1と同じ方法でT L Cを行なった
ところ、R,f値は0.17であり標準品のRf値と一
致した。
実施例 6 セファロスポリンCの培養ブロスIA(セファロスポリ
ンCとして875v含有)に、D−アミノ酸酸化酵素を
含有するグリオクラディウム属に属するGK−340菌
株の活性化された培養菌体の圧搾物837とアジ化ナト
リウム1.57および35%過酸化水素水4.2mlを
加え、pliを8.0〜8.3に維持しながら、33℃
で通気下2時間反応させた。
反応後、反応液のpHを6,0に修正してf過し、3−
アセトキシメチル−7−(4−カルボキシブタンアミド
)セフ−3−エムー4−カルボン酸を含有するフロス1
.15tを得た。
この反応ブロスは次に述べるU■測定法(こより3−ア
セトキシメチル−7−(4−カルボキシブタンアミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸6.17f(収率76
楚)を含有することを認めた。
即ち、反応ブロス中の3−アセトキシメチル−7−(4
−カルボキシブタンアミド)セフ−3−エム−4−カル
ボン酸の含廿;は、一定量の反応ブロスを酸性で溶媒抽
出し、更にアルカリ性で水に逆転的させ、その水層のU
V吸収量を測定することによって求めた。
更(こ詳しくは、反応ブロス1−をとりpH2,0に下
げた後、醋酸エチル8−で5分間振盪して抽出する。
その醋酸エチル層5rnlを採り、4N重曹溶液5rn
lを加え再び5分間振盪して重曹層に逆転的する。
その重曹浴液3rnlを採り2N塩酸1rnlを加え、
260nmの吸光度を測定し、標準曲線から反応ブロス
中の3−アセトキシメチル−7−(4−カルボキシブタ
ンアミド)セフ−3−エムー4−カルボン酸量を算出し
た。
この酸化反応の反応液のpHを7.5に再び修正し、C
A−218の菌体懸濁液600−を加え、37℃で10
時間反応させた。
反応後、その反応液を7.00 Or、p、m、で遠心
分離し上澄液1.62tを得た。
この上澄液をマレリ法*で測定すると、7−アミノセフ
ァロスポラン酸2.52f(収率58%)を生成してい
た。
この上澄液を強塩基性陰イオン交換樹脂アンバーライI
−IRA−401の醋酸タイプ500−カラムに通液し
、水2tで洗った後0.5M塩化ア塩化アンモニウム酢
液した。
溶出液450−を50ydまで濃縮し、そのpH3,7
とすれば7−アミノセファロスポラン酸が析出した。
析出した結晶を集めて減圧乾燥し、7−アミノセファロ
スポラン酸2.09f(収率48.1%つを得た。
このものの確認は、実施例1(こ準じて行ない同一の結
晶を得た。
実施例 7 実施例1と同じ方法により培養したCA−218菌株の
培養ブロス350TIlを5.00Or、p、m。
で遠心分離して菌体を集め、0.2M燐酸緩衝液(pH
7,4) 25 mllこ再懸濁した。
この菌体懸濁液(こアクリルアミド3751とN、N’
−メチレンビスアクリルアミド0.25fを加えて溶解
後、水冷中で5%β−ジメチルアミノプロピオニI−I
Jル尋液液25rnlと2.5%過過硫酸カリウム液液
25 mlを加え、20分間放置してゲル化させ、36
.1ftの菌体含有アクリルアミドゲルを得た。
3−アセトキシメチル−7−(4−カルボキシブタンア
ミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸500R?を0
.2M燐酸緩衝液100rnltこ溶解し、上記ゲルを
加え37℃で10時間インキュベートした後、反応液を
f過し、f液中の7−アミンセファロスポラン酸をマレ
リ法*で測定し、7−アミノセファロスポラン酸183
〜(収率52%)を生成した。
実施例 8 実施例7と同じ方法で得た菌体含有アクリルアミドゲル
254グを02M燐酸緩衝液(pH7,4)の507に
懸濁させ、例筒管つきカラム(l×35cm)に詰め、
例筒管に37℃の温水を循環、平衡化させた。
このカラム上端より5oTIgの3−アセトキシメチル
−7−(4−カルボキシブタンアミド)セフ−3−エム
−4−カルボン酸を含む0.2M燐酸緩衝液(pH7,
4) 50mi!を毎分0.2rrIlの流速で通過さ
せて酵素反応を行った。
通過液は5−づつ分取し、マレリ法*で生成した7−ア
ミノセファロスポラン酸を測定した。
その結果、7−アミノセファロスポラン酸19.5■(
収率55.3%)が生成していることが判った。
実施例 9 実施例1と同じ方法で培養したCA−218菌株の培養
ブロス1tを東洋沢紙& 101でf過し、そのf液を
5.00Or、p、m、で遠心分離して集菌した。
この菌体を磁製乳鉢に入れてドライアイス50グと共に
粉砕し、完全に粉末化した時点で乳鉢を37℃の温水に
つけてドライアイスを急速に気化させることQこより菌
体を溶解させた。
この凍結融解操作を3回行ない、最後に0.2 M燐酸
緩衝液(pH7,4) 20ydを加え、5℃で一夜放
置した。
その後、この凍結融解液を7,0OOr、p、m。で遠
心分離して上澄液を採り、史(こs、oo。
r、p、m、で遠心分離し無細胞抽出液20rnlを得
た。
この無細胞抽出液に90■の3−アセトキシメチル−7
−(4−カルボキシブタンアミド)セフ−3−エムー4
−カルホン酸を含む0.2M燐酸緩衝液60−を加え、
37℃で5時間反応させた。
反応後、マレリ法*で測定すると46.3■(収率73
%)の7−アミノセファロスポラン酸が生成された。
実施例 IO グリセリン2%、醋酸ナトリウム2%、乾燥酵母0.9
%、食塩0.5%、K2HPO40,3%、KCl09
05%、F e Cl 3 ” 6H20,0,05%
、ビオチンlOmI?/lからなる組成の培地にグルタ
ル酸0.5%とノニポール0.01%を加え、滅菌後、
バチルスCA−78菌株を接種し、28℃で6日間培養
した。
培養後、そのブロスを5,0OOr、p、m。で遠心分
離して集菌した。
この菌体懸濁液20rr11に40■の3−アセトキシ
メチル−7−(4−カルボキシブタンアミド)セフ−3
−エムー4−カルボン酸を含む0.2M燐酸緩衝液20
−を加え、37℃で6時間インキュベートし、マレリ法
“で測定したところ14.9TnfI(収率53%)の
7−アミンセファロスポラン酸を認めた。
参照文献”L 、P 、Marrelli。
J、Pharmacol、Sci、、 57,217
2 (1968)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rは水素原子、ヒドロキシル基、アセトキシル基
    または求核性残基を示す)で表わされる化合物およびそ
    の塩を水性媒体中で、バチルス属およびアース喝くフタ
    −属に属し、脱アシル化能を有する微生物菌体または其
    の修飾体と接触させるか、もしくは当該菌体からの抽出
    酵素または其の修飾体と接触させることにより、一般式
    (式中Rは前記と同じ基を示す)で表わされる7−アミ
    ノセファロスポラン酸および其の誘導体もしくはそれら
    の塩の製造法。
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