JPS5925692A - ポリアミン - Google Patents
ポリアミンInfo
- Publication number
- JPS5925692A JPS5925692A JP13555882A JP13555882A JPS5925692A JP S5925692 A JPS5925692 A JP S5925692A JP 13555882 A JP13555882 A JP 13555882A JP 13555882 A JP13555882 A JP 13555882A JP S5925692 A JPS5925692 A JP S5925692A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ppm
- polyamine
- formula
- cardopentamine
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリアミンに関する。詳しくは高度好熱性細菌
テルムス テルモフイラス(Ther−mus the
rmophilus)からえられた新規なポリアミンに
関する。
テルムス テルモフイラス(Ther−mus the
rmophilus)からえられた新規なポリアミンに
関する。
近年、好熱性細菌細胞から発見されたテルミン(the
rmine)、テルモスペルミン(thermo−sp
ermine)、スペルミジン(spermidine
)、ノルスペルミジン(norspeermidine
)のようなポリアミン類の生物学における重要性が注目
され、その生物活性が明らかにされつつある。ポリアミ
ン類は細胞の増殖などの生命現象の基幹的作用に関与し
ており蛋白合成の促進、酵素の保護作用、酵素の活性化
、RNA合成の促進、膜の安定化など多岐にわたり重要
な役割を果している。
rmine)、テルモスペルミン(thermo−sp
ermine)、スペルミジン(spermidine
)、ノルスペルミジン(norspeermidine
)のようなポリアミン類の生物学における重要性が注目
され、その生物活性が明らかにされつつある。ポリアミ
ン類は細胞の増殖などの生命現象の基幹的作用に関与し
ており蛋白合成の促進、酵素の保護作用、酵素の活性化
、RNA合成の促進、膜の安定化など多岐にわたり重要
な役割を果している。
本発明者は新規なポリアミンについて探索の結果、高度
好熱性細菌から新しいペンタアミンを発見し、その単離
および化学合成による調製に成功した。すなわち、本発
明の要旨は、式 NH2(CH2)3NH(CH2)3NH(CH2)3
NH(CH2)nNH2 ・・・・・・(1)(式中n
は3または4の数を示す) で表わされるポリアミンに存する。
好熱性細菌から新しいペンタアミンを発見し、その単離
および化学合成による調製に成功した。すなわち、本発
明の要旨は、式 NH2(CH2)3NH(CH2)3NH(CH2)3
NH(CH2)nNH2 ・・・・・・(1)(式中n
は3または4の数を示す) で表わされるポリアミンに存する。
本発明を詳細に説明するに、前示(I)式においてn=
3のポリアミンは、1,15−ジアミノ−4,8,12
−トリアザペンタデカン(1,15−diamino−
4,8,12−triazapentadecane)
であって、これをカルドペンタアミン(caldo−p
entamine)と命名した。また、n=4のポリア
ミンは、1,16−ジアミノ−4,8,12−トリアザ
ヘキサデカン(1,16−diamino−4,8,1
2−triazahexadecane)であって、ホ
モカルドペンタアミン(homocaldopenta
mine)と命名した。
3のポリアミンは、1,15−ジアミノ−4,8,12
−トリアザペンタデカン(1,15−diamino−
4,8,12−triazapentadecane)
であって、これをカルドペンタアミン(caldo−p
entamine)と命名した。また、n=4のポリア
ミンは、1,16−ジアミノ−4,8,12−トリアザ
ヘキサデカン(1,16−diamino−4,8,1
2−triazahexadecane)であって、ホ
モカルドペンタアミン(homocaldopenta
mine)と命名した。
これら本発明のポリアミンは、例えば高度好熱性細菌T
hermus thermophilus HB8(A
TCC27634)の菌体から採取される。採取は、後
記実施例で詳述するように、比較的高温度(80−83
℃)で培養した菌体を水にサスペンドし、破砕後、10
%トリクロロ酢酸を加えて遠心し、上清を陽イオン変換
樹脂(H+型)カラムにかけ、6N−塩酸で溶出させて
ポリアミンの画分を採取し、この画分から目的とする前
記(I)式のペンタアミンを単離する。
hermus thermophilus HB8(A
TCC27634)の菌体から採取される。採取は、後
記実施例で詳述するように、比較的高温度(80−83
℃)で培養した菌体を水にサスペンドし、破砕後、10
%トリクロロ酢酸を加えて遠心し、上清を陽イオン変換
樹脂(H+型)カラムにかけ、6N−塩酸で溶出させて
ポリアミンの画分を採取し、この画分から目的とする前
記(I)式のペンタアミンを単離する。
本発明のポリアミンはまた、それ自体周知の手段によっ
て化学的に合成することができる。
て化学的に合成することができる。
例えば、前記カルドペンタアミンは、次式に示すように
、公知のテトラアミンであるテルミン(thermin
e,1,11−diamino−4,8−diazau
ndecane)を等モル比のアクリロニトリルとエタ
ノール溶媒中で反応させた後、水溶液中でNaBH4お
よびCoOl2を用いて還元するか、またはテトラヒド
ロフラン(THF)溶液中でLiAlH4を用いて還元
することによって得ることができる。
、公知のテトラアミンであるテルミン(thermin
e,1,11−diamino−4,8−diazau
ndecane)を等モル比のアクリロニトリルとエタ
ノール溶媒中で反応させた後、水溶液中でNaBH4お
よびCoOl2を用いて還元するか、またはテトラヒド
ロフラン(THF)溶液中でLiAlH4を用いて還元
することによって得ることができる。
あるいはまた、次式に示すように、公知のトリアミンで
あるノルスペルミジン(norspermi−dine
,1,7−diamino−4−azaheptane
)を、2モル比のアクリロニトリルと、上記と同様の方
法でエタノール中で反応させ、ついで還元することによ
っても得ることができる。
あるノルスペルミジン(norspermi−dine
,1,7−diamino−4−azaheptane
)を、2モル比のアクリロニトリルと、上記と同様の方
法でエタノール中で反応させ、ついで還元することによ
っても得ることができる。
本発明のもう一つの目的物であるホモカルドペンタアミ
ンは、例えば次式に示すように、公知のテトラアミンで
あるテルモスペルミン(thermospermine
,1,12−diamino−4,8−diaza−d
odecane,特開昭55−302号公報)を、等モ
ル比のアクリロニトリルとエタノール中で反応させ、つ
いで前述のように、水溶液中でNaBH4およびCoC
l2を用いて還元するか、またはTHF溶液中でLiA
lH4を用いて還元することにより得られる。
ンは、例えば次式に示すように、公知のテトラアミンで
あるテルモスペルミン(thermospermine
,1,12−diamino−4,8−diaza−d
odecane,特開昭55−302号公報)を、等モ
ル比のアクリロニトリルとエタノール中で反応させ、つ
いで前述のように、水溶液中でNaBH4およびCoC
l2を用いて還元するか、またはTHF溶液中でLiA
lH4を用いて還元することにより得られる。
あるいはまた、次式に示すように、1,4−ジプロムプ
タンとフタルイミドカリとをジメチルホルムアミド(D
MF)中で加熱反応させて得られるN−(4−プロムプ
チル)フタルイミドを、前記テルミンとイソプロパノー
ル中で反応させ、ついで塩酸中で煮沸することによって
得ることができる。
タンとフタルイミドカリとをジメチルホルムアミド(D
MF)中で加熱反応させて得られるN−(4−プロムプ
チル)フタルイミドを、前記テルミンとイソプロパノー
ル中で反応させ、ついで塩酸中で煮沸することによって
得ることができる。
上述の合成法による本発明のポリアミンの調製において
は、いずれの場合にも、未反応原料とともに種々の副生
物が生成する。これらの不純物は周知の分離手段、例え
ばイオン交換樹脂カラムを用いて分離される。本発明の
新規なポリアミンは後記実施例に示すように、マススペ
クトル、1H−NMRスペクトル、13C−NMRスペ
クトル、赤外線吸収スペクトル等の結果から、その構造
が同定された。
は、いずれの場合にも、未反応原料とともに種々の副生
物が生成する。これらの不純物は周知の分離手段、例え
ばイオン交換樹脂カラムを用いて分離される。本発明の
新規なポリアミンは後記実施例に示すように、マススペ
クトル、1H−NMRスペクトル、13C−NMRスペ
クトル、赤外線吸収スペクトル等の結果から、その構造
が同定された。
本発明のポリアミンは、デオキシリボ核酸の熱変性に対
する保護、蛋白質合成の促進、酵素の活性化等種々の興
味ある生理活性を有し、医薬としての用途が期待される
。さらに各種工業薬品原料としての用徐も期待しうる。
する保護、蛋白質合成の促進、酵素の活性化等種々の興
味ある生理活性を有し、医薬としての用途が期待される
。さらに各種工業薬品原料としての用徐も期待しうる。
以下に本発明を実施例についでさらに具体的に説明する
。
。
実 施 例
(1) ポリアミンの単離および同定〔培地の組成〕
1lあたり、20gのサッカロース、20gのグルタミ
ン酸モノナトリウム、2gのNaCl、0.25gのK
H2PO4、0.5gのR2HPO4、0.5gの(N
H4)2SO4、0.125gのMgCl2・6H2O
、0.025gのCaCl2・2H2O、6mgのFe
SO4・7H2O、0.8mgのCoCl2・6H2O
、2μgのNiCl2・6H2O、1.2mgのNa2
MoO4・2H2O、0.1mgのVOSO4、0.5
mgのMnCl2・4H2O、60μgのZnSO4・
7H2O、15μgのCuSO4・5H2O、100μ
gのビオチン(biotin)および1mgのチアミン
(thiamine)を含有し、最終的にpH7.0〜
7.2に調整する。
ン酸モノナトリウム、2gのNaCl、0.25gのK
H2PO4、0.5gのR2HPO4、0.5gの(N
H4)2SO4、0.125gのMgCl2・6H2O
、0.025gのCaCl2・2H2O、6mgのFe
SO4・7H2O、0.8mgのCoCl2・6H2O
、2μgのNiCl2・6H2O、1.2mgのNa2
MoO4・2H2O、0.1mgのVOSO4、0.5
mgのMnCl2・4H2O、60μgのZnSO4・
7H2O、15μgのCuSO4・5H2O、100μ
gのビオチン(biotin)および1mgのチアミン
(thiamine)を含有し、最終的にpH7.0〜
7.2に調整する。
上記の培地を用い、 高度好熱性細菌テルモフイラスH
Bg(ATCC 27634)を80℃で培養した。対
数増殖期で集菌した菌体湿重量250gを500mlの
水にサスペンドし、破砕後10%トリクロロ酢酸500
mlを加えて遠心(5000rpm)し、沈殿物を再び
5%トリクロロ酢酸1lにサスペンドして遠心し、上清
を合して合計1.96l(225μモルのカルドペンタ
アミンを含む)の抽出液を得、これに5lの水を加えて
希釈する。
Bg(ATCC 27634)を80℃で培養した。対
数増殖期で集菌した菌体湿重量250gを500mlの
水にサスペンドし、破砕後10%トリクロロ酢酸500
mlを加えて遠心(5000rpm)し、沈殿物を再び
5%トリクロロ酢酸1lにサスペンドして遠心し、上清
を合して合計1.96l(225μモルのカルドペンタ
アミンを含む)の抽出液を得、これに5lの水を加えて
希釈する。
希釈液をDowex50W×4H+樹脂(Dowche
mical社製 陽イオン交換樹脂、Dowexは商標
)の充填カラム(直径2cm、長さ22cm)にかけ、
100mlの水、100mlのリン酸塩緩衝液(100
ml中に3.4gのNa2HPO4・12H2O、0.
08gのNaH2PO4・2H2O、および4.0gの
NaClを含む)、200mlの水そして最後に200
mlの2N−RClで逐次洗滌する。
mical社製 陽イオン交換樹脂、Dowexは商標
)の充填カラム(直径2cm、長さ22cm)にかけ、
100mlの水、100mlのリン酸塩緩衝液(100
ml中に3.4gのNa2HPO4・12H2O、0.
08gのNaH2PO4・2H2O、および4.0gの
NaClを含む)、200mlの水そして最後に200
mlの2N−RClで逐次洗滌する。
ポリアミンを6N−HClで溶出させ、画分(5ml/
管)を集める。
管)を集める。
カルドペンタアミンを含む画分を集め、減圧下40℃で
蒸発させ、残渣を10mlの水に溶解し、ダイヤイオン
CK−10SH+型.(三菱化成社製 陽イオン変換樹
脂、ダイヤイオンは登録商標)の充填力ラム(直径9m
m、長さ40cm)にかけ、0.1Mクエン酸カリウム
−HCl緩衝液(pH6.0、1.74MのKClを含
み、最終K+濃度:2.04M)で溶出させて、カルド
ペンタアミンのみを含む画分を集め(合計250ml)
、水を加えて1lに希釈する。希釈液をDowex50
W×4の充填カラム(直径6mm、長さ7cm)にかけ
、5mlの水、2mlの2N−HClで洗滌し、ついで
6N−HClで溶出させる。カルドペンタアミンを含む
画分(20滴/管)を集め、減圧下40℃で蒸発させ、
残渣を最小容量の50%熱エタノールに溶解する。この
溶液を冷却し、生成するカルドペンタアミン塩酸塩の結
晶を濾取し、60℃で乾燥する。収量は22mgであっ
た。
蒸発させ、残渣を10mlの水に溶解し、ダイヤイオン
CK−10SH+型.(三菱化成社製 陽イオン変換樹
脂、ダイヤイオンは登録商標)の充填力ラム(直径9m
m、長さ40cm)にかけ、0.1Mクエン酸カリウム
−HCl緩衝液(pH6.0、1.74MのKClを含
み、最終K+濃度:2.04M)で溶出させて、カルド
ペンタアミンのみを含む画分を集め(合計250ml)
、水を加えて1lに希釈する。希釈液をDowex50
W×4の充填カラム(直径6mm、長さ7cm)にかけ
、5mlの水、2mlの2N−HClで洗滌し、ついで
6N−HClで溶出させる。カルドペンタアミンを含む
画分(20滴/管)を集め、減圧下40℃で蒸発させ、
残渣を最小容量の50%熱エタノールに溶解する。この
溶液を冷却し、生成するカルドペンタアミン塩酸塩の結
晶を濾取し、60℃で乾燥する。収量は22mgであっ
た。
上記と全く同様の方法によって、ホモカルドペンタアミ
ンも単離された。
ンも単離された。
上述の方法によって単離されたカルドペンタアミンおよ
びホモカルドペンタアミンのマススペクトル、NMRス
ペクトルおよび赤外線吸収スペクトルはそれぞれつぎの
通りである。
びホモカルドペンタアミンのマススペクトル、NMRス
ペクトルおよび赤外線吸収スペクトルはそれぞれつぎの
通りである。
マススベクトルは、分子量イオン・ピークM/Z=24
5が観測される。また、 NHCH2CH2N− の末端構造に特徴的なマススペ
クトル上の一連のピークM/Z=245、215(−3
0)、201(−44)が観測されで示されるカルドペ
ンタアミンの構造を支持する。
5が観測される。また、 NHCH2CH2N− の末端構造に特徴的なマススペ
クトル上の一連のピークM/Z=245、215(−3
0)、201(−44)が観測されで示されるカルドペ
ンタアミンの構造を支持する。
1H−NMRスペクトルは、8=2.1ppmおよび3
.2ppmにシグナルがあり、8=2.1ppmのシグ
ナルは両隣が−CH2−基である場合のメチレン・プロ
トンに由来する。一方、8=3.2ppmのシグナルは
NH2−または−NH−基の隣のメチレン・プロトンに
由来する。2.1ppmのシグナルと3.2ppmのシ
グナルの相対強度比は1:2であり、上記(2)式の構
造からの計算値と一致する。
.2ppmにシグナルがあり、8=2.1ppmのシグ
ナルは両隣が−CH2−基である場合のメチレン・プロ
トンに由来する。一方、8=3.2ppmのシグナルは
NH2−または−NH−基の隣のメチレン・プロトンに
由来する。2.1ppmのシグナルと3.2ppmのシ
グナルの相対強度比は1:2であり、上記(2)式の構
造からの計算値と一致する。
13C−NMRスペクトルは、上記(2)式の構造の真
中の−NH−基を中心に対称的な構造をもち、6種類の
炭素シグナルが期待されるが、実スペクトルでは、8=
46.4ppmに(d)と(f)のシグナルが重なるた
め、8=26.8ppm、28.0ppm、38.8p
pm、46.4ppmおよび’46.8ppmの5本の
シグナルが観測される。
中の−NH−基を中心に対称的な構造をもち、6種類の
炭素シグナルが期待されるが、実スペクトルでは、8=
46.4ppmに(d)と(f)のシグナルが重なるた
め、8=26.8ppm、28.0ppm、38.8p
pm、46.4ppmおよび’46.8ppmの5本の
シグナルが観測される。
各シグナルの化学シフト値は前記(2)式の構造を支持
する。またIR吸収スペクトル(KBr)は第1図の通
りである。
する。またIR吸収スペクトル(KBr)は第1図の通
りである。
マススペクトルは、分子量イオンピークM/Z=259
が観測される。また、下記(3)式に示すように、特徴
的なマススペクトル上の一連のフラグメントピークM/
Z=229、215、201、172、158が観測さ
れ、(3)式のホモカルドペンタアミンの構造を支持す
る。
が観測される。また、下記(3)式に示すように、特徴
的なマススペクトル上の一連のフラグメントピークM/
Z=229、215、201、172、158が観測さ
れ、(3)式のホモカルドペンタアミンの構造を支持す
る。
C−NMRスペクトルは、8=25.0ppm、25.
8ppm、26.4ppm、27.0ppm、27.7
ppm、38.7ppm、40.1ppm、46.4p
pm、46.6ppm(2本)、46.8ppm(2本
)および48.3ppmのシグナルが観測され、各シグ
ナルの化学シフト値は前記(3)式の構造を支持する。
8ppm、26.4ppm、27.0ppm、27.7
ppm、38.7ppm、40.1ppm、46.4p
pm、46.6ppm(2本)、46.8ppm(2本
)および48.3ppmのシグナルが観測され、各シグ
ナルの化学シフト値は前記(3)式の構造を支持する。
また、IR吸収スペクトル(KBr)は第2図の通りで
ある。
ある。
(2) ポリアミンの合成
(イ) カルドペンタアミンの合成
188mgのテルミン(遊離アミン)を3mlのエタノ
ールに溶解し、この溶液に53mgのアクリロニトリル
を添加して室温で16時間反応させる。ついで、2%の
CoCl2水溶液(還元助剤)5mlを添加した後、酢
酸でpH6.0に調製し、これに10%のNaBH4水
溶液をゆっくり加え、その間酢酸を加えて液のpHを6
.0に保持した後、還流下で1時間加熱して還元反応を
完了させる。反応終了後、反応混合物を3倍容量の水で
希釈し、これを、ダイヤイオンCK−10Sの充填カラ
ム(直径7mm、長さ40cm)およびDowex50
W×4の充填カラム(直径6mm、長さ7cm)を用い
て、前記9頁12行〜10頁10行に記載の方法により
処理して、反応混合物中のカルドペンタアミンを未反応
のテルミンおよび副生物から分離する。カルドペンタア
ミン塩酸塩の一貫収量は100mgである。このように
して得られたカルドペンタアミンのマススペクトル、1
H−NMRスペクトル、13C−NMRスペクトルおよ
び赤外線吸収スペクトルは前記の値とよく一致する。
ールに溶解し、この溶液に53mgのアクリロニトリル
を添加して室温で16時間反応させる。ついで、2%の
CoCl2水溶液(還元助剤)5mlを添加した後、酢
酸でpH6.0に調製し、これに10%のNaBH4水
溶液をゆっくり加え、その間酢酸を加えて液のpHを6
.0に保持した後、還流下で1時間加熱して還元反応を
完了させる。反応終了後、反応混合物を3倍容量の水で
希釈し、これを、ダイヤイオンCK−10Sの充填カラ
ム(直径7mm、長さ40cm)およびDowex50
W×4の充填カラム(直径6mm、長さ7cm)を用い
て、前記9頁12行〜10頁10行に記載の方法により
処理して、反応混合物中のカルドペンタアミンを未反応
のテルミンおよび副生物から分離する。カルドペンタア
ミン塩酸塩の一貫収量は100mgである。このように
して得られたカルドペンタアミンのマススペクトル、1
H−NMRスペクトル、13C−NMRスペクトルおよ
び赤外線吸収スペクトルは前記の値とよく一致する。
(ロ) ホモカルドペンタアミンの合成188mgのア
ルミン(遊離アミン)および280mgのN−(4−プ
ロムプチル)フタル酸イミドを5mlの2−プロパノー
ルに溶解し、105℃に加熱して16時間反応させた後
、室温に冷却する。ついで12N−HCl5mlを加え
て105℃に加熱して8時間保持すると二層に分離する
。室温に冷却し、下層を分取し、これに水を加えて10
0mlに希釈し、ダイヤイオンCK−10SH+型のカ
ラム(直径9mm、長さ40cm)にかけ、クエン酸カ
リウム緩衝液(pH6.0、150g/lのKCl、5
%エタノールを含むを用いて展開し、ホモカルドペンタ
アミンを含む画分を集め、水を加えて300mlに希釈
する。希釈液をDowex50W×4H+型のカラム(
直径6mm、長さ7cm)にかけ、5mlの水、2ml
の2N−HClで洗滌した後、6N−HClで溶出させ
、溶出液を減圧下、40℃で蒸発させ、残渣を最小容量
の70%熱エタノールに溶解し、冷却後、析出するホモ
カルドペンタアミン塩酸塩の結晶を濾別、乾燥する。収
量は18mgであった。
ルミン(遊離アミン)および280mgのN−(4−プ
ロムプチル)フタル酸イミドを5mlの2−プロパノー
ルに溶解し、105℃に加熱して16時間反応させた後
、室温に冷却する。ついで12N−HCl5mlを加え
て105℃に加熱して8時間保持すると二層に分離する
。室温に冷却し、下層を分取し、これに水を加えて10
0mlに希釈し、ダイヤイオンCK−10SH+型のカ
ラム(直径9mm、長さ40cm)にかけ、クエン酸カ
リウム緩衝液(pH6.0、150g/lのKCl、5
%エタノールを含むを用いて展開し、ホモカルドペンタ
アミンを含む画分を集め、水を加えて300mlに希釈
する。希釈液をDowex50W×4H+型のカラム(
直径6mm、長さ7cm)にかけ、5mlの水、2ml
の2N−HClで洗滌した後、6N−HClで溶出させ
、溶出液を減圧下、40℃で蒸発させ、残渣を最小容量
の70%熱エタノールに溶解し、冷却後、析出するホモ
カルドペンタアミン塩酸塩の結晶を濾別、乾燥する。収
量は18mgであった。
このようにして得られたホモカルドペンタアミンのマス
スペクトル、10C−NMRスペクトルおよび赤外線吸
収スペクトルは前記の値とよく一致する。
スペクトル、10C−NMRスペクトルおよび赤外線吸
収スペクトルは前記の値とよく一致する。
第1図および第2図は、本発明のポリアミンのIR−吸
収スペクトルを示す。 出 願 人 三菱化成工業株式会社 代 理 人 弁埋士 長谷川 一 ほか1名
収スペクトルを示す。 出 願 人 三菱化成工業株式会社 代 理 人 弁埋士 長谷川 一 ほか1名
Claims (1)
- (1)式 NH2(CH2)3NH(OH2)3NH(CH2)3
NH(CH2)nNH2・・・(I)(式中nは3また
は4の数を示す) で表わされるポリアミン
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13555882A JPS5925692A (ja) | 1982-08-03 | 1982-08-03 | ポリアミン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13555882A JPS5925692A (ja) | 1982-08-03 | 1982-08-03 | ポリアミン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5925692A true JPS5925692A (ja) | 1984-02-09 |
Family
ID=15154611
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13555882A Pending JPS5925692A (ja) | 1982-08-03 | 1982-08-03 | ポリアミン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5925692A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10512584A (ja) * | 1995-06-26 | 1998-12-02 | コンキャット リミティド | 第一遷移系列元素に対してキレート化親和性および選択性のある化合物とその医療および診断への使用 |
-
1982
- 1982-08-03 JP JP13555882A patent/JPS5925692A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10512584A (ja) * | 1995-06-26 | 1998-12-02 | コンキャット リミティド | 第一遷移系列元素に対してキレート化親和性および選択性のある化合物とその医療および診断への使用 |
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