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JPS6335603A - 側鎖にアルデヒド基を有するセルロ−ス誘導体の製法 - Google Patents

側鎖にアルデヒド基を有するセルロ−ス誘導体の製法

Info

Publication number
JPS6335603A
JPS6335603A JP17846786A JP17846786A JPS6335603A JP S6335603 A JPS6335603 A JP S6335603A JP 17846786 A JP17846786 A JP 17846786A JP 17846786 A JP17846786 A JP 17846786A JP S6335603 A JPS6335603 A JP S6335603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose
cellulose derivative
aldehyde
side chains
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17846786A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0670081B2 (ja
Inventor
Tetsuo Kondo
哲男 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP17846786A priority Critical patent/JPH0670081B2/ja
Publication of JPS6335603A publication Critical patent/JPS6335603A/ja
Publication of JPH0670081B2 publication Critical patent/JPH0670081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はβ−1,4グルカン骨格を主鎖とし、側鎖にア
ルデヒド基を有するセルロース誘導体の製法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
官能基としてアルデヒド基を有する高分子は、電子供与
性物質と親和性がある。従って蛋白質、ペプチドをはじ
め多くの生理活性物質との付加化合物、酵素、菌体の固
定、尿素など生体老廃物の吸着などに使用できるほか、
イオン交換性高分子合成の中間体として利用できる可能
性がある。
高分子がセルロース及びその誘導体である場合、低毒性
、生体親和性などの好ましい物性が期待される。セルロ
ースにアルデヒド基を導入する従来の方法として知られ
ているものは、セルロースを過沃素酸で酸化する方法で
ある。しかしながらこの方法では、無水グルコース環の
開裂を伴うので、得られたアルデヒド誘導体はもはやβ
−1,4グルカン骨格を維持しない。従って物理的性質
はもとのセルロースに比べて劣るものとなる。
〔問題点を解決するための手段〕
上記セルロースの過沃素酸による酸化は、機構的には多
価アルコール化合物の酸化によるアルデヒドの生成であ
るが、アルデヒドの生成反応として、より広く工業的に
用いられているものに不飽和C=C結合の酸化がある。
即ちアリル基をセルロースの側鎖として導入し、得られ
るセルロースのアリル誘導体を適当な条件で酸化すると
、側鎖にアルデヒド基を有するセルロース誘導体が得ら
れる可能性がある。
本発明のアルデヒド基を側鎖に有するセルロース誘導体
の製法において、目的物の前駆物質であるアリル化セル
ロース誘導体は種々の方法で合成することができる。
本発明は、側鎖にアリル基を有するセJL/ロース誘導
体を酸化剤で処理することを特徴とする側鎖にアルデヒ
ド基を有するセルロース誘導体の製法に関し、特に酸化
剤としてオゾンを用いる、側鎖にアルデヒドを有するセ
ルロース誘導体の製法に関するものである。
本発明の製法の目的物である側鎖にアルデヒド基を有す
るセルロース誘導体の前駆体である、側鎖としてアリル
基を有するセルロース誘導体は種々の方法で合成するこ
とができる。
セルロースを直接アリル化する方法は、例えば橿田(A
ngew、 CheIll、 42.549(1929
))、吉相(繊維学会誌21.317(1965)) 
、方法ら(Inter−national Sympo
sium on Wood and PulpingC
hen+1stry、1.70(1983))などによ
り開示されている。しかしながら、セルロースよりも溶
媒溶解性の高いセルロースエーテル又はセルロースエス
テルを原料とした方がアリル基の置換度の高いものが得
られることが最近の研究で見出されており、例えば近勝
らによって報告されている(昭和60年度繊維学会年次
大会要旨集p、 102)。
後者の方法は遊離の水酸基を有するセルロースエーテル
又はセルロースエステルを適当な溶媒、例えばジメチル
スルホキシドに溶解し、アルカリの存在及び水の不存在
下にアリルハライドを作用させることによりアリル化す
る方法である。この場合セルロースエーテル又はセルロ
ースエステルの遊離の水酸基に対するアルカリの量を多
くするほどアリル基の置換度の高いものを得ている。ま
たセルロースエステルを原料とした場合、反応中エステ
ル基の脱離が起こり、完全アリル化したセルロース誘導
体までが得られる。セルロース誘導体の側鎖として存在
するアリル基の酸化はセルロース誘導体を適当な溶媒、
例えば塩化メチレン/メタノール混合溶媒に溶解し、該
溶液中にオゾンを含有する空気をバブリングさせること
によって達成される。本反応は低温で円滑に進行し、副
反応を伴わない。
本発明の方法により、理論的には側鎖アルデヒド基とし
て3置換体のものまで得られる。しかしながら置換度が
1以上のアルデヒドセルロースは、オゾン化反応溶液か
ら単離する段階で架橋反応が起こり不溶化するためアル
デヒド基の定量は困難である。しかしこの場合でも溶媒
を除去することなく次の誘導体の合成反応を行わしめる
ことは可能である。これに対し、置換度1以下のアルデ
ヒドセルロースは、分離精製が可能であり、高次の誘導
体合成反応に使用することができる。
実施例1 十分乾燥したメチルセルロース(DS = 1.6、和
光純薬) 1.0gを出発原料とし、ジメチルスルホキ
シド60m1に加え、40℃で一夜攪拌して溶解させた
後、室温に冷却した。溶液を窒素ガス雰囲気下に置き、
水酸化ナトリウム粉末5.6gを加え、約1時間半を要
し水酸化ナトリウムの固まりが認められなくなるまで撹
拌した。次に塩化アリル6、Omlを加え、窒素ガス雰
囲気下、70°C14時間攪拌して反応させた。
反応終了後、反応液を200m lの水/クロロホルム
= 1/1 (容量比)に加えて分配させた。クロロホ
ルム層を取り出し3回水洗した後、減圧濃縮し、メタノ
ールを注いで沈澱を生成させた。
生成沈澱をクロロホルムに再溶解し、メタノールで析出
させアリル(メチル)セルロース1.0gを得た。
得られたアリル(メチル)セルロースの赤外吸収スペク
トル(第1図)に3450cm−’付近の吸収極大を認
めないことから、上記アリル(メチル)セルロースは完
全アリル化物と考えられる。
上記で生成したアリル(メチル)セルロース0、 tg
を塩化メチレン/メタノール=571の混合溶媒30m
 lに溶解し、100vのオゾン発生器から生成するオ
ゾン気流を0,51/分の流量で温度−70℃において
バブリングさせた。オゾン気流を通じることにより、無
色の溶液が紺紫色に呈色するのが認められた。
オゾンバブリングを15分間行った後、オゾンを止め窒
素をバブリングさせると紺紫色は次第に消滅して再び無
色の溶液となった。反応溶液をメタノール中に注ぎ析出
物を回収した。′このものはアルデヒド(メチル)セル
ロースである。
上記アルデヒド(メチル)セルロースの赤外吸収スペク
トル(第1図)は1730cm−’にカルボニルに由来
する吸収極大があり、遊離アルデヒド基の存在を示して
いる。
上記アルデヒド(メチル)セルロースはヒドラジンと反
応させて生成させたヒドラゾンのN含量を定量し、もと
のアルデヒド基置換度を計算したところ、DS=0.8
の値が得られた。
上記の定量のための反応は次の通りである。
即ち、アルデヒド(メチル)セルロース0.1gを2.
4−ジニトロフェニルヒドラジン2N塩酸溶液50m 
lで60℃、24時間処理した。生成物の赤外吸収スペ
クトルを測定したところ(第2図■)、1730cm−
’の〉C=0に基づく吸収が消失し、−N=C−(16
50cm−’付近)、芳香族環(1590cm−’付近
)、−NH−(1500cm−’付近)の吸収が現しテ
イルコトから、アルデヒド基は完全にフェニルヒドラゾ
ンに変換していることが認められる。尚、第2図■、■
はそれぞれアルデヒド(メチル)セルロース、2.4−
ジニトロフェニルヒドラジンとの反応生成物の赤外吸収
スペクトルである。
上記アルデヒド(メチル)セルロースは弱アルカリ性(
pH=9)の水に溶解する。しかし、同じアルデヒド(
メチル)セルロースのキャスティングフィルムを加熱(
例えば80℃、−昼夜)すると、上記弱アルカリ性の水
に不溶となった。
不溶化したフィルムの動的粘弾性をバイプロンを用いて
測定したところ、セルロース骨格の運動が制限されてお
り、アルデヒド側鎖同士による架橋が生成していること
が認められた。この架橋はアルデヒド側鎖によるヘミア
セクール型架橋と考えられる。
実施例2 実施例1のメチルセルロースに代え、出発原料として低
酢化度酢酸セルロース(DS = 1.75、ダイセル
化学製)を十分乾燥したものを使用し、水酸化ナトリウ
ム量を4.5gとしたほかは実施例1と同様にしてセル
ロース誘導体のアリル化反応を行った。この場合の出発
原料の無水グルコース残基に対するアルカリ量は30モ
ル倍量である。
得られたアリルセルロースは、クロロホルム、。
塩化メチレン、ベンゼン、テトラヒドロフランなどの溶
媒に可溶である。赤外吸収スペクトル及びNMRスペク
トルから上記アリルセルロースはアセチル基、遊離水酸
基を含有せず、トリアリルセルロースであることが確認
された。
上記トリアリルセルロースを用い、実施例1と同様にし
てオゾンを作用させ、アルデヒドセルロースを得た。
得られたアルデヒドセルロースの塩化メチレン/メタノ
ール混合溶媒溶液から溶媒を除去し、フィルムを得た。
このものは酸性〜アルカリ性の水に不溶であった。
また、フィルムの動的粘弾性を測定したところ、実施例
1で得たアルデヒド(メチル)セルロースの架橋フィル
ムよりも架橋度の高いものであることが認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例で得られたアリル(メチル)セルロー
ス及ヒアルデヒド(メチル)セルロースの赤外吸収スペ
クトルであり、第2図■はアルデヒド(メチル)セルロ
ース、■は2.4−ジニトロフェニルヒドラジンとの反
応生成物、■は反応生成物を熱処理したものの赤外吸収
スペクトルを示す。 出願人代理人 古  谷     馨 第2図 4000   3200    2400   180
0     j400    1000   600波
  11 (3−’ )

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 側鎖にアリル基を有するセルロース誘導体を酸化剤
    で処理することを特徴とする側鎖にアルデヒド基を有す
    るセルロース誘導体の製法。 2 酸化剤がオゾンである特許請求の範囲第1項記載の
    側鎖にアルデヒド基を有するセルロース誘導体の製法。
JP17846786A 1986-07-29 1986-07-29 側鎖にアルデヒド基を有するセルロ−ス誘導体の製法 Expired - Lifetime JPH0670081B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997036054A3 (en) * 1996-03-28 1997-11-06 Procter & Gamble Temporary wet strength additives
US6319361B1 (en) 1996-03-28 2001-11-20 The Procter & Gamble Company Paper products having wet strength from aldehyde-functionalized cellulosic fibers and polymers

Cited By (3)

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US5760212A (en) * 1996-03-28 1998-06-02 Smith; David Jay Temporary wet strength additives
US6319361B1 (en) 1996-03-28 2001-11-20 The Procter & Gamble Company Paper products having wet strength from aldehyde-functionalized cellulosic fibers and polymers

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