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JPS6363972A - 抗GM↓3(4−O−Ac−NeuGc)ガングリオシド抗血清 - Google Patents

抗GM↓3(4−O−Ac−NeuGc)ガングリオシド抗血清

Info

Publication number
JPS6363972A
JPS6363972A JP20778686A JP20778686A JPS6363972A JP S6363972 A JPS6363972 A JP S6363972A JP 20778686 A JP20778686 A JP 20778686A JP 20778686 A JP20778686 A JP 20778686A JP S6363972 A JPS6363972 A JP S6363972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neugc
antigen
ganglioside
antibody
rabbit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20778686A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Hamaoka
浜岡 章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINOTESUTO KENKYUSHO KK
Shino Test Corp
Original Assignee
SHINOTESUTO KENKYUSHO KK
Shino Test Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINOTESUTO KENKYUSHO KK, Shino Test Corp filed Critical SHINOTESUTO KENKYUSHO KK
Priority to JP20778686A priority Critical patent/JPS6363972A/ja
Publication of JPS6363972A publication Critical patent/JPS6363972A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はウサギ抗GM3 (4−0−Ac−NeuGc
)抗血清に関するもので、主として臨床的診断において
糖鎖抗原の検出・測定等に役立てるものである。
〔従来の技術〕
近年、腫瘍関連抗原として、C^19−9.0FA−T
4゜H−D抗原(Hanganutzin Deich
er antiger)等のシアル酸を含む1!鎖抗原
が注目されている。即ち、組織が癌化することにより普
段存在しないこれらの抗原が腫瘍組織に新たに現われ、
ある場合には癌患者血清中にも見い出されるようになる
。これらの腫瘍関連抗原の研究(特に測定及び検出)に
おいて、これらの抗原に対する抗体は非常に有用性が高
いが、現在のところ多くのものはモノクロナール抗体で
あり、一般的にポリクロナール抗体では特異性の高い抗
体の作製に多くの困難がある。
即ち、シアル酸含有vM鎖抗原として、種々のガングリ
オシドを動物に免疫しても得られる抗体は一般的に抗体
価、アフィニイティが低(、特異性も高いものは得られ
にくい。これは、ガングリオシドはそのシアル酸残基の
ため一般的に免疫原性が弱く、また中性pH条件下でも
次第にシアル酸を遊離しアシアロ体を生成するため、ガ
ングリオシドを免疫しても得られた抗血清は、このアシ
アロ体とも反応するものが少なくないからである。
ところで、ヒト腫瘍関連抗原の一つであるH−D抗原は
、ニワトリで比較的特異性の高いポリクローナル抗体が
得られているものである。H−D抗原とはN−グリコリ
ルノイラミン酸をもつ糖蛋白質及び糖脂質等の複合等積
を指すが、これらの抗体としてはH−D抗原の一つであ
る0M3(NeuGc)をニワトリに免疫して得られた
抗血清が用いられている。
そのニワトリ抗GM3 (NeuGc)抗体の主要な認
識部位はシアル酸残基のN−グリコリル基であるため、
この抗体はN−アセチルノイラミン酸をもつGMI(N
euAc)及びこれらのアシアロ体であるLac−Ce
rとは殆んど反応せず、0M3 (NeuGc)の他、
GMz (NeuGc) +GD3(NeuGc)、 
0M3(4−0−acetyl−NeuGc)等のN−
グリコリルノイラミン酸をもつ殆んど全てのガングリオ
シドと反応する。
最近、ニワトリ抗GM3 (NeuGc)抗体を用いた
酵素免疫法によりヒト腫m Mi 織から)I−D抗原
の一つである0M3 (NeuGc)誘導体、即ち、シ
アル酸残基の4位にアセチル基がさらにエステル結合し
たガングリオシド、0M3 (4−0−Ac−NeuG
c)が発見され、この物質が腫瘍関連抗原として新たに
注目を集めるようになった(H,Higashi、et
 al、cancer Res、、Vol。
45、 p3796−3802. (1985) )。
この抗原はウマの赤血EX 119にのみ、その存在が
確認されていたガングリオシドであるが、その特異抗体
の作製はニワトリGM3(4−0−Ac−NeuGc)
を免疫することにより試みられていた。しかし、ここで
得られたニワトリ抗GM3(4−0−Ac−NeuGc
)抗血清は、免疫物質、即ち0M3(4−0−Ac−N
euGc)の他に、0M3 (NeuGc)にも交差反
応を示した。そこで、そのニワトリ抗血清のIgG画分
を、0M3(4−0−Ac−NeuGc)を固定化した
アフィニティーカラムクロマトグラフィーにより精製を
行ない、さらに残存した抗GM3(NeuGc)抗体を
GM:l (NeuGc)ガングリオシド固定化カラム
で吸着除去して初めて特異抗体を得るものである(Mi
yoshi I eta+、、  Mo1ecular
  la+munology、Vol、23+  p、
631−638゜(1986))  。
それ故、ニワトリに0M3(4−0−Ac−NeuGc
)を免疫するとその免疫物質のシアル酸残基の4位のア
セチル基を認識する抗体、部ちGMs(4−0−Ac−
NeuGc)には反応するがGM、(NeuGc)には
反応しない抗体の他に、免疫物質及びGM! (Neu
Gc)のシアル酸残基の4位のアセチル基及び水酸基を
認識しない抗体、即ち0M3 (4−0−Ac−Neu
Gc)にも0M3 (NeuGc)にも反応する抗体、
それに0M3 (NeuGc)のシアル酸残基の4位の
水酸基を認識する抗体、即ち0M3 (NeuGc)に
は反応するが免疫物質には反応しない抗体の三種類の抗
体が産生される結果になる。
この様に、ニワトリにGM、 (4−0−Ac−Neu
Gc)を免疫して特異性の低い抗血清しか得られない原
因としては、0M3(4−0−Ac−NeuGc)のシ
アル酸残基の4位のアセチル基が比較的不安定で、室温
、中性pH条件下でも次第に脱アセチル化を起こしGM
、 (NeuGc)となり、これが新たな免疫原となる
ことによると考えられる。このことは当然、免疫動物を
ニワトリから他の動物に変えた場合にも、同様な結果が
起こり得ることを予測させるものである。ましてや、0
M3 (4−0−Ac−NeuGc)特異抗体の作製に
おいて、ウサギを免疫動物として選択してみることなど
は全く意想外なことである。なぜならば、ウサギに0M
3 (NeuGc)を免疫しても、ニワトリ抗GM3(
NeuGc)抗血清と同等な特異性を持つと考えられる
高力価のウサギ抗GM3 (NeuGc)抗血清が得ら
れることが知られているからである(Roger A、
、J、Biol。
CheII+、、 Vol、249. p4460−4
466(1974)) 、即ち、ウサギにおいてもニワ
トリと同様、0M3 (4−0−Ac−NeuGc)を
免疫しても特異性の低い抗血清しか得られない、即ち0
M3(NeuGc)とも反応する抗血清が得られると考
えられており、従って、あえてウサギに0M3 (4−
0−Ac−NeuGc)を免疫するなどの試みはなされ
なかったのである。
(注〕 1) 0M3(NeuGc): Galβ1 →4G1
cβ1−= Cer↑3 NeuGc α2 2) 0M3(NeuAc): Galβl = 4G
lcβ1→Cer↑3 NeuAc α2 3)Lac−Cer:  GalβL  −4G1cβ
l−Cer4)GMz(NeuGc): Ga1NAcβ1 −=4Galβ1 → Glcβ1
 →Cer↑3 NeuGc cx 2 5)GDz(NeuGc):  Galβl  −= 
 Glcβ1 −CerNeuGcα2−8NeuGc
cy2 ↑3 4−O−acetyl−NeuGccr2*Glcニゲ
ルコース Gal  ニガラクトース GlcNAc : N−アセチルグルコサミンG1cN
Ac : N−アセチルガラクトサミンNeuAc  
: N−アセチルノイラミン酸NeuGc  : N−
グリコリルノイラミン酸Cer  :  セラミド 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、前記のような従来技術の問題点に対して
、GM3 (4−0−^c−NeuGc)ガングリオシ
ドのシアル酸残基の4位の0−アセチル基と5位のN−
グリコリル基を、ともに認識する抗GM3 (4−0−
Ac−NeuGc)特異抗体及びこの特異抗体を主成分
とする抗血清を作成する目的で、鋭意研究を重ねた結果
、意外にもGM3 (4−0−Ac−NeuGc)を免
疫する動物にウサギを選択することによって、特異性が
高く、効率、収量の非常に優れた抗GM+ (4−0−
Ac−NeuGc)抗体を得ることが可能なことを見い
出し、本発明を完成するに至った。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、下記式に示されるGM、 (4−0−Ac−
NeuGc)ガングリオシドを抗原として、これをウサ
ギに免疫することによりその血液より取得され、該ガン
グリオシドに特異的な反応性を有する抗体を主成分とし
て含有することを特徴とする抗GFIs (4−0−A
c−NeuGc)ガングリオシド抗血清である。
Galβ1−44Glcβ1 →Cer↑コ 4−O−acetyl−NenGc cx2本発明で用
いるGM、 (4−0−Ac−NeuGc)ガングリオ
シド抗原は、馬券血球膜より調製したもの、あるいは化
学合成品を用いることができる。この抗原を用いて抗血
清を得るには、従来から一般的に用いられている方法で
行なう。例えば、■抗原をそのままウサギに皮下性、筋
注又は静注する■ミョウバン・アジュバントなどに抗原
を接合させてウサギに静注する■抗原懸濁液をフロイン
ト・コンプリート・アジュバントと乳化し、ウサギに皮
下注又は筋注する、などの方法で行なうことができるが
、抗原であるGM3 (4−0−Ac−NeuGc)は
分子量約1 、000のハブテンなので■の方法で行な
うことが望ましい。■の方法で行なう場合には、抗原と
適当なキャリ、ヤーと混合して抗原懸濁液とし、これを
フロイント・コンプリート・アジュバントとともに乳化
し、この乳化液を少量ずつ皮下注又は筋注することによ
り免疫する。この免疫操作を1〜3週間隔で2〜5回行
ない、最終免疫から2〜4週後に全採血し、抗血清を得
る。
キャリヤーとしては、ウシ血清アルブミン、メチル化ウ
シ血清アルブミン、ヒト血清アルブミン、ウサギ血清グ
ロブリン画分等の蛋白質、あるいはラテックス、アルミ
ナ等の微粒子担体等、従来知られているもののいずれも
使用できる。
得られた抗血清より本発明の抗体を得る方法も従来知ら
れているウサギIgG精製法のいずれで行なってもよい
。即ち、抗血清は■硫酸ナトリウム又は硫酸アンモニウ
ム等を用いた塩析法■DEAE −Cellulose
等のイオン交換ゲルを用いたカラムクロマトグラフィー
■5ephadex G−200等のゲルろ適用ゲルを
用いたカラムクロマトグラフィー、等によりウサギIg
G画分を精製して抗体を得ることができ、さらに必要な
場合には、抗原であるGl’h(4−0−Ac−Neu
Gc)をゲルに結合したアフィティーカラムクロマトグ
ラフィーにより特異抗体を精製して得ることができる。
このようにして得られた抗GMz (4−0−Ac−N
euGc)ガングリオシド抗体は、次のような性質を有
するものである。
1)免疫グロブリンの種類:ウサギIgG2)分子it
: 150 X103dalton3)分子吸光係数:
 E”=13.5〜14.64)特異認識部位: GM
、(4−0−Ac−NeuGc)ガングリオシドのシア
ル酸残基の4位のO−アセチル基と5位のN−グリコリ
ル基とをともに特異的に認識する。
抗体の確認は、オフテロニー法、補体結合反応法、酵素
免疫測定法(ELISA法)、リポソーム凝集法、赤血
球凝集反応等、従来より抗糖脂質抗体の検出又は測定法
として用いられている方法によって行なうことができる
℃実施例〕 以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
(11試薬の調製 ■FCA :フロイント・コンプリート・アジュバント
〔ディフコ社製〕 ■BSA :牛血清アルブミンフラクション■〔アーマ
−社製〕 ■COA :ニワトリ卵白アルブミン5回結晶〔生化学
工業〕 ■PBS ニリン酸等強化緩?ji液 塩化ナトリウム8g、塩化カリウム0.2g、リン酸−
水素二ナトリウム・12水塩2.88g、リン酸二水素
−カリウム0.2gを精製水で溶解し、11とした。
■pvp :ポリビニルピロリドンに−30(平井化学
社製〕 ■ペルオキシダーゼ基質液Aニドリスアミノメタン12
、tg、フェノール1.88gに精製水を加えて溶解し
、lNlIC1でp H8,0として精製水で全量IR
とし、この溶液10−に対し0.1M4−アミノアンチ
ピリン0.1−10.3%過酸化水素0.04dを加え
て基質液とした。
■ペルレオキシダーゼ基質ン夜B:4−りoo−1−ナ
フトールの3■/dメタノール溶液1−に対して、PB
S 5 mZと0.3%過酸化水素水0.024−を加
えて基質液とした。
■I(RP標識抗うサギIg:ベルオキシダーゼ標識抗
ウサギイムノグロブリンCode、N9340 lot
 5■レソルシノール塩酸試薬: 0.2 gのレソル
シノールを水10@lに溶解し、これに80−の濃塩酸
と0.25−のQ、1M硫酸銅を加え水で100−とし
た。
(2)免疫用抗原の調製 ■GM3(4−0−^(−NeuGc)及び0M3 (
NeuGc)ガングリオシドの調製 EDTAを添加したウマ(サラブレッド)血液101よ
り赤血球を分離し、1%酢酸水溶液により溶血させてウ
マ赤血球膜ゴーストを得た。
このウマ赤血球膜ゴーストより、クロロホルム−メタノ
ール混液により総膜質画分を抽出し、常法に従いアセト
ン沈澱DEAE−3ephadexA−25カラムクロ
マトグラフイー、イヤトロビーズカラムクロマトグラフ
ィーによりG?h(4−0−Ac−NeuGc)標品約
300 mg、GM、 (NeuGc)画分及び次式に
示す部分精製GM3(4−0−Ac−NeuAc)を得
た。
〔本頁以下余白〕
0M3(4−0−Ac−NeuAc)  :Galβ1
 −4Glcβ1  →Cer↑3 4−O−acetyl−NeuAcα2GM3 (Ne
uGc)画分は、さらに斎寝らの方法(J、Lipid
 Re5earch、12,257.(1971))を
用いて精製し、0M3(NeuGc)標品約700■を
得た。
■キャリヤー(ウサギグロブリン画分)の調製正常ウサ
ギ血清10−に、アンモニアでpH中性とした飽和硫酸
アンモニウム水溶液10m#を加え、室温で30分間撹
拌した後、4℃で10.00Orpm (RA−3(ク
ボタ)〕で遠心し、上澄を除いて沈澱に精製水1011
1#を加えて溶解し、これに飽和硫酸アンモニウム水溶
液10−を加えて室温で30分間攪拌した後、再び4℃
で10.00Orpm遠心し、沈澱に5mlの精製水を
加えて再び溶解し、飽和硫酸アンモニウム水溶液5−を
加えて、再び4℃で10. OOOrpm遠心し、得ら
れた沈澱を少量の精製水で溶解して、PBSに対して透
析し、4℃で12.00Orpmで遠心して沈澱物を除
き、ウサギグロブリン画分とした。得られたウサギグロ
ブリン画分をローリイ法によりウシ血清アルブミン(B
SA)に対する蛋白質を測定すると49.3■/rnI
であった。
■ 抗原とキャリヤーの結合 ■で調製したGMx(4−0−Ac−NeuGc)  
1 ■に、■で調製したウサギグロブリン画分1■相当
(20μl)と、PBS O,5rnlを加えて溶解後
、フロイント、コンプリート・アジュバント(FCA)
 0.75−を加えて乳化し、免疫用抗原乳化液とした
(3)抗体の調製 ■ 免疫及び抗血清 (2)で得た免疫用抗原乳化液を、ウサギ(オス、体重
約2.5 kg)のフットパット皮下数ケ所及び背部皮
下数十ケ所に少量ずつ注射し免疫した。初回の免疫から
3週間後に、再び前述と同様に免疫し、3週間後に全採
血し、血清分離してウサギ抗GM3(4−0−Ac−N
euGc)抗血清を得た。
■ 抗GM3 (4−0−Ac−NeuGc)抗体の精
製ウサギ抗GM3 (4−0−Ac−NeuGc)抗血
清l 5 rnlに36%硫酸ナトリウム15m/を加
え、室温で30分間攪拌した後、11,000rpm 
(RA−3(クボタ)〕。
25℃、30分間遠心し、上澄を除いて得られた沈澱に
少量の精製水を加えて沈澱を溶解し、約1000倍量の
0.9%塩化ナトリウムに対して2回、10mMリン酸
カリウム緩衝液(pH: 8.0)に対して2回透析し
、再び、12.00Orpm (RA−2(クボタ)〕
、4℃、30分間遠心して沈澱物を除いて、ウサギ抗[
;M3(4−0−Ac−NeuGc)抗血清18%硫酸
ナトリウム沈澱画分約7.5 mZを得た。
このウサギ抗GM3 (4−0−Ac−NeuGc)抗
血清18%硫酸ナトリウム沈澱画分の内約7−を101
リン酸カリウム緩衝液(pH:8.0)に対して平衡化
したDEAE−セルロース(17X 235mm)にか
けて10mMリン酸カリウム緩衝液(pH: 8.0)
を流して素通りに溶出されてくる蛋白質画分を集めて、
ウサギ抗GM3 (4−0−Ac−NeuGc) Ig
G画分約11vlを得た。
このウサギ抗GM3(4−0−^c−NeuGc) I
gG画分の内約10.5afをPBSに対して平衡化し
たG?h(4−0−Ac−NeuGc)結合オクチルセ
ファロース1カラム(7X51mm)にかけ、0.05
%NaJ Pusで洗浄した後I M Na5CN−P
BS25−を用いてウサギ抗GMff(4−Q−Ac−
NeuGc)特異抗体を溶出した。
この特異抗体画分を集めて、0.9χNaCj!31に
対して3回、PBSIlに対して2回透析し、ウサギ抗
GM3(4−0−Ac−NeuGc)特異抗体画分約1
1.5afを得た。
各操作段階での抗血清を100%とした場合のウサギ抗
Gl’+3 (4−0−Ac−NeuGc)特異抗体の
回収率は18%硫酸ナトリウム沈澱法で約90%、DE
AR−セルロースカラムクロマトグラフィーで約55%
、GM3(4−0−^c−NeuGc)結合オクチルセ
ファロースカラムクロマトグラフィーで約28%であっ
た。また、前記のDEAE−セルロースカラムクロマト
グラフィーにおいて、10+aMリン酸カリウム緩衝液
(pH=8.0)で抗体活性が素通りに溶出されたこと
により、この抗GM3 (4−0−Ac−NeuGc)
抗体は、主にIgGであることが判明した〔生物化学実
験法15(免疫学実験入門) 、 p62−63.学会
出版センター。
(1981) )。
傘GM3(4−0−Ac−NeuGc)結合オクチルセ
ファロース 平林らの方法(Hirabayashi Y、、 et
 at、J。
Biochem (Tokyo)Vol、94.p、3
27−330 (1983))に準じて調製した。
0、IMKCl・/ 9) −/l/水(1:1 、 
V/V)溶液3−に、GM3(4−0−Ac−NeuG
c) 3.14mfを約80℃水浴にて加熱溶解し、同
溶媒で平衡化したオクチルセファロースCL−4Bゲル
約6−(ゲルとして約3−)に加え、激しく攪拌し室温
で時々攪拌しながら5.30分間放置後、ゲルを5−の
PBSで5回洗浄した。このゲルに約6−の2%ニワト
リ卯白アルブミンーPBSを加えて攪拌後、室温で一夜
放置した後約5mZのPBSで3回洗浄して調製した。
(4)  ウサギ抗GM! (4−0−Ac−NeuG
c)抗血清のELIS^法による特異性の検討 96六マイクロプレート (ポリ塩化ビニル製エリザ用
マイクロプレートE住友化学)にGM3 (4−0−A
c−NeuGc) + GM、(NeuGc)及びウシ
赤血球膜より上記(2)−■と同様にして調製したLa
c−Cerの5 ug/WkIO,05%NaNn−P
BS懸濁液及び0.05%NaN5−PBSの4種の溶
液を、各穴50μ!、24穴ずつ加えた。これを室温で
一昼夜放置して、24穴ずつ上記3種の糖脂質を疎水結
合させた。各穴中の溶液をぬきとった後、0.05%T
ween20−PBSを加えてぬき取る方法で7回洗浄
し、各穴に1%BSA−0.05χNaN5−PBS 
300 p lを加え、37℃で3時間放置した後、前
述の方法で3回各穴を洗浄した。前記(3)−■で得た
ウサギ抗GM! (4−0−^c−NeuGc)抗血清
を、1%BSA−0,05%NaN、−PBSで1/1
00から1/100X 2−”倍まで12段階の倍々希
釈液を調製し、これをマイクロプレートの3種の糖脂質
を疎水結合させた各穴及び対照として糖脂質を結合させ
てない穴の4種の穴、2穴ずつ合計8穴ずつ同一希釈倍
率のウサギ抗GM3(4−0−AC−Gc)抗血清希釈
液を50μlずつそれぞれ加えた。
このマイクロプレートを37℃で1時間反応させた後、
前述の方法で各穴5回ずつ洗浄した。このマイクロプレ
ートの各穴に、IIRP標識抗ウサギ1.を3%PVP
−PBS テ1 : 200に希釈した溶液を40μβ
ずつ加えた。37℃で1時間反応させた後、前述の方法
で各穴を5回洗浄した。各穴にペルオキシダーゼ基質液
Aを200μlずつ加え37℃15分間と、室温10分
間反応後、マイクロプレートリーダー(MTP−32(
コロナ)〕で、波長492 nmと630nmの吸光度
差を測定した。
その結果を第1図に示した。第1図よりウサギ抗GM3
 (4−0−AC−GC)抗血清は、GM3 (4−0
−AC−GC)には反応するが、GM3 (NeuGc
)及びLac−Cerには反応しないことが判明した。
抗GMs (4−0−Ac−NeuGc)抗体について
も、上記と同様の方法(但し、BS八をCOA 、希釈
倍率1/100から1/100 X 2−”を1725
からt/25x2−目に代えた)で行なった。その結果
を第2図に示す。
第2図で明らかなとおり抗血清と同様な結果が得られた
(5)ウサギ抗GM3(4−0−^c−NeuGc)抗
血清の酵素免疫染色法による特異性の検討 シリカゲル薄層板〔プラスチック製ポリグラムシルG 
(アンヘリ−・ナーゲル) ) 1010X10の原点
に第3図の様に左から順にGM! (4−0−AC−N
euGc)溶液、部分精製GM、 (4−0−Ac−N
euAc)溶液、GM、 (NeuAc)溶液を左右2
Miにスポットし、展開溶媒クロロホルム−メタノール
−2,5Nアンモニア(60:35:8)で展開し、乾
燥した後、第3図のように中央で切り離し右側はレゾル
シノール塩酸試薬を用いて常法によりシアル酸の発色を
行なった。
左側は、−夜室温で乾燥した後、ウサギ抗GM3(4−
0−Ac−NeuGc)抗血清を用いて酵素免疫染色法
によりこの抗血清と反応する抗原を染色した。
操作法は、以下に示すが、東らの方法(Y、旧ga−s
hi et al、J、Biochem、(Tokyo
)、 p、1517−1520(1980) )に準じ
て行なった。
乾燥した左側の薄層板を1%C0A−1%pvp−o。
05%NaN= PBSにつけ、室温で1時間放置した
後、薄層板を取り出し、PBSで洗浄した。この薄層板
をビニール袋に入れ、同時にウサギ抗GM3(4−0−
Ac−NeuGc)抗血清を1%C0A−1%pvp−
o、os%NaN5 PBSで1:200に希釈した溶
液5−を加え、室温にて振とうしながら2時間反応させ
た。次いで薄層板を取り出し、PBSで洗浄し、再びビ
ニール袋にいれ、同時にHRP標識抗ウサつtgを3%
PVP−PBS テl : 200 ニ希釈した溶液5
−を加え、室温にて振とうしながら2時間反応させた。
薄層板を取り出し、PBSで洗浄した後、ペルオキシダ
ーゼ基質液Bにっけ、37℃で20分間反応した。薄層
板を取り出し、精製水で洗浄してドライヤーで乾燥した
。結果は第3図に示した。
第3図より、ウサギ抗GM3 (4−0−Ac−Neu
Gc)抗血清は、GM3(4−0−Ac−NeuGc)
とGM3 (di−0−Ac−NeuGc) ”には反
応するが、GM3(4−0−Ac−NeuAc)及びG
M3 (NeuGc)とは反応しないことが判明した。
このことより、ウサギ抗GM3 (4−0−Ac−Ne
uGc)抗血清は、GM3 (4−0−Ac−NeuG
c)のシアル酸残基の4位のアセチル基と5位のN−グ
リコリル基をともに認識する抗GMI (4−0−Ac
−NeuGc)特異抗体を主成分とすることが明らかと
なった。
” GMz(di−0−Ac−NeuGc) : GM
+(NeuGc)の2つの水酸基にアセチル基がエステ
ル結合したガングリオシドである。構造は明らかではな
いが、次式に示す構造であると推定される。
(推定構造) Gal β1−4G1cβ1−=Cer↑3 4−O−acetyl−(9−0−acetyl) N
euGc cx2〔発明の効果〕 以上詳述したように、本発明により、GM3(NeuG
c)に反応せず、GM3(4−0−Ac−NeuGc)
のシアル酸残基の4位のアセチル基と5位のN−グリコ
リル基をともに認識する抗体を主成分として含有する新
規な抗血清が提供される。そして、この抗血清は患者の
癌化された組織に現われるGM3 (4−0−Ac−N
euGc)抗原を測定・検出することができるので、癌
の新規かつ有用な診断薬として期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、実施例(4)における抗血清の希
釈率とその吸光度の関係を示し、第3図は実施例(5)
における各抗原の酵素免疫染色とレソルシノール塩酸発
色を示したものである。 出願人 株式会社ジノテスト研究所 代理人 弁理士 平 木 祐 輔 第1図 it  10 9 8 7  6 5 4 3 2  
1  0抗血清の希釈率 第2図 アフィニティー精製抗体希釈率

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式に示されるGM_3(4−0−Ac−Neu
    Gc)ガングリオシドを抗原として、これをウサギに免
    疫することによりその血液より取得され、該ガングリオ
    シドに特異的な反応性を有する抗体を主成分として含有
    することを特徴とする抗GM_3(4−0−Ac−Ne
    uGc)ガングリオシド抗血清。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 2、抗体の認識部位が、抗GM_3(4−0−Ac−N
    euGc)ガングリオシドのシアル酸残基の4位の0−
    アセチル基と5位のN−グリコリル基をともに認識する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の抗GM_
    3(4−0−Ac−NeuGc)ガングリオシド抗血清
JP20778686A 1986-09-05 1986-09-05 抗GM↓3(4−O−Ac−NeuGc)ガングリオシド抗血清 Pending JPS6363972A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997003701A3 (en) * 1995-07-14 1997-04-17 Glycotech Corp Compounds and methods for treatment of egf receptor associated cancers and purification of the egf receptor

Cited By (2)

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WO1997003701A3 (en) * 1995-07-14 1997-04-17 Glycotech Corp Compounds and methods for treatment of egf receptor associated cancers and purification of the egf receptor
US6281202B1 (en) 1995-07-14 2001-08-28 Glycotech Corp. Pharmaceutical compositions for treatment of EGF receptor associated cancers

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