JPWO2018008660A1 - 硬度が改善された硬質カプセル、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、硬質カプセル皮膜にでんぷん分解物を添加する、及び/又は、硬質カプセル皮膜にタルク、ベントナイト、及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種の粘土鉱物を添加することによって、硬質カプセルのカプセル皮膜の硬度を改善する。
Description
I−1−1.基剤と硬度改善剤とを含む皮膜からなる硬質カプセルであって、
前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤が、DE値が11より大きく40未満であるでんぷん分解物、及び算出DE値が11より大きく40未満となるように組み合わされた2種以上のでんぷん分解物からなる群から選択される少なくとも一種である、硬質カプセル(但し、前記2種以上のでんぷん分解物には単独でDE値が5以下のでんぷん分解物、及び単糖は含まれない)。
I−1−2.硬度改善剤が2種以上のでんぷん分解物であって、2種以上のでんぷん分解物が、DP値が5より大きく、かつ50以下であるでんぷん分解物から選択される、I−1−1に記載の硬質カプセル。
I−1−3.水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれる硬度改善剤の含有量が、10〜30重量%である、I−1−1、又はI−1−2に記載の硬質カプセル。
I−1−4.さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤及びゲル化補助剤を含む、I−1−1〜I−1−3のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
I−1−5.ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、I−1−4に記載の硬質カプセル。
I−1−6.さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、I−1−1〜I−1−5のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
I−1−7.硬質カプセルが、さらに、ベントナイト、タルク及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、I−1−1〜I−1−6のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
I−2−1.基剤と硬度改善剤とを含む硬質カプセル調製液であって、
前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤が、DE値が11より大きく40未満であるでんぷん分解物、及び算出DE値が11より大きく40未満となるように組み合わされた2種以上のでんぷん分解物からなる群から選択される少なくとも一種である、
硬質カプセル調製液(但し、前記2種以上のでんぷん分解物には単独でDE値が5以下のでんぷん分解物、及び単糖は含まれない)。
I−2−2.硬度改善剤が2種以上のでんぷん分解物であって、2種以上のでんぷん分解物が、DP値が5より大きく、かつ50以下であるでんぷん分解物から選択される、I−2−1に記載の硬質カプセル調製液。
I−2−3.調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれる硬度改善剤の含有量が、10〜30重量%である、I−2−1、又はI−2−2に記載の硬質カプセル調製液。
I−2−4.さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤及びゲル化補助剤を含む、I−2−1〜I−2−3のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
I−2−5.ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、I−2−4に記載の硬質カプセル調製液。
I−2−6.さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、I−2−1〜I−2−5のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
I−2−7.硬質カプセルが、さらに、ベントナイト、タルク及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、I−2−1〜I−2−6のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
I−3−1.下記工程を含む硬質カプセルの調製方法:
前記I−2−1〜I−2−7のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液を使用して、硬質カプセルを調製する工程。
I−3−2.前記硬質カプセルの調製方法が、冷ゲル法であるI−3−1に記載の硬質カプセルの調製方法。
I−3−3.前記硬質カプセルの調製方法が、硬質カプセルの硬度を改善するためのものである、I−3−1、又はI−3−2に記載の硬質カプセルの調製方法。
II−1−1.基剤と硬度改善剤とを含む皮膜からなる硬質カプセルであって、
(i)前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤がタルク、ベントナイト、及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種であって、
水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるタルクの含有量が、10重量%より大きく、かつ50重量%以下であり、
水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるベントナイトの含有量が、0.5重量%より大きく、かつ10重量%未満であり、及び
水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるカオリンの含有量が、10重量%以上、かつ50重量%以下である
硬質カプセル。
II−1−2.さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤とゲル化補助剤を含む、II−1−1に記載の硬質カプセル。
II−1−3.ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、II−1−2に記載の硬質カプセル。
II−1−4.さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、II−1−1〜II−1−3のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
II−2−1.基剤と硬度改善剤とを含む硬質カプセル調製液であって、
(i)前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤がタルク、ベントナイト、及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種であって、
調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるタルクの含有量が、10重量%より大きく、かつ50重量%以下であり、調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるベントナイトの含有量が、0.5重量%より大きく、かつ10重量%未満であり、及び
調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるカオリンの含有量が、10重量%以上、かつ50重量%以下である
硬質カプセル調製液。
II−2−2.さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤及びゲル化補助剤を含む、II−2−1に記載の硬質カプセル調製液。
II−2−3.ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、II−2−2に記載の硬質カプセル調製液。
II−2−4.さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、II−2−1〜II−2−3のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
II−3−1.下記工程を含む硬質カプセルの調製方法:
前記II−2−1〜II−2−4のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液を使用して、硬質カプセルを調製する工程。
II−3−2.前記硬質カプセルの調製方法が、冷ゲル法であるII−3−1に記載の硬質カプセルの調製方法。
II−3−3.前記硬質カプセルの調製方法が、硬質カプセルの硬度を改善するためのものである、II−3−1、又はII−3−2に記載の硬質カプセルの調製方法。
(1)硬質カプセル材料
はじめに、本明細書、及び特許請求の範囲等で使用される用語について説明する。本発明で使用される用語は、特に記載がない限り、本項の説明にしたがう。
非置換構造単位:162.14
置換構造単位:約180(置換度1.19)、約210(置換度2.37)
重合体:約13,000(n=約70)〜約200,000(n=約1000)。
<乾燥減量法によるカプセル皮膜中の含水率の測定方法>
デシケーターに、炭酸カリウム飽和水溶液を入れて恒湿状態とした雰囲気中に試料(硬質カプセル、又はフィルム)を入れ密閉し、25℃で1週間調湿する。なお、炭酸カリウム飽和水溶液の存在下では、相対湿度約43%の雰囲気を作成することができる。調湿後の試料の重量(湿重量)を測定した後、次いで当該試料を105℃で2時間加熱乾燥し、再度試料の重量(乾燥重量)を測定する。乾燥前の重量(湿重量)と乾燥後の重量(乾燥重量)の差から、下式に従って、105℃で2時間加熱乾燥することによって減少する水分量の割合(含水率)を算出する。
カプセル調製液(浸漬液)の調製方法は、特に制限されない。例えば約70〜80℃程度に加熱した精製水に、必要に応じてゲル化剤やゲル化補助剤を溶解した後、水溶性セルロース化合物を分散させて、これを所望の浸漬液の温度(通常35〜60℃、より好ましくは40〜60℃)まで冷却して水溶性セルロース化合物を溶解させて均一なカプセル調製液(浸漬液)を調製する方法;ならびに水溶性セルロース化合物を約70〜80℃程度の熱水に分散し、これをいったん冷却して水溶性セルロース化合物を溶解させた後に、必要に応じてゲル化剤やゲル化補助剤を添加し溶解し、再び加温して30〜50℃程度に調製して均一なカプセル調製液(浸漬液)を調製して、所望の浸漬液の温度に調整する方法、などを制限なく使用することができる。さらには、後述の熱ゲル化による成形方法においては、ゲル化剤及びゲル化補助剤を加えることなく、水溶性セルロース化合物を約70〜90℃程度の熱水に分散し、これをいったん室温近傍もしくはそれ以下に冷却して水溶性セルロース化合物を溶解させて調整する方法を用いることができる。
より具体的には、本発明で用いる硬質カプセルは下記の成型工程を経て製造することができる。
(1)セルロース化合物(また必要に応じてゲル化剤やゲル化補助剤)を含有するカプセル調製液(浸漬液)に、カプセル成型用ピンを浸漬する工程(浸漬工程)、
(2)カプセル調製液(浸漬液)からカプセル成型用ピンを引き上げて、当該ピンの外表面に付着したカプセル調製液をゲル化する工程(ゲル化工程)、
(3)カプセル成型用ピンの外表面に被覆形成されたゲル化カプセルフィルム(ゲル化皮膜)を乾燥する工程(乾燥工程)、
(4)乾燥したカプセルフィルム(皮膜)をカプセル成型用ピンから脱離する工程(脱離工程)。
(5)上記のゲル化工程(2)後の、乾燥工程(3)の前後若しくは同時に、または脱離工程(4)後に、ゲル化カプセルフィルム(ゲル化皮膜)を30〜150℃で加熱処理する工程(加熱工程)。
(3)硬質カプセルへの内容物の充填、及び用途
硬質カプセルに内容物を充填する方法は、特に制限されない。
(4)硬度の評価
硬質カプセルの硬度の評価は、例えば上記カプセル調製液を作成後、キャストフィルムアプリケーターを使用してフィルムを作製し、そのフィルムの硬度を評価することによって行うことができる。作製されたフィルムを、フィルムの厚さは100μm±5μmとし、10mm×50mmの大きさにカットした後、25℃、相対湿度43%(炭酸カリウム飽和水溶液)の条件の調湿下に例えば一週間おき、その後硬度を圧縮試験にて評価することができる。
2.でんぷん分解物を含む硬質カプセル、及びその硬質カプセル調製液
(1)硬質カプセル
本態様の硬質カプセルは、基剤と、硬度改善剤としてでんぷん分解物を含む皮膜からなる。本項でいう「硬度改善剤」は、次項3.で使用される硬度改善剤とは区別される。前記基剤は、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種である。本態様における上記基剤の含有量は、水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に、100重量%から基剤以外のカプセル皮膜含有成分の含有量の合計重量%を減じた量である。
(2)硬質カプセル調製液
本態様の硬質カプセルを調製するためのカプセル調製液は、溶媒と上記2.(1)で述べた成分を含む。溶媒は、水性溶媒である限り特に制限されない。溶媒として好ましくは水、エタノール、及びこれらの混合物、より好ましくは水である。
(3)硬質カプセルの調製方法
硬質カプセルの調製方法は、上記「1.用語の説明」で述べたとおりである。また、本態様の硬質カプセルの調製方法は、硬質カプセルの硬度を改善する方法でもある。
3.タルク、ベントナイト、及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種の粘土鉱物を含む硬質カプセル、及びその硬質カプセル調製液
(1)硬質カプセル
本態様の硬質カプセルは、基剤と、硬度改善剤としてタルク、ベントナイト、及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種の粘土鉱物を含む皮膜からなる。本項でいう「硬度改善剤」は、前項2.で使用される硬度改善剤とは区別される。前記基剤は、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種である。本態様における上記基剤の含有量は、水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に、100重量%から基剤以外のカプセル皮膜含有成分の含有量の合計重量%を減じた量である。
(2)硬質カプセル調製液
本態様の硬質カプセルを調製するためのカプセル調製液は、溶媒と上記3.(1)で述べた成分を含む。溶媒は、水性溶媒である限り特に制限されない。溶媒として好ましくは水、エタノール、及びこれらの混合物、より好ましくは水である。
滑沢剤、着色剤、遮光剤、金属封鎖剤、香料等を含む場合、その含有量は、それぞれ0.5重量%以下の範囲で適宜設定することができる。
(3)硬質カプセルの調製方法
硬質カプセルの調製方法は、上記「1.用語の説明」で述べたとおりである。また、本態様の硬質カプセルの調製方法は、硬質カプセルの硬度を改善する方法でもある。
1.実験例1:フィルム状のカプセル被膜の硬度の測定
硬質カプセルの硬度を評価する場合、カプセル皮膜の厚み、特に金属圧子を押し込むカプセル胴部の皮膜厚みによって測定値が変化する。硬度の評価は、被験皮膜の厚みをそろえて比較することが重要である。このため、硬質カプセルの各成分組成に依存する硬度の評価は、ディッピング法によって成形された硬質カプセルのかわりに、硬質カプセルの各成分組成と同一成分組成であるフィルムを硬質カプセル皮膜の成分組成毎にキャスト法により作成し、当該フィルムを用いて硬度の評価を行った。以下では、ディッピング法によって成形された硬質カプセルのかわりに、硬質カプセルの各成分組成と同一成分組成であるフィルムを作成して評価を行っているが、当該フィルムは、厚みの均一性に優れ評価の再現性に優れており、かつカプセル皮膜としての硬度改善効果をよく反映するものである。
1−1.カプセル調製液
1−1−1.HPMCを基剤とするカプセル調製液
以下の実施例においては、表3−1、表3−2、及び表3−3に示すように基剤となるHPMCは通常、置換度2910のうちの1種、又は2種類の分子量(ヒプロメロース粘度値300〜5000)を混合したものを用いた。後述の参考例で示す通り、カプセルフィルムの硬度はヒプロメロース粘度値には依存しない。実験に用いた置換度2910のヒプロメロースは、粘度値3、4.5、6、15については、Samsung(現Lotte)精密化学社製、AnyCoat-Cシリーズの各粘度グレード、信越化学社製、TC-5シリーズの各粘度グレードを適宜用いた。また、粘度値50に対しては、信越化学製METOLOSE、60SH-50を用いた。同等の粘度グレード値(粘度値)においては、ヒプロメロースの製造メーカーの違いによる硬度への影響は見られなかった。
(1)組成
以下に示す水を除く硬質カプセルの皮膜成分(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(粘度がでんぷん分解物又は粘土鉱物、ゲル化剤、ゲル化補助剤及び酸化チタン)の濃度は、溶媒を水としてこれに水を加えて100%としたときの重量%であり、水を除く硬質カプセルの皮膜成分濃度は、10〜25重量%の範囲で、所望の膜厚のキャストフィルムが得られるように適宜調整した。水分を除くカプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合の、各成分の含有量は、表3−1、表3−2、表3−3、表4−1、表4−2、表5、表6、及び表7に示す通りである。
(2)調製液の作成
純水にカラギーナン、及び塩化カリウムを投入し攪拌分散させ、80℃まで昇温後溶解した事を確認した。そしてでんぷん分解物、又は粘土鉱物を投入した。でんぷん分解物は溶解した事を確認し、粘土鉱物は分散した事を確認した。その後、酸化チタンを投入し攪拌して十分均一に分散させた。以降は液温を80℃に保持したままでHPMCを投入し分散させ30分静置し、真空脱泡で気泡を除去する。
1−1−2.PVAを基剤とするカフ゜セル調製液
室温にて純水にカラギーナン、塩化カリウム、PVA、でんぷん分解物を投入し、撹拌分散させ、80℃まで昇温後溶解したことを確認し、真空脱泡し55℃で一晩保温し気泡を除去し均一なカプセル調製液(浸漬液)を調製した。
1−2.フィルムの形成方法
キャストフィルムは、室温に保持したガラス面上またはペットフィルム上に金属性のアプリケーターを設置し、50℃〜60℃のカプセル調製液を流しこみ一定速度で移動させ100μmの均一なフィルムを作成した。その後、ヒプロメロースの場合は、室温〜30℃で10時間程度、PVAの場合は、80℃で2時間程度の乾燥を行った。均一な100μmの膜厚を得るため、ギャップが0.4 mm〜1.5 mmのアプリケーターを適宜使い分けた。
1−3.硬度の評価
調製したフィルムは、10 mm × 50 mmの短冊状にカットした後、25℃、相対湿度43%(炭酸カリウム飽和水溶液)の条件の調湿下に一週間おき、調湿した後硬度を圧縮試験にて評価した。
1−4.割れやすさの評価
フィルムの割れやすさは、上記キャストフィルムを軽く折り曲げた時に亀裂が入るかどうかで判断した。当然そのような脆いフィルムでは、上記圧縮試験でアーチ状に曲げようとしただけで、あるいは、ごくわずかな圧縮試験力をかけただけで割れを生じるため、圧縮試験力の正確な測定は困難であった。
2.実験例:カプセル化したカプセル皮膜の硬度の測定
2−1.カプセルの成型方法
実験例1の「1−1.カプセル調製液」で調製したカプセル調製液を使用して、浸漬法の冷ゲル法によって2号サイズのヒプロメロース、又はPVAカプセルを成型した。
2−2.硬度の評価
調製したカプセルは、25℃、相対湿度43%(炭酸カリウム飽和水溶液)の条件の調湿下に一週間おき、調湿した後硬度を圧縮試験にて評価した。
2−3.実施例、比較例、及び参考例の硬度評価結果
(1)でんぷん分解物を含むフィルム
でんぷん分解物を硬度改善剤として含むフィルムの硬度の測定結果を、表3−1、表3−2、及び表3−3に示した。DE値が38〜13の範囲のでんぷん分解物を含有量が10〜30重量%の範囲となるように添加した場合、標準品よりもフィルムの硬度が改善されることが示された(実施例1−1〜実施例1−32)。一方、DE値が40以上のでんぷん分解物を単独でフィルムに添加しても硬度の改善は認められなかった(比較例1−1〜比較例1−3)。同様に、DE値が11以下のでんぷん分解物を単独でフィルムに添加しても硬度の改善は認められなかった(比較例1−4〜比較例1−9)。このことから、DE値が11より大きく40未満のでんぷん分解物に硬質カプセルのカプセル皮膜の強度を改善する作用があることが示された。一方、単糖類であるグルコースとDE値が6であるGlucidex IT6を組み合わせて算出DE値を29としてフィルムに加えた比較例1−10では、硬度の改善は認められなかった。これに対して、二糖類であるマルトース(DE値50)とDE値が6であるGlucidex IT6を組み合わせて算出DE値を29としたでんぷん分解物の混合物をフィルムに加えた実施例1−33では、硬度の改善が認められた。また、二糖類であるマルトース(DE値50)とDE値が6であるGlucidex IT6を組み合わせて算出DE値を13としたでんぷん分解物の混合物をフィルムに加えた実施例1−34でも、硬度の改善が認められた。この結果から、単糖類を添加すると、カプセル皮膜の硬度を改善することができないと考えられた。また、DE値が50のでんぷん分解物とDE値が6のでんぷん分解物は、それぞれ単独では硬度改善作用を有さないものの、算出DE値が11より大きく40未満となるように混合してカプセル被膜に添加することにより、硬質カプセルのカプセル皮膜の硬度を改善できることが示された。なお、表3の実施例においては、フィルムはすべて図2のように折り曲げても割れることなく硬度の評価が可能であった。
粘土鉱物を硬度改善剤として含むフィルムの硬度の測定結果を、表4−1に示した。ベントナイトについては、KUNIPIA-Fの含有量が1〜8重量%の範囲において、フィルムの硬度が改善されることが示された(実施例2−1〜実施例2−12)。一方、ベントナイトの含有量が0.5重量%のフィルムでは、硬度の改善が認められなかった(比較例2−1)。カオリンについては、含有量が11〜40の範囲において、フィルムの硬度が改善された(実施例2−13〜実施例2−16)。一方、カオリンの含有量が8重量%以下の場合には、フィルムの硬度の改善は認められなかった(比較例2−3〜比較例2−5)。表4の実施例においては、フィルムはすべて図2のように折り曲げても割れることなく硬度の評価が可能であった。
でんぷん分解物、及び粘土鉱物を含むフィルムの硬度の測定結果を、表5に示した。実施例3−1及び実施例3−2共に硬度が改善していた。特に実施例3−2では、表4−1に示す実施例2−7よりも硬度が改善していた。この結果から、でんぷん分解物と粘土鉱物組み合わせてカプセル皮膜に添加することにより、硬質カプセルのカプセル皮膜の硬度をより改善できることが示された。なお、表5の実施例においては、フィルムはすべて図2のように折り曲げても割れることなく硬度の評価が可能であった。
PVAを基剤とするカプセルフィルムにおいて、でんぷん分解物、又は粘土鉱物の硬度改善効果を評価した。表6の実施例4−1、及び実施例4−2に示すように、でんぷん分解物の添加により、フィルムの硬度が改善された。また、実施例4−3〜実施例4−5に示すように粘土鉱物を添加することにより、フィルムの硬度が改善された。この結果から、でんぷん分解物、及び粘土鉱物は、基剤としてPVAを使用した硬質カプセルのカプセル皮膜の硬度も改善できることが示された。なお、表6の実施例においては、フィルムはすべて図2のように折り曲げても割れることなく硬度の評価が可能であった。
でんぷん分解物、及び粘土鉱物以外の硬質カプセルの含有成分が、カプセルフィルムの硬度に影響を与えないことを参考例として表7に示した。参考例7〜12に示すようにヒプロメロースの粘度値の違いは皮膜の強度に影響しなかった。
Claims (28)
- 基剤と硬度改善剤とを含む皮膜からなる硬質カプセルであって、
前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤が、DE値が11より大きく40未満であるでんぷん分解物、及び算出DE値が11より大きく40未満となるように組み合わされた2種以上のでんぷん分解物からなる群から選択される少なくとも一種である、硬質カプセル(但し、前記2種以上のでんぷん分解物には単独でDE値が5以下のでんぷん分解物、及び単糖は含まれない)。 - 硬度改善剤が2種以上のでんぷん分解物であって、2種以上のでんぷん分解物が、DP値が5より大きく、かつ50以下であるでんぷん分解物から選択される、請求項1に記載の硬質カプセル。
- 水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれる硬度改善剤の含有量が、10〜30重量%である、請求項1、又は請求項2に記載の硬質カプセル。
- さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤及びゲル化補助剤を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
- ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、請求項4に記載の硬質カプセル。
- さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
- 硬質カプセルが、さらに、ベントナイト、タルク及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
- 基剤と硬度改善剤とを含む硬質カプセル調製液であって、
前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤が、DE値が11より大きく40未満であるでんぷん分解物、及び算出DE値が11より大きく40未満となるように組み合わされた2種以上のでんぷん分解物からなる群から選択される少なくとも一種である、
硬質カプセル調製液(但し、前記2種以上のでんぷん分解物には単独でDE値が5以下のでんぷん分解物、及び単糖は含まれない)。 - 硬度改善剤が2種以上のでんぷん分解物であって、2種以上のでんぷん分解物が、DP値が5より大きく、かつ50以下であるでんぷん分解物から選択される、請求項8に記載の硬質カプセル調製液。
- 調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれる硬度改善剤の含有量が、10〜30重量%である、請求項8、又は請求項9に記載の硬質カプセル調製液。
- さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤及びゲル化補助剤を含む、請求項8〜10のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
- ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、請求項11に記載の硬質カプセル調製液。
- さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、請求項8〜12のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
- 硬質カプセルが、さらに、ベントナイト、タルク及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項8〜13のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
- 下記工程を含む硬質カプセルの調製方法:
前記請求項8〜14のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液を使用して、硬質カプセルを調製する工程。 - 前記硬質カプセルの調製方法が、冷ゲル法である請求項15に記載の硬質カプセルの調製方法。
- 前記硬質カプセルの調製方法が、硬質カプセルの硬度を改善するためのものである、請求項15、又は請求項16に記載の硬質カプセルの調製方法。
- 基剤と硬度改善剤とを含む皮膜からなる硬質カプセルであって、
(i)前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤がタルク、ベントナイト、及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種であって、
水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるタルクの含有量が、10重量%より大きく、かつ50重量%以下であり、
水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるベントナイトの含有量が、0.5重量%より大きく、かつ10重量%未満であり、及び
水分を除く硬質カプセルの皮膜成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるカオリンの含有量が、10重量%以上、かつ50重量%以下である
硬質カプセル。 - さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤とゲル化補助剤を含む、請求項18に記載の硬質カプセル。
- ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、請求項19に記載の硬質カプセル。
- さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、請求項18〜20のいずれか一項に記載の硬質カプセル。
- 基剤と硬度改善剤とを含む硬質カプセル調製液であって、
(i)前記基剤が、セルロース化合物、ポリビニルアルコール、及びポリビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、前記硬度改善剤がタルク、ベントナイト、及びカオリンからなる群から選択される少なくとも一種であって、
調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるタルクの含有量が、10重量%より大きく、かつ50重量%以下であり、調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるベントナイトの含有量が、0.5重量%より大きく、かつ10重量%未満であり、及び
調製液の溶媒を除く成分合計を100重量%とした場合に硬質カプセルに含まれるカオリンの含有量が、10重量%以上、かつ50重量%以下である
硬質カプセル調製液。 - さらに、ゲル化剤、又はゲル化剤及びゲル化補助剤を含む、請求項22に記載の硬質カプセル調製液。
- ゲル化剤がκ−カラギーナンであり、ゲル化補助剤が塩化カリウムである、請求項23に記載の硬質カプセル調製液。
- さらに、可塑剤、及び/又は遮光剤を含む、請求項22〜24のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液。
- 下記工程を含む硬質カプセルの調製方法:
請求項22〜25のいずれか一項に記載の硬質カプセル調製液を使用して、硬質カプセルを調製する工程。 - 前記硬質カプセルの調製方法が、冷ゲル法である請求項26に記載の硬質カプセルの調製方法。
- 前記硬質カプセルの調製方法が、硬質カプセルの硬度を改善するためのものである、請求項26、又は請求項27に記載の硬質カプセルの調製方法。
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