明 細 書
新規べプチド化合物およびその医薬組成物 技 術 分 野
本発明は細胞膜レセプタ一の細胞内カルボキシ末端配列をもとにデザィンされ た、 該細胞膜レセプターの機能を調節する活性を有する新規べプチド化合物に関 する。 さらに本発明は、 該本発明化合物を含有する医薬組成物に関する。
背 景 技 術
細胞膜レセプターは細胞膜上に存在し、 リガンドから刺激を受けることによつ て細胞内にシグナルを ^1する。 細胞は細胞膜レセプターからのシグナルにより 増殖、 増殖停止、 分化、 細胞死、 そして新たな細胞膜レセプターやサイトカイン の産生等、 多様な変化を引き起こす。 それらの細胞レベルでの制御が集約されて 個体の恒常性は保たれている一方、細胞膜レセプターからのシグナルの異常は種 々の疾病の原因となる。 たとえば癌においては癌遗 としてクローニングされ た遺伝子が細胞膜レセプターをコードしていた例が多 られているし
(e rb— Bl, neu, fms, f 1 , k i t等) 、 実際、 レセプター型チ 口シンキナーゼである EGFレセプターの異常発現が、 癌細胞の異常な増殖性の —因となっているケースカヽ'報告されている (S h cm i k e、 C e 1 1 37巻、 705— 713ページ、 1984年; Zou他、 C nc e r Re s. 47 卷、 6123— 6125ページ、 1987年) 。 種々のアレルギー疾患において は I L一 4や I L— 5などのサイトカインの ¾^冗進、 すなわち、 I L— 4レセ プター、 I L一 5レセプターからのシグナルの増強が原因となり得ると考えられ ている (M e d d 1 e t 0 n他 (編) A l l e rgy P r i n c i p l e s and P r a c t i c e、 第 4版、 第 10章、 Ka y他、 206— 211ベー ジ、 1993年) 。 また、血液疾患、 腎疾患、 循環器疾患、 骨疾患、 脳 ·神経疾
患のなかにも細胞膜レセプターからのシグナルの異常に起因するものが存在する。 したがって細胞膜レセプターからのシグナルを制御できる薬剤は細胞の反;^常 により引き起こされる種々の疾病の治療に応用され得る。
遺伝子クローニング技術の進歩により多くの細胞膜レセプターがクローニング され、 その発現が種々の 患と関係があることを示唆する知見が蓄積されつつあ る。 し力、し、癌に関与するレセプター型チロシンキナーゼゃ、 種々の病態に関与 すると思われる Gプロテインカップルドレセプタ一 (GPCR) の中にはまだリ ガンドすら知られていないォーファンレセプターが多数存在する。 また、 リガン ドだけでなくほとんどの細胞膜レセプタ一の細胞内シグナル伝達経路はまだ明ら かとなつておらず、 細胞膜レセプターの細胞内シグナル をターゲットとした 創薬研究は大きなポテンシャルを秘めながらもまだ始まったばかりといえる。 現 時点までの細胞内シグナル伝達をターゲットとした創薬研究の成果として蛋白質 リン酸化酵素の阻害剤、 蛋白質のフアルネシル化酵素の阻害剤が見出されつつあ る (F r y他、 Sc i enc e 265巻、 1093— 1095ページ、 199 4年; G i bb s他、 Ce l l 77卷、 175— 178ページ、 1994年) 。 また、 最近、 蛋白と蛋白の結合に関するドメイン (SH— 2ドメイン、 口イシ ンジッパー等) に注目し、 その結合阻害に関する研究も精力的に行われている
(Paws on他、 Cu r r. B i o l. 3卷、 434— 442ページ、 199 3年; Hub e r他、 Cu r r. Med. Ch em. 1巻、 13— 34ページ、 1994年) 。
レセプターの細胞内領域に蛋白が結合し、 レセプターからのシグナル伝達に影 響を与えるといった報告は多数あるカ^ 厳密な意味でのレセプターの C末端 (こ こでは単に C末付近の配列という意味ではなく厳密にレセプタ一の最末端の配列 を含む領域) が他の蛋白との結合に関与している例は殆ど知られていない。 Fa sにおいては、 結合蛋白である PTP— B ASがそのシグナル伝達に与える影響 が明らかにされ、 C末付近の 15アミノ酸領域が細胞死の調節に関わっているこ
とが指摘されているが、 厳密に C末端のアミノ酸を含む領域であるかは調べられ ていない (Sato他、 Science 268巻、 411一 415ページ、 1995年) 。
Ko r n a u等のグループが NMD Aレセプターと P S D— 95力く結合すること を見出し、 その結合には NMDAレセプターの C末端の 7アミノ酸残基が重要で あることを報告した (Ko r n a u他、 Sc i enc e 269巻、 1737— 1740ページ、 1995年) 。 報文中、 数種の NMDAレセプターの C末端に 共通している配列を t S XVモチーフと名付け、 他の類似の配列を有するレセプ ターについても公表した。 K i m等のグループは S h a k e r型の Kチヤンネル の C末端にも PSD— 95が結合することを報告した (K im他、 Na t u r e 378卷、 85— 88ページ、 1995年)。 これらの研究は F a sと PTP— BASの結合以外にもレセプタ一の C末端を介した結合力存在することを示して いる。 し力、し、 これらの研究ではその結合がシグナル fiiに及ぼす j^Sについて は何ら示してはいない。 また、 結合の生理的な役割や結合を阻害したときの細胞 レベルあるいは組織レベルでの変化についても何ら示していない。 したがって、 レセプターの t S XVモチーフを介した結合の重要性はまだ十分に知られていな い。 また、 t SXVモチーフ以外にもレセプター C末端の結合に関与するモチー フがあることは現在のところ知られていない。 このように、 レセプターの C末端 がそのレセプターの機能に影響を与えることを示唆する知見は蓄積されつつある カ^ まだ、 明確にそれは証明されるに至っていない。 ^において本発明におけ る例として示した VI Pレセプター、 ;S2—アドレナジックレセプターあるいは I L一 8レセプターに関しては、 これらのレセプターの C末端がその機能調節に 関与していることなどは全く知られていないのが現状である。
本発明は、 細胞膜レセプター C末端の細胞内シグナル調節に関与する領域
(Re c ep t o r C— t e rmi na l Regu l a t o ry
Re g i on の頭文字を取り R C R領域という) の配列をもとにデザインした
新規化合物、 該化合物を含む医薬組成物及び該化合物を用いてレセプターの機能 を解析する方法に関するが、細胞膜レセプタ一の R C R領域の機能を調節する活 性を有する化合物をそのレセプター C末端配列情報に基づきデザインした化合物 自体、 また、 該化合物を用いてレセプターの機能を解析する方法などに関しては 本発明者らの知る限りにおいて全く知られていないのが現状である。
上記したように本発明はレセプターの C末端の機能を解析する方法にも関する 力 当分野の従来の技術は、 レセプターの C末端に欠失あるいは置換を導入しそ の変異レセプターの遣^^を細胞に導入するという方法が"^的であつた。 本発 明で示したように、 レセプターの C末端からデザインした化合物を用い、 遗^ 操 ¾術を用いず、 レセプタ一の C末端の機能を解析する方法は全く知られてい ない。
本発明は、 また、 細胞膜レセプタ一 C末端とその結^ S白との結合を阻害する ことにより細胞膜レセプターのシグナルを調節する方法にも関する。 この方法に おいては阻^として本発明の化合物が効果的に用いうる。 なお、 細胞膜レセプ ター C末端とその結合蛋白との結合を阻害することにより、 細胞膜レセプターの シグナルを調節する方法自体、 本発明者らの知る限りにおいて全く知られていな いのが現状である。
後述において本発明における例として用いた個々のレセプターに関する従来の 知見について以下説明する。
F a s
F a sは細胞表面上に存在するレセプターであり、 T N Fレセプタースーパー ファミ リーに属する (Smith他、 Cell 7 6巻、 9 5 9— 9 6 2ページ、 1 9 9 4年) 。 F a sはその細胞外領域に F a sリガンドもしくは抗 F a s抗体が結合 したとき細胞内に細胞死のシグナルを伝え細胞にアポトーシスを誘導する機能を もつこと力知られている (Itoh他、 Cell 6 6巻、 2 3 3— 2 4 3ページ、 1 9
91年; Suda他、 Cell 75卷、 1169— 1178ページ、 1993年) 。
F a sリガンドは細胞障害性 T細胞に発現しており、 標的細胞を攻擊する際に、 F a sを介した系を使用すること力《知られている (Lowin等、 Nature 370巻、 650— 652ページ、 1994年) 。 F a sを発現する纖は広範に渡り
F a sを介した細胞死の系が幅広い組織で生理的意義を有することが示唆されて いる。
これまでに、 Fa sに対する抗体等の刺激で癌細胞にアポトーシスを誘導する 技術は知られている。 インビボにおける Fa sを介した細胞死の癌細胞に対する 効果としては、 B細胞リンパ腫を移植したヌードマウスに抗 F a s抗体を投与し、 B細胞リンパ腫を退縮させたことが報告されている (Trauth他、 Science 245 巻、 301 - 305ページ、 1989年) 。
Fa sを有している細胞がかならずしも F a sリガンドゃ抗 Fa s抗体で細胞 死を誘導するわけではなく、 Fa sを発現しているにもかかわらずアポトーシス カ誘導されない癌細胞も多数報告されており、 それらの癌細胞に対しては Fa s に対する抗体等の刺激は無効である (Wong他、 J. Immunol.152巻、 1751— 1755ページ、 1994年) 。 F a sの C末端の 15アミノ酸残基を欠失した 変異型の F a sは正常型 F a sより細胞死を伝える能力が増強されており F a s の C末端の 15ァミノ酸 ¾Sは F a sを介した細胞死の調節領域であることが知 られている (Itoh他、 J. Biol. Chem.268巻、 10932— 10937ページ、 1993年) 。 また、 PTP— BASが細胞内で F a sの C末端の 15アミノ酸 を含む領域に結合し F a sを介した細胞死シグナルを負に調節することが報告さ れている (Sato他、 ±¾)。 P TP— B ASはチロシン脱リン酸化酵として発 見された (liaekawa他、 FEBS Lett.337巻、 200— 206ページ、 1994 年) 。 PTP— BASは、 発見者の達いで h PTP 1 E、 PTP L1とも呼ばれ ている (Banville他、 J. Biol. Chem.269巻、 22320— 22327ページ、
1994年; Saras他、 J. Biol. Chem.269巻、 24082— 24089ページ、 1994年) o
PTP— BASの発現はヒト成人の腎臓、 肺に最も強く認められ、 脳、 心臓、 脬臓、 胎盤等においても発現している。 し力、し、 大腸、 末梢血、 肝、 骨格筋には 殆ど発現が認められていない (Maekawa他、 ; Banville他、 上述; Saras他、 上述) 。 これら各組織における発現の意義は明らかではない。
PTP-BASを標的とした化合物を用いて癌細胞を殺す方法は、 本発明者ら の知る限りにおいてこれまで知られていない。 また、 F a sと PTP— BASと の相互作用には、 F a sの C末付近の 15ァミノ酸配列が重要との報告がなされ ているが (Sato他、上述; Cleveland他、 Cell 81卷、 479— 482ページ、 1995年) 、 それらの相互作用を阻害する化合物は、 本発明者らの知る限りに おいてこれまで知られていない。
V I Pレセプター
Va s o a c t i v e I n t e s t i na l P e p t i d e (V I P) は 28アミノ酸よりなるニューロぺプチドであり、 P i t u i t a r y
Ad e ny l y l Cy c l a s e— Ac t i v a t i ng P e p t i d e
(PACAP) 、 セクレチン、 グルカゴン、 カルシトニン、 パラサイロイドホル モンらとともにフアミリーを形成している。 VI Pは平滑筋を弛緩させ血流を增 加させる機能を有する。 また、 肺、 腸の上皮からの水やイオンの流れ、 ニューロ ンの增殖や生存を調節し、 多くの免疫機能にも影響を与える。
V I Pに選択的な高親和性レセプタ一は神;^、 呼吸器系、 胃腸系、 免疫系の あるサブセッ卜の細胞に発現している。 ヒト高親和性タイプ IV I Pレセプタ一
(HVR1) 遠伝子はひと大腸癌細胞 HT— 29からクロ一ニングされ、 その染 色体遣 も取得されている (C 0 u V i n e a u他、 B i o c h em.
B i o p h y s. Re s. C ommu n. 193巻、 546— 553ページ、
1993年; S r e edha r a n他、 P r o c. a t l. Ac ad. S c i . USA 92巻、 2939— 2943ページ、 1995年) 。 HVR1は GPC Rファミリ一に属し、 7回膜貫通構造を有する。 HVR1の発現はヒ トの肺に最 も強く認められ、 前 ffl¾、 末梢血細胞、 肝、 脳、 小腸等においても発現している
(S r e e dha r a n他、 上述) 。 V I Pのアンタゴニス卜が非小細胞肺癌の 增殖を抑制したこと (Mo 0 d y他、 P roし. Na t l. Ac ad. S c i. USA 90巻、 4345— 4349ページ、 1993年) 、 HRVRlilfei が小細胞肺癌に関与しているヒト染色体 3番の短腕に存在していること
(S r e e dh a r a n他、 上述) から HVR 1と肺癌との関係が注目される。
V I Pレセプターのシグナル 構については G蛋白を通してアデ二ル酸シ クラーゼ活性を刺激することが知られている (Couv i ne au他、 J.
B i o l. Ch em. 261卷、 14482— 14489ページ、 1986年; Labu r t he他、 Ann. N. Y. Acad. S c i. 527卷、 296— 313ページ、 1988年) 。 しかし、 V I Pレセプターの細胞内 C末端領域が その機能に^ を及ぼすことは、 本発明者らの知る限りにおいてこれまで知られ ていない。 また、 VI Pレセプターの細胞内シグナル伝達系に選択的に作用する 薬剤は本発明者らの知る限りにおいてこれまで知られていない。
β 2 -了ドレナジックレセプター
アドレナジックレセプターは従来、 主として薬理学的基準により 、 α 2及 び/ S i、 ;90受容体サブタイプに分類されてきた。 yS—ァドレナジックレセプタ 一はサブタイプにより発現する組織およびその生理的役割力《異なり S λは心臓、 脂肪組織、 大脳皮質に存在し、 その活性化は心拍增加、 心収縮カ增加、 脂肪分解 を誘導する。 /92は肺、肝臓、 J、、脳、 平滑筋、骨格筋、 多核白血球に存在し、 気 管支筋や脈管平滑筋の弛緩を引き起こす。 それぞれのレセプタ一の生理的機能が 異なるのでそれぞれに特異的な阻^が求められているカ^ 既存の /9—ァドレナ
ジックレセプタ一阻 ¾ ^は選択性が低 、0 特に /32—アドレナジックレセプター に対する特異的阻害剤はほとんどなく、 ある程度選択的な阻害剤としてブトキサ ミンが知られているのみである。 特異的; s2—ァドレナジックレセプター P且害剤 は^ 9ーァドレナジックレセプターの異常冗進力見られる緑内障患者の治療に利 用できる。 既存の) s2—ァドレナジックレセプター阻^ ¾は選択性が低いため、 心臓等 /S χーァドレナジックレセプ夕一力多 に発現している組織への副作用が 問題となっている。 したがってもうひとつの特異的 yS。一アドレナジックレセプ ター阻^の有用性として、 非選択的 )9ーァドレナジックレセプター阻^の副 作用の軽減に利用できる可能性が考えられる。
β 2-Ύドレナジックレセプターは 1987年にクローニングされた GPCR フアミリーに属するレセプターである (Ko b i l k a他、 J. B i o l. Ch em. 262卷、 7321— 7327ページ、 1987年) 。 jSQ—ァドレ ナジックレセプターは G蛋白質を介してアデ二ル酸シクラ一ゼを活性化すること が知られている。 /So—アドレナジックレセプターの細胞内 C末領域付近は同種 脱感作に関係があることが報告されている。 β 2_了ドレナジックレセプターの 細胞内シグナル fel系に選択的に作用する薬剤は本発明者らの知る限りにおいて これまで知られていない。
I L-8レセプター
インターロイキン一 8 (I L— 8) は分子量 8 kDaの 72アミノ酸からなる ぺプチドであり、 インターロイキン一 1及び他の刺激性サイトカインによる活性 化に伴い多様な細胞型により産生される (We s t w i c k他、
I mmu n o l o gy To d a y 10巻、 146ページ、 1988年) 。
I L一 8は、 好中球の走化性及び脱顆粒を促進する。 I L— 8はインビトロでは 好中球の潜在的な化^因剤であり、 ィンビボでは強力な炎症効果を有すること が示されている。 さらに、 種々の炎症性^ B患者の患部や血液中には I L— 8の
産生が見られ、 慢性関節リウマチ、 痛風、 好中球性皮膚炎、 喘息、 浪瘼性^!炎、 »症、 成人呼吸切迫症 、 白 ifil などの 患には I L一 8が関与しているこ とが明らかにされている。 このため、 I L一 8作用の阻害剤またはアン夕ゴニス ト力有用な抗炎症剤であること力期待される。
I L一 8のレセプ夕一は GPCRフアミリーに属する分子量約 60 kD aの糖 蛋白であり、 1991年にクローニングされた (Ho lme s他、
Sc i enc e 253巻、 1278— 1280ページ、 1991年;
Mu rphy他、 S c i enc e 253卷、 1280— 1283ページ、 1991年) 。 I L— 8レセプターはタイプ Aとタイプ Bか'知られており、 タイ プ Aとタイプ Bで発現する細胞が異なる。 タイプ Aは P H A刺激 T細胞、
じ04""丁細胞、 単球、 滑膜細胞、 好中球など広い範囲に発現している。 一方、 タイプ Bは主に好中球に発現が見られる。 疾病との関わりとして、 白血球浸潤を 伴う好中球性^!炎においては、 I L一 8レセプターの発現が著しく増加するこ と (Kemeny他、 I n t. Ar ch. A l l e rgy I mmu n o 1. 104巻、 317— 322ページ、 1994年)、急^球体胃炎モデルで抗 I L-8抗体の投与によりたんぱく尿を抑制し得ること等が報告されている
(Wad a他、 J. Exp. Med. 180卷、 1135— 1140ページ、 1994年) 0
I L一 8レセプターの細胞内領域には G蛋白が結合しており、 シグナル 達に 関与すること力《報告されている (Ku p p e r他、 B i 0 c h em. J. 282 巻、 429— 434ページ、 1992年) 。 しかし、 I L一 8レセプターの細胞 内 C末端領域がその機能に影響を及ぼすことは、 本発明者らの知る限りにおいて これまで知られていない。 また、 I L一 8レセプターの細胞内シグナル fi 系に 選択的に作用する薬剤は本発明者らの知る限りにおいてこれまで知られていない。 本発明は、 細胞膜レセプターの細胞内カルボキシ末端配列をもとにデザィンさ
れた、 ^ ffl胞膜レセプタ一の機能を調節する活性を有する新規化合物を開発する ことを目的とする。 また、 本発明は、 該新規化合物を含む新規医薬 物を開発 することを目的とする。 さらに、 本発明は、 該新規化合物を用いて細胞膜レセプ タ一の C末端の機能を解析する方法を提供することを目的とする。
更にまた、 本発明は、 細胞膜レセプターのシグナル fe を調節する方法を提供 すること、 並びに細胞膜レセプターのシグナル伝達にかかわる疾病の治療方法を 提供することを目的とする。
発明 の 開示
本発明者らは、 上記の目的に即して鋭意研究を行った結果、 まず、 F a sOC 末端配列を有するぺプチド及びそれらの誘導体が F a sと PTP— BASとの結 合を阻害する活性を有することを初めて見出すと共に、 それらの化^力、'細胞死 シグナルを正に調節することを見出した。 すなわち、 F a sと PTP— BASと の結合を阻害するのに必須なぺプチドの単位を求め、 その誘導体を痛細胞に作用 させたところこのものが F a sによる細胞死シグナルを增強することを見出した。 次いで、 本発明者らは、 F a sとは全く異なるレセプターファミリーに属する V I- Pレセプターに関して、 このレセプターの C末端配列を有するぺプチド誘導 体が V I Pレセプターの機能を抑制することを見出した。 すなわち、該ぺプチド 誘導体が、 マグヌスの系で V I P依存的な気管支の弛緩を抑制することを見出し た。 さらに、 本発明者らは F a s、 V I Pレセプターとは C末端配列の異なる β 一了ドレナジックレセプターや I L一 8レセプターに関してもそれらの C末 端配列をもとにデサインされたぺプチド誘導体がそれらレセプターの機能に何ら かの効果を示すことを見出した。 すなわち、 0—アドレナジックレセプターの C末端配列をもつぺプチド誘導体が、 β 2 - Ύドレナジックレセプターにァゴニ スティックに作用するイソプロテレノールにより誘導される気管支の弛緩を抑制 すること、 さらに I L一 8レセプターの C末端配列をもつぺプチド誘導体が I L
一 8により誘導されるカルシウムの細胞内取り込みを選択的に抑制することを見 出した。 これらのことは、 レセプターの属するファミリー、 あるいは該レセプタ 一の C末端のアミノ酸残基の種類によらず、 広くレセプターの C末端領域がその シグナル伝達に何らかの関与をしており、 しかもレセプターの C末端に関するァ ミノ酸配列の情報が得られるならば、 それらに基づいてデザィンされたぺプチド あるいはその誘導体は、 そのレセプターのリガンドゃ、 細胞内シグナル伝 ] 1路 の詳細がたとえわからなくても該レセプターのシグナル^を制御し得ることを 意味しているといえる。
上記した 4つのレセプターは C末端から 3番目のァミノ S ^基がセリンまたは スレオニンであるという共通した特徴を有している。 本発明者らは、 さらに、 該 特徴を有しているレセプター群に関して G C Gソフトウエアパッケージ (ジエネ ティックスコンピューターグループ社製) を して、 P I P— P r o t e i n データベースを検索し、 その C末端配列の特徵に基づいて分類し、 下表の結果を 得た。 その特徴を有するレセプターを本発明において t S X Xモチーフを有する レセプターと称す。 ここで Sはセリン又はスレオニンを示し、 各 Xは任意のアミ ノ酸を示す。
2
登 号 - t S XXモチーフを有するヒ 卜レセプター C末端配列
A270T9 - f i b ronec 1 i n receptor al ha chain PPAT SDA
A54260 - glutaoite receptor S ka i na I e-pre ί e r r i ng receptor LPGKE T A
A55493 - oxy toe i n rectplor SCSQP STA
JC1350 - transforming groTth factor beta receptor 111 PCSSS STA
OYHUC - natriuretic e tide receptor C IRSHF SVA
S3 86 - calci tonin rece tor IIEQE SSA
S51316 - prostaglandin E receptor, subtype EP3C E1IQ TEA
A25690 - insulin-like growth factor 1 receptor PLPQS STC
A36243 - luteinizing rinoiie-cho〖 iogonado opin receptor 1 DKTRY TEC
A45363 - growth hormone-releasing hormone receptor A VLT SMC
S37182 - AL -2 protein LD LK TDC
IP0077 - p ro t e i n-ty ros i ne kinase sky GLLPH SSC
A53587 - pros tanoid IP rece tor AS VAC SLC
S36T50 - cannabinoid receptor CB2 RDLDL SDC
- nicotinic ice t71 chol ine receptor ginma chain RPYLP SPD
- CTLA- counter-receptor B7-2 CD SD TCF
A49690 - prostaglandin £ rece tor, subtype EP1 RHSGL SHF
JN0605 - somatos t a t i n receptor <i PLTRT TTF
ΟΥΗϋΗΧ - heit-stable enterotoiin receptor TDKES TYF
S21052 i n I e r i euk i n-5 receptor ETLED SVF
S26667 G protein-coupled receptor BLR ATSL TTF
OYHUA natriuretic peptide receptor A ERGSS TRG
A40U4 ro 1 ic I i n receptor long iorm ACFTH SFH
A48833 zona pel lucida secondary sperm receptor ZP2 EKRTV S H
S12050 protein - rosine - phosphatase beta RDPVY SRH
A3H60 leukocyte surface glycoprotein CD16 YFSVK TNI
A36563 mannose receplor EQNEH SV1
C55733 G protein-coupled receptor CP 3 PATYN SMI
IC2331 adrenergic receptor alpha 1A S L E TDI
JC2463 vasoactive intestin l peptide receptor LQTET SVI
6 O
CO H
A35648 - B-cel I rectptor CD22 MRGF1 TQS
J fl?08 - thyrotropin-releasing hormone receptor SEVSF SQS
IN0807 - g 1 ucagon-1 i ke pept ide-1 receptor ATCQA SCS
IQ1042 - endothel in receptor B SS Y SSS
S24356 - antidiuretic hormone receptor SLAKD TSS
A38142 - APO-1 antigen, Fas antigen RfiElQ SLV
A41253 - epidermal growth factor receptor, HE 4 YRH TVV
GQHUN - nerve growth factor receptor, low affinity ESTAT SPV
TVHUAS - transforming protein mas TVTVE TVV
JN0604 - VIP receptor FQAEV SLV
A46151 - protein- tyrosine-phosphatase ze ta AESLE SLV
S12051 - protein-け rosine- phosphatase gamma AES E SLV
A43956 - serotonin receptor 5HT-2 丽 V SCV
JS0616 - serotonin receptor 5HT-1C VSERI SSV
S48736 - serotonin 5-HT2B receptor protein TEEQV SYV
"7551 - NMDA receptor c iin I DPSVS TVV
S4I555 - NMDA receptor modulatory chain hNR2A FQAEV SLV
A55689 - C-pro t e i n-cou 1 ed receptor 3 RSRSP SDV
S39534 - corticotropin-releasing horoione 【"eptor S1KQS TAV
QRHUB1 - be ta-ト adrene【g i c receptor GFASE S V
S39495 - u- 1 asmi nogen a tivator recepto【 iorB 2 EEAQA THV
A3T223 - alpha-2B-adrener¾ic receptor RP TQ TAW
A47111 - me I anocor t i n receptor 4 LCDLS SRY
S29506 - neurotensin receptor NAT E TLY 上記表中には含まれていないが、 I g E F c e R I— 7のように C末が翻訳後 修飾により変化し、 t S X Xモチーフを持つようになるものも存在する。
細胞膜レセプターの R C R領域において、 C末端より 3番目のアミノ酸がセリ ンあるいはスレオニンである一連の配列を、 本発明において上記のように t S X Xモチーフと称すが、 それらの中で、 例えば C末端のアミノ酸がパリンで あるものについては t S X Vモチーフ、 またロイシンであるものについては t S X Lモチーフと称す。 以下、 C末端のアミノ酸により同様に呼称する。
以上、 これら複数の新規知見を基に本発明者らは本発明を完成するに至つた。 すなわち、 本発明は、 細胞内カルボキシル末端のアミノ酸配列が一 A丄一 A o 一 A。である細胞膜レセプターの機能を調節する活性を有する、 少なくとも 3個 のアミノ酸配列を長さ方向に有し、 一 X— Y— Z (式中、 もしくは八丄 と同一分類に属するアミノ酸; Y = L—アミノ酸あるいはグリシン; Z = A 3も しくは A 3と同一分類に属するアミノ酸) のカルボキシ末端配列を有するぺプチ ド、 その生物学的安定性、 細胞膜 性、 あるいは上記調節活性が向上された該 ぺプチドの誘導体、 およびそれらの薬学的に容認される塩を提供するものである。 また、 本発明はこれらの化合物を含有する医薬組成物を提供するものである。 更にまた、本発明はこれら化合物を用 L、て細胞膜レセプターの C末端の機能を 解析する方法を提供するものである。
また更に、 本発明は細胞膜レセプタ一 C末端とその結合蛋白との結合を阻害す ることにより細胞膜レセプターのシグナルを調節する方法、 及び、 細胞膜レセプ ターのシグナル伝達にかかわる疾病の治療方法をも提供するものである。
本発明の化合物はそれぞれの対応する細胞膜レセプタ一とは全く異なる:^で あり、 対応するレセプターの C末端と競合することにより該レセプターからのシ グナルを調節する活性を有する化合物である。 ここにおいて、 「レセプターから のシグナルを調節する活性を有する」 とは 「レセプターからのシグナルを阻害も しくは増強する活性を有する」 ということを意味する。 またここでいう 「阻害」 とはいかなる程度での阻害をも意味し、 必ずしも完全なる阻害に限定されるもの
ではない。
図面の簡単な説明
図 1は、 Fa sの C末端 15アミノ酸ペプチドによるインビトロの Fa s/ P T P— B A S結合阻害を示すオートラジオグラムである。
図 2は、 インビトロの F a sZPTP— BASの結合におよぼす長さの異なる Fa sの C末端ペプチドの影響を示すグラフてある。
図 3は、 Ac— SLVの各アミノ酸を他の L一アミノ酸あるいはグリシンに置 き換え、 スキャンしたぺプチド ImM存在下におけるインビトロの F a s/ PTP-B A S結合阻害を示すグラフである。
図 4は、 八じー の を他のしーァミノ酸ぁるぃはグリシンに置き換え、 スキャンしたぺプチド 0. ImMの存在下におけるインビトロの F a s/PTP 一 B A S結合阻害を示すグラフである。
図 5は、 Ac— SLVと Ac— TLVのインビトロ F a s/PTP— BAS結 合阻害の濃度依存性曲線を示すグラフである。
図 6は、 D体、 Nメチル体、 還元体ペプチドのインビトロ F a sZPTP— BAS結合阻害活性を示すグラフである。
図 Ίは、 N末端修飾体のィンビトロ F a sZPTP— BA S結合阻害の 依 存性曲線を示すグラフである。
図 8は、 C末端修飾体のインビトロ F a sZPTP— BAS結合阻害活性を示 すグラフである。
図 9は、 マイクロインジェクションによりヒト大腸癌 DLD-1細胞内に注入 された Ac- SLVの細胞死誘導作用を示す生物の形態の写真である。 矢印は典 型的なアポトーシス像を示す。
図 10は、 Cyh- NHCO- SLV- OMe Cyh- NHCO- SLV- OE t、 P h- NHCO- SLV- OMe、 Ph- NHCO- SLV- OE tの
ヒ卜大腸癌細胞 D LD-1に対する細胞死誘導作用を示すグラフである。
図 11は、 Ph- NHCO- SLV- OE tのヒト:^癌細胞 D L D— 1に対 する細胞死誘導作用を示す生物の形態の写真である。
図 12は、 V I P依存的気管支の弛緩に対する Ph- NHCO- SLV- OE tの作用を示すグラフである。
図 13は、 V I P依存的気管支の弛緩に対する Ph- NHCO- SLA- OE tの作用を示すグラフである。
図 14は、 V I P依存的気管支の弛緩に対する Ph- NHCO- SLL- OE tの作用を示すグラフである。
図 15は、 V I P依存的気管支の ¾ ^に対する Ph- NHCO- SLV- OH の作用を示すグラフである。
図 16は、 I SO依存的気管支の弛緩に対する Ph- NHCO- SLL- OE tの作用を示すグラフである。
図 17は、 I SO依存的気管支の弛緩に対する Ph- NHCO- SLA- OE tの作用を示すグラフである。
図 18は、 I SO依存的気管支の弛緩に対する Ph- NHCO- SLV- OE tの作用を示すグラフである。
発明を実施するための最良の形態
I. 本発明の化合物
本発明の化合物は、 C末端領域にシグナル調節領域 (RCR領域) を有する細 ¾レセプターの C末端配列を基にデザインされており、 レセプターの C末端に 競合することにより、 レセブターからのシグナルを調節する活性を有するぺプチ ド、 そのペプチド誘導体およびそれらの塩である。 なお、 本発明によるペプチド、 そのべプチド誘導体およびそれらの塩は水和物となっていてもよい。 より詳しく は、本発明の化合物は、 レセプタ一C末端結 0への結合活性を有するか、 ま
たは、 レセプター c ^結合蛋白が未知の場合も含めて、 細胞内カルボキシ末端 のァミノ酸配列が一 A丄一 A 2— A 0である細胞膜レセプターの機能を調節する 活性を有する、 少なくとも 3個のアミノ酸配列を長さ方向に有し、 一 X— Y— Z (式中、 X = A iもしくは八ェと同一分類に属するアミノ酸; Y = L—アミノ酸 あるいはグリシン; Ζ = Α λもしくは A 3と同一分類に属するアミノ酸) のカル ボキシ末端 を有する化合物である。
この様な、 本発明の化^としては、 具体的には、 例えば、 C末端配列が— S 一 L一 Vである F a sと P T P— B A Sとの結合を阻害する、 少なくとも 3個の アミノ酸を長さ方向に有し、 一 X— Y— Z (式中、 X = L—セリン、 Lースレオ ニン、 あるいは L一システィン; Y - L -アミノ酸あるいはダリシン; Z = L— リン、 あるいは L一イソロイシン) のカルボキシ末端配 ^を有するペプチド、 その誘導体、 およびそれらの薬学的に容認される塩をあげることができる。
さらに、 レセプター C末端結合蛋白力く未知の場合の例として、 C末端配列が一 S— L一 Vである V I Pレセプターの機能を阻害する、 少なくとも 3個のアミノ 酸を長さ方向に有し、 一 X— Y— Z (式中、 X = L—セリン、 Lースレオニン、 あるいは L一システィン; Y = -L—ァミノ酸あるいはグリシン ; Z = L *リン、. あるいは L一イソロイシン) のカルボキシ末端配列を有するペプチド、 その誘導 体、 およびそれらの^的に容認される塩をあげることができる。
また、 レセプター C末端配列が t S X Vモチーフを持たない場合の例として、 c末端 iejijが一 s— L一 Lである) s 2—アドレナジックレセプターのシグナル伝 激を阻害する、 少なくとも 3個のアミノ酸を長さ方向に有し、 一 X— Y— Z (式中、 X = L—セリン、 Lースレオニン、 あるいは L一システィン ; Y = L— アミノ酸あるいはグリシン; Z = L—口イシン) のカルボキシ末端配列を有する ペプチド、 その誘導体、 およびそれらの ^的に容認される塩をあげることがで さる 0
他に、 レセプター C末端配列が一 T一 T一 Lである I L一 8レセプターのシグ ナル felを阻害する、 少なくとも 3個のアミノ酸を長さ方向に有し、 — X— Y— Z (式中、 X = L—セリン、 Lースレオニン、 あるいは L一システィン ; Y-L 一アミノ酸あるいはグリシン ; Z = L—口イシン) のカルボキシ末端配列を有す るペプチド、 それらの誘導体、 および、 その ¾ 的に容認される塩も例としてあ げることができる。
本発明の化合物において、 細胞膜レセプターの機能を調節する活性の観点から、 長さ方向に 3から 8個のアミノ酸を有するものが好ましいといえる。 このような 細胞膜レセプター C¾¾機能調節剤の具体的な例として、 Fa sZPTP— B AS結合阻¾ ^に関しては、 ペプチドが長さ方向に 6個 J:あれば 15個のぺ プチドと同 の活性を有し、 長さ方向に 3個あれば 4個及び 5個と同 Sの活 性を有することが確認されている。 -Ηίδ的に、 ペプチド鎖長が短くなるほど生物 学的 ί繊内へのぺプチドの取り込みが容易となり、 その結果取り込み数力、 '増える ようになるため、 活性発現以前にペプチドが破壊されたり、 生物学的に無効にな る!^み力少なくなることから、 本発明化合物のぺプチド鎖長は 3であることが 好ましい。
本発明化^において、細胞膜レセプター C末端機能調 113^のべプチド Ε ^— X— Υ— Ζで、 Y = D—アミノ酸の場合は殆ど機能調節活性を有さず、 Y = L— アミノ酸あるいはグリシンであることが好ましい (ただし、 そのアミノ酸残基の ¾ϋによってあまり該活性は左右されない。 例えば、 Fa sZPTP— BAS結 合阻害剤においては、 Y = D—口イシンでは全く活性がないが、 Y=全ての L— アミノ酸およびグリシンでは高い活性を有する) 。
また、 本発明は、 細胞内で代謝的に安定で (即ち、 優れた生物学的安定性を有 し) 、 より優れたレセプターシグナル調節活性を有するペプチド誘導体に関する。 本発明者らは、 Fa sZPTP— BAS結合阻害活性を有するペプチドの薬理学
的性質の向上を目指し、 種々誘導体を合成してみたところ、 驚くべきことに、 N 末端のアミノ基を疎水 で修飾した化合物に、 疎水性の向上に加え、 上記活性 の著い、増強が認められることを見出した。 このような化合物としては下式 4 :
[式中、 R = A もしくは A と同一分類に属するアミノ酸の側鎖構造; R
2
= Lーァミノ酸の側鎖構造あるいは水素; R。=A3もしくは A3と同一分類に 属するァミノ酸の側鎖構造を意味し、 R 4は任意のァミノ酸の側鎖構造であり、 RPは置換あるいは非置換である 乃至 C6の直鎖、分鎖、 または環状のアル コキシ基であるか、 または水酸基であり、 各 R6は個々に水素あるいはメチル基 であり、 各 R7は個々に水素あるいは酸素であり、 Bはカルボニル基あるいは直 接結合であり、 R8および R9はそれぞれ水素、 あるいは置換もしくは非置換ァ ルキル基、 または S換もしくは非 S換芳香族基であり、 この場合アルキル基は直 鎖、 分鎖、 または環状であり、 mは 0乃至 12であり、 nは 0あるいは 1であり、 さらに nが 1の場合は Rnと R9は一^になって環を形成してもよい;ただし、 R および R gは同時に水素ではない] で表されるものがあげられる。
好ましいものとしては、 下式 5 :
[式中、 R 1 = L—セリンもしくは Lースレオニンの側鎖構造; R 2 = L -アミ ノ酸の側鎖構造あるいは水素; R 3 = L—ァミノ酸の側鎖構造あるいは水素を意 味し、 R r、 R 6、 R 7、 R。および R。は前述と同義である ;ただし、 が セリンの側鎖であり、 力、つ R 2がメチォニンの側鎖であり、 かつ R 3がグルタミ ンの側鎖である場合を除く] で表されるものをあげることができる。
さらに好ましいものとしては下式 6 :
[式中、 R i = L—セリンもしくは Lースレオニンの側鎖構造; R o = L—アミ ノ酸の側鎖構造ある L、は水素; R。 = Lーバリン、 L一イソロイシンあるいは L 一口イシンの側鎖構造を意味し、 R 5、 R。および R 0は前述と同義である] で 表わされるものをあげることができる。
上記式 4、 式 5および式 6において R。あるいは R 9の一方が置換もしくは非 置換アルキル基または置換もしくは非置換芳香族基であるものが好ましく、 この 場合アルキル基は直鎖、 分鎖または環状であり、 上 i 4においては、 さらに好 ましくは、 が 1であり Bがカルボニル基である疎水性置換基を有するゥレイド 夕ィプの修飾基をあげることができる。 これらの化合物の N末端に位置する好ま しい置換基の具体例としてはァセチル基、 より好ましい具体例としては、 置換も しくは非置換のシクロアルキルアミノカルボニル基、 置換もしくは非置換のフヱ ニルァミノカルボニル基ならびに置換もしくは非置換の環状ァミノカルボニル基 をあげることができる。 ただし、 ここで述べるシクロアルキルおよ C ¾伏ァミノ は 3〜 8員の環状構造を意味する。
一方、 C末端のカルボキシル基のエステル化は疎水性の增大により、 それら誘 導体の生物学的組織内への取り込みを増大させうることが期待される。 その様な 化合物としては、 上言¾中、 が置換ぁるぃは非置換でぁるじェ乃至じ^の直 鎖、 分鎖、 または環状のアルコキシ基である化合物をあげることができる。 実際、 Fa s/PTP-B A S結合阻害剤において C末端を修飾したぺプチド誘導体は、 インビトロでの Fa sZPTP— BAS結合 H害活性は低下するがヒトのガン細 胞への作用を調べた試験において、 該細胞への細胞死誘導能の著しい向上が認め られた。
さらに、 本発明の化合物としては、 結合阻害ペプチドの生物学的; 内におけ る安定性を目指した修飾体、 例えば、 D—アミノ酸による置換体、 Ν—メチルァ ミノ酸による置換、 あるいはアミ ド結合の還元体なども含まれる。 具体的には、 上記式中において R の少なくとも一つがメチノレ基である化合物、 もしくは、 R,あるいは を側鎖に有する炭素の立体配置の少なくともひとつが、 S配置 あるいは R配置である化合物、 あるいは、 R7の少なくとも一つ力 <水素である化 合物をあげることができる。 これらの修飾体は F a sと PTP— BASとの結合 を阻害する活性を有する。
これらの N末端あるいは C末端の修飾は、 Fa sZPTP— B AS結合阻害系 においてだけでなく、他の細胞あるいは組織を用いたレセプターシグナルの調節 系においても有効である。 具体的な例として、 VI Pレセプターのシグナル伝達 阻害剤や/ S„—ァドレナジックレセプターのシグナル fei阻害系において、 例え ば、 N末をフヱニルァミノカルボニル化し、 C末端をエステル化している化合物 が活性を示した。
また、 本発明は細胞膜レセプター C末端とその結合蛋白との結合を阻害するこ とにより細胞膜レセプターのシグナルを調節する方法、 および細胞膜レセプター のシグナル伝達にかかわる疾病の治療方法にも関するものである力く、 その の
態様として具体的には、 例えば、 F a sと PTP— BASとの結合を阻害するこ とにより、 癌細胞に細胞死を誘導する方法、 および細胞死を誘導する化合物の化 学療法的利用を挙げることができる。
後述の参考例において示したように、 正常;^組織には P T P— B A Sの発現 力《認められないにもかかわらず、 大腸癌では 8株中 5株に P T P— B A Sの発現 が認められるということが本発明者らにより初めて発見された。 この事実は、 あ る種の癌細胞は P T P— B A Sを発現することにより m 胞自体の死を回避して いる可^があることを示している。 本発明者らは、 このような癌細胞において PTP-BASが過剰発現しているという知見に基づき、 更に鋭意研究を重ねた 結果、 PTP— B ASの F a sへの結合を阻害することにより、 PTP— BAS による癌細胞の細胞死の回避を抑制し、 癌細胞に死を誘導することか^!能である ことを更に発見した。 すなわち、 本発明者らは、 ある種の癌細胞において P TP 一 BASの発現が正常レベルより顕著に增加していることから、 本発明の Fa s ZPTP— BAS結合阻^ Wを添加することにより、 癌細胞の抗 F a s抗体に対 する感受性を上昇させうることを見出した。 これらの発見は本発明の Fa s/ PTP-B A S結合阻^が癌化学療法に有効であることを示すものである。 生 体中に F a sリガンドを発現している細胞傷害性 T細胞は存在しており、 従って、 本発明の Fa sZPTP— BAS結合阻害剤により、 細胞死シグナルの抑制を解 除するだけで、 癌細胞に死を誘導することが可能である。 よって、 本発明は、 癌 患者に本発明の化合物を単独で投与することからなる癌細胞に細胞死を誘導する 方法を含むが、 それに限定されるものではなく、 本発明の化合物と共に抗 F a s 抗体や Fa sリガンドとの併用による上言 法をも含むものとする。 その際用い る化合物の用量を調節することにより、 ΡΤΡ— BASの F a sへの結合活性を 低減もしくは完全に阻害すること力河能である。 化合物の用量を調節することに よる PTP— BASの F a sへの結合活性の低減は、 起こりうる好ましくない副
作用を除去するのに有効である。
このように本発明の化合物は、 蛋白質脱リン酸化酵素である P T P— B A Sの F a sへの結合阻害剤として有効である。 P T P— B A S力く認識するペプチドは 後述の参考例から明らかなように特異性が強く、 それ故、 本発明の化合物は、一 般的な蛋白質脱リン酸化 阻害剤の場合よりも副作用が少ないであろうと推察 される。
本発明において、 本文中に何ら記載のない限り、 以下に示すように憤用の 1文 字表記でァミノ酸を示すものとする。
ァラニン (A) 、 アルギニン (R) 、 ァスパラギン (N) 、 ァスパラギン酸 (D) 、 システィン (C) 、 グルタミ ン (Q) 、 グルタミ ン酸 (E) 、 ダリシン (G) 、 ヒスチジン (H) 、 イソロイシン (I ) 、 ロイシン (L) 、 リジン (K) 、 メチォニン (M) 、 フユ二ルァラニン (F) 、 プロリン (P) 、 セリン (S)、 スレオニン (T) 、 トリブトファン (W) 、 チロシン (Y) 、 バリン (V) 。 た だし、 いずれかのアミノ酸あるいはアミノ酸残基を表す場合には記号(X) を用 いる。
また、 本発明において、 アミノ酸の分類をその α炭素上の側鎖の疎水性、親水 性、 電荷、 および水素結^により以下のように定める力 側鎖の物理 ·化学的 性質によってひとつのアミノ酸が の分類に属すること力河能である。 すなわ ち、 本発明における 「同一分類に属するアミノ酸」 は、 複数の分類のアミノ酸を 同時にさす場合が包含される。 なお、 本発明における 「アミノ酸」 としては、 天 然 のものに限定されることなく、 非天然 のものも含まれる。 非天然型ァミノ 酸としては、 例えば、 ホモセリン、 /9ーヒドロキシバリン、 0— 4ーヒドロキシ フエ二ルチロシン、 α— t一ブチルグリシン、 2—ァミノ酷酸、 α—シクロへキ シルグリシン、 α—フヱニルグリシンをあげることができる。
疎水性ァミノ酸: A、 R、 N、 Q、 E、 I、 し、 K、 M、 F、 P、 W、 Y、 V
ϋτ性アミノ酸: R、 N、 D、 C、 Q、 E、 H、 K、 S、 T、 Y
正電荷アミノ酸: R、 H、 K
負電荷アミノ酸: D、 E
水素結^ 4アミノ酸: R、 N、 D、 C、 Q、 E、 H、 K、 M、 S、 T、 Y
さらに、 アミノ酸以外の置換基の略号については、 ァセチル基 (Ac) 、 メチ ル基 (Me) 、 ェチル基 (E t) 、 イソプロピル基 (i P r) 、 フヱニル基
(Ph) 、 シクロへキシル基 (Cyh) をもって表す。
本発明の化合物の具体例としては以下に示すものがあげられる:
(1) t SXX
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac - SXA、 Ac - SXC、 Ac— SXD、 Ac - SXE、 Ac— SXF、 Ac— SXG、 Ac— SXH、 Ac— SX I、 Ac— SXK:、 Ac— SXレ
Ac— SXM、 Ac— SXN、 Ac— SXP、 Ac— SXQ、 Ac— SXR、 Ac - SXS、 Ac - SXT、 Ac - SXV、 Ac - SXW、 Ac - SXY。
Ac - TXA、 Ac - TXC、 Ac - TXD、 Ac - TXE、 Ac - TXF、 Ac - TXG、 Ac - TXH、 Ac - TX I、 Ac - TXK、 Ac - TX
Ac - TXM、 Ac— TXN、 Ac— TXP、 Ac— TXQ、 Ac— TXR、 Ac - TXS、 Ac - TXT、 Ac - TXV、 Ac - TXW、 Ac - TXY。 b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac— SXA— OE t、 Ac— SXC— OE t、 Ac— SXD— OE t、 Ac - SXE - OE t、 Ac— SXF— OE t、 Ac— SXG— OE t、 Ac-SXH 一 OE t:、 Ac— SX I— OE t、 Ac - SXK— OE t、 Ac-SXL- OE t、 A c -SXM-OE t、 Ac - SXN— OE t、 Ac— SXP - OE t、 Ac— SXQ - OE t、 Ac— SXR— OE t、 Ac— SXS— OE t、 Ac - SXT-OE t A c - SXV-OE t Ac— SXW— OE t:、 Ac— SXY
一 OE t。
Ac - TXA - OE t、 Ac - TXC - OE t、 Ac - TXD— OE t、 Ac - TXE - OE t、 Ac - TXF - OE t、 Ac - TXG - OE t、 A c -TXH 一 OE t、 Ac - TXI— OE t、 Ac - TXK - OE t、 Ac - TXL - OE t、 Ac-TXM-OE t Ac - TXN— OE t、 Ac— TXP— OE t, Ac— TXQ— OE t、 Ac - TXR - OE " Ac - TXS— OE t、 Ac - TXT - OE t、 Ac - TXV - OE t、 Ac-TXW-OE t Ac - TXY 一 OE t。
c) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph— NHCO— SXA、 Ph - NHCO— SXC、 Ph— NHCO— SXD、 Ph - NHCO - SXE、 Ph - NHCO - SXF、 Ph - NHCO - SXG、 Ph_NHCO - SXH、 Ph-NHCO-SX I Ph - NHCO - SXK、 Ph - NHCO— SXL、 Ph— NHCO - SXM、 Ph— NHCO— SXN、 Ph - NHCO - SXP、 Ph-NHCO-SXQ. Ph - NHCO - SXR、 Ph— NHCO— SXS、 Ph— NHCO - SXT、 Ph— NHCO— SXV、 Ph— NHCO - SXW、 Ph— NHCO— SXY。
Ph— NHCO— TXA、 Ph— NHCO— TXC、 Ph— NHCO— TXD、 Ph - NHCO - TXE、 Ph— NHCO - TXF、 Ph - NHCO— TXG、 Ph - NHCO - TXH、 Ph-NHCO-TX K Ph - NHCO - TXK、 Ph - NHCO - TXL、 Ph - NHCO - TXM、 Ph - NHCO - TXN、 Ph— NHCO - TXP、 Ph— NHCO - TXQ、 Ph - NHCO - TXR、 Ph - NHCO - TXS、 Ph - NHCO - TXT、 Ph - NHCO - TXV、 Ph— NHCO - TXW、 Ph— NHCO— TXY。
d) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph— NHCO— SXA— OE t:、 Ph-NHCO-SXC-OE t Ph—
NHCO— SXD - OE t、 P h— NHCO - SXE— OE t、 Ph - NHCO 一 SXF - OE t、 Ph - NHCO - SXG - OE t、 Ph-NHCO-SXH 一 OE t、 Ph - NHCO - SX I - OE t、 P h -NH C 0 - S XK-0 E t, Ph-NHCO-SXL-OE t. P h -NH C 0 - S XM- 0 E t. Ph— NHCO - SXN - OE t、 P h - NHCO - SXP— OE t、 Ph - NHCO 一 SXQ - OE t、 Ph - NHCO - SXR--OE t、 Ph-NHCO-SXS 一 OE t、 Ph - NHCO - SXT - OE t、 P h - NH C 0 - S X V - 0 E t、 Ph-NHCO-SXW-OE t、 Ph— NHCO— SXY— OE t。
Ph - NHCO - TXA - OE t、 P h - NH C 0 - TX C— 0 E t、 Ph - NHCO - TXD - OE t、 Ph— NHCO - TXE - OE t、 Ph - NHCO 一 TXF - OE t、 Ph - NHCO - TXG - OE t、 Ph-NHCO-TXH 一 OE t、 Ph - NHCO - TX I - OE t、 P h - NH C O - T XK - 0 E t、 Ph-NHCO-TXL-OE t. P h - NH C 0 - TXM - 0 E t、 Ph - NHCO - TXN - OE t、 P h - NHCO - TXP - OE t、 Ph - NHCO 一 TXQ - OE t、 Ph - NHCO - TXR - OE t、 Ph-NHCO-TXS 一 OE t、 Ph - NHCO— TXT— OE t、 P h -NH C 0 - TX V- 0 E t Ph-NHCO-TXW-OE t、 Ph - NHCO - TXY— OE t。
e) N末シクロへキシルァミノカルボニル体:
Cy h - NHCO - SXV、 C y h - NH C 0 - T X V、 C y h-NHCO- SXI、 C y h-NHCO-TX I C y h - N H C 0— S Xし、 Cyh - NHCO - TX Cy h - NHCO - SXV - OE t、 Cyh - NHCO - TXV— OE t、 Cy h— NHCO— SX I— OE t、 Cyh— NHCO - TXI - OE t、 C y h— NHCO - SXL - OE t、 Cyh— NHCO - TXL-OE to
(2) t SLV
a) N末フリー、 C末フリー体:
RNE I QS L V NE I Q S L V, E I QSLV, I QSLV. Q S L V、 SLV。
b) N末ァセチル、 C末フリー体:
A c -RNE I QS L V A c -NE I QS L Ac-E I QSLV Ac - I QS LV Ac— QSLV、 Ac - SLV、 Ac - CLV、 Ac - TLV。 c) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac— E I QSLV— OE t、 A c- I QS LV-OE t A c-SLV- OMe、 Ac— SLV— OE t、 Ac - SLV— O i Pr、 Ac-CLV- OMe、 Ac— TLV— OMe、 Ac - TLV— OE t、 Ac - TLV— 0 i P r0
d) N末フエニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph-NHCO-S LV Ph— NHCO - CLV、 Ph-NHC0-TLVo e) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステノレ体:
Ph— NHCO— SLV— OMe、 P h -NH C 0 - C L V- OM e Ph - NHCO - TL V - OMe、 P h - NH C 0 - S L V - 0 E t、 Ph-NHCO 一 CLV - OE t、 Ph— NHCO - TLV— OE t、 Ph— NHCO— SLV 一 O i Pr、 Ph— NHCO— CLV - 0 i P r、 Ph - NHCO - TLV - 0 i P r。
f ) N末シクロへキシルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Cy h— NHCO - SLV、 C y h— NH C O - C L V、 C y h-NHCO-
TLV。
g) N末シクロへキシルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Cyh—NHCO-SLV—OMe、 Cyh—NHCO—CLV—OMe、
Cyh - NHCO— TLV— OMe、 Cyh— NHCO— SLV— OE t、
Cy h-NHCO-CLV-OE t. Cyh - NHCO - TLV - OE t、
Cyh - NHCO - SLV— O i P r、 Cyh - NHCO - CLV - O i P r、 Cyh— NHCO— TLV— O i Pr。
h) N末フヱニルカルボニル、 C末フリー体:
Ph - CO - SLV、 Ph - CO - CLV、 Ph - CO - TLV。
i) N末フヱニルカルボニル、 C末エステル体:
Ph— CO— S L V— OMe、 P h— C 0 - C L V— OM e、 Ph - CO -
TLV - OMe、 P h-CO-S LV-OE t. P h - C 0 - C L V - 0 E t、
Ph-CO-TLV-OE t。
j ) N末シクロへキシルカルボニル、 C末フリー体:
Cy h-CO-S LV Cyh - CO - CLV、 Cyh-CO-TLV0 k) N末シクロへキシルカルボニル、 C末エステル体:
C y h— CO— S L V— OMe、 C y h— C 0— C L V— OM e、 C y h-CO 一 TLV— OMe、 Cy h-CO-S LV-OE Cyh - CO— CLV - OE t、 C y h - CO - TL V— OE t。
1 ) 還元体:
Ac - S - ø - (CH2NH) 一 LV、 A c - S L - <> - (CHgNH) 一 V、 Ac - S - ø - (CHgNH) -LV-OMe. Ac-SL-0- (CHgNH) 一 V - OMe、 Ac - S - ø - (CHgNH) -LV-OE t Ac-SL- 一 (CHnNH) -V-OE to
m) Nメチル体:
Ac— (NMe) SLV、 Ac— S— (NMe) LV、 Ac - (NMe) SLV 一 OMe、 Ac - S - (NMe) L V-OMe0
n) D体:
Ac - (D) SLV、 Ac- (D) S L V-OMe0
o) SL I誘導体:
Ac-SL Ac— SL I - OMe、 Ac - SL I - OE t、 A c - S L I - O i P r、 Ph-NHCO-SL K P h - NH C 0— S L I - OM e、 Ph - NHCO-SL I -OE t. Ph - NHCO - I - 0 i P r。
p) SLA誘導体:
Ac - SLA、 Ac— SLA— OMe、 Ac - SLA - OEt、 P h-NHCO -SLA, Ph - NHCO - SLA - OMe、 P h -NH C 0 - S L A- 0 E t Ph-NHCO-S L A-0 i P r。
(3)他の t SXV
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac - SAV、 Ac— SCV、 Ac - SDV、 Ac— SEV、 A c - S F V、 Ac— SGV、 Ac— SHV、 A c— S I V、 Ac— SKV、 Ac— SMV、 Ac— SNV、 Ac— SPV、 Ac— SQV、 Ac - SRV、 A c— S S V、 Ac— STV、 Ac— SVV、 Ac— SWV、 Ac - SYV、 Ac - TAV、 Ac - TCV、 Ac - TDV、 Ac - TEV、 Ac - TFV、 Ac - TGV、 Ac— THV、 Ac— TIV、 Ac— TKV、 Ac - TMV、 Ac— TNV、 Ac - TPV、 Ac - TQV、 Ac - TRV、 Ac - TSV、 Ac - TTV、 Ac— TVV、 Ac— TWV、 Ac— TYV。
b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac— SAV— OMe、 Ac— SCV— OMe、 Ac— SDV— OMe、 Ac— SEV— OMe、 Ac— SFV— OMe、 Ac - SGV— OMe、 Ac— SHV 一 OMe、 Ac-S I V-OMe. Ac— SKV— OMe、 A c - SMV- OMe、 Ac— SNV— OMe、 Ac— SPV— OMe、 Ac-S QV-OMe, Ac— SRV— OMe、 Ac— SSV— OMe、 Ac— STV— OMe、 Ac—
SVV - 0Me、 Ac— SWV— OMe、 Ac - SYV— OMe、 Ac— TAV 一 OMe、 Ac— TCV— OMe、 A c— TDV— OMe、 Ac— TEV - OMe、 Ac— TFV— OMe、 A c -TGV-OMe^ Ac— THV— OMe、 Ac— T I V— OMe、 Ac— TKV— OMe、 Ac— TMV— OMe、 Ac - TNV - OMe、 Ac - TPV - OMe、 Ac - TQV - OMe、 Ac - TRV 一 OMe、 Ac— TSV— OMe、 Ac - TTV - OMe、 Ac— TVV - OMe、 Ac— TWV— OMe、 Ac - TYV— OMe、 Ac— SAV - OE t、 Ac— SCV— OE t、 Ac— SDV - OE t、 Ac— SEV— OE t、 Ac - SFV-OE t Ac - SGV - OE t、 Ac - SHV - OE t、 Ac - S I V 一 OE t、 Ac— SKV— OE t、 Ac— SMV— OE t;、 Ac-SNV- OE t、 Ac— SPV - OE t、 Ac - SQV - OE t、 Ac - SRV - OE t、 Ac— SSV— OE t、 A c -STV-OE t> Ac - SVV - OE t、 Ac— SWV - OE t、 Ac - SYV - OE t、 Ac - TAV - OE t、 Ac-TCV 一 OE t、 Ac - TDV— OE t、 Ac— TEV - OE t、 Ac— TFV - OE t、 Ac - TGV - OE t、 Ac - THV - OE t、 Ac - T I V - OE t、 Ac - TKV - OE t、 Ac - TMV - OE t、 Ac - TNV— OE t、 Ac - TPV - OE t、 Ac - TQV - OE t、 Ac - TRV - OE t、 Ac - TSV 一 OE t、 Ac— TTV— OE t、 Ac— TVV— OE t、 Ac— TWV— OE t、 Ac - TYV - OE t。
c) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph - NHCO - SAV、 Ph - NHCO - SCV、 Ph— NHCO - SDV、 Ph— NHCO— SEV、 Ph— NHCO— SFV、 Ph— NHCO - SGV、 Ph— NHCO— SHV、 Ph— NHCO— S I V、 Ph— NHCO - SKV、 Ph— NHCO - SMV、 Ph— NHCO - SNV、 Ph— NHCO— S PV、 Ph— NHCO— SQV、 Ph— NHCO— SRV、 Ph— NHCO— S SV、
Ph— NHCO - STV、 Ph - NHCO - SVV、 Ph-NHCO-SWV^ Ph— NHCO - SYV、 P h-NHCO-TAV. Ph - NHCO - TCV、 Ph - NHCO - TDV、 Ph - NHCO - TEV、 Ph - NHCO - TFV、 Ph— NHCO - TGV、 Ph— NHCO - THV、 Ph— NHCO - TIV、 Ph - NHCO - TKV、 Ph - NHCO - TMV、 Ph - NHCO - TNV、 Ph - NHCO - TPV、 P h-NHCO-TQV. Ph - NHCO - TRV、 Ph - NHCO - TSV、 Ph - NHCO - TTV、 Ph - NHCO - TVV、 Ph— NHCO - TWV、 Ph— NHCO— TYV。
d) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステソレ体:
Ph - NHCO - S AV - OE t、 P h - NH C 0— S C V - 0 E t、 Ph - NHCO - SDV— OE t、 P h— NHCO— S E V— OE t、 Ph-NHCO 一 SFV— OE t、 Ph— NHCO— SGV— OE t、 Ph-NHCO-SHV 一 OE t、 Ph— NHCO— S I V— OE t、 P h— NH C 0— S K V - 0 E t、 Ph— NHCO— SMV— OE t、 P h -NH C 0- S N V-0 E t, Ph - NHCO - SPV - OE t、 Ph-NHCO-SQV-OE Ph-NHCO -SRV-OE t Ph— NHCO - S SV— OE t:、 Ph— NHCO— STV 一 OE t、 Ph-NHCO-S VV-OE t P h -NH C 0 - S WV- 0 E t, Ph— NHCO - S YV— OE t、 P h - NH C 0— TA V— 0 E t、 Ph - NHCO-TCV-OE Ph - NHCO - TDV - OE t、 Ph-NHCO 一 TEV - OE t、 Ph— NHCO— TFV - OE t、 P h-NHCO-TGV 一 OE t、 Ph - NHCO— THV - OE t、 Ph-NHCO-T I V-OE t, Ph-NHCO-TKV-OE t, P h - NH C 0— TMV— 0 E t、 Ph - NHCO - TNV - OE t、 Ph -匪 CO - TPV - OE t、 Ph-NHCO 一 TQV - OE t、 Ph— NHCO - TRV - OE t、 Ph-NHCO-TSV 一 OE t、 Ph— NHCO— TTV— OE t、 P h— NH C 0— T V V— 0 E t ,
Ph-NHCO-TWV-OE t、 Ph - NHCO - TYV - 0E t。
(4) t SXL
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac— SCL、 Ac— SFL、 Ac— SGL、 Ac - SHL、 Ac— SLL、 Ac - SSし、 Ac— SVし、 Ac - SYし、 Ac - TGし、 Ac-TLL Ac - TTL、 Ac - TVL。
b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac - SCL— OE t、 Ac— SFL— OE t、 Ac— SGL - OE t、 Ac - SHL - OE t、 Ac - SLL - OE t、 Ac - SSL - OE t、 A c -SVL 一 OE t、 Ac— SYL— OE t、 Ac - TGL - OE t、 Ac-TLL- OE t、 A c -TTL-OE t Ac - TVL - OE t、 A c -S LL-OMe, Ac - SLL— O i Pr、 Ac - TTL一 OMe、 Ac - TTL一 O i P r。 c) N末フエニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph— NHCO— SC Ph-NHCO-S FL> Ph-NHCO-SGL^ Ph-NHCO-SHL. Ph - NHCO - SLL、 Ph - NHCO - SSL、 Ph-NHCO-S VL. Ph-NHCO-S YL. Ph - NHCO - TGL、 Ph-NHCO-TLL^ Ph - NHCO - TTL、 Ph - NHCO - TV" d) N末フエニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph-NHCO-S CL-OE t P h - N H C 0 - S F L - 0 E t、 Ph - NHCO - SGL - OE t、 P h-NHCO-SHL-OE t Ph - NHCO 一 SLL - OE t、 Ph-NHCO-S SL-OE t, Ph - NHCO - SVL 一 OE t、 Ph-NHCO-SYL-OE t. P h— NH C O— T G L - 0 E t、 Ph-NHCO-TLL-OE t P h -NH C 0 - TT L - 0 E t. Ph - NHCO - TVL - OE t、 Ph-NHCO-S LL-OMe^ Ph - NHCO -S L L-0 i P r P h— NH C 0— TT L一 OM e、 Ph— NHCO—
TTL-0 i P r。
(5) t SXA
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac— SDA、 Ac— S SA、 Ac— STA、 Ac— SVA、 Ac— TEA、 A c一 TMA。
b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac - SDA— OE t、 Ac— S SA— OE t、 Ac - STA— OE t、 Ac - SVA-OE t Ac— TEA— OE t、 Ac— TMA— OE t。
c) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph— NHCO - SDA、 Ph— NHCO— SSA、 Ph - NHCO— STA、 Ph - NHCO - SVA、 Ph - NHCO - TEA、 Ph - NHCO - TMA。 d) N末フエニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph— NHCO— SDA— OE t、 P h -NH C 0 - S S A - 0 E t Ph - NHCO— STA— OE t、 Ph— NHCO— SVA— OE t、 Ph-NHCO 一 TEA - OE t、 Ph - NHCO - TMA - OE t。
(6) t SXC
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac - SDC、 Ac— SLC、 Ac— SMC、 Ac— SSC、 Ac— STC、 Ac - SVC、 Ac— TDC、 Ac— TEC、 Ac— TGC。
b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac— SDC— OE t、 Ac— SLC - OE t、 Ac— SMC— OE t、 Ac - S SC - OE t、 Ac - STC - OE t、 Ac - SVC - OE t、 Ac-TDC 一 OE t、 Ac - TEC - OE t、 A c-TGC-OE t0
c) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph— NHCO— SDC、 Ph— NHCO— SLC、 Ph— NHCO— SMC、
Ph - NHCO - SSC、 Ph - NHCO - STC、 Ph - NHCO - SVC、 Ph -題 CO - TDC、 Ph - NHCO - TEC、 Ph - NHCO - TGC。 d) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph-NHCO-SDC-OE t P h - NH C 0— S L C— 0 E t、 Ph - NHCO - SMC - OE t、 Ph - NHCO - S S C - OE t、 Ph - NHCO 一 STC— OE t、 Ph— NHCO— S VC- OE t、 P h-NHCO-TDC 一 OE t、 P h - NHCO - TE C - OE t、 P h -NH C 0 - T G C - 0 E tc
(7) t SXD
Ac - SPD、 Ac - SPD - OE t、 Ph - NHCO - SPD、 Ph - NHCO-S PD-OE to
(8) t SXE
Ac - TME、 Ac - TME - OE t、 Ph - NHCO - TME、 Ph - NHCO - TME - OE te
(9) t SXF
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac - SHF、 Ac - SVF、 Ac - TCF、 Ac - TTF、 Ac - TYF。 b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac— SHF— OE t、 Ac— SVF - OE t、 Ac— TCF— OE t、 Ac— TTF - OE t、 Ac - TYF - OE t。
c) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph - NHCO - SHF、 Ph - NHCO - SVF、 Ph - NHCO - TCF、 Ph - NHCO - TTF、 Ph - NHCO - TYF。
d) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph— NHCO - SHF - OE t、 P h - NH C 0 - S V F - 0 E t、 Ph - NHCO— TCF— OE t、 P h— NHCO— TTF— OE t、 Ph— NHCO
-TYF-OE to
(10) t SXG
Ac— SRG、 A c -TRG. Ac - SRG - OE t、 Ac— TRG - OE t、 Ph - NHCO— SRG、 Ph - NHCO - TRG、 Ph— NHCO— SRG— OE t、 Ph - NHCO - TRG - OE t。
(11) t SXH
Ac— SFH、 Ac— SNH、 Ac - SRH、 Ac— SFH— OE t、 Ac - SNH - OE t、 Ac - SRH - OE t、 Ph - NHCO - SFH、 Ph - NHCO— SNH、 Ph— NHCO— SRH、 P h— NH C 0— S F H - 0 E t、 Ph - NHCO - SNH - OE t、 Ph - NHCO - SRH - OE t。
(12) t SX I
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac— SGI、 Ac— SMI、 Ac— SP I、 Ac— SVI、 Ac— TDI、 Ac— TKI、 Ac-TN I0
b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac-SG I -OE t Ac— SMI— OE t、 Ac— SP I— OE t、 Ac— SVI - OE t、 Ac - TD I - OE t、 Ac - TKI一 OE t、 Ac-TN I 一 OE to
c) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph-NHCO-SG K Ph - NHCO— SMI、 Ph - NHCO— SP I、 Ph - NHCO - SVI、 Ph— NHCO— TDI、 Ph - NHCO - TKI、 Ph-NHCO-TN I。
d) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph-NHCO-SG I -OE t Ph-NHCO-SMI -OE t. Ph - NHCO— S P I— OE t、 Ph— NHCO— S V I— OE t、 Ph-NHCO
一 TD I— OE t、 P h - NHCO— TK I一 OE t、 Ph— NHCO - TN I 一 OE t。
(13) t SXK
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac— SEK、 Ac— SGK:、 Ac— SPK、 A c— S S K、 Ac— TEK、 Ac - TIK、 Ac - TSK:、 Ac - TTK。
b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac— SEK— OE t、 Ac— SGK— OE t、 Ac— SPK— OE t、 Ac - SSK - OE t、 Ac - TEK - OE t、 Ac— TIK一 OE t、 Ac— TSK 一 OE t、 Ac-TTK-OE t。
c) N末フエニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph— NHCO - SEK、 Ph— NHCO - SGK、 Ph - NHCO— SPK、 Ph - NHCO - SSK、 Ph - NHCO - TEK、 Ph - NHCO - TIK、 Ph - NHCO - TSK、 Ph - NHCO - TTK。
d) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph— NHCO— S EK— OE t:、 P h— N H C 0— S G K— 0 E t:、 Ph - NHCO-S PK-OE t Ph-NHCO-S SK-OE t. Ph - NHCO 一 TEK - OE t、 Ph - NHCO - T I K一 OE t、 Ph - NHCO - TSK 一 OE t、 Ph - NHCO - TTK一 OE t。
(14) t SXM
Ac— TVM、 Ac - TVM— OE t、 Ph - NHCO - TVM、 Ph— NHCO-TVM-OE t。
(15) t SXN
Ac— SMN、 Ac - SNN、 Ac— SSN、 Ac - SMN— OE t:、 Ac - SNN— OE t、 Ac— SSN— OE t、 Ph— NHCO— SMN、 Ph—
NHCO - SNN、 Ph - NHCO - S SN、 P h -NH CO- SMN-OE t, P h-NHCO-SNN-OE t Ph - NHCO - S SN - OE t。
(16) t SXP
Ac— SS P、 Ac— STP、 Ac— TRP、 Ac— SSP— OE t、 Ac— STP - OE t、 Ac - TRP - OE t、 Ph - NHCO - S S P、 Ph - NHCO— STP、 Ph— NHCO— TRP、 P h— NH C 0— S S P - 0 E t、 Ph - NHCO - STP - OE t、 Ph— NHCO - TRP - OE t。
(17) t SXQ
Ac - SDQ、 A c -SRQ. Ac— TAQ、 Ac— SDQ - OE t、 Ac - SRQ— OE t、 Ac— TAQ— OE t、 Ph— NHCO— SDQ、 Ph— NHCO - SRQ、 Ph - NHCO - TAC!、 P h -NH C 0 - S D Q- 0 E t, Ph - NHCO - SRQ - OE t、 Ph - NHCO - TAQ - OE t。
(18) t SXR
Ac— TAR、 Ac— TDR、 Ac— TAR - OE t、 Ac— TDR— OE t、 Ph - NHCO - TAR、 Ph - NHCO - TDR、 Ph - NHCO - TAR - OE t、 Ph - NHCO - TDR - OE t。
(19) t SXS
a) N末ァセチル、 C末フリー体:
Ac— SCS、 Ac— SQS、 Ac— S S S、 Ac— TQS、 Ac - TS S。 b) N末ァセチル、 C末エステル体:
Ac— SCS - OE t、 Ac— SQS— OE t、 Ac— S SS - OE t、 Ac— TQS-OE t Ac - TS S - OE t。
c) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末フリー体:
Ph - NHCO - SCS、 Ph - NHCO - SQS、 Ph - NHCO - S SS、 Ph-NHCO-TQS. Ph— NHCO— TS S。
d) N末フヱニルァミノカルボニル、 C末エステル体:
Ph-NHCO-S C S-OE P h - NH C 0 - S Q S - 0 E t、 Ph- NHCO - SSS - OE t、 Ph - NHCO - TQS - OE t、 Ph-NHCO -TS S-OE to
(20) t SXT
Ac - TDT、 A c -TDT-OE Ph- NHCO— TDT、 Ph- NHCO-TDT-OE to
(21) t SXW
Ac— TAW、 A c -TAW-OE 1 Ph— NHCO— TAW、 Ph
NHCO-TAW-OE t。
(22) t SXY
Ac— SRY、 Ac— TLY、 Ac— SRY— OE t、 Ac— TLY - OE t、 Ph - NHCO - SRY、 Ph— NHCO— TLY、 Ph - NHCO - SRY - OE t、 Ph - NHCO - TL Y - OE t。
好ましい本発明の化合物としては、 Ac— SLV、 Ac -SFV. Ac— S I V、 Ac— SRV、 Ac— SVV、 Ac - TLV、 Ac— SLL、 Ac— TTL、 Ac— SLV— OMe、 Ac— SFV— OMe、 Ac— S I V— OMe, Ac— SRV— OMe、 Ac— SVV— OMe、 Ac— TLV— OMe、 Ac— SLL - OMe、 Ac - TTL一 OMe、 Ac - SLV - OE t、 Ac - SFV 一 OE t、 Ac— S I V— OE t、 Ac - SRV— OE t、 Ac— SVV— OE t、 Ac— TLV— OE t、 Ac— SLL— OE t、 A c -TTL-OE t, Ph-NHCO-SLV Ph— NHCO— SFV、 Ph-NHCO-S I V. Ph— NHCO - SRV、 Ph - NHCO - SVV、 Ph - NHCO - TLV、 Ph - NHCO - SLL、 Ph - NHCO - TTL、 Ph - NHCO - SLV - OMe、 Ph-NHCO-S FV-OMe Ph-NHCO-S I V-OMe.
Ph - NHCO - SRV— OMe、 P h - N H C 0— S V V— OM e、 Ph - NHCO - TL V - OMe、 P h - N H C 0 - S L L - OM e、 P h-NHCO 一 TTL一 OMe、 Ph— NHCO— SLV— OE t、 P h-NHCO-S F V 一 OE t、 Ph - NHCO - S I V - OE t、 P h -NH CO- S RV-OE t Ph - NHCO— S VV— OE t、 P h— NH C 0— T L V— 0 E t、 Ph - NHCO-SLL-OE t P h— NH C 0 - TT L一 0 E t、 C y h- NHCO - SLV、 Cy h - NHCO - SFV、 C y h— NH C 0 - S I V、 Cy h - NHCO - SRV、 C y h - NHCO - S VV、 Cy h-NHCO- TLV、 C y h-NHCO-S L L C y h - NHC 0 - TT L、 Cyh - NHCO - SLV - OMe、 Cy h-NHCO-S FV-OMe. Cyh - NHCO - S I V - OMe、 C y h— NHCO - SRV - OMe、 Cyh - NHCO— S VV— OMe、 C y h— NHCO - TL V— OMe、 Cyh— NHCO-SLL— OMe、 C y h— NH C 0— TT L一 OM e、 Cyh— NHCO - SLV - OE t、 Cy h— NHCO - SFV - OE t、 Cyh - NHCO— S I V— OE t、 Cyh - NHCO - SRV— OE t、 Cyh - NHCO - SVV - OE t、 Cy h - NHCO - TLV - OE t、 Cyh - NHCO-SLL-OE t Cyh-NHCO-TTL-OE t. Ph - CO— SLV. Ph - CO— SLV - OMe、 P h - C 0— S L V— 0 E t、 Cyh - CO - SLV、 C y h— CO— S LV— OMe、 C y h - C 0 - S L V- 0 E t があげられる。
但し、 上記化合物の略式表現において、 Ac—、 Ph— CO—、 Cyh— CO 一、 Ph— NHCO—、 および C y h— NHCO—は N末端の修飾基を表してお り、 それぞれァセチル基、 フヱニルカルボニル基、 シクロへキシルカルボニル基、 フエニルァミノカルボニル基、 およびシクロへキシルァミノカルボ二ル基を意味 する。 また、 一 OMe、 一 OE tおよび— 0 i P rはそれぞれ C末端のカルボキ
シル基がメチルエステル化、 ェチルエステル化およびィソプロピルエステル化さ れていることを意味する。 配列中の一 ø— (C H 2 N H) 一はアミ ド結合のカル ボニル基が還元されていること意味しており、 一 (NM e ) Xはアミノ酸のアミ ノ基がメチル化されていることを意味する。 尚、 配列中の Dアミノ酸については (D) Xの記号で表している。
Π. 本発明の化合物の合成法
本発明におけるべプチドは、 以下に例示する著書において記載されている従来 の固相合成法、 液相法あるいは両者の組み合わせにより合成することができる: 矢島治明 (編) 、 「続医薬品の開発」、 第 1 4巻、 廣川害店;軒原清史、 有機合 成化学協会誌、 5 2巻、 3 4 7ページ、 1 9 9 4年;あるいは、 Gregory A.
Grant (編) 、 rSynthetic Peptides : A User' s Guide 」、 W. H. Freeman and Company社。 固相上で合成されたペプチドは、 最後の ¾Sの脱保護の後、 必 要に応じて N末端の修飾を行い、 さらに固相 (レジン) からの切り離しを行って 得ることができる。 ペプチド、 および、 それらの修飾体の ½«ならびに構造確認 は常法に従い、 マススペク トル (イオンスプレー M S、 F A B— M S、 F D— M S )、 H P L C、 ならびに 一 NMR ( 5 0 0 MH z ) スぺクトルで行った。
N末端の修飾体のうち、 ァセチル化は DM F (ジメチルホルムアミ ド) 中、 無 水酢酸で処理することによって得られる。 また、 他のァシル化誘導体は、 ぺプチ ド合成と同様に力ルボン酸化合物を N末端アミノ基に縮合することによって得る か、 あるいはァセチル化と同様に酸無水物法によって得ることができる。 さらに、 ウレイド型の修飾は、 DMF等の極性溶媒中、 イソシアナ一ト化合物と反応させ ることによつて得ることができる。
また、 固相上で合成されたペプチドおよびそれらの誘導体は、 固相から切り離 した後、 塩酸メタノールあるいはジァゾメタン処理によってメチルエステル体に 導くことができる。 他のエステル体については、 塩化水素等の適当な酸)^の存
在下、 アルコール化合物と縮合反応を行うことによつて調製される。
更にまた、 本発明化合物のペプチド誘導体中、 そのアミ ド結合の一個あるいは 複数個力還元されたことを特徴とする化合物は、 「J . M e d. C h e m. 」, 2 8卷, 1 8 7 4頁 (1 9 8 5年) あるいは 「特開平 5— 2 7 1 2 7 3号」 公報 記載の方法に従って ¾S法で調製することができる。 すなわち、 当該化合物は、 文献記載の方法 (O r g. S y n. , 6 7巻, 6 9頁, 1 9 8 8年) で調製した アルデヒド体を用いて、 アミンを還元的にアルキル化する力、、 あるいはアミ ド部 分をボラン還元することによつて得ることができる。
本発明の化合物の薬学的に容認される塩は、 例えばナトリゥムおよび力リゥム などのアル力リ金属、 カルシウムあるいはマグネシウムなどのアル力リ土類金属、 あるいはジベンジルエチレンジァミン、 トリエチルァミンおよびピペリジンのよ うな有機の塩基、 あるいは水酸化アンモニゥムの適当量で、 酸性残基を含む本発 明の化合物を処理することによって調製される。 また、 塩基性残基を有する本発 明の化合物は、 硫酸、 硝酸、 塩酸、 臭化水素酸、 燐酸およびスルフアミン酸など の無機酸、 ならびに、 蟻酸、 酢酸、 プロピオン酸、 ビバリン酸、 ジェチル酢酸、 マロン酸、 コハク酸、 ピメリン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 乳酸、 酒石酸、 リン ゴ酸、 クェン酸、 ダルコン酸、 ァスコルビン酸、 ニコチン酸、 イソニコチン酸、 メタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸、 p—トルエンスルフォン酸およびラウ リル硫酸などの有機酸と反応せしめることによって、 その!^的に容認される塩 に導くことができる。
m. 本発明の化合物の用途
本発明の化合物はレセプターの C末端の機能 (R C R領域の機能) を調節する 活性を有する。 これらの化合物は、 哺乳類のための、 特にヒトのための医薬とし て有用である。 本発明の化合物はレセプターの異常発現もしくはリガンドの異常 発現により、 レセプ夕一からのシグナルカ、'異常に伝達されること力原因となって
、る疾患、 あるいは細胞内のレセプターのシダナルを 達する因子の異常が原因 となっている疾患のための医薬として有用である。 たとえば、 レセプターが
F a sである場合、 対応する本発明の化合物を癌の治療における用途のために患 者に投与することができる。 この場合本発明の化合物で治療できる癌の種類の例 は、 結腸直腸癌、 胃癌、 肝癌、 白 、 ?υ§、 卵巣癌を含むが、 これらのものに 限定されるものではない。 レセプターが V I Ρレセプターである場合も、 対応す る本発明の化合物を癌の治療における用途のために患者に投与することができる。 この場合本発明の化合物で治療できる癌の種類の例は、 肺癌を含むが、 これらの ものに限定されるものではない。 レセプターが yS 2ーァドレナジックレセプター である場合、 対応する本発明の化合物を緑内障の治療における用途のために患者 に投与することができる。 また、 非選択的 ーアドレナジックレセプター阻害剤 の副作用の軽減における用途のために患者に投与することができる。 レセプター が I L一 8レセプターである場合、対応する本発明の化合物を慢性関節リゥマチ、 痛風、 好中球性皮廣炎、 喘息、 浪癢性大腸炎、 敗血症、 成人呼吸切迫症候^ な どの炎症を伴う^ Bの治療における用途のために患者に投与することができる。 ただし、 この場合対応する本発明の化合物で治療できる炎症の種類の例はこれら のものに限定されるものではない。
F a s、 V I Pレセプターの他に癌に関連している t S X Xモチーフを有する 細胞 レセプタ一として、 transforming growth factor beta receptor III, insulin-like growth factor I receptor, growth hormone - re leasing hormone receptor, somatostatin recptor 4, CTLA-4 counter-receptor B7-2, prolactin receptor long form, nerve growth factor receptor homo log, TGF-beta type
II receptor, platelet-derived growth factor receptor beta , somatostatin receptor I , somatostatin receptor SSTR3, folate receptor type gamma, parathyroid hormone related peptide receptor, fibroblast growth factor
receptor 1 , epidermal growth factor receptor HEE4, nerve growth factor receptor あるいは transforming protein masをあげること力できる。 これらの レセプターに対応する本発明の化合物、 およびそれらの薬学的に容認される塩は、 化学療法的利用が可能な! ¾1瘍剤としての医薬組成物を提供し得る。
免疫 ·ァレルギ一に関連している S X Xモチーフを有する細胞膜レセプターと して、 ras, luteinizing hormone- choriogonadotropin receptror 1, T - cel l surface glycoprotein CD2, CTLA-4 counter-receptor B7-2, interleukin-5 receptor, G protein-coupled receptor BLR, leukocyte surface glycoprotein CD16, vasoactive intestinal peptide receptor, antigen CD97, cell adhesion receptor CD36, IgG Fc receptor Ila, bradykinin B2 receptorあるいは
histamine H2 receptor をあげることができる。 これらのレセブターに対応する 本発明の化合物、 およびそれらの ^的に容認される塩は、 免疫,アレルギー疾 患治 としての医 成物を提供し得る。
造血系、 血液凝固系に関連している t s X Xモチーフを有する細 sai レセプタ
—として、 nbronectin receptor alpha chain, insulin- like growth factor I receptor, antigen CD97, cell adhesion receptor CD36, G-CSF receptor D7 ある いは u-plasminogen activator receptor form 2 をあげること力くできる。 これら のレセプターに対応する本発明の化合物、 およびそれらの ^的に容認される塩 は、 血 患治療剤としての医薬 物を提供し得る。
I L— 8レセプターの他に炎症に関連している t S X Xモチーフを有する細胞 膜レセ: ターとして、 transforming growth factor beta receptor III, prostaglandin E receptor subtype EP3C, prostanoid IP receptor,
prostaglandin E receptor subtype EP1, G protein-coupled receptor BLR, nerve growth factor receptor homo log, TGF-beta typr II receptor, cel l surface glycoprotein C 11c, secretory phospho lipase A2 receptor
bradykinin B2 receptor あるいは histamine H2 receptorをあげることができ る。 これらのレセプターに対応する本発明化合物、 およびそれらの^:的に容 される塩は、 肾炎を含む炎症性疾患治療剤としての医薬組成物を提供し得る。 循環器系に関連している t S X Xモチーフを有する細胞膜レセプターとして、 transforming growth factor beta receptor III, natriuretic peptide receptor C, prostaglandin E receptor subtype EP3C, prostanoid IP receptor, cannabinoia receptor CB2, natriuretic peptide receptor A , adrenergic receptor alpha 1A, vasoactive intestinal peptide receptor, TGF-beta type II receptor, eel 1 adhesion receptor CD36, nicotinic acetylcholine receptor beta - 2 chain, platelet-derived growth factor receptor beta, beta - 2_ adrenergic receptor, endothelin receptor A subtype, glucagon - like peptide - 1 receptor, endothelin receptor B, antidiuretic hormone receptor, beta -]" adrenergic receoptor, serotonin receptor 5HT - 2, serotonin receptor 5HT-1C, serotonin 5-HT2B receptor protein, あるいは alpha - 2B - adrenergic receptor をあげることができる。 これらのレセプターに対応する本発明の化合物、 および それらの薬学的に容認される塩は、 循環器系^ m治療剤としての医 成物を提 供し得る。
脳 ·神経系に関連している t S X Xモチーフを有する細胞膜レセプターとして、 glutamate receptor 6 kainate-pref erring receptor , oxytocin receptor, insulin- like growth factor I receptor, protein- tyrosine kinase sky, somatostatin receptor 4, somatostatin receptor I, somatostatin receptor SSTR3, glutamate receptor GluRl, metabotropic glutamate receptor 5 B, metabotropic glutamate 5 A, G protein-coupled receptor GPR1, muscarinic acetylcholine receptor M3, thyropin - releasing hormone receptor, nerve growth factor receptor low affinity, VIP receptor, serotonin receptor 5HT-
2, serotonin receptor 5HT-1C, NMDA receptor chain 1,励 A receptor modulatory chain hNR2A, corticotropin-releasing hormone receptor,あるいは melanocortin receptor 4 をあげることができる。 これらのレセプターに対応す る本発明の化合物、 およびそれらの薬学的に容認される塩は、 脳,神経系 ^治 としての医薬組成物を提供し得る。
骨疾患に関連している t s X Xモチーフを -する細胞膜レセプターとして、 calcitonin receptor, arathyroid hormone related peptide receptorあるいは insulin- like growth factor I receptorをあげることができる 0 これらのレセ プターに対応する本発明の化合物、 およびそれらの薬学的に容認される塩は、 骨疾患治 としての医薬組成物を提供し得る。
本発明の化合物は、 哺狐 好ましくはヒ卜に対して、 単独で、 あるいは、 好 ましくは、 標準的な医薬憤行に従い薬学的に容認できる担体もしくは希釈剤と、 随意に、 適当な補助剤と組み合わせて医薬組成物として投与することができる。 この医薬組成物は、 経口的に、 あるいは、静脈中、筋肉内、 皮下、 肛門内、 およ び局所投与など非経口的に投与することができる。
本発明の化合物の経口的利用に関しては、 選択した化合物 (活性 を、 例 えば錠剤もしくはカプセルの形態として、 あるいは、 水溶液もしくは水性懇濁液 として^^することができる。 錠剤の場合には、 通常使用されている担体、 例え ば乳糖、 トウモロコシ鍛粉などが用い得、 かつ、 ステアリン酸マグネシウムのよ うな潤滑剤も所望に応じて添加し得る。 カプセル形態の場合には、 有用な希釈剤 として乳糖、乾燥トウモロコシ 粉などが用い得る。 水性懸濁液の場合には、 活 ^分を通常用いられている乳化用あるいは懸濁化用試薬と配合させればよい。 いずれの場合とも所望に応じて特定の甘味用または香料用試薬を添加することが できる。 筋肉内、 腹腔内、 皮下および静脈内利用に関しては、 活性成分の滅菌溶 液を常法に応じて調製する。 活性^を含む溶液は P Hを適宜調節し、 かつ緩衝
化すべきである。 特に、 静脈内利用に関しては、 溶質の総濃度を、 最終調製物を 等張にするように調節すべきである。
本発明は、 特に、 薬学的に容認される担体もしくは希釈剤と共に、 もしくはこ れらを含むことなく、 薬学的有効量の本発明の化合物を含む医薬組成物に関する c このような 物としては、 本発明の化合物と共に、 例えば、 ρ Η 7. 4の生理 : ^水のような薬学的に容認される担体とを含む水溶液の形態のものも含む。 こ の溶液を局所的な全量一括 (bolus)注射により、 患者の筋肉内の血流内へ導入す ることができる。
本発明の化合物を活性^としてヒト被験者内に投与する場合、 1日の用量は、 一般的には、年齢、 体重、 および、 個々の患者の反応性、 ならびに、 患者の症状 の重篤度により変化するため、 最終的には担当の医師により決定される。 具体的 な例として、 レセプターが F a sの場合には対応する化合物を癌の治療を受けて いるヒトの患者に投与するとして、 1日当たり、 約 0. 0 0 l mgZkg (ヒ卜の体 重) から約 2 OmgZk程度、 好ましくは、 1日当たり、 0. 0 0 5mgZkgから約 1 OmgZkggJ^で用いられるのが "^的である。
本発明の化合物を用いて後述のたとえば実施例 3 9〜 4 4および 8 4〜 8 5か ら明らかなように、 細胞膜レセプターの C末端の機能を解析することができる。 このとき、 細胞膜レセプターが発現している細胞あるいは組織に該レセプターの リガンドもしくはそのァゴニストを併用して行うことができる。 レセプターとし ては細胞膜レセプ夕一全てが対象となり得るカ 述の t S X Xモチーフを有する レセプターも含む。 具体的にはレセプターが F a sの場合、 レセプターを有する がアポトーシスを起こさない癌細胞に有効量の抗 F a s抗体あるいは F a sリガ ンドと本発明の化合物、 例えば P h— N H C O— S L V— O E tとを併用し、 癌 細胞にアポトーシスを誘導できれば F a sの R C R領域がシグナルの抑制に働い ていたことが明らかとなる。 また、 レセプターが V I Pレセプターである場合、
有効量の V I Pと本発明の化合物、 例えば P h— N H C O— S L V— O E tとを 併用し、 V I Pのシグナルが抑制されれば、 V I Pレセプターの R C R領域がシ グナルの誘導に働いていたことが明らかとなる。 他にレセプ夕一として^ 2—ァ ドレナジックレセプターと I L一 8レセプターの場合を例として示したが、 いず れの場合とも本発明の化合物でレセプタ一の C末端領域がシグナル ί¾に関与し ていること、 さらに R C R領域がそのレセプターのシグナルに対して抑制的に働 いているのか、 誘導的に働いているのかが明らかとなった。 このように、 本発明 の化合物は、 細胞膜レセプターの C末端の機能を解析する方法において極めて有 用であることがわかる。
本発明は細胞膜レセプタ一の C末端とその結合蛋白との結合を阻害することに より細 sai レセプターのシグナル を調節する方法を含む。 また、 本発明は钿 胞膜レセプターのシグナル異常が原因である疾病、 もしくはシグナル異常が直接 的な原因ではなくても細胞膜レセプターのシグナル伝達にかかわる疾病の治療に ^である。
例えば、 Κ¾のように、 レセプターが F a sである場合、 F a sと P T P— B A Sの結合を阻害することにより細胞死に関して F a sからのシグナルを正に 調節することができる。 よって、 F a sからのシグナルをこのように調節する方 法は癌の治療に適応できる。 また、 F a sシグナルの異常は自己免疫疾患の原因 になること力く証明されており (Nagata, S. and P. Gol stein (1995), "The Fas death factor", Science (Wash. DC), 267:1449- 1456) 、 よって、 上記の方法は免疫 •アレルギー疾患の治療法となりうる。 結合の阻害に関しては後述の実施例 3 1、 3 8、 3 9、 4 0、 8 4に示すように、 F a sの C末端ペプチド S L Vの誘導体 を用いることができる力、 これに限定されるものではない。
また、 レセプターが V I Pレセプターである場合、 例 4 1および 4 4から V I Pレセプターの C末端に結合するタンパクの存在が示唆される力《、 該タンパ
クとの結合を阻害することにより、 V I Pの作用に関して V I Pレセプターから のシグナルを負に調節することができる。 V I Pのアンタゴニス卜が非小細胞肺 癌の増殖を抑制することから、 VI Pレセプターからのシグナルを負に調節する 方法は肺癌の治療に適応できる。 その際、 結合の阻害には VI Pレセプターの C 末端べプチド S L Vの誘導体を用いることができるが、 これに限定されるもので はない。 また、 V I Pレセプターの発現は肺以外にも認められることから、 シグ ナル伝達の調節による治療法の適用範囲は、 肺癌に限定されるものではない。
β 2 -了ドレナジックレセプターおよび I L一 8レセプターについても、 それ ぞれの C末端配列の一部を有するぺプチド誘導体がその配列依存的にそれぞれの シグナルを調節することから、 それらに結合する蛋白の存在力考えられる。 よつ て、 レセプターが/ 92—ァドレナジックレセプターおよび I L一 8レセプターの 場合、 これらと、 未同定であるそれらの C末端結合蛋白との結合を阻害すること によりシグナルを調節することができ、 このような調節方法がシグナル fe の異 常に起因する疾病の治療に有効であろうことは容易に it*できる。
なお、 本発明が対象とするレセプターは、 細胞膜レセプタ一一般を指し、 よつ て、 上記の例にあげたレセプターに限定されるものではない。
実 施 例
本発明を以下の実施例によって詳細に説明する力く、 本発明はこれらの実施例に よって何等限定されるものではない。
H¾例 1
Lーセリル一 L一口イシルー Lーバリン (SLV) の調製
Fmo c— Lーバリンのついた Wa n gレジン (400mg、 0. 2ミ リモル相 当) を出発原料として、 Fmo c基 (フルォレニルメチルォキシカルボニル基) を脱保護した後、 Fmo c— L一口イシン (0. 5M溶液) とのカップリング反 応を固相上で行った。 Fmo c基の脱保護は 20%ピぺリジン (DMF溶液) を
用い、 カップリング反応は D I C (ジイソプロピルカルポジイミ ド) ならびに HBTu (0—べンゾトリァゾールー 1ーィル一N, N, Ν' , Ν' ーテトラメ チルゥロニユウムへキサフルオロフォスフェート) を用いて行った。 さらに、 口 イシンの Ν末端の Fmo c基を同様に脱保護した後、 Fmo c— 0— t—プチル — Lーセリンとのカツプリング反応を同様に行った。 固相上合成されたべプチド は、 N末端の Fmo c基を脱保護した後、 ΤΓΑ (トリフルォロ酢酸) で処理す ることによって、 セリン側鎖上の保護基 (t一ブチル基) の脱離とレジンからの 切り離しを行った。 得られたペプチドは常法に従って精製し、 32. lmgの L一 セリル一 L一口イシルー L一バリン (SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 318 (MH+ )。
½-NMR ( CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 66 (3H, m)、 2. 16 (1H, m)、 3. 85 (1H, m)、 3. 94 (2H, m)、 4. 27 (1H, d, J =6. lHz) 、 4. 52 (1H, d d, J =9. 8, 4. 9Hz) o
H¾例 2
N—ァセチル一Lーセリル一 L一口イシルー L—バリン (Ac-SLV) の調 実施例 1と同様に W a n gレジン (9 Omg)を用い固相上で合成したぺプチド の N末端に位置する Fmo c基をピペリジンで脱保護した後、 30%無水酢酸 (DMF溶液) で処理することにより、 N末端アミノ基のァセチル化を行った。
TF A処理により、 例 1と同様に側 ί ±の脱保護とレジンからの切り離しを 行い、 3. 7mgの N—ァセチルー Lーセリル— L-ロイシル -L-バリン (A c -SLV) を得た。
FAB-MS (m/z) : 360 (MH+ )。
½ - NMR (δ、 CD3 OD) : 0. 95 (12 H, m)、 1. 65 (3H,
m) . 1. 99 (3H, s) 、 2. 15 (1 H, m) 、 3. 76 (2H, m)、 4. 29 (1 H, d, J =6. 1 Hz) , 4. 44 (1 H, t, J =6. 1Hz) 、 4. 48 (1H, dd, J =4. 9, 10, 4Hz) 0
実施例 3
N—ベンゾィル—Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (Ph— CO— SL V) の調製
実施例 1と同様に Wangレジン (400mg) を用い固相上で合成したぺプチ ドの N末端に位置する Fmo c基をピペリジンで脱保護した後、安息香酸を用い て同様のカップリング反応を行い、 さらに TFAで処理することにより、 32. 2mgの N—べンゾィルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (Ph— CO— SLV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 422 (MH+ )。
½-NMR ( CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 65 (2H, m)、 1. 75 (1 H, m)、 2. 16 (1 H, m)、 3. 90 (2H, m)、 4. 29 (1H, d, J =5. 5Hz)、 4. 52 (1H, d d, J =4. 9, 9. 8Hz) . 4. 68 (1H, t. J =6. 1Hz) 7. 46 (2H, m) , 7. 53 (1H, m)、 7. 87 (2H, d, J =7. 3Hz)。
実施例 4
N—シクロへキシルカルボ二ルー Lーセリル一 L一ロイシルー L—バリン
(C y h - CO - SLV) の調製
実施例 3の安息香酸の代わりにシクロへキシルカルボン酸を用いて実施例 3と 同様にカップリング反応を行った後、 TF A処理を行い、 26. 4mgの N—シク 口へキシルカルボ二ルー Lーセリル一 L一ロイシルー Lーノ、*リン (C y h— CO -SLV) を得た。
FAB-MS (mZz) : 428 (MH+ )。
½-NMR (5、 CD3 OD) : 0, 94 (12 H, m)、 1. 28 (3H, m) . 1. 41 (2H, m)、 1. 66 (4 H, m) 1. 78 (4H, m)、 2. 15 (1 H, m)、 2. 24 (1 H, m)、 3. 73 (2H, m)、
4. 29 (1 H, d, J =5. 5H z)、 4. 44 (2H, m)。
例 5
N—フヱニルアミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル一 L一バリン
(Ph-NHCO-SLV) の調製
実施例 2と同様に Wangレジン (400mg) を用い固相上で合成したぺプチ ドを無水酔酸溶液の代わりに、 フエ二ルイソシアナート (2Mの DMF溶液) で 処理した後、 TF Aで側 ^:の脱保護とレジンからの切り離しを行い、 51. 2 mgの N—フヱニルアミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一ロイシルー L一バリン (Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 437 (MH+ )。
½-NMR (S、 CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 69 (3H, m)、 2. 17 (1H, m)、 3. 74 (1 H, d d, J =10. 4,
6. lHz) 、 3. 86 (1H, d d, J =l 0. 4, 4. 9Hz) 、 4. 29
(1H, d, J =5. 5Hz) . 4. 40 (1H, d d, J = 6. 1,
4. 9Hz) 、 4. 50 (1 H, d d, J =9. 8, 4. 9Hz) , 6. 97
(1H, m)、 7. 24 (2H, m)、 7. 35 (2H, d, J =8. 5Hz) c 例 6
N—シクロへキシルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリ ン (C y h— NHCO— S L V) の調製
実施例 5のフヱニルイソシアナ一卜の代わりにシクロへキシルイソシアナ一ト (2Mの DMF溶液) を用い、 38. 2mgの N—シクロへキシルァミノカルボ二 ルー L—セリルー L—口イシルー L一バリン (C y h— NHCO— S L V) を得 た。
FAB-MS (m/z) : 443 (MHT ) 。
½ -固 R (δ、 CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 17 (3H, m)、 1. 34 (3H, m)、 1. 60 (2H, m) 1. 71 (3H, m)、 1. 85 (2H, m)、 2. 16 (1 H, m)、 3. 47 (1 H, m)、
3. 66 (1H, m) 3. 78 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) 、
4. 29 (2H, m)、 4. 48 (1H, m) 。
N—ァセチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリンメチルエステル (A c -SLV-OMe) の調製
実施例 2で得た N—ァセチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (A c -SLV) 14. 9 mgを適当量のメタノールに溶解した後、 ジァゾメタン (エー テル溶液) で処理することにより 6. 4mgの N—ァセチルー Lーセリル一 L一口 イシルー Lーバリンメチルエステル (Ac— SLV— OMe) を得た。
FD-MS (m/z) : 373 (M+ ) 。
½ -匪 R (5s CDC 13 ) : 0. 92 (12H, m) . 1. 56 (1H, m)、 1. 70 (2H, m)、 2. 03 (3H, s)、 2. 15 (1H, m)、 3. 63 (2H, m)、 3. 74 (3H, s) 、 4. 04 (1H, b r d, J = 11. 0Hz) . 4. 41 (1H, m) 、 4. 54 (2 H, m) 6. 48 (1 H, d, J =6. 7Hz) 、 6. 69 (1H, d, J =8. 5Hz) 、 6. 77 (1H, d, J =7. 3Hz) o
実施例 8
N—フヱニルァミノカルボ二ルー L—セリルー L一口イシルー L一バリンメチ ルエステル (Ph-NHCO-SLV-OMe) の調製
実施例 5で得た N—フエニルァミノカルボニル— Lーセリル一 L—ロイシル— L—バリン (Ph— NHC0— SLV) 15. 3 mgを H½例 7と同様にジァゾメ タンで処理し、 8. 2mgの N—フエニルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口 イシルー Lーバリンメチルエステル (Ph— NHC0— SLV— OMe) を得た。
F AB-MS (mZz) : 451 (MH+ )。
½-NMR (<5、 CDC 13 ) : 0. 90 (12 H, m) 、 1. 69 (3H, m)、 2. 14 (1H, m)、 3. 65 (1H, m)、 3. 72 (3H. s)、 4. 02 (1H, dd, J = 7. 3, 3. lHz) 、 4. 54 (3H, m)、 6. 15 (1H, d, J =7. 3Hz) 、 7. 04 (1H, t, J =7. 3Hz) 、 7. 20 (2H, t, J = 7. 9Hz) 、 7. 30 (2H,
ove r l app ed) o
m 例 9
N—シク口へキシルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリ ンメチルエステル (C y h— NHC0— S L V— OMe) の調製
実施例 6で得た N—シクロへキシルァミノカルボ二ルー Lーセリル— L-ロイ シル一 L一バリン (Cyh— NHCO— SLV) 15mgを H½例 7と同様にジァ ゾメタンで処理し、 4. 8nigの N—シクロへキシルァミノカルボ二ルー Lーセリ ルー L一口イシルー L一バリンメチルエステル (Cyh— NHC0— SLV— OMe) を得た。
FD-MS (m/z) : 457 (MH+ )。
½-NMR (δ CDCし) : 0. 91 (12 H, m)、 1. 12 (3H,
m)、 1. 34 (2H, m)、 1. 5— 1. 7 (6H) . 1. 90 (2H, m) ' 2. 15 (1 H, m) 、 3. 51 (1H, m)、 3. 63 (1 H, d d, J = 11. 0, 6. lHz) 、 3. 73 (3H, s) 、 4. 01 (1H, d d, J = 11. 0, 3. 7 Hz)、 4. 44 (2H, m)、 4. 53 (1H, d d, J = 8. 9, 5. 2Hz) ^ 5. 55 (1 H, b r)、 7. 05 (1 H, d, J = 9. 1 Hz) o
錢例 10
N— [4ーメチルー 2 (S) — (N—ァセチルー Lーセリル) アミノーベント 一 1一ィル] 一 Lーバリンメチルエステル (Ac— SL— ø— (CH2 NH) 一 V-OMe) の調製
N—ァセチルー 0— t—ブチルー Lーセリン (21 Omg) と N— [4—メチル 一 2 (S) —アミノーペントー 1一ィル] 一 Lーバリンメチルエステル (340 mg) をジォキサン (1. 0ml) に溶解した後、 1ーヒドロキシベンズトリアゾ 一ル' 1水和物 (14 Omg) とジシクロへキシルカルボジィミ ド (21 Omg) を 添加し、 反応液を室温で 17時間撹拌した。 不溶物を ttgで除去した後、 シリカ ゲルクロマトグラフィーで精製し、 181mgON— [4—メチルー 2 (S) 一 (N—ァセチルー 0— t一ブチル一L -セリル) ァミノ一ペントー 1—ィル] 一 Lーノ、 *リンメチルエステルを^成物として得た。
さらに上 ΪΞ^成物 181 を95%丁?八溶液で8時間処理した後、 調製用薄 層クロマトグラフィーで精製し、 69mgの Ν— [4—メチルー 2 (S) 一 (N— ァセチルー Lーセリル) アミノーペントー 1 fル] —Lーバリンメチルエステ ル: (Ac— SL-0— (CH2NH) -V-OMe) を得た。
FD-MS (mZz) : 360 (MH+ )。
½-NMR (<5、 CDC 13 ) : 0. 91 (12 H, m) 、 1. 28 (1 H, m)、 1. 37 (1 H, m) 、 1. 61 (1 H, m)、 1. 95 (1 H, m)、
2. 02 (3H, s)、 2. 37 (1H, d d, J =11. 6, 7. 9Hz) 、
2. 67 (1H, dd, J = 11. 6, 4. 3Hz) , 2. 81 (1H, b r) ,
3. 01 (1 H, d, J=5. 5Hz) 、 3. 54 (1 H, d d, J = 11. 6, 7. 3Hz) 、 3. 72 (3H, s) 、 3. 94 (1H, d d, J =11. 6,
4. 3Hz)、 4. 10 (1H, m)、 4. 48 (1H, m)、 6. 50 (1H, d, J =9. 2) 、 6. 63 (1H, d, J 6. 7Hz) 。
実施例 11
N— [4一メチル一2 (S) - (N—ァセチルー Lーセリル) アミノーベント 一 1一ィル] 一 L—バリン (Ac— SL— <»— (CH2 NH) -V) の調製
10mgの N— [4ーメチルー 2 (S) — (N—ァセチルー Lーセリル) アミ ノーペントー 1一ィル] 一 Lーバリンメチルエステルを 1. Omlのメタノール に溶解した後、 4等量の水酸化リチウム水溶液(0. 5ml) を添加し、 ァルゴ ン棼囲気下、 室温で 12時間擾拌した。 反応液を中和した後、 イオン交換クロマ トグラフィ一によつて目的とする N— [4—メチルー 2 (S) — (N—ァセチル 一 Lーセリル) アミノーペントー 1一ィル] 一 L一バリン (Ac-SL— 0— (CH2 NH) —V) を 5. 4mg得た。
FD-MS (m/z) : 346 (MH+ )。
½ - NMR ( CD3 OD) : 0. 92 (3H, d, J = 6. 7Hz)、 0. 95 (3H, d, J =6. 7Hz) . 1. 04 (3H, d, J =6. 7Hz) 、 1. 10 (3H, d, J =6. 7Hz) . 1. 33 (1 H, m) 、 1. 54 (1H, m)、 1. 70 (1H, m)、 2. 01 (3H, s)、 2. 22 (1H, m) 、 2. 95 (1H, b r dd, J = 12. 8, 9. 8Hz) . 3. 20 (1 H, b r d, J = 12. 8H z) , 3. 38 (1H、 b r) 、 3. 75 (1H, dd, J = 10. 4, 5. 5Hz) 、 3. 82 (1H, d d, J = 10. 4, 4. 8Hz)、 4. 27 (1H, m)、 4. 32 (1H, m)。
実施例 12
N—ァセチル一 D-セリルー L一口イシルー L-バリン (Ac- (D) S L V) の調製
実施例 1の Fmo c -0- t一ブチル—Lーセリンの代わりに、 Fmo c— 0 一 t—プチルー D—セリンを用い、 Wa n gレジン (40 Omg)上でぺプチド を合成した後、 実施例 2と同様に処理することによって 15. 4mgの N-ァセ チルー D-セリルー L一口イシルー L—バリン (Ac— (D) S L V) を得た。
F AB-MS (m/z) : 360 (MH+ )。
½-NMR (<5、 CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 62 (2H, m)、 1. 68 (1H, m)、 2. 00 (3 H, s)、 2. 16 (1H, m)、 3. 76 (2H, m)、 4. 29 (1H, d, J =5. 5Hz)、 4. 40 (1 H, t, J = 5. 5Hz) 4. 47 (1H, d d, J =9. 2,
5. 5Hz)。
難例 13
N—ァセチルー N—メチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (Ac— (NMe) S L V) の調製
実施例 1の Fmo c— 0— t一プチルー Lーセリンの代わりに、 Fmo c— N ーメチルー 0—べンジルー Lーセリンを用い、 Wangレジン (400m g)上 でペプチドを合成した後、 実施例 2と同様に処理することによって 90. 7mg の N—ァセチルー N—メチルー 0—ベンジル— Lーセリル一 L—ロイシルー L— バリンを得た。 このうち 26. 9mgをエタノールに溶解し、 水酸化パラジウム を触媒とし、 水素棼囲気下 2. 5時間 «拌した。 を¾過によって除いた後、 ¾液を濃縮することによって目的とする N—ァセチルー N—メチルー L—セリル —L一口イシル— Lーバリン (Ac— (NMe) SLV) を 0. 68mg得た。
FAB-MS (mZz) : 374 (MH+ )。
½- NMR (δ、 CD 3OD) : 0. 95 (12 H, m)、 1. 63 (3H, m)、 2. 15 (3H, s)、 2. 18 (1H, m)、 2. 65 (3H, s)、
3. 88 (1H, m)、 3. 97 (1H, m)、 4. 27 (1 H, m)、
4. 45 (1H, m)、 4. 60 (1H, m)。
Hlfe例 14
N—ァセチルー Lーセリル一 L一ダルタミル一 Lーバリン (Ac— SEV) の 実施例 1の Fmo c— L一ロイシンの代わりに、 Fmo c— L一グルタミン酸 を用い、 Wangレジン (400mg)上でペプチドを合成した後、 実施例 2と 同様に処理することによって 55. lmgの N—ァセチル一 Lーセリル一 Lーグ ルタミルー Lーバリン (A c— S E V) を得た。
F AB-MS (mZz) : 376 (MH+ )。
½ - NMR ((5、 CD3 OD) : 0. 97 (6H, m)、 1. 93 (1H, m)、 2. 01 (3H, s)、 2. 16 (2H, m)、 2. 43 (2H, m)、
3. 74 (1H, dd, J =11. 0, 5. 5Hz) . 3. 80 (1H, d d, J =l 1. 0, 5. 5Hz) 、 4. 29 (1H, d, J = 5. 5Hz) .
4. 42 (1H, t, J = 5. 5Hz) 、 4. 49 (1H, d d, J = 8. 1, 4. 4Hz)。
例 15
N—ァセチルー Lーセリル— Lーリジルー L—パリン (Ac— SKV) の調製 実施例 1の Fmo c— L—ロイシンの代わりに、 Fmo c— L-リジンを用い、 Wangレジン (400mg)上でペプチドを合成した後、 実施例 2と同様に処 理することによって 63. 6 mgの N—ァセチルー Lーセリル一 Lーリジルー L
一バリン (A c— SKV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 375 (MH+ ) 。
½ - NMR ( CD3 OD) : 0. 96 (6H, b r d, J =
6. 7Hz) . 1. 49 (2H, m)、 1. 68 (3H, m)、 1. 93 (1H, m) 、 2. 00 (3H, s) 、 2. 17 (1 H, m) 、 2. 92 (2H, b r t, J =7Hz) . 3. 77 (2H, m) 4. 30 (1 H, b r d, J = 6Hz) 、 4. 36 (1 H, b r t, J = 7Hz) 、 4. 49 (1H, b r d d, J =9, 5H z) o
実施例 16
N—ァセチルー Lーセリル一 L一フヱニルァラ二ルー L一バリン (A c— S F V) の調製
実施例 1の Fmo c— L一口イシンの代わりに、 Fmo c— L一フエ二ルァラ ニンを用い、 Wa n gレジン (400mg) 上でペプチドを合成した後、 例 2と同様に処理することによって 43. 3 m gの N—ァセチルー Lーセリル一 L 一フエ二ルァラ二ルー L一バリン (Ac-S FV) を得た。
FAB-MS (mZz) : 394 (MH+ ) 。
½ - NMR (δ、 CD^ OD) : 0. 95 (6 H, m)、 1. 96 (3H, m) 、 2. 14 (1H, m) 、 2. 93 (1 H, m)、 3. 19 (1H, m) 3. 68 (2H, d, J =6. 1Hz)、 4. 28 (1H, m) 、 4. 39 (1 H, m)、 4. 71 (1 H, m) 、 7. 24 (5H, m) 。
錢例 1 Ί
N—ァセチルー Lーセリル一 L一イソ口イシルー L一バリ (A c— S I V) の調製
実施例 1の Fmo c— L—口イシンの代わりに、 Fmo c— L一イソロイシン を用い、 Wa n gレジン (400mg) 上でペプチドを合成した後、 実施例 2と
同様に処理することによって 10. 9mgの N—ァセチルー L—セリル— L—ィ ソロイシル一 Lーバリン (A c— S I V) を得た。
F AB-MS (m/z) : 360 (MH+ )。
½ -匪 R (δ、 CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 19 (1 H, m)、 1. 54 (1H, m)、 1. 89 (1H, m)、 2. 00 (3H, s)、 2. 15 (1H, m)、 3. 74 (2H, m) ^ 4. 29 (1 H, d, J = 6. lHz) 、 4. 34 (1H, d, J =7. 3Hz) 4. 47 (1H, m) 。
N—ァセチルー Lーセリル一 L一バリルー Lーバリン (Ac— SVV) の 製 実施例 1の F mo c— L一口イシンの代わりに、 Fmo c— L一バリンを用い、 Wangレジン (400mg)上でペプチドを合成した後、 実施例 2と同様に処 理することによって 39. Omgの N—ァセチルー L—セリルー Lーバリル一 L 一バリン (Ac-SVV) を得た。
F AB-MS (m/ z ) : 346 (MH+ )。
½-NMR (<5、 CD3 OD) : 0. 97 (12 H, m)、 2. 01 (3H, s)、 2. 14 (2H, m)、 3. 74 (1H, d d, J = 11. 0, 6. 1H z) 、 3. 76 (1H, dd, J =11. 0, 5. 5Hz) 、 4. 30 (2H, m)、 4. 48 (1H, t, J =6. 1Hz)。
実施例 19
N—ァセチルー Lースレオニルー L一口イシルー L—バリン (Ac-TLV) の調製
実施例 1の Fmo c— 0— t一プチルー Lーセリンの代わりに、 Fmo c— 0 一 t一プチルー Lースレオニンを用い、 Wangレジン (400m g)上でぺプ チドを合成した後、 ^例 2と同様に処理することによって 14. 8mgの N— ァセチル一Lースレオニルー L一口イシルー Lーバリン (Ac— TLV) を得た。
FAB-MS (mZz) : 374 (MH )。
½-題 R ( CD3 OD) : 0. 92 (3H, d, J =6. 7Hz) 、 0. 96 (9H, m)、 1. 17 (3H, d, J = 6. 7Hz) 、 1. 61 (2H, m) , 1. 71 (1H, m) 、 2. 03 (3H, s)、 2. 16 (1H, m) 、 4. 10 (1H, m) . 4. 28 (1 H, d, J =5. 5Hz)、
4. 35 (1H, d, J =4. 9Hz) 、 4. 52 (1H, d d, J = 9. 5,
5. 8Hz) o
例 20
N—ァ _セチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一イソロイシン (Ac— SL 1)_ の調製
例 1の Fmo c— L—ノ <リンのついた W a n gレジンの代わりに、
Fmo c— L一イソロイシンのついた W a n gレジン (18 Omg) を用いて固 相上でぺプチドを合成を行った後、 実施例 2と同様に処理することによって
3. 6 mgの N—ァセチルー Lーセリル一 L一ロイシルー L一イソロイシン
(Ac-SL I) を得た。
F AB-MS (m/z) : 374 (MH+ )。
½-NMR (δ、 CD3 OD) : 0. 91 (12H, m)、 1. 21 (1H, m)、 1. 51 (1H, m)、 1. 62 (2H, m)、 1. 72 (1H, m)、 1. 87 (1H, m)、 2. 00 (3H, s) 、 3. 75 (2H, m) 4. 31 (1H, d, J =5. 5Hz)、 4. 45 (2H, m)。
H½例 21
N—ァセチルー L一アルギニル一 Lーァスパラギニル一 L一グルタミル一 L一 イソ口イシルー L一グルタミニルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン
(A c -RNE I Q S L V) および N—ァセチルー Lニ_グルタミニルー L一セリ. ルー L-口イシルー L—バリン (Ac—QSLV) の調製
実施例 2と同様にして、 N—ァセチルー L一アルギニル一 L—ァスパラギニル 一 L一グル夕ミル一 L—イソロイシル— L—グルタミニルー L—セリル一 L一口 イシル一 L-バリン (A c— RNE I Q S L V) および N—ァセチルー Lーグル タミ二ルー Lーセリル一 L一口イシル一 L—バリン (Ac— QSLV) を調製し た。
A c -RNE I Q S L V
I o n s p r a y -MS (m/z) : 1000. 1 (MH+ )。
A c -OS LV
I ons p ray - MS (m/z) : 487. 5 (M+ )。
½-NMR δ CD3 OD) : 0. 96 (12H, m)、 1. 65 (5H, m)、 1. 99 (3H, s)、 2. 16 (1 H, m)、 2. 31 (2H, m)、 3. 76 (1H, m)、 3. 83 (1H, m)、 4. 30 (2H, m) 4. 42 (1H, m)、 4. 49 (1H, m)。
例 22
N—ァセチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリンェチルエステル (A c -SLV-0E t) の調製
L一口イシルー Lーバリンェチルエステル (1. 82g) と N— t—ブトキシ —0—べンジルー Lーセリン (2. 09 g) を DMF (30ml) に溶解し、 ヒ ドロキシベンズトリアゾール · 1水和物 (H0B t、 0. 96 g) の存在下、 N ーェチルー N' —ジメチルァミノプロピルカルボジィミ ド · 1塩酸塩 (EDC · HC 1、 1. 40 g) を縮合剤として 85分間、 室温で反応させた。 反応液を酢 酸ェチルと水で振り分け、 得られた有機層を飽和食塩水、 飽和重曹水で洗浄し、 芒碓で乾燥した後、 減圧乾固した。 乾燥^^物を TFA (6ml) と水 (0. 3 ml) の混合液に溶解し、 室温で 40分間反応させた後、 «Ε濃縮にて TFAを 除去した。 反応生成物を酢酸ェチルと飽和重曹水で振り分け、 有機層を飽和食塩
水で洗浄し、 芒硝で乾燥したのち濃縮し、 0—べンジルー Lーセリル一 L一ロイ シルー Lーバリンェチルエステル (3. 08 g) を得た。
次に、 0—べンジルー Lーセリル一 L一ロイシルー Lーバリンェチルエステル (0. 3g) をジクロロメタン (CH2 C 12、 2m l) に溶解し、 無水酢酸 (80^ 1) とトリエチルアミン (120 1) を加え、 室温で 18時間反応さ せた。 反応液に水を加えクロ口ホルムで抽出した後、 抽出物を濃縮し、 シリカゲ ルカラムクロマトグラフィ一にて精製を行い、 N—ァセチルー 0—ベンジル一 L ーセリル一 L一口イシルー Lーバリンェチルエステル (0. 33g) を得た。 さらに、 N—ァセチルー 0—べンジルー Lーセリル一 L一ロイシルー Lーバリ ンェチルエステル (0. 33g) をメタノール (10ml) に溶解し、 水酸化パ ラジウム一炭素を) ^として、 水素棼囲気下室温で 15時間接触還元を行った。 ) ^を除去した後、 濃縮乾固し、 目的物である N—ァセチルー Lーセリル一 L— 口イシルー L一バリンェチルエステル (Ac— SLV— OE t) を 215mg得 た。
FAB-MS (mZz) : 388 (MH+ )。
½-NMR ( CDC ) : 0. 88-0. 96 (12 H, m) 、
1. 28 (3H, t, J =7. 3Hz) . 1. 55— 1. 75 (3H, m)、
2. 03 (3H, s)、 2. 15 (1H, m)、 3. 61 (1H, m)、
3. 92 (1H, b r)、 4. 00 (1H, m)、 4. 20 (2H, m)、
4. 47 (1H, m)、 4. 53 (1H, m)、 4. 59 (1H, m)、
6. 61 (1H, d, J =7. 4Hz) 、 6. 86 (1H, d, J =8. 6Hz) 7. 06 (1H, d, J = 7. 9Hz)。
実施例 23
N—フヱニルアミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口 ンルー L一バリンェチ ルエステル (Ph— NHCO— SLV— OE t) の調製
実施例 22で得られた 0—ベンジル一 Lーセリル一 L一口イシル一 L一バリン ェチルエステル (0. 5g) を DMF (5ml) に溶解し、 フエ二ルイソシアナ ート (0. 13ml) を加えて室温で 15時間反応させた。 実施例 22と同様に 処理し、 39 Omgの N—フヱニルアミノカルボ二ルー 0—ベンジル一 Lーセリ ルー L一ロイシルー L一バリンェチルエステルを得た。
次に、 N—フエニルアミノカルボ二ルー 0-.ベンジルー Lーセリル一 L一ロイ シルー L一バリンェチルエステル (35 Omg) をエタノール (10ml) と D MF (10ml) の混合溶媒に溶解し、 H¾例 22と同様に接触還元を行い目的 とする N—フエニルアミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン ェチルエステル (Ph— NHCO— S LV— OE t) を 249mg得た。
F AB-MS (mZz) : 465 (MH+ )。
½ - NMR (5、 CDC 13 ) : 0. 88-0. 92 (12H, m)、
1. 28 (3H, t, J =7. 3Hz) 、 1. 57 (1H, m)、 1. 69
(2H, m)、 2. 15 (1H, m) . 3. 66 (1H, d d, J =11. 0, 7. 3Hz) . 3. 91 (1H, d d, J =l 1. 0, 4. 9Hz) 、 4. 17
(2H, m)、 4. 48 (3H, m) 、 7. 00 ( 1 H, t, J =7. 3Hz)ヽ 7. 24 (1H, dd, J = 7. 9, 7. 3Hz) 、 7. 33 (1H, d, J = 7. 9Hz) o
½例24
N—シク口へキシルァミノカルボニル一 Lーセリル一 L一ロイシルー Lーバリ ンェチルエステノレ (Cy h -NHCO-S L V-OE t) の調製
実施例 23のフエ二ルイソシアナ一卜の代わりにシクロへキシルイソシアナ一 トを用い、 以下同様に処理することによって、 目的とする N—シクロへキシルァ ミノカルボ二ルー Lーセリルー L一口イシルー Lーバリンェチルエステル
(Cyh-NHCO-SLV-OE t) を 204mg得た。
FAB-MS (m/z) : 471 (MH+ )。
½-NMR (d CDC 13 ) : 0. 90-0. 96 (12 H, m) 、
1. 14 (3H, m) 、 1. 28 (3H, t, J = 7. 3Hz) . 1. 34 (2H, m)、 1. 58 (2H, m)、 1. 69 (4H, m)、 1. 87 (2H, m)、 2. 15 (1H, m)、 3. 48 (1H, m)、 3. 60 (1H, dd, J =l 1. 0, 6. 7Hz) , 3. 83 (III, d d, J =11. 0, 4. 9H z)、 4. 18 (2H, m)、 4. 31 (1 H, d d, J =6. 5,
5. 2Hz)、 4. 43 (2H, m)。
実施例 25
N—ァセチルー Lーセリルー L一ロイシルー Lーァラニンェチルエステル
(Ac-SLA-OE t )一の調製 _
L一口イシルー Lーァラニンェチルエステル (0. 50 g) と N— Fmoc— 0— t—プチルー Lーセリン (0. 83 g) を DMF (10ml) に溶解し、 ヒ ドロキシベンズトリアゾール · 1水和物 (HOB t、 0. 30g) の存在下、 N —ェチルー N' —ジメチルァミノプロピルカルポジイミ ド.1塩酸塩 (EDC · HC 1、 0. 45 g) を縮合剤として 3. 5時間、 室温で反応させた。 反応液を 齚酸ェチルと水で振り分け、 得られた有 を飽和食塩水、 飽和重曹水で洗浄し、 芒硝で乾燥した後、 減圧乾固した。 乾燥^ ¾物を 20%ピぺリジン一 DM F溶液
(10ml) に溶解し、 室温で 50分間反応させた後、 醉酸ェチルと飽和重曹水 で振り分けた。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 芒硝で乾燥したのち濃縮し、 シリ 力ゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、 0— t一プチルー L一 セリルー L一口イシルー Lーァラニンェチルエステル (0. 59 g) を得た。 次に、 0— t—ブチルー Lーセリル一 L一口イシルー Lーァラニンェチルエス テル (163mg) をジクロロメタン (CH2 C lg、 1ml) に溶解し、 無水 醉酸 (45 / 1) とトリエチルァミン (75 1) を加え、 室温で 8時間反応さ
せた。 反応液に水を加えクロ口ホルムで抽出した後、 抽出物を濃縮し、 N—ァセ チル一0— t—ブチルー Lーセリル— L—口イシルー L—ァラニンェチルエステ ル (13 Omg) を得た。
さらに、 N—ァセチルー 0— t一プチルー Lーセリル一L一口イシルー L—ァ ラニンェチルエステル (13 Omg) を TF A (2ml) に溶解し、 水 (0. 1 ml) を加え室温で 45分間擾拌した。 醉酸ニチルと水で振り分け、 得られる有 機層を飽和重曹水、 飽和:^水で洗浄後、 芒硝で乾燥した。 濃縮乾固して得られ る固体をエーテル Zへキサンで洗浄し、 目的物である N—ァセチルー Lーセリル 一 L—口イシルー Lーァラニンェチルエステル (Ac— SLA— OE t) を 25 mg得た。
F AB-MS (m/z) : 360 (MH+ )。
上 H -匪 R (δ、 CDC 13 ) : 0. 93 (3H, d J =6. 1Hz)、
0. 95 (3H, d, J =6. lHz) 、 1. 28 (3H t, J =7. 3Hz) 、 1. 40 (3H, d, J = 6. 7Hz) . 1. 55-1 75 (3H, m)、 2. 04 (3H, s)、 3. 61 (1 H, d d, J = 11 0, 7. 3Hz)、 4. 04 (1H, d d, J =11. 0, 4. 3Hz) 、 4 20 (2H, m)、 4. 43 (1H, m)、 4. 52 (2H, m)、 6. 55 (1H, d, J = 7. 3Hz) 、 6. 75 (1 H, d, J =7. 3Hz) 、 6. 81 (1H, d, J =7. 9Hz) o
例26
N—フヱニルァミノ力ルボニルー Lーセリル一 L一口イシルー Lーァラニンェ チルエステル (Ph—NHCO—SLA— OE t) の調製
実施例 22で得られた 0— t一プチルー Lーセリル一 L一口イシルー L—ァラ ニンェチルエステル (0. 4g) を DMF (5ml) に溶解し、 フエ二ルイソシ アナート (0. 15ml) を加えて室温で 80分間反応させた。 実施例 23と同
様に処理し、 396 mgの N—フエニルアミノカルボ二ルー 0— t—プチルー L ーセリル— L一口イシルー Lーァラニンェチルエステルを得た。
次に、 N—フヱニルアミノカルボニル— 0— t—ブチルー Lーセリル一 L—口 イシルー Lーァラニンェチルエステル (390mg) を TFA (5ml) と水 (0. 25ml) の混合溶媒に溶解し、 実施例 25と同様に処理し目的とする N 一フエニルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー Lーァラニンェチル エステル (Ph— NHCO— SLA— OE t) を 318mg得た。
FD-MS (m/z) : 436 (Μτ )。
½-NMR (<5、 CDC 13 ) : 0. 89 (3 H, d, J =5. 5Hz) 、 0. 92 (3H, d, J =6. 1Hz) ^ 1. 22 (3H, t, J =
7. 0Hz) ^ 1. 33 (3H, d, J = 7. 3Hz) 、 1. 5— 1. 75 (3H, m)、 3. 72 (1H, d d, J =l 1. 0, 6. 7Hz) 、 3. 97 (1H, dd, J =11. 0, 4. 3Hz) 、 4. 12 (2H, m) 、 4. 49 (1H, m)、 4. 62 (1H, m)、 4. 81 (1H, m)、 6. 56 (1H, t, J = 7. 3Hz) 、 6. 98 (1H, t, J =7. 3Hz) 、 7. 18 (2H, t, J =7. 9Hz) 、 7. 25 (2H, overlapped)、 7. 61 (2H, b r)。
例 27
N—フヱニルァミノカルボ二ルー Lーセリルー L一ロイシルー Lーァラニン (P h-NHCO- S L A) の調製
実施例 26で得られた N—フエニルァミノ力ルポニル— Lーセリル一 L—ロイ シルー Lーァラニンェチルエステル (50mg) をメタノール (1m l) と水
(0. 25ml) の混合溶媒に溶解し、 水酸化リチウム · 1水和物 (20mg) を加えて室温で 4. 5時間反応させた。 反応液を酢酸ェチルと 1 N— H C 1で振 り分け、 得られた有機層を食塩水で洗浄、 芒硝で乾燥後、 減圧濃縮し白色個体を
得た。 これをエーテルで洗浄することにより、 目的とする N—フヱニルァミノ力 ルポニル一 Lーセリル一 L—口イシルー Lーァラニン (Ph— NHCO— SLA) を 33mg得た。
FD-MS (m/z) : 409 (MH+ )
½-NMR (5、 CDC 13 ) : 0. 90-0. 95 (6H, m) 、
1. 22 (3H, t, J =7. 0Hz) 、 1. 40 (3H, m)、 1. 55 - 1. 75 (3H, m)、 3. 70 (1 H, m)、 3. 92 (1 H, m)、
4. 35-4. 45 (3H, m)、 4. 62 (1H, m)、 7. 0 (1H, b r t, J =7. 3H z) N 7. 28 (2H, m) ^ 7. 36 (2H, b r d, J =8. 5Hz) o
例 28
N—フヱニルァミノ力ルポ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一口イシンェ チルエステル: (P h— NHCO— S L L— OE t) の調製
実施例 5と同様に、 Fmo c— L一口イシンのついた Wa n gレジン (600 mg) から 139. 2mgの N—フエニルァミノカルボ二ルー Lーセリル一L一 口イシルー L一口イシン (Ph— NHC0— SLL) を得た。
次に、 51. 3 mgの N—フエニルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—ロイ シルー L一口イシン (Ph— NHC0— SLL) を 1. 0mlの塩酸エタノール 溶液に溶解し、 室温で 3. 5時間擾拌した。 反応液を中和後、 水と醉酸ェチルで 振り分け、 得られた有機層を芒硝で乾燥後、 ¾BE濃縮した。 シリカゲルカラムク 口マトグラフィ一で精製し、 20. 6mgの N—フエニルァミノカルボ二ルー L ーセリル一 L一口イシルー L一口イシンェチルエステル (Ph— NHC0— SLL-OE t) を得た。
FD-MS (m/z) : 479 (MH+ )。
½ - NMR (5、 CD3 0D) : 0. 93 (12H, m) , 1. 25 (3H,
t, J =7. 3Hz) . 1. 58- 1. 72 (6H, m) , 3. 72 (1 H, dd, J =10. 4, 6. lHz) 、 3. 86 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 14 (2H, m) 、 4. 37 (1 H, dd, J =6. 1, 5. 5Hz) 、 4. 40 (1 H, dd, J =9. 8, 5. 5Hz) 、 4. 48 (1H, dd, J =10. 4, 4. 3Hz) 、 6. 97 (1H, t, J =7. 3 Hz) 、 7. 24 (2H, dd, J = 8. 5, 7. 3Hz) 7. 36 (2H, d, J =8. 5Hz) o
例 29
N—フヱニルァミノカルボ二ルー Lースレオニルー Lースレオニル一 L—ロイ シンェチルエステル: (Ph— NHC0— TTL一 OE t) の調製
実施例 28と同様に、 Fmo c— L一口イシンのついた Wa n gレジン
(60 Omg) から 138. 5 m gの N—フエニルァミノカルボ二ルー Lースレ ォニルー Lースレオニルー L一口イシン (Ph— NHC0— TTL) を得た。 次に、 29. 5mgの N—フエニルァミノカルボ二ルー Lースレオニルー L一 スレオニル一L一口イシン (P h— NHCO— TTL) を 1. 0mlの塩酸エタ ノール溶液に溶解し、 0てで 2時間攪拌した。 実施例 28と同様に処理し、
10. 2111 £の1^ーフェニルァミノカルボ二ルー Lースレオニルー Lースレオニ ルー L一口イシンェチルエステル: (P h— NHCO— TTL一 OE t) を得た c
FD-MS (mZz) : 481 (MH+ )。
½-匪 R (5、 CD3 OD) : 0. 89 (6H, m), 1. 25 (9H, m)、 1. 59-1. 66 (3H, m)、 4. 15 (2H, m)、 4. 25 (2H, m)、 4. 30 (1H, d, J =3. 7Hz) . 4. 36 (1H d, J =4. 3Hz) . 4. 43 (1 H, m)、 6. 94 (1 H, t, J = 7. 3H z)、 7. 24 (2H, dd, J =8. 6, 7. 3H z) N 7. 38 (2H, d, J =8. 6Hz) o
参考例 1
大腸癌における P T P— B A Sの発現
ヒト大腸癌細胞株 HT— 29 (ATCC HTB-38) , Wi D r
(ATCC CCL-218) , DLD-1 (ATCC CCL-221) , LS - 180 (ATCC CL-187) , LS-174T (ATCC CL- 188) , COL0205 (ATCC CCL-222) , L o Vo (ATCC
CCL-229), SW480 (ATCC CCL-228) より Quick
TU
Prep Micro mRNA Purification Kit (フアルマシアバイオテツク社) を用 いて、 それぞれの細胞の mRNAを調製した。 つぎに、 この mRNAより、 superscript Preampliiication System for First Strand cDNA Synthesis (Life Technologies社) を用いた RT— P C R法により c DNAを調製した。 この cDNAを用いて PC R法により P T P— B A Sの発現を調べた。 すなわち、 12. 5ng/;[ lから 0. 78ng 〃 1に調製した cDNA 4 / 1を、 PTP— BAS特異的プライマー (5, p r ime r : 5' - GAATACGAGTGTCAGACATGG - 3' , 3' p r i me r : 5' -AGGTCTGCAGAGAAGCAAGAATAC-3' ) 10 Mを含む P C R反応液(Recombinant Taq DNA Polymerase, TaKaEa Taq、 宝酒造社) 21 // 1に加え、 35サイクルで PCRを実施した。 PCR反応産物 25 1をェチ ジゥムブロマイド (0. 3/ gZml) を含むァガロースゲル (2%) 中で電気 ¾¾Jし、 紫外線照射下で写真 した。 PTP-BAS プライマーによる 607bpの PC R反応産物が確認された細胞において、 P T P— B A Sが発現 していると判定した。 表に示すとおり、 8株中 5株に PTP— BASの発現力《認 められた。
7
第 1表 大腸癌における PTP—BASの発現
大腸癌細胞 PTP-BASの発現
HT-29 +
W i D r +
DLD- 1 +
L S- 180 +
L S- 174T
COL0205
L o Vo +
SW480 難例 30
インビトロでの F a sと PTP -B A Sの結合阻害
G l u t a th i one S— t rans f e r a s eと Fa sとの融合蛋白は、 ベクター pGEX— 2T (フアルマシア社) に Fa s (Ito他、 1991年、 前述) のアミノ酸 191一 335をコードする遗伝子をつなぎ、 ; W菌で発現させ調製 した。 固相化した GST— Fa s融合蛋白は、 大腸菌で発現させた GST— Fa s (アミノ酸 191 -335)融合蛋白を G 1 u t a t h i o n e
Sepha ro s e4B (フアルマシア社) と共にインキュベーションして作製 した。 P TP— B ASフラグメント 1遗&?は、 PTP— BAS (Maekawa他、 前述) の Fa sとの結合領域を含む領域 (アミノ酸 1279— 1883) をコー ドする遗 を B 1 u e s c r i p t p SK- I I (S t r a t agene社) につないで した。 [3 t>S] PTP— BASフラグメント 1は、 PTP— BASフラグメント 1遗 の TNT Re t i cu l o cy t e
Ly s a t e Sy s t em (P r omega社) を用いたィンビトロトランス レーシヨンにより調製した。
F a sと PTP— BASの結合阻害実験は以下の方法で行つた。 反応溶液
(5 OmM T r i s - HC 1 (pH8. 0) , 5mM EDTA, 15 OmM N a C 1 , 0. 1% NP-40, プロテアーゼインヒビターとして 1 mM PMS F, 50 ^ g/m 1 L e u p e p t i n , 1 mM
B e n z am i d i n e, 7 β s/m 1 P e p s t a t i n) 50 1中に固 相化した GST— F a s (2〜6/^M) または固相化していない G S T— F a s (2〜6 uM) 、 被検物質、 および [3 5 S] PTP— BASフラグメント 1を 混合し、 4 で 12〜 16時間インキュベーションした。 固相化した GST— F a sを用いた場合、 反応後遠心操作により G 1 u t a t h i 0 n e
S e p ha r o s e 4 Bを洗浄し、 S D Sサンプルバッファーに懸蔺して
S D Sポリアクリルアミ ドゲル電気泳動を行った。 ゲルを 後、 オートラジオ グラフをとり、 GST-Fa sに結合していた [ ^ S] PTP— BASフラグ メント 1のバンドの濃淡より被検物質による F a sと PTP— BASの結合阻害 を測定した。 固相化していない GST— F a sを用いた場合は、 インキュベーシ ヨン後 G 1 u t a t h i o n e S e p h a r o s e 4 Bを加え、 さらに 4 で 1時間インキュベーションし、 GST— F a s— [° ° S] PTP— BASフ ラグメント 1複合体と G 1 u t a t h i 0 n e S e ph a r o s e 4Bとを 結合させた。 遠心操作により G l u t a t h i on e S e p h a r o s e 4 Bを洗净したあと液体シンチレーターを加え、 液体シンチレーシヨンカウンタ 一で [3 5 S] PTP— BASフラグメント 1の放射活性を測定した。 反応液中 に G S T— F a sを加えていないものをブランク値とし、 測定値より差し引いた。 コントロール (被検物質 在下) の放射活性に対する被検物質存在下での放射 活性を求め、 結合阻害曲線を描き、結合を 50%P且害する被検物質の濃度を i c5。とした。
第 2表 インビトロでの Fas と PTP-BASの結合阻害 被検物質 阻害活性 (I Cc())
S L V 250 M
A c一 RNE I QS L V 23 Μ
Ac-QSLV 102 μΜ
Ph-NHCO-SLV 9 μΜ
Cy h-NHCO-SLV 38 Ph-NHCO-SLV-OMe > 1000 ^M*
Cy h-NHCO-SLV- OMe 〉 1000 μΜ* *
A c -TLV 62 一
* lmMで40%P且害, **
2090&害 上記結果により、 本発明のぺプチド及びべプチド誘導体がィンビトロで F a s と PTP— BASの結合を阻害すること力示された。
錢例 31
大腸癌株への細胞死の各種べプチドによる誘導 (その 1)
PTP— BASの発現が確認されているヒト大腸癌 HT— 29細胞および DLD— 1細胞を用いた。 96穴平底プレート (Nu n c社) を用いて、 2x 10,個のHT-29钿胞もしくはDLD- l細胞を100 1の培養液 (10 %? 5を含む1 ?1^1 1640メディウム、 日水製薬社) 中で 24時間、 37 て、 5%炭酸ガス条件下で培養し、 各濃度の抗 F a s抗体 (CH— 11、 MBL 社) もしくは培養液 (コントロール) 10 1、 および 1 OmMに調製した F a sと PTP— BASとの結合阻害剤 (Ph— NHCO— S LV— OMeのみ
ImM) もしくはその溶媒 (コン トロール) 10 1を添加してさらに 20時間 培養した。 培養上清を除去後、 付着した細胞をリン酸緩衝生理食塩水で数回洗浄 し、 上記培養液 90 β 1と ΜΤΤ液 (ケミ コンインターナショナル社) 10 // 1 を加え、 4時間培養した。 100/ 1の 0. 04Ν HC 1を含むイソプロパノ ールを加えたのちに、 マイクロプレートリーダーにより 570 nmの吸光度を測 定した。 コントロール (CH— 11非存在下で培養したとき) の吸光度に対する CH-11存在下で培養したときの吸光度を求め、 百分率で表示した。
第 3表 F a sと PTP— BASの結合阻害剤存在下での腫瘍細胞に対する抗 F a s抗体の抗腫瘍作用
F a s/PTP-DAS
Vi Λ m Ή M . W, 30 100 3on 1000
nm+ m \- vm+ t m- mti + mtiM- ΡΠΙ'? Ί+
Ac -SLV-OMe H T - 29 1 12 90 99 82 65 72 78
HT-29 99 99 95 90 90 77 82 61
C y h-NHCO- S LV C
DLD- 1 92 95 85 88 84 80 74 74
HT-29 105 91 99 98 63 92 54
C y - NHCO- S LV-OMe
DLD- 1 98 60 90 R6 26 24
HT-29 104 89 89 81 65 55
Ph -NIICO-S LV
DLD- 1 100 91 】 02 88 R5 86 7R 75
HT-29 97 100 94 92 86 83 72 64
P h -NHCO-S L -OMe
DLD- 1 Q5 94 R 1 RO
*木阻害剂のみ他の咀害剂の 1/10濃度で実施した。
上記結果により、 本発明のぺプチド誘導体が抗 F a s抗体に対する癌細胞の感 受性を高め、 癌細胞に細胞死を誘導することが示された。
難例 32
15アミノ酸べプチドによる F a s/PTP- BA S ^阻害 _
実施例 30の方法を用い、 F a sの C末端 15アミノ酸べプチドによる F a s
ZPTP— BAS結合阻害を求めた。 ただし、 ブランク値は、 PTP— BASと 結合しないこと力く知られている GST— F a s (アミノ酸 191 -320) を用 いたときの値とした。 陰性対照として、 ヒト
Proad r enome du l 1 i n N— Te rmi na l 20
Pep t i de (hP AMP) (配列:
ARLDVAS EFRKKWNKWAL SR-NH ) を用いた。
図 1に F a sの C末端 15アミノ酸ぺプチドによるインビトロの F a s/ PTP-BAS結合阻害を示す。 オートラジオグラフのバンドカ《薄くなるほど、 阻害活性が高いことを示している。 Fa sの C末端 15アミノ酸ペプチド (Ac -DSENSNFRNE I QSLV) は、 インビト口の F a s ZP T P— B A S 結合を 依存的に阻害した。 陰¾¾照の hPAMPは、 ImMにおいても F a s ZPTP— BASの結合を全く阻害しなかった。
難例 33
ぺプチド鎖長と Fa s/PTP— BA S結合阻害活性の関係
実施例 32の方法を用い、 ? 3 3のじ末端から1, 2, 3, 4, 5, 6, 7,
8, 15個のアミノ酸残基からなる、 N末端をァセチル化したペプチドの F a s
ZP T P— B A S結合阻害活性を求めた。
図 2に F a sZPTP— B A Sの結合におよぼす長さの異なる F a sの C末端 ペプチドの影響を示す。 グラフに示すとおり、 15〜6個のアミノ酸鎖長べプチ ドの F a s/PTP— BAS結合阻害活性は同程度であった。 5〜3個のァミノ
酸ペプチドは、 10, 100 /Mにおいて 15〜6個のアミノ酸ペプチドよりも F a s/PTP— BAS結合阻害活性は弱かった。 2個のアミノ酸、 1個のアミ ノ酸ぺプチドは F a sZPTP— BAS結合をほとんど阻害しなかった。 これら の結果から、 Fa sZPTP— BASの結合阻害には 個のアミノ酸べプチ ド (Ac— SLV)力必要であると考えられた。
例34
トリぺプチドスキヤニングによるインビト口結合阻害活性の変化
実施例 32の方法に従い、 Ac— SLVのそれぞれのアミノ酸を他の L一アミ ノ酸に置き換え、 スキャニングしたトリペプチドのインビトロ Fa s/PTP- BAS結合阻害活性を検討した。
図 3に 1 mMのぺプチド存在下、 図 4に 0. 1 mMぺプチド存在下における Fa sZP TP— B AS結合阻害を示す。 また、 図 5に Ac— SLVと Ac— T LVの Fa sZP TP— B AS結合阻害の濃度依存性曲線を示す。 図 3 C£) に示すとおり、 Sに対してスキャニングした ImMのぺプチド存在下において、 τは sと同 の強い阻害活性を示した。 図 3 (中央) に示すとおり、 Lの位置 は、 ImMぺプチド存在下においてほとんど全てのアミノ酸と置換しても Lと同 驗の強い阻害活性を示した。 図 3 (右) に示すとおり、 Vの位置は、 Iが強い P且害活性を持っていた力、 その他のァミノ酸に置換したものは概してほとんど阻 害活性を示さなかった。 図 4に示したように、 Lをスキャニングした 0. ImM ペプチド存在下では、 Rが Lと同 の強さであった。 図 5に示したとおり、 Fa sZPTP— BAS結合阻害の濃度依存性曲線は、 ほぼ同じ形状の曲線力、'描 かれていることから、 Ac— SLVと Ac— TLVとは Fa s PTP— BAS の結合を同^に阻害することがわかった。 これら図 3, 4及び 5の結果より、 Ac— SLVの Sの位置は Sまたは Tが、 Lの位置は L一アミノ酸あるいはグリ シン、 特に Lまたは が、 Vの位置は Vまたは I力 それぞれインビトロでの
Fa sZPTP— BASの結合阻害に重要であることがわかつた。
½例35
D体、 Nメチル体、 還元体のインビトロ結合阻害活性
実施例 32の方法に従い、 ImMの Ac— SLVの D体、 Nメチル体、 還元体 のインビトロ F a s ZP T P— B A S結合阻害活性を検討した。
図 6に D体、 Nメチル体、 還元体のインビトロ結合阻害活性を示す。 これらの 実験は、 ImMのペプチド存在下で行った。 八 じー し の を (D) Sに置換 しても、 弱くはなるものの阻害活性は保持していた。 Nメチル体、 還元体も、 A c— S L Vよりも阻害活性は弱くなるものの、 活性は保持していた。
錢例 36
N末修飾によるインビト口結合阻害活性の上昇
例 32の方法に従い、 Ac— S LVの N末端修飾体のインビトロ F a s/ PTP-BAS結合阻害活性を検討した。
図 7に N末修飾によるインビトロ結合阻害活性を示す。 (N末端の修飾は、 白 丸がァセチル、 黒三角がフヱニルゥレイド、 白三角がシクロへキシルゥレイド、 白四角力非修飾である) S L Vの N末端修飾体はィンビトロの結合阻害活性を上 昇させた。 その順番は、 フエニルウレイド体〉シクロへキシルウレイド体〉ァセ チル体であった。
実施例 37
インビト口結合阻害活性への C末修飾の影響
実施例 32の方法に従い、 C末端修飾体のインビトロ F a sZPTP— BAS 結合阻害活性を検討した。 結果を図 8に示した。
lm\^Ph—NHCO—SLV— OMe, Cy h-NHCO-SLV- OMeは、 Ac— SLVよりも活性は弱くなるものの、 インビトロ結合阻害活性 を保持していた。
実施例 38
Ac— SLVのマイクロインジェクションによる大腸癌株への細胞死の誘導 直径 35 mmのプラスティックシャーレ中にマイクログリッドカバースリップ (セロケイト、 エツペンドルフ社) を固定し、 このシャーレ中で 2 m 1の培養液 (10%FCSを含む RPMI 1640メディウム、 日水製薬社) を用いて 4x 103個のヒト大腸癌細胞 DLD— 1を 24時間、 37 、 5%炭酸ガスの条件 下で培養した。 マイクログリッドカバースリップに接着した細胞に、 マイクロマ ニュピユレ一夕 (エツペンドルフ社) 、 マイクロインジェクター (エツペンドル フ社) 、 およびガラス針 (フヱムトチップ、 エツペンドルフ社) を用い、 ¾λ圧 力 50hPa、 注入時間 0. 1秒の条件で K一 PBS中で 0. OlmMに調製し た A c— S LVもしくはコントロールとして K一 PB Sのみをそれぞれ 20から 30個の細胞に注入した。 なお、 抗 F a s抗体 (CH-11)処理細胞では、 マ イク口インジェクション直前に 1001 2/1111の(:11ー11をシャーレに添加 した。 マイクロインジェクションの 3時間後に写真膨した。
図 9に示すとおり、 癌細胞内に注入された Ac- SLVが抗 Fa s抗体に対す る癌細胞の感受性を高め、 癌細胞に細胞死を誘導することが示された。
例39
大腸癌株への細胞死の各種ペプチドによる誘導 (その 2)
実施例 31の方法に従ってヒト^癌 DLD— 1に対する F a sZPTP— B A S結合阻害剤の細胞死誘導作用を調べた。 ただし一部の試験では前培養時間 を 72時間とし、 また、 添加する Fa sZPTP— BAS結合阻害の港度を 2. 5mMから 1 OmMとした。 マイクロプレートリーダ一により 570 nmの 度を測定し、 その値をもって生細胞数の指標とした。
図 10に示すとおり、 Cyh- NHCO- SLV- OMe、 Cyh- NHCO - SLV- OE t、 P h- NHCO- SLV- OMe、 P h- NHCO- SLV
- OE tが抗 F a s抗体に対する癌細胞の感受性を高め、 癌細胞に細胞死を誘導 することが示された。
例 40
大腸癌株への細胞死の各種ペプチドによる誘導 (その 3)
実施例 31の方法に従ってヒト^癌 DLD— 1に対する Ph- NHCO- SLV- OE tの細胞死誘導作用を調べた。 ただし前培養時間を 72時間とした。 また添加する Ph- NHCO- SLV- OE tの濃度を 2. 5mMとした。 抗 F a s抗体 (CH-11) もしくは培養液および Ph- NHCO- SLV- OE t もしくはその溶媒を添加し、 20時間後に、 倒立顕 下で写真 した。
図 11に示すとおり、 Ph- NHCO- SLV- OE tは CH— 11存在下で、 DLD— 1に顕著な細胞死 (アポト一シス) を誘導した。
H½例 41
S LV誘導体による V I P誘導気管支収縮の抑制 (その 1)
モルモット気管支標本の作製は A k ε a s uの方法に準じて行った
(A k ε a s u, J . P h a r m a. Pha rma co l. 4巻, 671ページ, 1952年) 。 モルモットの頸部および筋肉を正中線に沿って切開し、 口喉頭蓋 軟骨下端より胸部に至るまでの頸部気管を取り出して、 Ty r 0 d e—
He p e s栄養液中に浸した。 十分に栄養液で濡らしたろ紙をシャーレ内にしき、 その上で外膜の疎性結合組織を取り除いた後、 軟骨をつけたまま幅 2〜 3mmの リングとし、 それぞれ 3個、 互いに連結した。 筋の対側の钦骨をハサミで切り開 き標本とし、 37°C、 C0o 5%、 0 95%の条件下の Ma gnu s装置 内につるした。
VI Pは累積法にて投与した。 Ph— NHCO— SLV— OE tなどの薬剤は 15分間前処置後その存在下で V I Pを投与した。 実験の間隔は 5分間とし、 そ の間 T y r ode-Hep e s液で 2〜 3回洗浄を行った。
図 12に示すとおり、 VI Pは気管平滑筋を 10_8Mより濃度依存的に弛緩さ せ 3X10_6で最大反応を示した。 ヒト VI Pレセプターの C末端配列一 S— L 一 Vを基に合成されたべプチド誘導体である Ph— NHCO— SLV— OE tは V I Pによる気管平滑筋の弛緩反応を 1 X 1 (Γ7Μ〜1 X 10— 4Μの範囲で濃度 に依存して抑制し、 1X10 _5Μ以上で顕著な抑制効果を示した。
—方、 図 13, 14に示すとおり、 C末端の Vを Αや Lに置換したペプチド誘 導体 Ph - NHCO - SLA - OE t (図 13)、 Ph-NHCO-SLL- OE t (図 14) は 1X10一7 M〜1X10— 4Mの濃度で VI Pによる弛緩反応 をわずかに抑制した。
また、 図 15に示すとおり、 細胞内に取り込ませるための C末端の修飾を施し ていないぺプチド誘導体 Ph— NHCO— S LV— OHは V I Pの弛緩反応を殆 ど抑制しなかった。
餓例 42
SLL誘導体によるイソプロテレノール誘導気管支収縮の抑制
I s op ro t e r eno l (I s o) は ;S2 —ァドレナジックレセプターに作 用して気管支の弛緩を誘導する。 VI Pの代わりに I s oを用い実施例 41と同 様の方法で化合物の弛緩抑制効果を測定した。
図 16に示すとおり、 I s 0は気管平滑筋を 10_8Mより濃度依存的に弛緩さ せ 3 XI 0_αで最大反応を示した。 ヒト) 5。 一アドレナジックレセプターの C末 端配列一 S-L-Lを基に合成されたべプチド誘導体である Ph— NHCO— SLL-OE tは I s 0による気管平滑筋の弛緩反応を 1 XI 0— 7M〜1 X 10_4Mの範囲で濃度に依存して抑制し、 1 X 10_5M以上で顕著な抑制効果を 示した。
—方、 図 17, 18に示すとおり、 C末端の Lを Aや Vに置換したペプチド誘 ¾^Ph-NHCO-SLA-OE t (図 17)、 Ph— NHCO— SLV—
OE t (図 18) は 1 XI (T7M〜1 XI 0_4Mの濃度で V I Pによる弛緩反応 をわずかに抑制した。
実施例 43
TTL誘導体による I L一 8誘導細胞内 C a取り込みの抑制
I L一 8レセプターの機能に対する本発明化合物の影響を調べるため、 ヒト I L— 8レセプターの遠^を高発現している細胞株を樹立した。 具体的には、 HEK293細胞に h I L— 8 B r e c e t o r (h I L— 8BR) の cDNAを pEFne oを用いて導入し、 h I L— 8 B Rが安定高発現する細胞 を得た。 この細胞は h I L一 8を適応すると細胞内 C a 2+の大きな上昇が さ れたが、 pEFn e oのみを導入した細胞は h I L一 8を添加しても細胞内 C a 2+は極僅かな上昇がみられたのみであった。 次に細胞を DMEM, 10% FCS, 1%ペニシリン一ストレプトマイシン (GIBC0-BRL社製) , G418 600 /g/ml中で 260ml容のフラスコ中で培養し、 ほぼ。 o n f 1 u e n tに なったところで実験に供した。 培地を吸引した後 5 ml PBSで洗浄し、 5#1ί F u r a 2 -AM (HEP E S b u f f e r) にて 30分ィンキュベーションし た。 PBS 5mlで洗浄し、 トリプシン処理の後 8. 5mlの HE PES b u f f e rを加えて遠心 (100 Orpm x 3min)し、上清を除いた。 得られた 細胞に 5mlの 5 ίίΜ F u r a 2 -AM (HE P E S bu f f e r) を加え再び サスペンジョンしエツペンチューブ (1. 5ml) に lmlづっ分注した。 ここに HE PES b u f f e rに溶解したサンプル化合物 (1% DMSO) を添加 (10 1)し、 37°Cで更に 30分インキュベーションした。 その ¾J¾心 (100 Orpm X 3min)して上清を除き HE P E S bu f f e r lmlを加え 再びサスペンジョンした。 ここに再び HE PES b u f f e rに溶解したサン プル化合物 (1% DMSO) を添加 (Ι ΟμΙ)し、 5— 10分室温に放置し、 細胞内 C a 2τの測定を行った。
細胞内 C a2+の測定には日本分光社 CAF— 100を用いた。 上記で調製した、 細胞の浮遊液 lmlを小型のスタラーバ一を入れたキュべッ 卜に入れ、 液を撹拌し ながら 37てに保温して測定を行った。 380, 34 Onmで励起したときの
51 Onm蛍光を測定し、 34 Onmで励起したときの値を、 38 Onmで励起したと きの値で割ったものを相対的な C の変化とした。 細胞浮遊液を装置にセット してからベースの値が落ち着くのを待って h i L— 8 (^疫生物研究所より購入) 10 OnMを 10 μ 1キュべッ卜ないにマイクロシリンジを用いて添加して 1分程 度観察した。 贿終了後 10% T r i t onx 100を 10//1 添加し、 その ときの値と更にその後 3M EGTAを 15 ^1 加えた時の値を用いて細胞内 C a 2+の絶対値を計算により求めた。 得られた結果を次表に示す。
第 4表
化合物濃度 * (M) 細胞内 C a 2τ ( η Μ) Ρ且害率 (%)
0 77 一
-8
0 55 12. 4
-7
0 79 55. 4
*化合物は Ph— NHCO— TTL一 ΟΕ tを使用 ヒト I L一 8 Bレセプターの C末端配列をもとにデザインされた Ph—
NHCO— TTL一 OE tは、 ヒト I L— 8 Bレセプター遺伝子トランスフエク タントの I L一 8による細胞内 C a2+取込みを阻害した。
実施例 44
S L V誘導体の V I P誘導気管支収縮の抑制 (その 2)
モル乇ットの気管支の代わりにラット気管支を用い^例 41と同様の方法で V I P誘導気管支弛緩の化合物による抑制効果を測定した。
Ph-NHCO-SLV-OE tで 15分間前処置後その存在下で V I Pを投 与した。 実験の間隔は 5分間とし、 その Ty rode-Hep e s液で 2〜3回 洗浄を行った。
結果を次表に示す。
第 5表
化合物濃度 (M) 弛緩 (%)
0 100
-6
0 62
-5
0 12
一
0 4 14
V I Pは 10_°Mの濃度でラット気管平滑筋を弛緩させた。 ラット V I Pレセ プタ一の C末端配列一 S-L一 Vを基に合成されたべプチド誘導体である P h— NHCO— SLV— OE tは V I Pによるラット気管平滑筋の弛緩反応を 1 x 1 ( 6Μ〜 1X10_4Μの範囲で顕著に抑制した。
難例 45
Ν— (2—アミノフヱニル) ァミノカルボニル一 Lーセリル一 L—ロイシル一 Lーノ、 'リン ( (2— NH2 ) Ph-NHCO-SLV) の調製
実施例 23と同様にして、 0— t—プチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一 バリン- t一ブチルエステルと 2—二トロフエ二ルイソシァネートを反応させ N 一 (2—二トロフエニル) ァミノカルボ二ルー 0— t一ブチル一Lーセリル一 L 一口イシルー L一バリンー t一ブチルエステルを得た。
これを、 エタノール中、 水酸化パラジウムの存在下接触還元し、 N— (2—ァ ミノフヱニル) ァミノカルボ二ルー 0— t一プチルー Lーセリル一 L—ロイシル 一 L一バリン一 t一ブチルエステルにした後、 さらに TF Aで処理することによ
つて目的とする N— (2—ァミノフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L —口イシルー L一バリン ( (2— NH2 ) Ph-NHCO-S LV) ) を得た。
F AB-MS (m/z) : 452 (MH+ ) 。
½ - NMR (5、 CD3 OD) : 0. 93 (12H, m)、 1. 65 (3H, m)、 2. 15 (1 H, m)、 3. 77 (1H, d d, J =1 1. 0,
7. 7Hz) 、 3, 86 (1 H, d d, J =l 1. 0, 7. 5H z) 、 4. 29 (1H, m)、 4, 37 (1H, m)、 4. 53 (1 H, m)、 7. 15- 7. 3 (4H, m) 。
N - (3-7ミノフヱニル) Ύミノカルボ二ルー Lーセリルー L一口イシルー L一 'くリン ( (3一 NHn ) Ph-NHCO-SLV) の調製
実施例 45の 2—二トロフヱニルイソシァネートの代わりに、 3 _ニトロフエ 二ルイソシァネートを用い、 同様に処理することによって目的とする N— (3— アミノフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—口イシルー L一バリン ( (3-NHn ) Ph-NHCO-SLV) ) を得た。
F AB-MS (m/z) : 452 (MH+ ) 。
½-NMR (5、 CD3 OD) : 0. 95 (12 H, m)、 1. 65 (3H, m)、 2. 15 (1H, m) . 3. 74 (1 H, d d, J =11. 0,
6. 1 Hz) . 3. 87 (1 H, d d, J = l l. 0, 5. 5H z) . 4. 29 (1 H, d d, J =6. 1, 5. 5Hz) 、 4. 40 (1H, t, J =
5. 5Hz) 、 4. 52 (1H, m) , 6. 88 (1H, d, J =7. 9Hz) , 7. 14 (1 H, d, J = 8. 5Hz) 7. 34 (1H, d d, J =
7. 9Hz)、 7. 69 (1 H, s) 。
例 47
N— (4—ァミノフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル一
Lーバリン ( (4一 NH2 ) P h-NHCO-S L V) の調製 実施例 45の 2—二トロフエ二ルイソシァネー卜との代わりに、 4一二トロフ ェニルイソシァネートを用い、 同様に処理することによって目的とする N— (4 一アミノフエ二ル) アミノカルボ二ルー L—セリルー L—口イシルー L一バリン ( (4一 NH2 ) Ph-NHCO-SLV) ) を得た。
F AB-MS (mZz) : 452 (MH+ )。
½ - NMR (δ、 CD, 0D) : 0. 95 (12 H, m) 、 1. 65 (3H, m)、 2. 15 (1 H, m)、 3. 74 (1H, d d, J =10. 4,
6. 1 Hz) . 3. 86 (1 H, d d, J = 10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 29 (1H, dd, J =6. 1, 5. 5Hz) 、 4. 38 (1H, t, J =
5. 5Hz) 、 4. 52 (1H, m)、 7. 23 (2H, d, J = 9. 2Hz) 、 7. 51 (2H, d, J =8. 6Hz) o
実施例 48
N— (2— (Lーグルタミルァミノ) フエニル) ァミノカルボニル一 Lーセリ ルー L一口イシルー Lーバリン (2— (G 1 u-NH) Ph-NHCO-SLV) の調製
実施例 45で得られた N— (2—ァミノフエニル) ァミノカルボ二ルー 0— t 一プチルー Lーセリル一 L一口イシルー L—バリンー t一ブチルエステルと N— Bo c— L一グルタミン酸一ァ一 t一ブチルエステルを実施例 22と同様に縮合 した後、 TFAで処理することにより目的とする N— (2- (Lーグルタミルァ ミノ) フエニル) ァミノカルボニル一 L—セリル一L—口イシルー Lーバリン (2— (G 1 u -NH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 581 (MH+ )。
½ -醒 R (δヽ CD3 OD) : 0. 93 (12 H, m)、 1. 65 (3H, m)、 2. 15 (1H, m)、 2. 25 (2H, m)、 2. 57 (2H, m)、
3. 79 (1 H, d d, J =10. 4, 6. lHz) 、 3. 88 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 19 (1 H, t, J =6Hz) 、 4. 27 (1H, t, J = 5. 5Hz) , 4. 38 (1H, t, J =5. 5Hz) 、
4. 50 (1H, dd, J =10, 5Hz) 、 7. 22 (2H, m) , 7. 38 (1H, m)、 7. 61 (1H, m)。
実施例 49
N— (3— (L—グルタミルァミノ) フヱ ル) アミノカルポ二ルー Lーセリ _ ルー L—ロイシルー L一バリン (3 - (G 1 u-NH) P h-NHCO- S L V) の調製
実施例 46で中間体として得られた N— (3—アミノフヱニル) ァミノカルボ 二ルー 0— tーブチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリンー tーブチルェ ステルを実施例 48と同様に N— B o c— L一グルタミン酸ー y— t一プチルェ ステルと反応させ、 目的とする N— (3— (Lーグルタミルァミノ) フヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル一 L—バリン (3— (G 1 u- NH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 581 (MH+ )。
½- NMR (δ、 CDg OD) : 0. 94 (12 H, m)、 1. 65 (3H, m)、 2. 18 (3H, m)、 2. 52 (2H, m)、 3. 71 (1H, d d, J =10. 4, 6. lHz) 、 3. 86 (1H, d d, J =10. 4,
5. 5Hz) . 4. 02 (1 H, t, J=6Hz) 、 4. 28 (1 H, m)、 4. 39 (1H, t, J =5. 5Hz) 、 4. 52 (1H, d d, J =10, 5 Hz) . 7. 08 (1 H, d, J=8Hz) 、 7. 23 (2H, m)、 7. 78
(1H, s)。
H½例 50
N- (4一 (Lーグルタミルァミノ) フエニル) _ァミノカルボ二ルー Lーセリ
ルー L—ロイシル一 Lーバリン (4— (G 1 u -NH) P h-NHCO- S L V) の調製
実施例 47で中間体として得られた N— (4一アミノフヱニル) ァミノカルボ 二ルー 0— t—プチルー Lーセリル一 L—口イシルー L—バリンー t一プチルェ ステルを実施例 48と同様に処理することにより目的とする N— (4— (Lーグ ルタミルァミノ) フエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル一 L 一パリン (4一 (G 1 u-NH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 581 (MH+ )。
½ -画 R («5、 CD. 0D) : 0. 95 (12H, m)、 1. 55 - 1. 8 (3H, m)、 2. 20 (3H, m)、 2. 53 (2H, m)、 3. 73
(1H, d d, J =10. 4, 6. 1Hz) ^ 3. 86 (1H, d d, J = 10. 4, 5. 5Hz) , 4. 01 (1H, t, J =6. lHz) 、 4. 28
(1H, d, J =6. lHz) 、 4. 38 (1H, t, J =5. 5Hz) .
4. 52 (1H, dd, J = 9. 8, 4. 9Hz) 、 7. 36 (2H, d, J = 8. 5Hz) 、 7. 48 (2H, d, J =8. 5Hz) 。
例 51
N— (2 - (N—ァセチルー Lーグルタミルァミノ) フエニル) ァミノカルボ 二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (2— (AcG 1 u -NH) P h -NHCO-SLV) の調製
実施例 48の N— Bo c— L一グルタミン酸一 7— t一ブチルエステルの代わ りに N— A c— L—グルタミン酸ー Ί一 t一ブチルエステルを用い、 同様に処理 することにより目的とする N— (2— (N—ァセチルー L—グルタミルァミノ) フエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—口イシルー L一バリン (2— (A c G 1 u -NH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 623 (MH+ )。
½-NMR (5、 CD3 OD) : 0. 92 (12 H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m) 、 2. 07 (3H, s) , 2. 05-2. 20 (3H, m) .
2. 51 (2H, m)、 3. 76 (1H, d d, J =11. 0, 5. 5Hz) 、
3. 88 (1H, dd, J =11. 0, 5. 5Hz) . 4. 25 (1H, t, J =6. 1Hz) 、 4. 35 (2H, m) 、 4. 53 (1H, d d, J =l 0. 4,
4. 9Hz) 、 7. 06 (1H, dd, J =G. 7, 7. 9Hz) 、 7. 21 (1H, dd, J =6. 7, 7. 3Hz) 、 7. 31 (1 H, d, J =
7. 9Hz) 、 7. 79 (1H, d, J =7. 3Hz) 。
実施例 52
N— (3— (N—ァセチルー Lーグルタミルァミノ) フヱニル) ァミノカルボ 二ルー L—セリルー L一ロイシルー L一バリン (3— (AcG 1 u-NH) P h -NHCO-SLV) の調製
実施例 49の N— B o c— L—グルタミン酸— 7— t一ブチルエステルの代わ りに N— A c—L—グルタミン酸ー 7— t一プチルエステルを用い、 同様に処理 することにより目的とする N— (3— (N—ァセチルー L一ダルタミルァミノ) フエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—口イシルー Lーバリン (3— (A c G 1 u-NH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
FAB-MS (m/z) : 623 (MH+ )。
½-NMR (δ CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 0 (1H, m)、 2. 01 (3H, s)、 2. 15 (2H, m)、 2. 42 (2H, t, J = 7. 3 Hz)、 3. 73 (1H, d d, J = 10. 4, 5. 5Hz) . 3. 85 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz)ヽ 4. 28 (1H, m)、 4. 39 (1 H, t, J =5. 5Hz)、 4. 50 (2H, m) ^ 7. 18 (3H, m)、 7. 64 (1 H, s)。
実施例 53
N- (4一 (N—ァセチルー L一ダルタミルァミノ) フエニル) ァミノカルボ 二ルー Lーセリル一 L一ロイシルー L一バリン (4一 (A c G 1 u -NH) P h -NHCO-S L V) 製
実施例 50の N— B 0 c— L -グル夕ミン酸ーァ - t一ブチルエステルの代わ りに N— Ac— L一ダルタミン酸ーァ一 t一ブチルエステルを用い、 同様に処理 することにより目的とする N— (4- (N—ァセチルー Lーグルタミルァミノ) フエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L—バリ ン (4一 (A c G 1 u-NH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
FAB-MS (mZz) : 623 (MH+ )。
½ - NMR («5、 CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 0 (1H, m)、 2. 01 (3H, s)、 2. 15 (2H, m)、 2. 42 (2H, t, J = 7. 3Hz) . 3. 73 (1H, d d, J = 11. 0, 5. 5Hz) . 3. 85 (1H, d d, J =11. 0, 5. 5Hz) . 4. 27 (1H, d, J =6. 1Hz) , 4. 37 (1H, t, J =5. 5Hz) 、 4. 47 (1H, dd, J =8. 5, 5. 5Hz) . 4. 52 (1H, d d, J =9. 8, 5. 5Hz) 、 7. 32 (2H, d, J =9. 2Hz) 、 7. 44 (2H, d, J =9. 2Hz) o
例 54
N— (4—メ トキシフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル 一 L—バリン ( (4—MeO) Ph-NHCO-SLV) の調製
実施例 1と同様に固相上合成したペプチドを 4—メ トキシフヱ二ルイソシァネ ートを用い、 実施例 5と同様に処理し、 目的とする N— (4ーメ トキシフユニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—口イシルー L一バリン ( (4一 MeO) Ph-NHCO-SLV) を得た。
FAB-MS (mZz) : 467 (MH+ )。
½-NMR ( CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1 H, m)、 3. 72 (1 H, d d, J =10. 4, 6. lHz) 、 3. 75 (3H, s)、 3. 84 (1H, d d, J =10. 4,
5. 5Hz)、 4. 28 (1H, d, J = 5. 5Hz)、 4. 37 (1H, t, J = 5. 5Hz) , 4. 51 (1H, d d, J =9. 8, 4. 9Hz) ,
6. 83 (2H, d, J =8. 6H z) . 7. 24 (2H, d, J =
8. 6Hz) o
餓例 55
N—べンジルアミノカルボニル一 Lーセリル一 L一ロイシルー L一バリン (Bn-NHCO-SLV) の調製
ベンジルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行ない、 N—ベン ジルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—口イシルー L一バリン (Bn— NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 451 (MH+ )。
!H-NMR (δ CD3 OD) : 0. 94 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1 H, m)、 3. 68 (1H, d d. J =10. 4,
6. 1Hz) 3. 80 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) . 4. 28 (1H, d, J = 5. 5Hz) 、 4. 31 (2H, s) 、 4. 34 (1H, t,
J = 5. 5Hz) 、 4. 50 (1 H, d d, J =l 0. 4, 4. 9Hz) .
7. 21 (1H, m)、 7. 28 (4H, m)。
例 56
N- (4ーァセチルフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル 一 L一バリン ( (4一 A c) Ph-NHCO-S LV) の調製
4ーァセチルフエ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行な
い、 - (4—ァセチルフエニル) ァミノカルボニル一Lーセリル一 L—口イシ ルー L一バリン ( (4一 A c) Ph-NHCO-S LV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 479 (MH+ ) 。
½ - NMR (δ CD3 OD) : 0. 95 ( 12 H, m) 、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 16 (1 H, m) 、 2. 54 (3H, s) 、 3. 74 (1 H, dd, J = 10. 4, 6. l H z) 、 3. 87 (1 H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 29 (1H, d, J =5. 5Hz) , 4. 40 (1H, t, J =5. 5Hz) 、 4. 52 (1H, m)、 7. 51 (2H, d, J =
8. 6Hz) , 7. 91 (2H, d, J =8. 6Hz) 。
例57
N— (4一フエノキシフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一ロイシ ルー L—バリン ( (4-PhO) Ph-NHCO-SLV) の調製
4一フエノキシフエ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行 ない、 N— (4一フエノキシフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口 イシルー L一バリン ( (4一 P hO) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 479 (MH+ ) 。
½ - NMR (5、 CD3 0D) : 0. 94 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1 H, m) 、 3. 74 (1 H, dd, J =10. 4,
6. lHz) 、 3. 86 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 26 (1 H, d, J =5. 5Hz) . 4. 38 (1H, t, J =5. 5Hz) .
4. 51 (1H, d d, J = 10. 4, 4. 9Hz) 、 6. 92 (4H, m)、
7. 05 (1H, t, J =7. 3Hz) , 7. 31 (2H, t, J =8. 5
Hz)、 7. 35 (2H, d, J =9. 2Hz) 0
例 58
N— (5—エトキンカルボ二ルペンチル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L
一口イシルー L一バリン (E t OCO (CH2 ) 5 -NHC0-SLV) の調製 4ーァセチルフエ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行な い、 N— (5—エトキンカルボ二ルペンチル) ァミノカルボニル— Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (E tOCO (CHn ) 5 -NHC0-SLV) を得
7L。
FAB-MS (mZz) : 503 (MHT )。
½ - NMR (δ、 CD。 OD) : 0. 94 (12H, m) 、 1. 24 (3H, t, J =7. 3Hz) . 1. 35 (2H, m)、 1. 48 (2H, m)、 1. 5 5-1. 75 (5H, m) 2. 15 (1H, m)、 2. 31 (2H, t, J = 7. 3Hz) . 3. 11 (2H, t, J = 7. 3Hz) 、 3. 66 (1 H, d d, J = 10. 4, 6. lHz) 、 3. 78 (1 H, d d, J =10. 4, 5. 5 Hz) , 4. 10 (2H, Q) 、 4. 30 (2H, m)、 4. 49 (1H, d d, J = 9. 8, 4. 9Hz) o
難例 59
N—べンゾィルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L—バリン (PhCO-NHCO-SLV) の調製
ベンゾィルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行ない、 N—べ ンゾィルアミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (PhCO -NHC0-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 451 (MH+ )。
½ -固 R ( CD3 0D) : 0. 95 (12H, m) 、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 17 (1H, m)、 3. 80 (1H, d d, J = 11. 0,
5. 5Hz) . 3. 92 (1 H, d d, J =11. 0, 4. 9H z) N 4. 29 (1H, d, J = 5. 5Hz) > 4. 52 (2H, m)、 7. 51 (2H, t,
J =7. 9Hz) 、 7. 62 (1 H, t, J =7. 3Hz) . 7. 92 (2H,
d, J = 7. 3Hz) o
実施例 60
N- (3—二トロフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン ( (3— N02 ) Ph-NHCO-SLV) の調製
3—ニトロフヱニルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行ない, N— (3—二トロフエニル) ァミノカルボ二 — L—セリル一 L一口イシルー L リン ( (3— N02 ) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 482 国 + ) 。
½ - NMR (5、 CD3 0D) : 0. 95 (12H, m) 、 1. 6-1. 8 (3H, m) 、 2. 16 (1H, m) 、 3. 76 (1H, d d, J = 10, 9,
5. 5Hz) Λ 3. 87 (1 H, d d, J = 10. 9, 5. 5Hz) 、 4. 29 (1H, d, J =5. 5Hz) 、 4. 40 (1H, t, J =5. 5Hz) 、
4. 53 (1H, dd, J = 9. 8, 5. 5Hz) . 7. 47 (1H, t, J =
7. 9Hz) 、 7. 62 (1H, d d, J =7. 9, 1. 8H z) 、 7. 82 (1H, d d, J =7. 9, 1. 8Hz) 、 8. 46 (1H, t, J = l. 8
Hz)
実施例 61
N— (2—二トロフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L— 、*リン ( (2— N0o ) Ph-NHCO-SLV) の調製
2—ニトロフヱニルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行な L、、 N- (2—二トロフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L 一バリン ( (2—N02 ) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/ z) : 482 (MHT ) 。
½ -腿 R (<5、 CD3 0D) : 0. 95 (12 H, m) 、 1. 6-1. 8 (3H, m) 、 2. 15 (1 H, m) 、 3. 79 (1H, dd, J =10. 4,
6. 1Hz) . 3. 84 (1 H, d d, J = 10. 4, 6. lHz) 、 4. 28 (1H, d, J =5. 5Hz) 、 4. 39 (1H, t, J =6. lHz)、 4. 52 (1 H, dd, J = 9. 8, 5. 5Hz)、 7. 14 (1 H, d d d, J = 8. 5, 1. 2, 1. 2Hz) Λ 7. 60 (1 H, d d d, J =8. 5, 1. 2, 1. 2Hz) . 8. 12 (1H, d d, J =8. 5, 1. 2H z) 8. 33 (1H, dd, J = 8. 5, 1. 2Kz)。
実施例 62
N— (4—ブロモフエニル) アミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L—ノ、リン ( (4一 Br) Ph-NHCO-SLV) の調製
4一ブロモフエ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行な 、、 N— (4一ブロモフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L ーバリン ( (4一 B r) Ph-NHCO-SLV) を得た。
FAB-MS (mZz) : 515 (MH+ )。
½ -画 R (5、 CD3 0D) : 0. 94 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 16 (1H, m)、 3. 72 (1H, d d, J =10. 4,
6. lHz) 、 3. 85 (1H, dd, J =10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 28 (1 H, d, J =6. 1 Hz) 4. 37 (1H, t, J =5. 5Hz) .
4. 51 (1H, dd, J =9. 8, 4. 9Hz) . 7. 31 (2H, d, J =
8. 5Hz) 、 7. 36 (2H, d, J =8. 5Hz) 。
実施例 63
N- (4一エトキシカルボ二ルフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L 一口イシルー Lーバリン ( (4一 E tOCO) Ph-NHCO-SLV) の調製
4一エトキシカルボ二ルフヱ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に 反応を行ない、 N— (4一エトキシカルボ二ルフヱニル) ァミノカルボ二ルー L -セリル一 L一口イシルー L一バリン f (4一 E tOCO) P h-NHCO-
SLV) を得た c
FAB-MS (m/z) : 509 (MH )。
½-NMR (<5、 CD。 OD) : 0. 94 (12 H, m)、 1. 37 (3H, t, 6. 7Hz) 、 1. 6-1. 75 (3H, m) 、 2. 15 (1H, m) 、
3. 75 (1H, dd, J = 10. 4, 5. 5Hz) 、 3. 86 (1H, d d, J =l 0. 4, 5. 5Hz) . 4. 30 (3H, m)、 4. 39 (1H, m)、
4. 52 (1H, m)、 7. 48 (2H, d, J = 8. 6Hz)、 7. 90 (2H, d, J =8. 6Hz) o
実施例 64
N- (J_一フルオロフヱニル) ァミノカルボ二ルー L—セリルー L一口イシル 一 L一バリン ( (3— F) Ph-NHCO-SLV) の 製
3—フルオロフェニルイソシァネートを用い、実施例 54と同様に反応を行な い、 N- (3—フルオロフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシ ルー Lーバリン ( (3— F) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 455 (MHT ) 0
½ - NMR (5、 CD3 OD) : 0. 95 (12 H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1H, m) 、 3. 72 (1H, d d, J =11. 0,
6. 1Hz) . 3. 86 (1H, d d, J =11. 0, 5. 5Hz) 、 4. 27 (1H, b r d, J = 5. 5Hz) 、 4. 37 (1H, t, J =5. 5Hz) 、
4. 51 (1 H, dd, J = 9. 8, 4. 9Hz) . 6. 67 (1H, d d, J
=7. 9, 6. 7Hz) 、 7. 00 (1H, d, J = 7. 9Hz) 、 7. 21 (1H, d d, J = 11. 6, 6. 7Hz) , 7. 35 (1H, d, J =
11. 6Hz) o
H½例 65
N- (3—メ トキシフエ二ル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル
一 L一八 *リン ( (3-Me 0) P h -_N H C 0 - S L V) の調製
3—メ トキシフヱ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行な い、 N— (3—メ トキシフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシ ルー Lーバリン ( (3— Me O) P h-NHCO-S LV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 46 7 (MH+ ) 。
½-NMR (δ、 CD3 OD) : 0. 95 (1 2H, m) 、 1. 6- 1. 8 (3H, m) 、 2. 1 5 (1 H, m) 、 3. 73 (1 H, d d, J =1 0. 4, 6. 1 Hz) 3. 76 (3H, s) 、 3. 85 (1 H, d d, J = 1 0. 4, 5. 5H z) . 4. 28 (1 H, b r) 4. 38 (1 H, t, J =5. 5 H z) 、 4. 52 (1 H, d d, J = 9. 8, 5. 5H z) 、 6. 55 (1H, d d, J = 7. 9, 1. 8H z) . 6. 83 (1 H, d, J =7. 9H z) . 7. 12 (2H, m) 。
実施例 66
N- (3—メチルフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L—バリン ( (3一 Me) P h- N HCO-S L V の調製
3—メチルフエ二ルイソシァネートを用い、 例 54と同様に反応を行ない、 N- (3—メチルフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—口イシルー L 一バリン ( (3—Me) P h-NHCO-S LV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 45 1 (MH+ ) 。
½-NMR (δ、 CD3 0D) : 0. 95 (1 2H, m) 、 1. 6- 1. 8 (3H, m) 、 2. 15 (1 H, m) 、 2. 28 (3H, s) 、 3. 70 (1 H, d d, J = 1 0. 4, 6. l H z) 、 3. 85 (1 H, d d, J = 10. 4, 5. 5 H z) 、 4. 28 (1 H, b r) 、 4. 37 (1 H, t, J =5. 5 H z) 4. 52 (1 H, d d, J =9. 7, 5. 5H z) 、 6. 79 (1 H, d, J =7. 9 H z) . 7. 1 2 (2 H, m) 、 7. 12 (1 H, s) 。
実施例 67
N- (4一ェチルフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一し一口イシルー L—バリン ( (4一 E t) P h-NH CO - _S_L V)_の調製
4一ェチルフヱニルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行ない、 N— (4ーェチルフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L—口イシルー L ーノ、 'リン ( (4一 E t) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 465 (MH+ )。
½-NMR ( CD3 OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 19 (3H, t, J =7. 3Hz) 、 1. 6-1. 8 (3H, m) 、 2. 15 (1 H, m) 、 3. 72 (1H, dd, J =11. 0, 6. lHz) 、 3. 85 (1H, dd, J =l 1. 0, 4. 9Hz) 、 4. 27 (1H, b r)、 4. 38 (1H, t, J = 5. 5Hz) . 4. 51 (1H, d d, J = 9. 8, 5. 5Hz) 、
7. 08 (2H, d, J=8. 5Hz) . 7. 25 (2H, d, J =8. 5 Hz)。
実施例 68
N- (2—イソプロピルフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一ロイ _ル^ t --バリ ( (2-j_P r _ P_h- N H C 0 - S_L V_の調製
2—イソプロピルフヱニルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を 行い、 N— (2—イソプロピルフエニル) ァミノカルボ二ルー L—セリルー L一 口イシルー L一バリン ( (2— i P r) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 479 (MH+ )。
½ - NMR (5、 CD3 0D) : 0. 95 (12 H, m) 、 1. 22 (6H, d, J =6. 7 H z) 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2, 15 (1 H, m) . 3. 18 (1H, m)、 3. 72 (1 H, d d, J =11. 0, 6. 1Hz) . 3. 84 (1H, dd, J =11. 0, 5. 5Hz) 、 4. 29 (1H, m) 、
4. 39 (1H, t, J =5. 5Hz)、 4. 53 (lH, m)、 7. 13 (2H, m)、 7. 29 (1H, m) 、 7. 40 (1H, m)。
餓例 69
N— (2, _ ^—ジメ トキシフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル—L一口 イシルー L一バリン ( (2, 5— (Me 0) ) Ph— NHCO— SLV) の調
2, 5—ジメ トキシフヱ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応 を行ない、 N— (2, 5—ジメ トキシフエ二ル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル -L—口イシルー L一バリン ( (2、 5— (Me 0) 0 ) Ph-NHCO- SLV) を得た。
FAB-MS (m/z) : 519 (M + NaT ) 。
½ - NMR ( CDn OD) : 0. 93 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 16 (1 H, m) 3. 72 (3H, s)、 3. 75 (1H, m)、 3. 82 (3H, s)、 3. 85 (1H, m)、 4. 27 (1H, m)、 4. 38 (1H, t, J =5. 5Hz) . 4. 51 (1 H, d d, J = 9. 8, 4. 9Hz) 、 6. 49 (1H, d d, J =9. 2, 3. l H z) 、 6. 84 (1H, d, J =9. 2Hz) . 7. 70 (1H, d, J =3. 1Hz) 0
実施例 70
N— (3—シァノフヱニル) ァミノカルボ二ルー L—セリルー L一口イシルー L一バリン ( 〔3 - CN) Ph-NHCO-SLV) の調製
3—シァノフエ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行ない、 N— (3—シァノフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L ーノ、 *リン ( (3— CN) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 484 (M + Na ' ) 。
½ - NMR ((5、 CD3 OD) : 0. 95 (12 H, m) 、 1. 6-1. 8
(3H, m)、 2. 16 (1H, m) 、 3. 75 (1H, d d, J = 11. 0, 6. 1Hz) . 3. 86 (1H, d d, J =11. 0, 5. 5Hz) 、 4. 29 (1H, d, J =6. lHz) 、 4. 38 (1H, t, J =5. 5Hz) 、
4. 52 (1H, dd, J =9. 8, 4. 9Hz) 7. 30 (1H, d d, J =9. 2, 1. 2Hz) . 7. 41 (1H, t, J =7. 9Hz) 、 7. 54
(1H, m)、 7. 90 (1H, m)。
H½例 71
N- (3—メ トキシカルボニルァミノフエニル) ァミノカルボ二ルー L—セリ ルー L一口イシルー L→_<リン— (_3 -_Me 0 C ONH) Ph— NHCO - SLV) の調製
3—メ トキシカルボニルァミノフエ二ルイソシァネートを用い、 例 54と 同様に反応を行ない、 N— (3—メ トキシカルボニルアミノフヱニル) アミノカ ルポ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L—バリン ( (3— MeOCONH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 532 (M + Na+ ) 。
½-NMR δ CDg OD) : 0. 94 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 16 (1H, m)、 3. 72 (3H, s)、 3. 73 (1H, dd, J = 10. 4, 6. lHz) 、 3. 85 (1 H, d d, J =10. 4,
5. 5Hz) . 4. 27 (1H, b r) 、 4. 38 (1H, t, J =5. 5
Hz) 、 4. 49 (1H, dd, J = 9. 8, 4. 9Hz) . 7. 08 (2H, m)、 7. 15 (1H, t, J =7. 9Hz) , 7. 50 (1H, s)。
餓例 72
N— (3—トリフルォロメチルフヱニル) ァミノカルボニル一 Lーセリル一 L 一口イシルー L一バリン ( (3-CF3 ) Ph-NHCO-SLV) の調製
3—トリフルォロメチルフエ二ルイソシァネ一トを用い、 実施例 54と同様に
反応を行ない、 N— (3—トリフルォロメチルフヱニル) ァミノカルボニル— L ーセリル一 L一口イシルー L—バリン ( (3— CF3 ) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 527 (M + NaT )。
½- NMR (S、 CDg OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1H, m)、 3. 75 (1H, d d, J = 10. 4, 6. 1Hz) Λ 3. 87 (1H, dd, J = 10. 4, 5. 5Hz) 4. 29 (1 H, d, J =5. 5Hz) 4. 39 (1H, t, J =5. 5Hz) .
4. 52 (1H, dd, J =9. 8, 4. 9Hz) . 7. 24 (1H, d, J = 7. 9Hz) 、 7. 41 (1H, t, J =7. 9Hz) 、 7. 51 (1H, d, J = 7. 9Hz) Λ 7. 84 (1 H, d, J = 7. 9Hz) 0
実施例 73
N— 1一ナフチルアミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (1-Nap-NHCO-SLV)の調製
1一ナフチルイソシァネートを用い、 例 54と同様に反応を行ない、 N— 1—ナフチルァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (1— Nap-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 509 (M + Na ' )。
½- NMR (5、 CD3 0D) : 0. 94 (12 H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1H, m)、 3. 78 (1H, d d, J = 10. 4, 6. lHz) 、 3. 90 (1 H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) . 4. 28 (1H, b r)、 4. 45 (1H, t, J = 5. 5Hz)、 4. 53 (1H, dd, J = 9. 8, 5. 5Hz) . 7. 43 (1 H, d d, J =8. 5, 7. 3 Hz)、 7. 50 (2H, m)、 7. 66 (1H, d, J =8. 5H z)
7. 72 (1H, d, J =7. 3Hz) 、 7. 86 (1H, d, J = 7. 3
Hz) . 8. 05 (1H, d, J = 7. 7H z) 0
例 74
N— (3, 5—ジニトロフエニル) ァミノカルボニル一 Lーセリル一 L一ロイ シルー L—バリン ( (3, 5— (Ν02 ) Λ ) Ph-NHCO-SLV) の調製
3, 5—ジニトロフヱニルイソシァネートを用い、 ¾沲例 54と同様に反応を 行ない、 N— (3, 5—ジニトロフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L 一口イシルー L—バリン ( (3, 5— (N02 ) 2 ) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 549 (M + Na+ )。
½ - NMR (5、 CDg OD) : 0. 95 (12H, m)、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 16 (1H, m)、 3. 78 (1H, dd, J =11. 0,
6. lHz) 、 3. 89 (1H, d d, J = l l. 0, 5. 5Hz) . 4. 29 (1H, m)、 4. 42 (1H, t, J =5. 5Hz) 、 4. 54 (1H, m)
8. 54 (1H, t, J =1. 8Hz) . 8. 68 (2H, d, J =1. 8
Hz) o
¾例75
N— (3—ァセチルフエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシル 二 L くリン (3二 A c )一 P h -NHC0-SLV) の調製
3—ァセチルフヱ二ルイソシァネートを用い、 実施例 54と同様に反応を行な い、 N— (3—ァセチルフエニル) ァミノカルボ二ルー L—セリルー L—口イシ ルー Lーバリン ( (3— A c) Ph-NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (mZz) : 501 (M + NaT )。
½-NMR (δ、 CDg OD) : 0. 95 (12H, m) 、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1 H, m)、 2. 58 (3H, s) 、 3. 75 (1H,
dd, J = 10. 4, 6. lHz) 、 3. 87 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz)、 4. 28 (1 H, d, J =6. 1Hz) 、 4. 40 (1H, t, J = 5. 5Hz) , 4. 53 (1 H, d d, J =9. 8, 4. 9Hz) .
7. 38 (1 H, t, J =7. 9 Hz)、 7. 60 (2 H, overlapped)、
8. 03 (1H, s) o
実施例 76
N— (4一イソプロピルフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一ロイ シルー L一バリン (4一 i P r) P h一 NHCO- S丄 V) の調彆
4一イソプロピルフヱニルイソシァネートを用い、 例 54と同様に反応を 行ない、 N— (4一イソプロピルフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L 一口イシルー L—バリン ( (4一 i P r) P h-NHCO-S L V) を得た。
F AB-MS (mZz) : 501 (M + N a+ )。
½ - NMR (δ、 CD3 OD) : 0. 95 ( 12 H, m)、 1. 21 (6 H, d, J =6. 7Hz) 、 1. 6-1. 8 (3H, m)、 2. 15 (1 H, m)、
2. 84 (1H, m)、 3. 73 (1 H, d d, J = 10. 4, 6. lHz) 、
3. 85 (1H, dd, J =l 0. 4, 5. 5Hz) 、 4. 27 (1H, d, J =6. 1Hz) , 4. 38 (1H, t, J = 5. 5Hz) 、 4. 52 (1H, dd, J = 9. 7, 5. 5H z) N 7. 11 (2H, d, J =8. 5Hz) 、 7. 26 (2H, d, J =8. 5Hz) 0
N— (3- ( 2—カルボキシベンズァミ ド) フヱニル) ァミノカルボ二ルー L ーセリル一 L一口イシルー L一バリン (3— (P h t -NH) P h-NHCO- SLV) の調製
実施例 46の中間体として得られる N— (3—アミノフヱニル) ァミノカルボ 二ルー 0— tーブチルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリンー tーブチルェ
ステルとフタル酸モノ t—プチルエステルとを実施例 22と同様の方法により縮 合した後、 TFAで処理することにより、 目的とする N— (3— (2—カルボキ シベンズアミ ド) フエニル) ァミノカルボニル一 Lーセリル—L一口イシルー L 一バリン (3- (P h t -NH) Ph-NHCO-S LV)を得た。
FAB-MS (m/z) : 600 (MH+ )。
½-NMR (<5s DMSO-dg ) : 0. 88 (12 H, m) 、 1. 50 (2H, m)、 1. 64 (1H, m)、 2. 04 (1H, m)、 3. 49 (1H, dd, J =10. 4, 6. lHz) 、 3. 66 (1H, d d, J = 10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 09 (1H, m) 、 4. 27 (1 H, m) 、 4. 40 (1H, m) 、 6. 41 (1H, d, J =7. 3Hz) 、 7. 13 (1H, t, J =
7. 9Hz) 、 7. 22 (1H, t, J =8. 5Hz) 、 7. 5-7. 7 (3H, m) 、 7. 71 (1H, s) 、 7. 86 (2H, t, J = 7. 0Hz) .
8. 09 (1H, d, J =7. 9Hz) . 8. 84 (1 H, s) 、 10. 24 (1H, s)。
例 78
N— (3—フタルイミ ドフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一ロイ シルー L一バリン (3— PhN) -Ph-NHCO-SLV) の調製
実施例 77の反応は、 N— (3— (2-カルボキシベンズアミ ド) フエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン (3— (P h t - NH) Ph-NHCO-SLV)以外に、 N— (3_フタルイミ ドフエニル) ァ ミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー L一バリン ( (3— PhN) ― Ph-NHCO-SLV) を生成物として与えた。 。
F AB-MS (m/z) : 582 (MH+ )。
½ -匪 R (δ CD3 0D) : 0. 94 (12H, m)、 1. 65 - 1. 75 (3H, m)、 2. 15 (1H, m)、 3. 73 (1 H, dd, J =
10. 4, 5. 5Hz) 、 3. 86 (1H, d d, J =10. 4, 5. 5Hz) ,
4. 27 (1H, d, J =6. lHz) 、 4. 38 (1H, t, J =5. 5Hz) 、 4. 51 (1H, dd, J =9. 8, 5. 5Hz) 、 7. 05 (1H, d t,
J = 7. 3, 2. 0Hz)、 7. 40 (2H, m) 、 7. 54 (1H, t, J = 2. 4Hz) 、 7. 87 (1H, dd, J =5. 5, 3. l H z) 、 7. 95 (1H, dd, J =5. 5, 3. 1Hz) 。
実施例 Ί 9
N— (3— (3—カルボキシベンズァミ ド) フエニル) ァミノカルボニル一 L ーセリル一 L-口イシルー L-バリン (3— (I p h t -NH) Ph-NHCO -SLV) の調製
実施例 77のフタル酸モノ t一ブチルエステルの代わりにイソフタル酸モノメ チルエステルを用い、 同様に縮合した後、 アルカリ加水分解、 続いて TF A処理 することによって N— (3— (3—カルボキシベンズアミ ド) フエニル) ァミノ カルボ二ルー Lーセリル一 L一口イシルー Lーバリン (3— (I p h t -NH) Ph-NHCO-SLV) を得た。
FAB-MS (mZz) : 600 (MH+ ) 。
½ -固 R (5. DMSO-dg ) : 0. 86 (12 H, m) 、 1. 52 (2H, m)、 1. 63 (1H, m)、 2. 03 (1H, m) . 3. 50 (1H, dd, J =l 0. 4, 6. lHz) 、 3. 66 (1H, d d, J =10. 4,
5. 5Hz) 、 4. 09 (1H, dd, J =8. 5, 6. l H z) 、 4. 28 (1H, m)、 4. 40 (1H, m)、 6. 43 (1H, d, J =8Hz)、
7. 19 (2H, m) . 7. 32 (1H, d, J = 7. 9Hz) 7. 65 (1H, t, J = 7. 9H z) 7. 84 (2H, overlapped)、 8. 11
(2 H, overlapped)、 8. 17 (1 H, d, J =7. 9Hz) ^ 8. 50 (1H, s) 、 8. 85 (1H, s)、 10. 35 (1H, s:) 。
実施例 80
N— (3 - (4—カルボキシベンズアミ ド) フエニル) ァミノカルボニル一 L ーセリル一 L一口イシルー L一バリン (3— (Tp h t - H) P h-NHCO -S L V) の調製
テレフタル酸モノメチルエステルを用い、 例 79と同様に反応を行い N— (3— (4一カルボキシベンズアミ ド) フエニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリ ルー L-口イシルー L-バリン (3— (Tp h t -NH) Ph-NHCO- SL V) を得た。
FAB-MS (m/z) : 600 (MH+ )。
½-NMR (5、 CD3 OD) : 0. 94 (12H, m)、 1. 55-
I. 70 (3H, m)、 2. 15 (1H, m)、 3. 74 (1H, d d, J =
I I. 0, 6. 1 H z) N 3. 86 (1H, d d, J =11. 0, 5. 5Hz) 、 4. 29 (1H, m) 4. 40 (1 H, t, J =5. 5Hz) 、 4. 53
(1H, m)、 7. 24 (2H, m)、 7. 33 (1H, m)、 7. 79 (1H, s) . 7. 99 (2H, d, J = 7. 9Hz) , 8. 14 (2H, d, J = 7. 9Hz:) 。
錢例 81
N- (3- (4一カルボキシブタナミ ド) フエニル) ァミノカルボ二ルー L一 セリル一 L一口イシル一L一バリン (3- (HOCO (CH2 )。 -C0NH) Ph-NHCO-SLV) の調製
ダルタル酸モノェチルエステルを用い、 実施例 79と同様に反応を行い N— (3— (4一カルボキシブ夕ナミ ド) フヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル 一 L一口イシルー L一バリン (3— (HOCO (CH2 ) 3 -CONH) Ph- NHCO-SLV) を得た。
F AB-MS (m/z) : 566 (MH+ )。
½-NMR (5、 CD3 OD) : 0. 94 (12H, m)、 1. 60- 1. 75 (3H, m)、 1. 96 (2H, m)、 2. 15 (1H, m)、
2. 40 (4H, m)、 3. 72 (1H, d d, J = 10. 4, 6. 1Hz) .
3. 85 (1H, d d, J = 10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 28 (1H, m) 、
4. 38 (1H, t, J =5. 5Hz) 、 4. 50 (1H, d d, J =9. 7, 4. 9Hz) . 7. 17 (3H, m) 、 7. 61 (1 H, s) 。
難例 82
N— (3—テトラデカナミ ドフヱニル) ァミノカルボ二ルー Lーセリル一 L一 口イシルー Lーハ *リン (3— CH3 (CH2 ) 12-CONH) Ph-NHCO- SLV) の調製
実施例 77のフタル酸モノ t一ブチルエステルの代わりに、 ミ リスチン酸を用 いて同様の反応を行い N— (3—テトラデカナミ ドフエ二ル) ァミノカルボニル 一 Lーセリル一 L一ロイシルー L一バリン (3— (CH (CH9 ) ^ - CONH) Ph-NHCO-S LV)
FAB-MS (mZz) : 662 (MH+ )。
!H-NMR ((5、 CD3 OD) : 0. 89 (3H, t, J =7. 3Hz)、 0. 95 (12H, m) 1. 25- 1. 40 (2 OH, m)、 1. 60— 1. 75 (5H, m) 、 2. 15 (1H, m) 、 2. 34 (2H, t, J = 7. 3Hz) 、 3. 72 (1 H, dd, J =l 0. 4, 6. 1Hz) . 3. 85 (1H, dd, J =10. 4, 5. 5Hz) 、 4. 28 (1H, d, J = 5. 5 Hz) , 4. 39 (1H, t, J =5. 5Hz) . 4. 51 (1H, d d, J = 9. 8, 4. 9Hz) 7. 16 (3H, m) . 7. 62 (1H, s) 。
実施例 83
インビトロでの Fas と PTP-BASの結合阻害
実施例 32の方法に従い、 SLVの N末端修飾体 (10 M) のインビトロ
08
F a s/P TP— BASの結合阻害活性を測定した。 第 6表に N末端修飾体によ るインビト口結合阻害活性を示す。 第 6表 _ィンビトロでの Fas と PTP-BASの結合阻害
被検物質 阻害率 (%)
実施例 45 48. 7
実施例 46 61. 1
実施例 47 55. 9
実施例 48 47. 8
実施例 49 76. 8
実施例 50 66. 6
例 51 55. 9
実施例 52 75. 6
実施例 53 60. 8
実施例 54 46. 8
実施例 55 30. 5
実施例 56 41. 1
実施例 57 39. 9
実施例 58 43. 4
実施例 59 25. 8
実施例 60 26. 9
実施例 61 49. 1
実施例 62 18. 6
実施例 63 30. 6
実施例 64 37. 6
09 実施例 65 32. 9
実施例 66 39. 3
実施例 67 48. 8
実施例 68 21. 7
実施例 69 23. 0
実施例 70 21. 9
実施例 71 49. 4
実施例 72 28. 7
実施例 73 28. 4
実施例 74 18. 3
実施例 75 30. 4
実施例 76 28. 1
実施例 77 63. 2
例78 74. 7
実施例 79 68. 3
難例 80 67. 2
実施例 81 67, 5
実施例 82 36. 0
Ph-NHCO- S L V 45. 9
実施例 84
A c— S LVのマイクロインジヱクションによる大腸癌株への細胞死の誘導 (その 2)
直径 35mmのプラスティ ックシャーレ中にマイクログリッ ドカバースリップ (セロケイト、 エツペンドルフ社) を固定し、 このシャーレ中で 2m 1の培養液 (10%FCSを含む RPMI 1640メディゥム、 日水製薬社) を用いて 1 x
0
105個のヒト大腸癌細胞0 0—1を24時間、 37°C、 5%炭酸ガスの条件 下で培養した。 マイクログリツ ドカバ一スリップに接着した細胞に、 マイクロマ ニュピュレータ (エツペンドルフ社)、マイクロインジェクタ一 (エツペンドル フ社) 、 およびガラス針 (フヱムトチップ、 エツペンドルフ社) を用い、 注入圧 力 50 hP a、 注入時間 0. 4秒の条件で 0. 1 %F I T C—デキストランを含 む K— PB S中で 1 O OmMに調製した Ac - S LV、 A c— SLYもしくはコ ントロールとして K一 PB Sのみをそれぞれ 50から 100個の細胞に注入した。 なお、 抗 F a s抗体 (CH-1 1) 処理細胞では、 マイクロインジェクション直 前に 500 n g/m 1の CH— 11をシャーレに添加した。 マイクロインジェク シヨンの 16から 20時間後に l%Ho e c h s t 33342を含む PBSで核 を染色し、 写真郷した。 F I TCで染色された細胞の内、位相差顕纖像およ び Ho e c h s t 33342染色による核の形態変化によりアポトーシスを起こ している細胞を判定し、 細胞数を数えた。
第 7表に示すとおり、 癌細胞内に注入された Ac- 51^¥カ抗 3 8抗体に対 する癌細胞の感受性を高め、 癌細胞に細胞死を誘導することが示された。
第 7表 アポ卜- -シスを起こした細胞 {%)
抗 F a s抗体 (CH-11) Ac-SLV Ac— S LY K一 P B Sのみ
0 n g/m 1 21. 7 21. 3 23. 0
500 n g/m 1 49. 8 24. 8 23. 4 実施例 85
I L-8で誘導される好中球遊走の抑制
I L一 8によるヒト好中球の遊走に対する本発明化合物 (Ph-NHCO-
TTL-OE t) の影響を、 ケモタキシスチャンバ一を用いて、 下室へ移動して きた好中球をカウントすることで評価した。 ケモタキシスチヤンバーのフィルタ 一は Neu ro p r o b e社製 (ポアサイズ 3 /^m ) を用いた。 好中球、 I L 一 8、 サンプルの希釈等には 0. 1%B S Aを含む RPM I培地を用いた。 下室 に 10_8Mの I L一 8を 加え、 上室に好中球浮遊液 100^1
(106個) を入れた。 37てで 30分インキュベートし下室に移動した好中球を コールターカウンタ一にてカウントした。 サンプル無添加を 100%としたとき の遊走率 (%) を求めた。 得られた結果を次表に示す。
第 8表
化 献 * (M) 遊走 (%) 阻害率 ί%)
0 00
-7
13. 7 0
-6
75. 9 24. 1
-5
26. 1 73. 9
-4
19. 4 80. 6
*化合物は Ph— NHCO— TTL一 OE tを使用
産業上の利用可能性
本発明の化合物は、 細胞膜レセプ夕一の機能を調節する活性を有することから、 細胞膜レセプターのシグナル伝達にかかわる^の治 に利用しうる。
また、 本発明の化^!は、 細胞膜レセプターの C末端の機能を解析する方法お よび細胞膜レセプタ一のシグナル を調節する方法においても利用しうる。