明 細 書
遠隔訪問システム 技術分野
本発明は、 ィンタ一ネッ トなどのコンピュータ通信ネッ トワークを利 用したリモート · ショッピングゃ宗教施設の訪問などに利用できる遠隔 訪問システムに関する。 背景技術
従来より、 インタ一ネッ トなどの通信ネッ トワークを使用して、 遠隔 の地点の景色をライブ映像によりリアルタイムに又はほぼリアルタイム に鑑賞する技術が知られている。 このような従来の技術、 すなわち、 遠 隔の景色をリアルタイムに送信したり閲覧できる技術は、 ユーザ一が単 に受け取るだけで、 その映像が撮像された 「現場」 に自らの 「痕跡」 を 残すことはできなかった。 すなわち、 従来から、 前記のライブ映像をリ アルタイムで見たユーザ一が、 そのホームページの設置されたサーバー (コンピュータ) に対して、 ライブ映像の感想などのメッセージや自己 の氏名などを電子メールで送信することは行われている。 また、 従来か ら、 前記ホームページに設定された 「電子掲示板」 (アクセスした遠隔 地のユーザーからの自由な書き込みを許すサービスが提供されているス ペース) に各ユーザーが自分のメッセージを書き込むことは行われてい る。
しかしながら、 このような従来からの技術は、 あくまで、 インターネ ッ トのホームページなどの 「仮想空間」 の中だけで完結してしまうもの である。 つまり、 これらは、 「仮想空間」 の外の 「現実の空問」 におい て、 何らかの 「物理的な」 事実を発生させるものではない。 しかし、 本
発明者は、 遠隔地のユーザーは、 自分のメッセージの送信などが単に 「 仮想空間」 のみで完結してしまうだけでは、 十分な満足は得られないだ ろうと考えた。 遠隔地のユーザ一に本当の満足を与えるためには、 「仮 想空間」 においてではなく、 「現実の空間」 において何らかの 「物理的 な事実 '変化」 を発生させる 「力」 を、 遠隔地のユーザーに与える必要 があるのではないか、 というのが、 本発明者により本発明が生み出され た元になつた根本的発想である。 また、 従来の技術では、 通信ネッ トヮ —クを介してある 「現実の場所」 にアクセスしている遠隔地のユーザー とその 「現実の場所」 を訪問している実在の人との間で交流を図る、 又 は利害調整を図るという発想が乏しい。 しかしながら, 上記のように、 遠隔地のユーザーに 「現実の空間」 において何らかの 「物理的な事実 - 変化」 を発生させる 「力」 を与える場合は、 遠隔地のユーザーとその 「 現場」 に居る実在の人達との間での、 利害調整や交流をも考える必要が 生じる。
本発明は、 このような発想に基づいて、 遠隔地のユーザーが 「現実の 世界」 に何らかの物理的な変化を発生させられると共に、 遠隔地のユー ザ一と現実の世界に居る人との間での交流や利害調整を可能にすること ができる、 遠隔訪問システムを提供することを目的とする。
また、 従来から提案されている通信ネッ トワークを利用したオンライ ンショッピングのシステムは、 いずれも、 在庫が多数存在する商品 (規 格大量生産品、 すなわち 「不特定物」 の商品) の販売に使用するのに適 している。 しかし、 次の (A ) と (B ) の場合には、 うまく適用できな い。
(A )陳列された商品が 「特定物」 であって、 その陳列している商品の みしか販売できないために、 「売約済み」 となる危険が大きい場合。
( B )陳列された商品が 「不特定物」 である場合でも、 その在庫品が少
数で在庫の追加が容易ではないために、 「売り切れ」 状態となる危険が 大きい場合。
すなわち、 実際の店舗で販売される商品には、 「不特定物」 と 「特定 物」 とがある。 「不特定物」 と 「特定物」 とは、 日本国民法上の概念で 、 「物」 の性質を区別する概念である。 民法学では、 個々の商品につい てそれが他と異なる個性を有しているものは 「特定物」、 個性を有して おらず他の在庫商品と代替性のあるものは 「不特定物」 と定義されてい る。
「不特定物」 とは、 規格大量生産品のことで、 その陳列品でも在庫品 でも全く同一であり価値に変わりがない物、 陳列品と在庫品とで個性の 違いがない物である。 つまり、 「不特定物」 については、 店舗内で陳列 された商品は力夕口グと同じ意味しか有していない。
他方、 「特定物」 は、 その物が他に代替できない個性を有している物 である。 「特定物」 には、 骨董屋などで陳列された骨董品、 画廊などで 陳列された一品制作の芸術品 (絵画 ·彫刻など)、 中古品、 観葉植物、 ペッ ト (動物)、 不動産などがある。
また、 形式的には 「不特定物」 の概念に入る物の中にも、 実質的には 「特定物」 に近い商品がある。 例えば、 外国の有名デザイナーの企画に よる高級衣料品 (高級ネクタイなど) などは、 バイヤーが外国で仕入れ てくるため、 生産は複数個 (少量) なされていても、 実際にはそれと同 じものを探すのは極めて困難である。 したがって、 そのような商品は、 実質的に 「その陳列された商品」 以外には代替するものがない (在庫が ない) という意味で、 「不特定物」 に近いと言える。 また、 例えば 5 0 枚限定で複写された版画、 食器や花器などの陶器製品、 インテリア用品 などの商品で、 メーカーが数量限定して生産した物か又はメーカーが既 に生産中止した製品で陳列された商品しか在庫がない (又は在庫が少な
い) 物なども、 その店舗には陳列された商品以外には在庫がない (又は 、 在庫が少なく、 在庫の補充も困難である)。 よって、 このような商品 も、 実質的に 「特定物」 と同様の扱いが必要な物である。
また、 例えば、 株式会社ソニーが製造販売しているビデオゲーム機 Γ プレイステーション (P S )」 や株式会社バンダイが販売している携帯 電子ペッ トゲーム機 「たまごつち」 のような超人気商品においては、 メ —カーから出荷されて販売店の店頭に陳列されると直ちに消費者により 争って購入されて短期間内に 「売り切れ」 となってしまい、 メーカ一か らの出荷が次回はいつか分からない、 そのため 「販売予約」 もできない 、 というような商品では、 法律的には 「不特定物」 (規格大量生産物) ではあるが、 店頭での 「売り切れ」 状態が生じる危険があり且つ在庫補 充も容易ではないという理由から、 販売店の店頭では、 「特定物」 と同 じょうな扱いが必要な商品だと言える。
また、 置物、 人形、 縫いぐるみ、 民芸品、 宝飾品 (ネックレス、 プロ ーチなど)、 造花などの 「製造プロセスの中に手作りの要素が入ってい る製品」 は、 同じ種類のものでも、 「手作りの要素」 のために、 それぞ れが微妙に個性を有している。 人形や縫いぐるみを購入するときでも、 同じ価格で同じ種類のものでも、 人形などの顔付きは一品一品微妙に異 なっており 「こちらの方が隣のものよりも顔付きが可愛らしい」 などの 微妙な違いが存在することは経験上少なくない。 そのような場合、 同じ 種類の物が多数ある場合でも、 個々の製品がそれぞれ個性を発揮してる のだから、 「特定物」 と同じように扱うのが妥当である。 つまり、 店舗 内に陳列された商品の人形 (在庫の人形ではなく) が欲しいという顧客 が同時に 2人以上いる場合は、 「大量生産品で在庫がたくさんあるから どれでも良いはずだ」 という考えではなく、 「その商品は個性をもった 他に代替できない物だから、 2人の顧客の間でどちらが購入するかの調
整が必要だ」 と考えるべきである。 よって、 その商品の人形は 「特定物 」 と同じように扱うべきものである。
以上のように、 販売店の店頭で実際に陳列される商品には、 次の (a )、 (b )、 ( c ) の 3種類が存在している。
( a ) 「特定物」
( b ) 「不特定物であるが、 代替できる在庫品がないか又は在庫品が 少ない物で、 且つ、 短期間内での在庫補充が困難であり、 そのために実 質的に特定物と同じような扱いをすることが必要となる不特定物」
( c ) 「在庫品が多数存在し、 且つメーカーに注文すれば直ちに出荷 されるために在庫補充が容易である不特定物」
本発明は、 販売店の店頭で陳列されるこれらの 3つの種類の商品の中 で、 特に、 上記 (a ) と (b ) との 2種類の商品を、 コンピュータ通信 ネッ トワークを介して、 遠隔の顧客に販売しょうとする場合に適した遠 隔訪問システムである。
すなわち、 前記の ( a ) 又は (b ) のような商品については、 店舗内 で陳列したとき原則としてその商品しか商品は存在しない (在庫品はな いかあっても少量であるため、 無い可能性が高い)。 そのため、 このよ うな商品を通信ネッ 卜ワークを介してオンライン ' ショッピングしょう とすると、 ネッ トワーク上の顧客と実際に店内に居る来店客との調整が 不可欠になる。 なぜなら、 前記の ( a ) 又は (b ) の商品は、 実際に陳 列された商品しかないと原則的に考える必要がある (実際には在庫が少 量だけあることもありうるが) ため、 店内の来店客とネッ トワーク上の 顧客とがほぼ同時に重複して購入を希望したときの調整が必要になるか らである。 また、 そのような店内の来店客とネッ トワーク上の顧客とが ほぼ同時に重複して購入を希望するという事態が生じないようにするた めの対策が、 必要になるからである。
また、 従来から古美術品や骨董品は、 オークションで売買されること が多い。 このようなォ一クシヨン方式での商品販売においては、 オーク ションの日時に会場に行けない人のために、 電話でのォ一クション参加 などが、 従来から認められている。 また、 最近では、 通信ネッ トワーク を利用して、 オークションに参加する例もある。 しかしながら、 オーク ション会場に居る人と遠隔地に居る人とが、 お互いに対等の立場でリァ ルタイムに競りを行うためのシステムは、 まだ存在していない。
さらに、 近年、 インターネッ トなどの通信ネッ トワークが爆発的に普 及している力 通信ネッ トワークを介して、 あるホームページにァクセ スしても、 あくまで、 通信ネッ トワークを介してコミュニケートするに 過ぎない。 つまり、 通信ネッ トワークを介して、 ある場所に実際に居る 人と、 直接にコミュニケートすることはできない。
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであり 、 次のような課題を解決するものである。 発明の開示
本発明は、 遠隔の顧客が、 通信ネッ トワークを介して、 店舗でのショ ッビング及びそれに関連する活動を、 実際にその店舗に居る客と対等の 立場で、 行うことを可能にするものである。 この場合のショッピングに 関連する活動には、 例えば、 次のようなものが含まれる。
( 1 )ある陳列された商品が、 現在、 「売り切れ又は売約済み」 かどうかを
、 リアルタイムに又はほぼリアルタイムに知ること、
(2)ある陳列された商品の 「現在の在庫数」 を、 リアルタイムに又はほ ぽリアルタイムに知ること、
(3)ある陳列された商品の価格、 サイズ、 又は材質などの 「商品詳細デ —夕」 を知ること、
(4)ある陳列された商品に関する 「メッセージ」 を、 遠隔の顧客から店 舗側に提供すること、 及び、
(5)ある陳列された商品の 「購入希望価格」 を店舗側に提供して、 ォー クションに参加すること。
(6)ある陳列された商品の 「在庫補充のための予定期間」 を、 遠隔の顧 客が知ること。
上記(1 )のように、 遠隔の顧客が、 ある陳列された商品が、 現在、 「売 り切れ又は売約済み」 かどうかを、 リアルタイムに又はほぼリアルタイ ムに知ることができれば、 他に代替が困難である商品又は在庫補充が困 難である商品を、 通信ネッ トワークを介して販売する場合に、 通信ネッ トワーク上の遠隔の顧客と実際に店舗に来訪している顧客との間の調整 を有効に行うことができる。 つまり、 一つの商品が来店中の顧客とネッ トワークを介した遠隔の顧客との間で重複して購入希望されてトラブル が生じる事態を避けることができる。
また、 本発明は、 ある場所に実在する表示装匱の表示内容を、 遠隔の 人が通信ネッ 卜ワークを介して、 制御することを可能にすることを内容 としている。 この発明により、 遠隔のユーザ一が、 ある場所に実際に居 る人に対して、 メッセージなどを送ることなどが可能になる。
従来の商品取引の現場では、 店舗内に陳列 (d i s p l a y ) された 商品が一つしかない (在庫がない、 又は、 在庫補充が困難である) 場合 は、 その商品の購入の優先順位は、 購入を最初に希望した顧客に販売す るという 「早い者順」 で決める、 という 「やり方」 を取っている。 この
「やり方」 は、 通信ネッ トワークを介したオンラインショッピングでも 同様に維持するのが妥当だと考えられる。 とすると、 遠隔の顧客が通信 ネッ 卜ワークを介して商品を購入した場合又は購入の申込みをした場合 、 それと同時か又はその後のできるだけ早く、 そのこと (ネッ トワーク
上の遠隔の顧客が購入又は購入の申込みをしたという事実) を、 店舗内 の来店客や店員に知らせるようにすることが、 必要である。 つまり、 そ の陳列 (d i s p l a y ) された商品が販売されれば、 その在庫は原則 として無い (又は無い可能性が高い) のだから、 原則としてもうその商 品は 「売約済み」 又は 「売り切れ」 となり、 他者は重ねて購入すること はできなくなるのだが、 その 「売約済み」 又は 「売り切れ」 となったこ とを知らせないまま商品を陳列したままにしていると、 来店中の顧客や 店員に無用の混乱を与えるようになってしまう (他方、 実際に来店して いる顧客が陳列された商品を購入する場合は、 その商品を手にとって占 有して精算所まで持って行くので、 その陳列された商品が 「売約済み」 又は 「売り切れ」 かどうかは、 「外形的な占有」 という事実状態の外観 を観察することにより、 誰にでも明らかに分かる)。
本発明では、 このような発想に基づいて、 次のような商品販売のため の遠隔訪問システムを提案するものである。
コンピュータ通信ネットワーク上の商品販売システムであって、 店舗 内又は店頭に陳列された商品をリアルタイムに撮像するカメラ (撮像手 段) と、 このカメラからの映像を、 通信ネッ トワークを介して、 リアル タイムに又はほほリアルタイムに、 遠隔の顧客に提供する映像提供手段 とを含むものである。 そして、 遠隔の顧客が購入できる店舗内の陳列さ れた商品の表面に取り付けられた又はその商品の近傍に配置された告知 手段であって、 前記の遠隔の顧客が商品の購入の申込み又は購入のため の必要な手続 (例えば、 自己のクレジットカード番号の送信や電子マネ 一の送信など) を行ったとき、 店舗内又は店頭の顧客又は店員に、 「そ の商品が売約済み又は売り切れとなったこと」 を知らせるための告知手 段を含むものである。
なお、 本発明において、 前記の映像提供手段による映像情報の 「提供
」 の方法としては、 例えば、 ( a ) 各店舗が、 インターネッ ト上にホー ムページを開設して、 そのホームページ上でリアルタイムに店舗内の映 像を流すようにし、 遠隔の顧客はその流されている映像をブラウザ一 ( 閲覧ソフトウェア) により取り込むようにする方法、 (b ) 各店舗が、 予め会員契約した会員顧客に対して、 インターネッ 卜などの通信ネッ 卜 ワークを介して、 店舗内の映像をリアルタイムに送信する方法、 (c ) 各店舗が、 予め会員契約した会員顧客に対して、 デジタル衛星放送によ り、 店舗内の映像をリアルタイムに送信する方法、 などの様々な方法が 有り得る。
また、 上記の告知手段は、 その商品が売約済み又は売り切れであるこ とを、 光 (光の点灯又は点滅の有無を含む)、 文字, 記号又はマーク ( 図形など) の表示により知らせるための表示部を含むことが望ましい。 また、 上記の告知手段は、 その商品が売約済み又は売り切れであること を、 音の発生 (音の発生の有無を含む) により知らせるための音発生部 を含むことが望ましい。 図面の簡単な説明
図 1は本発明の実施形態 1の全体構成を示す図 1である。 図 2は本実 施形態 1の告知パネルの構成を示す図である。 図 3は本実施形態 1の告 知パネルの構成を示す図である。 図 4は本実施形態 1の動作を説明する ための図である。 図 5は本発明の実施形態 2を説明するための図である 。 図 6は本発明の実施形態 3の全体構成を示す図である。 図 7は本実施 形態 3の表示板の構成を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
図 1は本発明の実施形態 1による商品販売のための遠隔訪問システム を示す概略図である。 図 1において、 1は店舗内の商品陳列用のテープ ル、 2、 3及び 4はこのテーブル 1の上に陳列された一品制作に近い在 庫が無いか又は在庫が少ない商品、 2は陶器製品 (芸術品)、 3は高級 衣服、 4は陶器製品である。 また、 図 1において、 1 2 , 1 3及び 1 4 は、 前記の陳列された商品 2, 3, 4がそれぞれ、 まだ 「販売中」 であ るか或いは既に 「売約済み又は売り切れ」 (以下の記述では、 「売約済み 又は売り切れ」 を単に 「売約済み」 と略して記載する場合がある) であ るかを、 顧客 (来店客と、 コンピュータ通信ネッ トワークを介してオン ラインショッビングを行う遠隔顧客ユーザーとの両者) 又は店員に知ら せるための告知パネルである。 これらの告知パネル 1 2, 1 3, 1 4の 中で、 告知パネル 1 2は前記商品 2の表面に鎖 1 2 a又は紐などにより 取り付けられている。 また告知パネル 1 3は、 前記の商品 (高級衣服) 3の裾部のボタンの穴に紐又は鎖 1 3 aにより取り付けられている。 ま た告知パネル 1 4は、 前記テーブル 1上の前記商品 4の近傍の位置に、 載置されている。
この店舗内においては、 前記商品 2については、 その価格 (¥ 2 0 , 0 0 0 ) と商品特定のための商品識別コード (A 1 1 0 1 ) は、 紙製の 商品価格等掲示板 3 2により示され、 その商品 2が 「まだ販売中」 か 「 既に売約済み (販売できない状態)」 かは、 前記告知パネル 1 2によつ て、 顧客又は店員に示されるようになつている。 また、 前記商品 3につ いては、 その価格 (¥ 3 5 , 0 0 0 ) と商品特定のための商品識別コ一 ドであるバーコード 3 3 a (" A 1 1 0 2 " という内容を示すバーコ一 ド) は、 紙製の商品価格等掲示板 3 3により示される。 よって、 対応す る商品 3が 「まだ販売中」 か 「既に売約済み (販売できない状態)」 か
は、 前記告知パネル 1 3によって、 顧客又は店員に示されるようになつ ている。 また、 前記商品 4については、 その価格 (¥ 3 0 , 0 0 0 ) と 、 商品特定のための識別コード (A l l 0 3 ) と、 対応する商品 4が 「 まだ販売中」 か 「既に売約済み (販売できない状態)」 かは、 前記告知 パネル 1 4によって、 顧客又は店員に示されるようになつている。
次に、 前記告知パネル 1 2及び 1 3の構成を説明する。 図 2に示すよ うに、 前記告知パネル 1 2は、 プラスチック製のパネル 2 1の表面に、 「販売中」 及び 「売約済み」 の文字がそれぞれ上下並列に印刷されてい る。 また、 この 「販売中」 及び 「売約済み」 の文字の左側には、 それぞ れ L E D (発光ダイオード) 2 2 , 2 3が取り付けられている。 また、 このパネル 2 1の上部には、 後述の赤外線信号送信機 6 1からの信号を 受信する受信部 2 4が形成されている。 図 2 ( c ) に示すように、 前記 受信部 2 4が受信した信号は、 前記パネル 2 1内に内蔵されたマイクロ コンピュータ 2 5により解析される。 この解析に基づいて、 マイクロコ ンピュー夕 2 5は、 前記し E D 2 2又は 2 3のいずれか一方を点灯又は 点滅させる。 来店中の顧客又はネッ トワーク上の顧客は、 前記 L E D 2 2又は 2 3のいずれか一方が点灯又は点滅することにより、 その商品 1 2又は 1 3が 「販売中」 か 「売約済み」 かいずれであるかを知ることが できるようになつている。
また、 前記告知パネル 1 4の構成を説明する。 図 3に示すように、 告 知パネル 1 4は、 プラスチック製の枠体 3 1 と L C D (液晶表示装置) 1 5とから構成されている。 この L C D 1 5には、 その商品 4の価格 ( ¥ 3 0 , 0 0 0 ) と、 その商品 4の商品特定のための商品識別コード ( A 1 1 0 3 ) と、 その商品' 4が 「販売中」 か 「売約済み」 かのいずれか を示す文字とが、 表示されるようになっている。 また、 この枠体 3 1の 上部には、 後述の赤外線信号送信機 6 1から送信される信号を無線で受
信する受信部 3 4が取り付けられている。 また、 図 3 ( c ) に示すよう に、 この枠体 1 3の内部にはマイクロコンピュータ 3 5 ( C P Uやメモ リを内臓している) が設けられ、 前記受信部 3 4で受信された信号はこ のマイクロコンピュータ 3 5で解析される。 そして、 マイクロコンピュ 一夕 3 5はこの信号の解析に基づいて前記 L C D 1 5を制御して、 その 商品 4が 「販売中」 か 「売約済み」 かのいずれかを L C D 1 5の画面に 表示させる。 これにより、 来店中の顧客及びネッ トワーク上の顧客 (ュ 一ザ一) は、 その商品 4が 「販売中」 か 「売約済み」 かを知ることがで きる。
次に、 再び図 1を参照して、 本実施形態 1の全体構成を説明する。 図 1において、 4 1は店員 4 0が携帯する赤外線信号送信機である。 この 赤外線信号送信機 4 1は、 店員 4 0の操作により、 前記告知パネル 1 2 及び 1 3に対して、 前記 L C D 2 2又は 2 3のいずれか一方を状況に応 じて点灯又は点滅するための信号を、 送信する。 また、 前記赤外線信号 送信機 4 1は、 店員 4 0の操作により、 前記告知パネル 1 4に対して、 対応する商品 4の価格 (¥ 3 0 , 0 0 0 )、 商品コード (A 1 1 0 3 )、 及びそれが 「販売中」 か 「売約済み」 かのいずれかの文字を、 前記 L C D 1 5 (図 3参照) の画面に表示するための信号を、 送信する。
また、 図 1において、 5 1は店舗内に設けられたビデオカメラである 。 このビデオカメラ 5 1は、 店舗内に陳列された商品を撮影するための もので、 店舗内の複数箇所にそれぞれ設けられている。 前記の複数のビ デォカメラ 5 1 と店舗内の商品陳列空間とは、 次のような対応関係が設 定されている。 つまり、 店舗内の商品陳列空間を仮想的に複数のァドレ スに割り振る。 そして、 それらの各アドレスと各ビデオカメラの識別番 号との対応テーブルを作成する。 そして、 この対応テーブルは、 店舗側 サーバ一 5 2の記録装置に記録される。 ユーザーは、 通信端末 5 4の画
面上で店舗内の見取り図を見ながら、 見取り図内の希望する地点 (販売 コーナ一) を指定 (マウス等によりクリック) することにより、 その地 点を含む空間の映像をリアルタイムに見ることができる。
すなわち、 通信ネッ トワーク上のユーザー (遠隔顧客) が、 例えば店 舗内の見取り図などが表示された画面を見ながら、 その見取り図の中の 所定の地点 (ポイント) を指定 (マウス等でクリック) すると、 その指 定された地点を含む空間のァドレスに対応するビデオカメラ識別番号が 、 前記テーブルにより検索される。 そして、 その検索されたビデオカメ ラ識別番号を有するビデオカメラ 5 1からのリアルタイムの実写映像デ 一夕がユーザ一側に提供される。 この映像データのユーザ一側への提供 は、 次のような (a ) 〜 ( c ) などの方法で行われる。
( a ) インターネッ トのホームページで公開され、 そのホームページに アクセスしたユーザーの閲覧用ブラウジング ' ソフトウェアなどにより ユーザー側に取り込まれるという方法、 又は、
( b ) 前記サーバー 5 2によりユーザー側に送信されるという方法、 又 は、
( c ) 前記の映像が通信衛星からユーザー側に放送されるという方法。 本実施形態 1では、 前記ビデオカメラ 5 1が撮像した映像は、 例えば 、 店舗側が店舗側サーバー 5 2によりインターネッ トに開設したホーム ページで公開される。 店舗側は、 サーバー 5 2の設定により、 このホー ムページにアクセスできるユーザーは、 広く一般の顧客ユーザーとして もよいし、 店舗側に対して予め所定の会費を支払って会員契約をした顧 客会員ユーザーに限定してもよい。 このホームページにアクセスしたュ —ザ一は、 ビデオ力メラ 5 1からの映像データを閲覧用ブラウジング - ソフトウェアなどにより取り込むこともできるし、 また前記店舗側サー バー 5 2から前記映像データを送信させて自己のコンピュータに取り込
むこともできる。 また、 前記映像データを通信衛星からユーザー宅へ放 送することもできる。
また後述のように、 これらの複数のビデオカメラ 5 1は、 遠隔のュ一 ザ一が店舗側サーバー (コンピュータ) 5 2に操作信号を送ることによ り、 その撮像の方向や撮像のズーム倍率を、 ユーザーの遠隔操作で任意 に変更できるようになつている。 よって、 ユーザーは、 ビデオカメラ 5 1の遠隔操作により、 任意の方向及び倍率の映像デ一夕を取り込む (送 信又は閲覧用ブラウジング · ソフトウェアにより) ことができる。 また、 本実施形態 1では、 店舗内空間ア ドレスの全てについてそれぞ れビデオカメラを設置するのではなく、 店舗内空間ァドレスの一つおき にビデオカメラ 5 1を設匱するようにしている。 よって、 空間アドレス S A 0 1と S A 0 3にはそれぞれ対応するビデオ力メラ 5 1が設置され る力 空間アドレス S A 0 2と S A 0 4には、 対応するビデオカメラが ない。 そのため、 空間アドレス S A 0 2と S A 0 4の実写映像は、 それ ぞれ、 そのアドレス空間 (例えば、 S A 0 2 ) に隣接する両隣の 2つの アドレス空間 (例えば、 S A 0 1と S A 0 3 ) にそれぞれ対応するビデ ォカメラからのそれぞれの映像を一つに合成し、 その合成した映像を、 ユーザーに送信するようにしている。
また、 図 1 において、 6 1 は赤外線信号送信機で、 「販売中」 か 「売 約済み」 かの信号を、 前記告知パネル 1 2, 1 3, 1 4のいずれかに向 けて、 無線で送信する。 例えば、 赤外線送信機 6 1から送信する信号に 前記各告知パネル毎の識別コードを付与しておき、 さらに、 各告知パネ ルについては、 それぞれ固有の識別コードを記録しておき、 自己の固有 の識別コ一ドが付与された情報のみを受け入れて情報処理するようにプ ログラムしておくことにより、 各告知パネル 1 2 , 1 3 , 1 4の中の該 当する識別コードを有する告知パネルのみが選択的に、 その信号を受信
して情報処理するようにする。 この信号を受信した前記告知パネル 1 2 と 1 3は、 内蔵された前記マイクロコンピュータ 2 5により、 「販売中 」 であれば 「販売中」 の文字の横の L E D 2 2を点灯又は点滅させ (図 2 ( a ) の状態)、 また 「売約済み」 であれば 「売約済み」 の文字の横 の L E D 2 3を点灯又は点滅させる (図 2 ( b ) の状態)。 また、 前記 の信号を受信した前記告知パネル 1 4は、 内蔵された前記マイクロコン ピュー夕 3 5により、 L C D 1 5を制御して、 「販売中」 であれば 「販 売中」 の文字を表示させ (図 3 ( a ) の状態)、 また 「売約済み」 であ れば 「売約済み」 の文字を表示させる (図 3 ( b ) の状態)。 これによ り、 その商品が 「販売中」 か 「売約済み」 かのいずれかを来店中の顧客 又は店員 4 0に、 リアルタイムに知らせることができる。
また図 1において、 5 2は、 ビデオカメラ 5 1が撮像した映像を、 公 衆電話回線 5 3を介して、 イン夕一ネッ トのホームページにアクセスし て来たュ一ザ一にブラウジング * ソフ卜ウェアで取り込ませる力 又は ユーザーに送信することなどにより、 ユーザーにデジタルデータとして 提供するための、 店舗側サーバ一 (コンピュータ) である。 つまり、 ュ 一ザ一は、 この店舗側サーバー 5 2からィン夕一ネッ ト上のホームべ一 ジなどの形で提供される 「ビデオカメラ 5 1により撮影されたリアル夕 ィムの映像データ」 をブラウジング ' ソフ トウエアにより自己のコンビ ユー夕に取り込むことができるし、 また、 前記映像データを前記店舗側 サーバー 5 2から送信してもらうことも (さらに通信衛星などから放送 してもらうことも) できる。
また、 この店舗側サーバー 5 2は、 ユーザ一側通信端末 5 4からの信 号を受信して、 前記赤外線信号通信機 6 1を制御する。
また図 1において、 5 4は遠隔のユーザー側の通信端末 (パソコンな どで構成される) で、 この端末には L C Dなどを備えた表示装置 5 4 a
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とキーボード及びマウスなどを備えた入力装置 5 4 bが備えられている 。 この入力装置 5 4 bは、 従来のテレビゲーム機に付属のコントローラ のスティ ック (例えば、 株式会社任天堂の商品名 「N I N T E N D〇 6 4 J に付属のコントローラの 「 3 Dスティ ック」) などである。 このス ティ ックは、 ユーザーの操作により 3次元的に移動するスティ ックの傾 斜角度と方向を読み取ることにより、 画面上での 3次元の微妙な操作を 可能にしたアナログ式のスティ ックである。 遠隔のュ一ザ一は、 通信ネ ッ トワークを介して画面を見ながら、 このスティ ックを 3次元的に動か して、 店舗内の空間を 3次元的に自由に移動させられる (遠隔ユーザー は、 通信ネッ トワークを介して、 あたかも自分が店舗内に居るように店 舗内の空間を自由に動ける)。
この店舗内の空間の移動は、 ユーザ一がスティ ックを動かすと、 その 動きに応じて前記の店舗内仮想空間ァドレスが検出され、 この検出され たアドレスに基づいて、 前記の 「店舗内空間アドレス/ビデオカメラ識 別番号テーブル」 から、 対応するビデオカメラ 5 1の識別番号を検索し 、 該当するビデオカメラ 5 1からの実写映像 (又は 2つのビデオカメラ からの実写映像の合成映像) のデータを、 リアルタイムに提供してもら うことにより、 行われる。
この実写映像データのリアルタイムの提供は、 例えば、 ユーザーがホ ームページにアクセスして自分のブラウジング (閲覧用) · ソフ トウェ ァで取り込む、 前記サーバー 5 2から送信してもらう、 又は、 通信衛星 から放送してもらう、 ことなどにより、 行われる。
本実施形態 1では、 このリアルタイムの実写映像の取り込み又は送信 は、 店舗が開店している時間帯でも閉店している時間帯でも、 2 4時間 すべて可能になっている。 特に店舗が開店している時間帯においては、 送信されてくる実写映像の中には陳列商品だけでなく通常の来店客や店
員などが活動している状況を示す 「今現在の生の姿」 が映像 (動画) と して入っているので、 遠隔のユーザ一は、 画面を通じて、 画面に写って いる来店客と同様にあたかも自分がその店に居てその現場で実際に商品 を物色しているかのような 「臨場感」 を得ることができる。
また、 店舗側は、 本実施形態 1の商品販売システムを採用することに より、 店舗内の室内照明さえ〇Nにしておけば、 2 4時間、 オンライン 上 (通信ネッ トワーク上) で又は衛星放送により、 店舗内をユーザーに 見せることができると共に、 遠隔の地域に住むユーザーからのアクセス を受け入れて商品を販売するチャンスも得られる。 したがって、 店舗側 としては、 店舗の営業時間を延長することと同様の効果を得られると共 に、 他の遠隔の地域に姉妹店を新たに出店するのと同様の効果を得るこ とができる。
ま 、 一人又は小人数で営業する店舗では、 「店を空けられない (店 を閉めておくわけに行かない)」 という理由から商店主が長期の休暇を とるのが困難であるという問題が従来よりあったが、 本実施形態 1の商 品販売システムを採用すれば、 「入り口の鍵を掛けた (閉めた) ままで 、 ネッ トワーク上で営業している店舗」 という営業形態も可能になるの で、 商店主が長期の休暇を取ることが容易になるというメリッ 卜がある また、 図 4は、 前記ユーザー側通信端末 5 4の表示装置 5 4 aによる 表示画面の一例を示すものである。 図 4 ( a ) は、 ユーザーが図 1の前 記商品 3を購入したいと思い、 前記商品 3の価格とその商品識別コード (例えば "A 1 1 0 2 " を示すバーコード) を表示した紙製の商品価格 等掲示板 3 3を拡大して撮像している (ユーザーが店舗側サーバー 5 2 に操作信号を送信してビデオカメラ 5 1のズーム機構を遠隔操作して、 前記掲示板 3 3を拡大して撮像したものである)。 この表示装匱 5 4 a
1 o
の画面の中央には、 読み取り部 1 5 4 (図 4 ( a ) と (b ) に破線で示 している部分) が形成されている。 ユーザーがビデオカメラ 5 1を遠隔 操作して、 前記バーコード 3 3 aの映像をこの破線で囲まれた読み取り 部 1 5 4の中に入れさせて、 読み取りの命令を入力すると、 読み取り部 1 5 4によりバーコード 3 3 aが読み取られ (バーコ一ド 3 3 aがまず 画像データとして取り込まれ、 それが解析されて識別コードとして認識 される)、 例えば " A 1 1 0 2 " という商品識別コードが入力される。 そして、 この読み取られた結果としての商品識別コード " A l l 0 2 " は、 図 4 ( a ) の表示画面の右上の小さいウィンドウ画面 1 5 5の中に 表示される。
以上により、 前記商品 3力 ユーザー側通信端末 5 4と店舗側サーバ - 5 2との間で、 " A 1 1 0 2 " という商品識別コードにより、 特定さ れる。
ユーザーが前記商品 3を購入したいと欲するときは、 例えば次のよう に操作して購入の手続を行う。
まず、 ユーザーが通信端末 5 4の入力装置 5 4 bを使用して、 自己の 名前 ·住所 · クレジッ トカード番号などを入力する (場合により、 その 店舗がデパー卜でそのデバー卜独自のお得意搽用の会員番号があればそ れをも入力する。 また、 「商品代金の前払い」 が必要な場合は、 商品価 格に該当する電子マネーを送信する)。 そして、 ユーザーは、 その入力 した情報と、 前記読み取り部 1 5 4により入力された前記商品 3の商品 識別コードと、 キーボードなどで入力した 「購入したい」 旨のメッセ一 ジとを、 電子メール送信やホームページの書き込み頜域への登録などの 形で、 前記通信回線 5 3を介して、 前記店舗側サーバー 5 2に提供する 。 前記店舗側サーバー 5 2では、 これらの倩報を受け取ると、 前記赤外 線送信機 6 1を制御して、 前記商品 3の商品識別コードと前記商品 3が
1
「売約済み」 であることを告知せよ命令する信号を、 前記告知パネル 1 3に送信する。
具体的には、 前記商品 3に固有の "A l 1 0 2" という商品識別コー ドと 「遠隔の顧客から購入希望又は購入申込みがあった」 という情報と を、 赤外線信号として送信する。 前記告知パネル 1 3に内蔵されたマイ クロコンピュー夕は、 予め、 この告知パネル 1 3が対応する前記商品 3 に固有の "A 1 1 02" という商品識別コードが付与された信号が送信 されたときは、 それを受信して所定の情報処理 (具体的には、 告知パネ ル 1 3に 「売約済み」 の表示をするという処理) を行うようにプロダラ ムされている。 したがって、 前記のような信号を受信した前記告知パネ ル 1 3では、 それまで点灯していた L ED 2 2 (「販売中」 の文字の横 の位匱にある L ED) が消灯し、 L ED 2 3 (「売約済み」 の文字の横 の位匱にある L ED) が点灯又は点滅するようになる。
すなわち、 前記赤外線送信機 6 1から放射される赤外線信号 (商品 3 に固有の商品識別コードを示す信号と 「売約済みの表示をせよ」 との命 令を示す信号) は、 告知パネル 1 2, 1 3 , 1 4など店内の複数の告知 パネルに共通にいったん受信される。 しかし、 各告知パネル 1 2, 1 3 , 1 4などには、 それぞれ、 それと対応する商品 2, 3 , 4に固有の商 品識別コードが記録され、 この商品識別コードと共に 「売約済み」 表示 の命令信号が送られた場合にのみその 「売約済み」 表示の命令を実行す るように、 予めプログラムされている。 したがって、 赤外線送信機 6 1 から前記の信号が複数の告知パネル 1 2, 1 3 , 1 4などに対して放射 されたとしても、 「売約済み」 表示の命令を実行するのは、 該当する商 品識別コードが記録されている告知パネル 1 3だけ、 ということになる 以上の: L E D 23の点灯処理 (「売約済み」 の表示) により、 陳列し
てある前記商品 3がその時点から 「売約済み」 になったことを、 来店中 の顧客や店員に知らせることが可能になる。 また、 この L E D 2 3の点 灯処理 (「売約済み」 の表示) は、 遠隔の顧客が購入申込みをした時か ら極めて短時間内に行われるので、 遠隔の顧客も、 この処理を画面で見 ることにより、 購入の申込みが店舗側に受け入れられたことを、 リアル タイムに又はほぼリアルタイムに、 確認することができる。
また、 図 4 ( b ) は、 前記ユーザ一側通信端末 5 4の表示装置 5 4 a の表示画面の他の例を示すものである。 この例では、 ユーザ一が図 1の 商品 4を購入したいと欲したときの操作画面を示している。 この場合、 ユーザ一は、 前記ビデオカメラ 5 1を遠隔操作して、 前記商品 4の商品 識別コード " A 1 1 0 3 " が表示されている告知パネル 1 4を拡大して 撮像させると共に、 その商品識別コード " A 1 1 0 3 " の部分の映像を 画面の中央の読み取り部 1 5 4 (図 4 ( b ) の破線で囲んだ部分) の中 に入れて、 読み取りの命令を入力する。 すると、 読み取り部 1 5 4では 、 " A 1 1 0 3 " の英数字を読み取る。 この読み取りは、 まず前記 " A 1 1 0 3 " の英数字を画像データとして取り込み、 その取り込んだ画像 デ一夕を O C R用ソフ トウェア (文字認識用プログラム) により文字又 は数値データ (テキス卜デ一夕) として認識することにより行う。 この 〇C Rソフトウエアで読み取られた結果としての商品識別コード " A 1 1 0 3 " は、 図 4 ( b ) の表示画面の右上の小さいウインドウ画面 1 5 5の中に表示される。 以上のようなやり方により、 前記商品 4の商品識 別コードの入力が行われる。
なお、 以上に説明したやり方は、 前記商品識別コードを読み取り部 1 5 4から読み取るというやり方であるが、 本実施形態 1は他の様々なや り方が可能である。 その他のやり方の一つを挙げると、 例えば、 ユーザ —が、 画面上で、 購入したい商品 4の商品識別コードを "A l 1 0 3 "
であると認識 (目視) し、 商品識別コード入力用のウィンドウ画面 1 5 5 (図 4 ( b ) 参照) を表示させて、 前記の認識した商品識別コード " A 1 1 0 3 " をキーボードなどで手入力するというやり方である。 ユー ザ一が前記商品 4の購入を申し込もうとするときは、 このようにして入 力した前記商品 4の商品識別コード "A 1 1 0 3 " と、 別個に入力した 自分の氏名 '住所 · 支払い方法と、 購入申込みのメッセージなどの情報 を、 通信回線 5 3により、 前記店舗側サーバ一 5 2に送信することによ り、 行う。 店舗側サーバー 5 2は、 これらの購入申込みとそれに伴う情 報を受けて、 前記赤外線送信機 6 1を制御して前記商品 4の告知パネル 1 4の表示を 「販売中」 から 「売約済み」 に変更させる。
また、 その店舗の店員は、 前記店舗側サーバー 5 2の購入申込み記録 を見て、 前記商品 4を陳列用テーブル 1から取り外して、 それを宅配便 などでユーザー宅へ配達するための手続を行う。
なお、 以上に述べたように、 本実施形態 1では、 前記ビデオカメラ 5 1は、 店舗内の複数箇所に取り付けられている。 また、 前記赤外線送信 璣 6 1 も、 各ビデオカメラ 5 1に対応して (言わばビデオカメラ 5 1 と セッ 卜の形で)、 各ビデオカメラ 5 1の近傍の位置にそれぞれ取り付け られている。 また、 各ビデオカメラ 5 1からの映像は、 コンピュータ - ネッ トワークを介して複数の遠隔ユーザーが同時に見ることができる。 しかし、 一つのビデオカメラ 5 1の方向制御とズーム制御の操作をする ことは、 最初にそのビデオカメラ 5 1にアクセスして 「優先権」 (その ビデオカメラを操作することについての優先権) を確立したユーザーの みが行うことができる。 そして、 そのビデオカメラ 5 1の操作ができる ユーザーのみが、 前記赤外線送信機 6 1の操作を行うことができる。 前 記 「優先権」 を有しない他のユーザーは、 そのビデオカメラ 5 1からの 映像をブラウジング · ソフトウエアにより取り込んで見ることができる
だけである。 前記 「優先権」 を有しない他のユーザーは、 優先権を有す るュ一ザ一が他のビデオカメラ 5 1へ移動するために今まで確立 (取得 ) していたビデオカメラ 5 1の優先権を放棄したときに初めて、 そのビ デォカメラ 5 1の操作の優先権を取得することができる。 ビデオ力メラ 5 1の操作の優先権が他のユーザーに移ると、 そのビデオカメラに対応 して設けられた前記赤外線送信機 6 1の操作の優先権も自動的にその他 のユーザーに移転する。 なお、 ビデオカメラ 5 1の操作の優先権は、 そ のビデオカメラ 5 1にアクセスした時刻が早いユーザーから順番に (早 い者勝ち) 取得できる。
以上、 本発明の実施形態 1について説明してきたが、 本発明は上記の 実施形態 1だけでなく、 次のような様々な変更が可能である。
例えば、 図 1に符号 1 0 1で示すように、 前記ビデオ力メラ 5 1の隣 又は近傍に、 集音マイク 1 0 1を備えて、 店内全体の又はその商品陳列 場所の周辺の音響、 音楽又は音声などの音を取り込むようにする。 そし て、 この取り込んだ音情報は、 前記ビデオカメラ 5 1からの映像情報と 共に、 店舗側サーバー 5 2により、 リアルタイムに、 通信ネッ トワーク (インターネッ 卜のホームページなど) 又は通信衛星による放送などを 介して、 遠隔の顧客に提供される。 このようにすれば、 遠隔の顧客は、 リアルタイムの店内の映像だけでなく、 店内の音もリアルタイムに受け 取ることができ、 ネッ トワーク上でのショッピングがより 「臨場感」 溢 れるものになる、 などのメリッ トが得られる。
また、 前記の実施形態 1では、 来店中の顧客又は店員にその商品が 「 売約済み」 となったことを知らせるための告知手段として、 L E D 2 2 , 2 3を備えた告知パネル 1 2 , 1 3や、 L C D 1 5を備えた告知パネ ル 1 4を使用して、 来店中の顧客や店員に対して視覚的に 「売約済み J であることを知らせるようにしているが、 本発明はこれに限らず、 例え
ば次のような方法で 「売約済み」 であることを知らせるようにしてもよ い。 例えば、 前記告知パネル 1 2 , 1 3 , 1 4に L E Dや L C Dではな く、 ブザーやスピーカを備え、 所定の音響や音声を出力することにより 、 来店中の顧客や店員の聴覚に訴えることにより、 「売約済み」 である ことを知らせるようにしてもよい。
また、 本発明において、 前記店舗用サーバー 5 2により制御されるレ 一ザ一光線発生装置を備えて、 ユーザーが特定の商品を指定して購入を 希望した場合、 前記レーザー光線発生装置を制御して、 前記指定されて 購入予約された商品に対して、 有色のレーザー光線を放射させ続けるよ うにし、 そして、 その放射させ続けることにより、 店員に、 「その商品 を陳列用テーブル 1から取り外して前記ユーザーに配達する必要がある 」 ことを知らせるようにしてもよい。 この場合は、 前記店員が前記商品 を陳列用テーブル 1から取り外す前でも、 前記レーザー光線が放射され 統けているので、 来店中の顧客や店員は、 その商品が既に 「売約済み」 であると認識できる。
また、 本実施形態 1では、 陳列された商品を撮像するために固定式の ビデオカメラ 5 1を使用しているが、 本発明では、 移動式のビデオカメ ラを使用してもよい。 例えば、 店舗内の天井や壁にレールを固定して、 そのレールに沿って移動する移動体にカメラを取り付けたものを使用し てもよい。 また、 店舗内の床 (通路) を移動する移動ロボッ トにカメラ を取り付けたものを使用してもよい。
さらに、 本実施形態 1では、 前記ビデオカメラ 5 1により陳列された 商品を撮像して動画像データを作成し、 それを通信ネッ 卜ワークで伝送 するようにしている。 しかし、 本発明では、 陳列された商品をカメラで 所定時間毎に (例えば、 数秒毎に、 又は、 数十秒毎に) 撮像して静止画 デ一夕を作成し、 その静止画データを通信ネッ 卜ワークにより伝送する
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ようにしてもよい。 この静止画データによる場合は、 陳列された商品の 状況は、 遠隔の顧客に対して、 例えば、 数秒毎に、 又は、 数十秒毎に伝 えることができるだけで、 時々刻々と知らせられる訳ではない。 しかし 、 実際には、 数秒毎に、 又は、 数十秒毎に映像を伝えることができれば 、 ほぼリアルタイムに映像を伝えられるので、 ほとんど問題はない。 また、 遠隔の顧客ユーザーは、 通信端末 5 4の画面上で、 ビデオカメ ラ 5 1からの映像を見ながら、 購入を検討したい商品が見つかった場合 、 まず、 その商品の材質、 寸法、 販売価格、 価格の支払い方法などの商 品データを知る必要がある。 店舗側が、 その商品デ一夕を遠隔の顧客に 知らせるための方法としては、 いろいろな方法がある。
例えば、 まず第 1に、 店舗側が予め各商品の近傍に、 その商品の材質 、 寸法、 販売価格、 価格の支払い方法などの商品データを記載したシー トを立て掛けておき、 ユーザーはこのシ一トを前記ビデオカメラ 5 1か らの映像で視認するという方法がある。 第 2の方法は、 ユーザーが赤外 線発生機 6 1 (図 1参照) を遠隔制御して、 前記告知パネル 1 4の中の メモリに予め記録されているその商品の材質、 寸法、 販売価格、 価格の 支払い方法などの商品デ一夕を、 無線で返信するように命令する信号を 、 前記告知パネル 1 4に送信して、 前記告知パネル 1 4から前記商品デ —夕を無線で返信させる (告知パネル 1 4においては、 前記の命令を示 す信号と共に送られた商品識別コードが、 自己が記録している商品識別 コードと一致するかどうかを判定し、 一致した場合だけ、 前記の命令を 実行する) という方法がある。 第 3の方法としては、 ユーザーがその商 品の映像とその商品に関する商品データを送信して欲しい旨のメッセ一 ジとを、 電子メールで店舗側サーバ一 5 2に送信し、 店舗側の店員がそ の電子メールに対して、 店舗側サーバー 5 2を使用して、 この商品の商 品データをユーザーに返信するという方法がある。 以上の方法以外にも
、 ここでは記述を省略するが、 様々な方法が有り得る。 なお、 本発明は以上の各実施形態に限定されるものではなく、 様々な 変更が可能である。 例えば、 次のような構成を加えることができる。 図 1 (実施形態 1 ) のシステムにおいて、 さらに、 店舗側サーバー 5 2は、 予め各商品のそれぞれについてその商品識別データと在庫数とを 記録しておき (特定物の場合は最初から在庫数を " 0 " と記録しておく )、 実際に来店中の顧客又は通信ネッ トワーク上のユーザ一 (遠隔の顧 客) から注文 (購入の申込み) があったとき、 その商品識別データをキ 一として在庫数を読み出してその在庫数をマイナス 1 とする ( 1つ減算 する) ようにし、 その結果、 在庫数が " 0 " となり且つ店頭に陳列され た商品が購入又は購入予約されたときのみ、 前記告知手段 1 2 , 1 3 , 1 4を制御して、 その表示部に 「売約済み」 又は "「売り切れ」 の表示を させるようにしてもよい。 なお、 前記告知手段による表示の内容として は、 一品製作的な特定物 (芸術品や骨董品など) については 「売約済み 」 の表示を、 在庫品が存在する不特定物については 「売り切れ」 の表示 をさせるのが望ましい。 また、 不特定物の商品において、 在庫数が " 0 " となり販売対象が店頭に陳列された商品のみとなつたときは、 前記告 知パネルにより、 「在庫ゼロ」 又は 「店頭品のみ」 という表示をさせて もよい。
また、 図 1のシステムにおいて、 各商品の在庫数を、 各商品の近傍の 告知パネル 1 4内のメモリに記録させておき、 その記録された在庫数を 表示部 1 5により表示するようにすれば、 その表示により、 店員、 遠隔 の顧客、 来店中の顧客などが容易に、 「現在の在庫数」 をリアルタイム に把握することができる。
図 1 (実施形態 1 ) のシステムにおいて、 さらに、 前記告知パネル 1
4は、 その内蔵のメモリに予めその商品の在庫数 (一品製作の特定物の 在庫数は、 初めから " 0 " である) を記録しておく。 そして、 店舗内を 実際に訪れている顧客又は通信ネッ トワーク上のユーザーがその商品を 注文 (購入申込み) したときは、 前記告知パネル 1 4内のマイクロコン ピュー夕 3 5がメモリに記録された在庫数を 1だけ減算処理してメモリ 内の在庫数を更新記録する。 そして、 この減算処理後の在庫数が " 0 " になり且つ店頭の陳列商品も販売されたとき、 前記告知手段パネル 1 4 を制御して、 その表示部 1 5に 「売約済み又は売り切れ」 の表示をさせ るようにする。 なお、 前記告知パネル 1 4による表示の内容としては、 一品製作的な特定物 (芸術品や骨董品など) については 「売約済み」 の 表示を、 在庫品が存在する不特定物については 「売り切れ」 の表示をさ せるのが望ましい。 また、 不特定物の商品において、 在庫数が " 0 " と なり販売対象が店頭に陳列された商品のみとなつたときは、 前記告知パ ネルにより、 「在庫ゼロ (" 0 ")」 又は 「店頭品のみ」 という表示をさせ てもよい。
図 1 (実施形態 1 ) のシステムにおいて、 さらに、 ユーザーは各商品 毎の商品識別データを指定して、 その商品に関する質問、 問合せ、 要望 、 感想、 注文などのメッセージを電子メール送信やホームページへの書 き込み ·登録などの形で、 店舗側サーバー 5 2に蓄積することができる 。 店舗側サーバー 5 2では、 これらのメッセージを各商品識別データ毎 に蓄積しておく。 これにより、 店舗側の店員は、 店舗側サーバー 5 2に 蓄積されたメッセージを、 各商品に関するマーケティング ' データとし て活用することができる。
また、 本発明では、 前記店舗サーバ一 5 2に蓄積されたメッセージを 、 前記告知パネル 1 4の表示部 1 5の一部に表示させるようにしてもよ い。 なお、 このメッセージのの表示は、 遠隔の顧客が前記赤外線送信機
6 1から 「メッセージを表示せよ」 との命令を告知パネル 1 4に送信し たとき、 又は、 店舗内に居る店員又は顧客が携帯型の赤外線送受信機 4
1などにより 「メッセージを表示せよ」 との命令を告知パネル 1 4に送 信したとき、 にのみ表示させるようにしてもよい。
また、 前記の各商品の商品識別データは、 告知パネル 1 2, 1 3, 1 4内のメモリに記録されている。 したがって、 ユーザー (遠隔の顧客) は、 例えば、 各商品の近傍に備えられた各告知パネル 1 2 , 1 3 , 1 4 などの表示部にこの記録された商品識別データを表示させて、 その表示 からこの商品識別デ一夕を読み取ることにより、 又は、 各告知パネル 1
2 , 1 3, 1 4のメモリからこの商品識別デ一夕を無線送信させること により、 各商品の商品識別データを知ることができる。
また、 図 1 (実施形態 1 ) のシステムにおいて、 さらに、 ユーザ一は 、 その商品の購入申込みのメッセージだけでなく、 その商品に関する自 己の質問、 問合せ、 要望、 意見 '感想、 注文などのメッセージを、 図 1 の赤外線送信機 6 1を遠隔操作することにより無線送信して、 前記告知 パネル 1 2, 1 3, 1 4の内蔵メモリに書き込み又は記録させることが できる。 店員は、 前記告知パネルのメモリに記録されたユーザーからの メッセージを、 携帯型の赤外線送受信機 4 1に受信させて読み取ること ができる。 また、 さらに、 これらの各告知パネル 1 2, 1 3 , 1 4は、 それらの内蔵メモリに記録されたユーザ一からのメッセージをそれらの 表示部により表示させてもよい。 こうすれば、 店員は、 各商品のある場 所で、 ユーザーからのメッセージを見ることができる。 そして、 店員は 、 これらのメッセージを、 マーケティングなどに活用することができる
実施形態 2 .
次に、 本発明の実施形態 2を説明する。 この実施形態 2の全体構成は 、 図 1に示すものとほぼ同様である。 実施形態 2が実施形態 1 と異なる 主な特徴は、 商品の近傍に載置された告知パネルに表示される内容が、 実施形態 1 と異なっている点である。 図 5は実施形態 2による告知パネ ルを示すものである。 この告知パネル 2 1 4は、 枠体 2 3 1 と表示部 ( L C D ) 2 3 6とを備えている。 また、 告知パネル 2 1 4は、 図 3 ( c ) に示すのと同様な受信部及びマイクロコンピュータを備えている。 前 記表示部 2 3 6は、 この告知パネル 2 1 4が対応している商品 (オーク シヨン方式による販売の対象となっている商品) の識別デ一夕と、 その 商品に関して各顧客 (来店した顧客と遠隔のユーザ一とを含む) から提 示された全ての購入希望価格の中の今までの最高価格と、 その価格が提 示された日時と、 店舗がその価格をその顧客から確かに受け付けたこと を証する受付番号とを、 表示するようになっている。
次に、 本実施形態 2の動作を説明する。 図 1に示すように、 遠隔のュ 一ザ一は、 通信ネッ 卜ワーク 5 3上の前記店舗側のホームページにァク セスし、 ブラウザ (閲覧用ソフトウェア) を使用して、 前記のカメラ 5 1からの映像 (動画又は静止画) を、 リアルタイムに又はほぼリアル夕 ィムに、 自己のコンピュータ端末 5 4に接続した表示装置 5 4 aに表示 させて、 見ることができる。
なお、 このホームページにアクセスしてブラウザで見る方法は、 「 p u 1 1型」 (プル型) インターネッ トと言われるものである。 本実施形 態 2では、 「p u s h型」 (プッシュ型) インターネッ トと言われる方法 により、 遠隔の顧客に前記映像を提供するようにしてもよい。
すなわち、 オークション開催期間及びその準備期間において、 前記力
メラ 5 1で撮像して得られた商品 (オークション対象品) 及びその近傍 に置かれた告知パネル 2 1 4の表示部 2 3 6の映像を、 店舗側から遠隔 のユーザー側へ配信するように、 顧客と店舗が予め契約しておき、 ォー クション開催期間及びその準備期間になると、 店舗側から遠隔の顧客側 へ、 リアルタイムに前記映像を送り付けるようにしてもよい。 この 「p u s h型」 インターネッ トの方法によれば、 遠隔の顧客は、 いちいち店 舗側のホームページにアクセスする手間が省けるようになる。
次に、 前記購入希望価格を顧客が店舗側に提示するためのルー卜は、 次の (A ) と (B ) との 2つが存在する。
( A ) オークション開催期間内に、 店舗を実際に訪問した顧客が、 その 場で、 ある商品の希望購入価格を店舗側 (店舗側の店員) に口頭又は書 面で提示する、 というルート。
この場合、 価格を提示された店員は、 店舗側が発行する受付番号を記 載した整理券を顧客に交付する。 そして、 図 1に示すように、 店員 4 0 は、 赤外線送信機 4 1 を使用して、 「その商品の識別デ一夕」、 「前記顧 客の氏名、 住所、 及び識別番号」、 「前記の受付番号」、 「受付の日時 (年 月日及び時刻)」 及び 「前記の購入希望価格」 を、 赤外線信号に変換し て、 前記告知パネル 2 1 4の前記受信部に向けて送信する。 すると、 前 記告知パネル 2 1 4に内蔵されたマイクロコンピュータは、 前記受信部 で受信した赤外線信号に基づいて、 その受信した 「顧客の氏名、 住所、 及び識別番号」、 「受付番号」、 「受付日時」 及び 「前記の購入希望価格 J を、 メモリに記録する。 また、 前記マイクロコンピュータは、 前記の受 信した 「受付番号」、 「受付日時」 及び 「前記の購入希望価格」 を、 前記 表示部 2 3 6に更新表示させる。
なお、 前記表示部 2 3 6には、 そのときまでに提示されした購入希望 価格の最高価格が表示されているので、 その価格より高い価格でなけれ
ば、 顧客は提示できないことになつている (提示しても無意味であるか ら)。 それにも拘わらず、 誤って、 そのときに表示されている価格より 低い価格が前記送信機 4 1から送信された場合、 前記マイクロコンピュ 一夕は、 その送信された価格と現在表示している価格とを比較して、 そ の送信された価格が現在表示されている価格よりも小さい場合は、 前記 表示部 2 3 6への更新表示を拒否すると共に、 その旨の 「エラ一」 表示 を行って店員 4 0に知らせる。
なお、 本実施形態 2においては、 オークションは、 所定の期間内に開 催され、 その期間内に、 顧客から購入希望価格が店舗側に提示され、 そ の最高価格を提示した顧客に、 競り落とされるようになつている。 そし て、 前記の所定の期間とは、 予め決められた 1 日、 数時間、 又は数十分 でもよいし、 予め決められた数日間又は数力月間でもよい。 また、 各顧 客は、 オークションが開催される期間の間、 又は、 その開催される前の 準備期間の間に、 オークション会場 (店舗) 又はそれ以外の場所に保管 されたオークション対象商品を、 現地で実際に見たり、 後述のカメラで 撮像した映像により見たりして、 その価値を評価することができる。
( B ) オークション開催期問内に、 店舗側のホームページにアクセスし た遠隔の顧客が、 通信ネッ トワークを介して、 購入希望価格を店舗側に 提示する、 というルート。
この場合、 前記の遠隔の顧客は、 前記カメラ 5 1からの映像に基づい てオークション対象商品の価値を評価することができる。 あるいは、 前 記の遠隔の顧客は、 オークション開催期間の前の準備期間に、 店舗 (ォ 一クシヨン会場) 又はその近傍にある商品保管場所を実際に訪問して、 前記商品を実際に見て、 その価値を評価することもできる。 この場合は 、 顧客は、 いったん帰宅してから、 手元の評価用資料や自己の予算など をも勘案しながら希望購入価格を決定し、 それを通信ネッ トワークを介
して、 店舗側に送信することにより、 希望購入価格を店舗側に提示する この (B ) のルー卜によると、 オークション開催期間が数日間にわた つている場合、 顧客は、 いったん現地を訪問して実際の商品を見てから 、 自宅に帰ってから、 ゆっく りと冷静に、 希望購入価格を決定すること ができる。 また、 この (B ) のルートによると、 オークション開催期間 内にオークション会場に行くことができない顧客でも、 オークション準 備期間にその商品がある場所に行って、 それらを実際に見て価値を評価 し、 その後、 オークション開催期間になつてから、 通信ネットヮ一クを 介して、 希望購入価格を提示することができる。
また、 この (B ) のルートによる場合、 遠隔の顧客は、 前記カメラ 5 1からの映像をリアルタイムに受け取ることにより、 前記各商品の映像 のみでなく、 現在までに顧客 (実際に店舗に来店した顧客と遠隔の顧客 とを含む) から提示された購入希望価格の最高価格とその受付日時をも 、 リアルタイムに知ることができる。 したがって、 遠隔の顧客は、 自宅 の前記通信端末 5 4のディスプレイにより、 前記商品及び前記告知パネ ル 2 1 4の表示部 2 3 6に表示された購入希望最高価格を見ながら、 前 記最高価格よりも高い価格を提示するかどうかを落ち着いて冷静に決定 することができる。
そして、 遠隔の顧客が前記の表示された最高価格よりも高い購入希望 価格を提示したいと決定したときは、 前記遠隔の顧客は、 次のような操 作を行う。 まず、 通信端末 5 4を操作して、 前記店舗側のホームページ の購入希望価格提示用の画面を呼び出す。 次に、 この画面に従って、 自 己の氏名、 自己の住所、 自己の識別番号 (遠隔の顧客は、 予め店舗側と 契約して自己の識別番号をもらっておく)、 希望商品の商品識別データ (この商品識別データは、 前記告知パネル 2 1 4の表示部 2 3 6の表示
画面を見ることで知ることができる。 つまり、 遠隔のユーザーの通信端 末 5 4のディスプレイには、 前記商品と前記告知パネル 2 1 4の表示部
2 3 6の表示画面とが表示されているので、 遠隔のユーザーはその表示 画面を見ながら、 商品とそれに対応する商品識別データを知ることがで きる)、 その商品の希望購入価格などを、 店舗側サーバー 5 2に送信す る。 すると、 店舗側サーバー 5 2は、 前記カメラ 5 1の近傍の位置に配 置された赤外線送信機 6 1を作動させて、 前記の遠隔のユーザーの氏名 、 住所、 識別番号、 受付番号、 受付日時、 希望購入価格などのデータを 、 赤外線信号により送信する (この場合、 前記遠隔のユーザーが、 通信 ネッ トワークを介して、 前記赤外線送信機 6 1を遠隔操作するもの、 と 言うことができる)。 この赤外線信号は、 前記吿知パネル 2 1 4の受信 部により受信される。 そして、 告知パネル 2 1 4に内蔵されたマイクロ コンピュータは、 この新たに受信された購入希望価格が今まで表示して いた価格よりも高いかどうかチエツクした上で、 マイクロコンピュータ に内臓されたメモリの記録内容と前記表示部 2 3 6の表示内容とを、 こ の新しく送信されたデータにより更新する。 また、 前記遠隔のユーザー から送信されたデータは、 前記店舗側サーバー 5 2のハードディスク装 匱にもバックアップ用に記録される。
遠隔のユーザーは、 自己の通信端末 5 4の表示画面で、 前記告知パネ ル 2 1 4の表示部 2 3 6の表示が、 自己が先程送信した希望購入価格に 更新されたことを目視することにより、 自己の購入希望価格の提示が正 式に店舗側に受け付けられたことを確認できる。 また、 店舗側サーバー
5 2は、 前記遠隔のユーザーに、 受付番号を送信するようにしており、 遠隔のユーザーは、 この受付番号の受信によっても、 自己の前記提示が 正式に受付られたことを確認できる。
以上のように、 本実施形態によれば、 以上の (A ) 及び (B ) のいず
れのルートで購入希望価格を受け付ける場合でも、 前記告知パネル 2 1 4には、 常に、 最新の購入希望価格が、 リアルタイム又はほぼリアル夕 ィムに、 表示されることになる。 よって、 遠隔のユーザ一と実際に来店 した顧客とが、 全く対等の立場で、 オークションに参加することができ る。 しかも、 遠隔のユーザーと実際に来店した顧客とを含む多数の顧客 からの購入希望価格の最高価格を、 常に、 リアルタイムに又はほぼリア ルタイムに、 遠隔のユーザー及び実際に来店した顧客の両者が平等に知 ることができるので、 遠隔のユーザーと実際に来店した顧客との利害が 適正に調整されるようになる (つまり、 どちらかが有利でどちらかが不 利になるということが無い)。
なお、 本実施形態では、 前記カメラ 5 1は、 店舗内の壁などに固定さ れているものでもよいが、 前記遠隔のユーザ一が通信ネッ 卜ワークを介 して遠隔操縦できるものでもよい。 すなわち、 遠隔のユーザーが、 その 撮影倍率や撮影角度を遠隔操縦できるものでもよい。
また、 前述の実施形態 2では、 前記表示部 2 3 6は、 今までの最高価 格のみを表示するようにしているが、 本発明では、 それ以外の表示も可 能である。 すなわち、、 前記の表示部 2 3 6を制御するプログラムを変 更することにより、 例えば、 今までに全ての提示された価格の全てを価 格の高い順に整列して表示することや、 今までに提示された価格の全て を受付日時の順に表示することなども可能である。 実施形態 3 .
本発明の実施形態 3による宗教施設への遠隔訪問システムを説明する 。 古来より、 キリスト教、 ユダヤ教、 イスラム教、 仏教などの宗教にお いては、 その聖地への巡礼や高名な宗教施設への参拝が行われている。 熱心な信者は、 遠い異国の地にも出掛け、 宗教施設にお参りし、 所定の
金額の寄付 ·寄進をする。 そして、 宗教施設の側では、 お参りした人や 寄付 '寄進をした人に対して、 その氏名などを奉加帳に記帳したり、 そ の寄付者の氏名を表示した札 (タグ) を宗教施設内に掲示することなど が行われる。 これにより、 参拝した人や寄付 ·寄進した人は、 大きな精 神的な満足感が得られるようになつている。
しかしながら、 遠隔の地域に居る人で、 老人、 病人又は身体障害者な どは、 簡単に遠隔の地域の宗教施設を訪問することはできない。 そこで 、 本実施形態 3は、 遠隔の地域の人が、 通信ネッ トワークを利用して、 遠隔の宗教施設を訪問し、 そこで、 寄付や寄進などを行い、 さらに、 そ の宗教施設の奉加帳などに自己の氏名ゃメッセージを記録することがで きるシステムを提供することを目的とする。
図 6は本実施形態 3の全体構成を示すプロック図である。 図 6におい て、 3 0 1は地球規模の通信ネッ 卜ワークであるインターネッ ト 3 0 2 に接統されたサーバ一 (ネッ トワーク管理用コンピュータ)、 3 0 3は このサーバー 3 0 1の外部記録装匱としてのハードディスク装置、 3 0 4は前記サーバー 3 0 1からの信号を赤外線信号として無線送信するた めの赤外線送信機、 3 0 5は前記赤外線送信機 3 0 4からの無線信号を 受信して所定の文字等を表示するための表示板、 3 0 6は前記サーバー 3 0 1に接続され、 前記サーバー 3 0 1を立ち上げている宗教施設 (こ の場合は神社) の境内を撮像するためのカメラ、 3 0 7は前記神社内の 音声又は音響を収集するためのマイクロホン、 3 0 8は前記サーバ一 3 0 1に文字等のデータを入力するためのキーボードなどの入力装置であ る。
前記表示板 3 0 5は、 多数の宗教施設において、 寄付や弔問などの Γ 記帳」 に替わりになるものである。 この表示板 3 0 5は、 従来のように 筆やボールペンにより記帳するのでなく、 電子的なデジタルデータによ
り記録する記録媒体とその記録内容を表示するための L C D (液晶表示 装匱) とにより構成されている。
本実施形態 3においては、 前記表示板 3 0 5は、 その表示内容が前記 カメラ 3 0 6により撮像される位匱に配匱される必要がある (逆に言え ば、 前記カメラ 3 0 6は、 前記表示板 3 0 5を撮像できるような位置に 配匱する必要がある〉。
また、 図 6において、 3 1 1は前記ィン夕ーネッ ト 3 0 2に接続され た遠隔ユーザーが保有するコンピュータ端末、 3 1 2はこの端末 3 1 1 への文字、 図形又は画像を入力するためのキーボード及びマウスなどか ら成る入力装置、 3 1 3は前記端末 3 0 6へ音声を入力するためのマイ クロホン、 3 1 4は前記端末 3 1 1に制御されて文字 ·画像などのデ一 夕を表示するためのディスプレイ、 3 1 5は前記端末 3 1 1に制御され て音声又は音響を出力するためのスピーカである。
本実施形態では、 前記遠隔ユーザ一は、 インターネッ ト 3 0 2を介し て前記サーバー 3 0 1のホームページにアクセスし、 前記カメラ 3 0 6 からの画像を、 オンラインで、 リアルタイムに受け取ることができる。 また、 前記遠隔ユーザーは、 インタ一ネッ ト 3 0 2を介して前記サーバ —3 0 1のホ一ムページにアクセスして、 前記マイクロホン 3 0 7から の音声又は音響の情報 (例えば、 祈祷や読経の様子を示す音声情報) を 、 オンラインで、 リアルタイムに受け取ることができる。
次に、 図 7は前記表示板 3 0 5の内部構成を示すブロック図である。 図 7において、 3 2 1は前記赤外線送信機 3 0 4からの赤外線信号 (文 字、 図形、 画像、 音声などのデータを示す信号) を受信する赤外線受信 機、 3 2 2はこの赤外線送信機 3 2 1からの信号に基づいて所定の情報 処理を行う C P U (中央処理装置)、 3 2 3はこの C P U 3 2 2への命 令を示すコンピュー夕プログラムゃデ一夕を記録するための R O M (リ
—ドオンリ一メモリ一)、 32 4は前記 C P U 3 2 2からのデ一夕を記 録するための RAM (ランダムアクセスメモリ)、 32 5は前記 C PU 3 22からのデータに基づいて所定の文字、 図形、 画像等を出力するた めの L CD (液晶表示装置)、 3 26は前記 C P U 32 2からのデータ に基づいて所定の音声などを出力するためのスピーカ、 3 27は前記 C P U 3 2 2に毎日の時刻データを出力するための時計である。
なお、 前記 R〇M 3 23にはカレンダ一 (暦) が記録されているので 、 前記 C PU 3 22は、 前記時計 328からの時刻データに基づいて、 今日が何日かを把握できるようになつている。 また、 前記の RAM3 2 4は、 電源が切れてもデータを保持することができるフラッシュメモリ 、 スタティ ック RAM、 EP PRAM、 又は F e ROM (強誘電体メモ リ) などの不揮発性メモリが望ましい。
また、 図 7において、 32 7は太陽電池で、 前記赤外線受信機 32 1 、 C P U 3 22 , L C D 32 5 , 及びスピー力 3 2 6などに電力を供給 している。 この太陽電池 3 2 7とこの太陽電池 3 2 7で発電した電力を 蓄積しておく 2次電池 (図示せず) とにより、 前記表示板 3 0 5は、 戸 外でワイヤレスのまま、 所定の文字等の表示や音声等の出力が常時でき るようになっている。
次に、 本実施形態 3の動作を説明する。 遠隔地のユーザ一は、 自己の 端末 3 1 1からインターネッ ト 30 2に接続して、 前記宗教施設のサー バー 3 0 1が開設しているホームページを閲覧する。 このホームページ には、 前記カメラ 3 0 6が撮像した実写映像 (宗教施設内の状況を示す 映像) が、 リアルタイムに又はほぼリアルタイムに、 送信可能に蓄積さ れている。 よって、 遠隔ユーザーは、 このホームページから、 リアル夕 ィムの又はほぼリアルタイムの映像 (動画又は静止画) を取り込んで、 自己の端末のディスプレイ 3 14により見ることができる。 また、 前記
ホームページには、 前記マイクロホン 3 0 7が収集した音声又は音響 ( 例えば、 祈祷や読経の声や境内でのお祭りの音響など) がリアルタイム にアップされているので、 遠隔地のユーザーは、 このホームページから 前記の音声又は音響をリアルタイムに取り込んで、 自己の端末 3 1 1の スピーカ 3 1 5から聞くことができる。
次に、 遠隔地のユーザーが、 このアクセスしたサーバ一 3 0 1を立ち 上げている神社に寄付や寄進をしたいと欲したときは、 電子マネーを送 信するか、 銀行振り込みにより入金することを自己の氏名と共に電子メ ールで送信すればよい。
また、 遠隔地のユーザーが、 前記の表示板 3 0 5に自己の願い事など を表示したいと欲したの動作を説明する。 この場合は、 遠隔地のユーザ 一は、 所定の電子マネーを送信するか自己のクレジッ 卜カード番号を送 信して所定金額の支払いをすることにより、 前記表示板 3 0 5の使用を する権利を得ることができる。 この権利を得た遠隔地のユーザーは、 前 記表示板 3 0 5の中のまだ使用されていない部分に、 自由に、 自己の願 い事 (メッセージの一種) と自己の氏名などを書き込む (表示させる) ようにする。 つまり、 遠隔地のユーザ一は、 表示板 3 0 5に書込み又は 表示したいメッセージ (願い事) と自己の氏名を前記ホームページを介 してサーバー 3 0 1に送信する。 サーバ一 3 0 1では、 この送信を受け て、 前記遠隔地のユーザーの氏名とメッセージとを、 赤外線信号として 前記赤外線送信機 3 0 4から無線送信する。 この無線送信された信号は 、 前記表示板 3 0 5の赤外線受信機 3 2 1で受信されて C P U 3 2 2に 送られる。 C P U 3 2 2は、 この赤外線受信機 3 2 1からの信号と前記 時計 3 2 8からの時刻データと前記 R O M 3 2 3に記録されたカレンダ 一のデータとに基づいて、 前記 L C D 3 2 5に、 前記遠隔地のユーザー の氏名、 メッセージ (願い事)、 及び前記メッセージ等が送信された曰
時を表示させる。 表示内容の例としては、 「事業がうまく行きますよう に。」 などのメッセージ (願い事)、 「日本太郎」 などの氏名、 及び、 " 1 9 9 8 . 0 1 . 0 1 " などの日付 (場合により時刻も) が、 表示される ようになっている。
なお、 本実施形態 3では、 前記 R O M 3 2 3には、 前記 C D 3 2 5 の表示は、 「 1年間」 のみ有効としそれが経過すると表示を消去する、 という命令のプログラムが記録されている。 したがって、 前記の L C D 3 2 5の表示は、 1年間が経過すると、 自動的に消去されることになる また、 本実施形態 3では、 前記表示板 3 0 5は、 通信ネッ トワークを 介してアクセスした遠隔地のユーザーだけでなく、 実際にその神社にお 参りした人 (参拝者) も使用することができる。 すなわち、 参拝者は、 自己の氏名と願い事 (メッセージ) を所定の用紙に書いて、 宗教施設側 に渡す。 宗教施設側では、 この用紙を見ながら、 前記入力装置 3 0 8に よりザ一バー 3 0 1にデータを入力する。 サーバー 3 0 1では、 この入 力されたデータに基づいて、 前記赤外線送信機 3 0 4により前記表示板 3 0 5にデータを送信する。 このデータを送信された表示板 3 0 5が前 記のデータを L C D 3 2 5に表示する動作は、 Ι 述した遠隔地のユーザ 一による場合と同様である。
なお、 本実施形態 3では、 前記遠隔地のユーザーが送信できるのは自 己の氏名とメッセージのみとしているが、 本発明はこれに限られるもの ではなく、 例えば、 遠隔地のユーザーが自由に書いた手書きの文字、 手 書きのイラスト、 自己のマーク、 自己の写真なども送信して、 前記表示 板 3 0 5の L C D 3 2 5に表示させるようにすることができる。 また、 本実施形態では、 前記遠隔地のユーザーは、 自己の音声よるメッセージ を前記マイク 3 1 3からユーザ一側端末 3 1 1に取り込み、 さらにこの
音声データをサーバー 3 0 1に送信することにより、 前記表示板 3 0 5 の R A M 3 2 4に記録させるようにしてもよい。 この場合は、 誰かが前 記表示板 3 0 5の所定のキー (図示せず) を押すと、 前記 R A M 3 2 4 に記録された音声メッセージが前記スピーカ 3 2 6から出力されること になる。
以上のように、 本実施形態 3によれば、 遠隔地のユーザ一が、 実際に 宗教施設に行かなくても、 その宗教施設の表示板 3 0 5に自己の氏名や メッセージなどを表示させることにより、 実際に行ったのと同様に自己 の訪問の痕跡を残すことができる。 しかも、 遠隔地のユーザ一は、 この 表示板 3 0 5の表示内容をリアルタイムに又はほぼリアルタイムに目視 し続けることにより、 その表示板 3 0 5に、 自己の氏名やメッセージが 表示される瞬間の場面を、 確認することができる。 したがって、 遠隔地 のユーザーは、 あたかもその神社の境内を実際に訪問しているような Γ 臨場感」 と 「満足感」 を得ることができる。 また、 遠隔地のユーザーは 、 その後も、 何度でも、 通信ネッ トワークを介して、 前記宗教施設の表 示板 3 0 5を見て、 前記表示板 3 0 5に自己の氏名、 メッセージ、 及び 曰付が確かに表示されていることを確認することができるので、 遠隔地 のユーザーに大きな 「信頼感」 と 「満足感」 を与えることができるよう になる。
さらに、 本実施形態 3では、 前記表示板 3 0 5は実際の宗教施設の敷 地内に備えられているので、 その表示板 3 0 5の表示内容は、 遠隔地の ユーザーのみでなく、 実際にその神社を訪問した参拝者も見ることがで きる。 このことは、 遠隔地のユーザーが行ったことの結果 (痕跡) を、 リアルタイムに、 前記の実際に訪問した参拝者も見ることができるとい うことであり、 遠隔地のユーザーが通信ネッ トワークを介して、 「現実 の世界」 に変更を加える力を持ったということに外ならない。 したがつ
て、 このことも、 遠隔地のユーザーに大きな 「満足感」 を与えることに なる。
なお、 前記の表示板 3 0 5は、 寺院などの宗教施設の中だけでなく、 様々な場所に置くことができる。 例えば、 通常人がなかなか行くことが 困難な富士山やヒマラヤ山脈の山頂、 ハワイ諸島のスキューバダイビン グに適した海の海底、 世界一周する豪華客船の中、 飛行機、 バス、 汽車 、 有名な観光施設や娯楽施設、 レストラン、 コンサート会場、 などに様 々な場所に置いて、 遠隔地ユーザーの利用に供することができる。
また、 本実施形態 3の前記表示板 3 0 5は、 施設内に立てられたもの を想定しているが、 本発明では、 これに限られるものではなく、 例えば 、 ノート型の表示装置などでもよい。 このノート型の表示装置は、 例え ば、 ホテル、 喫茶店、 ディスコ、 クラブ、 寺院、 観光施設、 娯楽施設、 学校、 デパート、 ブティック、 汽車、 バス、 船、 飛行機、 電車などの様 々な施設内のテーブルの上などに置かれている。 そして、 この表示装置 は、 誰でもが、 自由に書き込んだり、 書き込まれたものを見たりするこ とができるようになつている。 すなわち、 その施設を実際に訪れた人は 、 所定のキーボードなどの入力装匱を使用して、 自由に文字、 図形又は 写真などのデータを書き込んだり、 書き込まれたものを表示させて読む ことができる。 また、 遠隔地のユーザーも、 この表示装置の画面をカメ ラからの映像を通して、 リアルタイムに又はほぼリアルタイムに、 自己 の氏名、 メッセージ、 イラスト等の図形、 自己の写真などを自由に書き 込んだり、 書き込まれたものを表示させて見ることができる。 産業上の利用可能性
本発明によれば、 従来の商品を販売用に陳列した店舗を、 通信ネッ ト ワーク上でも公開することにより、 従来の実際に来店してくれる顧客だ
1
けでなく、 通信ネッ トワークを介してアクセスしてくれる遠隔の地域の 住むユーザーも顧客に取り込むことが可能になる。 よって、 本発明を採 用することにより、 遠隔の地域に姉妹店を新たに開店することとほぼ同 様の効果を低コス卜で、 短期間で且つ低リスクで得られるようになる。 また、 通信ネッ トワーク (衛星放送を含む) により店内を公開する場 合は、 店舗の実際の営業時間に拘束されることなく、 2 4時間の営業が 可能になる。 よって、 実際の店舗の営業時間を延長するのと同様の効果 を、 低コストで得られるようになる。 また、 通信ネッ トワーク上の顧客 のみを対象とする場合は、 店員も不要なので、 「無人店舗」 も可能であ る。 本発明によれば、 「ドアの鍵を閉めた店舗」 という新しい小売店舗 の形態が可能になる。
また本発明によれば、 店舗側から、 遠隔の顧客へ、 各商品の寸法 · 材 質等の 「商品詳細データ」、 ある商品の 「現在の在庫数」、 又は、 ある商 品の 「在庫補充までの予定期間」 などを提供することが可能になる。 また、 本発明によれば、 店舗側と遠隔の顧客との相互間で、 各商品に 関する意見 ·感想等のメッセ一ジをやり取りすることが可能になる。 また、 本発明によれば、 遠隔の顧客が、 店舗側へ、 オークション対象 の商品の 「購入希望価格」 を提供することにより、 遠隔の地から、 実際 に才一クション会場に居る人と全く対等に、 オークションに参加できる ようになる。
また、 本発明によれば、 遠隔のユーザーは、 自分のメッセージの送信 などが単に 「仮想空間」 のみで完結してしまうだけでなく、 現場 (宗教 施設など) に見に見える痕跡を残せるようになる (表示板への氏名ゃメ ッセージの表示という形で)。 つまり、 本発明では、 前記表示手段は、 遠隔地ユーザーのみでなく、 前記地点を実際に訪れた人も、 見ることが できる。 このことは、 遠隔地のユーザーが、 「通信ネッ トワークを介し
て仮想的に訪問したこと」 の結果を、 リアルタイムに、 前記の実際に訪 問した人にも見えるような 「現実の形」 として残して置けることを意味 し、 遠隔地のユーザーが通信ネッ トワークを介して、 「現実の世界に変 化 '変更を加える力」 を持ったということになる。 しかも、 遠隔地のュ 一ザ一は、 この 「現実の世界に変化 ·変更を自らが加えている様子」 を 、 前記カメラからの実況映像を通して、 リアルタイムに、 自分の目で、 観察しながら確認することができる。 したがって、 このようなことも、 遠隔地のユーザーに対して、 大きな 「満足感」 「達成感」 を与えること になる。