WO2007010597A1

WO2007010597A1 - 携帯端末装置、顔画像情報更新方法、顔画像情報更新プログラム、顔画像情報管理装置

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Publication number: WO2007010597A1
Application number: PCT/JP2005/013263
Authority: WO
Inventors: Atsushi Ichiki
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 2005-07-19
Filing date: 2005-07-19
Publication date: 2007-01-25
Anticipated expiration: 2008-01-19

Abstract

　携帯端末装置（１００）は、入力受付部（１１０）がカメラ（１００ａ）および入力装置（１００ｂ）から、パスワード、生体情報および顔画像データを取得し、認証処理部（１２０）が、入力受付部（１１０）から取得したパスワード、生体情報、顔画像データおよび身分証明書データ（１４０ａ）と、顔画像データに対するサーバ装置の判定結果を基にして、身分証明書データ（１４０ａ）に含まれる更新対象顔画像データを取得した顔画像データに更新する。

Description

明細書

携帯端末装置、顔画像情報更新方法、顔画像情報更新プログラム、顔画像情報管理装置

技術分野

[0001] 本発明は、利用者の顔画像情報を管理する管理サーバと通信を行う携帯端末装置などに関し、特に、顔画像データなどの個人情報の更新作業にかかわる利用者の負担を軽減することができる携帯端末装置、顔画像情報更新方法および顔画像情報更新プログラムに関するものである。背景技術

[0002] 従来、 IC (Integrated Circuit)チップを搭載した ICカード等には、様々な個人情報、例えば、氏名、住所、 ID (Identification)およびパスワードなどが記録されている。そして、利用者は、この ICカードに記録された個人情報を利用することによって、情報アクセスや決済サービスなどを安全に受けることが可能となっている。

[0003] また、近年では、この ICカード等に、上述した情報のみでなぐ利用者の顔画像データの入った社員証、学生証、各種運転免許証などの情報を記憶させ、利用者は、この ICカードを既存の身分証明書 (例えば、社員証、運転免許証、パスポートなど）の代わりとして利用するようになりつつある。

[0004] しかし、 ICカードに記録された情報に対する更新期間が長い (例えば、 5年程度)ため、更新までの期間中に、髪型の変化、髭の変化、加齢による顔の変化などによって、ICカードに記録された顔画像データと現実の利用者の顔との整合性が取れなくなるという問題があった。

[0005] そこで、特許文献 1では、 ICカードに記録された個人情報を管理する管理サーバに顔画像データを送信し、当該サーバによって送信した顔画像データが適切であると判定された場合に、 ICカードに記録された古ヽ顔画像データと新ヽ顔画像データを更新可能とする技術が公開されて、る。

[0006] 特許文献 1 :特開 2003— 58656号公報

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0007] し力しながら、上述した従来技術では、利用者の個人情報を更新可能な場所が限られてしまうために、個人情報の更新作業にかかる利用者の負担が大き、と、う問題かあつた。

[0008] なぜなら、利用者が個人情報を更新する場合には、個人情報を管理する管理サーバにアクセス可能な端末装置、 ICカードの ICチップに記憶された情報にアクセス可能なリーダライタおよび利用者の顔画像を撮影するカメラなどの各装置が揃った施設に利用者自身がわざわざ移動しなければならな、からである。

[0009] なお、利用者自身が上述した端末装置、リーダライタ、カメラなどの各装置を用意して、個人情報を管理する管理サーバにアクセスし、 ICカードに記録した個人情報を更新するとも考えられるが、端末装置、リーダライタおよびカメラを利用者自身が用意しなければならないため、利用者が負担すべきコストが高くなるという問題がある。

[0010] 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、顔画像データなどの個人情報の更新作業にかかわる利用者の負担を軽減可能とする携帯端末装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0011] 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、利用者の顔画像情報を管理する管理サーバと通信を行う携帯端末装置であって、利用者の顔画像情報を記憶する記憶手段と、顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致する力否かの判定結果を前記管理サーバから受付ける判定結果受付手段と、前記判定結果受付手段が受付けた判定結果に、前記特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、前記記憶手段に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする。

[0012] また、本発明は、利用者の顔画像情報を管理する管理サーバと通信を行い、顔画像情報を更新する顔画像情報更新方法であって、前記管理サーバと通信を行う携帯端末装置の記憶装置に利用者の顔画像情報を記憶する記憶工程と、顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致するカゝ否かの判定結果を前記管理サーバから受付ける判定結果受付工程と、前記判定結果受付工程によって受付けた判定結果に、前記特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、前記記憶装置に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新する更新工程と、を含んだことを特徴とする。

[0013] また、本発明は、利用者の顔画像情報を管理する管理サーバと通信を行い、顔画像情報を更新する顔画像情報更新プログラムであって、前記管理サーバと通信を行う携帯端末装置の記憶装置に利用者の顔画像情報を記憶する記憶手順と、顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否かの判定結果を前記管理サーバから受付ける判定結果受付手順と、前記判定結果受付手順によって受付けた判定結果に、前記特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、前記記憶装置に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新する更新手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。

発明の効果

[0014] 本発明にかかる携帯端末装置は、利用者の顔画像情報を記憶し、顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否力の判定結果を前記管理サーバから受付け、受付けた判定結果に、各顔画像情報の特徴がー致した旨の情報が含まれる場合に、自携帯端末装置に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新するので、顔画像データなどの個人情報の更新作業にかかわる利用者の負担を軽減することができる。

[0015] また、本発明に力かる顔画像情報更新方法は、管理サーバと通信を行う携帯端末装置の記憶装置に利用者の顔画像情報を記憶し、顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致する力否力の判定結果を前記管理サーバから受付け、受付けた判定結果に、各顔画像データの特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、記憶装置に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新するので、顔画像データなどの個人情報の更新作業にかかわる利用者の負担を軽減することができる。

[0016] また、本発明に力かる顔画像情報更新プログラムは、管理サーバと通信を行う携帯端末装置の記憶装置に利用者の顔画像情報を記憶し、顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否力の判定結果を前記管理サーバから受付け、受付けた判定結果に、各顔画像データの特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、記憶装置に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新するので、顔画像データなどの個人情報の更新作業にかかわる利用者の負担を軽減することができる。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]図 1は、本実施例 1にかかる顔画像データ更新システムのシステム構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、本実施例 1にかかる携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である

[図 3]図 3は、図 1で示したサーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。

[図 4]図 4は、本実施例 1にかかる携帯端末装置の処理手順を示すフローチャートである。

[図 5]図 5は、図 1に示したサーバ装置の処理手順を示すフローチャートである。

[図 6]図 6は、図 1に示した確認装置の処理手順を示すフローチャートである。

[図 7]図 7は、本実施例 2にかかる画像データ更新システムのシステム構成を示すブロック図である。

[図 8]図 8は、本実施例 2にかかるクライアント装置の構成を示す機能ブロック図である

[図 9]図 9は、本実施例 2にかかるクライアント端末の処理手順を示すフローチャートである。

[図 10]図 10は、本実施例 2にかかるサーバ装置の処理手順を示すフローチャートである。 [図 11]図 11は、顔画像更新プログラムを実行するコンピュータを示す図である, 符号の説明

30 携帯端末装置 (コンピュータ）

31, 100a, 200a カメラ

32， 100b, 200b 入力装置

33, 100c, 200c ディスプレイ

34， lOOd アンテナ

35， lOOe マイク

36， lOOf スピーカー

37 RAM

37a 顔画像データ

37b 身分証明書データ

37c アドレスデータ

38 ROM

38a 入出力プログラム

38b 認証処理プログラム

38c 通話処理プログラム

38d 身分証明書データ

38e アドレスデータ

39 CPU

39a 入出力プロセス

39b 認証処理プロセス

39c 通話処理プロセス

40 バス

50 ネットワーク

60 基地局

70 サーバ装置

70a, 250 ネットワークインターフェース部 70b 認証処理部

70c 記憶部

70d 身分証明書データ

80 確認装置

100, 400 携帯端末装置

110, 210 入力受付部

120, 220 認証処理部

130 一時記憶部

130a, 230a 顔画像データ

140 保護記憶部

140a, 230b 身分証明書データ

150, 240 表示部

160 送受信部

170 通話処理部

180, 230 記憶部

180a アドレスデータ

200 クライアント装置

300 リーダライタ

400a ICチップ

発明を実施するための最良の形態

[0019] 以下に、本発明にかかる携帯端末装置、顔画像情報更新方法および顔画像情報更新プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。

実施例 1

[0020] まず、本実施例 1にかかる携帯端末装置の概念について説明する。本実施例 1に力かる携帯端末装置（例えば、携帯電話や PDAく Personal Digital Assistants >等 )は、記憶部に利用者の身分証明書情報 (例えば、運転免許証の情報、パスポートの情報など)を記憶する。そして、サービス提供者が、利用者に対する確認作業などを行う場合には、携帯端末装置の記憶部に記憶された身分証明書情報を確認装置に送信し、この確認装置に身分証明書情報を表示させて、本人確認を行う。

[0021] また、携帯端末装置が、記憶部に記憶された身分証明書情報に含まれる利用者の顔画像データを更新する場合には、携帯端末装置のカメラ (例えば、カメラ付携帯電話のカメラ)を利用して利用者の顔画像データを取得し、取得した顔画像データの特徴と記憶部に記憶された古い顔画像データの特徴とがー致する力否かを、身分証明書情報を管理するサーバと通信を行、つつ判定し、各顔画像データの特徴が一致すると判定した場合に、記憶部に記憶された古ヽ顔画像データを新たに取得した顔画像データに更新する。

[0022] このように、本実施例 1にかかる携帯端末装置は、場所を選ばず、いつでも身分証明書情報の顔画像データを更新することができるので、利用者の更新作業にかかわる負担を軽減させることがでさる。

[0023] つぎに、本実施例 1にかかる顔画像データ更新システムのシステム構成にっ、て説明する。図 1は、本実施例 1にかかる顔画像データ更新システムのシステム構成を示すブロック図である。同図に示すように、ネットワーク 50に基地局 60、サーバ装置 70 および確認装置 80が接続され、携帯端末装置 100は、基地局 60を介して、サーバ装置 70および確認装置 80と通信を行う。

[0024] 基地局 60は、携帯端末装置 100と交信して、この携帯端末装置 100から受信した情報をサーバ装置 70または確認装置 80に送信する装置である。また、基地局 60は、サーバ装置 70または確認装置 80から受信した携帯端末装置 100宛の情報を携帯端末装置 100に送信する。

[0025] サーバ装置 70は、利用者の身分証明書情報 (この身分証明書情報には顔画像データが含まれる)を管理すると共に、携帯端末層 100から顔画像データを取得した場合には、取得した顔画像データの特徴と、予め登録した顔画像データの特徴とがー致する力否かを判定し、判定結果を携帯端末装置 100に送信する装置である。

[0026] 確認装置 80は、携帯端末装置 100と通信し、この携帯端末装置 100から利用者の身分証明書情報を取得した場合には、取得した身分証明書情報をディスプレイ（図示しな!/、）などに表示する装置である。 [0027] 携帯端末装置 100は、利用者の顔画像データを含んだ身分証明書情報を記憶し、新たな顔画像データを取得した場合には、取得した顔画像データと予め記憶された顔画像データとの特徴が一致するか否かを、サーバ装置 70と通信しつつ判定し、各顔画像データの特徴が一致する場合に、予め記憶されてヽた顔画像データを新たに取得した顔画像データに更新する装置である。

[0028] また、利用者に対する個人認証などを行う場合には、携帯端末装置 100は、身分証明書情報を確認装置 80に送信し、身分証明書情報を確認装置 80に表示させる。

[0029] ここで、本実施例 1にかかる携帯端末装置 100の構成について説明する。図 2は、本実施例 1にかかる携帯端末装置 100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この携帯端末装置 100は、カメラ 100a、入力装置 100b、ディスプレイ 1 00c、アンテナ 100d、マイク 100e、スピーカー 100f、入力受付部 110、認証処理部 120、一時記憶部 130、保護記憶部 140、表示部 150、送受信部 160、通話処理部 170、記憶部 180を有する。

[0030] カメラ 100aは、利用者の顔画像を撮影し、撮影した顔画像のデータ (顔画像データ )を入力受付部 110に渡す装置である。入力装置 100bは、文字、数字、ローマ字などを入力受付部 110または通話処理部 170に入力する装置である。また、入力装置 100aは、顔画像データ更新に関するパスワード、利用者の生体情報 (例えば、指紋、虹彩、静脈パターン等の情報)を取得し、取得したパスワードと生体情報とを入力受付部 110に渡す。

[0031] ディスプレイ 100cは、表示部 150から出力されたデータを表示する装置である。ァンテナ lOOdは、図 1に示した基地局 60と交信するためのアンテナである。マイク 100 eは、利用者の音声などを取得し、取得した音声の情報を通話処理部 170に渡す装置である。スピーカー 100fは、通話処理部 170から取得する情報に基づいて、音を出力する装置である。

[0032] 入力受付部 110は、カメラ 100aから取得した顔画像データを一時記憶部 130に記憶する（顔画像データ 130aとして記憶する）と共に、入力装置 100bから取得したパスワードおよび生体情報を認証処理部 120に渡す処理部である。ここで、一時記憶部 130は、顔画像データ 130aを一時的に記憶する記憶部である。 [0033] なお、入力受付部 110は、認証処理部 120からパスワードまたは生体情報が適切でない旨の情報を受け取った場合には、一時記憶部 130に記憶された顔画像データ 130aを消去する。

[0034] 認証処理部 120は、パスワード、生体情報、顔画像データ 130a、保護記憶部 140 に記憶された身分証明書データ 140a、図 1に示したサーバ装置 70の顔画像データ 130aに対する判定結果を基にして、身分証明書データ 140に含まれる顔画像データを顔画像データ 130aによって更新する力否かを判定する処理部である。

[0035] 身分証明書データ 140aは、利用者を識別するための身分証明書番号、利用者の顔画像データ、パスワード、生体情報を有する。なお、以下では、一時記憶部 130が記憶する顔画像データ 130と、身分証明書データ 140aの顔画像データを区別するために、身分証明書データ 140aの顔画像データを更新対象顔画像データと表記する。なお、具体的に身分証明書データ 140aに対応する情報としては、運転免許証、パスポート、住民票、公的資格証などの情報があげられる。

[0036] 認証処理部 120について具体的に説明すると、まず、認証処理部 120は、入力受付部 110からパスワードと生体情報とを取得し、取得したパスワードおよび生体情報力身分証明書データ 140aのノスワードおよび生体情報と一致する力否かを判定する。そして、ノスワードまたは生体情報が一致しないと判定した場合には、認証処理部 120は、パスワードまたは生体情報が適切でな、旨を入力受付部 110および表示部 150に渡す。表示部 150は、認証処理部 120または通話処理部 170から取得した情報をディスプレイ 100cに表示させる処理部である。この場合、表示部 150は、パスワードまたは生体情報が適切でない旨をディスプレイ 100cに表示させる。

[0037] 認証処理部 120は、パスワードおよび生体情報が一致すると判定した場合には、顔画像データ 130aの特徴と更新対象顔画像データの特徴とがー致するか否かを判定する。ここで、各顔画像データの特徴とは、例えば、目、鼻、口、耳の位置などがあげられる。すなわち、一例としては、認証処理部 120は、顔画像データ 130aの目、鼻、口、耳の位置と、更新対象顔画像データの目、鼻、口、耳の位置とがそれぞれ一致する力否かを判定することとなる。

[0038] 認証処理部 120は、顔画像データ 130aの特徴と更新対象顔画像データの特徴とがー致すると判定した場合には、顔画像データ 130a、身分証明書番号、パスワード、生体情報とを送受信部 160に渡す。送受信部 160は、アンテナ lOOdを用いて、図 1に示したサーバ装置 70または確認装置 80とデータ通信を行うための処理部である。この送受信部 160は、認証処理部 120から顔画像データ 130a、身分証明書番号、パスワードおよび生体情報を取得した場合には、取得した各情報をサーバ装置 70に送信する。

[0039] なお、認証処理部 120は、顔画像データ 130aの特徴と更新対象顔画像データの特徴とがー致しないと判定した場合には、顔画像データが一致しな力つた旨の情報を表示部 150に渡し、表示部 150が、ディスプレイ 100cに顔画像が一致しな力つた旨を表示させる。

[0040] 認証処理部 120は、図 1に示したサーバ装置 70から顔画像データ 130aに対する判定結果を取得した場合には、取得した判定結果に基づいて、身分証明書データ 1 40aの更新対象顔画像データを更新する。

[0041] 具体的に、認証処理部 120は、サーバ装置 70の判定結果に顔画像データ 130a の特徴と、身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致した旨の情報が含まれている場合には、身分証明書データ 140aの更新対象顔画像データを顔画像データ 130に更新する。そして、認証処理部 120は、更新が成功した旨を表示部 1 50に渡し、更新が成功した旨をディスプレイ 100cに表示させる。

[0042] なお、認証処理部 120は、サーバ装置 70の判定結果に顔画像データ 130aの特徴と、身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致しな力つた旨の情報、または、ノスワード、生体情報が適切でない旨の情報が含まれている場合には、この判定結果を表示部 150に渡し、判定結果をディスプレイ 100cに表示させる。

[0043] なお、認証処理部 120に所定のシリアル番号などを保持させ、サーバ装置 70から送信される判定結果に顔画像データの特徴が一致する旨の情報が含まれると共に、認証処理部 120が保持するシリアル番号と同じ番号をサーバ装置 70から取得した場合にのみ、保護記憶部 140に記憶された身分証明書データ 140aを更新することで、身分証明書データ 140aに対する信頼性を向上させることができる。

[0044] 通話処理部 170は、他の携帯電話または電話機 (以下、単に電話機）と通話を確立するための処理部である。具体的に、この通話処理部 170は、電話機と通話を確立させ、マイク lOOeからの音声データを取得した場合には、音声データを電話機に送信し、電話機力もの音声データを取得した場合には、取得した音声データをスピ一力一 100fに出力する。

[0045] また、通話処理部 170は、記憶部 180に記憶されたアドレスデータ 180aを表示部 1 50に渡し、アドレスデータ 180aに対応する電話番号などを表示部 150に表示させる。そして、通話処理部 170は、入力装置 100bを介して電話番号が入力された場合に、当該入力された電話番号に対応する電話機と通話を確立させる。

[0046] 次に、図 1で示したサーバ装置 70の構成について説明する。図 3は、図 1で示したサーバ装置 70の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、サーバ装置 70は、ネットワークインターフェース部 70aと、認証処理部 70bと、記憶部 70cを有する。

[0047] ネットワークインターフェース部 70aは、所定の通信プロトコルを利用して、携帯端末装置 100とデータ通信を行う処理部である。

[0048] 認証処理部 70bは、携帯端末装置 100から、顔画像データ 130a、身分証明書番号、パスワード、生体情報を取得し、取得した各情報と、記憶部 70cに記憶された身分証明書データ群 70dとを基にして、携帯端末装置 100の更新対象顔画像データに対する更新を許可する力否かを判定する処理部である。

[0049] ここで、身分証明書データ群 70dは、携帯端末装置 100の身分証明書データや、図示しない他の携帯端末装置の各身分証明書データを集めたデータである。

[0050] 具体的に、まず、認証処理部 70bは、身分証明書番号を基にして、携帯端末装置

100に対応する身分証明書データを身分証明書データ群 70dから検索する。そして

、検索した身分証明書データに含まれるパスワードおよび生体情報が、携帯端末装置 100から取得したパスワードおよび生体情報と一致する力否かを判定する。

[0051] 認証処理部 70bは、パスワードまたは生体情報が一致しな、と判定した場合には、パスワードまたは生体情報が一致しなヽ旨の情報を含んだ判定結果を携帯端末装置 100に送信する。

[0052] 認証処理部 70bは、パスワードおよび生体情報が一致したと判定した場合には、顔画像データ 130aの特徴と、携帯端末装置 100から受信した身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致するか否かを判定し、各顔画像データの特徴が一致すると判定した場合には、この身分証明書番号に対応する顔画像データを、顔画像データ 130aに更新すると共に、顔画像データの特徴が一致した旨の判定結果を携帯端末装置 100に送信する。

[0053] 認証処理部 70bは、顔画像データ 130aの特徴と、携帯端末装置 100から受信した身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致しないと判定した場合には、一致しな力つた旨の判定結果を携帯端末装置 100に送信する。

[0054] なお、顔画像データ 130aの特徴と、更新対象顔画像データの特徴とがー致するか否かを判定する場合に、判定対象をサーバ装置 70の認証処理部 70bが判定する特徴と、携帯端末装置 100の認証処理部 120が判定する特徴とを変更しても良い。例えば、認定処理部 120が、各顔画像データの目および鼻の位置等、所定領域が一致するか否かを判定し、認証処理部 70bが各顔画像データの口および耳の位置が一致する力否かを判定しても良、。

[0055] このように、認証処理部 70bおよび 120が役割を分担し、一致するか否かを判定する各顔画像データの特徴を変更することによって、各認証処理部 70bおよび 120に力かる負担を軽減させることができる。

[0056] 次に、本実施例 1にかかる携帯端末装置 100の処理について説明する。図 4は、本実施例 1にかかる携帯端末装置 100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、携帯端末装置 100は、入力受付部 110が、入力装置 100bからパスヮードおよび生体情報を取得して、パスワードおよび生体情報を認証処理部 120に渡し (ステップ S 101)、カメラ 100aから顔画像データを取得して、顔画像データを一時記憶部 130に記憶させる (ステップ S 102)。

[0057] 続、て、認証処理部 120が、パスワードおよび生体情報が適切か否かを判定し (ステツプ S103)、適切でない場合には（ステップ S 104, No)、ディスプレイ 100cに更新失敗を表示させ、顔画像データ 130aを削除する (ステップ S105)。

[0058] 一方、パスワードおよび生体情報が適切である場合には（ステップ S 104, Yes)、認証処理部 120が、顔画像データ 130aの特徴と、身分証明書データ 140aの更新対象顔画像データの特徴とがー致するか否かを判定し (ステップ S 106)、一致しない場合には（ステップ S 107, No)、ステップ S 105に移行する。

[0059] 一方、各顔画像データの特徴が一致する場合には (ステップ S 107, Yes)、認証処理部 120が、身分証明書番号、パスワード、生体情報および顔画像データをサーバ装置 70に送信し (ステップ S 108)、サーバ装置 70から顔画像データの判定結果を受信する (ステップ S 109)。

[0060] そして、認証処理部 120は、判定結果を基に、サーバ装置 70に送信した顔画像データが適切力否かを判定し (ステップ S 110)、不適切である場合には (ステップ S110 , No)、ステップ S 105に移行し、適切である場合には (ステップ S 110, Yes)、身分証明書データ 140aの更新対象顔画像データを更新し (ステップ SI 11)、更新成功をディスプレイ 100cに表示させる（ステップ S 112)。

[0061] このように、携帯端末装置 100の認証処理部 120が、サーバ装置 70と通信を行い、顔画像データ 130aを適切であると判定した場合に、身分証明書データ 140aの顔画像データを更新するので、利用者に力かる負担を軽減させることができる。

[0062] 次に、図 1に示したサーバ装置 70の処理について説明する。図 5は、図 1に示したサーバ装置 70の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、サーバ装置 70は、認証処理部 70bが、携帯端末装置 100から、身分証明書番号、パスヮード、生体情報および顔画像データ 130aを受信し (ステップ S201)、取得したパスヮードおよび生体情報が適切か否かを判定し (ステップ S202)、適切でな、場合には (ステツプ S203, No)、携帯端末装置 100に更新失敗の判定結果を通知する (ステップ S204)。

[0063] 一方、パスワードおよび生体情報が適切である場合には (ステップ S203, Yes)、顔画像データ 130aの特徴と、身分証明書データ 70dの身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致するか否かを判定し (ステップ S205)、一致しない場合に ίま（ステップ S206, No)、ステップ S204に移行する。

[0064] 一方、一致した場合には、認証処理部 70bが、身分証明書データ群の対応する顔画像データを更新し (ステップ S 207)、携帯端末装置 100に更新成功である旨の判定結果を通知する (ステップ S208)。 [0065] このように、サーバ装置 70が、顔画像データ 130aに対する認証を実行するので、携帯端末装置 100に記憶された身分証明書データ 140aに対する信頼性を向上させることができる。

[0066] 次に、図 1に示した確認装置 80の処理について説明する。図 6は、図 1に示した確認装置 80の処理手順を示すフローチャートである。

[0067] 図 6に示すように、確認装置 80は、携帯端末装置 100と通信し、携帯端末装置 10

0から身分証明書データを取得し (ステップ S301)、顔画像をディスプレイに表示する（ステップ S 302)。

[0068] このように、サービス提供者は、確認装置 80と利用者の携帯端末装置 100とを利用すること〖こよって、容易に、本人確認を行うことができる。

[0069] 上述してきたように、本実施例 1にかかる携帯端末装置 100は、入力受付部 110がカメラ 100aおよび入力装置 100bから、パスワード、生体情報および顔画像データを取得し、認証処理部 120が、パスワード、生体情報、顔画像データおよび身分証明書データ 140aと、顔画像データに対するサーバ装置 70の判定結果を基にして、身分証明書データ 140aに含まれる更新対象顔画像データを取得した顔画像データに更新するので、利用者は、場所を選ばず、顔画像データを更新することができ、利用者に力かる負担を軽減させることができる。

[0070] なお、顔画像データ 130aと保護記憶部 140の身分証明書データ 140aに含まれる顔画像データとの特徴が一致すると認証処理部 120が判定した場合に、認証処理部 120が、顔画像データ 130aから特徴を抽出し、抽出した特徴をサーバ装置 70に送信し、サーバ装置 70は、サーバ装置 70に記録された顔画像データの特徴と携帯端末装置 100から送信された特徴とがー致するか否かの判定し、判定結果を携帯端末装置に送信してもよい。

[0071] このように、認証処理部 120が、顔画像データ 130aの特徴を、サーバ装置 70の代わりに抽出することによって、サーバ装置 70にかかる負担を軽減させることもできる。実施例 2

[0072] つぎに、本実施例 2にかかる携帯端末装置およびクライアント装置について説明する。本実施例 2にかかるクライアント装置は、携帯端末装置に備えられた記憶装置（例えば、 ICチップなど）に利用者の身分証明書情報を記録する。そして、サービス提供者が、利用者に対する確認作業などを行う場合には、リーダライタを備えた確認装置を利用して身分証明書情報を参照し、本人確認を行う。

[0073] また、携帯端末装置に備えられた記憶装置に記憶された身分証明書情報に含まれる利用者の顔画像データを更新する場合には、クライアント装置のカメラを利用して、利用者の顔画像データを取得し、取得した顔画像データの特徴と、携帯端末装置の顔画像データの特徴とがー致するか否かを、身分証明書情報を管理する管理サーバと通信を行いつつ判定し、各顔画像データの特徴が一致すると判定した場合に、携帯端末装置の記憶装置に記憶された顔画像データを更新する。

[0074] つぎに、本実施例 2にかかる顔画像データ更新システムのシステム構成について説明する。図 7は、本実施例 2にかかる画像データ更新システムのシステム構成を示すブロック図である。同図に示すように、ネットワーク 50にクライアント装置 200、サーバ装置 70、確認装置 80が接続される。また、クライアント装置 200は、リーダライタ 300 に接続される。なお、サーバ装置 70および確認装置 80に関する説明は実施例 1で示したサーバ装置 70および確認装置 80と同様であるため、説明を省略する。

[0075] リーダライタ 300は、クライアント装置 200からの命令にしたがって、 ICチップ 400a に対して情報の書込みまたは読込みを行う装置である。携帯端末装置 400は、他の携帯端末装置と通話を確立するための装置であり、 ICチップ 400aを備える。 ICチップ 400aは、身分証明書データを記憶する装置である。この身分証明書データは、実施例 1で示した身分証明書データ 140aと同様に、身分証明書番号、顔画像データ、パスワードおよび生体情報を有する。

[0076] クライアント装置 200は、 ICチップ 400aに記録された利用者の顔画像データを更新する装置である。図 8は、本実施例 2にかかるクライアント装置 200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このクライアント装置 200は、カメラ 200a、入力装置 200b、ディスプレイ 200c、入力受付部 210、認証処理部 220、記憶部 230、表示部 240、ネットワークインターフェース部 250、出力部 260を有する。

[0077] カメラ 200aは、利用者の顔画像を撮影し、撮影した顔画像データを入力受付部 21 0に渡す装置である。入力装置 200bは、キーボードやマウスなどの入力装置である。この入力装置 200bは、パスワードや利用者の生体情報を取得し、取得したパスヮードゃ生体情報を入力受付部 210に渡す。ディスプレイ 200cは、出力部 260から出力されたデータを表示する装置である。

[0078] 入力受付部 210は、カメラ 200から取得した顔画像データを記憶部 230に記憶し（顔画像データ 230aとして記憶する）、入力装置 200bから取得したパスワードおよび生体情報を認証処理部 220に渡し、リーダライタ 300から取得した身分証明書データを記憶部 230に記憶する（身分証明書データ 230bとして記憶する）。

[0079] 認証処理部 220は、パスワード、生体情報、顔画像データ 230a、身分証明書データ 230b、図 7に示したサーバ装置 70の顔画像データ 230aに対する判定結果を基にして、 ICチップ 400aの顔画像データを更新するか否かを判定する処理部である。

[0080] 具体的に、認証処理部 220について説明すると、まず、認証処理部 220は、入力受付部 210からパスワードと生体情報とを取得し、取得したパスワードおよび生体情報力身分証明書データ 230bのパスワードおよび生体情報と一致する力否かを判定する。

[0081] そして、パスワードまたは生体情報が一致しな、と判定した場合には、認証処理部 220は、パスワードまたは生体情報が適切でない旨の情報を表示部 240に渡す。表示部 240は、認証処理部 220から取得した情報をディスプレイ 200cに表示させる処理部である。この場合、表示部 240は、ノスワードまたは生体情報が適切でない旨をディスプレイ 200cに表示させる。

[0082] 認証処理部 220は、パスワードおよび生体情報が一致すると判定した場合には、顔画像データ 230aの特徴と、身分証明書データに含まれる顔画像データ (更新対象顔画像データ）の特徴とがー致するか否かを判定する。なお、各顔画像データの特徴判定に関する説明は、実施例 1と同様であるため、説明を省略する。

[0083] 認証処理部 220は、顔画像データ 230aの特徴と、更新対象画像データの特徴とがー致すると判定した場合には、顔画像データ 230a、身分証明書番号、パスワード、生体情報とをネットワークインターフェース 250に渡す。

[0084] ネットワークインターフェース 250は、所定の通信プロトコルを利用して、図 7に示したサーバ装置 70と通信を行う処理部である。このネットワークインターフェース部 250 は、認証処理部 220から顔画像データ 230a、身分証明書番号、パスワードおよび生体情報を取得した場合には、取得した各情報をサーバ装置 70に送信する。

[0085] なお、認証処理部 220は、顔画像データ 230aの特徴と更新対象画像データの特徴とがー致しないと判定した場合には、顔画像データが一致しな力つた旨の情報を表示部 240に渡し、表示部 240が、ディスプレイ 200cに顔画像が一致しな力つた旨を表示させる。

[0086] 認証処理部 220は、図 7に示したサーバ装置 70から顔画像データ 230aに対する判定結果を取得した場合には、取得した判定結果に基づいて、携帯端末装置 400 の ICチップ 400aに記憶された身分証明書データの顔画像データを更新する。

[0087] 具体的に、認証処理部 220は、サーバ装置 70の判定結果に顔画像データ 230a の特徴と、身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致した旨の情報が含まれて!/、る場合には、 ICチップ 400aに記憶された顔画像データを顔画像データ 230aに更新する。

[0088] なお、認証処理部 220が ICチップ 400aに記憶された顔画像データを更新する場合には、認証処理部 220が出力部 260に顔画像データ 230aを渡し、出力部 260が、顔画像データ 230aをリーダライタ 300に出力し、リーダライタ 300が、顔画像データ 230aを ICチップ 400aに書込む。出力部 260は、認証処理部 220から取得した情報を、リーダライタ 300に出力する処理部である。

[0089] 認証処理部 220は、 ICチップ 400aの顔画像データを更新した後に、更新が成功した旨の情報を表示部 240に渡し、更新が成功した旨をディスプレイ 200cに表示させる。

[0090] なお、認証処理部 220は、サーバ装置 70からの判定結果に顔画像データ 230aの特徴と、身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致しなかった旨の情報、または、パスワード、生体情報が適切でない旨の情報が含まれている場合には、この判定結果を表示部 240に渡し、判定結果をディスプレイ 200cに表示させる。

[0091] 次に、本実施例 2にかかるクライアント装置 200の処理について説明する。図 9は本実施例 2にかかるクライアント装置 200の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、クライアント装置 200は、入力受付部 210がリーダライタ 300から身分証明書データを取得し、取得した身分証明書データを記憶部 230に記憶し (ステップ S401)、入力装置 200b力もパスワードおよび生体情報を取得し (ステップ S402)、カメラ 200aから顔画像データを取得して、取得した顔画像データを記憶部 230に記憶する（ステップ S403)。

[0092] そして、認証処理部 220が、パスワードおよび生体情報が適切か否かを判定し (ステツプ S404)、適切でない場合には (ステップ S405, No)、更新失敗をディスプレイ 200cに表示させ (ステップ S406)、適切である場合には（ステップ S405, Yes)、顔画像データ 230aの特徴と身分証明書データ 230bの顔画像データの特徴とがー致するか否かを判定し (ステップ S407)、一致しない場合には（ステップ S408, No)、ステップ S406に移行する。

[0093] 一方、一致した場合には (ステップ S408, Yes)、身分証明書番号、パスワード、生体情報をサーバ装置 70に送信し (ステップ S409)、サーバ装置 70からの判定結果を受信する (ステップ S410)。

[0094] そして、判定結果より、更新者が適切でな、場合には (ステップ S411, No)、ステツプ S406に移行し、更新者が適切である場合には (ステップ S411, Yes)、顔画像データ 230aをサーバ装置 70に送信し (ステップ S412)、サーバからの判定結果を受信する (ステップ S413)。

[0095] そして、受信した判定結果に更新が失敗した旨の情報が含まれている場合には (ステツプ S414, No)、ステップ S406に移行し、受信した判定結果に更新が成功した旨の情報が含まれている場合には (ステップ S414, Yes)、 ICチップ 400aの顔画像データを更新し (ステップ S415)、更新が成功した旨をディスプレイ 200に表示させる (ステップ S416)。

[0096] このように、認証処理部 220が、サーバ装置 70と共同して、顔画像データが適切か否かを判定し、 ICチップ 400aの顔画像データを更新するので更新された顔画像データの信頼性を向上させることができる。

[0097] つぎに、本実施例 2にかかるサーバ装置 70の処理について説明する。図 10は、本実施例 2にかかるサーバ装置 70の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、サーバ装置 70は、クライアント装置 200から身分証明書番号、パスワードおよび生体情報を受信し (ステップ S501)、身分証明書番号に対応するパスワードおよび生体情報が適切か否かを判定する (ステップ S502)。

[0098] そして、更新者が適切でな、場合には (ステップ S503, No)、クライアント装置 200 に更新失敗の判定結果を通知し (ステップ S504)、更新者が適切である場合には (ステツプ S503, Yes)、クライアント装置 200から顔画像データを取得し、取得した顔画像データの特徴と、身分証明書番号に対応する顔画像データの特徴とがー致するか否かを判定し (ステップ S506)、一致しない場合には (ステップ S507, No)、ステツプ S 504に移行する。

[0099] 一方、各顔画像データの特徴が一致した場合には (ステップ S507, Yes)、サーバ装置 70に記憶された顔画像データを更新し (ステップ S508)、クライアント装置 200 に更新が成功した旨の判定結果を通知する (ステップ S509)。

[0100] 上述してきたように、本実施例 2にかかるクライアント装置 200は、入力受付部 210 1S カメラ 200aおよび入力装置 200bから、パスワード、生体情報、および顔画像データを取得し、リーダライタ 300から、身分証明書データ 230bを取得する。そして、認証処理部 220が、パスワード、生体情報、顔画像データ 230aおよび身分証明書データと、顔画像データに対するサーバ装置 70の判定結果を基にして、携帯端末装置 400の ICチップ 400aに記憶された顔画像データを更新するので、更新した顔画像データに対する信頼性を向上させることができる。

[0101] ところで、上記の実施例で説明した携帯端末装置 100の各処理は、顔画像更新処理に係るプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図 11を用いて、上記の実施例の携帯端末装置 100と同様の機能を有する顔画像更新プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図 11は、顔画像更新プログラムを実行するコンピュータを示す図である。

[0102] 同図に示すように、コンピュータ 30は、カメラ 31、入力装置 32、ディスプレイ 32、ァンテナ 34、マイク 35、スピーカー 36、 RAM37、 ROM38および CPU39をバス 40で接続して構成される。ここで、カメラ 31、入力装置 32、ディスプレイ 33、アンテナ 34、マイク 35、スピーカー 36は、図 2で示したカメラ 100a、入力装置 100b、ディスプレイ 100c,アンテナ 100d、マイク 100e、スピーカー 100fに対応する。 [0103] そして、 ROM38には、上記の実施例の携帯端末装置 100と同様の機能を発揮する顔画像更新プログラム、つまり、図 11に示すように、入出力プログラム 38a、認証処理プログラム 38b、通信処理プログラム 38cが予め記憶されている。なお、プログラム 38a〜38cは、図 2に示した携帯端末装置 100の各構成要素と同様、適宜統合または分散しても良い。

[0104] そして、 CPU39力これらのプログラム 38a〜38cを ROM38から読み出して実行することで、図 11〖こ示すよう〖こ、各プログラム 38a〜38cは、入出力プロセス 39a、認証処理プロセス 39b、通話処理プロセス 39cとして機能するようになる。入出力プロセス 39aは、図 2に示した、入力受付部 110、表示部 150、送受信部 160に対応し、認証処理プロセス 39bは、図 2に示した認証処理部 120に対応し、通話処理プロセス 3 9cは、図 2に示した通話処理部 170に対応する。

[0105] そして、 CPU39は、身分証明書データ 38dを RAM37に読み出し、読み出した情報と、顔画像データ 37aを利用して顔画像更新処理を実行する。また、 CPU39は、アドレスデータ 38eを RAM37に読み出して、通話処理を実行する。

産業上の利用可能性

[0106] 以上のように、本発明に力かる携帯端末装置、顔画像情報更新方法および顔画像情報更新プログラムは、携帯端末装置に記憶された個人情報を更新する個人情報更新システムなどに対して有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 利用者の顔画像情報を管理する管理サーバと通信を行う携帯端末装置であって、利用者の顔画像情報を記憶する記憶手段と、

顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否かの判定結果を前記管理サーバから受付ける判定結果受付手段と、前記判定結果受付手段が受付けた判定結果に、前記特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、前記記憶手段に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新する更新手段と、

を備えたことを特徴とする携帯端末装置。

[2] 新たに取得した顔画像情報と前記記憶手段に記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否かを判定する判定手段を更に備え、前記判定結果受付手段は、前記判定手段により、前記特徴が一致すると判定された場合に、新たに取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、当該管理サーバの判定結果を受付けることを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[3] 利用者が本人であるかを認証するための固有の番号やパスワード又は生体情報を入力する本人情報入力手段と、前記本人情報入力手段によって入力された情報を基にして本人認証を行う認証手段とを更に備えたことを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[4] 新たに取得した顔画像情報と前記記憶手段に記憶された顔画像情報との特徴が一致すると前記判定手段によって判定された後に、新たに取得した顔画像情報から特徴情報を抽出し、当該特徴情報を前記管理サーバに送信し、当該管理サーバに記録された顔画像情報の特徴情報と一致する力否力の判定結果を受付ける受付手段を更に備えたことを特徴とする請求項 2に記載の携帯端末装置。

[5] 新たに取得した顔画像情報における特徴と前記記憶手段に記憶された顔画像情報における特徴とがー致するカゝ否かを判定する所定領域特徴判定手段を更に備え、前記判定結果受付手段は、前記管理サーバに顔画像情報を送信し、前記管理サーバから当該所定領域判定手段によって判定された特徴とは異なる特徴が一致するか否かを判定した判定結果を受付けることを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[6] 前記記憶手段に記憶された顔画像情報を保護する情報保護手段を更に備え、前記情報保護手段は、前記管理サーバから前記記憶手段に記憶された情報の更新を許可する旨の情報を取得した場合に、前記更新手段による顔画像情報の更新を許可することを特徴とする請求項 1または 4に記載の携帯端末装置。

[7] 利用者の顔画像を撮影する顔画像撮影手段を更に備え、前記判定結果受付手段は、前記顔画像撮影手段によって撮影された顔画像を顔画像情報として前記管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致する力否力の判定結果を前記管理サーノから受付けることを特徴とする請求項 1または 4に記載の携帯端末装置。

[8] 前記記憶手段は、運転免許証用の顔画像情報を記憶することを特徴とする請求項 1に記載の携帯端末装置。

[9] 携帯端末装置から利用者の顔画像情報を取得し、取得した顔画像情報によって前記携帯端末装置に予め記憶されていた顔画像情報の更新を許可するか否かを判定する更新判定装置であって、

利用者の顔画像情報を記憶する記憶手段と、

前記携帯端末装置力顔画像情報を取得した場合に、取得した顔画像情報と前記記憶手段に記憶された顔画像情報のうち、前記携帯端末装置によって一致すると判定された特徴とは異なる特徴にっヽて、一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を前記端末装置に送信する送信手段と、

を備えたことを特徴とする顔画像情報管理装置。

[10] 利用者の顔画像情報を管理する管理サーバと通信を行、、顔画像情報を更新する顔画像情報更新方法であって、

前記管理サーバと通信を行う携帯端末装置の記憶装置に利用者の顔画像情報を記憶する記憶工程と、

顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否かの判定結果を前記管理サーバから受付ける判定結果受付工程と、前記判定結果受付工程によって受付けた判定結果に、前記特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、前記記憶装置に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新する更新工程と、

を含んだことを特徴とする顔画像情報更新方法。

[11] 利用者が本人であるかを認証するための固有の番号やパスワード又は生体情報を入力する本人情報入力工程と、前記本人情報入力工程によって入力された情報を基にして本人認証を行う認証工程とを更に含んだことを特徴とする請求項 10に記載の顔画像情報更新方法。

[12] 新たに取得した顔画像情報と前記記憶装置に記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否かを判定する判定工程を更に含み、前記判定結果受付工程は、前記判定工程により、前記特徴が一致すると判定された場合に、新たに取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、当該管理サーバの判定結果を受付けることを特徴とする請求項 10に記載の顔画像情報更新方法。

[13] 新たに取得した顔画像情報と前記記憶装置に記憶された顔画像情報との特徴が一致すると前記判定工程によって判定された後に、新たに取得した顔画像情報から特徴情報を抽出し、当該特徴情報を前記管理サーバに送信し、当該管理サーバに記録された顔画像情報の特徴情報と一致する力否力の判定結果を受付ける受付ェ程を更に含んだことを特徴とする請求項 12に記載の顔画像情報更新方法。

[14] 新たに取得した顔画像情報における特徴と前記記憶装置に記憶された顔画像情報における特徴とがー致するカゝ否かを判定する所定領域特徴判定工程を更に含み

、前記判定結果受付工程は、前記管理サーバに顔画像情報を送信し、前記管理サーバから当該所定領域判定工程によって判定された特徴とは異なる特徴が一致するか否かを判定した判定結果を受付けることを特徴とする請求項 10に記載の顔画像情報更新方法。

[15] 前記記憶装置に記憶された顔画像情報を保護する情報保護工程を更に備え、前記情報保護工程は、前記管理サーバから前記記憶装置に記憶された情報の更新を許可する旨の情報を取得した場合に、前記更新工程による顔画像情報の更新を許可することを特徴とする請求項 10または 14に記載の顔画像情報更新方法。

[16] 利用者の顔画像情報を管理する管理サーバと通信を行、、顔画像情報を更新する顔画像情報更新プログラムであって、

前記管理サーバと通信を行う携帯端末装置の記憶装置に利用者の顔画像情報を記憶する記憶手順と、

顔画像情報を新たに取得した場合に、取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、送信した顔画像情報と前記管理サーバに記憶された顔画像情報との特徴が一致するか否かの判定結果を前記管理サーバから受付ける判定結果受付手順と、前記判定結果受付手順によって受付けた判定結果に、前記特徴が一致した旨の情報が含まれる場合に、前記記憶装置に記憶された顔画像情報を新たに取得した顔画像情報に更新する更新手順と、

をコンピュータに実行させることを特徴とする顔画像情報更新プログラム。

[17] 利用者が本人であるかを認証するための固有の番号やパスワード又は生体情報を入力する本人情報入力手順と、前記本人情報入力手順によって入力された情報を基にして本人認証を行う認証手順とを更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項 16に記載の顔画像情報更新プログラム。

[18] 新たに取得した顔画像情報と前記記憶装置に記憶された顔画像情報との特徴が一致する力否かを判定する判定手順を更にコンピュータに実行させ、前記判定結果受付手順は、前記判定手順により、前記特徴が一致すると判定された場合に、新たに取得した顔画像情報を前記管理サーバに送信し、当該管理サーバの判定結果を受付けることを特徴とする請求項 16に記載の顔画像情報更新プログラム。

[19] 新たに取得した顔画像情報と前記記憶装置に記憶された顔画像情報との特徴が一致すると前記判定手順によって判定された後に、新たに取得した顔画像情報から特徴情報を抽出し、当該特徴情報を前記管理サーバに送信し、当該管理サーバに記録された顔画像情報の特徴情報と一致する力否力の判定結果を受付ける受付手順を更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項 18に記載の顔画像情報更新プログラム。

[20] 新たに取得した顔画像情報における特徴と前記記憶装置に記憶された顔画像情報における特徴とがー致するカゝ否かを判定する所定領域特徴判定手順を更にコンビユータに実行させ、前記判定結果受付手順は、前記管理サーバに顔画像情報を送信し、前記管理サーノから当該所定領域判定手順によって判定された特徴とは異なる特徴が一致するカゝ否かを判定した判定結果を受付けることを特徴とする請求項 16 に記載の顔画像情報更新プログラム。

前記記憶装置に記憶された顔画像情報を保護する情報保護手順を更にコンビュータに実行させ、前記情報保護手順は、前記管理サーバから前記記憶装置に記憶された情報の更新を許可する旨の情報を取得した場合に、前記更新手順による顔画像情報の更新を許可することを特徴とする請求項 16に記載の顔画像情報更新プログラム。