WO2018101225A1 - 家電管理システム、コンセントプラグ、家電機器、及び制御端末 - Google Patents

Abstract

家電管理システム（１）は、コンセントプラグ（４）と、家電機器（２）と、制御端末（５）と、を備える。コンセントプラグ（４）は位置情報を記憶する位置情報記憶部と位置情報送信部とを備える。家電機器（２）は位置情報受信部と機能提供部と種別情報記憶部と位置種別情報送信部とを備える。制御端末（５）は位置種別情報受信部と位置種別情報記憶部と動作条件決定部と動作制御部とを備える。

Description

家電管理システム、コンセントプラグ、家電機器、及び制御端末

　本発明は、家電管理システム、コンセントプラグ、家電機器、制御端末に関するものである。

　従来から、入力部と、温度取得部と、推定部と、算出部とを備える空調制御装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。入力部は、建物内の空調制御装置の位置の情報と、目標温度との入力を受け付ける。温度取得部は、温度測定部により測定された温度の情報を取得する。推定部は、建物の構造データと、温度取得部により取得された温度の情報とに基づいて、建物内の空間を分割した分割空間毎の温度の時間変化を推定する。算出部は、推定部による推定結果から、入力部が受け付けた建物内の空調制御装置の位置の情報に対応する分割空間の温度を抽出し、抽出した温度と目標温度とに基づいて空調制御量を算出する。

特開２０１５－１４８４１０号公報

　このような空調制御装置は、あらかじめ設置した空調制御装置や温度取得部の位置情報を入力部に入力して建物内の空調制御を行うものであった。

　ところで、この構成のもとでは、例えば家電機器である空調制御装置を追加したり、また、別の家電機器に置き換えたり、さらには他の部屋に移動した場合には、その都度位置情報と家電種別情報を入力する必要があった。

　そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、家電機器の位置を変更し、追加し、または置き換えた場合でも、家電機器の位置情報や家電種別情報を都度入力する必要がない家電管理システム、コンセントプラグ、家電機器、および制御端末を提供することを目的とする。

　そして、この目的を達成するために、本発明の一態様に係る家電管理システムは、ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電されＯＵＴ端子を介して給電するコンセントプラグと、コンセントプラグより給電される家電機器と、家電機器を制御する制御端末とを備える。コンセントプラグは、位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、ＯＵＴ端子に接続された家電機器に位置情報記憶部が記憶する位置情報を接続コードを介して送信する位置情報送信部と、を備える。家電機器は、コンセントプラグから接続コードを介してコンセントプラグが送信する位置情報を受信する位置情報受信部と、所定の機能を提供し、制御端末から送信される動作条件を受信して実行する機能提供部と、機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、位置情報と種別情報とを制御端末に送信する位置種別情報送信部と、を備える。制御端末は、家電機器から位置情報と種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、位置種別記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に送信する動作制御部と、を備える。

　また、本発明の一態様に係るコンセントプラグは、ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電され、ＯＵＴ端子を介して家電機器に給電するコンセントプラグであって、位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、ＯＵＴ端子に接続された家電機器に位置情報記憶部が記憶する位置情報を接続コードを介して送信する位置情報送信部とを備える。

　また本発明の一態様に係る家電機器は、所定の機能を提供し、動作条件を受信して実行する機能提供部と、機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、接続コードを介して接続されたコンセントプラグからコンセントプラグが記憶する位置情報を接続コードを介して受信する位置情報受信部と、位置情報受信部が受信した位置情報と種別情報記憶部が記憶する種別情報とを送信する位置種別情報送信部と、を備える。

　また、本発明の一態様に係る制御端末は、家電機器が配置された位置を識別するための情報である位置情報と家電機器が提供する機能の種別である種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、位置種別記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に送信する動作制御部とを備える。

　また、本発明の一態様に係る家電管理システムは、ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電されＯＵＴ端子を介して給電するコンセントプラグと、コンセントプラグより給電される家電機器と、家電機器を制御する制御端末と、を備える。家電機器は、所定の機能を提供し、コンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する機能提供部と、機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、種別情報を接続コードを介してコンセントプラグに送信する種別情報送信部と、を備える。コンセントプラグは、位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、家電機器の種別情報送信部から接続コードを介して種別情報を受信する種別情報受信部と、位置情報と種別情報とを制御端末に送信する位置種別情報送信部と、制御端末から動作条件を受信し家電機器の機能提供部に動作条件を送信する機器動作制御部と、を備える。制御端末は、コンセントプラグから位置情報と種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、位置種別情報記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備える。

　また、本発明の一態様に係るコンセントプラグは、ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電され、ＯＵＴ端子を介して家電に給電するコンセントプラグである。そして、位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、家電機器の機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を家電機器から接続コードを介して受信する種別情報受信部と、種別情報と位置情報とを制御端末に送信する位置種別情報送信部と、制御端末から動作条件を受信し家電機器の機能提供部に動作条件を送信する機器動作制御部とを備える。

　また、本発明の一態様に係る家電機器は、所定の機能を提供しコンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する機能提供部と、機能提供部が提供する機能の種別を記憶する種別情報記憶部と、種別情報を接続コードを介してコンセントプラグに送信する種別情報送信部と、を備える。

　また、本発明の一態様に係る制御端末は、コンセントプラグからコンセントプラグの位置を識別するための情報である位置情報と家電機器の機能提供部が提供する機能の種別である種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、位置種別記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて家電機器の動作を決定する動作条件決定部と、動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備える。

　本発明によれば、家電機器の位置を変更し、追加し、または別の家電機器に置き換えた場合でもその都度位置情報や家電種別情報を入力する手間を低減することができる家電管理システム等を得ることができる。

図１は、本発明の実施の形態１に係る家電管理システムの概略図である。 図２は、同家電管理システムの機能ブロック図である。 図３は、同制御端末、家電機器、コンセントプラグの構成図である。 図４は、同家電管理システムの情報取得処理を示すフローチャートである。 図５は、同位置情報と種別情報との関係のテーブルの一例を示す図である。 図６は、同家電管理システムの家電機器動作処理を示すフローチャートである。 図７は、実施の形態２に係る家電管理システムの概略図である。 図８は、同家電管理システムの機能ブロック図である。 図９は、同制御端末、家電機器、コンセントプラグの構成図である。 図１０は、同家電管理システムの情報取得処理を示すフローチャートである。 図１１は、同位置情報と種別情報との関係のテーブルの一例を示す図である。 図１２は、同家電管理システムの家電機器動作処理を示すフローチャートである。 図１３は、同家電管理システムの家電機器動作処理を示すフローチャートである。

　以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ（工程）及びステップの順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。

　また、本発明を実施するための形態において、家電及び家電機器とは、主に家庭で使用される電気機器、電気器具、電気機械である。

　（実施の形態１）
　まず、本発明の実施の形態１に係る家電管理システムの構成について図１～図３を参照しながら説明する。なお図１は、実施の形態１に係る家電管理システム１の概略図である。図２は、実施の形態１に係る家電管理システム１の機能ブロック図である。図３は、実施の形態１に係る制御端末５、家電機器２、コンセントプラグ４の構成図である。

　［家電管理システムの基本構成］
　家電管理システム１は、複数の家電機器２と、コンセントプラグ４と、制御端末５とで構成される。本実施の形態においては、家電機器２の構成として、例えば室内空間６の空気環境（例えば、清浄度、湿気）を制御する空気清浄機２１と加湿器２２とを例示する。ただし、家電機器２として空気清浄機２１や加湿器２２の他に、換気扇２３など他の家電機器２を適宜登場させて理解に供する。

　家電管理システム１は、家屋内に配置される。そして家電機器２及び制御端末５は、例えば家屋内であって分割された複数の室内空間６のいずれかの場所に配置される。図１においては、家屋内は、４つの室内空間６、すなわち部屋０１、部屋０２、部屋０３、部屋０４に分割されている。そして、各室内空間６には、少なくとも１つのコンセント７が設けられている。そして、コンセント７には、コンセントプラグ４が接続されている。

　コンセントプラグ４は、接続コード３を介して家電機器２に給電可能に接続されている。

　制御端末５と家電機器２とは、屋内ネットワーク３０を介して通信可能に接続されている。なお、通信方式は有線方式、無線方式のどちらであってもよく、情報の送受信ができればどんな方式でも良い。

　以下、家電管理システム１の各構成要素について説明する。

　なお、本実施の形態では、家電機器２の具体例として空気清浄機２１、加湿器２２、換気扇２３とを例示する。

　［空気清浄機］
　空気清浄機２１は、図２に示すように、位置情報受信部２５１と、機能提供部２５２と、種別情報記憶部２５３と、位置種別情報送信部２５４と、を備えている。

　機能提供部２５２は、空気清浄機能を提供する。具体的には、機能提供部２５２は、吸込口２１１と、吐出口２１２と、ファン（図示せず）とを備える。そして機能提供部２５２は、ファンを回転させることにより、吸込口２１１から吐出口２１２に空気を導く。すなわち機能提供部２５２は、吸込口２１１を介して空気清浄機２１の内部に室内空間６の空気を吸込む。吸い込まれた空気は、空気清浄機２１内に設けられたフィルターを介することで埃等が捕獲され埃等のない空気となる。そして埃等が捕獲された空気のみが吐出口２１２を介して室内空間６へ吹出される。これにより、機能提供部２５２は、室内空間６の空気を浄化する。なお、機能提供部２５２とは、家電機器２が提供する機能を示すものである。例えば、空気清浄機２１では空気清浄機能、加湿器２２では加湿機能、換気扇２３では換気機能、エアコンでは温度調節機能がそれにあたる。つまり、機能提供部は、家電機器２により異なる。また機能提供部２５２は、家電機器２が制御端末５からの動作条件を受信することで、受信した動作条件に従って動作する。言い換えると、制御端末５が機能提供部２５２を制御することが可能である。

　位置情報受信部２５１は、後述するコンセントプラグ４から位置情報を、接続コード３を介して受信する。なお、ここで位置情報とは、コンセントプラグ４に記憶された番号や符号であって、屋内ネットワーク３０を介して送受信可能な情報であれば良い。また位置情報は、家電管理システム１においては部屋毎に与えられる。例えば、部屋０３に属するコンセントプラグ４はすべて同一の位置情報を記憶している。そして部屋０３のコンセント７に接続されたコンセントプラグ４と異なる部屋、例えば部屋０２のコンセント７に接続されたコンセントプラグ４は、部屋０３のコンセント７に接続されたコンセントプラグ４と異なる位置情報を記憶している。つまり、位置情報とは、空気清浄機２１が設置された部屋の位置を示す情報である。

　種別情報記憶部２５３は、機能提供部２５２が提供する機能を有する家電機器２の種別を記憶する。すなわち、ここでは「空気清浄機」を記憶するものである。

　位置種別情報送信部２５４は、位置情報受信部２５１が受信する位置情報と種別情報記憶部２５３が記憶する種別情報とを組合せて制御端末５へ送信する。

　［加湿器］
　加湿器２２は、位置情報受信部２６１と、機能提供部２６２と、種別情報記憶部２６３と、位置種別情報送信部２６４と、を備えている。

　機能提供部２６２は、加湿機能を提供する。具体的には、機能提供部２６２は、内部に例えば水蒸気を発生する蒸気発生部（図示せず）と水蒸気を室内空間６に噴出す噴出口２２１とを備える。これにより、機能提供部２６２は、室内空間６を加湿する。

　位置情報受信部２６１は、後述するコンセントプラグ４から位置情報を、接続コード３を介して受信する。

　種別情報記憶部２６３は、機能提供部２６２が提供する機能を有する家電機器２の種別を記憶する。すなわち、ここでは「加湿器」を記憶するものである。

　位置種別情報送信部２６４は、位置情報受信部２６１が受信する位置情報と種別情報記憶部２６３が記憶する種別情報とを組合せて制御端末５へ送信する。

　［換気扇］
　換気扇２３は、位置情報受信部２７１と、機能提供部２７２と、種別情報記憶部２７３と、位置種別情報送信部２７４と、を備えている。

　機能提供部２７２は、換気機能を提供する。具体的には、機能提供部２７２は、室内空気を吸気する吸気口２３１と、室内空気を室外に排出する排気口２３２と、吸気口２３１と排気口２３２との間において空気の流れを作るファン２３３と、を備えている。これにより、機能提供部２７２は、室内空間６を換気する。

　位置情報受信部２７１は、後述するコンセントプラグ４から位置情報を、接続コード３を介して受信する。

　種別情報記憶部２７３は、機能提供部２７２が提供する機能を有する家電機器２の種別を記憶する。すなわち、ここでは「換気扇」を記憶するものである。

　位置種別情報送信部２７４は、位置情報受信部２７１が受信する位置情報と種別情報記憶部２７３が記憶する種別情報とを組合せて制御端末５へ送信する。

　［接続コード］
　接続コード３は、家電機器２に設けられ、コンセントプラグ４に接続される。接続コード３は、例えば電源コードが挙げられる。つまり、接続コード３は、コンセント７からコンセントプラグ４を介して家電機器２に電源を供給する機能と、コンセントプラグ４から家電機器２に位置情報を送信する機能を備える。ただし、接続コード３は、電源コードとは独立して設けられていてもよい。この場合、接続コード３は家電機器２と情報の送受信のみを行うこととなる。

　［コンセントプラグ］
　コンセントプラグ４は、位置情報記憶部４１１、４２１、４３１と位置情報送信部４１２、４２２、４３２とを備えている。また、コンセントプラグ４は、物理的な接続部位として、ＩＮ端子とＯＵＴ端子とを備えている。

　位置情報記憶部４１１、４２１、４３１は、コンセントプラグ４が設置された位置情報を記憶している。さらに具体的には、例えば部屋０３に備えられたコンセントプラグ４の位置情報記憶部４１１には、「０３」という番号が記憶されている。また、例えば部屋０４に備えられたコンセントプラグ４の位置情報記憶部４２１には、「０４」という番号が記憶されている。つまり、ここでいう位置情報とは、コンセントプラグ４が設置された位置を識別するための情報である。

　位置情報送信部４１２、４２２、４３２は、位置情報記憶部４１１、４２１、４３１に記憶された位置情報を、接続コード３を介して家電機器２の位置情報受信部２５１、２６１、２７１へ送信する。

　ＩＮ端子はコンセント７に接続される。また、ＯＵＴ端子は家電機器２の接続コード３に接続される。コンセントプラグ４は、コンセント７から給電され、接続コード３を介して家電機器２に電力を供給すると共に、家電機器２に位置情報を送信する。ただし、接続コード３と電源コードとが独立している場合には、コンセントプラグ４は、家電機器２に接続コード３を介して位置情報を送信し、電源コードを介して電力を供給する。なお、コンセントプラグ４は、コンセント７に付属するものと捉えることができる。つまり、家電機器２の移動時には、家電機器２をコンセントプラグ４から外して、例えば他の部屋のコンセント７に接続されているコンセントプラグ４に接続するといった運用が行われる。

　なお、コンセント７がコンセントプラグ４の機能を備えてもよい。

　［制御端末］
　制御端末５は、位置種別情報受信部５１と位置種別情報記憶部５２と動作制御部５４と状態情報受信部５５と動作条件決定部５３とを備えている。

　位置種別情報受信部５１は、屋内ネットワーク３０を介して家電機器２から送信された位置情報と種別情報とを受信する。

　位置種別情報記憶部５２は、位置種別情報受信部５１で受信した家電機器２の位置情報及び家電機器２の種別情報とを関連付けて記憶する。

　状態情報受信部５５は、家電機器２が設置されている部屋の状態情報と位置情報とを受信する。ここで状態情報には、部屋の環境を示す情報と、部屋の状況を示す情報が含まれる。部屋の環境を示す情報とは、具体的には、温度、湿度、気圧、明度（明るさ）、空気の汚染度（埃の量）、空気の組成に関する情報（二酸化炭素濃度等）、臭気、騒音量等である。また、部屋の状況を示す情報とは、具体的には、消費電力、窓の開閉状態、部屋の換気量、部屋に属するコンセント７に接続された家電機器２の動作状況（オン状態、オフ状態、提供機能の強弱等）等である。状態情報を送信する機器は、例えば家電機器２自体や、部屋に家電機器２とは独立して設けられた各種センサ等を備える送信機である。なお、状態情報を家電機器２とは独立した送信機から送信する場合には、この送信機もコンセントプラグ４を介してコンセント７に接続するとよい。この構成によれば、送信機も家電機器２と同様の仕組みで送信機の位置情報を制御端末５に送信することができる。

　動作条件決定部５３は、状態情報受信部５５が受信した状態情報と位置情報と、さらに位置種別情報記憶部５２に記憶された位置情報と種別情報とに基づいて、状態情報が属する部屋に配置された家電機器２を特定する。また、特定した家電機器２の組み合わせによって、状態情報が属する部屋に配置された家電機器２の動作条件を決定する。なお、動作条件の決定は種々考えられるため、代表される例を後述する。

　動作制御部５４は、動作条件決定部５３が決定した動作条件を制御の対象である家電機器２に送信することで、家電機器２を決定した動作条件で動作させる。

　なお、各部の連携動作についてはフローチャートを利用して後述する。

　制御端末５、家電機器２、コンセントプラグ４は、図３に示すように、一例としてマイクロコンピュータ４０を備えて構成される。

　マイクロコンピュータ４０は、内部にＣＰＵ３１（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＲＡＭ３２（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ３３（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、インターフェイス３５を備える。また、マイクロコンピュータ４０はＨＤＤ３４（Ｈａｒｄ　Ｄｉｓｋ　Ｄｒｉｖｅ）と、通信モジュール３６とを備えている。ＨＤＤ３４は、位置種別情報記憶部５２、種別情報記憶部２５３、２６３、２７３、位置情報記憶部４１１、４２１、４３１として機能するデバイスである。また、通信モジュール３６は、位置種別情報受信部５１、状態情報受信部５５、位置情報受信部２５１、２６１、２７１、位置種別情報送信部２５４、２６４、２７４、位置情報送信部４１２、４２２、４３２として機能するデバイスである。ＣＰＵ３１、ＲＡＭ３２、ＲＯＭ３３、ＨＤＤ３４、通信モジュール３６、インターフェイス３５は、内部バス３７を介して接続されている。インターフェイス３５は、外部機器として提供される各種のデバイス３８と接続されている。例えば、家電機器２の場合は、デバイス３８として機能提供部２５２、２６２、２７２が該当する。

　ＣＰＵ３１は、例えばＲＡＭ３２を作業領域として利用し、ＲＯＭ３３に記憶されているプログラムを実行する。そしてＣＰＵ３１は、実行結果に基づいてＨＤＤ３４やデバイス３８とデータや命令を授受することによりデバイス３８の動作を制御する。

　制御端末５が備える動作条件決定部５３、動作制御部５４、及び家電機器２、コンセントプラグ４が備える制御部（図示なし）は、ＲＯＭ３３に記憶されているプログラムであり、ＣＰＵ３１に実行されることであらかじめ決められた処理を実行し、接続されたデバイス３８との間で情報（命令）を送受信する。

　ＨＤＤ３４やＲＯＭ３３、ＲＡＭ３２は、必ずしもこれに限らず、メモリとして機能するのであれば他種のメモリを代用可能である。

　通信モジュール３６等のデバイスは、必ずしもマイクロコンピュータ４０に備える必要は無く、外部接続としてもよい。

　［家電管理システムの情報取得処理フロー］
　続いて、図４、図５を参照しながら家電管理システムの情報取得処理について説明する。なお図４は、実施の形態１に係る家電管理システムの情報取得処理を示すフローチャートである。図５は、実施の形態１に係る位置情報と種別情報との関係のテーブルの一例を示す図である。

　まず、家電機器２がコンセントプラグ４を介してコンセント７に接続されると、家電機器２の位置情報受信部２５１、２６１、２７１は、接続コード３を介してコンセントプラグ４より位置情報を受信する（Ｓ０１）。ここで位置情報は部屋の識別を可能な例えば「０３」とする。

　家電機器２は、位置情報を受信すると、さらに種別情報記憶部２５３、２６３、２７３に記憶された種別情報を読み出す。続いて家電機器２は、受信した位置情報と読み出した種別情報とを、位置種別情報送信部２５４、２６４、２７４及び屋内ネットワーク３０を介して制御端末５に送信する（Ｓ０２）。ここで、送信される種別情報は、「空気清浄機」とする。

　制御端末５に送信された家電機器２の位置情報と種別情報は、位置種別情報受信部５１にて受信され、位置種別情報記憶部５２の位置情報－種別情報テーブル６０に記憶（登録）される（Ｓ０３）。ここで、図５に、位置種別情報記憶部５２が記憶する位置情報－種別情報テーブル６０を示す。位置情報－種別情報テーブル６０には、家電機器２から送信された情報として、例えば、位置情報である「０３」と、種別情報である「空気清浄機」とが関連付けられて、レコード６１として記憶される。

　以上により、制御端末５は、位置情報「０３」が示す部屋０３に、空気清浄機能を提供する「空気清浄機」が配置されていることを認識可能となる。

　以上の処理を、全ての部屋において、コンセントプラグ４を介してコンセント７に接続された家電機器２が行う。これにより、図５に示した位置情報と種別情報との関係を示す位置情報－種別情報テーブル６０が制御端末５に生成される。図５に示された位置情報－種別情報テーブル６０においては、部屋０２には換気扇２３が、部屋０４には加湿器２２と換気扇２３が、部屋０３には空気清浄機２１と加湿器２２と除湿機と換気扇２３とが配置されていることが示されている。また、部屋０１には家電機器２が配置されていないか、または家電機器２が配置されていたとしても家電管理システム１には対応していないことが示されている。

　なお、上記処理は、１つの家電機器２が一定時間（例えば１時間）毎に行う。また、位置情報－種別情報テーブル６０は、例えば各レコード単位で一定時間（例えば１時間）毎に削除されることで、最新の状態を維持することができる。

　［家電管理システムの家電機器動作処理フロー］
　続いて、図５、図６を参照しながら家電管理システム１の家電機器動作処理について説明する。なお図６は、実施の形態１に係る家電機器動作処理を示すフローチャートである。

　位置情報及び種別情報を制御端末５に送信した後、家電機器２である例えば空気清浄機２１は、空気清浄機２１に備えられた埃センサを介して取得した、状態情報と、位置情報とを送信部（例えば位置種別情報送信部２５４）を介して制御端末５に送信する（Ｓ１１）。ここで送信される情報は、例えば状態情報として「埃：多」と、位置情報としてコンセントプラグ４から受信した「０３」である。なお、本実施の形態では、状態情報は家電機器２に設けられたセンサで取得され、家電機器２に設けられた送信部から制御端末５に送信される構成としたがこれに限定されない。例えば、状態情報は、室内空間６内に家電機器２とは独立して設けられたセンサで取得され、このセンサから制御端末５に送信される構成としてもよい。

　空気清浄機２１から状態情報と位置情報とを受信すると、制御端末５を構成する動作条件決定部５３は、位置情報－種別情報テーブル６０を参照し、受信した位置情報「０３」と同一の位置情報「０３」を有するレコードを抽出する（Ｓ１２）。ここでは、レコード６１、６２、６３、６４が抽出される。

　動作条件決定部５３は、レコードを抽出すると、部屋０３に属する家電機器２の種別、すなわち家電機器２が提供する提供機能を把握することができる。ここでは、レコード６１、６２、６３、６４が抽出されるため、家電機器２の種別として空気清浄機と加湿器と除湿機と換気扇が把握される。また、提供機能として空気清浄機能、加湿機能、換気機能が把握される。続いて、動作条件決定部５３は、部屋０３に関する状態情報と、部屋０３に属する家電機器２の組み合わせとに基づいて、各家電機器２の連係動作を決定させる（Ｓ１３）。連係動作、すなわち家電機器２の動作条件については、家電機器２の組み合わせに応じて種々のものが考えられるため、一例のみを後述する。

　動作条件決定部５３は、家電機器２の動作条件を決定すると、決定した動作条件を動作制御部５４に送信する。

　動作制御部５４は、動作条件決定部５３が決定した動作条件を屋内ネットワーク３０を介して各家電機器２に動作命令として送信する（Ｓ１４）。つまり、動作制御部５４は、動作条件決定部５３が決定した動作条件を対応する家電機器２に送信する。なお、ここでいう対応する家電機器２とは、位置情報を送信した家電機器２が属する位置情報と同一の位置情報を有する家電機器２のことである。これにより、動作制御部５４、つまり制御端末５は、各家電機器２の機能提供部２５２、２６２、２７２を制御する。

　以下に、家電機器２の連係動作の一例を説明する。本実施の形態では、一例として部屋０３に属する家電機器２の連係動作について説明する。なお、部屋０３に属する家電機器２は、図５に示すように、空気清浄機２１と加湿器２２と換気扇２３である。

　本実施の形態では、上述したように、状態情報受信部５５は、「埃：多」という状態情報を受信している。そのため、動作条件決定部５３は、「埃：多」という状態情報に基づいて、空気清浄機２１の空気清浄能力を最大の状態で動作させる。空気清浄能力は、例えば、「強」、「中」、「弱」などで表現される。ここでは、空気清浄機２１を最大の状態で動作させるため、空気清浄能力として、「強」を選択する。空気清浄機２１の動作時には換気扇２３を停止させ、部屋内外の空気の流れを停止することで、外部の空気の流入を防ぐ。つまり、部屋内に新たに埃が流入することを防いでいる。また、加湿器２２については運転を停止させることで、埃が水分を吸収して重たくなり空気清浄機２１が埃を吸い込みにくくなることを防止する。除湿機については運転させることで埃の水分を減少させて空気清浄機２１の効率化を図る。上記動作は例えば家電機器２に１０分間継続して行わせるものとする。

　一方、状態情報受信部５５が、「埃：小」という状態情報を受信した場合、動作条件決定部５３は、「埃：少」という状態情報に基づいて空気清浄機２１の動作を停止する。そして、制御端末５は、湿度情報に基づいた加湿機能、または除湿機能を動作させるとともに、室内外温度差情報に基づいた必要最低換気量で換気機能を動作させる。これにより、家電管理システム１は、埃の室内への流入を抑えつつ、快適な室内空間を提供する。

　以上が家電機器２の連係動作の一例である。制御端末５は、各部屋毎に、その部屋に属する家電機器２を連係させて動作させることが可能になる。

　また、家電機器２は部屋に備え付けのものではなく、使用者が配置する部屋を自由に選択することができるものが多い。そして、従来のように、家電機器２を移動するたびにどの部屋に配置したかを登録するようなシステムは、家電機器２に対しては現実的ではない。これに対して、本実施の形態に係る家電管理システム１では、コンセントプラグ４を介して位置情報を取得する。そのため、例えば家電機器２を他の部屋に移動させた場合であっても、新たに接続されたコンセントプラグ４から自動的に家電機器２の位置情報を取得する。これにより、制御端末５は、他の部屋に移動された家電機器２の位置情報を把握することができる。よって使用者が面倒な位置登録などを都度行う必要が無いため、使い勝手のよい家電管理システムを実現できる。

　（変形例）
　なお、コンセントプラグ４に記憶される位置情報は、メモリに対して電気的に記憶するものであっても良い。しかしながら、この場合にはコンセントプラグ４の位置情報を容易に変更することができない。よって、コンセントプラグ４に例えば０１から１０までを選択可能な物理スイッチを設け、使用者が部屋毎に物理スイッチの番号を変更する構成としてもよい。この場合、位置情報記憶部４１１、４２１、４３１がこの物理スイッチにて選択された番号を読み取り、位置情報送信部４１２、４２２、４３２が読み取った番号を家電機器２に送信する。

　また、コンセント７とコンセントプラグ４とを一体化させ、各部屋のコンセント７にコンセントプラグ４の機能を備えるようにしてもよい。このような場合には、家電機器２を移動させる場合にコンセントプラグ４も移動させてしまうというミスを防止することができると共に、コストダウンを図ることができる。

　また、位置情報記憶部４１１、４２１、４３１が記憶する位置情報は必ずしも制御端末５上で割当てた部屋番号と一致する必要はない。コンセントプラグ４の位置情報記憶部４１１，４２１、４３１と制御端末５上の割り当てた部屋番号とを関連付けることで、各部屋における家電情報を制御することが可能である。

　（実施の形態２）
　実施の形態１に係る家電管理システム１は、制御端末５が動作条件を制御の対象である家電機器に直接送信し、各家電機器２を制御する構成であった。これに対し、実施の形態２に係る家電管理システムは、制御端末が動作条件をコンセントプラグに送信する。そして、コンセントプラグは、受信した動作条件を各家電機器に送信する。

　以下に、本発明の実施の形態２に係る家電管理システムの構成について図７、図８を参照しながら説明する。なお図７は、実施の形態２に係る家電管理システム１０の概略図である。図８は、実施の形態２に係る家電管理システム１０の機能ブロック図である。図９は、実施の形態２に係る制御端末８０５、家電機器２、コンセントプラグ７００の構成図である。

　なお、実施の形態１と同一の構成要件については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。

　［家電管理システムの基本構成］
　家電管理システム１０は、複数の家電機器２と、コンセントプラグ７００と、制御端末８０５とで構成される。

　制御端末８０５とコンセントプラグ７００とは、屋内ネットワーク３０を介して通信可能に接続されている。

　以下、家電管理システム１０の各構成要素について説明する。

　［空気清浄機］
　空気清浄機６２１は、機能提供部６５２と、種別情報記憶部６５３と、種別情報送信部６５４と、状態情報送信部６５５と、を備えている。

　機能提供部６５２と種別情報記憶部６５３とは、実施の形態１に係る機能提供部２５２と種別情報記憶部２５３と同様であるため、説明は省略する。

　種別情報送信部６５４は、種別情報記憶部６５３が記憶する種別情報をコンセントプラグ７００へ送信する。

　また、状態情報送信部６５５は、空気清浄機６２１が設置されている部屋の状態情報をコンセントプラグ７００に送信する。ここで状態情報には、部屋の環境を示す情報と、部屋の状況を示す情報が含まれる。本実施の形態における状態情報は、実施の形態１に記載した状態情報と同様である為、説明は省略する。

　［加湿器］
　加湿器６２２は、機能提供部６６２と、種別情報記憶部６６３と、種別情報送信部６６４と、状態情報送信部６６５と、を備えている。

　機能提供部６６２と種別情報記憶部６６３とは、実施の形態１に係る機能提供部２６２と種別情報記憶部２６３と同様であるため、説明は省略する。

　種別情報送信部６６４は、種別情報記憶部６６３が記憶する種別情報をコンセントプラグ７００へ送信する。

　また、状態情報送信部６６５は、加湿器６２２が設置されている部屋の状態情報をコンセントプラグ７００に送信する。

　［換気扇］
　換気扇６２３には、機能提供部６７２と、種別情報記憶部６５３と、種別情報送信部６５４と、状態情報送信部６５５と、を備えている。

　機能提供部６７２と種別情報記憶部６７３とは、実施の形態１に係る機能提供部２７２と種別情報記憶部２７３と同様であるため、説明は省略する。

　種別情報送信部６７４は、種別情報記憶部６５３が記憶する種別情報をコンセントプラグ７００へ送信する。

　また、状態情報送信部６７５は、換気扇６２３が設置されている部屋の状態情報をコンセントプラグ７００に送信する。

　［接続コード］
　接続コード３は、家電機器２に設けられ、コンセントプラグ７００に接続される。接続コード３は、例えば電源コードが挙げられる。つまり、接続コード３は、コンセント７からコンセントプラグ７００を介して家電機器２に電源供給する機能と、コンセントプラグ７００から家電機器２に種別情報と動作条件を送受信する機能を備える。ただし、電源コードとは独立した異なる接続コード３を設けてもよい。この場合、接続コード３は家電機器２と情報の送受信のみを行うこととなる。

　［コンセントプラグ］
　コンセントプラグ７００は、位置情報記憶部７１１、７２１、７３１と、種別情報受信部７１２、７２２、７３２と、位置種別情報送信部７１３、７２３、７３３と、機器動作制御部７１４、７２４、７３４と、状態情報送受信部７１５、７２５、７３５と、を備えている。また、コンセントプラグ７００は、物理的な接続部位として、ＩＮ端子とＯＵＴ端子とを備えている。

　位置情報記憶部７１１、７２１、７３１は、実施の形態１に係る位置情報記憶部４１１、４２１、４３１と同様であるため、説明は省略する。

　種別情報受信部７１２、７２２、７３２は、家電機器２から種別情報を、接続コード３を介して受信する。

　位置種別情報送信部７１３、７２３、７３３は、位置情報記憶部７１１、７２１、７３１に記憶された位置情報と種別情報受信部７１２、７２２、７３２により家電機器２から受信した種別情報とを組合せて制御端末８０５へ送信する。

　機器動作制御部７１４、７２４、７３４は、制御端末８０５から受信した家電機器２の動作条件を、接続コード３を介して家電機器２の機能提供部６５２、６６２、６７２へ送信する。

　状態情報送受信部７１５、７２５、７３５は、状態情報送信部６５５、６６５、６７５から家電機器２が設置されている部屋の状態情報を受信し、受信した状態情報を制御端末８０５に送信する。

　ＩＮ端子は、コンセント７に接続される。また、ＯＵＴ端子は家電機器２の接続コード３に接続される。コンセントプラグ７００は、コンセント７から給電され、接続コード３を介して家電機器２に電力を供給すると共に、家電機器２との間で種別情報と動作条件を送受信する。ただし、接続コード３と電源コードとが独立している場合には、コンセントプラグ７００は、接続コード３を介して家電機器２との間で種別情報と動作条件を送受信し、電源コードを介して電力を供給する。なお、コンセントプラグ７００は、コンセント７に付属するものと捉えることができる。つまり、家電機器２の移動時には、家電機器２の接続コード３をコンセントプラグ７００から外して、例えば他の部屋のコンセント７に接続されているコンセントプラグ７００に接続するといった運用が行われる。

　なお、コンセントプラグ７００の機能をコンセント７に備えてもよい。

　［制御端末］
　制御端末８０５は、位置種別情報受信部８５１と位置種別情報記憶部８５２と動作制御部８５４と状態情報受信部８５５と動作条件決定部８５３とを備えている。

　位置種別情報受信部８５１は、屋内ネットワーク３０を介してコンセントプラグ７００から送信された位置情報と種別情報とを受信する。

　位置種別情報記憶部８５２は、位置種別情報受信部８５１で受信したそれぞれのコンセントプラグ７００の位置情報及びコンセントプラグ７００に接続されている家電機器２の種別情報を関連付けて記憶する。

　状態情報受信部８５５は、家電機器２が設置されている部屋の状態情報と位置情報とを受信する。ここでいう状態情報は、実施の形態１と同様であるため、説明は省略する。状態情報は、上述したように、状態情報送信部６５５、６６５、６７５、状態情報送受信部７１５、７２５、７３５を介して状態情報受信部８５５で受信される。なお、本実施の形態では、状態情報を送信する状態情報送信部６５５、６６５、６７５は家電機器２に設けられる構成としたがこれに限定されない。状態情報送信部６５５、６６５、６７５は、家電機器２以外に、例えばコンセントプラグ７００自体や、部屋にコンセントプラグ７００とは独立して設けられた各種センサ等を備える送信機に設ける構成としてもよい。なお、状態情報をコンセントプラグ７００とは独立した送信機から送信する場合には、この送信機もコンセントプラグ７００を介してコンセント７に接続するとよい。この構成によれば、送信機もコンセントプラグ７００と同様の仕組みで位置情報を制御端末８０５に送信することができる。

　動作条件決定部８５３は、状態情報受信部８５５が受信した状態情報と位置情報と、さらに位置種別情報記憶部８５２に記憶された位置情報と種別情報とに基づいて、状態情報が属する部屋に配置された家電機器２を特定する。また、特定した家電機器２の組み合わせによって、状態情報が属する部屋に配置された家電機器２の動作条件を決定する。なお、動作条件の決定は種々考えられるため、代表される例を後述する。

　動作制御部８５４は、動作条件決定部８５３が決定した動作条件を制御の対象である家電機器２が接続されたコンセントプラグ７００に送信することで、家電機器２を送信した動作条件で動作させる。

　なお、各部の連携動作についてはフローチャートを利用して後述する。

　制御端末８０５、家電機器２、コンセントプラグ７００は、図９に示すように、一例としてマイクロコンピュータ４０を備えて構成される。マイクロコンピュータ４０の構成は、実施の形態１と同等であるため、説明は省略する。なお、本実施の形態では、ＨＤＤ３４は、位置種別情報記憶部８５２、種別情報記憶部６５３、６６３、６７３、位置情報記憶部７１１、７２１、７３１として機能するデバイスである。また、通信モジュール３６は、位置種別情報受信部８５１、状態情報受信部８５５、種別情報送信部６５４、６６４、６７４、状態情報送信部６５５、６６５、６７５、種別情報受信部７１２、７２２、７３２、状態情報送受信部７１５、７２５、７３５として機能するデバイスである。

　［家電管理システムの情報取得処理フロー］
　続いて、図１０、図１１を参照しながら家電管理システム１０の情報取得処理について説明する。なお図１０は、実施の形態２に係る家電管理システム１０の情報取得処理を示すフローチャートである。図１１は、実施の形態２に係る位置情報と種別情報との関係のテーブルの一例を示す図である。なお、本情報取得処理の一例は、部屋０３の空気清浄機６２１からの情報取得処理について説明する。

　まず、コンセントプラグ７００のＩＮ端子がコンセント７に接続されると、コンセントプラグ７００にコンセント７から電源供給される。そして、コンセント７に接続されたコンセントプラグ７００は、コンセントプラグ７００内のマイクロコンピュータ４０により、コンセントプラグ７００のＯＵＴ端子に家電機器２が接続されているかを判断する（Ｓ４１）。ここで、コンセントプラグ７００は、ＯＵＴ端子に家電機器２が接続されるまで上記判断を繰り返す。

　家電機器２は、接続コード３がコンセント７に接続されたコンセントプラグ７００のＯＵＴ端子に接続されると、コンセント７から電源供給される。電源供給された家電機器２は、種別情報記憶部６５３に予め記憶されている種別情報をコンセントプラグ７００へインターフェイス３５及び接続コード３を介して送信する（Ｓ２１）。なお、種別情報は、「空気清浄機」であり、テキスト情報や、空気清浄機を示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム上で「空気清浄機」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。

　コンセントプラグ７００は、コンセントプラグ７００のＯＵＴ端子に家電機器２が接続されたと判断すると、種別情報受信部７１２によりインターフェイス３５を介して、家電機器２より種別情報を受信する（Ｓ４２）。

　次に、コンセントプラグ７００は、位置情報記憶部７１１に予め記憶された位置情報を読み出す（Ｓ４３）。ここで位置情報は部屋の識別を可能な例えば「０３」とする。なお、位置情報は、「０３」であり、テキスト情報や、部屋情報を示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム上で部屋「０３」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。

　そして、コンセントプラグ７００は、家電機器２から受信した種別情報と、位置情報記憶部７１１から読み出した位置情報とを、位置種別情報送信部７１３より屋内ネットワーク３０を介して、制御端末８０５に送信する（Ｓ４４）。ここで、送信される種別情報は「空気清浄機」を示す情報であり、位置情報は部屋「０３」を示す情報である。

　制御端末８０５は、家電機器２とコンセントプラグ４の動作と同期することなく、情報取得処理を開始している。つまり、制御端末８０５は、屋内ネットワーク３０を介してコンセントプラグ７００から種別情報と位置情報との受信があったかを判断する（Ｓ５１）ここで、制御端末８０５は、コンセントプラグ７００から種別情報と位置情報を受信するまで上記判断を繰り返す。

　制御端末８０５は、コンセントプラグ７００から種別情報と位置情報が送信されたと判断すると、位置種別情報受信部８５１により屋内ネットワーク３０を介してコンセントプラグ７００から送信された位置情報と種別情報を受信する（Ｓ５２）。

　次に、制御端末８０５は、受信した位置情報と種別情報に基づき位置情報－種別情報テーブル１６０を生成し、記憶（登録）する（Ｓ５３）。ここで、図１１に、位置種別情報記憶部８５２で記憶している位置情報－種別情報テーブル１６０を示す。位置情報－種別情報テーブル１６０には、コンセントプラグ７００から送信された情報として、例えば位置情報である「０３」を示す情報と、種別情報である「空気清浄機」を示す情報とが関連付けられた、レコード１６１として記憶される。

　以上の情報取得処理により、制御端末８０５は、位置情報「０３」が示す部屋０３に、空気清浄機能を提供する「空気清浄機」が配置されていることを認識可能となる。

　以上の処理を、全ての部屋において、コンセントプラグ７００が行う。これにより、図１１に示した位置情報と種別情報との関係を示す位置情報－種別情報テーブル１６０が制御端末８０５内の位置種別情報記憶部８５２に生成される。

　図１１に示された位置情報－種別情報テーブル１６０においては、部屋０２には換気扇６２３が配置され、部屋０３には空気清浄機６２１と換気扇６２３が配置され、部屋０４には加湿器６２２が配置されていることがわかる。また、位置情報－種別情報テーブル１６０では、部屋０１には家電機器２が配置されていない、若しくは家電機器２が配置されていたとしても本実施の形態の家電管理システムには対応していないことがわかる。

　なお、上記情報取得処理は、家電機器２がコンセントプラグ７００に接続された際に、コンセントプラグ７００が位置情報及び種別情報を制御端末８０５へ送信する場合を説明したがこれに限定されない。例えば、コンセントプラグ７００内にタイマー機能を有し、１つのコンセントプラグ７００が一定時間（例えば１０分）毎に、位置情報及び種別情報を制御端末８０５へ送信するようにしてもよい。また、位置情報－種別情報テーブル６０は、例えば各レコード単位で一定時間（例えば１０分）毎に削除されることで、最新の状態を維持することができる。

　［家電管理システムの家電機器動作処理フロー］
　続いて、図１１から図１３を参照しながら家電管理システム１０の家電機器動作処理について説明する。なお図１２及び図１３は、実施の形態２に係る家電機器動作処理を示すフローチャートである。なお、本家電機器動作処理の一例は、部屋０３の空気清浄機２１からの状態情報に基づいて処理する場合について説明する。

　家電機器２は、現在の機器の状態情報を状態情報送信部６５５により、コンセントプラグ７００へ、接続コード３を介して送信する（Ｓ２０１）。例えば、家電機器２が空気清浄機６２１の場合は、空気清浄機６２１に備えられた埃センサ（図示せず）を介して取得した状態情報をコンセントプラグ７００に送信する。ここで送信される状態情報は、例えば「埃：多」である。なお、状態情報は、「埃：多」であり、テキスト情報や、埃が多いことを示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム１０上で「埃：多」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。

　コンセントプラグ７００は、家電機器２から受信があったと判断すると（Ｓ４０１）、状態情報送受信部７１５により状態情報を受信する（Ｓ４０２）。

　次に、コンセントプラグ７００は、位置情報記憶部７１１に予め記憶された位置情報を読み出す（Ｓ４０３）。ここで位置情報は部屋の識別を可能な例えば「０３」とする。なお、位置情報は、「０３」であり、テキスト情報や、部屋情報を示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム上で部屋「０３」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。

　そして、コンセントプラグ７００は、家電機器２から受信した状態情報と、位置情報記憶部７１１から読み出した位置情報とを、状態情報送受信部７１５により屋内ネットワーク３０を介して、制御端末８０５に送信する。ここで、送信される状態情報は「埃：多」を示す情報であり、位置情報は部屋「０３」を示す情報である。

　制御端末８０５は、家電機器２とコンセントプラグ７００の動作と同期することなく、家電機器動作処理が開始されている。つまり、制御端末８０５は、屋内ネットワーク３０を介してコンセントプラグ７００から状態情報と位置情報との受信があったかを判断する（Ｓ５０１）。ここで、制御端末８０５は、コンセントプラグ７００から状態情報と位置情報を受信するまで上記判断を繰り返す。

　次に、制御端末８０５は、コンセントプラグ７００から状態情報と位置情報の受信があったと判断すると、通信モジュール３６を介してコンセントプラグ７００から送信された状態情報と位置情報を状態情報受信部８５５により受信する（Ｓ５０２）。

　そして、制御端末８０５は、コンセントプラグ７００から受信した状態情報と位置情報に基づき、位置情報－種別情報テーブル１６０から、受信した位置情報「０３」と同一の位置情報「０３」を有するレコードを抽出する（Ｓ５０３）。ここでは、レコード１６１、１６２が抽出され、種別情報として空気清浄機と換気扇が抽出される。これにより、部屋０３に属する家電機器の種別、すなわち家電機器２が提供する提供機能を制御端末８０５が把握することができる。

　次に、動作条件決定部８５３が、コンセントプラグ７００から受信した状態情報と位置情報を基に、位置情報－種別情報テーブル１６０から抽出した位置情報にある家電機器（種別情報）から、状態情報の状態を改善するための連係動作条件を決定する（Ｓ５０４）。

　そして、制御端末８０５は、連係動作条件に合った位置情報及び家電機器（種別情報）を動作させる動作命令を、通信モジュール３６及び屋内ネットワーク３０を介して、コンセントプラグ７００へ送信する（Ｓ５０５）。なお、連係動作条件の決定、すなわち連係動作については、家電機器２の組み合わせに応じて種々のものが考えられるため、一例のみを示す。

　本実施の形態では、例えば、動作条件決定部８５３は、「埃：多」という状態情報に基づいて、位置情報「０３」に属する空気清浄機６２１を「強」にして、空気清浄能力を最大の状態で動作させる。空気清浄機６２１の動作時には換気扇６２３を停止させ、部屋０３の内外の空気の流れを停止することで、外部の空気の流入を防ぐ。また、「埃：少」という状態情報であった場合には、位置情報「０３」に属する空気清浄機６２１の動作を停止するとともに、状態情報に含まれる室内外温度差情報に基づいた必要最低換気量で換気扇６２３を動作することによって、埃の室内流入を抑えつつ、快適な室内空間を提供する。本実施の形態では、状態情報「埃：多」に対応した動作命令を行う。

　次に、制御端末８０５から送信される動作命令に従う家電機器２が接続されているコンセントプラグ７００は、屋内ネットワーク３０を介して制御端末８０５から送信された動作命令を状態情報送受信部７１５により受信する（Ｓ４０５）。

　コンセントプラグ７００は、制御端末８０５より受信した動作命令をコンセントプラグ７００に接続された家電機器２へ、インターフェイス３５及び接続コード３を介して送信する（Ｓ４０６）。

　家電機器２は、空気清浄機６２１であり、インターフェイス３５及び接続コード３を介してコンセントプラグ７００から受信した動作命令に基づき、機能提供部６５２が動作を行う（Ｓ２０２）。本実施の形態では、状態情報が「埃：多」であったため、制御端末８０５からの制御命令は、位置情報「０３」に属する空気清浄機６２１を「強」にして、空気清浄能力を最大の状態で動作させることを示す動作命令である。つまり、部屋「０３」の空気清浄機６２１を「強」で動作させる。また、位置情報「０３」に属する換気扇６２３及びそれと接続しているコンセントプラグ７００も、上述の処理フローに従い、制御端末８０５より動作命令を受信している。本実施の形態では、制御端末８０５からの制御命令は、位置情報「０３」に属する換気扇６２３を停止させることを示す動作命令であり、部屋「０３」の換気扇６２３を停止させる。

　以上により、制御端末８０５が部屋毎に、その部屋に属する家電機器２を連係させて動作させることが可能になる。

　なお、上記家電機器動作処理は、家電機器２内にタイマー機能を有し、一定時間（例えば１０分）毎に、状態情報及び位置情報を制御端末８０５へ送信するようにする。

　また、本実施の形態では、家電機器２から、状態情報及び位置情報を一定時間毎に制御端末８０５に送信するとしたが、制御端末８０５がホストとなり、位置情報－種別情報テーブル１６０に記憶（登録）されている家電機器２に対して、レコード順に、ポーリングで、状態情報を送信するように指示し、その指示に対応するように、家電機器２から、状態情報及び位置情報を制御端末８０５に送信するようにしてもよい。

　また、家電機器２は部屋に備え付けのものではなく、別途、使用者が配置する部屋を自由に選択することができるものが多い。そして、従来のように、家電機器２を移動する度にどの部屋に配置したかを登録するようなシステムは、家電機器２に対しては現実的ではない。これに対して、本実施の形態に係る家電管理システム１０では、コンセントプラグ７００を介して位置情報が取得できるため、例えば、家電機器２を異なる部屋に移動させた場合であっても、新たに接続されたコンセントプラグ７００から自動的に位置情報を取得することができるため、制御端末８０５はこれを容易に把握することができる。よって使用者が面倒な位置登録などを都度行う必要が無く、使い勝手のよい家電管理システム１０を実現できる。

　（変形例）
　なお、コンセントプラグ７００に予め記憶される位置情報は、メモリに対して電気的に記憶するものであっても良い。しかしながら、この場合にはコンセントプラグ７００の位置情報を容易に変更することができない。よって、コンセントプラグ７００に、例えば、０１から１０までを選択可能な物理スイッチを設け、使用者が部屋毎に物理スイッチの番号を変更する構成としてもよい。この場合、位置情報記憶部７１１、７２１、７３１がこの物理スイッチにて選択された番号を読み取り、位置種別情報送信部７１３、７２３、７３３が読み取った番号を制御端末８０５に送信する。

　また、コンセント７とコンセントプラグ７００とを一体化させ、各部屋のコンセント７にコンセントプラグ７００と同様の機能を備えるようにしてもよい。この場合には、家電機器２を移動させる場合にコンセントプラグ７００も一緒に移動させてしまうというミスを防止することができると共に、コストダウンを図ることができる。

　また、位置情報記憶部７１１、７２１、７３１で記憶する位置情報は必ずしも制御端末８０５上で割当てた部屋番号と一致する必要はない。コンセントプラグ７００の位置情報記憶部７１１、７２１、７３１と制御端末８０５上の割り当てた部屋番号が関連付けられることで、各部屋における家電機器２を制御することが可能であるとする。

　本発明は、家電機器同士の連動動作を制御することで家電を追加したり別の家電にした場合でもその都度位置情報を入力部に入力することの手間を低減することができる家電管理システム、コンセントプラグ、家電、及び制御端末に有用である。

　１，１０　　家電管理システム
　２　　家電機器
　３　　接続コード
　４，７００　　コンセントプラグ
　５，８０５　　制御端末
　６　　室内空間
　７　　コンセント
　２１，６２１　　空気清浄機
　２１１　　吸込口
　２１２　　吐出口
　２２，６２２　　加湿器
　２２１　　噴出口
　２３，６２３　　換気扇
　２５１，２６１，２７１　　位置情報受信部
　２５２，２６２，２７２，６５２，６６２，６７２　　機能提供部
　２５３，２６３，２７３，６５３，６６３，６７３　　種別情報記憶部
　２５４，２６４，２７４　　位置種別情報送信部
　３０　　屋内ネットワーク
　４１１，４２１，４３１　　位置情報記憶部
　４１２，４２２，４３２　　位置情報送信部
　５１，８５１　　位置種別情報受信部
　５２，８５２　　位置種別情報記憶部
　５３，８５３　　動作条件決定部
　５４，８５４　　動作制御部
　５５，８５５　　状態情報受信部
　６５４，６６４，６７４　　種別情報送信部
　６５５，６６５，６７５　　状態情報送信部
　７１１，７２１，７３１　　位置情報記憶部
　７１２，７２２，７３２　　種別情報受信部
　７１３，７２３，７３３　　位置種別情報送信部
　７１４，７２４，７３４　　機器動作制御部
　７１５，７２５，７３５　　状態情報送受信部

Claims (13)

1. ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電されＯＵＴ端子を介して給電するコンセントプラグと
   前記コンセントプラグより給電される家電機器と
   前記家電機器を制御する制御端末とを備えた家電管理システムであって、
   前記コンセントプラグは、
   　位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
   　前記ＯＵＴ端子に接続された前記家電機器に前記位置情報記憶部が記憶する前記位置情報を接続コードを介して送信する位置情報送信部と、
   を備え、
   前記家電機器は、
   　前記コンセントプラグから前記接続コードを介して前記コンセントプラグが送信する前記位置情報を受信する位置情報受信部と、
   　所定の機能を提供し、前記制御端末から送信される動作条件を受信して実行する機能提供部と、
   　前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、
   　前記位置情報と前記種別情報とを前記制御端末に送信する位置種別情報送信部と、
   を備え
   前記制御端末は、
   　前記家電機器から前記位置情報と前記種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、
   　前記位置種別情報受信部が受信した前記位置情報及び前記種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、
   　前記位置種別情報記憶部が記憶する前記位置情報と前記種別情報とに基づいて前記家電機器の前記動作条件を決定する動作条件決定部と、
   　前記動作条件決定部が決定した前記動作条件を対応する家電機器に送信する動作制御部と、を備えた家電管理システム。
2. 前記制御端末は、
   　前記家電機器が設置された部屋の状態の情報である状態情報を前記家電機器から受信する状態情報受信部を備え、
   前記動作条件決定部は、
   　前記状態情報受信部が受信した前記状態情報と前記状態情報を送信した家電機器の位置情報と前記位置情報記憶部が記憶した前記位置情報と前記種別情報に基づいて、前記状態情報を送信した前記家電機器が属する前記位置情報と同一の前記位置情報を有する家電機器に対する動作条件を決定し、
   前記動作制御部は、
   　前記動作条件決定部が決定した前記動作条件を対応する家電機器に送信する請求項１に記載の家電管理システム。
3. 前記動作条件決定部は、
   　前記状態情報を送信した前記家電機器に基づいて前記位置種別情報記憶部から前記状態情報を送信した前記家電機器に関連付けされた位置情報と同一の前記位置情報を有する電気機器を抽出し、
   　前記抽出した前記電気機器に対して、前記状態情報を改善する動作を前記抽出した前記電気機器に実行させる動作条件を決定する請求項２に記載の家電管理システム。
4. ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電され、ＯＵＴ端子を介して家電機器に給電するコンセントプラグであって、
   位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
   前記ＯＵＴ端子に接続された前記家電機器に前記位置情報記憶部が記憶する前記位置情報を接続コードを介して送信する位置情報送信部と、
   を備えたコンセントプラグ。
5. 所定の機能を提供する機能提供部と、
   前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、
   接続コードを介して接続されたコンセントプラグから前記コンセントプラグが記憶する位置情報を前記接続コードを介して受信する位置情報受信部と、
   前記位置情報受信部が受信した前記位置情報と前記種別情報記憶部が記憶する種別情報とを送信する位置種別情報送信部と、
   を備えた家電機器。
6. 家電機器が配置された位置を識別するための情報である位置情報と前記家電機器が提供する機能の種別である種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、
   前記位置種別情報受信部が受信した前記位置情報及び前記種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、
   前記位置種別情報記憶部が記憶する前記位置情報と前記種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、
   前記動作条件決定部が決定した前記動作条件を対応する家電機器に送信する動作制御部と、
   を備えた制御端末。
7. ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電されＯＵＴ端子を介して給電するコンセントプラグと前記コンセントプラグより給電される家電機器と前記家電機器を制御する制御端末とを備えた家電管理システムであって、
   前記家電機器は、
   　所定の機能を提供し、前記コンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する機能提供部と、
   　前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、
   　前記種別情報を前記接続コードを介して前記コンセントプラグに送信する種別情報送信部と、
   を備え、
   前記コンセントプラグは、
   　位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
   　前記家電機器の前記種別情報送信部から前記接続コードを介して前記種別情報を受信する種別情報受信部と、
   　前記位置情報と前記種別情報とを前記制御端末に送信する位置種別情報送信部と、
   　前記制御端末から前記動作条件を受信し前記家電機器の機能提供部に前記動作条件を送信する機器動作制御部と、
   を備え、
   前記制御端末は、
   　前記コンセントプラグから前記位置情報と前記種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、
   　前記位置種別情報受信部が受信した前記位置情報及び前記種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、
   　前記位置種別情報記憶部が記憶する前記位置情報と前記種別情報とに基づいて前記家電機器の前記動作条件を決定する動作条件決定部と、
   　前記動作条件決定部が決定した前記動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、
   を備えた家電管理システム。
8. 前記制御端末は、
   　前記コンセントプラグが設置された部屋の状態の情報である状態情報を前記コンセントプラグから受信する状態情報受信部を備え、
   前記動作条件決定部は、
   　前記状態情報受信部が受信した前記状態情報と前記状態情報を送信したコンセントの位置情報と前記位置情報記憶部が記憶した前記位置情報と前記種別情報とに基づいて、前記状態情報を送信した前記コンセントプラグが属する前記位置情報と同一の前記位置情報を有するコンセントプラグに接続された家電機器に対する動作条件を決定し、
   前記動作制御部は、
   　前記動作条件決定部が決定した前記動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する請求項７に記載の家電管理システム。
9. 前記動作条件決定部は、
   　前記状態情報を送信した前記コンセントプラグに基づいて前記位置種別情報記憶部から前記状態情報を送信した前記コンセントプラグに関連付けされた位置情報と同一の前記位置情報を有するコンセントプラグを抽出し、
   　前記抽出した前記コンセントプラグに対して、前記状態情報が示す状態を改善する動作を前記抽出した前記コンセントプラグに接続された家電機器に実行させる動作条件を決定する請求項８に記載の家電管理システム。
10. 前記動作条件決定部は、
    　前記抽出した前記コンセントプラグに接続される複数の前記家電機器の組み合わせにより前記状態情報が示す状態を改善する各家電器機の動作を決定する請求項９に記載の家電管理システム。
11. ＩＮ端子をコンセントに接続することで給電され、ＯＵＴ端子を介して家電機器に給電するコンセントプラグであって、
    位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
    前記家電機器の機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を前記家電機器から接続コードを介して受信する種別情報受信部と、
    前記種別情報と前記位置情報とを制御端末に送信する位置種別情報送信部と、
    前記制御端末から動作条件を受信し前記家電機器の前記機能提供部に前記動作条件を送信する機器動作制御部と、
    を備えたコンセントプラグ。
12. 所定の機能を提供しコンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する機能提供部と、
    前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、
    前記種別情報を前記接続コードを介して前記コンセントプラグに送信する種別情報送信部と、
    を備えた家電機器。
13. コンセントプラグから前記コンセントプラグの位置を識別するための情報である位置情報と家電機器の機能提供部が提供する機能の種別である種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、
    前記位置種別情報受信部が受信した前記位置情報及び前記種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、
    　前記位置種別情報記憶部が記憶する前記位置情報と前記種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、
    前記動作条件決定部が決定した前記動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、
    を備えた制御端末。

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