【発明の詳細な説明】
5HT1A、5HT1Bおよび5HT1D受容体アンタゴニスト活性を
合わせ持つインドール誘導体
本発明は、新規ピペラジン誘導体、それらの製造方法、およびそれらを含有す
る医薬組成物に関する。
WO95/06637、WO95/06044およびWO95/04729に
は、5HT1D受容体アンタゴニスト活性を有するといわれる一連のピペラジン誘
導体が開示されている。これらの化合物は、うつ病のごとき種々のCNS疾患の
治療において有用であるといわれている。EPA 0533266/7/8には
、5−HT1D受容体アンタゴニスト活性を有するといわれる一連のベンズアニリ
ド誘導体が開示されている。
構造的に異なるクラスの化合物が、5HT1A、5HT1Bおよび5HT1D受容体
アンタゴニスト活性を合わせて示すことが、今回、見いだされた。かかる化合物
は、種々のCNS疾患の治療および予防に有用であり、作用発現が比較的早いと
いう利点を有する。それゆえ、本発明は、第1の態様において、式(I):
[式中、Raは式(i)
(式中、P1はフェニル、二環式アリール、酸素、窒素およびイオウから選択さ
れる1ないし3個の異種原子を含む5ないし7員の複素環、あるいは酸素、窒素
およ
びイオウから選択される1ないし3個の異種原子を含む二環式複素環であり;
R1は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、COC1-6アル
キル、C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6
アルコキシ、C1-6アルコキシC1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、ニトロ
、トリフルオロメチル、シアノ、SR9、SOR9、SO2R9、SO2NR10R11
、CO2R10、CONR10R11、CO2NR10R11、CONR10(CH2)cCO2R1 1
、(CH2)cNR10R11、(CH2)cCONR10R11、(CH2)cNR10COR11、(
CH2)cCO2C1-6アルキル、CO2(CH2)cOR10、NR10R11、NR10CO2
R11、NR10CONR10R11、CR10=NOR11、NR10COOR11、CNR10
=NOR11であり、ここにR9、R10およびR11は独立して水素またはC1-6アル
キルであり、cは1ないし4であり;
R2は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロア
ルケニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、アリール、アシルオキシ、ヒ
ドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、CO2R10、CONR10R11
、NR10R11であり、ここにR10およびR11はR1に関する定義と同じであり;
aは1、2または3である)
で示される基であるか、あるいはRaは式(ii)
(式中、P2およびP3は独立してフェニル、二環式アリール、酸素、窒素および
イオウか選択される1ないし3個の異種原子を含む5ないし7員の複素環、ある
いは酸素、窒素およびイオウから選択される1ないし3個の異種原子を含む二環
式複素環基であり;
Aは結合または酸素、S(O)m(mは0ないし2)、カルボニル、CH2、−C
H2−CH2−、またはNR4であり、ここにR4は水素またはC1-6アルキルで
あり;
R1は上記の式(i)に関する定義と同じであるか、あるいはR1は、酸素、窒
素またはイオウから選択される1ないし3個の異種原子を含み、C1-6アルキル
、ハロゲンまたはC1-6アルカノイルにより置換されていてもよい、5ないし7
員の複素環であり;
R2およびR3は独立して水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキ
ル、C3-6シクロアルケニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、アリール
、アシルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、CO2R1 0
、CONR10R11、NR10R11であり、ここにR10およびR11はR1に関する定
義と同じであり;
aおよびbは独立して0、1、2または3である)
で示される基であり;
Yは−NH−、−NR5−(ここにR5はC1-6アルキル)であるか、あるいは
Yは−CH2−または−O−であり;
Vは酸素またはイオウであり;
Dは窒素、炭素またはCH基であり;Wは(CR16R17)tであり、tは2、3
または4であり、R16およびR17は独立して水素またはC1-6アルキルであるか
、あるいはWは(CR16R17)u−Jであり、uは0、1、2または3であり、J
は酸素、イオウ、CR16=CR17、CR16=N、=CR16O、=CR16Sまたは
=CR16−NR17であり;
Xは窒素または炭素であり;
Rbは水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキル、トリフルオロメチル、C1-6
アルコキシ、C2-6アルケニル、C1-4アルキルにより置換されていてもよい
C3-7シクロアルキル、またはアリールであり;
Rcは水素またはC1-6アルキルであり;
または二重結合である]
で示される化合物またはその塩を提供する。
C1-6アルキル基は、単独または別の基の一部であるかどうかにかかわらず、
直鎖状または分枝状であってよい。本明細書の用語「アシルオキシ」は、基−O
C(O)C1-6アルキルをいう。本明細書の用語「アリール」は、特記しない限り
、フェニルのごとき基をいう。本明細書の用語「アラルキル」は、特記しない限
り、ベンジルのごとき基をいう。
P1、P2および/またはP3により示される二環式アリール基は、部分的に飽
和したものであってもよく、好ましくはナフチルである。
酸素、窒素およびイオウから選択される1ないし3個の異種原子を含む二環式
複素環の例は、イソキノリン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンを
包含し、好ましくはキノリンである。
P1、P2および/またはP3により示される、酸素、窒素およびイオウから選
択される1ないし3個の異種原子を含む5ないし7員の複素環の例は、チエニル
、フリル、ピロリル、トリアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル
、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピ
リミジル、ピリダジニルおよびピラジニルを包含し、好ましくはピリジルである
。
上記複素環は、炭素原子を介して、あるいは存在する場合には適当な窒素原子
を介して、分子の残りの部分に結合することができる。かかる環もまた、飽和ま
たは部分的に飽和したものであってよい。飽和または部分的に飽和した5ないし
7員の複素環の例は、ピペリジン、ピロリジンおよびモルホリンである。部分的
に飽和した二環式の環の例は、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェ
ン、テトラヒドロキノリンおよびテトラヒドロイソキノリンを包含する。
好ましくは、R1はハロゲン原子、例えばフッ素、塩素または臭素であり、好
ましくは、R2および/またはR3はそれぞれ水素、ハロゲン、例えばクロロ基で
あるか、あるいはC1-6アルキル基、例えばメチル基である。R1が5ないし7員
の複素環である場合、存在していてもよい適当な置換基はC1-6アルキル、C1-6
アルカノイルおよびハロゲンを包含する。
好ましくは、aおよびbはそれぞれ1または2である。
好ましくは、Aは結合または酸素であり、最も好ましくは結合である。
好ましくは、Yは−NH−である。
好ましくは、Vは酸素である。
好ましくは、Dは窒素であり、好ましくは、基Wは(CR16R17)t基であり、
有利には、R16およびR17はそれぞれ水素であり、適当には、tは2である。
好ましくは、Rbは水素またはハロゲン原子、例えば塩素、C1-6アルコキシ基
、例えばメトキシ、あるいはメチルまたはエチルのごときC1-6アルキル基であ
る。
好ましくは、Xは窒素である。
好ましくは、RcはC1-6アルキル基、例えばメチルである。
本発明の特に好ましい化合物は以下のもの、またはそれらの医薬上許容される
塩を包含する:
1-[(4-ブロモ-3-メチルフェニル)アミノカルボニル]-5-メトキシ-6-(4-メチルピ
ペラジン-1-イル)-1H-インドール、
1-[(4-ブロモ-3-メチルフェニル)アミノカルボニル]-2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-
6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
1-[(2,3-ジクロロフェニル)アミノカルボニル]-2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-
メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-
イル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-4-
イル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
1-[2,3-ジクロロ-4-(ピリジン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-2,3-ジヒド
ロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(キノリン-5-イル
アミノカルボニル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イル)ナフト-
1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-1-[3-クロロ-4-(ピリジン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-2,3-ジ
ヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メチル-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
1-[3-クロロ-4-(ピリジン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-2,3-ジヒドロ-5-
メチル-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イル)ナフト-
1-イルアミノカルボニル]-5-ビニル-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-エチル-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
1-[3-クロロ-4-(ピリジン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-2,3-ジヒドロ-5-
エチル-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イル)ナフト-
1-イルアミノカルボニル]-5-トリフルオロメチル-1H-インドール、
1-[3-クロロ-4-(ピリジン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-2,3-ジヒドロ-6-
(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-トリフルオロメチル-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-
イル)ナフト-1-イルアセチル]-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-4-
イル)-ナフト-1-イルアセチル]-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イル)ナフト-
1-イルアセチル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアセチル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアセチル]-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イル)ナフト-
1-イルアセチル]-5-ビニル-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(1-メチルピペリジン-4-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(キノリン-6-イル
アミノカルボニル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-1-[4-(t-ブトキシカルボニルアミノ)フェニルアミノカルボニル]-
5-クロロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(キノリン-6-イルア
ミノカルボニル)-1H-インドール、
6-ブロモ-7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イル)ナフト-1-イ
ルアミノカルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(4-フェノキシフェ
ニルアミノカルボニル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニルアミノカルボニル]
-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(キノリン-6-イルア
ミノカルボニル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(3-フェノキシフェ
ニルアミノカルボニル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリミジン-2-
イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
1-(3-ベンゾイルフェニルアミノカルボニル)-5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチ
ルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
1-(4-ベンゾイルフェニルアミノカルボニル)-5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチ
ルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(2-メチルキノリン-
6-イルアミノカルボニル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(フル-2-イル)フェニルアミノカルボニル]-6-(4-
メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(チエン-2-イル)
フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-2-イ
ル)ナフト-1-イルアセチル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアセチル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ナフト-1-イルアミ
ノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2-メチルオキサゾール-4-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(2-メチルピリジ
ン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(2-メチルピリジ
ン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)フェニルアミノカルボニル]
-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-3-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-3-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-3-イル)フェニルアミノカルボニル]
-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(5-メチル-1,2,4
-オキサジアゾール-3-イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)フェ
ニルアミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[3-(ピリミジン-2-
イルオキシ)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-{4-[N-メチル-N-(ピ
リミジン-2-イル)アミノ]フェニルアミノカルボニル}-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(フル-2-イル)フェニルアミノカルボニル]-6-(4-
メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(チエン-3-イル)
フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(チアゾール-2-
イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(チアゾール-2-
イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
1-[4-(5-アセチルチエン-2-イル)フェニルアミノカルボニル]-5-クロロ-2,3-ジ
ヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
1-(5-ブロモナフト-1-イルアセチル)-5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペ
ラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(8-フェニルキノリ
ン-5-イルアミノカルボニル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-(8-フェニルキノリ
ン-5-イルアミノカルボニル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[2-(2-フェニルエチ
ル)キノリン-6-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(1-メチルピペリ
ジン-4-イル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(イソキノリン-4-イル)フェニルアミノカルボニル
]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(イソキノリン-4-イル)フェニルアミノカルボニル
]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(キノリン-3-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(キノリン-3-イ
ル)フェニルアミノカルボニル)]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(2-メチル-1,2,3,4
-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(2-メチル-1,2,3,4
-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(キノリン-8-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(キノリン-8-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(イミダゾール-1-イル)フェニルアミノカルボニル
]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(8-フェニルキノ
リン-5-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(8-フェニルキノリ
ン-4-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(8-フェニルキノリ
ン-4-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(8-フェニルキノ
リン-4-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチル-ピリジン-4-イル)-3-メチルフェニ
ルアミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[3-メチル-4-(6-メチルピリジン-2-イル)フェニルア
ミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[3-メチル-4-(6-メチルピリジン-2-イル)フェニルア
ミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[3-メチル-4-(6-メチルピリジン-2-イル)フェニル
アミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[5-(6-メチルピリジン-2-イル)ナフト-1-イルアミノ
カルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[5-(6-メチルピリジン-2-イル)ナフト-1-イルアミ
ノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-エチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-エチルピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-4-イ
ル)ナフト-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(ピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-4-イル)ナフト
-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール塩酸塩、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(ピペラジン-1-イル)-1-[5-(ピリジン-4-イル)ナフト
-1-イルアミノカルボニル]-1H-インドール塩酸塩、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリダジン-3-
イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリダジン-3-
イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピラジン-2-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピラジン-2-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(2-フェニルピリジ
ン-5-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[(2-フェニルピリジ
ン-5-イル)アミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(6-メチルピリダジン-3-イル)フェニルアミノカル
ボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(6-メチルピリダジン-3-イル)フェニルアミノカル
ボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[4-(ピリジン-3-イ
ル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(5-メチルオキサゾール-2-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[4-(5-メチルオキサゾール-2-イル)フェニルアミノ
カルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(5-メチルオキサゾール-2-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(1-メチルピラゾール-4-イル)フェニルアミノカル
ボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-1-[4-(1-メチルピラゾール-4-イル)フェニルアミノカルボニル]-6
-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4'-シアノ-3'-メチルビフェニル-4-アミノカルボニ
ル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4'-シアノ-3'-メチルビフェニル-4-アミノカルボニ
ル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2-メチルピリジン-5-イル)フェニルアミノカルボ
ニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2-メチルピリジン-5-イル)フェニルアミノカルボ
ニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ナフ
ト-1-イルアミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ナ
フト-1-イルアミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール
、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[5-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ナフ
ト-1-イルアミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[5-(5-メチルオキサゾール-2-イル)ナフト-1-イルア
ミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[5-(5-メチルオキサゾール-2-イル)ナフト-1-イル
アミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[3-メチル-4-(ピリミジン-2-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[3-メチル-4-(ピリミジン-2-イル)フェニルアミノ
カルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-[3-メチル-4-(ピリ
ミジン-2-イル)フェニルアミノカルボニル]-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[3-メチル-4-(ピリミジン-5-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[3-メチル-4-(ピリミジン-5-イル)フェニルアミノカ
ルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[3-メチル-4-(ピリミジン-5-イル)フェニルアミノ
カルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-3-メチルフェニ
ルアミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-5-メトキシ-1-[4-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)-3-メチルフェ
ニルアミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1-[5-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)ナフト-1-イルア
ミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-[5-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)ナフト-1-イルア
ミノカルボニル]-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール、
2,3-ジヒドロ-1-[5-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)ナフト-1-イルアミノカルボ
ニル]-5-メトキシ-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1H-インドール。
式(I)の化合物の好ましい塩は医薬上許容される塩である。これらは、塩酸
塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、
クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩およびp−トルエンスルホン酸塩
を包含する。
式(I)の特定の化合物は立体異性体として存在しうる。本発明は式(I)の
すべての幾何異性体および光学異性体、ならびにラセミ体を含むそれらの混合物
を包含することが理解されよう。
当該分野において知られた手順を用いて本発明化合物を製造することができる
。本発明のさらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその医薬
上許容される塩の製造方法であって、
(a)Dが窒素であり、YがNHである場合、式(II):
Ra−NC(=V) (II)
[式中、RaおよびVは式(I)における定義と同じ]で示される化合物または
その保護誘導体を式(III):[式中、W、X、RbおよびRcは式(I)における定義と同じ]で示される化合
物またはその保護誘導体と反応させること;あるいは
(b)Dが窒素であり、YがNHまたはNR5である場合、式(IV):
Ra−NH2またはRa−NR5H (IV)
[式中、RaおよびR5は式(I)における定義と同じ]で示される化合物を式(
III)で示される化合物ならびに適当なウレア生成剤とともに反応させること
;
(c)Dが窒素である場合、式(V):
Ra−Y−(C=O)−L2 (V)
[式中、Raは式(I)における定義と同じであり、Yは−CH2−または−O−
であり、L2は適当な脱離基である]で示される化合物を式(III)で示され
る化合物と反応させること;
(d)Dが炭素またはCHである場合、式(VI)
Ra−NH2 (VI)
[式中、Raは式(I)における定義と同じ]で示される化合物を式(VII)
:
[式中、Dは炭素またはCHであり、W、X、RbおよびRcは式(I)における
定義と同じであり、L2は適当な脱離基である]で示される化合物と反応させる
ことついで、所望により
・保護基を除去すること
・式(I)の化合物を別の式(I)の化合物に変換すること
・医薬上許容される塩を得ること
を行うことを含む方法を提供する。
都合よくは、プロセス(a)における反応を、ジクロロメタンのごとき有機溶
媒中で行う。
プロセス(b)において、ウレア生成剤はカルボニルジイミダゾール、トリホ
スゲンまたはホスゲンであり、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまた
はジクロロメタンのごとき不活性有機溶媒中、トリエチルアミンまたはピリジン
のごとき塩基の存在下、周囲温度または昇温して反応を行ってもよい。
プロセス(c)において、脱離基L2はハロゲンであってもよく、例えばクロ
ロ基であり、テトラヒドロフランまたはジクロロメタンのごとき不活性有機溶媒
中、トリエチルアミンまたはピリジンのごとき塩基の存在下で、周囲温度または
昇温して反応を行ってもよい。
プロセス(d)において、脱離基L2はハロゲンであってもよく、例えばクロ
ロ基であり、テトラヒドロフランまたはジクロロメタンのごとき不活性有機溶媒
中、トリエチルアミンまたはピリジンのごとき塩基の存在下で、周囲温度または
昇温して反応を行ってもよい。
標準的方法を用いて式(I)の化合物をさらに式(I)の化合物に変換するこ
とができる。例えば、Rcが水素である場合、1モル当量のハロゲン化C1-6アル
キルおよび1モル当量の適当な塩基を不活性溶媒中で用いる慣用的なアルキル化
によりC1-6アルキル基を導入することができる。
式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)および(VII)で示
される中間体化合物を、当該分野において知られた標準的手順を用いて製造する
ことができる。
上記手順のいくつかを行っている間、ある種の反応性置換基を保護する必要が
あることを、当業者は理解するであろう。標準的な保護および脱保護法を用いる
ことができる。例えば、第1級アミンをフタルイミド、ベンジル、ベンジルオキ
シカルボニルまたはトリチル誘導体として保護することができる。当該分野にお
いてよく
知られた慣用的手順によりこれらの基を除去することができる。
カルボン酸基をエステルとして保護することができる。アルデヒドまたはケト
ン基をアセタール、ケタール、チオアセタールまたはチオケタールとして保護す
ることができる。標準的条件を用いて脱保護を行う。
5HT1A/1B/1D受容体アンタゴニスト、および詳細には本発明化合物は、うつ
病、季節性情動障害および気分変調を包含する気分障害;一般的不安症、恐慌性
疾患、広所恐怖症、対人恐怖症、強迫観念性疾患および外傷後のストレス性疾患
を包含する不安性疾患;痴呆、健忘症および老化による記憶障害を包含する記憶
障害;神経性食欲不振および神経性貧食を包含する摂食行動の障害ならびに睡眠
障害(日周リズムの混乱を包含)のごときCNS疾患の治療において有用である
と考えれる。他のCNS疾患は、パーキンソン病のごとき運動障害、パーキンソ
ン病における痴呆、神経弛緩により誘導されるパーキンソン症候群および晩発性
運動障害、ならびに他の精神医学的疾患を包含する。
また、5HT1A/1B/1D受容体アンタゴニスト、および詳細には本発明化合物は
、高プロラクチン血症のごとき内分泌障害の治療、血管痙攣(特に、大脳血管系
)および高血圧の治療、ならびに運動性および分泌の変化が関与している胃腸管
における疾患の治療においても有用でありうる。さらにそれらは性的機能不全お
よび低体温の治療においても有用でありうる。
また本発明は、上記疾患の治療に使用する一般式(I)の化合物またはその生
理学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
さらなる態様において、本発明は、治療を要する患者に有効量の一般式(I)
の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む
上記疾患の治療方法を提供する。
詳細には、本発明は、うつ病の治療または予防に使用する一般式(I)の化合
物またはその生理学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
有利には、本発明化合物を1種またはそれ以上の他の治療剤、例えば、異なる
抗うつ剤と組み合わせて使用してもよいことが、当業者により理解されよう。
また本発明は、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、および医薬
上
許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
適当には、周囲温度および大気圧における混合により本発明医薬組成物を製造
でき、通常には、本発明医薬組成物は経川非経口または直腸投与に適合させられ
、そのようなものとして錠剤、カプセル、経口液体調合物、粉末、顆粒、甘味入
り錠剤、復元可能粉末、注射可能または輸液可能な溶液または懸濁液あるいは坐
薬の形態であってもよい。一般的には、経口投与可能な組成物が好ましい。
経口投与用錠剤およびカプセルは単位剤形であってもよく、結合剤、充填剤、
錠剤化滑沢剤、崩壊剤および許容される湿潤剤のごとき慣用的賦形剤を含有して
いてもよい。通常の製薬慣習においてよく知られた方法により錠剤をコーティン
グしてもよい。
経口液体調合物は、例えば水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロ
ップまたはエリキシルの形態であってもよく、あるいは使用前に水または他の適
当な担体で復元される乾燥製品の形態であってもよい。かかる液体調合物は、懸
濁化剤、乳化剤、非水性担体(食用油を包含しうる)、保存料、ならびに所望な
らば慣用的な香料または着色料のごとき慣用的な添加物を含有していてもよい。
非経口投与用には、本発明化合物またはその医薬上許容される塩および滅菌済
み担体を用いて液体単位剤形を調合する。担体および濃度にもよるが、化合物を
担体に懸濁または溶解することができる。溶液の調製において、化合物を注射用
水に溶解し、フィルター滅菌し、ついで、適当なバイアルまたはアンプルに入れ
てシールする。有利には、局所麻酔剤、保存料および緩衝化剤のごときアジュバ
ントを担体に溶解させる。安定性を高めるために、組成物をバイアルに入れた後
凍結し、減圧下で水分を除去することができる。化合物を担体に溶解せずに懸濁
し、濾過によっては滅菌を行うことができないことを除いては、実質的に同じ方
法で非経口懸濁液を製造する。化合物を滅菌済み担体に懸濁する前にエチレンオ
キシドにさらすことにより化合物を滅菌することができる。有利には、界面活性
剤または湿潤剤を組成物に含有させて化合物の均一な分散を容易にする。
投与方法によるが、組成物は0.1ないし99重量%、好ましくは10ないし
60重量%の有効成分を含有していてもよい。
通常には、上記疾患の治療に使用する化合物の用量を、疾患の重さ、患者の体
重および他の類似の要因に応じて変化させる。しかしながら、一般的指針として
は、1回分の用量は0.05ないし1000mg、より適当には1.0ないし20
0mgであってもよく、かかる1回分の用量を1日1回以上、例えば1日2ない
し3回投与してもよい。かかる治療を何週間または何カ月かにわたり継続しても
よい。
下記実施例は本発明化合物の製造を説明する。
記載例1
4−ブロモ−3−メチルフェニルイソシアネート
ジクロロメタン(300ml)中の4−ブロモ−3−メチル安息香酸(10.
0g,0.047mole)の撹拌されている溶液に、塩化オキサリル(11.9
4g,0.094mole)、ついで、3滴のDMFを添加した。混合物を室温で
60時間撹拌し、ついで、溶液を減圧濃縮して酸塩化物を赤色油状物質として得
た。この物質をジクロロメタン(300ml)に溶解し、0℃まで冷却した。ヨ
ウ化テトラブチルアンモニウム(0.150g)を添加し、ついで、水(75m
l)中のアジ化ナトリウム(4.36g,0.066mole)の溶液を添加し、
混合物を0℃で3時間激しく撹拌し、ついで、水(200ml)で希釈し、ジク
ロロメタン層を分離し、乾燥(Na2SO4)させ、減圧濃縮して(完全に乾燥さ
せない)アジ化アシルをうすオレンジ色固体として得た。この物質をトルエン(3
00ml)に溶解し、1時間撹拌しながら還流させ、ついで、冷却し、減圧濃縮
して標記化合物を赤褐色油状物質として得た(9.42g,95%)。
記載例2
4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミン
炭酸ナトリウム(14g)を含有する1,2−ジメトキシエタン(400ml
)
および水(100ml)中の4−ブロモナフト−1−イルアミン(10g,45
mmole)の撹拌されている懸濁液にアルゴンを0.3時間通した。テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.75g,2.4mmole
)を添加し、ついで、4−ピリジルボロニックアシッド(5.7g,46mmol
e)を添加し、混合物を5時間加熱還流させた。混合物を減圧濃縮して褐色スラ
リーを得て、ジクロロメタンおよび水間に分配させた。水相をさらにジクロロメ
タンで抽出し、一緒にした有機相を乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して褐色固
体を得た(13.2g)。酢酸エチルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーに
より固体を精製して標記化合物を黄色結晶固体として得た(7.8g,78%)。
記載例3
5−(ピリジン−4−イル)−1−ナフトエ酸
記載例2と同様の手順を用いて5−ブロモ−1−ナフトエ酸(EP 5474
42 A1)および4−ピリジルボロニックアシッドから標記化合物を調製した
。
記載例4
5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)−1−ナフトエ酸(
記載例3)から標記化合物を調製した。
記載例5
4−(ピリジン−4−イル)アニリン
記載例2と同様の手順を用いて4−ブロモアニリンおよび4−ピリジニルボロ
ニックアシッドから標記化合物を調製して白色固体として得た(17%)。
記載例6
3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)アニリン
記載例2と同様の手順を用いて3−クロロ−4−ブロモアセトアニリドを4−
ピリジニルボロニックアシッドと反応させて3−クロロ−4−(ピリジン−4−
イル)アセトアニリドを得た。2M NaOH溶液およびエタノールの混合物中で
6時間加熱還流させることによりこの物質を加水分解して標記化合物をうす黄色
固体として得た(5.5g,73%)。
記載例7
2,3−ジクロロ−4−(ピリジン−4−イル)アニリン
記載例6に類似した調製手順を用いて、4−ブロモ−2,3−ジクロロアセト
アニリドおよび4−ピリジニルボロニックアシッドから、ついで、塩基性加水分
解により標記化合物を調製した。
記載例8
1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−ニトロ−1H−インドール
室温のジクロロメタン(1000ml)中の2,3−ジヒドロ−6−ニトロ−
1H−インドール(100g,0.61mole)の撹拌されている溶液に、無水
酢
酸(62ml,0.66mole)を20分間にわたり滴下して処理した。反応混
合物をさらに2時間撹拌し、ついで、10%Na2CO3溶液(300ml)で洗
浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を黄色固体として得た
(125g,100%)。
記載例9
1−アセチル−6−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
THF(5500ml)中の1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−ニトロ−
1H−インドール(記載例8,125g,0.61mole)の撹拌されている懸
濁液を、10% Pd−C(20g)で50psiにおいて20時間水素化した
。ケイソウ土プラグでの濾過により触媒を除去し、濾液を減圧濃縮して標記化合
物をベージュ色固体として得た(102g,95%)。
記載例10
1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
1−ブタノール(1800ml)中の1−アセチル−6−アミノ−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インドール(記載例9,37.8g,0.22mole)、塩酸メク
ロレタミン(46g,0.24mole)および無水炭酸カリウム(80g,0.5
8mole)の撹拌されている混合物を8時間加熱還流させ、ついで、さらなる
塩酸メクロレタミン(25g,0.13mole)および炭酸カリウム(41g,
0.30mole)を添加し、還流を3時間継続した。反応混合物を放冷し、つ
いで、水(1000ml)で洗浄した。水性洗液を酢酸エチルで抽出し、抽出物
を1−ブタノール溶液と一緒にして減圧濃縮した。褐色油状残渣(60g)を、
0〜8% MeOH/DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにかけて
オレンジ色油状物質を得て、これをエーテルで粉砕して標記化合物をベージュ色
固体
として得た(12.2%,22%)。記載例11
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドー
ル
記載例13と同様の手順を用いて1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例10)から標記化
合物をベージュ色固体として調製した(92%)。
記載例12
1−アセチル−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−1H−インドール
アルゴン雰囲気下、−5℃のジクロロメタン(100ml)中の1−アセチル
−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インド
ール(記載例10,1.1g,0.0040mole)の撹拌されている溶液に、D
CM(10ml)中のN−クロロサクシンイミド(0.73g,0.0054mo
le)の溶液を15分かけて滴下して処理し、さらに0.5時間−5℃に保ち、
ついで、1時間かけて室温まで暖めた。反応混合物を2M HCl(60ml)
で抽出し、K2CO3固体を添加することにより酸抽出物を塩基性にし、DCMで
抽出した。有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物をベ
ージュ色固体として得た(1.45g,100%)。
記載例13
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
2M HCl(120ml)中の1−アセチル−5−クロロ−2,3−ジヒドロ
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例12,
1.4g,0.0048mole)の撹拌されている溶液を、アルゴン雰囲気下で
5時間加熱還流させた。反応混合物を放冷し、K2CO3固体を添加することによ
り塩基性にし、DCMで抽出した。抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮
して標記化合物をベージュ色固体として得た(0.93g,78%)。
記載例14
1−アセチル−5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−1H−インドール
アルゴン雰囲気下、−5℃のジクロロメタン(100ml)およびメタノール(
50ml)の混合物中の1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例10,2.0g,0.0077mo
le)および無水炭酸カリウム(2.12g,0.015mole)の撹拌されて
いる混合物に、三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(3.14g,0.008
1mole)を少しずつ添加して処理した。混合物を1時間かけて室温まで暖め
、ついで、減圧濃縮し、残渣をジクロロメタン(150ml)に溶解し、水(2
x100ml)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を
ベージュ色固体として得た(2.52g,97%)。
記載例15
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
2M臭化水素酸(50ml)中の1−アセチル−2,3−ジヒドロ−5−ブロ
モ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例14
,0.60g,1.8mmole)の溶液を室温で5日間撹拌し、ついで、K2CO3
固体を添加することにより塩基性にし、DCMで抽出した。抽出物を乾燥させ(
Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を褐色固体として得た(0.31g,58
%)。
記載例16
1−アセチル−2,3−ジヒドロ−5−メチル−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−1H−インドール
記載例18と同様の手順を用いて1−アセチル−5−ブロモ−2,3−ジヒド
ロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例14
)およびテトラメチルすずから標記化合物をベージュ色固体として調製した(6
3%)。
記載例17
2,3−ジヒドロ−5−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
記載例13と同様の手順を用いて1−アセチル−2,3−ジヒドロ−5−メチ
ル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例16
)か
ら標記化合物をベージュ色固体として調製した(89%)。
記載例18
1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
5−ビニル−1H−インドール
乾DMF(15ml)中の1−アセチル−2,3−ジヒドロ−5−ブロモ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例14,60
0mg,1.8mmole)の撹拌されている懸濁液をビニルトリブチルすず(0
.78m1,2.7mmole)で処理し、アルゴンを20分間吹き込むことによ
り脱気し、ついで、トリエチルアミン(0.50ml,3.6mmole)および
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(200mg)を添加
し、ついで、混合物をアルゴン雰囲気下、100℃において7時間加熱した。反
応混合物を放冷し、EtOAc(150ml)で希釈し、ついで、0.5M HC
l(2x100ml)で抽出した。K2CO3固体を添加することにより酸抽出物
を塩基性にし、ついで、DCM(2x100ml)で抽出し、抽出物を乾燥させ
(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物をベージュ色固体として得た(480
mg,95%)。
記載例19
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ビニル−1
H−インドール
エタノール(25ml)中の1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−5−ビニル−1H−インドール(記載例18,2
50
mg,9.0mmole)の撹拌されている溶液を10% NaOH溶液(45m
l)で処理し、アルゴンを15分間吹き込むことにより脱気し、ついで、7時間
加熱還流させた。混合物を放冷し、減圧濃縮して体積約40mlとし、DCMで
抽出した。抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を褐色固
体として得た(170mg,80%)。
記載例20
1−アセチル−2,3−ジヒドロ−5−エチル−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−1H−インドール
エタノール(100ml)中の1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−5−ビニル−1H−インドール(記載例18,
400mg,1.4mole)の撹拌されている溶液を、10% Pd−C(10
0mg)で、大気圧およ周囲温度において24時間水素化した。ケイソウ土濾過
により触媒を除去し、濾液を減圧濃縮して標記化合物をベージュ色固体として得
た(380mg,94%)。
記載例21
2,3−ジヒドロ−5−エチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
記載例13と同様の手順を用いて1−アセチル−2,3−ジヒドロ−5−エチ
ル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例20
)から標記化合物をベージュ色固体として調製した(94%)。
記載例22
1−アセチル−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
5−トリフルオロメチル−1H−インドール
乾DMF(16ml)中の1−アセチル−5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例14,50
0mg,1.5mmole)、トリフルオロ酢酸カリウム(410mg,2.7mm
ole)およびヨウ化銅(I)(572mg,3.0mmole)の撹拌されてい
る混合物を、アルゴン雰囲気下において、トルエン/水をトラップするためにDe
an Starkヘッドを用いて130℃で0.5時間加熱した。Dean Starkヘッドをコ
ンデンサーに取り替え、混合物を155℃で34時間加熱し、ついで、さらなる
トリフルオロ酢酸カリウム(410mg)およびヨウ化銅(I)(570mg)
を添加し、加熱を155℃で3時間継続した。反応混合物を放冷し、ついで、希
アンモニア溶液(200ml)およびDCM(150ml)で処理し、十分に振
盪し、ついで、ケイソウ土のプラグで濾過した。有機層を分離し、乾燥させ(N
a2SO4)、減圧濃縮した。残渣を、酢酸エチルで溶離する塩基性アルミナクロ
マトグラフィーにより精製して標記化合物をベージュ色固体(63%)として得
た。
記載例23
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−トリフルオ
ロメチル−1H−インドール
2M HCl(25ml)およびエタノール(25ml)中の1−アセチル−
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−トリフルオ
ロ
メチル−1H−インドール(記載例22,260mg,1.1mole)の溶液を
室温に7日間保ち、ついで、減圧濃縮して体積約25mlとした。K2CO3固体
を用いて水性残渣を塩基性にし、ついで、DCMで抽出し、抽出物を乾燥させ(
Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物をベージュ色固体として得た(300m
g,91%)。
記載例24
4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル酢酸
1,2−ジメトキシエタン(50ml)中の4−ブロモナフト−1−イル酢酸
(1g,3.78mmole,J.Org.Chem.,1951,16,1588)を、ピリジン−4
−イルボロニックアシッド(465mg,3.78mmole)、炭酸水素ナトリ
ウム(952mg,11.3mmole)および水(10ml)で処理した。アル
ゴンの流れを15分間混合物に吹き込み、ついで、テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(0)(200mg,0.17mmole)を添加し、混合
物を18時間加熱還流させた。ついで、混合物を減圧濃縮してゴム状物質とし、
これを2M水酸化ナトリウム溶液およびジクロロメタン間に分配させた。水層を
分離し、炭酸カリウム溶液を添加することによりpHを7とし、ジクロロメタン
で抽出した。ジクロロメタン抽出物を乾燥させ(Na2SO4)減圧濃縮して標記
化合物を得て、これをエーテルから針状物質として結晶化させた。融点210〜
215℃(465mg,46%)。
記載例25
5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル酢酸
記載例24と同様の手順を用いて5−ブロモナフト−1−イル酢酸(Bull.So
c.
Chim.Fr.,1968,7,2957)およびピリジン−4−イルボロニックアシッドから
標記化合物を調製した。
記載例26
キノリン−6−イルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて6−キノリンカルボン酸から標記化合物を調製
した。
記載例27
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−ニトロベンゼン
2−ブタノール(500ml)中の3−ニトロアニリン(15.0g,0.11
mole)の溶液に、K2CO3(52.5g,0.385mole)および塩酸メ
クロレタミン(31.4g,0.16mole)を添加した。アルゴン雰囲気下で
混合物を撹拌しながら18時間還流させ、ついで、さらに多くの塩酸メクロレタ
ミン(17.5g,0.09mole)およびK2CO3(25.0g,0.18mole
)を添加し、加熱還流を24時間継続した。2−ブタノールを減圧除去し、残渣
をH2O(300ml)およびCH2Cl2(300ml)間に分配させた。
CH2Cl2を分離し、水層をCH2Cl2(3x200ml)で再抽出した。有機
層を一緒にし、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮してオレンジ色油状物質を得
て、これを、0〜4% MeOH/CH2Cl2で溶離するシリカゲルクロマトグ
ラフィーにより精製した。標記化合物をオレンジ色油状物質として得た(16.
72g,70%)。
記載例28
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−ニトロベンゼン(記載例27
,8.10g,0.037mole)をEtOH(250ml)に溶解し、10%
Pd/C(2g)で、室温および大気圧において18時間水素化した。触媒を濾
別し、濾液を減圧濃縮して標記化合物うす黄色油状物質として得た(6.64g,
95%)。記載例29
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)キノリン
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン(記載例28,6.6g,0.
035mole)をグリセロール(8ml,0.1mole)で被覆し、濃硫酸(
5.2ml,0.097mole)を撹拌しながら注意深く10分かけて滴下した
。エアーコンデンサーを装着し、ヨウ素(100mg)を添加し、反応物を10
0℃で撹拌しながら3時間加熱し、ついで、150℃で4時間加熱した。反応物
を冷却し、水(250ml)中に注いだ。K2CO3を用いて水相を塩基性にし、
CH2Cl2(3x300ml)中に抽出した。有機相を一緒にし、乾燥させ(N
a2SO4)、減圧濃縮して暗褐色油状物質を得て、これを、2% MeOH/C
H2Cl2で溶離する塩基性アルミナカラムクロマトグラフィーにより精製した。
標記化合物は黄色固体(4.05g,52%)であった。
記載例30
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ン
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)キノリン(記載例29,3.71g,
0.016mole)をEtOH(100ml)およびAcOH(5ml)に溶
解し、5% Pt/C(1.0g)で48時間水素化した。触媒を濾別し、溶媒を
減圧除去し、残渣を10% Na2CO3(aq)およびCH2Cl2間に分配させ
た。CH2Cl2を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を
うすオレンジ色/褐色固体として得た(3.60g,95%)。記載例31
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−トリフルオロアセチル−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン
アルゴン雰囲気下で氷冷されているCH2Cl2(30ml)中の7−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(記載例3
0,1.0g,4.3mmole)の撹拌されている溶液に、無水トリフルオロ酢酸
(0.67ml,4.8mmole)を滴下した。0℃で30分後、混合物を30
分かけて室温まで暖め、ついで、希NaHCO3(aq)で洗浄した。CH2Cl2
を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を粘性黄色油状
物質として得た(1.42g,100%)。
記載例32
6−ブロモ−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−トリフルオロアセ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン
記載例14と同様の手順を用いて7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1
−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(記載例31)
から標記化合物を調製した。記載例33
6−ブロモ−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロキノリン
MeOH(30ml)中の6−ブロモ−7−(4−メチルビペラジン−1−イ
ル)−1−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(記載
例32,0.74g,1.8mmole)の撹拌されている溶液にK2CO3(s)(
0.50g,3.6mmole)を添加した。室温で18時間後、MeOHを減圧
除去し、残渣をCH2Cl2および10% Na2CO3(aq)間に分配させた。
CH2Cl2を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を黄褐
色固体として得た(0.55g,98%)。
記載例34
1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−1H−インドール
CH2Cl2(200ml)中の2,3−ジヒドロ−6−ニトロ−1H−インド
ール(16.4g,100mmole)を、室温で連続的に撹拌しながら塩化ブチ
リル(10.6g,100mmole)およびEt3N(10.1g,100mmo
le)で処理した。ついで、反応物を、5N HCl、ついでK2CO3飽和水溶
液で順次洗浄した。ついで、反応物を乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮してゴ
ム状物質を得て、ペトロールから針状物質として結晶化させて標記化合物を得た
(23.4g,100%)。記載例35
6−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ブチリル−1H−インドール
50psiの水素雰囲気下のMeOH(200ml)中で活性炭上10%パラ
ジウム(2g)とともに1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−ニトロ−1H−
インドール(記載例34,19.8g,84.4mmole)を撹拌し、温度を上昇
させて60℃に達せしめると水素の取り込みが停止した。ついで、反応物をケイ
ソウ土で濾過し、ケイソウ土を熱MeOHで洗浄して、生成物が保持されていな
いようにした。濾液を減圧蒸発させて標記化合物を針状物質として得た(13.
3%,77%)。
記載例36
1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−ヨード−1H−インドール
0℃の濃硫酸(3ml)および水(35ml)の混合物中の6−アミノ−1−
ブチリル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール(記載例35,3.0g,0.01
5mole)の撹拌されている溶液に、水(10ml)中の亜硝酸ナトリウム(
1.1g,0.016mole)を滴下して(液体表面に漏斗の先端を接触させて
)処理し、その間温度を5℃未満に維持した。ついで、この混合物を3℃未満に
おいてさらに20分撹拌し、その後、0℃において水(10ml)中のヨウ化カ
リウム(2.66g,0.016mole)の溶液を滴下した。わずかな発熱が見
られ、濃オレンジ色懸濁液が得られた。混合物をさらに1.5時間撹拌し、その
間に室温まで暖めた。生成物をEtOAcで抽出し(3回)、有機相を洗浄し(
Na2S2O3)、乾燥させて(Na2SO4)、蒸発させて標記化合物をオレンジ
色固体として得た(3.3g,70%)。
記載例37
1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−(ピリジン−4−イル)−1H−インド
ール
Na2CO3(3.85g,36.4mmole)を含有するジメトキシエタン(
120ml)および水(30ml)中の1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−
ヨード−1H−インドール(記載例36,3.28g,10.4mmole)の懸濁
液にアルゴンを1時間通した。4−ピリジルボロニックアシッド(1.3g,10
.8mmole)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(
600mg,0.52mmole)を混合物に添加し、混合物を1時間還流させた
。混合物を放冷し、減圧蒸発させ、残渣を水およびCH2Cl2間に分配させた。
水相をさらにCH2Cl2で抽出し(2回)、有機相を一緒にし、乾燥させ(Na2
SO4)、蒸発させて暗褐色油状物質を得て、これをフラッシュクロマトグラフ
ィー(5% MeOH/CH2Cl2を溶離液とする)により精製して標記化合物
を褐色固体として得た(1.5g,54%)。
記載例38
1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−(1−メチルピペリジン−4−イル)−
1H−インドール
アセトン(50ml)中の1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−(ピリジン
−4−イル)−1H−インドール(記載例37,1.5g,5.63mmole)の
溶液に、ヨードメタン(1.6g,11.3mmole)を添加し、混合物を一晩
放置した。濾過によりオレンジ色固体(1.2g)を得て、これをエタノール(
25
ml)および水(25ml)に溶解し、溶液を0℃まで冷却した。溶液に水素化
ホウ素ナトリウム(166mg,4.4mmole)を少しずつ5分間かけて添加
し、混合物をさらに10分間撹拌した。混合物に2M NaOH溶液(16ml
)および水(40ml)を添加し、生成物をCH2Cl2で抽出(2回)し、乾燥
させ(Na2SO4)、減圧蒸発させて褐色油状物質を得た(1.0g)。ついで
、油状物質をエタノール(50ml)に溶解し、10%Pd−C(100mg)
で、50psi、50℃で72時間水素化した。濾過し、濾液を減圧蒸発させて
標記化合物を白色固体として得た(710mg,44%)
記載例39
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1
H−インドール
酢酸(20ml)中の1−ブチリル−2,3−ジヒドロ−6−(1−メチルピ
ペリジン−4−イル)−1H−インドール(記載例38,2.32mmole)の
撹拌されている溶液に、N−ブロモサクシンイミド(454mg,2.55mmo
le)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、K2CO3
固体で塩基性にした。有機相をCH2Cl2での抽出し、乾燥させ(Na2SO4)
、減圧蒸発させてわずかに灰色がかった白色の固体(890mg)を得た。エタ
ノール(20ml)および2M NaOH溶液(30ml)中の固体の一部(7
90mg,2.16mmole)をアルゴン雰囲気下、80℃で72時間加熱した
。生成物をCH2Cl2で抽出し、有機相を乾燥させ(Na2SO4)、減圧蒸発さ
せて標記化合物をオレンジ色固体として得た(647mg,100%)。
記載例40
4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)アニリン
0℃のCH2Cl2(50ml)中のフェニレンジアミン(2.0g,18.5m
mole)の撹拌されている溶液に、ジ炭酸ジ−tert−ブチル(4.25m
l,18.5mmole)を添加し、混合物を撹拌し、その間に16時間かけて室
温まで暖めた。減圧蒸発させて標記化合物(3.79g,98%)を純度80%で
得て、ジ−Boc化合物がその残りの部分であった。
記載例41
4−(ピリミジン−2−イル)安息香酸
記載例2と類似の方法で4−カルボキシフェニルボロニックアシッドおよび2
−ブロモピリミジンから標記化合物を調製し、これを淡黄褐色粉末として得た(
35%)。
記載例42
4−(ピリミジン−2−イル)フェニルイソシアネート
記載例1と類似の方法で、4−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(記載例4
1)から標記化合物を調製し、うす黄色粉末として得た(83%)。
(CDCl3に不溶であったため1H NMRを記録しなかった)
記載例43
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−(4−ヨードフェニルアミノカルボニル)
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と類似の方法で5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および4−ヨードアニ
リンから標記化合物をわずかに灰色がかった白色の粉末として調製した(54%
)。
記載例44
N−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル]アセトアミド
0℃のCH2Cl2中の4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミン(
記載例2,1.5g,6.8mmole)およびトリエチルアミン(1.0ml,7.
1mmole)の溶液に、CH2Cl2(10ml)中の塩化アセチル(0.5m
l,7.0mmole)の溶液を滴下し、混合物を撹拌し、その間1時間かけて室
温まで暖めた。溶液を10%Na2CO3水溶液で洗浄し、有機相を乾燥させ(N
a2SO4)、蒸発させて標記化合物を黄色固体として得た(1.9g,100%)
。
記載例45
N−[4−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ナ
フト−1−イル]アセトアミド
アセトン(50ml)中のN−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イ
ル]アセトアミド(記載例44,1.8g,6.8mmole)の溶液にヨードメタ
ン(1.92g,13.6mmole)を添加し、混合物を一晩放置した。濾過に
より黄色固体(1.2g)を得て、これをエタノール(25ml)および水(2
5ml)に溶解し、0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(166mg,4.
4mmole)を5分間にわたり少しずつ添加して処理し、ついで、1時間撹
拌した。10%NaOH水溶液(16ml)および水(40ml)を混合物に添
加し、生成物をCH2Cl2で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)減圧蒸発させて標
記化合物を褐色固体として得た(880mg,44%)。
記載例46
4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミン
エタノール(50ml)中のN−[4−(1−メチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリジン−4−イル)ナフト−1−イル]アセトアミド(記載例45,8
00mg,2.9mmole)の溶液を、10%Pd−Cで、50pi、50℃に
おいて192時間水素化した。ケイソウ土で濾過し、濾液を蒸発させて白色固体
(683mg)を得た。固体をエタノール(10ml)および2M NaOH(
16ml)に溶解し、アルゴン雰囲気下で72時間加熱還流させた。混合物をC
H2Cl2で抽出し、有機相を乾燥させ(Na2SO4)、減圧蒸発させて標記化合
物をオレンジ色油状物質として得た(520mg,76%)。
記載例47
4−(4−アミノフェニル)−2−メチルオキサゾール
THF(70ml)中の2−メチル−4−(4−ニトロフェニル)オキサゾー
ル(1.70g,8.2mmole,J.Het.Chem.1981,18,885)および炭素上
10%パラジウム(0.20g)の混合物を大気圧の水素雰囲気下で42時間撹
拌した。混合物を濾過し、減圧濃縮して乾固させた。残渣を、CH2Cl2中2%
MeOHで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物
を
黄色粉末として得た(0.92g)。
記載例48
4−(2−メチル−ピリジン−4−イル)安息香酸
記載例2と同様の手順を用いて4−ブロモ−2−メチルピリジン(J.0rg.Che
m.1985,50,4410)および4−カルボキシフェニルボロニックアシッドから標記化
合物を白色固体として得た(84%)。
記載例49
4−(2−メチル−ピリジン−4−イル)アニリン
記載例1と同様の手順を用いて4−(2−メチル−ピリジン−4−イル)安息
香酸(記載例48)から標記化合物をベージュ色固体として得た(31%)。
記載例50
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−ヨードアニリン
乾ジクロロメタン(20ml)中の4−ヨードアニリン(3g,0.014mo
le)の溶液にジ炭酸ジ−tert−ブチル(2.99g,0.014mole)
、ついで、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを添加した。反応物を周囲温度
で一晩撹拌し、ついで、水(2x20ml)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4
)。濾過し、蒸発を行ってわずかに灰色がかった白色の固体を得た(1.90g,
43%)。
記載例51
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−(チアゾール−2−イル)ア
ニリン
乾DMF(6ml)中のN−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−ヨ
ードアニリン(記載例50,319mg,1mmole)、ビス(ピナコラート)
ジボロン(279mg,1.1mole)、DCMと1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)との複合体(1:1)(2
4mg,0.029mmole)および酢酸カリウム(294mg,3mmole
)からなる混合物を80℃で2時間加熱した。冷却後、2−ブロモチアゾール(
328mg,2mmole)、2M炭酸ナトリウム(2.5ml)およびDCMと
1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II
)との複合体(1:1)(24mg,0.029mmole)を添加し、80℃で
18時間加熱した。冷却後、溶液を水(20ml)で希釈した。酢酸エチル(2
x20ml)で抽出し、ついで、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧蒸発さ
せて油状物質を得た。これを、ヘキサン中10%酢酸エチルで溶離するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して標記化合物を油状物質として得た(137mg,
50%)。
記載例52
4−(チアゾール−2−イル)アニリン
ジクロロメタン(2ml)およびトリフルオロ酢酸(0.1ml)中のN−(
tert−ブチルオキシカルボニル)−4−(チアゾール−2−イル)アニリン
(記載例51,122mg,0.44mmole)の溶液を周囲温度で18時間撹
拌し、ついで、水(20ml)を添加した。水相をジクロロメタン(2x10m
l)で抽出し、抽出物を10%炭酸水素ナトリウム水溶液(2x20ml)で洗
浄し、ついで、乾燥させ(MgSO4)、減圧蒸発させてうす黄色油状物質を得
た。これを放置すると固化した(70mg,90%)。
記載例53
4−(イソキノリン−2−イル)安息香酸
記載例2と同様の手順を用いて4−カルボキシフェニルボロニックアシッドお
よび4−ブロモイソキノリンから標記化合物をわずかに灰色がかった白色の固体
として調製した(58%)。
記載例54
4−(イソキノリン−4−イル)フェニルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて4−(イソキノリン−4−イル)安息香酸(記
載例53)から標記化合物を調製した。イソシアネートをそのトルエン溶液とし
て濃縮せずに使用した。
記載例55
4−(キノリン−3−イル)安息香酸
記載例2と同様の手順を用いて4−カルボキシフェニルボロニックアシッドお
よび3−ブロモキノリンからから標記化合物を白色固体として調製した(72%
)。
記載例56
4−(キノリン−3−イル)フェニルイソシアネート
記載例51と同様の手順を用いて4−(キノリン−3−イル)安息香酸(記載
例55)から標記化合物を調製した。イソシアネートをそのトルエン溶液として
濃縮せずに使用した。
記載例57
4−(キノリン−8−イル)安息香酸
記載例2と同様の手順を用いて4−カルボキシフェニルボロニックアシッドお
よび8−ブロモキノリンから標記化合物を白色固体として調製した(65%)。
記載例58
4−(キノリン−8−イル)フェニルイソシアネート
記載例51と同様の手順を用いて4−(キノリン−8−イル)安息香酸(記載
例57)から標記化合物を調製した。イソシアネートをそのトルエン溶液として
濃縮せずに使用した。
記載例59
3−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(記載例59a)および4−ブロモ−2,
6−ジメチルピリジン(記載例59b)
アルゴン雰囲気下、室温の1,2−ジクロロエタン(250ml)中のオキシ
臭化リン(25g,0.085mole)の撹拌されている溶液を、2,6−ルチ
ジン−N−オキシド(10g,0.081mole)で処理し、ついで、6時間加
熱還流させた。混合物を放冷し、ついで、十分に撹拌されている氷水(400m
l)中にゆっくりと注ぎ、固体K2CO3を添加することにより塩基性にした。水
性混合物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を乾燥(Na2SO4)させ、減圧濃
縮した。残渣を、1:1エーテル/60−80ペトロールで溶離するシリカゲル
クロマトグラフィーに供して4つの化合物を分離した。2番目の成分は3−ブロ
モ−2,6−ジ
メチルピリジン(2.5g,21%)
であり、黄色油状物質として得られ、3番目の成分は4−ブロモ−2,6−ジメ
チルピリジン(1.5g,12%)
であり、うす黄色油状物質であった。
記載例60
4−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)安息香酸
記載例2と同様の手順に従って4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(記載例
59b)および4−カルボキシフェニルボロニックアシッドから標記化合物を白
色固体として調製した(76%)。
記載例61
4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)安息香酸
記載例2と同様の手順を用いて3−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(記載例
59a)および4−カルボキシフェニルボロニックアシッドから標記化合物を調
製した(76%)。
記載例62
4−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)フェニルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル
)安息香酸(記載例60)から標記化合物を調製した。イソシアネートをそのト
ルエ
ン溶液として濃縮せずに使用した。
記載例63
4−(2,6−ジメチル−ピリジン−3−イル)フェニルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて4−(2−6−ジメチルピリジン−3−イル)
安息香酸(記載例61)から標記化合物を調製した。イソシアネートをそのトル
エン溶液として濃縮せずに使用した。
記載例64
8−ブロモ−5−ニトロキノリン
氷冷した濃硫酸(5ml)、濃硝酸(10ml)および発煙硝酸(2ml)か
らなる十分に撹拌されている溶液に8−ブロモキノリン(1.5g,7.2mmo
le)を、器壁を伝わらせながら滴下した。混合物を65℃で30分加熱し、つ
いで、冷却し、撹拌しながらH2O(350ml)中に注いだ。生成した沈殿を
濾別し、水洗し、減圧乾燥して標記化合物をうすクリーム色固体として得た(1
.10g,60%)。
記載例65
5−ニトロ−8−フェニルキノリン
記載例2と同様の手順を用いて8−ブロモ−5−ニトロキノリン(記載例64
)およびフェニルボロニックアシッドから標記化合物を橙褐色固体として調製し
た(99%)。
記載例66
5−アミノ−8−フェニルキノリン
記載例20と同様の手順を用いて5−ニトロ−8−フェニルキノリン(記載例
65)から標記化合物を橙褐色固体として調製した(97%)。
記載例67
6−アセトアミド−2−メチルキノリン
記載例8と同様の手順を用いて6−アミノ−2−メチルキノリンおよび無水酢
酸から標記化合物を緑色固体として調製した(95%)。
記載例68
6−アミノ−2−(2−フェニルエテニル)キノリン
無水酢酸(6ml)中の6−アセトアミド−2−メチルキノリン(記載例67
,600mg,3.0mmole)の懸濁液をベンズアルデヒド(954mg,9.
0mmole)で処理し、混合物を120℃で40時間加熱し、ついで、冷却し
、無水酢酸を減圧除去した。残渣を2M NaOH(30ml)およびEtOH
(10ml)に溶解し、撹拌しながら加熱還流させた。18時間後、EtOHを
減圧除去し、残渣をEtOAc(3x100ml)で抽出した。有機相を一緒に
し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して粗褐色油状物質を得て、これを、E
tOAcで溶離する塩基性アルミナクロマトグラフィーにより精製した。標記化
合物を褐色固体(210mg,28%)として得たが、これにはベンジルアルコ
ールが一部混入していた。
記載例69
6−アミノ−2−(2−フェニルエチル)キノリン
記載例20と同様の手順を用いて6−アミノ−2−(2−フェニルエテニル)
キノリン(記載例68)から標記化合物を黄色油状物質として調製し(41%)
、これはベンジルアルコールが部分的に混入していた。
記載例70
2−(3−ニトロフェノキシ)ピリミジン
乾DMF(20ml)中の3−ニトロフェノール(2.08g,15mmole
)、2−ブロモピリミジン(2.38g,15mmole)および無水炭酸カリウ
ム(2.76g,20mmole)の撹拌されている混合物を80℃で4時間加熱
した。冷却した混合物を減圧濃縮して乾固させ、残渣をCH2Cl2(75ml)
および水(50ml)間に分配させた。有機相を分離し、水洗し、乾燥させ(N
a2SO4)、減圧濃縮して乾固させた。残渣を、CH2Cl2で溶離するシリカゲ
ルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物をうす黄色粉末として単離し
た(1.94g,60%)。
記載例71
3−(ピリミジン−2−イルオキシ)アニリン
メタノール(30ml)中の2−(3−ニトロフェノキシ)ピリミジン(記載
例70,0.65g,3mmole)および塩化すず(II)(2.28g,12m
mole)の撹拌されている混合物に濃塩酸(0.7ml)を添加した。混合物
を2時間加熱還流させ、冷却し、減圧濃縮してほとんど乾固させた。残渣をCH2
Cl2(50ml)および水(25ml)で処理し、2N NaOH溶液を添
加してpH12とした。混合物を濾過し、有機相を分離し、水洗し、乾燥(Na2
SO4)させ、減圧濃縮して乾固させ、標記化合物を黄色粉末(0.50g,89
%)として得た。
記載例72
N−メチル−4−ニトロ−N−(ピリミジン−2−イル)アニリン
DMF(25ml)中のN−メチル−4−ニトロアニリン(2.20g,14.
5mmole)の撹拌されている溶液にカリウムtert−ブトキシド(1.7
9g,16mmole)を添加した。室温で1時間撹拌後、2−ブロモピリミジ
ン(2.30g,14.5mmole)を添加し、混合物を80℃で6時間暖め、
ついで、室温で一晩放置した。減圧濃縮して乾固させた後、残渣をCH2Cl2(
100ml)および水(30ml)間に分配させ、た。有機相を水洗し、乾燥さ
せ(Na2SO4)、濃縮乾固させた。残渣をジエチルエーテルに粉砕して標記化
合物をうす黄−オレンジ色粉末を得た(1.24g,37%)。
記載例73
4−[N−メチル−N−(ピリミジン−2−イル)アミノ]アニリン
メタノール(70ml)および酢酸エチル(70ml)中のN−メチル−4−
ニトロ−N−(ピリミジン−2−イル)アニリン(記載例72,1.30g,5.6
mmole)の溶液を、炭素上10%パラジウム(0.25g)で処理し、1気
圧で48時間振盪した。濾過した混合物を濃縮乾固させ、残渣をジエチルエーテ
ルに粉砕して標記化合物をうすオレンジ−褐色粉末(0.78g,68%)として
得た。
記載例74
5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミン
記載例2と同様の手順を用いて5−ブロモ−1−ナフチルアミン(JP081
51353A2)および4−ピリジルボロニックアシッドから標記化合物を調製
した。
記載例75
N−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル]アセトアミド
記載例44と類似の方法で、5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルア
ミン(記載例74)から標記化合物を調製した。MH+263。
記載例76
N−[5−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ナ
フト−1−イルアセトアミド
記載例45と類似の方法で、N−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−
イル]アヤトアミド(記載例74)から標記化合物を調製した。MH+281。
記載例77
5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミン
記載例46と類似の方法で、N−[5−(1−メチル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセトアミド(記載例76)から
標記化合物を調製した。
記載例78
N−2−(4−ニトロフェニル)エチル−トリフルオロアセトアミド
ジクロロメタン(100ml)中の無水トリフルオロ酢酸(10.6ml)の
溶液を、0℃の2,6−ルチジン(17.4ml)および塩酸4−ニトロフェネチ
ルアミン(15.2g,75mmole)の撹拌されている溶液に滴下した。混合
物をアルゴン雰囲気下で25℃で一晩撹拌し、ついで、希クエン酸で2回、つい
でブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させた。有機相中の物質をうす黄色固
体の標記化合物として得た(19.04g)。
記載例79
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−トリフルオロアセチルイソキノ
リン
G.E.Stokker,Tet.Lett.,1996,37,5453の手順に準じて、酢酸(10m
l)および濃硫酸(15ml)中のN−2−(4−ニトロフェニル)エチルート
リフルオロアセトアミド(記載例78,2.26g,9.15mmole)およびパ
ラホルムアルデヒド(0.45g,14.4mmole)を25℃で20時間撹拌
した。仕上げを行って標記化合物を白色固体として得た(2.17g)。
記載例80
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−トリフルオロアセチルイソキ
ノリン(記載例79,17.2g,63mmole)を、10%メタノール水溶液
(660ml)中炭酸カリウム(46.6g)の溶液を用いて、室温において加
水分解した。仕上げ反応を行って標記化合物を得た(11g)。
記載例81
2−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
G.M.Carrera and D.S.Garvey,J.Het.Chem.,1992,29,847の手順に準
じて、7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(記載例80,2.
08g,11.7mmole)を、88%ギ酸(3.45ml)および37%ホル
ムアルデヒド水溶液(5.88ml)で、80℃において2時間処理した。10
%水酸化ナトリウムで塩基性にした後、EtOAcで抽出してオレンジ色ゴム状
物質(2.3g)を得た。O−3%メタノール/酢酸エチルでのシリカゲルクロ
マトグラフィーにより標記化合物をオレンジ色固体として得た(1.7g)。M
H+193。
記載例82
7−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
メタノール(40ml)中の2−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン(記載例81,0.25g,1.3mmole)を、炭素上10
%パラジウム(100mg)で、大気圧において一晩水素化した。ケイソウ土の
パッドでの濾過により触媒を除去し、減圧蒸発させて標記化合物を白色固体とし
て得た(213mg)。MH+163。
記載例83
8−ブロモキノリン−2,4−ジカルボン酸
H2O(64ml)中のKOH(21.3g,0.38mole)の撹拌されてい
る溶液に、7−ブロモイサチン(10g,0.044mole,Proc.Royal Soc.,
1958,148,481)を1分かけて添加し、ついで、ピルビン酸(5.35ml,0.0
77mole)を1分かけて添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、つ
いで、1.5時間加熱還流させ、ついで、室温まで冷却し、H2O(100ml)
で希釈し、濾過した。濾液を濃塩酸で酸性化させpH1とし、濾過し、固体をH2
Oで洗浄し、減圧乾燥した。標記化合物は褐色固体であった(10.1g,77
%)。
記載例84
8−ブロモキノリン−4−カルボン酸
ニトロベンゼン(40ml)中の8−ブロモキノリン−2,4−ジカルボン酸(
記載例83,10g,34mmole)の溶液を2時間加熱還流させ、ついで、室
温まで放冷し、ヘキサン(60ml)で希釈し、標記化合物を濾別して褐色固体
として得た(8.5g,100%)。
記載例85
8−フェニルキノリン−4−カルボン酸
記載例2と同様の手順を用いて8−ブロモキノリン−4−カルボン酸(記載例
84)およびフェニルボロニックアシッドから標記化合物を褐色固体として調製
した(63%)。
記載例86
8−フェニルキノリン−4−イルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて8−フェニルキノリン−4−カルボン酸(記載
例85)から標記化合物を調製した。イソシアネートを濃縮せずに、そのトルエ
ン溶液として使用した。
記載例87
4−アミノ−2−メチルフェニルボロニックアシッド
アルゴン雰囲気下、0℃のジクロロメタン(250ml)中の4−ブロモ−3
−メチルアニリン(20g,0.107mole)およびトリエチルアミン(33
ml,0.237mole)の撹拌されている溶液に、ジクロロメタン(100
ml)中のビス(クロロジメチルシリル)エタン(25.3g,0.12mole
)の溶液を15分かけて滴下して処理した。混合物を室温まで暖め、20時間撹
拌し、ついで、濾過し、減圧濃縮した。残渣を60−80ペトロール(400m
l)で抽出し、濾液を減圧濃縮して残渣をオレンジ色油状物質として得た(35g
,100%)。これを乾THF(400ml)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−6
5℃まで冷却し、ヘキサン中2.5Mn−ブチルリチウム(52ml,0.13m
ole)を15分かけて滴下して処理した。混合物を−65℃で1時間撹拌し、
ついで、トリイソプロピルボレート(30ml,0.13mole)を10分かけ
て滴下して処理し、−65℃でさらに1.5時間撹拌し、ついで、NH4Cl飽和
水溶液(100ml)で処理し、室温まで暖めた。混合物を水(200ml)で
希釈し、濃塩酸(50ml)で酸性にし、20分撹拌し、ついで、減圧濃縮して
体積約400mlとした。水性残渣を酢酸エチルで洗浄し、ついで、固体K2C
O3を添加することにより塩基性にした。塩基性混合物を酢酸エチルで抽出し、
乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して体積約150mlとしたところ、沈殿が
生成し始めた。混合物を8℃まで冷却し、固体を固化させ、乾燥させて標記化合
物を白色固体として得た(9.2g,51%)。
記載例88
4−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)−3−メチルアニリン
記載例2と同様の手順を用いて4−クロロ−2,6−ジメチルピリジン(Chem.A
bs.1952,46,4541)および4−アミノ−2−メチルフェニルボロニックアシッド(
記載例87)から標記化合物をベージュ色固体として得た(4%)。
記載例89
3−メチル−4−(6−メチル−ピリジン−2−イル)アニリン
記載例2と同様の手順を用いて4−アミノ−2−メチルフェニルボロニックア
シッド(記載例87)から標記化合物をベージュ色固体として得た(100%)
。
記載例90
5−カルボキシ−ナフト−1−イルボロニックアシッド
−60℃の乾THF(1000ml)中の5−ブロモ−1−ナフトエ酸(Bull.S
oc.Chim.Fr.,1968,7,2957,22.3g,0.089mole)の撹拌されている溶
液に、ヘキサン中1.6M n−ブチルリチウム(125ml,0.20mole)
を15分かけて滴下して処理した。最初の当量を添加すると、初め褐色であった
溶液がベージュ色の沈殿を生じ、次の当量を添加すると沈殿が溶解した。得られ
た溶液を−60℃で40分撹拌し、ついで、トリイソプロピルボレート(51m
l,0.22mole)を添加し、混合物を−60℃でさらに1時間撹拌し、つい
で、除々に暖めて−10℃とした。NH4Cl飽和水溶液(300ml)を添加
し、ついで、水(400ml)、ついで5M HCI(200ml)を添加した
。得られた混合物を減圧濃縮して体積約1000mlとし、ついで、40%Na
OH溶液を添加することにより塩基性とし、酢酸エチルで洗浄した。水相を過剰
の5M HClに添加し、沈殿した固体を濾別し、水洗し、乾燥させて白色固体
(9.67g)を得た。これは約50%の標記化合物ならびに1−ナフトエ酸を
含有していた。
記載例91
5−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−1−ナフトエ酸
記載例2と同様の手順を用いて2−ブロモ−6−メチルピリジンおよび5−カ
ルボキシ−ナフト−1−イルボロニックアシッド(記載例90)から標記化合物を
ベージュ色固体として調製した(46%)。
記載例92
5−(6−メチル−ピリジン−2−イル)ナフト−1−イルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて5−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−1
−ナフトエ酸(記載例91)から標記化合物を調製した。イソシアネートを濃縮
せずに、そのトルエン溶液として使用した。
記載例93
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−トリフルオロアセチル−1H−インドール
記載例31と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合
物をベージュ色固体として調製した(96%)。
記載例94
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(ピペラジン−1−イル)−1−トリフル
オロアセチル−1H−インドール
アルゴン雰囲気下の1,2−ジクロロエタン(200ml)中の5−クロロ−
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−トリフルオ
ロアセチル−1H−インドール(記載例93,7.0g,20mmole)の撹拌
され
ている溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(3.50ml,20mmole)、
ついで、クロロギ酸1−クロロエチル(4.35ml,40mmole)を添加し
た。1時間後、混合物を希NaHCO3(aq)で洗浄し、ついで、乾燥(Na2
SO4)させ、減圧濃縮して褐色固体を得た(8.86g,100%)。MeOH
(200ml)中の懸濁液を3時間還流させて撹拌し、ついで、放冷してMeO
Hを減圧除去した。残渣を希釈NaHCO3(aq)およびCH2Cl2間に分配
させた。CH2Cl2を分離し、水相をCH2Cl2(2x50ml)で抽出した。
有機相を一緒にし、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を褐色固
体として得た(4.79g,72%)。
記載例95
6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−
1−トリフルオロアセチル−1H−インドール
氷冷CH2Cl2(50ml)中の5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(ピペ
ラジン−1−イル)−1−トリフルオロアセチル−1H−インドール(記載例9
4,1.0g,3.0mmole)の撹拌されている溶液を無水酢酸(0.34g,3
.3mmole)で処理し、ついで、放置して室温まで暖めた。6時間後、混合
物を希釈NaHCO3(aq)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮し
て標記化合物を褐色固体として得た(1.10g,97%)。
記載例96
6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−
1H−インドール
記載例33と同様の手順を用いて6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)
−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−トリフルオロアセチル−1H−インドー
ル(記載例95)から標記化合物を褐色泡状物質として得た(81%)。
記載例97
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−エチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
アルゴン雰囲気下、室温におけるTHF(30ml)中の6−(4−アセチル
ピペラジン−1−イル)−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール(
記載例96,0.65g,2.3mmole)の撹拌されている溶液を、THF中1
Mボラン−THF錯体(9.3ml,9.3mmole)で処理し、ついで、5時
間還流させた。混合物を0℃まで冷却し、ついで、メタノール(25ml)中濃
塩酸(6ml)を滴下して処理した。30分後、溶液を2時問還流させ、ついで
、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(50ml)および2M HCl(40ml
)で処理し、十分に振盪し、水相を分離し、K2CO3で塩基性にし、ジクロロメ
タンで抽出した。抽出物を乾燥(Na2SO4)させ、減圧濃縮し、残渣を、2−
10%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製して標記化合物をベージュ色固体として得た(0.31g,50%)。
記載例98
6−[4−(tert−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−5
−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−トリフルオロアセチル−1H−インドール
記載例95と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(ピペ
ラ
ジン−1−イル)−1−トリフルオロアセチル−1H−インドール(記載例94
)およびジ炭酸ジ−tert−ブチルから標記化合物を褐色泡状物質として調製
した(100%)。
記載例99
6−[4−(tert−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−5
−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
記載例33と同様の手順を用いて6−[4−(tert−ブチルオキシカルボ
ニル)ピペラジン−1−イル]−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−トリフル
オロアセチル−1H−インドール(記載例98)から標記化合物を褐色固体とし
て得た(84%)。
記載例100
6−[4−(tert−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−5
−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−
イルアミノカルボニル]−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および6−[4−(tert−ブチルオキシカルボニル)ピ
ペラジン−1−イル]−5−クロロ−2,3−ジヒドロインドール(記載例99
)から標記化合物を黄褐色固体として得た(67%)。
記載例101
6−[4−(tert−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−5
−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−
イルアミノカルボニル]−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例74)および6−[4−(tert−ブチルオキシカルボニル)
ピペラジン−1−イル]−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール(
記載例99)から標記化合物を黄褐色固体として得た(74%)。
記載例102
4−(ピペラジン−3−イル)安息香酸
記載例24と同様の手順を用いて3−クロロピリダジンおよび4−カルボキシ
フェニルボロニックアシッドから標記化合物を褐色固体として調製した(87%
)。MS:m/z=199(M−H)。
記載例103
4−(ピラジン−2−イル)安息香酸
記載例24と同様の手順を用いて2−クロロピラジンおよび4−カルボキシフ
ェニルボロニックアシッドから標記化合物を調製した(88%)。MS:m/z
=156(M−CO2)。
記載例104
6−フェニルニコチン酸
記載例24と同様の手順を用いて6−クロロニコチン酸およびフェニルボロニ
ックアシッドから標記化合物をわずかに灰色がかった白色の固体として調製した
(54%)。MS:m/z=200(MH+)。
記載例105
4−(6−メチル−ピリダジン−3−イル)安息香酸
記載例24と同様の手順を用いて3−クロロ−6−メチルピリダジンおよび4
−カルボキシフェニルボロニックアシッドから標記化合物を黄色固体として得た
(52%)。MS:m/z=213(M−H)。
記載例106
4−(4−シアノ−3−メチルフェニル)安息香酸
記載例24と同様の手順を用いて4−ブロモ−2−メチルベンゾニトリルおよ
び4−カルボキシフェニルボロニックアシッドから標記化合物を白色固体として
調製した(75%)。MS:m/z=236(M−H)。
記載例107
4−(5−メチル−オキサゾール−2−イル)アニリン
THF(75ml)中の5−メチル−2−(4−ニトロフェニル)オキサゾー
ル(Chim.Ther.1973,8(4),437)(3.0g,15mmole)および炭素上
10%パラジウム(0.25g)の混合物を水素雰囲気下で24時間撹拌した。
混合物を濾過し、減圧濃縮して乾固させ、標記化合物を淡黄褐色粉末として得た
(2.29g,89%)。
記載例108
5−ニトロ−ナフト−1−イルカルボキシアミド
CH2Cl2(200ml)中の5−ニトロ−ナフト−1−イルカルボン酸(Che
m.Pharm.Bull 1984,32(10),3968)(3.50g,16mmole)の撹拌さ
れてい
る懸濁液を塩化オキサリル(2.1ml,24mmole)およびDMF(2滴)
で処理した。混合物を室温で5時間撹拌した。溶液を減圧濃縮し乾固させ、残渣
を乾THF(200ml)に溶解させた。アンモニアを0.5時間にわたりゆっ
くりと溶液に吹き込んだ。混合物を減圧濃縮し乾固させ、残渣を水で粉砕し、固
体を濾別し、減圧乾燥して標記化合物をうす褐色粉末として得た(3.34g,9
5%)。
記載例109
N−[1−(ジメチルアミノ)エチリデン]−5−ニトロナフト−1−イルカル
ボキシアミド
5−ニトロ−ナフト−1−イルカルボキシアミド(記載例108,1.50g,
7mmole)およびN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール(3m
l)の撹拌されている混合物を110℃で2時間加熱した。冷却した混合物を水
(20ml)で希釈し、沈殿固体を濾別し、水洗し、減圧乾燥して標記化合物を
うす褐色粉末として得た(1.60g,80%)。
記載例110
3−メチル−5−(5−ニトロ−ナフト−1−イル)−1,2,4−オキサジアゾ
ール
70%酢酸水溶液(10ml)中の塩酸ヒドロキシルアミン(0.47g,6.
75mmole)および5M NaOH溶液(1.35ml,6.75mmole)
の撹拌されている溶液に、N−[1−(ジメチルアミノ)エチリデン]−5−ニ
トロナフト−1−イルカルボキシアミド(記載例109,1.55g,5.4mmo
le)を添加した。混合物を80℃で4時間暖め、ついで、冷却し、水(50m
l)で希釈した。沈殿固体を濾別し、水洗し、減圧乾燥して標記化合物を
淡黄褐色粉末として得た(1.11g,80%)。
記載例111
5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ナフト−1−イル
アミン
記載例71と同様の手順を用いて3−メチル−5−(5−ニトロ−ナフト−1
−イル)−1,2,4−オキサジアゾール(記載例110)から標記化合物をうす
黄色粉末として調製した(54%)。
記載例112
5−ニトロ−N−プロパルギルナフト−1−イルカルボキシアミド
CH2Cl2(50ml)中の5−ニトロナフト−1−イルカルボン酸(Chem.Phar
m Bull.1984,21(10),3986)(1.10g,5mmole)の撹拌されている懸
濁液を、塩化オキサリル(0.5ml,6mmole)およびDMF(1滴)で処
理した。室温で3時間後、混合物を減圧濃縮し乾固させた。残渣をCH2Cl2(
30ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.4ml,10mmole)で処理し
、ついで、CH2Cl2(10ml)中のプロパルギルアミン(0.28g,5mm
ole)の溶液を滴下して処理した。室温で18時間撹拌後、混合物を水洗し、
乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮し乾固させた。残渣をジエチルエーテルに粉
砕して標記化合物をうす黄色粉末として得た(0.79g,61%)。
記載例113
5−メチル−2−(5−ニトロナフト−1−イル)オキサゾール
氷酢酸(10ml)中の5−ニトロ−N−プロパルギルナフト−1−イルカル
ボキシアミド(記載例112,0.75g,3mmole)および酢酸水銀(0.0
4g,0.12mole)の撹拌されている混合物を4時間加熱還流させた。冷却
混合物を減圧濃縮し、ついで、残渣をCH2Cl2に溶解し、K2CO3水溶液で洗
浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して乾固させた。残渣を、CH2Cl2
で溶離するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーに供して標記化合物を黄色
粉末として得た(0.50g,66%)。
記載例114
5−(5−メチルオキサゾール−2−イル)ナフト−1−イルアミン
記載例28と同様の手順を用いて5−メチル−2−(5−ニトロナフト−1−
イル)オキサゾール(記載例113)から標記化合物を黄緑色ゴム状物質として
調製した(95%)。
記載例115
3−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)アニリン
記載例2と同様の手順を用いて2−ブロモピリミジンおよび4−アミノ−2−
メチルフェニルボロニックアシッド(記載例87)から標記化合物を黄色固体と
して調製した(46%)。
記載例116
3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)アニリン
記載例2と同様の手順を用いて5−ブロモピリミジンおよび4−アミノ−2−
メチルフェニルボロニックアシッド(記載例87)から標記化合物を麦藁色固体
として得た(91%)。
記載例117
2,6−ジメチル−4−ヨードピリジン
2−ブタノン(250ml)中の4−クロロ−2,6−ジメチルピリジン(Che
m.Abs.1952,46,4541)(2.6g,18mmole)の撹拌されている溶液を
ヨウ化ナトリウム(17.6g,120mmole)および4−トルエンスルホン
酸(3.4g,18mmole)で処理し、アルゴン雰囲気下で混合物を72時間
加熱還流させた。反応混合物を冷却し、ついで、減圧濃縮して残渣を水(200
ml)で処理し、EtOAcで抽出した。抽出物をチオ硫酸ナトリウム水溶液で
洗浄し、ついで、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して標記化合物を白色固体
として得て、これをその塩酸塩に変換し、アセトンから白色固体として得た(3
.44g,69%)。
記載例118
5−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)−1−ナフトエ酸
記載例2と同様の手順を用いて2,6−ジメチル−4−ヨードピリジン(記載
例117)および5−カルボキシナフト−1−イルボロニックアシッド(記載例
90)から標記化合物を白色固体として調製した(70%)。
記載例119
5−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルイソシアネー
ト
記載例1と同様の手順を用いて5−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル
)−1−ナフトエ酸(記載例118)から標記化合物を調製した。イソシアネー
トを単離しなかったが、次の工程においてそのトルエン溶液として使用した。
記載例120
4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)−3−メチルアニリン
記載例2と同様の手順を用いて3−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(記載
例59a)および4−アミノ−2−メチルフェニルボロニックアシッド(記載例
87)から標記化合物をうす黄色油状物質として調製した(6.5%)。
記載例121
3−メチル−4−(チアゾール−2−イル)アニリン
記載例2と同様の手順を用いて2−ブロモチアゾールおよび4−アミノ−2−
メチルフェニルボロニックアシッド(記載例87)から標記化合物を黄褐色油状
物質として調製した(65%)。
記載例122
5−(ピリミジン−5−イル)−1−ナフトエ酸
記載例2と同様の手順を用いて5−ブロモピリミジンおよび5−カルボキシナ
フト−1−イルボロニックアシッド(記載例90)から標記化合物をベージュ色
固体
として調製した(78%)。
記載例123
5−(ピリミジン−5−イル)ナフト−1−イルイソシアネート
記載例1と同様の手順を用いて5−(ピリミジン−5−イル)−1−ナフトエ
酸(記載例122)から標記化合物を調製した。イソシアネートを単離しなかっ
たが、次の工程においてそのトルエン溶液として使用した。
記載例124
5−アセチルナフト−1−イルアミン
メタノール(75ml)中の1−アセチル−5−ニトロナフタレン(Aust.J.Chem
.1995,48(12),1969)(0.75g,3.5mmole)、10%Pd/C(0.
20g)およびシクロヘキサン(10ml)の撹拌されている溶液を6時間加熱
還流させた。冷却した混合物を濾過し、減圧濃縮した。残渣をCH2Cl2(50
ml)に溶解し、水洗し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮乾固させた。残渣をエ
ーテル/ヘキサンで粉砕して標記化合物を黄褐色粉末として得た(0.52g,8
0%)。
記載例125
5−(ピリミジン−2−イルオキシ)ナフト−1−イルアミン
記載例70と同様の手順を用いて5−ヒドロキシナフト−1−イルアミンおよ
び2−ブロモピリミジンから標記化合物を淡黄褐色粉末として得た(58%)。
記載例126
5−シアノナフト−1−イルアミン
エタノール(10ml)および水(5ml)中の5−ニトロナフト−1−イル
カルボニトロル(記載例128,0.15g,0.76mmole)の撹拌されてい
る懸濁液に、鉄粉(0.21g,3.7mmole)および塩化アンモニウム(0.
02g,0.4mmole)を添加し、ついで、混合物を0.5時間加熱還流させ
た。混合物をわずかに冷却し、濾過し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(25
ml)および水(15ml)間に分配させた。有機層を分離し、乾燥させ(Na2
SO4)、濃縮乾固させて標記化合物を黄緑色粉末として得た(0.11g,85%)
。記載例127
5−ニトロナフト−1−イルカルボニトリル
CH2Cl2(10ml)中の5−ニトロナフト−1−イルカルボキシアミド(
記載例108,0.20g,0.93mmole)の撹拌されている溶液に、CH2
Cl2(5ml)中トリメチルシリルホスフェートの2.5M溶液(Synthesis,1982
,591)を添加し、混合物を2時間加熱還流させた。冷却した混合物を水(10m
l)で処理し、10分間撹拌後、有機相を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ
(Na2SO4)、減圧濃縮して乾固させた。残渣を、CH2Cl2で溶離するシリ
カゲルフラッシュクロマトグラフィーに供して標記化合物を無色粉末として得た
(0.12g,66%)。
記載例128
5−ニトロナフト−1−イルアミドオキシム
メタノール(100ml)中の水酸化ナトリウム(0.71g,17.8mmo
le)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(1.23g,1.78mmole)を
添加した。混合物を5−ニトロナフト−1−イルカルボニトリル(記載例127
,1.60g,8.1mmole)で処理し、48時間加熱還流させた。冷却した混
合物を蒸発濃縮して10mlとし、ついで、水(50ml)で処理した。沈殿を
集め、水洗し、減圧乾燥させて標記化合物をうす黄色粉末として得た(1.65
g,88%)。
記載例129
5−メチル−3−(5−ニトロナフト−1−イル)−1,2,4−オキサジアゾー
ル
ピリジン(10ml)中の5−ニトロナフト−1−イルアミドオキシム(記載
例128,1.28g,5.5mmole)の撹拌されている溶液に塩化アセチル(
0.78ml,11mmole)を滴下した。混合物を室温で0.5時間撹拌し、
ついで、24時間加熱還流させた。冷却した混合物を水(100ml)で処理し
、酢酸エチル(3x25ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を希塩酸、水
で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮乾固させた。残渣を、CH2Cl2で溶
離するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーに供して標記化合物をうす黄色
粉末として得た(0.86g,61%)。
記載例130
5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ナフト−1−イル
アミン
記載例126で説明した手順に従って標記化合物を褐色ゴム状物質として得た
。これを塩酸塩に変換して灰色粉末を得た。
実施例1
1−[(4−ブロモ−3−メチルフェニル)アミノカルボニル]−5−メトキシ
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)インドール
アルゴン雰囲気下の無水THF(10ml)中の5−メトキシ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)インドール(130mg,0.50mole、WO9
5/06637の中間体2)の溶液にカリウムt−ブトキシド(59mg,0.5
0mmole)を添加し、混合物を15分間撹拌した。これに無水THF(10
ml)中の4−ブロモ−3−メチルフェニルイソシアネート(記載例1,127
mg,0.60mmole)の溶液を添加した。得られた混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で16時間撹拌し、ついで、減圧濃縮した。0−6%MeOH/CH2
Cl2で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して標
記化合物をうす黄色固体として得た(108mg,45%)。
実施例2
1−[(4−ブロモ−3−メチルフェニル)アミノカルボニル]−2,3−ジヒ
ドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インド
ール
ジクロロメタン(10ml)中の2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(0.10g,0.40mm
ole,WO95/06627の中間体3)を、ジクロロメタン(10ml)中
の4−ブロモ−3−メチルフェニルイソシアネート(記載例1,0.11g,0.5
0mmole)の溶液に添加した。混合物を室温で17時間撹拌し、ついで、減
圧濃縮して濃黄色油状物質を得た。この油状物質をジエチルエーテルとともに撹
拌し、
標記化合物を黄色固体として得て、これを濾別し、乾燥させた(0.17g,92
%)。
実施例3
1−[(2,3−ジクロロフェニル)アミノカルボニル]−2,3−ジヒドロ−5
−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例2と同様の手順に従って2,3−ジクロロフェニルイソシアネートおよ
び2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−1H−インドール(WO95/06627の中間体3)から標記化合物を調製
した。
実施例4
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H
−インドール
アルゴン雰囲気下のCH2Cl2(10ml)中のトリホスゲン(84mg,0.
28mmole)の撹拌されている溶液に、CH2Cl2(10ml)中の4−(
ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミン(記載例2,196mg,0.89
mmole)およびNEt3(60mg,0.89mmole)の溶液を30分か
けて滴下した。添加完了後、混合物を室温で15分撹拌し、ついで、CH2Cl2
(10ml)中の2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間体3、200
mg,0.81mmole)の溶液を添加した。6時間後、混合物を10%Na2
CO3(aq)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮して粗
緑色油状物質を得て、これを、2−5%MeOH/CH2Cl2で溶離するシリカ
ゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物をベージュ色固体として得
た(292mg,73%)。
実施例5
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[5−(4−ピリジル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−イン
ドール
実施例2と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
イソシアネート(記載例4)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の
中間体3)から標記化合物を調製した。
実施例6
1−[2,3−ジクロロ−4−(ピリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニ
ル]−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて2,3−ジクロロ−4−(ピリジン−4−イル
)アニリン(記載例7)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/O6627の中間
体3)
から標記化合物を橙褐色固体として得た(54%)。
実施例7
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−(キノリン−5−イルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−アミノキノリンおよび2,3−ジヒドロ−
5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(
WO95/06627の中間体3)から標記化合物を調製した。実施例8
2,3−ジヒドロ−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−[4−(ピリジ
ン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−1H−インドール(記載例11)から標記化合物を調製した(50%
)。
実施例9
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
イン
ドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を調製し
た(38%)。これを塩酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として得た。
実施例10
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
インドール
記載例14と同様の手順を用いて2,3−ジヒドロ−(4−メチルピペラジン
−1−イル)−1−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカル
ボニル]−1H−インドール(実施例8)および三臭化ベンジルトリメチルアン
モニウムから標記化合物をベージュ色固体として調製した(86%)。この物質
をその塩酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として得た。
実施例11
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドー
ル
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)アニリン(記載例5)
および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル
)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を白色固体として調製した
(2
4%)。
実施例12
5−ブロモ−1−[3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)フェニルアミノカ
ルボニル]−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)アニ
リン(記載例6)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を白色固
体として調製した(13%)。
実施例13
2,3−ジヒドロ−5−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および2,3−ジヒドロ−5−メチル−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例17)から標記化合物を調製し
た(52%)。この物質をその塩酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として得た
。
実施例14
1−[3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニル]−
2,3−ジヒドロ−5−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)アニ
リン(記載例6)および2,3−ジヒドロ−5−メチル−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例17)から標記化合物を白色固
体として調製した(67%)。
実施例15
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−[4−(ピ
リジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−5−ビニル−1H−
インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−5−ビニル−1H−インドール(記載例19)から標記化合物を調製した(
50%)。好ましくは物質をその塩酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として
得た。
実施例16
2,3−ジヒドロ−5−エチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および2,3−ジヒドロ−5−エチル−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例21)から標記化合物を調製した(
43%)。この物質をその塩酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として得た。実施例17
1−[3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニル]−
2,3−ジヒドロ−5−エチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)アニ
リン(記載例6)および2,3−ジヒドロ−5−エチル−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例21)から標記化合物を白色固
体として調製した(33%)。
実施例18
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−[4−(ピ
リジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−5−トリフルオロメ
チル
−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−5−トリフルオロメチル−1H−インドール(記載例23)から標記
化合物を調製した(42%)。この物質をその塩酸塩に変換し、アセトンから黄
色固体として得た。実施例19
1−[3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニル]−
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−トリフルオ
ロメチル−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−クロロ−4−(ピリジン−4−イル)アニ
リン(記載例6)および2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−5−トリフルオロメチル−1H−インドール(記載例23)をベージュ
色固体として調製した(17%)。
実施例20
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−1H−インド
ール
CH2Cl2(30ml)中の4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル酢
酸(記載例24,213mg,0.81mmole)の撹拌されている懸濁液に塩
化オ
キサリル(206mg,1.6mmole)を添加し、ついで、DMF(1滴)を
添加した。2時間後、溶媒および過剰の塩化オキサリルを減圧除去して酸塩化物
をうす黄色固体として得た。これをCH2Cl2(15ml)に溶解し、アルゴン
雰囲気下、0℃において、CH2Cl2(15ml)中の2,3−ジヒドロ−5−
メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO
95/06627の中間体3、200mg,0.81mmole)およびNEt3
(164mg,1.6mmole)の撹拌されている溶液に10分かけて滴下した
。0℃で30分後、混合物を室温で5時間撹拌し、ついで、10%Na2CO3(
aq)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧濃縮した。粗緑黄色油状物質を
、2−5%MeOH/CH2Cl2で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製して標記化合物を黄色固体として得た(340mg,85%)。
実施例21
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−1H−インド
ール
実施例20と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イ
ル酢酸(記載例25)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間体
3)から標記化合物を調製した。
実施例22
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−[4−(ピ
リジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−1H−インドール
実施例20と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イ
ル酢酸(記載例24)および2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−1H−インドール(記載例11)から標記化合物を調製し、酢酸エ
チルからベージュ色固体として得た(72%)。実施例23
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−1H−インドー
ル
実施例20と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イ
ル酢酸(記載例24)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を黄
色油状物質として得た(50%)。この物質をその塩酸塩として、酢酸エチルか
らベージュ色固体として得た。
実施例24
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−1H−インドー
ル
記載例14と同様の手順を用いて2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)−1−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチ
ル]
−1H−インドール(実施例22)および三臭化ベンジルトリメチルアンモニウ
ムから標記化合物を調製した(62%)。この物質を塩酸塩に変換し、酢酸エチ
ルから白色固体として得た。実施例25
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−[4−(ピ
リジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−5−ビニル−1H−インドー
ル
実施例20と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イ
ル酢酸(記載例24)および2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−5−ビニル−1H−インドール(記載例19)から標記化合物を調
製した(45%)。この物質をその塩酸塩に変換し、アセトン/酢酸エチルから
白色固体として得た。
実施例26
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(1−メチルピ
ペリジン−4−イル)−1H−インドール(記載例39)から標記化合物を調製し
た(11%)。実施例27
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
インドール
実施例2と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
イソシアネート(記載例4)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合
物を調製した。
実施例28
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
インドール
実施例2と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
イソシアネート(記載例4)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合
物を調製した。
実施例29
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−(キノリン−6−イルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例2と同様の手順を用いてキノリン−6−イルイソシアネート(記載例2
6)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間体3)から標記化合
物を調製した。
実施例30
1−[4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルアミノカルボニル]−5
−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)アニリン(記載例40)および5−ク
ロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール(記載例13)から標記化合物を調製した(29%)。
実施例31
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−
(キノリン−6−イルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例2と同様の手順を用いてキノリン−6−イルイソシアネート(記載例2
6)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を調製した。実施例32
6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および6−ブロモ−7−(4−メチルピペラジン−1−イル
)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(記載例33)から標記化合物を調製
した。
実施例33
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−(4−フェノキシフェニルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例2と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および4−フェ
ノキシフェニルイソシアネートから標記化合物を調製した。
実施例34
5−クロロ−1−[4−(4−クロロフェノキシ)フェニルアミノカルボニル]
−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インド
ール
実施例4と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および4−(4
−クロロフェノキシ)アニリンから標記化合物を調製した。
実施例35
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−(キノリン−6−イルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例2と同様の手順を用いてキノリン−6−イルイソシアネート(記載例2
6)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を調製した。
実施例36
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−(3−フェノキシフェニルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および3−フェノ
キシアニリンから標記化合物を調製した。実施例37
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリミジン−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インド
ール
実施例2と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および4−(ピ
リミジン−2−イル)フェニルイソシアネート(記載例42)から標記化合物を
うすクリーム色粉末として調製した(69%)。
実施例38
1−(3−ベンゾイルフェニルアミノカルボニル)−5−クロロ−2,3−ジヒ
ドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−アミノベンゾフェノンおよび5−クロロ−
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドー
ル(記載例13)から標記化合物を調製した。
実施例39
1−(4−ベンゾイルフェニルアミノカルボニル)−5−クロロ−2,3−ジヒ
ドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−アミノベンゾフェノンおよび5−クロロ−
2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドー
ル(記載例13)から標記化合物を調製した。
実施例40
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−(2−メチルキノリン−6−イルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて6−アミノ−2−メチルキノリンおよび5−ク
ロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール(記載例13)から標記化合物を調製した。
実施例41
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(フリ−2−イル)フェニルアミノ
カルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
記載例2と類似の方法で、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−(4−ヨードフ
ェニルアミノカルボニル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール(記載例43)および2−フリルボロニックアシッドから標記化合物
を調製し、淡黄褐色粉末として得た(64%)。
実施例42
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(チエン−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドール
記載例2と類似の方法で、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−(4−ヨードフ
ェニルアミノカルボニル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール(記載例43)および2−チエニルボロニックアシッドから標記化合
物を調製し、クリーム色粉末として得た(56%)。
実施例43
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−1H−インドリ
ン
実施例20と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イ
ル酢酸(記載例25)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を調
製した。
実施例44
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアセチル]−1H−インドー
ル
実施例20と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イ
ル
酢酸(記載例25)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を調製
した。
実施例45
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(1−メチルピペリジン−4−イル
)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ナフ
ト−1−イルアミン(記載例46)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標
記化合物を調製した。
実施例46
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2−メチルオキサゾール−4−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(4−アミノフェニル)−2−メチルオキ
サゾール(記載例47)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を
うす黄色粉末として調製した(67%)。実施例47
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(2−メチルピペリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニル]−1
H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(2−メチルピリジン−4−イル)アニリ
ン(記載例49)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を白色固
体として調製した(48%)。
実施例48
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(2−メチルピペリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニル]−1
H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(2−メチルピリジン−4−イル)アニリ
ン(記載例49)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物をベージ
ュ色固体として調製した(79%)。
実施例49
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)フ
ェニルイソシアネート(記載例62)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から
標記化合物を白色固体として調製した(55%)。
実施例50
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)フ
ェニルイソシアネート(記載例62)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から
標記化合物を白色固体として調製した(36%)。
実施例51
2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)フェニ
ルアミノカルボニル]−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル
)−1H−インドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)フ
ェニルイソシアネート(記載例62)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−
6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06
627の中間体3)から標記化合物をベージュ色固体として調製した(28%)。
実施例52
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)フ
ェニルイソシアネート(記載例63)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から
標記化合物を白色固体として調製した(21%)。
実施例53
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)フ
ェニルイソシアネート(記載例63)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から
標記化合物を白色固体として調製した(44%)。実施例54
2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)フェニ
ルアミノカルボニル]−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル
)−1H−インドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)フ
ェニルイソシアネート(記載例63)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−
6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06
627の中間体3)から標記化合物をベージュ色固体として調製した(17%)。
実施例55
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニルアミ
ノカルボニル]−1H−インドール
実施例4と類似の方法で、4−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−
3−イル)アニリン(Ger.Offen DE 2046928)および5−クロロ−2,3−ジヒ
ドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例1
3)から標記化合物を調製した。生成物をうすクリーム色粉末として単離した(4
4%)。
実施例56
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(3−メチル−1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と類似の方法で、4−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−
5−イル)アニリン(J.Het.Chem.1980,17(6),1273-5)および5−クロロ
−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インド
ール(記載例13)から標記化合物を調製した。生成物をクリーム色粉末として単
離した(0.13g,48%)。
実施例57
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[3−(ピリミジン−2−イルオキシ)フェニルアミノカルボニル]−1H−
インドール
実施例4と類似の方法で、3−(ピリミジン−2−イルオキシ)アニリン(記
載例71)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン
−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を調製した。生
成物を淡黄褐色粉末として単離した(32%)。
実施例58
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−{4−[N−メチル−N−(ピリミジン−2−イル)アミノ]フェニルアミノ
カルボニル}−1H−インドール
実施例4と類似の方法で、4−[N−メチル−N−(ピリミジン−2−イル)
アミノ]アニリン(記載例73)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(
4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記
化合物を調製した。生成物をうすクリーム色粉末として単離した(54%)。
実施例59
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(フリ−2−イル)フェニルアミノ
カルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と類似の方法で、4−(フリ−2−イル)アニリン(Synthesis 1976
,1,40)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を調製した。標記
化合物をクリーム色粉末として単離した(38%)。
実施例60
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−チエン−3−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドール
記載例2と類似の方法で、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−(4−ヨードフ
ェニルアミノカルボニル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール(記載例43)および3−チエニルボロニックアシッドから標記化合
物を調
製し、クリーム色粉末として得た(31%)。実施例61
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(チアゾール−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インド
ール
実施例4と同様の手順を用いて4−(チアゾール−2−イル)アニリン(記載
例52)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を調製した(19
%)。
実施例62
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[4−(チアゾール−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドー
ル
記載例51と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−(4−ヨ
ードフェニルアミノカルボニル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール(記載例43)および2−ブロモチアゾールから標記化合物を
調製した(8%)。
実施例63
1−[4−(5−アセチルチエン−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−5
−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
記載例2と類似の方法で、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−(4−ヨードフ
ェニルアミノカルボニル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール(記載例43)および5−アセチルチエン−2−イルボロニックアシ
ッドから標記化合物を調製し、麦藁色固体として得た(42%)。
実施例64
1−(5−ブロモナフト−1−イルアセチル)−5−クロロ−2,3−ジヒドロ
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例20と同様の手順を用いて5−ブロモナフト−1−イル酢酸(Bull.So
c.Chim.Fr.1968,7,2957)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合
物をうす黄色泡状物質として得た(62%)。
実施例65
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−(8−フェニルキノリン−5−イルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−アミノ−8−フェニルキノリン(記載例6
6)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物をクリーム色固体とし
て
得た(40%)。
実施例66
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−(8−フェニルキノリン−5−イルアミノカルボニル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−アミノ−8−フェニルキノリン(記載例6
6)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物をクリーム色固体とし
て得た(25%)。
実施例67
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[2−(2−フェニルエチル)キノリン−6−イルアミノカルボニル]−1H
−インドール
実施例4と同様の手順を用いて6−アミノ−2−(2−フェニルエチル)キノ
リン(記載例69)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を白色
固体として得た(77%)。
実施例68
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニ
ル]−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ナフ
ト−1−イルアミン(記載例77)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標
記化合物を白色固体として得た(15%)。
実施例69
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(イソキノリン−4−イル)フェニ
ルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(イソキノリン−4−イル)フェニルイソ
シアネート(記載例54)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物
を白色固体として得た(24%)。
実施例70
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(イソキノリン−4−イル)フェニ
ルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドー
ル
実施例2と同様の手順を用いて4−(イソキノリン−4−イル)フェニルイソ
シアネート(記載例54)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物
を白色固体として得た(25%)。
実施例71
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[4−(キノリン−3−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インド
ール
実施例2と同様の手順を用いて4−(キノリン−3−イル)フェニルイソシアネ
ート(記載例56)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物をわず
かに灰色がかった白色の固体として得た(6%)。
実施例72
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(キノリン−3−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドー
ル
実施例2と同様の手順を用いて4−(キノリン−3−イル)フェニルイソシアネ
ート(記載例56)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物をうすベー
ジュ
色固体として得た(10%)。
実施例73
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)アミ
ノカルボニル]−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて7−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン(記載例78)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から
標記化合物をわずかに灰色がかった白色の固体として得た(23%)。
実施例74
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)アミ
ノカルボニル]−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて7−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン(記載例78)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から
標記化合物をわずかに灰色がかった白色の固体として得た(41%)。
実施例75
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(キノリン−8−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドー
ル
実施例2と同様の手順を用いて4−(キノリン−8−イル)フェニルイソシアネ
ート(記載例58)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を白色
固体として得た(52%)。
実施例76
5−クロロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1−[4−(キノリン
−8−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドール
実施例2と同様の手順を用いて4−(キノリン−8−イル)フェニルイソシアネ
ート(記載例58)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を白色
固体として得た(71%)。
実施例77
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(イミダゾール−1−イル)フェニ
ルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール
実施例4と類似の方法で、4−(イミダゾール−1−イル)アニリン(J.Med.C
he.
1988,31(11),2136)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を調製
した。生成物をうすクリーム色粉末として得た(42%)。
実施例78
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−4−イル)フェニルアミノカルボニル]IH−インドール
記載例2と類似の方法で、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−ヨードフ
ェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール(記載例43)および4−ピリジルボロニックアシッド(J.Med.Chem
.1997,40(22),3542)から標記化合物を調製した。生成物をうす黄色固体とし
て単離した(46%)。
実施例79
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−1−[(8−フェニルキノリン−5−イル)アミノカルボニル]−1H−イン
ドール
実施例4と同様の手順を用いて5−アミノ−8−フェニルキノリン(記載例6
6)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間体3)から標記化合
物を黄褐色油状物質として調製した(20%)。これをHCl塩に変換し、アセ
ト
ンから黄色固体として得た。
実施例80
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[(8−フェニルキノリン−4−イル)アミノカルボニル]−1H−インドー
ル
実施例2と同様の手順を用いて8−フェニルキノリン−4−イルイソシアネー
ト(記載例86)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を黄色固
体として調製した(75%)。
実施例81
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[(8−フェニルキノリン−4−イル)アミノカルボニル]−1H−インドー
ル
実施例2と同様の手順を用いて8−フェニルキノリン−4−イルイソシアネー
ト(記載例86)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を黄色固
体として得た(75%)。
実施例82
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[(8−フェニルキノリン−4−イル)アミノカルボニル]−1H−インド
ール
実施例2と同様の手順を用いて8−フェニルキノリン−4−イルイソシアネー
ト(記載例86)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間体3)
から標記化合物をベージュ色固体として調製した(73%)。
実施例83
5−クロロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル
フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)
−3−メチルアニリン(記載例88)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から
標記化合物をうす黄色固体として得た(41%)。
実施例84
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン
−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(6−メチルピリジン−2−
イ
ル)アニリン(記載例89)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物
をうす黄色ゴム状物質として得た(86%)。これをその塩酸塩に変換し、アセ
トンからうす黄色固体として得た。
実施例85
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[3−メチル−4−(6−メチルピリジン
−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(6−メチルピリジン−2−
イル)アニリン(記載例89)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合
物を黄色泡状物質として得た(67%)。これをその塩酸塩に変換し、アセトンか
らベージュ色固体として得た。
実施例86
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[3−メチル−4−(6−メチルピリジ
ン−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(6−メチルピリジン−2−
イル)アニリン(記載例89)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/0662
7の中間体3)から標記化合物をうす黄色泡状物質として調製した(84%)。
これをその塩酸塩に変換し、アセトンからうす黄色固体として得た。
実施例87
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(6−メチルピリジン−2−イル)
ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル
)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(6−メチルピリジン−2−イル)ナフト
−1−イルイソシアネート(記載例92)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)
から標記化合物をうす黄色固体として調製した(59%)。これをその塩酸塩に
変換し、アセトンからうす黄色固体として得た。
実施例88
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[5−(6−メチルピリジン−2−イル
)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(6−メチルピリジン−2−イル)ナフト
ー1−イルイソシアネート(記載例92)および2,3−ジヒドロ−5−メトキ
シ−
6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06
627の中間体3)から標記化合物をうす黄色泡状物質として調製した(55%
)。これをその塩酸塩に変換し、アセトンからうす黄色固体として得た。
実施例89
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−エチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−イン
ドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例2)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−エチルピ
ペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例97)から標記化合物をベー
ジュ色固体として調製した(60%)。HCl塩をアセトンから黄色固体として
単離した。
実施例90
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−エチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−
インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(ピリジン−4−イル)ナフト−1−イル
アミン(記載例74)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−エチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例97)から標記化合物をベ
ージュ
色固体として調製した(68%)。HCl塩をアセトンから黄色固体として単離
した。
実施例91
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(ピペラジン−1−イル)−1−[4−(
ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−インドール
塩酸塩
メタノール(30ml)中の6−[4−(tert−ブチルオキシカルボニル
)ピペラジン−1−イル]−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(ピリ
ジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−インドール(記
載例100,345mg,0.59mmole)の撹拌されている溶液を、エーテ
ル中1MHCl(3ml)で処理した。室温で18時間後、さらなるエーテル中
HCl(2.5ml)を添加した。24時間後、混合物を減圧濃縮し、残渣をア
セトンで粉砕することにより固化させて標記化合物を黄色固体として得た(26
0mg,84%)。
実施例92
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(ピペラジン−1−イル)−1−[5−(
ピリジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−インドール
塩酸塩
実施例91と同様の手順を用いて6−[4−(tert−ブチルオキシカルボ
ニ
ル)ピペラジン−1−イル]−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(ピ
リジン−4−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H−インドール(
記載例101)から標記化合物をベージュ色固体として得た(60%)。
実施例93
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリダジン−3−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インド
ール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(ピリダジン−3−イル)安息香酸(記
載例102)からイソシアネートを得て、ついで、5−クロロ−2,3−ジヒド
ロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13
)を添加して標記化合物のウレアをうす黄色固体として得た(7%)。
実施例94
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリダジン−3−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インド
ール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(ピリダジン−3−イル)安息香酸(記
載例102)からイソシアネートを得て、ついで、5−ブロモ−2,3−ジヒド
ロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15
)を添加して標記化合物のウレアを灰色固体として得た(3%)。実施例95
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピラジン−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドー
ル
記載例1と同様の手順を用いて、4−(ピラジン−2−イル)安息香酸(記載
例103)からイソシアネートを得て、ついで、5−クロロ−2,3−ジヒドロ
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)
を添加して、標記化合物のウレアをうす黄色固体として得た(30%)。
実施例96
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピラジン−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドー
ル
記載例1と同様の手順を用いて、4−(ピラジン−2−イル)安息香酸(記載
例103)からイソシアネートを得て、ついで、5−ブロモ−2,3−ジヒドロ
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)
を添加して標記化合物のウレアをうす黄色固体として得た(49%)。
実施例97
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[(2−フェニルピリジン−5−イル)アミノカルボニル]−1H−インドー
ル
記載例1と同様の手順を用いて、6−フェニルニコチン酸(記載例104)か
らイソシアネートを得て、ついで、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)を添加して標記化
合物のウレアを白色固体として得た(48%)。
実施例98
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[(2−フェニルピリジン−5−イル)アミノカルボニル]−1H−インドー
ル
記載例1と同様の手順を用いて、6−フェニルニコチン酸(記載例104)か
らイソシアネートを得て、ついで、5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)を添加して標
記化合物のウレアをわずかに灰色がかった白色の固体として得た(46%)。
実施例99
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(6−メチルピリダジン−3−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(6−メチルピリダジン−3−イル)安
息香酸(記載例105)からイソシアネートを得て、ついで、5−クロロ−2,
3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(
記載例13)を添加して標記化合物のウレアを淡黄褐色固体として得た(23%)
。
実施例100
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(6−メチルピリダジン−3−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(6−メチルピリダジン−3−イル)安
息香酸(記載例105)からイソシアネートを得て、ついで、5−ブロモ−2,
3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(
記載例15)を添加して標記化合物を調製し、ウレアを淡黄褐色固体として得た
(28%)。
実施例101
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[4−(ピリジン−3−イル)フェニルアミノカルボニル]−1H−インドー
ル
記載例2と類似の方法で、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−(4−ヨードフ
ェニルアミノカルボニル)−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール(記載例43)および3−ピリジルボロニックアシッド(Chem.Pharm.
Bull,1983,31(12),4573)から標記化合物を調製し、うすクリーム色粉末として
得た(19%)。
実施例102
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(5−メチルオキサゾール−2−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および4−(5
−メチルオキサゾール−2−イル)アニリン(記載例107)から標記化合物を
調製し、うすクリーム色粉末として得た(63%)。
実施例103
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[4−(5−メチルオキサゾール−2−
イル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中
間体3)および4−(5−メチルオキサゾール−2−イル)アニリン(記載例1
07)から標記化合物を調製し、うすクリーム色粉末として得た(44%)。実施例104
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(5−メチルオキサゾール−2−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)および4−(5−
メチルオキサゾール−2−イル)アニリン(記載例107)から標記化合物を調
製し、うすクリーム色粉末として得た(23%)。
実施例105
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(1−メチルピラゾール−4−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(1−メチルピラゾール−4−イル)安
息香酸(WO97/43262)からイソシアネートを得て、ついで、5−クロ
ロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール(記載例13)を添加して標記化合物を調製し、ウレアをわずかに灰色が
かった白色の固体として得た(18%)。実施例106
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(1−メチルピラゾール−4−イル
)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
H−インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(1−メチルピラゾール−4−イル)安
息香酸(WO97/43262)からイソシアネートを得て、ついで、5−ブロ
モ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール(記載例15)を添加して標記化合物を調製し、ウレアを淡黄色固体として
得た(3
0%)。
実施例107
5−クロロ−1−[4’−シアノ−3’−メチルビフェニル−4−アミノカルボ
ニル]−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(4−シアノ−3−メチルフェニル)安
息香酸(記載例106)からイソシアネートを得て、ついで、5−クロロ−2,
3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(
記載例13)を添加して標記化合物を調製し、ウレアをうす黄色固体として得た
(39%)。実施例108
5−ブロモ−1−[4’−シアノ−3’−メチルビフェニル−4−アミノカルボ
ニル]−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−
インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(4−シアノ−3−メチルフェニル)安
息香酸(記載例106)からイソシアネートを得て、ついで、5−ブロモ−2,
3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(
記載例15)を添加して標記化合物を調製し、ウレアを淡黄褐色固体として得た
(39%)。
実施例109
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2−メチルピリジン−5−イル)
フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(2−メチルピリジン−5−イル)安息
香酸(WO97/43262)からイソシアネートを調製し、ついで、5−クロ
ロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール(記載例13)を添加して標記化合物を調製し、ウレアを淡黄褐色固体と
して得た(2%)。実施例110
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2−メチルピリジン−5−イル)
フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H
−インドール
記載例1と同様の手順を用いて、4−(2−メチルピリジン−5−イル)安息
香酸(WO97/43262)からイソシアネートを調製し、ついで、5−ブロ
モ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イン
ドール(記載例15)を添加して標記化合物を調製し、ウレアを淡黄褐色固体と
して得た(10%)。
実施例111
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(3−メチル−1,2,4−オキサジア
ゾ−ル−5−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および5−(3
−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ナフト−1−イルアミン(
記載例111)から標記化合物を調製した。標記化合物を塩酸塩に変換し、淡黄
褐色粉末として得た(59%)。実施例112
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[5−(3−メチル−1,2,4−オキサ
ジアゾール−5−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順で、2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間体
3)および5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ナフト
−1−イルアミン(記載例111)から標記化合物を調製した。標記化合物を塩
酸塩に変換し、無色粉末として得た(68%)。
実施例113
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(3−メチル−1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順で、5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)および5−(3−メ
チル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ナフト−1−イルアミン(記載
例111)から標記化合物を調製した。標記化合物を塩酸塩に変換し、淡黄褐色
粉末として得た(36%)。実施例114
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(5−メチルオキサゾール−2−イ
ル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順で、5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)および5−(5−メ
チルオキサゾール−2−イル)ナフト−1−イルアミン(記載例114)から標
記化合物を調製し、塩酸塩に変換してうす黄色粉末として得た(41%)。
実施例115
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[5−(5−メチルオキサゾール−2−
イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順で、2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間体
3)および5−(5−メチルオキサゾール−2−イル)ナフト−1−イルアミン
(記載例114)から標記化合物を調製し、塩酸塩に変換してうす黄色粉末として
得た(56%)。
実施例116
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[3−メチル−4−(ピリミジン−2−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ア
ニリン(記載例115)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物をベー
ジュ色泡状物質として調製した(34%)。この泡状物質をその塩酸塩に変換し
、アセトンから黄色固体として得た。
実施例117
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[3−メチル−4−(ピリミジン−2−
イル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ア
ニリン(記載例115)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間
体3)から標記化合物をベージュ色泡状物質として調製した(32%)。この泡
状物質をその塩酸塩に変換し、アセトンから黄褐色固体として得た。
実施例118
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[3−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)フェニルアミノカルボニル]−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ア
ニリン(記載例115)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物をベー
ジュ色泡状物質として調製した(47%)。この泡状物質をその塩酸塩に変換し
、アセトンから黄色固体として得た。
実施例119
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[3−メチル−4−(ピリミジン−5−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)ア
ニリン(記載例116)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を
泡状物質として得た(82%)。この泡状物質をその塩酸塩に変換し、アセトン
からわずかに灰色がかった白色の固体として得た。
実施例120
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[3−メチル−4−(ピリミジン−5−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)ア
ニリン(記載例116)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を
泡状物質として得た(84%)。この泡状物質をその塩酸塩に変換し、アセトン
からわずかに灰色がかった白色の固体として得た。
実施例121
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[3−メチル−4−(ピリミジン−5−
イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)ア
ニリン(記載例116)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間
体3)から標記化合物を泡状物質として調製した(97%)。この泡状物質をそ
の塩酸塩に変換し、アセトンからわずかに灰色がかった白色の固体として得た。
実施例122
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−4
−イル)−3−メチルフェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)
−3−メチルアニリン(記載例88)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から
標記化合物をうす黄色泡状物質として得た(89%)。これをその塩酸塩に変換
し、アセトンからうす黄色固体として得た。
実施例123
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−4
−イル)−3−メチルフェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジ
ン−1
−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)
−3−メチルアニリン(記載例88)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−
6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06
627の中間体3)から標記化合物をうす黄色泡状物質として得た(95%)。
これをその塩酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として得た。
実施例124
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(2,6−ジメチルピリジン−4−イ
ル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)
ナフト−1−イルイソシアネート(記載例119)および5−クロロ−2,3−
ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載
例13)から標記化合物を白色泡状物質として得た(83%)。この泡状物質を
その塩酸塩に変換し、アセトンから白色固体として得た。
実施例125
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(2,6−ジメチルピリジン−4−
イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)
インドリン
実施例4と同様の手順を用いて5−(2,6−ジメチル−4−ピリジル)−1
−ナフチルイソシアネート(記載例119)および5−ブロモ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)インドリン(記載例15)から標記化合物を白色泡状
物質として得た(64%)。これをその塩酸塩に変換し、アセトンから白色固体
として得た。
実施例126
1−[5−(2,6−ジメチル−4−ピリジル)−1−ナフチルアミノカルボニ
ル]−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インド
ール
実施例4と同様の手順を用いて5−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)
ナフト−1−イルイソシアネート(記載例119)および2,3−ジヒドロ−5
−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(W
O95/06627の中間体3)から標記化合物を無色油状物質として得た(88
%)。これをその塩酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として得た。
実施例127
2,3−ジヒドロ−1−[4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)−3−メ
チルフェニルアミノカルボニル]−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン
−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて4−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)
−3−メチルアニリン(記載例120)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ
−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/0
6627の中間体3)から標記化合物をうす黄色油状物質として得た(44%)
。これをその塩酸塩に変換し、アセトンからオレンジ色固体として得た。
実施例128
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−[3−メチル−4−(チアゾール−2−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(チアゾール−2−イル)ア
ニリン(記載例121)および5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例15)から標記化合物を
泡状物質として得た(64%)。これをその塩酸塩に変換し、アセトンから黄色
固体として得た。
実施例129
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[3−メチル−4−(チアゾール−2−イ
ル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(チアゾール−2−イル)ア
ニリン(記載例121)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物をベー
ジュ色泡状物質として得た(70%)。これをその塩酸塩に変換し、アセトンか
ら黄色固体として得た。
実施例130
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−[3−メチル−4−(チアゾール−2−
イル)フェニルアミノカルボニル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて3−メチル−4−(チアゾール−2−イル)ア
ニリン(記載例121)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627の中間
体3)から標記化合物をうす黄色油状物質として得た(68%)。これをその塩
酸塩に変換し、アセトンから黄色固体として得た。実施例131
1−(5−アセチルナフト−1−イルアミノカルボニル)−5−クロロ−2,3
−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−アセチルナフト−1−イルアミン(記載例
1
24)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を調製した。これをそ
の塩酸塩に変換し、淡黄褐色粉末として得た(60%)。
実施例132
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(ピリミジン−2−イルオキシ)ナフト−1−イルアミノカルボニル]
−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(ピリミジン−2−イルオキシ)ナフト−
1−イルアミン(記載例125)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(
4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記
化合物を調製した。これをその塩酸塩に変換し、うすクリーム色粉末として得た
(61%)。実施例133
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1
−[5−(ピリミジン−5−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1H
−インドール
実施例2と同様の手順を用いて5−(ピリミジン−5−イル)ナフト−1−イ
ルイソシアネート(記載例123)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(記載例13)から標
記化合物を白色泡状物質として調製した(43%)。これをその塩酸塩に変換し
、ア
セトンから白色固体として得た。
実施例134
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
1−[5−(ピリミジン−5−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−1
H−インドール
実施例2と同様の手順を用いて5−(ピリミジン−5−イル)ナフト−1−イ
ルイソシアネート(記載例123)および2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−6−(
4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール(WO95/06627
の中間体3)から標記化合物を白色泡状物質として得た(50%)。これをその
塩酸塩に変換し、アセトンから白色固体として得た。実施例135
5−クロロ−1−(5−シアノナフト−1−イルアミノカルボニル)−2,3−
ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−シアノナフト−1−イルアミン(記載例1
26)および5−クロロ−2,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−1H−インドール(記載例13)から標記化合物を調製した。これを
その塩酸塩に変換し、クリーム色粉末として得た(81%)。
実施例136
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−[5−(5−メチル−1,2,4−オキサジ
アゾール−3−イル)ナフト−1−イルアミノカルボニル]−6−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−1H−インドール
実施例4と同様の手順を用いて5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)ナフト−1−イルアミン(記載例130)および5−クロロ−2
,3−ジヒドロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−インドール
(記載例13)から標記化合物を調製した。これをその塩酸塩に変換し、淡黄褐
色粉末として得た(84%)。
薬理学的データ
5−HT1A、5−HT1Bおよび5−HT1D受容体結合
5−HT1A受容体を発現しているHEK293細胞(4x107個/ml)を
Trisバッファー中でホモジナイズし、1mlを取って保存した。5−HT1B
受容体を発現しているCHO細胞(4x107個/ml)をTrisバッファー
中でホモジナイズし、1.5mlを取って保存した。5−HT1D受容体を発現し
ているCHO細胞(0.563x108個/ml)をTrisバッファー中でホモジ
ナイズし、1mlを取って保存した。
細胞懸濁液0.4mlを、5−HT1B/1D受容体については[3H]−5−HT(4
nM)および試験化合物とともに、5−HT1A受容体については[3H]−8−OH
DPAT(1nM)および試験化合物とともに、Tris Mg HClバッファー
(pH7.7)中、37℃で45分インキュベーションした。各試験薬剤を10
種の濃度(最終濃度0.01mMから0.3nMまで)で試験し、0.01mM 5
−HTを用いて非特異的結合を調べた。アッセイ体積は全体として0.5mlと
した。Packard Filtermate(前以て0.3%ポリエチレンイミンに浸されたフィ
ルター)を用いる迅速濾過によりインキュベーションを停止し、Topcountシンチ
レーションカウンティングにより放射活性を測定した。反復最小二乗曲線適合プ
ログラムにより得られたIC50からpKi値を計算した。
実施例5、9、10、15、21、24、25、27、28、43、44、4
5、47、48、49、50、52、53、67、68、69、70、71、7
2、76、78、80、81、82、83、89、97、98および110の化
合物は5−HT1A、5−HT1Bおよび5−HT1D受容体において8.0より大き
いKi値を有していた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 31/506 A61K 31/506
A61P 25/00 A61P 25/00
43/00 113 43/00 113
C07D 401/10 C07D 401/10
401/12 401/12
401/14 401/14
403/12 403/12
405/12 405/12
409/12 409/12
413/12 413/12
417/12 417/12
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,
NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L
S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ
,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL
,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,
BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E
E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU
,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U
Z,VN,YU,ZW
(72)発明者 ラミ,ハーシャド・カンティラル
イギリス、シーエム19・5エイダブリュ
ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ
ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ
エンス・パーク・サウス、スミスクライ
ン・ビーチャム・ファーマシューティカル
ズ
(72)発明者 ワイマン,ポール・エイドリアン
イギリス、シーエム19・5エイダブリュ
ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ
ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ
エンス・パーク・サウス、スミスクライ
ン・ビーチャム・ファーマシューティカル
ズ
【要約の続き】
(式中、P2およびP3は独立してフェニル、二環式アリ
ール、酸素、窒素およびイオウか選択される1ないし3
個の異種原子を含む5ないし7員の複素環、または酸
素、窒素およびイオウから選択される1ないし3個の異
種原子を含む二環式複素環基であり;Aは結合または酸
素、S(O)m(mは0ないし2)、カルボニル、C
H2、−CH2−CH2−、またはNR4であり、ここにR4
は水素またはC1-6アルキルであり;R1は上記の式
(i)に関する定義と同じであるか、あるいはR1は、
酸素、窒素またはイオウから選択される1ないし3個の
異種原子を含み、C1-6アルキル、ハロゲンまたはC1-6
アルカノイルにより置換されていてもよい、5ないし7
員の複素環であり;R2およびR3は独立して水素、ハロ
ゲン、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シ
クロアルケニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイ
ル、アリール、アシルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、ト
リフルオロメチル、シアノ、CO2R10、CONR10R11
、NR10R11であり、ここにR10およびR11はR1に
関する定義と同じであり;aおよびbは独立して0、
1、2または3である)で示される基であり;Yは−N
H−、−NR5−(ここにR5はC1-6アルキル)である
か、あるいはYは−CH2−または−O−であり;Vは
酸素またはイオウであり;Dは窒素、炭素またはCH基
であり;Wは(CR16R17)tであり、tは2、3または
4であり、R16およびR17は独立して水素またはC1-6
アルキルであるか、あるいはWは(CR16R17)u−Jで
あり、uは0、1、2または3であり、Jは酸素、イオ
ウ、CR16=CR17、CR16=N、=CR16O、=CR16
Sまたは=CR16−NR17であり;Xは窒素または炭
素であり;Rbは水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6ア
ルキル、トリフルオロメチル、C1-6アルコキシ、C2-6
アルケニル、C1-4アルキルにより置換されていてもよ
いC3-7シクロアルキル、またはアリールであり;Rcは
水素またはC1-6アルキルであり;
は、Xが窒素である場合には一重結合であり、Xが炭素
である場合には一重結合または二重結合である]で示さ
れる化合物、それらの製造方法ならびにCNS治療薬と
してのそれらの使用を開示する。