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JP2002509728A - 病原体誘導性プロモーター - Google Patents

病原体誘導性プロモーター

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Publication number
JP2002509728A
JP2002509728A JP2000541316A JP2000541316A JP2002509728A JP 2002509728 A JP2002509728 A JP 2002509728A JP 2000541316 A JP2000541316 A JP 2000541316A JP 2000541316 A JP2000541316 A JP 2000541316A JP 2002509728 A JP2002509728 A JP 2002509728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna sequence
plant
pathogen
protein
chimeric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000541316A
Other languages
English (en)
Inventor
マールテン ヘンドリック ストイフェル,
イェローメ ヒューベルティーナ ヘンリキュス フェクトル クステルス,
ランベルトゥス ヘンリキュス シモンス,
Original Assignee
シンジェンタ モーヘン ビー. ブイ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シンジェンタ モーヘン ビー. ブイ. filed Critical シンジェンタ モーヘン ビー. ブイ.
Publication of JP2002509728A publication Critical patent/JP2002509728A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/82Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)
    • C12N15/8216Methods for controlling, regulating or enhancing expression of transgenes in plant cells
    • C12N15/8237Externally regulated expression systems

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、植物のヘキソースオキシダーゼの発現を正確に駆動する、病原体誘導性プロモーター、特に、Helianthus annuusおよびLactuca sativaから単離され得る、病原体誘導性プロモーター、より具体的には、通常、それぞれヘキソースオキシダーゼMS59およびWL64の発現を駆動する調節領域である病原体誘導性プロモーターを記載する。これらの病原体誘導性プロモーターが抗病原体タンパク質の発現または過感受性応答を誘発し得るタンパク質の発現を駆動するキメラ構築物もまた、特許請求される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、病原体誘導性プロモーターの分野、およびこのプロモーターを含む
キメラDNA配列、特に植物の生物工学の領域に関する。
【0002】 (背景技術) 誘導性プロモーターは、インデューサーへの暴露に応答して、所定の遺伝子に
より産生される遺伝子産物の量を増大し得る任意のプロモーターを含む。インデ
ューサーの非存在下において、このDNA配列は転写されない。代表的には、特
異的に誘導性プロモーターに結合し転写を活性化する因子は、不活性形態で存在
し、これは次いで、このインデューサーにより直接的または間接的に活性形態に
変換される。このインデューサーは、タンパク質、代謝物(糖、アルコールなど
)、増殖レギュレーター、除草剤、またはフェノール性化合物のような化学的因
子、あるいは熱、塩、創傷、毒素エレメントなどによって直接的に課される生理
的ストレス、あるいは間接的に病原体または疾患因子(例えば、ウイルス)の作
用を介するものであり得る。誘導性プロモーターを含む植物細胞は、細胞にイン
デューサーを外部的に適用することによって(例えば、噴射、灌水(water
ing)、加熱、または類似の方法によって)、インデューサーに暴露され得る
。誘導性プロモーターは、当業者に公知であり、そして目的の遺伝子の発現を駆
動するために使用されるものがいくつか存在する。誘導性プロモーターの例とし
ては、Drosophila melanogasterの誘導性70kD熱シ
ョックプロモーター(Freeling,M.ら、Ann.Rev.Genet
.19、297〜323)およびエタノールにより誘導されるアルコールデヒド
ロゲナーゼプロモーター(Nagao,R.T.ら、Miflin,B.J.(
編)Oxford Surveys of Plant Molecular
and Cell Biology、第3巻、384〜438貢、Oxford
Univ.Press、1986)が挙げられる。単純な化学物質により誘導
可能であるプロモーターについての例は、WO 90/08826、WO 93
/21334、WO 93/031294およびWO 96/37609に記載
されるプロモーターである。
【0003】 誘導性のプロモーターの重要なサブクラスは、病原体の感染の際に植物におい
て誘導されるプロモーターである。病原体誘導性プロモーターの例としては、ジ
ャガイモから入手可能なPRP1プロモーター(gst1プロモーターとも呼ば
れる)(Martini N.(1993)、Mol.Gen.Genet.2
63、179〜186)、Fis1プロモーター(WO 96/34949)、
Bet v 1プロモーター(Sowoboda,I.ら、Plant,Cel
l and Env.18、865〜874、1995)、Vst1プロモータ
ー(Fischer,R.Dissertation,Univ.of Hoh
enheim、1994;Schubert,R.らPlant Mol.Bi
ol.34、417〜426、1997)、セスキテルペンシクラーゼプロモー
ター(Yin,S.ら、Plant Physiol.115、437〜451
、1997)およびgstA1プロモーター(Mauch,F.およびDudl
er,R.、Plant Physiol.102、1193〜1201、19
93)が述べられ得る。これらのプロモーターのいくつかの欠点は、それらがま
た構成的に活性であること、またはそれらが特定の型の病原体に反応しないこと
である。さらに、病原体の感染後非常にすぐ(すなわち、できるだけ短い誘導時
間で)発現を調節するプロモーターを有することは利点である。
【0004】 従って、先行技術の不都合を克服する、病原体誘導性であるプロモーターにつ
いての必要性がなお存在する。
【0005】 (発明の要旨) 本発明者らは、ここで、植物中に再導入された場合に会合したDNA配列の病
原体誘導性転写を促進し得る、ヘキソースオキシダーゼをコードする植物遺伝子
の上流調節領域であるDNAフラグメントを見出した。好ましくは、このような
フラグメントは、Helianthus annuusから入手可能である。上
記のDNAフラグメントは、具体的には、ヘキソースオキシダーゼをコードする
遺伝子の上流調節領域(MS59として呼ばれる)であり、より具体的には、配
列番号15に示される1〜1889のヌクレオチド配列を包含する点で特徴付け
られる。
【0006】 本発明の部分はまた、植物中に再導入された場合に会合したDNA配列の病原
体誘導性転写を促進し得る、Lactuca sativaから入手可能である
DNAフラグメントであり、具体的には、ヘキソースオキシダーゼをコードする
遺伝子の上流調節領域であるDNAフラグメントである(WL64として呼ばれ
る)(配列番号18)。
【0007】 本発明にはまた、植物中に再導入される場合に会合したDNA配列の病原体誘
導性転写を促進し得る、任意の上記に従うDNAフラグメントの部分または改変
体が含まれる。
【0008】 本発明の実施態様は、転写の指向性において、上記のDNAフラグメントのい
ずれか1つに従うDNAフラグメントおよびその転写制御下で発現されかつ天然
には上記DNAフラグメントの転写制御下ではないDNA配列を含む、キメラD
NA配列である。好ましい実施態様は、この発現されるDNA配列が抗病原体タ
ンパク質の産生を生じるようなキメラDNA配列であり、これは、好ましくは、
シチナーゼ、グルカナーゼ、オスモチン、マガイニンス(magainins)
、レクチンス(lectins)、サッカリドオキシダーゼ、シュウ酸オキシダ
ーゼ、Bacillus thuringiensis由来の毒素、Mirab
ilis jalapa、Amaranthus、Raphanus、Bras
sica、Sinapis、Arabidopsis、Dahlia、Cnic
us、Lathyrus、Clitoria、Allium種子、Aralia
およびImpatiensから単離された抗真菌タンパク質、ならびにアルブミ
ン型タンパク質(例えば、チオニン、ナピン、オオムギのトリプシンインヒビタ
ー、穀物のグリアジンおよびコムギαアミラーゼ)からなる群から選択される。
【0009】 本発明のキメラDNA配列の別の実施態様は、この発現されるDNA配列が過
感受性応答を誘導し得るタンパク質の産生を生じるキメラDNA配列であり、こ
れは、好ましくは、トマト由来のCFおよびPtoタンパク質、Cladosp
orium fulvum由来のavrタンパク質、およびPseudomon
asまたはXanthomonas由来のエリシター(elicitor)タン
パク質からなる群から選択される。
【0010】 本発明のさらなる部分は、好ましくは、上記DNAフラグメントの制御下で発
現されるDNA配列の挿入のための制限エンドヌクレアーゼについての少なくと
も1つの認識部位を有する、上記のキメラDNA配列を含むレプリコンである。
そのようなレプリコンを含む微生物、ゲノム中に取り込まれた上記に従うキメラ
DNA配列を有する植物細胞、および上記の細胞から本質的になる植物がまた、
本発明において含まれる。このような植物は、好ましくは、双子葉類植物である
。種子、花、塊茎、根、葉、果実、花粉および木部から選択される上記の植物の
部分もまた、本発明の部分を形成する。
【0011】 本発明のなお別の実施態様は、植物において病原体誘導性プロモーターを促進
し得るホモログを同定するための、上記のようなNDAフラグメントの使用であ
る。
【0012】 さらに、植物を形質転換するための、本発明に従うキメラDNA配列の使用お
よびハイブリッド調節DNA配列を作製するための、本発明に従うDNAフラグ
メントの部分または改変体の使用は、本発明の部分である。
【0013】 本発明の別の目的は、植物に病原体抵抗性を付与するための、上記のようなキ
メラDNA配列の使用である。
【0014】 (発明の詳細な説明) 本発明の主要な局面は、植物中に天然に存在し、かつヘキソースオキシダーゼ
をコードする発現を駆動する調節配列である。詳細には、この領域は、Heli
anthus annuusおよび/またはLactuca sativa中、
特にそれぞれMS59遺伝子(配列番号15)またはWL64遺伝子(配列番号
17)の5’(上流)領域に生じる。これらの遺伝子は、ヘキソースオキシダー
ゼをコードし、これは、(真菌)病原体に対して毒性であることが見出されてお
り、そして、WO98/13478(本明細書によって参考として援用する)に
開示される。病原体感染の際に、これらの遺伝子が高度に発現され、このことが
病原体誘導能の指標であることが見出されている。病原体誘導性プロモーターは
、生物工学的耐性操作において大きな価値がある。
【0015】 本発明は特に、ヒマワリにおけるヘキソースオキシダーゼの発現を駆動するプ
ロモーター(「ms59」と表す)に関して例示されるが、このms59に相同
な遺伝子を駆動する全てのプロモーターは、ms59のプロモーターとおよそ同
一である特性(すなわち、病原体感染(好ましくは真菌感染)によって誘導され
る発現活性)を有すると考えられる。相同な遺伝子のプロモーターは、特に病原
体による誘導に関連した類似の特性を共有することが、一般的に知られている。
これらの例は、病原性に関連するタンパク質オスモチンの発現を駆動するプロモ
ーター(ジャガイモのタンパク質オスモチン(Zhuら、Plant Phys
iol.108.929−937,1995)、タバコのタンパク質オスモチン
(Liuら、Plant Mol.Biol.29,1015−1026,19
95)およびトマトのタンパク質オスモチン(Ruiz−Medranoら、P
lant Mol.Biol.20,1199−1202、1992)における
、病原体によるその誘導能は確立されている);およびPR−10群の遺伝子の
発現を駆動するプロモーター(そのジャガイモのpSTH−2プロモーター(M
atton,D.P.およびBrisson,N,Mol.Plant−Mic
robe Interac.2,325−331,1989)、Asparag
us officinalisのAoPR−1プロモーター(Warnerら、
The Plant J.3,191−201,1993)およびBetula
verrucosaのBet v 1プロモーター(Swobodaら、Pl
ant,Cell,Environm.18,865−874,1995)は、
病原体誘導性であることが示されている)である。
【0016】 本明細書において、用語「調節配列」および「プロモーター」は、交換可能に
使用される。
【0017】 本発明は、とりわけ、本発明に従う調節配列を含むキメラDNA配列を提供す
る。発現キメラDNA配列は、自然界に天然には見出されないDNA配列を含む
任意のDNA配列を含むことを意味するべきである。例えば、キメラDNAは、
調節領域を含むDNAを含むことを意味するべきであり、この領域は、この植物
ゲノムが通常その天然の染色体領域中のこの調節領域のコピーを含むという事実
に関わらず、植物ゲノムにおける非天然の位置で病原体誘導性である。同様に、
この調節領域は、天然には見出されない植物ゲノムに取り込まれ得るか、または
天然に見出されないレプリコンもしくはベクター(例えば、細菌プラスミドまた
はウイルスベクター)に取り込まれ得る。キメラDNAは、宿主中で複製可能な
DNA分子に限定されるべきではないが、例えば、本発明に従う調節領域に物理
的に連結された特定のアダプター配列(adaptor sequence)に
よって、レプリコンに連結され得るDNAを含むこともまた意味するべきである
。この調節領域は、その天然の下流オープンリーディングフレームに連結されて
いても、されていなくてもよい。
【0018】 その発現が本発明の病原体誘導性調節領域によって駆動される遺伝子のオープ
ンリーディングフレームは、ゲノムライブラリーに由来し得る。この後者におい
て、ゲノムライブラリーは、本発明に従うタンパク質をコードするオープンリー
ディングフレームを構成するエキソンを分離する1つ以上のイントロンを含み得
る。このオープンリーディングフレームはまた、1つの連続的なエキソンによっ
てコードされ得るか、または本発明に従うタンパク質をコードするmRNAに対
するcDNAによってコードされ得る。本発明に従うキメラDNA配列はまた、
1つ以上のイントロンが人為的に除去されているかまたは付加されている配列を
含む。これらの改変体の各々は、本発明に包含される。
【0019】 宿主細胞中で発現可能であるために、本発明に従う調節領域は通常、選択され
た宿主細胞中で発現され得る任意の遺伝子に適切に由来し得る転写開始領域、な
らびにリボソーム認識および接続のための翻訳開始領域とともに提供される。真
核生物細胞において、発現カセットは通常、上記のオープンリーディングフレー
ムの下流に位置する転写終結領域をさらに含み、このことは、転写が終結し、そ
して一次転写産物のポリアデニル化が生じることを可能にする。さらに、コドン
使用頻度は、選択される宿主の受容されたコドン使用頻度に適合され得る。さら
に、しばしば、シグナル配列がコードされ、この配列は、遺伝子発現産物の細胞
下区画への標的化を担う。選択された宿主細胞におけるキメラDNA構築物の発
現を支配する原理は一般的に、当業者に理解され、そして発現性キメラDNAの
構築は、現在、原核生物または真核生物である宿主細胞の任意の選別について慣
用的である。
【0020】 キメラDNA配列が宿主細胞で維持されるために、キメラDNAは、通常、認
識されそして選択された宿主細胞によって複製されるDNAに連結された、本発
明に従うキメラDNA配列を含むレプリコンの形態で提供される。従って、この
レプリコンの選択は、選択される宿主細胞によってほとんど決定される。特定の
選択される宿主に適切なレプリコンの選択を支配するような原理は、十分に当業
者の分野内である。
【0021】 特別な型のレプリコンは、それ自体またはその一部が別の宿主細胞(例えば、
植物細胞)に転移されて、それにより本発明に従うオープンリーディングフレー
ムをこの植物細胞に同時転移することが可能であるレプリコンである。このよう
な能力を有するレプリコンは、本明細書中ではベクターという、このようなベク
ターの例は、Tiプラスミドベクターであり、これは、適切な宿主(例えば、A
grobacterium tumefaciens)中に存在する場合、それ
自体の一部(いわゆる、T領域)を植物細胞に転移し得る。異なる型のTiプラ
スミドベクター(EP 0 116 718 B1を参照のこと)は、現在、キ
メラDNA配列を、そのゲノム中にこのキメラDNAを安定に取り込む新たな植
物が生成され得る植物細胞(または、プロトプラスト)に転移するために慣用的
に使用さていれる。Tiプラスミドベクターの特に好ましい形態は、(EP 0
120 516 B1およびUS 4,940,838)に請求されるような
いわゆるバイナリベクターである。本発明に従うDNAを植物宿主に導入するた
めに使用され得る他の適切なベクターは、二本鎖植物ウイルス(例えば、CaM
V)および一本鎖ウイルス、ジェミニウイルスなどから誘導可能なウイルスベク
ター(例えば、非組み込み植物ウイルスベクター)から選択され得る。このよう
なベクターの使用は、特に、植物宿主を安定に形質転換することが困難である場
合に有利であり得る。これは、木本植物質種(woody species)、
特に樹木およびつる植物の場合である。
【0022】 表現「そのゲノム中に本発明に従うキメラDNA配列を取り込む宿主細胞」は
、細胞、ならびにこのような細胞を含む多細胞生物、または本質的にこのような
細胞からなる多細胞生物を含むことが意味されるべきであり、この細胞は、この
キメラDNAをそのゲノム中に安定に取り込み、それによりキメラDNAを維持
し、そして好ましくはこのようなキメラDNAのコピーを子孫細胞に有糸分裂ま
たは減数分裂を通じて伝達する。本発明の好ましい実施態様に従って、植物が提
供され、この植物は本質的に、上記のキメラDNAの1つ以上のコピーをそのゲ
ノム中に取り込む細胞、およびコピー(単数または複数)をその子孫に(好まし
くは、メンデル様式で)伝達し得る細胞からなる。いくつかまたは全ての植物細
胞における本発明に従うキメラDNAの転写および翻訳により、上記の調節領域
を含むこれらの細胞は病原体の攻撃に応答し、従って、この調節領域の制御下で
オープンリーディングフレームによってコードされるタンパク質を産生する。本
発明の特定の実施態様において、このタンパク質は、病原体感染に対する抵抗性
を付与し得る抗病原性タンパク質である。
【0023】 当業者に周知のように、植物遺伝子の調節領域は、遺伝子発現に関して興味深
い特性を有する個別の小領域(subregion)からなる。本明細書中で意
味されるような小領域の例は転写のエンハンサーであるが、サイレンサーでもあ
る。これらのエレメントは、一般的な(構成的な)方法で、または組織特異的な
様式で作動し得る。欠失は、本発明に従う調節DNA配列で生成され得、そして
そのサブフラグメントは、関連DNAの発現パターンについて試験され得る。そ
のように得られる様々なサブフラグメント(またはその組み合わせさえ)は、病
原体抵抗性を操作する方法、または植物における異種DNAの発現を含む他の適
用において有用であり得る。機能的小領域を同定するための本発明に従うDNA
配列の使用、および植物における遺伝子発現を促進または抑制するための続くそ
のサブ配列の使用はまた、本発明に包含される。
【0024】 転写終結領域の必要性に関する場合、一般に、このような領域は植物細胞にお
ける転写の信頼性および効率を増強すると考えられている。それゆえ、その使用
は、本発明の状況において強く好ましい。
【0025】 本発明に従うICS調節領域と組み合わせて使用され得るタンパク質の例とし
ては、以下:
【0026】
【化1】 から入手可能なβ−1,3−グルカナーゼおよびキチナーゼ、Bacillus
thurimgiensisから単離されたマガイニン(magainin)
、レクチン、毒素、Mirabilis jalapa(EP 0 576 4
83)およびAmaranthus(EP 0 593 501およびUS5,
514,779)から単離された抗真菌タンパク質、アルブミン型タンパク質(
例えば、チロシン、ナピン(napin)、オオムギトリプシンインヒビター、
穀類グリアジンおよび小麦αアミラーゼ、EP 0 602 098)、Rap
hanus、Brassica、Sinapis、Arabidopsis、D
ahlia、Cnicus、LathyrusおよびClitoriaから単離
されたタンパク質(EP 0 603 216)、Capsicum、Briz
a、Delphinium、Catapodium、BaptisiaおよびM
icrosensisから単離されたタンパク質(PCT/GB93/0217
9)、シュウ酸オキシダーゼ(EP 0 636 181およびEP 0 67
3 416)、サッカリドオキシダーゼ(PCT/EP97/04293)、A
llium種子から単離された抗菌タンパク質(PCT/GB94/01636
)、AraliaおよびImpatiens由来のタンパク質(PCT/GB9
5/00509)、HeucheraおよびAesculus由来のタンパク質
(PCT/GB94/02766)、上記のタンパク質の変異体ペプチド(PC
T/GB96/03065およびPCT/GB96/03068)などが挙げら
れるが、これらに限定されない。
【0027】 誘導性プロモーターの別の使用は、遺伝子対遺伝子(gene for ge
ne)抵抗性相互作用において役割を果たすタンパク質を駆動することである(
例えば、WO91/15585に記載される)。このようなタンパク質は、例え
ば、Karrer,E.E.ら(Plant Mol.Biol.36,681
−690,1998)に開示されるような植物タンパク質、活性化ndr1、活
性化eds1および活性化Xa21、トマト由来のCfタンパク質、BS3タン
パク質およびPtoタンパク質、Arabidopsis thaliana由
来のRpm1およびRps2タンパク質、タバコ由来のN遺伝子、Clados
porium fulvum由来のavrエリシタータンパク質、Xantho
monas由来のavrBs3、Erwinia由来のハーピン(harpin
)、ならびにPseudomonas由来のavrPtoタンパク質である。
【0028】 本発明の実際の適用性は、特定の植物種に限定されない。いくつかの形態の病
原体攻撃を受ける任意の植物種は、本発明に従うキメラDNA配列を用いて形質
転換され得、調節領域が病原体感染により誘導されることを可能にし、それによ
り、植物の細胞のいくらかまたは全てで産生される抗病原性タンパク質の産生を
誘発する。
【0029】 本発明の実施態様のいくつかは、例えば、いくつかの植物種が今のところ遺伝
的形質転換を実行可能でないので、現在実施可能ではないかもしれないが、この
ような植物種における本発明の実施は、単に時間の問題であって原理の問題では
ない。なぜなら、このような遺伝的形質転換に対する従順性は、それ自体が本発
明の実施態様を強調することに関連しないからである。
【0030】 植物種の形質転換は、現在、印象的な数の植物種(双子葉植物および単子葉植
物の両方を含む)に対して慣用的である。原則的には、細胞が全植物に再生可能
である限りは、任意の形質転換方法を使用して、本発明に従うキメラDNAを適
切な祖先細胞に導入し得る。方法は、プロトプラストのためのカルシウム/ポリ
エチレングリコール法(Krens,F.A.ら、Nature 296,72
−74,1982;Negrutiu I.ら、Plant Mol.Biol
.8,363−373,1987)、プロトプラストのエレクトロポレーション
(Shillito R.D.ら、Bio/Technol.3,1099−1
102,1985)、植物材料へのマイクロインジェクション(Crosswa
y A.ら、Mol.Gen.Genet.202,179−185,1986
)、様々な植物材料のDNA(またはRNAコートされた)粒子ボンバードメン
ト(Klein T.M.ら、Nature 327,70,1987)、(非
組み込み)ウイルスを用いる感染などから適切に選択され得る。本発明に従う好
ましい方法は、Agrobacterium媒介DNA移入を含む。特に好まし
いのは、EP A 120 516および米国特許第4,940,838号に開
示される、いわゆるバイナリベクター技術の使用である。
【0031】 トマトの形質転換は、好ましくは、本質的にVan Roekelら(Pla
nt Cell Rep.12,644−647,1993)に記載される通り
に行なわれる。ジャガイモの形質転換は、好ましくは、本質的にHoekema
ら(Hoekema,A.ら、Bio/Technology 7,273−2
78,1989)に記載される通りに行われる。一般的には、形質転換の後、植
物細胞または群化細胞(cell grouping)は、本発明に従うタンパ
ク質をコードする核酸配列とともに同時移入された、植物で発現可能な遺伝子に
よってコードされる1つ以上のマーカーの存在について選択され、その後形質転
換した材料は、全植物に再生される。
【0032】 遺伝子形質転換はいくらかより困難であると考えられるが、単子葉植物は形質
転換に従順であり、そして稔性のトランスジェニック植物は、形質転換された細
胞または胚、あるいは他の植物材料から再生され得る。現在、単子葉植物の形質
転換に好ましい方法は、胚、外植片または懸濁細胞の微粒子銃、DNAの直接取
り込みまたはエレクトロポレーションである(Shimamotoら、Natu
re 338,274−276,1989)。トランスジェニックトウモロコシ
植物は、フォスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼ(除草剤フォスフィ
ノスリシンを不活化する酵素)をコードするStreptomyces hyg
roscopicus bar遺伝子を、トウモロコシ懸濁培養物の胚形成細胞
に、微粒子銃によって導入することにより得られている(Gordon−Kam
m,Plant Cell,2,603−618,1990)。遺伝物質の、他
の単子葉作物(例えば、コムギおよびオオムギ)のアリューロン(aleuro
ne)プロトプラストへの導入が報告されている(Lee,Plant Mol
.Biol.13,21−30,1989)。コムギ植物は、胚形成懸濁培養物
から、胚形成懸濁培養物の樹立のための古いコンパクトな根粒状胚形成カルス組
織のみを選択することによって再生された(Vasil.Bio/Techno
l.8,429−434,1990)。これらの作物についての形質転換系との
組みあわせは、本発明の単子葉植物への応用を可能にする。
【0033】 単子葉植物(コメおよびトウモロコシのような商業的に重要な作物を含む)は
また、Agrobacterium株によるDNA移入が容易にできる(WO9
4/00977;EP 0 159 418 B1;Gould Jら、Pla
nt.Physiol.95,426−434,1991を参照のこと)。
【0034】 DNA移入および再生に続いて、推定的に、形質転換植物を、例えば、サザン
分析を用いて、本発明に従うキメラDNAの存在について、コピー数および/ま
たはゲノム組織を評価し得る。さらに、またはあるいは、新たに導入されたDN
Aの発現レベルは、ノーザンおよび/またはウエスタン分析(当業者に周知の技
術)を用いて、保証され得る。最初の分析(これは任意である)の後、新たに導
入された本発明に従うキメラDNAの所望のコピー数および発現レベルを示す形
質転換植物は、病原体に対する抵抗性のレベルについて試験され得る。あるいは
、選択された植物は、別の回の形質転換に供されて、抵抗性レベルを増強するた
め、または抵抗性を幅広くするために、例えば、さらなる遺伝子を導入され得る
【0035】 他の評価としては、野外条件下での病原体抵抗性の試験、稔性のチェック、収
率、および他の特徴が挙げられ得る。このような試験は、現在、当業者によって
慣用的に実施されている。
【0036】 このような評価に続いて、形質転換植物は直接生長され得るが、通常は、新た
な変種の育種またはハイブリッドの作製などにおける親系統として使用され得る
【0037】 1つより多いキメラ遺伝子を構成的に発現し得るトランスジェニック植物を得
るために、以下を含む多数の代替物が利用可能である: A.選択マーカー遺伝子に物理的に結合した多数の改変遺伝子を有するDNA(
例えば、バイナリベクターにおけるT−DNA)の使用。この方法の利点は、キ
メラ遺伝子が物理的に結合されており、それゆえ単一のメンデルの遺伝子座とし
て移動することである。 B.各々が1つ以上のキメラ遺伝子(好ましくは、選択マーカー遺伝子に結合さ
れている)を予め発現し得るトランスジェニック植物の、別の選択マーカーに結
合した1つ以上のキメラ遺伝子を含むトランスジェニック植物由来の花粉を用い
る他花受粉。後は、この交配によって得られる種子は、おそらく、2つの選択マ
ーカーの存在に基づいて、またはキメラ遺伝子自体の存在に基づいて選択され得
る。選択された種子から得られた植物は、後に、さらなる交配のために使用され
得る。原則として、キメラ遺伝子は、単一の遺伝座上にはなく、それゆえ、この
遺伝子は、独立した遺伝子座として分離し得る。 C.各々が1つ以上のキメラ遺伝子および選択マーカーを有する多数の複数のキ
メラDNA分子(例えば、プラスミド)の使用。同時形質転換の頻度が高いなら
ば、1つのみのマーカーに基づく選択で十分である。他の場合、1つより多いマ
ーカーに基づく選択が好ましい。 D.第1、第2(など)のキメラ遺伝子を予め含有するトランスジェニック植物
の、新たなキメラDNA(選択マーカー遺伝子を必要に応じて含む)との連続的
形質転換。方法Bにおけるように、キメラ遺伝子は、原則として、単一の遺伝子
座上になく、それゆえ、キメラ遺伝子は、独立した遺伝子座として分離し得る。
E.上記のストラテジーの組み合わせ。
【0038】 実際のストラテジーは、親系統の目的のようにおそらく容易に決定されるが(
直接的な生長、育種プログラムにおける使用、ハイブリッドを産生するための使
用)、記載の発明に関しては重要ではないようないくつかの考慮に依存し得る。
【0039】 この状況において、キメラDNAを予め含有する植物が、本発明に従ってさら
なるキメラDNAを導入するための適切な遺伝的バックグラウンドを形成し得る
(例えば、抗病原体物質の産生を増強し、それにより、抵抗性レベルを増強する
ために)。調節DNAフラグメントと組み合わせて適切に使用され得るタンパク
質に対応する他の遺伝子のクローニング、およびこの遺伝子を比較的過剰に発現
し得るトランスジェニック植物の獲得、ならびに植物における病原体抵抗性にお
けるそれらの効果の評価は、現在、当業者の範囲内である。
【0040】 病原体に対する改善された抵抗性を有する植物は、野外で、温室で、または室
内で、またはどこでも生長し得る。植物またはその食用部分は、動物食餌または
ヒト消費のために使用され得るか、または食品、餌、または他の目的のために、
任意の形態の農業または産業において処理され得る。農業は、園芸、樹木栽培、
花卉栽培などを含むことが意味されるべきである。本発明に従う植物材料からの
利点を受け得る産業としては、製薬産業、紙およびパルプ製造産業、糖製造産業
、餌および食品産業、酵素製造業などが挙げられるがこれらに限定されない。本
発明に従う植物またはその一部の利点は、殺生物剤処理の必要性を減少すること
であり、従って材料コスト、労働力、および環境汚染を低減させるか、またはこ
のような植物の産物(例えば、果実、種子など)の有効期間を延長する。本発明
の目的のための植物は、光合成が可能で、そしていくつかの形態の病原体攻撃を
受ける多細胞生物を意味するべきである。それらは少なくとも、被子植物および
裸子植物、単子葉植物および双子葉植物を含むべきである。
【0041】 (実施例1) (ヒマワリ植物におけるms59メッセンジャーの誘導) 7〜8週齢のヒマワリ植物(Helianthus annuus cv Z
ebulon)の葉を、5mMのサリチル酸(SA)での5回の噴霧、1mMの
サリチル酸での1回の噴霧、0.1mMのジャスモン酸(JA)で1回、1mM
のACC(植物ホルモンエチレンの前駆体である1−アミノシクロプロパン−1
−カルボン酸)で1回、または傷つけ(wounding)により、誘導した。
葉のサンプルを、誘導24時間後(1mM SA、0.1mM JA、1mM
ACCおよび傷つけ)、および誘導5日後(5mM SA)の葉から収集した。
コントロールサンプルを非誘導性の植物における誘導後24時間で採取した。
【0042】 (実施例2) (ヒマワリ葉組織からのRNA抽出およびcDNA合成) 全RNAは、温フェノール法を用いて10gの葉材料から抽出し、そしてQi
agen RNA緩衝液セットおよびtip−100カラム(Qiagen G
mbH,Germany)を用いて精製した。混入したDNAを、DnaseI
(Gibco BRL)処理を用いて分解した。
【0043】 cDNAは、製造業者により記載されたように、1μgの全RNA、1μlの
オリゴ(dT)12-18プライマー(500μg/ml、Gibco BRL)お よび200単位のSupersciptII RT RNAseH-逆転写酵素 (Gibco BRL)を用いて調製した。
【0044】 (実施例3) (ms59のPCR MIMICの構築および競合的RT−PCRによるサン
プルの分析) ms59の転写レベルを、競合的RT−PCR技術を用いて決定した。この技
術においては、cDNA標的と人工的PCR MIMIC(模倣物)との間の競
合が、転写レベルの定量化を可能にする(Paul D.Siebertおよび
James W.Larrick(1992)、Nature 359、557
〜558)。
【0045】 PCR MIMICの構築のために、以下プライマーを開発した;
【0046】
【数1】 プライマーFR−pUC−208およびFR−pUC−209を用い、PCR(
95℃1分、55℃1分、72℃2分を10サイクル)により、プラスミドpU
C18由来の387bpのフラグメント(Yanisch−Perron,C.
,Vieira,J.およびMessing,J.(1985)Gene 33
,103〜119)を増幅した。このPCR産物1μgを、PCRによりプライ
マーFR−MS59−47およびプライマーFR−MS59−77を用いて増幅
し、大量のPCR MIMICを作製した(95℃1分、55℃1分、72℃2
分を30サイクル)。
【0047】 プライマーFR−MS59−47およびFR−MS59−77は、ms59
cDNA由来の312bpのバンドを増幅し、そのため、これは2%アガロース
ゲル上で分離した場合、387bpのMIMICから容易に識別し得る。PCR
MIMIC希釈物を、キャリアとして0.2μg/μlのグリコーゲンを含有
するH2O中に100ng/μl〜0.01ag/μlの範囲で作製した。
【0048】
【表1】 このcDNAサンプルを、競合的RT−PCRにおいて分析した。従って、2
μlのサンプルを、1μlの希釈されたPCR MIMICと0.5ml試験管
中で合わせた(量;0.1pg、10fg、1.0fg、0.1fg、10ag
および1.0ag)。
【0049】 cDNAおよびMIMICの増幅を、10μMのプライマーFR−MS59−
47およびFR−MS59−77、0.5μlの20mM dNTP、1×PC
R緩衝液、MgCl2ならびに2.5単位の組換えTaqDNAポリメラーゼ( Gibco BRL)を用いて実行し、そして95℃1分、55℃1分、72℃
2分の35サイクルの処理をさせた。PCR産物を2%アガロースゲル上で分離
し、そして臭化エチジウムを用いた染色およびUV照射器により可視化した。
【0050】 (実施例4) (異なる真菌を用いるヒマワリ植物における感染アッセイ) 真菌の感染を、7〜8週齢の植物で実施した。植物に真菌が浸透し得るように
葉に小さいカットを作製した上に、Botrytis cinerea の胞子
懸濁液、Diaporthe heliathi(PH9905)菌糸フラグメ
ント懸濁液、またはSclerotinia sclerotiorum の菌
糸フラグメント懸濁液の小滴(15〜20μl)を置くことにより、葉に接種し
た。真菌の感染は、18℃および高い相対湿度(±90%)で処理させた。感染
の部位を囲む葉のディスク(直径=13mm)を接種のおよそ4日後に回収した
。最初の小さい葉のディスクの穴のまわりに、さらに25mmの環を回収した。
葉のディスクをまた、コントロールとして、カットする葉のまわりの非感染の葉
において回収した。
【0051】 (実施例5) (ヒマワリ葉組織からのポリA+RNA抽出およびcDNA合成) ポリA+RNAをQuickprep Micro mRNA精製キット(A mersham Pharmacia Biotech,Uppsala、Sw
eden)を用いて100mgの葉組織から回収した。mRNAの相対量を、U
V照射器上に、10μlのサンプルを4μlの1μg/ml臭化エチジウムを用
いてスポットすることによる核酸の可視化を用いて決定した。
【0052】 等量のポリA+RNA(±100ng)を用いて、cDNAを、製造業者によ り記載されたように、200単位のSuperscriptII RT RNA
seH-逆転写酵素(Gibco BRL)および1μlのオリゴ(dT)12-18 プライマー(500μg/ml、Gibco BRL)を用いて合成した。
【0053】 (実施例6) (競合的RT−PCRによるサンプルの分析) 異なるcDNAサンプルを実施例3に記載のように分析した。
【0054】
【表2】 (実施例7) (ヒマワリ gapC PCR MIMICの構築および競合的RT−PCR
によるサンプルの分析) mRNAおよびcDNAの調製物の質に対する内部コントロールとして、本発
明者らは、実施例4、5、および6に記載されるのと同じサンプルを用いるハウ
スキーピング遺伝子GapC上の競合的RT−PCRを含んだ。PCR MIM
ICの構築のために、以下のプライマーを開発した;
【0055】
【数2】 プライマーFR−pUC−224およびFR−pUC−225を用い、PCR(
95℃1分、55℃1分、72℃2分を10サイクル)により、プラスミドpU
C18(Yanisch−Perron,C.,Vieira,J.およびMe
ssing,J.(1985)Gene 33,103〜119)由来の527
bpのフラグメントを増幅した。このPCR産物1μgを、PCRによりプライ
マーFR−gapC−211およびプライマーFR−gapC−212を用いて
増幅し、大量のPCR MIMICを作製した(95℃1分、55℃1分、72
℃2分を30サイクル)。
【0056】 プライマーFR−gapC−211およびFR−gapC−212は、gap
C cDNA由来の470bpのバンドを増幅し、そのため、これは2%アガロ
ースゲル上で分離した場合、527bpのMIMICから容易に識別し得る。P
CR MIMIC希釈物を、キャリアとして0.2μg/μlのグリコーゲンを
含有するH2O中に100ng/μl〜0.01ag/μlの範囲で作製した。
【0057】 このcDNAサンプルは、競合的RT−PCRにおいて分析された。従って、
それぞれのサンプルの2μlを、1μlの希釈されたPCR MIMICと0.
5ml試験管中で組み合わせた(量;0.1pg、10fg、1.0fg、0.
1fg、10agおよび1.0ag)。cDNAおよびMIMICの増幅を、1
0μMのプライマーFR−gapC−211およびFR−gapC−212、0
.5μlの20mM dNTP、1×PCR緩衝液、MgCl2ならびに2.5 単位の組換えTaqDNAポリメラーゼ(Gibco BRL)を用いて実行し
、そして95℃1分、55℃1分、72℃2分の35サイクルの処理をさせた。
PCR産物を2%アガロースゲル上で分離し、そして臭化エチジウムを用いた染
色およびUV照明器により可視化した。
【0058】
【表3】 この結果は、RNAの質およびcDNAの調製物がこれらの真菌感染により影響
されないことを示す。植物病原体および環境性ストレス因子によるGapCメッ
センジャーの誘導は、以前にLaxaltら(1996)Plant Mol.
Biol.30:961〜972に記載された。
【0059】 (実施例8) (ヒマワリゲノムからのms59プロモーターの単離) ms59プロモーターの単離のために、ゲノムDNAを、CTAB抽出手順を
用いてヒマワリ葉から単離した。約10μgのゲノムDNAを、制限酵素Bsp
H I、EcoR V、Nla IV、Hph I、Rsa I、Ssp Iお
よびHindIIIを用いて、37℃で16時間消化した。これらの制限部位は
、全て、ms59のcDNAの最初の部分に位置する。消化混合物を1容量のフ
ェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1、v/v、G
ibco BRL)を用いて抽出し、そして、0.1容量の3M NaAc(p
H=5.2)および2.5容量の96%エタノールを用いて沈殿させた。このD
NAペレットを70%エタノールで洗浄し、次いでこのペレットを50μlの蒸
留水に溶解した。それぞれのサンプルの25μlを0.7%のアガロースゲル上
で40ボルトで16時間分離した。このDNAを0.4MのNaOHを用いるサ
ザンブロットを用いてナイロン膜(Hybond−N+、Amersham L ife Science)に転写した。このブロットは、プローブとして32P−
dCTPで標識した320bpフラグメント(ATG開始コドンからBspH
I部位まで)を用いてハイブリダイズした(16時間、65℃)。次いで、この
ブロットを65℃で0.2×SSCのストリンジェンシーで洗浄した。サザンブ
ロットの結果を表4に挙げる。
【0060】 消化混合物の残りの25μlを、DNAフラグメントの環状化が刺激されたよ
うな方法でライゲーションした。これを、1×T4ライゲーション緩衝液中の3
00μlの(大)容量のDNAおよび5ワイス(weiss)単位のT4 DN
Aリガーゼ(Gibco BRL)を、16℃で16時間ライゲーションするこ
とにより実施した。再度、この混合物を、フェノール:クロロホルム:イソアミ
ルアルコールを用いて抽出し、そしてエタノールで沈殿させ、そしてこのDNA
ペレットを50μlのH2Oに溶解した。
【0061】 プライマーを、cDNAの最初の部分(ATG開始コドンと用いられる最初の
制限部位(BspH I)との間)中に設計し、そして外向きにした。プライマ ー FR−MS59−11(配列番号9)5’CAG GCA GCT GTG
GTT TGT GGC3’およびFR−MS59−49(配列番号10)5
’CGG GAA GTT GCA GAA GAT TGG GTT G3’
を、Advantage Klentaq ポリメラーゼ混合物(Clonte
ch laboratories,Inc.,Palo Alto,CA)20
0μM dNTP’s および10μMのそれぞれのプライマーを用いる1μl
のライゲーション混合物上におけるPCR反応に用いた。ポリメラーゼ混合物を
94℃で1分間、活性化し、続いて94℃30秒、55℃1分および68℃3分
の増幅の35サイクルを行った。このPCR産物を1%アガロースゲル上で分析
し、特定のバンドは検出され得なかった。従って、上記のように、ただしここで
は、最初のPCR回からPCR産物の1μlを用いる、ネスト化された(nes
ted)プライマーFR−MS59−34(配列番号11)5’ACG TAG
ATA TCG AAC AAG AAA CCG C3’およびFR−MS
59−50(配列番号12)5’GAG CAA GAG AAG AAG G
AG AC3’を用いてネスト化PCRを実施した。1%アガロースゲル上のP
CR産物の分析後、非常に特異的な単一のバンドを検出した。逆PCRの結果を
表4に列挙する。
【0062】
【表4】 1.9kbのHind III iPCRバンドをゲルから単離し、そして末
端のDNA配列を自動DNAシーケンサー(Applied Biosyste
ms)でプライマーFR−MS59−34およびプライマーFR−MS59−5
0を用いて決定した。
【0063】 DNA配列に基づき、新しいプライマーをヒマワリゲノムからのms59プロ
モーター領域の増幅のために設計した。プライマーFR−MS59−226(配
列番号13)5’GCA AGC TTT ATA GTT TAC GAT
CC3’は、下流に指向され、Hind III制限部位に重複するms59プ
ロモーター領域の上流部分に位置する。プライマーFR−MS59−227(配
列番号14)5’TTG CCA TGG TGC ATG GTT TAG
CG3’は、ATG開始コドンをスパンニングするNcoI制限部位を導入する
ATG翻訳開始に重複するms59プロモーター/リーダーのほとんどの下流部
位でアニーリングし得る。上流Hind III部位〜Nco I部位への完全
なプロモーターフラグメントのDNA配列(配列番号15、ヌクレオチド1〜1
889)を自動DNA配列解析(Applied Biosystems)を用
いて決定した。
【0064】 Pfu DNAポリメラーゼ(Stratagene)および両方のプライマ
ーを用いて、ms59プロモーター領域をヒマワリゲノムDNAから増幅した。
1.9kbのPCR産物をHind IIIおよびNco Iを用いて消化し、
そしてこれもHind IIIおよびNco Iで消化された多コピークローニ
ングベクターにライゲーションした。このプロモーターを、pMOG1367を
生じる制限部位Nco IおよびEcoR Iを用いて、GUSイントロンレポ
ーター遺伝子(Jeffersonら、(1987)EMBO J 6:390
1〜3907)、続いてポリアデニル化に必要な配列を含む(Anら、1989
、Plant Cell 1、115〜122)、ジャガイモプロテイナーゼイ
ンヒビターII遺伝子の3’非翻訳領域(Thornburgら、1987、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 84、744〜748)に融合
した。次いで、制限部位EcoR IおよびHind IIIに隣接するキメラ
遺伝子全体を、EcoR IおよびHind IIIで消化されたpMOG80
0(このプラスミドの詳細については、WO 97/42326の実施例を参照
のこと)にトランスファーした。
【0065】 得られたバイナリベクターpMOG1368を、標的作物ジャガイモおよびト
マトの形質転換のためにAgrobacterium tumefaciens
のEHA105株に導入し、タバコおよびArabidopsis thali
anaの形質転換のためにMOG101株に導入し、そしてBrassica
napusの形質転換のためにMOG301株に導入した。
【0066】 (実施例9) (pMOG1368のジャガイモcv Kardalへの形質転換) pMOG1368を実質的にHoekemaらによって記載されたようにジャ
ガイモに形質転換した。(Hoekema Aら、Bio/Technolog
y 7、273〜278、1989)。簡略にいえば、ジャガイモ(Solan
um tuberosum cv.Kardal)を、Agrobacteri
um EHA 105株pMOG1368を用いて形質転換した。基本培養培地
は、MS塩(Murashige and Skoog(1962)Physi
ol.Plant.14、473)、R3 ビタミン(Oomsら(1987)
Theor.Appl.Genet.73、744)、30g/lスクロース、
最終pH5.8(KOHで調節)の0.5g/l MESからなるMS30R3
培地(必要な場合、8g/lのDaichin寒天で凝固させた)であった。S
olanum tuberosum cv.Kardalの塊茎を、皮むきし、
そして表面を96%エタノール中で5秒間燃やすことで滅菌した。この炎を滅菌
水中で消し、そして約2mm厚さの切片に切断した。ディスクを維管束組織から
くり抜き、そしてバイナリベクターを含むAgrobacterium EHA
105の1〜5×108細菌/mlを含むMS30R3培地中で20分間イン キュベートした。塊茎のディスクをMS30R3培地を用いて洗浄し、そして凝
固した培養後培地(PM)へ移した。PMは、3.5mg/l ゼアチンリボシ
ドおよび0.03mg/lインドール酢酸(IAA)を補充したM30R3培地
からなった。2日後、ディスクを、200mg/l セフォタキムおよび100
mg/l バンコマイシンを有する新鮮なPM培地に移した。3日後、塊茎ディ
スクを、250mg/l カルベニシリンおよび100mg/l カナマイシン
を有するPM 培地からなる出芽誘導培地(SIM)に移した。4〜8週間後、
ディスクから現われる出芽を切り取り、そして根付き培地(100mg/l セ
フォタキム、50mg/l バンコマイシンおよび50mg/lカナマイシンを
有するMS30R3−培地)に入れた。この出芽を、分裂組織の切断により無菌
的に増殖した。
【0067】 (実施例10) (トランスジェニックジャガイモ植物におけるプロモーター機能の試験) pMOG1368 ms59プロモーター−GUS構築物を保有するトランス
ジェニックジャガイモ植物をインビトロで管に成長させ、そしてGUS遺伝子の
発現についてアッセイした。この目的のために、葉、茎および根のサンプルを採
取し、そして染色した(結果は、表5)。GUS発現レベルを、0から5のスケ
ールで可視的に決定した。ここで0は、発現検出不能、そして5は、本発明者ら
が、まれなタバコ35S−GUS−トランスジェニック(96306系統)のト
ランスジェニック植物の葉で観察した最高レベルのGUSである。この植物の葉
からのサンプルを、内部参照のためにすべての実験に含んだ。
【0068】
【表5】 同齢のインビトロ植物の選択物を、ジャガイモ胴枯病を引き起こす真菌Phy
tophthora infestansで感染した。高濃度の真菌胞子を含む
水の小滴を葉の表面に適用した。この感染を96時間、室温で進行させた。疾患
症状を示した葉を上記の植物から除き、そして組織化学GUS分析によりGUS
遺伝子の発現について染色した(Goddijnら、The Plant Jo
urnal(1993)4(5):863〜873)。発現を、真菌感染から生
じた病変において、第一ゾーン(感染部位のすぐまわりの領域)において、そし
て葉の未感染の部分(バックグラウンド)においてモニターした。
【0069】
【表6】 プロモーター能力をまた、P.infestansを用いる感染の前および後
、完全に生長したジャガイモ植物の葉において試験した。接種前、葉を取り外し
、そしてGUSの発現について染色した。次いで、この植物に5×105胞子/ mlの胞子懸濁液を用いて噴霧し、そして感染を4日間(96時間)発展させた
。再度、葉を取り外し、そしてGUSの発現について染色した。この結果を表7
に列挙する。発現を、病変、第一ゾーンおよびバックグラウンド領域においてモ
ニターした。
【0070】
【表7】 この結果は、ms59プロモーターが真菌感染に反応することを示した。誘導
された発現のレベルは、むしろ低く、そしてある場合には検出レベル未満であり
得る。これは、検出可能な誘導性GUS発現の低頻度を説明する。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、(ゲノム)ms59遺伝子およびプロモーター領域の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12N 5/00 A C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 クステルス, イェローメ ヒューベルテ ィーナ ヘンリキュス フェクトル オランダ国 エヌエル−2406 ファオカー アルプヘン アー/デー レイン, フ ァザントストラート 32 (72)発明者 シモンス, ランベルトゥス ヘンリキュ ス オランダ国 エヌエル−1187, ヴェーエ ル アムステルフェーン, アンネ デ フリースラーン 20 Fターム(参考) 2B030 AA02 AD04 CA06 CA17 CA19 CB02 CD03 CD07 CD10 CD14 4B024 AA07 BA12 CA06 DA01 EA05 FA02 FA10 GA11 HA01 4B065 AA11X AA88X AA88Y AC10 BA02 CA24 CA31 CA44 CA47

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘキソースオキシダーゼをコードする植物遺伝子の発現を天
    然に駆動するDNA配列であって、植物中に再導入された場合に会合したDNA
    配列の病原体誘導性転写を促進し得る、DNA配列。
  2. 【請求項2】 DNA配列がHelianthus annuusから入手
    可能であるという点で特徴付けられる、請求項1に記載のDNA配列。
  3. 【請求項3】 DNA配列がLactuca sativaから入手可能で
    あるという点で特徴付けられる、請求項1に記載のDNA配列。
  4. 【請求項4】 DNA配列が配列番号15に示されるヘキソースオキシダー
    ゼをコードする遺伝子の上流調節領域であるという点で特徴付けられる、請求項
    2に記載のDNA配列。
  5. 【請求項5】 DNA配列が配列番号18に示されるヘキソースオキシダー
    ゼをコードする遺伝子の上流調節領域であるという点で特徴付けられる、請求項
    3に記載のDNA配列。
  6. 【請求項6】 DNA配列が配列番号15に示される1〜1889のヌクレ
    オチド配列を含むという点で特徴付けられる、請求項4に記載のDNA配列。
  7. 【請求項7】 植物中に再導入される場合に会合したDNA配列の病原体誘
    導性転写を促進し得る、請求項4〜6のいずれか1項に記載のDNA配列の部分
    または改変体。
  8. 【請求項8】 キメラDNA配列であって、転写の指向性において、 (i)請求項1〜7のいずれか1項に記載のDNA配列;および (ii)その転写制御下で発現されかつ天然には該DNA配列の転写制御下でな
    い、DNA配列、 を包含する、キメラDNA配列。
  9. 【請求項9】 前記発現されるDNA配列が抗病原体タンパク質の産生を生
    じる、請求項8に記載のキメラDNA配列。
  10. 【請求項10】 前記病原体タンパク質が、シチナーゼ、グルカナーゼ、オ
    スモチン、マガイニンス、レクチンス、サッカリドオキシダーゼ、シュウ酸オキ
    シダーゼ、Bacillus thuringiensis由来の毒素、Mir
    abilis jalapa、Amaranthus、Raphanus、Br
    assica、Sinapis、Arabidopsis、Dahlia、Cn
    icus、Lathyrus、Clitoria、Allium種子、Aral
    iaおよびImpatiensから単離された抗真菌タンパク質、ならびにチオ
    ニン、ナピン、オオムギのトリプシンインヒビター、穀物のグリアジンおよびコ
    ムギαアミラーゼのようなアルブミン型タンパク質、からなる群から選択される
    、請求項9に記載のキメラDNA配列。
  11. 【請求項11】 前記発現されるDNA配列が過感受性応答を誘導し得るタ
    ンパク質の産生を生じ、該タンパク質が、好ましくはトマト由来のCf、Bs3
    およびPtoタンパク質、Arabidopsis thaliana由来のR
    pm1およびRpm2、タバコ由来のNタンパク質、Cladosporium
    fulvum由来のavrタンパク質、Erwinia由来のハーピンおよび
    PseudomonasまたはXanthomonas由来のエリシタータンパ
    ク質(avrBs3、avrRpm1、avrRpt2)からなる群から選択さ
    れる、請求項8に記載のキメラDNA配列。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のいずれか1項に記載のキメラDNA配列
    を含む、レプリコン。
  13. 【請求項13】 転写の指向性において請求項1〜7のいずれか1項に記載
    のDNA配列、および該DNA配列の制御下で発現されるDNA配列の挿入のた
    めの制限エンドヌクレアーゼについて少なくとも1つの認識部位を包含する、レ
    プリコン。
  14. 【請求項14】 請求項12または13のいずれか1項に記載のレプリコン
    を含む、微生物。
  15. 【請求項15】 請求項8〜11のいずれか1項に記載のキメラDNA配列
    をゲノム中に組み込まれた植物細胞。
  16. 【請求項16】 本質的に請求項15に記載の細胞からなる、植物。
  17. 【請求項17】 双子葉類植物である、請求項16に記載の植物。
  18. 【請求項18】 ゲノム中に少なくとも1つのキメラDNA配列のさらなる
    コピーが挿入されている植物の部分であって、該植物の部分が、請求項16また
    は17に記載の植物から得られる、種子、花、塊茎、根、葉、果実、花粉および
    木部から選択される、植物の部分。
  19. 【請求項19】 植物において病原体誘導性転写を促進し得るホモログを同
    定するための、請求項1〜7のいずれか1項に記載のDNA配列の使用。
  20. 【請求項20】 植物を形質転換するための、請求項8〜11のいずれか1
    項に記載のキメラDNA配列の使用。
  21. 【請求項21】 ハイブリッド調節DNA配列を作製するための、請求項7
    に記載の部分または改変体の使用。
  22. 【請求項22】 植物に病原体抵抗性を付与するための、請求項9〜11の
    いずれか1項に記載のキメラDNA配列の使用。
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