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JP2007312460A - 電源保護回路 - Google Patents

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JP2007312460A
JP2007312460A JP2006136347A JP2006136347A JP2007312460A JP 2007312460 A JP2007312460 A JP 2007312460A JP 2006136347 A JP2006136347 A JP 2006136347A JP 2006136347 A JP2006136347 A JP 2006136347A JP 2007312460 A JP2007312460 A JP 2007312460A
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Fumihito Uchiyama
文仁 内山
Yoshihiro Ikushima
好広 幾島
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

【課題】 暗電流の増加やコストアップ等を招くことなく、入力ポートからVDD端子に加えられるサージ電圧を取り除く。
【解決手段】 安定化電源回路(1)を介してバッテリ電圧(+B)が加えられる車載用電装品(2)の電源端子(VDD)とグランドとの間に挿入される電源保護回路(30)であって、前記電源端子と前記グランドとの間に直列接続された負荷抵抗(32)及びスイッチ手段(Q1)と、前記スイッチ手段をオンオフ制御する制御手段(31)とを備え、前記制御手段は、前記電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇したときに前記スイッチ手段をオン状態に制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源保護回路に関し、とりわけ、車載用電装品におけるサージ電圧対策のための電源保護回路に関する。
一般的に車載用電装品は、車両という過酷な環境で用いられることに加え、モータやリレー等の誘導性負荷で発生する瞬時的な高電圧(以下、サージ電圧という)にも晒されるため、電源電圧(特にサージ電圧)の保護対策が欠かせない。
図13は、車載用電装品の電源保護回路の一従来例を示す構成図である。この図において、バッテリ電圧(以下、+B電圧という)は、安定化電源回路1を介して車載用電装品(ここでは、CPU2)の電源端子(以下、VDD端子という)に加えられている。安定化電源回路1の出力には、大容量のバイパスコンデンサ3とパワーオンリセット回路4が接続されており、パワーオンリセット回路4は、電源投入時(+B電圧の立ち上がり時)にリセット信号を発生してCPU2のRESET端子に供給する。CPU2は、このリセット信号に応答して、内部状態を初期化(レジスタの初期化やプログラムカウンタの初期化等)する。
ここで、CPU2の入力ポートI1、I2、I3、・・・・は、バッテリ対応ポートとなっており、各々の入力ポートI1、I2、I3、・・・・は、抵抗5〜7とスイッチ8〜10を介して+Bに接続されていると共に、抵抗11〜13を通してグランドに落とされている。
+B電圧にサージ電圧が重畳している場合を考える。この場合、+B電圧→電源安定化回路1→CPU2のVDD端子の経路においては、電源安定化回路1の働きによってサージ電圧が取り除かれるため、VDD端子の印加電圧がCPU2の絶対最大定格を超えることはない。
しかし、図示のとおり、CPU2の入力ポートI1、I2、I3、・・・・がスイッチ8〜10を介して+Bに接続されているため、例えば、スイッチ8がオンになると、このスイッチ8を通して、入力ポートI1→CPU2の内部インピーダンス(便宜的にダイオード14で示す)→VDD端子の経路15を経て+B電圧が供給されることになる。そして、この経路15には電源安定化回路1が介在していないため、+B電圧に重畳したサージ電圧がそのまま残ってしまい、結局、サージ電圧の大きさによってはVDD端子の印加電圧がCPU2の絶対最大定格を超えることがあり、CPU2が破壊されてしまうという問題点がある。
この対策としては、(1)VDD端子とグランド間に定電圧素子(例えば、ツェナダイオード16)を入れる、(2)VDD端子とグランド間にダミーの負荷抵抗17を入れる、(3)入力ポートI1、I2、I3、・・・・の各々に定電圧素子(例えば、ツェナダイオード18〜20)を入れる、などが考えられるが、(1)の対策では、サージ電圧によってツェナダイオード16が破損することがある、(2)の対策では、負荷抵抗17に常に電流(暗電流)が流れるため、消費電力が増える、(3)の対策では、入力ポートの数だけツェナダイオード18〜20が必要となり、コストアップを招く、という不都合がある。
図14は、下記の特許文献1に記載されている電源保護回路の構成図である。この電源保護回路21は、ダイオード22、23と、ツェナダイオード24と、抵抗25〜27と、トランジスタ28とを備えている。入力端子INに加えられた電圧が上昇すると、ツェナダイオード24がオンしてトランジスタ28がオンになり、出力端子OUTとグランド間を、抵抗27とトランジスタ28とを介して導通することにより、出力端子OUTの電圧上昇を抑制する。
特開平10−201232号公報
しかしながら、図14の電源保護回路21にあっては、入力端子INに加えられた電圧上昇には対応できるものの、逆方向から出力端子OUTに加えられた電圧の上昇には対応できないという欠点を持っている。これは、出力端子OUTに加えられた電圧が上昇しても、その上昇分が入出力端子IN−OUT間に入れられたダイオード22によって阻止されてしまうからである。
したがって、図14の電源保護回路21を、図13の構成に適用したとしても、経路15を介して入力ポートI1、I2、I3、・・・・からVDD端子に加えられるサージ電圧を取り除くことができない。
そこで本発明は、暗電流の増加やコストアップ等を招くことなく、入力ポートからVDD端子に加えられるサージ電圧を取り除くことができる電源保護回路を提供することを目的としている。
本発明に係る電源保護回路は、安定化電源回路を介してバッテリ電圧が加えられる車載用電装品の電源端子とグランドとの間に挿入される電源保護回路であって、前記電源端子と前記グランドとの間に直列接続された負荷抵抗及びスイッチ手段と、前記スイッチ手段をオンオフ制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇したときに前記スイッチ手段をオン状態に制御することを特徴とする。
又は、本発明に係る電源保護回路は、安定化電源回路を介してバッテリ電圧が加えられる車載用電装品の電源端子とグランドとの間に挿入される電源保護回路であって、前記電源端子と前記グランドとの間に直列接続された負荷抵抗及びスイッチ手段と、前記スイッチ手段をオンオフ制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記車載用電装品の内部に実装された判定部を含み、該判定部は、前記電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇したときに前記スイッチ手段をオン状態に制御する制御信号を発生することを特徴とする。
又は、本発明に係る電源保護回路は、安定化電源回路を介してバッテリ電圧が加えられる車載用電装品の電源端子とグランドとの間に挿入される電源保護回路であって、前記電源端子の電圧上昇を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記電源端子の電圧上昇が検出されたときに前記車載用電装品を待機モードから通常モードへと復帰させる制御信号を発生する信号発生手段とを備えたことを特徴とする。
スイッチ手段は、例えば、トランジスタで構成することができる。また、電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇したときとは、前記車載用電装品の破壊又はそのおそれがある高い電圧への上昇を意味し、かかる高い電圧の一例は電源電圧に重畳されたサージ電圧である。
本発明では、電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇したときにスイッチ手段がオン状態に制御されるので、負荷抵抗を通して電源端子の電圧をグランドに逃がし、サージ電圧を抑制することができる。
また、電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇していないときには、スイッチ手段がオフ状態に制御されるので、負荷抵抗を流れる電流(暗電流)をゼロにして電力消費の悪化を招かない。
また、安定化電源回路の数は一つの車載用電装品につき1個で済むので、コストアップを招かない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
図1は、実施形態の全体構成図である。この図において、先に説明した図13との相違箇所は、CPU2の電源端子(VDD端子)とグランドとの間に電源保護回路30が設けられている点にある。
すなわち、この実施形態においても、安定化電源回路1を介して車載用電装品(ここでは、CPU2)のVDD端子にバッテリ電圧(+B電圧)が加えられていると共に、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)に、大容量のバイパスコンデンサ3とパワーオンリセット回路4が接続されているが、この実施形態では、それらに加えて、さらに、CPU2のVDD端子とグランドとの間に電源保護回路30が設けられている点で相違する。
パワーオンリセット回路4は、電源投入時(+B電圧の立ち上がり時)にリセット信号を発生してCPU2のRESET端子に供給するためのものであり、CPU2は、このリセット信号に応答して、内部状態を初期化(レジスタの初期化やプログラムカウンタの初期化)する。
また、CPU2の入力ポートI1、I2、I3、・・・・は、バッテリ対応ポートとなっており、各々の入力ポートI1、I2、I3、・・・・は、抵抗5〜7とスイッチ8〜10を介して+Bに接続されていると共に、抵抗11〜13を通してグランドに落とされている。
電源保護回路30は、電圧検出部31と、ダミーの負荷抵抗32と、トランジスタQ1とを備える。電圧検出部31は、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧をモニタし、その電圧が所定の電位を超えて上昇したときにトランジスタQ1をオンさせる。トランジスタQ1のコレクタは負荷抵抗32を介して安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)に接続されており、トランジスタQ1のエミッタはグランドに接続されている。
したがって、このような構成を有する電源保護回路30にあっては、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧が所定の電位を超えていない場合には、トランジスタQ1がオフ状態にあるので回路動作上何らの影響も与えないが、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧が所定の電位を超えて上昇した場合には、トランジスタQ1がオンになるので、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)とグランドの間を負荷抵抗32を通して接続することができる。
ここで、例えば、スイッチ8がオンになった場合を想定する。この場合、もし、+B電圧にサージ電圧が重畳していると、スイッチ8を通して、入力ポートI1→CPU2の内部インピーダンス(便宜的にダイオード14で示す)→VDD端子の経路15を経て、サージ電圧を含む+B電圧が供給されることになるが、本実施形態では、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)とグランドとの間に電源保護回路30が設けられているので、この電源保護回路30の働きにより、サージ電圧を抑制することができる。
すなわち、サージ電圧に伴うVDD端子の電圧上昇が電圧検出部31によって検出されると、トランジスタQ1がオンになり、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)→負荷抵抗32→トランジスタQ1のコレクタ→トランジスタQ1のエミッタ→グランドに至る経路33が形成されるので、この経路33を通して+B電圧が消費され、サージ電圧を抑制することができるのである。
ここで、負荷抵抗32の抵抗値を「R」とするとき、この抵抗値Rは、「電源回路に負担を掛けない抵抗値<R<CPU2が破損する電圧となる抵抗値」、且つ、「負荷抵抗32の損失電力<負荷抵抗32の損失電力規格」を満たすように設定する。以下は具体的な1つの設定例である。
(A)電源回路に負担をかけない抵抗値:
例えば、電源回路が流せる定常電流の最小値を80mAとし、CPU2がスタンバイ(低消費電流モード)中の回路消費電流を5mAとしたとき、電源回路に負担を掛けない電流値は、「80mA−5mA=75mA」となる。この電流値(75mA)から電源回路に負担を掛けない抵抗値を求めると、「CPU2の絶対最大定格(6V)÷電源回路に負担を掛けない電流値(75mA)=80Ω」となる。
(B)CPU2が破損する電圧となる抵抗値:
次に、CPU2の絶対最大定格を6V(絶対最大定格とは、それ以上の電圧をCPU2に印加するとCPU2が破壊する可能性がある電圧のこと)とし、入力スイッチ側の合成抵抗を2350Ω(入力保護抵抗47kΩ、入力が20本と仮定した場合:47kΩ÷20)とし、サージ電圧の電圧を110V(JASO
D001−94 過渡電圧試験A−2)としたときに、CPU2が破損する電圧となる抵抗値を求めると、「(2350Ω×6V)÷(110V−6V)=135.5Ω」が得られる。
以上の(A)、(B)の計算結果より、負荷抵抗32の抵抗値Rの範囲は、「80Ω<R<135.5Ω」となる。したがって、負荷抵抗32の抵抗値Rは、80Ω〜135.5Ωの範囲から選択すればよく、要するに、80Ωを超え且つ135.5Ω未満であればよいことが分かる。
(C)負荷抵抗32の損失電力:
一般的にチップ抵抗の損失電力規格は0.5W、0.25W、0.125W・・・・であり、損失電力規格が小さい程、形状も小さくなる。このため、生産性を考慮して、できるだけ小さい形状を選択し、かつ、抵抗Rの要件を満たす値を選定する必要がある。
負荷抵抗32の下限値(80Ω)及び上限値(135.5Ω)にて、負荷抵抗32の損失電力を求めると、下限値(80Ω)では、「(6V÷80Ω)×6V=0.45W」となり、上限値(135.5Ω)では、「(6V÷135.5Ω)×6V=0.26W」となるので、損失電力規格は必然的に0.5Wの選択となる。
負荷抵抗32の抵抗値Rは、上記のとおり、80Ωを超え且つ135.5Ω未満であればよいが、公称抵抗値のE24シリーズより、R=110Ωとすると、結局、負荷抵抗32は、「110Ω、0.5Wのチップ抵抗」となる。
図2は、電源保護回路30の一例構成図である。この図において、電圧検出部31は、ツェナダイオード31aと二つの抵抗31b、31cとの直列回路で構成されており、抵抗31cの両端をトランジスタQ1のベース−エミッタ間に接続している。
ツェナダイオード31aは、逆方向電圧が所定電位(降伏電圧Vz)を超えたときにほぼ導通状態となる定電圧ダイオードである。したがって、電圧検出部31は、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧が、この降伏電圧Vzを超えて上昇したときに、ツェナダイオード31aを導通状態にして二つの抵抗31b、31cに電流を流すことにより、抵抗31cの両端電圧でトランジスタQ1をオン状態にさせることができる。
図3は、電源保護回路30の動作波形図、図4は、電源保護回路30の動作フローチャートを示す図である。図3において、+B電圧は、通常は所定電位(典型的には+12V)であるが、サージ電圧が重畳すると瞬時的に大きな電位上昇を示し、それに伴って、CPU2のVDD端子の電位も上昇する。このとき、CPU2のVDD端子の電位上昇がCPU2の絶対最大定格(例えば、6V)を超えてしまうと、CPU2が破壊し又はそのおそれが高くなるという大きな問題に発展する。
本実施形態の電源保護回路30においては、図4に示すように、CPU2のVDD端子の電位上昇を電圧検出部31で検出すると(ステップS1)、トランジスタQ1をオン状態にし(ステップS2)、負荷抵抗32を通してサージ電圧を逃がし、その後、CPU2のVDD端子の電位下降を電圧検出部31で検出すると(ステップS3)、トランジスタQ1をオフ状態に復帰(ステップS4)するので、CPU2のVDD端子の電位上昇がCPU2の絶対最大定格(例えば、6V)を超えてしまうことがなく、したがって、CPU2が破壊し又はそのおそれが高くなるという問題を回避できる。
また、本実施形態の電源保護回路30においては、CPU2のVDD端子の電位が上昇していないときには、トランジスタQ1をオフ状態に維持するので、負荷抵抗32を通る経路33が形成されず、したがって、暗電流が流れないので、電力消費の増加を招かない。さらに、電源保護回路30の数は、入力ポートI1、I2、I3、・・・・の数にかかわらず1個で済むため、コストアップも招かない。
なお、上記の実施形態では、電源保護回路30で安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧をモニタし、その電圧が所定の電位を超えて上昇したときにトランジスタQ1をオンさせる仕組みになっているが、これに限定されない。
図5は、CPU2の内部機能(A/D変換機能)を利用した電源保護回路40の構成図である。この図において、CPU2は、A/D変換器41と判定部42とを実装しており、電源保護回路40は、これらのA/D変換器41と判定部42とに加えて、抵抗43、44、ツェナダイオード45、抵抗46、47及びトランジスタQ2を備える。抵抗46は、図1のダミーの負荷抵抗32に相当する。
A/D変換器41は、抵抗43、44とツェナダイオード45で分割された安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧を取り込み、その電圧をデジタル変換して出力する。判定部42は、A/D変換器41の出力が所定の値を超えたか否かを判定し、超えている場合に、トランジスタQ2をオンさせるための制御信号を出力する。なお、この判定部42は、ハードロジックで構成されたものであってもよいし、ソフトウェアで構成されたものであってもよい。
図6は、電源保護回路40の動作波形図、図7は、電源保護回路40の動作フローチャートを示す図である。図6において、+B電圧は、通常は所定電位(典型的には+12V)であるが、サージ電圧が重畳すると瞬時的に大きな電位上昇を示し、それに伴って、CPU2のVDD端子の電位も上昇する。このとき、CPU2のVDD端子の電位上昇がCPU2の絶対最大定格(例えば、6V)を超えてしまうと、CPU2が破壊し又はそのおそれが高くなるという大きな問題に発展する。
本実施形態の電源保護回路40においては、図7に示すように、A/D変換器41の出力を判定部42で読み込み(ステップS11)、CPU2のVDD端子の電位上昇を判定部42で検出すると(ステップS12)、トランジスタQ2をオン状態にし(ステップS13)、負荷抵抗46を通してサージ電圧を逃がし、その後、A/D変換器41の出力を判定部42で読み込み(ステップS14)、CPU2のVDD端子の電位下降を判定部42で検出すると(ステップS15)、トランジスタQ1をオフ状態に復帰(ステップS16)するので、CPU2のVDD端子の電位上昇がCPU2の絶対最大定格(例えば、6V)を超えてしまうことがなく、したがって、CPU2が破壊し又はそのおそれが高くなるという問題を回避できる。
図8は、CPU2の内部機能(割込機能)を利用した電源保護回路50の構成図である。この図において、電源保護回路50は、安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧上昇を検出する電圧検出部51と、電圧検出部51で安定化電源回路1の出力(CPU2のVDD端子)の電圧上昇を検出したときに割込信号を発生して、その割込信号をCPU2のINT端子に加える割込信号発生部52とを備える。
CPU2は、INT端子に割込信号が加えられると、待機モード(低消費電流モード)から通常モードに復帰するようにプログラムされており、待機モードよりも大きな電流を消費するようになっている。つまり、CPU2それ自体をダミーの負荷抵抗(図1の負荷抵抗32や図5の負荷抵抗46を参照)として利用する仕組みになっている。
図9は、電源保護回路50の動作波形図、図10は、電源保護回路50の動作フローチャートを示す図である。図9において、+B電圧は、通常は所定電位(典型的には+12V)であるが、サージ電圧が重畳すると瞬時的に大きな電位上昇を示し、それに伴って、CPU2のVDD端子の電位も上昇する。このとき、CPU2のVDD端子の電位上昇がCPU2の絶対最大定格(例えば、6V)を超えてしまうと、CPU2が破壊し又はそのおそれが高くなるという大きな問題に発展する。
本実施形態の電源保護回路50においては、図10に示すように、電圧検出部51でCPU2のVDD端子の電位上昇を検出すると(ステップS21)、割込信号発生部52で割込信号を発生してCPU2のINT端子に印加し(ステップS22)、CPU2を低消費電流モードから通常モードに復帰させ(ステップS23)、その後、電圧検出部51でCPU2のVDD端子の電位下降を検出すると(ステップS24)、割込信号の発生を停止して(ステップS25)、CPU2を低消費電流モードへ移行させる(ステップS26)。
このように、本実施形態によれば、CPU2のVDD端子の電位上昇を検出すると、割込信号を発生してCPU2を低消費電流モードから通常モードに復帰させることができ、その大きな消費電流によってサージ電圧を抑制することができるから、CPU2が破壊し又はそのおそれが高くなるという問題を回避できる。加えて、この実施形態では、CPU2それ自体をダミーの負荷抵抗として利用する仕組みになっているので、部品点数を少なくできるという特有のメリットが得られる。
なお、以上の実施形態では、電源保護回路をCPU2の独立した周辺回路として構成しているが、これに限定されない。例えば、以下に示すように、パワーオンリセット回路4と一緒の周辺回路としてもよい。
図11は、パワーオンリセット回路4と一緒にした周辺回路60の一例構成図である。この図において、周辺回路60は、パワーオンリセット回路4と、例えば、図1の電源保護回路30とを含む。
図12は、周辺回路60の動作波形図である。この図において、電源投入時、VDD端子の電圧は0Vから所定電位(例えば、+5V)に立ち上がり、その立ち上がり過程において、パワーオンリセット回路4でリセット信号が生成される。SL1はリセット信号生成用の閾値である。一方、サージ電圧に伴ってVDD端子の電圧が上昇すると、その電圧上昇が電源保護回路30の電圧検出部31で検出され、電源保護回路30のトランジスタQ1がオンとなり、負荷抵抗32を通してサージ電圧が逃がされる。SL2は電圧上昇検出用の閾値である。
このように、パワーオンリセット回路4と一緒にした周辺回路60とした場合であっても、上記の各実施形態と同様に、サージ電圧を抑制してCPU2の破壊を回避することができることに加え、さらに、周辺回路の数を削減して回路設計のシンプル化と回路規模の縮小化を図ることができるという特有のメリットが得られる。
実施形態の全体構成図である。 電源保護回路30の一例構成図である。 電源保護回路30の動作波形図である。 電源保護回路30の動作フローチャートを示す図である。 CPU2の内部機能(A/D変換機能)を利用した電源保護回路40の構成図である。 電源保護回路40の動作波形図である。 電源保護回路40の動作フローチャートを示す図である。 CPU2の内部機能(割込機能)を利用した電源保護回路50の構成図である。 電源保護回路50の動作波形図である。 電源保護回路50の動作フローチャートを示す図である。 パワーオンリセット回路4と一緒にした周辺回路60の一例構成図である。 周辺回路60の動作波形図である。 車載用電装品の電源保護回路の一従来例を示す構成図である。 特許文献1に記載されている電源保護回路の構成図である。
符号の説明
+B バッテリ電圧
Q1 トランジスタ(スイッチ手段)
Q2 トランジスタ(スイッチ手段)
VDD 電源端子
1 安定化電源回路
2 CPU(車載用電装品)
30 電源保護回路
31 電圧検出部(制御手段)
32 負荷抵抗
40 電源保護回路
42 判定部
46 負荷抵抗
50 電源保護回路
51 電圧検出部(検出手段)
52 割込信号発生部(信号発生手段)

Claims (3)

  1. 安定化電源回路を介してバッテリ電圧が加えられる車載用電装品の電源端子とグランドとの間に挿入される電源保護回路であって、
    前記電源端子と前記グランドとの間に直列接続された負荷抵抗及びスイッチ手段と、前記スイッチ手段をオンオフ制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇したときに前記スイッチ手段をオン状態に制御することを特徴とする電源保護回路。
  2. 安定化電源回路を介してバッテリ電圧が加えられる車載用電装品の電源端子とグランドとの間に挿入される電源保護回路であって、
    前記電源端子と前記グランドとの間に直列接続された負荷抵抗及びスイッチ手段と、前記スイッチ手段をオンオフ制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記車載用電装品の内部に実装された判定部を含み、
    該判定部は、前記電源端子の電圧が所定の電位を超えて上昇したときに前記スイッチ手段をオン状態に制御する制御信号を発生することを特徴とする電源保護回路。
  3. 安定化電源回路を介してバッテリ電圧が加えられる車載用電装品の電源端子とグランドとの間に挿入される電源保護回路であって、
    前記電源端子の電圧上昇を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記電源端子の電圧上昇が検出されたときに前記車載用電装品を待機モードから通常モードへと復帰させる制御信号を発生する信号発生手段と
    を備えたことを特徴とする電源保護回路。
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