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JP2008089203A - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP2008089203A
JP2008089203A JP2006267644A JP2006267644A JP2008089203A JP 2008089203 A JP2008089203 A JP 2008089203A JP 2006267644 A JP2006267644 A JP 2006267644A JP 2006267644 A JP2006267644 A JP 2006267644A JP 2008089203 A JP2008089203 A JP 2008089203A
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refrigerator
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liquid
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Yoshihiro Ueda
啓裕 上田
Toyoshi Kamisako
豊志 上迫
Kahoru Tsujimoto
かほる 辻本
Tadashi Adachi
正 足立
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0413Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by humidification

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】水分の供給源が限定され、常時安定した水分量を確保することができず、貯蔵室内の保存野菜の保鮮性が劣化、水分量不足による霧化装置や周辺部材が破損するなどの課題を有していた。
【解決手段】霧化装置115に供給するための液体を貯水する貯水部116を備えるとともに、霧化装置115と貯水部116とを連結する経路内に供給水の含有物を除去する除去部材118,130を設けるので、水分供給を常時安定して行い、安定して貯蔵室内を高湿度維持でき野菜の保鮮性を向上させると同時に霧化装置の耐久性を高め、また霧化装置やその周辺部材の安全性を確保することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は高湿度を維持することにより食品の鮮度保持および向上を行う高湿手段である霧化装置の安定霧化および装置の高寿命化に関するものである。
野菜の鮮度低下に対する影響因子としては、温度、湿度、環境ガス、微生物、光などが上げられる。野菜は生き物であり、呼吸と蒸散作用が行われており、鮮度を維持するには呼吸と蒸散作用の抑制が必要となる。低温障害をおこす野菜など一部の野菜を除き、多くの野菜は低温で呼吸が抑制され、高湿により蒸散を防止することができる。近年、家庭用冷蔵庫では野菜の保存を目的とし、密閉された野菜専用容器が設けられ、野菜を適正な温度に冷却するとともに、庫内を高湿化し、野菜の蒸散を抑制するよう制御されている。また、庫内高湿化の手段として、ミストを噴霧する手段を用いたものもある。
従来、この種のミスト噴霧機能を備えた冷蔵庫は、野菜室内が低湿時に超音波霧化装置にてミストを生成噴霧し野菜室内を加湿し、野菜の蒸散を抑制しているものである(例えば、特許文献1参照)。
図7は特許文献1に記載された従来の超音波霧化装置を設けた冷蔵庫を示すものである。また、図8は超音波霧化装置の要部を示す拡大斜視図である。
図7に示すように、野菜室31は冷蔵庫本体30の本体ケース36の下部に設けられ、その全面開口は開閉自在に引き出される引出し扉32により閉止されるようになっている。また、野菜室31は仕切り板2によりその上方の冷蔵室(図示せず)と仕切られている。
引出し扉32の内面に固定ハンガ33が固定され、この固定ハンガ33に野菜等の食品を収納する野菜ケース1が搭載されている。野菜ケース1の上面開口は蓋3により封止されるようになっている。野菜ケース1の内部には解凍室4が設けられ、解凍室4には超音波霧化装置5が備えられている。
また、図8に示すように、超音波霧化装置5には霧吹出し口6と貯水容器7と湿度センサー8とホース受け9が備えられている。貯水容器7は、ホース受け9により除霜水ホース10に接続されている。除霜水ホース10には、その一部に除霜水を清浄するための浄化フィルター11が備えられている。
以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作について説明する。
熱交換冷却器(図示せず)より冷却された冷却空気は野菜ケース1及び蓋3の外面を流通することで、野菜ケース1が冷却され、内部に収納された食品が冷やされる。また、冷蔵庫運転時に冷却器から発生する除霜水は除霜水ホース10を通過する時に浄化フィルター11によって浄化されて、超音波霧化装置5の貯水容器7に供給される。
次に湿度センサー8によって、庫内湿度が90%以下と検知されると、超音波霧化装置5が加湿を開始し、野菜ケース1内の野菜等を新鮮に保持するための適度な湿度に調湿することができる。
一方、湿度センサー8によって庫内湿度が90%以上であると検知された場合、超音波霧化装置5は過度な加湿を停止する。その結果、超音波霧化装置5により、野菜室内をすばやく加湿することができ、野菜室内は常に高湿度となり、野菜等の蒸散作用が抑制され、野菜等の鮮度を保持することができる。
特開平6−257933号公報
しかしながら、上記従来の構成では、水分の供給源が除霜水に限定され、除霜水の収集量は周囲環境によって異なり、常時安定した水分量を確保することができず、貯蔵室内の保存野菜の保鮮性が劣化、水分量不足による霧化装置や周辺部材が破損するなどの課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、霧化装置への水分供給を常時安定して行うことができ、また水分中の含有物を除去した状態で供給できるので、野菜の保鮮性を向上させると同時に霧化装置の耐久性を高めた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、野菜等の食品を保存している貯蔵室に霧化装置と、霧化装置に供給するための液体を貯水する貯水部を備えるとともに、霧化装置と貯水部とを連結する経路内に供給水の含有物を除去する除去部材を設ける。
本発明の冷蔵庫は、霧化装置への水分供給を常時安定して行うので、安定して貯蔵室内を高湿度維持でき野菜の保鮮性を向上させると同時に霧化装置の耐久性を高め、また霧化装置やその周辺部材の安全性を確保することができる。
請求項1に記載の発明は、断熱箱体と、断熱箱体内で区画された貯蔵室と、貯蔵室に微細ミストを供給するための霧化装置と、霧化装置に供給するための液体を貯水する貯水部を備え、霧化装置と貯水部とを連結する経路内に液体の含有物を除去する除去部材を設けたことにより、霧化装置への水分供給を常時安定して行い、かつ液体の含有物を除去できるので、安定して貯蔵室内を高湿度維持でき野菜の保鮮性を向上させるとともに霧化装置のミスト発生部や流路内の詰まりを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の貯水部について、貯水部が製氷用給水タンクを兼用することにより、貯蔵室の占有スペースを確保することができるとともに、製氷用と微細ミスト発生用とを1つのタンクで実現するので、利便性を向上させることができ、また部材低減により安価に構成できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の除去部材が液体を軟水化する強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体とすることにより、液体中のミネラル成分を除去できるので、微細ミスト発生部でのミネラル成分析出による目詰まりなどを抑制し、霧化装置の長寿命化が可能となり、また水分供給不足による霧化装置の発熱など安全性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明の除去部材にさらに液体を濾過するフィルターを備えることにより、液体中のゴミや浮遊物を除去できるので、微細ミスト発生部での詰まりなどを抑制し、霧化装置の長寿命化が可能となり、また水分供給不足による霧化装置の発熱など安全性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の霧化装置が超音波霧化装置であることにより、微細ミストを噴霧できるので、貯蔵室内を高湿に維持でき野菜の保鮮性向上させることができ、さらに微細ミストが野菜の気孔から浸透させることが可能となるので、野菜の鮮度を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明の超音波霧化装置が底面部よりも先端部の断面積が小さい形状のホーンと、ホーンの底面部の備えられた圧電素子とを有したランジュバン型超音波霧化装置とすることにより、野菜の鮮度維持、鮮度向上はもとより、万が一ミスト発生部で欠水が生じた場合でも、低入力で駆動可能な霧化装置であるため欠水による装置自体の発熱量を低減し、欠水による故障の可能性をより低下させることができる。またホーンの小型化が可能であり、エネルギーの分散や減衰が低減されるため、効率の向上が可能となる。また、小型化できるので、設置制約が少なく、設計に自由度を持たせることができ、貯蔵空間を大きくすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明のランジュバン型超音波霧化装置に微細ミスト発生部である先端部に液体を供給する微細孔をホーンに備えることにより、ホーン先端までの介在物をなくすことができるとともに、介在物の寿命を懸念することなく、より効率的にかつ安定してホーン先端に水分を供給するので、超音波振動装置から常時安定してミストが噴霧され、貯蔵室空間を高湿に維持することができる。また、部材の削減によるコスト低減にも繋がる。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明のランジュバン型超音波霧化装置の微細ミスト発生部である先端部に液体を供給する含浸体を備えることにより、効率的にかつ安定してホーン先端に水分を供給するので、超音波振動装置から常時安定してミストが噴霧され、貯蔵室空間を高湿に維持することができる。また、安定してホーン先端に水分を供給することで、ホーン先端での欠水を防止できるので、超音波振動装置の寿命が長期化し、信頼性が向上する。
請求項9に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の霧化装置が、液体に電圧を印加するための印加電極と、印加電極に対向する位置に配された対向電極と、印加電極と対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを有した静電霧化装置であることにより、微細ミストによる噴霧を行い、野菜の保鮮性の向上、野菜室の抗菌、除菌性能の向上、および野菜室内の扉開時に生じる臭気による不快感を防止できる。また、ミスト径が小粒化されるため超音波振動装置と比較して噴霧量を少なくすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側断面図である。図2は本発明の実施の形態1における主要部の側断面図である。
図1、図2において、冷蔵庫101は箱体本体102と貯蔵室の区画をつくるための仕切りが上から103a、103b、103c、それら区画を閉空間にするための扉104により断熱区画され、上から冷蔵室105、切替室106、野菜室107、冷凍室108の異なる温度の貯蔵空間になっている。その中で、野菜室107は扉開閉がなければ湿度約80%R.H以上(食品収納時)、4〜6℃に冷却されている。
また、冷蔵庫101を冷却するため、冷凍サイクルが圧縮機111、凝縮器、膨張弁やキャピラリチューブなどの減圧装置(図示せず)、蒸発器112、それら構成部品を連結する配管、冷媒などで構成される。
さらに蒸発器112で生成された低温空気を各貯蔵室空間に搬送、もしくは貯蔵室空間で熱交換された空気を蒸発器112に回収するための風路113があり、風路113は各貯蔵室と仕切り114で断熱されている。
さらに、野菜室108の中には、噴霧手段である超音波霧化装置115とこの噴霧手段に水を供給するための貯水部116、野菜ケース107の上部には、野菜の気孔を制御するための照射手段117が構成されている。また図示していないが、野菜ケース107の上部には、野菜ケース107内に収納された食品からの水分の蒸散抑制のため、庫内湿度を維持するための蓋体が構成されており、その野菜ケース107と蓋体の隙間に噴霧手段である超音波霧化装置115の霧化部132が庫内に向けて構成されている。
超音波霧化装置115はホーン121とホーン121の底面121aに備えられた圧電素子122で構成されたランジュバン型超音波振動子を用い、ホーン121は切削加工や焼結加工等により底面部121aから先端部121bに向けて先細りの略円錐状に加工され、その断面積比は約1/10以下でその側面形状は圧電素子122の周波数に依存しており、ホーン121の圧電素子122側にホーン121と一体的にフランジ部123が形成されている。またホーン121と圧電素子122とは接着固定されて、圧電素子122で発生する振動をホーン先端121aである霧化部で最大振幅となるよう増幅されるように構成されている。また、超音波霧化装置115はフランジ部123を取り付け位置とし、冷蔵庫やその取り付け部材の接続部124に取り付けられている。
また、超音波振動装置115のホーン121には底面部121aから先端部121bに向けて形成されたほぼ直線状の微細孔131が構成され、微細孔132のホーン底面部121a側と野菜室108中に着脱自在に設けた貯水部116とが上流(貯水部116)側から液体に含有しているごみや埃、または細菌の死骸等を取り除くフィルター130、液体に含有しているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去し軟水化する強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体が通水時に攪拌しないように保持された除去部材118、ステッピングモータやギアやチューブ、圧電などのいずれかを用いた送水手段119の順に細管流路125に接続されて連結している。また、強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体の形状として例えば、ビーズ状、繊維状、粉末状のものがある。
また、ホーン121は熱伝導性の高い材質としており、例えばアルミニウム、チタン、ステンレス等の金属が挙げられる。特に、軽量で、熱伝導性が高く、超音波伝達時の振幅の増幅性能の点からするとアルミニウムを主成分とするもの選択することが好ましい。また、長寿命化のためにはステンレスを主成分とするものを選択することが望ましい。
また、照射手段117は、中心波長が470nmの青色光を含む光を照射する、例えば青色LED133であり、また光の拡散性向上と部品保護のための拡散板134で構成されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作・作用を説明する。
貯水部116に貯水された水は、送水手段119の動作により、超音波霧化装置115に細管流路125から水を供給するか決定する。送水手段119がONのとき、あらかじめ使用者により供給された水が超音波霧化装置115に向けて流れる。このとき、細管流路125を流れる水は、あらかじめ設置されたフィルター130に流水することにより、ごみや異物などの不純物が除去し、さらに除去部材118により水に含まれているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去することで軟水化し、また、細管流路125は密閉になっているので超音波霧化装置115のホーン121内に設けた微細孔131の目詰まりを防止すると同時にほこり・細菌の侵入を防止でき、衛生を確保できる。そして、細管流路163bは仕切り114内などの断熱材の中に埋設され、氷結を防止しながら流れる。なお、ここでは図示しないが、流路外周には、温度を保障するためのヒータを流路に密接してもよい。そして、細管流路125からホーン底面部121aから先端部121bに向けて形成されたほぼ直線状の微細孔131のホーン底面部121a側からホーン先端部121bに水が供給され、先端部121bに付着した水滴は、圧電素子122の発振によって微粒化され、野菜室107に噴霧される。
この時、細管流路125を送水手段119を境に上流側より下流側を細くすることにより微量水を制御しやすく、野菜室107への噴霧量の精度向上が可能になる。また、送水手段119を用いることにより、そのステップ数やモータ回転数などの調整が容易にでき、例えば、送水手段に印加する電圧で送水量を制御でき、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。
また、ホーン121の形状はホーン121先端部121bと底面部121aであるフランジ部123との長さを1/4波長モードで振動する構造であり、ホーン121の先端部121bの断面積は底面部121aの断面積と比較して、1/16程度とした。よって、圧電素子122で発生した振動エネルギーをホーン先端の霧化部132で増幅することにより、低入力でもホーン先端で高出力になる十分に野菜室107に霧化することができる。
また、ホーン121の圧電素子122を備えられた部分である底面部よりもミストが放出される先端部121bの断面積を小さくすることで、底面部121aで発生された振動が小さい入力であっても、先端部121bにおいては大きな出力を出すことができ、低入力で高出力の噴霧装置を実現できるので、万が一ミスト発生部で欠水が生じた場合でも、超音波霧化装置115自体の発熱量が抑制できるので、貯蔵室内の温度上昇を抑制でき、欠水による超音波霧化装置115が故障する可能性を低下させることができる。
なお、本実施の形態1では、ホーン121の先端部121bの断面積は底面部121aの断面積と比較して、1/16程度としたが、この断面積比は1/10から1/30程度であることが望ましく、この範囲内であれば、冷蔵庫に搭載する条件において低入力で高出力の噴霧装置を実現できるので、万が一ミスト発生部で欠水が生じた場合でも、超音波霧化装置115自体の発熱量が抑制できるので、貯蔵室内の温度上昇を抑制でき、欠水による超音波霧化装置115が故障する可能性を低下させることができる。
こういったホーン121の先端部121bの断面積に対する底面部121aの断面積の決定要因としては、冷蔵庫に搭載する超音波霧化装置115の入力を、冷蔵庫の消費電力に影響しない範囲で設定する必要がある。この際、昨今の省エネ化が進んだ冷蔵庫においては、冷蔵庫の実機の条件で超音波霧化装置115を作動させるための電力である入力は10W程度に抑える必要がある。このように超音波霧化装置115の入力を10W程度に抑えようとすると、使用可能な圧電素子122は最大でも直径20mm程度であり、これよりも直径が大きくなると、圧電素子122を振動させるための電力が増加するので、家庭用の冷蔵庫の実機に搭載する場合には圧電素子122の直径は20mm以下が望ましく、あまり小さすぎるとミストを発生させるための十分な噴霧量が得られないためすくなくとも3mm以上で望ましくは5mm以上が良い。また、この程度の直径の圧電素子122を用いた場合、ホーン121の先端部の断面積は底面部の断面積と比較して小さい方が入力に対する出力が大きくなり望ましいが、先端部の径が小さくなりすぎると、十分な噴霧量が確保できなくなるため、最低でもホーン121の先端部の断面積は底面部の断面積とに対して1/30以上程度を確保し、大きくても1/10程度を確保し、望ましくは1/15以下することで、低入力で高出力の噴霧装置を実現できる。
噴霧されるミストは数μmから十数μm程度の液体であり、野菜表面に細かく付着する。野菜表面は細かい水滴が付着しているが、空気と接する面も存在するため呼吸の障害にならず、水腐れは起さない。よって、野菜室107は高湿度となると同時に、野菜表面の湿度と貯蔵室内の湿度が平衡状態となり、野菜表面から蒸散は防止することができ、付着したミストは野菜や果物の表面の細胞の隙間から組織内に浸透し、萎れた細胞内に再び水分が供給され、細胞の膨圧によって萎れが解消され、シャキットとした状態になる。
また、超音波霧化装置115が運転しているときは、照射手段117が点灯し、野菜室107内に保存されている野菜や果物に照射する。照射手段117は、中心波長が470nmの青色光を含む光を照射する、例えば青色LED133や青色光のみ透過する材料で覆われたランプなどで、この時照射される青色光の光量子は約1μmol/m−2/s−1の微弱な光である。微弱な青色光を照射された野菜や果物は表皮表面に存在する気孔が、青色光の光刺激によって、通常の状態に比べ気孔の開度が大きくなる。これにより、野菜や果物表面に付着したミストが気孔開孔状態の野菜や果物の表面から組織内に浸透し、水分が蒸散して、萎んだ細胞内にさらに水分を供給でき、シャキットした状態に復帰し、新鮮さが復活する。
以上のように、本実施の形態1では、断熱箱体と、断熱箱体内で区画された貯蔵室と、貯蔵室に微細ミストを供給するための霧化装置と、霧化装置に供給するための液体を貯水する貯水部を備え、前記霧化装置と前記貯水部とを連結する経路内に前記液体の含有物を除去する除去部材を設け、霧化装置への水分供給を常時安定して行うので安定して貯蔵室内を高湿度維持でき野菜の保鮮性を向上させることができる。
また、供給されるあらゆる種類の水が超音波霧化装置115に向けて流れるとき、細管流路125を流れる水は、あらかじめ設置されたフィルター130に流水することにより、ごみや異物などの不純物が除去し、さらに除去部材118により水に含まれているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去することで軟水化し、また、細管流路125は密閉になっているので超音波霧化装置115のホーン121内に設けた微細孔131の目詰まりを防止すると同時にほこり・細菌の侵入を防止できる。
ここで、本実施の形態1では確保できると説明したが、例えば、あらかじめ野菜の鮮度向上させる液体を蒸留水などの専用水に限定しておくと、除去部材118をなくすことも可能となり、構造が簡素化でき、コストメリットも生じる。
また、本実施の形態1では、上流部(貯水部116から送水手段119まで)の流路断面積より下流部(送水手段119からホーン121まで)の流路断面積を細くしたことにより、微量水を制御しやすく、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。また、送水手段119を用いることにより、そのステップ数やモータ回転数などの調整が容易にでき、例えば、送水手段119に印加する電圧で送水量を制御でき、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。
また、本実施の形態1では、送水手段119を用いることにより、その回転数等でリニアに送水量を可変させることにより微量調整が可能であるから、精度のよい噴霧量調整ができる。
また、本実施の形態1では、貯水部116を設けたものだけで説明したが、野菜からの蒸散水分を図示しない上部仕切り103bに結露板を設けて結露させ、その結露水を貯水部116に戻すような構成をとり、手動による貯水部116の補給回数を低減することで利便性、操作性を向上させることができる。また、蒸発器112に着霜した水分を除霜した除霜水を利用することでも同じ効果が得られる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の側断面図である。なお、実施の形態1と同じ構成のところの詳細は省略する。
図3において、野菜室107は、野菜ケース160に野菜や果物などの食品を収納しており、その上部には、野菜ケース160内に収納された食品からの蒸散抑制にため、庫内湿度を維持するための蓋161が構成されており、その野菜ケース160と蓋161の隙間に噴霧手段である超音波霧化装置115の霧化部が庫内に向けて構成されている。
仕切り103bには照射手段117が取り付けられており、ケース内の食品を照射できるよう蓋161の一部は切りかかれているか、透明な材質で構成されている。
超音波霧化装置115のホーン121には底面部121aから霧化部である先端部121bに向けて形成されたほぼ直線状の微細孔131が構成されている。ホーン121に水を給水するために冷蔵室105の中に、製氷タンク140が構成され、製氷タンク140とホーン121は、ごみや埃、または細菌の死骸等を取り除くフィルター130、液体に含有しているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去し軟水化する強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体が通水時に攪拌しないように保持された除去部材118、ステッピングモータやギアやチューブ、圧電などのいずれかを用いた送水手段119の順に細管流路125に接続されて連結している。この細管流路125の一部は仕切り103a,103b、114や冷蔵庫箱体102に埋設されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作・作用を説明する。
製氷タンク140に貯水された水は、送水手段119の動作により、超音波霧化装置115に細管流路125から水を供給するか決定する。送水手段119がONのとき、あらかじめ使用者により供給された水が超音波霧化装置115に向けて流れる。このとき、細管流路125を流れる水は、あらかじめ設置されたフィルター130に流水することにより、ごみや異物などの不純物が除去し、さらに除去部材118により水に含まれているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去することで軟水化し、また、細管流路125は密閉になっているので超音波霧化装置115のホーン121内に設けた微細孔131の目詰まりを防止すると同時にほこり・細菌の侵入を防止でき、衛生を確保できる。そして、細管流路125からホーン底面部121aから先端部121bに向けて形成されたほぼ直線状の微細孔131のホーン底面部121a側からホーン先端部121bに水が供給され、先端部121bに付着した水滴は、圧電素子122の発振によって微粒化され、野菜室107に噴霧される。
この時、細管流路125を送水手段119を境に上流側より下流側を細くすることにより微量水を制御しやすく、野菜室107への噴霧量の精度向上が可能になる。また、送水手段119を用いることにより、そのステップ数やモータ回転数などの調整が容易にでき、例えば、送水手段に印加する電圧で送水量を制御でき、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。
以上のように、本実施の形態2においては、貯水部116が、製氷タンク140と兼用することにより、貯蔵室の占有スペースを確保することができるとともに、製氷用と微細ミスト発生用とを1つのタンクで実現するので、利便性を向上させることができ、また部材低減により安価に構成できる。
また、供給されるあらゆる種類の水が超音波霧化装置115に向けて流れるとき、細管流路125を流れる水は、あらかじめ設置されたフィルター130に流水することにより、ごみや異物などの不純物が除去し、さらに除去部材118により水に含まれているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去することで軟水化し、また、細管流路125は密閉になっているので超音波霧化装置115のホーン121内に設けた微細孔131の目詰まりを防止すると同時にほこり・細菌の侵入を防止できる。
また、送水手段119をポンプにすることにより水量を簡単に調整することが可能であり、また、水をくみ上げることができるのでタンクなどの水源の位置を霧化装置より下に配置することが可能になるので設計の自由度が増加する。
また、本実施の形態2では、製氷タンク140から送水手段119までの流路断面積より送水手段119からホーン121までの流路断面積を細くしたことにより、微量水を制御しやすく、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。また、送水手段119にポンプを用いることにより、そのステップ数やモータ回転数などの調整が容易にでき、例えば、送水ポンプに印加する電圧で送水量を制御でき、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。
また、本実施の形態2では、送水ポンプを用いることにより、その回転数等でリニアに送水量を可変させることにより微量調整が可能であるから、精度のよい噴霧量調整ができる。
また、本実施の形態2では、タンクが野菜室外にも配置できるので野菜室の容量が確保でき、食品が十分収納できる。
また、本実施の形態2では、タンクが冷蔵室に設置されているため、凍結の恐れがなく温度補償用ヒータも必要ない。さらに、製氷タンクとの兼用もできるので冷蔵庫の収納量を減少させることがない。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、ランジュバン型超音波霧化装置の水分供給部を含侵体にしたものである。
図4は本発明の実施の形態3における主要部の側断面図である。なお、実施の形態1(貯水部を野菜室に着脱自在に設けたタンク)、また実施の形態2(貯水部を製氷タンクと兼用)と同じ構成のところの詳細は省略する。
図4において、さらに、野菜室108の中には、噴霧手段である超音波霧化装置115とこの噴霧手段に供給するための水を溜めておく水分貯留部151、野菜ケース107の上部には、野菜の気孔を制御するための照射手段117が構成されている。また図示していないが、野菜ケース107の上部には、野菜ケース107内に収納された食品からの水分の蒸散抑制のため、庫内湿度を維持するための蓋体が構成されており、その野菜ケース107と蓋体の隙間に噴霧手段である超音波霧化装置115の霧化部132が庫内に向けて構成されている。
超音波霧化装置115はホーン121とホーン121の底面121aに備えられた圧電素子122で構成されたランジュバン型超音波振動子を用い、ホーン121は切削加工や焼結加工等により底面部121aから先端部121bに向けて先細りの略円錐状に加工され、その断面積比は約1/10以下でその側面形状は圧電素子122の周波数に依存しており、ホーン121の圧電素子122側にホーン121と一体的にフランジ部123が形成されている。またホーン121と圧電素子122とは接着固定されて、圧電素子122で発生する振動をホーン先端121aである霧化部で最大振幅となるよう増幅されるように構成されている。また、超音波霧化装置115はフランジ部123を取り付け位置とし、冷蔵庫やその取り付け部材の接続部124に取り付けられている。
また、実施の形態1および2と同じであるので、図示しないが、超音波振動装置115のホーン121の先端部121bに水分を供給するために毛細管現象を利用した、例えば綿や高分子多孔質体などの含浸体150が構成され、野菜室107中に着脱自在に設けた貯水部116とが上流(貯水部116)側から液体に含有しているごみや埃、または細菌の死骸等を取り除くフィルター130、液体に含有しているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去し軟水化する強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体が通水時に攪拌しないように保持された除去部材118、ステッピングモータやギアやチューブ、圧電などのいずれかを用いた送水手段119の順に細管流路125に接続されて連結している。また、強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体の形状として例えば、ビーズ状、繊維状、粉末状のものがある。
以上のように、本実施の形態4においては、貯水部116が、製氷タンク140と兼用することにより、貯蔵室の占有スペースを確保することができるとともに、製氷用と微細ミスト発生用とを1つのタンクで実現するので、利便性を向上させることができ、また部材低減により安価に構成できる。
また、供給されるあらゆる種類の水が超音波振動装置115に向けて流れるとき、細管流路125を流れる水は、あらかじめ設置されたフィルター130に流水することにより、ごみや異物などの不純物が除去し、さらに除去部材118により水に含まれているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去することで軟水化し、また、細管流路125は密閉になっているので超音波振動装置115のホーン121の先端部121bに水分を供給するために含浸体150の目詰まりを防止すると同時にほこり・細菌の侵入を防止できる。
また、送水手段119をポンプにすることにより水量を簡単に調整することが可能であり、また、水をくみ上げることができるのでタンクなどの水源の位置を霧化装置より下に配置することが可能になるので設計の自由度が増加する。
また、本実施の形態5では、製氷タンク140から送水手段119までの流路断面積より送水手段119からホーン121までの流路断面積を細くしたことにより、微量水を制御しやすく、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。また、送水手段119にポンプを用いることにより、そのステップ数やモータ回転数などの調整が容易にでき、例えば、送水ポンプに印加する電圧で送水量を制御でき、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。
また、本実施の形態5では、送水ポンプを用いることにより、その回転数等でリニアに送水量を可変させることにより微量調整が可能であるから、精度のよい噴霧量調整ができる。
また、本実施の形態5では、タンクが野菜室外にも配置できるので野菜室の容量が確保でき、食品が十分収納できる。
また、本実施の形態5では、タンクが冷蔵室に設置されているため、凍結の恐れがなく温度補償用ヒータも必要ない。さらに、製氷タンクとの兼用もできるので冷蔵庫の収納量を減少させることがない。
なお、本実施の形態4では、貯水部を製氷タンクと兼用として説明したが、実施の形態1と同様に、野菜室へ着脱可能な専用タンクでも同じ効果が得られる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、他形態の超音波霧化装置のホーン形状の説明である。
図5は、本発明の実施の形態4における冷蔵庫の他形態の超音波霧化装置の側面図および要部断面図である。
図5に示すように、貯蔵室に備えたホーン121において、霧化面であるホーン先端部121bの断面形状を横長231とし、その長手方向を左右方向とすることによって、さらに、左右方向へ広がるような拡散性を有することができ、貯蔵室に供給されるミストの拡散性を大幅に向上させることが可能となり、一部分に水分が集中することによる結露や野菜腐れといった課題に対して有効な手段となる。
また、ホーン121の底面部121aが、圧電素子122から一定距離Lに渡って底面部とほぼ同じ径で形成されていることで、圧電素子122付近のホーン121の材料増加に伴い熱容量が増加するので、庫内に露出している為に低温となっているホーン121の特に圧電素子122近傍が低い温度を保持することができるので、例えば超音波霧化装置115の先端部152の水分量が減少して圧電素子122が発熱した場合であっても、より熱容量が大きいので、圧電素子122そのものの熱量を吸収することができ、超音波霧化装置115の信頼性をより向上させることができるといった効果がある。
また、本実施の形態4において、超音波霧化装置115の噴霧方向を水平方向に設置したが、超音波霧化装置115を下方向に向けて設置することも可能である。この場合、上方から噴霧するので、均一にミストを拡散することができる。また、貯蔵空間全体にミストを噴霧できるので、ミスト(水分)の潜熱により貯蔵空間内を冷却することができる。これにより、冷蔵温度帯用の冷却器能力を小さくできるので、小型化、低コスト化が可能となる。
なお、本実施の形態4では、超音波霧化装置115を略円錐状に形成されたホーン121を使用したもので説明したが、略円錐状の形状でなく、先端での振動の振幅を増幅させる形状であれば同様の効果が得られる。例えば、圧電素子122側から先端に向け先細り形状として、先端部152において略長方形形状にすることも可能である。このことによりミストを噴霧させる面積が円形状に比べて大きくなるので、噴霧範囲が拡大されより拡散性が向上する。
なお、本実施の形態4では、貯水部116を用いて、ポンプ等の動力や圧力差を利用してホーン121へ供給するものとしたが、野菜から蒸散した水分を冷却板に結露した水滴を貯水部116に戻すことも可能であり、この場合には手動による貯水部116の補給回数を低減することで利便性、操作性を向上させることができるという効果がある。
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5における冷蔵庫の側断面図である。
図6において、野菜室107は、野菜ケース160に野菜や果物などの食品を収納しており、その上部には、野菜ケース160内に収納された食品からの蒸散抑制にため、庫内湿度を維持するための蓋161が構成されており、その野菜ケース160と蓋161の隙間に噴霧手段である静電霧化装置170の霧化部であるノズル先端部171が庫内に向けて構成されている。
仕切り103bには照射手段117が取り付けられており、ケース内の食品を照射できるよう蓋161の一部は切りかかれているか、透明な材質で構成されている。
静電霧化装置170の水を供給するために冷蔵室105の中に、製氷タンク140が構成され、製氷タンク140と静電霧化装置170に備えられた霧化用のサブタンク(図示しない)は、ごみや埃、または細菌の死骸等を取り除くフィルター130、液体に含有しているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去し軟水化する強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体が通水時に攪拌しないように保持された除去部材118、ステッピングモータやギアやチューブ、圧電などのいずれかを用いた送水手段119の順に細管流路125に接続されて連結している。この細管流路125と霧化用のサブタンクを通じて、ノズル先端部171に水を給水しており、その一部は仕切り103a,103b、114や冷蔵庫箱体102に埋設されている。静電霧化装置170は、印加電極172での放電電流値を放電電流検出手段で検知し、霧化装置の制御回路のオゾン量判定手段の出力を冷蔵庫本体の制御回路に通信し、送水ポンプ119や照射手段117の動作を決定する。なお、霧化装置の制御回路と冷蔵庫の制御回路を同一基板上で構成することでもよい。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作・作用を説明する。
製氷タンク140に貯水された水は、送水手段119の動作により、静電霧化装置170に細管流路125から水を供給するか決定する。送水手段119がONのとき、あらかじめ使用者により供給された水が静電霧化装置170に向けて流れる。このとき、細管流路125を流れる水は、あらかじめ設置されたフィルター130に流水することにより、ごみや異物などの不純物が除去し、さらに除去部材118により水に含まれているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去することで軟水化し、また、細管流路125は密閉になっているので静電霧化装置170のノズル先端部171の目詰まりを防止すると同時にほこり・細菌の侵入を防止でき、衛生を確保できる。そして、細管流路163bは仕切り114内などの断熱材の中に埋設され、氷結を防止しながら流れる。なお、ここでは図示しないが、流路外周には、温度を保障するためのヒータを流路に密接してもよい。そして、細管流路125から静電霧化装置170の霧化用のサブタンクに水が供給され、霧化部であるノズル先端171近傍の印加電極172と対向電極173間に高電圧を印加することにより、微粒化され、さらに水滴は帯電しているのでレイリー分裂によりさらに微粒化され、きわめて細かいナノレベルの粒子をもった微細ミストが野菜室107に噴霧される。
この時、細管流路125を送水手段119を境に上流側より下流側を細くすることにより微量水を制御しやすく、野菜室107への噴霧量の精度向上が可能になる。また、送水手段119を用いることにより、そのステップ数やモータ回転数などの調整が容易にでき、例えば、送水手段に印加する電圧で送水量を制御でき、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になり、オゾン発生量も制御できる。
以上のように、本実施の形態5においては、貯水部116が、製氷タンク140と兼用することにより、貯蔵室の占有スペースを確保することができるとともに、製氷用と微細ミスト発生用とを1つのタンクで実現するので、利便性を向上させることができ、また部材低減により安価に構成できる。
また、供給されるあらゆる種類の水が静電霧化装置170に向けて流れるとき、細管流路125を流れる水は、あらかじめ設置されたフィルター130に流水することにより、ごみや異物などの不純物が除去し、さらに除去部材118により水に含まれているカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン等の金属イオンを除去することで軟水化し、また、細管流路125は密閉になっているので静電霧化装置170のノズル先端部171の目詰まりを防止すると同時にほこり・細菌の侵入を防止できる。
また、送水手段119をポンプにすることにより水量を簡単に調整することが可能であり、また、水をくみ上げることができるのでタンクなどの水源の位置を霧化装置より下に配置することが可能になるので設計の自由度が増加する。
また、本実施の形態5では、製氷タンク140から送水手段119までの流路断面積より送水手段119からホーン121までの流路断面積を細くしたことにより、微量水を制御しやすく、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。また、送水手段119にポンプを用いることにより、そのステップ数やモータ回転数などの調整が容易にでき、例えば、送水ポンプに印加する電圧で送水量を制御でき、野菜室の噴霧量の精度向上が可能になる。
また、本実施の形態5では、送水ポンプを用いることにより、その回転数等でリニアに送水量を可変させることにより微量調整が可能であるから、精度のよい噴霧量調整ができる。
また、本実施の形態5では、タンクが野菜室外にも配置できるので野菜室の容量が確保でき、食品が十分収納できる。
また、本実施の形態5では、タンクが冷蔵室に設置されているため、凍結の恐れがなく温度補償用ヒータも必要ない。さらに、製氷タンクとの兼用もできるので冷蔵庫の収納量を減少させることがない。
また、本実施の形態5では、ノズル先端より対向電極を上方に設けることにより、ミストが上方に引き寄せられ、噴霧距離が延長すると同時に、ノズル先端の食品を避けてミストを噴霧することができる。
なお、本実施の形態5では、対向電極を静電霧化装置に付随する構成にしているが、天面の蓋の一部や容器の一部に設けてもよい。この場合、無駄な突起がなくなり、収納容積が増加する。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、家庭用又は業務用冷蔵庫もしくは野菜専用庫に対して実施することはもちろん、野菜などの食品低温流通、倉庫などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の主要部の側断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の側断面図 本発明の実施の形態3における主要部の側断面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の他形態の超音波霧化装置の側面図および要部断面図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫の側断面図 従来の冷蔵庫の側断面図 従来の冷蔵庫における超音波霧化装置の要部を示す拡大斜視図
符号の説明
101 冷蔵庫
102 箱体本体
115 霧化装置(ランジュバン型超音波霧化装置)
116 貯水部
117 照射手段
118 除去部材
121 ホーン
121a ホーンの底面部
121b ホーンの先端部
122 圧電素子
123 フランジ部
124 接続部
130 フィルター
131 微細孔(水分供給部)
140 製氷タンク
150 含浸体(水分供給部)
170 霧化装置(静電霧化装置)
171 ノズル先端部
172 印加電圧
173 対向電極
231 略長方形の先端部

Claims (9)

  1. 断熱箱体と、前記断熱箱体内で区画された貯蔵室と、前記貯蔵室に微細ミストを供給するための霧化装置と、前記霧化装置に供給するための液体を貯水する貯水部を備え、前記霧化装置と前記貯水部とを連結する経路内に前記液体の含有物を除去する除去部材を設けた冷蔵庫。
  2. 前記貯水部が製氷用給水タンクを兼用する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記除去部材が前記液体を軟水化する強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の混合体である請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記除去部材に前記液体を濾過するフィルターを備えた請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記霧化装置が超音波霧化装置である請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記超音波霧化装置は、底面部よりも先端部の断面積が小さい形状のホーンと、前記ホーンの底面部の備えられた圧電素子とを有したランジュバン型超音波霧化装置である請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記ランジュバン型超音波霧化装置の微細ミスト発生部である先端部に前記液体を供給する微細孔を前記ホーンに備えた請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記ランジュバン型超音波霧化装置の微細ミスト発生部である先端部に前記液体を供給する含浸体を備えた請求項6に記載の冷蔵庫。
  9. 前記霧化装置は、前記液体に電圧を印加するための印加電極と、前記印加電極に対向する位置に配された対向電極と、前記印加電極と前記対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを有した静電霧化装置である請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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