JP3195002B2 - 新規なプロスタグランジン誘導体 - Google Patents
新規なプロスタグランジン誘導体Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Furan Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なプロスタグランジ
ンI2 誘導体に関する。詳細には、本発明はα側鎖にシ
クロアルキレン基が挿入され、かつ天然型PGI2 の7
位に対応する炭素原子にハロゲン原子、特にフッ素原子
が結合したプロスタグランジンI2 類、ならびにそれら
プロスタグランジンI2 類のエステルや塩に関する。以
下、プロスタグランジンI2 類を含めこれらをプロスタ
グランジンI2 誘導体と総称する。さらに、本発明はこ
れらプロスタグランジンI2 誘導体を有効成分とする医
薬に関する。なお、以下プロスタグランジンをPGと略
記することがある。
ンI2 誘導体に関する。詳細には、本発明はα側鎖にシ
クロアルキレン基が挿入され、かつ天然型PGI2 の7
位に対応する炭素原子にハロゲン原子、特にフッ素原子
が結合したプロスタグランジンI2 類、ならびにそれら
プロスタグランジンI2 類のエステルや塩に関する。以
下、プロスタグランジンI2 類を含めこれらをプロスタ
グランジンI2 誘導体と総称する。さらに、本発明はこ
れらプロスタグランジンI2 誘導体を有効成分とする医
薬に関する。なお、以下プロスタグランジンをPGと略
記することがある。
【0002】
【従来の技術】天然型PGI2 は、生体内において、主
として動脈の血管内壁で産出される局所ホルモンであ
り、その強力な生理活性、例えば血小板凝集抑制活性、
血管拡張活性等により生体の細胞機能を調節する重要な
因子であり、このものを直接医薬品として供する試みが
行われている(ピー・ジェー・ルイス,ジェー・オー・
グラディー(P.J.Lewis,J.O.Grady )ら、クリニカル・
ファーマコロジー(Clinical Pharmacology of Prostacy
clin) 、ラベン・プレス(Raven Press),N. Y.,1981)。
として動脈の血管内壁で産出される局所ホルモンであ
り、その強力な生理活性、例えば血小板凝集抑制活性、
血管拡張活性等により生体の細胞機能を調節する重要な
因子であり、このものを直接医薬品として供する試みが
行われている(ピー・ジェー・ルイス,ジェー・オー・
グラディー(P.J.Lewis,J.O.Grady )ら、クリニカル・
ファーマコロジー(Clinical Pharmacology of Prostacy
clin) 、ラベン・プレス(Raven Press),N. Y.,1981)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、天然型PGI
2 は分子内に非常に加水分解されやすいビニルエーテル
結合を有するため、中性または酸性条件では容易に失活
し、医薬品としてはその化学的不安定性のため好ましい
化合物とはいえない。
2 は分子内に非常に加水分解されやすいビニルエーテル
結合を有するため、中性または酸性条件では容易に失活
し、医薬品としてはその化学的不安定性のため好ましい
化合物とはいえない。
【0004】このため天然型PGI2 と同様の生理活性
を有する化学的に安定な合成PGI2 誘導体が内外で鋭
意検討されている。それらの中に、様々な部位にフッ素
原子を導入した例が報告されており(「有機合成協会
誌」42巻、794 (1984))、7位にフッ素を導入した7−
フルオロPGI2 誘導体も報告されている(特開昭57-1
71988 号公報、特開昭60-243079 号公報など)。また、
薬効増強と安定性の向上のためω側鎖に、シクロアルキ
ル基を導入したPGI2 誘導体も報告されている(特開
昭59-163365 号公報など)。
を有する化学的に安定な合成PGI2 誘導体が内外で鋭
意検討されている。それらの中に、様々な部位にフッ素
原子を導入した例が報告されており(「有機合成協会
誌」42巻、794 (1984))、7位にフッ素を導入した7−
フルオロPGI2 誘導体も報告されている(特開昭57-1
71988 号公報、特開昭60-243079 号公報など)。また、
薬効増強と安定性の向上のためω側鎖に、シクロアルキ
ル基を導入したPGI2 誘導体も報告されている(特開
昭59-163365 号公報など)。
【0005】しかし、α側鎖にシクロアルキレン基を導
入したPGI2 類やその誘導体はこれまで報告された例
がない。
入したPGI2 類やその誘導体はこれまで報告された例
がない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、PGI2 の
α側鎖にシクロアルキレン基を導入し、かつ天然型の7
位に対応する炭素原子にハロゲン原子を導入することに
より、強い血小板凝集抑制作用、抗狭心作用が得られ、
しかも安定性が高くなることを見出した。ハロゲン原子
としてはフッ素原子が好ましく、その数は1個が好まし
い。
α側鎖にシクロアルキレン基を導入し、かつ天然型の7
位に対応する炭素原子にハロゲン原子を導入することに
より、強い血小板凝集抑制作用、抗狭心作用が得られ、
しかも安定性が高くなることを見出した。ハロゲン原子
としてはフッ素原子が好ましく、その数は1個が好まし
い。
【0007】本発明は、下記のプロスタグランジンI2
誘導体、およびその医薬としての用途に関する。
誘導体、およびその医薬としての用途に関する。
【0008】天然型プロスタグランジンI2 の7位に対
応する炭素原子にハロゲン原子が結合し、かつ、α鎖に
シクロアルキレン基が挿入された構造を有するプロスタ
グランジンI2 類、そのエステル、およびその塩から選
ばれるプロスタグランジンI2 誘導体。
応する炭素原子にハロゲン原子が結合し、かつ、α鎖に
シクロアルキレン基が挿入された構造を有するプロスタ
グランジンI2 類、そのエステル、およびその塩から選
ばれるプロスタグランジンI2 誘導体。
【0009】下記式[I]で表される、プロスタグラン
ジンI2 誘導体。
ジンI2 誘導体。
【0010】
【化3】
【0011】ただし、 R1 :置換もしくは非置換の炭素数1〜10のアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、または置換もしくは
非置換の5〜6員環のシクロアルキル基、 R2 :水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、または
陽イオン、 R3 、R4 :同一もしくは異なり、水素原子または保護
基、 X1 、X2 :一方が水素原子、他方がフッ素原子または
塩素原子、 k、l、m、n:それぞれ0〜6の整数を表し、かつ、
0≦k+n≦4、1≦l+m≦6。
基、アルケニル基、アルキニル基、または置換もしくは
非置換の5〜6員環のシクロアルキル基、 R2 :水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、または
陽イオン、 R3 、R4 :同一もしくは異なり、水素原子または保護
基、 X1 、X2 :一方が水素原子、他方がフッ素原子または
塩素原子、 k、l、m、n:それぞれ0〜6の整数を表し、かつ、
0≦k+n≦4、1≦l+m≦6。
【0012】上記プロスタグランジンI2 誘導体を有効
成分とする、血小板凝集抑制剤または抗狭心症剤。
成分とする、血小板凝集抑制剤または抗狭心症剤。
【0013】本発明のPGI2 類において、天然型PG
I2 の2位〜4位のトリメチレン基に対応するα鎖の2
価の炭化水素基部分は、炭素数3〜8のシクロアルキレ
ン基であるか、そのシクロアルキレン基の少なくとも一
方の結合手にメチレン基もしくはジメチレン基が結合し
た2価の炭化水素基、であることが好ましい。
I2 の2位〜4位のトリメチレン基に対応するα鎖の2
価の炭化水素基部分は、炭素数3〜8のシクロアルキレ
ン基であるか、そのシクロアルキレン基の少なくとも一
方の結合手にメチレン基もしくはジメチレン基が結合し
た2価の炭化水素基、であることが好ましい。
【0014】上記シクロアルキレン基としては、シクロ
プロピレン基、1,2−シクロブチレン基、1,3−シ
クロブチレン基、1,2−シクロペンチレン基、1,3
−シクロペンチレン基、1,2−シクロヘキシレン基、
1,3−シクロヘキシレン基、および1,4−シクロヘ
キシレン基が好ましい。
プロピレン基、1,2−シクロブチレン基、1,3−シ
クロブチレン基、1,2−シクロペンチレン基、1,3
−シクロペンチレン基、1,2−シクロヘキシレン基、
1,3−シクロヘキシレン基、および1,4−シクロヘ
キシレン基が好ましい。
【0015】天然型PGI2 の16〜20位のn−ペン
チル基に対応する炭化水素基は、種々の1価の有機基か
らなる。その有機基としては、アルキル基、置換アルキ
ル基、シクロアルキル基、置換シクロアルキル基、アリ
ール基、置換アリール基などがあり、アルキル基、シク
ロアルキル置換アルキル基、シクロアルキル基などが好
ましい。特に、炭素数5〜9の直鎖状または分岐状のア
ルキル基が好ましい。好ましい本発明のPGI2 類は、
式[I]で表されるPGI2 類(R2 が水素原子である
もの)である。
チル基に対応する炭化水素基は、種々の1価の有機基か
らなる。その有機基としては、アルキル基、置換アルキ
ル基、シクロアルキル基、置換シクロアルキル基、アリ
ール基、置換アリール基などがあり、アルキル基、シク
ロアルキル置換アルキル基、シクロアルキル基などが好
ましい。特に、炭素数5〜9の直鎖状または分岐状のア
ルキル基が好ましい。好ましい本発明のPGI2 類は、
式[I]で表されるPGI2 類(R2 が水素原子である
もの)である。
【0016】一般式[I]で表される本発明のPGI2
誘導体において、R1 は置換もしくは非置換の炭素数1
〜10のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ま
たは置換もしくは非置換5〜6員環のシクロアルキル基
を表す。炭素数1〜10のアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基としてはメチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシ
ル、1,1−ジメチルペンチル、2−メチルヘキシル、
1−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−3−ヘキセ
ニル、1−メチル−3−ペンチニル、または1−メチル
−3−ヘキシニルが好ましい。特に好ましくは、炭素数
5〜9のアルキル基であり、そのうちでもn−ペンチル
基、n−ヘキシル基、2−メチルヘキシル基、1,1−
ジメチルペンチル基が好ましい。
誘導体において、R1 は置換もしくは非置換の炭素数1
〜10のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ま
たは置換もしくは非置換5〜6員環のシクロアルキル基
を表す。炭素数1〜10のアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基としてはメチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシ
ル、1,1−ジメチルペンチル、2−メチルヘキシル、
1−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−3−ヘキセ
ニル、1−メチル−3−ペンチニル、または1−メチル
−3−ヘキシニルが好ましい。特に好ましくは、炭素数
5〜9のアルキル基であり、そのうちでもn−ペンチル
基、n−ヘキシル基、2−メチルヘキシル基、1,1−
ジメチルペンチル基が好ましい。
【0017】置換もしくは非置換の5〜6員環のシクロ
アルキル基としては、シクロペンチル基、または、例え
ばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、フェ
ノキシ、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメチ
ルフェノキシ基で置換されたシクロヘキシル基もしくは
シクロペンチル基が好ましい。
アルキル基としては、シクロペンチル基、または、例え
ばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、フェ
ノキシ、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメチ
ルフェノキシ基で置換されたシクロヘキシル基もしくは
シクロペンチル基が好ましい。
【0018】R2 は水素原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基、または陽イオンを表す。この炭素数1〜10のア
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−
オクチル、n−ノニルおよびn−デシル等の直鎖状また
は分岐状のアルキル基を挙げることができる。なかでも
メチル基、エチル基が好ましい。
ル基、または陽イオンを表す。この炭素数1〜10のア
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−
オクチル、n−ノニルおよびn−デシル等の直鎖状また
は分岐状のアルキル基を挙げることができる。なかでも
メチル基、エチル基が好ましい。
【0019】陽イオンとしては、例えばNH4 +、テトラ
メチルアンモニウム、モノメチルアンモニウム、ジメチ
ルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ベンジルア
ンモニウム、フェネチルアンモニウム、モルホリニウム
カチオン、モノエタノールアンモニウム、トリスカチオ
ン、ピペリジニウムカチオンなどのアンモニウムカチオ
ン:Na+ 、K+ などのアルカリ金属カチオン:1/2
Ca2+、1/2Mg2+、1/2Zn2+、1/3Al3+な
どの2価もしくは3価の金属カチオン等を挙げることが
できる。特に好ましいR2 はメチル基やナトリウムイオ
ン(Na + )である。
メチルアンモニウム、モノメチルアンモニウム、ジメチ
ルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ベンジルア
ンモニウム、フェネチルアンモニウム、モルホリニウム
カチオン、モノエタノールアンモニウム、トリスカチオ
ン、ピペリジニウムカチオンなどのアンモニウムカチオ
ン:Na+ 、K+ などのアルカリ金属カチオン:1/2
Ca2+、1/2Mg2+、1/2Zn2+、1/3Al3+な
どの2価もしくは3価の金属カチオン等を挙げることが
できる。特に好ましいR2 はメチル基やナトリウムイオ
ン(Na + )である。
【0020】R3 、R4 は同一もしくは異なる水素原子
または保護基を表す。保護基としては種々の保護基を採
用しうる。例えば、アルキル基、アリール基またはアラ
ルキル基等が3個結合したシリル基、アルカノイル基、
テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、ベ
ンゾイル基またはメトキシエトキシ基等がある。好まし
くは、3個のアルキル基が同一であるか異なるトリアル
キルシリル基が好ましく、そのうち少なくとも1個のア
ルキル基が炭素数2以上のアルキル基が特に好ましい。
具体的には、例えば、ジメチル−t−ブチルシリル基、
トリエチルシリル基またはジフェニル−t−ブチル基等
があり、特にジメチル−t−ブチルシリル基が好まし
い。
または保護基を表す。保護基としては種々の保護基を採
用しうる。例えば、アルキル基、アリール基またはアラ
ルキル基等が3個結合したシリル基、アルカノイル基、
テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、ベ
ンゾイル基またはメトキシエトキシ基等がある。好まし
くは、3個のアルキル基が同一であるか異なるトリアル
キルシリル基が好ましく、そのうち少なくとも1個のア
ルキル基が炭素数2以上のアルキル基が特に好ましい。
具体的には、例えば、ジメチル−t−ブチルシリル基、
トリエチルシリル基またはジフェニル−t−ブチル基等
があり、特にジメチル−t−ブチルシリル基が好まし
い。
【0021】X1 、X2 は、一方が水素原子、他方がフ
ッ素原子または塩素原子であり、特にフッ素原子が好ま
しい。特に好ましくはX1 がフッ素原子、X2 が水素原
子である場合である。
ッ素原子または塩素原子であり、特にフッ素原子が好ま
しい。特に好ましくはX1 がフッ素原子、X2 が水素原
子である場合である。
【0022】k、l、m、nはそれぞれ0〜6の整数を
表し、1≦l+m≦6、0≦k+n≦4である。
表し、1≦l+m≦6、0≦k+n≦4である。
【0023】lとmは、シクロアルキル基の環の数と結
合手の位置に関係した数を表す。すなわち、l+m+2
はシクロアルキレン基の環を構成する炭素原子の数であ
る。lとmのうち小さい方の数値は、シクロアルキレン
基の結合手の位置を表す。例えば、lとmのうち小さい
方が0の場合は1,2−シクロアルキレン基を、lとm
のうち小さい方が1の場合は1,3−シクロアルキレン
基を表す。
合手の位置に関係した数を表す。すなわち、l+m+2
はシクロアルキレン基の環を構成する炭素原子の数であ
る。lとmのうち小さい方の数値は、シクロアルキレン
基の結合手の位置を表す。例えば、lとmのうち小さい
方が0の場合は1,2−シクロアルキレン基を、lとm
のうち小さい方が1の場合は1,3−シクロアルキレン
基を表す。
【0024】kとnは、シクロアルキレン基の結合手に
結合したメチレン基の数を表す。このkとnはいずれも
0であってよい。
結合したメチレン基の数を表す。このkとnはいずれも
0であってよい。
【0025】lとmは、それぞれ0、1、2、または3
が好ましい。特にl+mは1〜4が好ましい。すなわ
ち、シクロアルキレン基は、シクロプロピレン基〜シク
ロヘキシレン基が好ましい。kとnは、それぞれ0、
1、または2が好ましく、その場合k+nは0〜2が好
ましい。特に好ましくは、k+nは0または1である。
が好ましい。特にl+mは1〜4が好ましい。すなわ
ち、シクロアルキレン基は、シクロプロピレン基〜シク
ロヘキシレン基が好ましい。kとnは、それぞれ0、
1、または2が好ましく、その場合k+nは0〜2が好
ましい。特に好ましくは、k+nは0または1である。
【0026】さらにk+nはシクロアルキレン基の環を
構成する炭素原子の数が大きくなるほど小さいことが好
ましい。すなわち、l+m+2が3の場合0≦k+n≦
2、l+m+2が4の場合0≦k+n≦1、l+m+2
が5〜6の場合k+n=0であることが好ましい。
構成する炭素原子の数が大きくなるほど小さいことが好
ましい。すなわち、l+m+2が3の場合0≦k+n≦
2、l+m+2が4の場合0≦k+n≦1、l+m+2
が5〜6の場合k+n=0であることが好ましい。
【0027】さらにまた、天然型PGI2 の2位〜4位
のトリメチレン基に対応する炭素鎖の長さ、すなわち、
k+l+n+2とk+m+n+2、はいずれも6以下が
好ましい。特に、k+l+n+2とk+m+n+2のう
ち小さい方は2〜4、大きい方は3〜5が好ましい。
のトリメチレン基に対応する炭素鎖の長さ、すなわち、
k+l+n+2とk+m+n+2、はいずれも6以下が
好ましい。特に、k+l+n+2とk+m+n+2のう
ち小さい方は2〜4、大きい方は3〜5が好ましい。
【0028】一般式[I]で表される本発明の化合物
は、その構造中に6〜10個の不斉炭素原子を有するた
め各種の立体異性体が存在するが、本発明の化合物はこ
れらすべての立体異性体、光学異性体およびそれらの混
合物を包含する。
は、その構造中に6〜10個の不斉炭素原子を有するた
め各種の立体異性体が存在するが、本発明の化合物はこ
れらすべての立体異性体、光学異性体およびそれらの混
合物を包含する。
【0029】本発明のPGI2 誘導体は種々の方法で合
成することができる。本発明のPGI2 誘導体の特徴は
α鎖にシクロアルキレン基が挿入された構造を有する点
にあり、その点を除いて公知の7−ハロPGI2 の合成
法を用いて合成することができる。また、一般的なPG
I2 合成法の適用も可能である。
成することができる。本発明のPGI2 誘導体の特徴は
α鎖にシクロアルキレン基が挿入された構造を有する点
にあり、その点を除いて公知の7−ハロPGI2 の合成
法を用いて合成することができる。また、一般的なPG
I2 合成法の適用も可能である。
【0030】その合成法の1つは、後述するように、対
応する7−ハロPGF2 αや7−ハロ−5,6−デヒド
ロPGF2 α(5位、6位、7位は天然型に対応する位
置、以下の説明においても同様)の環化により合成する
方法である(図1〜図2のフローシートやその説明を参
照)。また、コーリー(Corey)ラクトンを出発原
料として用いて合成する方法がある。さらに、α鎖にシ
クロアルキレン基が挿入された構造を有するPGI2 を
合成した後7位をハロゲン化して合成することもでき
る。
応する7−ハロPGF2 αや7−ハロ−5,6−デヒド
ロPGF2 α(5位、6位、7位は天然型に対応する位
置、以下の説明においても同様)の環化により合成する
方法である(図1〜図2のフローシートやその説明を参
照)。また、コーリー(Corey)ラクトンを出発原
料として用いて合成する方法がある。さらに、α鎖にシ
クロアルキレン基が挿入された構造を有するPGI2 を
合成した後7位をハロゲン化して合成することもでき
る。
【0031】Coreyラクトンを出発原料として本発
明のPGI2 誘導体を合成する場合、ω鎖を先ず導入し
た後α鎖を導入する方法が通例である。しかし、α鎖を
先に導入してもよい。ハロゲン原子の導入も、これら2
つの鎖の導入と任意の順に行える。Coreyラクトン
を出発原料とする合成法には、α鎖とω鎖の両方を導入
する前にハロゲン原子を導入しその後残りの鎖を導入す
る方法と、α鎖とω鎖を導入した後ハロゲン原子を導入
する方法(7−ハロPGF2 αや7−ハロ−5,6−デ
ヒドロPGF2 αを経由する方法)がある。前者の方法
には、7−ハロPGF2 αを経由する方法とそれを経由
しない方法とがある。
明のPGI2 誘導体を合成する場合、ω鎖を先ず導入し
た後α鎖を導入する方法が通例である。しかし、α鎖を
先に導入してもよい。ハロゲン原子の導入も、これら2
つの鎖の導入と任意の順に行える。Coreyラクトン
を出発原料とする合成法には、α鎖とω鎖の両方を導入
する前にハロゲン原子を導入しその後残りの鎖を導入す
る方法と、α鎖とω鎖を導入した後ハロゲン原子を導入
する方法(7−ハロPGF2 αや7−ハロ−5,6−デ
ヒドロPGF2 αを経由する方法)がある。前者の方法
には、7−ハロPGF2 αを経由する方法とそれを経由
しない方法とがある。
【0032】以下に、Coreyラクトンを出発原料と
して、ω鎖を先ず導入した後α鎖を導入する方法の例と
して(1)〜(3)について概略を説明する。なお、ハ
ロゲン原子がフッ素原子である場合について説明する。
して、ω鎖を先ず導入した後α鎖を導入する方法の例と
して(1)〜(3)について概略を説明する。なお、ハ
ロゲン原子がフッ素原子である場合について説明する。
【0033】(1)ω鎖付Coreyラクトンをフッ素
化し、対応するフルオロケトンを合成する。フッ素化
は、フッ素原子を導入すべき位置の炭素原子に先ず水酸
基を導入しジメチルアミノサルファートリフルオリドの
ようなフッ素化剤でフッ素原子を導入する方法、ラクト
ンをエノラートにしておきXeF2 と反応させる方法な
どがある。
化し、対応するフルオロケトンを合成する。フッ素化
は、フッ素原子を導入すべき位置の炭素原子に先ず水酸
基を導入しジメチルアミノサルファートリフルオリドの
ようなフッ素化剤でフッ素原子を導入する方法、ラクト
ンをエノラートにしておきXeF2 と反応させる方法な
どがある。
【0034】次に、フルオロケトンにα鎖を導入する。
直接メチレン化でラクトンにα鎖を導入する基本的反応
は公知であり(T.Okazoe,K.Takai,K.Oshima,K.Utimoto,
J.Org.Chem.,52,4410,1987)、この方法を適用すること
ができる。また、フルオロラクトンを還元してフルオロ
ヘミアセタールとし、Wittig反応でα鎖を導入し
て後述の化合物[VII ](7−フルオロPGF2 α)を
合成し、その後は後述と同様に環化して目的物を合成す
ることができる。Wittig反応については、例え
ば、E.J.Corey,N.M.Weinshenker,T.K.Schaaf,W.Huber,
J.Am.Chem.Soc.,91,5675,1969などを参照。
直接メチレン化でラクトンにα鎖を導入する基本的反応
は公知であり(T.Okazoe,K.Takai,K.Oshima,K.Utimoto,
J.Org.Chem.,52,4410,1987)、この方法を適用すること
ができる。また、フルオロラクトンを還元してフルオロ
ヘミアセタールとし、Wittig反応でα鎖を導入し
て後述の化合物[VII ](7−フルオロPGF2 α)を
合成し、その後は後述と同様に環化して目的物を合成す
ることができる。Wittig反応については、例え
ば、E.J.Corey,N.M.Weinshenker,T.K.Schaaf,W.Huber,
J.Am.Chem.Soc.,91,5675,1969などを参照。
【0035】(2)ω鎖付Coreyラクトンを還元し
てラクトールとし、次にWittig反応でα鎖を導入した
後、7位に水酸基を導入して後述の化合物[VII ]を合
成する。その後は後述のように化合物[VII ]より目的
化合物を合成することができる。
てラクトールとし、次にWittig反応でα鎖を導入した
後、7位に水酸基を導入して後述の化合物[VII ]を合
成する。その後は後述のように化合物[VII ]より目的
化合物を合成することができる。
【0036】(3)ω鎖付Coreyラクトン(ω鎖付
シクロペンタノン類を出発原料として用いることもでき
る)よりシクロペンタンカルボアルデヒドを合成し、こ
れにα鎖となるアセチリドを反応させて7−ヒドロキシ
−5,6−デヒドロPGF2αを合成する。その後はそ
の化合物をフッ素化して(図1〜図2のフローシートの
フッ素化を参照)、後述の化合物[IV](7−フルオロ
−5,6−デヒドロPGF2 α)とし、それより目的化
合物を合成することができる。
シクロペンタノン類を出発原料として用いることもでき
る)よりシクロペンタンカルボアルデヒドを合成し、こ
れにα鎖となるアセチリドを反応させて7−ヒドロキシ
−5,6−デヒドロPGF2αを合成する。その後はそ
の化合物をフッ素化して(図1〜図2のフローシートの
フッ素化を参照)、後述の化合物[IV](7−フルオロ
−5,6−デヒドロPGF2 α)とし、それより目的化
合物を合成することができる。
【0037】以下に、7−ハロPGF2 αや7−ハロ−
5,6−デヒドロPGF2 αを経由する合成法、および
Coreyラクトンを出発原料としない7−ハロPGF
2 αや7−ハロ−5,6−デヒドロPGF2 αの合成法
について詳細に説明する。なお、その説明において、7
位のハロゲン原子はフッ素原子とする。
5,6−デヒドロPGF2 αを経由する合成法、および
Coreyラクトンを出発原料としない7−ハロPGF
2 αや7−ハロ−5,6−デヒドロPGF2 αの合成法
について詳細に説明する。なお、その説明において、7
位のハロゲン原子はフッ素原子とする。
【0038】一般式[I]で表される本発明の化合物は
図1と図2記載のフローシートに示す方法によって製造
される(このフローシートにおける最終生成物は式
[I' ]で表される化合物)。なお、図1は式[IV]で
表される化合物の合成までのフローシート(その1)、
図2は式[IV]で表される化合物の合成から式[I' ]
で表される化合物までのフローシート(その2)であ
る。
図1と図2記載のフローシートに示す方法によって製造
される(このフローシートにおける最終生成物は式
[I' ]で表される化合物)。なお、図1は式[IV]で
表される化合物の合成までのフローシート(その1)、
図2は式[IV]で表される化合物の合成から式[I' ]
で表される化合物までのフローシート(その2)であ
る。
【0039】ただし、図1と図2に記載の式[II]〜
[VI]、および式[I' ]で表される化合物における各
符号は以下の意味を表す。 R1 、k、l、m、n:式[I]におけるR1 、k、
l、m、nに同じ。 R21:炭素数1〜10のアルキル基。 R31 、R41:同一もしくは異なり、トリメチルシリル基
以外の保護基。 R5 :トリメチルシリル基以外のR31 、R41と異なる保
護基。
[VI]、および式[I' ]で表される化合物における各
符号は以下の意味を表す。 R1 、k、l、m、n:式[I]におけるR1 、k、
l、m、nに同じ。 R21:炭素数1〜10のアルキル基。 R31 、R41:同一もしくは異なり、トリメチルシリル基
以外の保護基。 R5 :トリメチルシリル基以外のR31 、R41と異なる保
護基。
【0040】すなわち、式[II]の化合物を本出願人に
よる方法(特開昭61-10551号公報)により化合物[III
]へと変換した後、フッ素化(化合物[IV])、脱保
護(化合物[V])、環化(化合物[VI])、脱保護、
所望により加水分解、塩形成等を行うことにより、上記
式[I' ]で表される化合物を製造することができる。
よる方法(特開昭61-10551号公報)により化合物[III
]へと変換した後、フッ素化(化合物[IV])、脱保
護(化合物[V])、環化(化合物[VI])、脱保護、
所望により加水分解、塩形成等を行うことにより、上記
式[I' ]で表される化合物を製造することができる。
【0041】上記式[III ]においてR5 はトリメチル
シリル基以外のトリ(C1 〜C7 )炭化水素シリル基、
または水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成
する基である。トリ(C1 〜C7 )炭化水素シリル基と
してはトリエチルシリル基が特に好ましい。水酸基の酸
素原子とともにアセタール結合を形成する基としては2
−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフラニル基
が特に好ましい。
シリル基以外のトリ(C1 〜C7 )炭化水素シリル基、
または水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成
する基である。トリ(C1 〜C7 )炭化水素シリル基と
してはトリエチルシリル基が特に好ましい。水酸基の酸
素原子とともにアセタール結合を形成する基としては2
−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフラニル基
が特に好ましい。
【0042】R31 、R41はトリメチルシリル基以外のR
5 と異なる保護基であり、トリ(C1 〜C7 )炭化水素
シリル基が好ましい。トリ(C1 〜C7 )炭化水素シリ
ル基としてはt−ブチルジメチルシリル基等のトリ(C
1 〜C4 )アルキルシリル基、t−ブチルジフェニルシ
リル基等のジフェニル(C1 〜C4 )アルキルシリル基
またはトリベンジルシリル基等が好ましい。R 31 、R 41
としては、特にt−ブチルジメチルシリル基が好まし
い。
5 と異なる保護基であり、トリ(C1 〜C7 )炭化水素
シリル基が好ましい。トリ(C1 〜C7 )炭化水素シリ
ル基としてはt−ブチルジメチルシリル基等のトリ(C
1 〜C4 )アルキルシリル基、t−ブチルジフェニルシ
リル基等のジフェニル(C1 〜C4 )アルキルシリル基
またはトリベンジルシリル基等が好ましい。R 31 、R 41
としては、特にt−ブチルジメチルシリル基が好まし
い。
【0043】化合物[III ]のフッ素化は公知の方法
(特開昭60-32718号公報、特開昭59-227888 号公報) を
用いて行うことができる。すなわち、ピペリジノサルフ
ァートリフルオリド、ジエチルアミノサルファートリフ
ルオリドなどのアミノサルファートリフルオリド系フッ
素化剤により、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−
トリフルオロエタン、トリクロロフルオロメタンなどの
フッ素化炭化水素系溶媒中で好ましく行うことができ
る。
(特開昭60-32718号公報、特開昭59-227888 号公報) を
用いて行うことができる。すなわち、ピペリジノサルフ
ァートリフルオリド、ジエチルアミノサルファートリフ
ルオリドなどのアミノサルファートリフルオリド系フッ
素化剤により、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−
トリフルオロエタン、トリクロロフルオロメタンなどの
フッ素化炭化水素系溶媒中で好ましく行うことができ
る。
【0044】フッ素化剤による反応により式[IV]の化
合物が得られ、該化合物は公知の脱保護反応により式
[V]の化合物へと変換される。脱保護剤としては例え
ば、酢酸、p−トルエンスルホン酸、ピリジニウムp−
トルエンスルホナート、陽イオン交換樹脂等を触媒と
し、例えば、水、メタノール、エタノール、または水、
メタノール、エタノール等を共存させたテトラヒドロフ
ラン(以下、THFともいう)、エチルエ−テル、ジオ
キサン、アセトン、アセトニトリル等を反応溶媒とする
ことにより好適に実施される。反応温度は通常−78℃
〜+50℃の温度範囲で10分〜3日間程度行われる。
合物が得られ、該化合物は公知の脱保護反応により式
[V]の化合物へと変換される。脱保護剤としては例え
ば、酢酸、p−トルエンスルホン酸、ピリジニウムp−
トルエンスルホナート、陽イオン交換樹脂等を触媒と
し、例えば、水、メタノール、エタノール、または水、
メタノール、エタノール等を共存させたテトラヒドロフ
ラン(以下、THFともいう)、エチルエ−テル、ジオ
キサン、アセトン、アセトニトリル等を反応溶媒とする
ことにより好適に実施される。反応温度は通常−78℃
〜+50℃の温度範囲で10分〜3日間程度行われる。
【0045】式[V]の化合物は環化反応により式[V
I]の化合物へと変換される。この環化反応は基本的に
公知手法を用いることができ、例えば J.Amer.Chem.So
c.,104巻、5842-5844 頁(1982)に記載された方法に準
じて行うことができる。すなわち、トリフルオロ酢酸水
銀により環化せしめ、次いで水素化剤で水素化すること
により環化反応を行うことができる。また特開昭62-120
377 号公報に記載された方法に準じて行うこともでき
る。すなわち、フェニルセレネニルクロリドにより環化
せしめ、次いでトリブチルスズヒドリドなどの還元剤を
用いてフェニルセレネニル基の脱離を行うことにより環
化反応を行うことができる。
I]の化合物へと変換される。この環化反応は基本的に
公知手法を用いることができ、例えば J.Amer.Chem.So
c.,104巻、5842-5844 頁(1982)に記載された方法に準
じて行うことができる。すなわち、トリフルオロ酢酸水
銀により環化せしめ、次いで水素化剤で水素化すること
により環化反応を行うことができる。また特開昭62-120
377 号公報に記載された方法に準じて行うこともでき
る。すなわち、フェニルセレネニルクロリドにより環化
せしめ、次いでトリブチルスズヒドリドなどの還元剤を
用いてフェニルセレネニル基の脱離を行うことにより環
化反応を行うことができる。
【0046】また、米国特許第4612380 号明細書に記載
された方法に準じても環化を行うことができる。すなわ
ち、公知の方法(Tetrahedron Letters,25巻, 1383〜13
86頁(1984年))により式[V]の化合物に水素添加を行
い下記式[VII ]で表される化合物(ただし、R1 、R
2 、R3 、R21 、R31 、R41 、k、l、m、nは前記定
義に同じ)へと変換した後、N−ヨードコハク酸イミド
もしくはヨウ素を用いて環化せしめ、次いで1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの
塩基を用いてヨウ化水素の脱離を行うことにより環化反
応を行うことができる。
された方法に準じても環化を行うことができる。すなわ
ち、公知の方法(Tetrahedron Letters,25巻, 1383〜13
86頁(1984年))により式[V]の化合物に水素添加を行
い下記式[VII ]で表される化合物(ただし、R1 、R
2 、R3 、R21 、R31 、R41 、k、l、m、nは前記定
義に同じ)へと変換した後、N−ヨードコハク酸イミド
もしくはヨウ素を用いて環化せしめ、次いで1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの
塩基を用いてヨウ化水素の脱離を行うことにより環化反
応を行うことができる。
【0047】
【化4】
【0048】かくして得られた式[VI]の化合物は必要
に応じて脱保護反応および/または加水分解反応および
/またはエステル化反応および/または塩生成反応に付
すことにより、本発明のプロスタグランジンI2 誘導体
[I' ]を得ることができる。水酸基の保護基の除去
(脱保護反応)はテトラブチルアンモニウムフルオリ
ド、セシウムフルオリド、フッ化水素酸、フッ化水素/
ピリジン等のフッ素系試薬を使用できるが、テトラブチ
ルアンモニウムフルオリドが特に好ましい。反応溶媒と
しては、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキ
サン、アセトン、アセトニトリル等を使用でき、通常−
78℃〜+50℃の温度範囲で10分〜3日間程度行う
ことにより好適に実施される。
に応じて脱保護反応および/または加水分解反応および
/またはエステル化反応および/または塩生成反応に付
すことにより、本発明のプロスタグランジンI2 誘導体
[I' ]を得ることができる。水酸基の保護基の除去
(脱保護反応)はテトラブチルアンモニウムフルオリ
ド、セシウムフルオリド、フッ化水素酸、フッ化水素/
ピリジン等のフッ素系試薬を使用できるが、テトラブチ
ルアンモニウムフルオリドが特に好ましい。反応溶媒と
しては、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキ
サン、アセトン、アセトニトリル等を使用でき、通常−
78℃〜+50℃の温度範囲で10分〜3日間程度行う
ことにより好適に実施される。
【0049】1位のエステル基の加水分解反応は、通常
の方法、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウムの水溶液もしくは水−アルコール混合溶
液、またはナトリウムメトキシド、カリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシドを含むアルコール−水混合液
で、加水分解せしめることにより実施できる。また例え
ばリパーゼ等の酵素を用い、水または水を含む溶媒中で
−10℃〜+60℃の温度範囲で10分〜24時間程度
処理することにより行われる。加水分解の反応後の後処
理および精製は希塩酸、シュウ酸等の酸で中和した後通
常の方法で行われる。
の方法、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウムの水溶液もしくは水−アルコール混合溶
液、またはナトリウムメトキシド、カリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシドを含むアルコール−水混合液
で、加水分解せしめることにより実施できる。また例え
ばリパーゼ等の酵素を用い、水または水を含む溶媒中で
−10℃〜+60℃の温度範囲で10分〜24時間程度
処理することにより行われる。加水分解の反応後の後処
理および精製は希塩酸、シュウ酸等の酸で中和した後通
常の方法で行われる。
【0050】上記のような加水分解反応により生成せし
めたカルボキシル基が結合した化合物は、次いで必要に
より、さらに塩生成反応に付され相当するカルボン酸塩
を与える。塩生成反応はそれ自体公知であり、カルボン
酸とほぼ当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウムなどの塩基化合物、またはアンモニア、ト
リメチルアミン、モノエタノールアミン、モルホリン等
とを通常の方法で中和反応せしめることにより行われ
る。カルボン酸塩は上記エステルの加水分解反応により
直接得ることもできる。
めたカルボキシル基が結合した化合物は、次いで必要に
より、さらに塩生成反応に付され相当するカルボン酸塩
を与える。塩生成反応はそれ自体公知であり、カルボン
酸とほぼ当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウムなどの塩基化合物、またはアンモニア、ト
リメチルアミン、モノエタノールアミン、モルホリン等
とを通常の方法で中和反応せしめることにより行われ
る。カルボン酸塩は上記エステルの加水分解反応により
直接得ることもできる。
【0051】水酸基のエステル化は、酸無水物、酸ハラ
イド等を塩基存在下に反応させる通常の方法、つまり無
水酢酸、アセチルクロリド、ベンゾイルクロリド等をピ
リジン、トリエチルアミン等の塩基存在下反応させるこ
とにより容易に達成される(新実験化学講座14巻−II、
1002-1027、日本化学会編、丸善(株)参照)。
イド等を塩基存在下に反応させる通常の方法、つまり無
水酢酸、アセチルクロリド、ベンゾイルクロリド等をピ
リジン、トリエチルアミン等の塩基存在下反応させるこ
とにより容易に達成される(新実験化学講座14巻−II、
1002-1027、日本化学会編、丸善(株)参照)。
【0052】出発物質である式[II]の化合物の合成法
は特に限定されるものではないが、例えば、図3と図4
に記載のフローシート(その1とその2)に示す2通り
の方法により合成することができる。
は特に限定されるものではないが、例えば、図3と図4
に記載のフローシート(その1とその2)に示す2通り
の方法により合成することができる。
【0053】ただし、図3と図4の式中Mは有機金属
(銅、ニッケル、ジルコニウム、亜鉛、アルミニウム)
種を表し、R1 、R21 、R31 、R41およびk、l、m、
nは式[II]と同じ意味を表す。
(銅、ニッケル、ジルコニウム、亜鉛、アルミニウム)
種を表し、R1 、R21 、R31 、R41およびk、l、m、
nは式[II]と同じ意味を表す。
【0054】ここで図3記載のフローシート(その1)
の方法は文献記載の方法(Tetrahedron Letters,23 巻、
4057(1982))に準じて行うことができる。また図4記載
のフローシート(その2)の方法において、エノン類に
アルケニル金属反応剤を1,4−付加させトリメチルシ
リル基で捕捉する方法は既知であり(J.Am.Chem.Soc.,97
巻、107(1975))、得られたシリルエーテルは公知の手法
(J.Am.Chem.Soc.,95巻、3310(1973))に従って式[I
I]で表される化合物に変換できる。
の方法は文献記載の方法(Tetrahedron Letters,23 巻、
4057(1982))に準じて行うことができる。また図4記載
のフローシート(その2)の方法において、エノン類に
アルケニル金属反応剤を1,4−付加させトリメチルシ
リル基で捕捉する方法は既知であり(J.Am.Chem.Soc.,97
巻、107(1975))、得られたシリルエーテルは公知の手法
(J.Am.Chem.Soc.,95巻、3310(1973))に従って式[I
I]で表される化合物に変換できる。
【0055】ここで用いられる式[VIII]で表されるア
ルデヒド類は新規化合物である。この化合物の合成法は
特に限定されるものではないが、例えば、図5〜図9記
載のフローシート(その1〜その5)に示される方法に
よって合成される。
ルデヒド類は新規化合物である。この化合物の合成法は
特に限定されるものではないが、例えば、図5〜図9記
載のフローシート(その1〜その5)に示される方法に
よって合成される。
【0056】ただし、図5のフローシート(その1)
は、式[VIII]においてkおよびnが0の場合のフロー
シートである。図6のフローシート(その2)は、式
[VIII]においてkが0、nがlの場合のフローシート
である。図7のフローシート(その3)は、式[VIII]
においてkが2、lが1、mおよびnが0の場合のフロ
ーシートである。図8のフローシート(その4)は、式
[VIII]においてkおよびlが1、mおよびnが0の場
合のフローシートである。図9のフローシート(その
5)は、式[VIII]においてkおよびnが0、lが1、
mが2の場合のフローシートである。
は、式[VIII]においてkおよびnが0の場合のフロー
シートである。図6のフローシート(その2)は、式
[VIII]においてkが0、nがlの場合のフローシート
である。図7のフローシート(その3)は、式[VIII]
においてkが2、lが1、mおよびnが0の場合のフロ
ーシートである。図8のフローシート(その4)は、式
[VIII]においてkおよびlが1、mおよびnが0の場
合のフローシートである。図9のフローシート(その
5)は、式[VIII]においてkおよびnが0、lが1、
mが2の場合のフローシートである。
【0057】本発明の化合物[I]およびそれらの塩
は、強い血小板凝集抑制作用および抗狭心作用を有して
おり、しかも毒性が弱いので血栓症、狭心症、心筋梗
塞、動脈硬化等の予防および治療に有効である。
は、強い血小板凝集抑制作用および抗狭心作用を有して
おり、しかも毒性が弱いので血栓症、狭心症、心筋梗
塞、動脈硬化等の予防および治療に有効である。
【0058】本発明の化合物の薬理試験結果は以下の通
りである。
りである。
【0059】血小板凝集抑制作用 モルモット(ハートレイ系)より心臓採血によってクエ
ン酸添加血液を得た。この血液を120Gで10分間遠
心分離し、上清の多血小板血漿を分離した。血小板凝集
の測定はボーンの比濁法(G.V.R.ボーン:ネーチャー,
194 巻、927 頁、1962)に準じ、アグレゴメーターを用
いて行った。
ン酸添加血液を得た。この血液を120Gで10分間遠
心分離し、上清の多血小板血漿を分離した。血小板凝集
の測定はボーンの比濁法(G.V.R.ボーン:ネーチャー,
194 巻、927 頁、1962)に準じ、アグレゴメーターを用
いて行った。
【0060】In vitroの実験では多血小板血漿
に供試化合物を添加し10分間インキュベートしたの
ち、アデノシンジホスフェート(1μM)を加えて血小
板凝集を誘発した。凝集の程度はアデノシンジホスフェ
ート添加後、5分以内の透光度の最大変化率(最大凝集
率)で表し、結果は50%抑制濃度で示した。
に供試化合物を添加し10分間インキュベートしたの
ち、アデノシンジホスフェート(1μM)を加えて血小
板凝集を誘発した。凝集の程度はアデノシンジホスフェ
ート添加後、5分以内の透光度の最大変化率(最大凝集
率)で表し、結果は50%抑制濃度で示した。
【0061】Ex vivoの実験では供試化合物をエ
タノールに溶解し、0.5%トラガント溶液または1%
β−シクロデキストリン溶液に懸濁して経口投与した。
投与30分後に心臓採血によって得た血液より多血小板
血漿を調製し、in vitroの場合と同様に血小板
凝集を測定した。結果は表1に示す。
タノールに溶解し、0.5%トラガント溶液または1%
β−シクロデキストリン溶液に懸濁して経口投与した。
投与30分後に心臓採血によって得た血液より多血小板
血漿を調製し、in vitroの場合と同様に血小板
凝集を測定した。結果は表1に示す。
【0062】なお、表1および後記の各表において、化
合物および溶媒の略称は下記のものを表す。また、比較
のための化合物として下記化合物F(天然型プロスタグ
ランジンI2 )を使用した。
合物および溶媒の略称は下記のものを表す。また、比較
のための化合物として下記化合物F(天然型プロスタグ
ランジンI2 )を使用した。
【0063】化合物A ;実施例1で合成した、2,3
−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルP
GI2 ナトリウム塩。 化合物B-b;実施例3で合成した、(1S* ,3S* )
−2,4−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジ
メチルPGI2 メチルエステルの内の高極性物。 化合物C ;実施例4で合成した、(1S* ,3R* )
−2,4−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジ
メチルPGI2 メチルエステル。 化合物D-a;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチル
エステルの内の低極性物。 化合物D-b;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチル
エステルの内の高極性物。 化合物E-a;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリ
ウム塩の内の低極性物。 化合物E-b;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリ
ウム塩の内の高極性物。 化合物F ;天然型PGI2 。 溶媒X ;0.5%トラガント溶液。 溶媒Y ;1%β−シクロデキストリン溶液。
−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルP
GI2 ナトリウム塩。 化合物B-b;実施例3で合成した、(1S* ,3S* )
−2,4−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジ
メチルPGI2 メチルエステルの内の高極性物。 化合物C ;実施例4で合成した、(1S* ,3R* )
−2,4−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジ
メチルPGI2 メチルエステル。 化合物D-a;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチル
エステルの内の低極性物。 化合物D-b;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチル
エステルの内の高極性物。 化合物E-a;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリ
ウム塩の内の低極性物。 化合物E-b;実施例7で合成した、2,4−メチレン−
7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリ
ウム塩の内の高極性物。 化合物F ;天然型PGI2 。 溶媒X ;0.5%トラガント溶液。 溶媒Y ;1%β−シクロデキストリン溶液。
【0064】
【表1】
【0065】表1に示したように、本発明の化合物は、
強い血小板凝集抑制活性を有している。
強い血小板凝集抑制活性を有している。
【0066】抗狭心作用(バソプレシン誘発ST降下抑
制作用) ペントバルビタールで麻酔した雄性ラット(ドンリュウ
系)の大腿静脈よりバソプレシン(0.2 IU/k
g)を投与し、投与後5分間にわたって30秒間隔で5
秒間心電図を記録して心電図上のST降下度(5拍の平
均)を算出した。供試化合物はエタノールに溶解してバ
ソプレシン負荷2分前に静脈内投与、またはエタノール
に溶解後 0.5%トラガント溶液または1%β−シクロデ
キストリン溶液に懸濁してバソプレシン負荷30分前に
経口投与した。
制作用) ペントバルビタールで麻酔した雄性ラット(ドンリュウ
系)の大腿静脈よりバソプレシン(0.2 IU/k
g)を投与し、投与後5分間にわたって30秒間隔で5
秒間心電図を記録して心電図上のST降下度(5拍の平
均)を算出した。供試化合物はエタノールに溶解してバ
ソプレシン負荷2分前に静脈内投与、またはエタノール
に溶解後 0.5%トラガント溶液または1%β−シクロデ
キストリン溶液に懸濁してバソプレシン負荷30分前に
経口投与した。
【0067】供試化合物投与群と無処置対照群(各群5
例)のST降下度について二元配置の分散分析を行い、
供試化合物のST降下抑制作用の有無を判定した。結果
は表2に示す。
例)のST降下度について二元配置の分散分析を行い、
供試化合物のST降下抑制作用の有無を判定した。結果
は表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】表2に示したように、本発明の化合物は強
い抗狭心作用を有している。
い抗狭心作用を有している。
【0070】急性毒性 1群5匹のddy系雄性マウス(体重25〜32g)
に、少量のエタノールに溶解した後1%β−シクロデキ
ストリン水溶液にて希釈した供試化合物の所定用量を経
口投与し、投与後7日間にわたって死亡の有無を観察し
た。投与量と5匹中の死亡動物数を表3に示す。
に、少量のエタノールに溶解した後1%β−シクロデキ
ストリン水溶液にて希釈した供試化合物の所定用量を経
口投与し、投与後7日間にわたって死亡の有無を観察し
た。投与量と5匹中の死亡動物数を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】表3に示したように、本発明の化合物は、
毒性が極めて低い。
毒性が極めて低い。
【0073】本発明の化合物は経口的に、または皮下、
筋肉内、静脈内、経皮、直腸内等の非経口的に投与され
る。経口投与の剤型としては、例えば錠剤、顆粒剤、散
剤、カプセル剤などの固形製剤、乳濁剤、溶液剤、懸濁
剤、シロップ剤、エリキシル剤などの液体製剤が挙げら
れる。
筋肉内、静脈内、経皮、直腸内等の非経口的に投与され
る。経口投与の剤型としては、例えば錠剤、顆粒剤、散
剤、カプセル剤などの固形製剤、乳濁剤、溶液剤、懸濁
剤、シロップ剤、エリキシル剤などの液体製剤が挙げら
れる。
【0074】錠剤の形態にするには、例えば、乳糖、デ
ンプン、結晶セルロース、ポリビニルピロリドンなどの
賦形剤;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
スなどの結合剤;アルギン酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどの崩壊剤等を用い
て通常の方法により成形することができる。顆粒剤、散
剤も同様に上記の賦形剤等を用いて通常の方法によって
成形することができる。
ンプン、結晶セルロース、ポリビニルピロリドンなどの
賦形剤;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
スなどの結合剤;アルギン酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどの崩壊剤等を用い
て通常の方法により成形することができる。顆粒剤、散
剤も同様に上記の賦形剤等を用いて通常の方法によって
成形することができる。
【0075】カプセル剤は、例えば、本発明の化合物を
ココナッツ油等の植物油に溶解せしめて得られる溶液を
ゼラチンソフトカプセルに充填せしめることによって得
ることができる。
ココナッツ油等の植物油に溶解せしめて得られる溶液を
ゼラチンソフトカプセルに充填せしめることによって得
ることができる。
【0076】非経口投与のための製剤としては、無菌の
水性もしくは非水性溶液剤、懸濁剤または乳濁剤、使用
直前に無菌の注射用溶媒に溶解して使用する無菌の固形
製剤が挙げられる。さらに、直腸内投与のための座剤、
膣内投与のためのペッサリ等が挙げられる。
水性もしくは非水性溶液剤、懸濁剤または乳濁剤、使用
直前に無菌の注射用溶媒に溶解して使用する無菌の固形
製剤が挙げられる。さらに、直腸内投与のための座剤、
膣内投与のためのペッサリ等が挙げられる。
【0077】本発明の化合物は、α,βまたはγ−シク
ロデキストリンあるいはメチル化シクロデキストリン等
と包接化合物を形成せしめて製剤化に用いることもでき
る。
ロデキストリンあるいはメチル化シクロデキストリン等
と包接化合物を形成せしめて製剤化に用いることもでき
る。
【0078】本発明の化合物の投与量は、通常1日あた
り0.0001〜1.0mg/kgであり、筋肉内、皮
下または静脈内投与では0.0001〜0.3mg/k
g、経口投与では0.0001〜1.0mg/kgが好
ましい。しかし、投与量は患者の年令、体重、症状の程
度、疾患の種類、投与回数により異なるので、これに限
定されない。
り0.0001〜1.0mg/kgであり、筋肉内、皮
下または静脈内投与では0.0001〜0.3mg/k
g、経口投与では0.0001〜1.0mg/kgが好
ましい。しかし、投与量は患者の年令、体重、症状の程
度、疾患の種類、投与回数により異なるので、これに限
定されない。
【0079】
【実施例】以下に参考例、実施例、製剤例を挙げて本発
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限
られるものではない。なお、参考例6、11、14、1
7、24、31、38、および40は、前記式[VIII]
で表されるアルデヒド類についての実施例である。
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限
られるものではない。なお、参考例6、11、14、1
7、24、31、38、および40は、前記式[VIII]
で表されるアルデヒド類についての実施例である。
【0080】<参考例1> 2−ブロモメチルシクロプロパンカルボン酸エチルエス
テルの合成 (2−ホルミル)シクロプロパンカルボン酸エチルエス
テル(14.2g,0.10mol)をメタノール(200ml) に溶解し、
0℃に冷却し水素化ホウ素ナトリウム(3.8g,0.10mol)を
加え、20分撹拌した。溶媒を留去後、飽和食塩水を加
え、クロロホルムで抽出した。乾燥、濃縮後シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)で精製し、(2−ヒドロキシメチル)シクロプ
ロパンカルボン酸エチルエステル(14.3g, 収率99%)を
得た。
テルの合成 (2−ホルミル)シクロプロパンカルボン酸エチルエス
テル(14.2g,0.10mol)をメタノール(200ml) に溶解し、
0℃に冷却し水素化ホウ素ナトリウム(3.8g,0.10mol)を
加え、20分撹拌した。溶媒を留去後、飽和食塩水を加
え、クロロホルムで抽出した。乾燥、濃縮後シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)で精製し、(2−ヒドロキシメチル)シクロプ
ロパンカルボン酸エチルエステル(14.3g, 収率99%)を
得た。
【0081】(2−ヒドロキシメチル)シクロプロパン
カルボン酸エチルエステル(14.3g,0.1mol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(150ml) に溶解し、室温でトリフェ
ニルホスフィン(25.9g,0.1mol)を加え、10分撹拌し
た。−20℃に冷却後、臭素(15.8g,0.1mol)を10分か
けて滴下した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に加えて、エーテル抽出した。乾燥、濃
縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)で精製し、(2−ブロモメチル)シクロプ
ロパンカルボン酸エチルエステル(15.3g, 収率74%)を
得た。
カルボン酸エチルエステル(14.3g,0.1mol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(150ml) に溶解し、室温でトリフェ
ニルホスフィン(25.9g,0.1mol)を加え、10分撹拌し
た。−20℃に冷却後、臭素(15.8g,0.1mol)を10分か
けて滴下した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に加えて、エーテル抽出した。乾燥、濃
縮後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)で精製し、(2−ブロモメチル)シクロプ
ロパンカルボン酸エチルエステル(15.3g, 収率74%)を
得た。
【0082】 1 H-NMR(CDCl3)δ 0.9-1.0(m,1H),1.27(t,
J=7.6Hz,3H),1.3-1.5(m,1H),1.6-1.7(m,1H),1.8-2.0(m,
1H),3.3-3.4(m,2H),4.25(q,J=7.6Hz,2H).
J=7.6Hz,3H),1.3-1.5(m,1H),1.6-1.7(m,1H),1.8-2.0(m,
1H),3.3-3.4(m,2H),4.25(q,J=7.6Hz,2H).
【0083】<参考例2> 2−ブロモメチルシクロプロピルメタノールの合成 (2−ブロモメチル)シクロプロパンカルボン酸エチル
エステル(15.3g,74mmol)をエ−テル(50ml)に溶解し、水
素化リチウムアルミニウム(2.8g,74mmol) のエーテル(1
50ml)の懸濁液に加え、室温で1時間撹拌した。2N−
塩酸を加え、エーテル抽出、乾燥、濃縮した。カラムク
ロマト精製により(2−ブロモメチル)シクロプロピル
メタノール(6.7g,収率55%)を得た。
エステル(15.3g,74mmol)をエ−テル(50ml)に溶解し、水
素化リチウムアルミニウム(2.8g,74mmol) のエーテル(1
50ml)の懸濁液に加え、室温で1時間撹拌した。2N−
塩酸を加え、エーテル抽出、乾燥、濃縮した。カラムク
ロマト精製により(2−ブロモメチル)シクロプロピル
メタノール(6.7g,収率55%)を得た。
【0084】1H-NMR(CDCl3)δ 0.6-0.7(m,1H),0.7-0.8
(m,1H),1.0-1.2(m,2H),1.7-1.8(m,1H),3.2-3.6(m,4H).
(m,1H),1.0-1.2(m,2H),1.7-1.8(m,1H),3.2-3.6(m,4H).
【0085】<参考例3> 2−ブロモメチルシクロプロピルメチルt−ブチルジメ
チルシリルエーテルの合成 (2−ブロモメチル)シクロプロピルメタノール(6.7g,
41mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(80ml)に溶解
し、0℃でイミダゾール(6.8g,0.1mol) およびt−ブチ
ルジメチルシリルクロリド(9.0g,60mmol) を加え、1時
間撹拌した。水を加え、エーテル抽出し、乾燥濃縮後シ
リカゲルカラムクロマト精製により、(2−ブロモメチ
ル)シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエ
ーテル(10.5g, 収率92%)を得た。
チルシリルエーテルの合成 (2−ブロモメチル)シクロプロピルメタノール(6.7g,
41mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(80ml)に溶解
し、0℃でイミダゾール(6.8g,0.1mol) およびt−ブチ
ルジメチルシリルクロリド(9.0g,60mmol) を加え、1時
間撹拌した。水を加え、エーテル抽出し、乾燥濃縮後シ
リカゲルカラムクロマト精製により、(2−ブロモメチ
ル)シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエ
ーテル(10.5g, 収率92%)を得た。
【0086】1H-NMR(CDCl3)δ 0.08(s,6H),0.5-0.6(m,
1H),0.7-0.8(m,1H),0.92(s,9H),1.0-1.1(m,1H),1.2-1.3
(m,1H),3.3-3.4(m,2H),3.56(d,J=5.6Hz,2H).
1H),0.7-0.8(m,1H),0.92(s,9H),1.0-1.1(m,1H),1.2-1.3
(m,1H),3.3-3.4(m,2H),3.56(d,J=5.6Hz,2H).
【0087】<参考例4> 2−(4−テトラヒドロピラニロキシ−2−ブチニル)
シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテ
ルの合成 プロパルギルアルコールテトラヒドロピラニルエーテル
(5.6g,40mmol)をTHF(80ml)に溶解し、−78℃に冷
却した。n−ブチルリチウム(27ml,ファクター=1.48、
40ml)を加え、15分後、0℃に昇温した。10分後ヘ
キサメチルリン酸トリアミド(以下、HMPTという)
(14.3g,80mmol)を加え、ここへ(2−ブロモメチル)シ
クロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテル
(11.2g,40mmol)のTHF溶液(20ml)を加え、0℃で1時
間、室温で3時間撹拌した。水を加え、エーテル抽出、
乾燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製により、
2−(4−テトラヒドロピラニロキシ−2−ブチニル)
シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテ
ル(5.8g,収率43%)を得た。
シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテ
ルの合成 プロパルギルアルコールテトラヒドロピラニルエーテル
(5.6g,40mmol)をTHF(80ml)に溶解し、−78℃に冷
却した。n−ブチルリチウム(27ml,ファクター=1.48、
40ml)を加え、15分後、0℃に昇温した。10分後ヘ
キサメチルリン酸トリアミド(以下、HMPTという)
(14.3g,80mmol)を加え、ここへ(2−ブロモメチル)シ
クロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテル
(11.2g,40mmol)のTHF溶液(20ml)を加え、0℃で1時
間、室温で3時間撹拌した。水を加え、エーテル抽出、
乾燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製により、
2−(4−テトラヒドロピラニロキシ−2−ブチニル)
シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテ
ル(5.8g,収率43%)を得た。
【0088】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00(s,6H),0.4-0.5(m,
1H),0.8-1.0(m,3H),0.86(s,9H),1.4-1.9(m,6H),2.2-2.3
(m,2H),3.4-3.5(m,3H),3.8-3.9(m,1H),4.15(d,J=14Hz,1
H),4.23(d,J=14Hz,1H),4.7-4.8(m,1H).
1H),0.8-1.0(m,3H),0.86(s,9H),1.4-1.9(m,6H),2.2-2.3
(m,2H),3.4-3.5(m,3H),3.8-3.9(m,1H),4.15(d,J=14Hz,1
H),4.23(d,J=14Hz,1H),4.7-4.8(m,1H).
【0089】<参考例5> 2−(4−ヒドロキシ−2−ブチニル)シクロプロパン
カルボン酸メチルエステルの合成 2−(4−テトラヒドロピラニロキシ−2−ブチニル)
シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテ
ル(5.8g,17.2mmol)をTHF(50ml)に溶解し、0℃でテ
トラブチルアンモニウムフルオリド(ファクター=1.0
、THF溶液33ml,33mmol )を0℃で加え、1時間撹
拌した。カラムクロマト精製により、2−(4−テトラ
ヒドロピラニロキシ−2−ブチニル)シクロプロピルメ
タノール(4.3g)を得た。
カルボン酸メチルエステルの合成 2−(4−テトラヒドロピラニロキシ−2−ブチニル)
シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテ
ル(5.8g,17.2mmol)をTHF(50ml)に溶解し、0℃でテ
トラブチルアンモニウムフルオリド(ファクター=1.0
、THF溶液33ml,33mmol )を0℃で加え、1時間撹
拌した。カラムクロマト精製により、2−(4−テトラ
ヒドロピラニロキシ−2−ブチニル)シクロプロピルメ
タノール(4.3g)を得た。
【0090】2−(4−テトラヒドロピラニロキシ−2
−ブチニル)シクロプロピルメタノール(4.3g)をアセト
ン(30ml)に溶解し、0℃でジョーンズ試薬でシクロプロ
パンカルボン酸に酸化した。
−ブチニル)シクロプロピルメタノール(4.3g)をアセト
ン(30ml)に溶解し、0℃でジョーンズ試薬でシクロプロ
パンカルボン酸に酸化した。
【0091】粗生成物をエーテル(50ml)に溶解し、ジア
ゾメタンでメチルエステル化した。反応液を濃縮し、粗
生成物をエタノール(30ml)に溶解し、ピリジニウムp−
トルエンスルホナート(0.5g)を加え、50℃に加熱し
1.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、塩化メチレンで抽出した。硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製し、2−
(4−ヒドロキシ−2−ブチニル)シクロプロパンカル
ボン酸メチルエステル(0.7g)を得た。
ゾメタンでメチルエステル化した。反応液を濃縮し、粗
生成物をエタノール(30ml)に溶解し、ピリジニウムp−
トルエンスルホナート(0.5g)を加え、50℃に加熱し
1.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、塩化メチレンで抽出した。硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製し、2−
(4−ヒドロキシ−2−ブチニル)シクロプロパンカル
ボン酸メチルエステル(0.7g)を得た。
【0092】1H-NMR(CDCl3)δ 0.9-1.0(m,1H),1.1-1.3
(m,1H),1.5-1.7(m,1H),1.8-1.9(m,1H),2.4-2.5(m,2H),
3.64(s,3H),4.22(s,2H).
(m,1H),1.5-1.7(m,1H),1.8-1.9(m,1H),2.4-2.5(m,2H),
3.64(s,3H),4.22(s,2H).
【0093】<参考例6> 2−(4−オキソ−2−ブチニル)シクロプロパンカル
ボン酸メチルエステルの合成 オキサリルクロリド(0.78g,6.2mmol) を塩化メチレン(1
2ml)に溶解し、−40℃に冷却した。ここにジメチルス
ルホキシド(1.0g,12.3mmol)の塩化メチレン(4ml)溶液
を10分かけて滴下した。15分後、2−(4−ヒドロ
キシ−2−ブチニル)シクロプロパンカルボン酸メチル
エステル(0.70g,4.1mmol) の塩化メチレン(5ml)溶液を
15分かけて滴下した。40分後トリエチルアミン(2.5
g,25mmol) を加え、0℃に昇温した。水を加え、塩化メ
チレン抽出し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで粗分離し、2−(4−オキソ−2−ブチニ
ル)シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(0.32g)
を得た。
ボン酸メチルエステルの合成 オキサリルクロリド(0.78g,6.2mmol) を塩化メチレン(1
2ml)に溶解し、−40℃に冷却した。ここにジメチルス
ルホキシド(1.0g,12.3mmol)の塩化メチレン(4ml)溶液
を10分かけて滴下した。15分後、2−(4−ヒドロ
キシ−2−ブチニル)シクロプロパンカルボン酸メチル
エステル(0.70g,4.1mmol) の塩化メチレン(5ml)溶液を
15分かけて滴下した。40分後トリエチルアミン(2.5
g,25mmol) を加え、0℃に昇温した。水を加え、塩化メ
チレン抽出し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで粗分離し、2−(4−オキソ−2−ブチニ
ル)シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(0.32g)
を得た。
【0094】<参考例7> 2−(2−ヒドロキシエチル)シクロプロピルメチルt
−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 2−ビニルシクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシ
リルエーテル(17.1g,81mmol)をTHF(100ml)に溶解
し、0℃に冷却した。ここにボラン・ジメチルスルフィ
ド錯体(2.5g,33mmol) を加え、1時間撹拌した。エタノ
ール(38ml)、3N−水酸化ナトリウム(38ml)、30%過
酸化水素(18.2ml)を加え、30分撹拌した。飽和食塩水
を加え、酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮、シリカゲルカラムクロマト精製し、2−
(2−ヒドロキシエチル)シクロプロピルメチルt−ブ
チルジメチルシリルエーテル(15.0g, 収率81%)を得
た。
−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 2−ビニルシクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシ
リルエーテル(17.1g,81mmol)をTHF(100ml)に溶解
し、0℃に冷却した。ここにボラン・ジメチルスルフィ
ド錯体(2.5g,33mmol) を加え、1時間撹拌した。エタノ
ール(38ml)、3N−水酸化ナトリウム(38ml)、30%過
酸化水素(18.2ml)を加え、30分撹拌した。飽和食塩水
を加え、酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮、シリカゲルカラムクロマト精製し、2−
(2−ヒドロキシエチル)シクロプロピルメチルt−ブ
チルジメチルシリルエーテル(15.0g, 収率81%)を得
た。
【0095】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00(s,3H),0.05(s,3
H),0.3-0.4(m,2H),0.5-0.6(m,1H),0.91(s,9H),0.9-1.0
(m,1H),1.1-1.2(m,1H),1.81(dq,J=14.0,4.7Hz,1H),3.03
(dt,J=9.4,10.3Hz,1H),3.71(d,J=4.2Hz,1H),3.75(d,J=
4.2Hz,1H),3.94(dd,J=10.3,5.1Hz,1H).
H),0.3-0.4(m,2H),0.5-0.6(m,1H),0.91(s,9H),0.9-1.0
(m,1H),1.1-1.2(m,1H),1.81(dq,J=14.0,4.7Hz,1H),3.03
(dt,J=9.4,10.3Hz,1H),3.71(d,J=4.2Hz,1H),3.75(d,J=
4.2Hz,1H),3.94(dd,J=10.3,5.1Hz,1H).
【0096】<参考例8> 2−(5−テトラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニ
ル)シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエ
ーテルの合成 2−(2−ヒドロキシエチル)シクロプロピルメチルt
−ブチルジメチルシリルエーテル(15.0g,65mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド(120ml)に溶解し、トリフェ
ニルホスフィン(17.3g,66mmol)を室温で加え、20分後
に−20℃まで冷却した。臭素(10.5g,66mmol)を5分か
けて加え、徐々に0℃に昇温した。飽和炭素水素ナトリ
ウム水溶液に注ぎ、エーテル抽出した。硫酸マグネシウ
ムで乾燥、シリカゲルカラムクロマト精製により、2−
(2−ブロモエチル)シクロプロピルメチルt−ブチル
ジメチルシリルエーテル(2.7g)を得た。
ル)シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエ
ーテルの合成 2−(2−ヒドロキシエチル)シクロプロピルメチルt
−ブチルジメチルシリルエーテル(15.0g,65mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド(120ml)に溶解し、トリフェ
ニルホスフィン(17.3g,66mmol)を室温で加え、20分後
に−20℃まで冷却した。臭素(10.5g,66mmol)を5分か
けて加え、徐々に0℃に昇温した。飽和炭素水素ナトリ
ウム水溶液に注ぎ、エーテル抽出した。硫酸マグネシウ
ムで乾燥、シリカゲルカラムクロマト精製により、2−
(2−ブロモエチル)シクロプロピルメチルt−ブチル
ジメチルシリルエーテル(2.7g)を得た。
【0097】プロパルギルアルコールテトラヒドロピラ
ニルエ−テル(1.44g,10.3mmol)のTHF溶液(15ml)を−
78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ファクター=1.
5, 6.9ml,10.3mmol)を加え、15分後、0℃に昇温し
た。ここにHMPT(3.76ml,21mmol)を加え、15分撹
拌した。2−(2−ブロモエチル)シクロプロピルメチ
ルt−ブチルジメチルシリルエーテル(2.73g,10.3mmol)
のTHF溶液を加え、室温で2時間撹拌した。飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え、エーテル抽出した。粗生成
物をシリカゲルカラムクロマト精製し、2−(5−テト
ラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニル)シクロプロピ
ルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテル(3g)を得
た。
ニルエ−テル(1.44g,10.3mmol)のTHF溶液(15ml)を−
78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ファクター=1.
5, 6.9ml,10.3mmol)を加え、15分後、0℃に昇温し
た。ここにHMPT(3.76ml,21mmol)を加え、15分撹
拌した。2−(2−ブロモエチル)シクロプロピルメチ
ルt−ブチルジメチルシリルエーテル(2.73g,10.3mmol)
のTHF溶液を加え、室温で2時間撹拌した。飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え、エーテル抽出した。粗生成
物をシリカゲルカラムクロマト精製し、2−(5−テト
ラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニル)シクロプロピ
ルメチルt−ブチルジメチルシリルエーテル(3g)を得
た。
【0098】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00(s,6H),0.2-0.3(m,
1H),0.3-0.4(m,1H),0.6-0.7(m,1H),0.7-0.8(m,1H),0.87
(s,9H),1.4-1.9(m,8H),2.2-2.3(m,2H),3.4-3.5(m,3H),
3.7-3.9(m,1H),4.14(d,J=14.0Hz,1H),4.26(d,J=14.0Hz,
1H),5.76(t,J=3.7Hz,1H).
1H),0.3-0.4(m,1H),0.6-0.7(m,1H),0.7-0.8(m,1H),0.87
(s,9H),1.4-1.9(m,8H),2.2-2.3(m,2H),3.4-3.5(m,3H),
3.7-3.9(m,1H),4.14(d,J=14.0Hz,1H),4.26(d,J=14.0Hz,
1H),5.76(t,J=3.7Hz,1H).
【0099】<参考例9> 2−(5−テトラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニ
ル)シクロプロピルメタノールの合成 2−(5−テトラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニ
ル)シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエ
ーテル(3g,10mmol) をTHF(10ml)に溶解し、テトラブ
チルアンモニウムフルオリド(ファクター=1.0, 12ml,
12mmol)を0℃で加え、30分撹拌した。溶媒を留去の
後、シリカゲルカラムクロマト精製し、2−(5−テト
ラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニル)シクロプロパ
ンメタノール(1.2g)を得た。
ル)シクロプロピルメタノールの合成 2−(5−テトラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニ
ル)シクロプロピルメチルt−ブチルジメチルシリルエ
ーテル(3g,10mmol) をTHF(10ml)に溶解し、テトラブ
チルアンモニウムフルオリド(ファクター=1.0, 12ml,
12mmol)を0℃で加え、30分撹拌した。溶媒を留去の
後、シリカゲルカラムクロマト精製し、2−(5−テト
ラヒドロピラニロキシ−3−ペンチニル)シクロプロパ
ンメタノール(1.2g)を得た。
【0100】1H-NMR(CDCl3)δ 0.2-0.4(m,2H),0.6-0.8
(m,1H),0.88(t,J=7.5Hz,1H),1.1-1.9(m,8H),2.2-2.4(m,
2H),3.3-3.6(m,3H),3.7-3.9(m,1H),4.14(d,J=15Hz,1H),
4.27(d,J=15Hz,1H),4.76(s,1H).
(m,1H),0.88(t,J=7.5Hz,1H),1.1-1.9(m,8H),2.2-2.4(m,
2H),3.3-3.6(m,3H),3.7-3.9(m,1H),4.14(d,J=15Hz,1H),
4.27(d,J=15Hz,1H),4.76(s,1H).
【0101】<参考例10> 2−(5−ヒドロキシ−3−ペンチニル)シクロプロパ
ンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例9で合成したアルコール(0.70g,2.9 mmol)を塩化
メチレン(30ml)に溶解し、ピリジニウムクロロクロマー
ト(0.90g)を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物
をセライト濾過し、濃縮して、アルデヒド(0.62g)を得
た。
ンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例9で合成したアルコール(0.70g,2.9 mmol)を塩化
メチレン(30ml)に溶解し、ピリジニウムクロロクロマー
ト(0.90g)を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物
をセライト濾過し、濃縮して、アルデヒド(0.62g)を得
た。
【0102】上記アルデヒド(0.62g)に、硝酸銀(2g)を
水(4ml)に溶解したものと、水酸化ナトリウム(0.93g)
を水(4ml)に溶解したものの混合物を0℃で加え、5分
撹拌した。セライト濾過し、濃塩酸でpH7に調節し
た。溶媒を留去後、エーテル(3ml)に溶解し、ジアゾメ
タン−エーテル溶液を加え、メチルエステル化した。シ
リカゲルカラムクロマト精製によりメチルエステル体
(0.46g)を得た。
水(4ml)に溶解したものと、水酸化ナトリウム(0.93g)
を水(4ml)に溶解したものの混合物を0℃で加え、5分
撹拌した。セライト濾過し、濃塩酸でpH7に調節し
た。溶媒を留去後、エーテル(3ml)に溶解し、ジアゾメ
タン−エーテル溶液を加え、メチルエステル化した。シ
リカゲルカラムクロマト精製によりメチルエステル体
(0.46g)を得た。
【0103】上記メチルエステル体(0.45g,1.5mmol) を
エタノール(30ml)に溶解し、ピリジニウムp−トルエン
スルホナート(80mg,0.3mmol)を加え、60℃で2時間撹
拌した。シリカゲルカラムクロマト精製により標掲化合
物を(0.31g)を得た。
エタノール(30ml)に溶解し、ピリジニウムp−トルエン
スルホナート(80mg,0.3mmol)を加え、60℃で2時間撹
拌した。シリカゲルカラムクロマト精製により標掲化合
物を(0.31g)を得た。
【0104】1H-NMR(CDCl3)δ 0.8-2.0(m,6H),2.3-2.5
(m,3H),3.68(s,3H),4.25(s,2H).
(m,3H),3.68(s,3H),4.25(s,2H).
【0105】<参考例11> 2−(5−オキソ−3−ペンチニル)シクロプロパンカ
ルボン酸メチルエステルの合成 オキサリルクロリド(0.40g,3.1mmol) を塩化メチレン(6
ml)に溶解し、−40℃に冷却した。ここにジメチルス
ルホキシド(0.52g,6.2 mmol)を塩化メチレン(2ml)に溶
解したものを5分かけて加え、20分撹拌した。2−
(5−ヒドロキシ−3−ペンチニル)シクロプロパンカ
ルボン酸メチルエステル0.37g(2mmol)を塩 化メチレン(5
ml)に溶解したものを加え、30分撹拌し、トリエチル
アミン(1.7ml,12mmol)を加えた。0℃に昇温した後、飽
和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出した。硫酸マグネ
シウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマト精製し、標
掲化合物(0.35g, 収率96%)を得た。
ルボン酸メチルエステルの合成 オキサリルクロリド(0.40g,3.1mmol) を塩化メチレン(6
ml)に溶解し、−40℃に冷却した。ここにジメチルス
ルホキシド(0.52g,6.2 mmol)を塩化メチレン(2ml)に溶
解したものを5分かけて加え、20分撹拌した。2−
(5−ヒドロキシ−3−ペンチニル)シクロプロパンカ
ルボン酸メチルエステル0.37g(2mmol)を塩 化メチレン(5
ml)に溶解したものを加え、30分撹拌し、トリエチル
アミン(1.7ml,12mmol)を加えた。0℃に昇温した後、飽
和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出した。硫酸マグネ
シウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマト精製し、標
掲化合物(0.35g, 収率96%)を得た。
【0106】<参考例12> (1S* ,3S* )−3−(3−テトラヒドロピラニロ
キシ−1−プロピニル)シクロペンタンカルボン酸メチ
ルエステルの合成 ボラン・ジメチルスルフィド錯体(1.92ml,20.2mmol) の
THF(18.3ml)溶液に0℃で2,3−ジメチル−2−ブ
テンの1MのTHF溶液(20.2ml,20.2mmol) を加え同温
度で撹拌した。2時間後、反応液を−25℃に冷却し3
−シクロペンテンカルボン酸メチルエステル(2.55g,20.
2mmol)のTHF(20ml)溶液を滴下し、同温度で撹拌し
た。 1.5時間後、メタノール(1.64ml)を滴下し、反応温
度を0℃に上げ、1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮、
乾燥した後、THF(20ml)に溶解した。
キシ−1−プロピニル)シクロペンタンカルボン酸メチ
ルエステルの合成 ボラン・ジメチルスルフィド錯体(1.92ml,20.2mmol) の
THF(18.3ml)溶液に0℃で2,3−ジメチル−2−ブ
テンの1MのTHF溶液(20.2ml,20.2mmol) を加え同温
度で撹拌した。2時間後、反応液を−25℃に冷却し3
−シクロペンテンカルボン酸メチルエステル(2.55g,20.
2mmol)のTHF(20ml)溶液を滴下し、同温度で撹拌し
た。 1.5時間後、メタノール(1.64ml)を滴下し、反応温
度を0℃に上げ、1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮、
乾燥した後、THF(20ml)に溶解した。
【0107】これとは別にプロパルギルテトラヒドロピ
ラニルエーテル(2.83g,20.2mmol)のTHF(20ml)溶液に
n−ブチルリチウムの1.5Mヘキサン溶液(13.7ml,2
0.6mmol)を0℃で加え1時間撹拌しておく。この溶液
を先のTHF(10ml)溶液に0℃で滴下した。こののち、
反応液を−78℃に冷却し、ヨウ素(5.13g,20.2mmol)の
THF(10ml)溶液を滴下し、同温度で1時間、室温で2
時間撹拌した。2N−水酸化ナトリウム水溶液(12.1m
l)、30%過酸化水素水(2.83ml)を滴下し、5分間撹拌
した後、酢酸エチル(150ml)で希釈し、飽和チオ硫酸ナ
トリウム水溶液(150ml)、飽和食塩水(150ml)で洗浄し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製し、標掲化合
物(2.56g,47.6%)を得た。
ラニルエーテル(2.83g,20.2mmol)のTHF(20ml)溶液に
n−ブチルリチウムの1.5Mヘキサン溶液(13.7ml,2
0.6mmol)を0℃で加え1時間撹拌しておく。この溶液
を先のTHF(10ml)溶液に0℃で滴下した。こののち、
反応液を−78℃に冷却し、ヨウ素(5.13g,20.2mmol)の
THF(10ml)溶液を滴下し、同温度で1時間、室温で2
時間撹拌した。2N−水酸化ナトリウム水溶液(12.1m
l)、30%過酸化水素水(2.83ml)を滴下し、5分間撹拌
した後、酢酸エチル(150ml)で希釈し、飽和チオ硫酸ナ
トリウム水溶液(150ml)、飽和食塩水(150ml)で洗浄し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製し、標掲化合
物(2.56g,47.6%)を得た。
【0108】1H-NMR(CDCl3) δ 1.50-2.10(m,12H),2.80
-3.02(m,2H),3.48-3.60(m,1H),3.67(s,3H),3.80-3.92
(m,1H),4.18(d,J=15Hz,1H),4.30(d,J=15Hz,1H),4.70-4.
80(m,1H).
-3.02(m,2H),3.48-3.60(m,1H),3.67(s,3H),3.80-3.92
(m,1H),4.18(d,J=15Hz,1H),4.30(d,J=15Hz,1H),4.70-4.
80(m,1H).
【0109】<参考例13> (1S* ,3S* )−3−(3−ヒドロキシ−1−プロ
ピニル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合
成 参考例12で合成したカルボン酸メチルエステル(1.0g,
3.75mmol) をメタノール(4ml)に溶解し、ピリジニウム
p−トルエンスルホナート(100mg,0.4mmol) を加え50
℃で1時間30分撹拌した。反応液を減圧濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物(532mg,78.0
%)を得た。
ピニル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合
成 参考例12で合成したカルボン酸メチルエステル(1.0g,
3.75mmol) をメタノール(4ml)に溶解し、ピリジニウム
p−トルエンスルホナート(100mg,0.4mmol) を加え50
℃で1時間30分撹拌した。反応液を減圧濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物(532mg,78.0
%)を得た。
【0110】1H-NMR(CDCl3)δ 1.60-2.10(m,6H),2.80-
3.02(m,2H),3.68(s,3H),4.24(s,2H).
3.02(m,2H),3.68(s,3H),4.24(s,2H).
【0111】<参考例14> (1S* ,3S* )−3−(3−オキソ−1−プロピニ
ル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例13で合成した化合物(1.95g,10.7mmol)を用い
て、参考例6と同様の操作で標掲化合物(1.31g,67.7
%)を得た。
ル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例13で合成した化合物(1.95g,10.7mmol)を用い
て、参考例6と同様の操作で標掲化合物(1.31g,67.7
%)を得た。
【0112】1H-NMR(CDCl3)δ 1.80-2.35(m,6H),2.95-
3.10(m,2H),3.69(s,3H),9.19(s,1H).
3.10(m,2H),3.69(s,3H),9.19(s,1H).
【0113】<参考例15> (1S* ,3R* )−3−(3−テトラヒドロピラニロ
キシ−1−プロピニル)シクロペンタンカルボン酸メチ
ルエステルの合成 ジイソプロピルアミン(16.6ml,118.4mmol)のTHF(250
ml)溶液に0℃でn−ブチルリチウムの1.5Mヘキサ
ン溶液(71.0ml,106.6mmol)を加え15分間撹拌した。反
応液を−70℃に冷却した後、参考例12で合成した化
合物(15.8g,59.2mmol)のTHF(60ml)溶液を滴下し、同
温度で20分間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液(300ml)に注ぎ、エーテル(150ml×2)で抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=20:1→4:1 )で精製し、標掲化合
物(2.34g,8.76mmol,収率14.8%)を得るとともに、原料
回収を行った(8.53g, 収率54.0%)。
キシ−1−プロピニル)シクロペンタンカルボン酸メチ
ルエステルの合成 ジイソプロピルアミン(16.6ml,118.4mmol)のTHF(250
ml)溶液に0℃でn−ブチルリチウムの1.5Mヘキサ
ン溶液(71.0ml,106.6mmol)を加え15分間撹拌した。反
応液を−70℃に冷却した後、参考例12で合成した化
合物(15.8g,59.2mmol)のTHF(60ml)溶液を滴下し、同
温度で20分間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液(300ml)に注ぎ、エーテル(150ml×2)で抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=20:1→4:1 )で精製し、標掲化合
物(2.34g,8.76mmol,収率14.8%)を得るとともに、原料
回収を行った(8.53g, 収率54.0%)。
【0114】1H-NMR(CDCl3)δ 1.50-2.38(m,12H),2.60
-2.84(m,2H),3.48,3.60(m,1H),3.68(s,3H),3.80-3.92
(m,1H),4.19(d,J=15Hz,1H),4.30(d,J=15Hz,1H),4.75-4.
85(m,1H).
-2.84(m,2H),3.48,3.60(m,1H),3.68(s,3H),3.80-3.92
(m,1H),4.19(d,J=15Hz,1H),4.30(d,J=15Hz,1H),4.75-4.
85(m,1H).
【0115】<参考例16> (1S* ,3R* )−3−(3−ヒドロキシ−1−プロ
ピニル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合
成 参考例15で合成した化合物(2.34g,8.76mmol)を用い、
参考例13と同様の操作で標掲化合物(1.41g,7.75mmol,
収率88.5%)を得た。
ピニル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合
成 参考例15で合成した化合物(2.34g,8.76mmol)を用い、
参考例13と同様の操作で標掲化合物(1.41g,7.75mmol,
収率88.5%)を得た。
【0116】1H-NMR(CDCl3)δ 1.72-2.35(m,6H),2.62-
2.90(m,2H),3.69(s,3H),4.25(s,2H).
2.90(m,2H),3.69(s,3H),4.25(s,2H).
【0117】<参考例17> (1S* ,3R* )−3−(3−オキソ−1−プロピニ
ル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例16で合成した化合物(1.41g,7.75mmol)を用い
て、参考例6と同様の操作で標掲化合物(1.08g,6.05mmo
l,収率77.4%)を得た。
ル)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例16で合成した化合物(1.41g,7.75mmol)を用い
て、参考例6と同様の操作で標掲化合物(1.08g,6.05mmo
l,収率77.4%)を得た。
【0118】1H-NMR(CDCl3)δ 1.80-2.42(m,6H),2.75-
2.95(m,2H),3.70(s,3H),9.19(s,1H).
2.95(m,2H),3.70(s,3H),9.19(s,1H).
【0119】<参考例18> 4−(t−ブチルジメチルシロキシメチル)−1−シク
ロヘキサンカルボアルデヒドの合成 1, 4−シクロヘキサンジメタノール(72.1g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(500ml)に溶解し、イミダゾー
ル(68.1g)とt−ブチルジメチルシリルクロリド(75.4
g)を加え、室温で14時間撹拌した。飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に注ぎエーテルで抽出し、乾燥した。シ
リカゲルカラムクロマト精製し、モノシリルエーテル(7
2.5g)を得た。
ロヘキサンカルボアルデヒドの合成 1, 4−シクロヘキサンジメタノール(72.1g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(500ml)に溶解し、イミダゾー
ル(68.1g)とt−ブチルジメチルシリルクロリド(75.4
g)を加え、室温で14時間撹拌した。飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に注ぎエーテルで抽出し、乾燥した。シ
リカゲルカラムクロマト精製し、モノシリルエーテル(7
2.5g)を得た。
【0120】次に、オキサリルクロリド(18.5ml)の塩化
メチレン(480ml)溶液にジメチルスルホキシド(30.1ml)
の塩化メチレン(95ml)溶液を−78℃で加えた。5分撹
拌したのち上記モノシリルエーテル(50g)の塩化メチレ
ン(190ml)溶液を−78℃で加え、さらに30分撹拌し
た。トリエチルアミン(135ml)を−78℃で滴下した
後、徐々に室温まで昇温した。水1リットルに注ぎ、水
層を塩化メチレンで抽出した。抽出液を合せ食塩水で洗
い、乾燥、濃縮後、カラムクロマト精製し、標掲化合物
(49g)を得た。
メチレン(480ml)溶液にジメチルスルホキシド(30.1ml)
の塩化メチレン(95ml)溶液を−78℃で加えた。5分撹
拌したのち上記モノシリルエーテル(50g)の塩化メチレ
ン(190ml)溶液を−78℃で加え、さらに30分撹拌し
た。トリエチルアミン(135ml)を−78℃で滴下した
後、徐々に室温まで昇温した。水1リットルに注ぎ、水
層を塩化メチレンで抽出した。抽出液を合せ食塩水で洗
い、乾燥、濃縮後、カラムクロマト精製し、標掲化合物
(49g)を得た。
【0121】1H-NMR(CDCl3)δ 0.84-0.85(m,9H),3.37
(m,2H),9.58(s,1H).
(m,2H),9.58(s,1H).
【0122】<参考例19> 4−(2,2−ジブロモビニル)−1−シクロヘキサン
メタノール t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 参考例18で合成したアルデヒド(57.6g)の塩化メチレ
ン(600ml)溶液に0℃でトリフェニルホスフィン(118
g)、四臭化炭素(81.9g)および塩化メチレン(200ml)の
混合液を加えた。1時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液に加え、エーテルで抽出した。抽出液を食塩水
で洗い、乾燥後カラムクロマト精製し、標掲化合物(67.
6g)を得た。
メタノール t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 参考例18で合成したアルデヒド(57.6g)の塩化メチレ
ン(600ml)溶液に0℃でトリフェニルホスフィン(118
g)、四臭化炭素(81.9g)および塩化メチレン(200ml)の
混合液を加えた。1時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液に加え、エーテルで抽出した。抽出液を食塩水
で洗い、乾燥後カラムクロマト精製し、標掲化合物(67.
6g)を得た。
【0123】1H-NMR(CDCl3)δ 0.86(s,9H),3.4(m,2H).
【0124】<参考例20> 4−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)シクロヘキサンメタノール t−ブチルジメチルシ
リルエーテルの合成 参考例19で合成したジブロミド(62g)のTHF(500m
l)溶液にn−ブチルリチウムの1.5Mヘキサン溶液
(207ml) を加えて−78℃に冷却し、パラホルムアルデ
ヒド(9.34g)を加え、−20℃で12時間、室温で2時
間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、
エーテル抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥、濃
縮した。残渣を塩化メチレン(310ml)に溶解し、2,3
−ジヒドロピラン(15.7ml)とp−トルエンスルホン酸
(2.97g)を加え室温で14時間撹拌した。飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液に注ぎ、塩化メチレンで抽出、乾燥、
濃縮後、カラムクロマト精製し、標掲化合物(31.6g) を
得た。
ル)シクロヘキサンメタノール t−ブチルジメチルシ
リルエーテルの合成 参考例19で合成したジブロミド(62g)のTHF(500m
l)溶液にn−ブチルリチウムの1.5Mヘキサン溶液
(207ml) を加えて−78℃に冷却し、パラホルムアルデ
ヒド(9.34g)を加え、−20℃で12時間、室温で2時
間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、
エーテル抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥、濃
縮した。残渣を塩化メチレン(310ml)に溶解し、2,3
−ジヒドロピラン(15.7ml)とp−トルエンスルホン酸
(2.97g)を加え室温で14時間撹拌した。飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液に注ぎ、塩化メチレンで抽出、乾燥、
濃縮後、カラムクロマト精製し、標掲化合物(31.6g) を
得た。
【0125】1H-NMR(CDCl3)δ 0.86(s,9H),3.37(m,2
H),4.79(m,1H).
H),4.79(m,1H).
【0126】<参考例21> 4−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)−1−シクロヘキサンメタノールの合成 参考例20で合成したシリルエーテル(31.6g)のTHF
(170ml)溶液に0℃でテトラブチルアンモニウムフルオ
リドの1MのTHF溶液(94.8ml)を加え、室温で14時
間撹拌したのち濃縮し、カラムクロマト精製により標掲
化合物(21.3g)を得た。
ル)−1−シクロヘキサンメタノールの合成 参考例20で合成したシリルエーテル(31.6g)のTHF
(170ml)溶液に0℃でテトラブチルアンモニウムフルオ
リドの1MのTHF溶液(94.8ml)を加え、室温で14時
間撹拌したのち濃縮し、カラムクロマト精製により標掲
化合物(21.3g)を得た。
【0127】1H-NMR(CDCl3)δ 4.81(m,1H).
【0128】<参考例22> 4−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)−1−シクロヘキサンカルボアルデヒドの合成 オキサリルクロリド(6.38ml)の塩化メチレン(165ml)溶
液に、ジメチルスルホキシド(10.38ml)の塩化メチレン
(35ml)溶液を−78℃で滴下した。10分間撹拌したの
ち、参考例21で合成したアルコール(16.78g)の塩化メ
チレン(65ml)溶液を−78℃で滴下し、30分間撹拌し
た。トリエチルアミン(46.3ml)を−78℃で滴下し、徐
々に室温まで昇温し、室温で30分間撹拌した。水に注
ぎ、塩化メチレンで抽出したのち、抽出液を食塩水で洗
い、乾燥、濃縮後、カラムクロマト精製し、標掲化合物
(16.0g)を得た。
ル)−1−シクロヘキサンカルボアルデヒドの合成 オキサリルクロリド(6.38ml)の塩化メチレン(165ml)溶
液に、ジメチルスルホキシド(10.38ml)の塩化メチレン
(35ml)溶液を−78℃で滴下した。10分間撹拌したの
ち、参考例21で合成したアルコール(16.78g)の塩化メ
チレン(65ml)溶液を−78℃で滴下し、30分間撹拌し
た。トリエチルアミン(46.3ml)を−78℃で滴下し、徐
々に室温まで昇温し、室温で30分間撹拌した。水に注
ぎ、塩化メチレンで抽出したのち、抽出液を食塩水で洗
い、乾燥、濃縮後、カラムクロマト精製し、標掲化合物
(16.0g)を得た。
【0129】1H-NMR(CDCl3)δ 4.80(m,1H),9.63(m,1
H).
H).
【0130】<参考例23> 4−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)−1−シクロ
ヘキサンカルボン酸メチルエステルの合成硝酸銀(22.7
g)の水溶液(45ml)と水酸化ナトリウム(10.5g)の水溶
液(45ml)の混合物に、0℃で参考例22で合成したアル
デヒド(16.0g)を加え、0℃で15分間撹拌した。反応
混合物をセライト濾過し、熱水で洗浄後、放冷した。塩
酸で酸性にしたのち、エーテル抽出し、抽出液を乾燥、
濃縮した。残渣をエーテル(120ml)に溶解し、0℃でジ
アゾメタン(0.5Mエーテル溶液、13ml)を滴下した。
ヘキサンカルボン酸メチルエステルの合成硝酸銀(22.7
g)の水溶液(45ml)と水酸化ナトリウム(10.5g)の水溶
液(45ml)の混合物に、0℃で参考例22で合成したアル
デヒド(16.0g)を加え、0℃で15分間撹拌した。反応
混合物をセライト濾過し、熱水で洗浄後、放冷した。塩
酸で酸性にしたのち、エーテル抽出し、抽出液を乾燥、
濃縮した。残渣をエーテル(120ml)に溶解し、0℃でジ
アゾメタン(0.5Mエーテル溶液、13ml)を滴下した。
【0131】反応液を濃縮し、残渣をエタノール(100 m
l)に溶解し、ピリジニウムp−トルエンスルホナート
(0.89g)を加え、40℃で30分間、55℃で3.5時
間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ク
ロロホルムで抽出し、乾燥、濃縮後、カラムクロマト精
製し、標掲化合物(7.42g)を得た。
l)に溶解し、ピリジニウムp−トルエンスルホナート
(0.89g)を加え、40℃で30分間、55℃で3.5時
間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ク
ロロホルムで抽出し、乾燥、濃縮後、カラムクロマト精
製し、標掲化合物(7.42g)を得た。
【0132】1H-NMR(CDCl3)δ 1.3-2.4(m,10H),3.67
(m,3H),4.25(m,2H). IR(CDCl3) 3600, 3460, 2220, 1720 cm-1.
(m,3H),4.25(m,2H). IR(CDCl3) 3600, 3460, 2220, 1720 cm-1.
【0133】<参考例24> 4−(3−オキソ−1−プロピニル)シクロヘキサンカ
ルボン酸メチルエステルの合成 オキサリルクロリド(3.63ml)の塩化メチレン(95ml)溶液
にジメチルスルホキシド(5.91ml)の塩化メチレン(19ml)
溶液を−78℃で加え、5分間撹拌したのち、参考例2
3で合成したアルコール(7.02g)の塩化メチレン(38ml)
溶液を−78℃で滴下し、30分間撹拌した。トリエチ
ルアミン(26.4ml)を−78℃で加え室温に昇温させ30
分間撹拌した。水に注ぎ塩化メチレンで抽出し、抽出液
を食塩水で洗い、乾燥後、濃縮し、カラムクロマト精製
して標掲化合物(5.2g)を得た。
ルボン酸メチルエステルの合成 オキサリルクロリド(3.63ml)の塩化メチレン(95ml)溶液
にジメチルスルホキシド(5.91ml)の塩化メチレン(19ml)
溶液を−78℃で加え、5分間撹拌したのち、参考例2
3で合成したアルコール(7.02g)の塩化メチレン(38ml)
溶液を−78℃で滴下し、30分間撹拌した。トリエチ
ルアミン(26.4ml)を−78℃で加え室温に昇温させ30
分間撹拌した。水に注ぎ塩化メチレンで抽出し、抽出液
を食塩水で洗い、乾燥後、濃縮し、カラムクロマト精製
して標掲化合物(5.2g)を得た。
【0134】1H-NMR(CDCl3)δ 1.4-2.5(m,10H),3.68
(m,3H),9.19(m,1H).
(m,3H),9.19(m,1H).
【0135】[実施例1]2,3−メチレン−7α−フ
ルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリウム塩
ルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリウム塩
【0136】<実施例1−1> 5,6−デヒドロ−2,3−メチレン−7−ヒドロキシ
−17,20−ジメチルPGE2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 t−ブチルリチウム(ファクター=1.5 、ペンタン溶
液、2.7ml,4.0mmol)をエーテル(5ml)に、−78℃で加
えた。(1E,3S,5S)−3−t−ブチルジメチル
シロキシ−5−メチル−1−ヨード−1−ノネン(0.79
g,2.0mmol) をエーテル(5ml)に溶解し、10分かけて
滴下した。2時間、−78℃で撹拌した後、ペンチル銅
(0.26g,2.0mmol) およびHMPT(0.65g,4.0mmol) をエ
ーテル(10ml)に溶解し、15分かけて滴下した。
−17,20−ジメチルPGE2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 t−ブチルリチウム(ファクター=1.5 、ペンタン溶
液、2.7ml,4.0mmol)をエーテル(5ml)に、−78℃で加
えた。(1E,3S,5S)−3−t−ブチルジメチル
シロキシ−5−メチル−1−ヨード−1−ノネン(0.79
g,2.0mmol) をエーテル(5ml)に溶解し、10分かけて
滴下した。2時間、−78℃で撹拌した後、ペンチル銅
(0.26g,2.0mmol) およびHMPT(0.65g,4.0mmol) をエ
ーテル(10ml)に溶解し、15分かけて滴下した。
【0137】1.5時間後、(4R)−4−t−ブチル
ジメチルシロキシ−2−シクロペンテノン(0.40g,1.9mm
ol) のエーテル(10ml)溶液をここに加え、20分後、−
40℃に昇温した。さらにここに、2−(4−オキソ−
2−ブチニル)シクロプロパンカルボン酸メチルエステ
ル(0.32g,2.0mmol)のエーテル(10ml)溶液を15分かけ
て滴下した。1時間、−40℃で撹拌後、飽和塩化アン
モニウム水溶液を加え、エーテル抽出した。シリカゲル
カラムクロマト精製し、標掲化合物(0.66g, 収率53%)
を得た。
ジメチルシロキシ−2−シクロペンテノン(0.40g,1.9mm
ol) のエーテル(10ml)溶液をここに加え、20分後、−
40℃に昇温した。さらにここに、2−(4−オキソ−
2−ブチニル)シクロプロパンカルボン酸メチルエステ
ル(0.32g,2.0mmol)のエーテル(10ml)溶液を15分かけ
て滴下した。1時間、−40℃で撹拌後、飽和塩化アン
モニウム水溶液を加え、エーテル抽出した。シリカゲル
カラムクロマト精製し、標掲化合物(0.66g, 収率53%)
を得た。
【0138】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.6-
1.0(m,27H),1.0-1.5(m,9H),2.2-2.9(m,9H),3.65(s,3H),
4.0-4.2(m,2H),5.5-5.7(m,2H).
1.0(m,27H),1.0-1.5(m,9H),2.2-2.9(m,9H),3.65(s,3H),
4.0-4.2(m,2H),5.5-5.7(m,2H).
【0139】<実施例1−2> 5,6−デヒドロ−2,3−メチレン−7- トリメチル
シロキシ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエス
テル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル
9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例1−1で合成したアルコール(0.40g,0.62mmol)を
塩化メチレン(5ml)に溶解し、0℃に冷却した。ここに
ピリジン(0.50ml,6.2mmol)およびクロロトリメチルシラ
ン(0.20ml,1.55mmol)を加え、後処理した。粗生成物を
メタノール(6ml)に溶解し、−30℃に冷却した。ここ
へ水素化ホウ素ナトリウム(78mg,2.1mmol)を加え、40
分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、後処
理した。
シロキシ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエス
テル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル
9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例1−1で合成したアルコール(0.40g,0.62mmol)を
塩化メチレン(5ml)に溶解し、0℃に冷却した。ここに
ピリジン(0.50ml,6.2mmol)およびクロロトリメチルシラ
ン(0.20ml,1.55mmol)を加え、後処理した。粗生成物を
メタノール(6ml)に溶解し、−30℃に冷却した。ここ
へ水素化ホウ素ナトリウム(78mg,2.1mmol)を加え、40
分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、後処
理した。
【0140】粗生成物をピリジン(5ml)に溶解し、−1
2℃に冷却した。ここにクロロトリエチルシラン(0.22m
l,1.3mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、ヘキサン抽出し、乾燥、
濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物
(0.32g)を得た。
2℃に冷却した。ここにクロロトリエチルシラン(0.22m
l,1.3mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、ヘキサン抽出し、乾燥、
濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物
(0.32g)を得た。
【0141】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.5-
0.7(m,6H),0.7-1.0(m,36H),1.1-1.6(m,9H),1.9-2.7(m,7
H),3.63(s,3H),3.8-4.2(m,3H),4.5-4.7(m,1H),5.4-5.6
(m,2H).
0.7(m,6H),0.7-1.0(m,36H),1.1-1.6(m,9H),1.9-2.7(m,7
H),3.63(s,3H),3.8-4.2(m,3H),4.5-4.7(m,1H),5.4-5.6
(m,2H).
【0142】<実施例1−3> 5,6−デヒドロ−2,3−メチレン−7β−フルオロ
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル9−トリ
エチルシリルエーテルの合成 実施例1−2で合成したトリメチルシリルエーテル(0.3
2g,0.39mmol)を1,1,2−トリクロロ−1,2,2−
トリフルオロエタン(8ml)に溶解し、0℃に冷却した。
ピペリジノサルファートリフルオリド(0.062ml,0.47mmo
l)を加え、室温で5.5時間撹拌した。トリエチルアミ
ンを加え、飽和炭酸カリウム水溶液を加えた。シリカゲ
ルカラムクロマト精製により標掲化合物(0.21g)を得
た。
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル9−トリ
エチルシリルエーテルの合成 実施例1−2で合成したトリメチルシリルエーテル(0.3
2g,0.39mmol)を1,1,2−トリクロロ−1,2,2−
トリフルオロエタン(8ml)に溶解し、0℃に冷却した。
ピペリジノサルファートリフルオリド(0.062ml,0.47mmo
l)を加え、室温で5.5時間撹拌した。トリエチルアミ
ンを加え、飽和炭酸カリウム水溶液を加えた。シリカゲ
ルカラムクロマト精製により標掲化合物(0.21g)を得
た。
【0143】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.5-
0.7(m,6H),0.7-1.0(m,36H),1.1-1.6(m,9H),1.9-2.7(m,7
H),3.63(s,3H),3.85(q,J=6.5Hz,1H),4.1-4.2(m,1H),4.2
-4.3(m,1H),5.35(dd,J=48,7.5Hz,1H),5.4-5.5(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -170.0ppm(m).
0.7(m,6H),0.7-1.0(m,36H),1.1-1.6(m,9H),1.9-2.7(m,7
H),3.63(s,3H),3.85(q,J=6.5Hz,1H),4.1-4.2(m,1H),4.2
-4.3(m,1H),5.35(dd,J=48,7.5Hz,1H),5.4-5.5(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -170.0ppm(m).
【0144】<実施例1−4> 5,6−デヒドロ−2,3−メチレン−7β−フルオロ
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例1−3で合成したトリエチルシリルエーテル(0.2
1g,0.27mmol)をエタノール(5ml)に溶解し、ピリジニウ
ムp−トルエンスルホナート(7mg,0.027mmol)を0℃で
加え、室温で3時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムクロマト精製により標掲化合物(9
5mg)を得た。
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例1−3で合成したトリエチルシリルエーテル(0.2
1g,0.27mmol)をエタノール(5ml)に溶解し、ピリジニウ
ムp−トルエンスルホナート(7mg,0.027mmol)を0℃で
加え、室温で3時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムクロマト精製により標掲化合物(9
5mg)を得た。
【0145】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.8-
1.0(m,36H),1.0-2.0(m,13H),2.4-2.6(m,2H),3.12(dd,J=
8.4,11.2Hz,1H),3.62(s,3H),4.0-4.2(m,2H),4.2-4.4(m,
1H),5.2-5.5(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.3ppm(dm,J=47.1Hz).
1.0(m,36H),1.0-2.0(m,13H),2.4-2.6(m,2H),3.12(dd,J=
8.4,11.2Hz,1H),3.62(s,3H),4.0-4.2(m,2H),4.2-4.4(m,
1H),5.2-5.5(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.3ppm(dm,J=47.1Hz).
【0146】<実施例1−5> 2,3−メチレン−7β−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGF2 αメチルエステル 11,15−ビス(t
−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成実施例1−4
で合成した化合物(95mg,0.15mmol) をベンゼン(2.5ml)
とシクロヘキサン(2.5ml)の混合液に溶解し、シクロヘ
キセン(0.15ml,1.5mmol)およびリンドラー触媒(20mg)を
加え、0℃で1.5時間水素添加し標掲化合物を得た。
チルPGF2 αメチルエステル 11,15−ビス(t
−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成実施例1−4
で合成した化合物(95mg,0.15mmol) をベンゼン(2.5ml)
とシクロヘキサン(2.5ml)の混合液に溶解し、シクロヘ
キセン(0.15ml,1.5mmol)およびリンドラー触媒(20mg)を
加え、0℃で1.5時間水素添加し標掲化合物を得た。
【0147】1H-NMR(CDCl3)δ 0.0-0.1(m,12H),0.6-1.
0(m,27H),1.0-2.4(m,16H),3.70(s,3H),4.0-4.2(m,2H),
4.3-4.4(m,1H),5.2- 5.7(m,5H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準)-167.0ppm(d,J=48Hz).
0(m,27H),1.0-2.4(m,16H),3.70(s,3H),4.0-4.2(m,2H),
4.3-4.4(m,1H),5.2- 5.7(m,5H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準)-167.0ppm(d,J=48Hz).
【0148】<実施例1−6> 2,3−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 メチルエステル 11,15−ビス(t−
ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例1−5で合成した化合物(100mg,0.15mmol)をアセ
トニトリル(4ml)に溶解し、N−ヨードコハク酸イミド
(0.49g,2.2mmol) を加え、40℃で24時間撹拌した。
10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン
抽出し、有機層を乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマト精
製により環化体(83mg)を得た。
チルPGI2 メチルエステル 11,15−ビス(t−
ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例1−5で合成した化合物(100mg,0.15mmol)をアセ
トニトリル(4ml)に溶解し、N−ヨードコハク酸イミド
(0.49g,2.2mmol) を加え、40℃で24時間撹拌した。
10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン
抽出し、有機層を乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマト精
製により環化体(83mg)を得た。
【0149】上記環化体(83mg)をトルエン(5ml)に溶解
し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン(0.15ml)を加え、110℃で18時間撹拌し
た。飽和食塩水を加え、エーテル抽出し、有機層を乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製により標掲
化合物(14mg)を得た。
し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン(0.15ml)を加え、110℃で18時間撹拌し
た。飽和食塩水を加え、エーテル抽出し、有機層を乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマト精製により標掲
化合物(14mg)を得た。
【0150】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.7-
1.0(m,27H),1.0-1.8(m,12H),2.0-2.2(m,1H,H-4),2.3-2.
4(m,1H,H-10),2.4-2.6(m,1H,H-8),2.7-2.8(m,1H,H-12),
3.62(s,3H),3.8-3.9(m,1H,H-11),4.1-4.2(m,1H,H-15),
4.5-4.6(m,2H,H-5,H-9),5.32(dd,J=53,7.5Hz,1H),5.4-
5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.0ppm(d,J=53Hz,0.5
F),-184.2 ppm(d,J=51.7Hz,0.5F).
1.0(m,27H),1.0-1.8(m,12H),2.0-2.2(m,1H,H-4),2.3-2.
4(m,1H,H-10),2.4-2.6(m,1H,H-8),2.7-2.8(m,1H,H-12),
3.62(s,3H),3.8-3.9(m,1H,H-11),4.1-4.2(m,1H,H-15),
4.5-4.6(m,2H,H-5,H-9),5.32(dd,J=53,7.5Hz,1H),5.4-
5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.0ppm(d,J=53Hz,0.5
F),-184.2 ppm(d,J=51.7Hz,0.5F).
【0151】<実施例1−7> 2,3−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 メチルエステルの合成 実施例1−6で合成したt−ブチルジメチルシリルエー
テル体(13mg)をTHF(1ml)に溶解し、テトラブチルア
ンモニウムフルオリド(ファクター=1、THF溶液、
0.16ml,0.16mmol)を0℃で加え、室温で3時間撹拌し
た。飽和硫酸アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を乾燥、濃縮後、フロリジル(florisi
l)カラムクロマト精製し、標掲化合物(9mg)を得た。
チルPGI2 メチルエステルの合成 実施例1−6で合成したt−ブチルジメチルシリルエー
テル体(13mg)をTHF(1ml)に溶解し、テトラブチルア
ンモニウムフルオリド(ファクター=1、THF溶液、
0.16ml,0.16mmol)を0℃で加え、室温で3時間撹拌し
た。飽和硫酸アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を乾燥、濃縮後、フロリジル(florisi
l)カラムクロマト精製し、標掲化合物(9mg)を得た。
【0152】1H-NMR(CDCl3)δ 0.7-1.0(m,9H),1.0-1.9
(m,11H),2.4-2.8(m,5H),3.60(s,3H),3.85(q,J=7.5Hz,1
H),4.10(q,J=6.5Hz,1H),4.5-4.6(m,2H),5.35(dm,1H),5.
5-5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -186.0ppm(d,J=55.0Hz,0.
5F),-188.0ppm(d,J=55.5Hz,0.5F).
(m,11H),2.4-2.8(m,5H),3.60(s,3H),3.85(q,J=7.5Hz,1
H),4.10(q,J=6.5Hz,1H),4.5-4.6(m,2H),5.35(dm,1H),5.
5-5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -186.0ppm(d,J=55.0Hz,0.
5F),-188.0ppm(d,J=55.5Hz,0.5F).
【0153】<実施例1−8> 2,3−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 ナトリウム塩の合成 実施例1−7で合成したメチルエステル(9mg)をエタノ
ール(0.30ml)に溶解し、0.1N−水酸化ナトリウム
(0.28ml)を加え、25℃で36時間撹拌した。濃縮、乾
燥し、標掲化合物を得た。
チルPGI2 ナトリウム塩の合成 実施例1−7で合成したメチルエステル(9mg)をエタノ
ール(0.30ml)に溶解し、0.1N−水酸化ナトリウム
(0.28ml)を加え、25℃で36時間撹拌した。濃縮、乾
燥し、標掲化合物を得た。
【0154】[実施例2]4−ホモ−2,3−メチレン
−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナト
リウム塩
−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 ナト
リウム塩
【0155】<実施例2−1> 5,6−デヒドロ−4−ホモ−2,3−メチレン−7−
ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエス
テル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル
エーテルの合成 t−ブチルリチウム(ファクター=1.5 、ペンタン溶
液、2.7ml,4.0mmol)をエーテル(5ml)に、−78℃で加
えた。(1E,3S,5S)−3−t−ブチルジメチル
シロキシ−5−メチル−1−ヨード−1−ノネン(0.79
g,2.0mmol) をエーテル(5ml)に溶解し、10分かけて
滴下した。2時間、−78℃で撹拌した後、ペンチル銅
(0.26g,2.0 mmol)およびHMPT(0.65g,4.0mmol) をエ
ーテル(10ml)に溶解し、15分かけて滴下した。
ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエス
テル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル
エーテルの合成 t−ブチルリチウム(ファクター=1.5 、ペンタン溶
液、2.7ml,4.0mmol)をエーテル(5ml)に、−78℃で加
えた。(1E,3S,5S)−3−t−ブチルジメチル
シロキシ−5−メチル−1−ヨード−1−ノネン(0.79
g,2.0mmol) をエーテル(5ml)に溶解し、10分かけて
滴下した。2時間、−78℃で撹拌した後、ペンチル銅
(0.26g,2.0 mmol)およびHMPT(0.65g,4.0mmol) をエ
ーテル(10ml)に溶解し、15分かけて滴下した。
【0156】1.5時間後、(4R)−4−t−ブチル
ジメチルシロキシ−2−シクロペンテノン(0.40g,1.9m
mol)のエーテル(10ml)溶液をここに加え、20分後、−
40℃に昇温した。さらにここに、2−(5−オキソ−
3−ペンチニル)シクロプロパンカルボン酸メチルエス
テル(0.35g,2.0mmol) のエーテル(10ml)溶液を、15分
かけて滴下した。1時間、−40℃で撹拌後、飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え、エーテル抽出した。シリカ
ゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物(0.66g, 収率53
%)を得た。
ジメチルシロキシ−2−シクロペンテノン(0.40g,1.9m
mol)のエーテル(10ml)溶液をここに加え、20分後、−
40℃に昇温した。さらにここに、2−(5−オキソ−
3−ペンチニル)シクロプロパンカルボン酸メチルエス
テル(0.35g,2.0mmol) のエーテル(10ml)溶液を、15分
かけて滴下した。1時間、−40℃で撹拌後、飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え、エーテル抽出した。シリカ
ゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物(0.66g, 収率53
%)を得た。
【0157】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.6-
1.0(m,27H),1.0-1.5(m,11H),2.1-2.4(m,7H),2.6-2.8(m,
2H),3.62(s,3H),4.0-4.2(m,2H),5.5-5.6(m,2H).
1.0(m,27H),1.0-1.5(m,11H),2.1-2.4(m,7H),2.6-2.8(m,
2H),3.62(s,3H),4.0-4.2(m,2H),5.5-5.6(m,2H).
【0158】<実施例2−2> 5,6−デヒドロ−4−ホモ−2,3−メチレン−7−
トリメチルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2 α
メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチ
ル)シリルエーテルの合成 実施例1−2と同様にして、実施例2−1で合成したア
ルコール(0.66g,1.0mmol)を用い、標掲化合物(0.59g)
を得た。
トリメチルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2 α
メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチ
ル)シリルエーテルの合成 実施例1−2と同様にして、実施例2−1で合成したア
ルコール(0.66g,1.0mmol)を用い、標掲化合物(0.59g)
を得た。
【0159】<実施例2−3> 5,6−デヒドロ−4−ホモ−2,3−メチレン−7β
−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例2−2で合成したトリメチルシリルエーテル(0.5
9g,0.70mmol)を用い、実施例1−3と同様にフッ素化を
行い、標掲化合物(0.39 g)を得た。
−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例2−2で合成したトリメチルシリルエーテル(0.5
9g,0.70mmol)を用い、実施例1−3と同様にフッ素化を
行い、標掲化合物(0.39 g)を得た。
【0160】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.5-
0.6(m,6H),0.7-1.0(m,36H),1.1-1.6(m,11H),1.8-2.4(m,
6H),2.6-2.7(m,1H),3.63(s,3H),3.86(q,J=6.5Hz,1H),4.
1-4.2(m,1H),4.2-4.3(m,1H),5.32(dd,J=49,7.5Hz,1H),
5.4-5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.6ppm(m).
0.6(m,6H),0.7-1.0(m,36H),1.1-1.6(m,11H),1.8-2.4(m,
6H),2.6-2.7(m,1H),3.63(s,3H),3.86(q,J=6.5Hz,1H),4.
1-4.2(m,1H),4.2-4.3(m,1H),5.32(dd,J=49,7.5Hz,1H),
5.4-5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.6ppm(m).
【0161】<実施例2−4> 5,6−デヒドロ−4−ホモ−2,3−メチレン−7β
−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ルエーテルの合成 実施例2−3で合成したトリエチルシリルエーテル(0.3
9g,0.50mmol)を用い、実施例1−4と同様の操作で標掲
化合物(0.24g)を得た。
−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ルエーテルの合成 実施例2−3で合成したトリエチルシリルエーテル(0.3
9g,0.50mmol)を用い、実施例1−4と同様の操作で標掲
化合物(0.24g)を得た。
【0162】<実施例2−5> 4−ホモ−2,3−メチレン−7β−フルオロ−17,
20−ジメチルPGF2αメチルエステル 11,15
−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例2−4で合成した化合物(0.24g)を用い、実施例
1−5と同様の操作で標掲化合物(0.21g) を得た。
20−ジメチルPGF2αメチルエステル 11,15
−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例2−4で合成した化合物(0.24g)を用い、実施例
1−5と同様の操作で標掲化合物(0.21g) を得た。
【0163】1H-NMR(CDCl3)δ 0.0-0.1(m,12H),0.6-1.
0(m,27H),1.0-2.4(m,18H),3.65(s,3H),4.0-4.2(m,2H),
4.3-4.4(m,1H),5.2-5.7(m,5H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -167.2ppm(dm,J=47.9Hz).
0(m,27H),1.0-2.4(m,18H),3.65(s,3H),4.0-4.2(m,2H),
4.3-4.4(m,1H),5.2-5.7(m,5H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -167.2ppm(dm,J=47.9Hz).
【0164】<実施例2−6> 4−ホモ−2,3−メチレン−7α−フルオロ−17,
20−ジメチルPGI2メチルエステル 11,15−
ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例2−5で合成した化合物(0.21g,0.35mmol)を用
い、実施例1−6と同様の操作で標掲化合物(34mg)を得
た。
20−ジメチルPGI2メチルエステル 11,15−
ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例2−5で合成した化合物(0.21g,0.35mmol)を用
い、実施例1−6と同様の操作で標掲化合物(34mg)を得
た。
【0165】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.1(m,12H),0.6-
1.0(m,27H),1.0-1.8(m,13H),2.0-2.2(m,2H),2.3-2.4(m,
1H),2.4-2.6(s,1H),2.7-2.8(m,1H),3.62(s,3H),3.80(q,
J=7.5Hz,1H),4.1-4.2(m,1H),4.5-4.6(m,2H),5.28(dd,J=
56,7.5Hz,1H),5.4-5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.6ppm(d,J=56Hz).
1.0(m,27H),1.0-1.8(m,13H),2.0-2.2(m,2H),2.3-2.4(m,
1H),2.4-2.6(s,1H),2.7-2.8(m,1H),3.62(s,3H),3.80(q,
J=7.5Hz,1H),4.1-4.2(m,1H),4.5-4.6(m,2H),5.28(dd,J=
56,7.5Hz,1H),5.4-5.6(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.6ppm(d,J=56Hz).
【0166】<実施例2−7> 4−ホモ−2,3−メチレン−7α−フルオロ−17,
20−ジメチルPGI2メチルエステルの合成 実施例2−6で合成したシリルエーテル体(34mg)を用
い、実施例1−7と同様にして、標掲化合物(24mg)を得
た。
20−ジメチルPGI2メチルエステルの合成 実施例2−6で合成したシリルエーテル体(34mg)を用
い、実施例1−7と同様にして、標掲化合物(24mg)を得
た。
【0167】1H-NMR(CDCl3)δ 0.7-1.0(m,6H),0.87(d,
J=6.3Hz,3H),1.0-1.9(m,13H),2.4-3.0(m,5H),3.66(s,1.
5H),3.67(s,1.5H),3.8-3.9(m,1H),4.1-4.2(m,1H),4.5-
4.7(m,1H),5.40(d,J=55Hz,1H),5.56(d,J=4.1Hz,1H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -187.0ppm(d,J=57.0Hz,0.
5F),-187.3ppm(d,J=54.7Hz,0.5F).
J=6.3Hz,3H),1.0-1.9(m,13H),2.4-3.0(m,5H),3.66(s,1.
5H),3.67(s,1.5H),3.8-3.9(m,1H),4.1-4.2(m,1H),4.5-
4.7(m,1H),5.40(d,J=55Hz,1H),5.56(d,J=4.1Hz,1H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -187.0ppm(d,J=57.0Hz,0.
5F),-187.3ppm(d,J=54.7Hz,0.5F).
【0168】<実施例2−8> 4−ホモ−2,3−メチレン−7α−フルオロ−17,
20−ジメチルPGI2ナトリウム塩の合成 実施例2−7で合成したメチルエステル(24mg,0.06mmo
l)をエタノール(0.73ml)に溶解し、0.1N−水酸化
ナトリウム(0.68ml)を加え、25℃で48時間撹拌し
た。濃縮、乾燥し、標掲化合物を得た。
20−ジメチルPGI2ナトリウム塩の合成 実施例2−7で合成したメチルエステル(24mg,0.06mmo
l)をエタノール(0.73ml)に溶解し、0.1N−水酸化
ナトリウム(0.68ml)を加え、25℃で48時間撹拌し
た。濃縮、乾燥し、標掲化合物を得た。
【0169】[実施例3](1S* ,3S* )−2,4
−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルP
GI2 のメチルエステルとナトリウム塩
−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルP
GI2 のメチルエステルとナトリウム塩
【0170】<実施例3−1> (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2
メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチ
ル)シリルエーテルの合成 参考例14で合成したアルデヒド(1.36g,7.56mmol)を用
いて、実施例1−1と同様の操作で標掲化合物(3.07g,
収率67.2%)を得た。
ドロ−7−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2
メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチ
ル)シリルエーテルの合成 参考例14で合成したアルデヒド(1.36g,7.56mmol)を用
いて、実施例1−1と同様の操作で標掲化合物(3.07g,
収率67.2%)を得た。
【0171】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,12H),0.80
-1.00(m,24H),3.69(s,3H),4.15-4.25(m,2H),5.54-5.70
(m,2H).
-1.00(m,24H),3.69(s,3H),4.15-4.25(m,2H),5.54-5.70
(m,2H).
【0172】<実施例3−2> (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチル
PGF2 αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブ
チルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例3−1で合成した化合物(3.07g,4.62mmol)を用い
て、実施例1−2と同様の操作で標掲化合物(2.77g, 収
率70.5%)を得た。
ドロ−7−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチル
PGF2 αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブ
チルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例3−1で合成した化合物(3.07g,4.62mmol)を用い
て、実施例1−2と同様の操作で標掲化合物(2.77g, 収
率70.5%)を得た。
【0173】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,21H),0.50
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,30H),3.68(s,3H),4.15-4.25
(m,2H),5.50-5.70(m,2H).
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,30H),3.68(s,3H),4.15-4.25
(m,2H),5.50-5.70(m,2H).
【0174】<実施例3−3> (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例3−2で合成した化合物(2.77g,3.26mmol)を用い
て、実施例1−3と同様の操作で標掲化合物(2.15g, 収
率84.9%)を得た。
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例3−2で合成した化合物(2.77g,3.26mmol)を用い
て、実施例1−3と同様の操作で標掲化合物(2.15g, 収
率84.9%)を得た。
【0175】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,12H),0.50
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,30H),3.68(s,3H),4.15-4.25
(m,2H),5.40-5.70(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.0ppm(m).
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,30H),3.68(s,3H),4.15-4.25
(m,2H),5.40-5.70(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.0ppm(m).
【0176】<実施例3−4> (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリルエーテルの合成 実施例3−3で合成した化合物(2.15g,2.77mmol)を用い
て、実施例1−4と同様の操作で標掲化合物(1.13g, 収
率61.5%)を得た。
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリルエーテルの合成 実施例3−3で合成した化合物(2.15g,2.77mmol)を用い
て、実施例1−4と同様の操作で標掲化合物(1.13g, 収
率61.5%)を得た。
【0177】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,12H),0.80
-1.00(m,24H),3.68(s,3H),4.08-4.24(m,2H),5.28-5.56
(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.0ppm(m).
-1.00(m,24H),3.68(s,3H),4.08-4.24(m,2H),5.28-5.56
(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.0ppm(m).
【0178】<実施例3−5> (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−7α−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例3−4で合成した化合物(1.13g,1.70mmol)を用い
て、実施例1−5および実施例1−6と同様の操作で標
掲化合物を得た。低極性物(127mg,収率11.2%)、高極
性物(67mg,収率5.9 %)。
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例3−4で合成した化合物(1.13g,1.70mmol)を用い
て、実施例1−5および実施例1−6と同様の操作で標
掲化合物を得た。低極性物(127mg,収率11.2%)、高極
性物(67mg,収率5.9 %)。
【0179】低極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.10(m,12H),0.80-0.90(m,24
H),3.63(s,3H),5.26(dd,J=56,9Hz,1H),5.50-5.55(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.4ppm(dd,J=56,9Hz).
H),3.63(s,3H),5.26(dd,J=56,9Hz,1H),5.50-5.55(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.4ppm(dd,J=56,9Hz).
【0180】高極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 0.02(s,12H),0.84-0.88(m,24H),3.65
(s,3H),5.26(dd,J=56,9Hz,1H),5.50-5.55(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.0ppm(dd,J=56,9Hz).
(s,3H),5.26(dd,J=56,9Hz,1H),5.50-5.55(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.0ppm(dd,J=56,9Hz).
【0181】<実施例3−6> (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−7α−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合
成 実施例3−5で合成した化合物のうち低極性物(127mg,
0.19mmol)を用いて、実施例1−7と同様の操作で標掲
化合物の低極性物(58mg,収率70.2%)を得た。実施例3
−5で合成した化合物のうち高極性物(67mg,0.10mmol)
を用いて、実施例1−7と同様の操作で標掲化合物の高
極性物(33mg,収率75.1%)を得た。
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合
成 実施例3−5で合成した化合物のうち低極性物(127mg,
0.19mmol)を用いて、実施例1−7と同様の操作で標掲
化合物の低極性物(58mg,収率70.2%)を得た。実施例3
−5で合成した化合物のうち高極性物(67mg,0.10mmol)
を用いて、実施例1−7と同様の操作で標掲化合物の高
極性物(33mg,収率75.1%)を得た。
【0182】低極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 0.80-0.95(m,6H),3.67(s,3H),3.80-
3.95(m,1H),4.10-4.20(m,1H),4.55-4.65(m,2H),5.35(d
d,J=56,9Hz,1H),5.50-5.60(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) 185.6ppm(dd,J=56,9Hz).
3.95(m,1H),4.10-4.20(m,1H),4.55-4.65(m,2H),5.35(d
d,J=56,9Hz,1H),5.50-5.60(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) 185.6ppm(dd,J=56,9Hz).
【0183】高極性物1 H-NMR(CDCl3) δ 0.80-0.95(m,6H),6.67(s,3H),3.80-
3.95(m,1H),4.10-4.20(m,1H),4.50-4.65(m,2H),5.35(d
d,J=56,9Hz,1H),5.55-5.60(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.9ppm(dd,J=56,9Hz).
3.95(m,1H),4.10-4.20(m,1H),4.50-4.65(m,2H),5.35(d
d,J=56,9Hz,1H),5.55-5.60(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.9ppm(dd,J=56,9Hz).
【0184】<実施例3−7> (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−7α−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリウム塩の合成 実施例3−6で合成した化合物のうち低極性物(96mg)を
用いて、実施例1−8と同様の操作で、標掲化合物の低
極性物(83mg)を得た。実施例3−6で合成した化合物の
うち高極性物(87mg)を用いて、実施例1−8と同様の操
作で、標掲化合物の高極性物(69mg)を得た。
ロ−17,20−ジメチルPGI2 ナトリウム塩の合成 実施例3−6で合成した化合物のうち低極性物(96mg)を
用いて、実施例1−8と同様の操作で、標掲化合物の低
極性物(83mg)を得た。実施例3−6で合成した化合物の
うち高極性物(87mg)を用いて、実施例1−8と同様の操
作で、標掲化合物の高極性物(69mg)を得た。
【0185】低極性物1 H-NMR(CD3OD) δ 0.92-1.05(m,6H),3.90-4.00(m,1H),
4.12-4.25(m,1H),4.58-4.72(m,2H),5.45(dd,J=64,8.4H
z,1H),5.56-5.80(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -186.0ppm(d,64Hz).
4.12-4.25(m,1H),4.58-4.72(m,2H),5.45(dd,J=64,8.4H
z,1H),5.56-5.80(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -186.0ppm(d,64Hz).
【0186】高極性物1 H-NMR(CD3OD) δ 0.90-1.05(m,6H),3.88-4.02(m,1H),
4.14-4.24(m,1H),4.58-4.70(m,2H),5.45(dd,J=64,8.4H
z,1H),5.55-5.80(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -185.4ppm(d,64Hz).
4.14-4.24(m,1H),4.58-4.70(m,2H),5.45(dd,J=64,8.4H
z,1H),5.55-5.80(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -185.4ppm(d,64Hz).
【0187】[実施例4](1S* ,3S* )−2,4
−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルP
GI2 メチルエステル
−エチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルP
GI2 メチルエステル
【0188】<実施例4−1> (1S* ,3R* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2
メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチ
ル)シリルエーテルの合成 参考例17で合成したアルデヒド(1.09g,6.05mmol)を用
いて、実施例1−1と同様の操作で標掲化合物(2.28g,
収率62.2%)を得た。
ドロ−7−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2
メチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチ
ル)シリルエーテルの合成 参考例17で合成したアルデヒド(1.09g,6.05mmol)を用
いて、実施例1−1と同様の操作で標掲化合物(2.28g,
収率62.2%)を得た。
【0189】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,12H),0.80
-1.00(m,24H),3.67(s,3H),4.16-4.30(m,2H),5.50-5.70
(m,2H).
-1.00(m,24H),3.67(s,3H),4.16-4.30(m,2H),5.50-5.70
(m,2H).
【0190】<実施例4−2> (1S* ,3R* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチル
PGF2 αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブ
チルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例4−1で合成した化合物(2.28g,3.42mmol)を用い
て、実施例1−2と同様の操作で標掲化合物(1.98g, 収
率68.1%)を得た。
ドロ−7−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチル
PGF2 αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブ
チルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例4−1で合成した化合物(2.28g,3.42mmol)を用い
て、実施例1−2と同様の操作で標掲化合物(1.98g, 収
率68.1%)を得た。
【0191】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.10(m,21H),0.50
-0.65(m,6H),0.28-1.00(m,30H),3.67(s,3H),5.40-5.60
(m,2H).
-0.65(m,6H),0.28-1.00(m,30H),3.67(s,3H),5.40-5.60
(m,2H).
【0192】<実施例4−3> (1S* ,3R* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例4−2で合成した化合物(1.98g,2.33mmol)を用い
て、実施例1−3と同様の操作で標掲化合物(1.55g, 収
率85.4%)を得た。
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例4−2で合成した化合物(1.98g,2.33mmol)を用い
て、実施例1−3と同様の操作で標掲化合物(1.55g, 収
率85.4%)を得た。
【0193】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.10(m,12H),0.50
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,30H),3.68(s,3H),5.20-5.60
(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.8ppm(m).
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,30H),3.68(s,3H),5.20-5.60
(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.8ppm(m).
【0194】<実施例4−4> (1S* ,3R* )−2,4−エチレン−5,6−デヒ
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリルエーテルの合成 実施例4−3で合成した化合物(1.55g,1.99mmol)を用
いて、実施例1−4と同様の操作で標掲化合物(845mg,
収率64.0%)を得た。
ドロ−7β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリルエーテルの合成 実施例4−3で合成した化合物(1.55g,1.99mmol)を用
いて、実施例1−4と同様の操作で標掲化合物(845mg,
収率64.0%)を得た。
【0195】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.15(m,12H),0.85
-0.95(m,24H),3.68(s,3H),4.10-4.20(m,2H),5.30-5.55
(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.0ppm(dd,J=56,9Hz).
-0.95(m,24H),3.68(s,3H),4.10-4.20(m,2H),5.30-5.55
(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.0ppm(dd,J=56,9Hz).
【0196】<実施例4−5> (1S* ,3R* )−2,4−エチレン−7α−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例4−4で合成した化合物(845mg,1.27mmol)を用い
て、実施例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で
標掲化合物(205mg, 収率24.3%)を得た。
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例4−4で合成した化合物(845mg,1.27mmol)を用い
て、実施例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で
標掲化合物(205mg, 収率24.3%)を得た。
【0197】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,12H),0.80
-0.95(m,24H),3.67(s,3H),5.30(dd,J=56Hz,1H),5.55-5.
60(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.4 ppm(dd,J=56,9H
z),-182.8ppm(dd,J=56,9Hz).
-0.95(m,24H),3.67(s,3H),5.30(dd,J=56Hz,1H),5.55-5.
60(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.4 ppm(dd,J=56,9H
z),-182.8ppm(dd,J=56,9Hz).
【0198】<実施例4−6> (1S* ,3R* )−2,4−エチレン−7α−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合
成 実施例4−5で合成した化合物(205mg,0.31mmol)を用
い、実施例1−7と同様の操作で標掲化合物(118mg, 収
率87.5%)を得た。
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合
成 実施例4−5で合成した化合物(205mg,0.31mmol)を用
い、実施例1−7と同様の操作で標掲化合物(118mg, 収
率87.5%)を得た。
【0199】1H-NMR(CDCl3)δ 0.85-1.00(m,6H),3.67
(s,3H),3.85-3.95(m,1H),4.15-4.25(m,1H),4.55-4.65
(m,1H),5.38(dd,J=56,9Hz,1H),5.55-5.65(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.5ppm(dd,J=56,9Hz),
-185.1ppm(dd,J=56,9Hz).
(s,3H),3.85-3.95(m,1H),4.15-4.25(m,1H),4.55-4.65
(m,1H),5.38(dd,J=56,9Hz,1H),5.55-5.65(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.5ppm(dd,J=56,9Hz),
-185.1ppm(dd,J=56,9Hz).
【0200】[実施例5]2,4−エチレン−3α−ホ
モ−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メ
チルエステル
モ−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メ
チルエステル
【0201】<実施例5−1> 2,4−エチレン−3α−ホモ−5,6−デヒドロ−7
−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ルエーテルの合成 参考例24で合成したアルデヒド(3.68g,19.9mmol)を用
いて、実施例1−1と同様の操作で、標掲化合物(5.41
g, 収率44%)を得た。
−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ルエーテルの合成 参考例24で合成したアルデヒド(3.68g,19.9mmol)を用
いて、実施例1−1と同様の操作で、標掲化合物(5.41
g, 収率44%)を得た。
【0202】<実施例5−2> 2,4−エチレン−3α−ホモ−5,6−デヒドロ−7
−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリルエーテルの合成 実施例5−1で合成した化合物(5.41g,7.99mmol)を用
い、実施例1−2と同様の操作で、標掲化合物(4.39g,
収率64%)を得た。
−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリルエーテルの合成 実施例5−1で合成した化合物(5.41g,7.99mmol)を用
い、実施例1−2と同様の操作で、標掲化合物(4.39g,
収率64%)を得た。
【0203】1H-NMR(CDCl3)δ 3.67(s,3H),5.4-5.7(m,
2H).
2H).
【0204】<実施例5−3> 2,4−エチレン−3α−ホモ−5,6−デヒドロ−7
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例5−2で合成した化合物(4.39g,5.07mmol)を用
い、実施例1−3と同様の操作で、標掲化合物(2.60g,
収率65%)を得た。
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例5−2で合成した化合物(4.39g,5.07mmol)を用
い、実施例1−3と同様の操作で、標掲化合物(2.60g,
収率65%)を得た。
【0205】<実施例5−4> 2,4−エチレン−3α−ホモ−5,6−デヒドロ−7
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リルエーテルの合成 実施例5−3で合成した化合物(2.60g,3.27mmol)を用
い、実施例1−4と同様の操作で、標掲化合物(1.31g,
収率59%)を得た。
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リルエーテルの合成 実施例5−3で合成した化合物(2.60g,3.27mmol)を用
い、実施例1−4と同様の操作で、標掲化合物(1.31g,
収率59%)を得た。
【0206】1H-NMR(CDCl3) δ 3.67(m,3H), 5.45(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.4ppm(m),-169.1ppm
(m).
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.4ppm(m),-169.1ppm
(m).
【0207】<実施例5−5> 2,4−エチレン−3α−ホモ−7α−フルオロ−1
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 11,1
5−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例5−4で合成した化合物(1.31g,1.92mmol)を用
い、実施例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作
で、標掲化合物の2種の異性体(低極性物(115mg,収率
8.8 %)および高極性物(102mg, 収率7.8 %))を得
た。
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 11,1
5−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例5−4で合成した化合物(1.31g,1.92mmol)を用
い、実施例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作
で、標掲化合物の2種の異性体(低極性物(115mg,収率
8.8 %)および高極性物(102mg, 収率7.8 %))を得
た。
【0208】低極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 3.67(s,3H),5.54(m,1H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.2ppm(m).
【0209】高極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 3.66(s,3H),5.3(m,1H),5.54(m,1H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.7ppm(m).
【0210】<実施例5−6> 2,4−エチレン−3α−ホモ−7α−フルオロ−1
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合成 実施例5−5で合成した化合物のうち低極性物(115mg,
0.17mmol)を用い、実施例1−7と同様の操作で、標掲
化合物の低極性物(57mg,収率75%)を得た。実施例5−
5で合成した化合物のうち高極性物(102mg,0.15mmol)を
用い、実施例1−7と同様の操作で、標掲化合物の高極
性物(62mg,収率91%)を得た。
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合成 実施例5−5で合成した化合物のうち低極性物(115mg,
0.17mmol)を用い、実施例1−7と同様の操作で、標掲
化合物の低極性物(57mg,収率75%)を得た。実施例5−
5で合成した化合物のうち高極性物(102mg,0.15mmol)を
用い、実施例1−7と同様の操作で、標掲化合物の高極
性物(62mg,収率91%)を得た。
【0211】低極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 0.8-2.8(m,29H),3.68(s,3H),3.90(m,
1H),4.18(m,1H),4.64(m,2H),5.37(m,1H),5.59(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.5ppm(m).
1H),4.18(m,1H),4.64(m,2H),5.37(m,1H),5.59(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -184.5ppm(m).
【0212】高極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 0.8-2.8(m,29H),3.66(s,3H),3.90(m,
1H),4.15(m,1H),4.4-4.7(m,2H),5.38(m,1H),5.58(m,2
H).19 F-NMR (CDCl3, CCl3F 基準) -184.8ppm(m).
1H),4.15(m,1H),4.4-4.7(m,2H),5.38(m,1H),5.58(m,2
H).19 F-NMR (CDCl3, CCl3F 基準) -184.8ppm(m).
【0213】<参考例25> 3−(t−ブチルジメチルシロキシメチル)シクロヘキ
サンカルボアルデヒドの合成 1,3−シクロヘキサンジメタノール(48g) を用いて、
参考例18と同様の操作で標掲化合物(31g) を得た。
サンカルボアルデヒドの合成 1,3−シクロヘキサンジメタノール(48g) を用いて、
参考例18と同様の操作で標掲化合物(31g) を得た。
【0214】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.1(m,6H),0.7-0.9
(m,9H),1.0-2.4(m,8H),3.4-3.6(m,2H),9.6(s,1H).
(m,9H),1.0-2.4(m,8H),3.4-3.6(m,2H),9.6(s,1H).
【0215】<参考例26> 3−(2,2−ジブロモビニル)シクロヘキサンメタノ
ール t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 参考例25で合成した化合物(14g) を用いて、参考例1
9と同様の操作で、標掲化合物(16g) を得た。
ール t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 参考例25で合成した化合物(14g) を用いて、参考例1
9と同様の操作で、標掲化合物(16g) を得た。
【0216】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.1(m,6H),0.7-0.9
(m,9H),1.2-1.8(m,8H),3.3-3.5(m,2H),6.2(m,1H).
(m,9H),1.2-1.8(m,8H),3.3-3.5(m,2H),6.2(m,1H).
【0217】<参考例27> 3−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)シクロヘキサンメタノール t−ブチルジメチルシ
リルエーテルの合成 参考例26で合成した化合物(16g) を用いて、参考例2
0と同様の操作で、標掲化合物(11.6g) を得た。
ル)シクロヘキサンメタノール t−ブチルジメチルシ
リルエーテルの合成 参考例26で合成した化合物(16g) を用いて、参考例2
0と同様の操作で、標掲化合物(11.6g) を得た。
【0218】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.1(m,6H),0.8-0.9
(m,9H),1.2-2.3(m,14H),3.3-3.4(m,2H),3.4-3.6(m,1H),
3.8-3.9(m,1H),4.1-4.3(m,2H),4.8-4.9(m,1H).
(m,9H),1.2-2.3(m,14H),3.3-3.4(m,2H),3.4-3.6(m,1H),
3.8-3.9(m,1H),4.1-4.3(m,2H),4.8-4.9(m,1H).
【0219】<参考例28> 3−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)シクロヘキサンメタノールの合成 参考例27で合成した化合物(11.6g) を用いて、参考例
21と同様の操作で、標掲化合物(7.8g)を得た。
ル)シクロヘキサンメタノールの合成 参考例27で合成した化合物(11.6g) を用いて、参考例
21と同様の操作で、標掲化合物(7.8g)を得た。
【0220】<参考例29> 3−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)シクロヘキサンカルボアルデヒドの合成 参考例28で合成した化合物(7.8g)を用いて、参考例2
2と同様の操作で、標掲化合物(6.0g)を得た。
ル)シクロヘキサンカルボアルデヒドの合成 参考例28で合成した化合物(7.8g)を用いて、参考例2
2と同様の操作で、標掲化合物(6.0g)を得た。
【0221】1H-NMR(CDCl3)δ 1.2-2.4(m,14H),3.4-3.
6(m,1H),3.8-3.9(m,1H),4.2-4.4(m,2H),4.8-4.9(m,1H),
9.6(m,1H).
6(m,1H),3.8-3.9(m,1H),4.2-4.4(m,2H),4.8-4.9(m,1H),
9.6(m,1H).
【0222】<参考例30> 3−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)シクロヘキサ
ンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例29で合成した化合物(9g)を用いて、参考例23
と同様の操作で、標掲化合物(3.8g)を得た。
ンカルボン酸メチルエステルの合成 参考例29で合成した化合物(9g)を用いて、参考例23
と同様の操作で、標掲化合物(3.8g)を得た。
【0223】1H-NMR(CDCl3)δ 1.2-2.4(m,8H),3.7(s,3
H),4.2-4.3(m,2H).
H),4.2-4.3(m,2H).
【0224】<参考例31> 3−(3−オキソ−1−プロピニル)シクロヘキサンカ
ルボン酸メチルエステルの合成 参考例30で合成した化合物(3.8g)を用いて、参考例2
4と同様の操作で、標掲化合物(3.1g)を得た。
ルボン酸メチルエステルの合成 参考例30で合成した化合物(3.8g)を用いて、参考例2
4と同様の操作で、標掲化合物(3.1g)を得た。
【0225】1H-NMR(CDCl3)δ 1.2-2.6(m,8H),3.7(s,3
H),9.2(m,1H).
H),9.2(m,1H).
【0226】[実施例6]2,4−プロピレン−7α−
フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステ
ル
フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステ
ル
【0227】<実施例6−1> 2,4−プロピレン−5,6−デヒドロ−7−ヒドロキ
シ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 参考例31で合成したアルデヒド(0.92g) を用いて、実
施例1−1と同様の操作で標掲化合物(1.50g) を得た。
シ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 参考例31で合成したアルデヒド(0.92g) を用いて、実
施例1−1と同様の操作で標掲化合物(1.50g) を得た。
【0228】<実施例6−2> 2,4−プロピレン−5,6−デヒドロ−7−トリメチ
ルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例6−1で合成した化合物(1.50g) を用いて、実施
例1−2と同様の操作で、標掲化合物(1.47g) を得た。
ルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエ
ステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリ
ル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例6−1で合成した化合物(1.50g) を用いて、実施
例1−2と同様の操作で、標掲化合物(1.47g) を得た。
【0229】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,21H),0.50
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,33H),3.58(s,3H),3.98-4.15
(m,2H),5.32-5.60(m,2H).
-0.70(m,6H),0.80-1.00(m,33H),3.58(s,3H),3.98-4.15
(m,2H),5.32-5.60(m,2H).
【0230】<実施例6−3> 2,4−プロピレン−5,6−デヒドロ−7β−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル
11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル9−ト
リエチルシリルエーテルの合成 実施例6−2で合成した化合物(1.47g) を用いて、実施
例1−3と同様の操作で、標掲化合物(0.90g) を得た。
ロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル
11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル9−ト
リエチルシリルエーテルの合成 実施例6−2で合成した化合物(1.47g) を用いて、実施
例1−3と同様の操作で、標掲化合物(0.90g) を得た。
【0231】19F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -169.5ppm
(m).
(m).
【0232】<実施例6−4> 2,4−プロピレン−5,6−デヒドロ−7β−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル
11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテ
ルの合成 実施例6−3で合成した化合物(0.90g) を用いて、実施
例1−4と同様の操作で、標掲化合物(488 mg)を得た。
ロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル
11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテ
ルの合成 実施例6−3で合成した化合物(0.90g) を用いて、実施
例1−4と同様の操作で、標掲化合物(488 mg)を得た。
【0233】1H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.12(m,12H),0.80
-1.00(m,24H),3.61(s,3H),4.00-4.18(m,2H),5.22-5.54
(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.6ppm(m).
-1.00(m,24H),3.61(s,3H),4.00-4.18(m,2H),5.22-5.54
(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.6ppm(m).
【0234】<実施例6−5> 2,4−プロピレン−7α−フルオロ−17,20−ジ
メチルPGI2 メチルエステル 11,15−ビス(t
−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例6−4で合成した化合物(488mg) を用いて、実施
例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で、標掲化
合物の2種の異性体(低極性物(53mg)および高極性物(4
8mg))を得た。
メチルPGI2 メチルエステル 11,15−ビス(t
−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例6−4で合成した化合物(488mg) を用いて、実施
例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で、標掲化
合物の2種の異性体(低極性物(53mg)および高極性物(4
8mg))を得た。
【0235】低極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.20(m,12H),0.80-0.90(m,24
H),3.59(s,3H),5.22(dd,J=57.9,9Hz,1H),5.42-5.48(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.9ppm(dd,J=60,10H
z).
H),3.59(s,3H),5.22(dd,J=57.9,9Hz,1H),5.42-5.48(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.9ppm(dd,J=60,10H
z).
【0236】高極性物1 H-NMR(CDCl3)δ 0.00-0.15(m,12H),0.78-0.90(m,24
H),3.61(s,3H),5.22(dd,J=60,9Hz,1H),5.42-5.48(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.4ppm(dd,J=60,10H
z).
H),3.61(s,3H),5.22(dd,J=60,9Hz,1H),5.42-5.48(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.4ppm(dd,J=60,10H
z).
【0237】<実施例6−6> 2,4−プロピレン−7α−フルオロ−17,20−ジ
メチルPGI2 メチルエステルの合成 実施例6−5で合成した化合物のうち低極性物(53mg)を
用いて、実施例1−7と同様の操作で、標掲化合物の低
極性物(27mg)を得た。実施例6−5で合成した化合物の
うち高極性物(48mg)を用いて、実施例1−7と同様の操
作で、標掲化合物の高極性物(25mg)を得た。
メチルPGI2 メチルエステルの合成 実施例6−5で合成した化合物のうち低極性物(53mg)を
用いて、実施例1−7と同様の操作で、標掲化合物の低
極性物(27mg)を得た。実施例6−5で合成した化合物の
うち高極性物(48mg)を用いて、実施例1−7と同様の操
作で、標掲化合物の高極性物(25mg)を得た。
【0238】低極性物1 H-NMR(CDCl3) δ 0.88-0.96(m,6H),3.65(s,3H),3.82-
4.00(m,1H),4.16-4.24(m,1H),4.46-4.52(m,1H),4.60-4.
70(m,1H),5.38(dd,J=57,9Hz,1H),5.56-5.64(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準)-184.8ppm(dm,J=57Hz),-18
6.8ppm(dm,J=57Hz).
4.00(m,1H),4.16-4.24(m,1H),4.46-4.52(m,1H),4.60-4.
70(m,1H),5.38(dd,J=57,9Hz,1H),5.56-5.64(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準)-184.8ppm(dm,J=57Hz),-18
6.8ppm(dm,J=57Hz).
【0239】高極性物1 H-NMR(CDCl3) δ 0.88-0.92(m,6H),3.65(s,3H),3.82-
4.00(m,1H),4.16-4.24(m,1H),4.46-4.52(m,1H),4.60-4.
70(m,1H),5.38(dd,J=58,10Hz,1H),5.58-5.62(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準)-184.2ppm(dm,J=58Hz),-18
4.4ppm(dm,J=58Hz).
4.00(m,1H),4.16-4.24(m,1H),4.46-4.52(m,1H),4.60-4.
70(m,1H),5.38(dd,J=58,10Hz,1H),5.58-5.62(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準)-184.2ppm(dm,J=58Hz),-18
4.4ppm(dm,J=58Hz).
【0240】<参考例32> 3−(t−ブチルジメチルシロキシメチル)シクロブタ
ンカルボアルデヒドの合成 1,3−シクロブタンジメタノール(4.11g) を用いて、
参考例18と同様の操作で、標掲化合物(3.61g) を得
た。
ンカルボアルデヒドの合成 1,3−シクロブタンジメタノール(4.11g) を用いて、
参考例18と同様の操作で、標掲化合物(3.61g) を得
た。
【0241】1H-NMR(CDCl3)δ 0.07-0.13(m,6H),0.96
(s,9H),1.98-2.60(m,5H),2.98-3.15(m,1H),3.51(d,J=5.
4Hz,0.5H),3.61(d,J=5.4Hz,0.5H),9.67(d,J=3.2Hz,0.5
H),9.79(d,J=3.2Hz,0.5H).
(s,9H),1.98-2.60(m,5H),2.98-3.15(m,1H),3.51(d,J=5.
4Hz,0.5H),3.61(d,J=5.4Hz,0.5H),9.67(d,J=3.2Hz,0.5
H),9.79(d,J=3.2Hz,0.5H).
【0242】<参考例33> 3−(2,2−ジブロモビニル)シクロブタンメタノー
ル t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 参考例32で合成した化合物(3.61g) を用いて、参考例
19と同様の操作で、標掲化合物(5.35g) を得た。
ル t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 参考例32で合成した化合物(3.61g) を用いて、参考例
19と同様の操作で、標掲化合物(5.35g) を得た。
【0243】1H-NMR(CDCl3)δ 0.04(s,3H),0.06(s,3
H),0.90(s,9H),1.80-2.50(m,5H),2.90-3.20(m,1H),3.50
(d,J=5.1Hz,0.5H),3.62(d,J=5.1Hz,0.5H),6.44(d,J=8.4
Hz,0.5H).
H),0.90(s,9H),1.80-2.50(m,5H),2.90-3.20(m,1H),3.50
(d,J=5.1Hz,0.5H),3.62(d,J=5.1Hz,0.5H),6.44(d,J=8.4
Hz,0.5H).
【0244】<参考例34> 3−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)シクロブタンメタノール t−ブチルジメチルシリ
ルエーテルの合成 参考例33で合成した化合物(5.35g) を用いて、参考例
20と同様の操作で、標掲化合物(3.82g) を得た。
ル)シクロブタンメタノール t−ブチルジメチルシリ
ルエーテルの合成 参考例33で合成した化合物(5.35g) を用いて、参考例
20と同様の操作で、標掲化合物(3.82g) を得た。
【0245】1H-NMR(CDCl3)δ 0.04(s,3H),0.07(s,3
H),0.90(s,9H),1.42-2.60(m,11H),2.80-3.10(m,1H),3.4
8-3.60(m,3H),3.78-3.94(m,1H),4.15-4.38(m,2H),4.78-
3.84(m,1H).
H),0.90(s,9H),1.42-2.60(m,11H),2.80-3.10(m,1H),3.4
8-3.60(m,3H),3.78-3.94(m,1H),4.15-4.38(m,2H),4.78-
3.84(m,1H).
【0246】<参考例35> 3−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)シクロブタンメタノールの合成 参考例34で合成した化合物(3.82g) を用いて、参考例
21と同様の操作で、標掲化合物(2.07g) を得た。
ル)シクロブタンメタノールの合成 参考例34で合成した化合物(3.82g) を用いて、参考例
21と同様の操作で、標掲化合物(2.07g) を得た。
【0247】1H-NMR(CDCl3)δ 1.40-2.65(m,11H),2.85
-3.18(m,1H),3.50-3.70(m,3H),3.78-3.90(m,1H),4.15-
4.38(m,2H),4.75-5.05(m,1H).
-3.18(m,1H),3.50-3.70(m,3H),3.78-3.90(m,1H),4.15-
4.38(m,2H),4.75-5.05(m,1H).
【0248】<参考例36> 3−(3−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロピニ
ル)シクロブタンカルボアルデヒドの合成 参考例35で合成した化合物(2.07g) を用いて、参考例
22と同様の操作で、標掲化合物(1.96g) を得た。
ル)シクロブタンカルボアルデヒドの合成 参考例35で合成した化合物(2.07g) を用いて、参考例
22と同様の操作で、標掲化合物(1.96g) を得た。
【0249】1H-NMR(CDCl3)δ 1.40-1.90(m,6H),2.18-
2.55(m,4H),2.95-3.18(m,2H),3.46-3.60(m,1H),3.73-3.
90(m,1H),4.12-4.36(m,2H),4.76(m,1H),9.65(d,2.2Hz,
0.5H),9.77(d,2.2Hz,0.5H).
2.55(m,4H),2.95-3.18(m,2H),3.46-3.60(m,1H),3.73-3.
90(m,1H),4.12-4.36(m,2H),4.76(m,1H),9.65(d,2.2Hz,
0.5H),9.77(d,2.2Hz,0.5H).
【0250】<参考例37> 3−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)シクロブタン
カルボン酸メチルの合成参考例36で合成した化合物
(1.96g) を用いて、参考例23と同様の操作で標掲化合
物(1.24g) を得た。
カルボン酸メチルの合成参考例36で合成した化合物
(1.96g) を用いて、参考例23と同様の操作で標掲化合
物(1.24g) を得た。
【0251】1H-NMR(CDCl3)δ 2.25-2.26(m,4H),2.90-
3.10(m,1H),3.12-3.28(m,1H),3.68(s,1.5H),3.70(s,1.5
H),4.27(m,1H).
3.10(m,1H),3.12-3.28(m,1H),3.68(s,1.5H),3.70(s,1.5
H),4.27(m,1H).
【0252】<参考例38> 3−(3−オキソ−1−プロピニル)シクロブタンカル
ボン酸メチルの合成 参考例37で合成した化合物(1.24g) を用いて、参考例
24と同様の操作で、標掲化合物(803mg) を得た。
ボン酸メチルの合成 参考例37で合成した化合物(1.24g) を用いて、参考例
24と同様の操作で、標掲化合物(803mg) を得た。
【0253】1H-NMR(CDCl3)δ 2.36-2.53(m,2H),2.60-
2.75(m,2H),3.20-3.45(m,2H),3.70(s,3H),9.21(s,1H).
2.75(m,2H),3.20-3.45(m,2H),3.70(s,3H),9.21(s,1H).
【0254】[実施例7]2,4−メチレン−7α−フ
ルオロ−17,20−ジメチルPGI2 のメチルエステ
ルとナトリウム塩
ルオロ−17,20−ジメチルPGI2 のメチルエステ
ルとナトリウム塩
【0255】<実施例7−1> 2,4−メチレン−5,6−デヒドロ−7−ヒドロキシ
−17,20−ジメチルPGE2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 参考例38で合成した化合物(803mg) を用いて、実施例
1−1と同様の操作で、標掲化合物(1.60g) を得た。
−17,20−ジメチルPGE2 メチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 参考例38で合成した化合物(803mg) を用いて、実施例
1−1と同様の操作で、標掲化合物(1.60g) を得た。
【0256】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.1(m,12H),0.80-0.9
5(m,24H),3.66(m,3H),5.50-5.70(m,2H).
5(m,24H),3.66(m,3H),5.50-5.70(m,2H).
【0257】<実施例7−2> 2,4−メチレン−5,6−デヒドロ−7−トリメチル
シロキシ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエス
テル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル
9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例7−1で合成した化合物(1.60g) を用いて、実施
例1−2と同様の操作で、標掲化合物(1.54g) を得た。
シロキシ−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエス
テル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル
9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例7−1で合成した化合物(1.60g) を用いて、実施
例1−2と同様の操作で、標掲化合物(1.54g) を得た。
【0258】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.2(m,12H),0.45-1.0
0(m,48H),3.73(m,3H),3.82-3.95(m,1H),4.10-4.25(m,2
H),4.55-4.80(m,2H),5.40-5.70(m,2H).
0(m,48H),3.73(m,3H),3.82-3.95(m,1H),4.10-4.25(m,2
H),4.55-4.80(m,2H),5.40-5.70(m,2H).
【0259】<実施例7−3> 2,4−メチレン−5,6−デヒドロ−7β−フルオロ
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル9−トリ
エチルシリルエーテルの合成 実施例7−2で合成した化合物(1.54g) を用いて、実施
例1−3と同様の操作で、標掲化合物(1.17g) を得た。
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリル9−トリ
エチルシリルエーテルの合成 実施例7−2で合成した化合物(1.54g) を用いて、実施
例1−3と同様の操作で、標掲化合物(1.17g) を得た。
【0260】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.20(m,12H),0.50-1.
0(m,33H),3.73(s,1.5H),3.75(s,1.5H),3.85-3.95(m,1
H),4.10-4.20(m,1H),4.21-4.35(m,1H),5.35(dm,J=46.6H
z,1H),5.50(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -170.1ppm(m).
0(m,33H),3.73(s,1.5H),3.75(s,1.5H),3.85-3.95(m,1
H),4.10-4.20(m,1H),4.21-4.35(m,1H),5.35(dm,J=46.6H
z,1H),5.50(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -170.1ppm(m).
【0261】<実施例7−4> 2,4−メチレン−5,6−デヒドロ−7β−フルオロ
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例7−3で合成した化合物(1.17g) を用いて、実施
例1−4と同様の操作で、標掲化合物(717mg) を得た。
−17,20−ジメチルPGF2 αメチルエステル 1
1,15−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテル
の合成 実施例7−3で合成した化合物(1.17g) を用いて、実施
例1−4と同様の操作で、標掲化合物(717mg) を得た。
【0262】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.15(m,12H),0.75-0.
95(m,24H),3.71(s,1.5H),3.73(s,1.5H),4.08-4.20(m,2
H),4.30-4.41(m,1H),5.40-5.50(m,2H),5.47(dm,J=46.6H
z,1H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.2ppm(m).
95(m,24H),3.71(s,1.5H),3.73(s,1.5H),4.08-4.20(m,2
H),4.30-4.41(m,1H),5.40-5.50(m,2H),5.47(dm,J=46.6H
z,1H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.2ppm(m).
【0263】<実施例7−5> 2,4−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 メチルエステル 11,15−ビス(t−
ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例7−4で合成した化合物(717mg) を用いて、実施
例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で、標掲化
合物(251mg) を得た。
チルPGI2 メチルエステル 11,15−ビス(t−
ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例7−4で合成した化合物(717mg) を用いて、実施
例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で、標掲化
合物(251mg) を得た。
【0264】1H-NMR(CDCl3) δ 0-0.10(m,12H),0.75-0.
95(m,24H),3.66(s,1.5H),3.69(s,1.5H),3.75-3.90(m,1
H),4.10-4.20(m,1H),4.48-4.80(m,2H),5.30(dm,J=56.5H
z,1H).19F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.8ppm(dd,J=5
6.5,7.5Hz),-184.2ppm(dd,J=56.5,7.5Hz).
95(m,24H),3.66(s,1.5H),3.69(s,1.5H),3.75-3.90(m,1
H),4.10-4.20(m,1H),4.48-4.80(m,2H),5.30(dm,J=56.5H
z,1H).19F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.8ppm(dd,J=5
6.5,7.5Hz),-184.2ppm(dd,J=56.5,7.5Hz).
【0265】<実施例7−6> 2,4−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 メチルエステルの合成 実施例7−5で合成した化合物(251mg) を用いて、実施
例1−7と同様の操作で、標掲化合物(132mg) を得た。
さらに、得られた化合物(132mg) について高速液体クロ
マトグラフィー(シリカ、ヘキサン:エタノール=96:
4)を用いて、2種の異性体の分離を行い、低極性物(55
mg)と高極性物(67mg)を得た。
チルPGI2 メチルエステルの合成 実施例7−5で合成した化合物(251mg) を用いて、実施
例1−7と同様の操作で、標掲化合物(132mg) を得た。
さらに、得られた化合物(132mg) について高速液体クロ
マトグラフィー(シリカ、ヘキサン:エタノール=96:
4)を用いて、2種の異性体の分離を行い、低極性物(55
mg)と高極性物(67mg)を得た。
【0266】低極性物1 H-NMR((CD3)2CO)δ 0.80-0.90(m,6H),3.55-3.60(m,1
H),3.60(s,3H),3.80-3.95(m,1H),4.05-4.15(m,2H),4.55
-4.68(m,2H),5.41(dd,J=60,8.3Hz,1H),5.50-5.71(m,2
H).19 F-NMR((CD3)2CO, CCl3F 基準) -184.8ppm(dd,J=60,
8.1Hz).
H),3.60(s,3H),3.80-3.95(m,1H),4.05-4.15(m,2H),4.55
-4.68(m,2H),5.41(dd,J=60,8.3Hz,1H),5.50-5.71(m,2
H).19 F-NMR((CD3)2CO, CCl3F 基準) -184.8ppm(dd,J=60,
8.1Hz).
【0267】高極性物1 H-NMR((CD3)2CO)δ 0.80-0.90(m,6H),3.50-3.60(m,2
H),3.65(s,3H),3.80-3.98(m,1H),4.03-4.15(m,2H),4.58
-4.66(m,1H),4.70-4.80(m,1H),5.44(dd,J=60,8.3Hz,1
H),5.50-5.70(m,2H).19 F-NMR((CD3)2CO, CCl3F 基準) -184.8ppm(dd,J=60,
8.3Hz).
H),3.65(s,3H),3.80-3.98(m,1H),4.03-4.15(m,2H),4.58
-4.66(m,1H),4.70-4.80(m,1H),5.44(dd,J=60,8.3Hz,1
H),5.50-5.70(m,2H).19 F-NMR((CD3)2CO, CCl3F 基準) -184.8ppm(dd,J=60,
8.3Hz).
【0268】<実施例7−7> 2,4−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 ナトリウム塩の合成 実施例7−6で合成した化合物のうち低極性物(158mg)
をエタノール(9.1ml)に溶解し、氷冷下、0.1N−水
酸化ナトリウム水溶液(3.94ml)を加え、室温で15時
間撹拌した。反応液を減圧濃縮したのち残渣を水(0.45m
l)に溶解し、撹拌下アセトニトリル(13.8ml)を加えた。
析出した白色固体を濾別、乾燥し標掲化合物の低極性物
(128mg) を得た。
チルPGI2 ナトリウム塩の合成 実施例7−6で合成した化合物のうち低極性物(158mg)
をエタノール(9.1ml)に溶解し、氷冷下、0.1N−水
酸化ナトリウム水溶液(3.94ml)を加え、室温で15時
間撹拌した。反応液を減圧濃縮したのち残渣を水(0.45m
l)に溶解し、撹拌下アセトニトリル(13.8ml)を加えた。
析出した白色固体を濾別、乾燥し標掲化合物の低極性物
(128mg) を得た。
【0269】実施例7−6で合成した化合物のうち高極
性物(188mg) を用いて、同様の操作で、標掲化合物の高
極性物(156mg) を得た。
性物(188mg) を用いて、同様の操作で、標掲化合物の高
極性物(156mg) を得た。
【0270】低極性物1 H-NMR(CD3OD) δ 0.94-1.05(m,6H),1.18-1.85(m,10H),
2.03-2.19(m,2H),2.33-3.20(m,7H),3.86-4.00(m,1H),4.
14-4.25(m,1H),4.60-4.75(m,2H),5.45(dd,J=60,8.4Hz,1
H),5.55-5.78(m,2H).19 F-NMR(CD3OD, CCl3F基準) -186.2ppm(d,J=60Hz).
2.03-2.19(m,2H),2.33-3.20(m,7H),3.86-4.00(m,1H),4.
14-4.25(m,1H),4.60-4.75(m,2H),5.45(dd,J=60,8.4Hz,1
H),5.55-5.78(m,2H).19 F-NMR(CD3OD, CCl3F基準) -186.2ppm(d,J=60Hz).
【0271】高極性物1 H-NMR(CD3OD)δ 0.95-1.05(m,6H),1.18-1.82(m,10H),
2.00-2.20(m,2H),2.50-2.78(m,5H),3.00-3.20(m,1H),3.
30-3.40(m,1H),3.90-4.00(m,1H),4.15-4.25(m,1H),4.63
-4.72(m,1H),4.86-4.94(m,1H),5.46(dd,J=60,8.4Hz,1
H),5.57-5.80(m,2H).19 F-NMR(CD3OD, CCl3F基準) -186.0ppm(d,J=60Hz).
2.00-2.20(m,2H),2.50-2.78(m,5H),3.00-3.20(m,1H),3.
30-3.40(m,1H),3.90-4.00(m,1H),4.15-4.25(m,1H),4.63
-4.72(m,1H),4.86-4.94(m,1H),5.46(dd,J=60,8.4Hz,1
H),5.57-5.80(m,2H).19 F-NMR(CD3OD, CCl3F基準) -186.0ppm(d,J=60Hz).
【0272】<参考例39> 3−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)シクロブチル
酢酸メチルの合成 参考例35で合成した化合物(2.07g) を塩化メチレン(3
0ml)に溶解し0℃でトリエチルアミン(1.67ml)、メタン
スルホニルクロリド(0.79ml)を加え、室温で1時間撹拌
した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を
加えた後、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をN,N−ジメ
チルホルムアミド(50ml)、水(10ml)に溶解し、シアン化
カリウム(0.78g) を加え80℃で7時間撹拌した。反応
液に水(100ml) を加え、エーテル(20ml ×2)で抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去した。
酢酸メチルの合成 参考例35で合成した化合物(2.07g) を塩化メチレン(3
0ml)に溶解し0℃でトリエチルアミン(1.67ml)、メタン
スルホニルクロリド(0.79ml)を加え、室温で1時間撹拌
した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を
加えた後、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をN,N−ジメ
チルホルムアミド(50ml)、水(10ml)に溶解し、シアン化
カリウム(0.78g) を加え80℃で7時間撹拌した。反応
液に水(100ml) を加え、エーテル(20ml ×2)で抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去した。
【0273】得られた残渣を水(25ml)、エタノ−ル(25m
l)に溶解し水酸化カリウム(807mg)を加え、80℃で1
5時間撹拌した。濃硫酸を加えpH2に調整した後、食
塩を飽和させ塩化メチレン(30ml ×2)で抽出した。硫酸
マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧留去した。得られた残
渣をベンゼン(10ml)に溶解しメタノール(2ml) 、濃硫酸
(1滴)を加え溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物(1.33g) を
得た。
l)に溶解し水酸化カリウム(807mg)を加え、80℃で1
5時間撹拌した。濃硫酸を加えpH2に調整した後、食
塩を飽和させ塩化メチレン(30ml ×2)で抽出した。硫酸
マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧留去した。得られた残
渣をベンゼン(10ml)に溶解しメタノール(2ml) 、濃硫酸
(1滴)を加え溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマト精製し、標掲化合物(1.33g) を
得た。
【0274】1H-NMR(CDCl3)δ 1.70-1.90(m,1H),1.95-
2.10(m,1H),2.18-2.35(m,1H),2.35-2.60(m,3H),2.75-3.
14(m,2H),3.65(s,1.5H),3.66(s,1.5H),4.23-4.30(m,2
H).
2.10(m,1H),2.18-2.35(m,1H),2.35-2.60(m,3H),2.75-3.
14(m,2H),3.65(s,1.5H),3.66(s,1.5H),4.23-4.30(m,2
H).
【0275】<参考例40> 3−(3−オキソ−1−プロピニル)シクロブチル酢酸
メチルの合成参考例39で合成した化合物(1.33g) を用
いて、参考例24と同様の操作で、標掲化合物(1.26g)
を得た。
メチルの合成参考例39で合成した化合物(1.33g) を用
いて、参考例24と同様の操作で、標掲化合物(1.26g)
を得た。
【0276】1H-NMR(CDCl3)δ 1.88-2.00(m,1H),2.05-
2.20(m,1H),2.35-2.75(m,4.5H),2.85-3.28(m,1.5H),3.6
6(s,3H),9.20(d,J=7.3Hz,1H).
2.20(m,1H),2.35-2.75(m,4.5H),2.85-3.28(m,1.5H),3.6
6(s,3H),9.20(d,J=7.3Hz,1H).
【0277】[実施例8]1α−ホモ−2,3−メチレ
ン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メ
チルエステル
ン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メ
チルエステル
【0278】<実施例8−1> 1α−ホモ−2,3−メチレン−5,6−デヒドロ−7
−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエ
ステル 11,15−(t−ブチルジメチル)シリルエ
ーテルの合成 参考例40で合成した化合物(840mg) を用いて、実施例
1−1と同様の操作で、標掲化合物(1.68g) を得た。
−ヒドロキシ−17,20−ジメチルPGE2 メチルエ
ステル 11,15−(t−ブチルジメチル)シリルエ
ーテルの合成 参考例40で合成した化合物(840mg) を用いて、実施例
1−1と同様の操作で、標掲化合物(1.68g) を得た。
【0279】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.15(m,12H),0.75
-0.93(m,24H),3.65(s,3H),4.10-4.20(m,2H),5.50-5.68
(m,2H).
-0.93(m,24H),3.65(s,3H),4.10-4.20(m,2H),5.50-5.68
(m,2H).
【0280】<実施例8−2> 1α−ホモ−2,3−メチレン−5,6−デヒドロ−7
−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例8−1で合成した化合物(1.68g) を用いて、実施
例1−2と同様の操作で、標掲化合物(1.58g) を得た。
−トリメチルシロキシ−17,20−ジメチルPGF2
αメチルエステル 11,15−ビス(t−ブチルジメ
チル)シリル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例8−1で合成した化合物(1.68g) を用いて、実施
例1−2と同様の操作で、標掲化合物(1.58g) を得た。
【0281】1H-NMR(CDCl3)δ -0.1-0.18(m,12H),0.50
-0.68(m,6H),0.72-1.00(m,33H),3.65(s,3H),3.82-4.98
(m,1H),4.07-4.21(m,2H),4.55-4.76(m,2H),5.40-5.68
(m,2H).
-0.68(m,6H),0.72-1.00(m,33H),3.65(s,3H),3.82-4.98
(m,1H),4.07-4.21(m,2H),4.55-4.76(m,2H),5.40-5.68
(m,2H).
【0282】<実施例8−3> 1α−ホモ−2,3−メチレン−5,6−デヒドロ−7
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例8−2で合成した化合物(1.58g) を用いて、実施
例1−3と同様の操作で、標掲化合物(1.22g) を得た。
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リル 9−トリエチルシリルエーテルの合成 実施例8−2で合成した化合物(1.58g) を用いて、実施
例1−3と同様の操作で、標掲化合物(1.22g) を得た。
【0283】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.1(m,12H),0.50-0.7
0(m,6H),0.75-0.98(m,33H),3.65(s,3H),4.03-4.18(m,2
H),5.30-5.60(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.4ppm(m).
0(m,6H),0.75-0.98(m,33H),3.65(s,3H),4.03-4.18(m,2
H),5.30-5.60(m,3H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.4ppm(m).
【0284】<実施例8−4> 1α−ホモ−2,3−メチレン−5,6−デヒドロ−7
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リルエーテルの合成 実施例8−3で合成した化合物(1.22g) を用いて、実施
例1−4と同様の操作で、標掲化合物(753mg) を得た。
β−フルオロ−17,20−ジメチルPGF2 αメチル
エステル 11,15−ビス(t−ブチルジメチル)シ
リルエーテルの合成 実施例8−3で合成した化合物(1.22g) を用いて、実施
例1−4と同様の操作で、標掲化合物(753mg) を得た。
【0285】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.1(m,12H),0.75-0.9
3(m,24H),3.65(s,3H),4.03-4.18(m,2H),5.30-5.57(m,3
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.1ppm(m).
3(m,24H),3.65(s,3H),4.03-4.18(m,2H),5.30-5.57(m,3
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -168.1ppm(m).
【0286】<実施例8−5> 1α−ホモ−2,3−メチレン−7α−フルオロ−1
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 11,1
5−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例8−4で合成した化合物(753mg) を用いて、実施
例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で、標掲化
合物(241mg) を得た。
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステル 11,1
5−ビス(t−ブチルジメチル)シリルエーテルの合成 実施例8−4で合成した化合物(753mg) を用いて、実施
例1−5、続いて実施例1−6と同様の操作で、標掲化
合物(241mg) を得た。
【0287】1H-NMR(CDCl3)δ 0-0.15(m,12H),0.70-0.
95(m,24H),3.62(s,3H),3.70-3.86(m,1H),4.12(m,1H),4.
50-4.80(m,2H),5.27(dm,J=56.7Hz,1H),5.48-5.54(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.9ppm(m).
95(m,24H),3.62(s,3H),3.70-3.86(m,1H),4.12(m,1H),4.
50-4.80(m,2H),5.27(dm,J=56.7Hz,1H),5.48-5.54(m,2
H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -182.9ppm(m).
【0288】<実施例8−6> 1α−ホモ−2,3−メチレン−7α−フルオロ−1
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合成 実施例8−5で合成した化合物(241mg) を用いて、実施
例1−7と同様の操作で、標掲化合物(144mg) を得た。
7,20−ジメチルPGI2 メチルエステルの合成 実施例8−5で合成した化合物(241mg) を用いて、実施
例1−7と同様の操作で、標掲化合物(144mg) を得た。
【0289】1H-NMR(CDCl3)δ 0.85-1.00(m,6H),3.65
(s,1.5H),3.66(s,1.5H),3.85-4.02(m,1H),4.10-4.20(m,
2H),4.60-4.90(m,2H),5.26(dd,J=60,8.4Hz,0.5H),5.54-
5.76(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.7ppm(dd,J=60,8.1H
z),-184.1ppm(dd,J=60,8.1Hz).
(s,1.5H),3.66(s,1.5H),3.85-4.02(m,1H),4.10-4.20(m,
2H),4.60-4.90(m,2H),5.26(dd,J=60,8.4Hz,0.5H),5.54-
5.76(m,2H).19 F-NMR(CDCl3, CCl3F基準) -183.7ppm(dd,J=60,8.1H
z),-184.1ppm(dd,J=60,8.1Hz).
【0290】<製剤例1> 胃溶カプセル (1S* ,3S* )−2,4−エチレン−7α−フルオ
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステル50
mgをエタノール10mlに溶解し、これをマンニトー
ル18.5gに混合し、30メッシュのふるいを通して
30℃で90分間乾燥させた後、再び30メッシュのふ
るいを通した。
ロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステル50
mgをエタノール10mlに溶解し、これをマンニトー
ル18.5gに混合し、30メッシュのふるいを通して
30℃で90分間乾燥させた後、再び30メッシュのふ
るいを通した。
【0291】その粉末にエアロシル(ミクロファインシ
リカ)200mgを加えてNo.3ハードゼラチンカプ
セル100個に充填して、1カプセルあたり0.5mg
の(1S* ,3S* )−2,4−エチレン−7α−フル
オロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステルを
含む胃溶カプセルを得た。
リカ)200mgを加えてNo.3ハードゼラチンカプ
セル100個に充填して、1カプセルあたり0.5mg
の(1S* ,3S* )−2,4−エチレン−7α−フル
オロ−17,20−ジメチルPGI2 メチルエステルを
含む胃溶カプセルを得た。
【0292】<製剤例2> 注射剤 2,4−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 メチルエステル0.5mgをエタノール5
mlに溶解し、バクテリア保留フィルターを通して殺菌
し、1ml容量アンプルあたり0.1mlずつ入れるこ
とにより、アンプルあたり10μgの2,4−メチレン
−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチ
ルエステルが含まれるようにしアンプルを封管した。ア
ンプルの内容物は適当な溶剤、例えばpH8.6のトリ
ス塩酸緩衝液で1mlに希釈して注射剤として用いる。
チルPGI2 メチルエステル0.5mgをエタノール5
mlに溶解し、バクテリア保留フィルターを通して殺菌
し、1ml容量アンプルあたり0.1mlずつ入れるこ
とにより、アンプルあたり10μgの2,4−メチレン
−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 メチ
ルエステルが含まれるようにしアンプルを封管した。ア
ンプルの内容物は適当な溶剤、例えばpH8.6のトリ
ス塩酸緩衝液で1mlに希釈して注射剤として用いる。
【0293】<製剤例3> 注射用凍結乾燥剤 2,4−メチレン−7α−フルオロ−17,20−ジメ
チルPGI2 メチルエステル50mgとα−シクロデキ
ストリン1.6gおよび蒸留水10mlの溶液に、クエ
ン酸10mg、 ラクトース50gと蒸留水800mlを
加えて溶解し、蒸留水で全量を1リットルとする。以
下、常法に従い無菌濾過した後、1mlずつアンプルに
充填し、凍結乾燥して熔閉、注射用凍結乾燥製剤を得
た。
チルPGI2 メチルエステル50mgとα−シクロデキ
ストリン1.6gおよび蒸留水10mlの溶液に、クエ
ン酸10mg、 ラクトース50gと蒸留水800mlを
加えて溶解し、蒸留水で全量を1リットルとする。以
下、常法に従い無菌濾過した後、1mlずつアンプルに
充填し、凍結乾燥して熔閉、注射用凍結乾燥製剤を得
た。
【0294】
【発明の効果】本発明の新規なPGI2 誘導体は、強い
血小板凝集抑制作用および抗狭心作用を有する毒性の弱
い化合物であり、血栓症、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化
等の予防および治療に有効である。
血小板凝集抑制作用および抗狭心作用を有する毒性の弱
い化合物であり、血栓症、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化
等の予防および治療に有効である。
【図1】本発明化合物[I' ]の合成フローシート(そ
の1)
の1)
【図2】本発明化合物[I' ]の合成フローシート(そ
の2)
の2)
【図3】本発明化合物の出発物質[II]の合成フローシ
ート(その1)
ート(その1)
【図4】本発明化合物の出発物質[II]の合成フローシ
ート(その2)
ート(その2)
【図5】アルデヒド類[III ]の合成フローシート(そ
の1)
の1)
【図6】アルデヒド類[III ]の合成フローシート(そ
の2)
の2)
【図7】アルデヒド類[III ]の合成フローシート(そ
の3)
の3)
【図8】アルデヒド類[III ]の合成フローシート(そ
の4)
の4)
【図9】アルデヒド類[III ]の合成フローシート(そ
の5)
の5)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細木 和 大阪府豊中市上野西1丁目5番20号 審査官 内藤 伸一 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/935 A61D 31/5575 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (7)
- 【請求項1】天然型プロスタグランジンI2 の7位に対
応する炭素原子にハロゲン原子が結合し、かつα鎖にシ
クロアルキレン基が挿入された構造を有するプロスタグ
ランジンI2 類、そのエステル、およびその塩、から選
ばれるプロスタグランジンI2 誘導体。 - 【請求項2】天然型プロスタグランジンI2 の7位に対
応する炭素原子にフッ素原子が結合し、かつ天然型プロ
スタグランジンI2 の2位〜4位のトリメチレン基に対
応するα鎖の2価の炭化水素基部分が、炭素数3〜8の
シクロアルキレン基、および該シクロアルキレン基の少
なくとも一方の結合手にメチレン基もしくはジメチレン
基が結合した2価の炭化水素基、から選ばれる基であ
る、請求項1に記載のプロスタグランジンI2誘導体。 - 【請求項3】下記式[I]で表されるプロスタグランジ
ンI2 誘導体。 【化1】 ただし、 R1 :置換もしくは非置換の炭素数1〜10のアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、または置換もしくは
非置換の5〜6員環のシクロアルキル基、 R2 :水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、または
陽イオン、 R3 、R4 :同一もしくは異なり、水素原子または保護
基、 X1 、X2 :一方が水素原子、他方がフッ素原子または
塩素原子、 k、l、m、n:それぞれ0〜6の整数を表し、かつ、
0≦k+n≦4、1≦l+m≦6。 - 【請求項4】2,3−メチレン−7α−フルオロ−1
7,20−ジメチルPGI2 、4−ホモ−2,3−メチ
レン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI
2 、2,4−エチレン−7α−フルオロ−17,20−
ジメチルPGI2 、2,4−エチレン−3α−ホモ−7
α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 、2,4
−プロピレン−7α−フルオロ−17,20−ジメチル
PGI2 、2,4−メチレン−7α−フルオロ−17,
20−ジメチルPGI2 、1α−ホモ−2,3−メチレ
ン−7α−フルオロ−17,20−ジメチルPGI2 、
これらPGI2 の低級アルキルエステル、および、これ
らPGI2 のナトリウム塩もしくはカリウム塩、から選
ばれるプロスタグランジンI2 誘導体。 - 【請求項5】請求項1、2、3、または4に記載のプロ
スタグランジンI2 誘導体を有効成分とする血小板凝集
抑制剤。 - 【請求項6】請求項1、2、3、または4に記載のプロ
スタグランジンI 2 誘導体を有効成分とする抗狭心症
剤。 - 【請求項7】下記式[VIII]で表されるアルデヒド類。
ただし、 R21:炭素数1〜10のアルキル基、 k、l、m、n:それぞれ0〜6の整数を表し、かつ、
0≦k+n≦4、1≦l+m≦6。 【化2】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25455791A JP3195002B2 (ja) | 1990-09-07 | 1991-09-06 | 新規なプロスタグランジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23575890 | 1990-09-07 | ||
| JP2-235758 | 1990-09-07 | ||
| JP25455791A JP3195002B2 (ja) | 1990-09-07 | 1991-09-06 | 新規なプロスタグランジン誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059184A JPH059184A (ja) | 1993-01-19 |
| JP3195002B2 true JP3195002B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=26532311
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25455791A Expired - Fee Related JP3195002B2 (ja) | 1990-09-07 | 1991-09-06 | 新規なプロスタグランジン誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3195002B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69531110T2 (de) * | 1994-02-17 | 2004-05-19 | Asahi Glass Co., Ltd. | Difluoroprostacycline, Zwischenprodukte zu deren Herstellung und Herstellungsverfahren |
| CN102528244B (zh) * | 2012-02-14 | 2013-09-18 | 中国海洋石油总公司 | 双金属复合海管的半自动钨极氩弧焊接工艺方法 |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP25455791A patent/JP3195002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH059184A (ja) | 1993-01-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |