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JP3517506B2 - 光学式変位測定装置 - Google Patents

光学式変位測定装置

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JP3517506B2
JP3517506B2 JP01838496A JP1838496A JP3517506B2 JP 3517506 B2 JP3517506 B2 JP 3517506B2 JP 01838496 A JP01838496 A JP 01838496A JP 1838496 A JP1838496 A JP 1838496A JP 3517506 B2 JP3517506 B2 JP 3517506B2
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JP
Japan
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light
point
light flux
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incident
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JP01838496A
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勝 乳井
箕吉 伴
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH09189516A publication Critical patent/JPH09189516A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式変位測定装置
に関し、特に変位物体に設けた回折格子等の微細格子列
にレーザ光等の可干渉性光束を入射させ、回折格子から
の特定次数の回折光を互いに干渉させて干渉信号を生成
し、その干渉信号の明暗を計数することによって変位物
体の変位量を測定する場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりNC工作機械等における回転物体
の回転量や回転方向等の回転情報を高精度に、例えばサ
ブミクロンの単位で測定することのできる変位測定装置
としてロータリーエンコーダがあり、各方面で使用され
ている。
【0003】特に、高精度で且つ高分解能のロータリー
エンコーダとして、レーザ等の可干渉性光束を回転物体
に設けられた回折格子に入射させ、その回折格子から生
ずる特定次数の回折光を互いに干渉させ、その干渉縞の
明暗を計数することにより、その移動物体の移動量や移
動方向等の移動状態を測定する回折光干渉方式のロータ
リーエンコーダが良く知られている。
【0004】図4は、特公平4-62002 号公報に開示され
る光学式変位測定装置の要部概略図である。本装置は回
折光干渉方式のロータリーエンコーダである。
【0005】同図において、31はレーザー等の光源、
32はコリメーターレンズ、33〜35、36〜38は
シリンドリカルレンズ、39〜42は反射ミラー、43
は放射回折格子44を有するディスク、45、46は1/
4 波長板でレーザー31の直線偏光に対して、その軸が
±45°方向になるように配置されている。47はビーム
スプリッター、48、49は偏光方位が互いに45°とな
るように配置された偏光板である。50、51は受光素
子である。
【0006】この従来例の作用を説明する。レーザー3
1より射出した光束は、コリメーターレンズ32、シリ
ンドリカルレンズ33を介してディスク43の放射回折
格子44上を線状に照射する。その照射位置M1におけ
る回折格子のピッチをP、光束の波長をλとすると、±
m次の反射回折光L1、L2の回折角度θm は、sinθm
=±mλ/Pと表わされる。このm次の回折光束は夫
々シリンドリカルレンズ34、35によって略平行光束
に変換され、次いで反射ミラー39、40によって偏向
されて反射ミラー41、42に向かい、該ミラーで偏向
されてディスク43の方向へ向かう。
【0007】次いで2つの回折光束は1/4 波長板45、
46を透過して互いに逆回りの円偏光となり、シリンド
リカルレンズ36、37を介して、放射回折格子44上
で照射位置M1のディスク回転中心に対して略対称な位
置M2を再度線状に照射する。
【0008】照射位置M2への各回折光の入射角は、そ
のm次反射回折角θm と等しくなるように反射ミラー4
1、42、シリンドリカルレンズ36、37を配置して
おり、2つの回折光は照射位置M2で反射回折すると互
いに重なり合ってシリンドリカルレンズ38へ向かう。
この時2つの回折光は再び直線偏光となるが、その偏光
方位は放射回折格子44の回転に伴って変化する。
【0009】シリンドリカルレンズ38へ向かう光束
は、これを透過して再び略平行な光束となり、次いでビ
ームスプリッター47で2光束に分割され、偏光板4
8、49を透過して受光素子50、51に入射する。
【0010】この時、ディスク43上の放射回折格子4
4の1周の本数をN、ディスク43の回転角度をθとす
ると、照射位置M1、M2で夫々2回回折した±m次の
回折光の位相は、0次光の位相に対して±2mNθのず
れが生ずるもので、照射位置M2で反射回折して重なり
合った光束は、2m−(−2m)=4mNθの位相変化
を有することになる。従って、放射回折格子44の1ピ
ッチ分(θ=2π/N)だけディスク43が回転する間
に4m回の明暗変化を検出することができる。また、偏
光板48、49は、偏光方位が互いに45°異なるように
配置されているので、受光素子50、51の出力信号間
に90°の位相差を与えることができ、これによってデ
ィスクの回転方向を判別することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式変位測定
装置においては環境温度の変動による光源からの光束の
波長変動やディスクとその他の要素の間に取り付け誤差
に起因する偏心が存在すると照射位置M1,M2におけ
る回折角θm が変化し、この回折角θm の誤差が2つの
回折光の重なりによって形成される干渉信号のコントラ
スト低下をまねく。
【0012】又、従来の光学式変位測定装置は放射回折
格子の1ピッチ分の変位に対して4m回の明暗変化を発
生しているが、さらに高分解能の光学式変位測定装置の
出現が望まれている。
【0013】本発明は、可干渉性光束を変位物体に設け
た回折格子に照射し、それによって得られる干渉信号か
ら変位物体の変位量を検出する「検出ユニット」と「デ
ィスク」を分離して構成する組み込みタイプの光学式変
位測定装置において、環境温度の変動による光源からの
光束の波長変動があってもまた検出ユニットとディスク
の相対位置関係に誤差があっても、良好なる干渉状態及
び測定精度が得られ、変位物体の変位量を高分解能で測
定する光学式変位測定装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学式
変位測定装置は、光源手段からの光束を第1光束分割手
段で第1、第2光束の2つに分離して回転しているディ
スク上の放射回折格子上の点D1に入射させ、該点D1
からの第1、第2光束に基づく所定次数の2つの回折光
を夫々集光光学系とその焦点面近傍に反射面を有し入射
方向と同一の方向に入射光束を反射する作用を持つ第1
反射手段を介して再度点D1に入射させ、該点D1から
の第1、第2光束に基づく所定次数の2つの回折光を該
第1光束分割手段で重ね合わせた後、中継光学系を介し
て第2光束分割手段に入射させて第1、第2光束に基づ
く2つの回折光に分離して該放射回折格子上の該点D1
前記ディスクの回転中心に対して略点対称の位置で且
つ前記中継光学系に対して共役関係にある点D2に入射
させ、該点D2で回折した第1、第2光束に基づく所定
次数の2つの回折光を夫々集光光学系とその焦点面近傍
に反射面を有し入射方向と同一の方向に入射光束を反射
する作用を持つ第2反射手段を介して再度点D2に入射
させ、該点D2からの第1、第2光束に基づく所定次数
の2つの回折光を該第2光束分割手段で重ね合わせた
後、干渉手段により該第1光束と第2光束を干渉させて
干渉光束を形成し、該干渉光束を受光手段が受光するこ
とにより該ディスクの回転情報を検出していることを特
徴としている。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
前記光源手段、前記第1及び第2光束分割手段、前記
第1及び第2反射手段、前記中継光学系、前記干渉手
段、前記受光手段を1つの筐体内に収納してユニットを
構成していることを特徴としている。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において前記第1光束分割手段は偏光ビームスプリッテ
ィング膜を有し、前記偏光ビームスプリッティング膜に
対して第1の光束は透過、第2の光束は反射することを
特徴としている。
【0017】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において前記第2光束分割手段は偏光ビームスプリッテ
ィング膜を有し、前記偏光ビームスプリッティング膜に
対して第1の光束は透過、第2の光束は反射することを
特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明の光学式変位
測定装置の実施形態の要部概略図である。本実施形態は
回折光干渉方式のロータリーエンコーダである。図1は
光学系の平面図であり、図2はその側面図である。
【0019】図中、1は光源であり、可干渉性光束を放
射する半導体レーザで構成している。2はコリメータレ
ンズであり、半導体レーザ1からの光束を略平行光に変
換する。光源1、コリメータレンズ2等は光源手段の一
要素を構成している。
【0020】3、3’は夫々第1、第2光束分割手段で
あり、ケスタープリズムで構成しており、その内部分割
面に偏光ビームスプリッティング膜5、5’を備えてい
る。7、7’はミラー、9、9’、10、10’は1/4
波長板、15、16は夫々第1反射手段、15’、1
6’は夫々第2反射手段である。第1、第2反射手段は
集光光学系とその焦点面近傍に反射面を有していて、入
射方向と同じ方向に光束を反射させる作用を持つ。
【0021】以上の各要素の内ケスタープリズム3、ミ
ラー7、1/4 波長板9、10、第1反射手段15、16
等は第1の照射手段の一要素であり、ケスタープリズム
3’、ミラー7’、1/4 波長板9’、10’、第2反射
手段15’、16’等は第2の照射手段の一要素であ
る。なお、第1の照射手段と第2の照射手段とは同じ構
成である。
【0022】17はディスク18の表面に設けられた放
射回折格子であり、そのピッチはPである。19、1
9’はミラー、20は1/2 波長板、21、21’はレン
ズである。なお、ミラー19、19’、1/2 波長板2
0、レンズ21、21’等は中継光学系の一要素を構成
している。
【0023】24は1/4波長板(干渉手段)、25は
非偏光ビームスプリッターである。26、27は夫々偏
光板であるが、夫々の偏光軸は互いに45°傾いてい
る。28、29はセンサーである。1/4波長板24、
非偏光ビームスプリッター25、偏光板26、27、セ
ンサー28、29等は夫々光学系23の一要素を構成し
ている。又、非偏光ビームスプリッター25、偏光板2
6、27、センサー28、29等は受光手段の一要素を
構成している。この受光手段は互いに90°位相がずれ
た2相の干渉信号を生成する。
【0024】又、本実施形態において、ディスク18は
不図示の回転物体に取り付け、その他の構成要素は1つ
の筐体中に配置して検出ユニットを構成している。
【0025】本実施形態の作用を説明する。光源(半導
体レーザ)1から放射する波長λの直線偏光の光束はコ
リメータレンズ2で略平行光に変換し、ケスタープリズ
ム(第1光束分割手段)3に入射させる。この光束は偏
光ビームスプリッティング膜5でP、S偏光の強度比が
1:1になるように45°に設定されて2光束に分割さ
れ、P偏光光束(第1光束)は透過し、S偏光光束(第
2光束)は反射される。この2光束に分割されたP、S
偏光光束の内、P偏光光束(第1光束)は、光路11を
とって1/4 波長板9を通過後円偏光となり放射回折格子
17の点D1 に入射角度θi で入射し、反射回折する。
ここで発生する複数の回折光のうち次数−1の回折光
(これを第1の光束とする)は予め決められた角度θm
の方向に進んで光路13に進行する。
【0026】この入射角度θi と回折角度θm との間の
関係は、放射回折格子17の回転方向がa方向の時、法
線方向nを基準にθi が左回りの時を正、θm が右回り
の時を正として、sin θm −sin θi =λ/Pである。
【0027】光路13を進んだ第1光束は第1反射手段
15で反射して光路13を逆進し、再び放射回折格子1
7上の点D1 に入射し、2回目の反射回折をする。そし
て、ここで発生する複数の回折光のうち次数−1の回折
光(これを第1光束とする)は光路11に進行し、 1/4
波長板9を通過後S偏光となりケスタープリズム3の偏
光ビームスプリッティング膜5で反射して所定の光路1
Cに進行する。
【0028】他方のS偏光光束(第2光束)は、光路1
2をとって1/4 波長板10を通過後円偏光となり放射回
折格子17の点D1 に入射角度−θi で入射し、反射回
折する。ここで発生する複数の回折光のうち次数+1の
回折光(これを第2光束とする)は予め決められた角度
−θm の方向に進んで光路14に進行する。
【0029】光路14を進んだ第2光束は第1反射手段
16で反射して光路14を逆進し、再び放射回折格子1
7上の点D1 に入射し、2回目の反射回折をする。そし
て、またここで発生する複数の回折光のうち次数+1の
回折光(これを第2光束とする)は光路12に進行し、
1/4波長板10を通過後P偏光となりケスタープリズム
3の偏光ビームスプリッティング膜5を透過して所定の
光路1Cに進行する。このようにして、第1光束は次数
−1の2回回折を受けたS偏光光束として、又第2光束
は次数+1次の2回回折を受けたP偏光光束として所定
の光路1Cに沿って重なって進行する。この第1、第2
光束は、1/2 波長板20により各々偏光方位がP、S偏
光に変換された後、第2の照射手段に入射する。
【0030】第2の照射手段ではこれらの光束は第1の
照射手段の場合と同じく、ケスタープリズム(第2光束
分割手段)3’の偏光ビームスプリッティング膜5’で
P、S偏光の2光束に分割され、P偏光光束(第1光
束)は透過し、S偏光光束(第2光束)は反射される。
【0031】この分割された2光束の内、P偏光光束
(第1光束)は光路11’をとって1/4 波長板9’を通
過後円偏光となり放射回折格子17の点D1 のディスク
回転中心に対して略対称の点D2 に入射角度θi で入射
し、3回目の反射回折をする。ここで発生する複数の回
折光のうち次数−1の回折光(これを第1光束とする)
は予め決められた角度θm の方向に進んで光路13’に
進行する。この時の入射角度θi と回折角度θm の関係
は前述の場合と同じである。
【0032】光路13’を進んだ第1光束は第2反射手
段15’で反射して光路13’を逆進し、再び放射回折
格子17上の点D2 に入射し、4回目の反射回折をす
る。そして、またここで発生する複数の回折光のうち次
数−1の回折光(これを第1光束とする)は光路11’
に進行し、 1/4波長板9’を通過後S偏光となりケスタ
ープリズム3’の偏光ビームスプリッティング膜5’で
反射して所定の光路1Mに進行する。
【0033】他方のS偏光光束(第2光束)は、光路1
2’をとって1/4 波長板10’を通過後円偏光となり放
射回折格子17上の点D2 に入射角度−θi で入射し、
3回目の反射回折をする。ここで発生する複数の回折光
のうち次数+1の回折光(これを第2光束とする)は予
め決められた角度−θm の方向に進んで光路14’に進
行する。
【0034】光路14’を進んだ第2光束は第2反射手
段16’で反射して光路14’を逆進し、再び放射回折
格子17上の点D2 に入射し、4回目の反射回折をす
る。そして、またここで発生する複数の回折光のうち次
数+1の回折光(これを第2光束とする)は光路12’
に進行し、 1/4波長板10’を通過後P偏光となりケス
タープリズム3’の偏光ビームスプリッティング膜5’
を透過して所定の光路1Mに進行する。
【0035】このようにして、第1光束は次数−1の4
回回折を受けたS偏光光束として、又第2光束は次数+
1次の4回回折を受けたP偏光光束として所定の光路1
Mに沿って重なって進行し、光学系23へ入射する。
【0036】そしてこれらの回折光束は1/4 波長板24
を通過することにより、互いに反対方向に回転する円偏
光となるが、この2つの円偏光が重ね合わされて干渉光
束となり或る偏光方位の直線偏光となる。この直線偏光
の光束は非偏光ビームスプリッター25により2つの光
束に分割され、各々の光束は互いの偏光軸を45°傾けて
配置した偏光板26、27を通過した後、夫々センサー
28、29で受光し互いに90°位相がずれた2相の信号
出力を発生させる。
【0037】そして、ディスク18の回転に応じて1/4
波長板24を通過して形成される直線偏光の偏光方位は
変化し、これによってセンサー28、29には明暗が検
出されてディスク18の回転角が検出できる。又、セン
サー28からの出力とセンサー29からの出力とは互い
に90°位相がずれているので、2相の信号出力からディ
スク18の回転方向を検出することができる。
【0038】図3は、前記の第1光束と第2光束が第1
の照射手段を通過する際に発生する不要回折光の遮断作
用の説明図である。図3(A) において、P偏光光束(第
1光束)が光路11をとって放射回折格子17上の点D
1 に入射して回折する際、次数0の不要回折光が発生し
光路12に進行するが、この不要回折光は1/4 波長板1
0によりS偏光に変換され、ケスタープリズム3の偏光
ビームスプリッティング膜5で反射されるので、所定の
光路1Cに混入することはない。
【0039】また、P偏光の光束が光路11より点D1
に入射して発生する次数−1の回折光が光路13を往復
し、再び点D1 に入射して回折する際、次数0の不要回
折光が発生する。この不要回折光の方向は光路14と重
なるので、この不要回折光は光路14を往復して、再び
点D1 に入射して複数の反射回折光を発生する。そのう
ち次数+1の不要回折光の方向は光路12と重なるの
で、この不要回折光は光路12を進行するが、これは1/
4 波長板10によりS偏光に変換されケスタープリズム
3の偏光ビームスプリッティング膜5で反射するので、
所定の光路1Cに混入することはない。
【0040】しかし、図3(B) に示すように、1/4 波長
板30が予め決められた方向の光路上にある場合、前述
した不要回折光はS偏光に変換されず所定の光路1Cに
混入するので、この構成では不要回折光を遮断すること
はできない。
【0041】以上のように本実施形態は不要回折光を効
果的に遮断し、夫々4回の回折を受けた第1、第2光束
によって放射回折格子の変位を検出するので、放射回折
格子の1ピッチの変位に対して8回の明暗変化を発生す
ることになり、極めて高精度で変位物体の変位情報を検
出することが出来る。
【0042】本実施形態では前記の第1の照射手段で2
回回折した回折光束を光路1Cに沿って中継光学系によ
り第2の照射手段へ導光しているが、その際該中継光学
系は第1の照射手段で照射する点D1 を第2の照射手段
が照射する点D2 へ結像するようにしている(点D1
点D2 が中継光学系に対して共役関係にある)ので、こ
れにより放射回折格子17の外周寄りと内周寄りの光束
同志の波面が一致し、前述の2光束の重ね合わせ状態を
良好にしている。
【0043】また、集光光学系の焦点面近傍に反射面を
設けた第1反射手段15、16、第2反射手段15’、
16’を用いているので、環境温度変化による波長変動
やディスクの取り付け偏心による回折方向の変化が生じ
ても、前述の光路1C、光路1Mで2光束を略一致させ
て進行させることができるので、これにより干渉信号の
コントラストが低下するのを防ぎ、良好な干渉信号を得
ることができる。
【0044】そしてまた、前述の第1反射手段,第2反
射手段を第1光束及び第2光束の各々に対して独立に設
けているので、2光束の光路長差を補正して干渉信号の
コントラストが低下するのを防ぎ、良好な干渉信号を得
ることができる。
【0045】なお、以上の実施形態はロータリーエンコ
ーダの実施形態であったが、リニアエンコーダにおいて
も移動物体上に直線状の回折格子を設け、1つの筐体中
に基本的に実施形態1と同じ要素を設置して第1の照射
手段と第2の照射手段によって該回折格子上で所定距離
隔たった点D1 と点D2 を照射して夫々4回の回折を受
けた第1光束と第2光束を得、この2つの光束を干渉手
段で干渉させて受光手段で受光することにより該移動物
体の変位情報を高精度に検出することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上の構成により、可干渉性光
束を変位物体に設けた回折格子に照射し、それによって
得られる干渉信号から変位物体の変位量を検出する「検
出ユニット」と「ディスク」を分離して構成する組み込
みタイプの光学式変位測定装置において、環境温度の変
動による光源からの光束の波長変動があってもまた検出
ユニットとディスクの相対位置関係に誤差があっても、
良好なる干渉状態及び測定精度が得られ、変位物体の変
位量を高分解能で測定する光学式変位測定装置を達成す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学式変位測定装置の実施形態の要
部概略図(平面図)
【図2】 本発明の光学式変位測定装置の実施形態の要
部概略図(側面図)
【図3】 実施形態における不要回折光の遮断作用の説
明図
【図4】 従来例の光学式変位測定装置の要部概略図
【符号の説明】
1 光源(半導体レーザ) 1C、1M 所定の光路 2 コリメータレンズ 3、3’ 第1、第2光束分割手段(ケスタープリズ
ム) 5、5’ 偏光ビームスプリッティング膜 7、7’ ミラー 9、9’ 1/4 波長板 10、10’ 1/4 波長板 11、12、13、14、11’、12’、13’、1
4’ 光路 15、16 第1反射手段 15’、16’第2反射手段 17 放射回折格子 18 ディスク 19、19’ ミラー 20 1/2 波長板 21、21’ レンズ 23 光学系 24 1/4 波長板(干渉手段) 25 非偏光ビームスプリッター 26、27 偏光板 28、29 センサー 30 1/4 波長板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01D 5/26 - 5/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光束を第1光束分割手段
    で第1、第2光束の2つに分離して回転しているディス
    ク上の放射回折格子上の点D1に入射させ、 該点D1からの第1、第2光束に基づく所定次数の2つ
    の回折光を夫々集光光学系とその焦点面近傍に反射面を
    有し入射方向と同一の方向に入射光束を反射する作用を
    持つ第1反射手段を介して再度点D1に入射させ、 該点D1からの第1、第2光束に基づく所定次数の2つ
    の回折光を該第1光束分割手段で重ね合わせた後、 中継光学系を介して第2光束分割手段に入射させて第
    1、第2光束に基づく2つの回折光に分離して該放射回
    折格子上の該点D1と前記ディスクの回転中心に対して
    略点対称の位置で且つ前記中継光学系に対して共役関係
    にある点D2に入射させ、 該点D2で回折した第1、第2光束に基づく所定次数の
    2つの回折光を夫々集光光学系とその焦点面近傍に反射
    面を有し入射方向と同一の方向に入射光束を反射する作
    用を持つ第2反射手段を介して再度点D2に入射させ、
    該点D2からの第1、第2光束に基づく所定次数の2つ
    の回折光を該第2光束分割手段で重ね合わせた後、 干渉手段により該第1光束と第2光束を干渉させて干渉
    光束を形成し、該干渉光束を受光手段が受光することに
    より該ディスクの回転情報を検出していることを特徴と
    する光学式変位測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光源手段、前記第1及び第2光束分
    割手段、前記第1及び第2反射手段、前記中継光学系、
    前記干渉手段、前記受光手段を1つの筐体内に収納して
    ユニットを構成していることを特徴とする請求項1記載
    の光学式変位測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1光束分割手段は偏光ビームスプ
    リッティング膜を有し、前記偏光ビームスプリッティン
    グ膜に対して第1の光束は透過、第2の光束は反射する
    ことを特徴とする請求項1または2の光学式変位測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2光束分割手段は偏光ビームスプ
    リッティング膜を有し、前記偏光ビームスプリッティン
    グ膜に対して第1の光束は透過、第2の光束 は反射する
    ことを特徴とする請求項1または2の光学式変位測定装
    置。
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