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JPWO2009130933A1 - 密封装置 - Google Patents

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JPWO2009130933A1
JPWO2009130933A1 JP2010509101A JP2010509101A JPWO2009130933A1 JP WO2009130933 A1 JPWO2009130933 A1 JP WO2009130933A1 JP 2010509101 A JP2010509101 A JP 2010509101A JP 2010509101 A JP2010509101 A JP 2010509101A JP WO2009130933 A1 JPWO2009130933 A1 JP WO2009130933A1
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岳洋 中川
岳洋 中川
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

非回転のハウジング2に取り付けられるオイルシール10と、その内周側の回転体5にオイルシール10の軸方向外側に位置して取り付けられるスリンガ20とを備え、オイルシール10に、回転体5の外周面に摺動可能に密接される対油シールリップ13が形成された密封装置1において、対油シールリップ13より外側にスリンガ20と軸方向に対向するシールリング30が設けられ、このシールリング30とスリンガ20との間の隙間G3が、外径側へ向けて狭まるように形成される。このため、対油シールリップ13の摺動部S1へ外部Aからの泥水等が侵入するのを防止することができる。

Description

本発明は、車両のトランスファー装置や車輪軸受等、外部からの泥水等に曝されやすい部分の軸周等を密封する密封装置であって、特に、対油シールリップの摺動部へ泥水等が侵入するのを防止した構造を備えるものに関する。
車両のトランスファー装置や車輪軸受装置等に用いられる密封装置は、外部から泥水等が飛来しやすいため、対油シールリップの摺動部へ泥水等が侵入するのを極力抑制して、対油シールリップにおける密封性の低下を可及的に防止する必要がある。図9は、従来技術によるこの種の密封装置の一例を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
すなわち図9において、参照符号2はトランスファー装置や車輪軸受装置等のハウジング、参照符号3は前記ハウジング2に挿通され軸受4を介して軸心Oの周りに回転可能な状態に支持された回転軸、参照符号5はこの回転軸3の外周にスプライン嵌合されると共にナット6によって固定されたスリーブ、参照符号7は回転軸3とスリーブ5との間を密封するパッキンである。スリーブ5の端部に形成されたコンパニオンフランジ5aは、不図示のプロペラシャフト等に結合される。
密封装置100は、軸受4の軸方向外側に位置してハウジング2の内周に取り付けられた非回転のオイルシール110と、このオイルシール110の軸方向外側に位置してスリーブ5の外周に取り付けられ、回転軸3及びスリーブ5と一体に回転されるスリンガ120とを備える。
詳しくは、オイルシール110は、軸受4側を向いて延びる対油シールリップ111と、この対油シールリップ111と反対側(外側)を向いて延びるサイドリップ112及びダストリップ113とを有する。対油シールリップ111は、スリーブ5の外周面に摺動可能に密接されることによって、軸受4に供給される潤滑油の漏洩を防止するものであり、サイドリップ112は、スリンガ120のシールフランジ部121に摺動可能に密接されることによって、またダストリップ113はスリーブ5の外周面に摺動可能に密接されることによって、泥水等が対油シールリップ111側へ侵入するのを防止するものであり、スリンガ120自体も、そのシールフランジ部121に生じる遠心力による振り切り作用を有し、更にその外径部122をハウジング2の端部に近接させ(例えば下記の特許文献1〜3参照)、あるいはスリンガ120の外径端部に、先端が大径となる円錐筒状のダストリップを設けてハウジング2の外径縁部に摺動可能に密接させることによって(例えば下記の特許文献4参照)、泥水等の侵入に対する防止効果の向上を図っている。
特開2006−9930号公報 実開平5−54871号公報 実開平3−67765号公報 実公平7−33017号公報
しかしながら、従来の密封装置100によれば、悪路走行時に密封装置が泥水中に水没したような場合は、泥水の侵入を阻止することができず、したがって耐泥水性が不足していた。このため、耐泥水性を向上させるには、サイドリップ112やダストリップ113の枚数を増やすことが考えられるが、この場合、密封装置100の取付スペースが大きくなってしまい、しかも摺動トルクが増大して燃費が悪化するおそれがあった。
また、特許文献4のように、スリンガ120の外径端部に先端が大径となる円錐筒状のダストリップを設けた密封装置は、ダストリップの腹部がハウジング2の開口端部の外径縁に密接しており、ハウジング2は一般に鋳造により製作されるので寸法公差が大きく、このためハウジング2に対するダストリップの締め代のバラツキが大きく、しかも鋳造品からなるハウジング2は表面粗さが粗いので、ダストリップが早期に摩耗しやすいといった問題も指摘される。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、外部からの泥水等に曝されやすい部分の軸周等を密封する密封装置において、オイルシールの摺動部へ泥水等が侵入するのを極力防止し得る構造とすることにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る密封装置は、非回転のハウジングに取り付けられるオイルシールと、前記ハウジングの内周に挿通された回転体に前記オイルシールの軸方向外側に位置して取り付けられるスリンガとを備え、前記オイルシールに、前記回転体の外周面に摺動可能に密接される対油シールリップが形成された密封装置において、前記対油シールリップより外側に前記スリンガと軸方向に対向するシールリングが設けられ、このシールリングと前記スリンガとの間の隙間が、外径側へ向けて狭まるように形成されたものである。
請求項2の発明に係る密封装置は、請求項1に記載の構成において、シールリングが、オイルシールに一体に設けられたものである。
請求項3の発明に係る密封装置は、請求項1に記載の構成において、シールリングが、ハウジングにオイルシールの外径側に位置して取り付けられ径方向に展開してスリンガと軸方向に対向する外径フランジに保持されると共に前記スリンガへ向けて弾性付勢されたものである。
請求項4の発明に係る密封装置は、請求項1に記載の構成において、シールリングが、ハウジングにオイルシールの外径側に位置して取り付けられ径方向に展開してスリンガと軸方向に対向する外径フランジからなり、前記スリンガと前記外径フランジのうち少なくとも一方に、このスリンガと外径フランジの対向面間の隙間を外径側ほど狭める円錐壁が形成されたものである。
請求項5の発明に係る密封装置は、非回転のハウジングに取り付けられるオイルシールと、前記ハウジングの内周に挿通された回転体に前記オイルシールの軸方向外側に位置して取り付けられるスリンガと、前記ハウジングに前記オイルシールの外径側に位置して取り付けられ径方向に展開して前記スリンガと軸方向に対向する外径フランジとを備え、前記オイルシールが、前記回転体の外周面に摺動可能に密接される対油シールリップを有し、前記スリンガと外径フランジの互いの対向面のうち一方に、前記スリンガの回転により外径側へのポンプ力を生じる渦巻き溝又は渦巻き羽根が形成されたものである。
請求項6の発明に係る密封装置は、請求項5に記載の構成において、外径フランジの外径端部から、渦巻き溝又は渦巻き羽根の外周を覆うと共にスリンガの外径に近接される外径筒部が延在されたものである。
請求項7の発明に係る密封装置は、請求項5に記載の構成において、スリンガに、対油シールリップより外側でオイルシールの補強環と摺動可能に密接されるサイドリップが設けられ、このサイドリップが、遠心力によって前記補強環に対する締め代が低下する方向へ延びるものである。
請求項1の発明に係る密封装置によれば、対油シールリップより外側で互いに軸方向に対向するスリンガとシールリングとの間の隙間には、スリンガの回転によって振り切り作用を生じると共に、ラビリンスシール作用と、外径側へ向けて動圧によるクサビ効果を生じ、回転速度が高速であるほど、侵入しようとする泥水や異物に対する排除力が高まる。このため外側から対油シールリップ側への泥水の侵入を有効に防止することができる。
請求項2の発明に係る密封装置によれば、請求項1による効果に加え、シールリングがオイルシールに一体に設けられたものであるため部品数の増大や製造工程の増大を来たさないといった効果が得られる。
請求項3の発明に係る密封装置によれば、請求項1による効果に加え、スリンガとオイルシールの取付誤差があってもスリンガとシールリングとの間の隙間のばらつきを生じないといった効果が得られる。
請求項4の発明に係る密封装置によれば、スリンガと外径フランジの互いの対向面間には、請求項1と同様、スリンガの回転によって振り切り作用を生じると共に、ラビリンスシール作用と、外径側へ向けて動圧によるクサビ効果を生じるため、優れた対泥水シール機能を確保することができる。
請求項5の発明に係る密封装置によれば、スリンガと外径フランジの互いの対向面間には、スリンガの回転によって振り切り作用を生じるのに加え、スリンガと外径フランジの互いの対向面のうち一方に形成された渦巻き溝又は渦巻き羽根が、スリンガの回転により外径側へのポンプ力を生じるので、スリンガと外径フランジの間から対油シールリップの摺動部側へ侵入しようとする泥水や異物を有効に排除することができる。
請求項6の発明に係る密封装置によれば、外径フランジの外径端部から延在された外径筒部が、渦巻き溝又は渦巻き羽根の外周を覆うと共にスリンガの外径に近接されているので、渦巻き溝又は渦巻き羽根による排出力に対する堰き止め作用を生じる。このため、請求項5による効果に加え、渦巻き溝又は渦巻き羽根の内周側が過度な負圧になるのを防止することができる。
請求項7の発明に係る密封装置によれば、請求項5による効果に加え、スリンガに設けられたサイドリップが、渦巻き溝又は渦巻き羽根による排出力の低い低回転時には補強環に対する締め代を増大するので対泥水シール機能を高めることができ、高回転時には補強環に対する締め代が低下するのでトルクを低減することができる。
本発明に係る密封装置の第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 本発明に係る密封装置の第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図2の要部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る密封装置の第三の形態を、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 本発明に係る密封装置の第四の形態を、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 本発明に係る密封装置の好ましい第五の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 第五の形態におけるスリンガを図6における右側から見た図である。 本発明に係る密封装置の好ましい第六の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 従来技術による密封装置の一例を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
符号の説明
1 密封装置
2 ハウジング
3 回転軸(回転体)
5 スリーブ(回転体)
10 オイルシール
11 補強環
11a 外径フランジ
11b 外径筒部
11d,22a 円錐壁
13 対油シールリップ
14 ダストリップ
15,23 サイドリップ
17 リップ状ばね
18 係止突条
19 環状体
20 スリンガ
22 シールフランジ部
22c,19a 渦巻き溝
30 シールリング
31 傾斜面
径方向隙間
軸方向隙間
絞り隙間
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明に係る密封装置の第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
この図1において、参照符号2は車両におけるトランスファー装置の非回転のハウジング、参照符号3は前記ハウジング2内に挿通され軸受4を介して軸心Oの周りに回転可能な状態に支持された回転軸、参照符号5は、ハウジング2の開口端部2aの内周側に位置して回転軸3に外挿されたスリーブである。なお、回転軸3及びスリーブ5は、請求項1に記載された回転体に相当する。
スリーブ5は、その内周面に形成されたスプライン部5bが回転軸3の外周面に形成されたスプライン部3aと互いに嵌合されると共に、それより軸方向外側に位置して回転軸3の外周面に形成された雄螺子部3bに螺合したナット6によって、先端が軸受4の内輪4aに当接された状態で軸方向に固定されている。回転軸3とスリーブ5との間は、スプライン部3a,5bの嵌合部より軸方向外側に位置して介装されると共に前記ナット6によって抜け止めされたパッキン7で密封されている。また、スリーブ5の外端部にはコンパニオンフランジ5aが形成されており、不図示のプロペラシャフト等に結合される。
参照符号1は、本発明に係る密封装置で、ハウジング2の開口端部2aの内周面に取り付けられたオイルシール10と、回転軸3に外挿したスリーブ5の外周面に前記オイルシール10の軸方向外側に位置して取り付けられたスリンガ20と、ハウジング2の開口端部2aの外周に取り付けられたシールリング30とを備える。
オイルシール10は、金属板を打ち抜きプレス成形することにより製作された補強環11にゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で一体に成形したものであって、ハウジング2の開口端部2aの内周面に圧入嵌着される外周シール部12と、前記補強環11の内径位置から軸受4側へ延び、先端近傍の内周部がスリーブ5の外周面に摺動可能に密接される対油シールリップ13と、前記補強環11の内径位置から対油シールリップ13と反対側へ延び、その先端内周がスリーブ5の外周面に近接対向又は摺動可能に密接されるダストリップ14と、このダストリップ14の根元の外周側から対油シールリップ13と反対側へ先端が大径となるような円錐筒状をなして延びるサイドリップ15とを備える。対油シールリップ13にはその緊迫力を補償するガータスプリング16が嵌着されている。
オイルシール10の補強環11には、ハウジング2の開口端部2aの外側を外径方向へ円盤状に展開する外径フランジ11aが延在され、更にこの外径フランジ11aの外径端部からハウジング2の開口端部2aと反対側を向いた円筒状の外径筒部11bが延在されている。すなわち外径フランジ11a(及び外径筒部11b)は、オイルシール10の補強環11に一体的に設けられることによりハウジング2に取り付けられている。
スリンガ20は金属板を打ち抜きプレス成形することにより製作されたものであって、スリーブ5の外周面に圧入嵌着される内径筒部21と、この内径筒部21から外径方向へ円盤状に展開してオイルシール10のサイドリップ15の先端部と摺動可能に密接されるシールフランジ部22とを有する。このシールフランジ部22の外径端部は、オイルシール10の補強環11から延在された外径筒部11bの先端内周面に、径方向隙間Gを介して径方向に近接対向している。
オイルシール10の補強環11から延在された外径フランジ11aにおけるスリンガ20のシールフランジ部22との対向面には、シールリング30が一体的に設けられている。このシールリング30は、オイルシール10におけるサイドリップ15の根元から連続したゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で一体に成形されたものであって、スリンガ20のシールフランジ部22に軸方向に近接対向されている。
シールリング30は、スリンガ20のシールフランジ部22との対向面における内径部が、外径側ほどシールフランジ部22側へ張り出す傾斜面31をなしている。このためシールリング30と、スリンガ20のシールフランジ部22との間の軸方向隙間Gの内径側は、外径側ほど狭くなる絞り隙間Gとなっている。
以上のように構成された図1の形態の密封装置1において、オイルシール10は、補強環11が埋設された外周シール部12を、補強環11の外径フランジ11aがハウジング2の開口端部2aの端面に当接するまでこの開口端部2aの内周面に圧入することによって、ハウジング2に位置決め固定する。一方、スリンガ20は、内径筒部21をスリーブ5の外周面に圧入嵌着すると共にこのスリーブ5の外周面に形成された段差面5cに当接させることによって、スリーブ5に位置決め固定してから、このスリーブ5を回転軸3に外挿して固定し、これによって図示の装着状態とする。
オイルシール10の対油シールリップ13は、スリーブ5の外周面との摺動部Sにおいて、軸受4に供給される潤滑油がスリーブ5の外周から外部Aへ漏洩するのを防止するものである。また、オイルシール10のサイドリップ15は、回転軸3及びスリーブ5と一体に回転されるスリンガ20のシールフランジ部22と摺動部Sにおいて密接摺動されることによって、かつ遠心力によるシールフランジ部22の振り切り作用によって、内周側への異物や泥水の侵入を阻止するものであり、オイルシール10のダストリップ14は、サイドリップ15の内周側で、スリーブ5の外周面に近接対向又は摺動可能に密接されることによって、対油シールリップ13の摺動部S側へ異物や泥水が侵入するのを阻止するものである。
また、これら対油シールリップ13、ダストリップ14及びサイドリップ15の摺動部より外側では、スリンガ20のシールフランジ部22の外径端部と非回転であるオイルシール10の補強環11から延在された外径筒部11bとの間の径方向隙間G、及び前記補強環11の外径フランジ11aに保持されたシールリング30とスリンガ20のシールフランジ部22との間の軸方向隙間Gによってラビリンスシール作用を生じ、しかも軸方向隙間Gの内径部が外径側ほど狭くなる絞り隙間Gとなっているので、遠心力によるシールフランジ部22の振り切り作用によって生じる外径側への流れに動圧によるクサビ効果を生じることになる。このため外部Aから飛来する異物や泥水等は、隙間G〜Gを通過してスリンガ20のシールフランジ部22とサイドリップ15との摺動部Sへ侵入することは著しく困難である。
そして万一、隙間G〜Gを通過する異物や泥水等があってもその量は極めて僅かであり、しかもこのような異物や泥水等は、サイドリップ15とシールフランジ部22の摺動部Sにおいて、先に説明した振り切り作用によって内周側への侵入を阻止され、更にその内側にもダストリップ14が存在しているため、対油シールリップ13とスリーブ5との摺動部への泥水や異物の介入による早期摩耗を有効に防止し、優れた対油シール性を維持することができる。
また、シールリング30とスリンガ20のシールフランジ部22は非接触であるため、シールリング30による摺動抵抗の増大は来たさない。
しかも、シールリング30がオイルシール10に一体に成形されたものであるため、部品数の増大や製造工程の増大を来たさない。
次に図2は、本発明に係る密封装置の第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図3は、図2の要部を拡大して示す断面図である。
この第二の形態による密封装置1において、先に説明した図1に示される第一の形態と構成の異なる部分についてのみ説明すると、シールリング30はPTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)等、耐摩耗性に優れ低摩擦係数の合成樹脂材で環状に成形されたものであって、オイルシール10の補強環11から延在された外径フランジ11aと、これに軸方向に対向するスリンガ20のシールフランジ部22との間に配置されている。
図3に示されるように、オイルシール10の補強環11の外径フランジ11aにはリップ状ばね17が、また前記補強環11の外径筒部11bの内周面には係止突条18が、それぞれサイドリップ15の根元から連続したゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で一体に成形されている。そしてシールリング30は、係止突条18によって抜け止めされた状態で、リップ状ばね17によってスリンガ20のシールフランジ部22側へ向けて弾性付勢されており、これによって前記外径フランジ11a側に保持されると共に、スリンガ20のシールフランジ部22に微小な軸方向隙間Gをもって摺動可能に接触されている。
ここで、リップ状ばね17は、シールリング30をスリンガ20のシールフランジ部22へ向けて弾性付勢する手段であると共に、このシールリング30に適当な面圧で密接することによってシールリング30との間を密封すると共にシールリング30を保持する手段としての機能を併有するものである。
また、シールリング30は、スリンガ20のシールフランジ部22との対向面における内径部が、外径側ほどシールフランジ部22側へ張り出す傾斜面31をなしている。このため、上述した微小な軸方向隙間Gの内径側には、外径側ほど狭まる絞り隙間Gが形成されている。
なお、その他の部分は基本的に先に説明した図1と同様に構成することができる。
以上のように構成された第二の形態の密封装置1も、図2に示される装着状態において、オイルシール10の対油シールリップ13、ダストリップ14、サイドリップ15及びスリンガ20などは、第一の形態と同様の機能を有するものである。
そして対油シールリップ13、ダストリップ14及びサイドリップ15の摺動部より外側では、スリンガ20のシールフランジ部22の外径端部とオイルシール10の補強環11の外径筒部11bとの間の径方向隙間G、及びシールリング30とスリンガ20のシールフランジ部22との間の微小な軸方向隙間Gによって、ラビリンスシール作用を生じ、しかも前記軸方向隙間Gの内径側の絞り隙間Gは外径側(軸方向隙間G側)へ向けて狭まっているので、遠心力によるシールフランジ部22の振り切り作用によって絞り隙間G内に生じる外径側への流れに動圧によるクサビ効果を生じることになる。このため外部Aから飛来する異物や泥水等は、隙間G,G及びGを通過してスリンガ20のシールフランジ部22とサイドリップ15との摺動部Sへ侵入することは著しく困難である。
また、オイルシール10とスリンガ20との間に僅かに軸方向の取付誤差があっても、リップ状ばね17によってシールリング30がスリンガ20のシールフランジ部22へ向けて弾性付勢されることにより、このシールリング30とシールフランジ部22との間の隙間G,Gのばらつきを生じないので、安定した密封性能が確保される。
次に図4は、本発明に係る密封装置の第三の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
この第三の形態による密封装置1において、先に説明した各形態と構成の異なる部分について説明すると、オイルシール10の補強環11の外径部には、外周シール部12から露出した環状段差部11c、外径フランジ11a及び外径筒部11bが延在されている。詳しくは、補強環11における環状段差部11cは、ハウジング2の開口端部2aの先端面と当接されるものであり、外径フランジ11aは、環状段差部11cから外径側へ略円盤状に展開しており、外径筒部11bは、外径フランジ11aの外径端部から前記ハウジング2の開口端部2aと反対側を向いた円筒状に形成されている。すなわち外径フランジ11a(及び外径筒部11b)は、オイルシール10の補強環11に一体的に設けられることによりハウジング2に取り付けられている。
スリンガ20のシールフランジ部22は、外径側がオイルシール10の補強環11における外径フランジ11aと互いに軸方向に対向しており、またこのシールフランジ部22の外径端部は、前記外径フランジ11aから延在された外径筒部11bの内周面に、狭い径方向隙間Gを介して近接対向している。
オイルシール10の補強環11の外径フランジ11aにおける内径寄りの部分には、スリンガ20のシールフランジ部22側へ傾斜した円錐壁11dが形成され、この円錐壁11dによって、互いに軸方向に対向する前記シールフランジ部22との対向面間は、外径側ほど狭くなる絞り隙間Gとなっており、この絞り隙間Gと径方向隙間Gとの間は狭い軸方向隙間Gとなっている。なお、径方向隙間G及び軸方向隙間Gは、有効なラビリンスシール機能を得るために3mm以下とすることが好ましい。
なお、その他の部分は基本的に先に説明した各形態と同様に構成することができる。
以上のように構成された第三の形態の密封装置1も、図4に示される装着状態において、オイルシール10の対油シールリップ13、ダストリップ14、サイドリップ15及びスリンガ20などは、先に説明した各形態と同様の機能を有するものである。
そしてサイドリップ15の摺動部Sより外側では、スリンガ20のシールフランジ部22の外径端部とオイルシール10の補強環11における外径筒部11bとの間の径方向隙間Gと、前記補強環11の外径フランジ11aとスリンガ20のシールフランジ部22との間の軸方向隙間Gと、その内周側の円錐壁11dと前記シールフランジ部22との間の絞り隙間Gによるラビリンスシール作用を生じ、しかも絞り隙間Gが補強環11の円錐壁11dによって外径側ほど狭くなっているので、遠心力によるシールフランジ部22の振り切り作用によって隙間G内に生じる外径側への流れに、動圧によるクサビ効果を生じることになる。また、その作用は、回転が高速であるほど顕著である。このため、外部Aから飛来する異物や泥水等は、隙間G〜Gを通過してスリンガ20のシールフランジ部22とサイドリップ15との摺動部Sへ侵入することが著しく困難となる。
また、補強環11の円錐壁11dは、補強環11のプレス成形に際して同時に成形されるため、上述のような絞り隙間Gによってクサビ効果を得るための製造コストの上昇が小さく抑えられる。
次に図5は、本発明に係る密封装置の好ましい第四の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
この第四の形態において、先に説明した第三の形態と異なるところは、オイルシール10の補強環11から延在された外径フランジ11aに円錐壁を形成する代わりに、円盤状をなす外径フランジ11aと対向するスリンガ20のシールフランジ部22に、前記外径フランジ11a側へ傾斜した円錐壁22aを形成し、これによって、前記シールフランジ部22との間に、外径側ほど狭くなる絞り隙間Gと、その外径側の狭い軸方向隙間Gが形成されている。その他の構成は、基本的に、先に説明した図4と同様である。
したがって、以上のように構成された第四の形態も、第三の形態と同様の機能を有するものである。
そして、スリンガ20の円錐壁22aは、スリンガ20のプレス成形に際して同時に成形されるため、上述のような絞り隙間Gによってクサビ効果を得るための製造コストの上昇が小さく抑えられる。
次に図6は、本発明に係る密封装置の好ましい第五の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図7は、第五の形態におけるスリンガを図6における右側から見た図である。
この第五の形態による密封装置1を、先に説明した各形態と構成の異なる部分について説明すると、オイルシール10の補強環11の外径部には、ゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料からなる外周シール部12から露出した外径フランジ11a及び外径筒部11bが延在されている。詳しくは、補強環11の外径フランジ11aは、ハウジング2の開口端部2aの先端に沿って外径側へ延びており、外径筒部11bは、外径フランジ11aの外径端部から前記ハウジング2の開口端部2aと反対側を向いた円筒状に形成されている。すなわち外径フランジ11a(及び外径筒部11b)は、オイルシール10の補強環11に一体的に設けられることによりハウジング2に取り付けられている。
スリンガ20のシールフランジ部22には、オイルシール10のサイドリップ15との摺動部Sより外径側の部分が軸方向内側へ突出するように環状突部22bが形成されていて、補強環11の外径フランジ11aと軸方向に近接対向しており、その対向面には、複数条の渦巻き溝22cが形成されている。この渦巻き溝22cは、図7に示されるように、スリンガ20が図における反時計方向へ回転することにより外径側へのポンプ力を生じる方向、すなわち時計方向へ向かうほど外径側となるような曲線状をなして延びている。
また、オイルシール10の補強環11と一体の外径フランジ11aから延びる外径筒部11bは、渦巻き溝22cが形成されたスリンガ20の環状突部22bの外周を覆うと共にスリンガ20(シールフランジ部22)の外径に近接対向されている。
以上のように構成された第五の形態の密封装置1も、図6に示される装着状態において、オイルシール10の対油シールリップ13、ダストリップ14、サイドリップ15及びスリンガ20などは、先に説明した各形態と同様の機能を有するものである。
そして対油シールリップ13、ダストリップ14及びサイドリップ15の摺動部より外側では、回転軸3及びスリーブ5と共にスリンガ20が図7における反時計方向へ回転されると、それによる振り切り作用に加え、環状突部22bに形成された渦巻き溝22cによる外径側へのポンプ力を生じる。とくに、オイルシール10の補強環11と一体の外径フランジ11aから延びる外径筒部11bと、スリンガ20のシールフランジ部22の外径縁が近接対向されているので、前記ポンプ力によって、前記外径筒部11bとシールフランジ部22との間の径方向隙間G内が加圧されて外部Aより高圧になる。したがって、外部Aから飛来する泥水等が前記径方向隙間Gを通ってサイドリップ15の摺動部Sへ侵入するのを有効に防止することができ、例えば図6に示される部分全体が泥水中に没入した状態で車両が走行しているような場合でも、外部Aの泥水の侵入が有効に防止される。したがってサイドリップ15が保護され、結果的に、密封装置1全体としてのダストシール性(対泥水シール性)を向上することができる。
また、オイルシール10の補強環11と一体の外径フランジ11aから延びる外径筒部11bと、スリンガ20のシールフランジ部22の外径縁が近接対向されていることによって、径方向隙間Gでは、渦巻き溝22cに生じるポンプ力による排出方向の流れが抑制される。このため、前記渦巻き溝22cとサイドリップ15との間の空間Bが過度な負圧になるのを防止することができる。
次に図8は、本発明に係る密封装置の好ましい第六の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
この第六の形態において、先に説明した第五の形態と異なるところは、スリンガ20の回転により外径側へのポンプ力を生じる渦巻き溝が、オイルシール10の補強環11と一体の外径フランジ11a側に形成され、また、図6に示されるサイドリップ15の代わりに、スリンガ20のシールフランジ部22の内側面における内径部近傍に、オイルシール10の対油シールリップ13及びダストリップ14より外側で補強環11と摺動可能に密接されるサイドリップ23が設けられたことにある。その他の構成は、基本的に図6と同様である。
詳しくは、補強環11の外径フランジ11aにおけるスリンガ20との対向面には、対油シールリップ13などと同材質のゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料からなる環状体19が一体に設けられており、この環状体19には、複数条の渦巻き溝19aが形成されている。この渦巻き溝19aは、スリンガ20の回転方向へ向かうほど外径側となるような曲線状をなして延びている。
また、スリンガ20のシールフランジ部22に設けられたサイドリップ23も、対油シールリップ13などと同材質のゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料からなるものであって、オイルシール10側を向いた先端へ向けて漸次小径となるような円錐筒状をなし、先端部の内径が、オイルシール10の補強環11の内径部近傍に形成された円筒部11cの外周面に摺動可能に密接されることによって摺動部Sを形成している。
以上のように構成された第六の形態も、オイルシール10の対油シールリップ13、ダストリップ14などは、先に説明した各形態と同様の機能を有するものである。
また、スリンガ20のシールフランジ部22に設けられてこのスリンガ20と一体に回転されるサイドリップ23は、補強環11の円筒部11cとの摺動部Sにおいて、内周側への泥水等の侵入を阻止するものである。
そして、これら対油シールリップ13、ダストリップ14及びサイドリップ23の摺動部より外側では、回転軸3及びスリーブ5と共にスリンガ20が回転されると、それによる振り切り作用に加え、補強環11の外径フランジ11aに設けられた環状体19に形成された渦巻き溝19aによる外径側へのポンプ力を生じる。しかもこの形態でも、前記外径筒部11bと、スリンガ20のシールフランジ部22の外径縁が近接対向されているので、前記ポンプ力によって、前記外径筒部11bとシールフランジ部22との間の径方向隙間G内が加圧されて外部Aより高圧になる。したがって、外部Aから飛来する泥水等が前記径方向隙間Gを通ってサイドリップ23の摺動部Sへ侵入するのを有効に防止することができ、例えば図8に示される部分全体が泥水中に没入した状態で車両が走行しているような場合でも、外部Aの泥水の侵入が有効に防止される。したがってサイドリップ23が保護され、結果的に、密封装置1全体としてのダストシール性(対泥水シール性)を向上することができる。
また、オイルシール10の補強環11と一体の外径フランジ11aから延びる外径筒部11bと、スリンガ20のシールフランジ部22の外径縁が近接対向されているので、両者間の径方向隙間Gでは、渦巻き溝19aに生じるポンプ力による排出方向の流れが抑制される。このため、前記渦巻き溝19aとサイドリップ23との間の空間Bが過度な負圧になるのを防止することができる。
また、スリンガ20と共に回転するサイドリップ23は、渦巻き溝19aによる排出力の低い低回転時には、補強環11の円筒部11cに対する締め代を増大するので対泥水シール機能を高めることができ、高回転時には、渦巻き溝19aによる排出力及びサイドリップ23自体の遠心力によって締め代が低下するので、トルクを低減することができる。
なお、上述した第五及び第六の形態では渦巻き溝22c又は渦巻き溝19aによってポンプ力を生じるものとしたが、渦巻き羽根によってポンプ力を生じるものとすることもできる。そしてこの渦巻き羽根をスリンガ20側に設ける場合は、その方向性は図7の渦巻き溝22cと同様に設定すれば良く、外径フランジ11a側に設ける場合は、その方向性は第六の形態における渦巻き溝19aと同様に設定すれば良い。

Claims (7)

  1. 非回転のハウジングに取り付けられるオイルシールと、前記ハウジングの内周に挿通された回転体に前記オイルシールの軸方向外側に位置して取り付けられるスリンガとを備え、前記オイルシールに、前記回転体の外周面に摺動可能に密接される対油シールリップが形成された密封装置において、前記対油シールリップより外側に前記スリンガと軸方向に対向するシールリングが設けられ、このシールリングと前記スリンガとの間の隙間が、外径側へ向けて狭まるように形成されたことを特徴とする密封装置。
  2. シールリングが、オイルシールに一体に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. シールリングが、ハウジングにオイルシールの外径側に位置して取り付けられ径方向に展開してスリンガと軸方向に対向する外径フランジに保持されると共に前記スリンガへ向けて弾性付勢されたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  4. シールリングが、ハウジングにオイルシールの外径側に位置して取り付けられ径方向に展開してスリンガと軸方向に対向する外径フランジからなり、前記スリンガと前記外径フランジのうち少なくとも一方に、このスリンガと外径フランジの対向面間の隙間を外径側ほど狭める円錐壁が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  5. 非回転のハウジングに取り付けられるオイルシールと、前記ハウジングの内周に挿通された回転体に前記オイルシールの軸方向外側に位置して取り付けられるスリンガと、前記ハウジングに前記オイルシールの外径側に位置して取り付けられ径方向に展開して前記スリンガと軸方向に対向する外径フランジとを備え、前記オイルシールが、前記回転体の外周面に摺動可能に密接される対油シールリップを有し、前記スリンガと外径フランジの互いの対向面のうち一方に、前記スリンガの回転により外径側へのポンプ力を生じる渦巻き溝又は渦巻き羽根が形成されたことを特徴とする密封装置。
  6. 外径フランジの外径端部から、渦巻き溝又は渦巻き羽根の外周を覆うと共にスリンガの外径に近接される外径筒部が延在されたことを特徴とする請求項5に記載の密封装置。
  7. スリンガに、対油シールリップより外側でオイルシールの補強環と摺動可能に密接されるサイドリップが設けられ、このサイドリップが、遠心力によって前記補強環に対する締め代が低下する方向へ延びることを特徴とする請求項5に記載の密封装置。
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