WO1999001051A1

WO1999001051A1 - Boitier etanche aux gaz contenant une substance de maquillage

Info

Publication number: WO1999001051A1
Application number: PCT/JP1997/002313
Authority: WO
Inventors: Yukitomo Yuhara
Original assignee: Yoshida Industry Co., Ltd.
Priority date: 1997-07-03
Filing date: 1997-07-03
Publication date: 1999-01-14

Description

明細書気密化粧料容器術分野

本発明は、携帯容易に化粧料を収納する気密化粧料容器に関し、とりわけ、容器本体内に着脱自在に収納されるレフィル容器を設け、該レフィル容器に揮発性化粧料を収容するようになつた気密化粧料容器に関する。背景技術

一般に、化粧料の携帯用に化粧料容器が用いられており、該化粧料容器は容器本体内に化粧料を収納すると共に、容器本体の後端部に開閉自在に蝶着される外蓋で容器本体上側を全体的に覆うようになっている。そして、容器本体と外蓋との前端部間に設けられるフック機構で外蓋の閉止状態を保持し、かつ、該フック機構を解除するための操作ボタンを容器本体の前端部から突出させるのが一般的な構造となっている。

ところで、上記化粧料に揮発性化粧料を用いた場合は、上記化粧料容器の気密性が特に重要となってくる。このため、化粧料を収容する容器本体と、該容器本体を開閉する外蓋との間のシール性を高めるようにした気密化粧料容器が各種提案されている（i )特開平 9— 3 7 8 3 9号公報参照）。また、上記気密化粧料容器では容器本体と外蓋との間に内蓋を設け、該内蓋と容器本体との間を気密構造としたものがある（ii )特開平 8— 3 4 7号公報， iii )特開平 9一 3 7 8 3 8号公報参照）。特に、近年では容器本体内にカートリッジタイプのレフィル容器を着脱可能に収納し、このレフィル容器に揮発性化粧料を収容するようにしたものがある（iv)特開平 9— 6 5 9 2 0号公報， v)特開平 9— 9 8 8 2 9号公報参照）。即ち、上記レフィル容器は化粧料を収容する中皿に内蓋を開閉自在に取り付けて構成されており、この場合にあっても中皿と内蓋との間のシール構造に工夫が凝らされることは勿論、該レフィル容器と容器本体との着脱機構にも工夫が凝らされる。着脱機構としては不揮発性の化粧料を収容するもので、内蓋を設けること無く中皿のみを容器本体に着脱可能に収納するようにしたものがある（iv)特開平 9— 4 7 3 1 9号公報参照）。また、容器本体と外蓋との間に内蓋を設けた場合には、これら外蓋および内蓋によって二重の蓋体構造となっているため、これら両蓋体の開閉機構にも工夫が凝らされている（vii )特開平 8— 3 4 8号公報， viii )特開平 9— 9 8 8 2 8号公報参照）。

i )の特開平 9一 3 7 8 3 9号公報に示す気密化粧料容器は、容器本体の化粧料収納部の開口部外周下方に環状弾性パッキン材を配設する一方、蓋体の内面に環状突片を突出形成し、蓋体の閉止状態で該環状突片と上記環状弾性パツキン材とを化粧料収納部の開口部よりも下方で圧接させるようになつている。また、 ii )の特開平 8— 3 4 7号公報に示す気密化粧料容器は、中皿の開口部周縁に上方から装着される断面 U字状の環状弾性パツキン材を設けると共に、蓋体に弾性パツキン材を配設し、該蓋体の閉止状態で中皿の環状弾性パッキン材と蓋体の弾性パッキン材とを圧接させるようになつている。 iii )の特開平 9— 3 7 8 3 8号公報に示す内蓋を設けた気密化粧料容器は、上記 i )と同様に容器本体の化粧料収納部の開口部外周下方に配設した環状弾性パッキン材と、内蓋の内面に突出形成した環状突片とを、化粧料収納部の開口部よりも下方で圧接させるようになつている。一方、 iv)の特開平 9— 6 5 9 2 0号公報に示すレフィル容器を設けた化粧料容器は、容器本体内を 2つに隔成して、その一方をレフィル容器の脱着収納部とし、他方を化粧具収納部とすると共に、これら脱着収納部と化粧具収納部との隔成壁の中央部に切欠き部を設け、該切欠き部に内蓋の庇状に突出する指掛け部を上記化粧具収納部内に突出させて配置してある。また、 V )の特開平 9一 9 8 8 2 9号公報に示すレフィル容器を設けた化粧料容器は、上記 iv)と同様に容器本体内を 2 つの収容部に隔成する隔成壁を設け、該隔成壁とこれが対向する容器本体の外周壁との対向面にそれぞれ第 1係合部を形成する一方、レフィル容器の側面にはこれら係合部に対してそれぞれ係脱可能な第 2係合部を形成し、これら第 1，第 2 係合部の係合によってレフィル容器を固定するようになっている。

更に、 vi )の特開平 9— 4 7 3 1 9号公報に示す中皿のみを設けた化粧料容器は、容器本体内を隔成壁により隔成して一方を中皿収納部とし、中皿の外周に係合溝を形成する一方、上記隔成壁の中皿収納部側内面に上記係合溝に係合可能な第 1 係合突起を形成すると共に、該隔成壁に対向する中皿収納部内面に上下方向に延びる縦スリツトを両側に形成して下端を自由端とする複数の爪を形成し、これら爪の下端部内面に上記係合溝に係合可能な第 2係合突起を形成してある。また、上記爪間の容器本体内面を、下端を自由端とする保持壁とし、この保持壁に形成した凸部によって上記中皿を上記第 1係合突起方向に押圧するようになつている。更にまた、 vi i )の特閧平 8— 3 4 8号公報に示す内蓋を設けた気密化粧料容器は、該内蓋の開閉端部または容器本体のいずれか一方に、該内蓋を押し開く開放部材を配設してある。また、 vi ii )の特開平 9一 9 8 8 2 8号公報に示す内蓋を設けた化粧料容器は、容器本体に設けた 1つのプッシュビースに、外蓋を容器本体に係脱する第 1フックの係合を解除する第 1解除部と、内蓋を容器本体に係脱する第 2フックの係合を解除する第 2解除部とを一括して設け、プッシュピースの一度のスライド操作で上記第 1フックと上記第 2フックの係合をそれぞれ解除するようになっている。

しかしながら、かかる従来の気密化粧料容器にあっては、 i )， iii)の特開平 9 - 3 7 8 3 9号公報，特開平 9— 3 7 8 3 8号公報に示した気密化粧料容器は、容器本体の化粧料収納部の開口部外周下方に環状弾性パツキン材を配設するため、該環状弾性パッキン材を嵌装するための環状凹部を該開口部外周に形成する必要がある。このため、該環状凹部を形成するためのスペースが必要となり、容器本体の大きさを一定にした場合には、必然的に上記開口部径が小さくなって化粧料収納部の容積が減少し、延いては化粧料の収容量が減少してしまう。また、 ii )の特開平 8— 3 4 7号公報に示す気密化粧料容器は、中皿および蓋体の両者に弾性パツキン材を設けるようになっているが、該弾性パヅキン材は中皿および蓋体と別体に形成されるもので、部品点数の増大によって構造が複雑化すると共に、組み付け性が悪化してしまう。

また、 iv)の特開平 9— 6 5 9 2 0号公報に示す化粧料容器は、内蓋の指掛け部を隔成壁の切欠き部に配置してあるため、化粧具収納部から上記指掛け部を持ち上げることにより、該内蓋の開放を簡単に行うことができるが、外蓋と内蓋とをそれぞれ別々の操作で開閉するようになっているため、蓋体の開動操作が複雑化する。一方、 V )の特開平 9— 9 8 8 2 9号公報に示す化粧料容器は、上記 iv )と同様に隔成壁が設けられたもので、該隔成壁と容器本体の外周壁にそれそれ第 1係合部を形成して、これら第 1係合部に中皿の側面に形成した第 2係合部を係脱するようになっているため、上記隔成壁の存在によって容器本体の成型時の金型構造が複雑化すると共に、該隔成壁に上記第 1係合部を形成しているため、この点からも構造の更なる複雑化が来される。また、 vi )の特開平 9— 4 7 3 1 9号公報に示す化粧料容器は、隔成壁が形成されると共に、第 1 , 第 2係合突起が形成されるが、第 2係合突起はスリットを設けた爪に形成されるようになっており、構造の更なる複雑化が来される。

更に、 vii )の特閧平 8— 3 4 8号公報に示す気密化粧料容器は、内蓋を押し開く開放部材が配設され、該開放部材により内蓋の開放動作が容易にはなるが、外蓋と内蓋とを別々に開ける必要があり、蓋体の開放操作性に難点がある。一方、 viii )の特開平 9— 9 8 8 2 8号公報に示す化粧料容器は、 1つのブヅシュビースに設けた第 1解除部と第 2解除部とによって、該プッシュピースの一度のスライド操作により外蓋と内蓋とを同時に開けることができるため、操作性が著しく向上するが、プッシュビースをスライドさせるためのスペースが必要となり、その分化粧料容器の大型化とか化粧料の収容量の減少が来されてしまうという各種課題があった。発明の開示

そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、容器本体に形成されるレフィル容器の収納部の構造を簡素化できる気密化粧料容器を提供することを目的とし、更にはこの目的を逸脱しない範囲で化粧料容器を大型化することなく化粧料の収納容量を増大し、かつ、二重構造となった蓋体の開放操作性をも向上しつつ、必要操作スペースを小さくすることができる気密化粧料容器を提供することを目的とする。

かかる目的を達成するために本発明に係る気密化粧料容器は、

底壁と底壁の周りを取り囲んで配置された外周壁とを有して器体状に形成され、これら外周壁と底壁とによってその内部に収納空間が区画形成された容器本体と、容器本体に回動自在に取り付けられ収納空間を開閉する外蓋と、化粧料を収納する化粧料収納部が形成された器体状の中皿と、化粧料収納部を開閉するための内蓋と、中皿にこれより外方へ突出させて設けられ、内蓋を中皿に対して回動自在に取り付けるためのヒンジ機構と、これら中皿と内蓋との間に設けられ、化粧料収納部の周りを取り囲んで気密にシールする気密シール機構とを有し、ヒンジ機構が容器本体の外周壁に隣接配置されかつヒンジ機構の反対側に位置される内蓋の開閉端部が収納空間内に位置されるように、収納空間の一方の側に空間を残して、他方の側に上下方向から着脱自在に装着されるレフィル容器と、

ヒンジ機構が隣接配置される容器本体の外周壁部分に形成され、ヒンジ機構を容器本体外方に露出させた状態にはめ込むための溝と、

レフィル容器の収納空間への装着位置を位置決めするために、内蓋の開閉端部に側方から隣接する容器本体の外周壁部分から収納空間内に向かってわずかに突出された位置決め突起と、

レフィル容器を取り囲む容器本体の外周壁部分に設けられた複数の第 1取付係合部と、

中皿に設けられ、これら第 1取付係合部それぞれに上下方向から係脱自在に係合されてレフィル容器を収納空間に保持する複数の第 2取付係合部とを含み、気密シール機構が、中皿若しくは内蓋のいずれか一方に化粧料収納部を取り囲んで、かつ他方に向かって突出させて設けられた環状突起と、中皿若しくは内蓋のいずれか他方に設けられ、かつ内蓋を閉じる操作中に環状突起に対し摩擦接触して擦られながら移動する傾斜面を有して、環状突起全周に気密に圧接する気密シールリングとを有することを特徴とする。

また、容器本体に設けられた第 1係合突起と、外蓋に設けられ第 1係合突起に係脱自在に係合されて外蓋の閉じ状態を保持する第 1フックと、レフィル容器の中皿に設けられた第 2係合突起と、レフィル容器の内蓋に設けられ第 2係合突起に係脱自在に係合されて内蓋の閉じ状態を保持する第 2フックと、容器本体に回動自在に取り付けられ、これら第 1フックと第 1係合突起および第 2フックと第 2係合突起の係合をそれぞれ解除する一つのプッシュビースとを含み、

プッシュピースが、これを回動させる操作力が入力される単一の操作部と、操作部に入力された操作力によって第 1フックを第 1係合突起から離脱させる第 1 解除部および第 2フックを第 2係合突起から離脱させる第 2解除部とを有する蓋開放機構を備えることを特徴とする。

さらに、容器本体の底壁には、第 1取付係合部と第 2取付係合部との係合を外してレフィル容器を収納空間から離脱させるベくレフィル容器を押し上げるための開口部が形成されていることを特徴とする。

さらにまた、開口部の形状はレフィル容器の底部分の外形輪郭に沿って形成されていることを特徴とする。

また本発明に係る気密化粧料容器は、

底壁と底壁の周りを取り囲んで配置された外周壁とを有して器体状に形成され、これら外周壁と底壁とによってその内部に収納空間が区画形成された容器本体と、容器本体に回動自在に取り付けられ収納空間を開閉する外蓋と、

化粧料を収納する化粧料収納部が形成された器体状の中皿と、化粧料収納部を開閉するための内蓋と、中皿にこれより外方へ突出させて設けられ、内蓋を中皿に対して回動自在に取り付けるためのヒンジ機構と、これら中皿と内蓋との間に設けられ、化粧料収納部の周りを取り囲んで気密にシールする気密シール機構とを有し、ヒンジ機構が容器本体の外周壁に隣接配置されかつヒンジ機構の反対側に位置される内蓋の開閉端部が収納空間内に位置されるように、収納空間の一方の側に空間を残して、他方の側に上下方向から着脱自在に装着されるレフィル容器と、

中皿に設けられ、これら第 1取付係合部それぞれに上下方向から係脱自在に係合されてレフィル容器を収納空間に保持する複数の第 2取付係合部と、容器本体の底壁に形成され、第 1取付係合部と第 2取付係合部との係合を外してレフィル容器を収納空間から離脱させるベくレフィル容器を押し上げるための開口部と、

容器本体に設けられた第 1係合突起と、外蓋に設けられ第 1係合突起に係脱自在に係合されて外蓋の閉じ状態を保持する第 1フックと、レフィル容器の中皿に設けられた第 2係合突起と、レフィル容器の内蓋に設けられ第 2係合突起に係脱自在に係合されて内蓋の閉じ状態を保持する第 2フックと、容器本体に回動自在に取り付けられ、これら第 1フックと第 1係合突起および第 2フックと第 2係合突起の係合をそれぞれ解除する一つのプッシュピースとを備え、プッシュピースが、これを回動させる操作力が入力される単一の操作部と、操作部に入力された操作力によって第 1フックを第 1係合突起から離脱させる第 1解除部および第 2 フックを第 2係合突起から離脱させる第 2解除部とを有する蓋開放機構とを含み、気密シール機構が、中皿若しくは内蓋のいずれか一方に化粧料収納部を取り囲んで、かつ他方に向かって突出させて設けられた環状突起と、中皿若しくは内蓋のいずれか他方に設けられ、かつ内蓋を閉じる操作中に環状突起に対し摩擦接触して擦られながら移動する傾斜面を有して、環状突起全周に気密に圧接する気密シ一ルリングとを有することを特徴とする。

以上の構成を備える本発明にあっては、容器本体内に区画形成した収納空間の一方の側を残して、他方の側に上下方向から着脱自在にレフィル容器を装着した状態では、レフィル容器は、内蓋の開閉端部に側方から隣接する容器本体の外周壁部分から収納空間内に向かってわずかに突出された位置決め突起に係止されて収納空間内で位置決めされるとともに、また外周壁部分に設けられた複数の第 1 取付係合部に中皿の第 2取付係合部が係脱自在に係合されて収納空間に保持される。

また、収納空間の片側にレフィル容器を装着した状態では、空きスペースとなる収納空間の他側はパフ等の化粧具を収納するための収納部として用いられる。さらに、中皿に形成した化粧料収納部を内蓋で開閉するために該中皿から外方へ突出させて設けられて内蓋を中皿に回動自在に取り付けるヒンジ機構に関し、このヒンジ機構が隣接配置されることとなる容器本体の外周壁部分に、当該ヒンジ機構を容器本体外方に露出させた状態にはめ込む溝を形成していて、内蓋を回動するときにヒンジ機構が容器本体の外周壁と干渉することがなく、内蓋は容器本体の外側に向かって大きく開放される。

さらにまた、内蓋を閉じて中皿の化粧料収納部を閉止状態にすると、当該化粧料収納部の周りを取り囲んでこれら中皿と内蓋との間に設けた気密シール機構によって化粧料収納部が気密に密閉される。

特に本発明の気密シール機構は、内蓋を閉じていくときに、中皿若しくは内蓋のいずれか一方に化粧料収納部を取り囲んで、かつ他方に向かって突出させて設けた環状突起全周に対し、他方に設けた気密シールリングが気密に圧接していく過程で、気密シールリングが環状突起に対し摩擦接触して擦られながら移動するようになつているため、これら環状突起および気密シ一ルリングにたとえ化粧料が付着していても、環状突起と気密シールリングとが互いに擦動する際に、付着した化粧料は擦り取られて除去される。

また、環状突起との擦動面を傾斜面としたので、内蓋を閉じていくに従って環状突起は気密シ一ルリングの当該傾斜面に順次より強く圧接かつ擦動して、化粧料は効果的に拭い去られるとともに、内蓋の閉止状態での気密シールリングと環状突起との圧接力が増大する。

また本発明にあっては、外蓋と内蓋とが共に閉止された状態でプッシュピースの単一の操作部を操作することによりこのプッシュビースが回動し、第 1解除部によって第 1フックと第 1係合突起との係合が解除されると共に、第 2解除部によって第 2フックと第 2係合突起との係合が解除され、これにより外蓋および内蓋の双方が一つのプッシュピースで開放される。

さらに本発明にあっては、容器本体の底壁に、レフィル容器を収納空間から離脱させるべくこのレフィル容器を押し上げるための開口部を形成していて、容器本体の底壁側から開口部に指等を差し込んでレフィル容器の底部を押し上げることにより、第 1，第 2取付係合部の係合状態が解除されてレフィル容器が収納空間から取り外される。

さらにまた本発明にあっては、開口部の形状を、レフィル容器の底部分の外形輪郭に沿って形成していて、レフィル容器の取り外し時に、そのほとんどが露出しているレフィル容器の底部分全体を複数本の指などで押すことにより、第 1 , 第 2取付係合部の係合が容易に解除される。

|¾面の簡単な説明

第 1図は、本発明に係る気密化粧料容器の一実施形態を示す外蓋を開いた容器本体からレフィル容器を取り出した状態の斜視図である。

第 2図は、第 1図に示した気密化粧料容器の外蓋を開いた状態の平面図である。第 3図は、第 1図に示した気密化粧料容器のプッシュピースを取り外した容器本体の要部斜視図である。

第 4図は、第 1図に示した気密化粧料容器のレフィル容器を取り付けた状態の第 1図中 IV— IV線に対応する断面図である。

第 5図は、第 1図に示した気密化粧料容器のレフィル容器を取り付けた状態の第 1図中 V— V線に対応する断面図である。

第 6図は、第 1図に示した気密化粧料容器の外蓋および内蓋を閉止した状態の第 1図中 VI— VI線に対応する断面図である。

第 7図は、第 1図に示した気密化粧料容器の外蓋および内蓋を開けようとする状態の第 6図に対応する断面図である。

第 8図は、第 1図に示した気密化粧料容器の第 5図中 VI部分の拡大断面図であ ο

第 9図は、本発明に係る気密化粧料容器の他の実施形態を示す外蓋を開いた容器本体からレフィル容器を取り出した状態の斜視図である。

第 1 0図は、第 9図に示した気密化粧料容器の外蓋を開いた状態の平面図であ ο

第 1 1図は、第 9図に示した気密化粧料容器のレフィル容器を取り付けた状態の第 9図中 X I一 X I線に対応する断面図である。

第 1 2図は、第 9図に示した気密化粧料容器のレフィル容器を取り付けた状態の第 9図中 X II— X II線に対応する断面図である。

第 1 3図〜第 2 2図はそれぞれ、本発明に係る気密化粧料容器に適用可能な気密シール機構の他の例を示す、第 8図に対応する拡大断面図である。 B月を施,するャ.めの自の开

以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の気密化粧料容器 1 0は図 1，図 2に示すように、容器本体 1 2と、該容器本体 1 2の後方端部に第 1蝶番 1 4を介して蝶着される外蓋 1 6とを備える。容器本体 1 2は外周壁 1 2 aと底壁 1 2 bとを備えた器体状を成しており、該容器本体 1 2内には容器本体 1 2の外側形状に沿った矩形状の収納空間 1 8が形成され、該収納空間 1 8の片側部分（図中左側） 1 8 aにレフィル容器 2 0が取り付けられる。上記第 1蝶番 1 4は、容器本体 1 2の後端部中央に形成される凹部 1 4 aに、外蓋 1 6の後端部中央に形成される凸部 1 4 bが嵌合され、これら凹部 1 4 aと凸部 1 4 bとに跨がって両側から蝶番ピン 1 4 cが挿入されることにより構成される。上記外蓋 1 6には開放側端部中央から第 1フック 2 2が突設され、該第 1 フック 2 2は外蓋 1 6の閉じ状態で、容器本体 1 2の前端中央部に設けた第 1係合突起 2 4に係脱可能に係合され、該係合状態で外蓋 1 6の閉止状態が保持される。上記第 1係合突起 2 4は外周壁 1 2 aの前面に形成した凹設部 1 2 cに設けられる。また、上記外蓋 1 6の裏面に形成された凹部 1 6 aにバニティミラー 2 6が取り付けられる。

上記レフィル容器 2 0は化粧料を収容した取換え用の容器として用いられ、揮発性化粧料が詰められる化粧料収納部 2 8 aが形成された中皿 2 8と、該中皿 2 8の上面を閉止する内蓋 3 0とを備える。内蓋 3 0は図中左端部がヒンジ機構としての第 2蝶番 3 2を介して中皿 2 8に開閉可能に蝶着されるようになっている _c 第 2蝶番 3 2は、中皿 2 8の左端部から突設される一対の支持突起 3 2 a , 3 2 a間に、内蓋 3 0の左端中央部から突設される凸部 3 2 bが嵌合され、これら支持突起 3 2 a , 3 2 aと凸部 3 2 bとに跨がって蝶番ピン 3 2 cが挿入されることにより構成され、該第 2蝶番 3 2が中皿 2 8から突出状態で設けられるようになっている。そして、上記収納空間 1 8の片側部分 1 8 aの端部を隔成する外周壁 1 2 aに上向きの溝 1 2 dを形成し、レフィル容器 2 0の装着状態で上記第 2 蝶番 3 2を該溝 1 2 dに嵌合状態で配置するようになっている。

一方、上記内蓋 3 0の開放側端部中央から第 2フック 3 4が突設され、該第 2 フック 3 4は中皿 2 8に設けた第 2係合突起 3 6に係脱可能に係合され、この係合状態で内蓋 3 0の閉止状態が保持される。上記第 2係合突起 3 6は中皿 2 8の右端中央部に形成した凹設部 2 8 bに形成され、かつ、内蓋 3 0の閉じ状態で該凹設部 2 8 b内に上記第 2フック 3 4が収納されるようになっている。また、上記中皿 2 8の右側前方角部に比較的大きな面取り部分 2 8 cが形成され、該面取り部分 2 8 cが形成されることにより、上記内蓋 3 0の閉止状態で該内蓋 3 0の右側前方角部 3 0 aが上記面取り部分 2 8 cの上方に突出される。

上記内蓋 3 0と上記中皿 2 8との間には、化粧料収納部 2 8 a内の気密性を保持するための気密シール機構が設けられる。該気密シール機構は図 4に示すように、化粧料収納部 2 8 aの開口部周囲に設けられる気密シールリング 3 8と、上記内蓋 3 0に、該気密シールリング 3 8に沿って設けられた環状突起 4 0とで構成される。

上記気密シールリング 3 8は、ゴム等の一般的なシール素材により帯状リングの形態で形成され、図 8に示すように化粧料収納部 2 8 aの開口部周囲に形成された環状凹溝 2 8 d内に圧入されると共に、その頭頂部は化粧料収納部 2 8 aの開口部上端から突出されて上向きの突出部 3 8 aとして形成される。上記気密シールリング 3 8には、突出部 3 8 a直下から内周部分に亘つて周方向に沿う環状の溝部 3 8 bが形成される。該溝部 3 8 bは気密シールリング 3 8自体の肉厚を減少させて弾性機能を付与させると共に、環状凹溝 2 8 dの内面との間に気密シールリング 3 8の径方向内方への弾性変形を許容する空隙 5を区画形成するようになっている。更に、上記気密シールリング 3 8には上記突出部 3 8 aから径方向内方に延出させて、化粧料収納部 2 8 aの周囲の内側平坦面 2 8 eにスライド自在に支持される環状の内フランジ部 3 8 cが突出形成されている。また、上記突出部 3 8 aの外周には、その外径を下方に行くに従って徐々に拡径することにより、中皿 2 8の外方へ向かって傾斜する第 1傾斜面 4 2が形成される。

一方、内蓋 3 0の裏面には上記化粧料収納部 2 8 aに対応する部分に凹所 3 0 cが形成され、該凹所 3 0 cの周縁部の段差状突出部分によって上記環状突起 4 0が構成される。該環状突起 4 0には、上記突出部 3 8 aの第 1傾斜面 4 2にその上方から相対向すると共に、該第 1傾斜面 4 2の角度より大きな角度 02をもって傾斜される第 2傾斜面 4 4が形成される。このように第 1傾斜面 4 2の角度 ( 1より第 2傾斜面 4 4の角度 02を大きくすることにより、内蓋 3 0を閉じることで環状突起 4 0と上記突出部 3 8 aとが互いに接した後、更に内蓋 3 0が閉じられることで、環状突起 4 0の内周角部が気密シールリング 3 8の第 1傾斜面 4 2を擦りつつ移動する擦動状態となる。本実施形態では上記第 2傾斜面 4 4の角度 02を直角に形成した場合を示す。

他方、上記容器本体 1 2に矩形状に形成した上記収納空間 1 8は、図 1に示したように前後長さ L 1が上記中皿 2 8の前後幅 W1と略等しく形成されると共に、左右長さ L 2が上記中皿 2 8の左右幅 W2の略 2倍に近い長さに形成される。そして、第 2係合突起 3 6が位置する中皿 2 8の開閉端部 2 8 f に側方から隣接する容器本体 1 2の外周壁部分である、前後方向に相対向する側壁 1 8 c、 1 8 dには、これより収納空間 1 8内に向かってわずかに突出させて位置決め突起としてのリブ 4 6がそれぞれ設けられる。また、上記リブ 4 6と上記収納空間 1 8の片側部分 1 8 aの端部を隔成する外周壁 1 2 aとの間に位置して、第 1取付係合部としての突起部 4 8が形成される一方、上記中皿 2 8が上記両側壁 1 8 c , 1 8 dに対向する両側面 2 8 g， 2 8 hに、レフィル容器 2 0の装着状態で上記突起部 4 8に係合される第 2取付係合部としての凹設部 5 0が形成される。更に、上記収納空間 1 8のレフィル容器 2 0が収納される片側部分 1 8 aの底壁 1 2 には、指などを通すことができる程度の開口部 5 1が形成されている。

一方、上記容器本体 1 2には、外蓋 1 6の第 1フック 2 2と内蓋 3 0の第 2フック 3 4の係合を解除するためのプッシュピース 5 2が設けられる。該プッシュピース 5 2は図 3に示したように、容器本体 1 2の前端部中央部に形成した上記凹設部 1 2 cに配置される。該プッシュピース 5 2は上記凹設部 1 2 cの左右幅 W3と略等しい長さ L 3に形成され、上端部に形成された割り穴形状の回動穴 5 2 aが、上記凹設部 1 2 cの両側内面から突設された一対の支軸 5 4に嵌着され、これら支軸 5 4を中心に回動可能に取付けられる。また、上記プッシュピース 5 2の下端部には若干前方に突出させて操作部 5 2 bが設けられると共に、上端部には右端部に位置して水平方向後方に突出される第 1解除部 5 2 cと左端部に位置して水平方向後方に突出される第 2解除部 5 2 dが設けられる。第 1解除部 5 2 cは、図 2に示したように上記凹設部 1 2 cの第 1係合突起 2 4が形成された面までの長さに設定される一方、第 2解除部 5 2 dは凹設部 1 2 cの上側に形成された切欠部 1 2 eを通って、収納空間 1 8内に突出される長さに設定される。そして、第 1解除部 5 2 cの先端部は外蓋 1 6の下方に当接し、かつ、第 2解除部 5 2 dの先端部は中皿 2 8の面取り部分 2 8 cに位置して、該面取り部分 2 8 cの上方に突出する内蓋 3 0の右側前方角部 3 0 a下方に当接する。

以上の構成により本実施形態の気密化粧料容器 1 0にあっては、外蓋 1 6および内蓋 3 0が閉止された状態では、図 6に示すように第 1フック 2 2が第 1係合突起 2 4に係合されて外蓋 1 6の閉止状態が保持されると共に、図 4に示すように第 2フック 3 4が第 2係合突起 3 6に係合されて内蓋 3 0の閉止状態が保持される。そして、この閉止状態から容器本体 1 2の前端部中央に設けたプッシュピース 5 2を操作することにより、外蓋 1 6および内蓋 3 0を開放することができ、これによりレフィル容器 2 0内の化粧料を使用することができる。つまり、上記プッシュピース 5 2は下端部の操作部 5 2 bを押込むことにより、該プッシュピース 5 2は支軸 5 4を中心に回動して、第 1 , 第 2解除部 5 2 c 5 2 dを上方に持上げる。すると、外蓋 1 6および内蓋 3 0には上記第 1，第 2解除部 5 2 c , 5 2 dから上方への押上げ力が作用して、第 1フック 2 2と第 1係合突起 2 4との係合、および第 2フック 3 4と第 2係合突起 3 6との係合がそれぞれ解除され、図 7に示すように外蓋 1 6および内蓋 3 0は若干開かれる。この状態で外蓋 1 6 を手によって開放した後、内蓋 3 0を同様に手で開放することができる。

従って、本実施形態では外蓋 1 6および内蓋 3 0を開けるときに、容器本体 1 2に回動可能に取付けた単一のプッシュピース 5 2の一度の押込み操作によって、これら外蓋 1 6および内蓋 3 0を一挙に開放することができるため、脱着式のレフィル容器 2 0を備えた気密化粧料容器 1 0にあっても、化粧料を使用する際の蓋を開ける操作を著しく簡単化することができる。また、このように外蓋 1 6および内蓋 3 0の両者をプッシュビース 5 2の一度の操作で外蓋 1 6および内蓋 3 0双方を開放できるにもかかわらず、該プッシュビース 5 2は回動操作されるものなので、その操作スペースは小さくて済み、気密化粧料容器 1 0の小型化を図ることができる。ところで、上記レフィル容器 2 0の内蓋 3 0が開放される際、該レフィル容器 2 0の左端部から突出状態で設けられた第 2蝶番 3 2を、容器本体 1 2の外周壁 1 2 bに形成した溝 1 2 dに配置してあるので、内蓋 3 0を開放するときに第 2 蝶番 3 2が上記外周壁 1 2 bと干渉することがなく、該内蓋 3 0を容器本体 1 2 の外側に向かって大きく開放することができて、化粧料が使いやすい。また、上記第 1，第 2フック 2 2 , 3 4の解除により外蓋 1 6と内蓋 3 0とを開放する際、図 7に示したように内蓋 3 0の後方側角部で外蓋 1 6の裏面（本実施形態ではバ二ティミラー 2 6の鏡面）を押上げることができるため、プッシュピース 5 2の操作による外蓋 1 6の初期開度を大きくすることができる。

そして、化粧を終えた後は、まず内蓋 3 0を閉じた後に外蓋 1 6を閉じることにより、第 1フック 2 2と第 2係合突起 2 4および第 2フック 3 4と第 2係合突起 3 6がそれぞれ係合されて、外蓋 1 6および内蓋 3 0の閉止状態が保持される c このように、上記内蓋 3 0が閉止された状態では気密シールリング 3 8により中皿 2 8内の気密性が高く保持される。即ち、レフィル容器 2 0では内蓋 3 0を閉じていくと、該内蓋 3 0側に設けた環状突起 4 0の内周角部が中皿 2 8側に設けた気密シールリング 3 8の突出部 3 8 a外側の第 1傾斜面 4 2に当接する。更に内蓋 3 0を閉じていくと上記環状突起 4 0は上記第 1傾斜面 4 2と摩擦接触して互いに擦れ合いながら下方へ移動していく。すると、化粧料収納部 2 8 aの開口部周囲に設けた上記気密シールリング 3 8や、内蓋 3 0側の環状突起 4 0にたとえ化粧料が付着していても、内蓋 3 0が閉止状態に至る前にこれら環状突起 4 0 と気密シールリング 3 8との擦動によって、気密シールリング 3 8と環状突起 4 0との間から化粧料を擦り取ることができ、両者間を常時清浄な状態に維持することができる。

このとき、上記気密シールリング 3 8が上記環状突起 4 0と擦動される面を第 1傾斜面 4 2としたので、内蓋 3 0を閉じていくに従って該環状突起 4 0を突出部 3 8 aに順次より強く擦動させることができ、化粧料を効果的に拭い取ることができる。従って、内蓋 3 0が完全に閉止された状態では、上記第 1傾斜面 4 2 と上記環状突起 4 0との間に十分な圧接力が得られることと、付着した化粧料を拭い去ることができることにより、化粧料収納部 2 8 a内の気密性を著しく高めることができる。このため、上記化粧料収納部 2 8 aに収容する化粧料が揮発性化粧料である場合にも、その揮発成分の拡散を防止して化粧料の品質を長期に亘つて維持することができる。

このように、本実施形態の気密シール機構では、気密シールリング 3 8の実質的なシール機能を呈する突出部 3 8 aを、化粧料収納部 2 8 aの開口部周囲の中皿 2 8上面から突出させて設けたので、該化粧料収納部 2 8 aより上方でシールを行うことができる。このため、従来のように化粧料収納部 2 8 aの周囲に環状凹部を設けて化粧料収納部 2 8 aの下方部分でシールする場合とは異なり、該化粧料収納部 2 8 aの周囲には上記気密シールリング 3 8を取り付けるための環状凹溝 2 8 dを設けるのみで良く、該化粧料収納部 2 8 aの開口面積をより大きくすることができ、ひいては気密化粧料容器 1 0を大型化することなく化粧料の収納容量を増大することができる。また、上記環状凹溝 2 8 dに気密シールリング 3 8を嵌着した状態では、空隙 άをもって該気密シールリング 3 8が径方向に弾性変形可能であり、さらに本実施形態では気密シールリング 3 8の内フランジ部 3 8 cを内側平坦面 2 8 eにスライド可能に支持させてあるので、上記環状突起 4 0の圧接によって倒れ込もうとする気密シールリング 3 8の内周側を、上記内側平坦面 2 8 eによって受け止めることができ、環状突起 4 0の上述した擦動による化粧料の除去能力を保証しつつ、シール部分に必要な弾性変形機能を適切に付与することができる。

ところで、本実施形態ではレフィル容器 2 0は容器本体 1 2の収納空間 1 8の片側部分 1 8 aに取り付けられるが、この取り付け状態ではレフィル容器 2 0は、該収納空間 1 8の前後方向の両側壁 1 8 c , 1 8 dに設けたリブ 4 6に係止されて収納空間 1 8内に位置決めされると共に、上記両側壁 1 8 c， 1 8 dの突起部 4 8と中皿 2 8の凹設部 5 2とが係合されて収納空間 1 8内に保持される。そして、上記レフィル容器 2 0の取り付け状態で、上記収納空間 1 8の他側部分 1 8 bは空きスペースとなり、この空きスペース 1 8 bにパフ 5 6等の化粧具を収納しておくことができる。

そして上記収納空間 1 8に対して、両側壁 1 8 c , 1 8 dから上記リブ 4 6を突出させるのみでレフィル容器 2 0を定位置に位置保持できるため、従来のようにレフィル容器 2 0の装着スペース 1 8 aと化粧具の収納スペース 1 8 bとの間に隔成壁を設ける必要がなくなる。このようにリブ 4 6を小さく突出させるのみで、上記収納空間 1 8としては全体的に一連の連続した空間として成形できるため、該収納空間 1 8の構造を単純化でき、容器本体 1 2を製造する際の金型構造を簡素化することができる。上記リブ 4 6は両側壁 1 8 c , 1 8 dの両方に形成した場合を開示したが、これに限ることなく両側壁 1 8 c , 1 8 dのいずれか一方にリブ 4 6を設けた場合にも、レフィル容器 2 0の位置決め機能を確保することができる。

また、上記収納空間 1 8のレフィル容器 2 0が収納される片側部分 1 8 aの底壁 1 2 bに開口部 5 1を形成したので、容器本体 1 2の下方から該開口部 5 1に指等を差し込んで中皿 2 8の底部 2 8 iを押し上げることにより、レフィル容器 2 0を収納空間 1 8内に保持する突起部 4 8と凹設部 5 0の係合状態を解除して、該レフィル容器 2 0を収納空間 1 8から簡単に取り外すことができる。レフィル容器 2 0は収納空間 1 8の上方から手で摘み上げて取り出すこともできるが、上記開口部 5 1から押し上げることにより、さらに簡単にレフィル容器 2 0の取り外しを行うことができる。

図 9から図 1 2は他の実施形態を示し、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。この実施形態の気密化粧料容器 1 0 aは上記実施形態と同様の構造であり、この実施形態が上記実施形態と主に異なる点は、図 9から図 1 2に示すように収納空間 1 8の片側部分 1 8 aの底壁 1 2 bに形成される開口部 5 1を、レフィル容器 2 0の中皿 2 8の底部 2 8 iの形状に沿って大きく形成したことにある。また、図 1 1 , 図 1 2に示したように中皿 2 8の底部 2 8 iに、上記開口部 5 1の形状に沿って突出部 5 8を形成し、レフィル容器 2 0の取り付け状態で該突出部 5 8を開口部 5 1内に嵌合してある。従って、この実施形態では上記実施形態と同様の作用 ·効果を得られることは勿論のこと、レフィル容器 2 0の取り外し時に、大きく開口した開口部 5 1から複数本の指などを挿入して中皿 2 8の底部 2 8 iを押すことができるため、突起部 4 8と凹設部 5 0との係合をより大きな力で解除することができる。勿論、この実施形態にあっても上記中皿 2 8と上記内蓋 3 0との間には上記実施形態と同様な気密シール機構が設けられ、化粧料収納部 2 8 aに詰められた化粧料の品質劣化を防止できる。

図 1 3から図 2 2は、レフィル容器 2 0に設けた化粧料収納部 2 8 aの気密シール機構の他の実施形態を、図 8に対応する拡大断面図としてそれぞれ示し、以下各実施形態を、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して順を追って説明する。尚、図 1 3から図 1 5は、上記実施形態と同様に気密シールリング 3 8を中皿 2 8に設け、内蓋 3 0に設けた環状突起 4 0が該気密シールリング 3 8の突出部 3 8 aの外周に圧接されるタイプであり、また、図 1 6から図 1 9は、内蓋 3 0に設けた環状突起 4 0が中皿 2 8に設けた気密シールリング 3 8の突出部 3 8 aの内周に圧接されるタイプであり、更に、図 2 0 から図 2 2は、気密シールリング 3 8を内蓋 3 0に設け、環状突起 4 0を中皿 2 8に設けたタイプである。

即ち、図 1 3の実施形態に示す気密シール機構は、内蓋 3 0に形成された環状突起 4 0の第 2傾斜面 4 4の角度 0 2を、気密シールリング 3 8の突出部 3 8 aの第 1傾斜面 4 2の角度 0 1より小さく形成したもので、この実施形態にあつても上記実施形態と同様の作用 ·効果を奏することができる。ところで、上記第 2傾斜面 4 4の角度 02を直角より小さく形成したが、直角より大きく形成した場合にも同様の作用 ·効果を奏することができることは勿論である。

図 1 4の実施形態に示す気密シール機構は、中皿 2 8上端の気密シ一ルリング 3 8の外周部に間隔を隔てて、上方に突出される環状凸部 5 6を一体に形成し、該環状凸部 5 6によって化粧料収納部 2 8 aの内外が隔成されるようになつている。このとき、上記環状凸部 5 6よりも外側の上端面を内側平坦面 2 8 eよりも高く形成してある。

従って、この実施形態では上記各実施形態と同様の作用 ·効果を奏するのは勿論のこと、上記環状凸部 5 6と気密シールリング 3 8との間の隙間 5 8に擦り取つた化粧料を溜めることができて、周辺に散らばるのを防止することができる。図 1 5の実施形態に示す気密シール機構は、上記環状凸部 5 6を中皿 2 8とは別体のリング部材 6 0に形成し、該リング部材 6 0を気密シ一ルリング 3 8の外周部に嵌着するようにしたものである。気密シ一ルリング 3 8の外周部には上記リング部材 6 0の嵌合溝 6 2を形成し、該嵌合溝 6 2に該リング部材 6 0を嵌合すると共に、該リング部材 6 0の内周部に形成した内鍔部 6 0 aによって、上記気密シ一ルリング 3 8の下端部外周に突設した外鍔部 3 8 dの上端を押さえ込んでいる。

従って、この実施形態では上記図 1 4の実施形態と同様の作用 ·効果を奏するのは勿論のこと、気密シ一ルリング 3 8を環状凹溝 2 8 dに組み込む際に、後から上記リング部材 6 0により該気密シールリング 3 8を押さえ込むことができるため、弾性材で形成される気密シールリング 3 8の組み付け作業性が向上される。図 1 6の実施形態に示す気密シール機構は、中皿 2 8の化粧料収納部 2 8 aの開口部周囲に形成された環状凹溝 2 8 d内に気密シールリング 3 8が嵌着されており、該気密シールリング 3 8の突出部 3 8 aの内側に第 1傾斜面 4 2が形成される。一方、内蓋 3 0の上記気密シールリング 3 8の内周部に対応する位置に環状突起 4 0が形成され、該環状突起 4 0の外側に第 2傾斜面 4 4が形成される。この場合、上記第 1傾斜面 4 2の角度 0 1は上記第 2傾斜面 4 4の角度 02より大きく設定される。また、この実施形態にあっては上記環状凹溝 2 8 dの外側周縁部には、上記気密シールリング 3 8の突出部 3 8 a上端と略等しい高さの隆起部 6 4が形成され、該隆起部 6 4によって該突出部 3 8 aの外倒れを支えると共に、上記内蓋 3 0には該突出部 3 8 aの上端に対向させてシール突起 6 6が形成され、内蓋 3 0の閉止状態で該シール突起 6 6が突出部 3 8 aの上端に圧接されるようになっている。

従って、この実施形態にあっては上記実施形態と同様に内蓋 3 0の閉止時に、環状突起 4 0の第 2傾斜面 4 4が気密シールリング 3 8の第 1傾斜面 4 2に対し擦動して、これら傾斜面 4 2 , 4 4に付着している化粧料を擦り取ってシール効果を向上することができる。また、内蓋 3 0の閉止状態でシール突起 6 6が気密シ一ルリング 3 8の突出部 3 8 aに圧接されるため、この圧接部分によってもシールが確保され、シール効果の更なる向上を図ることができる。

図 1 7の実施形態に示す気密シール機構は、環状突起 4 0の第 2傾斜面 4 4の角度 02を、気密シ一ルリング 3 8の突出部 3 8 aの第 1傾斜面 4 2よりも大きくなるように略直角に形成したもので、この実施形態にあっても上記実施形態と同様の作用 ·効果を奏することができる。また、上記第 2傾斜面 4 4の角度 02は直角より大きな角度として設定しても良い。

図 1 8の実施形態に示す気密シール機構は、気密シールリング 3 8の第 1傾斜面 4 2とは反対側となる外周部の上端部近傍に環状の溝部 3 8 eを形成することにより、該気密シールリング 3 8自体の肉厚を減少して弾性機能を増大させると共に、環状凹溝 2 8 dの外周との間に該気密シールリング 3 8の径方向外方への弾性変形を許容する空隙 5を形成してある。この実施形態では上記溝部 3 8 eにより圧接力を高めるのみならず、気密シールリング 3 8の弾性変形に伴う弾発力を利用した第 1，第 2傾斜面 4 2 , 4 4相互の圧接作用により、化粧料収納部 2 8 aの気密性を更に向上することができる。

図 1 9の実施形態に示す気密シール機構は、上記隆起部 6 4を中皿 2 8とは別体のリング部材 6 8で形成し、該リング部材 6 8を気密シールリング 3 8の外周部に嵌着するようにしたものである。気密シールリング 3 8の外周部には上記リング部材 6 8の嵌合溝 7 0を形成し、該嵌合溝 7 0に該リング部材 6 8を嵌合すると共に、該リング部材 6 8の内周部に形成した内鍔部 6 8 aによって、上記気密シールリング 3 8の下端部外周に突設した外鍔部 3 8 fの上端を押さえ込んでいる。

従って、この実施形態では上記図 1 7の実施形態と同様の作用 ·効果を奏するのは勿論のこと、気密シールリング 3 8を環状凹溝 2 8 dに組み込む際に、後から上記リング部材 6 8により該気密シールリング 3 8を押さえ込むことができるため、弾性材で形成される気密シールリング 3 8の組み付け作業性を向上できる。図 2 0の実施形態に示す気密シール機構は、中皿 2 8の化粧料収納部 2 8 aの周囲から一体に環状突起 4 0を上向きに突設する一方、内蓋 3 0には該環状突起 4 0に対応する部位に環状凹溝 7 2を形成し、該環状凹溝 7 2に気密シールリング 3 8を嵌着してある。該気密シールリング 3 8の下端部には突出部 3 8 aが形成され、該突出部 3 8 aの外周には第 1傾斜面 4 2が形成されると共に、上記環状突起 4 0の内周には第 1傾斜面 4 2と対向させて第 2傾斜面 4 4が形成される。上記第 1傾斜面 4 2の角度 ( 1は上記第 2傾斜面 4 4の角度 6> 2より小さく形成される。上記環状突起 4 0の外側の中皿 2 8上面は、該環状突起 4 0の内側に設けられる内側平坦面 2 8 eより段差をもって上段に形成されると共に、上記環状凹溝 7 2の内周部には上記気密シールリング 3 8の突出部 3 8 a下端と略等しい位置まで突出される垂設部 7 4が形成され、該垂設部 7 4によって該突出部 3 8 a の倒れ込みを支えるようになつている。

従って、この実施形態にあっても内蓋 3 0を閉じていくと、該内蓋 3 0側に設けた気密シ一ルリング 3 8の突出部 3 8 aに形成した第 1傾斜面 4 2の下端部が、中皿 2 8側に設けた環状突起 4 0の第 2傾斜面 4 4の上端部に当接する。更に内蓋 3 0を閉じていくと上記第 1傾斜面 4 2は上記第 2傾斜面 4 4と摩擦接触して互いに擦れ合いながら下方へ移動していく。すると、化粧料収納部 2 8 aの開口部周囲に設けた上記環状突起 4 0や、内蓋 3 0側の気密シールリング 3 8にたとえ化粧料が付着していても、内蓋 3 0が閉止状態に至る前にこれら環状突起 4 0 と気密シールリング 3 8との擦動によって、気密シールリング 3 8と環状突起 4 0との間から化粧料を擦り取ることができ、両者間を常時清浄な状態に維持することができ、上記各実施形態と同様な作用 ·効果を奏することができる。

図 2 1の実施形態に示す気密シール機構は、中皿 2 8から突出する環状突起 4 0の第 2傾斜面 4 4の角度 02を、気密シ一ルリング 3 8の突出部 3 8 aの第 1傾斜面 4 2よりも大きくなるように略直角に形成したもので、この実施形態にあつても上記実施形態と同様の作用 ·効果を奏することができる。また、上記第 2傾斜面 4 4の角度 02は直角より大きな角度として設定しても良い。

図 2 2の実施形態に示す気密シール機構は、気密シ一ルリング 3 8の第 1傾斜面 4 2とは反対側となる内周部の上端部近傍に環状の溝部 3 8 gを形成することにより、該気密シ一ルリング 3 8自体の肉厚を減少して弾性機能を増大させると共に、環状凹溝 7 2の外周との間に該気密シールリング 3 8の径方向内方への弹性変形を許容する空隙 3を形成してある。この実施形態では上記溝部 3 8 gにより圧接力を高めるのみならず、気密シールリング 3 8の弾性変形に伴う弾発力を利用した第 1 , 第 2傾斜面 4 2， 4 4相互の圧接作用により、化粧料収納部 2 8 aの気密性を更に向上することができる。また、突出部 3 8 aが環状突起 4 0と圧接した際に、内方へ押し込まれる気密シールリング 3 8の内周縁側を、上記垂設部 7 4下端部に形成した切欠き部 7 6でスライド自在に受け止めることができるため、環状突起 4 0の上述した擦動による化粧料の除去能力を保証しつつ、シ —ル部分に必要な弾性変形機能を適切に付与することができる。

ところで、上記各実施形態において、レフィル容器 2 0の第 2蝶番 3 2を保持するために外周壁 1 2に形成した溝 1 2 dの構造、収納空間 1 8内でレフィル容器 2 0を位置決めするリブ 4 6の構造、収納空間 1 8の底壁 1 2 bに形成した開口部 5 1の形状、気密シールリング 3 8と環状突起 4 0とによる気密シール機構および回動可能なプッシュピース 5 2の形態を各種開示したが、上記各実施形態は本発明の目的を達成するための一例にすぎず、上記溝 1 2 d、リブ 4 6、開口部 5 1、気密シール機構、プッシュピース 5 2として上記各実施形態以外の構造を採用できることはいうまでもない。

以上説明した本発明に係る気密化粧料容器にあっては、容器本体内に区画形成した収納空間の一方の側を残して、他方の側に上下方向から着脱自在にレフィル容器を装着した状態では、内蓋の開閉端部に側方から隣接する容器本体の外周壁部分から収納空間内に向かってわずかに突出された位置決め突起に係止させてレフィル容器を収納空間内で位置決めすることができるとともに、また外周壁部分に設けられた複数の第 1取付係合部に中皿の第 2取付係合部を係脱自在に係合させることでレフィル容器を収納空間に保持することができる。そして上記位置決め突起によってレフィル容器を定位置に位置保持することができるため、従来のようにレフィル容器の装着スペースと化粧具の収納スペースとの間に隔成壁を設ける必要がなくなる。これにより収納空間を一連の連続した空間として成形することができるため、容器本体を製造する際の金型構造を簡素化することができるまた、収納空間の片側にレフィル容器を装着した状態では、空きスペースとなる収納空間の他側はパフ等の化粧具を収納するための収納部として用いることができる。

さらに、中皿に形成した化粧料収納部を内蓋で開閉するために該中皿から外方へ突出させて設けられて内蓋を中皿に回動自在に取り付けるヒンジ機構に関し、このヒンジ機構が隣接配置されることとなる容器本体の外周壁部分に、当該ヒンジ機構を容器本体外方に露出させた状態にはめ込む溝を形成したので、内蓋を回動するときにヒンジ機構が容器本体の外周壁と干渉することがなく、内蓋を容器本体の外側に向かって大きく開放することができる。

さらにまた、内蓋を閉じて中皿の化粧料収納部を閉止状態にすると、当該化粧料収納部の周りを取り囲んでこれら中皿と内蓋との間に設けた気密シール機構によって化粧料収納部を気密に密閉することができる。

特に本発明の気密シール機構は、内蓋を閉じていくときに、中皿若しくは内蓋のいずれか一方に化粧料収納部を取り囲んで、かつ他方に向かって突出させて設けた環状突起全周に対し、他方に設けた気密シ一ルリングが気密に圧接していく過程で、気密シ一ルリングが環状突起に対し摩擦接触して擦られながら移動するようになつているため、これら環状突起および気密シールリングにたとえ化粧料が付着していても、環状突起と気密シールリングとが互いに擦動する際に、付着した化粧料を擦り取って除去することができる。従って、内蓋が完全に閉じた状態では、化粧料が拭い取られた清浄な気密シールリングに清浄な環状突起が圧接していることとなり、優れた気密シール性能を確保することができる。

また、環状突起との擦動面を傾斜面としたので、内蓋を閉じていくに従って環状突起は気密シ一ルリングの当該傾斜面に順次より強く圧接かつ擦動して、化粧料を効果的に拭い去ることができるとともに、内蓋の閉止状態での気密シールリングと環状突起との圧接力を増大させることができて、さらに良好な気密性能を確保することができる。

そして、上記化粧料収納部の周りを取り囲んで気密シール機構が設けられるため、従来のように化粧料収納部の周囲に大きな環状凹部を設ける必要がなくなるこのため、該化粧料収納部の開口面積をより大きくすることができ、ひいては化粧料容器を大型化することなく化粧料の収納容量を増大することができる。また本発明にあっては、外蓋と内蓋とが共に閉止された状態でプッシュピースの単一の操作部を操作することによりこのプッシュピースが回動し、第 1解除部によって第 1フックと第 1係合突起との係合を解除できると共に、第 2解除部によって第 2フックと第 2係合突起との係合を解除でき、これにより外蓋および内蓋の双方を一つのプッシュビースで開放することができる。従って、外蓋および内蓋はプッシュピースの一度の操作で一挙に開放することができるため、二重構造となった蓋体の開動操作を著しく簡単化することができる。そして回動操作可能なプッシュピースとしたので、その操作スペースは小さくて済み、ひいては化粧料容器の小型化を図ることができる。

さらに本発明にあっては、容器本体の底壁に、レフィル容器を収納空間から離脱させるべくこのレフィル容器を押し上げるための開口部を形成したので、容器本体の底壁側から開口部に指等を差し込んでレフィル容器の底部を押し上げることにより、第 1 , 第 2取付係合部の係合状態を解除してレフィル容器を収納空間から簡単に取り外すことができる。

さらにまた本発明にあっては、開口部の形状を、レフィル容器の底部分の外形輪郭に沿って形成したので、レフィル容器の取り外し時に、そのほとんどが露出しているレフィル容器の底部分全体を複数本の指などで押すことができ、第 1 , 第 2取付係合部の係合をさらに容易に解除することができるという各種優れた効果を奏する。

Claims

請求の範囲

1 . 底壁と該底壁の周りを取り囲んで配置された外周壁とを有して器体状に形成され、これら外周壁と底壁とによってその内部に収納空間が区画形成された容器本体と、

該容器本体に回動自在に取り付けられ上記収納空間を開閉する外蓋と、化粧料を収納する化粧料収納部が形成された器体状の中皿と、該化粧料収納部を開閉するための内蓋と、該中皿にこれより外方へ突出させて設けられ、該内蓋を該中皿に対して回動自在に取り付けるためのヒンジ機構と、これら中皿と内蓋との間に設けられ、該化粧料収納部の周りを取り囲んで気密にシールする気密シ —ル機構とを有し、該ヒンジ機構が上記容器本体の上記外周壁に隣接配置されかっ該ヒンジ機構の反対側に位置される該内蓋の開閉端部が上記収納空間内に位置されるように、該収納空間の一方の側に空間を残して、他方の側に上下方向から着脱自在に装着されるレフィル容器と、

上記ヒンジ機構が隣接配置される上記容器本体の外周壁部分に形成され、該ヒンジ機構を該容器本体外方に露出させた状態にはめ込むための溝と、

上記レフィル容器の上記収納空間への装着位置を位置決めするために、上記内蓋の上記開閉端部に側方から隣接する上記容器本体の外周壁部分から該収納空間内に向かってわずかに突出された位置決め突起と、

上記レフィル容器を取り囲む上記容器本体の外周壁部分に設けられた複数の第 1取付係合部と、

上記中皿に設けられ、これら第 1取付係合部それそれに上下方向から係脱自在に係合されて該レフィル容器を上記収納空間に保持する複数の第 2取付係合部とを含み、

上記気密シール機構が、

上記中皿若しくは上記内蓋のいずれか一方に上記化粧料収納部を取り囲んで、かつ他方に向かって突出させて設けられた環状突起と、

上記中皿若しくは上記内蓋のいずれか他方に設けられ、かつ該内蓋を閉じる操作中に上記環状突起に対し摩擦接触して擦られながら移動する傾斜面を有して、該環状突起全周に気密に圧接する気密シールリングとを有する

ことを特徴とする気密化粧料容器。

2 . 上記容器本体に設けられた第 1係合突起と、

上記外蓋に設けられ上記第 1係合突起に係脱自在に係合されて該外蓋の閉じ状態を保持する第 1フックと、

上記レフィル容器の上記中皿に設けられた第 2係合突起と、

上記レフィル容器の上記内蓋に設けられ上記第 2係合突起に係脱自在に係合されて該内蓋の閉じ状態を保持する第 2フックと、

上記容器本体に回動自在に取り付けられ、これら第 1フックと第 1係合突起および第 2フックと第 2係合突起の係合をそれぞれ解除する一つのプッシュピースとを含み、

該プッシュピ一スが、

これを回動させる操作力が入力される単一の操作部と、

該操作部に入力された操作力によって上記第 1フックを上記第 1係合突起から離脱させる第 1解除部および上記第 2フックを上記第 2係合突起から離脱させる第 2解除部とを有する

蓋開放機構を備える

ことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の気密化粧料容器。

3 . 上記容器本体の上記底壁には、上記第 1取付係合部と上記第 2取付係合部との係合を外して上記レフィル容器を上記収納空間から離脱させるベく該レフィル容器を押し上げるための開口部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の気密化粧料容器。

4 . 上記開口部の形状は上記レフィル容器の底部分の外形輪郭に沿って形成されていることを特徴とする請求の範囲第 3項記載の気密化粧料容器。

5 . 底壁と該底壁の周りを取り囲んで配置された外周壁とを有して器体状に形成され、これら外周壁と底壁とによってその内部に収納空間が区画形成された容器本体と、

上記中皿に設けられ、これら第 1取付係合部それぞれに上下方向から係脱自在に係合されて該レフィル容器を上記収納空間に保持する複数の第 2取付係合部と、上記容器本体の上記底壁に形成され、上記第 1取付係合部と上記第 2取付係合部との係合を外して上記レフィル容器を上記収納空間から離脱させるベく該レフィル容器を押し上げるための開口部と、

上記容器本体に設けられた第 1係合突起と、上記外蓋に設けられ該第 1係合突起に係脱自在に係合されて該外蓋の閉じ状態を保持する第 1フックと、上記レフィル容器の上記中皿に設けられた第 2係合突起と、該レフィル容器の上記内蓋に設けられ該第 2係合突起に係脱自在に係合されて該内蓋の閉じ状態を保持する第 2フックと、該容器本体に回動自在に取り付けられ、これら第 1フックと第 1係合突起および第 2フックと第 2係合突起の係合をそれぞれ解除する一つのプッシュピースとを備え、該プッシュビースが、これを回動させる操作力が入力される単一の操作部と、該操作部に入力された操作力によって該第 1フックを該第 1係合突起から離脱させる第 1解除部および該第 2フックを該第 2係合突起から離脱させる第 2解除部とを有する蓋開放機構とを含み、上記気密シール機構が、

ことを特徴とする気密化粧料容器。