WO1998013980A1

WO1998013980A1 - Element de fermeture superieur d'un boitier de telephone portatif et procede de production de cet element

Info

Publication number: WO1998013980A1
Application number: PCT/JP1997/003423
Authority: WO
Inventors: Naoto Toyooka
Original assignee: Nissha Printing Co., Ltd.
Priority date: 1996-09-27
Filing date: 1997-09-26
Publication date: 1998-04-02
Also published as: JP3366649B2; EP0932288A1; KR20000048692A; CN1231790A; CN1158833C; EP0932288B1; US6504928B1; HK1021602A1; KR100693318B1; EP0932288A4

Description

明細害携帯電話機上蓋と携帯電話機上蓋の製造方法技術分野

この発明は、部品点数が少なく製品強度や防水性が良好で任意の意匠が施された携帯電話機上蓋と、表示用透明窓部と文字又は記号などを有する携帯電話機上蓋を効率良く製造できる携帯電話機上蓋の製造方法に関する。背景技術

従来、透明表示部を有する携帯電話機上蓋は、 L E Dなどの内部表示用の光が外部に漏れないようにするために隠蔽性のある着色成形樹脂で成形された上蓋本体部品に、内部の液晶表示が見えるようにするため透明樹脂で成形された表示用透明窓部品を嵌め合わせたものより構成されている。上記上蓋本体部品には、商品名などを印刷している。上記表示用透明窓部品には、液晶表示のコントラストをつけるために隠蔽性黒色ィンキで縁取り印刷をしている。

しかし、従来の携帯電話機上蓋は、上記上蓋本体部品と上記表示用透明部品とがもともと別々の部品であるので、衝搫により分解し壌れやすく、隙間から水が入り込みやすいなど、製品強度および防水性能が十分でなかつた。

また、従来の携帯電話機上蓋の製造方法は、上記上蓋本体部品を成形する工程、上記上蓋本体部品に文字及び記号などを印刷する工程、上記表示用透明部品を成形する工程、上記表示用透明部品に縁取り印刷する工程、上記上蓋本体部品と上記表示用透明部品とを嵌め合わせる工程を必要とするなど製造工程数が多い分、生産時間が長くかかり、不良品の発生率も高く、生産効率が悪かった。

また、上記上蓋本体部品用の成形装置と印刷装置、上記表示用透明部品用の成形装置と印刷装置、さらには、上記上蓋本体部品と上記表示用透明部品とを嵌め合わせる装置を必要とするなど準備すべき装置数が多いため、多大な投資を必要とし、生産コストがかかっていた。

この発明の目的は、部品点数が少なく製品強度や防水性が良好で任意の意匠が施された携帯電話機上蓋と、表示用透明窓部と文字又は記号などを有する携帯電話機上蓋を効率良く製造できる携帯電話機上蓋の製造方法を提供することにある。発明の開示

上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成している。

本発明の第 1態様によれば、透明基体フィルムから構成される最上層上に、少なくとも文字又は記号を表示する文字記号層、および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部を形成する着色層が積層され、その上に透明接着層が積層された絵付けフィルムが、音声出力用貫通孔および押しボタン用貫通孔を有する携帯電話機上蓋形状の透明樹脂成形品に上記透明接着層を介して接着し、少なくとも上記音声出力用貫通孔上の上記絵付けフィルムが除去されている携帯電話機上蓋を提供する。

本発明の第 2態様によれば、透明ィンキで形成された表面保護層から構成される最上層上に、少なくとも文字又は記号を表示する文字記号雇、および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部を形成する着色層が積層され、その上に透明接着層が積層された転写層が、音声出力用貫通孔および押しボタン用貫通孔を有する携蒂電話機上蓋形状の透明樹脂成形品に上記透明接着層を介して接着し、上記音声出力用貫通孔および上記押しボタン用貫通孔上の上記転写層が除去されている携帯電話機上蓋を提供する。

本発明の第 3態様によれば、上記着色層が、黒色隠蔽部と第 1着色隠蔽部と第 2着色隠蔽部とから構成され、上記表示用透明窓部が上記いずれかの隠蔽部で囲まれて形成されている第 1又は 2態様に記載の携帯電話機上蓋を提供する。

本発明の第 4態様によれば、上記最上層が皮脂耐性を有する第 1〜 3態様のいずれかに記載の携帯電話機上蓋を提供する。

本発明の第 5態様によれば、上記最上層が艷消し表面を有する第 1〜4 態様の、ずれかに記載の携帯電話機上蓋を提供する。

本発明の第 6態様によれば、上記最上層が抗菌性を有する第 1〜 5態様のいずれかに記載の携帯電話機上蓋を提供する。

本発明の第 7態様によれば、透明基体フィルム上に、少なくとも文字又は記号を表示する文字記号層、および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部を形成する着色層が積層され、その上に透明接着層が積層された絵付けフィルムを、音声出力用貫通孔および押しボタン用貫通孔を有する携帯電話機上蓋形状に透明樹脂を成形できる金型のキヤビティ凹部の内面に密着させ、

上記金型を型閉めして上記透明榭脂を射出することによって、上記絵付けフィルムを透明樹脂成形品に接着させ、

少なくとも上記音声出力用貫通孔上の上記絵付けフィルムを除去する携帯電話機上蓋の製造方法を提供する。

本発明の第 8態様によれば、基体フィルム上に、少なくとも透明インキで形成された表面保護層、文字又は記号を表示する文字記号層および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部を形成する着色層、透明接着層が順次積層された転写暦が形成された絵付けフィルムを、音声出力用貫通孔および押しボタン用貫通孔を有する携帯電話機上蓋形状に透明樹脂を成形できる金型のキヤビティ凹部の内面に密着させ、

上記金型を型閉めして上記透明樹脂を射出することによって、上記絵付けフィルムを透明樹脂成形品に接着させ、

その後、上記絵付けフィルムの上記基体フィルムを剥離し、上記音声出力用貫通孔および上記押しボタン用貫通孔上の上記転写層を除去する携帯電話機上蓋の製造方法を提供する。

本発明の第 9態様によれば、上記絵付けフィルムの上記着色層の膜厚を 2 π！〜 1 0 ;/ mとした第 7又は 8態様に記載の携帯電話機上蓋の製造方法を提供する。

本発明の第 1 0態様によれば、第 7〜 9態様のいずれかの携帯電話機上蓋の製造方法により製造された携帯電話機上蓋を提供する。

本発明の上記態様によれば、携帯電話機上蓋は、表示用透明窓部には液晶表示装置などの表示装置を配置し、音声出力用貫通孔にはスピーカなどを配置することができ、押しボタン用莨通孔には透光性樹脂などでできた押しボタンなどを配置することができ、携帯電話機裏蓋と合わせられて携帯電話機となすることができる。このような携帯電話機上蓋は、部品点数が少なく製品強度や防水性の良好で、文字又は記号又は模様などの任意の意匠が、任意の個所に施されたデザィン性に優れたものである。

また、本発明の上記態様の携帯電話機上蓋の製造方法は、多数部品の嵌め合わせ工程がない。また、隠蔽パターンによる任意の意匠と表示用透明窓部とを、一度の工程で任意の形状の樹脂成形品に形成できる。また、携帯電話機上蓋の任意の個所に任意の意匠を容易に施すことができる。よつて、表示用透明窓部と文字又は記号又は模様などを有する上記携帯電話機上蓋を効率良く製造できる。図面の簡単な説明

本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、図 1は、この発明の一実施形態にかかる携帯電話機上蓋を示す一部断面図であり、

図 2は、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋を示す一部断面図であり、

図 3は、この発明の一実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法に用いる絵付けフィルムを示す断面図であり、

図 4は、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法に用いる絵付けフィルムを示す断面図であり、

図 5は、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋を示す断面図であり、図 6は、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法の製造ェ程の一つを示す断面図であり、

図 7は、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法の製造ェ程の一つを示す断面図であり、

図 8は、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法の製造ェ程の一つを示す断面図であり、

図 9は、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法の製造ェ程の一つを示す断面図であり、

図 1 0 A, 図 1 0 Bは、この発明の上記実施形態の携帯電話機上蓋を示す正面図および側面図である。発明を実施するための最良の形態

本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。

以下、図面を参照しながらこの発明を詳しく説明する。

図 1〜図 2、図 5、図 1 O A, 図 1 0 Bは、この発明の一実施形態にかかる携帯電話機上蓋を示す図である。

この発明の上記実施形態にかかる携帯電話機上蓋は、透明基体フィルム 3から構成される最上屑上に、少なくとも文字又は記号を表示する文字記号層 6、および表示用透明窓部を形成する透光性又は隠蔽性の着色層例えば隠蔽層 7が積層され、その上に透明接着層 1 5が積層された絵付けフィルム 1が、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3を有する携帯電話機上蓋形状の透明樹脂成形品 1 7に透明接着層 1 5を介して接着し、少なくとも音声出力用貫通孔 2 2上の絵付けフィルム 1が除去されたものである。押しボタン用貫通孔 2 3上の絵付けフィルム 1を除去されないものでは、押しボタン用貫通孔 2 3上の絵付けフィルム 1が押しボタンの最上層の一部となる。

上記透明基体フィルム 3は、ボリエステル系樹脂、ポリプロピレン系榭脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン榭脂、ポリエチレンテレフタレート榭脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン樹脂、ビニロン樹脂、アセテート榭脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリル系樹脂、又はポリ塩化ビニル系樹脂等の透明なブラスチックフィル厶を使用する。透明基体フィルム 3の膜厚としては、 5 ^ m〜3 0 0 /i mのものを使用することができる。

上記押しボタン用貫通孔 2 3上の絵付けフィルム 1を除去しない場合は、透明基体フィルム 3の膜厚は 1 0 0 /i ir！〜 3 0 0 # mあり、 1 2 が好ましい。

上記透明基体フィルム 3には人間の耳や手や唾液が直接接触することになるので、透明基体フィルム 3として皮脂耐性のある材質を用いると耐久性が向上する。また、透明基体フィルム 3の人間の耳が接触する部分の表面をマツト加工などにより艷消し状とすると、柔らかい耳触り感を得ることができる。また、透明基体フィルム 3として抗菌性を有する材質を用いると、病原菌の感染などが防止できて、衛生上好ましい。この場合には、透明基体フィルム 3は、銀、銅、亜鉛、マンガンのいずれかの金属の塩を含む抗菌微生物剤ある t、は抗菌剤を分散含有させるか、あるいは塗布した樹脂フィルムを使用するとよい。

上記文字記号層 6は、携帯電話機やポケベルなどの表面に形成される商品名やメーカー名などの文字、数字、図形、記号、又は模様を、白色や黒色などの顔料、染料と樹脂バインダ一とから構成されるインキを用いて印刷で形成するとよい。文字記号層 6は、カーボンブラックゃスミ等の黒色の隠蔽性のある無機顔料や、パール顔料などのメタリック顔料などを用いて印刷で形成してもよい。文字記号層 6は、真空蒸着やスパッタリング、イオンプレーティングなどの方法によつて形成した金属薄膜から構成していてもよい。

隠蔽層 7は、携帯電話機上蓋 2 0の内部に装着される L E Dなどの表示用の光が外部に漏れないようにするために光の通過を遮る層であり、表示用透明窓部 2 1を形成する。お、表示用透明窓部 2 1は、以下に記載する隠蔽層 7により形成する以外に、隠蔽層 7の他の例として、透光性のィンキで形成された透光性着色層であってもよいし、隠蔽性のィンキを用いて形成された隠蔽性着色層であってもよい。表示用透明窓部 2 1は、携帯電話機上蓋 2 0の内部に装着される液晶表示装置などの表示が見えるようにするために光の通過が可能な部分である。表示用透明窓部 2 1は、隠蔽層 7が積層されていない抜きの部分に相当する。隙蔽層 7のィンキそのものが文字又は記号 1 6となるように形成してもよい。隠蔽層 7が積層されていない抜きの部分によって文字又は記号 1 6などを形成してもよい。隠蔽層 7は、カーボンブラックゃスミ等の黒色の無機顔料と樹脂バインダーなどから構成される黒色隠蔽ィンキを用いて印刷で形成した黒色隠蔽層 9 や、パール顔料などのメタリック顔料と樹脂バインダ一などから構成される白色隠蔽インキを用いて印刷で形成した白色隠蔽層 1 2がある。隠蔽層 7は、真空蒸着やスパッタリング、又はイオンブレーティングなどの方法によって形成した金属薄膜からなっていてもよい。

上記隠蔽層 7は、黒色隠蔽部 8と第 1着色隙蔽部 1 0と第 2着色隠蔽部 1 1とから構成され、表示用透明窓部 2 1が上記いずれかの隠蔽部 1 0または 1 1で囲まれて形成されたものでもよい（図 2、図 5 ) 。従来の携帯亀話機上蓋は、表示用透明窓部以外の部分は、隠蔽性の黒色や隠蔽性のメタリック色などいずれか単一色のものが多くデザィン的に単調で面白みに欠けていたが、本実施形態のように 3色以上の例えば、 4色、 5色に色分けされた隠蔽層 7を有するものとすることによって、デザィン的に面白いものとなる。第 1着色隠蔽部 1 0と第 2着色隠蔽部 1 1とは同じ色にすることによって、隠蔽性をより強めることができる。

具体的な層構成としては、第 1着色層 1 3、黒色隠蔽層 9、第 2着色層 1 4、白色隠蔽層 1 2、透明接着層 1 5を順次積層したものがある（図 2 ) 。つまり、黒色隠蔽層 9あるいは白色隠蔽層 1 2が形成されない抜きの部分によって、黒色隠蔽部 8あるいは白色隠蔽部で囲まれた表示用透明窓部 2 1を形成する。黒色隠蔽部 8は、前記黒色隠蔽層 9の黒色隠蔽ィンキをパターン化して形成するとよい。第 1着色隠蔽部 1 0は、前記白色隠蔽インキと第 1着色層 1 3のインキとを重ね合わせて形成するとよい。第 2着色隠蔽部 1 1は、白色隠蔽インキと第 2着色層 1 4のィンキとを重ね合わせて形成するとよい。第 1着色層 1 3のインキと第 2着色層 1 4のインキとは互いに異なる色を呈するものである。第 1着色層 1 3のインキと第 2着色層 1 4のインキとは透光性であってもよい。白色隠蔽層 1 2の上にさらに別の黒色隠蔽層 1 8を形成してもよい。第 1着色層 1 3、第 2着色層 1 4の色彩としては、黒、白、青、緑、赤、ピンク、パステルカラーなど種々のものがある。文字又は記号 1 6は、黒色隠蔽インキあるいは白色隠蔽インキが形成されていない抜きの部分によって形成してもよい。あるいは、文字又は記号 1 6は、黒色隠蔽インキあるいは白色隠蔽インキが形成されたインキ部分によって形成してもよい。前記抜きの部分による文字又は記号 1 6は、透光性の第 1着色層 1 3のィンキゃ第 2着色層 1 4のィンキによって着色してもよいし、黒色隠蔽ィンキゃ白色隠蔽ィンキによって着色してもよい。これによつて、着色発光する文字又は記号 1 6や白色隠蔽色の文字又は記号 1 6が、黒色や白色の隠蔽部に囲まれて形成される。絵付けフィルムの黒色隙蔽部 8と第 1着色隠蔽部 1 0との境目、あるいは黒色隠蔽部 8と第 2着色隠蔽部 1 1との境目、第 1着色隠蔽部 1 0と第 2着色隠蔽部 1 1との境目などを透明樹脂成形品 1 7の凹部 2 6に位置させたものとすることによって、境目の波打ちや色ズレなどが目立たず見栄えのよい製品となる (図 5、図 1 O A ) 。凹部 2 6は、線状や環状の溝から構成されるものでもよい（図 1 0 B ) 。あるいは、段差部から構成されるものでもよい。透明接着層 1 5は、後述する射出した透明榭脂 3 9が冷却固化されて成形された透明樹脂成形品 1 7の表面に接着する層である。透明樹脂成形品 1 7をポリアクリル系樹脂で成形すると同時に透明樹脂成形品 1 7の表面に透明接着層 1 5を接着させる場合は、透明接着層 1 5としてポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、透明榭脂成形品 1 7をポリフエ二レンォキシド · ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系榭脂、スチレン共重合体系樹脂、又はポリスチレン系ブレンド樹脂で成形する場合は、これらの樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、又はポリァミド系樹脂等を透明接着層 1 5として使用すればよい。透明接着層 1 5 の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、又はコンマコート法等のコーティングや、グラビア印刷、又はスクリーン印刷法等の印刷がある。透明接着層 1 5の乾燥膜厚は、 1 ！〜 5 u mとするのが一般的である。

絵柄層は、文字記号層 6と隠蔽眉 7との間に積層されてもよい。絵柄層は、携帯電話機に模様、色彩などを施すための層である。模様としては、木目模様、豹の毛皮の柄などのフヱイクファー模様や、又は大理石調などの抽象模様などがある。

透明樹脂成形品 1 7は、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3を有する携帯電話機上蓋形状を呈するものである。透明樹脂成形品 1 7は、後述する射出した透明樹脂 3 9が冷却固化されて成形されたものである。音声出力用貫通孔 2 2は人間の耳に接近あるいは接触される部分であるため透明榭脂成形品 1 7の上部に位置するとよい。押しボタン用貫通孔 2 3は人間が電話機を握つたまま手の親指などでボタンプッシュができるように透明榭脂成形品 1 7の下半分に位置するとよい。押しボタン用貫通孔 2 3のさらに下部に音声入力用貫通孔 2 4を形成してもよい。音声入力用貫通孔 2 4は人間の口が接近する部分であるためである。透明樹脂成形品 1 7の表面のうち、音声入力用貫通孔 2 4の形成位置付近と音声出力用貫通孔 2 2の形成位置付近は、押しボタン用貫通孔 2 3の形成位置付近に比べて盛り上がつていてもよい。透明樹脂成形品 1 7は、立上がり部あるいは側部にスィツチやダイアル、チューナー用の側部貫通孔 2 5を有するものでもよい（図 1 O A)。

絵付けフィルム 1と透明樹脂成形品 1 7との接着は、透明接着層 1 5を介して接着剤でひっつけた状態を意味してもよい。あるいは、透明樹脂成形品 1 7となる透明樹脂 3 9が溶融状態にあるときに、溶融状態の透明樹脂 3 9に絵付けフィルム 1の透明接着層 1 5を接触させ、接触させたまま透明樹脂 3 9を冷却固化させ、同時に前記絵付けフィルム 1の透明樹脂層が固着ある t、は融着などによつて透明樹脂成形品 1 7に固定され離れなくなつた状態を意味してもよい„

本実施形態の携帯電話機上蓋は、絵付けフィルム 1が透明樹脂成形 □

7に接着され、透明基体フィルム 3が剥離されない状態のものであってもよいし、いわゆる転写層 2が形成された絵付けフィルム 1が透明樹脂成形品 1 7に接着され、基体フィルム 4を剥離して転写層 2だけが透明樹脂成形品 1 7に接着した状態のものであってもよい（図 5 ) 。

前者の場合は、透明基体フィルムは転写層に比べて分厚く、比較的剛性を有するので、押しボタン用貫通孔 2 3上において、メンブレンスイッチの一部品である指接触用シートとして機能させることができる。また、押しボタン用貫通孔 2 3のところで上蓋の絵柄が途切れないようにして、押しボタン面と携帯電話機上蓋面とにおいて連続した絵柄を形成することができる。

後者の場合は、透明ィンキで形成された表面保護層 5から構成される最上層上に少なくとも文字記号雇 6、および表示用透明窓部 2 1を形成する隠蔽層 7が積層され、その上に透明接着層 1 5が積層された転写層 2が、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3を有する携帯鬣話機上蓋形状の透明樹脂成形品 1 7に透明接着層 1 5を介して接着し、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3上の転写層 2が除去されたものがある（図 2 ) 。転写雇 2は絵柄眉を有してもよい。

表面保護雇 5は、透明インキで形成されたものである。表面保護層 5は、透明接着層 1 5を透明樹脂成形品 1 7に接着した後、基体フィルム 4と転写層との間で剥離するためのものである。表面保護層 5は、熱可塑性樹脂や天然ゴムや合成ゴム等を用いて印刷などで形成するとよい。表面保護層 5の材質は、ポリアクリル系樹脂等があり、表面保護層 5に硬度が要求される場合には、紫外線硬化性樹脂等の電離放射線硬化樹脂を使用してもよい。電離放射線硬化樹脂は、単体で使用してもよいし、他の樹脂と混合して使用してもよい。表面保護雇 5には人間の耳や手や唾液が直接つくことになるので、表面保護層 5として皮脂耐性のある材質を用いると耐久性が向上する。また、表面保護層 5の人間の耳が接触する部分の表面をマツト加工などにより飴消し状とすると、柔らかい耳触り感を得ることができる。また、表面保護層 5として抗菌性を有する材質を用いると病原菌の感染などが防止できて、衛生上好ましい。表面保護層 5は、銀、銅、亜鉛、マンガンのいずれかの金属の塩を含む抗菌微生物剤あるいは抗菌剤を合成樹脂中に分散含有させたィンキを用いて塗布または印刷にて形成するとよい。次に、本発明の一実施形態にかかる携帯電話機上蓋の製造方法を説明する（図 6〜図 1 1 ) 。

本実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法は、基体フィルム 4上に、少なくとも文字記号層 6、および表示用透明窓部 2 1を形成する隠蔽層 7が積層され、その上に透明接着雇 1 5が積層された絵付けフィルム 1を、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3を有する透明樹脂成形品 1 7を携帯電話機上蓋形状に成形できる金型のキャビティ凹部 3 2の表面に密着させ、金型を型閉めして熔融した透明樹脂 3 9を射出することによつて、絵付けフィルム 1を透明樹脂成形品 1 7に接着させ、少なくとも音声出力用貫通孔 2 2上の絵付けフィルム 1を除去するものである。

以下に、この製造方法を詳しく説明する。

まず、絵付けフィルム 1と射出成形用の金型と射出装置とを用意する。絵付けフィルム 1は、透明基体フィルム 3上に、少なくとも文字記号雇 6、および表示用透明窓部 2 1を形成する隠蔽層 7が積層され、その上に透明接着層 1 5が積層されたものである（図 3 ) 。絵付けフイルム 1は、基体フィルム 4上に、少なくとも透明ィンキで形成された表面保護層 5、文字記号層 6および表示用透明窓部 2 1を形成する隠蔽層 7、透明接着層 1 5が順次積層された転写層 2が形成されたものでもよい（図 4 ) 。

透明基体フィルム 3、基体フィルム 4、文字記号層 6、隠蔽層 7、透明接着届 1 5あるいは絵柄層の各層の材質などについては、上記実施形態の携帯電話機上蓋について説明したものと同様である。絵付けフイルム 1の隠蔽層 7は、絵付けフィルム 1が大きく展延するときにもひびゃヮレが入らないようにするために、膜厚を 2〃m〜l 0 mとしてもよい。

絵付けフィルム 1の隠蔽層 7は、黒色隠蔽部 8と第 1着色隠蔽部 1 0と第 2着色隠蔽部 1 1とからなり、表示用透明窓部 2 1がいずれかの隠蔽部で囲まれて形成されてもよい。

具体的な層構成としては、基体フィルム 4上に表面保護層 5、文字記号層 6、第 1着色層 1 3、黒色隠蔽層 9、第 2着色層 1 4、白色隠蔽層 1 2、透明接着層 1 5を順次積層したものがある（図 4 ) 。つまり、黒色隠蔽層 9あるいは白色隠蔽層 1 2が形成されない抜きの部分によって、黒色隙蔽部 8および白色隠蔽部で囲まれた表示用透明窓部 2 1を形成する。基体フィルム 4、表面保護雇 5、文字記号層 6、透明接着層 1 5などの材質などは、上記実施形態の携帯電話機上蓋について説明したものと同様である。

黒色隠蔽部 8は、前記黒色睇蔽層 9の黒色隠蔽ィンキをパターン化して形成するとよい。第 1着色隠蔽部 1 0は、前記白色隠蔽インキと第 1着色層 1 3のインキとを重ね合わせて形成するとよい。第 2着色隠蔽部 1 1は、白色隠蔽ィンキと第 2着色層 1 4のインキとを重ね合わせて形成するとよい。第 1着色雇 1 3のィンキと第 2着色層 1 4のィンキとは互いに異なる色を呈するものである。第 1着色層 1 3のインキと第 2着色層 1 4のインキとは透光性であってもよい。黒色隠蔽ィンキあるいは白色隠蔽インキが形成されていない抜きの部分によって文字又は記号 1 6を形成してもよい。あるいは、黒色隠蔽ィンキあるいは白色隙蔽ィンキが形成されたィンキ部分によって、文字又は記号 1 6を形成してもよい。前記抜きの部分によつて文字又は記号 1 6を形成し、その文字又は記号 1 6の部分を透光性の第 1着色層 1 3のィンキゃ第 2着色雇 1 4のィンキによって着色してもよいし、黒色隠蔽インキや白色隠蔽インキによって着色してもよい。これによつて、着色発光する文字又は記号 1 6や白色隠蔽色の文字又は記号 1 6が、黒色や白色の隠蔽部に囲まれて形成される。

金型は、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3を有する携帯電話機上蓋形状に透明樹脂を成形できるものである（図 6〜図 9 )。金型は、可動型 3 0と固定型 3 1とから構成されるものがあり、可動型 3 0には透明樹脂 3 9が射出されるキヤビティ凹部 3 2を有し、固定型 3 1 にはキヤビティ凹部 3 2に対向した位置に射出装置の射出ノズルが直結した射出口 3 3を有する。可動型 3 0は、成形品に音声出力用貫通孔 2 2や押しボタン用貫通孔 2 3を形成するためのスライドコア 3 4を有してもよい。スライドコア 3 4は棒状であってもよいし、円環状あるいは筒状であつてもよい。可動型 3 0は、成形品に凹部 2 6を形成するための凸部 4 0を有してもよい。可動型 3 0のパーティング面には、絵付けフィルム 1をキヤビティ凹部 3 2の全周で押さえ付けるクランプ部材 3 5を有してもよい。可動型 3 0のキヤビティ凹部 3 2には、絵付けフイルム 1をキヤビティ凹部 3 2の内面に密着させるための吸引孔 3 6が形成されていてもよい。金型には、キヤビティ凹部 3 2の前面に絵付けフィルム 1を送り込む絵付けフィルム 1送り装置が取り付けられてもよい。絵付けフィルム送り装置は、可動型 3 0側あるいは固定型 3 1側の t、ずれに取り付けられてもよい。絵付けフィルム送り装置は、送り出し装置 3 7と巻き取り装置 3 8とからなり、可動型 3 0側あるいは固定型 3 1側の上方に送り出し装置 3 7 を、可動型 3 0側あるいは固定型 3 1側の下方に巻き取り装置 3 8を取り付けるとよい。絵付けフィルム送り装置は、送り出し装置 3 7とフィルム導入手段からなり、絵付けフィルム 1の分断端部をつかんで可動型 3 0と固定型 3 1との間に引き込むものでもよい。

まず、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3を有する透明樹脂成形品 1 7を携帯電話機上蓋形状 ί::成形できる金型のキャビティ凹部 3 2の内面に密着させる（図 6、図 7、図 8 ) 。

具体的には、絵付けフィルム 1は絵付けフィルム送り装置などにより可動型 3 0と固定型 3 1との間に送り込む。次に、絵付けフィルム 1の文字又は記号 1 6などとキヤビティ凹部 3 2との位置合わせをする。絵付けフィルム 1の黒色隠蔽部 8と第 1着色隠蔽部 1 0との境目やその他の色の境目などを、金型の凸部 4 0に位置合わせしておいてもよい（図 6 ) 。次に、可動型 3 0の吸引孔 3 6から絵付けフィルム 1を吸引して、絵付けフィルム 1をキヤビティ凹部 3 2の^面に密着させる（図 7 ) 。このとき、絵付けフィルム 1を钦化させてより展延しゃすくするために、絵付けフィルム 1を加熱してもよい。キヤビティ凹部 3 2が立ち上がりの大きい深さを有する場合は、絵付けフィルム 1の隠蔽層 7の膜厚を 2 m〜l と厚めにすると、絵付けフィルム 1が展延して隠蔽層 7が薄くなつても隠蔽効果が弱くなることがないので効果的である。絵付けフィルム 1をキヤビティ凹部 3 2の内面に密着させた後、可動型 3 0のスライドコア 3 4をキヤビティ凹部 3 2から固定型 3 1側へ突き出して絵付けフィルム 1を突き破つて固定型 3 1表面にまで到達させてもよい。スライドコア 3 4の突き出しは、金型の型閉め前に行ってもよいし、金型の型閉め後に行ってもよい（図 8 ) 。あるいは、途中まで突出し射出し、樹脂が充填後に固定型 3 1の表面まで到達させてもよい。また、可動型 3 0のスライドコア 3 4に対応させて、固定型 3 1からもスライドコア（図示せず）を設け、射出後両スラィドコアを前後に駆動させて絵付けフィルムを切断させてもよい。送り込みは、絵付けフィルム 1を所定の大きさにトリミングしたものを金型内に入れてもよい。あるいは、長尺状の絵付けフィルム 1を金型内に送り込み、型閉めあるいはクランプ時に所定形状に切断してもよい。

次に、金型を型閉めして熔融した透明樹脂 3 9を射出することによって、絵付けフィルム 1を透明樹脂成形品 1 7に接着させる（図 9 ) 。熔融した透明樹脂 3 9が冷却固化された後に、必要により基体フィルム 4を剥離する。また、音声出力用贯通孔 2 2上の絵付けフィルム 1あるいは転写層 2 を除去する。

具体的には、可動型 3 0と固定型 3 1とを型閉めし、固定型 3 1の射出口 3 3からキヤビティ一凹部 3 2内に熔融した透明樹脂 3 9を射出し、キヤビティー凹部 3 2内を熔融した透明樹脂 3 9で充満させる。スライドコア 3 4が突き出た部分には熔融した透明樹脂 3 9が回り込まないので、射出された熔融透明樹脂 3 9が冷却固化され、透明樹脂成形品 1 7に音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3が形成される（図 5、図 1 0 B) 。絵付けフィルム 1の黒色隠蔽部 8と第 1着色隠蔽部 1 0との境目やその他の色の境目などを、スライドコア 3 4や金型の凸部 4 0に位置合わせしておいた場合は、絵付けフィルム 1の黒色隠蔽部 8と第 1着色隠蔽部 1 0、あるいは黒色隠蔽部 8と各着色隠蔽部との境目やその他の色の境目などが透明榭脂成形品 1 7の凹部 2 6に位置することになるので、色の境目の波打ちや色ずれなどが目立たず効果的である（図 5、図 1 0 A, 図 1 0 B )。

透明樹脂 3 9としては、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂、透明 A B S樹脂、又はゴム入りアクリル樹脂などの射出成形用樹脂を用いる。ゴム入りアクリル榭脂の具体例としては、三菱レーヨン社製「アクリルぺット I R-D50J等がある。

絵付けフィルム 1の除去は、基体フィルム 4を剥離しない場合は、少なくとも音声出力用貫通孔 2 2上の絵付けフィルム 1を除去し、必要により、押しボタン用貫通孔 2 3上の絵付けフィルム 1も除去する。除去した絵付けフィルム 1は、取り出しロボッ卜などで、型内から取り出してもよい。また、製品を取り出した後に絵付けフィルム 1を除去してもよい。基体フィルム 4を剥離し転写層 2を転写する場合は、音声出力用貫通孔 2 2上の絵付けフィルム 1を除去し、必要により、音声出力用貫通孔 2 2上および押しボタン用貫通孔 2 3上の転写層 2を除去する。

除去の方法は、不要部を、エアーによって吹き飛ばす方法や、ブラシでかき取る方法、又は吸引して吸い取る方法がある。あるいは、粘着剤が塗られた P E Tなどの可撓性のシートを、不要な絵付けフィルム 1や転写層 2が残っている音声出力用貫通孔 2 2上および押しボタン用貫通孔 2 3上に置き、その上から、音声出力用貫通孔 2 2および押しボタン用貫通孔 2 3にはまり込む凸型形状のゴムなどの弾性体を押し付け、可撓性シ一トの粘着力によって絵付けフィルム 1や転写層 2の不要部を取り去ることもでさる

このようにして得られた透明樹脂成形品 1 7の形状は、金型の形状を種々変えることにより、様々な形状のものが得られるので、携帯電話機上蓋としての形状は限定されない。

このようにして製造された携帯電話機上蓋 2 0は、表示用透明窓部 2 1 には液晶表示装置を配置し、音声出力用貫通孔 2 2にはスピーカなどが配置され、押しボタン用貫通孔 2 3には透光性樹脂などでできた押しボタンなどが配置され、携帯電話機裏蓋と合わせられて携帯電話機となる。

上記実施形態の携帯電話機上蓋は、部品点数が少なく製品強度や防水性の良好で、文字又は記号又は模様などの任意の意匠が、任意の個所に施されたデザィン性に優れたものである。

また、上記実施形態の携帯電話機上蓋の製造方法は、多数部品の嵌め合わせによることがない。また、隠蔽パターンによる任意の意匠と表示用透明窓部とを、一度の工程で任意の形状の樹脂成形品に形成できる。よって、携帯電話機上蓋の任意の個所に任意の意匠を容易に施すことができる、また、表示用透明窓部と文字又は記号又は模様などを有する携帯電話機上蓋を効率良く製造できる。

明細書、請求の範囲、図面、要約害を含む 1 9 9 6年 9月 2 7曰に出願された日本特許出願第 8— 2 7 7 0 0 8号に開示されたものの総ては、参考としてここに総て取り込まれるものである。

本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims

請求の範囲

1. 透明基体フィルム（3)から構成される最上層上に、少なくとも文字又は記号を表示する文字記号層（6)、および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部（21)を形成する着色層（7)力 <積層され、その上に透明接着層（15)が積層された絵付けフィルム（1)が、音声出力用貫通孔（22) および押しボタン用貫通孔（23) を有する携帯電話機上蓋形状の透明樹脂成形品に上記透明接着層を介して接着し、少なくとも上記音声出力用貫通孔上の上記絵付けフィルムが除去されている携帯電話機上蓋。

2. 透明インキで形成された表面保護届 (5)から構成される最上眉上に、少なくとも文字又は記号を表示する文字記号層（6)、および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部（21)を形成する着色層（7) が積層され、その上に透明接着層（15) が積層された転写層（2)が、音声出力用貫通孔（22)および押しボタン用貫通孔（23)を有する携帯電話機上蓋形状の透明樹脂成形品に上記透明接着層を介して接着し、上記音声出力用貫通孔および上記押しボタン用貫通孔上の上記転写層が除去されている携帯電話機上蓋。

3. 上記着色層（7)が、黒色隠蔽部（9) と第 1着色隠蔽部（10) と第 2着色隠蔽部（11) とから構成され、上記表示用透明窓部が上記いずれかの隠蔽部で囲まれて形成されている請求項 1又は 2に記載の携帯電

4. 上記最上層が皮脂耐性を有する請求項 1〜 3のいずれかに記載の携帯電話機上蓋。

5. 上記最上層が絶消し表面を有する請求項 1〜 4のいずれかに記載の携帯電話機上蓋。

6. 上記最上層が抗菌性を有する請求項 1〜 5の t、ずれかに記載の携 w電 δί機上蓋。

7. 透明基体フイルム（ 3 ) 上に、少なくとも文字又は記号を表示する文字記号層（6)、および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部（21) を形成する着色層（7) が積層され、その上に透明接着層（15) が積層された絵付けフィルム（1)を、音声出力用貫通孔（22)および押しボタン用貫通孔（23)を有する携帯電話機上蓋形状に透明樹脂を成形できる金型のキヤビティ凹部（32)の内面に密着させ、

少なくとも上記音声出力用貫通孔上の上記絵付けフィルムを除去する携帯電話機上蓋の製造方法。

8. 基体フィルム（3)上に、少なくとも透明インキで形成された表面保護層（5)、文字又は記号を表示する文字記号層（6)および携帯電話機表示装置の表示用透明窓部（21) を形成する着色層（7) 、透明接着層（15) が順次積層された転写層（2)が形成された絵付けフィルム

(1) を、音声出力用貫通孔（22)および押しボタン用貫通孔（23) を有する携帯電話機上蓋形状に透明樹脂を成形できる金型（30, 31) のキヤビティ凹部（32) の内面に密着させ、

その後、上記絵付けフイルムの上記基体フィルムを剥離し、上記音声出力用貫通孔および上記押しボタン用貫通孔上の上記転写層を除去する携帯電話機上蓋の製造方法。

9. 上記絵付けフィルム（1)の上記着色層（7) の膜厚を 2 11！〜 1 0 mとした請求項 7又は 8に記戧の携帯電話機上蓋の製造方法。

1 0. 請求項 7〜 9の I、ずれかの携帯電話機上蓋の製造方法により製造された携帯電話機上蓋。