明細書
モード選択装置およびディジ夕ルカメラ 技術分野
この発明は、 モード選択装置に関し、 特にたとえばディジタルカメラに適用さ れ、 L個の設定項目の各々に割り当てられた複数の動作モードのうち設定項目毎 に 1つずつ選択された有効動作モードに従って動作を行う電子機器のモード選択 装置に関する。 従来技術
従来のディジタルカメラでは、 モードキーが押されると複数の撮影設定項目が モニタに表示され、 十字キーおよびセットキ一の操作に応答して撮影設定が変更 されていた。 しかし、 モニタのサイズには限界があるため、 表示できる撮影設定 項目の数が制限されるという問題があった。 ここで、 撮影設定項目を階層構造と すれば、 項目数の増加に対応できるが、 そうすると操作が煩雑になってしまう。 発明の概要
それゆえに、 この発明の主たる目的は、 新規なモード選択装置を提供すること である。
この発明の他の目的は、 設定項目数を増やすことができ、 かつ操作の煩雑さを 解消できる、 モード選択装置を提供することである。
この発明のその他の目的は、 新規なディジタルカメラを提供することである。 この発明のさらにその他の目的は、 設定項目数を増やすことができ、 かつ操作の 煩雑さを解消できる、 ディジ夕ルカメラを提供することである。
この発明によれば、 L個の設定項目の各々に割り当てられた複数の動作モード のうち設定項目毎に 1つずつ選択された有効動作モ一ドに従って動作を行う電子 機器のモード選択装置は、 次のものを備える: L個の有効動作モードに個別に対 応する L個の第 1キャラクタのうち M (M< L) 個の第 1キャラクタを表示する 第 1表示手段;第 1表示手段によつて表示される第 1キャラクタをキ一操作に応
答して更新する更新手段;基準位置に表示された第 1キャラクタに対応する設定 項目に割り当てられた複数の動作モードのうち有効動作モ一ド以外の動作モ一ド を検出する検出手段;検出手段によって検出された動作モードに対応する第 2キ ャラクタを追加表示する第 2表示手段;および第 2表示手段によって表示された 任意の第 2キャラクタの選択を受け付ける受付手段。
L個の設定項目の各々には、 複数の動作モードが割り当てられる。 動作は、 設 定項目毎に 1つずつ選択された有効動作モードに従って行われる。 第 1表示手段 は、 L個の有効動作モードに個別に対応する L個の第 1キャラクタのうち M (M く L) 個の第 1キャラクタを表示する。 キー操作が行われると、 第 1キャラクタ の表示が更新手段によって更新される。 検出手段は、 基準位置に表示された第 1 キャラクタに対応する設定項目に割り当てられた複数の動作モードのうち、 有効 動作モード以外の動作モードを検出する。 検出された動作モ一ドに対応する第 2 キャラクタは、 第 2表示手段によって追加表示される。 表示された任意の第 2キ ャラク夕の選択は、 受付手段によって受け付けられる。
つまり、 一部の第 1キャラクタが表示され、 さらに基準位置に存在する第 1キ ャラク夕に関連する第 2キャラクタが追加表示される。 表示される第 1キャラク タはキー操作に応答して更新されるため、 第 2キャラクタもまたキー操作に応答 して更新される。 このため、 設定項目数を増やすことができるとともに、 操作の 煩雑さを解消できる。
好ましくは、 更新手段は、 第 1キャラクタをキー操作に応答して N (Nく M) 個ずつ更新する。 これによつて、 L個の第 1キャラクタの位置関係を容易に把握 できる。
好ましくは、 L個の第 1キャラクタは循環的に連続し、 更新手段はジョグダイ ャルキーの操作に応答して更新処理を行う。 これによつて、 1方向へのダイヤル 操作によつて所望の設定項目の第 2キャラクタを表示させることができる。 基準位置に表示された第 1キャラクタに対応する設定項目名を第 3表示手段に よって表示するようにしてもよい。 こうすることで、 基準位置に表示された第 1 キャラクタが抽象的であつたとしても、 選択された設定項目の内容を容易に認識 することができる。
好ましくは、 任意の画像が画像表示手段によって表示される。 このとき、 第 1 キャラクタおよび第 2キャラクタはそれぞれ、 第 1表示手段および第 2表示手段 によつて任意の画像に多重表示される。第 1表示手段は一部の第 1キャラクタ(L 個のうちの M ) しか表示せず、 第 2表示手段は基準位置に表示された第 1キヤ ラクタに関連する第 2キャラクタしか表示しないため、 画像の表示を大きく妨げ ることはない。
この発明の 1つの局面は、 L個の設定項目の各々に割り当てられた複数の動作 モードのうち設定項目毎に 1つずつ選択された有効動作モードに従って動作を行 う電子機器のモード選択方法であって、 次のステップを含む: (a) L個の有効動 作モードに個別に対応する L個の第 1キャラクタのうち M (M<L) 個の第 1キ ャラクタを表示し; (b) ステップ (a) によって表示される第 1キャラクタをキー 操作に応答して更新し; (c) 基準位置に表示された第 1キャラクタに対応する設 定項目に割り当てられた複数の動作モードのうち有効動作モード以外の動作モー ドを検出し; (d) ステップ (c) によって検出された動作モードに対応する第 2キ ャラクタを追加表示し;そして (e) ステップ ( によって表示された任意の第 2 キャラクタの選択を受け付ける。
また、 この発明の他の局面は、 L個の撮影設定項目の各々に割り当てられた複 数の動作モードのうち撮影設定項目毎に 1つずつ選択された有効動作モードに従 つて撮影動作を行うディジタルカメラにおける制御方法であって、 次のステップ を含む: (a) L個の有効動作モードに個別に対応する L個の第 1キャラクタのう ち Μ (Μく L) 個の第 1キャラクタを表示し; (b) ステップ (a) によって表示さ れる第 1キャラクタをキー操作に応答して更新し; (c) 基準位置に表示された第 1キャラクタに対応する撮影設定項目に割り当てられた複数の動作モードのうち 有効動作モード以外の動作モードを検出し;(d) ステップ (c) によって検出され た動作モードに対応する第 2キャラクタを追加表示し;そして (e)ステップ (d)に よつて表示された任意の第 2キャラクタの選択を受け付ける。
この発明によれば、 L個の撮影設定項目の各々に割り当てられた複数の動作モ 一ドのうち撮影設定項目毎に 1つずつ選択された有効動作モ一ドに従って撮影動 作を行うディジタルカメラは、 次のものを備える: L個の有効動作モードに個別
に対応する L個の第 1キャラクタのうち M (Mく L) 個の第 1キャラクタを表示 する第 1表示手段;第 1表示手段によって表示される第 1キャラクタをキ一操作 に応答して更新する更新手段;基準位置に表示された第 1キャラクタに対応する 撮影設定項目に割り当てられた複数の動作モードのうち有効動作モード以外の動 作モードを検出する検出手段;検出手段によって検出された動作モードに対応す る第 2キャラクタを追加表示する第 2表示手段;および第 2表示手段によ^)て表 示された任意の第 2キャラクタの選択を受け付ける受付手段。
L個の撮影設定項目の各々には、 複数の動作モードが割り当てられる。 撮影動 作は、 撮影設定項目毎に 1つずつ選択された有効動作モードに従って行われる。 第 1表示手段は、 L個の有効動作モードに個別に対応する L個の第 1キャラク 夕のうち M (M<L) 個の第 1キャラクタを表示する。 キ一操作が行われると、 第 1キャラクタの表示が更新手段によって更新される。 検出手段は、 基準位置に 表示された第 1キャラクタに対応する撮影設定項目に割り当てられた複数の動作 モードのうち、 有効動作モード以外の動作モードを検出する。 検出された動作モ ードに対応する第 2キャラクタは、 第 2表示手段によって追加表示される。 表示 された任意の第 2キャラクタの選択は、 受付手段によって受け付けられる。 つまり、 一部の第 1キャラクタが表示され、 さらに基準位置に存在する第 1キ ャラクタに関連する第 2キャラクタが追加表示される。 表示される第 1キャラク 夕はキ一操作に応答して更新されるため、 第 2キャラクタもまたキ一操作に応答 して更新される。 このため、 撮影設定項目数を増やすことができるとともに、 操 作の煩雑さを解消できる。
'この発明の上述の目的, その他の目的, 特徴および利点は、 図面を参照して行 う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。 図面の簡単な説明
図 1はこの発明の一実施例を示すブロック図であり ;
図 2は図 1実施例の動作の一部を示すフロー図であり ;
図 3は図 1実施例の動作の他の一部を示すフロー図であり ;
図 4は図 1実施例の動作のその他の一部を示すフロー図であり ;
図 5は撮影設定項目の有効動作モードが登録されたテーブルを示す図解図であ ¾ ;
図 6はモニタに表示されるスル一画像の一例を示す図解図であり ; 図 7はスルー画像に O S D表示されるメニュー画像の一例を示す図解図であ り ;
図 8はスルー画像に〇 S D表示されるメニュー画像の他の一例を示す図解図で あり ;
図 9はスルー画像に O S D表示されるメニュー画像のその他の一例を示す図解 図であり ;
図 1 0はスルー画像に O S D表示されるメニュー画像のさらにその他の一例を 示す図解図であり ;そして
図 1 1はメニュー画像を形成する複数のキャラクタの位置関係の一例を示す図 解図である。 発明を実施するための最良の形態
図 1を参照して、 この実施例のディジタルカメラ 1 0は、 フォーカスレンズ 1 2を含む。 被写体の光学像は、 このフォーカスレンズ 1 2および絞りユニット 1 3を経てイメージセンサ 1 4の受光面に入射される。 受光面では、 入射された光 学像に対応するカメラ信号つまり生画像信号、 が光電変換によって生成される。 なお、 受光面は、 原色べィャ配列の色フィルタ (図示せず) によって覆われ、 力 メラ信号を形成する各々の画素信号は、 R, Gまたは Bの色情報のみを持つ。 電源が投入されると、 C P U 4 0によってスルー画像処理が行われる。 まず、 タイミングジェネレータ (T G) 1 6に処理命令が与えられ、 T G 1 6によって イメージセンサ 1 4が駆動される。 イメージセンサ 1 4は、 光電変換によって生 成されるカメラ信号に所定フレームレートで間引き読み出しを施す。 イメージセ ンサ 1 4から出力された各フレームのカメラ信号は、 C D S ZA G C回路 1 8に よって周知のノイズ除去およびレベル調整を施され、 その後 A/D変換器 2 0で ディジタル信号に変換される。
信号処理回路 2 2は、 C P U 4 0からの処理命令に応答して、 AZD変換器 2
0から出力された各フレームのカメラデータに色分離, 白バランス調整, YUV 変換などの信号処理を施し、 輝度成分 (Yデータ) および色差成分 (Uデータ, Vデータ) からなる画像データを生成する。 生成された画像データはメモリ制御 回路 24に与えられ、 メモリ制御回路 24によって SDRAM26に書き込まれ る。
ビデオエンコーダ 28は、 CP U40からの処理命令に応答して、 SDRAM 26の画像データをメモリ制御回路 24に読み出させる。 ビデオエンコーダ 28 はさらに、 読み出された各フレームの画像データを NTS Cフォーマツトのコン ポジット画像信号にエンコードし、 エンコードされたコンポジット画像信号をス イッチ SW1を通してモニタ 30に供給する。 モニタ 30には、 被写体のリアル 夕ィム動画像つまりスルー画像が表示される。
なお、 スィッチ SW1は、 キャラクタジェネレータ 34からキャラクタ信号が 出力されるとき、 キャラクタジェネレータ 34と接続される。 キャラクタ信号は スィッチ SW1を介してモニタ 30に与えられ、 これによつて所望のキャラクタ が画面に OS D表示される。
オペレータによってシャツタポタン 42が半押しされると、 CPU40は、 ォ ペレ一夕の設定に従って前調整処理を行う。 撮影動作についてオペレータが設定 できる項目つまり撮影設定項目としては、 感度 (I SOI 00/1 S0200/ I S0400), 測光方式 (スポット測光 Z中央重点測光 マルチ測光), 露出制 御方式(絞り優先/シャツタスピード優先/プログラム AE/マニュアル), 白パ ランス調整方式(蛍光灯/太陽光ノ白熱灯 Z曇天), フォーカス調整方式(スポッ トフォーカスノマルチフォーカス),解像度 (3264/2880/2288/1 600Z640), セルフ夕イマ (オン Zオフ), ノイズ軽減(オン/オフ), 圧縮 率 (S— F I NE/F I NE/NORM) の 9つがある。 なお、 所望の動作モ一 ドを選択するときの操作方法については、 後段で詳しく説明する。
前調整処理では、 感度の設定に応じて003ノ八0(:回路18のゲインが調整 され、 測光方式および露出制御方式の設定に従って露出が調整され、 白バランス 調整方式の設定に従って信号処理回路 22の白バランス調整係数が決定され、 そ してフォーカス調整方式の設定に従ってフォーカスが調整される。 たとえば、 感
度として " I S〇 400 "が選択されていれば、 I S O 400に対応するゲイン が CDS/AGC回路 18に設定される。 また、 測光方式および露出制御方式と して "中央重点測光" および "絞り優先" がそれぞれ選択されていれば、 画面中 央部に重み付けが施された Yデ一夕に基づいて明るさが測定され、 その測定結果 に基づいて最適シャツタスピードが算出される。 さらに、 白パランス調整方式と して "白熱灯" が選択されていれば、 白熱灯の光源を考慮して最適白バランス調 整係数が算出される。 さらにまた、 フォーカス調整方式として "スポットフォー カス" が選択されていれば、 画面中央部の Yデータの高周波成分に基づいてフォ —カスレンズ 12の位置が調整される。
こうして前調整が完了した後にシャツ夕ポタン 42が全押しされると、 撮影ノ 記録処理が CP U40によって行われる。 まず、 解像度の設定に応じた画素読み 出しが TG 16に命令される。 解像度として "3264" が選択されていれば、 全画素読み出しが TG 16に命令され、 "3264"以外が選択されていれば、そ の選択に応じた間引き読み出しが TG16に命令される。 TG16は、 CPU4 0からの命令に応じた態様でイメージセンサ 14からカメラ信号を読み出す。 読 み出されたカメラ信号は上述と同じ処理によつて輝度成分および色差成分からな る画像データに変換され、変換された画像デ一夕が SDRAM 26に格納される。 なお、 セルフタイマの設定が "オン" であれば、 TG 16への命令はシャツ夕 ポタン 42の全押しから所定期間経過後に行われる。 また、 ノイズ軽減の設定が "オン"であれば、 メカニカルシャツ夕 (図示せず) が閉じられた後にカメラ信 号が再度読み出され、 読み出されたカメラ信号に基づく画像データつまり黒画像 データが SDRAM26に格納される。 黒画像データは、 先に SDRAM26に 格納された画像データつまり被写体像データとの間で減算処理を施され、 これに よってイメージセンサ 14に固有のノイズが除去される。
シャツ夕ポタン 42の全押しに基づく画像データが SDRAM 26に格納され ると、 CPU40は、 TG 16を不能化し、 圧縮率の設定に対応する Qファクタ を圧縮命令とともに J PEGコーデック 32に与える。 Qファクタは、 "NOR M"が選択されたとき最も大きく、 "S— F I NE"が選択されたとき最も小さい。 J PEGコーデック 32は、 SDRAM26に格納された画像データをメモリ制
御回路 24に読み出させ、 読み出された画像データに J PEGフォーマツトに準 じた圧縮処理を施す。 Qファクタに応じたサイズの圧縮画像デー夕が得られると、 J P E Gコーデック 32は、この圧縮画像データをメモリ制御回路 24に与える。 圧縮画像デ一夕は、 メモリ制御回路 24によって S D R AM 26に格納される。
CPU40はその後、 メモリ制御回路 24を通して SDRAM26から圧縮画 像デ一夕を読み出し、 読み出された圧縮画像デ一夕を I/F回路 36を通してメ モリカード 38に記録する。 これによつて、 メモリカード 38内に画像ファイル が作成される。
なお、 メモリカード 38は、 着脱自在な不揮発性の記録媒体であり、 スロット (図示せず)に装着されたときに CPU40によってアクセス可能となる。また、 撮影 Z記録処理のうち、 露光から圧縮画像データの生成までが撮影処理であり、 圧縮画像データをメモリカード 38に記録する処理が記録処理である。
図 2—図 4に示すフロ一図に対応する制御プログラムは ROM54に記録され ており、 この制御プログラムは CP U40によって実行される。
図 2に示すステップ S 1では上述のスル一画像処理が行われ、 これによつてス ルー画像がモニタ 30に表示される。 ステップ S 3ではシャツ夕ポタン 42の半 押しの有無が判別され、 ステップ S 13ではモードキー 50の操作の有無が判別 される。 モードキー 50が操作されたときはステップ S 15でモード選択処理が 行われ、 その後、 処理はステップ S 3に戻る。
シャツ夕ポタン 42が半押しされたときは、ステップ S 3で YESと判断され、 ステップ S 5で上述の前調整処理が行われる。 これによつて、 所望の感度に応じ たゲインが CDS/AGC回路 18に設定され、 露出, 白バランスおよびフォー カスが最適値に設定される。
ステップ S 7ではシャツ夕ポタン 42が全押しされたかどうかが判別され、 ス テツプ S 9ではシャツ夕ポタン 42の押圧状態が解除されたかどうかが判別され る。 ステップ S 9で YESと判断されると処理はステップ S 3に戻るが、 ステツ プ S 7で YESと判断されるとステップ S 11で上述の撮影/記録処理が行われ る。 これによつて、 シャツ夕ボタン 42が全押しされた時点の画像データが、 フ アイル形式でメモリカード 38に記録される。
ステップ S I 5のモード選択処理は、 図 3に示すサブルーチンに従って実行さ れる。 まずステップ S 2 1でフラッシュメモリ 5 2から現時点の有効動作モード の一部が抽出される。 フラッシュメモリ 5 2には、 図 5に示す要領でテーブル 5 2 aが形成されている。 図 5によれば、 テーブル 5 2 aは 9つの撮影設定項目に 区分され、 撮影設定項目毎に 1つの動作モードが登録される。 感度としては " I S 0 2 0 0 " が登録され、 測光方式としては "マルチ測光" が登録され、 露出制 御方式としては "プログラム AE " が登録されている。 また、 白バランス調整方 式として "オート"が登録され、 フォーカス調整方式として "スポットフォー力 ス"が登録され、 解像度として " 2 8 8 0 " が登録されている。 さらに、 セルフ タイマとして "オフ"が登録され、 ノイズ軽減として "オン" が登録され、 圧縮 率として " F I N E"が登録されている。 テーブル 5 2 aに登録された動作モー ドが現時点における有効動作モ一ドであり、 このうち 3つの有効動作モ一ドがス テツプ S 2 1の処理によってテーブル 5 2 aから抽出される。
ステップ S 2 3では、 キャラクタジェネレータ 3 4およびスィッチ SW 1が制 御され、 これによつてテーブル 5 2 aから抽出した有効動作モードに対応するキ ャラク夕つまり有効モードキャラクタがモニタ 3 0に O S D態様で表示される。 ステップ S 2 5では、 基準位置に表示されたキャラクタに対応する撮影設定項目 が特定される。 ステップ S 2 7では特定された撮影設定項目に関する無効動作モ ードつまり有効動作モード以外の動作モードが検出され、 ステップ S 2 9では検 出された無効動作モ一ドに対応するキャラクタつまり無効モードキャラクタがモ 二夕 3 0に O S D態様で表示される。
ステップ S 3 1では特定された撮影設定項目の名称がモニタ 3 0に O S D態様で 表示され、 ステップ S 3 3では基準位置に存在する有効動作モードのキャラクタ を指向するカーソルがモニタ 3 0に〇S D態様で表示される。 ステップ S 2 9 - S 3 3においても、 キャラクタジェネレータ 3 4および SW 1の制御によってキ ャラクタ表示が、行われる。
たとえば図 6に示す要領でスルー画像が表示されているときにモードキー 5 0 が操作されると、画面表示は図 6から図 7に更新される。図 7によれば、 "フォー カス調整方式"について有効な動作モードのキャラクタ C F 1 , "解像度"につい
て有効な動作モードのキャラクタ CR 1, および "セルフ夕イマ" について有効 な動作モードのキャラクタ CT1が表示される。 図 7におけるキャラクタ CR 1 の表示位置が基準位置であり、 "解像度"が基準位置の撮影設定項目として特定さ れる。このため、 "解像度"に関する無効動作モードのキャラクタ CR2,CR2, …が、 キャラクタ CR1の右側に追加表示される。 さらに、 基準位置の撮影設定 項目の名称である "解像度" が、 画面の左上に表示される。 カーソル CSRは、 基準位置に表示されたキャラクタ C R 1を指向するように表示される。
なお、 テーブル 52 aに登録された各々の有効動作モードのキャラクタは、 図 11に示す位置関係を有する。 "セルフ夕イマ"に関する有効動作モードのキャラ クタ C T 1から時計回り方向に眺めると、 "ノィズ軽減"に関する有効動作モード のキャラクタ CN1, "圧縮率" に関する有効動作モードのキャラクタ CC 1, "感度"に関する有効動作モードのキャラクタ CG 1, "測光方式"に関する有効 動作モードのキャラクタ CL 1, "露出制御方式"に関する有効動作モードのキヤ ラクタ CE 1, "白バランス" に関する有効動作モードのキャラクタ CW1, "フ オーカス調整方式" に関する有効動作モードのキャラクタ CF 1, および "解像 度 "に関する有効動作モードのキャラクタ C R 1が、この順で循環的に連続する。 ステップ S 35ではジョグダイャルキー 48の操作の有無が判別され、 YES であればステップ S 37で全ての OS D表示が中止される。 続くステップ S 39 では、 テーブル 52 aから抽出すべき有効動作モードが更新される。 抽出される 有効動作モードは 3つであり、 更新はキ一操作毎に 1モードずつ行われる。 ジョ グダイヤルキ一48が時計回り方向に 1ステップ回転されると、 テーブル 52 a のアクセス先が 1モード下にシフ卜し、 ジョグダイヤルキー 48が反時計回り方 向に 1ステップ回転されると、 テーブル 52 aのアクセス先が 1モード上にシフ トする。 ステップ S 39の更新処理が完了すると、 上述のステップ S 23— S 3 3の処理が繰り返される。
図 7に示す表示状態でジョグダイャルキー 48が反時計回り方向に 1ステップ 回転されると、 画面表示は図 7から図 8に更新される。 また、 図 7に示す表示状 態でジョグダイヤルキー 48が時計回り方向に 1ステップ回転されると、 画面表 示は図 7から図 9に更新される。
図 8によれば、 "解像度" に関するキャラクタ CR1, "セルフ夕イマ" に関す るキャラクタ CT1および "ノイズ軽減" に関するキャラクタ CN1が表示され る。図 8ではキャラクタ CT1の表示位置が基準位置であり、 "セルフタイマ"が 基準位置の撮影設定項目として特定される。 このため、 "セルフ夕イマ"に関する 無効動作モードのキャラクタ CT2が、 キャラクタ CT1の右側に追加表示され る。 画面左上には基準位置の撮影設定項目の名称である "セルフ夕イマ" が表示 され、力一ソル CSRは"セルフ夕イマ"に関するキャラクタ CT 1を指向する。 図 9によれば、 "白バランス" に関するキャラクタ CW1, "フォーカス調整方 式"に関するキャラクタ CF 1および "解像度"に関するキャラクタ CR 1が表 示される。 図 9ではキャラクタ CF 1の表示位置が基準位置であり、 "フォー力 ス"が基準位置の撮影設定項目として特定される。 このため、 "フォーカス"に関 する無効動作モードのキャラクタ CF 2が、 キャラクタ CF 1の右側に追加表示 される。 さらに、 基準位置の撮影設定項目名である "フォーカス" が画面の左上 に表示され、 カーソル CSRは "フォーカス" に関するキャラクタ CF1を指向 する。
なお、 テーブル 52 aの各々の登録欄もまた、 垂直方向において循環的に連続 する。 このため、 "セルフ夕イマ", "ノイズ軽減"および"圧縮率"のキャラクタ C T 1, CN1および C C 1が表示されている状態でジ 3グダイャルキー 48が 時計回り方向に回転されると、 次のアクセス先は "ノイズ軽減", "圧縮率"およ び "感度" となる。 逆に、 "感度", "測光方式"および"露出制御方式"のキャラ クタ CGI, CL 1および CE 1が表示されている状態でジョグダイヤルキー 4 8が反時計回り方向に回転されると、 次のアクセス先は "圧縮率", "感度"およ び "測光方式" となる。
ジョグダイヤルキー 48が操作されないときは、 ステップ S 41で十字キー 4 6の操作の有無が判別され、 ステップ S 45でセットキ一 44の操作の有無が判 別され、 そしてステップ S 51でモードキ一50の操作の有無が判別される。 十 字キ一 46が左右方向に操作されたときはステップ S 41で YESと判断され、 ステップ S 43でカーソル CSRが左右方向に移動される。 たとえば、 図 7に示 す表示状態で十字キー 46がお方向に操作されると、 画面表示は図 7から図 10
に更新される。
セットキ一 4 4が操作されたときは、 ステップ S 4 5で Y E Sと判断される。 すると、 ステップ S 4 7でテーブル 5 2 aの登録が更新されるとともに、 ステツ プ S 4 9で基準位置におけるキャラクタの表示が更新される。 たとえば、 図 1 0 に示す表示状態でセットキ一 4 4が操作されると、 テーブル 5 2 aにおける解像 度の登録が " 2 8 8 0 "から " 3 2 6 4 " に更新される。 こうして有効動作モー ドが変更されたため、 キャラクタ C R 1および C R 2の表示も更新される。 つま り、 図 1 0に示す " 3 2 6 4 " のキャラクタがキャラクタ C R 1として基準位置 に表示され、 " 2 8 8 0 "のキャラクタがキャラクタ C R 2として基準位置の右側 に表示される。 なお、 モードキ一5 0が操作されたときは、 ステップ S 5 1で Y E Sと判断され、 処理は上階層のルーチンに復帰する。 .
以上の説明から分かるように、 9つの撮影設定項目の各々には、 複数の動作モ ードが割り当てられる。 撮影動作は、 撮影設定項目毎に 1つずつ選択された有効 動作モ一ドに従って行われる。 モードキー 5 0が操作されると、 9つの有効動作 モードに個別に対応する 9つの有効モードキャラクタのうち、 3個の有効モード キャラクタがモニタ 3 0に表示される。ジョグダイヤルキ一4 8が操作されると、 有効モードキャラクタの表示が更新される。 基準位置の撮影設定項目については 無効動作モードが検出され、 当該無効動作モードを示す無効モードキャラクタが モニタ 3 0に追加表示される。 任意の無効モ一ドキャラクタにカーソルが合わせ られた状態でセットキ一 4 4が操作されると、 当該無効モードキャラクタに対応 する動作モードが有効化される。
このように、 一部の有効モードキャラクタがモニタ 3 0に表示され、 さらに基 準位置に存在する有効モードキャラクタに関連する無効モードキャラクタがモニ 夕 3 0に追加表示される。 表示される有効モードキャラクタはジョグダイヤルキ 一 4 8の操作に応答して更新されるため、 無効モードキャラクタもまたキ一操作 に応答して更新される。 このため、 撮影設定項目数を増やすことができるととも に、 キャラクタ選択のための操作の煩雑さを解消できる。
なお、 この実施例では、 ディジタルカメラを用いて説明したが、 この発明のモ ード選択装置は、 ディジタルカメラ以外の電子機器にも適用できる。 たとえば携
帯電話機にこの発明を適用する場合は、 たとえば音に関する "着信音量", "着信 · 音パターン", "キー操作音", "効果音"などが設定項目である。 このとき、 "着信 音量" の動作モードとしては "音量 1 ", "音量 2 "および "音量 3 " が割り当て られ、 "着信音パターン"の動さモードとしては "パターン 1 ", "パターン 2 "お よび "音量 3 "が割り当てられる。 また、 "キ一操作音" としては "オン "および "オフ"が割り当てられ、 "効果音" としては "オン"および "オフ"が割り当て られる。
この発明が詳細に説明され図示されたが、 それは単なる図解および一例として 用いたものであり、 限定であると解されるべきではないことは明らかであり、 こ の発明の精神および範囲は添付されたクレームの文言によってのみ限定される。